JP2003272741A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003272741A
JP2003272741A JP2002078159A JP2002078159A JP2003272741A JP 2003272741 A JP2003272741 A JP 2003272741A JP 2002078159 A JP2002078159 A JP 2002078159A JP 2002078159 A JP2002078159 A JP 2002078159A JP 2003272741 A JP2003272741 A JP 2003272741A
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electric
wire
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wires
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哲 根岸
Hirohisa Ueda
裕久 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペア電線同士を容易に接続できるコネクタを
提供する。 【解決手段】 コネクタ1は第1のコネクタハウジング
10と一対の圧接端子12a,12bと第2のコネクタ
ハウジング11と一対の圧接端子を備えている。圧接端
子12a,12bは第1のコネクタハウジング10に保
持されペア電線2の一対の電線2a,2bと圧接する。
圧接端子は第2のコネクタハウジング11に保持され第
2のペア電線3の一方の第2の電線3aと圧接する。第
1のコネクタハウジング10には切欠き29と段差30
が形成されている。切欠き29内に一対の電線2a,2
bが侵入し段差30が一方の電線2aと干渉する。一方
の電線2aは切欠き29の中央部に位置づけられて一方
の圧接端子12aと圧接される。他方の電線2bは段差
30と干渉せずに他方の圧接端子12bと圧接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線同士の接続等
に使用されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】機械としての自動車には、種々の電子機
器が搭載される。このため、前記自動車には前述した電
子機器に各種の信号や電力を供給するためにワイヤハー
ネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線
と、該電線の端部などに取り付けられるコネクタと、を
備えている。ワイヤハーネスは、コネクタが前述した電
子機器のコネクタに結合することにより、前述した電子
機器に各種の信号や電力を供給する。
【0003】前述した電子機器に各種の信号などを伝送
するために、一対の電線からなるペア電線を用いること
がある。ペア電線の一方の電線と他方の電線は、互いに
逆位相の信号を同時に伝送する。そして、ペア電線は、
前述した一対の電線において伝送される信号のノイズを
抑制する。
【0004】また、前述した自動車には、ユーザなどの
希望により、新たな電子機器が追加されることがある。
勿論、この新たな電子機器に所望の信号や電力などを供
給することが必要になる。このため、前記自動車に配索
済みのワイヤハーネスの電線と、前記新たな電気機器に
信号などを供給するための電線を電気的に接続すること
となる。このため、従来から種々のコネクタなどが用い
られてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】既に配索された電線
は、非常に狭いスペース内に収容されている。このた
め、既に配索されたペア電線と、新たに追加される電子
機器に接続されるペア電線とを、非常に狭いスペース内
で相互に接続する必要があった。また、前記ペア電線同
士を接続する際には、勿論、位相が同じ電線同士を接続
する必要がある。このため、ペア電線同士を接続する際
には、非常に狭いスペース内で、同じ位相の電線同士を
接続するため、作業にかかる手間が増加するとともに、
同じ位相同士の電線同士を接続することが困難であっ
た。
【0006】したがって、本発明の目的は、ペア電線同
士を容易に接続できるコネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のコネクタ
は、それぞれ電線と電気的に接続される一対の端子金具
と、前記端子金具を保持するコネクタハウジングと、を
備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングに設
けられ、かつ一対の電線を案内して、一対の電線のうち
一方の電線を必ず一対の端子金具のうち一方の端子金具
に接続させるとともに、他方の電線を必ず他方の端子金
具に接続させる電線選り分け部を備えたことを特徴とし
ている。
【0008】請求項2に記載の本発明のコネクタは、請
求項1に記載のコネクタにおいて、前記電線選り分け部
は、コネクタハウジングを切り欠いているとともに内側
に一対の電線が侵入する切欠きと、切欠きの内縁でかつ
前記一対の電線の切欠きへの侵入方向の中央部に設けら
れた段差と、を備え、前記段差は、前記一方の電線と接
触して該一方の電線が切欠きの奥まで侵入することを規
制するとともに、前記他方の電線が切欠きの奥まで侵入
することを許容することを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の本発明のコネクタは、請
求項2に記載のコネクタにおいて、一対の電線の外径は
等しいとともに、一方の電線は、被覆部の外表面から突
出しかつ前記切欠き内に侵入すると前記段差と接触する
突起を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の本発明のコネクタは、請
求項2に記載のコネクタにおいて、前記一方の電線の外
径は、前記他方の電線の外径より大きいとともに、一方
の電線は、前記切欠き内に侵入すると前記段差と接触す
ることを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の本発明のコネクタは、請
求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のコネ
クタにおいて、前記コネクタハウジングは、一対の第2
の電線を取り付ける電線装着部を備え、前記電線装着部
に一対の第2の電線が取り付けられると、これらの第2
の電線はそれぞれ電線と電気的に接続するとともに、電
線装着部は、一対の第2の電線のうち一方の第2の電線
が前記他方の電線と接続することを規制するとともに、
前記一方の第2の電線が前記一方の電線と電気的に接続
することを許容する第2の電線選り分け部を備えたこと
を特徴としている。
【0012】請求項6に記載の本発明のコネクタは、請
求項5に記載のコネクタにおいて、前記第2の電線選り
分け部は、第2の電線を収容する一対の電線収容室と、
電線収容室それぞれの内側に突出した一対の第2の突起
を備え、一方の電線収容室は一方の第2の電線を収容し
かつ他方の電線収容室は他方の第2の電線を収容し、一
対の第2の突起は、電線収容室が他方の第2の電線を収
容することを許容するとともに、他方の電線収容室に設
けられた第2の突起は、他方の電線収容室が前記一方の
第2の電線を収容することを規制することを特徴として
いる。
【0013】請求項7に記載の本発明のコネクタは、請
求項6に記載のコネクタにおいて、一対の第2の電線の
外径は等しいとともに、一方の第2の電線は、被覆部の
外表面から突出しかつ前記他方の電線収容室内に侵入す
ると第2の突起と干渉する第3の突起を備えたことを特
徴としている。
【0014】請求項8に記載の本発明のコネクタは、請
求項6に記載のコネクタにおいて、前記一方の第2の電
線の外径は、前記他方の第2の電線の外径より大きいと
ともに、一方の第2の電線は、前記他方の電線収容室内
に侵入すると前記第2の突起と干渉することを特徴とし
ている。
【0015】請求項1に記載した本発明のコネクタによ
れば、電線選り分け部は、必ず一方の電線と一方の端子
金具とが接続しかつ他方の電線と他方の端子金具とが接
続するように、一対の電線を案内する。このため、予め
一方の端子金具に一方の電線と同じ位相の電線を接続
し、他方の端子金具に他方の電線と同じ位相の電線を接
続しておくことで、同じ位相の電線同士を確実に接続で
きる。また、電線選り分け部により、一方の電線と一方
