JP3802740B2 - 端子用カバー - Google Patents

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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/514Bases; Cases composed as a modular blocks or assembly, i.e. composed of co-operating parts provided with contact members or holding contact members between them
    • HELECTRICITY
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    • H01R13/502Bases; Cases composed of different pieces
    • H01R13/506Bases; Cases composed of different pieces assembled by snap action of the parts

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに積層されてジョイントコネクタを構成する絶縁体に取付られ、この絶縁体が保持する端子を保護する端子用カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給するためにワイヤハーネスが配索されている。前記ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線それぞれの端部に取り付けられた複数の端子と、前記端子を収容するコネクタハウジングなどを備えている。前記コネクタハウジングと複数の端子とはコネクタを構成している。なお、ワイヤハーネスは、一般に、前記コネクタを複数備えている。
【0003】
近年、前述したワイヤハーネスは前記自動車に搭載される電子機器の増加に伴い、前記電子機器の機能毎などに分けられた複数のサブハーネスとして一旦構成され、これらのサブハーネスを互いに組み付けられて得られるようになっている。このため、前記サブハーネス間の電線相互の接続が煩雑となり、組立時の作業性が悪化する傾向となり最悪の場合には品質が安定しない恐れも生じてきた。
【0004】
このため、前述した電線相互の接続を容易とするために、本発明の出願人は、以下に示すジョイントコネクタ5(図22に示す)を提案している。図22に示されたジョイントコネクタ(Joint connector)5は、図14などに示す圧接端子としてのJC(Joint connector)用圧接端子30をそれぞれ装着した絶縁体としての圧接ハウジング40(図17などに示す)を、複数積層して得られる。
【0005】
なお、ジョイントコネクタとは、一般にコネクタハウジング内に収容された複数の端子を相互に所定のパターンにしたがって電気的に接続したものをいう。この場合、複数積層される圧接ハウジング40が前記コネクタハウジングに相当する。
【0006】
JC用圧接端子30は、導電性の板金などを折り曲げるなどして形成されている。JC用圧接端子30は、図14及び図15などに示すように、電線4(図20などに示す)が載置される平坦な連結壁35aと、一対の側壁35bと、電線接続部31と、電気接触部32とを備えている。
【0007】
連結壁35aは、帯板状に形成されている。一対の側壁35bは、それぞれ帯板状に形成されている。一対の側壁35bは、幅方向に沿った連結壁35aの両縁に連なっている。一対の側壁35bは、それぞれ連結壁35aに対し立設している。
【0008】
電線接続部31は、互いに対向する一対の折曲げ片33と、圧接部31aと、を備えている。折曲げ片33は、連結壁35aに対し立設している。折曲げ片33は、連結壁35aに向かって折り曲げられることにより連結壁35aに載置された電線4を保持する。
【0009】
圧接部31aは、それぞれ互いに対向する三対の圧入刃34a,34b,34cを備えている。圧入刃34a,34b,34cは、それぞれ、連結壁35aに対し立設している。三対の圧入刃34a,34b,34cは、それぞれ、側壁35bの内面からこれら一対の側壁35bが互いに近づく方向に向かって突出している。
【0010】
圧入刃34a,34b,34cは、それぞれの間に電線4を圧入することにより、電線4の被覆部を切り込んで芯線に接触して、前記電線4との間の電気的な接続を確保する。即ち、電線4と圧接する。
【0011】
電気接触部32は、連結壁35aに開口した開口孔36(図15に示す)と、連結壁35aから立設可能な接続片としてのタブ37とを備えている。タブ37は、帯状に形成されている。タブ37は、一端が連結壁35aと一体に形成されて、電線接続部31に連なっている。
【0012】
タブ37は、折り曲げられることによって、前記連結壁35aに対し立設した状態と、図14中の二点鎖線で示すように連結壁35aと平行な状態と、に亘って変位自在となっている。タブ37は、折り曲げられて一旦連結壁35aに対し立設した状態にされるとこの状態を維持し、連結壁35aに平行な状態にされるとこの状態を維持する。
【0013】
なお、タブ37が連結壁35aに対し立設した状態は接続状態をなしており、タブ37が連結壁35aに沿った状態は絶縁状態をなしている。接続状態のタブ37は、JC用圧接端子30が保持される圧接ハウジング40に、他の圧接ハウジングが重ねられた際に、前記他の圧接ハウジングに保持されたJC用圧接端子に向かって延在する。さらに、接続状態のタブ37は、前記他の圧接ハウジングに保持されたJC用圧接端子と接続可能である。開口孔36には、図15に示すように、連結壁35aの端部と前記他のJC用圧接端子のタブ37とを圧接するための接触ばね片36aが設けられている。
【0014】
前述した構成のJC用圧接端子30は、連結壁35aが互いに平行でかつ間隔存した状態で積み重ねられる。そして、電気接触部32は、図15中下方に位置するJC用圧接端子30のタブ37が図15中上方に位置する他のJC用圧接端子30の開口孔36内に挿入されることによって、互いに積み重ねられたJC用圧接端子30を互いに電気的に接続する。
