JP4175825B2 - スライドドア用給電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のスライドドアに常時給電を行うべく、スライドドア開閉時のワイヤハーネスの摺動抵抗を軽減させつつ弛み(余長)を吸収させる電線余長吸収装置用いたスライドドア用給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
接続部側の移動に伴って電線を伸長させ、接続部側の復帰に伴って電線を収縮させる構造の電線余長吸収装置の一例として、従来、例えば図9に示す電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置が提案されている(特開平12−264136号公報参照)。
【0003】
この電線余長吸収装置71は、一対のリンクアーム72と、リンクアーム72の一端に連結されたスライダ73と、リンクアーム72の他端を連結し、且つスライダ73をスライド自在に係合させたガイドレール74とで構成されている。
【0004】
電線余長吸収装置71はスライドドア75に配設され、ガイドレール74は金属製のドアパネル76に水平に固定され、一対のリンクアーム72はドアパネル76と合成樹脂製のドアトリム(図示せず)との間で開閉自在となっている。
【0005】
電線はワイヤハーネス(複数本の電線を収束させたもの)77として一対のリンクアーム72に沿って配索されつつスライダ73に固定され、ワイヤハーネス77の一方はスライダ73から大きく湾曲して車両ボディ78のステップ部79の近傍で固定されつつ車両ボディ側のワイヤハーネス80にコネクタ接続され、ワイヤハーネス77の他方はリンクアーム72の端部からスライドドア75に沿ってスライドドア側の電装品等の補機にコネクタ接続されている。
【0006】
このスライドドア用給電装置によって車両ボディ側(バッテリ側)からスライドドア側の補機類に常時給電が行われ、スライドドア75の開閉に関係なく補機類に信号電流や電源電流が供給される。補機としては例えばパワーウィンドモータやドアロックユニット、スイッチユニットやオートドア開閉ユニット等が挙げられる。
【0007】
スライドドア75を矢印Aの如く前方へスライドさせて閉じるに伴って、一対のリンクアーム72が「へ」の字状に開いて、スライダ73がガイドレール74の後部側に位置する。また、スライドドア75を後方へスライドさせて開けるに伴って、一対のリンクアーム72が閉じて、スライダ73がガイドレール74の前部側に位置する。このようにして、スライドドア75の開閉時におけるワイヤハーネス77の余長(弛み)が吸収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電線余長吸収装置71にあっては、長いガイドレール74と一対のリンクアーム72によって構造が大型化・重量化したり、リンクアーム72に他の部品等が干渉しないようにスライドドア内の部品配置等に制限が加わると共に、車種に応じてガイドレール74やリンクアーム72の長さを変えなければならず、設計や製造にかかる工数が増し、コスト高になるという懸念があった。
【0009】
本出願人はこれらの点に鑑み、構造が簡単且つコンパクトでしかも汎用性のある電線余長吸収装置を得るべく、ケース内に電線ガイド部材をばね付勢のもとで移動自在に設け、電線ガイド部材にワイヤハーネスを沿わせてケースから導出させて引張及び揺動可能とした構成の電線余長吸収装置を特願2002−63603で提案した。
【0010】
本発明は、特願2002−63603記載の構造に較べて、電線ガイド部材とワイヤハーネスとの摺動抵抗が低く、ワイヤハーネスの動きが一層スムーズで、一層小さな力でワイヤハーネスの引き出しや余長吸収を行うことのできる電線余長吸収装置用いたスライドドア用給電装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライドドア用給電装置は、自動車のスライドドアに垂直に配置され、上から下に略U字状に屈曲した線形のワイヤハーネスを収容して前端下部の口部から車両ボディ側に導出させる横長のケースと、該ケース内にスライド自在に設けられ、該ワイヤハーネスの屈曲部を湾曲状に沿わせる大径なガイドローラと、該大径なガイドローラを内側に係合させて回転自在に支持する左右の壁部と、該左右の壁部に設けられ、該ケースの水平なスライド用ガイド部にスライド自在に係合する係合部と、付勢部材の後端を支持する前側の基壁とを有するスライドホルダと、で構成される電線ガイド部材と、該電線ガイド部材を後方に付勢して、該ワイヤハーネスを該口部から引き込ませる前記付勢部材と、該口部の後方に隣接して該ケースに回転自在に設けられ、前記屈曲部に続く下側のワイヤハーネス部分を湾曲状に支持する固定側の小径なガイドローラとを備え、該スライドドアの開閉に伴って該ワイヤハーネスを該小径なガイドローラを支点に該口部と該車両ボディ側のハーネス固定部との間でスライドドア開閉方向に揺動させつつ、該小径なガイドローラに沿って引き出したり引き込んだりすることを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネス(電線)に導出方向の引張力が作用しない状態で、電線ガイド部材が付勢部材の付勢力で押圧されてスライドしつつワイヤハーネスをケース内に引き込む。これにより弛み(余長)が吸収される。ワイヤハーネスはスライド側のガイドローラに沿って屈曲し、引き込まれつつスライド側のガイドローラを回動させる。スライド側のガイドローラの回動により、ワイヤハーネスとガイドローラとの摺動抵抗(摩擦抵抗)が極めて低減され、ワイヤハーネスの余長吸収が小さな力でスムーズに行われる。また、ワイヤハーネスに導出方向の引張力が作用した際には、電線ガイド部材が付勢部材の付勢力に抗してワイヤハーネスで押圧されてスライドしつつ、ワイヤハーネスがケースから引き出される。ワイヤハーネスは引き出されつつスライド側のガイドローラを回動させ、これによりワイヤハーネスとガイドローラとの摺動抵抗(摩擦抵抗)が極めて低減され、ワイヤハーネスの引き出しが小さな力でスムーズに行われる。
