JP4170731B2 - ワイヤハーネスの組立方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体としての自動車などに配索されるワイヤハーネスの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。自動車は、これらの電子機器に電力や制御信号を伝送するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線に取り付けられたコネクタと、前記電線に取り付けられる配線用クリップなどの各種の外装品とを備えている。コネクタが電子機器のコネクタに結合して、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や制御信号を伝送する。
【0003】
前記コネクタは、絶縁性のコネクタハウジングと、導電性の板金などからなる圧接端子などを備えている。コネクタハウジングは、筒状に形成されている。圧接端子は、前記電線に取り付けられて、電線の芯線と電気的に接続する。コネクタは、前述した電子機器のコネクタに結合して、前記圧接端子などを介して、前記電線と電子機器とを電気的に接続する。
【0004】
配線用クリップは、前記電線の所定位置に取り付けられる。配線用クリップは、前記電線に取り付けられる取付部と、自動車などの車体パネルなどに係止する係止部とを備えている。配線用クリップは、取付部が電線に取り付けられて、係止部が車体パネルに係止して、前記電線則ちワイヤハーネスを車体パネルなどに取り付ける。配線用クリップは、前記電線則ちワイヤハーネスを前記車体の所定位置に位置決めするとともに、電線則ちワイヤハーネスが走行中などの振動により振動することを防止する。
【0005】
前述したワイヤハーネスを組み立てる際には、電線を所定の長さに切断するととともにコネクタハウジングに圧接端子を取り付ける。その後、電線を圧接端子に圧接して、前記電線にコネクタを取り付ける。そして、前述した電線を、平板状の布線板上に布線する。このとき、ワイヤハーネスを自動車などに配索するパターンどおりに電線を布線板に布線する。電線同士を他害に束ねるとともに、前記電線の所定位置に配線用クリップなどを取り付ける。その後、前述した電線などを布線板から取り外して、外観検査や導通検査を施して、前述した構成のワイヤハーネスを組み立てる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した電線として、複数の電線同士が連結部により一体に形成されたフラットケーブルを用いることがある。フラットケーブルは、互いに平行な複数の電線と、互いに隣り合う電線同士を連結する絶縁性の連結部と、を備えている。電線は、導電性の芯線と、芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の導線が撚られて構成されている。被覆部と連結部とは、合成樹脂からなり互いに一体に成形されている。フラットケーブルは、前述した芯線と被覆部と連結部とを備えて帯状に形成されている。一つの芯線と、この芯線を被覆する被覆部とで、前述した電線をなしている。これらの電線は、勿論可撓性を有している。
【0007】
前述したフラットケーブルは、複数本の電線が一体となっているため、弾性復元力が強くなる。このため、フラットケーブルを用いたワイヤハーネスを組み立てる際には、フラットケーブルの弾性復元力が強いため電線を所定の位置に位置決めしにくかった。このため、電線を布線板に布線しにくくなる。このため、ワイヤハーネスが組立にくくなることが考えられる。さらに、フラットケーブルの弾性復元力が強いため、ワイヤハーネスを自動車などに配索しにくかった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、フラットケーブルを備えたワイヤハーネスを組立やすくするワイヤハーネスの組立方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、複数のフラットケーブルと、前記フラットケーブルに取り付けられたコネクタと、複数のフラットケーブル同士を接続するジョイントコネクタと、前記フラットケーブルに取り付けられた外装品とを備えたワイヤハーネスを組み立てるワイヤハーネスの組立方法において、フラットケーブルは、複数の電線と、互いに隣り合う電線同士を連結する連結部とを備えており、前記フラットケーブルの連結部にはそれぞれスリットが形成されており、前記外装品は、表面上に前記フラットケーブルを位置付ける本体部と、前記本体部の表面から突出しかつ前記スリット内に侵入可能な突起とを備えており、前記フラットケーブルにコネクタ及びジョイントコネクタを取り付けた後、ワイヤハーネス製造用の布線板に設置されかつ前記フラットケーブルを前記布線板に位置決めする位置決め治具の表面上に前記フラットケーブルを位置付けて、前記表面から突出した第2突起を前記スリットに挿入するとともに、前記布線板に設置された結き具に布線して前記フラットケーブルを前記スリットが形成された箇所で曲げて布線板上に位置決めし、前記外装品の突起を前記フラットケーブルのスリット内に挿入するとともに、フラットケーブルを前記本体部の表面上に位置付けて、前記外装品を前記フラットケーブルに取り付けることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、請求項1記載のワイヤハーネスの組立方法において、前記フラットケーブルの電線を前記コネクタ及びジョイントコネクタに取り付ける際には、前記コネクタ及びジョイントコネクタの圧接端子に圧接する圧接装置の位置決め部の表面上に前記フラットケーブルを位置付けて、前記表面から突出した第3突起を前記スリットに挿入して、前記電線が前記圧接端子に圧接可能となる位置に前記フラットケーブルを位置決めした後、前記フラットケーブルの電線を前記圧接端子に圧接して、フラットケーブルにコネクタを取り付けるとともに前記ジョイントコネクタでフラットケーブル同士を接続することを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、請求項1記載のワイヤハーネスの組立方法において、前記スリットは、前記フラットケーブルの長手方向に沿って延びた矩形状に形成されかつ前記フラットケーブルの幅方向に並んでいるとともに、前記フラットケーブルの幅方向に沿って並んだ複数のスリットのうち少なくとも2つのスリットの端は、前記フラットケーブルの長手方向にずれており、前記突起の平面形状は対応するスリットの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの突起の端は、フラットケーブルの長手方向にずれているとともに、対応するスリット内に侵入すると前記突起の端はスリットの端に合致し、前記第2突起の平面形状は対応するスリットの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの第2突起の端は、フラットケーブルの長手方向にずれているとともに、対応するスリット内に侵入すると前記第2突起の端はスリットの端に合致し、各突起を対応するスリット内に挿入してフラットケーブルを位置決めすることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、請求項2記載のワイヤハーネスの組立方法において、前記スリットは、前記フラットケーブルの長手方向に沿って延びた矩形状に形成されかつ前記フラットケーブルの幅方向に並んでいるとともに、前記フラットケーブルの幅方向に沿って並んだ複数のスリットのうち少なくとも2つのスリットの端は、前記フラットケーブルの長手方向にずれており、前記第3突起の平面形状は対応するスリットの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの第3突起の端は、フラットケーブルの長手方向にずれているとともに、対応するスリット内に侵入すると前記第3突起の端はスリットの端に合致し、各突起を対応するスリット内に挿入してフラットケーブルを位置決めすることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、請求項1または請求項3記載のワイヤハーネスの組立方法において、少なくとも一つの連結部には丸孔が貫通しており、前記位置決め治具の表面から突出した突出ピンが設けられており、各第2突起を対応するスリット内に挿入し、前記突出ピンを前記丸孔内に挿入して、フラットケーブルを位置決めすることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、請求項2または請求項4記載のワイヤハーネスの組立方法において、少なくとも一つの連結部には丸孔が貫通しており、前記位置決め部の表面から突出した第2突出ピンが設けられており、各第3突起を対応するスリット内に挿入しかつ前記第2突出ピンを前記丸孔内に挿入して、前記位置決め部にフラットケーブルを位置決めすることを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の本発明のワイヤハーネスの組立方法は、請求項1ないし請求項6のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネスの組立方法において、前記位置決め治具の表面から突出した第2突起の両端は、対応するスリットの両端に合致することを特徴としている。
【0017】
請求項1に記載された本発明によれば、フラットケーブルの連結部を貫通したスリット内に、第2突起を挿入してフラットケーブルを位置決めする。このため、布線板上に確実に電線を位置決めできる。また、結き具に布線しかつスリットが形成された箇所でフラットケーブルを曲げる。スリットが形成された箇所では、フラットケーブルの剛性が低下する。このため、フラットケーブルを布線板上に容易でかつ確実に布線できる。さらに、突起をスリット内に挿入して、フラットケーブルに外装品を取り付けるため、外装品と電線とを確実に所定の位置関係に位置決めできる。
【0018】
なお、本明細書に記した外装品とは、電線に取り付けられてワイヤハーネスを構成する各種の部品を示している。具体的には、外装品とは、ハーネス用プロテクタ、配線用クリップなどである。
【0019】
請求項2に記載された本発明によれば、フラットケーブルの連結部を貫通したスリット内に、第3突起を挿入してフラットケーブルを位置決めする。このため、電線を圧接端子に圧接可能となる位置に確実に位置決めできる。
【0020】
請求項3に記載された本発明によれば、スリットの端が長手方向にずれており、各突起が対応するスリット内に侵入すると、突起の端がスリットの端に合致する。このため、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めできる。さらに、長手方向と幅方向にフラットケーブルを位置決めできるとともに、フラットケーブル同士の間違い則ちフラットケーブルの誤組み付けを防止できる。
【0021】
請求項4に記載された本発明によれば、スリットの端が長手方向にずれており、第3突起が対応するスリット内に侵入すると、第3突起の端がスリットの端に合致する。このため、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めできる。したがって、電線が圧接端子に圧接可能となる位置にフラットケーブルを確実に位置決めできる。
【0022】
請求項5に記載された本発明によれば、位置決め部材の表面から突出した突出ピンをフラットケーブルの連結部を貫通した丸孔内に通して、フラットケーブルを位置決めする。このため、フラットケーブルを所定の位置に確実に位置決めできるとともに、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めできる。さらに、長手方向と幅方向にフラットケーブルを位置決めできるとともに、フラットケーブル同士の間違い則ちフラットケーブルの誤組み付けを防止できる。
【0023】
請求項6に記載された本発明によれば、位置決め部の表面から突出した第2突出ピンをフラットケーブルの連結部を貫通した丸孔内に通して、フラットケーブルを位置決めする。このため、フラットケーブルを所定の位置に確実に位置決めできるとともに、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めできる。したがって、電線が圧接端子に圧接可能となる位置にフラットケーブルを確実に位置決めできる。
【0024】
請求項7に記載された本発明によれば、位置決め治具の第2突起の両端と、スリットの両端とが合致する。このため、布線板に確実にフラットケーブルを位置決めできるとともに、布線板上に位置決めしたフラットケーブルが位置ずれすることを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの組立方法及びワイヤハーネスを、図1ないし図68を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの組立方法は、図1に示すワイヤハーネス1を組み立てる方法である。ワイヤハーネス1は、移動体としての自動車に配索される。ワイヤハーネス1は、図1に示すように、フラットケーブル2a,2bと、コネクタ120と、ランプユニット270と、ジョイントコネクタ203と、外装品としての配線用クリップ300とを備えている。このため、ワイヤハーネス1は、複数のフラットケーブル2a,2bを備えている。
【0027】
フラットケーブル2a,2bは、図2及び図3に示すように、扁平な帯状に形成されており、互いに平行な複数の電線6と、隣り合う電線6同士を連結する連結部5とを備えている。電線6は、図4及び図5に示すように、導電性の芯線3と、芯線3を被覆する被覆部4とを備えている。
【0028】
芯線3は、導電性の金属からなる導線が複数撚られて形成されている。芯線3は、その長手方向に交差する断面形状が丸形に形成されている。被覆部4は、絶縁性の合成樹脂からなる。被覆部4は、芯線3の長手方向に交差する断面形状が円管状に形成されている。芯線3と被覆部4とで、電線6は、断面丸形に形成されている。
【0029】
連結部5は、互いに隣り合う被覆部4同士を連結している。連結部5は、平板状に形成されている。被覆部4と連結部5とは一体である。連結部5の厚みは、電線6の外径より薄い。図2及び図4に示すフラットケーブル2aは、電線6を4本備え、連結部5を3本備えている。図3及び図5に示すフラットケーブル2bは、電線6を3本備え、連結部5を2本備えている。
【0030】
さらに、前述したフラットケーブル2aには、複数の切欠き7と、複数の貫通孔8と、丸孔9とが形成されている。切欠き7は、フラットケーブル2aの端末に位置する連結部5を切り欠いている。切欠き7の平面形状は、矩形状に形成されている。切欠き7の長手方向は、フラットケーブル2aの長手方向に沿っている。
【0031】
切欠き7は、フラットケーブル2aの端から該フラットケーブル2aの中央部に向かって連結部5を切り欠いている。このため、複数の切欠き7は、フラットケーブル2aの幅方向に沿って並んでいる。複数の切欠き7のうち図2中最も奥に位置する切欠き7(以下符号7aで示す)は、他の2つの切欠き7(以下符号7bで示す)より長い。このため、切欠き7aのフラットケーブル2aの中央部寄りの端と、切欠き7bのフラットケーブル2aの中央部寄りの端とは、フラットケーブル2aの幅方向に沿って並ばずに、フラットケーブル2aの長手方向にずれている。
【0032】
貫通孔8は、フラットケーブル2aの中央部に設けられている。貫通孔8は、フラットケーブル2aの中央部に位置する連結部5を貫通している。なお、本明細書でいう中央部とは、フラットケーブル2aの端末を除く部分である。貫通孔8の平面形状は、矩形状に形成されている。貫通孔8の長手方向は、フラットケーブル2aの長手方向に沿っている。
【0033】
複数の貫通孔8は、フラットケーブル2aの幅方向に沿って並んでいる。貫通孔8の長さは、互いに等しい。図示例では、3つ設けられた貫通孔8のうち図2中最も奥に位置する貫通孔8(以下符号8aで示す)と、他の2つの貫通孔8(以下符号8bで示す)とは、フラットケーブル2aの長手方向にずれている。このため、貫通孔8aのフラットケーブル2aの両端と、貫通孔8bの両端とは、フラットケーブル2aの幅方向に沿って並ばずに、フラットケーブル2aの長手方向にずれている。3つの貫通孔8a,8bで一組となっている。貫通孔8a,8bは、フラットケーブル2aの長手方向に沿って複数組設けられている。これら切欠き7a,7bと貫通孔8a,8bとは、本明細書に記したスリットをなしている。
【0034】
丸孔9は、貫通孔8aが形成された連結部5に設けられている。丸孔9は、連結部5を貫通しており、平面形状が丸形に形成されている。丸孔9は、貫通孔8aの近傍に配されている。
【0035】
また、前述したフラットケーブル2bには、複数の切欠き207と、複数の貫通孔208と、丸孔209とが形成されている。切欠き207は、フラットケーブル2bの端末に位置する連結部5を切り欠いている。切欠き207の平面形状は、矩形状に形成されている。切欠き207の長手方向は、フラットケーブル2bの長手方向に沿っている。
【0036】
