JP3976621B2 - 圧接装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に電線を圧接する圧接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。自動車は、これらの電子機器に電力や制御信号を伝送するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線に取り付けられたコネクタを備えている。コネクタが電子機器のコネクタに結合して、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や制御信号を伝送する。
【0003】
前述した電線として、複数の電線同士が連結部により一体に形成されたフラットケーブルを用いることがある。フラットケーブルは、互いに平行な複数の芯線と、これらの芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、互いに隣り合う被覆部を連結する絶縁性の連結部と、を備えている。芯線は、複数の導線が撚られて構成されている。被覆部と連結部とは、合成樹脂からなり互いに一体に成形されている。フラットケーブルは、前述した芯線と被覆部と連結部とを備えて帯状に形成されている。一つの芯線と、この芯線を被覆する被覆部とで、前述した電線をなしている。これらの電線は、勿論可撓性を有している。
【0004】
前述したフラットケーブルをワイヤハーネスに用いる際には、このフラットケーブルの少なくとも端部に位置する連結部を除去した後、各電線に端子金具を取り付ける。例えば、端子金具として圧接端子を用いる場合には、コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に、周知の圧接装置を用いて電線を圧接することが考えられる。
【0005】
周知の圧接装置は、電線をチャックした後、圧接ブレードなどでチャックした電線を圧接端子の圧接刃間に圧入する。圧接ブレードが電線を圧入するまでは、この電線は特に位置決められることなく空中を移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したフラットケーブルを用いる際に、フラットケーブルの芯線の中心間の間隔と、コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の中心間の間隔とが異なることが多い。また、フラットケーブルは、複数の電線が連結部より連結されているので、圧接装置は、一度に複数の電線を圧接する必要がある。
【0007】
このため、特に、前述した間隔が互いに異なる場合では、複数の電線間の間隔を徐々に拡げるまたは縮小した状態で、一度に複数の電線を圧接ブレードで圧接刃間に圧入する。周知の圧接装置は、圧接中に電線の位置ずれを防止するための手段を備えていない。このため、周知の圧接装置では、間隔を徐々に拡げたまたは縮小した電線は、その可撓性(弾性復元力)などにより、圧接ブレードで圧接刃間に圧入する際に位置ずれする虞があった。この場合、圧接端子に電線を確実に圧接することが困難となり、ワイヤハーネスの歩留まりが低下する虞があった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に確実に電線を圧接することができる接装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の圧接装置は、コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に電線を圧接する圧接装置において、複数の電線が連結部により連結されており、前記電線の中心間の第1の間隔と、前記コネクタハウジングに取り付けられる圧接端子の中心間の第2の間隔とが互いに異なっており、前記圧接端子は前記電線を圧接する圧接部を有しており、前記コネクタハウジングを取り付けるハウジング保持部と、前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に向けて案内するとともに前記電線を通すガイド部を複数有した案内部材と、前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部に圧入する圧接部材と、前記圧接部材に取り付けられかつ前記電線を前記ガイド部に案内する第 1 のガイド部材と、を備え、前記第 1 のガイド部材は、その下面から凹でかつ前記電線を通して該電線を前記ガイド部に案内する凹溝を備え、前記凹溝は、前記ガイド部に向かうにしたがって互いの間隔が徐々に広がる方向に傾斜した傾斜部を備え、前記ガイド部内にハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部が位置するまで、前記案内部材を前記ハウジング保持部に近づけた後、前記圧接部材は、前記ガイド部内に通された電線を前記圧接部に向けて圧入することを特徴としている。
【0014】
請求項に記載の本発明の圧接装置は、コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に電線を圧接する圧接装置において、前記圧接端子は前記電線を圧接する圧接部を有しており、前記コネクタハウジングを取り付けるハウジング保持部と、前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に向けて案内するとともに前記電線を通すガイド部を複数有した案内部材と、前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部に圧入する圧接部材と、前記電線が、圧接部に圧接可能となる状態でガイド部内に通されるまでは、前記電線をガイド部から出し入れ自在とするとともに、前記電線が圧接部に圧接可能となる状態でガイド部内に通されると、前記電線がガイド部から抜け出ることを規制する電線保持手段と、を備え、前記電線保持手段は、前記圧接部材に取り付けられかつ前記電線を前記ガイド部に案内する第1のガイド部材と、前記第1のガイド部材に接離自在に設けられかつ前記第1のガイド部材との間に電線を挟むことが可能なチャック部材と、前記チャック部材から前記第1のガイド部材に向かって付勢手段によって付勢されかつ第1のガイド部材とともに前記電線を前記ガイド部に案内する第2のガイド部材と、前記チャック部材を前記付勢手段の付勢力より弱く前記第1のガイド部材に向かって押す第1の状態と、前記チャック部材を前記付勢手段の付勢力より強く前記第1のガイド部材に向かって押す第2の状態と、が切り換え可能な押圧手段と、を備え、前記押圧手段は、前記ガイド部に挿入された電線が圧接部に圧接可能になるまでは前記第1の状態となり、前記ガイド部に挿入された電線が圧接部に圧接可能になると前記第2の状態となり、前記ガイド部内にハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部が位置するまで、前記案内部材を前記ハウジング保持部に近づけた後、前記電線が圧接部に圧接可能となる状態までガイド部に挿入されると、前記電線保持手段は、前記電線がガイド部から抜け出ることを規制し、前記圧接部材は、前記ガイド部内に通された電線を前記圧接部に向けて圧入することを特徴としている。
【0017】
請求項に記載の本発明の圧接装置は、請求項記載の圧接装置において、複数の電線が連結部により連結されており、前記電線の中心間の第1の間隔と、前記コネクタハウジングに取り付けられる圧接端子の中心間の第2の間隔とが互いに異なっており、前記第1のガイド部材は前記第2のガイド部材と相対する端面から凹でかつ前記第2のガイド部材との間を通る電線をガイド部に案内する凹溝を備え、前記凹溝は、前記第1の間隔と第2の間隔とに応じて前記ガイド部に電線が挿入される方向に対し傾斜した傾斜部を備えたことを特徴としている。
【0018】
請求項に記載の本発明の圧接装置は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の圧接装置において、互いの間に電線を位置付けるとともに互いに相対する前記ガイド部の内面は、前記圧接部材が前記圧接部に電線を圧入する方向に沿って平坦に形成されていることを特徴としている。
