JP2003306089A - 電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置 - Google Patents

電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装置

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JP2003306089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスを低い摺動抵抗で案内しつつ
確実に弛み吸収させる。 【解決手段】 電線余長吸収装置6は、ワイヤハーネス
19を収容しつつ口部9から導出させるケース10と、
ケース内にスライド自在に設けられ、ワイヤハーネスを
湾曲状に沿わせる回転自在なガイド回転体5を含む電線
ガイド部材11と、電線ガイド部材をワイヤハーネス引
き込み方向に付勢する付勢部材12とを備える。口部9
の近傍にワイヤハーネスを湾曲状に沿わせる回転自在な
固定側のガイド回転体13をケースに設けた。電線ガイ
ド部材11を、スライド側のガイド回転体5と、ガイド
回転体を回転自在に支持し、ケース内をスライドするス
ライドホルダ23とで構成した。電線余長吸収装置6を
自動車のスライドドア2又は車両ボディ3に配設し、ワ
イヤハーネス19を車両ボディ側から電線余長吸収装置
6を経てスライドドア側に配索した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のスライド
ドアに常時給電を行うべく、スライドドア開閉時のワイ
ヤハーネスの摺動抵抗を軽減させつつ弛み(余長)を吸
収させる電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア
用給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接続部側の移動に伴って電線を伸長さ
せ、接続部側の復帰に伴って電線を収縮させる構造の電
線余長吸収装置の一例として、従来、例えば図9に示す
電線余長吸収装置とそれを用いたスライドドア用給電装
置が提案されている(特開平12−264136号公報
参照)。
【0003】この電線余長吸収装置71は、一対のリン
クアーム72と、リンクアーム72の一端に連結された
スライダ73と、リンクアーム72の他端を連結し、且
つスライダ73をスライド自在に係合させたガイドレー
ル74とで構成されている。
【0004】電線余長吸収装置71はスライドドア75
に配設され、ガイドレール74は金属製のドアパネル7
6に水平に固定され、一対のリンクアーム72はドアパ
ネル76と合成樹脂製のドアトリム(図示せず)との間
で開閉自在となっている。
【0005】電線はワイヤハーネス(複数本の電線を収
束させたもの)77として一対のリンクアーム72に沿
って配索されつつスライダ73に固定され、ワイヤハー
ネス77の一方はスライダ73から大きく湾曲して車両
ボディ78のステップ部79の近傍で固定されつつ車両
ボディ側のワイヤハーネス80にコネクタ接続され、ワ
イヤハーネス77の他方はリンクアーム72の端部から
スライドドア75に沿ってスライドドア側の電装品等の
補機にコネクタ接続されている。
【0006】このスライドドア用給電装置によって車両
ボディ側(バッテリ側)からスライドドア側の補機類に
常時給電が行われ、スライドドア75の開閉に関係なく
補機類に信号電流や電源電流が供給される。補機として
は例えばパワーウィンドモータやドアロックユニット、
スイッチユニットやオートドア開閉ユニット等が挙げら
れる。
【0007】スライドドア75を矢印Aの如く前方へス
ライドさせて閉じるに伴って、一対のリンクアーム72
が「へ」の字状に開いて、スライダ73がガイドレール
74の後部側に位置する。また、スライドドア75を後
方へスライドさせて開けるに伴って、一対のリンクアー
ム72が閉じて、スライダ73がガイドレール74の前
部側に位置する。このようにして、スライドドア75の
開閉時におけるワイヤハーネス77の余長(弛み)が吸
収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電線余長吸収装置71にあっては、長いガイドレー
ル74と一対のリンクアーム72によって構造が大型化
・重量化したり、リンクアーム72に他の部品等が干渉
しないようにスライドドア内の部品配置等に制限が加わ
ると共に、車種に応じてガイドレール74やリンクアー
ム72の長さを変えなければならず、設計や製造にかか
る工数が増し、コスト高になるという懸念があった。
【0009】本出願人はこれらの点に鑑み、構造が簡単
且つコンパクトでしかも汎用性のある電線余長吸収装置
を得るべく、ケース内に電線ガイド部材をばね付勢のも
とで移動自在に設け、電線ガイド部材にワイヤハーネス
を沿わせてケースから導出させて引張及び揺動可能とし
た構成の電線余長吸収装置を特願2002−63603
で提案した。
【0010】本発明は、特願2002−63603記載
の構造に較べて、電線ガイド部材とワイヤハーネスとの
摺動抵抗が低く、ワイヤハーネスの動きが一層スムーズ
で、一層小さな力でワイヤハーネスの引き出しや余長吸
収を行うことのできる電線余長吸収装置とそれを用いた
スライドドア用給電装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電線余長吸収装置は、ワイ
ヤハーネスを収容しつつ口部から導出させるケースと、
該ケース内にスライド自在に設けられ、該ワイヤハーネ
スを湾曲状に沿わせる回転自在なガイド回転体を含む電
線ガイド部材と、該電線ガイド部材をワイヤハーネス引
き込み方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴と
する。上記構成により、ワイヤハーネス(電線)に導出