の端子金具とが接続しかつ他方の電線と他方の端子金具
とが接続する。このため、同じ位相の電線同士を容易に
接続できる。
【0016】請求項2に記載した本発明のコネクタによ
れば、段差は一方の電線が切欠きの奥まで侵入すること
を規制し、他方の電線が切欠きの奥まで侵入することを
許容する。このため、切欠き内に一対の電線を挿入する
ことで、一方の電線と一方の端子金具とが接続できるよ
うに、他方の電線と他方の端子金具とが接続できるよう
に、一対の電線を選り分ける。
【0017】請求項3に記載した本発明のコネクタによ
れば、一方の電線が段差と接触する突起を備えている。
このため、一方の電線と他方の電線とをより確実に選り
分けることができる。
【0018】請求項4に記載した本発明のコネクタによ
れば、一方の電線の外径が他方の電線より大きい。この
ため、一方の電線が段差と確実に干渉して、一方の電線
と他方の電線とをより確実に選り分けることができる。
【0019】請求項5に記載した本発明のコネクタによ
れば、第2の電線選り分け部が、一方の第2の電線が他
方の電線に接続することを規制し、一方の第2の電線が
一方の電線と接続することを許容する。このため、必ず
第2の電線選り分け部により、一方の第2の電線と一方
の電線とを接続でき、他方の第2の電線と他方の電線と
を接続できる。
【0020】このため、一方の第2の電線と一方の電線
とを予め同じ位相に定めておき、他方の第2の電線と他
方の電線とを予め同じ位相に定めておくことにより、同
じ位相の電線同士を確実に接続できる。
【0021】請求項6に記載した本発明のコネクタによ
れば、第2の突起は、他方の電線収容室内に一方の第2
の電線が収容されることを規制する。また、他方の電線
収容室内には、一方の電線と接続する一方の第2の電線
が収容される。このため、第2の突起により、一方の電
線収容室内に一方の第2の電線が収容されかつ他方の電
線収容室内に他方の第2の電線が収容される。このた
め、必ず一方の第2の電線を一方の電線と確実に接続で
き、必ず他方の第2の電線を他方の電線と確実に接続で
きる。したがって、一方の第2の電線と一方の電線とを
予め同じ位相に定めておき、他方の第2の電線と他方の
電線とを予め同じ位相に定めておくことにより、同じ位
相の電線同士を確実に接続できる。
【0022】請求項7に記載した本発明のコネクタによ
れば、一方の第2の電線が第2の突起と接触する突起を
備えている。このため、一方の第2の電線を一方の電線
収容室内に確実に収容でき、一方の第2の電線と他方の
第2の電線とを確実に選り分けることができる。
【0023】請求項8に記載した本発明のコネクタによ
れば、一方の第2の電線の外径が他方の第2の電線より
大きい。このため、一方の第2の電線が第2の突起と確
実に干渉して、一方の第2の電線を一方の電線収容室内
に確実に収容できる。一方の第2の電線と他方の第2の
電線とを確実に選り分けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態にかかる
コネクタを図1ないし図19を参照して説明する。図1
などに示すコネクタ1は、自動車などに配索されるワイ
ヤハーネスを構成し、前述した自動車に既に配索された
ペア電線2と、自動車に新たに追加される電子機器と接
続する第2のペア電線3とを電気的に接続するために用
いられる。
【0025】ペア電線2は、図15などに示すように、
互いに並行に配された一対の電線2a,2bを備えてい
る。電線2a,2bは、それぞれ、導電性の芯線4と、
この芯線4を被覆する絶縁性の被覆部5を備えた所謂被
覆電線である。芯線4は、金属からなる。被覆部5は、
合成樹脂からなる。一対の電線2a,2bのうち一方の
電線2aの被覆部5の外径R(図15に示す)と、他方
の電線2bの被覆部5の外径R(図15に示す)とは等
しい。
【0026】一方の電線2aには、被覆部5の外表面か
ら突出した突起6が設けられている。突起6は、一方の
電線2aの全長に亘って被覆部5の外表面から一方の電
線2aの外周方向に突出している。本実施形態では、突
起6は、一方の電線2aに一対(二つ)設けられてい
る。これら一対の突起6は、一方の電線2aの中心軸を
中心として対称となる位置に配されている。又、一対の
突起6は、ペア電線2が後述する切欠き29内に侵入す
ると、後述の段差30と干渉(接触)する。
【0027】前述した構成のペア電線2は、一方の電線
2aと他方の電線2bが互いに逆位相の信号を同時に伝
送する。そして、ペア電線2は、一対の電線2a,2b
によって伝送される信号のノイズを抑制する。
【0028】第2のペア電線3は、図1などに示すよう
に、互いに並行に配された一対の第2の電線3a,3b
を備えている。第2の電線3a,3bは、それぞれ、導
電性の芯線7と、この芯線7を被覆する絶縁性の被覆部
8を備えた所謂被覆電線である。芯線7は、金属からな
る。被覆部8は、合成樹脂からなる。一対の第2の電線
3a,3bのうち一方の第2の電線3aの被覆部8の外
径Ra(図13に示す)と、他方の第2の電線3bの被
覆部8の外径Ra(図13に示す)とは等しい。
【0029】一方の第2の電線3aには、被覆部8の外
表面から突出した突起9が設けられている。突起9は、
一方の第2の電線3aの全長に亘って被覆部8の外表面
から一方の第2の電線3aの外周方向に突出している。
本実施形態では、突起9は、一方の第2の電線3aに一
対(二つ)設けられている。これら一対の突起9は、一
方の第2の電線3aの中心軸を中心として対称となる位
置に配されている。又、これら一対の突起9は、特許請
求の範囲などに記載した第3の突起に相当する。一対の
突起9は、一方の第2の電線3aが後述の他方の電線収
容室21b内に侵入すると、後述の他方の突起33bと
干渉(接触)する。
【0030】前述した構成の第2のペア電線3は、必ず
コネクタ1により一方の第2の電線3aが前述したペア
電線2の一方の電線2aに電気的に接続され、かつ必ず
他方の第2の電線3bが前述したペア電線2の他方の電
線2bに電気的に接続される。第2のペア電線3は、一
方の第2の電線3aと他方の第2の電線3bが互いに逆
位相の信号を、自動車に新たに追加される電子機器に同
時に伝送する。そして、第2のペア電線3は、一対の第
2の電線3a,3bによって伝送される信号のノイズを
抑制する。
【0031】また、一方の電線2aと一方の第2の電線
3aとは、互いに同じ位相の信号を伝送する。他方の電
線2bと他方の第2の電線3bとは、互いに同じ位相の
信号を伝送する。
【0032】コネクタ1は、図1に示すように、第1の
コネクタハウジング10と、端子金具としての一対の圧
接端子12(図2ないし図4に示す)と、第2のコネク
タハウジング11と、一対の圧接端子14(図2ないし
図4に示す)と、レバー部材15とを備えている。
【0033】第1のコネクタハウジング10は、図4に
示すように、平面形状が四角形状の壁41と、三つの周
壁42とを備えている。周壁42は、それぞれ壁41の
外縁から立設している。壁41の表面上には、圧接端子
12が取り付けられる。こうして、第1のコネクタハウ
ジング10は、圧接端子12を保持する。三つの周壁4
2のうち互いの間隔をあけて相対する一対の周壁42に
は、第2の切欠き43と、長孔44と、連動突起45と
が形成されている。第2の切欠き43は、周壁42の壁
41から離れた側の縁から壁41に向かって周壁42を
切り欠いている。
【0034】このため、後述する切欠き29が第2のコ
ネクタハウジング11を切り欠いた方向と、第2の切欠
き43が第1のコネクタハウジング10を切り欠いた方
向とは直交(交差)している。このため、後述するよう
に、第1のコネクタハウジング10を電線保持部17に
近づけると、切欠き29と第2の切欠き43とで電線2
a,2bの外周を包囲する。
【0035】長孔44の長手方向は、壁41の表面に対
し直交している。長孔44内には、スライド突起23が
侵入する。連動突起45は、周壁42の外面から第1の
コネクタハウジング10の外方向に突出している。
【0036】第1のコネクタハウジング10は、壁41
が第2のコネクタハウジング11の壁19,27と平行
となりかつ周壁42の内側に第2のコネクタハウジング
11の後述の電線保持部17を収容した格好で、第2の
コネクタハウジング11に取り付けられる。このとき、
第1のコネクタハウジング10の長孔44内に後述のス
ライド突起23が挿入される。このため、第1のコネク
タハウジング10は、壁41と壁19,25とが互いに
相対する方向に沿ってスライド自在に、第2のコネクタ
ハウジング11に支持される。