【0019】
請求項に記載の本発明の圧接装置は、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の圧接装置において、前記ガイド部内に通された電線が圧接部に圧接可能であることを検出する検出手段を備えたことを特徴としている。
【0023】
請求項に記載された本発明によれば、ガイド部内に圧接端子の圧接部が位置するまで、案内部材をハウジング保持部即ちコネクタハウジングに近づける。そして、圧接部材で、ガイド部内の電線を圧接端子に圧接する。
【0024】
また、案内部材がガイド部を複数備えているので、複数の電線を一度に圧接端子に圧接できる。
【0025】
請求項に記載された本発明によれば、ガイド部内に圧接端子の圧接部が位置するまで、案内部材をハウジング保持部即ちコネクタハウジングに近づける。ガイド部内の電線が圧接端子に圧接可能となると、電線保持手段がガイド部から電線が抜け出ることを規制する。そして、圧接部材で、ガイド部内の電線を圧接端子に圧接する。
【0026】
また、案内部材がガイド部を複数備えているので、複数の電線を一度に圧接端子に圧接できる。
【0027】
また、第1の状態では、第2のガイド部材をチャック部材から第1のガイド部材に向かって付勢する付勢手段の付勢力より弱く、押圧手段はチャック部材を第1のガイド部材に向かって押す。このため、第1の状態では、付勢手段の付勢力によって、チャック部材が第1のガイド部材から離れた状態に保たれる。したがって、チャック部材は、第1のガイド部材との間に電線を挟まないとともに、ガイド部内から電線が出し入れ自在となる。
【0028】
また、第2の状態では付勢手段の付勢力より強く、押圧手段はチャック部材を第1のガイド部材に向かって押す。このため、第2の状態では、付勢手段の付勢力に抗して、チャック部材が第1のガイド部材に押し付けられる。したがって、チャック部材が第1のガイド部材との間に電線を挟んで、ガイド部から電線が抜け出ることが規制される。
【0029】
請求項に記載された本発明によれば、第1のガイド部材の端面から凹の凹溝が、第1の間隔と第2の間隔に応じて、電線がガイド部に挿入される方向に対し傾いた傾斜部を備えている。このため、第1の間隔と第2の間隔とが異なる場合でも、複数の電線をガイド部内に確実に位置付けることが可能となる。
【0030】
請求項に記載された本発明によれば、ガイド部の互いの間に電線を位置付ける内面が、圧接部材が電線を圧入する方向に沿って平坦である。このため、圧接中に電線が逸れることを防止できる。なお、圧接部材が電線を圧入する方向とは、圧接中に圧接部材が電線を移動する方向である。
【0031】
請求項に記載された本発明によれば、検出手段は、電線が圧接部に圧接可能であることを検出する。このため、圧接可能な場合に、電線を圧接部に圧接できる。したがって、圧接端子に電線を確実に圧接できる。又、検出手段が圧接可能であることを検出しない場合には、圧接端子に電線を圧接しない。
【0032】
複数の電線が一体となったフラットケーブルを圧接する際には、検出手段が全ての電線が圧接可能であることを検出するまで、案内部材内にフラットケーブルを挿入することにより、該フラットケーブルの所望の電線を所望の圧接端子に圧接できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる圧接装置1を、図1ないし図25を参照して説明する。圧接装置1は、図23などに示すコネクタハウジング201に取り付けられた図22などに示す圧接端子200に、図24などに示すフラットケーブル2の各電線6を圧接する装置である。そして、圧接装置1は、図21に示すコネクタ220を組み立てる。
【0034】
コネクタハウジング201は、絶縁性の合成樹脂からなる。コネクタハウジング201は、図23に示すように、端子収容部213と、この端子収容部213とヒンジを介して連結されたカバー214と、を備えている。
【0035】
端子収容部213は、略矩形状のプレート部215と、複数の端子収容溝202と、プレート部215と間隔をあけて相対する天井壁216と、を備えている。プレート部215は、端子収容溝202内に挿入された圧接端子200が抜け出ることを防止する図示しないロック溝やロックアームを備えている。
【0036】
端子収容溝202は、それぞれプレート部215の表面から凹に形成されかつ並設されている。端子収容溝202は、略直線状に延びている。該端子収容溝202には、その長手方向に沿って圧接端子200が挿入される。なお、図示例では、端子収容溝202は、4つ設けられている。
【0037】
天井壁216は、平面形状が略矩形状に形成されている。天井壁216は、端子収容溝202内に収容した圧接端子200の電線接続部204を露出させかつ電気接触部203を覆う。また、プレート部215の天井壁216から離れた縁部には、外方向に向かって突出した係合突起217が設けられている。
【0038】
カバー214は、端子収容部213の端子収容溝202に合致する電線保持用の突条218を複数備えている。カバー214は、係合突起217に係合可能なカバーロックアーム219を備えている。カバー214は、前記天井壁216の縁部に設けられた図示しないヒンジによって、端子収容部213に対し回動自在となっている。
【0039】
さらに、前述したコネクタハウジング201は、組み立て前の状態では、端子収容部213の端子収容溝202とカバー214の突条218とが、同じ向きに開口部が位置した状態で、図4に示すバンド221によって連結されている。即ち、カバー214が端子収容部213に対し裏返った状態で、端子収容部213とカバー214とはバンド221によって連結されている。
【0040】
圧接端子200は、導電性を有する板金などが曲げられるなどして得られる。圧接端子200は、図22に示すように、電気接触部203と、電線接続部204と、を備えている。
【0041】
電気接触部203は、筒状の筒部205と、図示しない雄端子と接続するための弾性接触片206と、コネクタハウジング201に係合するためのランス207と、を備えている。筒部205は、電線接続部204の後述する壁208と側壁209とに連なっている。弾性接触片206は、筒部205内に設けられ、筒部205内に侵入した雄端子を筒部205の内面に向かって付勢して、前記雄端子が筒部205から抜けでないようにする。
【0042】
ランス207は、帯状に形成されかつ筒部205の外面側に設けられている。ランス207は、一端部が筒部205と連なっているとともに他端部が筒部205から接離するように弾性変形自在となっている。ランス207は、コネクタハウジング201に係合して、圧接端子200が端子収容溝202内から抜け出ることを防止する。
【0043】
電線接続部204は、電線6が載置される壁208と、一対の側壁209と、圧接部204aと、一対の加締め片212と、を備えている。壁208は、表面が略平坦な帯板状に形成されている。側壁209は、それぞれ、壁208の幅方向の両縁に連なっている。側壁209は、それぞれ壁208に対し立設しているとともに、互いに相対している。
【0044】
圧接部204aは、三対の圧接刃211a,211b,211cを備えている。三対の圧接刃211a,211b,211cは、それぞれ、壁208に対し立設している。一対の圧接刃211aは、側壁209から互いに近づく方向に突出している。一対の圧接刃211aは、互いに間隔をあけて並べられている。一対の圧接刃211aは、互いの間に電線6を圧入することにより、フラットケーブル2の各電線6の被覆部4を切り込んで該電線6の芯線3と接触する。
【0045】
一対の圧接刃211bは、側壁209から互いに近づく方向に突出している。一対の圧接刃211bは、互いに間隔をあけて並べられている。一対の圧接刃211bは、互いの間に電線6を圧入することにより、電線6の被覆部4を切り込んで該電線6の芯線3と接触する。一対の圧接刃211cは、側壁209から互いに近づく方向に突出している。一対の圧接刃211cは、互いに間隔をあけて並べられている。一対の圧接刃211cは、互いの間に電線6を圧入することにより、電線6の被覆部4を切り込んで該電線6の芯線3と接触する。三対の圧接刃211a,211b,211cは、前記電線6と電気的に接続する。即ち、三対の圧接刃211a,211b,211cは、電線6と圧接する。