方向の引張力が作用しない状態で、電線ガイド部材が付
勢部材の付勢力で押圧されてスライドしつつワイヤハー
ネスをケース内に引き込む。これにより弛み(余長)が
吸収される。ワイヤハーネスはガイド回転体に沿って屈
曲し、引き込まれつつガイド回転体を回動させる。ガイ
ド回転体の回動により、ワイヤハーネスとガイド回転体
との摺動抵抗(摩擦抵抗)が極めて低減され、ワイヤハ
ーネスの余長吸収が小さな力でスムーズに行われる。ま
た、ワイヤハーネスに導出方向の引張力が作用した際に
は、電線ガイド部材が付勢部材の付勢力に抗してワイヤ
ハーネスで押圧されてスライドしつつ、ワイヤハーネス
がケースから引き出される。ワイヤハーネスは引き出さ
れつつガイド回転体を回動させ、これによりワイヤハー
ネスとガイド回転体との摺動抵抗(摩擦抵抗)が極めて
低減され、ワイヤハーネスの引き出しが小さな力でスム
ーズに行われる。
【0012】請求項2に係る電線余長吸収装置は、請求
項1記載の電線余長吸収装置において、前記口部の近傍
において前記ワイヤハーネスを湾曲状に沿わせる回転自
在な固定側のガイド回転体が前記ケースに設けられたこ
とを特徴とする。上記構成により、請求項1記載の発明
の作用と共に、ワイヤハーネスが固定側のガイド回転体
に沿って湾曲されつつガイド回転体を回動させてケース
内に引き込まれ、又はケースから引き出され、ワイヤハ
ーネスが極めて小さな摩擦抵抗でガイド回転体に接触
し、ワイヤハーネスが屈曲ないし折り返されつつ小さな
力でスムーズに余長吸収ないし引き出される。
【0013】請求項3に係る電線余長吸収装置は、請求
項2記載の電線余長吸収装置において、前記固定側のガ
イド回転体がスライド側の前記ガイド回転体よりも小径
であることを特徴とする。上記構成により、例えばワイ
ヤハーネスがスライド側のガイド回転体で折り返され、
固定側のガイド回転体でさらに折り返されて略S字状に
屈曲され、スライド側のガイド回転体が動滑車、固定側
のガイド回転体が定滑車としてそれぞれ作用し、ワイヤ
ハーネスの引き出し動作が動滑車を用いない場合の半分
の小さな力でスムーズに行われる。
【0014】請求項4に係る電線余長吸収装置は、請求
項1〜3の何れか1項に記載の電線余長吸収装置におい
て、前記電線ガイド部材がスライド側の前記ガイド回転
体と、該ガイド回転体を回転自在に支持し、前記ケース
内をスライドするスライドホルダとで構成されることを
特徴とする。上記構成により、ワイヤハーネスの引き出
し及び引き込み(余長吸収)時にスライドホルダがケー
ス内を摺動し、ガイド回転体はスライドホルダに支持さ
れて何らケースとは摺接せず、ガイド回転体の回動が小
さな力でスムーズに行われる。
【0015】請求項5に係る電線余長吸収装置は、請求
項4記載の電線余長吸収装置において、前記スライドホ
ルダに、前記ケース及び/又はカバーのスライド用ガイ
ド部に対する係合部、及び/又は前記付勢部材に対する
受け部が設けられたことを特徴とする。上記構成によ
り、スライドホルダの係合部で電線ガイド部材がケース
にスライド自在に位置決めされ、スライドホルダの受け
部で付勢部材の一端部が安定に支持される。このように
して、ガイド回転体にはワイヤハーネス以外に外部から
の力が何ら作用しないから、ガイド回転体の回動が小さ
な力でスムーズに行われる。
【0016】請求項6に係る電線余長吸収装置を用いた
スライドドア用給電装置は、請求項1〜5の何れか1項
に記載の電線余長吸収装置を自動車のスライドドア又は
車両ボディに配設し、ワイヤハーネスを車両ボディ側か
ら該電線余長吸収装置を経てスライドドア側に配索した
ことを特徴とする。上記構成により、スライドドアの開
き動作で、ワイヤハーネスがガイド回転体を回転させつ
つガイド回転体に沿って屈曲しながらケース内に小さな
力でスムーズに引き込まれて余長吸収される。また、ス
ライドドアの閉じ動作で、ワイヤハーネスがガイド回転
体を回転させつつガイド回転体に沿って屈曲しながらケ
ースから小さな力でスムーズに引き出される。これによ
り、スライドドアの開閉操作力が低く抑えられる。電線
余長吸収装置を介して車両ボディ側からスライドドアに
ワイヤハーネスで常時給電が行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図2は、本発明に係る電線
余長吸収装置とそれを用いた自動車のスライドドア用給
電装置の第一の実施形態を示すものである。図1はスラ
イドドアの全開状態、図2はスライドドアの全閉状態を
それぞれ示している。図1,図2で符号1は、スライド
ドア2に対する車両ボディ3側の下部ガイドレール、符
号4は、ガイドレール1に係合したスライドドア側のス
ライドブラケットをそれぞれ示している。電線余長吸収
装置6はスライドドア2の金属製のドアパネルと合成樹
脂製のドアトリムとの間に縦置き(垂直)に配設されて
いる。
【0018】この電線余長吸収装置6は、図1の如く、
一側壁7の上部にハーネス導入口(口部)8、下部にハ
ーネス導出口(口部)9をそれぞれ有する横長矩形状の
合成樹脂製のケース10と、ケース10内にスライド移
動自在に設けられ、回転自在な大径なガイドローラ(ガ
イド回転体)5を含むスライド式の電線ガイド部材11
と、電線ガイド部材11をケース長手方向に付勢する圧
縮コイルばね(付勢部材又は弾性部材)12と、ハーネ
ス導出口9の内側に隣接してケース10に回転自在に支
持された小径な電線ガイド部材であるガイドローラ又は
折り返しローラ(ガイド回転体)13と、ケース10の
正面側の広い開口を封止する合成樹脂製の板状のカバー
(図示せず)とで概ね構成されている。スライドドア用
給電装置は電線余長吸収装置6とワイヤハーネス19と
で構成される。
【0019】大径なガイドローラ5と小径なガイドロー
ラ13とが周方向に回動自在であることが本実施形態の
最大の特徴である。各電線ガイド部材11,13が回転
自在でない構成(電線ガイド部材の外周面に沿ってワイ
ヤハーネス19を摺接させる構成)は別件で提案してい