【0015】
このとき、下方に位置するJC用圧接端子30のタブ37は、上方に位置する他のJC用圧接端子30の連結壁35aの端部と接触ばね片36aとによって挟まれている。
【0016】
JC用圧接端子30は、圧接ハウジング40の端子収容溝41内に圧入される。JC用圧接端子30は、端子収容溝41内に圧入されることで、圧接ハウジング40に収容・保持される。
【0017】
前記端子挿入溝41内に圧入された際に、互いに隣り合うJC用圧接端子30を相互に電気的に接続する際には、図16に示すように、電線接続部31寄りの連結壁35aの端部を相互に連結する連結部39が除去されずに残される。互いに隣り合うJC用圧接端子30を相互に電気的に絶縁状態に保つ際には前記連結部39を連結壁35aから除去する。
【0018】
圧接ハウジング40は、絶縁性の合成樹脂などからなり、図17から図22に示すように、矩形状のプレート本体42と、複数の端子収容溝41と、を備えている。プレート本体42は、壁としての底壁42aと、一対の側壁42bと、底壁42aからそれぞれ立設した複数の隔壁43と、を備えている。
【0019】
底壁42aは、平面形状が略矩形状に形成されている。底壁42aは、略平坦に形成されている。一対の側壁42bは、互いに相対向して配されている。一対の側壁42bは、互いに平行な状態で配されている。側壁42bは、それぞれ底壁42aの縁部に連なって形成されている。側壁42bは、底壁42aに対し立設している。即ち、一対の側壁42bは、底壁42aの互いに相対する縁部から立設している。
【0020】
また、一対の側壁42bそれぞれには、ガイド突起42cが設けられている。ガイド突起42cは、それぞれ側壁42bの底壁42aより離れた端部から、前記底壁42aから離れる方向に突出している。即ち、ガイド突起42cは、底壁42aの互いに相対する縁部から立設している。
【0021】
ガイド突起42cは、それぞれ、側壁42bに沿うブレード状に形成されている。ガイド突起42cは、圧接ハウジング40が互いに積層される際に、これらの圧接ハウジング40の後述する係止爪44と係止受け部45とが互いに係止するように、前記圧接ハウジング40を案内する。
【0022】
隔壁43は、互いに平行でかつ間隔を存した状態で配されている。隔壁43は、一対の側壁42b相互間に配されている。隔壁43は、それぞれ一対の側壁42bと平行な状態で配されている。
【0023】
互いに隣り合う隔壁43と底壁42aとで囲まれる部分は、端子収容溝41をなしている。端子収容溝41は、複数が並設されている。端子収容溝41は、それぞれ、JC用圧接端子30を収容可能である。端子収容溝41がJC用圧接端子30を収容するので、図18などに示す底壁42aの一つの表面47a上にJC用圧接端子30を載置する。また、前記表面47aの裏側に位置する底壁42aの他の表面47b上には、JC用圧接端子30が載置されない。
【0024】
また、一対の側壁42bには、それぞれ、凹溝48aと貫通孔48bとが形成されている。凹溝48aは、それぞれ端子挿入溝41に沿って延在している。側壁42bそれぞれの、圧接ハウジング40の外側に位置する表面から凹に形成されている。貫通孔48bは、側壁42bを、前記一つの表面47aから他の表面47bに向かう方向に沿って貫通している。貫通孔48bは、平面視が矩形状に形成されている。
【0025】
圧接ハウジング40は、図19に示すように、複数の端子収容溝41のうち任意に選択される端子収容溝41内にJC用圧接端子30を収容する。圧接ハウジング40はJC用圧接端子30を収容する際には、図18に示すようにそれぞれの端子挿入溝41の一端部41aから挿入される。
【0026】
圧接ハウジング40はJC用圧接端子30を収容された状態で、プレート本体42が互いに平行でかつ間隔を存した状態に積層されることによって、図22に示すように、コネクタ(Joint Connector:ジョイントコネクタ)5を構成する。
【0027】
このとき、図20に示すように、圧接ハウジング40aに収容・保持したJC用圧接端子30に電線4が圧接して取り付けている。そして、図21に示すように、電線4を取り付けた状態の圧接ハウジング40を互いに積み重ねる。さらに、前記JC用圧接端子30は、タブ37が前記接続状態に変位されて互いに積層された圧接ハウジング40に装着されたもの同士が電気的に接続されたり、前記連結部39が除去されずに残されることによって互いに隣合うもの同士が電気的に接続されたりする。
【0028】
さらに、圧接ハウジング40が互いに積層されてジョイントコネクタ5を構成する際には、図21に示すように最上方にカバーハウジング49が重ねられる。カバーハウジング49は、その構成が圧接ハウジング40と略同等であるため、構成が圧接ハウジング40と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。カバーハウジング49には、隔壁43が設けられておらず、端子収容室41が形成されていない。
【0029】
なお、図19ないし図22に示した例では、全ての端子挿入溝41にJC用圧接端子30が収容された状態を示しているが、前記圧接ハウジング40は必ずしも全ての端子挿入溝41にJC用圧接端子30が収容するわけではない。即ち、圧接ハウジング40は、複数の端子挿入溝41のうち任意に選択されるコネクタ5として形成された際に必要とされる端子挿入溝41にJC用圧接端子30を収容する。
【0030】
また、圧接ハウジング40は、下方に位置するJC用圧接端子30のタブ37の上方に位置するJC用圧接端子30の開口孔36内への侵入を妨げない図示しない孔を複数備えている。
【0031】
さらに、前記圧接ハウジング40及びカバーハウジング49は、互いに積層された際に互いを固定する係止爪44と係止受け部45とをそれぞれ複数備えている。係止爪44は、図17(B)に示すように、底壁42aのJC用圧接端子30が載置されない他の表面47bから突出している。係止受け部45は、図17(B)に示すように、側壁42bとこれら側壁42bに最も近い隔壁43との間にそれぞれ設けられている。係止受け部45には、圧接ハウジング40に重ねられる他の圧接ハウジングの係止爪44が係止する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