【0037】第1のコネクタハウジング10は、第2の
コネクタハウジング11に取り付けられる圧接端子14
に接続された第2の電線3a,3bの長手方向に対し直
交(交差)する方向(図1中の矢印Bで示す)に沿っ
て、第2のコネクタハウジング11に対してスライド自
在とする。即ち、第1のコネクタハウジング10は、第
2のコネクタハウジング11に対してスライドすること
で、第2のコネクタハウジング11の電線保持部17に
近づいたり離れたり(接離)する。
【0038】圧接端子12は、図5に示すように、電線
接続部46と、圧接端子14と電気的に接続する電気接
触部47とを備えている。電線接続部46は、電線2
a,2bが表面上に置かれる底壁48と、複数の圧接刃
49と、を備えている。底壁48は、平面形状が矩形状
に形成されている。底壁48の長手方向は、表面上に置
かれる電線2a,2bの長手方向と直交する。
【0039】複数の圧接刃49は、底壁48の幅方向の
両縁から立設している。圧接刃49には、電線2a,2
bの被覆部5を切り込んで芯線4と接触することのでき
る切欠き50が設けられている。切欠き50は、底壁4
8から離れた側の圧接刃49の縁から底壁48に向かっ
て圧接刃49を切り欠いている。即ち、電線接続部46
即ち圧接端子12は、電線2a,2bと圧接して、これ
ら電線2a,2bと電気的に接続する。
【0040】電気接触部47は、電線接続部46に連な
った板状の接触片51を備えている。接触片51は、前
記底壁48から圧接刃49と同方向に立設している。接
触片51は、底壁48から離れた側の縁が、圧接端子1
4の電線接続部35に圧接される第2の電線3a,3b
の長手方向に沿って変位するように弾性変形自在であ
る。
【0041】前述した構成の圧接端子12は、図6に示
すように、接触片51が第2のコネクタハウジング11
に取り付けられた圧接端子14の後述の接触片40寄り
に位置した状態で、第1のコネクタハウジング10の壁
41上に取り付けられる。そして、第1のコネクタハウ
ジング10が電線保持部17に向かってスライドされる
と、圧接刃49が貫通孔28を通して徐々に電線保持部
17内に侵入する。
【0042】さらに、一対の圧接端子12のうち図4中
手前側に位置する一方の圧接端子12(以下符号12a
で示す)の圧接刃49は、第1のコネクタハウジング1
0を電線保持部17に向けてスライドさせると、後述の
切欠き29の矢印Cの中央部に位置する。図4中奥側に
位置する他方の圧接端子12(以下符号12bで示す)
の圧接刃49は、第1のコネクタハウジング10を電線
保持部17に向けてスライドさせると、切欠き29の矢
印Cの両端部に位置する。一方の圧接端子12aは本明
細書に記した一方の端子金具をなし、他方の圧接端子1
2bは本明細書に記した他方の端子金具をなしている。
【0043】第2のコネクタハウジング11は、絶縁性
の合成樹脂からなり筒状に形成されている。第2のコネ
クタハウジング11は、図1ないし図4に示すように、
電線装着部16と、電線保持部17とを備えている。電
線装着部16は、表面上に圧接端子14が置かれる壁1
9と、該壁19から立設した三つの立設壁20と、カバ
ー18とを備えている。
【0044】立設壁20は、互いに平行でかつ互いに等
間隔に配されている。また、三つの立設壁20のうち電
線装着部16即ち第2のコネクタハウジング11の外殻
を形成する一対の立設壁20には、それそれ、係合突起
22と、スライド突起23とが設けられている。
【0045】係合突起22とスライド突起23は、それ
ぞれ、前述した一対の立設壁20から電線装着部16即
ち第2のコネクタハウジング11の外方向に突出してい
る。スライド突起23は、立設壁20の電線保持部17
寄りの端部に設けられている。スライド突起23の端面
には、凹部24(図4に示す)が形成されている。係合
突起22は、立設壁20の電線保持部17から離れた側
の端部に設けられている。
【0046】カバー18は、ヒンジ31を介して電線保
持部17に連なっている。ヒンジ31は、後述の壁27
の縁に連なっている。カバー18は、平板状に形成され
ている。カバー18は、ヒンジ31によって、壁19と
立設壁20に対して回転自在となっている。カバー18
は、前述した係合突起22に係合可能なカバーロックア
ーム32を備えている。カバー18は、ヒンジ31を中
心として回転することで、図2に示す壁27に重なる位
置と、図1に示すカバーロックアーム32が係合突起2
2に係合して壁19と間隔をあけて相対する位置と、に
亘って変位する。
【0047】なお、カバーロックアーム32が係合突起
22に係合した状態で、互いに隣り合う立設壁20とカ
バー18とで囲まれた空間は、電線収容室21をなして
いる。電線収容室21は、一対設けられている。電線収
容室21は、互いに平行でかつそれぞれ直線状に形成さ
れている。図1中手前側に位置する一方の電線収容室2
1(以下符号21aで示す)は、後述の一方の圧接端子
14aを収容する。図1中奥側に位置する他方の電線収
容室21(以下符号21bで示す)は、後述の他方の圧
接端子14bを収容する。これらの圧接端子14a,1
4bには、第2の電線3a,3bが圧接されるので、電
線収容室21a,21bは第2の電線3a,3bを収容
する。このため、電線装着部16は第2の電線3a,3
bを取り付ける。
【0048】さらに、本明細書では、前述したカバーロ
ックアーム32が係合突起22に係合した状態で、電線
収容室21a,21bが第2の電線3a,3bを収容す
ると定義する。勿論、立設壁20間に第2の電線3a,
3bが侵入しても、カバーロックアーム32が係合突起
22に係合していない状態では、電線収容室21aが第
2の電線3a,3bを収容したとはいわない。
【0049】さらに、カバー18には、一対の突起33
が設けられている。一対の突起33は、カバー18の表
面から凸であり、カバー18が壁19と間隔をあけて相
対すると、それぞれ互いに隣り合う立設壁20間に内に
侵入する。こうして、一対の突起33は、電線収容室2
1a,21bの内側に突出する。一方の電線収容室21
a内に位置する一方の突起33(以下符号33aで示
す)には、図2及び図12などに示すように、端面から
凹の凹溝34が形成されている。凹溝34は、一方の突
起33aの全長に亘って設けられている。凹溝34内に
は、一方の第2の電線3aの突起6が侵入する。凹溝3
4内に一方の第2の電線3aの突起6が侵入しても、カ
バー18のカバーロックアーム32は係合突起22に係
合することができる。
【0050】このように、一方の突起33aは、凹溝3
4内に突起6が侵入した格好でカバーロックアーム32
が係合突起22に係合することを許容する。こうして、
一方の突起33aは、一方の圧接端子14aに一方の第
2の電線3aが圧接することを許容する。即ち、一方の
突起33aは、一方の電線収容室21aが一方の第2の
電線3aを収容することを許容して、一方の第2の電線
3aが一方の電線2aと電気的に接続することを許容す
る。
【0051】他方の電線収容室21b内に位置する他方
の突起33(以下符号33bで示す)は、他方の圧接端
子14bに一方の第2の電線3aが圧接された際に、突
起6と干渉して、カバーロックアーム32が係合突起2
2に係合することを規制する。このように、他方の突起
33bは、突起6と干渉してカバーロックアーム32が
係合突起22に係合することを規制することで、他方の
圧接端子14bに一方の第2の電線3aが圧接すること
を規制する。即ち、他方の突起33bは、他方の電線収
容室21bが一方の第2の電線3aを収容することを規
制して、一方の第2の電線3aが他方の電線2bと電気
的に接続することを規制する。
【0052】さらに、前述した一対の突起33a,33
bは、電線収容室21a,21b内に他方の第2の電線
3bが挿入されても、カバーロックアーム32が係合突
起22に係合することを許容する。このように、一対の
突起33a,33bは、電線収容室21a,21bが他
方の第2の電線3bを収容することを許容する。
【0053】このように、一対の突起33a,33b
は、電線収容室21内に取り付けられる一対の第2の電
線3a,3bのうち一方の第2の電線3aと他方の第2
の電線3bとを選り分ける。こうして、第2のコネクタ
ハウジング11は、第2の電線3a,3bを保持する。
【0054】なお、前述した電線収容室21a,21b
と突起33a,33bは、本明細書に記した第2の電線
選り分け部72を構成している。さらに、一対の突起3
3即ち一方の突起33aと他方の突起33bは、本明細
書に記した第2の突起をなしている。
【0055】電線保持部17は、電線収容室21の長手