【0012】
また、ワイヤハーネスが固定側のガイドローラに沿って湾曲されつつ固定側のガイドローラを回動させてケース内に引き込まれ、又はケースから引き出され、ワイヤハーネスが極めて小さな摩擦抵抗で固定側のガイドローラに接触し、ワイヤハーネスが屈曲ないし折り返されつつ小さな力でスムーズに余長吸収ないし引き出される。
また、スライドドアの開き動作で、ワイヤハーネスがガイドローラを回転させつつガイドローラに沿って屈曲しながらケース内に小さな力でスムーズに引き込まれて余長吸収される。また、スライドドアの閉じ動作で、ワイヤハーネスがガイドローラを回転させつつガイドローラに沿って屈曲しながらケースから小さな力でスムーズに引き出される。これにより、スライドドアの開閉操作力が低く抑えられる。車両ボディ側からスライドドアにワイヤハーネスで常時給電が行われる。
また、固定側に小径のガイドローラを用いたことで、例えばワイヤハーネスがスライド側のガイドローラで折り返され、固定側のガイドローラでさらに折り返されて略S字状に屈曲され、スライド側のガイドローラが動滑車、固定側のガイドローラが定滑車としてそれぞれ作用し、ワイヤハーネスの引き出し動作が動滑車を用いない場合の半分の小さな力でスムーズに行われる。
また、ワイヤハーネスの引き出し及び引き込み(余長吸収)時にスライドホルダがケース内を摺動し、ガイドローラはスライドホルダに支持されて何らケースとは摺接せず、ガイドローラの回動が小さな力でスムーズに行われる。
また、スライドホルダの係合部で電線ガイド部材がケースにスライド自在に位置決めされ、スライドホルダの受け部で付勢部材の一端部が安定に支持される。このようにして、ガイドローラにはワイヤハーネス以外に外部からの力が何ら作用しないから、ガイドローラの回動が小さな力でスムーズに行われる。
【0013】
請求項2に係るスライドドア用給電装置は、自動車のスライドドアに垂直に配置され、下から上に略U字状に屈曲した線形のワイヤハーネスを収容して前端上部の口部から車両ボディ側に導出させる横長のケースと、該ケース内にスライド自在に設けられ、該ワイヤハーネスの屈曲部を湾曲状に沿わせる大径なガイドローラと、該大径なガイドローラを内側に係合させて回転自在に支持する左右の壁部と、該左右の壁部に設けられ、該ケースの水平なスライド用ガイド部にスライド自在に係合する係合部と、付勢部材の後端を支持する前側の基壁とを有するスライドホルダと、で構成される電線ガイド部材と、該電線ガイド部材を後方に付勢して、該ワイヤハーネスを該口部から引き込ませる前記付勢部材と、該口部の後方に隣接して該ケースに回転自在に設けられ、前記屈曲部に続く上側のワイヤハーネス部分を湾曲状に支持する固定側の小径なガイドローラとを備え、該スライドドアの開閉に伴って該ワイヤハーネスを該小径なガイドローラを支点に該口部と該車両ボディ側のハーネス固定部との間でスライドドア開閉方向に揺動させつつ、該固定側のガイドローラに沿って引き出したり引き込んだりすることを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネス(電線)に導出方向の引張力が作用しない状態で、電線ガイド部材が付勢部材の付勢力で押圧されてスライドしつつワイヤハーネスをケース内に引き込む。これにより弛み(余長)が吸収される。ワイヤハーネスはスライド側のガイドローラに沿って屈曲し、引き込まれつつスライド側のガイドローラを回動させる。スライド側のガイドローラの回動により、ワイヤハーネスとガイドローラとの摺動抵抗(摩擦抵抗)が極めて低減され、ワイヤハーネスの余長吸収が小さな力でスムーズに行われる。また、ワイヤハーネスに導出方向の引張力が作用した際には、電線ガイド部材が付勢部材の付勢力に抗してワイヤハーネスで押圧されてスライドしつつ、ワイヤハーネスがケースから引き出される。ワイヤハーネスは引き出されつつスライド側のガイドローラを回動させ、これによりワイヤハーネスとガイドローラとの摺動抵抗(摩擦抵抗)が極めて低減され、ワイヤハーネスの引き出しが小さな力でスムーズに行われる。
また、ワイヤハーネスが固定側のガイドローラに沿って湾曲されつつ固定側のガイドローラを回動させてケース内に引き込まれ、又はケースから引き出され、ワイヤハーネスが極めて小さな摩擦抵抗で固定側のガイドローラに接触し、ワイヤハーネスが屈曲ないし折り返されつつ小さな力でスムーズに余長吸収ないし引き出される。
また、スライドドアの開き動作で、ワイヤハーネスがガイドローラを回転させつつガイドローラに沿って屈曲しながらケース内に小さな力でスムーズに引き込まれて余長吸収される。また、スライドドアの閉じ動作で、ワイヤハーネスがガイドローラを回転させつつガイドローラに沿って屈曲しながらケースから小さな力でスムーズに引き出される。これにより、スライドドアの開閉操作力が低く抑えられる。車両ボディ側からスライドドアにワイヤハーネスで常時給電が行われる。
【0014】
また、ワイヤハーネスの引き出し及び引き込み(余長吸収)時にスライドホルダがケース内を摺動し、ガイドローラはスライドホルダに支持されて何らケースとは摺接せず、ガイドローラの回動が小さな力でスムーズに行われる。
【0015】
また、スライドホルダの係合部で電線ガイド部材がケースにスライド自在に位置決めされ、スライドホルダの受け部で付勢部材の一端部が安定に支持される。このようにして、ガイドローラにはワイヤハーネス以外に外部からの力が何ら作用しないから、ガイドローラの回動が小さな力でスムーズに行われる。
【0016】
請求項に係るスライドドア用給電装置は、請求項1記載のスライドドア用給電装置において、前記下側のワイヤハーネス部分の上面に接する浮き上がり防止壁が前記ケースに設けられたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図2は、本発明に係る電線余長吸収装置とそれを用いた自動車のスライドドア用給電装置の第一の実施形態を示すものである。図1はスライドドアの全開状態、図2はスライドドアの全閉状態をそれぞれ示している。図1,図2で符号1は、スライドドア2に対する車両ボディ3側の下部ガイドレール、符号4は、ガイドレール1に係合したスライドドア側のスライドブラケットをそれぞれ示している。電線余長吸収装置6はスライドドア2の金属製のドアパネルと合成樹脂製のドアトリムとの間に縦置き(垂直)に配設されている。