前記圧接ハウジング40を用いて、前記ワイヤーハーネスを構成する際には、まず、前記圧接ハウジング40に装着されたJC用圧接端子30に電線4を圧接して、サブハーネスを一旦構成する。そして、前記サブハーネスの前記圧接ハウジング40を互いに積層して、前述したジョイントコネクタ5を形成するとともにワイヤーハーネスを組み立てる。
【0033】
また、前述したワイヤーハーネスを組み立てるラインでは、少なくとも、前記圧接ハウジング40の電線4を圧接する工程から、前記圧接ハウジング40を互いに積層する工程に向かって、前記サブハーネスを搬送する必要が生じる。このため、搬送中に、前記タブ37に作業員の手などが触れることなって、変形する恐れがある。タブ37が変形すると、所定のJC用圧接端子30同士を確実に接続できなくなって、ワイヤハーネスの歩留まりを低下させる恐れがあった。
【0034】
さらに、タブ37が変形すると、前記圧接ハウジング40を互いに積層する際に、前記係止爪44と係止受け部45との係止を前記タブ37が妨げることが考えられる。したがって、圧接ハウジング40同士を確実に積層できなくなって、ワイヤハーネスの歩留まりをより一層低下させる恐れがあった。
【0035】
したがって、本発明の目的は、互いに積層されてジョイントコネクタを構成する絶縁体に取付られこの絶縁体が保持する端子を保護して、ワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できる端子用カバーを提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の端子用カバーは、それぞれ複数の圧接端子を互いに並設して保持しかつ複数が互いに積層されてジョイントコネクタを構成する絶縁体に取り付けられる端子用カバーにおいて、前記圧接端子は、前記絶縁体に保持されこの絶縁体が他の絶縁体と積層された際に、前記他の絶縁体に装着された他の圧接端子に向かって延在しかつこの他の圧接端子と互いに接続可能な接続片を備えており、前記絶縁体は、前記圧接端子を載置する壁とこの壁の互いに相対する一対の縁部から立設した一対のガイド突起とを備えており、前記一対のガイド突起間に挟まれて前記絶縁体に取り付けられるカバー本体と、前記カバー本体の端部から外方向に向かって突出しかつ前記カバー本体が前記絶縁体に取り付けられた際に前記壁との間に前記接続片を位置させる保護突起と、を備え、前記絶縁体は、互いに積層されてジョイントコネクタを構成する際に、前記他の絶縁体の係止爪が係止する係止受け部を備えており、前記カバー本体から前記係止受け部に向かって突出しかつ前記カバー本体が前記絶縁体に取り付けられた際に前記係止受け部に係止するロック部を備え、それぞれ前記絶縁体を保持可能でありかつ互いに接離自在な複数のホルダを備えたセット治具を用いて、前記絶縁体は互いに積層されてジョイントコネクタを構成するとともに、前記絶縁体は前記壁に沿って移動されて前記ホルダに装着されるようになっており、前記絶縁体に取り付けられた際に、この絶縁体が前記ホルダに装着されるのにしたがって、前記一対のガイド突起相互間の間隔を拡げるロック解除部を備えたことを特徴としている。
【0037】
請求項2に記載の本発明の端子用カバーは、請求項1に記載の端子用カバーにおいて、前記カバー本体の端部に、前記他の圧接端子に向かって前記接続片が延在する方向に沿って平坦な保護面が形成されており、この保護面は前記カバー本体が前記絶縁体に取り付けられた際に前記接続片と接触し、前記保護突起は前記保護面から外方向に向かって突出していることを特徴としている。
【0040】
請求項3に記載の本発明の端子用カバーは、請求項1又は請求項2に記載の端子用カバーにおいて、前記ロック解除部は、前記ホルダへの装着方向に対し交差する方向に沿って互いに間隔を存する前記カバー本体の両縁部それぞれから外方向に向かって突出し、かつ前記絶縁体が前記ホルダに装着される際に前記セット治具に接触する解除部本体と、前記解除部本体の前記ガイド突起寄りの端部に設けられかつ前記ガイド突起と接触可能であるとともに前記ガイド突起に向かうにしたがって徐々にカバー本体の内方向に向かって傾斜した傾斜面と、を備えたことを特徴としている。
【0041】
請求項4に記載の本発明の端子用カバーは、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の端子用カバーにおいて、前記ロック部は、前記絶縁体が前記ホルダに装着されるのにしたがって、この装着方向に沿って前記係止受け部内から徐々に抜け出ることを特徴としている。
【0042】
請求項1に記載された本発明によれば、カバー本体が絶縁体に取り付けられると、保護突起は壁との間に接続片を位置させる。このため、ワイヤハーネスの組立時の工程間の搬送中などに、前記接続片に作業員の手などが触れることを防止できる。
ロック部は、絶縁体の係止受け部に係止するので、絶縁体に取り付けられた際の絶縁体に対する位置ずれを確実に防止できる。
ロック解除部は、ホルダに装着されるのにしたがってガイド突起相互間の間隔を徐々に拡げる。このため、ホルダに装着する動作に連動して、カバー本体が絶縁体から取り外される。
【0043】
請求項2に記載された本発明によれば、保護面が接続片に沿って形成されかつ、カバー本体が絶縁体に取り付けられると接続片と接触する。このため、搬送中に、保護面は、接続片が変形することを防止する。また、保護突起は、保護面から突出しているので、壁との間に接続片を確実に位置させる。このため、ワイヤハーネスの組立時の工程間の搬送中などに、前記接続片に作業員の手などが触れることをより確実に防止できる。
【0046】
請求項3に記載された本発明によれば、傾斜面が、解除部本体のガイド突起寄りの端部に設けられかつ、ガイド突起に向かうにしたがって徐々に内方向に向かって傾斜している。このため、ホルダに装着されると傾斜面が確実にガイド突起相互間の間隔を徐々に拡げることとなる。したがって、ホルダに装着する動作に連動して、カバー本体が絶縁体からより確実に取り外される。
【0047】