る。各電線ガイド部材11,13はハーネスガイド部材
と呼称されてもよい。
【0020】図3にも示す如く、スライド側の電線ガイ
ド部材11は合成樹脂製のガイドローラ5と、ガイドロ
ーラ5を回転自在に支持する合成樹脂製のスライドホル
ダ23とで構成されている。スライドホルダ23は略矩
形状に形成され、垂直な基壁23aと、基壁23aに続
く左右の垂直な壁部23bと水平な上下の壁部23cと
を有し、基壁23aの反対側の開口23dからガイドロ
ーラ5のほぼ半分がスライドホルダ23の内側空間内に
進入して左右の壁部23bで回転自在に支持されてい
る。
【0021】例えばガイドローラ5の中心に合成樹脂製
ないし金属製の軸部(図示せず)が設けられ、左右の壁
部23bの内面側の凹部(図示せず)内に軸部が係合す
ることで(係合に際して左右の壁部23bに続く小径な
円弧状の壁部23eが外側に撓んで軸部の進入を許容す
る)、ガイドローラ5が回転自在に支持される。あるい
は左右の壁部23bの内面側に短円柱状の一対の軸部
(図示せず)を一体に突出させ、軸部をガイドローラ5
の中心の凹部(図示せず)に係合させてもよい。あるい
はベアリング(図示せず)を介して軸部を支持させても
よい。
【0022】スライドホルダ23の上下の壁部23cは
ガイドローラ5の外周面(ガイド面)5aの一部を露出
させる切欠部23fを有し、切欠部23fによってガイ
ドローラ5の最大径部とそれに続く円弧部とが露出され
ている。スライドホルダ23とは反対側の部分でガイド
ローラ5のほぼ半分の外周面5aとそれに直交する左右
のローラ壁5bとが完全に露出され、ガイドローラ5の
露出された外周面(ガイド面)5aでワイヤハーネス1
9(図1)を略U字状に屈曲させつつスムーズに移動可
能である。
【0023】スライドホルダ23の左右の壁部23bの
外面側には水平方向に延びる突条(係合部)20が設け
られ、突条20に対してケース10(図1)の垂直な基
壁14とカバー(図示せず)とのそれぞれ高さ方向中央
にケース長手方向に延びるガイド孔又はガイド溝といっ
たスライド用ガイド部18(図2)が設けられ、各ガイ
ド部18に突条20がスライド自在に係合して、電線ガ
イド部材11が高さ方向すなわちケース幅方向に安定に
位置決めされ、ガイド部18(図2)の前端又は後端に
突条20の前端又は後端が当接することで、電線ガイド
部材11の前進端と後退端とが規定される。各端は半円
状に湾曲しており、特に突条20の各端が湾曲したこと
で、突条20のスライド動作が引っ掛かりなくスムーズ
に行われる。なお、スライドホルダ23の表裏何れかの
面のみに突条20を設け、突条20をケース10又はカ
バーのスライド用ガイド部に係合させてもよい。突条2
0に代えて短円柱状の突起(図示せず)を二つ並列に設
けてもよい。
【0024】スライドホルダ23の垂直な基壁23aに
は、圧縮コイルばね12(図1)の端部を進入係合させ
る受け孔(受け部)24が設けられている。受け孔24
はガイドローラ5の外周面5aに沿う円弧状の壁部23
gの外面に対向し、圧縮コイルばね12(図1)の端部
は壁部23gの外面に当接する。円弧状の壁部23gは
上下の各リブ23hで基壁23aに続いている。
【0025】図1で、スライドホルダ23の裏側の壁部
がケース10の基壁14に摺接し、表側の壁部23b
(図3)がカバーの内面に摺接する。ガイドローラ5は
ケース10とカバーとに接触することなく、小さな力で
スムーズに回転する。ワイヤハーネス19はガイドロー
ラ5の露出した外周面5aに接触し、スライドホルダ2
3の上下の壁部23cには若干接触する(極く小さな力
で接触する)のみである。
【0026】小径な電線ガイド部材である合成樹脂製の
ガイドローラ13は、合成樹脂ないし金属製の軸部13
bでケース10に回転自在に支持されている。小径なガ
イドローラ13は例えばスライド側の大径なガイドロー
ラ5の1/3程度の径で円形に形成され、外周面(ガイ
ド面)13aの一部(上側の円弧面)でワイヤハーネス
19の下側面に接している。軸部13bは例えばガイド
ローラ13の中心の孔部を貫通してケース10の基壁1
4に一端を固定され、他端(頭部)をガイドローラ13
の平坦な面13cに摺接自在に接触させている。あるい
は、ガイドローラ13の中心に突出した軸部13bをケ
ース10の基壁14とカバーとの各凹部に係合させてガ
イドローラ13を回転自在に支持することも可能であ
る。
【0027】ケース10は垂直な基壁(基板部)14
と、基壁14の周囲で矩形枠状をなす上下左右の壁部1
6〜18,7とで構成され、基壁14の中央に、スライ
ド側の電線ガイド部材11を案内する長手方向のスライ
ド用ガイド部18(図2)が形成され、一側壁(車両の
方向で言えば前側の壁部)7に矩形状の電線導入口(口
部)8と切欠状の電線導出口(口部)9とが上下対称位
置に形成されている。電線導出口9に隣接(近接)して
小径なガイドローラ13が下側の壁部17寄りに位置
し、ガイドローラ13の外周面13aは電線導出口9に
対向して位置している。下側の壁部17はガイドローラ
13に至るまで短く切欠されて電線導出口9の一部9a
をなすことが、ワイヤハーネス19の折り返し屈曲性を
高める上で好ましい。
【0028】小径なガイドローラ13の比較的近傍で下
側の壁部17と平行に且つ同じ突出長さでケース10の
基壁14から矩形状の電線浮き上がり防止壁15が突出
形成されている。浮き上がり防止壁15と下側の壁部1
7との間隔はワイヤハーネス19の外径よりも少し大き
く設定され、浮き上がり防止壁15の上面はスライド側
の電線ガイド部材11の下面よりも若干下側に位置し
て、スライドした電線ガイド部材11と干渉しないよう
になっている。
【0029】圧縮コイルばね12の一端はワイヤハーネ
ス19と干渉することなくケース10の一側壁7方に当
接支持され、圧縮コイルばね12の他端はスライド側の
電線ガイド部材11の前記孔部24内に支持されてい
る。