【0018】
この電線余長吸収装置6は、図1の如く、一側壁7の上部にハーネス導入口(口部)8、下部にハーネス導出口(口部)9をそれぞれ有する横長矩形状の合成樹脂製のケース10と、ケース10内にスライド移動自在に設けられ、回転自在な大径なガイドローラ(ガイド回転体)5を含むスライド式の電線ガイド部材11と、電線ガイド部材11をケース長手方向に付勢する圧縮コイルばね(付勢部材又は弾性部材)12と、ハーネス導出口9の内側に隣接してケース10に回転自在に支持された小径な電線ガイド部材であるガイドローラ又は折り返しローラ(ガイド回転体)13と、ケース10の正面側の広い開口を封止する合成樹脂製の板状のカバー(図示せず)とで概ね構成されている。スライドドア用給電装置は電線余長吸収装置6とワイヤハーネス19とで構成される。
【0019】
大径なガイドローラ5と小径なガイドローラ13とが周方向に回動自在であることが本実施形態の最大の特徴である。各電線ガイド部材11,13が回転自在でない構成(電線ガイド部材の外周面に沿ってワイヤハーネス19を摺接させる構成)は別件で提案している。各電線ガイド部材11,13はハーネスガイド部材と呼称されてもよい。
【0020】
図3にも示す如く、スライド側の電線ガイド部材11は合成樹脂製のガイドローラ5と、ガイドローラ5を回転自在に支持する合成樹脂製のスライドホルダ23とで構成されている。スライドホルダ23は略矩形状に形成され、垂直な基壁23aと、基壁23aに続く左右の垂直な壁部23bと水平な上下の壁部23cとを有し、基壁23aの反対側の開口23dからガイドローラ5のほぼ半分がスライドホルダ23の内側空間内に進入して左右の壁部23bで回転自在に支持されている。
【0021】
例えばガイドローラ5の中心に合成樹脂製ないし金属製の軸部(図示せず)が設けられ、左右の壁部23bの内面側の凹部(図示せず)内に軸部が係合することで(係合に際して左右の壁部23bに続く小径な円弧状の壁部23eが外側に撓んで軸部の進入を許容する)、ガイドローラ5が回転自在に支持される。あるいは左右の壁部23bの内面側に短円柱状の一対の軸部(図示せず)を一体に突出させ、軸部をガイドローラ5の中心の凹部(図示せず)に係合させてもよい。あるいはベアリング(図示せず)を介して軸部を支持させてもよい。
【0022】
スライドホルダ23の上下の壁部23cはガイドローラ5の外周面(ガイド面)5aの一部を露出させる切欠部23fを有し、切欠部23fによってガイドローラ5の最大径部とそれに続く円弧部とが露出されている。スライドホルダ23とは反対側の部分でガイドローラ5のほぼ半分の外周面5aとそれに直交する左右のローラ壁5bとが完全に露出され、ガイドローラ5の露出された外周面(ガイド面)5aでワイヤハーネス19(図1)を略U字状に屈曲させつつスムーズに移動可能である。
【0023】
スライドホルダ23の左右の壁部23bの外面側には水平方向に延びる突条(係合部)20が設けられ、突条20に対してケース10(図1)の垂直な基壁14とカバー(図示せず)とのそれぞれ高さ方向中央にケース長手方向に延びるガイド孔又はガイド溝といったスライド用ガイド部18(図2)が設けられ、各ガイド部18に突条20がスライド自在に係合して、電線ガイド部材11が高さ方向すなわちケース幅方向に安定に位置決めされ、ガイド部18(図2)の前端又は後端に突条20の前端又は後端が当接することで、電線ガイド部材11の前進端と後退端とが規定される。各端は半円状に湾曲しており、特に突条20の各端が湾曲したことで、突条20のスライド動作が引っ掛かりなくスムーズに行われる。なお、スライドホルダ23の表裏何れかの面のみに突条20を設け、突条20をケース10又はカバーのスライド用ガイド部に係合させてもよい。突条20に代えて短円柱状の突起(図示せず)を二つ並列に設けてもよい。
【0024】
スライドホルダ23の垂直な基壁23aには、圧縮コイルばね12(図1)の端部を進入係合させる受け孔(受け部)24が設けられている。受け孔24はガイドローラ5の外周面5aに沿う円弧状の壁部23gの外面に対向し、圧縮コイルばね12(図1)の端部は壁部23gの外面に当接する。円弧状の壁部23gは上下の各リブ23hで基壁23aに続いている。
【0025】
図1で、スライドホルダ23の裏側の壁部がケース10の基壁14に摺接し、表側の壁部23b(図3)がカバーの内面に摺接する。ガイドローラ5はケース10とカバーとに接触することなく、小さな力でスムーズに回転する。ワイヤハーネス19はガイドローラ5の露出した外周面5aに接触し、スライドホルダ23の上下の壁部23cには若干接触する(極く小さな力で接触する)のみである。
【0026】
小径な電線ガイド部材である合成樹脂製のガイドローラ13は、合成樹脂ないし金属製の軸部13bでケース10に回転自在に支持されている。小径なガイドローラ13は例えばスライド側の大径なガイドローラ5の1/3程度の径で円形に形成され、外周面(ガイド面)13aの一部(上側の円弧面)でワイヤハーネス19の下側面に接している。軸部13bは例えばガイドローラ13の中心の孔部を貫通してケース10の基壁14に一端を固定され、他端(頭部)をガイドローラ13の平坦な面13cに摺接自在に接触させている。あるいは、ガイドローラ13の中心に突出した軸部13bをケース10の基壁14とカバーとの各凹部に係合させてガイドローラ13を回転自在に支持することも可能である。
【0027】