請求項4に記載された本発明によれば、ロック部が、ホルダに装着されるのにしたがって、係止受け部内から抜け出るので、ホルダに装着する動作に連動して、カバー本体が絶縁体からより一層確実に取り外される。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかる端子用カバー10を、図1ないし図13を参照して説明する。端子用カバー10は、前述した圧接ハウジング40に取り付けられて、この圧接ハウジング40に保持されたJC用圧接端子30の特にタブ37を保護するカバーである。
【0049】
端子用カバー10は、図1ないし図7に示すように、カバー本体11と、接続片保護部としてのタブ保護部12と、ロック部としてのロック突起13と、ロック解除部として解除突起14と、位置決め突起15と、を備えている。端子用カバー10は、カバー本体11とタブ保護部12とロック突起13と解除突起14と位置決め突起15とが一体の中実材である。
【0050】
カバー本体11は、平板状に形成されている。カバー本体11は、その幅Wは、前記一対のガイド突起42c相互間の間隔より若干大きく形成されている。カバー本体11は、図8に示すように、前記一対のガイド突起42c相互間に圧入されて、圧接ハウジング40に取付られる。このとき、カバー本体11は、底壁42aと間隔をおいて平行となる。
【0051】
即ち、カバー本体11は、一対のガイド突起42c間に挟まれて、圧接ハウジング40に取り付けられる。また、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられた際に該カバー本体11の外側に位置する表面には、複数の凹部16が形成されている。これらの凹部16は、カバー本体11の表面から凹に形成されている。これらの凹部16は、カバー本体11の剛性を確保しているとともにカバー本体11を軽量化している。
【0052】
タブ保護部12は、カバー本体11の端部11a(図1、図3及び図7に示す)に設けられている。タブ保護部12は、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられると、図8に示すように、この圧接ハウジング40に保持されたJC用圧接端子30のタブ37と相対する。タブ保護部12は、一対のガイド突起42cのうち一方のガイド突起42cと接触するカバー本体11の一方の側部11bから前記他方のガイド突起42cと接触する他方の側部11bに亘って形成されている。
【0053】
なお、前述した一対の側部11bは、本明細書に記したカバー本体11の縁部をなしている。前述した一対の側部11bは、後述するセット治具1への前記圧接ハウジング40の装着方向に対し交差する方向に沿って、互いに間隔を存して相対する。
【0054】
タブ保護部12は、図3、図7及び図10などに示すように、保護面17と、保護突起18と、を備えている。保護面17は、カバー本体11が圧接ハウジング40に取付られた際に、前記底壁42aに対し接離する方向に沿って平坦に形成されている。保護面17は、圧接ハウジング40に保持されたJC用圧接端子30の接続状態のタブ37の延在方向に沿って平坦に形成されている。保護面17は、前記一方の側部11bから他方の側部11bに亘って、前述したように平坦に形成されている。
【0055】
保護突起18は、保護面17からカバー本体11の外方向に向かって突出している。即ち、保護突起18は、カバー本体11の端部11aから外方向に向かって突出している。保護突起18は、保護面17の圧接ハウジング40から離れた縁部17aに設けられている。保護突起18は、前記一方の側部11bから他方の側部11bに亘って、保護面17から突出している。
【0056】
前述した構成のタブ保護部12は、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられると、図10に示すように、保護面17がタブ37と接触する。また、保護突起18は、底壁42aとの間にタブ37を位置させる。
【0057】
ロック突起13は、図10などに示すように、カバー本体11から、このカバー本体11が取り付けられる圧接ハウジング40に向かって突出している。ロック突起13は、カバー本体11の側部11bそれぞれの近傍に設けられている。即ち、ロック突起13は、カバー本体11の縁部それぞれに設けられて合計一対設けられている。ロック突起13は、それぞれ、外形形状が係止爪44と略同形状に形成されている。
【0058】
それぞれのロック突起13は、図9に示すように、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられると、この圧接ハウジング40の係止受け部45に係止する。ロック突起13は、係止受け部45に係止して、カバー本体11を圧接ハウジング40に固定する。ロック突起13は、係止受け部45に係止して、カバー本体11が底壁42aと接離する方向に沿って圧接ハウジング40から離れることを規制する。ロック突起13は、保護面17がタブ37から離れる方向に、カバー本体11が圧接ハウジング40に対し移動すると、カバー本体11と圧接ハウジング40との間の相対的が移動方向に沿って、係止受け部45内から抜け出る。即ち、ロック突起13は、後述するように、圧接ハウジング40がホルダ51に装着されるのにしたがって、この装着方向に沿って係止受け部45内から徐々に抜け出る。
【0059】
解除突起14は、図1から図4、図6及び図7に示すように、それぞれのカバー本体11の側部11bに設けられている。即ち、解除突起14は、一対設けられている。それぞれの解除突起14は、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられると、図8に示すように、ガイド突起42cよりタブ37側に位置する。それぞれの解除突起14は、側部11bからカバー本体11の外方向に向かって突出した解除部本体としての突起本体19と、傾斜面20と、を備えている。
【0060】
突起本体19は、カバー本体11を取り付けられた圧接ハウジング40がセット治具1に装着させる際に、このセット治具1の後述するガイド部材52,53に接触触する。
【0061】