【0030】図1において、ワイヤハーネス19は上側
の電線導入口8からケース10内に導入され、上側の壁
部16に沿って水平に延び、スライド側の大径なガイド
ローラ5の外周面(ガイド面)5aに沿って下向きに湾
曲状に折り返されて、下側の壁部17に沿って水平に延
び、浮き上がり防止壁15の下側を通って小径なガイド
ローラ13に向けて少し上向きに傾斜して延び、ガイド
ローラ13の外周面13aに沿って下向きに湾曲状に折
り返されつつ、電線導出口9から外部に導出されてい
る。
【0031】電線導出口9から導出されたワイヤハーネ
ス19aは車両ボディ3とスライドドア2との間の渡り
空間21を経て、車両ボディ側のハーネス固定具(ハー
ネス固定部)22で周方向回動自在に支持され、且つ長
手方向不動に固定されて、車両ボディ側(電源側等)の
ワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。ケ
ース10の上側の口部8から導出されたワイヤハーネス
19bはスライドドア2側に固定されつつスライドドア
側のワイヤハーネスや各補機(図示せず)にコネクタ接
続される。ワイヤハーネス19bを口部8の近傍におい
てケース10やカバーに固定してもよい。口部8は側壁
7の近傍で上壁16に設けることも可能である。
【0032】ワイヤハーネス19は複数本の電線の外周
を合成樹脂製のコルゲートチューブ(図示せず)で覆わ
れて構成されている。コルゲートチューブは周方向の凹
溝と凸条を長手方向に交互に配列したもので、屈曲性に
優れている。保護チューブとしてコルゲートチューブに
代えて編み目状チューブ等を用いたり、保護チューブを
用いずに、複数本の電線をテープ巻き等で収束させた状
態で使用することも可能である。また、ワイヤハーネス
19として一本のキャブタイヤケーブルを用いることも
可能である。これらは後述の各実施形態においても適用
可能である。ワイヤハーネス19を構成する電線の本数
はなるべく少なくし、多重通信によって多種の補機等に
対応させることが、ワイヤハーネス19の屈曲を容易化
させる上で好ましい。
【0033】図1のスライドドア2の全開状態でスライ
ド側の電線ガイド部材11は圧縮コイルばね12の付勢
に抗して小径なガイドローラ13側に少し移動して位置
している。圧縮コイルばね12は図4の左側の三角状の
線図Bの如く少し圧縮されている。ワイヤハーネス19
はばね付勢により電線導入口8(図1)からハーネス固
定部22にかけて弛みなくピンと張った状態となってい
る。
【0034】図1のスライドドア2の全開状態からスラ
イドドア2を車両前方にスライド移動させる途中で、ケ
ース10の電線導出口9がハーネス固定部22に最接近
し、その時点でスライド側の電線ガイド部材11がコイ
ルばね12の付勢力で完全に後方(図で左側)に移動
し、コイルばね12の付勢力(ばね荷重)はゼロとな
る。この状態を図4のばね荷重0(ゼロ)の位置Cで示
す。図4で縦軸はばね荷重、横軸はスライド側の電線ガ
イド部材11のストロークを示している。
【0035】図1でスライドドア2をさらに車両前方
(閉じ方向)に移動させると、電線余長吸収装置6はス
ライドドア2と一体に前方に移動し、図2の如くワイヤ
ハーネス19がハーネス固定部22を支点として、小径
のガイドローラ13を回転させつつガイドローラ13に
沿ってケース10の電線導出口9から長く引き出され、
同時にスライド側の大径のガイドローラ5がワイヤハー
ネス19に押され、ワイヤハーネス19の移動に合わせ
て(ワイヤハーネスと一体に)回動しつつ、電線ガイド
部材11が前方へスライド移動し、図2のスライドドア
2の全開状態となる。
【0036】このように、ワイヤハーネス19はスライ
ド側の大径なガイドローラ5の回転によって小さな摩擦
抵抗でスムーズにケース10内を移動し、固定側の小径
なガイドローラ13の回転によって小さな摩擦抵抗でス
ムーズに電線導出口9から折り返した状態に引き出され
る。
【0037】圧縮コイルばね12は圧縮されつつスライ
ド側の電線ガイド部材11を後方に押圧している。図4
の右側の大きな三角状の線図Dで示す如くワイヤハーネ
ス19は常に圧縮コイルばね12で後方に付勢されて弛
みなくピンと張った状態を維持している。これにより、
ワイヤハーネス19がスライドドア2と車両ボディ3と
の間に挟まれたりする不具合が確実に防止される。ワイ
ヤハーネス19はケース10内からケース10外にかけ
て略S字状に屈曲される。
【0038】スライド側の電線ガイド部材11は動滑車
として作用し、固定側の電線ガイド部材13は定滑車と
して作用する。スライド側の電線ガイド部材11の移動
距離は電線導出口9からのワイヤハーネス19の引き出
し長さの1/2となり、ワイヤハーネス19を引き出す
のに要する力は電線ガイド部材11の移動に要する力す
なわち圧縮コイルばね12の付勢力の1/2となるか
ら、ワイヤハーネス19を小さな力で容易に引き出すこ
とができる。さらに固定側のガイドローラ13が小径で
あるから、スライド側のガイドローラ5との径比によ
り、ワイヤハーネス19の引き出し力は一層軽減され得
る。
【0039】図2の全開状態からスライドドア2を閉じ
方向(後方)にスライドさせると、電線余長吸収装置6
がスライドドア2と一体に後方へ移動しつつ、ワイヤハ
ーネス19が圧縮コイルばね12の付勢力で(スライド
側の電線ガイド部材11で後方に押されて)ケース10
内に引き込まれて、弛み(余長)が常に吸収される。ス
ライド側の大径なガイドローラ5はワイヤハーネス19
の移動に合わせて回転し、ワイヤハーネス19はガイド
ローラ5の外周面5aに沿って小さな摩擦抵抗でケース
内をスムーズに移動し、同時に固定側の小径なガイドロ
ーラ13がワイヤハーネス19の移動に合わせて回転
し、ワイヤハーネス19はガイドローラ13の外周面1
3aに沿って小さな摩擦抵抗でケース10内に引き込ま
れ、図1のスライドドア2の全開状態となる。
【0040】上記第一の実施形態によれば、回転自在な