ケース10は垂直な基壁(基板部)14と、基壁14の周囲で矩形枠状をなす上下左右の壁部16〜18,7とで構成され、基壁14の中央に、スライド側の電線ガイド部材11を案内する長手方向のスライド用ガイド部18(図2)が形成され、一側壁(車両の方向で言えば前側の壁部)7に矩形状の電線導入口(口部)8と切欠状の電線導出口(口部)9とが上下対称位置に形成されている。電線導出口9に隣接(近接)して小径なガイドローラ13が下側の壁部17寄りに位置し、ガイドローラ13の外周面13aは電線導出口9に対向して位置している。下側の壁部17はガイドローラ13に至るまで短く切欠されて電線導出口9の一部9aをなすことが、ワイヤハーネス19の折り返し屈曲性を高める上で好ましい。
【0028】
小径なガイドローラ13の比較的近傍で下側の壁部17と平行に且つ同じ突出長さでケース10の基壁14から矩形状の電線浮き上がり防止壁15が突出形成されている。浮き上がり防止壁15と下側の壁部17との間隔はワイヤハーネス19の外径よりも少し大きく設定され、浮き上がり防止壁15の上面はスライド側の電線ガイド部材11の下面よりも若干下側に位置して、スライドした電線ガイド部材11と干渉しないようになっている。
【0029】
圧縮コイルばね12の一端はワイヤハーネス19と干渉することなくケース10の一側壁7方に当接支持され、圧縮コイルばね12の他端はスライド側の電線ガイド部材11の前記孔部24内に支持されている。
【0030】
図1において、ワイヤハーネス19は上側の電線導入口8からケース10内に導入され、上側の壁部16に沿って水平に延び、スライド側の大径なガイドローラ5の外周面(ガイド面)5aに沿って下向きに湾曲状に折り返されて、下側の壁部17に沿って水平に延び、浮き上がり防止壁15の下側を通って小径なガイドローラ13に向けて少し上向きに傾斜して延び、ガイドローラ13の外周面13aに沿って下向きに湾曲状に折り返されつつ、電線導出口9から外部に導出されている。
【0031】
電線導出口9から導出されたワイヤハーネス19aは車両ボディ3とスライドドア2との間の渡り空間21を経て、車両ボディ側のハーネス固定具(ハーネス固定部)22で周方向回動自在に支持され、且つ長手方向不動に固定されて、車両ボディ側(電源側等)のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。ケース10の上側の口部8から導出されたワイヤハーネス19bはスライドドア2側に固定されつつスライドドア側のワイヤハーネスや各補機(図示せず)にコネクタ接続される。ワイヤハーネス19bを口部8の近傍においてケース10やカバーに固定してもよい。口部8は側壁7の近傍で上壁16に設けることも可能である。
【0032】
ワイヤハーネス19は複数本の電線の外周を合成樹脂製のコルゲートチューブ(図示せず)で覆われて構成されている。コルゲートチューブは周方向の凹溝と凸条を長手方向に交互に配列したもので、屈曲性に優れている。保護チューブとしてコルゲートチューブに代えて編み目状チューブ等を用いたり、保護チューブを用いずに、複数本の電線をテープ巻き等で収束させた状態で使用することも可能である。また、ワイヤハーネス19として一本のキャブタイヤケーブルを用いることも可能である。これらは後述の各実施形態においても適用可能である。ワイヤハーネス19を構成する電線の本数はなるべく少なくし、多重通信によって多種の補機等に対応させることが、ワイヤハーネス19の屈曲を容易化させる上で好ましい。
【0033】
図1のスライドドア2の全開状態でスライド側の電線ガイド部材11は圧縮コイルばね12の付勢に抗して小径なガイドローラ13側に少し移動して位置している。圧縮コイルばね12は図4の左側の三角状の線図Bの如く少し圧縮されている。ワイヤハーネス19はばね付勢により電線導入口8(図1)からハーネス固定部22にかけて弛みなくピンと張った状態となっている。
【0034】
図1のスライドドア2の全開状態からスライドドア2を車両前方にスライド移動させる途中で、ケース10の電線導出口9がハーネス固定部22に最接近し、その時点でスライド側の電線ガイド部材11がコイルばね12の付勢力で完全に後方(図で左側)に移動し、コイルばね12の付勢力(ばね荷重)はゼロとなる。この状態を図4のばね荷重0(ゼロ)の位置Cで示す。図4で縦軸はばね荷重、横軸はスライド側の電線ガイド部材11のストロークを示している。
【0035】
図1でスライドドア2をさらに車両前方(閉じ方向)に移動させると、電線余長吸収装置6はスライドドア2と一体に前方に移動し、図2の如くワイヤハーネス19がハーネス固定部22を支点として、小径のガイドローラ13を回転させつつガイドローラ13に沿ってケース10の電線導出口9から長く引き出され、同時にスライド側の大径のガイドローラ5がワイヤハーネス19に押され、ワイヤハーネス19の移動に合わせて(ワイヤハーネスと一体に)回動しつつ、電線ガイド部材11が前方へスライド移動し、図2のスライドドア2の全開状態となる。
【0036】
このように、ワイヤハーネス19はスライド側の大径なガイドローラ5の回転によって小さな摩擦抵抗でスムーズにケース10内を移動し、固定側の小径なガイドローラ13の回転によって小さな摩擦抵抗でスムーズに電線導出口9から折り返した状態に引き出される。
【0037】
圧縮コイルばね12は圧縮されつつスライド側の電線ガイド部材11を後方に押圧している。図4の右側の大きな三角状の線図Dで示す如くワイヤハーネス19は常に圧縮コイルばね12で後方に付勢されて弛みなくピンと張った状態を維持している。これにより、ワイヤハーネス19がスライドドア2と車両ボディ3との間に挟まれたりする不具合が確実に防止される。ワイヤハーネス19はケース10内からケース10外にかけて略S字状に屈曲される。
【0038】
スライド側の電線ガイド部材11は動滑車として作用し、固定側の電線ガイド部材13は定滑車として作用する。スライド側の電線ガイド部材11の移動距離は電線導出口9からのワイヤハーネス19の引き出し長さの1/2となり、ワイヤハーネス19を引き出すのに要する力は電線ガイド部材11の移動に要する力すなわち圧縮コイルばね12の付勢力の1/2となるから、ワイヤハーネス19を小さな力で容易に引き出すことができる。さらに固定側のガイドローラ13が小径であるから、スライド側のガイドローラ5との径比により、ワイヤハーネス19の引き出し力は一層軽減され得る。