傾斜面20は、突起本体19のガイド突起42c寄りの端部19aに設けられている。傾斜面20は、ガイド突起42cに向かうにしたがって、前記圧接ハウジング40のセット治具1への装着方向に対し、カバー本体11の内方向に向かって徐々に傾斜している。
【0062】
傾斜面20は、保護面17がタブ37から離れる方向に、カバー本体11が圧接ハウジング40に対し移動すると、ガイド突起42cと接触する。傾斜面20は、保護面17がタブ37から離れる方向に、カバー本体11が圧接ハウジング40に対し移動すると、一対のガイド突起42c相互間の間隔を拡げる方向に、前記ガイド突起42cを弾性変形させる。
【0063】
位置決め突起15は、図3から図7に示すように、カバー本体11から、このカバー本体11が取り付けられる圧接ハウジング40に向かって突出している。位置決め突起15は、カバー本体11の側部11bそれぞれの近傍に設けられている。即ち、位置決め突起15は、一対設けられている。
【0064】
位置決め突起15は、それぞれ、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられた際に、この圧接ハウジング40の貫通孔48bに相対する位置に配されている。位置決め突起15は、それぞれ、カバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられた際に、貫通孔48b内に侵入する。位置決め突起15は、貫通孔48b内に侵入して、カバー本体11と圧接ハウジング40とを相対的に位置決めする。
【0065】
前述した構成の端子用カバー10は、圧接ハウジング40に取り付けられる際には、カバー本体11が一対のガイド突起42c相互間に挟まれ、ロック突起13が係止受け部45に係止する。このため、端子用カバー10が、圧接ハウジング40に確実に固定される。したがって、端子用カバー10は、ワイヤハーネスを組立中などに、一旦取り付けられた圧接ハウジング40から不意に脱落しない。
【0066】
さらに、位置決め突起15が貫通孔48b内に侵入する。このため、端子用カバー10は、カバー本体11の圧接ハウジング40に対する相対的な位置が、ワイヤハーネスを組立中などにずれない。このように、端子用カバー10は、ワイヤハーネスを組立中などに圧接ハウジング40から不意に脱落しなくかつ圧接ハウジング40に対する相対的な位置がずれないので、タブ保護部12が、タブ37を確実に保護する。
【0067】
保護面17は、タブ37に沿って形成され、かつカバー本体11が圧接ハウジング40に取り付けられると、タブ37に接触する。保護突起18が保護面17から突出しており、底壁42aとの間にタブ37を位置させる。このため、端子用カバー10は、圧接ハウジング40に取付られると、タブ保護部12がタブ37に作業員の手などが接触することを防止する。
【0068】
したがって、ワイヤハーネスの組立中に前記タブ37に作業員などの手などが接触しないので、前記タブ37が変形することを防止できる。したがって、ワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できる。
【0069】
また、前述した圧接ハウジング40は、保持するJC用圧接端子30に電線4が圧接された後、図11に示すセット治具1などを用いて積層される。セット治具1は、図11に示すように、フレーム50と、複数のホルダ51と、一対のガイド部材52,53と、カム機構54などを備えている。
【0070】
フレーム50は、セット治具1の外郭を構成している。フレーム50は、ベース板61と、一対の端板62などを備えている。ベース板61は、金属などからなりかつ帯板状に形成されている。端板62は、それぞれ金属からなりかつ板状に形成されている。端板62は、それぞれベース板61の長手方向に沿った両縁それぞれに取り付けられている。端板62は、それぞれ、ベース板61に対し立設している。
【0071】
ホルダ51は、互いに接離自在にフレーム50に支持されている。ホルダ51は、前記端板62の相互間に配されている。ホルダ51は、図示例では14個設けられている。ホルダ51は、支持片66と、この支持片66の両縁それぞれに連なりかつ互いに平行な一対の側片67と、を備えて、側方からみてコ字状に形成されている。
【0072】
一対の側片67の互いに相対する内縁部には、凹溝48a内に侵入可能な凸部70が形成されている。凸部70は、側片67の長手方向に沿って前記内縁部に設けられている。
【0073】
ホルダ51は、支持片66の長手方向がベース板61の表面に沿いかつ側片67の長手方向がベース板61に接離する方向に沿った状態で配されている。ホルダ51は、それぞれ圧接ハウジング40を一つ保持する。ホルダ51は、底壁42aに沿って圧接ハウジング40を支持片66に近づけて装着する。ホルダ51は、支持片66上に載置しかつ一対の側片67相互間に挟んで圧接ハウジング40を保持する。このとき、凸部70は、圧接ハウジング40の凹溝48a内に侵入する。
【0074】
また、ホルダ51は、レバー部材64を備えている。レバー部材64は、一方向に沿って延在した柱状に形成されている。レバー部材64は、その長手が、側片67の長手方向に沿った状態で配されている。レバー部材64は、その長手方向に沿った中央部に取り付けられた枢軸を中心として、側片67に回動自在に支持されている。
【0075】
レバー部材64は、前述したように側片67に取り付けられた際に、支持片66から離れた端部に、爪73を設けている。爪73は、ホルダ51に保持された圧接ハウジング40の縁に係止可能である。また、前記レバー部材64は、図示しないコイルばねによって、前記爪73が圧接ハウジング40の縁に係止する方向に、付勢されている。
【0076】
一対のガイド部材52,53は、図11に示すように、それぞれ、帯板状に形成されたガイド部74と、一対の回動支持部75と、を一体に備えている。ガイド部74は、それぞれベース板61と略等しいかまたは若干長く形成されている。回動支持部75は、それぞれ、板状に形成されておりガイド部74の両縁に連なっている。
【0077】
ガイド部材52は、ガイド部74がベース板61と間隔を存して相対するとともに、回動支持部75が端板62に重ねられた格好で配される。ガイド部74は、端板62間に配されるホルダ51の一方の側片67の縁と相対している。ガイド部74は、前記一方の側片67をベース板61とともに挟む位置に配されている。