切欠き207は、フラットケーブル2bの端から該フラットケーブル2bの中央部に向かって連結部5を切り欠いている。このため、複数の切欠き207は、フラットケーブル2bの幅方向に沿って並んでいる。複数の切欠き207のうち図3中奥に位置する切欠き207(以下符号207aで示す)は、他の切欠き207(以下符号207bで示す)より短い。このため、切欠き207aのフラットケーブル2bの中央部寄りの端と、切欠き207bのフラットケーブル2bの中央部寄りの端とは、フラットケーブル2bの幅方向に沿って並ばずに、フラットケーブル2bの長手方向にずれている。
【0037】
貫通孔208は、フラットケーブル2bの中央部に設けられている。貫通孔208は、フラットケーブル2bの中央部に位置する連結部5を貫通している。なお、本明細書でいう中央部とは、フラットケーブル2bの端末を除く部分である。貫通孔208の平面形状は、矩形状に形成されている。貫通孔208の長手方向は、フラットケーブル2bの長手方向に沿っている。
【0038】
複数の貫通孔208は、フラットケーブル2bの幅方向に沿って並んでいる。貫通孔208の長さは、互いに等しい。図示例では、2つ設けられた貫通孔208のうち図3中奥に位置する貫通孔208(以下符号208aで示す)と、他の貫通孔208(以下符号208bで示す)とは、フラットケーブル2bの長手方向にずれている。このため、貫通孔208aのフラットケーブル2bの両端と、貫通孔208bの両端とは、フラットケーブル2bの幅方向に沿って並ばずに、フラットケーブル2bの長手方向にずれている。2つの貫通孔208a,208bで一組となっている。貫通孔208a,208bは、フラットケーブル2bの長手方向に沿って複数組設けられている。これら切欠き207a,207bと貫通孔208a,208bとは、本明細書に記したスリットをなしている。
【0039】
丸孔209は、貫通孔208aが形成された連結部5に設けられている。丸孔209は、連結部5を貫通しており、平面形状が丸形に形成されている。丸孔209は、貫通孔208aの近傍に配されている。
【0040】
また、前述したフラットケーブル2a,2bの貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所は、他の箇所より剛性が低下しており、曲げ易くなっている。
【0041】
コネクタ120は、図6及び図8に示すように、コネクタハウジング101と、圧接端子100とを備えている。コネクタハウジング101は、絶縁性の合成樹脂からなる。コネクタハウジング101は、図8に示すように、端子収容部113と、この端子収容部113とヒンジを介して連結されたカバー114と、を備えている。
【0042】
端子収容部113は、略矩形状のプレート部115と、複数の端子収容溝102と、プレート部115と間隔をあけて相対する天井壁116と、を備えている。プレート部115は、端子収容溝102内に挿入された圧接端子100が抜け出ることを防止する図示しないロック溝やロックアームを備えている。
【0043】
端子収容溝102は、それぞれプレート部115の表面から凹に形成されかつ並設されている。端子収容溝102は、略直線状に延びている。該端子収容溝102には、その長手方向に沿って圧接端子100が挿入される。なお、図示例では、端子収容溝102は、4つ設けられている。
【0044】
天井壁116は、平面形状が略矩形状に形成されている。天井壁116は、端子収容溝102内に収容した圧接端子100の電線接続部104を露出させかつ電気接触部103を覆う。また、プレート部115の天井壁116から離れた縁部には、外方向に向かって突出した係合突起117が設けられている。
【0045】
カバー114は、端子収容部113の端子収容溝102に合致する電線保持用の突条118を複数備えている。カバー114は、係合突起117に係合可能なカバーロックアーム119を備えている。カバー114は、前記天井壁116の縁部に設けられた図示しないヒンジによって、端子収容部113に対し回動自在となっている。
【0046】
さらに、前述したコネクタハウジング101は、組み立て前の状態では、端子収容部113の端子収容溝102とカバー114の突条118とが、同じ向きに開口部が位置した状態で、図19に示すバンド121によって連結されている。即ち、カバー114が端子収容部113に対し裏返った状態で、端子収容部113とカバー114とはバンド121によって連結されている。
【0047】
圧接端子100は、導電性を有する板金などが曲げられるなどして得られる。圧接端子100は、図7に示すように、電気接触部103と、電線接続部104と、を備えている。
【0048】
電気接触部103は、筒状の筒部105と、図示しない雄端子と接続するための弾性接触片106と、コネクタハウジング101に係合するためのランス107と、を備えている。筒部105は、電線接続部104の後述する壁108と側壁109とに連なっている。弾性接触片106は、筒部105内に設けられ、筒部105内に侵入した雄端子を筒部105の内面に向かって付勢して、前記雄端子が筒部105から抜けでないようにする。
【0049】
ランス107は、帯状に形成されかつ筒部105の外面側に設けられている。ランス107は、一端部が筒部105と連なっているとともに他端部が筒部105から接離するように弾性変形自在となっている。ランス107は、コネクタハウジング101に係合して、圧接端子100が端子収容溝102内から抜け出ることを防止する。
【0050】
電線接続部104は、電線6が載置される壁108と、一対の側壁109と、圧接部104aと、一対の加締め片112と、を備えている。壁108は、表面が略平坦な帯板状に形成されている。側壁109は、それぞれ、壁108の幅方向の両縁に連なっている。側壁109は、それぞれ壁108に対し立設しているとともに、互いに相対している。
【0051】
圧接部104aは、三対の圧接刃111a,111b,111cを備えている。三対の圧接刃111a,111b,111cは、それぞれ、壁108に対し立設している。一対の圧接刃111aは、側壁109から互いに近づく方向に突出している。一対の圧接刃111aは、互いに間隔をあけて並べられている。一対の圧接刃111aは、互いの間に電線6を圧入することにより、フラットケーブル2aの各電線6の被覆部4を切り込んで該電線6の芯線3と接触する。
【0052】
一対の圧接刃111bは、側壁109から互いに近づく方向に突出している。一対の圧接刃111bは、互いに間隔をあけて並べられている。一対の圧接刃111bは、互いの間に電線6を圧入することにより、電線6の被覆部4を切り込んで該電線6の芯線3と接触する。一対の圧接刃111cは、側壁109から互いに近づく方向に突出している。一対の圧接刃111cは、互いに間隔をあけて並べられている。一対の圧接刃111cは、互いの間に電線6を圧入することにより、電線6の被覆部4を切り込んで該電線6の芯線3と接触する。三対の圧接刃111a,111b,111cは、前記電線6と電気的に接続する。即ち、三対の圧接刃111a,111b,111cは、電線6と圧接する。
【0053】
一対の加締め片112は、壁108の幅方向の両縁に連なっている。一対の加締め片112は、それぞれ、壁108に対し立設している。一対の加締め片112は、互いに間隔をあけて相対している。加締め片112は、壁108に向かって曲げられることにより、壁108との間に電線6を挟む。即ち、一対の加締め片112は、電線6を加締める。こうして、一対の加締め片112は、電線6を電線接続部104に固定する。
【0054】
前述したコネクタハウジング101と圧接端子100とで構成されるコネクタ120は、フラットケーブル2aの端末に取り付けられる。フラットケーブル2aの端末にコネクタ120を取り付ける際には、まず、端子収容溝102の長手方向に沿って、該端子収容溝102内に圧接端子100を挿入する。ランス107がコネクタハウジング101に係合するなどして、圧接端子100は、端子収容溝102内に収容された状態で、コネクタハウジング101に固定される(取り付ける)。
【0055】
その後、図16及び図17などに示す圧接装置150で、フラットケーブル2aの各電線6をコネクタハウジング101の各端子収容溝102に取り付けた圧接端子100に圧接する。電線6を圧接すると同時に、圧接装置150は、加締め片112を壁108に向かって曲げて、電線6を加締め片112で加締める。さらに、圧接装置150は、前記バンド121をコネクタハウジング101から除去する。こうして、圧接装置150は、電線6を圧接端子100に固定する(取り付ける)。そして、作業員などが、ヒンジを中心として図6中の矢印Kに沿ってカバー114を回転する。カバーロックアーム119を係合突起117に係合して、端子収容部113とカバー114とを互いに固定する。
【0056】
また、前述したフラットケーブル2aの互いに隣り合う電線6の中心線P1相互間の第1の間隔D1と、コネクタハウジング101に取り付けられた互いに隣り合う圧接端子100の中心線P2相互間の第2の間隔D2は、図6に示すように、異なっている。第1の間隔D1は、電線6の中心間の間隔である。第2の間隔D2は、圧接端子100の中心間の間隔である。
【0057】
なお、図示例では、圧接端子100の中心線P2相互間の第2の間隔D2は、フラットケーブル2aの電線6の中心線P1相互間の第1の間隔D1より大きい。圧接端子100の中心線P2とは、該圧接端子100の厚みと幅と二等分するとともに、この圧接端子100に圧接される電線6の長手方向に沿っている。フラットケーブル2aの電線6の中心線P1とは、該電線6の断面における中心を通りかつ該電線6の長手方向に沿っている。
【0058】
ランプユニット270は、本明細書に記したコネクタをなしている。ランプユニット270は、移動体としての自動車のルーフトリム又はドアトリムの内装用壁材に取り付けられて、前記自動車の乗員室を照明するものである。ランプユニット270は、図9及び図10に示すように、コネクタハウジング271と、バルブ272と、圧接端子としてのバスバ273(図10に示す)と、カバー276と、を備えている。
【0059】
コネクタハウジング271は、絶縁性の合成樹脂からなり平板状に形成されている。バルブ272は、コネクタハウジング271に取り付けられている。バルブ272は、バスバ273などを介してフラットケーブル2bなどから供給される電力などにより点灯する。
【0060】
バスバ273は、導電性の板金などからなる。バスバ273は、コネクタハウジング271に取り付けられる。バスバ273は、コネクタハウジング271に取り付けられると、バルブ272と電気的に接続する。バスバ273は、図10に示すように、複数の圧接部274を備えている。圧接部274は、バスバ273がコネクタハウジング271に取り付けられると、このコネクタハウジング271の表面から立設した一対の圧接刃275を備えている。
【0061】
一対の圧接刃275は、互いに間隔をあけて配されかつ互いの表面が同一平面上に位置している。一対の圧接刃275は、互いの間にフラットケーブル2bの電線6が圧入される。一対の圧接刃275は、互いの間にフラットケーブル2bの電線6が圧入されると、該電線6の被覆部4を切り込んで、芯線3と接触する(電気的に接続する)。バスバ273は、圧接刃275間則ち圧接部274にフラットケーブル2bの電線6が圧接されると、フラットケーブル2bの各電線6とバルブ272とを予め定められるパターンにしたがって電気的に接続する。
【0062】
カバー276は、絶縁性の合成樹脂からなりコネクタハウジング271に着脱自在となっている。カバー276は、コネクタハウジング271に取り付けられると、バスバ273の圧接部274則ち圧接刃275を覆う。
【0063】
前述した構成のランプユニット270は、図10に示すように、コネクタハウジング271にバスバ273とバルブ272とを取り付けた状態で、後述の圧接装置201(図44に示す)により、バスバ273の圧接部274にフラットケーブル2a,2bの電線6が圧接される。ランプユニット270は、フラットケーブル2a,2bに取り付けられる。そして、図9に示すように、カバー276がコネクタハウジング271に取り付けられて、ランプユニット270は組み立てられる。
【0064】
ジョイントコネクタ203は、フラットケーブル2aの中央部と、フラットケーブル2bの端末とを接続して、これらフラットケーブル2a,2bの電線6同士を予め定められるパターンにしたがって電気的に接続するものである。ジョイントコネクタ203は、図45(a)及び図45(b)に示すように、コネクタハウジング203aと、ジョイント用圧接端子221と、カバー265(図60及び図61に示す)とを備えている。コネクタハウジング203aは、絶縁性の合成樹脂からなり平板状に形成されている。
【0065】
ジョイント用圧接端子221は、板金を折り曲げて得られ、図45(b)に示すように、第1圧接部238aと、第2圧接部238bと、これら圧接部238a,238bを互いに連結する連結部220とを備えている。第1圧接部238aは、複数対の圧接刃217を備えている。圧接刃217は、二対設けられている。対の圧接刃217は、互いに間隔をあけて配されかつ互いの表面が同一平面上に位置している。対の圧接刃217は、互いの間にフラットケーブル2aの電線6が圧入される。対の圧接刃217は、互いの間にフラットケーブル2aの電線6が圧入されると、電線6の被覆部4を切り込んで、芯線3と接触する(電気的に接続する)。二対の圧接刃217は、フラットケーブル2aの長手方向に沿って、並べられている。
【0066】
第2圧接部238bは、複数対の圧接刃218を備えている。圧接刃218は、二対設けられている。対の圧接刃218は、互いに間隔をあけて配されかつ互いの表面が同一平面上に位置している。対の圧接刃218は、互いの間にフラットケーブル2bの電線6が圧入される。対の圧接刃218は、互いの間にフラットケーブル2bの電線6が圧入されると、電線6の被覆部4を切り込んで、芯線3と接触する(電気的に接続する)。二対の圧接刃218は、フラットケーブル2bの長手方向に沿って、並べられている。
【0067】
こうして、各圧接刃(圧接部)217,218の表面が互いに直交する状態で、ジョイント用圧接端子221は、図45(b)に示すように、二対の圧接刃(圧接部)217,218を配している。ジョイント用圧接端子221は、これらの圧接刃217,218を連結部220で連結している。
【0068】
カバー265は、コネクタハウジング203aに取り付けられる。カバー265は、コネクタハウジング203aに取り付けられると、このコネクタハウジング203aに取り付けられたジョイント用圧接端子221の圧接刃217,218を覆う。
【0069】
前述した構成のジョイントコネクタ203は、コネクタハウジング203aにジョイント用圧接端子221が取り付けられる。そして、図44に示す圧接装置201により、第1圧接部238a則ち圧接刃217にフラットケーブル2aの電線6が圧接され、第2圧接部238b則ち圧接刃216にフラットケーブル2bの電線6が圧接される。そして、コネクタハウジング203aにカバー265が取り付けられて、前述した構成のジョイントコネクタ203は、組み立てられる。すると、ジョイント用圧接端子221則ちジョイントコネクタ203は、フラットケーブル2aの中央部とフラットケーブル2bの端末とを接続して、電線6同士を予め定められるパターンにしたがって電気的に接続する。
【0070】
配線用クリップ300は、図1に示すように、フラットケーブル2aの中央部に取り付けられているとともに、フラットケーブル2bの中央部に取り付けられている。配線用クリップ300は、ワイヤハーネス1を前記自動車の車体に取り付ける際に、該ワイヤハーネス1の位置決め及び振動を防止するために使用される。フラットケーブル2aに取り付けられた配線用クリップ300と、フラットケーブル2bに取り付けられた配線用クリップ300とは、構成が略同等であるので、以下、フラットケーブル2bに取り付けられた配線用クリップ300を代表して説明する。
【0071】
配線用クリップ300は、絶縁性の合成樹脂からなり、図11及び図12に示すように、本体部301と、係止部302と、カバー部303と、複数の突起306とを一体に備えている。本体部301は、略平坦な底壁304と、この底壁304の両縁から立設した一対の側壁305とを備えている。底壁304の平面形状は、矩形状である。一対の側壁305は、互いに平行であるとともに、互いに間隔をあけて相対している。本体部301は、底壁304の側壁305が立設した側の表面304a上にフラットケーブル2bを位置付ける。なお、表面304aは、本明細書に記した本体部301の表面をなしている。
【0072】
係止部302は、本体部301の底壁304の裏面304bから立設している。裏面304bは、表面304aの裏側に位置する。係止部302は、車体の各パネルなどに設けられた孔(図示せず)に係止する。係止部302は、前記孔などに係止して、車体の各パネルなどに固定される。
【0073】