【0039】
図2の全開状態からスライドドア2を閉じ方向(後方)にスライドさせると、電線余長吸収装置6がスライドドア2と一体に後方へ移動しつつ、ワイヤハーネス19が圧縮コイルばね12の付勢力で(スライド側の電線ガイド部材11で後方に押されて)ケース10内に引き込まれて、弛み(余長)が常に吸収される。スライド側の大径なガイドローラ5はワイヤハーネス19の移動に合わせて回転し、ワイヤハーネス19はガイドローラ5の外周面5aに沿って小さな摩擦抵抗でケース内をスムーズに移動し、同時に固定側の小径なガイドローラ13がワイヤハーネス19の移動に合わせて回転し、ワイヤハーネス19はガイドローラ13の外周面13aに沿って小さな摩擦抵抗でケース10内に引き込まれ、図1のスライドドア2の全開状態となる。
【0040】
上記第一の実施形態によれば、回転自在な二つのガイドローラ5,13でワイヤハーネス19との摺動抵抗を著しく軽減させるから、ワイヤハーネス19の引き出しと引き込み(余長吸収)とが極めてスムーズに行われ、コルゲートチューブを含むワイヤハーネス19の摩耗や傷みが確実に防止されると共に、スライドドア2の開閉に要する力が軽減され(余長吸収装置6を使用しない時と同程度の開閉操作力で済み)、スライドドア2の開閉がストレスなくスムーズに行われる。また、圧縮コイルばね12の設定ばね力を小さくすることができ、圧縮コイルばね12の小型化により余長吸収装置6の小型化が可能となる。
【0041】
また、大径なガイドローラ5と小径なガイドローラ13とでワイヤハーネス19を略S字状に屈曲させるから、例えば一対の可動式の電線ガイド部材(図示せず)に沿ってワイヤハーネスを巻き付ける構成に較べて、構造が簡素化・低コスト化される。また、電線導出部9を一カ所に小さく定め、固定側のガイドローラ13でスムーズに折り返してケース10の下側の壁部17に沿ってほぼ水平に導出させたから、ワイヤハーネス19を揺動させる構造に較べてワイヤハーネス19の配索スペースが小さくて済み、しかも常に圧縮コイルばね12の付勢力でワイヤハーネス19を弛みなく張った状態に維持するから、スライドドア2と車両ボディ3との間へのワイヤハーネス19の噛み込みが確実に防止される。
【0042】
なお、スライド側の電線ガイド部材11のスライドホルダ23の形状を一層簡素化することも可能である。電線ガイド部材11は、ガイドローラ5を回転自在に支持する部分と、圧縮コイルばね12を受ける部分と、ケース10及び又はカバーにスライド自在に係合する部分との三つを備えていれば形状は任意である。また、小径なガイドローラ13の外周両端面13c(図1)をケース10とカバーの各環状リブ(図示せず)の内面で支承させて回転自在とすることも可能である。また、各ガイドローラ5,13を滑車やプーリ状のものに代えることも可能である。また、大径なガイドローラ5のみを回転自在とし、小径側の電線ガイド部材13は回動させない形態(湾曲面13aでワイヤハーネス19と摺接させる形態)とすることも可能である。
【0043】
また、圧縮コイルばね12に代えて引張コイルばね(図示せず)を用い、スライド側の電線ガイド部材11をハーネス引き込み方向に引張付勢してもよい。この場合、引張コイルばねはワイヤハーネス19と干渉しない位置に設ける。また、圧縮コイルばね12に代えてシリンダとピストンロッドでなる空気ばねやガスばね等を用いることも可能である。
【0044】
また、図1の電線余長吸収装置6はスライドドア2内に縦置き(垂直)に配置しているが、横置き(水平)に配置することも可能である。横置きの場合はスライドドア2の開閉時にワイヤハーネス19の捩れを生じないから、ハーネス固定具22に捩れ吸収用のハーネス周方向の回動機構を設ける必要がない。また、図1の電線余長吸収装置6をスライドドア2ではなく車両ボディ3側に縦置きないし横置きに配置することも可能である。この場合は、電線余長吸収装置6が固定され、ワイヤハーネス19がスライドドア2の開閉に伴って引き出されたり引き入れられたりして伸縮する。
これらの使用形態(引張コイルばねやガスばね、電線余長吸収装置の配置場所や設置方向)は後述の各実施形態においても適用可能である。
【0045】
図5は、本発明に係る電線余長吸収装置とそれを用いた自動車のスライドドア用給電装置の第二の実施形態を示すものである。
この電線余長吸収装置25とそれを用いたスライドドア用給電装置は、合成樹脂製のケース26の一側部の下側からスライドドア2側のワイヤハーネス27をケース26内に導入させ、ケース26の下側の壁部30に沿って後方に水平に配索しつつ、ケース26内の回動自在のガイドローラ(ガイド回転体)32を含むスライド側の電線ガイド部材44に沿って上向きに折り返し屈曲させ、ケース26の上側の壁部29に沿ってワイヤハーネス27を前方に水平に配索しつつ、ケース26の一側部の上側から回動自在なガイドローラ(ガイド回転体)33である固定側の電線ガイド部材に沿って下向きに屈曲させてケース26外に導出させ、車両ボディ34側に配索するものである。なお、回転自在なガイドローラ32,33を用いない構成は別件で提案している。
【0046】
上記第一の実施形態と較べると、電線余長吸収装置25におけるワイヤハーネス27の取入方向と取出方向が上下逆になっている。また、固定側のガイドローラ33はスライド側のガイドローラ32と同程度に大径な円形に形成され、スライド側のガイドローラ32と並列に位置して、ケース26の一側部寄りで軸部33bで回動自在に支持されている。軸部33bはケース26とカバー38とに支持させることも可能である。
【0047】
ガイドローラ33の外周面(ガイド面)33aの上端とケース26の上側の壁部29との間に電線導出口(口部)35が設けられ、外周面33aの下端はケース26の下側の壁部30に対向している。外周面33aの下端側で下側のワイヤハーネス27aがカバー側に傾斜状に屈曲して(持ち上がって)ケース外に導出されている。ケース26の一側部に外壁はなく、固定側のガイドローラ33の外周面33aが外壁を兼ねている。