【0078】
ガイド部材53は、ガイド部74がベース板61と間隔を存して相対するとともに、回動支持部75が端板62に重ねられた格好で配される。ガイド部74は、端板62間に配されるホルダ51の他方の側片67の縁と相対している。ガイド部74は、前記他方の側片67をベース板61とともに挟む位置に配されている。
【0079】
ガイド部材52,53は、それぞれ、前記回動支持部75それぞれのガイド部74から離れた端部に設けられた枢軸78を中心として、端板62に対し回動自在に支持されている。ガイド部材52,53は、枢軸78を中心として回動自在に支持されることによって、ガイド部74が互いに接離可能である。
【0080】
ガイド部材52,53は、それぞれのガイド部74に複数のガイド凹部79を設けている。ガイド凹部79は、ガイド部74が互いに相対する内縁より前記ガイド部74が互いに離れる方向に向かって凹に形成されている。ガイド凹部79は、ホルダ51に装着された圧接ハウジング40の側壁42bの外形に沿って形成されている。
【0081】
複数のガイド凹部79は、ホルダ51が互いに離れた際に、ホルダ51の側片67の内縁と合致する位置に配されている。ガイド凹部79は、ガイド部74の長手方向に沿って等間隔に配されている。前述した構成によって、ガイド部材52,53は、ホルダ51が互いに離れかつガイド部74の互いに相対する内縁が側片67の内縁と略面一となった際に、前記ガイド凹部79がホルダ51の側片67の内縁部と合致する。
【0082】
そして、ガイド凹部79は、圧接ハウジング40の側壁42bの外形に沿って形成されているので、圧接ハウジング40をそれぞれのホルダ51に装着する際に、凹溝48a内に凸部70が侵入するように圧接ハウジング40を案内する。即ち、圧接ハウジング40は、底壁42aに沿って移動されて、ホルダ51に装着される。
【0083】
ガイド部材52,53は、ホルダ51に装着された圧接ハウジング40の側壁42b及び側壁42bの近傍がガイド凹部79内に侵入する。このため、ガイド部材52,53は、圧接ハウジング40を位置決めする。ガイド部材52,53は、圧接ハウジング40が互いに接離すること即ちホルダ51が互いに接離することを規制する。
【0084】
一方、ガイド部材52,53は、カム機構54によって後述するようにガイド部74が互いに離れる方向に回動されると、ホルダ51に装着された圧接ハウジング40の側壁42bなどが前記ガイド凹部79内から抜け出る。ガイド部材52,53は、圧接ハウジング40の位置決めを解除して、圧接ハウジング40即ちホルダ51が互いに接離することを許容する。
【0085】
カム機構54は、圧接ハウジング40即ちホルダ51の移動を規制する位置決め位置と、圧接ハウジング40即ちホルダ51の移動を許容する位置決め解除位置とに亘って、ガイド部材52,53を回動させる。カム機構54は、前記位置決め位置及び位置決め解除位置双方において、フレーム50に対しガイド部材52,53を位置決めする。
【0086】
カム機構54は、端板62に回動自在に設けられたカム81と、操作レバー82と、コイルばね83と、を備えている。カム81は、前記ガイド部材52,53を押圧して回動させる。操作レバー82は一端がカム81に固定されており、該一端を中心として他端を回動させると、該カム81を回動させる。
【0087】
コイルばね83は、ガイド部材52,53の回動支持部75相互間に掛け渡されている。コイルばね83は、ガイド部材52,53の回動支持部75を互いに近づく方向に付勢している。コイルばね83は、ガイド部材52,53の回動支持部75を相互に近づける方向に付勢することによって、前述した位置決め位置と、位置決め解除位置との双方において、前述したカム81即ちガイド部材52,53を位置決めする。
【0088】
前述した構成のハウジングセット治具1を用いて、圧接ハウジング40を互いに積層してジョイントコネクタ5を構成する場合には、まず、ホルダ51を互いに離れた状態で位置決めする。そして、カム機構54の操作レバー82を操作して、ガイド部材52,53を前述した位置決め位置に位置決めする。
【0089】
各ホルダ51に圧接ハウジング40を装着する。このとき、ガイド凹部79によって圧接ハウジング40の挿入方向が案内されて、底壁42aに沿って挿入される。圧接ハウジング40にレバー部材64の爪73が係止する。さらに、ジョイントコネクタ5に構成された際に最も上方に位置する圧接ハウジング40の更に上方側には、カバーハウジング49を装着する。
【0090】
そして、カム機構54の操作レバー82を操作して、ガイド部材52,53を、前述した位置決め解除位置に位置決めする。その後、ホルダ51それぞれに装着された圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を互いに近づける方向に押圧して、係止爪44と係止受け部45とを互いに係止させて、圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を互いに固定する。ホルダ51から圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を取り外して、前述したジョイントコネクタ5を得る。
【0091】
その後、ホルダ51を互いに離れた状態で位置決めする。操作レバー82を操作して、ガイド部材52,53を前述した位置決め位置に変位させる。次のジョイントコネクタ5の組立を、前述した工程と同様に行う。
【0092】
なお、前述したホルダ51のうち全てのホルダ51に圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を装着しないで、ジョイントコネクタ5を構成する際には、図11に示すダミーハウジング49aをホルダ51に装着するようにしても良い。
【0093】
また、前述したホルダ51のうち全てのホルダ51に圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を装着しないで、ジョイントコネクタ5を構成する際には、図11中の奥側に位置するホルダ51から順に圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を装着する。即ち、前述したダミーハウジング49aは、図11中の手前側に位置することとなる。
