JP2017094995A - スライドドアの給電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤーハーネスの小径化を図る。
【解決手段】スライドドアの給電装置Aは、自動車10の車体11の乗降口12を開閉するスライドドアと、複数本の電線を束ねた形態であり、車体11とスライドドアとの間に配索されるワイヤーハーネスと、スライドドアに設けられ、ワイヤーハーネスを介して多重伝送された情報に基づき、スライドドアに設けた複数の電装品への給電を制御する多重ユニット50とを備えている。スライドドアに設けた複数の電装品への給電手段として、スライドドアに設けた多重ユニット50を用いているので、ワイヤーハーネスを構成する電線の本数を削減し、ワイヤーハーネスを小径化することができる。
【選択図】図4
【解決手段】スライドドアの給電装置Aは、自動車10の車体11の乗降口12を開閉するスライドドアと、複数本の電線を束ねた形態であり、車体11とスライドドアとの間に配索されるワイヤーハーネスと、スライドドアに設けられ、ワイヤーハーネスを介して多重伝送された情報に基づき、スライドドアに設けた複数の電装品への給電を制御する多重ユニット50とを備えている。スライドドアに設けた複数の電装品への給電手段として、スライドドアに設けた多重ユニット50を用いているので、ワイヤーハーネスを構成する電線の本数を削減し、ワイヤーハーネスを小径化することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、スライドドアの給電装置に関するものである。
特許文献1には、自動車の車体と、車体の乗降口を開閉するスライドドアとの間にワイヤーハーネスを配索し、このワイヤーハーネスにより、スライドドアに設けた電装品等に給電する技術が開示されている。
車体の乗降口の開口縁部には、ワイヤーハーネスにおける車体側の端部を収容するための収容空間が確保されている。この収容区間は、通常、乗降口に設けたステップの下方に確保されているが、この収容空間内には、ワイヤーハーネスの端部だけでなく、スライドドアに固定されたスライド部材の一部と、スライドドアを所定の軌道に沿ってスライドさせるためにスライド部材を摺動させるガイドレールも収容される。そのため、収容空間においてワイヤーハーネスの端部を収容させることのできる容積は、限られている。
ところが、近年、スライドドアに設けられる電装品等の数が増えているため、その分、ワイヤーハーネスを構成する電線の本数も増える傾向にある。電線の本数が増えると、ワイヤーハーネスの径寸法が大きくなるため、上記の収容空間内にワイヤーハーネスの端部を収容することが難しくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、自動車の車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤーハーネスの小径化を図ることを目的とする。
本発明のスライドドアの給電装置は、
複数本の電線を束ねた形態であり、車体とスライドドアとの間に配索されたワイヤーハーネスと、
前記スライドドアに設けられ、前記ワイヤーハーネスを介して多重伝送された情報に基づき、前記スライドドアに設けた複数の電装品への給電を制御する多重ユニットとを備えているところに特徴を有する。
複数本の電線を束ねた形態であり、車体とスライドドアとの間に配索されたワイヤーハーネスと、
前記スライドドアに設けられ、前記ワイヤーハーネスを介して多重伝送された情報に基づき、前記スライドドアに設けた複数の電装品への給電を制御する多重ユニットとを備えているところに特徴を有する。
スライドドアに設けた複数の電装品への給電手段として、スライドドアに設けた多重ユニットを用いているので、ワイヤーハーネスを構成する電線の本数を削減し、ワイヤーハーネスを小径化することができる。
本発明は、
前記スライドドアに取り付け可能なブラケットと、
前記ブラケットに形成され、前記ワイヤーハーネスにおける前記スライドドア側の端末部を保持する保持部と、
前記ブラケットと前記多重ユニットに形成され、互いに係止することで前記ブラケットと前記多重ユニットを組付け状態に保持する係止部とを備えていてもよい。
この構成によれば、予め多重ユニットをブラケットに係止しておき、このブラケットをスライドドアに取り付けるようにすれば、スライドドアに対するブラケットと多重ユニットの組付けを、ワンアクションで行うことができる。