二つのガイドローラ5,13でワイヤハーネス19との
摺動抵抗を著しく軽減させるから、ワイヤハーネス19
の引き出しと引き込み(余長吸収)とが極めてスムーズ
に行われ、コルゲートチューブを含むワイヤハーネス1
9の摩耗や傷みが確実に防止されると共に、スライドド
ア2の開閉に要する力が軽減され(余長吸収装置6を使
用しない時と同程度の開閉操作力で済み)、スライドド
ア2の開閉がストレスなくスムーズに行われる。また、
圧縮コイルばね12の設定ばね力を小さくすることがで
き、圧縮コイルばね12の小型化により余長吸収装置6
の小型化が可能となる。
【0041】また、大径なガイドローラ5と小径なガイ
ドローラ13とでワイヤハーネス19を略S字状に屈曲
させるから、例えば一対の可動式の電線ガイド部材(図
示せず)に沿ってワイヤハーネスを巻き付ける構成に較
べて、構造が簡素化・低コスト化される。また、電線導
出部9を一カ所に小さく定め、固定側のガイドローラ1
3でスムーズに折り返してケース10の下側の壁部17
に沿ってほぼ水平に導出させたから、ワイヤハーネス1
9を揺動させる構造に較べてワイヤハーネス19の配索
スペースが小さくて済み、しかも常に圧縮コイルばね1
2の付勢力でワイヤハーネス19を弛みなく張った状態
に維持するから、スライドドア2と車両ボディ3との間
へのワイヤハーネス19の噛み込みが確実に防止され
る。
【0042】なお、スライド側の電線ガイド部材11の
スライドホルダ23の形状を一層簡素化することも可能
である。電線ガイド部材11は、ガイドローラ5を回転
自在に支持する部分と、圧縮コイルばね12を受ける部
分と、ケース10及び又はカバーにスライド自在に係合
する部分との三つを備えていれば形状は任意である。ま
た、小径なガイドローラ13の外周両端面13c(図
1)をケース10とカバーの各環状リブ(図示せず)の
内面で支承させて回転自在とすることも可能である。ま
た、各ガイドローラ5,13を滑車やプーリ状のものに
代えることも可能である。また、大径なガイドローラ5
のみを回転自在とし、小径側の電線ガイド部材13は回
動させない形態(湾曲面13aでワイヤハーネス19と
摺接させる形態)とすることも可能である。
【0043】また、圧縮コイルばね12に代えて引張コ
イルばね(図示せず)を用い、スライド側の電線ガイド
部材11をハーネス引き込み方向に引張付勢してもよ
い。この場合、引張コイルばねはワイヤハーネス19と
干渉しない位置に設ける。また、圧縮コイルばね12に
代えてシリンダとピストンロッドでなる空気ばねやガス
ばね等を用いることも可能である。
【0044】また、図1の電線余長吸収装置6はスライ
ドドア2内に縦置き(垂直)に配置しているが、横置き
(水平)に配置することも可能である。横置きの場合は
スライドドア2の開閉時にワイヤハーネス19の捩れを
生じないから、ハーネス固定具22に捩れ吸収用のハー
ネス周方向の回動機構を設ける必要がない。また、図1
の電線余長吸収装置6をスライドドア2ではなく車両ボ
ディ3側に縦置きないし横置きに配置することも可能で
ある。この場合は、電線余長吸収装置6が固定され、ワ
イヤハーネス19がスライドドア2の開閉に伴って引き
出されたり引き入れられたりして伸縮する。これらの使
用形態(引張コイルばねやガスばね、電線余長吸収装置
の配置場所や設置方向)は後述の各実施形態においても
適用可能である。
【0045】図5は、本発明に係る電線余長吸収装置と
それを用いた自動車のスライドドア用給電装置の第二の
実施形態を示すものである。この電線余長吸収装置25
とそれを用いたスライドドア用給電装置は、合成樹脂製
のケース26の一側部の下側からスライドドア2側のワ
イヤハーネス27をケース26内に導入させ、ケース2
6の下側の壁部30に沿って後方に水平に配索しつつ、
ケース26内の回動自在のガイドローラ(ガイド回転
体)32を含むスライド側の電線ガイド部材44に沿っ
て上向きに折り返し屈曲させ、ケース26の上側の壁部
29に沿ってワイヤハーネス27を前方に水平に配索し
つつ、ケース26の一側部の上側から回動自在なガイド
ローラ(ガイド回転体)33である固定側の電線ガイド
部材に沿って下向きに屈曲させてケース26外に導出さ
せ、車両ボディ34側に配索するものである。なお、回
転自在なガイドローラ32,33を用いない構成は別件
で提案している。
【0046】上記第一の実施形態と較べると、電線余長
吸収装置25におけるワイヤハーネス27の取入方向と
取出方向が上下逆になっている。また、固定側のガイド
ローラ33はスライド側のガイドローラ32と同程度に
大径な円形に形成され、スライド側のガイドローラ32
と並列に位置して、ケース26の一側部寄りで軸部33
bで回動自在に支持されている。軸部33bはケース2
6とカバー38とに支持させることも可能である。
【0047】ガイドローラ33の外周面(ガイド面)3
3aの上端とケース26の上側の壁部29との間に電線
導出口(口部)35が設けられ、外周面33aの下端は
ケース26の下側の壁部30に対向している。外周面3
3aの下端側で下側のワイヤハーネス27aがカバー側
に傾斜状に屈曲して(持ち上がって)ケース外に導出さ
れている。ケース26の一側部に外壁はなく、固定側の
ガイドローラ33の外周面33aが外壁を兼ねている。
【0048】ケース26には合成樹脂製の板状のカバー
38が覆設され、カバー38にはワイヤハーネス27を
ケース内に導入させる切欠孔(口部)39が設けられて
いる。カバー38は例えば係止枠片と係合突起といった
係止手段(図示せず)でケース26の外壁29〜31に
固定される。下側のワイヤハーネス27aは切欠孔39
の外側で、ガイド面33aに沿う上側のワイヤハーネス
27bの表側を通ってスライドドア28に固定されつつ
スライドドア側のワイヤハーネスや補機(図示せず)に
コネクタ接続される。ワイヤハーネス27aは切欠孔3
9の近傍でカバー38に固定されてもよい。