【0094】
前記圧接ハウジング40は、端子用カバー10が取り付けられた状態でホルダ51に装着される。端子用カバー10が取り付けられた圧接ハウジング40は、ホルダ51に装着されると、まず、図12に示すように、端子用カバー10の突起本体19が、ガイド部74に接触する。さらに、圧接ハウジング40がホルダ51の支持片66に近づけられると、保護面17とタブ37とが互いに離れる方向に、圧接ハウジング40と端子用カバー10とが相対的に移動する。
【0095】
すると、傾斜面20がガイド突起42cに接触する。傾斜面20は、ガイド突起42cに向かうにしたがって徐々に内方向に向かって傾斜しているので、図13に示すように、矢印K1,K2に沿ってガイド突起42c相互間の間隔を拡げる方向に、ガイド突起42cを弾性変形させる。このように、傾斜面20は、圧接ハウジング40がホルダ51に装着されるのにしたがって、ガイド突起42c相互間の間隔を拡げる。
【0096】
さらに、圧接ハウジング40がホルダ51の支持片66に近づけられると、ガイド突起42cが突起本体19を乗り越えて、端子用カバー10が圧接ハウジング40から取り外される。図12に示す状態から圧接ハウジング40がホルダ51の支持片66に近づけられると、ロック突起13は、圧接ハウジング40のホルダ51への装着方向に沿って、圧接ハウジング40の係止受け部45内から徐々に抜け出る。
【0097】
本実施形態の端子用カバー10は、圧接ハウジング40に取り付けられた状態で、ホルダ51に装着される際に、解除突起14の突起本体19がガイド部74に接触触する。また、傾斜面20が、突起本体19のガイド突起42c寄りの端部19aに設けられかつ内方向に向かって徐々に傾斜している。
【0098】
このため、端子用カバー10は、ガイド部74に接触した後に圧接ハウジング40とともに支持片66に向かって移動することが規制される。傾斜面20は、ガイド突起42cを押圧してこれらガイド突起42c相互間の間隔を拡げる。さらに、ガイド部74に接触した後に圧接ハウジング40とともに支持片66に向かって移動することが規制されるので、ロック突起13が係止受け部45内から徐々に抜け出る。
【0099】
したがって、本実施形態の端子用カバー10は、圧接ハウジング40に取り付けられた状態でホルダ51に装着される際に、このホルダ51に装着される動作に連動して、圧接ハウジング40から取り外される。したがって、ワイヤハーネスの組み立てる時にかかる手間が増加することを防止できる。
【0100】
また、前述した実施形態では、ガイド部74に接触するように解除突起14を形成しているが、本発明では、解除突起14をガイド部74に接触させないように形成しても良い。この場合でも、傾斜面20がガイド突起42cに接触するように形成するのが望ましい。端子用カバー10付きの圧接ハウジング40をホルダ51に装着した後、端子用カバー10を、保護面17がタブ37から離れる方向に引き抜く。すると、傾斜面20がガイド突起74に接触して、これらのガイド突起74相互間の間隔を拡げる。そして、端子用カバー10を圧接ハウジング40から取り外す。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、保護突起と壁との間に接続片が位置する。このため、ワイヤハーネスの組立時の工程間の搬送中などに、前記接続片に作業員の手などが触れることを防止できる。したがって、ワイヤハーネスの組立中に前記接続片が変形することを防止でき、ワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できる。
ロック部が絶縁体の係止受け部に係止するので、絶縁体に取り付けられた際の絶縁体に対する位置ずれを確実に防止できる。したがって、ワイヤハーネスの組立中に前記接続片が変形することをより一層確実に防止でき、ワイヤハーネスの歩留まりの低下をより一層確実に防止できる。
ロック解除部が、ホルダに装着されるのにしたがってガイド突起相互間の間隔を徐々に拡げる。このため、ホルダに装着する動作に連動して、カバー本体が絶縁体から取り外される。したがって、接続片の変形を防止してワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できることにくわえ、ワイヤハーネスの組み立てる時にかかる手間が増加することを防止できる。
【0102】
請求項2に記載の本発明は、保護面が接続片に沿って形成されかつ、カバー本体が絶縁体に取り付けられると接続片と接触する。このため、搬送中に、保護面が接続片が変形することを防止する。また、保護突起が保護面から突出しているので、壁との間に接続片を確実に位置させる。このため、ワイヤハーネスの組立時の工程間の搬送中などに、前記接続片に作業員の手などが触れることをより確実に防止できる。したがって、ワイヤハーネスの組立中に前記接続片が変形することをより確実に防止でき、ワイヤハーネスの歩留まりの低下をより確実に防止できる。
【0105】
請求項3に記載の本発明は、傾斜面が、解除部本体のガイド突起寄りの端部に設けられかつ、ガイド突起に向かうにしたがって徐々に内方向に向かって傾斜している。このため、ホルダに装着されると傾斜面が確実にガイド突起相互間の間隔を徐々に拡げることとなり、ホルダに装着する動作に連動して、カバー本体が絶縁体からより確実に取り外される。したがって、接続片の変形を防止してワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できることにくわえ、ワイヤハーネスの組み立てる時にかかる手間が増加することをより一層防止できる。
【0106】
請求項4に記載の本発明は、ロック部が、ホルダに装着されるのにしたがって、係止受け部内から抜け出るので、ホルダに装着する動作に連動して、カバー本体が絶縁体からより一層確実に取り外される。したがって、接続片の変形を防止してワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できることにくわえ、ワイヤハーネスの組み立てる時にかかる手間が増加することをより一層防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる端子用カバーを示す斜視図である。