カバー部303は平板状に形成されている。カバー部303は、ヒンジ307を介して一方の側壁305と連結している。ヒンジ307は、弾性変形自在である。ヒンジ307が弾性変形することにより、カバー部303は、図12に示す一対の側壁305間を開放する位置と、図11に示す一対の側壁305間を塞ぐ位置とに亘って変位自在となっている。また、カバー部303と他方の側壁305とには、互いに係合・離脱自在な係合部308と、係合受け部(図示せず)とが設けられている。係合部308は、前述した係合受け部に係合して、一対の側壁305を塞ぐ状態にカバー部303を保つ。
【0074】
複数の突起306は、本体部301の底壁304の表面304aから突出している。突起306は、配線用クリップ300が取り付けられるフラットケーブル2bの貫通孔208a,208bそれぞれに対応して設けられている。このため、突起306は、2つ設けられている。これら2つの突起306は、本体部301に取り付けられるフラットケーブル2bの幅方向に沿って並べられている。2つの突起306は、本体部301に取り付けられるフラットケーブル2bの長手方向に沿って延びているとともに、互いに平行である。突起306の平面形状は、前述した貫通孔8a,8bの形状に沿った矩形状に形成されている。
【0075】
突起306は、表面304a上にフラットケーブル2bが位置付けられると、このフラットケーブル2bの貫通孔208a,208b内に侵入する。また、突起306の一方の端は、フラットケーブル2bの長手方向にずれている。これらの突起306の一方の端間のずれ量は、前述した貫通孔208a,208bの端間のずれ量と等しい。このため、突起306の互いにずれた端は、突起306が貫通孔208a,208b内に侵入すると、貫通孔208a,208bの端に合致する(ぴったりと合う)。
【0076】
前述した構成の配線用クリップ300は、係合部308が係合受け部に係合していない状態で、表面304a上にフラットケーブル2bを位置付けて、本体部301内にフラットケーブル2bを収容する。このとき、各突起306を対応する貫通孔208a,208b内に挿入しておく。その後、ヒンジ307を弾性変形させて、ヒンジ307を中心にしてカバー部303を図12中の矢印Lに沿って回転させる。係合部308を係合受け部に係合させて、図11に示すように、カバー部303で一対の側壁305間を塞ぐ。
【0077】
その後、突起306の端と貫通孔208a,208bの端とを合致させた状態で、これらフラットケーブル2bと配線用クリップ300との外周にテープを巻く。こうして、配線用クリップ300は、フラットケーブル2bに取り付けられる。そして、係止部302が車体の各パネルに設けられた孔に係止して、配線用クリップ300は、前記車体にフラットケーブル2b則ちワイヤハーネス1を固定する。
【0078】
また、前述したフラットケーブル2aに取り付けられる配線用クリップ300は、前述した本体部301則ち底壁304の幅及び突起306の個数などが異なるだけて、前述したものと構成が同等である。具体的には、本体部301則ち底壁304の幅が広くなっており、突起306が貫通孔8a,8bに対応して3つ設けられている。このときも、突起306の端が貫通孔8a,8bの端に対応してずれている。突起306が貫通孔8a,8b内に侵入すると、突起306の端と貫通孔8a,8bの端とが合致する。
【0079】
ワイヤハーネス1は、前述したフラットケーブル2a,2bと、コネクタ120と、ランプユニット270と、配線用クリップ300とを備えている。ワイヤハーネス1は、スリットとしての貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所でフラットケーブル2a,2bが曲げられて、自動車などに配索される。このため、フラットケーブル2a,2bは、スリットとしての貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所で曲げられて、布線板350に設置された結き具352などに引っかけられるなどして布線される。
【0080】
次に、フラットケーブル2aの端末にコネクタ120を取り付ける圧接装置150を、図16ないし図43を参照して説明する。圧接装置150は、図16などに示すように、ベース10と、ハウジング保持部11と、電線圧接部12と、電線保持手段としての電線保持機構13と、検出部14(図17に示す)と、図示しないバンド除去部と、制御手段としての図示しない制御装置を備えている。ベース10は、工場のフロア上などに設けられる。ベース10は、鉛直方向に沿って互いに間隔を存して配される一対の平坦壁15,16と、これらの平坦壁15,16を互いに連結する連結壁17と、を備えている。平坦壁15,16は互いに平行でかつ水平方向に沿って延在している。
【0081】
ハウジング保持部11は、コネクタハウジング101を位置決めして保持する。ハウジング保持部11は、端子収容溝102が上方に開口した状態で、バンド121が除去されていない状態のコネクタハウジング101を保持する。
【0082】
ハウジング保持部11は、下方に位置する平坦壁15上に設けられている。ハウジング保持部11は、図17などに示すように、一対のリニアガイド18と、保持台19と、コネクタ保持治具20と、図示しない駆動源を備えている。リニアガイド18は、レール21とスライダ22とを備えている。レール21は、平坦壁15に取り付けられている。一対のリニアガイド18のレール21は、互いに平行である。スライダ22は、レール21の長手方向に沿ってスライド自在に前記レール21に支持されている。
【0083】
保持台19は、厚手の板状に形成されている。保持台19は、リニアガイド18のスライダ22に取り付けられている。コネクタ保持治具20は、図18及び図19に示すように、治具本体23と、切断刃24とを備えている。治具本体23は、略直方体(方体)状に形成されている。治具本体23は、保持台19に取り付けられる。治具本体23は、コネクタハウジング101を保持可能な凹部25を備えている。治具本体23は、凹部25内にコネクタハウジング101を、端子収容溝102が上方に開口した状態で収容する。コネクタ保持治具20は、凹部25内即ち治具本体23にコネクタハウジング101を着脱自在としている。
【0084】
切断刃24は、その長手方向の中央部を中心として、治具本体23に回転自在に支持されている、切断刃24は、一端部に鉤状の刃26を設けている。切断刃24は、図19に示すように、刃26が凹部25内に収容されたコネクタハウジング101の端子収容部113とカバー114との間に位置するとともに、バンド121と相対する。切断刃24は、刃26が端子収容部113とカバー114との間の奥に向かう方向即ちバンド121に近づく方向に図示しないコイルばねなどにより付勢されている。また、切断刃24は、前記刃26がバンド121に近づく方向にスライド自在に治具本体23に支持されている。切断刃24は、刃26がバンド121から離れる方向に図示しないコイルばねなどにより付勢されている。
【0085】
図示しない駆動源は、スライダ22即ちコネクタ保持治具20をレール21の長手方向に沿って移動させる。
【0086】
前述した構成のハウジング保持部11は、コネクタ保持治具20が電線圧接部12から離れた位置で、以下のようにコネクタ保持治具20にコネクタハウジング101を取り付ける。コネクタ保持治具20にコネクタハウジング101を取り付ける際には、コネクタ保持治具20の切断刃24をコイルばねの付勢力に抗して、図18中の二点鎖線で示す位置に変位させる。
【0087】
そして、治具本体23の凹部25内にコネクタハウジング101を収容する。その後、コイルばねの付勢力により、切断刃24の刃26を端子収容部113とカバー114との間に位置付ける。こうして、コネクタ保持治具20は、コネクタハウジング101を保持する。そして、駆動源が、スライダ22即ちコネクタ保持治具20をレール21の長手方向に沿って移動する。
【0088】
電線圧接部12は、図16などに示すように、デュアルシリンダ27と、ブレード部28と、案内部材29とを備えている。デュアルシリンダ27は、一対のシリンダ本体30と、これらのシリンダ本体30から伸縮自在な伸縮ロッド31とを備えている。一対のシリンダ本体30は、互いに連結されているとともに、ベース10の上方の平坦壁16に取り付けられている。一対のシリンダ本体30は、伸縮ロッド31の長手方向が鉛直方向に沿いかつ該伸縮ロッド31が下方に向かって伸長する状態で平坦壁16に取り付けられている。
【0089】
ブレード部28は、図22ないし図25に示すように、枠状の枠部32と、圧接部材としての複数の圧接ブレード33とを一体に備えている。枠部32は、前記デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31に取り付けられている。圧接ブレード33は、前記フラットケーブル2aの電線6及びコネクタハウジング101に取り付けられる圧接端子100と同数設けられている。図示例では、圧接ブレード33は、四つ設けられている。これらの圧接ブレード33は、ブレード状即ち帯板状に形成されている。圧接ブレード33の厚みは、圧接端子100の側壁109間の間隔と電線6の外径と略等しく、これらより若干薄い。
【0090】
圧接ブレード33は、電線6を圧接部104aに圧接(圧入)するとともに、加締め片112を壁108に向かって曲げて、加締め片112で電線6を加締める。圧接ブレード33は、その長手方向が鉛直方向に沿いかつ互いに間隔をあけて並べられている、圧接ブレード33は、互いに平行である。圧接ブレード33は、それぞれがコネクタハウジング101の端子収容溝102と鉛直方向に沿って相対できる位置に配されている。また、圧接ブレード33は、前記デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31が伸長すると、圧接端子100の側壁109間に侵入する。
【0091】
案内部材29は、図22、図23及び図25に示すように、一端部29aがブレード部28の枠部32内に収容されかつ他端部29bが枠部32から下方に向かって突出している。案内部材29は、コイルばね34などによって、枠部32から下方に向かって付勢されている。案内部材29は、他端部29bに設けられたガイド部としての複数の圧接ブレード通し孔35を備えている。圧接ブレード通し孔35は、鉛直方向に沿って案内部材29を貫通している。圧接ブレード通し孔35の圧接ブレード33が互いに並ぶ方向即ちコネクタハウジング101の端子収容溝102が互いに並ぶ方向の幅は、圧接ブレード33の厚みと電線6の外径より若干大きく、これらと略等しい。なお、圧接ブレード通し孔35相互間の間隔は、前述した第2の間隔D2に対応している。
【0092】
また、圧接ブレード通し孔35は、内側に圧接ブレード33と電線6が通ることを許容する。さらに、圧接ブレード通し孔35の圧接ブレード33が互いに並ぶ方向即ちコネクタハウジング101の端子収容溝102が互いに並ぶ方向に沿って互いに相対する内面35aは、圧接ブレード33が端子収容溝102に近づく方向に沿って平坦に形成されている。
【0093】
即ち、前記内面35aは、圧接ブレード33が圧接端子100に電線6を圧入する方向即ち圧接する方向(鉛直方向)に沿って平坦である。なお、圧接ブレード通し孔35は、内面35a間に電線6を位置付けて、該電線6を通す。さらに、互いに相対する内面35a間の空間C(図39ないし図41に示す)は、電線6を圧接端子100に案内するとともに、本明細書に記した案内路をなしている。
【0094】
前述した構成によれば、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30が駆動すると、伸縮ロッド31が伸長して、電線圧接部12の下方に位置するコネクタ保持治具20に保持されたコネクタハウジング101に向かって案内部材29とブレード部28が移動する。このため、案内部材29とブレード部28は、デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31が伸縮することで、ハウジング保持部11に接離する。
【0095】
すると、案内部材29の他端部29bにおいて、圧接ブレード通し孔35内にコネクタハウジング101に取り付けられた圧接端子100を位置付ける。このように、デュアルシリンダ27は、圧接ブレード通し孔35内に圧接端子100が位置するまで、案内部材29をハウジング保持部11に近づける。
【0096】
そして、圧接ブレード通し孔35内にフラットケーブル2aの各電線6が圧接端子100に圧接可能となる状態まで挿入されると、他方のシリンダ本体30が駆動して、ブレード部28即ち圧接ブレード33がさらにコネクタハウジング101に近づく。このとき、コイルばね34の付勢力に抗して、案内部材29は、ブレード部28に対して相対的にデュアルシリンダ27側に移動して、静止した状態を保つ。
【0097】
圧接ブレード33は、コネクタハウジング101に向かって移動して、圧接ブレード通し孔35内の電線6をコネクタハウジング101に取り付けられた圧接端子100に近づけて、該圧接端子100の圧接部104aに圧入する。そして、圧接ブレード33は、電線6を圧接端子100に圧接する。
【0098】
電線保持機構13は、位置決め部としての第1のガイド部材36と、チャック部37と、を備えている。第1のガイド部材36は、ブレード部28の枠部32の下方寄りの端部に取り付けられている。即ち、第1のガイド部材36は、枠部32を介して圧接ブレード33に取り付けられている。
【0099】
第1のガイド部材36は、第1のガイド部38と、第2のガイド部39と、第3のガイド部40とを備えている。第1のガイド部38は、直方体(方体)状に形成されている。第1のガイド部38の後述の第2のガイド部材48に相対する下面38a(第1のガイド部材の端面に相当する)には、該下面38aから凹の第1の凹溝41が形成されている。第1の凹溝41の底面41aと下面38aは、水平方向に沿って平坦である。第1の凹溝41は、直線状である。第1の凹溝41は、内側にフラットケーブル2aを挿入できる。第1の凹溝41の幅は、フラットケーブル2aの幅と等しい。
【0100】
第2のガイド部39は、第1のガイド部38に取り付けられ、かつこの第1のガイド部38よりブレード部28寄りに配されている。第2のガイド部39は、直方体(方体)状に形成されている。第2のガイド部39の第2のガイド部材48に相対する下面39a(第1のガイド部材の端面に相当する)は、第1のガイド部38の下面38aより若干上方に位置している。第2のガイド部39には、下面39aから凹の第2の凹溝42が形成されている。第2の凹溝42の底面42aと下面39aは、水平方向に沿って平坦である。第2の凹溝42の底面42aは、上にフラットケーブル2aを位置付ける本明細書に記した表面をなしている。
【0101】
第2の凹溝42の底面42aには、図26ないし図28に示すように、複数の突起44が設けられている。突起44は、底面42aから突出している。突起44は、第1及び第2の凹溝41,42の長手方向に沿って延びている。突起44の平面形状は、切欠き7a,7bの平面形状に沿って、矩形状に形成されている。突起44は、第1及び第2の凹溝41,42の幅方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。
【0102】
突起44は、フラットケーブル2aの連結部8と同数設けられている。突起44は、フラットケーブル2aの切欠き7a,7bそれぞれに対応している。後述の突起44aは切欠き7aに対応し、突起44bは、切欠き7bに対応する。突起44は、直線状である。突起44は、互いに平行である。突起44は、後述の突起53と連続している。突起44間と、端に位置する突起44と第2の凹溝42の内側面との間には、それぞれ、フラットケーブル2aの電線6を挿入できる。突起44間の間隔は、第1の間隔D1に対応している。
【0103】
突起44は、後述するように第1のガイド部材36と第2のガイド部材48との間にフラットケーブル2aが挿入されると、切欠き7a,7b内に侵入する。また、複数の突起44のうち図26中最も下方に位置する一つの突起44(以下符号44aで示す)と、他の2つの突起44(以下符号44bで示す)との端は、第1及び第2の凹溝41,42則ちガイド部材36,48間に挿入されるフラットケーブル2aの長手方向にずれている。こうして、少なくとも2つの突起44a,44bの端が、フラットケーブル2aの長手方向にずれている。突起44aは、突起44bより長い。
【0104】
また、突起44aの端と突起44bの端とのフラットケーブル2aの長手方向のずれ量は、切欠き7aの端と切欠き7bの端とのフラットケーブル2aの長手方向のずれ量と等しい。このため、図33に示すように、第1のガイド部材36と第2のガイド部材48との間にフラットケーブル2aが挿入されると、切欠き7aと突起44aとが合致し(ぴったりと合い)、切欠き7bと突起44bとが合致する(ぴったりと合う)。第1のガイド部材36は、凹溝41,42内などにフラットケーブル2aが挿入されて切欠き7a,7bと突起44a,44bとが合致することにより、各電線6がハウジング保持部11に保持されたコネクタハウジング101に取り付けられた圧接端子100の圧接部104aに圧接可能な状態にフラットケーブル2aを位置決めする。
【0105】