方向に沿って電線装着部16に連なっている。電線保持
部17は、前記壁19に連なる壁25と、一対の周壁2
6と、前記壁25と間隔をあけて相対する壁27と、を
備えて筒状に形成されている。
【0056】壁25には、第1のコネクタハウジング1
0に取り付けられる圧接端子12の圧接刃49が通るこ
とのできる貫通孔28(図2に示す)が形成されてい
る。一対の周壁26は、前述した立設壁20のうち電線
装着部16の外殻を形成する一対の立設壁20と連なっ
ている。一対の周壁26は、壁25から立設している。
一対の周壁26には、それぞれ切欠き29が形成されて
いる。
【0057】切欠き29は、前記周壁26の電線装着部
16から離れた側の縁から電線装着部16に向かって周
壁26を切り欠いている。このため、周壁26は、側方
からみてコ字状に形成されている。切欠き29は、電線
装着部16に収容された圧接端子14に圧接される第2
の電線3a,3bの長手方向に沿って、周壁26即ち第
2のコネクタハウジング11を切り欠いている。切欠き
29内には、図4中などの矢印Cに沿って、周壁26の
電線装着部16から離れた側から電線装着部16に向か
ってペア電線2即ち一対の電線2a,2bが挿入され
る。なお、図4中の矢印Cは、切欠き29内への一対の
電線2a,2bの侵入方向をなしている。
【0058】また、前述した切欠き29の矢印Cに沿う
方向の中央部には、一方の電線2aの突起6と干渉(接
触)する段差30が設けられている。段差30は、切欠
き29の内縁に設けられている。この段差30により、
一方の電線2aは、切欠き29の中央部までしか侵入で
きない。段差30は、一方の電線2aが切欠き29の奥
まで侵入することを規制する。他方の電線2bは、段差
30と干渉(接触)することなく、切欠き29の奥まで
侵入できる。段差30は、他方の電線2bが切欠き29
の奥まで侵入することを許容する。壁27は、一対の周
壁26に連なっているとともに、壁25と平行である。
【0059】前述した構成によって、電線保持部17内
即ち壁25と壁27間には、切欠き29を通して電線2
a,2bが侵入可能である。切欠き29を通して電線保
持部17内に侵入した電線2a,2bの長手方向は、圧
接端子14に接続される第2の電線3a,3bの長手方
向と直交(交差)する。すなわち、電線保持部17は、
第2の電線3a,3bの長手方向と交差する状態で、電
線2a,2bを保持可能である。
【0060】また、前記段差30は、突起6と干渉して
一方の電線2aを切欠き29の矢印Cの中央部に位置づ
ける。切欠き29と段差30は、一方の圧接端子12a
に圧接するように、一方の電線2aを位置づける。さら
に、段差30が他方の電線2bを干渉しないことによ
り、この他方の電線2bを一方の電線2aより電線装着
部16寄りに位置づけるか、電線装着部16から離れた
側に位置づける。このように切欠き29と段差30は、
他方の圧接端子12bに圧接するように、他方の電線2
bを位置づける。このように、切欠き29と段差30
は、必ず一方の圧接端子12aに一方の電線2aが圧接
し、必ず他方の圧接端子12bに他方の電線2bが圧接
するように、ペア電線2即ち一対の電線2a,2bを案
内する。切欠き29と段差30は、電線2a,2bを選
り分ける。
【0061】なお、これらの切欠き29と段差30は、
本明細書に記した電線選り分け部71をなしている。さ
らに、前述した第1のコネクタハウジング10と第2の
コネクタハウジング11は、本明細書に記したコネクタ
ハウジングをなしている。
【0062】圧接端子14は、図5に示すように、電線
接続部35と、圧接端子12と電気的に接続する電気接
触部36とを備えている。電線接続部35は、第2の電
線3a,3bが表面上に置かれる底壁37と、一対の側
壁38と、複数対の圧接刃39a,39bと、を備えて
いる。底壁37は、平面形状が矩形状に形成されてい
る。底壁37の長手方向は、表面上に置かれる第2の電
線3a,3bの長手方向と平行である。
【0063】一対の側壁38は、底壁37の幅方向の両
縁から立設している。一対の側壁38は、互いの間隔を
あけて相対している。複数対の圧接刃39a,39b
は、一対の側壁38から互いに近づく方向に延びてお
り、互いの間に侵入した第2の電線3a,3bの被覆部
5を切り込んで、第2の電線3a,3bの芯線4と接触
する。電線接続部35即ち圧接端子14は、芯線4と電
気的に接続する。即ち、電線接続部35即ち圧接端子1
4は、第2の電線3a,3bと圧接する。
【0064】電気接触部36は、電線接続部35に連な
った板状の接触片40を備えている。接触片40は、前
記底壁37から一対の側壁38と同方向に立設してい
る。接触片40は、底壁37から離れた側の縁が、電線
接続部35に圧接される第2の電線3a,3bの長手方
向に沿って変位するように弾性変形自在である。
【0065】前述した構成の圧接端子14のうち図4中
手前側に位置する一方の圧接端子14(以下符号14a
で示す)は、第2のコネクタハウジング11の電線装着
部16の一方の電線収容室21a内に収容される。こう
して、圧接端子14は、第2のコネクタハウジング11
に保持される。図4中奥側に位置する他方の圧接端子1
4(以下符号14bで示す)は、他方の電線収容室21
b内に収容される。
【0066】そして、圧接刃39a,39b間に第2の
電線3a,3bが圧入されて、該圧接刃39a,39b
が第2の電線3a,3bの被覆部5を切り込んで、芯線
4と接触する。一方の圧接端子14aは、一方の第2の
電線3aと電気的に接続し、他方の圧接端子14bは、
他方の第2の電線3bと電気的に接続する。そして、電
線保持部17に向かってスライドされた第1のコネクタ
ハウジング10に保持された圧接端子12a,12bの
接触片51が図7に示すように接触片40に接触する。
【0067】さらに、第1のコネクタハウジング10を
電線保持部17に向かってスライドさせると、図8に示
すように、底壁37,48から離れた側の縁が互いに離
れる方向に接触片40,51が弾性変形する。第1のコ
ネクタハウジング10を電線保持部17に向かってスラ
イドさせて、圧接刃49が電線保持部17内に完全に侵
入すると、第2のコネクタハウジング11に取り付けら
れる第2の電線3a,3bの長手方向に接触片40,5
1が互いに接触する。
【0068】これらの接触片40,51は、図9中の矢
印K1,K2で示すように互いに近づく方向の弾性復元
力を生じる。接触片40,51が前述した弾性復元力を
生じた格好で互いに接触して、一方の圧接端子14aと
一方の圧接端子12aとは互いに電気的に接続するとと
もに、他方の圧接端子14bと他方の圧接端子12bと
は互いに電気的に接続する。
【0069】前述した構成によれば、第1のコネクタハ
ウジング10の壁41が電線保持部17の壁25と間隔
をあけた状態で、電線保持部17内に切欠き29を通し
て電線2a,2bが挿入される。このとき、電線2a,
2bの長手方向は、第2の電線3a,3bの長手方向と
直交(交差)している。さらに、一方の電線2aは、段
差30と干渉して、切欠き29の中央部に位置してい
る。他方の電線2bは、図16に示すように一方の電線
2aより電線装着部16寄りに位置しているか、図18
に示すように一方の電線2aより電線装着部16から離
れている。
【0070】第1のコネクタハウジング10を電線保持
部17に向かってスライドさせる。すると、前述したよ
うに接触片40,51が弾性復元力を生じて互いに接触
する。さらに、一方の圧接端子12aの圧接刃49に一
方の電線2aが圧接する。他方の圧接端子12bの圧接
刃49に他方の電線2bが圧接する。こうして、一方の
第2の電線3aが、一方の圧接端子14aと一方の圧接
端子12aとを介して、一方の電線2aと電気的に接続
する。他方の第2の電線3bが、他方の圧接端子14b
と他方の圧接端子12bとを介して、他方の電線2bと
電気的に接続する。
【0071】レバー部材15は、平面形状が矩形状の壁
52と、一対の周壁53とを備えている。一対の周壁5
3は、壁52の外縁から同方向に立設しており、互いの
間隔をあけて相対している。周壁53には、突起55
(図4に一方のみ示す)と、長孔54が設けられてい
る。突起55は、周壁53の端部に設けられかつスライ
ド突起23の凹部24に係合する。突起55がスライド
突起23の凹部24に係合することで、レバー部材15
は、第2のコネクタハウジング11に突起55を中心と
して回転自在に支持される。長孔54は、周壁53の中
央部に設けられかつ内側に連動突起45が侵入する。
【0072】図14に示す壁52が第2のコネクタハウ
ジング11の壁19,25と交差する状態にレバー部材