【0049】スライド側の電線ガイド部材44は第一の
実施形態と同様のものであり、圧縮コイルばね(付勢部
材又は弾性部材)41でケース長手方向(後方)に付勢
されている。電線ガイド部材44は第一の実施形態と同
様にケース26やカバー38のスライド用ガイド部(ス
リット状のガイド孔やガイド溝)に突条(係合部)45
を係合させてスライド自在に位置決めされる。圧縮コイ
ルばね41の一端は電線ガイド部材44のスライドホル
ダ37の受け孔(受け部)46で支持され、他端は、固
定側のガイドローラ33に隣接する受け部47で支持さ
れる。図5で符号1は車両ボディ側の下部ガイドレー
ル、4はスライドドア側のスライドブラケットをそれぞ
れ示している。
【0050】図5のスライドドア2の全開状態で、カバ
ー38の下側の口部39からケース26内に導入された
ワイヤハーネス27はケース下側の壁部30に沿って水
平に長く延び、スライド側のガイドローラ32の外周面
32aに沿って上向きに折り返し屈曲されてケース上側
の壁部29に沿って延びつつ、固定側のガイドローラ3
3の上側の口部35から導出されて、車両ボディ3側の
ハーネス固定部22(図1参照)に向けて延びている。
スライド側の電線ガイド部材44は第一の実施形態と同
様に圧縮コイルばね41で付勢されつつ最後端位置より
も少し手前に位置し、ワイヤハーネス27はばね41の
付勢でピンと張った状態となっている。
【0051】図4の状態からスライドドア2を閉じ方向
(前方)に移動させると、ケース上側の口部35がハー
ネス固定部22(図1)に最接近した時点で圧縮コイル
ばね41が最伸長され、電線ガイド部材32がケース後
端側に位置し、次いでワイヤハーネス27が上側の口部
35から引き出されつつスライド側のガイドローラ32
を回転させ、電線ガイド部材44は湾曲状のワイヤハー
ネス27cに押されて圧縮コイルばね41を圧縮させな
がら前方にスライド移動し、ワイヤハーネス27cはガ
イドローラ32の回転によって小さな摩擦抵抗でスムー
ズに移動し、同時に上側のワイヤハーネス27bが固定
側のガイドローラ33を回転させて、ガイドローラ33
の回転と同期して小さな摩擦抵抗で外周面33aに沿っ
て大きな径でスムーズに屈曲し、スライドドア2の全閉
時に半円状に後方に折り返されてケース下側の壁部30
の外側面に沿ってほぼ水平に引き延ばされる。ワイヤハ
ーネス27は常に圧縮コイルばね41の付勢力で弛みな
くピンと張った状態に維持される。
【0052】全閉状態からスライドドア2を開くこと
で、スライド側の電線ガイド部材44が圧縮コイルばね
41の付勢力で後方に移動しつつガイドローラ32が回
転し、ワイヤハーネス27がガイドローラ32で後方に
押されつつガイドローラ32を回転させながら上側の口
部35からケース26内に引き入れられて、ワイヤハー
ネス27の余長(弛み)が吸収される。ワイヤハーネス
27は常にばね付勢されているから弛みなくピンと張っ
た状態を維持される。そしてスライドドア28が全開状
態となる。
【0053】上記第二の実施形態によれば、第一の実施
形態の効果に加えて、固定側のガイドローラ33が第一
の実施形態のものよりも大径であるから、ワイヤハーネ
ス27の折り返し時の径が大きくなり、ワイヤハーネス
27にかかる曲げストレスが低減され、ワイヤハーネス
27の摩耗や傷みが一層確実に防止される。また、第一
の実施形態の電線浮き上がり防止壁15(図1)が不要
になり、構造が一層簡素化される。
【0054】なお、図5で、固定側のガイドローラ33
に隣接してケース26の前端で上側の壁部29を斜め下
向きに延長し、且つ基壁40を扇状に延長して電線方向
規制部壁(図示せず)を構成させることも可能である。
【0055】また、固定側の電線ガイド部材33をスラ
イド式とし、一対のスライド式の電線ガイド部材の回転
自在なガイドローラ32,33に沿ってワイヤハーネス
27を配索し、ワイヤハーネス27の引き出し及び引き
込み時に一対の電線ガイド部材を近接又は離間方向にス
ライド移動可能とすることも可能である。一対の電線ガ
イド部材を回転させない構成は本出願人が先に特願20
00−63603で提案済である。
【0056】また、上記各実施形態の電線余長吸収装置
6,25は縦置き(垂直に配置)に限らず横置き(水平
に配置)でも使用することができ、横置きにした場合は
スライドドアの開閉時にワイヤハーネス19,27に捩
り力が作用せず、捩り吸収機構が不要である。
【0057】図6は、本発明に係る電線余長吸収装置の
第三の実施形態を示すものである。この電線余長吸収装
置57は、上記各実施形態に較べて構造をさらに簡素化
させたものであり、合成樹脂製のケース58内に一つの
回転自在なガイドローラ(ガイド回転体)59を含む電
線ガイド部材61をスライド自在に設け、電線ガイド部
材61とケース58との間に圧縮コイルばね(付勢部材
又は弾性部材)62を弾設し、ガイドローラ59に沿っ
てワイヤハーネス63をケース57のスリット状の横長
の導出口(口部)64から引き出し且つ揺動自在とした
ことを特徴とするものである。回転しない電線ガイド部
材を用いた形態のものは本出願人が先に特願2002−
63603で提案済である。
【0058】ケース58は、三方に連続した周壁をなす
壁部65〜67と、各壁部65〜67と直交して続く基
壁68とで構成され、一方の長辺側の部分が切欠されて
ハーネス導出用の長い口部64となっている。周壁65
〜67のなす広い開口は合成樹脂製のカバー(図示せ
ず)で封止される。圧縮コイルばね62の基端を固定し
た短辺側の壁部65にハーネス導入用の狭い口部69が
長い口部64から離間して設けられている。口部62の
付近でワイヤハーネス63はケース58又はケース近傍
の外部に固定される。
【0059】圧縮コイルばね62の基端は、ケース58
の壁部65に例えば環状の保持部(図示せず)を一体に
形成しておくことで安定に支持される。圧縮コイルばね
62の先端は前例同様に電線ガイド部材61のスライド