また、図33に示すように、これらの突起44a,44bに切欠き7a,7bが合致する状態で、フラットケーブル2aの電線6を後述の凹溝45内に挿入することにより、これらの電線6が検出部14の後述する接触センサ56に接触できる。また、表と裏を逆向きにして凹溝45内にフラットケーブル2aを挿入すると、前述した切欠き7a,7bと突起44a,44bにより、電線6は接触センサ56に接触しない。こうして、フラットケーブル2aの表と裏を逆向きにすることを防止でき、フラットケーブル2aの所望の電線6を所望の圧接端子100に圧接できるようになる。また、前述した突起44の他に、ピンなどを用いても良い。
【0106】
第3のガイド部40は、第2のガイド部39に取り付けられ、かつこの第2のガイド部39よりブレード部28寄りに配されている。第3のガイド部40は、直方体(方体)状に形成されている。第3のガイド部40の第2のガイド部材48に相対する下面40a(第1のガイド部材の端面に相当する)は、第2のガイド部39の下面39aより若干下方に位置しているとともに、第1のガイド部38の下面38aと同一平面上に位置している。第3のガイド部40には、下面40aから凹の第3の凹溝43が複数形成されている。下面40aは、水平方向に沿って平坦である。
【0107】
第3の凹溝43は、フラットケーブル2aの電線6と同数設けられている。第3の凹溝43は、直線状である。第3の凹溝43は、突起44a,44b間の空間及び突起44a,44bと第2の凹溝42の内側面との間の空間と、圧接ブレード通し孔35とに連なっている。互いに隣り合う第3の凹溝43の間隔は、前記第2の凹溝42寄りの端で、前述した第1の間隔D1に対応している。また、互いに隣り合う第3の凹溝43の間隔は、圧接ブレード通し孔35寄りの端で、前述した第2の間隔D2に対応している。また、第3の凹溝43は、図26及び図29に示すように、突起53により互いに指揮されている。突起53は、第3の凹溝43の底面43aから突出している。
【0108】
こうして、第3の凹溝43は、第1の間隔D1と第2の間隔D2とに応じて、圧接ブレード通し孔35内に電線6が挿入される方向に対して傾斜している。第3の凹溝43は、それぞれの内側にフラットケーブル2aの電線6を挿入できる。なお、第3の凹溝43は、本明細書に記した傾斜部をなしている。このため、後述の凹溝45は、勿論第3の凹溝43を備えている。
【0109】
前述した第1ないし第3の凹溝41,42,43は、凹溝45を構成している。また、凹溝45は、内側にフラットケーブル2aの電線6を通すことで、フラットケーブル2aの電線6相互間の間隔を、第1の間隔D1から第2の間隔D2にする。そして、フラットケーブル2aの電線6相互間の間隔を、コネクタハウジング101の端子収容溝102内の圧接端子100相互間の間隔にする。
【0110】
チャック部37は、図16、図17、図20及び図21に示すように、押圧手段としてのチャックシリンダ46と、チャック部材47と、一対の第2のガイド部材48と、を備えている。チャックシリンダ46は、図20及び図21に示すように、シリンダ本体49と、このシリンダ本体49から伸縮自在に設けられた伸縮ロッド50とを備えている。シリンダ本体49は、伸縮ロッド50の長手方向が鉛直方向に沿いかつ該伸縮ロッド50が上方に向かって伸長する状態で、ベース10の下方の平坦壁15に取り付けられている。
【0111】
また、シリンダ本体49は、伸縮ロッド50が第1のガイド部材36と相対している。チャックシリンダ46は、後述のコイルばね51の付勢力より弱く伸縮ロッド50を伸長させる第1の状態と、コイルばね51の付勢力より強く伸縮ロッド50を伸長させる第2の状態とが切り換え可能となっている。また、チャックシリンダ46は、伸縮ロッド50を伸長させるとチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。
【0112】
即ち、チャックシリンダ46は、第1の状態では、コイルばね51の付勢力より弱くチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押し、第2の状態では、コイルばね51の付勢力より強くチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。
【0113】
チャック部材47は、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50に取り付けられている。チャック部材47は、第1のガイド部材36と相対している。チャック部材47は、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50が伸縮することで、第1のガイド部材36に接離自在となる。チャック部材47は、第1のガイド部材36の第2のガイド部39の下面39aと鉛直方向に沿って相対するチャック面47aを備えている。チャック面47aは、水平方向に沿って平坦である。
【0114】
一対の第2のガイド部材48は、図21に示すように、チャック部材47に鉛直方向に向かってスライド自在に支持されている。一対の第2のガイド部材48は、図21に示すように、付勢手段としてのコイルばね51などによって、上方に向かって付勢されている。このため、第2のガイド部材48は、チャック面47aより上方に突出している。
【0115】
一方の第2のガイド部材48は、第1のガイド部材36の第1のガイド部38と鉛直方向に沿って相対する。他方の第2のガイド部材48は、第1のガイド部材36の第3のガイド部40と鉛直方向に沿って相対する。第2のガイド部材48は、第1及び第3のガイド部38,40に相対する上面48aから凹の溝52を複数備えている。
【0116】
溝52は、それぞれ、第1の凹溝41及び第3の凹溝43と鉛直方向に沿って相対する。溝52と凹溝41,43は、第1のガイド部材36と第2のガイド部材48とが互いに近づくと、互いに合致して内側にフラットケーブル2aの電線6を通す。こうして、第2のガイド部材48は、第1のガイド部材36と協働して、電線6を圧接ブレード通し孔35内に案内する。
【0117】
前述した構成の電線保持機構13は、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30が駆動した状態で、チャックシリンダ46が前述した第1の状態になると、第1及び第3のガイド部38,40と第2のガイド部材48が互いに接触する。さらに、第1の状態では、第2のガイド部39とチャック部材47とが間隔をあけて相対している。第1の状態での第2のガイド部39とチャック部材47との間隔は、フラットケーブル2aの電線6の外径より大きい。この第1の状態で凹溝45と溝52内にフラットケーブル2aを第1のガイド部38側から第3のガイド部40に向かって挿入する。第1の状態では、凹溝45内からフラットケーブル2aの電線6が出し入れ自在となっている。
【0118】
そして、凹溝45内に挿入されたフラットケーブル2aの電線6が、検出部14の接触センサ56に接触すると、チャックシリンダ46が前述した第2の状態になる。第2の状態では、チャックシリンダ46がチャック部材47をコイルばね51の付勢力より強く第1のガイド部材36に向かって押すので、チャック部材47が第2のガイド部39に近づく。すると、凹溝45内に挿入された電線6を、チャック部材47と第2のガイド部39とで挟む。こうして、凹溝45から電線6が抜け出ることを規制する。
【0119】
検出部14は、図17に示すように、ベース10に取り付けられた検出部本体55と、この検出部本体55に取り付けられた複数の接触センサ56とを備えている。接触センサ56は、本明細書に記した検出手段をなしており、フラットケーブル2aの電線6と同数設けられている。接触センサ56は、制御装置などと接続している。接触センサ56は、前記凹溝45内を通って圧接ブレード通し孔35内に挿入されたフラットケーブル2aの電線6の端面と相対する。
【0120】
また、接触センサ56は、圧接ブレード通し孔35内に挿入されたフラットケーブル2aの電線6の端面と接触する。接触センサ56は、電線6の端面が接触すると、この接触したことを示す信号を前記制御装置に向かって出力する。接触センサ56に電線6が接触した状態は、本明細書に記した電線6が圧接端子100に圧接可能となる状態をなしている。こうして、接触センサ56は、電線6が接触することにより、圧接ブレード通し孔35内を通された電線6が圧接端子100の圧接部104aに圧接可能であることを検出する。勿論、電線6は、接触センサ56に接触すると、圧接端子100の圧接部104aに圧接可能である。電線6は、接触センサ56に接触しないと、圧接端子100の圧接部104aに圧接不可能である。
【0121】
バンド除去部は、コネクタ保持治具20の切断刃24を図示しないコイルばねの付勢力に抗して移動させる。バンド除去部は、切断刃24の刃26でコネクタハウジング101のバンド121を除去する。
【0122】
制御装置は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータである。制御装置は、ハウジング保持部11と電線圧接部12と電線保持機構13と検出部14とバンド除去部などと接続して、これらの動作を制御して、圧接装置150全体の制御をつかさどる。制御装置は、圧接装置150が電線6を圧接する際にまず、ハウジング保持部11のコネクタ保持治具20を電線圧接部12の下方に位置付ける。
【0123】
そして、制御装置は、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30を駆動して伸縮ロッド31を伸長させるとともに、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50を第1の状態で伸長させる。制御装置は、全ての接触センサ56から電線6が接触したことを示す信号が入力すると、即ち電線6が圧接端子100に圧接可能な状態になると、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50を第2の状態で伸長させる。
【0124】
そして、制御装置は、デュアルシリンダ27の他方のシリンダ本体30を駆動して伸縮ロッド31をさらに伸長して、電線6を圧接端子100に圧接するとともに加締め片112をかしめる。制御装置は、電線6の圧接終了後、デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31とチャックシリンダ46の伸縮ロッド50を縮小させるとともに、バンド除去部にバンドを除去させる。そして、ハウジング保持部11に、コネクタハウジング101を電線圧接部12から離れた位置まで移動させる。
【0125】
前述した構成の圧接装置150を用いて、圧接端子100に電線6を圧接する際には、圧接端子100を各端子収容溝102に挿入して、コネクタハウジング101に圧接端子100を取り付けておく。そして、ハウジング保持部11のコネクタ保持治具20にコネクタハウジング101を取り付ける。圧接装置150を駆動状態にする。すると、ハウジング保持部11の駆動源が駆動して、コネクタ保持治具20即ちコネクタハウジング101は、電線圧接部12の下方に位置する。
【0126】
そして、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30が駆動するとともに、チャックシリンダ46が第1の状態でチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。そして、図30及び図39に示すように、案内部材29の圧接ブレード通し孔35内にコネクタハウジング101に取り付けられた圧接端子100の圧接部104aを位置させる。
【0127】
こうして、電線6を圧接端子100に案内する案内路としての空間Cを形成する。さらに、図30に示すように、第1のガイド部38と第2のガイド部材48とが互いに接触し、かつ第3のガイド部40と第2のガイド部材48とが互いに接触するとともに、第2のガイド部39とチャック面47aとが間隔をあけて相対する。
【0128】
そして、作業員が、図31に示すように、フラットケーブル2aの電線6を凹溝45内に挿入する。図33に示すように、切欠き7a,7bに突起44a,44bが合致すると、電線6は、図32及び図40に示すように、凹溝45及び圧接ブレード通し孔35を通って、接触センサ56に接触する。このとき、電線6は、図34及び図35に示すように第2の凹溝42内に通されているとともに、図36に示すように第3の凹溝43内に通されている。なお、このとき、表と裏を逆向きでフラットケーブル2aを凹溝45内に挿入すると、図43に示すように、切欠き7bと突起44aとが干渉して、フラットケーブル2aが所定の位置まで凹溝45内に挿入されずに、電線6は接触センサ56に接触しない。この場合、フラットケーブル2aを正規の向きにして再度凹溝45内に挿入する。
【0129】
全ての接触センサ56に電線6が接触すると、制御装置は、電線6が圧接端子100に圧接可能な状態であると認識する。すると、チャックシリンダ46は、第2の状態でチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。こうして、電線6が圧接端子100に圧接可能な状態になると、チャックシリンダ46は、第2の状態になる。
【0130】
すると、コイルばね51の付勢力に抗して、チャック部材47が第2のガイド部39に近づいて、図32に示すように、第2のガイド部39とチャック部材47との間に挟む。こうして、電線6が圧接端子100に圧接可能な状態になると、電線6が凹溝45即ち圧接ブレード通し孔35内から抜け出ることを規制する。即ち、電線6を案内路としての空間Cに位置付けた後、電線6が空間Cから抜け出ることを規制する。
【0131】
そして、デュアルシリンダ27の他方のシリンダ本体30が駆動して、図37及び図41に示すように、圧接ブレード33を圧接端子100に近づける。すると、圧接ブレード通し孔35内の電線6は、圧接ブレード33に押されて、圧接端子100の圧接部104a即ち三対の圧接刃111a,111b,111c間に近づく。
【0132】
そして、図38及び図42に示すように、電線6は、圧接ブレード33により、圧接部104a即ち圧接刃111a,111b,111c間に圧入される。さらに、圧接ブレード33は、加締め片112を壁108に向かって曲げて、加締め片112で電線6をかしめる。こうして、フラットケーブル2aのすべての電線6を、同時に圧接端子100に圧接するとともに圧接端子100に取り付ける。このように、フラットケーブル2aを電線6が圧接端子100に圧接可能となる位置に位置決めした後に、電線6を圧接する。
【0133】
そして、デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31とチャックシリンダ46の伸縮ロッド50が縮小するとともに、バンド除去部がバンド121を除去する。そして、ハウジング保持部11の駆動源は、コネクタハウジング101を電線圧接部12から離れた位置まで移動させる。
【0134】
そして、作業員は、係合突起117にカバーロックアーム119を係合させるとともに、コネクタ保持治具20から組立済みのコネクタ120を取り外す。そして、圧接端子100に電線6が圧接されていないコネクタハウジング101を再度コネクタ保持治具20に取り付けて、前述した工程と同様に、圧接端子100に電線6を圧接する。こうして、圧接装置150は、フラットケーブル2aの端末にコネクタ120を取り付ける。
【0135】
次に、フラットケーブル2aの中央部とフラットケーブル2bの端末とを接続(ジョイント)する圧接装置201を、図44ないし図61を参照して説明する。図44などに示す圧接装置201は、図45(a)に示すように、フラットケーブル2a,2bを互いに直交させて、T字状にこれらのフラットケーブル2a,2bを接続するためのものである。
【0136】
圧接装置201は、図44に示すように、水平方向に沿って平坦な基板215と、この基板215上に設置されたフレーム213と、圧接部材としての圧接ブレード211,212と、電線等のセット装置(以下セット装置と言う)202とを備えている。
【0137】
フレーム213の上部には、シリンダ214が取り付けられている。シリンダ214は、フレーム213の上部に取り付けられたシリンダ本体214aと図示しない伸縮ロッドとを備えている。伸縮ロッドは、シリンダ本体214aから伸縮自在となっている。伸縮ロッドは、シリンダ本体214aから下方則ちセット装置202に向かって伸長する。
【0138】
圧接ブレード211,212は、それぞれ複数枚設けられている。圧接ブレード211は、4枚設けられ、圧接ブレード212は、3枚設けられている。圧接ブレード211,212の表面は、互いに直交している。圧接ブレード211,212は、フレーム213に昇降自在に支持されている。圧接ブレード211,212は、セット装置202に接離自在に、フレーム213に支持されている。なお、接離とは、近づいたり離れたりすることである。圧接ブレード211,212には、シリンダ214の伸縮ロッドが取り付けられている。このため、圧接ブレード211,212は、シリンダ214で一体的に昇降される。
【0139】