【0046】
一対の加締め片212は、壁208の幅方向の両縁に連なっている。一対の加締め片212は、それぞれ、壁208に対し立設している。一対の加締め片212は、互いに間隔をあけて相対している。加締め片212は、壁208に向かって曲げられることにより、壁208との間に電線6を挟む。即ち、一対の加締め片212は、電線6を加締める。こうして、一対の加締め片212は、電線6を電線接続部204に固定する。
【0047】
フラットケーブル2は、図24及び図25に示すように、扁平な帯状に形成されており、互いに平行な複数の芯線3と、芯線3を被覆する被覆部4と、被覆部4を互いに連結する連結部5とを備えている。
【0048】
芯線3は、導電性の金属からなる導線が複数撚られて形成されている。芯線3は、その長手方向に交差する断面形状が丸形に形成されている。図示例では、芯線3は四本設けられている。被覆部4は、絶縁性の合成樹脂からなる。被覆部4は、芯線3の長手方向に交差する断面形状が円管状に形成されている。連結部5は、互いに隣り合う被覆部4を連結している。
【0049】
連結部5は、平板状に形成されている。被覆部4と連結部5とは一体である。なお、図示例では、連結部5は、三本設けられている。また、一つの芯線3とこの芯線3を被覆する被覆部4とで、電線6を構成している。このため、フラットケーブル2は、電線6を4本備えている。また、複数の電線6は、連結部5により連結されている。
【0050】
さらに、前述したフラットケーブル2は、複数の切欠き7を備えている。これらの切欠き7は、フラットケーブル2の図24中手前側の端部に位置する連結部5を切り欠いている。切欠き7は、フラットケーブル2の端から該フラットケーブル2の中央に向かって連結部5を切り欠いている。図示例では、切欠き7は、前記連結部5それぞれに設けられている。このため、フラットケーブル2は、切欠き7を3つ備えている。
【0051】
図示例では、3つ設けられた切欠き7のうち図24中最も奥に位置する切欠き7を以下第1の切欠きと呼び符号7aで示す。また、図24中の中央に位置する切欠き7を以下第2の切欠きと呼び符号7bで示す。さらに、図24中最も手前に位置する切欠き7を第3の切欠きと呼び符号7cで示す。また、第2の切欠き7bと第3の切欠き7cのフラットケーブル2の中央寄りの端は、芯線3が互いに並ぶ方向Pに沿って並んでいる。第1の切欠き7aのフラットケーブル2の中央寄りの端は、第2及び第3の切欠き7b,7cの端と、芯線3の長手方向にずれている。
【0052】
前述したコネクタハウジング201と圧接端子200とフラットケーブル2とを互いに組み付ける際には、まず、端子収容溝202の長手方向に沿って、該端子収容溝202内に圧接端子200を挿入する。ランス207がコネクタハウジング201に係合するなどして、圧接端子200は、端子収容溝202内に収容された状態で、コネクタハウジング201に固定される(取り付ける)。
【0053】
その後、図1及び図2などに示す圧接装置1で、フラットケーブル2の各電線6をコネクタハウジング201の各端子収容溝202に取り付けた圧接端子200に圧接する。電線6を圧接すると同時に、圧接装置1は、加締め片212を壁208に向かって曲げて、電線6を加締め片212で加締める。さらに、圧接装置1は、前記バンド221をコネクタハウジング201から除去する。こうして、圧接装置1は、電線6を圧接端子200に固定する(取り付ける)。そして、作業員などが、ヒンジを中心として図21中の矢印Kに沿ってカバー214を回転する。カバーロックアーム219を係合突起217に係合して、端子収容部213とカバー214とを互いに固定する。
【0054】
また、前述したフラットケーブル2の互いに隣り合う電線6の中心線P1相互間の第1の間隔D1と、コネクタハウジング201に取り付けられた互いに隣り合う圧接端子200の中心線P2相互間の第2の間隔D2は、図21に示すように、異なっている。第1の間隔D1は、電線6の中心間の間隔である。第2の間隔D2は、圧接端子200の中心間の間隔である。
【0055】
なお、図示例では、圧接端子200の中心線P2相互間の第2の間隔D2は、フラットケーブル2の電線6の中心線P1相互間の第1の間隔D1より大きい。圧接端子200の中心線P2とは、該圧接端子200の厚みと幅と二等分するとともに、この圧接端子200に圧接される電線6の長手方向に沿っている。フラットケーブル2の電線6の中心線P1とは、該電線6の断面における中心を通りかつ該電線6の長手方向に沿っている。
【0056】
圧接装置1は、図1などに示すように、ベース10と、ハウジング保持部11と、電線圧接部12と、電線保持手段としての電線保持機構13と、検出部14(図2に示す)と、図示しないバンド除去部と、制御手段としての図示しない制御装置を備えている。ベース10は、工場のフロア上などに設けられる。ベース10は、鉛直方向に沿って互いに間隔を存して配される一対の平坦壁15,16と、これらの平坦壁15,16を互いに連結する連結壁17と、を備えている。平坦壁15,16は互いに平行でかつ水平方向に沿って延在している。
【0057】
ハウジング保持部11は、コネクタハウジング201を位置決めして保持する。ハウジング保持部11は、端子収容溝202が上方に開口した状態で、バンド221が除去されていない状態のコネクタハウジング201を保持する。
【0058】
ハウジング保持部11は、下方に位置する平坦壁15上に設けられている。ハウジング保持部11は、図2などに示すように、一対のリニアガイド18と、保持台19と、コネクタ保持治具20と、図示しない駆動源を備えている。リニアガイド18は、レール21とスライダ22とを備えている。レール21は、平坦壁15に取り付けられている。一対のリニアガイド18のレール21は、互いに平行である。スライダ22は、レール21の長手方向に沿ってスライド自在に前記レール21に支持されている。
【0059】
保持台19は、厚手の板状に形成されている。保持台19は、リニアガイド18のスライダ22に取り付けられている。コネクタ保持治具20は、図3及び図4に示すように、治具本体23と、切断刃24とを備えている。治具本体23は、略直方体(方体)状に形成されている。治具本体23は、保持台19に取り付けられる。治具本体23は、コネクタハウジング201を保持可能な凹部25を備えている。治具本体23は、凹部25内にコネクタハウジング201を、端子収容溝202が上方に開口した状態で収容する。コネクタ保持治具20は、凹部25内即ち治具本体23にコネクタハウジング201を着脱自在としている。
【0060】
切断刃24は、その長手方向の中央部を中心として、治具本体23に回転自在に支持されている、切断刃24は、一端部に鉤状の刃26を設けている。切断刃24は、図4に示すように、刃26が凹部25内に収容されたコネクタハウジング201の端子収容部213とカバー214との間に位置するとともに、バンド221と相対する。切断刃24は、刃26が端子収容部213とカバー214との間の奥に向かう方向即ちバンド221に近づく方向に図示しないコイルばねなどにより付勢されている。また、切断刃24は、前記刃26がバンド221に近づく方向にスライド自在に治具本体23に支持されている。切断刃24は、刃26がバンド221から離れる方向に図示しないコイルばねなどにより付勢されている。
【0061】
図示しない駆動源は、スライダ22即ちコネクタ保持治具20をレール21の長手方向に沿って移動させる。
【0062】
前述した構成のハウジング保持部11は、コネクタ保持治具20が電線圧接部12から離れた位置で、以下のようにコネクタ保持治具20にコネクタハウジング201を取り付ける。コネクタ保持治具20にコネクタハウジング201を取り付ける際には、コネクタ保持治具20の切断刃24をコイルばねの付勢力に抗して、図3中の二点鎖線で示す位置に変位させる。
【0063】
そして、治具本体23の凹部25内にコネクタハウジング201を収容する。その後、コイルばねの付勢力により、切断刃24の刃26を端子収容部213とカバー214との間に位置付ける。こうして、コネクタ保持治具20は、コネクタハウジング201を保持する。そして、駆動源が、スライダ22即ちコネクタ保持治具20をレール21の長手方向に沿って移動する。