ホルダ60の孔部(受け部)70に進入係合する。電線
ガイド部材61の構成は前記各実施形態のものと同様
で、ガイドローラ59と、ガイドローラ59を回転自在
に支持するスライドホルダ60とで構成される。コイル
ばね62の最伸長時にガイドローラ59の外周面59a
とケース58の壁部67との間にワイヤハーネス挿通用
の隙間81が構成されている。これは各実施形態におい
て同様である。
【0060】ケース58及び/又はカバー(図示せず)
に図2と同様の長手方向のスライド用ガイド部(18)
が設けられ、電線ガイド部材61のスライドホルダ60
に、スライド用ガイド部に係合する突部(係合部)82
が設けられて、電線ガイド部材61がケース長手方向に
真直にスライド自在である。
【0061】ワイヤハーネス63はスリット状の長い口
部64に沿って揺動するようにして引っ張られる。狭い
口部69を有する壁部65側にワイヤハーネス63が鎖
線の如く屈曲して引っ張られつつ、ガイドローラ59が
回転して、ワイヤハーネス63が小さな摩擦抵抗でガイ
ドローラ59の外周面59aに接しつつ、電線ガイド部
材61が圧縮コイルばね62を圧縮させつつ前方に移動
する。ワイヤハーネス63の引張力が解除されると、電
線ガイド部材61が圧縮コイルばね34の付勢力で押さ
れて後方に移動しつつ、ガイドローラ59がワイヤハー
ネス63に接して回転し、ワイヤハーネス63が小さな
摩擦抵抗でガイドローラ59に接しつつケース58内で
長く伸ばされた状態に収容され、ハーネス余長吸収が行
われる。
【0062】本形態のワイヤハーネス63は前例と同様
にコルゲートチューブや網状チューブ等で覆ってもよ
く、あるいはビニルテープ等で結束させてもよい。一本
の電線を用いてもよい。また、コイルばね62に代えて
波型の板ばねや引張ばね等を用いることも可能である。
これは各実施形態においても同様である。
【0063】本形態の電線余長吸収装置57によれば、
コイルばね62の長さや電線ガイド部材61の移動距離
を大きく設定して大ストロークに対応でき、それにより
自動車等の各種大きさのスライドドア等に共通使用でき
て経済的である。
【0064】なお、スリット状の口部64を狭くして他
方の口部69と並列に配置して、ワイヤハーネス63を
ガイドローラ59に沿って略U字状に屈曲させた状態で
余長吸収させるようにすれば、スライドドア以外にワイ
ヤハーネスを略U字状に同一方向に導出させる配索形態
に適用可能である。
【0065】図6の電線余長吸収装置57は縦置き(垂
直に配置)で使用してもよいが、幅方向にコンパクトで
あるから横置き(水平に配置)でも使用することができ
る。これは前記各実施形態においても同様である。
【0066】図7〜図8は、図6の電線余長吸収装置5
7をスライドドア51内に横置きに配置した形態のスラ
イドドア用給電装置を示すものである。電線余長吸収装
置57はスライドドア51の下部側において車両ボディ
側へのワイヤハーネス63の固定部(符号56で示す付
近にあり)とほぼ同じ高さに配置され、スライドドア開
閉時におけるワイヤハーネス63の捩れが確実に防止さ
れる。
【0067】図7のスライドドアの閉じ状態において、
電線余長吸収装置のケース58のスリット状の一方の口
部64からワイヤハーネス63の一方が導出されて車両
ボディ49のステップ50の後部側に配索され、ケース
58の他方の口部69からワイヤハーネス63の他方が
上向きに導出されてスライドドア51側に配索され、コ
ネクタ53を介してスライドドア側のワイヤハーネス5
2に接続されている。ケース58にはカバー83が覆設
されている。図7のスライドドア51の閉じ状態で電線
余長吸収装置57の電線ガイド部材61は図6の実線で
示す位置にある。
【0068】図7のスライドドア51の閉じ状態でワイ
ヤハーネス63はスライドドア51と一体に前方へ引っ
張られ、ケース58内で圧縮コイルばね62(図6)は
伸長し、電線ガイド部材61で後方に押されて位置す
る。
【0069】スライドドア51を図7の閉じ状態から図
8の開き状態に移行させることで、ワイヤハーネス63
はスライドドア51と共に後方へ揺動しつつ圧縮コイル
ばね62(図6)の付勢力でケース58内に引き込まれ
て余長吸収され、電線ガイド部材57が車両ボディ側の
ハーネス固定部(符号56の付近)に最接近した後、前
方へ引き出されて図8の如くケース58のスリット状の
口部64の終端側に位置する。ケース58内で電線ガイ
ド部材61(図6)はコイルばね62を圧縮させて前方
へスライド移動する。ワイヤハーネス63はガイドロー
ラ59(図6)を回転させつつガイドローラ59の外周
面(ガイド面)59aに小さな摩擦抵抗で接触し、ガイ
ドローラ59と同期してスムーズに移動する(引き込ま
れたり引き出されたりする)。
【0070】なお、上記電線余長吸収装置57をスライ
ドドア側ではなく車両ボディ側に横置きないし縦置きに
配置することも可能である。図6の電線ガイド部材61
はあくまでも一形態であり、ガイドローラ59やスライ
ドホルダ60の形状は適宜設定することができる。
【0071】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ガイド回転体の回動により、ワイヤハーネスとガイ
ド回転体との摩擦抵抗が極めて低減され、ワイヤハーネ
スの引き込み動作(余長吸収)や引き出し動作が小さな
力でスムーズに行われるから、ワイヤハーネスの摩耗が
防止されると共に、ワイヤハーネスの余長吸収が正確に
行われ、ワイヤハーネスの弛みが防止されて、ワイヤハ
ーネスの噛み込み等に起因する傷みが防止される。ま
た、ワイヤハーネスの引き込みや引き出しを小さな力で
容易に行うことができるから、操作性が向上すると共
に、付勢部材の付勢力を小さく設定して付勢部材を小型
化でき、余長吸収装置全体の小型化も可能となる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、固定側のガ