セット装置202は、基板215上に配されている。セット装置202は、圧接ブレード211,212の下方に配されている。セット装置202は、水平な基板215に固定したリニアガイド216によって、スライド自在に支持されている。リニアガイド216は、ガイドレール216aと、スライダ216b(図46に示す)とを備えている。ガイドレール216aは、直線状に延びており、基板215の表面に取り付けられている。ガイドレール216aの長手方向は、圧接ブレード212の表面に沿っている。スライダ216bは、ガイドレール216aに、このガイドレール216aの長手方向に沿ってスライド自在に支持されている。スライダ216bには、セット装置202が取り付けられている。
【0140】
このため、セット装置202は、ガイドレール216a則ち水平方向に沿って、前後方向にスライド自在(進退自在)である。セット装置202にはスライド操作用の取っ手(図示せず)が設けられている。セット装置202は、図44中に二点鎖線で示す取付位置と、図44中に実線で示す圧接位置とに亘って移動自在となっている。
【0141】
取付位置では、セット装置202は、圧接ブレード211,212の下方に位置していない。取付位置では、セット装置202にコネクタハウジング203aとフラットケーブル2a,2bを取り付けることができる。取付位置では、セット装置202からコネクタハウジング203a及びフラットケーブル2a,2bを取り外すことができる。
【0142】
圧接位置では、セット装置202は、圧接ブレード211,212の下方に位置している。圧接位置では、圧接ブレード211,212が昇降動作を行うことにより、セット装置202にセットされたフラットケーブル2a,2bをジョイント用圧接端子221に圧接可能となっている。
【0143】
セット装置202は、内部に図45(a)に示すジョイントコネクタ203のコネクタハウジング203aをセットする。圧接装置201は、セット装置202内にジョイントコネクタ203のコネクタハウジング203aをセットした状態で、ジョイントコネクタ203に取り付けられたジョイント用圧接端子221の各圧接刃217,218に圧接ブレード211,212で各フラットケーブル2a,2bの各電線6を圧接する。
【0144】
図46は、セット装置202を含む電線圧接装置201の要部正面図、図47は同じく要部側面図、図48はセット装置202の縦断面図、図49は同じく平面図をそれぞれ示すものである。
【0145】
各圧接ブレード211,212は、図47などに示すリニアガイド222により、フレーム213に昇降自在に支持されている。リニアガイド222は、ガイドレール224と、スライダ223とを備えている。ガイドレール224は、直線状に延びており、フレーム213に取り付けられている。ガイドレール224の長手方向は、鉛直方向に沿っている。スライダ223は、ガイドレール224に、このガイドレール224の長手方向に沿ってスライド自在に支持されている。スライダ223に、前述した圧接ブレード211,212が取り付けられている。圧接ブレード211,212は、シリンダ214で昇降自在に駆動される。こうして、圧接ブレード211,212は、昇降動作することにより、圧接位置に位置付けられたセット装置202に接離する。
【0146】
各方向の圧接ブレード211,212は、並列に複数枚(本形態では電線6の数に対応して圧接ブレード211が4枚、圧接ブレード212が3枚)が配置されている。圧接ブレード211,212の長さ(下端位置)は同一である。また、前記スライダ223には左右一対の位置決めピン225が圧接ブレード211,212よりも長く垂設されている。ガイドレール224の延長フレーム226(図47に示す)に、セット装置202の後退端を規定するストッパ227(図47に示す)が設けられている。
【0147】
セット装置202は金属材で形成され、図48及び図49に示すように、ジョイントコネクタ203のコネクタハウジング203a(図45に示す)をセットするベースブロック228と、ベースブロック228に回動自在に設けられた電線ガイド部材229と、同じくベースブロック228に回動自在に設けられ、電線ガイド部材229の内側面229aに接して電線ガイド部材229からの各電線6の外れ落ちを防止する電線カバー230と、同じくベースブロック228に回動自在に設けられ、電線6則ちフラットケーブル2a,2bをベースブロック228側に押圧して挟持固定させる電線クランプ231とを少なくとも備えている。ベースブロック228は、本明細書に記したハウジング保持部をなしている。電線ガイド部材229は、本明細書に記した位置決め部をなしている。
【0148】
電線ガイド部材229と電線カバー230と電線クランプ231とは、図47に示す軸232でベースブロック228の後端側に軸支されている。軸232の長手方向は、圧接ブレード211の表面と水平方向との双方に沿っている。電線ガイド部材229と電線カバー230と電線クランプ231との回転中心は、同軸となっている。
【0149】
電線クランプ231は電線ガイド部材229の外側に位置し略枠状に形成されている。電線ガイド部材229は略板状に形成されている。電線カバー230は電線ガイド部材229よりも薄く、且つ前方及び左右に幅広である。図49に示すように、電線クランプ231は略コの字状に形成され、前側及び左右が電線ガイド部材229よりも幅広で長く、前端部231aは電線カバー230よりも短い。
【0150】
電線ガイド部材229には、図50などに示すように、フラットケーブル2aを通すことのできる溝236と、フラットケーブル2bの端末を収容できる溝245とが形成されている。溝236,245は、電線ガイド部材229がベースブロック228上に重なると、電線ガイド部材229のベースブロック228と相対する表面から凹に形成されている。溝236の長手方向は、圧接ブレード211の長手方向に沿っている。溝245の長手方向は、圧接ブレード212の長手方向に沿っている。
【0151】
さらに、電線ガイド部材229に圧接ブレード211,212を通すことのできる細幅の圧接用スリット233,234(図48及び図49に示す)が複数並列に設けられている。各スリット233,234は、勿論、電線ガイド部材229を貫通している。各スリット233,234は両端が閉塞されたものである。スリット233は、圧接ブレード211と同数設けられている。このため、スリット233は、4つ設けられている。これら4つのスリット233は、溝236の幅方向に沿って並べられている。
【0152】
スリット233は、図52に示すように、溝236の底面236aに開口している。なお、フラットケーブル2aの各電線6を圧接刃217に圧接する際に、底面236a上にフラットケーブル2aを位置付ける。底面236aは、本明細書に記した表面をなしている。スリット233の長手方向は、圧接ブレード211の長手方向に沿っている。
【0153】
また、図51及び図52に示すように、底面236aから複数の突起235が突出している。突起235は、電線ガイド部材229がベースブロック228に重なると、底面236aからベースブロック228に向かって突出する。また、突起235は、複数のスリット233間に配されている。このため、突起235は、3つ設けられている。
【0154】
突起235の溝236の長手方向の長さは、フラットケーブル2aの貫通孔8a,8bの長さと等しい。突起235の溝236の幅方向の厚みは、フラットケーブル2aの貫通孔8a,8bの幅と等しい。こうして、突起235の平面形状は、貫通孔8a,8bの形状に沿った矩形状に形成されている。また、図50中右端に位置する一つの突起235(以下符号235aと呼ぶ)の両端と、他の突起235(以下符号235bと呼ぶ)の両端とは、溝236の長手方向にずれている。突起235a,235bの両端間のずれ量は、フラットケーブル2aの貫通孔8a,8b間のずれ量と等しい。このため、突起235a,235bは、溝236内に通されたフラットケーブル2aの貫通孔8a,8b内に侵入するとともに、前記貫通孔8a,8bと合致する(ぴったりと合う)。
【0155】
フラットケーブル2aを厚み方向に沿って、溝236内にフラットケーブル2aを挿入することで、電線ガイド部材229にフラットケーブル2aをセットする。このとき、突起235a,235bをフラットケーブル2aの連結部5に設けられた貫通孔8a,8b内に通すことで、電線ガイド部材229は、電線6をジョイント用圧接端子221の第1圧接部238aの直上に位置付けた状態で、フラットケーブル2aを位置決めする。則ち、電線ガイド部材229は、電線6をジョイント用圧接端子221の第1圧接部238aに圧接可能となる位置にフラットケーブル2aを位置決めする。
【0156】
その際、フラットケーブル2aの誤組付(裏表違い及び左右違い)を防止するために、突起235の両端をずらしている。フラットケーブル2aの貫通孔8a,8bの長さは突起235a,235bの長さに整合させている。また、電線ガイド部材229の溝236の底面236aから細径の位置整合用の突出ピン240(図50に示す)が設けられている。突出ピン240は、勿論、底面236aから突出している。
【0157】
突出ピン240を、フラットケーブル2aの一つの連結部5に設けた丸孔9内に通すことで、フラットケーブル2aの位置決めと誤組付防止とが行われる。フラットケーブル2aの組付方向を間違った場合は、突起235a,235bと突出ピン240が貫通孔8a,8bと丸孔9とを通ることができずに、突起235a,235bと突出ピン240が連結部5などと干渉して、フラットケーブル2aを電線ガイド部材229にセットができない。これら突起235a,235bの両端や突出ピン240の数や位置は、フラットケーブル2aの電線6の本数に応じて適宜設定可能である。
【0158】
スリット234は、圧接ブレード212と同数設けられている。このため、スリット234は、3つ設けられている。これら4つのスリット234は、溝245の幅方向に沿って並べられている。
【0159】
スリット234は、図53及び図54に示すように、溝245の底面245aに開口している。なお、フラットケーブル2bの各電線6を圧接刃218に圧接する際に、底面245a上にフラットケーブル2bを位置付ける。底面245aは、本明細書に記した表面をなしている。スリット234の長手方向は、圧接ブレード212の長手方向に沿っている。
【0160】
また、底面245aから複数の突起241が突出している。突起241は、電線ガイド部材229がベースブロック228に重なると、底面245aからベースブロック228に向かって突出する。また、突起241は、底面245aから図44及び図46中手前側に延長され、この突起241の端241cは電線ガイド部材229の切欠開口242内で略櫛歯状をなしている。さらに、突起241は、複数のスリット234間に配されている。このため、突起241は、2つ設けられている。
【0161】
突起241の溝245の長手方向の長さは、フラットケーブル2bの切欠き207a,207bの長さと等しい。突起241の溝236の幅方向の厚みは、フラットケーブル2bの切欠き207a,207bの幅と等しい。こうして、突起241の平面形状は、切欠き207a,207bの形状に沿って矩形状に形成されている。図50中下方に位置する一つの突起241(以下符号241aで示す)の端241cと、他の突起241(以下符号241bで示す)の端241cとは、溝245の長手方向にずれている。一つの突起241aの端241cと、他の突起241bの端241cとの間のずれ量は、フラットケーブル2bの切欠き207a,207bの端間のずれ量と等しい。突起241aは、突起241bより短い。このため、突起241a,241bは、溝245内に通されたフラットケーブル2bの切欠き207a,207b内に侵入するとともに、前記切欠き207a,207bと合致する(ぴったりと合う)。
【0162】
フラットケーブル2bは、電線ガイド部材229の切欠開口242を通して溝245内に、切欠き207a,207bが設けられた端末から挿入される。突起241a,241bにフラットケーブル2bの端末に設けた切欠き207a,207bが係合(合致)することによって、電線ガイド部材229は、電線6をジョイント用圧接端子221の第2圧接部238bの直上に位置付けた状態で、フラットケーブル2bを位置決めする。則ち、電線ガイド部材229は、電線6をジョイント用圧接端子221の第2圧接部238bに圧接可能となる位置にフラットケーブル2bを位置決めする。
【0163】
フラットケーブル2bの端末は切欠き207a,207bで、複数本の電線6に分割されている。フラットケーブル2bの各切欠き207a,207bは、長さが異なるように形成され、正規組付時に電線ガイド部材229(図50に示す)の突起241a,241bの端241cと合致(ぴったりと合う)して、誤組付が防止される。フラットケーブル2bの表裏を間違えた場合は、フラットケーブル2bの短い切欠き207aと、長い突起241bとが干渉して規定の位置までフラットケーブル2bを溝245内に挿入できない。この異常は作業者の目視の他、電線圧接時のレーザセンサ(図示せず)による後述のスリット243内の検知等によっても検出される。
【0164】
また、電線ガイド部材229には、スリット233とスリット234との間にスリット243を設けている。スリット243は、電線ガイド部材229を貫通している。スリット243は、直線状に形成されかつスリット233と平行である。スリット243は、突起241a,241bに直交して続く電線検知用の窓である。
【0165】
また、スリット233と回動用のヒンジ孔(図示せず)との間において電線ガイド部材229の左右両側に一対の切欠部248が設けられている。この切欠部248に圧接装置201の位置決めピン225(図47に示す)が挿通され、位置決めピン225で電線ガイド部材229が正確に位置決めされる。位置決めピン225は各部材229,230,231を貫通してベースブロック228の穴部249(図47に示す)に進入係合し、圧接ブレード211,212とベースブロック228上のジョイントコネクタ203のコネクタハウジング203aとの位置決めが正確に行われる。
【0166】
ベースブロック228には、図48に示すように、ジョイントコネクタ203(図45)を位置決めする一対の位置決めピン250が上向きに突設され、ジョイントコネクタ203のコネクタハウジング203aには位置決めピン係合用の一対の穴部(図示せず)が設けられている。電線ガイド部材229の外面(閉止状態での上面)には手動開閉操作用の把持ピン251が上向きに突設されている。
【0167】
電線カバー230は電線ガイド部材229の内側面229aに接触した状態でばね付勢のボールプランジャ252(図49に示す)で電線ガイド部材229に固定される。それにより、電線ガイド部材229の内面側の電線挿通用の溝236に通したフラットケーブル2aの電線6が電線カバー230の外面に当接する。電線ガイド部材229の閉止時(回動時)則ち電線ガイド部材229をベースブロック228に重ねると、フラットケーブル2aの電線6の外れ落ちが防止される。
【0168】
図48に示すように、電線ガイド部材229と電線カバー230とをベースブロック228側に一体に閉止させた状態(電線ガイド部材229と電線カバー230とをベースブロック228に重ねた状態)で、電線カバー230の前端部230aが前方に突出し、電線カバー230の上面は電線ガイド部材229の突起241a,241bよりも下側に位置し、電線カバー230の前端部230aに続く開口部253内にベースブロック228側の電線押さえ254が進入(貫通)して位置する。この時点では電線押さえ254はフラットケーブル2bを押圧していない。電線カバー230の前端部230aは断面L字状の保護壁257内で外部との干渉等なく保護される。
【0169】
電線押さえ254はブロック部255を圧縮コイルばね256で上向きに付勢させて成り、ベースブロック228の前端側に配置されている。図48において電線押さえ254の上面と電線ガイド部材229の突起241の下端との間には隙間258が形成されている。従って、図48に示す電線ガイド部材229や電線カバー230の閉止状態でフラットケーブル2bを電線ガイド部材229内に水平に挿入することができる。
【0170】
フラットケーブル2bを装着した状態で電線クランプ231(図48及び図49に示す)を回動閉止することで、電線クランプ231の下面と電線押さえ254の上面(電線押さえ面)との間にフラットケーブル2bが挟持固定される。電線クランプ231は略コの字枠状のもので、電線ガイド部材229の外側に近接して進入し、電線クランプ231の前端部分(押圧部)231aでフラットケーブル2bを押圧する。
【0171】
前端部231aの下側に対向して電線押さえ254が位置し、両者231,254でフラットケーブル2bを挟持する。電線クランプ231の左右両側部でフラットケーブル2aをベースブロック228ないし電線カバー230との間で挟持させるようにすることも可能であるが、フラットケーブル2aは電線ガイド部材229(図50に示す)の突起235と貫通孔8a,8bとの係合や突出ピン240と丸孔9との係合で位置決めされ、電線カバー230で外れ防止されているから、あえてその必要はない。
【0172】
電線クランプ231は閉止と同時に図47に示すように爪部259でベースブロック228側にロック固定される。爪部259は電線クランプ231の両側部に設けられ、下向きの傾斜面と上向きの係止面を有している。爪部259とロック部材(ロック手段)260(図47に示す)は図49の如くそれぞれ左右両側に一対設けられている。