前記スライドドアに取り付け可能なブラケットと、
前記ブラケットに形成され、前記ワイヤーハーネスにおける前記スライドドア側の端末部を保持する保持部と、
前記ブラケットと前記多重ユニットに形成され、互いに係止することで前記ブラケットと前記多重ユニットを組付け状態に保持する係止部とを備えていてもよい。
この構成によれば、予め多重ユニットをブラケットに係止しておき、このブラケットをスライドドアに取り付けるようにすれば、スライドドアに対するブラケットと多重ユニットの組付けを、ワンアクションで行うことができる。
本発明は、
前記ブラケットに形成され、前記多重ユニットを、前記係止部同士が係止する位置まで案内するガイド部を備えていてもよい。
この構成によれば、ガイド部により、多重ユニットを係止部同士が係止する組付位置まで案内することができるので、多重ユニットをブラケットに組み付ける際の作業性がよい。
本発明は、
前記複数本の電線の一部を、前記多重ユニットを経由しない経路で前記電装品に接続するためのカプラを備えていてもよい。
この構成によれば、電装品が、オプション部品や特定グレードの限定部品等である場合は、必要に応じてカプラを設ければ済むので、多重ユニットを大型化させずに済む。
前記ブラケットに形成され、前記多重ユニットを、前記係止部同士が係止する位置まで案内するガイド部を備えていてもよい。
この構成によれば、ガイド部により、多重ユニットを係止部同士が係止する組付位置まで案内することができるので、多重ユニットをブラケットに組み付ける際の作業性がよい。
本発明は、
前記複数本の電線の一部を、前記多重ユニットを経由しない経路で前記電装品に接続するためのカプラを備えていてもよい。
この構成によれば、電装品が、オプション部品や特定グレードの限定部品等である場合は、必要に応じてカプラを設ければ済むので、多重ユニットを大型化させずに済む。
本発明は、
前記ワイヤーハーネスが、上下方向への変形が可能なコルゲートチューブで包囲されていてもよい。
この構成によれば、車体におけるワイヤーハーネスの取付け位置と、スライドドアにおけるワイヤーハーネスの取付け位置との間に高低差があっても、その高低差に起因する制約を受けることなく、ワイヤーハーネスを車体とスライドドアとの間で配索することができる。
本発明は、
前記多重ユニットと前記複数の電装品との間に配索されるドア側ハーネスを構成する前記電線の本数が、前記ワイヤーハーネスを構成する前記電線の本数より多くてもよい。
前記ワイヤーハーネスが、上下方向への変形が可能なコルゲートチューブで包囲されていてもよい。
この構成によれば、車体におけるワイヤーハーネスの取付け位置と、スライドドアにおけるワイヤーハーネスの取付け位置との間に高低差があっても、その高低差に起因する制約を受けることなく、ワイヤーハーネスを車体とスライドドアとの間で配索することができる。
本発明は、
前記多重ユニットと前記複数の電装品との間に配索されるドア側ハーネスを構成する前記電線の本数が、前記ワイヤーハーネスを構成する前記電線の本数より多くてもよい。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図12を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1,3,7,8における右方を、前方と定義する。左右の方向については、図6,10にあらわれる向きを、そのまま右方、左方と定義する。但し、図2,4,5,9では、左右の向きが逆にあらわれる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図12を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1,3,7,8における右方を、前方と定義する。左右の方向については、図6,10にあらわれる向きを、そのまま右方、左方と定義する。但し、図2,4,5,9では、左右の向きが逆にあらわれる。