15が変位すると、前述した長孔54と連動突起45に
より、第1のコネクタハウジング10は電線保持部17
から離れた状態となる。図1に示す壁52が第2のコネ
クタハウジング11の壁19,25と平行な状態にレバ
ー部材15が変位すると、前述した長孔54と連動突起
45により、第1のコネクタハウジング10は電線保持
部17に近づいた状態となる。このように、レバー部材
15を回転することで、第1のコネクタハウジング10
を第2のコネクタハウジング11の電線保持部17に近
づけたり、該電線保持部17から遠ざけたりする。即
ち、レバー部材15を回転して、第1のコネクタハウジ
ング10をスライドさせる。
【0073】前述したコネクタ1を組み立てる際には、
まず、第2のコネクタハウジング11の立設壁20間に
圧接端子14a,14bを挿入する。そして、第1のコ
ネクタハウジング10の壁41に圧接端子12a,12
bを取り付ける。第1のコネクタハウジング10の長孔
44内にスライド突起23を通して、第1のコネクタハ
ウジング10と第2のコネクタハウジング11とを互い
に取り付ける。その後、第2のコネクタハウジング11
のスライド突起23の凹部24に突起55を挿入しかつ
長孔54内に連動突起45を挿入して、これらのコネク
タハウジング10,11にレバー部材15を取り付け
る。
【0074】前述したコネクタ1を用いて、自動車に新
たな電子機器を追加して、該電子機器を自動車に配索済
みのペア電線2と電気的に接続する際には、まず、第2
のペア電線3の第2の電線3a,3bを圧接端子14
a,14bに取り付ける。なお、これらの第2の電線3
a,3bは、前述した自動車に新たに追加される電子機
器と電気的に接続する。第2の電線3a,3bを図10
中の矢印Aに沿って圧接端子14a,14bの圧接刃3
9a,39b間に圧入して、圧接端子14a,14bに
第2の電線3a,3bを圧接する。
【0075】そして、ヒンジ31を中心としてカバー1
8を回転させて、図11に示すように、カバーロックア
ーム32を係合突起22に係合させる。このとき、図1
3に示すように、一方の突起33aが侵入する一方の電
線収容室21aに取り付けられた一方の圧接端子14a
には、一方の第2の電線3aが圧接している。一方の突
起33aの凹溝34内には一方の第2の電線3aの突起
6が侵入している。他方の突起33bが侵入する他方の
電線収容室21bに取り付けられた他方の圧接端子14
bには、他方の第2の電線3bが圧接されている。
【0076】なお、このとき、他方の突起33bと、一
方の第2の電線3aの突起6が干渉して、カバー18の
カバーロックアーム32が係合突起22に係合しない場
合には、第2の電線3a,3bを圧接端子14a,14
bから取り外す。再度、第2の電線3a,3bを圧接端
子14a,14bに圧接して、第2のコネクタハウジン
グ11に第2の電線3a,3bを取り付ける。
【0077】こうして、第2の電線選り分け部72によ
り、必ず一方の第2の電線3aを一方の圧接端子12a
と電気的に接続する一方の圧接端子14aを取り付けた
一方の電線収容室21aに収容しておく。さらに、必ず
他方の第2の電線3bを他方の圧接端子12bと電気的
に接続する他方の圧接端子14bを取り付けた他方の電
線収容室21bに収容しておく。
【0078】そして、図14及び図15に示すように、
壁52が第2のコネクタハウジング11の壁19,25
に交差した状態にレバー部材15を位置させ、第1のコ
ネクタハウジング10を電線保持部17から離してお
く。
【0079】そして、第2の電線3a,3bが取り付け
られたコネクタ1を、第2のコネクタハウジング11の
電線保持部17から既に配索されたペア電線2に近づけ
る。切欠き29を通して電線保持部17内にペア電線2
即ち電線2a,2bを挿入する。すると、一方の電線2
aは、突起6が段差30を干渉(接触)して、切欠き2
9の中央部に位置する。他方の電線2bは、図16に示
すように一方の電線2aより電線装着部16寄りに位置
しているか、図18に示すように一方の電線2aより電
線装着部16から離れている。
【0080】そして、壁52が電線装着部16の壁19
に重なるまで、レバー部材15を回転させる。すると、
前述した長孔54と連動突起45により、第1のコネク
タハウジング10は、電線保持部17に向かってスライ
ドする。すると、電線保持部17の壁25の貫通孔28
を通して圧接端子12a,12bの圧接刃49が電線保
持部17内に徐々に侵入するとともに、圧接端子14
a,14bの接触片40が圧接端子12a,12bの接
触片51に徐々に近づく。
【0081】圧接端子12a,12bの圧接刃49に電
線2a,2bが圧接するとともに、接触片40,51が
互いに近づく方向に弾性復元力を生じた格好で互いに接
触する。こうして、図17または図19に示すように、
レバー部材15の壁52が電線装着部16の壁19に重
なる。
【0082】こうして、一方の第2の電線3aと一方の
電線2aとが電気的に接続し、他方の第2の電線3bと
他方の電線2bとが電気的に接続する。このように、新
たに追加される電子機器を既に配索された電線2a,2
bに電気的に接続することができる。
【0083】本実施形態によれば、電線選り分け部71
は、必ず一方の電線2aと一方の圧接端子12aとが接
続しかつ必ず他方の電線2bと他方の圧接端子12bと
が接続するように、一対の電線2a,2bを案内する。
第1のコネクタハウジング10を電線保持部17に向け
てスライドさせると、必ず一方の圧接端子12aと一方
の圧接端子14aとが電気的に接続し、必ず他方の圧接
端子12bと他方の圧接端子14bとが電気的に接続す
る。
【0084】このため、予め一方の圧接端子12aに一
方の電線2aと同じ位相の一方の第2の電線3aを接続
し、他方の圧接端子12bに他方の電線2bと同じ位相
の他方の第2の電線3bを接続しておくことで、同じ位
相の電線2a,3aを確実に接続できるとともに、同じ
位相の電線2b,3bを確実に接続できる。
【0085】また、電線選り分け部71は、必ず一方の
電線2aと一方の圧接端子12aとを接続しかつ必ず他
方の電線2bと他方の圧接端子12bとを接続するよう
に、一対の電線2a,2bを案内する。このため、同じ
位相の電線2a,3aを容易に接続できるとともに、同
じ位相の電線2b,3bを容易に接続できる。したがっ
て、ペア電線2,3同士を容易でかつ確実に接続でき
る。
【0086】また、第2の電線選り分け部72は、一方
の第2の電線3aが他方の圧接端子14bに圧接された
状態で他方の電線収容室21b内に収容されることを規
制する。第2の電線選り分け部72は、一方の第2の電
線3aが一方の圧接端子14aに圧接された状態で一方
の電線収容室21a内に収容されることを許容する。こ
のため、第2の電線選り分け部72は、一方の第2の電
線3aが他方の電線2bに接続することを規制し、一方
の第2の電線3aが一方の電線2aと接続することを許
容する。
【0087】このため、必ず一方の第2の電線3aを一
方の圧接端子14aに圧接した状態で一方の電線収容室
21a内に収容できる。必ず他方の第2の電線3bを一
方の圧接端子14bに圧接した状態で他方の電線収容室
21b内に収容できる。このため、一方の電線2aと一
方の第2の電線3aとを確実に接続でき、他方の電線2
bと他方の第2の電線3bとを確実に接続できる。した
がって、同じ位相の電線2a,3aを確実に接続できる
とともに、同じ位相の電線2b,3bを確実に接続でき
る。したがって、ペア電線2,3同士を確実に接続でき
る。
【0088】さらに、段差30は一方の電線2aが切欠
き29の奥まで侵入することを規制し、他方の電線2b
が切欠き29の奥まで侵入することを許容する。このた
め、切欠き29内に一対の電線2a,2bを挿入するこ
とで、一方の電線2aと他方の電線2bとを選り分ける
ことができる。このため、必ず一方の電線2aと一方の
圧接端子12aとを確実に接続でき、必ず他方の電線2
bと他方の圧接端子12bとを確実に接続できる。一方
の電線2aが段差30と接触する突起6を備えている。
このため、一方の電線2aと他方の電線2bとを選り分
けることができ、一方の電線2aと一方の圧接端子12
aとをより確実に接続できる。
【0089】また、他方の突起33bは、他方の電線収
容室21b内に一方の第2の電線3aが収容されること
を規制する。一方の突起33aは、一方の電線収容室2
1a内に一方の電線3aが収容されることを許容する。
このため、一方の第2の電線3aと他方の第2の電線3
bとを選り分けることができる。
【0090】このため、突起33a,33bにより、一