【0173】
ロック部材260は上端側に係合用の爪部261を有し、下端側を軸ピン262で回動自在に軸支され、コイルばね(図示せず)でロック方向に付勢されている。ロック部材260にはロック解除操作用のレバー(ロック解除手段)263(図49に示す)が前向きに突設されている。レバー263を下方に倒すことでロック部材260が回動して爪部259,261相互の係合が解除され、電線クランプ231を開き可能となる。
【0174】
以下に図55ないし図61を用いて上記セット装置202の作用及び電線等のセット方法を詳細に説明する。
【0175】
先ず、セット装置202を取付位置に位置付けて、図55に示すように電線ガイド部材229と電線クランプ231とを開く。電線カバー230をベースブロック228側に閉じた状態で、ベースブロック228上にジョイントコネクタ203をセットする。ジョイントコネクタ203は一対のピン250で正確に位置決めされる。
【0176】
また、電線ガイド部材229の溝236内にフラットケーブル2aを挿入する。突起235a,235bをフラットケーブル2aの貫通孔8a,8b内に挿入するとともに、突出ピン240を丸孔9内に挿入する。突起235a,235b間及び突起235a,235bと溝236の内側面237との間にフラットケーブル2aの各電線6を挿入する。各貫通孔8a,8bと対応する突起235a,235bとが合致して、フラットケーブル2aの各電線6は溝236内で、前述した突起235a,235bなどにより正確に位置決めされる。
【0177】
また、フラットケーブル2aは突起235a,235bの両端と貫通孔8a,8bの両端との整合や突出ピン240と丸孔9との整合によって誤組付(誤配線)が防止される。各側面237と突起235a,235bとの間隔と、突起235a,235b間の間隔は、フラットケーブル2aの電線6の外径と同等である。溝236の深さは電線6の径の数倍程度深く、電線6則ちフラットケーブル2aは溝236内で高さ方向に移動可能である。
【0178】
フラットケーブル2aの各電線6を溝236内に挿通した後、図56に示すように、電線カバー230を電線ガイド部材229に向けて回動させて、電線カバー230を電線ガイド部材229に重ねる。電線カバー230の外面230bを電線ガイド部材229の内面229aに密着させて、電線挿通用の溝236を閉止する。
【0179】
溝236を画成する突起235と電線カバー230の外面230bとの間の隙間は電線6の径よりも小さく、電線6は溝236内で外れ落ちなく保持され、且つ隣の突起235間への移動も阻止される。電線カバー230はばね付勢のボールプランジャ252で電線ガイド部材229に係止される。電線押さえ254の上面(押さえ面)254aは自由状態でばね256の付勢によりベースブロック228の上面(コネクタセット面)228aよりも高く位置している。
【0180】
フラットケーブル2aをセットした後、図57に示すように、電線ガイド部材229を電線カバー230と一体にベースブロック228側に回動させて、ベースブロック228に重ねる。電線ガイド部材229や電線カバー230はボールプランジャ等の仮止め手段でベースブロック228に固定させてもよい。
【0181】
次いで、フラットケーブル2bの端末の各電線6を矢印B(図57に示す)に沿って電線ガイド部材229の前端側(自由端側)から突起241a,241b間や突起241a,241bと溝245の内側面との間に挿入する。フラットケーブル2bの端末部は電線押さえ254の上面で安定に支持され、電線押さえ254の圧縮コイルばね(弾性部材)256は上向きに伸びた状態となっている。電線ガイド部材229のスリット243からフラットケーブル2bの電線6の先端の有無を目視確認することができる。このスリット(窓)243は確認専用のものであり、電線6を挿通させない。こうして、電線ガイド部材229にフラットケーブル2a,2bがセットされる。
【0182】
次いで、図58に示すように、電線クランプ231をベースブロック228に向けて回動させて閉じることにより、電線クランプ231の前端部231aの下面がフラットケーブル2bの端末部を下方に押圧しつつ電線押さえ254をコイルばね256の力に抗して下降させ、電線クランプ231と電線押さえ254との間でフラットケーブル2bの端末部が弾性的に挟持固定される。コイルばね256は圧縮された状態となる。電線クランプ231は爪部259(図57に示す)でベースブロック228側のロック部260にロック固定される。これにより、作業者がフラットケーブル2bから手を離してもフラットケーブル2bの位置がずれることがない。
【0183】
フラットケーブル2bのセットに際しては、突起241a,241bの端241cと切欠き207a,207bとの整合でフラットケーブル2bの誤組付(誤配線)が防止される。ここまでの行程は、図44中でセット装置202を圧接装置201の手前に引き出した状態則ち前述した取付位置(図48に示す状態)で行われる。こうして、電線ガイド部材229にフラットケーブル2a,2bを位置決めする。
【0184】
次いで、図58の状態を維持しつつセット装置202を図59に示すように圧接装置201の圧接ブレード211,212の下側に手動でスライド移動させる。セット装置202を圧接位置に位置付ける。この状態でレーザセンサのビームをスリット(窓)243内に照射してフラットケーブル2bの各電線6の位置を確認する。圧接ブレード211,212を一体的に、矢印Dに沿って下降させる。フラットケーブル2a,2bの各電線6を、同時にジョイントコネクタ203内の各圧接刃217,218間に圧入する。
【0185】
こうして、電線6をジョイント用圧接端子221に圧接させる。圧接ブレード211,212は電線ガイド部材229の各スリット233,234を通って位置ずれなく正確に各電線6に達する。
【0186】
次いで、セット装置202を手前側に引き出して(則ち取付位置に位置付けて)、図60に示すように、電線ガイド部材229のみを開けてジョイントコネクタ203のコネクタハウジング203aにカバー265を取り付ける。カバー265は作業者が上方から矢印Cに沿ってコネクタハウジング203aに向けて押圧することで、外周の可撓性の係止枠266がハウジング部の係止突起に係合し、それによりカバー265が係止される。
【0187】
電線ガイド部材229を開いても各フラットケーブル2a,2bの各電線6は電線クランプ231の押圧作用で位置決め保持されているから、カバー265の装着を電線6の挟み込みなく容易に且つ正確に行うことができる。また、電線圧接後にその場でカバー265の取り付けができるから、フラットケーブル2a,2bに触れることがなく、圧接刃217,218などにストレスがかからず、接続品質が維持される。
【0188】
次いで、図61に示すように、ロック部材260の解除用レバー263を下方に押して電線クランプ231を開く。この操作で、電線押さえ254のばね256の圧縮が解除され、電線押さえ254がばね256の付勢力で瞬間的に持ち上がり、それによってフラットケーブル2bが持ち上げられ、ジョイントコネクタ203がベースブロック228上に持ち上げられる(ホップアップする)。作業者は、互いに組み付けられたフラットケーブル2a,2bとジョイントコネクタ203をセット装置202から容易に取り外すことができる。
【0189】
このように、本実施形態では、電線6がジョイント用圧接端子221に圧接可能な状態にフラットケーブル2a,2bを位置決めした後、電線6を同時にジョンイト用圧接端子221に圧接する。
【0190】
フラットケーブル2bの中央部にランプユニット270を取り付ける際には、前述した圧接装置201と略同等の装置を用いることができる。このため、ランプユニット270を取り付ける圧接装置の詳細な説明を省略する。なお、ランプユニット270を取り付ける圧接装置201は、ベースブロック228にコネクタハウジング271を取り付けることができる。さらに、ランプユニット270を取り付ける圧接装置201は、圧接ブレード212と溝245とスリット234,243などを設けないのが望ましい。
【0191】
圧接装置201を用いてフラットケーブル2bの中央部にランプユニット270を取り付ける際には、ベースブロック228にバルブ272とバスバ273とを取り付けたコネクタハウジング271を一旦保持する。そして、溝236内にフラットケーブル2bをセットする。このとき、貫通孔208a,208b内に突起235a,235bを通すとともに、丸孔209に突出ピン240を通す。
【0192】
こうすることで、表裏を誤ることなくフラットケーブル2bを電線ガイド部材229に位置決めする。その後、前述したフラットケーブル2a,2bをジョイントするときと同様に、一旦、電線ガイド部材229に電線カバー230を重ねた後、これら電線ガイド部材229と電線カバー230とを、同時にベースブロック228に重ねる。こうして、電線6がバスバ273の圧接部274則ち圧接刃275に圧接可能となる位置に、フラットケーブル2bを位置決めする。
【0193】
さらに、ベースブロック228と電線ガイド部材229と電線カバー230に電線クランプ231を重ねて、圧接ブレード211をベースブロック228に近づけて、フラットケーブル2bの各電線6をバスバ273の圧接部274に圧入する。こうして、電線6がバスバ273の圧接部274則ち圧接刃275に圧接可能となる位置に、フラットケーブル2bを一旦位置決めした後、電線6をバスバ273に圧接する。その後、電線クランプ231を回転させた後、カバー276をコネクタハウジング271に取り付ける。そして、バスバ273に電線6が圧接されかつカバー276が取り付けられたコネクタハウジング271をベースブロック228から取り外す。こうして、前述した構成のランプユニット270を組み立てるとともに、フラットケーブル2bに取り付けられる。
【0194】
なお、前述した圧接装置150の突起44a,44bと、圧接装置201の突起235,235a,235bと突起241,241a,241bとは、本明細書に記した第3突起をなしている。突出ピン240は、本明細書に記した第2突出ピンをなしている。
【0195】
また、前述した構成のワイヤハーネス1を組み立てる際には、図14及び図15に示す布線板350を用いる。このため、布線板350は、ワイヤハーネス1の製造用に用いられる。布線板350は、フラットケーブル2a,2b則ちワイヤハーネス1を自動車に配索パターンどおりに布線するものである。布線とは、ワイヤハーネス1を構成するフラットケーブル2a,2bを後述の結き具352などに沿って所要形状に配線することである。
【0196】
布線板350は、図14及び図15に示すように、平板状の板本体351と、複数の結き具352と、ケーブル位置決め治具353と、外装品取り付け用治具354とを備えている。板本体351の表面351aには、図示しないフラットケーブル2a,2bなどの布線パターンが描かれている。布線パターンは、フラットケーブル2a,2b則ちワイヤハーネス1を自動車などに配索するパターンとと同等である。
【0197】
結き具352は、布線板350の板本体351の表面351a上に設置されている。結き具352は、図62及び図63に示すように、支柱355と電線保持部356とを一体に備えている。支柱355は、布線板350の板本体351から立設している。電線保持部356は、側方から見てU字状に形成されている。電線保持部356は、支柱355の上端に連なっている。結き具352は、前記表面351a上に形成された布線パターンに応じて配されている。
【0198】
結き具352は、電線保持部356内に通して、フラットケーブル2a,2bを布線する。結き具352は、電線保持部356内で屈曲させて則ち電線保持部356に引っかけることにより、フラットケーブル2a,2bを布線板350の板本体351の表面351a上に布線する。
【0199】
ケーブル位置決め治具353は、フラットケーブル2a,2bを布線板350上に位置決めする。これらケーブル位置決め治具353は、構成が略同等であるので、以下フラットケーブル2aを位置決めするケーブル位置決め治具353を代表して説明する。ケーブル位置決め治具353は、前記表面351a上に形成された布線パターンに応じて配されている。ケーブル位置決め治具353は、図64に示すように、本体部357と、複数の突起358と、突出ピン359とを備えている。本体部357は、支柱360と、平板部361とを備えている。支柱360は、布線板350の板本体351から立設している。平板部361は、平板状に形成されている。平板部361は、支柱360の上端に取り付けられている。平板部361の表面361aは、布線板350の板本体351の表面351aと平行である。平板部361は、表面361a上にフラットケーブル2aを位置付ける。なお、平板部361の表面361aは、本明細書に記した表面をなしている。
【0200】
突起358は、本明細書に記した第2突起をなしている。突起358は、複数設けられかつ前記表面361aから突出している。突起358の長さは、貫通孔8a,8bの長さに等しい。複数の突起358の長さは、互いに等しい。突起358の幅は、貫通孔8a,8bの幅に等しい。このため、突起358の平面形状は、貫通孔8a,8bの形状に沿った矩形状に形成されている。
【0201】
複数の突起358の長手方向は、互いに平行であるとともに、表面361a上に位置付けられるフラットケーブル2aの長手方向と平行である。互いに隣り合う突起358間に間隔は、フラットケーブル2aの電線6の外径と等しい。
【0202】
また、図64中最も奥に位置する突起358(以下符号358aと示す)の両端と、他の突起358(以下符号358bと示す)の両端とは、表面361a上に位置付けられるフラットケーブル2aの長手方向にずれている。突起358aの両端と、他の突起358bの両端とのずれ量は、貫通孔8a,8bの両端間のずれ量と等しい。このため、表面361aにフラットケーブル2aを位置付けると、貫通孔8a,8b内に突起358a,358bが侵入して、これらの貫通孔8a,8bと突起358a,358bとが合致する(ぴったりとあう)。
【0203】
突出ピン359は、表面361aから突出している。突出ピン359は、貫通孔8a,8b内に突起358a,358bが侵入して、これらの貫通孔8a,8bと突起358a,358bとが合致すると、前述した丸孔9内に侵入する。
【0204】
前述した構成のケーブル位置決め治具353は、表面361a上にフラットケーブル2aを位置付ける。前述した構成のケーブル位置決め治具353は、図65に示すように、貫通孔8a,8b内に突起358a,358bを挿入し、丸孔9内に突出ピン359を挿入して、フラットケーブル2aを布線板350の所定の位置に位置決めする。
【0205】
ケーブル位置決め治具353では、フラットケーブル2a表裏を誤ると、貫通孔8a,8bと突起358a,358bが干渉し、丸孔9と突出ピン359とが干渉する。そして、ケーブル位置決め治具353は、フラットケーブル2aを布線板350上に位置決めできない。このように、ケーブル位置決め治具353は、貫通孔8a,8bと突起358a,358bとを整合(合致)させ、丸孔9と突出ピン359とを整合(合致)させることで、フラットケーブル2aを布線板350上に表裏を誤ることなく位置決めできるようにしている。フラットケーブル2bを位置決めするケーブル位置決め治具353は、突起358a,358bが貫通孔208a,208bと同数設けられ、これらのずれ量が貫通孔208a,208bのずれ量と等しくなっている。フラットケーブル2bを位置決めするケーブル位置決め治具353は、突起358a,358bが貫通孔208a,208b内に侵入し、突出ピン359が丸孔209内に侵入することで、布線板350上にフラットケーブル2bを位置決めする。
【0206】
外装品取り付け用治具354は、フラットケーブル2a,2bを布線板350上に位置決めする。これら外装品取り付け用治具354は、構成が略同等であるので、以下フラットケーブル2bを位置決めする外装品取り付け用治具354を代表して説明する。外装品取り付け用治具354は、前記表面351a上に形成された布線パターンに応じて配されている。外装品取り付け用治具354は、図66に示すように、本体部362と、複数の突起363と、突出ピン364とを備えている。本体部362は、支柱365と、平板部366とを備えている。支柱365は、布線板350の板本体351から立設している。平板部366は、平板状に形成されている。平板部366は、支柱365の上端に取り付けられている。平板部366の表面366aは、布線板350の板本体351の表面351aと平行である。平板部366は、表面366a上にフラットケーブル2bを位置付ける。なお、平板部366の表面366aは、本明細書に記した表面をなしている。
【0207】
突起363は、本明細書に記した第2突起をなしている。突起363は、複数設けられかつ前記表面366aから突出している。突起363の長さは、貫通孔208a,208bより短い。則ち、突起363は、突起358より短い。突起363の幅は、貫通孔208a,208bの幅に等しい。突起363の平面形状は、矩形状に形成されている。
【0208】