本実施例1の給電装置Aは、図4に示すように、自動車10の車体11の乗降口12を開閉するスライドドア17と、車体11とスライドドア17との間に配索されるワイヤーハーネス21と、ドア側ブラケット30(請求項に記載のブラケット)と、多重ユニット50とを備えている。ワイヤーハーネス21と多重ユニット50は、スライドドア17に設けられている複数の電装品20(例えば、パワーウィンドゥ装置、ドアロック装置、スライドドア17の開閉駆動装置等)に電力を供給するするための導電路として機能する。尚、本実施例1では、左側の乗降口12と、この左側の乗降口12を開閉するスライドドア17について説明する。
乗降口12の下縁部にはステップ13が設けられ、ステップ13の下側のスペースは、収容空間14となっている。収容空間14内には、ワイヤーハーネス21の車体11側の端部と、前後方向に延びるガイドレール15と、スライドドア17の下端部に固定したロアアーム16の先端部とが収容されている。ロアアーム16の先端部がガイドレール15に摺動可能に嵌合されることで、スライドドア17は、ガドレールに沿って前方の閉塞位置と後方の開放位置との間でのスライドを可能にガイドされている。
<ワイヤーハーネス21>
ワイヤーハーネス21は、図2に示すように、複数本の電線22を束ねたものであり、水平方向及び上下方向へ自由且つ柔軟に変形することができる。ワイヤーハーネス21のうち車体11側の端部とスライドドア17側の端部を除いた領域である渡り部23は、車体11とスライドドア17のいずれからも露出した状態となるため、角筒状をなす合成樹脂製又はゴム製のコルゲートチューブ24によって包囲されている。
ワイヤーハーネス21は、図2に示すように、複数本の電線22を束ねたものであり、水平方向及び上下方向へ自由且つ柔軟に変形することができる。ワイヤーハーネス21のうち車体11側の端部とスライドドア17側の端部を除いた領域である渡り部23は、車体11とスライドドア17のいずれからも露出した状態となるため、角筒状をなす合成樹脂製又はゴム製のコルゲートチューブ24によって包囲されている。
図1に示すように、コルゲートチューブ24は、蛇腹状をなしているので、水平面に沿うように湾曲変形し得るとともに、上下方向へも湾曲変形し得るようになっている。コルゲートチューブ24の車体11側の端部は、車体側端末部材25に連結され、コルゲートチューブ24のスライドドア側の端部は、ドア側端末部材26に連結されている。車体側端末部材25は、収容空間14内に収容された状態で車体11側ブラケット(図示省略)を介して車体11に固定されている。ワイヤーハーネス21は、車体側端末部材25とドア側端末部材26に貫通されている。
<ドア側ブラケット30>
ドア側ブラケット30は、給電装置Aを構成するものであり、スライドドア17に固定されている。ドア側ブラケット30は、合成樹脂製であり、図5〜8に示すように、支持板部31と、前板部32と、上板部33と、スライドドア側係止部34(請求項に記載の係止部)と、保持部40とを備えた単一部品である。支持板部31は、板厚方向を左右方向に向け、鉛直面に対して右側(車体11に接近する側)へ傾いた形態である。上板部33は、支持板部31の上端縁かに右側へ略水平に突出した形態である。前板部32は、支持板部31と上板部33の前端縁から右側(車体11側)へ突出した形態である。
ドア側ブラケット30は、給電装置Aを構成するものであり、スライドドア17に固定されている。ドア側ブラケット30は、合成樹脂製であり、図5〜8に示すように、支持板部31と、前板部32と、上板部33と、スライドドア側係止部34(請求項に記載の係止部)と、保持部40とを備えた単一部品である。支持板部31は、板厚方向を左右方向に向け、鉛直面に対して右側(車体11に接近する側)へ傾いた形態である。上板部33は、支持板部31の上端縁かに右側へ略水平に突出した形態である。前板部32は、支持板部31と上板部33の前端縁から右側(車体11側)へ突出した形態である。
図2,3,6,7に示すように、スライドドア側係止部34は、支持板部31の右面(斜め下向きの面)における上下方向及び前後方向の中央部に配されている。スライドドア側係止部34は、前後方向に延びた上下一対の受けリブ35と、両受けリブ35の間に配された撓み係止片36とを備えて構成されている。受けリブ35の後端部には、前止まり部37が形成されている。また、支持板部31の右面における下端縁部と、上板部33の左右方向略中央位置には、前後方向に延びる上下一対のガイドリブ38(請求項に記載のガイド部)が形成されている。下側のガイドリブ38の前端部にはストッパ39が形成されている。