方の電線収容室21a内に一方の第2の電線3aが収容
されかつ他方の電線収容室21b内に他方の第2の電線
3bが収容される。このため、一方の第2の電線3aを
一方の電線2aと確実に接続でき、他方の第2の電線3
bを他方の電線2bと確実に接続できる。したがって、
同じ位相の電線2a,3aを確実に接続できるととも
に、同じ位相の電線2b,3bを確実に接続できる。し
たがって、ペア電線2,3同士を確実に接続できる。
【0091】一方の第2の電線3aが他方の突起33b
と干渉(接触)する突起9を備えている。このため、一
方の第2の電線3aと他方の第2の電線3bとを選り分
けることができる。このため、必ず一方の第2の電線3
aを一方の電線収容室21a内に確実に収容でき、必ず
一方の第2の電線3aを一方の電線2aと確実に接続で
きる。したがって、ペア電線2,3同士をより確実に接
続できる。第1及び第2の電線選り分け部71,72に
より、ペア電線2,3同士を所望のパターンで接続でき
る。即ち、ペア電線2,3同士の誤結防止及び誤結確認
を図ることができる。また、第1及び第2の電線選り分
け部71,72により、ペア電線2,3を目視すること
なく接続できる。即ち、ブラインド作業が可能となる。
【0092】電線保持部17に電線2a,2bを保持し
て、第1のコネクタハウジング10を電線保持部17に
向かってスライドさせて、圧接端子12a,12bに電
線2a,2bを圧接させる。すると、圧接端子14a,
14bと圧接端子12a,12bとが電気的に接続す
る。このため、電線保持部17に電線2a,2bを保持
して、第1のコネクタハウジング10をスライドさせる
ことで、第2の電線3a,3bと電線2a,2bとを電
気的に接続できる。したがって、第2の電線3a,3b
と電線2a,2bとを容易に電気的に接続でき、第2の
電線3a,3bと電線2a,2bとを確実に電気的に接
続できる。
【0093】切欠き29が第2のコネクタハウジング1
1を切り欠いているので、電線保持部17は電線2a,
2bを確実に保持できる。また、電線保持部17は、第
2の電線3a,3bと交差する状態で電線2a,2bを
保持する。このため、電線保持部17内に電線2a,2
bを容易に挿入でき、電線2a,2bを圧接端子12
a,12bに確実に圧接できる。したがって、電線保持
部17内に電線2a,2bを容易に挿入できるので、第
2の電線3a,3bと電線2a,2bとを容易に電気的
に接続できる。
【0094】第2の切欠き43が第2のコネクタハウジ
ング11に対するスライド方向に沿って、第1のコネク
タハウジング10を切り欠いている。このため、電線保
持部17の切欠き29が第2のコネクタハウジング11
を切り欠いた方向と、第2の切欠き43が第1のコネク
タハウジング10を切り欠いた方向とは互いに交差して
いる。このため、第1のコネクタハウジング10を電線
保持部17に向かってスライドさせて、圧接端子12
a,12bに電線2a,2bを圧接すると、切欠き29
と第2の切欠き43とで電線2a,2bの外周を包囲す
ることとなる。したがって、第2の電線3a,3bと接
続された電線2a,2bが不意に脱落することを防止で
きる。
【0095】圧接端子14a,14bの接触片40と、
圧接端子12a,12bの接触片51とは、第2の電線
3a,3bの長手方向に互いに接触して互いに近づく方
向に弾性復元力を発生する。このため、第1のコネクタ
ハウジング10を電線保持部17に向かってスライドさ
せると、圧接端子14a,14bと圧接端子12a,1
2bとが確実に電気的に接続して、第2の電線3a,3
bと電線2a,2bとが確実に電気的に接続する。した
がって、第2の電線3a,3bと電線2a,2bとをよ
り確実に電気的に接続できる。
【0096】接触片40,51は、底壁37,48から
立設しかつこれらの底壁37,48から離れた側の縁が
第2の電線3a,3bの長手方向に沿って変位自在であ
る。このため、第1のコネクタハウジング10を電線保
持部17に向かってスライドさせると、接触片40,5
1は互いに接触して互いに近づく方向に弾性復元力を確
実に発生する。したがって、第2の電線3a,3bと電
線2a,2bとをより一層確実に電気的に接続できる。
【0097】レバー部材15を回転させることで、第1
のコネクタハウジング10をスライドさせる。このた
め、第1のコネクタハウジング10を確実にスライドで
き、圧接端子12a,12bに電線2a,2bを確実に
圧接できる。したがって、第2の電線3a,3bと電線
2a,2bとをより一層確実に電気的に接続できる。
【0098】次に、本発明の第2の実施形態にかかるコ
ネクタを図20及び図21を参照して説明する。なお、
前述した第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。本実施形態のコネクタ1は、前述し
た第1の実施形態のコネクタ1からレバー部材15を取
り外したものである。他の構成は、前述した第1の実施
形態のコネクタ1と同等である。
【0099】本実施形態のコネクタ1の圧接端子12
a,12bに電線2a,2bを圧接する際には、図21
に示す工具60を用いる。工具60は、ペンチ状に形成
されており、作用部61と支点部62と入力部63とを
備えている。作用部61は、互いに離れたり近づいたり
(接離)する一対の挟み片64を備えている。一対の挟
み片64は、互いの間にコネクタ1を挟む。支点部62
は、一対の挟み片64を互いに接離自在に支持する。入
力部63は、一対の挟み片64と連動して互いに接離す
る一対の柄65を備えている。前述した構成の工具60
は、作業員が一対の柄65を互いに近づけると、一対の
挟み片64が互いに近づく。
【0100】本実施形態のコネクタ1は、前述した第1
の実施形態と同様に組み立てられる。まず、第2のコネ
クタハウジング11の立設壁20間に圧接端子14a,
14bを収容する。そして、第1のコネクタハウジング
10の壁41に圧接端子12a,12bを取り付ける。
第1のコネクタハウジング10の長孔44内にスライド
突起23を通して、第2のコネクタハウジング11と第
1のコネクタハウジング10とを互いに取り付ける。
【0101】前述したコネクタ1を用いて、自動車に新
たな電子機器を追加して、該電子機器を自動車に配索済
みの電線2a,2bと電気的に接続する際には、前述し
た第1の実施形態と同様に、まず、第2の電線3a,3
bを圧接端子14a,14bに取り付ける。そして、ヒ
ンジ31を中心としてカバー18を回転させて、カバー
ロックアーム32を係合突起22に係合させる。
【0102】第2の電線3a,3bが取り付けられたコ
ネクタ1を、図21に示すように、工具60の一対の挟
み片64間に挟む。工具60毎、コネクタ1を第2のコ
ネクタハウジング11の電線保持部17から既に配索さ
れた電線2a,2bに近づける。切欠き29を通して電
線保持部17内に電線2a,2bを挿入する。このと
き、一方の電線2aは、切欠き29の中央部に位置して
いる。他方の電線2bは、一方の電線2aより電線装着
部16寄りに位置しているか、一方の電線2aより電線
装着部16から離れている。
【0103】そして、一対の柄65を互いに近づけて、
第1のコネクタハウジング10を電線保持部17に向か
ってスライドさせる。すると、電線保持部17の壁25
の貫通孔28を通して圧接端子12a,12bの圧接刃
49が電線保持部17内に徐々に侵入するとともに、圧
接端子14a,14bの接触片40が圧接端子12a,
12bの接触片51に徐々に近づく。圧接端子12a,
12bの圧接刃49に電線2a,2bが圧接するととも
に、接触片40,51が互いに近づく方向に弾性復元力
を生じた格好で互いに接触する。
【0104】こうして、一方の第2の電線3aと一方の
電線2aとが電気的に接続し、他方の第2の電線3bと
他方の電線2bとが電気的に接続する。このように、新
たに追加される電子機器を既に配索された電線2a,2
bに電気的に接続することができる。
【0105】本実施形態によれば、前述した第1の実施
形態と同様に、電線選り分け部71が必ず一方の電線2
aと一方の圧接端子12aとを接続しかつ必ず他方の電
線2bと他方の圧接端子12bとが接続するように、一
対の電線2a,2bを案内する。
【0106】また、第2の電線選り分け部72は、一方
の第2の電線3aが他方の圧接端子14bに圧接された
状態で他方の電線収容室21b内に収容されることを規
制する。第2の電線選り分け部72は、一方の第2の電
線3aが一方の圧接端子14aに圧接された状態で一方
の電線収容室21a内に収容されることを許容する。こ
のため、第2の電線選り分け部72は、一方の第2の電