複数の突起363の長手方向は、互いに平行であるとともに、表面366a上に位置付けられるフラットケーブル2bの長手方向と平行である。互いに隣り合う突起363間に間隔は、フラットケーブル2bの電線6の外径と等しい。
【0209】
また、図66中奥に位置する一つの突起363(以下符号363aと示す)は、他の突起363(以下符号363bと示す)より長い。このため、一つの突起363aの一方の端と、突起363bの一方の端とは、表面366a上に位置付けられるフラットケーブル2bの長手方向にずれている。突起363aの一方の端と、他の突起363bの一方の端とのずれ量は、貫通孔208a,208bの両端間のずれ量と等しい。このため、表面366aにフラットケーブル2bを位置付けると、貫通孔208a,208b内に突起363a,363bが侵入して、これらの貫通孔208a,208bの一方の端と突起363a,363bの一方の端とが合致する(ぴったりとあう)。
【0210】
突出ピン364は、表面366aから突出している。突出ピン364は、貫通孔208a,208b内に突起363a,363bが侵入して、これらの貫通孔208a,208bの一方の端と突起363a,363bの一方の端とが合致すると、前述した丸孔209内に侵入する。
【0211】
前述した構成の外装品取り付け用治具354は、表面366a上にフラットケーブル2bを位置付ける。外装品取り付け用治具354は、貫通孔208a,208b内に突起363a,363bを挿入し、丸孔209内に突出ピン364を挿入する。そして、外装品取り付け用治具354の突起363a,363bの一方の端と貫通孔208a,208bの一方の端とを合致させて、フラットケーブル2bを布線板350の所定の位置に位置決めする。
【0212】
さらに、外装品取り付け用治具354は、図67に示すように、貫通孔208a,208b内に配線用クリップ300の突起306が侵入することを許容する。配線用クリップ300の突起306を貫通孔208a,208b内に挿入する際には、本体部301の表面304a上にフラットケーブル2bを位置付け、貫通孔208a,208b内に突起306を挿入する。このとき、貫通孔208a,208bの他方の端と突起306の一方の端とを合致させる。
【0213】
外装品取り付け用治具354では、フラットケーブル2bの表裏を誤ると、貫通孔208a,208bと突起363a,363bが干渉し、丸孔209と突出ピン364とが干渉する。外装品取り付け用治具354は、フラットケーブル2bを布線板350上に位置決めできない。このように、外装品取り付け用治具354は、貫通孔208a,208bと突起363a,363bとを整合(合致)させ、丸孔209と突出ピン364とを整合(合致)させることで、フラットケーブル2bを布線板350上に、表裏を誤ることなく位置決めできるようにしている。フラットケーブル2aを位置決めする外装品取り付け用治具354は、突起363a,363bが貫通孔8a,8bと同数設けられ、これらのずれ量が貫通孔8a,8bのずれ量と等しくなっている。フラットケーブル2aを位置決めする外装品取り付け用治具354は、突起363a,363bが貫通孔8a,8b内に侵入し、突出ピン364が丸孔9内に侵入することで、布線板350上にフラットケーブル2aを位置決めする。
【0214】
前述した構成のケーブル位置決め治具353と外装品取り付け用治具354とは、本明細書に記した位置決め治具をなしている。
【0215】
前述した構成のワイヤハーネス1を組み立てる際には、まず、図13中のステップS1で、フラットケーブル2a,2bを所定の長さに切断する。フラットケーブル2a,2bの所定箇所の連結部5を除去して、切欠き7a,7b,207a,207bと貫通孔8a,8b,208a,208bとを形成する。さらに、コネクタハウジング101に圧接端子100を取り付け、コネクタハウジング203aにジョイント用圧接端子221を取り付けるとともにコネクタハウジング271にバルブ272とバスバ273とを取り付けて、ステップS2に進む。
【0216】
ステップS2では、圧接装置150を用いて、フラットケーブル2aの端末の電線6を圧接端子100に圧接する。フラットケーブル2aの端末にコネクタ120を取り付ける。圧接装置201を用いて、フラットケーブル2bの端末の電線6と、フラットケーブル2aの中央部に位置する電線6とをジョイント用圧接端子221に圧接する。フラットケーブル2aの中央部とフラットケーブル2bの端末とを接続(ジョイント)して、ジョイントコネクタ203を組み立てる。
【0217】
さらに、ステップS2では、圧接装置201を用いて、フラットケーブル2a,2bの中央部の電線6の所定箇所をバスバ273の圧接部274に圧接する。フラットケーブル2a,2bの所定箇所にランプユニット270を取り付けるとともに、ランプユニット270を組み立てて、ステップS3に進む。
【0218】
ステップS3では、図14に示すように、布線板350の板本体351の表面351a上にフラットケーブル2a,2bを布線する。このとき、結き具352の電線保持部356内に通したり電線保持部356に引っかけて、フラットケーブル2a,2bをスリットとしての貫通孔8a,8b,208a,108bが形成された箇所で曲げて布線する。また、図65に示すように、ケーブル位置決め治具353の突起358a,358bを貫通孔8a,8b内に挿入し、突出ピン359を丸孔9内に挿入する。貫通孔8a,8bの両端と突起358a,358bの両端とが合致して、ケーブル位置決め治具353でフラットケーブル2aを布線板350の表面351a上に位置決めする。
【0219】
さらに、図67に示すように、外装品取り付け用治具354の突起363a,363bを貫通孔8a,8b,208a,208b内に挿入し、突出ピン359を丸孔9内に挿入する。貫通孔8a,8b,208a,208bの一方の端と突起363a,363bの一方の端とを合致させて、外装品取り付け用治具354でフラットケーブル2a,2bを布線板350の表面351a上に位置決めする。そして、ステップS4に進む。
【0220】
ステップS4では、貫通孔8a,8b,208a,208b内に突起306を通すとともに、本体部301の表面304a上にフラットケーブル2a,2bを位置付けて、図15に示すように、フラットケーブル2a,2bの所定箇所に配線用クリップ300を取り付ける。そして、ヒンジ307を中心として配線用クリップ300のカバー部303を回転させて、図68に示すように、係合部308を係合受け部に係合させる。カバー部303で一対の側壁305間を塞いだ後、配線用クリップ300とフラットケーブル2a,2bの外周にテープを巻く。こうして、外装品としての配線用クリップ300を取り付けて、ワイヤハーネス1を組み立てて、ステップS5に進む。
【0221】
ステップS5では、ワイヤハーネス1に外観検査を施すとともに導通検査を施して、ワイヤハーネス1の良否を判定する。こうして、ワイヤハーネス1を組み立てる。
【0222】
本実施形態によれば、切欠き7a,7b,207a,207bと貫通孔8a,8b,208a,208b内に突起44a,44b,235a,235b,241a,241bを挿入してフラットケーブル2a,2bを位置決めする。このため、電線6を圧接端子100,221,273に圧接可能となる位置に確実に位置決めできる。したがって、容易で確実に圧接端子100,221,273にフラットケーブル2a,2bの電線6を圧接できる。
【0223】
また、貫通孔8a,8b,208a,208b内に突起358a,358b,363a,363bを挿入し、かつ結き具352に引っかけるなどしてスリットとしての貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所で曲げてフラットケーブル2a,2bを布線板350上に位置決めする。貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所で曲げるため、布線板350の表面351a上に確実にフラットケーブル2a,2bの電線6を位置決めできるとともに、フラットケーブル2a,2bの位置ずれを防止できる。さらに、突起306を貫通孔8a,8b内に挿入して、フラットケーブル2a,2bに配線用クリップ300を取り付けるため、配線用クリップ300と電線6とを確実に所定の位置関係に位置決めできる。したがって、ワイヤハーネス1を容易に組み立てることができる。
【0224】
また、圧接装置150,201での位置決めと布線板350上での位置決めと配線用クリップ300の位置決めに、フラットケーブル2a,2bの同じ切欠き7a,7b,207a,207bと貫通孔8a,8b,208a,208bを用いることができる。このため、フラットケーブル2a,2bに施す加工にかかる工数などの増加を抑制できる。したがって、フラットケーブル2a,2b則ちワイヤハーネス1のコストの高騰を抑制できる。
【0225】
切欠き7a,7b,207a,207bと貫通孔8a,8b,208a,208bの端が長手方向にずれており、各突起44a,44b,235a,235b,241a,241b,358a,358b,363a,363bが対応する切欠き7a,7b,207a,207bと貫通孔8a,8b,208a,208b内に侵入すると、突起44a,44b,235a,235b,241a,241b,358a,358b,363a,363bの端が切欠き7a,7b,207a,207bと貫通孔8a,8b,208a,208bの端に合致する。このため、表裏を誤ることなく、長手方向と幅方向との双方にフラットケーブル2a,2bを確実に位置決めできる。さらに、フラットケーブル2a,2b同士の間違い則ちフラットケーブル2a,2bの誤組み付けを防止できる。したがって、ワイヤハーネス1を容易に組み立てることができる。
【0226】
電線ガイド部材229の溝236の底面236aから突出した突出ピン240を丸孔9内に挿入して、フラットケーブル2aを位置決めする。このため、フラットケーブル2aを、電線ガイド部材229の所定の位置に確実に位置決めできるとともに、表裏を誤ることなく、フラットケーブル2aを確実に位置決めできるとともに、フラットケーブル2aの誤組み付けを防止できる。フラットケーブル2aの電線6を確実にジョイント用圧接端子221に圧接できる。
【0227】
また、各治具353,354の表面361a,366aから突出した突出ピン359,364をフラットケーブル2a,2bの丸孔9,209内に挿入して、フラットケーブル2a,2bを位置決めする。このため、フラットケーブル2a,2bを、布線板350の所定の位置に確実に位置決めできるとともに、表裏を誤ることなく、フラットケーブル2a,2bを確実に位置決めできるとともに、フラットケーブル2a,2bの誤組み付けを防止できる。したがって、ワイヤハーネス1を容易でかつ確実に組み立てることができる。
【0228】
ケーブル位置決め治具353の突起358a,358bの両端と、貫通孔8a,8b,208a,208bの両端とが合致する。このため、布線板350に確実にフラットケーブル2a,2bを位置決めできるとともに、布線板350上に位置決めしたフラットケーブル2a,2bが位置ずれすることを防止できる。したがって、ワイヤハーネス1を容易に組み立てることができる。
【0229】
さらに、前述した実施形態のワイヤハーネス1は、スリットとしての貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所で曲げられて、自動車などに配索される。貫通孔8a,8b,208a,208bが形成された箇所が他の箇所より剛性が低いため、ワイヤハーネス1は、自動車などに容易に配索できる。
【0230】
前述した実施形態では、外装品として配線用クリップ300を示している。しかしながら、本発明では、外装品として周知のハーネス用プロテクタなどを用いても良い。ハーネス用プロテクタの場合も、表面上にフラットケーブル2a,2bを位置付ける本体部の表面から突出した突起を設け、突起を貫通孔8a,8b,208a,208b内に挿入するのが望ましい。
【0231】
前述した実施形態では、以下のワイヤハーネスの組立方法とワイヤハーネスが得られる。
(付記1)複数のフラットケーブル2a,2bと、前記フラットケーブル2a,2bに取り付けられたコネクタ120,270と、複数のフラットケーブル2a,2b同士を接続するジョイントコネクタ203と、前記フラットケーブル2a,2bに取り付けられた配線用クリップ300とを備えたワイヤハーネス1を組み立てるワイヤハーネス1の組立方法において、
フラットケーブル2a,2bは、複数の電線6と、互いに隣り合う電線6同士を連結する連結部5とを備えており、前記フラットケーブル2a,2bの連結部5にはそれぞれ切欠き7a,7b,207a,207b及び貫通孔8a,8b,208a,208bが形成されており、
前記配線用クリップ300は、表面304a上に前記フラットケーブル2a,2bを位置付ける本体部301と、前記本体部301の表面304aから突出しかつ前記貫通孔8a,8b,208a,208b内に侵入可能な突起306とを備えており、
前記フラットケーブル2a,2bにコネクタ120,270及びジョイントコネクタ203を取り付けた後、
ワイヤハーネス製造用の布線板350に設置されかつ前記フラットケーブル2a,2bを前記布線板350に位置決めする位置決め治具353,354の表面361a,366a上に前記フラットケーブル2a,2bを位置付けて、前記表面361a,366aから突出した第2突起358a,358b,363a,363bを前記貫通孔8a,8b,208a,208bに挿入するとともに、前記布線板350に設置された結き具352に布線して、前記フラットケーブル2a,2bを前記スリット8a,8b,208a,208bが形成された箇所で曲げて、布線板350上に位置決めし、
前記配線用クリップ300の突起306を前記フラットケーブル2a,2bの貫通孔8a,8b,208a,208b内に挿入するとともに、フラットケーブル2a,2bを前記本体部301の表面304a上に位置付けて、前記配線用クリップ300を前記フラットケーブル2a,2bに取り付けることを特徴とするワイヤハーネス1の組立方法。
【0232】
(付記2)前記フラットケーブル2a,2bの電線6を前記コネクタ120,270及びジョイントコネクタ203に取り付ける際には、前記コネクタ120,270及びジョイントコネクタ203の圧接端子100,273,221に圧接する圧接装置150,201の位置決め部36,229の表面42a,236a上に前記フラットケーブル2a,2bを位置付けて、前記表面42a,236a,245aから突出した第3突起44a,44b,235a,235b,241a,241bを前記切欠き7a,7b,207a,207b及び貫通孔8a,8b,208a,208bに挿入して、前記電線6が前記圧接端子100,273,221に圧接可能となる位置に前記フラットケーブル2a,2bを位置決めした後、前記フラットケーブル2a,2bの電線6を前記圧接端子100,273,221に圧接して、フラットケーブル2a,2bにコネクタ120,270を取り付けるとともに前記ジョイントコネクタ203でフラットケーブル2a,2b同士を接続することを特徴とする付記1記載のワイヤハーネスの組立方法。
【0233】
(付記3)前記切欠き7a,7b,207a,207b及び貫通孔8a,8b,208a,208bは、前記フラットケーブル2a,2bの長手方向に沿って延びた矩形状に形成されかつ前記フラットケーブル2a,2bの幅方向に並んでいるとともに、
前記フラットケーブル2a,2bの幅方向に沿って並んだ複数の切欠き7a,7b,207a,207b及び貫通孔8a,8b,208a,208bのうち少なくとも2つの切欠き7a,7b,207a,207b及び貫通孔8a,8b,208a,208bの端は、前記フラットケーブル2a,2bの長手方向にずれており、
前記突起306の平面形状は対応する貫通孔8a,8b,208a,208bの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの突起306の端は、フラットケーブル2a,2bの長手方向にずれているとともに、対応する貫通孔8a,8b,208a,208b内に侵入すると前記突起44の端は貫通孔8a,8b,208a,208bの端に合致し、
前記第2突起358a,358b,363a,363bの平面形状は対応する貫通孔8a,8b,208a,208bの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの第2突起358a,358b,363a,363bの端は、フラットケーブル2a,2bの長手方向にずれているとともに、対応する貫通孔8a,8b,208a,208b内に侵入すると前記第2突起358a,358b,363a,363bの端は貫通孔8a,8b,208a,208bの端に合致し、
各突起306,358a,358b,363a,363bを対応する切欠き7a,7b,207a,207b及び貫通孔8a,8b,208a,208b内に挿入してフラットケーブル2a,2bを位置決めすることを特徴とする付記1記載のワイヤハーネス1の組立方法。
【0234】
(付記4)少なくとも一つの連結部5には丸孔9,209が貫通しており、
前記位置決め治具353,354の表面361a,366aから突出した突出ピン359,364が設けられており、