【0064】
電線圧接部12は、図1などに示すように、デュアルシリンダ27と、ブレード部28と、案内部材29とを備えている。デュアルシリンダ27は、一対のシリンダ本体30と、これらのシリンダ本体30から伸縮自在な伸縮ロッド31とを備えている。一対のシリンダ本体30は、互いに連結されているとともに、ベース10の上方の平坦壁16に取り付けられている。一対のシリンダ本体30は、伸縮ロッド31の長手方向が鉛直方向に沿いかつ該伸縮ロッド31が下方に向かって伸長する状態で平坦壁16に取り付けられている。
【0065】
ブレード部28は、図7ないし図10に示すように、枠状の枠部32と、圧接部材としての複数の圧接ブレード33とを一体に備えている。枠部32は、前記デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31に取り付けられている。圧接ブレード33は、前記フラットケーブル2の電線6及びコネクタハウジング201に取り付けられる圧接端子200と同数設けられている。図示例では、圧接ブレード33は、四つ設けられている。これらの圧接ブレード33は、ブレード状即ち帯板状に形成されている。圧接ブレード33の厚みは、圧接端子200の側壁209間の間隔と電線6の外径と略等しく、これらより若干薄い。
【0066】
圧接ブレード33は、電線6を圧接部204aに圧接(圧入)するとともに、加締め片212を壁208に向かって曲げて、加締め片212で電線6を加締める。圧接ブレード33は、その長手方向が鉛直方向に沿いかつ互いに間隔をあけて並べられている、圧接ブレード33は、互いに平行である。圧接ブレード33は、それぞれがコネクタハウジング201の端子収容溝202と鉛直方向に沿って相対できる位置に配されている。また、圧接ブレード33は、前記デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31が伸長すると、圧接端子200の側壁209間に侵入する。
【0067】
案内部材29は、図7、図8及び図10に示すように、一端部29aがブレード部28の枠部32内に収容されかつ他端部29bが枠部32から下方に向かって突出している。案内部材29は、コイルばね34などによって、枠部32から下方に向かって付勢されている。案内部材29は、他端部29bに設けられたガイド部としての複数の圧接ブレード通し孔35を備えている。圧接ブレード通し孔35は、鉛直方向に沿って案内部材29を貫通している。圧接ブレード通し孔35の圧接ブレード33が互いに並ぶ方向即ちコネクタハウジング201の端子収容溝202が互いに並ぶ方向の幅は、圧接ブレード33の厚みと電線6の外径より若干大きく、これらと略等しい。なお、圧接ブレード通し孔35相互間の間隔は、前述した第2の間隔D2に対応している。
【0068】
また、圧接ブレード通し孔35は、内側に圧接ブレード33と電線6が通ることを許容する。さらに、圧接ブレード通し孔35の圧接ブレード33が互いに並ぶ方向即ちコネクタハウジング201の端子収容溝202が互いに並ぶ方向に沿って互いに相対する内面35aは、圧接ブレード33が端子収容溝202に近づく方向に沿って平坦に形成されている。
【0069】
即ち、前記内面35aは、圧接ブレード33が圧接端子200に電線6を圧入する方向即ち圧接する方向(鉛直方向)に沿って平坦である。なお、圧接ブレード通し孔35は、内面35a間に電線6を位置付けて、該電線6を通す。さらに、互いに相対する内面35a間の空間C(図17ないし図19に示す)は、電線6を圧接端子200に案内するとともに、本明細書に記した案内路をなしている。
【0070】
前述した構成によれば、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30が駆動すると、伸縮ロッド31が伸長して、電線圧接部12の下方に位置するコネクタ保持治具20に保持されたコネクタハウジング201に向かって案内部材29とブレード部28が移動する。このため、案内部材29とブレード部28は、デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31が伸縮することで、ハウジング保持部11に接離する。
【0071】
すると、案内部材29の他端部29bにおいて、圧接ブレード通し孔35内にコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200を位置付ける。このように、デュアルシリンダ27は、圧接ブレード通し孔35内に圧接端子200が位置するまで、案内部材29をハウジング保持部11に近づける。
【0072】
そして、圧接ブレード通し孔35内にフラットケーブル2の各電線6が圧接端子200に圧接可能となる状態まで挿入されると、他方のシリンダ本体30が駆動して、ブレード部28即ち圧接ブレード33がさらにコネクタハウジング201に近づく。このとき、コイルばね34の付勢力に抗して、案内部材29は、ブレード部28に対して相対的にデュアルシリンダ27側に移動して、静止した状態を保つ。
【0073】
圧接ブレード33は、コネクタハウジング201に向かって移動して、圧接ブレード通し孔35内の電線6をコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200に近づけて、該圧接端子200の圧接部204aに圧入する。そして、圧接ブレード33は、電線6を圧接端子200に圧接する。
【0074】
電線保持機構13は、第1のガイド部材36と、チャック部37と、を備えている。第1のガイド部材36は、ブレード部28の枠部32の下方寄りの端部に取り付けられている。即ち、第1のガイド部材36は、枠部32を介して圧接ブレード33に取り付けられている。
【0075】
第1のガイド部材36は、第1のガイド部38と、第2のガイド部39と、第3のガイド部40とを備えている。第1のガイド部38は、直方体(方体)状に形成されている。第1のガイド部38の後述の第2のガイド部材48に相対する下面38a(第1のガイド部材の端面に相当する)には、該下面38aから凹の第1の凹溝41が形成されている。下面38aは、水平方向に沿って平坦である。第1の凹溝41は、直線状である。第1の凹溝41は、内側にフラットケーブル2を挿入できる。第1の凹溝41の幅は、フラットケーブル2の幅と等しい。
【0076】
第2のガイド部39は、第1のガイド部38に取り付けられ、かつこの第1のガイド部38よりブレード部28寄りに配されている。第2のガイド部39は、直方体(方体)状に形成されている。第2のガイド部39の第2のガイド部材48に相対する下面39a(第1のガイド部材の端面に相当する)は、第1のガイド部38の下面38aより若干上方に位置している。第2のガイド部39には、下面39aから凹の第2の凹溝42が複数形成されている。下面39aは、水平方向に沿って平坦である。
【0077】
第2の凹溝42は、フラットケーブル2の電線6と同数設けられている。第2の凹溝42は、直線状である。第2の凹溝42は、それぞれの内側にフラットケーブル2の電線6を挿入できる。第2の凹溝42は、前述した第1の凹溝41と後述の第3の凹溝43とに連なっている。第2の凹溝42は、互いに平行である。第2の凹溝42相互間の間隔は、第1の間隔D1に対応している。
【0078】
また、第2の凹溝42を互いに仕切る突起44(図11に示す)は、前述したフラットケーブル2の切欠き7a,7b,7cに対応した形状となっている。このため、第1の切欠き7aに対応する突起44は、最も電線圧接部12の圧接ブレード33から離れているとともに、第2の切欠き7b及び第3の切欠き7cに対応する突起44は、圧接ブレード33が互いに並ぶ方向即ちコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200が互いに並ぶ方向に沿って、並んでいる。
【0079】