保持部40は、前板部32の下端部から支持板部31の下端部に連なるように下方へ突出した形態である。保持部40には、後方及び右方に開放された収容凹部41が形成されている。保持部40には、その上端面から収容凹部41の上面に連通する上下方向の連通孔42が形成されている。また、収容凹部41の上面における連通孔42の開口縁には、上部軸受部43が形成されている。収容凹部41の下面には、上部軸受部43と同心の下部軸受部44が形成されている。
保持部40の前端部と支持板部31の後端部には、ドア側ブラケット30をスライドドア17に固定するための取付孔45が形成されている。ここで、スライドドア17の構成を説明する。図2に示すように、スライドドア17は、金属製のインナパネル18と、インナパネル18の内面(車内側)に間隔を空けて取り付けた合成樹脂製のドアトリム19とを備えている。ドア側ブラケット30は、取付孔45に挿通したボルト(図示省略)により、インナパネル18の内面に固定されている。保持部40は、インナパネル18とドアトリム19との隙間から下方へ露出している。
保持部40の収容凹部41には、ドア側端末部材26が収容されている。ドア側端末部材26は、上部軸受部43と下部軸受部44とに嵌合され、水平方向への首振り(回動)を可能に保持部40に取り付けられている。ドア側端末部材26を貫通したワイヤーハーネス21は、連通孔42に挿通されている。保持部40の上方では、ワイヤーハーネス21(複数本の電線22)に接続されたハーネス側コネクタ27が、多重ユニット50に接続されている。
<多重ユニット50>
給電装置Aを構成する多重ユニット50は、ワイヤーハーネス21を介して多重伝送された情報(周波数の異なる複数の電気信号)に基づき、スライドドア17に設けた複数の電装品20(図1を参照)への給電等を制御するものである。この多重ユニット50を用いた多重伝送システムでは、1本の電線22により同時に複数の情報をスライドドア17側へ送ることができる。したがって、1つの電装品20に対して1本の電線22を対応付ける場合に比べると、ワイヤーハーネス21を構成する電線22の本数を少なくすることができる。
給電装置Aを構成する多重ユニット50は、ワイヤーハーネス21を介して多重伝送された情報(周波数の異なる複数の電気信号)に基づき、スライドドア17に設けた複数の電装品20(図1を参照)への給電等を制御するものである。この多重ユニット50を用いた多重伝送システムでは、1本の電線22により同時に複数の情報をスライドドア17側へ送ることができる。したがって、1つの電装品20に対して1本の電線22を対応付ける場合に比べると、ワイヤーハーネス21を構成する電線22の本数を少なくすることができる。
多重ユニット50は、図2に示すように、ドア側ブラケット30の右外側面(インナパネル18とは反対側の側面)に取り付けられている。多重ユニット50は、略直方形のケース51と、ケース51内に収容した制御基板52とを備えている。ケース51の左外側面には、多重ユニット側係止部53(請求項に記載の係止部)が形成されている。図9〜12に示すように、多重ユニット側係止部53は、前後方向に延びる上下一対の係止リブ54と、両係止リブ54の間に配された係止突起55とを備えて構成されている。ケース51の上下両外面には、前後方向に延びる摺接リブ56が形成されている。ケース51の右外側面には、後述するカプラ60を取り付けるための嵌合突部57が形成されている。
ケース51の前外面には入力側コネクタ58が設けられ、この入力側コネクタ58には、ハーネス側コネクタ27が接続されている。一方、ケース51の後外面には出力側コネクタ59が設けられており、この出力側コネクタ59にはドア側コネクタ28が接続されている。ドア側コネクタ28には、複数の電装品20に個別に接続された電線22からなるドア側ハーネス29が接続されている。つまり、ドア側ハーネス29は、多重ユニット50と複数の電装品20との間に配索されている。このドア側ハーネス29を構成する電線22の本数は、車体11とスライドドア17との間に配索されたワイヤーハーネス21を構成する電線22の本数よりも多い。
多重ユニット50をドア側ブラケット30に組み付ける際には、多重ユニット50をドア側ブラケット30に対し後方から接近させ、ケース51の左外側面を支持板部31の右外側面に対向又は当接させるとともに、摺接リブ56の前端部の右側面をガイドリブ38の左側面の後端部に対向又は当接させる。この後、この状態から多重ユニット50をドア側ブラケット30に対し相対的に前方へスライドさせる。