各第2突起358a,358b,363a,363bを対応する貫通孔8a,8b,208a,208b内に挿入し、前記突出ピン359,364を前記丸孔9,209内に挿入して、フラットケーブル2a,2bを位置決めすることを特徴とする付記1または付記3記載のワイヤハーネス1の組立方法。
【0235】
(付記5)前記位置決め治具353の表面361aから突出した第2突起358a,358bの両端は、対応する貫通孔8a,8b,208a,208bの両端に合致することを特徴とする付記1ないし付記4のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネス1の組立方法。
【0236】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、スリット内に第2突起を挿入してフラットケーブルを位置決めする。このため、布線板上に確実に電線を位置決めできる。また、スリットが形成された箇所で曲げてフラットケーブルを結き具で布線する。スリットが形成された箇所ではフラットケーブルの剛性が低下している。このため、フラットケーブルを布線板上に容易でかつ確実に布線できる。さらに、突起をスリット内に挿入して、フラットケーブルに外装品を取り付けるため、外装品と電線とを確実に所定の位置関係に位置決めできる。したがって、ワイヤハーネスを容易に組み立てることができる。
【0237】
請求項2に記載の本発明は、スリット内に第3突起を挿入してフラットケーブルを位置決めする。このため、電線を圧接端子に圧接可能となる位置に確実に位置決めできる。したがって、容易で確実に圧接端子に電線を圧接できる。したがって、ワイヤハーネスを容易に組み立てることができる。
【0238】
請求項3に記載された本発明によれば、スリットの端が長手方向にずれており、各突起が対応するスリット内に侵入すると、突起の端がスリットの端に合致する。このため、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めでき、かつ長手方向と幅方向との双方にフラットケーブルを位置決めできるとともに、フラットケーブルの誤組み付けを防止できる。したがって、ワイヤハーネスを容易で確実に組み立てることができる。
【0239】
請求項4に記載された本発明によれば、スリットの端が長手方向にずれており、第3突起が対応するスリット内に侵入すると、第3突起の端がスリットの端に合致する。このため、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めできる。このため、電線を圧接端子に圧接可能となる位置に確実に位置決めできる。したがって、ワイヤハーネスを容易で確実に組み立てることができる。
【0240】
請求項5に記載された本発明によれば、位置決め部材の表面から突出した突出ピンをフラットケーブルの連結部を貫通した丸孔内に通して、フラットケーブルを位置決めする。このため、フラットケーブルを所定の位置に確実に位置決めでき、かつ表裏を誤ることなくフラットケーブルを確実に位置決めできる。さらに、長手方向と幅方向との双方にフラットケーブルを位置決めできるとともに、フラットケーブルの誤組み付けを防止できる。したがって、ワイヤハーネスを容易で確実に組み立てることができる。
【0241】
請求項6に記載された本発明によれば、位置決め部の表面から突出した第2突出ピンをフラットケーブルの連結部を貫通した丸孔内に通して、フラットケーブルを位置決めする。このため、フラットケーブルを所定の位置に確実に位置決めできるとともに、表裏を誤ることなく、フラットケーブルを確実に位置決めできる。したがって、電線を圧接端子に圧接可能となる位置にフラットケーブルを確実に位置決めでき、ワイヤハーネスを容易で確実に組み立てることができる。
【0242】
請求項7に記載された本発明によれば、位置決め治具の第2突起の両端と、スリットの両端とが合致する。このため、布線板に確実にフラットケーブルを位置決めできるとともに、布線板上に位置決めしたフラットケーブルが位置ずれすることを防止できる。したがって、ワイヤハーネスを容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示されたワイヤハーネスのフラットケーブルの斜視図である。
【図3】図1に示されたワイヤハーネスの他のフラットケーブルの斜視図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3中のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1に示されたワイヤハーネスのコネクタの斜視図である。
【図7】図6に示されたコネクタの圧接端子を示す斜視図である。
【図8】図6に示されたコネクタを分解して示す斜視図である。
【図9】図1に示されたワイヤハーネスのランプユニットを示す斜視図である。
【図10】図9に示されたランプユニットを分解して示す斜視図である。
【図11】図1に示されたワイヤハーネスの配線用クリップの斜視図である。
【図12】図11に示された配線用クリップを分解して示す斜視図である。
【図13】図1に示されたワイヤハーネスを組み立てる工程を示すフローチャートである。
【図14】図2及び図3に示されたフラットケーブルを布線板上に布線した状態を示す説明図である。
【図15】図13に示された状態から配線用クリップを取り付けた状態を示す説明図である。
【図16】図2に示されたフラットケーブルに図6に示されたコネクタを取り付ける圧接装置を示す正面図である。
【図17】図16中の矢印II方向からみた圧接装置を一部断面で示す図である。
【図18】図16に示された圧接装置のコネクタ保持治具を示す平面図である。
【図19】図18中のA−A線に沿う断面図である。
【図20】図16に示された圧接装置のチャック部を示す正面図である。
【図21】図20に示されたチャック部を一部断面で示す側面図である。
【図22】図16に示された圧接装置の第1のガイド部材が取り付けられたブレード部と案内部材の正面を一部断面で示す図である。
【図23】図22に示されたブレード部と案内部材の正面を一部断面で示す図である。
【図24】図22中の矢印B方向からみた図である。
【図25】図22中のC−C線に沿う断面図である。
【図26】図24中のD―D線に沿う断面図である。
【図27】図26中のE−E線に沿う断面図である。
【図28】図26中のF―F線に沿う断面図である。
【図29】図26中のG−G線に沿う断面図である。
【図30】図16に示された圧接装置のデュアルシリンダの一方のシリンダ本体が駆動しかつチャックシリンダが第1の状態となった状態の要部を一部断面で示す側面図である。
【図31】図30に示された状態で凹溝内に電線が挿入され始めた状態を一部断面で示す側面図である。
【図32】図31に示された状態から電線が接触センサに接触した状態を一部断面で示す側面図である。
【図33】図26に示された第1のガイド部材にフラットケーブルがセットされた状態を示す断面図である。
【図34】図33中のH−H線に沿う断面図である。
【図35】図33中のI―I線に沿う断面図である。
【図36】図33中のJ−J線に沿う断面図である。
【図37】図32に示された状態から電線を圧接端子に圧接し始めた状態を一部断面で示す側面図である。
【図38】図37に示された状態から電線を圧接端子に圧接した状態を一部断面で示す側面図である。
【図39】図30に示された状態の案内部材と圧接ブレードとを示す図である。
【図40】図39に示された状態の案内部材の圧接ブレード通し孔に電線が挿入された状態を示す図である。
【図41】図37に示された状態の案内部材と圧接ブレードとを示す図である。
【図42】図38に示された状態の案内部材と圧接ブレードとを示す図である。
【図43】図26に示された第1のガイド部材にフラットケーブルが誤った状態でセットされた状態を示す断面図である。
【図44】図2に示されたフラットケーブルと図3に示されたフラットケーブルとをジョイントする圧接装置を示す斜視図である。
【図45】(a)は図1に示されたワイヤハーネスの要部を拡大して示す平面図であり、
(b)は図45(a)中のジョイントコネクタ内の圧接端子の一形態を示す斜視図である。
【図46】図44に示された圧接装置の詳細を示す要部正面図である。
【図47】図46に示された圧接装置の詳細を示す要部側面図である。
【図48】図46に示された圧接装置の要部縦断面図である。
【図49】図46に示された圧接装置のセット装置を示す平面図である。
【図50】図49に示されたセット装置の電線ガイド部材の内面を示す平面図である。
【図51】図50中のK−K線に沿う断面図である。
【図52】図50中のL−L線に沿う断面図である。
【図53】図50中のM−M線に沿う断面図である。
【図54】図50中のN−N線に沿う断面図である。
【図55】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第一行程(ジョイントコネクタとX方向のケーブルのセット)を示す側面図である。
【図56】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第二行程(電線カバーのセット)を示す側面図である。
【図57】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第三行程(電線ガイドとY方向のケーブルのセット)を示す側面図である。
【図58】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第四行程(電線クランプのセット)を示す側面図である。
【図59】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第五行程(圧接行程)を示す側面図である。
【図60】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第六行程(コネクタカバーの装着)を示す側面図である。
【図61】図49に示されたセット装置を用いた電線等のセット方法の第七行程(ジョイントコネクタの取り出し)を示す側面図である。
【図62】図14に示された布線板上に設置された結き具の斜視図である。
【図63】図62中のO−O線に沿う断面図である。
【図64】図14に示された布線板上に設置されたケーブル位置決め治具の斜視図である。
【図65】図64に示されたケーブル位置決め治具にフラットケーブルを位置決めした状態を示す斜視図である。
【図66】図14に示された布線板上に設置された外装品取り付け用治具の斜視図である。
【図67】図66に示されたケーブル位置決め治具にフラットケーブルを位置決めした状態などを示す斜視図である。
【図68】図67に示された状態の配線用クリップのカバーを閉じた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス
2a フラットケーブル
2b フラットケーブル
5 連結部
6 電線
7,7a,7b 切欠き(スリット)
8,8a,8b 貫通孔(スリット)
9 丸孔
36 第1のガイド部材(位置決め部)
42a 底面(表面)
44,44a,44b 突起(第3突起)
100 圧接端子
120 コネクタ
150 圧接装置
201 圧接装置
203 ジョイントコネクタ
207,207a,207b 切欠き(スリット)
208,208a,208b 貫通孔(スリット)
209 丸孔
221 ジョイント用圧接端子
229 電線ガイド部材(位置決め部)
235,235a,235b 突起(第3突起)
236a 底面(表面)
240 突出ピン(第2突出ピン)
241,241a,241b 突起(第3突起)
245a 底面(表面)
270 ランプユニット(コネクタ)
273 バスバ(圧接端子)
300 配線用クリップ(外装品)
301 本体部
304a 表面
306 突起
350 布線板
352 結き具
353 ケーブル位置決め治具(位置決め部材)
354 外装品取り付け用治具(位置決め部材)
358,358a,358b 突起(第2突起)
359 突出ピン(突出ピン)
361a 表面
363,363a,363b 突起(第2突起)
364 突出ピン(突出ピン)
366a 表面

Claims (7)

  1. 複数のフラットケーブルと、前記フラットケーブルに取り付けられたコネクタと、複数のフラットケーブル同士を接続するジョイントコネクタと、前記フラットケーブルに取り付けられた外装品とを備えたワイヤハーネスを組み立てるワイヤハーネスの組立方法において、
    フラットケーブルは、複数の電線と、互いに隣り合う電線同士を連結する連結部とを備えており、前記フラットケーブルの連結部にはそれぞれスリットが形成されており、
    前記外装品は、表面上に前記フラットケーブルを位置付ける本体部と、前記本体部の表面から突出しかつ前記スリット内に侵入可能な突起とを備えており、
    前記フラットケーブルにコネクタ及びジョイントコネクタを取り付けた後、
    ワイヤハーネス製造用の布線板に設置されかつ前記フラットケーブルを前記布線板に位置決めする位置決め治具の表面上に前記フラットケーブルを位置付けて、前記表面から突出した第2突起を前記スリットに挿入するとともに、前記布線板に設置された結き具に布線して前記フラットケーブルを前記スリットが形成された箇所で曲げて布線板上に位置決めし、
    前記外装品の突起を前記フラットケーブルのスリット内に挿入するとともに、フラットケーブルを前記本体部の表面上に位置付けて、前記外装品を前記フラットケーブルに取り付けることを特徴とするワイヤハーネスの組立方法。
  2. 前記フラットケーブルの電線を前記コネクタ及びジョイントコネクタに取り付ける際には、前記コネクタ及びジョイントコネクタの圧接端子に圧接する圧接装置の位置決め部の表面上に前記フラットケーブルを位置付けて、前記表面から突出した第3突起を前記スリットに挿入して、前記電線が前記圧接端子に圧接可能となる位置に前記フラットケーブルを位置決めした後、前記フラットケーブルの電線を前記圧接端子に圧接して、フラットケーブルにコネクタを取り付けるとともに前記ジョイントコネクタでフラットケーブル同士を接続することを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネスの組立方法。
  3. 前記スリットは、前記フラットケーブルの長手方向に沿って延びた矩形状に形成されかつ前記フラットケーブルの幅方向に並んでいるとともに、
    前記フラットケーブルの幅方向に沿って並んだ複数のスリットのうち少なくとも2つのスリットの端は、前記フラットケーブルの長手方向にずれており、
    前記突起の平面形状は対応するスリットの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの突起の端は、フラットケーブルの長手方向にずれているとともに、対応するスリット内に侵入すると前記突起の端はスリットの端に合致し、
    前記第2突起の平面形状は対応するスリットの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの第2突起の端は、フラットケーブルの長手方向にずれているとともに、対応するスリット内に侵入すると前記第2突起の端はスリットの端に合致し、
    各突起を対応するスリット内に挿入してフラットケーブルを位置決めすることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネスの組立方法。
  4. 前記スリットは、前記フラットケーブルの長手方向に沿って延びた矩形状に形成されかつ前記フラットケーブルの幅方向に並んでいるとともに、
    前記フラットケーブルの幅方向に沿って並んだ複数のスリットのうち少なくとも2つのスリットの端は、前記フラットケーブルの長手方向にずれており、
    前記第3突起の平面形状は対応するスリットの形状に沿って矩形状に形成されており、少なくとも2つの第3突起の端は、フラットケーブルの長手方向にずれているとともに、対応するスリット内に侵入すると前記第3突起の端はスリットの端に合致し、
    各突起を対応するスリット内に挿入してフラットケーブルを位置決めすることを特徴とする請求項2記載のワイヤハーネスの組立方法。
  5. 少なくとも一つの連結部には丸孔が貫通しており、
    前記位置決め治具の表面から突出した突出ピンが設けられており、
    各第2突起を対応するスリット内に挿入し、前記突出ピンを前記丸孔内に挿入して、フラットケーブルを位置決めすることを特徴とする請求項1または請求項3記載のワイヤハーネスの組立方法。
  6. 少なくとも一つの連結部には丸孔が貫通しており、
    前記位置決め部の表面から突出した第2突出ピンが設けられており、
    各第3突起を対応するスリット内に挿入しかつ前記第2突出ピンを前記丸孔内に挿入して、前記位置決め部にフラットケーブルを位置決めすることを特徴とする請求項2または請求項4記載のワイヤハーネスの組立方法。
  7. 前記位置決め治具の表面から突出した第2突起の両端は、対応するスリットの両端に合致することを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネスの組立方法。
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