【0048】
ケース26には合成樹脂製の板状のカバー38が覆設され、カバー38にはワイヤハーネス27をケース内に導入させる切欠孔(口部)39が設けられている。カバー38は例えば係止枠片と係合突起といった係止手段(図示せず)でケース26の外壁29〜31に固定される。下側のワイヤハーネス27aは切欠孔39の外側で、ガイド面33aに沿う上側のワイヤハーネス27bの表側を通ってスライドドア28に固定されつつスライドドア側のワイヤハーネスや補機(図示せず)にコネクタ接続される。ワイヤハーネス27aは切欠孔39の近傍でカバー38に固定されてもよい。
【0049】
スライド側の電線ガイド部材44は第一の実施形態と同様のものであり、圧縮コイルばね(付勢部材又は弾性部材)41でケース長手方向(後方)に付勢されている。電線ガイド部材44は第一の実施形態と同様にケース26やカバー38のスライド用ガイド部(スリット状のガイド孔やガイド溝)に突条(係合部)45を係合させてスライド自在に位置決めされる。圧縮コイルばね41の一端は電線ガイド部材44のスライドホルダ37の受け孔(受け部)46で支持され、他端は、固定側のガイドローラ33に隣接する受け部47で支持される。図5で符号1は車両ボディ側の下部ガイドレール、4はスライドドア側のスライドブラケットをそれぞれ示している。
【0050】
図5のスライドドア2の全開状態で、カバー38の下側の口部39からケース26内に導入されたワイヤハーネス27はケース下側の壁部30に沿って水平に長く延び、スライド側のガイドローラ32の外周面32aに沿って上向きに折り返し屈曲されてケース上側の壁部29に沿って延びつつ、固定側のガイドローラ33の上側の口部35から導出されて、車両ボディ3側のハーネス固定部22(図1参照)に向けて延びている。スライド側の電線ガイド部材44は第一の実施形態と同様に圧縮コイルばね41で付勢されつつ最後端位置よりも少し手前に位置し、ワイヤハーネス27はばね41の付勢でピンと張った状態となっている。
【0051】
図4の状態からスライドドア2を閉じ方向(前方)に移動させると、ケース上側の口部35がハーネス固定部22(図1)に最接近した時点で圧縮コイルばね41が最伸長され、電線ガイド部材32がケース後端側に位置し、次いでワイヤハーネス27が上側の口部35から引き出されつつスライド側のガイドローラ32を回転させ、電線ガイド部材44は湾曲状のワイヤハーネス27cに押されて圧縮コイルばね41を圧縮させながら前方にスライド移動し、ワイヤハーネス27cはガイドローラ32の回転によって小さな摩擦抵抗でスムーズに移動し、同時に上側のワイヤハーネス27bが固定側のガイドローラ33を回転させて、ガイドローラ33の回転と同期して小さな摩擦抵抗で外周面33aに沿って大きな径でスムーズに屈曲し、スライドドア2の全閉時に半円状に後方に折り返されてケース下側の壁部30の外側面に沿ってほぼ水平に引き延ばされる。ワイヤハーネス27は常に圧縮コイルばね41の付勢力で弛みなくピンと張った状態に維持される。
【0052】
全閉状態からスライドドア2を開くことで、スライド側の電線ガイド部材44が圧縮コイルばね41の付勢力で後方に移動しつつガイドローラ32が回転し、ワイヤハーネス27がガイドローラ32で後方に押されつつガイドローラ32を回転させながら上側の口部35からケース26内に引き入れられて、ワイヤハーネス27の余長(弛み)が吸収される。ワイヤハーネス27は常にばね付勢されているから弛みなくピンと張った状態を維持される。そしてスライドドア28が全開状態となる。
【0053】
上記第二の実施形態によれば、第一の実施形態の効果に加えて、固定側のガイドローラ33が第一の実施形態のものよりも大径であるから、ワイヤハーネス27の折り返し時の径が大きくなり、ワイヤハーネス27にかかる曲げストレスが低減され、ワイヤハーネス27の摩耗や傷みが一層確実に防止される。また、第一の実施形態の電線浮き上がり防止壁15(図1)が不要になり、構造が一層簡素化される。
【0054】
なお、図5で、固定側のガイドローラ33に隣接してケース26の前端で上側の壁部29を斜め下向きに延長し、且つ基壁40を扇状に延長して電線方向規制部壁(図示せず)を構成させることも可能である。
【0055】
また、固定側の電線ガイド部材33をスライド式とし、一対のスライド式の電線ガイド部材の回転自在なガイドローラ32,33に沿ってワイヤハーネス27を配索し、ワイヤハーネス27の引き出し及び引き込み時に一対の電線ガイド部材を近接又は離間方向にスライド移動可能とすることも可能である。一対の電線ガイド部材を回転させない構成は本出願人が先に特願2000−63603で提案済である。
【0056】
また、上記各実施形態の電線余長吸収装置6,25は縦置き(垂直に配置)に限らず横置き(水平に配置)でも使用することができ、横置きにした場合はスライドドアの開閉時にワイヤハーネス19,27に捩り力が作用せず、捩り吸収機構が不要である。
【0057】
図6は、本発明に係る電線余長吸収装置の第三の実施形態を示すものである。この電線余長吸収装置57は、上記各実施形態に較べて構造をさらに簡素化させたものであり、合成樹脂製のケース58内に一つの回転自在なガイドローラ(ガイド回転体)59を含む電線ガイド部材61をスライド自在に設け、電線ガイド部材61とケース58との間に圧縮コイルばね(付勢部材又は弾性部材)62を弾設し、ガイドローラ59に沿ってワイヤハーネス63をケース57のスリット状の横長の導出口(口部)64から引き出し且つ揺動自在としたことを特徴とするものである。回転しない電線ガイド部材を用いた形態のものは本出願人が先に特願2002−63603で提案済である。
【0058】