そして、多重ユニット50がドア側ブラケット30に対し正規の組付位置に到達すると、摺接リブ56の前端がストッパ39に突き当たるとともに、係止リブ54の前端が前止まり部37に突き当たる。これらの突き当たりにより、多重ユニット50は、ドア側ブラケット30に対する前方への相対移動が規制される。また、組付けの過程では、撓み係止片36がケース51と干渉して弾性撓みし、多重ユニット50が正規の組付位置に到達すると、弾性係止片が弾性復帰して係止突起55に係止する。この係止により、多重ユニット50は、ドア側ブラケット30に対して後方(抜け方向)への相対移動を規制される。以上により、ドア側ブラケット30と多重ユニット50が組付け状態にロックされる。
<カプラ60>
カプラ60は、ワイヤーハーネス21を構成する複数本の電線22の一部を、多重ユニット50を経由しない経路で電装品20に接続するための導電経路を構成する部品である。カプラ60は、ワイヤーハーネス21側の電線22と電装品20側の電線22とを接続するための端子金具(図示省略)が設けられたジョイントコネクタとしての機能を有している。図2に示すように、カプラ60の外面には、多重ユニット50の嵌合突部57と嵌合可能な嵌合凹部61が形成されている。カプラ60、多重ユニット50に対して任意に着脱可能であり、換言するとスライドドア17に対して着脱可能である。
カプラ60は、ワイヤーハーネス21を構成する複数本の電線22の一部を、多重ユニット50を経由しない経路で電装品20に接続するための導電経路を構成する部品である。カプラ60は、ワイヤーハーネス21側の電線22と電装品20側の電線22とを接続するための端子金具(図示省略)が設けられたジョイントコネクタとしての機能を有している。図2に示すように、カプラ60の外面には、多重ユニット50の嵌合突部57と嵌合可能な嵌合凹部61が形成されている。カプラ60、多重ユニット50に対して任意に着脱可能であり、換言するとスライドドア17に対して着脱可能である。
電装品20が、オプション部品や特定グレードの限定部品等である場合には、必要に応じてカプラ60を設けることができる。このような着脱可能なカプラ60を設定したことにより、多重ユニット50の制御基板52を小さくすることができ、ひいては、多重ユニット50が大型化することを回避できる。
<実施例1の作用、効果>
上述したように、乗降口12のステップ13の下方には、ワイヤーハーネス21における車体11側の端部を収容するための収容空間14が確保されているが、この収容空内には、ワイヤーハーネス21の端部だけでなく、ロアアーム16の一部とガイドレール15も収容される。そのため、収容空間14においてワイヤーハーネス21の端部を収容させることのできる容積は、限られている。
上述したように、乗降口12のステップ13の下方には、ワイヤーハーネス21における車体11側の端部を収容するための収容空間14が確保されているが、この収容空内には、ワイヤーハーネス21の端部だけでなく、ロアアーム16の一部とガイドレール15も収容される。そのため、収容空間14においてワイヤーハーネス21の端部を収容させることのできる容積は、限られている。
そこで、本実施例1の給電装置Aでは、ワイヤーハーネス21を介して多重伝送された情報に基づき、スライドドア17に設けた複数の電装品20への給電を制御する多重ユニット50を用い、この多重ユニット50をスライドドア17に設けている。このように、スライドドア17に設けた複数の電装品20への給電手段として、スライドドア17に設けた多重ユニット50を用いたことにより、ワイヤーハーネス21を構成する電線22の本数を削減できた。これにより、ワイヤーハーネス21を小径化し、電装品20の数が多くても、ワイヤーハーネス21の車体11側の端部を、ステップ13の下側の収容空間14内に収容することができる。