【図2】図1中の矢印II方向から見た図である。
【図3】図1中の矢印III方向から見た図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図4中のV部を拡大して示す図である。
【図6】図1中の矢印VI方向から見た図である。
【図7】図1中の矢印VII方向から見た図である。
【図8】図1に示された端子用カバーが圧接ハウジングに取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図9】図8中の矢印IX方向から見た図である。
【図10】図8中のX−X線に沿った断面図である。
【図11】図8に示された圧接ハウジングが積層される際に用いられるセット治具を示す斜視図である。
【図12】図8に示された端子用カバー付きの圧接ハウジングがホルダに装着される際に、端子用カバーの解除突起がセット治具のガイド部材に接触した状態を模式的に示す説明図である。
【図13】図8に示された端子用カバー付きの圧接ハウジングがホルダに装着される際に、端子用カバーの解除突起が圧接ハウジングのガイド突起相互間の間隔を拡げている状態を模式的に示す説明図である。
【図14】同実施形態の端子用カバーが取り付けられる圧接ハウジングに装着されるJC用圧接端子を示す斜視図である。
【図15】図14に示されたJC用圧接端子が互いに重ねられて相互に電気的に接続する状態を示す説明図である。
【図16】図14に示されたJC用圧接端子が互いに並設されて相互に電気的に接続する状態を示す説明図である。
【図17】(A)は、図14に示されたJC用圧接端子が装着される圧接ハウジングを示す斜視図である。(B)は、図17(A)中の矢印XVIIB方向からみた図である。
【図18】図17に示された圧接ハウジングにJC用圧接端子が圧入される状態を示す斜視図である。
【図19】図17に示された圧接ハウジングにJC用圧接端子が保持された状態を示す斜視図である。
【図20】図19に示された圧接ハウジングに保持されたJC用圧接端子に電線が圧接される状態を示す斜視図である。
【図21】図20に示された圧接ハウジングが互いに間隔を存して重ねられた状態を示す斜視図である。
【図22】図20に示された圧接ハウジングが互いに積層されて得られるジョイントコネクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 セット治具
5 ジョイントコネクタ
10 端子用カバー
11 カバー本体
11a 端部
11b 側部(カバー本体の縁部)
13 ロック突起(ロック部)
14 解除突起(ロック解除部)
17 保護面
18 保護突起
19 突起本体(解除部本体)
19a 端部
20 傾斜面
30 JC用圧接端子(圧接端子)
37 タブ(接続片)
40 圧接ハウジング(絶縁体)
42a 底壁(壁)
42c ガイド突起
44 係止爪
45 係止受け部
51 ホルダ

Claims (4)

  1. それぞれ複数の圧接端子を互いに並設して保持しかつ複数が互いに積層されてジョイントコネクタを構成する絶縁体に取り付けられる端子用カバーにおいて、
    前記圧接端子は、前記絶縁体に保持されこの絶縁体が他の絶縁体と積層された際に、前記他の絶縁体に装着された他の圧接端子に向かって延在しかつこの他の圧接端子と互いに接続可能な接続片を備えており、
    前記絶縁体は、前記圧接端子を載置する壁とこの壁の互いに相対する一対の縁部から立設した一対のガイド突起とを備えており、
    前記一対のガイド突起間に挟まれて前記絶縁体に取り付けられるカバー本体と、
    前記カバー本体の端部から外方向に向かって突出しかつ前記カバー本体が前記絶縁体に取り付けられた際に前記壁との間に前記接続片を位置させる保護突起と、
    を備え
    前記絶縁体は、互いに積層されてジョイントコネクタを構成する際に、前記他の絶縁体の係止爪が係止する係止受け部を備えており、
    前記カバー本体から前記係止受け部に向かって突出しかつ前記カバー本体が前記絶縁体に取り付けられた際に前記係止受け部に係止するロック部を備え、
    それぞれ前記絶縁体を保持可能でありかつ互いに接離自在な複数のホルダを備えたセット治具を用いて、前記絶縁体は互いに積層されてジョイントコネクタを構成するとともに、
    前記絶縁体は前記壁に沿って移動されて前記ホルダに装着されるようになっており、
    前記絶縁体に取り付けられた際に、この絶縁体が前記ホルダに装着されるのにしたがって、前記一対のガイド突起相互間の間隔を拡げるロック解除部を備えたことを特徴とする端子用カバー。
  2. 前記カバー本体の端部に、前記他の圧接端子に向かって前記接続片が延在する方向に沿って平坦な保護面が形成されており、
    この保護面は前記カバー本体が前記絶縁体に取り付けられた際に前記接続片と接触し、
    前記保護突起は前記保護面から外方向に向かって突出していることを特徴とする請求項1記載の端子用カバー。
  3. 前記ロック解除部は、
    前記ホルダへの装着方向に対し交差する方向に沿って互いに間隔を存する前記カバー本体の両縁部それぞれから外方向に向かって突出しかつ前記絶縁体が前記ホルダに装着される際に前記セット治具に接触する解除部本体と、
    前記解除部本体の前記ガイド突起寄りの端部に設けられかつ前記ガイド突起と接触可能であるとともに前記ガイド突起に向かうにしたがって徐々にカバー本体の内方向に向かって傾斜した傾斜面と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子用カバー。
  4. 前記ロック部は、前記絶縁体が前記ホルダに装着されるのにしたがって、この装着方向に沿って前記係止受け部内から徐々に抜け出ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の端子用カバー。
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