ケース58は、三方に連続した周壁をなす壁部65〜67と、各壁部65〜67と直交して続く基壁68とで構成され、一方の長辺側の部分が切欠されてハーネス導出用の長い口部64となっている。周壁65〜67のなす広い開口は合成樹脂製のカバー(図示せず)で封止される。圧縮コイルばね62の基端を固定した短辺側の壁部65にハーネス導入用の狭い口部69が長い口部64から離間して設けられている。口部62の付近でワイヤハーネス63はケース58又はケース近傍の外部に固定される。
【0059】
圧縮コイルばね62の基端は、ケース58の壁部65に例えば環状の保持部(図示せず)を一体に形成しておくことで安定に支持される。圧縮コイルばね62の先端は前例同様に電線ガイド部材61のスライドホルダ60の孔部(受け部)70に進入係合する。電線ガイド部材61の構成は前記各実施形態のものと同様で、ガイドローラ59と、ガイドローラ59を回転自在に支持するスライドホルダ60とで構成される。コイルばね62の最伸長時にガイドローラ59の外周面59aとケース58の壁部67との間にワイヤハーネス挿通用の隙間81が構成されている。これは各実施形態において同様である。
【0060】
ケース58及び/又はカバー(図示せず)に図2と同様の長手方向のスライド用ガイド部(18)が設けられ、電線ガイド部材61のスライドホルダ60に、スライド用ガイド部に係合する突部(係合部)82が設けられて、電線ガイド部材61がケース長手方向に真直にスライド自在である。
【0061】
ワイヤハーネス63はスリット状の長い口部64に沿って揺動するようにして引っ張られる。狭い口部69を有する壁部65側にワイヤハーネス63が鎖線の如く屈曲して引っ張られつつ、ガイドローラ59が回転して、ワイヤハーネス63が小さな摩擦抵抗でガイドローラ59の外周面59aに接しつつ、電線ガイド部材61が圧縮コイルばね62を圧縮させつつ前方に移動する。ワイヤハーネス63の引張力が解除されると、電線ガイド部材61が圧縮コイルばね34の付勢力で押されて後方に移動しつつ、ガイドローラ59がワイヤハーネス63に接して回転し、ワイヤハーネス63が小さな摩擦抵抗でガイドローラ59に接しつつケース58内で長く伸ばされた状態に収容され、ハーネス余長吸収が行われる。
【0062】
本形態のワイヤハーネス63は前例と同様にコルゲートチューブや網状チューブ等で覆ってもよく、あるいはビニルテープ等で結束させてもよい。一本の電線を用いてもよい。また、コイルばね62に代えて波型の板ばねや引張ばね等を用いることも可能である。これは各実施形態においても同様である。
【0063】
本形態の電線余長吸収装置57によれば、コイルばね62の長さや電線ガイド部材61の移動距離を大きく設定して大ストロークに対応でき、それにより自動車等の各種大きさのスライドドア等に共通使用できて経済的である。
【0064】
なお、スリット状の口部64を狭くして他方の口部69と並列に配置して、ワイヤハーネス63をガイドローラ59に沿って略U字状に屈曲させた状態で余長吸収させるようにすれば、スライドドア以外にワイヤハーネスを略U字状に同一方向に導出させる配索形態に適用可能である。
【0065】
図6の電線余長吸収装置57は縦置き(垂直に配置)で使用してもよいが、幅方向にコンパクトであるから横置き(水平に配置)でも使用することができる。これは前記各実施形態においても同様である。
【0066】
図7〜図8は、図6の電線余長吸収装置57をスライドドア51内に横置きに配置した形態のスライドドア用給電装置を示すものである。電線余長吸収装置57はスライドドア51の下部側において車両ボディ側へのワイヤハーネス63の固定部(符号56で示す付近にあり)とほぼ同じ高さに配置され、スライドドア開閉時におけるワイヤハーネス63の捩れが確実に防止される。
【0067】
図7のスライドドアの閉じ状態において、電線余長吸収装置のケース58のスリット状の一方の口部64からワイヤハーネス63の一方が導出されて車両ボディ49のステップ50の後部側に配索され、ケース58の他方の口部69からワイヤハーネス63の他方が上向きに導出されてスライドドア51側に配索され、コネクタ53を介してスライドドア側のワイヤハーネス52に接続されている。ケース58にはカバー83が覆設されている。図7のスライドドア51の閉じ状態で電線余長吸収装置57の電線ガイド部材61は図6の実線で示す位置にある。
【0068】
図7のスライドドア51の閉じ状態でワイヤハーネス63はスライドドア51と一体に前方へ引っ張られ、ケース58内で圧縮コイルばね62(図6)は伸長し、電線ガイド部材61で後方に押されて位置する。
【0069】
スライドドア51を図7の閉じ状態から図8の開き状態に移行させることで、ワイヤハーネス63はスライドドア51と共に後方へ揺動しつつ圧縮コイルばね62(図6)の付勢力でケース58内に引き込まれて余長吸収され、電線ガイド部材57が車両ボディ側のハーネス固定部(符号56の付近)に最接近した後、前方へ引き出されて図8の如くケース58のスリット状の口部64の終端側に位置する。ケース58内で電線ガイド部材61(図6)はコイルばね62を圧縮させて前方へスライド移動する。ワイヤハーネス63はガイドローラ59(図6)を回転させつつガイドローラ59の外周面(ガイド面)59aに小さな摩擦抵抗で接触し、ガイドローラ59と同期してスムーズに移動する(引き込まれたり引き出されたりする)。
【0070】
なお、上記電線余長吸収装置57をスライドドア側ではなく車両ボディ側に横置きないし縦置きに配置することも可能である。図6の電線ガイド部材61はあくまでも一形態であり、ガイドローラ59やスライドホルダ60の形状は適宜設定することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1,2記載の発明によれば、ガイドローラの回動により、ワイヤハーネスとガイドローラとの摩擦抵抗が極めて低減され、ワイヤハーネスの引き込み動作(余長吸収)や引き出し動作が小さな力でスムーズに行われるから、ワイヤハーネスの摩耗が防止されると共に、ワイヤハーネスの余長吸収が正確に行われ、ワイヤハーネスの弛みが防止されて、ワイヤハーネスの噛み込み等に起因する傷みが防止される。また、ワイヤハーネスの引き込みや引き出しを小さな力で容易に行うことができるから、操作性が向上すると共に、付勢部材の付勢力を小さく設定して付勢部材を小型化でき、給電装置全体の小型化も可能となる。