これらの突起44に合致する状態で、フラットケーブル2の電線6を後述の凹溝45内に挿入することにより、これらの電線6が検出部14の後述する接触センサ56に接触できる。また、表と裏を逆向きにして凹溝45内にフラットケーブル2を挿入すると、前述した切欠き7a,7b,7cと突起44により、電線6は接触センサ56に接触しない。こうして、フラットケーブル2の表と裏を逆向きにすることを防止でき、フラットケーブル2の所望の電線6を所望の圧接端子200に圧接できるようになる。また、前述した突起44の他に、ピンなどを用いても良い。
【0080】
第3のガイド部40は、第2のガイド部39に取り付けられ、かつこの第2のガイド部39よりブレード部28寄りに配されている。第3のガイド部40は、直方体(方体)状に形成されている。第3のガイド部40の第2のガイド部材48に相対する下面40a(第1のガイド部材の端面に相当する)は、第2のガイド部39の下面39aより若干下方に位置しているとともに、第1のガイド部38の下面38aと同一平面上に位置している。第3のガイド部40には、下面40aから凹の第3の凹溝43が複数形成されている。下面40aは、水平方向に沿って平坦である。
【0081】
第3の凹溝43は、フラットケーブル2の電線6と同数設けられている。第3の凹溝43は、直線状である。第3の凹溝43は、第2の凹溝42と圧接ブレード通し孔35とに連なっている。互いに隣り合う第3の凹溝43の間隔は、前記第2の凹溝42寄りの端で、前述した第1の間隔D1に対応している。また、互いに隣り合う第3の凹溝43の間隔は、圧接ブレード通し孔35寄りの端で、前述した第2の間隔D2に対応している。
【0082】
こうして、第3の凹溝43は、第1の間隔D1と第2の間隔D2とに応じて、圧接ブレード通し孔35内に電線6が挿入される方向に対して傾斜している。第3の凹溝43は、それぞれの内側にフラットケーブル2の電線6を挿入できる。なお、第3の凹溝43は、本明細書に記した傾斜部をなしている。このため、後述の凹溝45は、勿論第3の凹溝43を備えている。
【0083】
前述した第1ないし第3の凹溝41,42,43は、本明細書に記した凹溝45を構成している。また、凹溝45は、内側にフラットケーブル2の電線6を通すことで、フラットケーブル2の電線6相互間の間隔を、第1の間隔D1から第2の間隔D2にする。そして、フラットケーブル2の電線6相互間の間隔を、コネクタハウジング201の端子収容溝202内の圧接端子200相互間の間隔にする。
【0084】
チャック部37は、図1、図2、図5及び図6に示すように、押圧手段としてのチャックシリンダ46と、チャック部材47と、一対の第2のガイド部材48と、を備えている。チャックシリンダ46は、図5及び図6に示すように、シリンダ本体49と、このシリンダ本体49から伸縮自在に設けられた伸縮ロッド50とを備えている。シリンダ本体49は、伸縮ロッド50の長手方向が鉛直方向に沿いかつ該伸縮ロッド50が上方に向かって伸長する状態で、ベース10の下方の平坦壁15に取り付けられている。
【0085】
また、シリンダ本体49は、伸縮ロッド50が第1のガイド部材36と相対している。チャックシリンダ46は、後述のコイルばね51の付勢力より弱く伸縮ロッド50を伸長させる第1の状態と、コイルばね51の付勢力より強く伸縮ロッド50を伸長させる第2の状態とが切り換え可能となっている。また、チャックシリンダ46は、伸縮ロッド50を伸長させるとチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。
【0086】
即ち、チャックシリンダ46は、第1の状態では、コイルばね51の付勢力より弱くチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押し、第2の状態では、コイルばね51の付勢力より強くチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。
【0087】
チャック部材47は、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50に取り付けられている。チャック部材47は、第1のガイド部材36と相対している。チャック部材47は、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50が伸縮することで、第1のガイド部材36に接離自在となる。チャック部材47は、第1のガイド部材36の第2のガイド部39の下面39aと鉛直方向に沿って相対するチャック面47aを備えている。チャック面47aは、水平方向に沿って平坦である。
【0088】
一対の第2のガイド部材48は、図6に示すように、チャック部材47に鉛直方向に向かってスライド自在に支持されている。一対の第2のガイド部材48は、図6に示すように、付勢手段としてのコイルばね51などによって、上方に向かって付勢されている。このため、第2のガイド部材48は、チャック面47aより上方に突出している。
【0089】
一方の第2のガイド部材48は、第1のガイド部材36の第1のガイド部38と鉛直方向に沿って相対する。他方の第2のガイド部材48は、第1のガイド部材36の第3のガイド部40と鉛直方向に沿って相対する。第2のガイド部材48は、第1及び第3のガイド部38,40に相対する上面48aから凹の溝52を複数備えている。
【0090】
溝52は、それぞれ、第1の凹溝41及び第3の凹溝43と鉛直方向に沿って相対する。溝52と凹溝41,43は、第1のガイド部材36と第2のガイド部材48とが互いに近づくと、互いに合致して内側にフラットケーブル2の電線6を通す。こうして、第2のガイド部材48は、第1のガイド部材36と協働して、電線6を圧接ブレード通し孔35内に案内する。
【0091】
前述した構成の電線保持機構13は、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30が駆動した状態で、チャックシリンダ46が前述した第1の状態になると、第1及び第3のガイド部38,40と第2のガイド部材48が互いに接触する。さらに、第1の状態では、第2のガイド部39とチャック部材47とが間隔をあけて相対している。第1の状態での第2のガイド部39とチャック部材47との間隔は、フラットケーブル2の電線6の外径より大きい。この第1の状態で凹溝45と溝52内にフラットケーブル2を第1のガイド部38側から第3のガイド部40に向かって挿入する。第1の状態では、凹溝45内からフラットケーブル2の電線6が出し入れ自在となっている。
【0092】
そして、凹溝45内に挿入されたフラットケーブル2の電線6が、検出部14の接触センサ56に接触すると、チャックシリンダ46が前述した第2の状態になる。第2の状態では、チャックシリンダ46がチャック部材47をコイルばね51の付勢力より強く第1のガイド部材36に向かって押すので、チャック部材47が第2のガイド部39に近づく。すると、凹溝45内に挿入された電線6を、チャック部材47と第2のガイド部39とで挟む。こうして、凹溝45から電線6が抜け出ることを規制する。
【0093】
検出部14は、図2に示すように、ベース10に取り付けられた検出部本体55と、この検出部本体55に取り付けられた複数の接触センサ56とを備えている。接触センサ56は、本明細書に記した検出手段をなしており、フラットケーブル2の電線6と同数設けられている。接触センサ56は、制御装置などと接続している。接触センサ56は、前記凹溝45内を通って圧接ブレード通し孔35内に挿入されたフラットケーブル2の電線6の端面と相対する。
【0094】
また、接触センサ56は、圧接ブレード通し孔35内に挿入されたフラットケーブル2の電線6の端面と接触する。接触センサ56は、電線6の端面が接触すると、この接触したことを示す信号を前記制御装置に向かって出力する。接触センサ56に電線6が接触した状態は、本明細書に記した電線6が圧接端子200に圧接可能となる状態をなしている。こうして、接触センサ56は、電線6が接触することにより、圧接ブレード通し孔35内を通された電線6が圧接端子200の圧接部204aに圧接可能であることを検出する。勿論、電線6は、接触センサ56に接触すると、圧接端子200の圧接部204aに圧接可能である。電線6は、接触センサ56に接触しないと、圧接端子200の圧接部204aに圧接不可能である。
【0095】