また、給電装置Aは、スライドドア17に取り付け可能なドア側ブラケット30を備えている。ドア側ブラケット30には、ワイヤーハーネス21におけるスライドドア17側の端末部を保持する保持部40が形成されている。また、ドア側ブラケット30と多重ユニット50には、互いに係止することでドア側ブラケット30と多重ユニット50を組付け状態に保持するスライドドア側係止部34と多重ユニット側係止部53とが設けられている。この構成によれば、予め多重ユニット50をドア側ブラケット30に係止して組み付けておき、このドア側ブラケット30をスライドドア17に取り付けるようにすれば、スライドドア17に対するドア側ブラケット30と多重ユニット50の組付けを、ワンアクションで行うことができる。
また、ドア側ブラケット30には、多重ユニット50を、スライドドア側係止部34と多重ユニット側係止部53とが係止する正規の組付位置まで案内するガイドリブ38が形成されている。この構成によれば、ガイドリブ38により、多重ユニット50を正規の組付位置まで案内することができるので、多重ユニット50をドア側ブラケット30に組み付ける際の作業性がよい。
また、ワイヤーハーネス21は、上下方向への変形が可能なコルゲートチューブ24で包囲されている。この構成によれば、車体11におけるワイヤーハーネス21の取付け位置と、スライドドア17におけるワイヤーハーネス21の取付け位置との間に高低差があっても、その高低差に起因する制約を受けることなく、ワイヤーハーネス21を車体11とスライドドア17との間で配索することができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図13を参照して説明する。本実施例2の給電装置Bは、以下の点において、実施例1の給電装置Aと異なっている。ワイヤーハーネス70は、上下方向への変形が可能なコルゲートチューブ24ではなく、複数の箱形のリンク部材72を連結した電線ガイド体71で包囲されている。電線ガイド体71のスライドドア17側の端部に取り付けたドア側ブラケット73は、インナパネル18とドアトリム19との間の空間に収容されているのではなく、スライドドア17に固定したロアアーム74の下面に取り付けられている。多重ユニット75は、ドア側ブラケット73に組み付けられているのではなく、インナパネル18の内面に直接、固定されている。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
次に、本発明を具体化した実施例2を図13を参照して説明する。本実施例2の給電装置Bは、以下の点において、実施例1の給電装置Aと異なっている。ワイヤーハーネス70は、上下方向への変形が可能なコルゲートチューブ24ではなく、複数の箱形のリンク部材72を連結した電線ガイド体71で包囲されている。電線ガイド体71のスライドドア17側の端部に取り付けたドア側ブラケット73は、インナパネル18とドアトリム19との間の空間に収容されているのではなく、スライドドア17に固定したロアアーム74の下面に取り付けられている。多重ユニット75は、ドア側ブラケット73に組み付けられているのではなく、インナパネル18の内面に直接、固定されている。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、ブラケットをスライドドアに取り付ける前に、予め、多重ユニットをブラケットに係止しておけるようにしたが、多重ユニットをスライドドアに直接、取り付けてもよい。
(2)上記実施例1では、ブラケットに、多重ユニットを案内するためのガイド部を形成したが、ブラケットにガイド部を形成しなくてもよい。
(3)上記実施例1では、カプラを多重ユニットに対して着脱するようにしたが、カプラは、ブラケットに対して着脱可能としてもよく、スライドドアのインナパネル等に対して着脱可能としてもよい。
(4)上記実施例1では、スライドドアに対して着脱可能なカプラを設けたが、このようなカプラを設けない構成としてもよい。
(5)上記実施例1のブラケットに多重ユニットを組み付ける構成は、実施例2にも適用できる。
(6)上記実施例1のカプラは、実施例2に設けることができる。
(7)上記実施例1,2では、ワイヤーハーネスをコルゲートチューブで包囲したが、ワイヤーハーネスを包囲する保護部材としては、複数の角筒状のリング部材を、水平方向のみの相対変位を可能に連結したものであってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、ブラケットをスライドドアに取り付ける前に、予め、多重ユニットをブラケットに係止しておけるようにしたが、多重ユニットをスライドドアに直接、取り付けてもよい。