【0072】
また、固定側のガイドローラでワイヤハーネスを屈曲ないし折り返した状態に導出しつつ、極めて小さな摩擦抵抗で案内することができるから、ワイヤハーネスの摩耗防止や操作性の向上は勿論のこと、ワイヤハーネスを揺動させずに小さなスペース内で導出させて、ワイヤハーネス配索の省スペース化を図ることができる。
また、スライド側のガイドローラや固定側のガイドローラによってワイヤハーネスの摺動摩擦抵抗が低減されるから、スライドドアの開閉操作力を低く抑えて開閉操作性を良好に確保することができると共に、ワイヤハーネスの余長吸収が弛みなく正確に行われるから、スライドドアと車両ボディとの間にワイヤハーネスの弛み部を噛み込むといった不具合が確実に防止され、スライドドアへの常時給電の信頼性が向上する。
【0073】
また、スライド側のガイドローラを動滑車、固定側のガイドローラを定滑車としてそれぞれ作用させ、ワイヤハーネスの引き出し力を極めて低減させることができるから、操作性が一層向上する。
【0074】
また、電線ガイド部材のスライド時にガイドローラが何らケースと接触しないから、ガイドローラの回動が小さな力でスムーズに行われ、ワイヤハーネスの引き込み及び引き出し時の操作性が高まる。
【0075】
また、スライド側のガイドローラがケースや付勢部材に何ら接触しないから、ガイドローラの回動が小さな力でスムーズに行われ、ワイヤハーネスの引き込み及び引き出し時の操作性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置の第一の実施形態におけるスライドドア開き時の状態を示す斜視図である。
【図2】同じく第一の実施形態のスライドドア閉じ時の状態を示す斜視図である。
【図3】電線余長吸収装置の電線ガイド部材の一形態を示す斜視図である。
【図4】電線ガイド部材のスライドストロークと付勢部材のばね荷重の関係を示す線図である。
【図5】本発明に係る電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置の第二の実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る電線余長吸収装置の第三の実施形態を示す斜視図である。
【図7】同じく電線余長吸収装置を用いたスライドドア用給電装置におけるスライドドア閉じ時の状態を示す斜視図である。
【図8】同じくスライドドア用給電装置におけるスライドドア開き時の状態を示す斜視図である。
【図9】従来の電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2,51 スライドドア
3,49 車両ボディ
5,32,59 スライド側のガイドローラ(ガイド回転体)
6,25,57 電線余長吸収装置
9,35,64 口部
10,26,58 ケース
11,44,61 電線ガイド部材
12,41,62 圧縮コイルばね(付勢部材)
13,33 固定側のガイドローラ(ガイド回転体)
18 スライド用ガイド部
19,27,63 ワイヤハーネス
20,45,82 突条(係合部)
23,37,60 スライドホルダ
24,46,70 受け孔(受け部)
38 カバー

Claims (3)

  1. 自動車のスライドドアに垂直に配置され、上から下に略U字状に屈曲した線形のワイヤハーネスを収容して前端下部の口部から車両ボディ側に導出させる横長のケースと、
    該ケース内にスライド自在に設けられ、該ワイヤハーネスの屈曲部を湾曲状に沿わせる大径なガイドローラと、該大径なガイドローラを内側に係合させて回転自在に支持する左右の壁部と、該左右の壁部に設けられ、該ケースの水平なスライド用ガイド部にスライド自在に係合する係合部と、付勢部材の後端を支持する前側の基壁とを有するスライドホルダと、で構成される電線ガイド部材と、
    該電線ガイド部材を後方に付勢して、該ワイヤハーネスを該口部から引き込ませる前記付勢部材と、該口部の後方に隣接して該ケースに回転自在に設けられ、前記屈曲部に続く下側のワイヤハーネス部分を湾曲状に支持する固定側の小径なガイドローラとを備え、
    該スライドドアの開閉に伴って該ワイヤハーネスを該小径なガイドローラを支点に該口部と該車両ボディ側のハーネス固定部との間でスライドドア開閉方向に揺動させつつ、該小径なガイドローラに沿って引き出したり引き込んだりすることを特徴とするスライドドア用給電装置。
  2. 自動車のスライドドアに垂直に配置され、下から上に略U字状に屈曲した線形のワイヤハーネスを収容して前端上部の口部から車両ボディ側に導出させる横長のケースと、
    該ケース内にスライド自在に設けられ、該ワイヤハーネスの屈曲部を湾曲状に沿わせる大径なガイドローラと、該大径なガイドローラを内側に係合させて回転自在に支持する左右の壁部と、該左右の壁部に設けられ、該ケースの水平なスライド用ガイド部にスライド自在に係合する係合部と、付勢部材の後端を支持する前側の基壁とを有するスライドホルダと、で構成される電線ガイド部材と、
    該電線ガイド部材を後方に付勢して、該ワイヤハーネスを該口部から引き込ませる前記付勢部材と、該口部の後方に隣接して該ケースに回転自在に設けられ、前記屈曲部に続く上側のワイヤハーネス部分を湾曲状に支持する固定側の小径なガイドローラとを備え、
    該スライドドアの開閉に伴って該ワイヤハーネスを該小径なガイドローラを支点に該口部と該車両ボディ側のハーネス固定部との間でスライドドア開閉方向に揺動させつつ、該固定側のガイドローラに沿って引き出したり引き込んだりすることを特徴とするスライドドア用給電装置。
  3. 前記下側のワイヤハーネス部分の上面に接する浮き上がり防止壁が前記ケースに設けられたことを特徴とする請求項1記載のスライドドア用給電装置。
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