バンド除去部は、コネクタ保持治具20の切断刃24を図示しないコイルばねの付勢力に抗して移動させる。バンド除去部は、切断刃24の刃26でコネクタハウジング201のバンド221を除去する。
【0096】
制御装置は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータである。制御装置は、ハウジング保持部11と電線圧接部12と電線保持機構13と検出部14とバンド除去部などと接続して、これらの動作を制御して、圧接装置1全体の制御をつかさどる。制御装置は、圧接装置1が電線6を圧接する際にまず、ハウジング保持部11のコネクタ保持治具20を電線圧接部12の下方に位置付ける。
【0097】
そして、制御装置は、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30を駆動して伸縮ロッド31を伸長させるとともに、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50を第1の状態で伸長させる。制御装置は、全ての接触センサ56から電線6が接触したことを示す信号が入力すると、即ち電線6が圧接端子200に圧接可能な状態になると、チャックシリンダ46の伸縮ロッド50を第2の状態で伸長させる。
【0098】
そして、制御装置は、デュアルシリンダ27の他方のシリンダ本体30を駆動して伸縮ロッド31をさらに伸長して、電線6を圧接端子200に圧接するとともに加締め片212をかしめる。制御装置は、電線6の圧接終了後、デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31とチャックシリンダ46の伸縮ロッド50を縮小させるとともに、バンド除去部にバンドを除去させる。そして、ハウジング保持部11に、コネクタハウジング201を電線圧接部12から離れた位置まで移動させる。
【0099】
前述した構成の圧接装置1を用いて、圧接端子200に電線6を圧接する際には、圧接端子200を各端子収容溝202に挿入して、コネクタハウジング201に圧接端子200を取り付けておく。そして、ハウジング保持部11のコネクタ保持治具20にコネクタハウジング201を取り付ける。圧接装置1を駆動状態にする。すると、ハウジング保持部11の駆動源が駆動して、コネクタ保持治具20即ちコネクタハウジング201は、電線圧接部12の下方に位置する。
【0100】
そして、デュアルシリンダ27の一方のシリンダ本体30が駆動するとともに、チャックシリンダ46が第1の状態でチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。そして、図12及び図17に示すように、案内部材29の圧接ブレード通し孔35内にコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200の圧接部204aを位置させる。
【0101】
こうして、電線6を圧接端子200に案内する案内路としての空間Cを形成する。さらに、図12に示すように、第1のガイド部38と第2のガイド部材48とが互いに接触し、かつ第3のガイド部40と第2のガイド部材48とが互いに接触するとともに、第2のガイド部39とチャック面47aとが間隔をあけて相対する。
【0102】
そして、作業員が、図13に示すように、フラットケーブル2の電線6を凹溝45内に挿入する。そして、電線6は、図14及び図18に示すように、凹溝45及び圧接ブレード通し孔35を通って、接触センサ56に接触する。なお、このとき、表と裏を逆向きでフラットケーブル2を凹溝45内に挿入すると、切欠き7a,7b,7cと突起44により電線6は接触センサ56に接触しない。この場合、フラットケーブル2を正規の向きにして再度凹溝45内に挿入する。
【0103】
全ての接触センサ56に電線6が接触すると、制御装置は、電線6が圧接端子200に圧接可能な状態であると認識する。すると、チャックシリンダ46は、第2の状態でチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。こうして、電線6が圧接端子200に圧接可能な状態になると、チャックシリンダ46は、第2の状態になる。
【0104】
すると、コイルばね51の付勢力に抗して、チャック部材47が第2のガイド部39に近づいて、図14に示すように、第2のガイド部39とチャック部材47との間に挟む。こうして、電線6が圧接端子200に圧接可能な状態になると、電線6が凹溝45即ち圧接ブレード通し孔35内から抜け出ることを規制する。即ち、電線6を案内路としての空間Cに位置付けた後、電線6が空間Cから抜け出ることを規制する。
【0105】
そして、デュアルシリンダ27の他方のシリンダ本体30が駆動して、図15及び図19に示すように、圧接ブレード33を圧接端子200に近づける。すると、圧接ブレード通し孔35内の電線6は、圧接ブレード33に押されて、圧接端子200の圧接部204a即ち三対の圧接刃211a,211b,211c間に近づく。
【0106】
そして、図16及び図20に示すように、電線6は、圧接ブレード33により、圧接部204a即ち圧接刃211a,211b,211c間に圧入される。さらに、圧接ブレード33は、加締め片212を壁208に向かって曲げて、加締め片212で電線6をかしめる。こうして、電線6を圧接端子200に圧接するとともに圧接端子200に取り付ける。
【0107】
そして、デュアルシリンダ27の伸縮ロッド31とチャックシリンダ46の伸縮ロッド50が縮小するとともに、バンド除去部がバンド221を除去する。そして、ハウジング保持部11の駆動源は、コネクタハウジング201を電線圧接部12から離れた位置まで移動させる。
【0108】
そして、作業員は、係合突起217にカバーロックアーム219を係合させるとともに、コネクタ保持治具20から組立済みのコネクタ220を取り外す。そして、圧接端子200に電線6が圧接されていないコネクタハウジング201を再度コネクタ保持治具20に取り付けて、前述した工程と同様に、圧接端子200に電線6を圧接する。
【0109】
本実施形態によれば、電線6を圧接端子200に案内する案内路としての空間Cを形成した後、電線6を圧接するので、電線6が圧接中に空間C即ち圧接ブレード通し孔35内から逸れることを防止できる。電線6を空間Cに位置付けた後、電線6が空間C及び圧接ブレード通し孔35から抜け出ることを規制する。したがって、電線6をコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200に確実に圧接できる。
【0110】
圧接ブレード通し孔35内に圧接端子200の圧接部204aが位置するまで、案内部材29をハウジング保持部11即ちコネクタハウジング201に近づける。圧接ブレード通し孔35内の電線6が圧接端子200に圧接可能になると、電線保持機構13が圧接ブレード通し孔35内から電線6が抜け出ることを規制する。そして、圧接ブレード33で、圧接ブレード通し孔35内の電線6を圧接端子200に圧接する。したがって、圧接ブレード33の圧接中に電線6が圧接ブレード通し孔35内から逸れることを確実に防止できる。したがって、電線6をコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200に確実に圧接できる。
【0111】
第1の状態では、第2のガイド部材48をチャック部材47から第1のガイド部材36に向かって付勢するコイルばね51の付勢力より弱く、チャックシリンダ46はチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。このため、第1の状態では、コイルばね51の付勢力によって、チャック部材47が第1のガイド部材36の第2のガイド部39から離れた状態に保たれる。したがって、チャック部材47が第1のガイド部材36との間に電線6を挟まないとともに、圧接ブレード通し孔35から電線6が出し入れ自在となる。
【0112】
また、第2の状態ではコイルばね51の付勢力より強く、チャックシリンダ46はチャック部材47を第1のガイド部材36に向かって押す。このため、第2の状態では、コイルばね51の付勢力に抗して、チャック部材47が第1のガイド部材36の第2のガイド部39に押し付けられる。