線3aが他方の電線2bに接続することを規制し、一方
の第2の電線3aが一方の電線2aと接続することを許
容する。
【0107】このため、必ず一方の第2の電線3aを一
方の圧接端子14aに圧接した状態で一方の電線収容室
21a内に収容できる。必ず他方の第2の電線3bを他
方の圧接端子14bに圧接した状態で他方の電線収容室
21b内に収容できる。したがって、一方の電線2aと
一方の第2の電線3aとを確実に電気的に接続でき、他
方の電線2bと他方の第2の電線3bとを確実に電気的
に接続できる。このため、同じ位相の電線2a,3aを
確実に接続できるとともに、同じ位相の電線2b,3b
を確実に接続できる。したがって、ペア電線2,3同士
を容易でかつ確実に互いに電気的に接続できる。
【0108】段差30は一方の電線2aが切欠き29の
奥まで侵入することを規制し、他方の電線2bが切欠き
29の奥まで侵入することを許容する。一方の電線2a
が段差30と接触する突起6を備えている。このため、
切欠き29内に一対の電線2a,2bを挿入すること
で、一方の電線2aと他方の電線2bとを選り分けるこ
とができる。したがって、一方の電線2aと一方の圧接
端子12aとを確実に接続でき、他方の電線2bと他方
の圧接端子12bとを確実に接続できる。
【0109】また、他方の突起33bは、他方の電線収
容室21b内に一方の第2の電線3aが収容されること
を規制する。一方の突起33aは、一方の電線収容室2
1a内に一方の電線3aが収容されることを許容する。
一方の第2の電線3aが他方の突起33bと干渉(接
触)する突起9を備えている。このため、突起33a,
33bにより、一方の第2の電線3aと他方の第2の電
線3bとを選り分けることができる。したがって、必ず
一方の電線収容室21a内に一方の第2の電線3aが収
容されかつ必ず他方の電線収容室21b内に他方の第2
の電線3bが収容される。このため、一方の第2の電線
3aを一方の電線2aと確実に接続でき、他方の第2の
電線3bを他方の電線2bと確実に接続できる。第1及
び第2の電線選り分け部71,72により、ペア電線
2,3同士を所望のパターンで接続できる。即ち、ペア
電線2,3同士の誤結防止及び誤結確認を図ることがで
きる。また、第1及び第2の電線選り分け部71,72
により、ペア電線2,3を目視することなく接続でき
る。即ち、ブラインド作業が可能となる。
【0110】また、電線保持部17に電線2a,2bを
保持して、第1のコネクタハウジング10をスライドさ
せることで、第2の電線3a,3bと電線2a,2bと
を電気的に接続できる。したがって、第2の電線3a,
3bと電線2a,2bとを容易に電気的に接続でき、第
2の電線3a,3bと電線2a,2bとを確実に電気的
に接続できる。
【0111】工具60の一対の柄65を互いに近づける
ことで、第1のコネクタハウジング10をスライドさせ
る。このため、第1のコネクタハウジング10を確実に
スライドでき、圧接端子12a,12bに電線2a,2
bを確実に圧接できる。したがって、第2の電線3a,
3bと電線2a,2bとをより一層確実に電気的に接続
できる。
【0112】さらに、前述した第1及び第2の実施形態
では、一方の電線2aの外径Rと他方の電線2bの外径
Rとを等しくしており、一方の第2の電線3aの外径R
aと他方の第2の電線3bの外径Raとを等しくしてい
る。さらに、一方の電線2aに突起6を設け、一方の第
2の電線3aに突起9を設けている。こうして、一方の
電線2aを一方の第2の電線3aと接続させ、他方の電
線2bを他方の第2の電線3bと接続させている。
【0113】しかしながら本発明では、一方の電線2a
の外径R1(図22、図24及び図25に示す)を他方
の電線2bの外径R2(図22、図24及び図25に示
す)より大きく形成し、一方の第2の電線3aの外径R
a1(図22ないし図25に示す)を他方の第2の電線
3bの外径Ra2(図22及び図23に示す)より大き
く形成しても良い。なお、図22ないし図25中におい
て、前述した第1の実施形態と同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。
【0114】この場合、一方の電線2aは段差30と干
渉(接触)して切欠き29の奥まで侵入することが規制
される。一方の電線2aは切欠き29の矢印Cに沿う方
向の中央部に位置づけられる。一方の電線2aと他方の
電線2bとを選り分けることができる。一方の第2の電
線3aは他方の突起33bと干渉して他方の電線収容室
21b内に収容されることが規制される。一方の第2の
電線3aは一方の突起33aと干渉せずに一方の電線収
容室21a内に収容される。一方の第2の電線3aと他
方の第2の電線3bとを選り分けることができる。
【0115】本発明では、前述したように電線2a,2
bの外径R1,R2を互いに異なるように形成し、第2
の電線3a,3bの外径Ra1,Ra2を互いに異なる
ように形成することで、互いに同じ位相の一方の電線2
aと一方の第2の電線3aを接続しても良い。さらに、
互いに同じ位相の他方の電線2bと他方の第2の電線3
bを接続しても良い。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明によれば、電線選り分け部は、必ず一方の電線と
一方の端子金具とが接続しかつ他方の電線と他方の端子
金具とが接続するように、一対の電線を案内する。この
ため、予め一方の端子金具に一方の電線と同じ位相の電
線を接続し、他方の端子金具に他方の電線と同じ位相の
電線を接続しておくことで、同じ位相の電線同士を確実
に接続できる。また、電線選り分け部により一方の電線
と一方の端子金具とが接続しかつ他方の電線と他方の端
子金具とが接続する。このため、同じ位相の電線同士を
容易に接続できる。したがって、ペア電線同士を容易で
かつ確実に接続できる。第1及び第2の電線選り分け部
により、ペア電線同士を所望のパターンで接続できる。
即ち、ペア電線同士の誤結防止及び誤結確認を図ること
ができる。また、第1及び第2の電線選り分け部によ
り、ペア電線を目視することなく接続できる。即ち、ブ
ラインド作業が可能となる。
【0117】請求項2に記載の本発明によれば、段差は
一方の電線が切欠きの奥まで侵入することを規制し、他
方の電線が切欠きの奥まで侵入することを許容する。こ
のため、切欠き内に一対の電線を挿入することで、一方
の電線と他方の電線とを選り分けることができる。この
ため、一方の電線と一方の端子金具とを確実に接続で
き、他方の電線と他方の端子金具とを確実に接続でき
る。したがって、ペア電線同士を容易でかつ確実に接続
できる。
【0118】請求項3に記載の本発明によれば、一方の
電線が段差と接触する突起を備えている。このため、一
方の電線と他方の電線とを選り分けることができる。こ
のため、一方の電線と一方の端子金具とをより確実に接
続できる。したがって、ペア電線同士をより確実に接続
できる。
【0119】請求項4に記載の本発明によれば、一方の
電線の外径が他方の電線より大きい。このため、一方の
電線が段差と確実に干渉して、一方の電線と他方の電線
とを選り分けることができ、一方の電線と一方の端子金
具とをより確実に接続できる。したがって、ペア電線同
士をより確実に接続できる。
【0120】請求項5に記載の本発明によれば、第2の
電線選り分け部が、一方の第2の電線が他方の電線に接
続することを規制し、一方の第2の電線が一方の電線と
接続することを許容する。このため、必ず第2の電線選
り分け部により、一方の第2の電線と一方の電線とを接
続でき、他方の第2の電線と他方の電線とを接続でき
る。
【0121】このため、一方の第2の電線と一方の電線
とを予め同じ位相に定めておき、他方の第2の電線と他
方の電線とを予め同じ位相に定めておくことにより、同
じ位相の電線同士を確実に接続できる。
【0122】請求項6に記載の本発明によれば、第2の
突起は、他方の電線収容室内に一方の第2の電線が収容
されることを規制する。また、他方の電線収容室内に
は、一方の電線と接続する一方の第2の電線が収容され
る。このため、第2の突起により、一方の電線収容室内
に一方の第2の電線が収容されかつ他方の電線収容室内
に他方の第2の電線が収容される。このため、必ず一方
の第2の電線を一方の電線と確実に接続でき、必ず他方
の第2の電線を他方の電線と確実に接続できる。したが
って、一方の第2の電線と一方の電線とを予め同じ位相
に定めておき、他方の第2の電線と他方の電線とを予め
同じ位相に定めておくことにより、同じ位相の電線同士
を確実に接続できる。したがって、ペア電線同士を容易
でかつ確実に接続できる。