(2)上記実施例1では、ブラケットに、多重ユニットを案内するためのガイド部を形成したが、ブラケットにガイド部を形成しなくてもよい。
(3)上記実施例1では、カプラを多重ユニットに対して着脱するようにしたが、カプラは、ブラケットに対して着脱可能としてもよく、スライドドアのインナパネル等に対して着脱可能としてもよい。
(4)上記実施例1では、スライドドアに対して着脱可能なカプラを設けたが、このようなカプラを設けない構成としてもよい。
(5)上記実施例1のブラケットに多重ユニットを組み付ける構成は、実施例2にも適用できる。
(6)上記実施例1のカプラは、実施例2に設けることができる。
(7)上記実施例1,2では、ワイヤーハーネスをコルゲートチューブで包囲したが、ワイヤーハーネスを包囲する保護部材としては、複数の角筒状のリング部材を、水平方向のみの相対変位を可能に連結したものであってもよい。
A,B…給電装置
10…自動車
11…車体
12…乗降口
17…スライドドア
20…電装品
21,70…ワイヤーハーネス
22…電線
24…コルゲートチューブ
30…ドア側ブラケット(ブラケット)
34…スライドドア側係止部(係止部)
38…ガイドリブ(ガイド部)
40…保持部
50,75…多重ユニット
53…多重ユニット側係止部(係止部)
60…カプラ
10…自動車
11…車体
12…乗降口
17…スライドドア
20…電装品
21,70…ワイヤーハーネス
22…電線
24…コルゲートチューブ
30…ドア側ブラケット(ブラケット)
34…スライドドア側係止部(係止部)
38…ガイドリブ(ガイド部)
40…保持部
50,75…多重ユニット
53…多重ユニット側係止部(係止部)
60…カプラ
Claims (6)
- 複数本の電線を束ねた形態であり、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤーハーネスと、
前記スライドドアに設けられ、前記ワイヤーハーネスを介して多重伝送された情報に基づき、前記スライドドアに設けた複数の電装品への給電を制御する多重ユニットとを備えていることを特徴とするスライドドアの給電装置。 - 前記スライドドアに取り付け可能なブラケットと、
前記ブラケットに形成され、前記ワイヤーハーネスにおける前記スライドドア側の端末部を保持する保持部と、
前記ブラケットと前記多重ユニットに形成され、互いに係止することで前記ブラケットと前記多重ユニットを組付け状態に保持する係止部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のスライドドアの給電装置。 - 前記ブラケットに形成され、前記多重ユニットを、前記係止部同士が係止する位置まで案内するガイド部を備えていることを特徴とする請求項2記載のスライドドアの給電装置。
- 前記複数本の電線の一部を、前記多重ユニットを経由しない経路で前記電装品に接続するためのカプラを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のスライドドアの給電装置。
- 前記ワイヤーハーネスが、上下方向への変形が可能なコルゲートチューブで包囲されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスライドドアの給電装置。
- 前記多重ユニットと前記複数の電装品との間に配索されるドア側ハーネスを構成する前記電線の本数は、前記ワイヤーハーネスを構成する前記電線の本数よりも多いことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスライドドアの給電装置。
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-
2015
- 2015-11-26 JP JP2015230725A patent/JP2017094995A/ja active Pending
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2016
- 2016-11-28 CN CN201611069498.2A patent/CN107009973A/zh active Pending
Patent Citations (5)
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