【0113】
したがって、チャック部材47が第1のガイド部材36との間に電線6を挟んで、圧接ブレード通し孔35から電線6が抜け出ることを規制する。したがって、圧接端子200に圧接可能となるまで電線6を圧接ブレード通し孔35内に確実に位置付けることができ、電線6をコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200に確実に圧接できる。
【0114】
第1のガイド部材36の凹溝45が、第1の間隔D1と第2の間隔D2に応じて、電線6が圧接ブレード通し孔35に挿入される方向に対し傾いた第3の凹溝43を備えている。このため、第1の間隔D1と第2の間隔D2とが異なる場合でも、複数の電線6を圧接ブレード通し孔35内に確実に位置付けることが可能となる。したがって、連結部5によって一体となった複数の電線6をコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200に確実に圧接できる。
【0115】
案内部材29が圧接ブレード通し孔35を複数備えているので、複数の電線6を一度に圧接端子200に圧接できる。
【0116】
また、接触センサ56は、電線6が接触することにより、該電線6が圧接部204aに圧接可能であることを検出する。このため、圧接可能な場合に、電線6を圧接部に圧接できる。したがって、圧接端子200に電線6を確実に圧接できる。又、接触センサ56が圧接可能であることを検出しない場合には、圧接端子200に電線6を圧接しない。このため、フラットケーブル2を圧接する際には、接触センサ56が全ての電線6が圧接可能であることを検出するまで、案内部材29内にフラットケーブル2を挿入することにより、該フラットケーブル2の所望の電線6を所望の圧接端子200に圧接できる。
【0117】
圧接ブレード通し孔35の内面35aが、圧接ブレード33が電線6を圧入する方向に沿って平坦である。このため、圧接中に電線6が圧接ブレード通し孔35内から逸れることを防止できる。したがって、電線6をコネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200により一層確実に圧接できる。
【0118】
前述した実施形態では、電線6を4本備えたフラットケーブル2を圧接している。しかしながら、本発明では、圧接ブレード通し孔35と圧接ブレード33の個数及び凹溝45の形状を変更することにより、電線6を2本または3本備えたフラットケーブル2を圧接しても良いとともに、電線6を5本以上備えたフラットケーブル2を圧接しても良い。
【0119】
また、前述した実施形態では、フラットケーブル2の電線6を圧接している。しかしながら、本発明では、互いに別体の複数本の電線6を適宜凹溝45内に挿入して、これらの互いに別体の電線6を圧接端子200に圧接しても良いことは勿論である。
【0120】
さらに、本発明では、図26に示すように、電線圧接部12が、圧接ブレード通し孔35と圧接ブレード33をそれぞれ一つ備えるように構成しても良い。この場合、勿論、電線6を一本ずつ圧接端子200に圧接する。
【0121】
前述した実施形態では、以下の圧接方法が得られる。
(付記1)コネクタハウジング201に取り付けられた圧接端子200に電線6を圧接する圧接方法において、前記電線6を通す案内部材29が該電線6を前記圧接端子200に案内する案内路Cを形成した後、前記電線6をこの案内路C内に位置付けて前記案内部材29内を通して前記圧接端子200に圧接することを特徴とする圧接方法。
(付記2)前記電線6を案内路Cに位置付けた後、この電線6が案内路C及び案内部材29から抜け出ることを規制することを特徴とする付記1記載の圧接方法。
(付記3)前記案内路C内に位置付けられた電線6が圧接端子200に圧接可能であるか否かを判定し、圧接可能である場合に、電線6を圧接端子200に圧接することを特徴とする付記1または付記2記載の圧接方法。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、ガイド部内に圧接端子の圧接部が位置するまで、案内部材をハウジング保持部即ちコネクタハウジングに近づける。そして、圧接部材で、ガイド部内の電線を圧接端子に圧接する。したがって、圧接部材の圧接中に電線がガイド部内から逸れることを確実に防止できる。したがって、電線をコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に確実に圧接できる。
【0126】
また、案内部材がガイド部を複数備えているので、複数の電線を一度に圧接端子に圧接できる。
【0127】
請求項に記載の本発明は、ガイド部内に圧接端子の圧接部が位置するまで、案内部材をハウジング保持部即ちコネクタハウジングに近づける。このため、圧接部材の圧接中に電線がガイド部内から逸れることを確実に防止できる。ガイド部の電線が圧接端子に圧接可能となると、電線保持手段がガイド部から電線が抜け出ることを規制する。そして、圧接部材で、ガイド部の電線を圧接端子に圧接する。したがって、電線をコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に確実に圧接できる。
【0128】
また、案内部材がガイド部を複数備えているので、複数の電線を一度に圧接端子に圧接できる。
【0129】
また、第1の状態では、第2のガイド部材をチャック部材から第1のガイド部材に向かって付勢する付勢手段の付勢力より弱く、押圧手段はチャック部材を第1のガイド部材に向かって押す。このため、第1の状態では、付勢手段の付勢力によって、チャック部材が第1のガイド部材から離れた状態に保たれる。したがって、チャック部材は、第1のガイド部材との間に電線を挟まないとともに、ガイド部内から電線が出し入れ自在となる。
【0130】
また、第2の状態では付勢手段の付勢力より強く、押圧手段はチャック部材を第1のガイド部材に向かって押す。このため、第2の状態では、付勢手段の付勢力に抗して、チャック部材が第1のガイド部材に押し付けられる。したがって、チャック部材が第1のガイド部材との間に電線を挟んで、ガイド部から電線が抜け出ることが規制される。したがって、電線を圧接端子に圧接可能となるまでガイド部に確実に位置付けることができ、電線をコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に確実に圧接できる。
【0131】
請求項に記載の本発明は、第1のガイド部材の端面から凹の凹溝が、第1の間隔と第2の間隔に応じて、電線がガイド部に挿入される方向に対し傾いた傾斜部を備えている。このため、第1の間隔と第2の間隔とが異なる場合でも、複数の電線をガイド部内に確実に位置付けることが可能となる。したがって、連結部によって一体となった複数の電線をコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に確実に圧接できる。
【0132】
請求項に記載の本発明は、ガイド部の互いの間に電線を位置付ける内面が、圧接部材が電線を圧入する方向に沿って平坦である。このため、圧接中に電線が逸れることを防止できる。したがって、電線をコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子により一層確実に圧接できる。
【0133】
請求項に記載の本発明は、電線が圧接部に圧接可能であることを検出手段が検出する。このため、圧接可能な場合に、電線を圧接部に圧接できる。したがって、圧接端子に電線を確実に圧接できる。又、検出手段が圧接可能であることを検出しない場合には、圧接端子に電線を圧接しない。
【0134】
複数の電線が一体となったフラットケーブルを圧接する際には、検出手段が全ての電線が圧接可能であることを検出するまで、案内部材内にフラットケーブルを挿入することにより、該フラットケーブルの所望の電線を所望の圧接端子に圧接できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる圧接装置を示す正面図である。
【図2】図1中の矢印II方向からみた圧接装置を一部断面で示す図である。