【0123】請求項7に記載の本発明によれば、一方の
第2の電線が第2の突起と接触する突起を備えている。
このため、一方の第2の電線を一方の電線収容室内に確
実に収容でき、一方の第2の電線と他方の第2の電線と
を選り分けることができる。このため、一方の第2の電
線を一方の電線と確実に接続できる。したがって、ペア
電線同士をより確実に接続できる。
【0124】請求項8に記載の本発明によれば、一方の
第2の電線の外径が他方の第2の電線より大きい。この
ため、一方の第2の電線が第2の突起と確実に干渉し
て、一方の第2の電線を一方の電線収容室内に確実に収
容できる。一方の第2の電線と他方の第2の電線とを選
り分けることができる。一方の第2の電線を一方の電線
と確実に接続できる。したがって、ペア電線同士をより
確実に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるコネクタの斜
視図である。
【図2】図1に示されたコネクタに電線が取り付けられ
ていない状態を示す斜視図である。
【図3】図2中の矢印III方向からみたコネクタの斜
視図である。
【図4】図3に示されたコネクタを分解して示す斜視図
である。
【図5】図1に示されたコネクタの圧接端子を示す斜視
図である。
【図6】図1に示されたコネクタの第2のコネクタハウ
ジングの電線保持部から第1のコネクタハウジングが離
れている状態を示す断面図である。
【図7】図6に示された状態から第1のコネクタハウジ
ングが電線保持部に向かってスライドされ始めた状態を
示す断面図である。
【図8】図7に示された状態から第1のコネクタハウジ
ングが電線保持部に向かってさらにスライドされた状態
を示す断面図である。
【図9】図8に示された状態から第1のコネクタハウジ
ングが電線保持部に向かって完全にスライドされた状態
を示す断面図である。
【図10】図3に示されたコネクタの圧接端子に第2の
電線が圧接される状態を示す斜視図である。
【図11】図3に示されたコネクタに第2の電線が取り
付けられた状態を示す斜視図である。
【図12】図2中のXII−XII線に沿う断面図であ
る。
【図13】図11中のXIII−XIII線に沿う断面
図である。
【図14】図11に示された第2の電線付きのコネクタ
を電線に近づける状態を示す斜視図である。
【図15】図14に示されたコネクタなどの側面図であ
る。
【図16】図15に示す状態からコネクタの電線保持部
内に電線を挿入した状態を示す側面図である。
【図17】図16に示す状態からレバー部材を回転させ
て第1のコネクタハウジングを電線保持部に向かって移
動させた状態を示す側面図である。
【図18】図11に示された第2の電線付きのコネクタ
の電線保持部内に一方の電線より他方の電線が電線装着
部から離れた状態で挿入された状態を示す側面図であ
る。
【図19】図18に示す状態からレバー部材を回転させ
て第1のコネクタハウジングを電線保持部に近づけた状
態を示す側面図である。
【図20】本発明の第2の実施形態にかかるコネクタの
斜視図である。
【図21】図20に示されたコネクタに電線を取り付け
る状態を示す斜視図である。
【図22】本発明のコネクタの変形例を示す斜視図であ
る。
【図23】図22中のD−D線に沿う断面図である。
【図24】図22に示されたコネクタの電線保持部内に
電線を挿入した状態を示す側面図である。
【図25】図24に示す状態からカバー部材を回転させ
て第1のコネクタハウジングを電線保持部に向かって移
動させた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2a 一方の電線 2b 他方の電線 3a 一方の第2の電線 3b 他方の第2の電線 5 被覆部 6 突起 8 被覆部 9 突起(第3の突起) 10 第1のコネクタハウジング(コネクタハウジン
グ) 11 第2のコネクタハウジング(コネクタハウジン
グ) 12 圧接端子(端子金具) 12a 一方の圧接端子(一方の端子金具) 12b 他方の圧接端子(他方の端子金具) 16 電線装着部 21 電線収容室 21a 一方の電線収容室 21b 他方の電線収容室 29 切欠き 30 段差 33 突起(第2の突起) 33a 一方の突起(第2の突起) 33b 他方の突起(第2の突起) 71 電線選り分け部 72 第2の電線選り分け部 R 電線の外径 Ra 第2の電線の外径 R1 一方の電線の外径 R2 他方の電線の外径 Ra1 一方の第2の電線の外径 Ra2 他方の第2の電線の外径 C 切欠きへの電線の侵入方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ電線と電気的に接続される一対
    の端子金具と、 前記端子金具を保持するコネクタハウジングと、を備え
    たコネクタにおいて、 前記コネクタハウジングに設けられ、かつ一対の電線を
    案内して、一対の電線のうち一方の電線を必ず一対の端
    子金具のうち一方の端子金具に接続させるとともに、他
    方の電線を必ず他方の端子金具に接続させる電線選り分
    け部を備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記電線選り分け部は、コネクタハウジ
    ングを切り欠いているとともに内側に一対の電線が侵入
    する切欠きと、切欠きの内縁でかつ前記一対の電線の切
    欠きへの侵入方向の中央部に設けられた段差と、を備
    え、 前記段差は、前記一方の電線と接触して該一方の電線が
    切欠きの奥まで侵入することを規制するとともに、前記
    他方の電線が切欠きの奥まで侵入することを許容するこ
    とを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 一対の電線の外径は等しいとともに、一
    方の電線は、被覆部の外表面から突出しかつ前記切欠き
    内に侵入すると前記段差と接触する突起を備えたことを
    特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記一方の電線の外径は、前記他方の電
    線の外径より大きいとともに、一方の電線は、前記切欠
    き内に侵入すると前記段差と接触することを特徴とする
    請求項2記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記コネクタハウジングは、一対の第2
    の電線を取り付ける電線装着部を備え、 前記電線装着部に一対の第2の電線が取り付けられる
    と、これらの第2の電線はそれぞれ電線と電気的に接続
    するとともに、 電線装着部は、一対の第2の電線のうち一方の第2の電
    線が前記他方の電線と接続することを規制するととも
    に、前記一方の第2の電線が前記一方の電線と電気的に
    接続することを許容する第2の電線選り分け部を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれ
    か一項に記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記第2の電線選り分け部は、第2の電
    線を収容する一対の電線収容室と、電線収容室それぞれ
    の内側に突出した一対の第2の突起を備え、一方の電線
    収容室は一方の第2の電線を収容しかつ他方の電線収容
    室は他方の第2の電線を収容し、 一対の第2の突起は、電線収容室が他方の第2の電線を
    収容することを許容するとともに、 他方の電線収容室に設けられた第2の突起は、他方の電
    線収容室が前記一方の第2の電線を収容することを規制
    することを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 一対の第2の電線の外径は等しいととも
    に、一方の第2の電線は、被覆部の外表面から突出しか
    つ前記他方の電線収容室内に侵入すると第2の突起と干
    渉する第3の突起を備えたことを特徴とする請求項6記
    載のコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記一方の第2の電線の外径は、前記他
    方の第2の電線の外径より大きいとともに、一方の第2
    の電線は、前記他方の電線収容室内に侵入すると前記第
    2の突起と干渉することを特徴とする請求項6記載のコ
    ネクタ。
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