イド回転体でワイヤハーネスを屈曲ないし折り返した状
態に導出しつつ、極めて小さな摩擦抵抗で案内すること
ができるから、ワイヤハーネスの摩耗防止や操作性の向
上は勿論のこと、ワイヤハーネスを揺動させずに小さな
スペース内で導出させて、ワイヤハーネス配索の省スペ
ース化を図ることができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、スライド側
のガイド回転体を動滑車、固定側のガイド回転体を定滑
車としてそれぞれ作用させ、ワイヤハーネスの引き出し
力を極めて低減させることができるから、操作性が一層
向上する。
【0074】請求項4記載の発明によれば、電線ガイド
部材のスライド時にガイド回転体が何らケースと接触し
ないから、ガイド回転体の回動が小さな力でスムーズに
行われ、ワイヤハーネスの引き込み及び引き出し時の操
作性が高まる。
【0075】請求項5記載の発明によれば、スライド側
のガイド回転体がケースや付勢部材に何ら接触しないか
ら、ガイド回転体の回動が小さな力でスムーズに行わ
れ、ワイヤハーネスの引き込み及び引き出し時の操作性
が高まる。
【0076】請求項6記載の発明によれば、スライド側
のガイド回転体や固定側のガイド回転体によってワイヤ
ハーネスの摺動摩擦抵抗が低減されるから、スライドド
アの開閉操作力を低く抑えて開閉操作性を良好に確保す
ることができると共に、ワイヤハーネスの余長吸収が弛
みなく正確に行われるから、スライドドアと車両ボディ
との間にワイヤハーネスの弛み部を噛み込むといった不
具合が確実に防止され、スライドドアへの常時給電の信
頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線余長吸収装置とそれを用いた
スライドドア用給電装置の第一の実施形態におけるスラ
イドドア開き時の状態を示す斜視図である。
【図2】同じく第一の実施形態のスライドドア閉じ時の
状態を示す斜視図である。
【図3】電線余長吸収装置の電線ガイド部材の一形態を
示す斜視図である。
【図4】電線ガイド部材のスライドストロークと付勢部
材のばね荷重の関係を示す線図である。
【図5】本発明に係る電線余長吸収装置とそれを用いた
スライドドア用給電装置の第二の実施形態を示す分解斜
視図である。
【図6】本発明に係る電線余長吸収装置の第三の実施形
態を示す斜視図である。
【図7】同じく電線余長吸収装置を用いたスライドドア
用給電装置におけるスライドドア閉じ時の状態を示す斜
視図である。
【図8】同じくスライドドア用給電装置におけるスライ
ドドア開き時の状態を示す斜視図である。
【図9】従来の電線余長吸収装置とそれを用いたスライ
ドドア用給電装置の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2,51 スライドドア 3,49 車両ボディ 5,32,59 スライド側のガイドローラ(ガイド
回転体) 6,25,57 電線余長吸収装置 9,35,64 口部 10,26,58 ケース 11,44,61 電線ガイド部材 12,41,62 圧縮コイルばね(付勢部材) 13,33 固定側のガイドローラ(ガイド回転
体) 18 スライド用ガイド部 19,27,63 ワイヤハーネス 20,45,82 突条(係合部) 23,37,60 スライドホルダ 24,46,70 受け孔(受け部) 38 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G357 DA06 DB03 DC12 DD02 DD06 DE05 DE08 DG04 5G363 AA08 BA02 BB01 DC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを収容しつつ口部から導
    出させるケースと、該ケース内にスライド自在に設けら
    れ、該ワイヤハーネスを湾曲状に沿わせる回転自在なガ
    イド回転体を含む電線ガイド部材と、該電線ガイド部材
    をワイヤハーネス引き込み方向に付勢する付勢部材とを
    備えることを特徴とする電線余長吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記口部の近傍において前記ワイヤハー
    ネスを湾曲状に沿わせる回転自在な固定側のガイド回転
    体が前記ケースに設けられたことを特徴とする請求項1
    記載の電線余長吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記固定側のガイド回転体がスライド側
    の前記ガイド回転体よりも小径であることを特徴とする
    請求項2記載の電線余長吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記電線ガイド部材がスライド側の前記
    ガイド回転体と、該ガイド回転体を回転自在に支持し、
    前記ケース内をスライドするスライドホルダとで構成さ
    れることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載
    の電線余長吸収装置。
  5. 【請求項5】 前記スライドホルダに、前記ケース及び
    /又はカバーのスライド用ガイド部に対する係合部、及
    び/又は前記付勢部材に対する受け部が設けられたこと
    を特徴とする請求項4記載の電線余長吸収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の電線
    余長吸収装置を自動車のスライドドア又は車両ボディに
    配設し、ワイヤハーネスを車両ボディ側から該電線余長
    吸収装置を経てスライドドア側に配索したことを特徴と
    する電線余長吸収装置を用いたスライドドア用給電装
    置。
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