【図3】図1に示された圧接装置のコネクタ保持治具を示す平面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1に示された圧接装置のチャック部を示す正面図である。
【図6】図5に示されたチャック部を一部断面で示す側面図である。
【図7】図1に示された圧接装置の第1のガイド部材が取り付けられたブレード部と案内部材の正面を一部断面で示す図である。
【図8】図7に示されたブレード部と案内部材の正面を一部断面で示す図である。
【図9】図7中の矢印IX方向からみた図である。
【図10】図7中のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図9中のXI―XI線に沿う断面図である。
【図12】図1に示された圧接装置のデュアルシリンダの一方のシリンダ本体が駆動しかつチャックシリンダが第1の状態となった状態の要部を一部断面で示す側面図である。
【図13】図12に示された状態で凹溝内に電線が挿入され始めた状態を一部断面で示す側面図である。
【図14】図13に示された状態から電線が接触センサに接触した状態を一部断面で示す側面図である。
【図15】図14に示された状態から電線を圧接端子に圧接し始めた状態を一部断面で示す側面図である。
【図16】図15に示された状態から電線を圧接端子に圧接した状態を一部断面で示す側面図である。
【図17】図12に示された状態の案内部材と圧接ブレードとを示す図である。
【図18】図17に示された状態の案内部材の圧接ブレード通し孔に電線が挿入された状態を示す図である。
【図19】図15に示された状態の案内部材と圧接ブレードとを示す図である。
【図20】図16に示された状態の案内部材と圧接ブレードとを示す図である。
【図21】図1に示された圧接装置で組み立てられるコネクタの斜視図である。
【図22】図21に示されたコネクタの圧接端子を示す斜視図である。
【図23】図21に示されたコネクタを分解して示す斜視図である。
【図24】図21に示されたコネクタの圧接端子に圧接されるフラットケーブルの斜視図である。
【図25】図24中のXXV―XXV線に沿う断面図である。
【図26】図1に示された圧接装置の電線圧接部の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 圧接装置
5 連結部
6 電線
11 ハウジング保持部
13 電線保持機構(電線保持手段)
29 案内部材
33 圧接ブレード(圧接部材)
35 圧接ブレード通し孔(ガイド部)
35a 内面
36 第1のガイド部材
38a,39a,40a 下面(端面)
43 第3の凹溝(傾斜部)
45 凹溝
46 チャックシリンダ(押圧手段)
47 チャック部材
48 第2のガイド部材
51 コイルばね(付勢手段)
56 接触センサ(検出手段)
200 圧接端子
201 コネクタハウジング
204a 圧接部
C 空間(案内路)
D1 第1の間隔
D2 第2の間隔

Claims (5)

  1. コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に電線を圧接する圧接装置において、
    複数の電線が連結部により連結されており、前記電線の中心間の第1の間隔と、前記コネクタハウジングに取り付けられる圧接端子の中心間の第2の間隔とが互いに異なっており、
    前記圧接端子は前記電線を圧接する圧接部を有しており、
    前記コネクタハウジングを取り付けるハウジング保持部と、
    前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に向けて案内するとともに前記電線を通すガイド部を複数有した案内部材と、
    前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部に圧入する圧接部材と、
    前記圧接部材に取り付けられかつ前記電線を前記ガイド部に案内する第 1 のガイド部材と、を備え、
    前記第 1 のガイド部材は、その下面から凹でかつ前記電線を通して該電線を前記ガイド部に案内する凹溝を備え、
    前記凹溝は、前記ガイド部に向かうにしたがって互いの間隔が徐々に広がる方向に傾斜した傾斜部を備え、
    前記ガイド部内にハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部が位置するまで、前記案内部材を前記ハウジング保持部に近づけた後、
    前記圧接部材は、前記ガイド部内に通された電線を前記圧接部に向けて圧入することを特徴とする圧接装置。
  2. コネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に電線を圧接する圧接装置において、
    前記圧接端子は前記電線を圧接する圧接部を有しており、
    前記コネクタハウジングを取り付けるハウジング保持部と、
    前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子に向けて案内するとともに前記電線を通すガイド部を複数有した案内部材と、
    前記ハウジング保持部に接離自在に設けられかつ前記電線を前記ハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部に圧入する圧接部材と、
    前記電線が、圧接部に圧接可能となる状態でガイド部内に通されるまでは、前記電線をガイド部から出し入れ自在とするとともに、前記電線が圧接部に圧接可能となる状態でガイド部内に通されると、前記電線がガイド部から抜け出ることを規制する電線保持手段と、を備え、
    前記電線保持手段は、
    前記圧接部材に取り付けられかつ前記電線を前記ガイド部に案内する第1のガイド部材と、
    前記第1のガイド部材に接離自在に設けられかつ前記第1のガイド部材との間に電線を挟むことが可能なチャック部材と、
    前記チャック部材から前記第1のガイド部材に向かって付勢手段によって付勢されかつ第1のガイド部材とともに前記電線を前記ガイド部に案内する第2のガイド部材と、
    前記チャック部材を前記付勢手段の付勢力より弱く前記第1のガイド部材に向かって押す第1の状態と、前記チャック部材を前記付勢手段の付勢力より強く前記第1のガイド部材に向かって押す第2の状態と、が切り換え可能な押圧手段と、を備え、
    前記押圧手段は、前記ガイド部に挿入された電線が圧接部に圧接可能になるまでは前記第1の状態となり、前記ガイド部に挿入された電線が圧接部に圧接可能になると前記第2の状態となり、
    前記ガイド部内にハウジング保持部に保持されたコネクタハウジングに取り付けられた圧接端子の圧接部が位置するまで、前記案内部材を前記ハウジング保持部に近づけた後、
    前記電線が圧接部に圧接可能となる状態までガイド部に挿入されると、前記電線保持手段は、前記電線がガイド部から抜け出ることを規制し、
    前記圧接部材は、前記ガイド部内に通された電線を前記圧接部に向けて圧入することを特徴とする圧接装置。
  3. 複数の電線が連結部により連結されており、前記電線の中心間の第1の間隔と、前記コネクタハウジングに取り付けられる圧接端子の中心間の第2の間隔とが互いに異なっており、
    前記第1のガイド部材は前記第2のガイド部材と相対する端面から凹でかつ前記第2のガイド部材との間を通る電線をガイド部に案内する凹溝を備え、
    前記凹溝は、前記第1の間隔と第2の間隔とに応じて前記ガイド部に電線が挿入される方向に対し傾斜した傾斜部を備えたことを特徴とする請求項記載の圧接装置。
  4. 互いの間に電線を位置付けるとともに互いに相対する前記ガイド部の内面は、前記圧接部材が前記圧接部に電線を圧入する方向に沿って平坦に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の圧接装置。
  5. 前記ガイド部内に通された電線が圧接部に圧接可能であることを検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の圧接装置。
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