JP2920819B2 - ケーブルコネクタ - Google Patents

ケーブルコネクタ

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JP2920819B2
JP2920819B2 JP7008951A JP895195A JP2920819B2 JP 2920819 B2 JP2920819 B2 JP 2920819B2 JP 7008951 A JP7008951 A JP 7008951A JP 895195 A JP895195 A JP 895195A JP 2920819 B2 JP2920819 B2 JP 2920819B2
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隆男 鈴木
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルコネクタに関
し、特に、ディスクリート・ワイヤ等からなるケーブル
とコネクタとを用いて電気的接続を行う機器において使
用されるケーブルコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のケーブルコネクタとしては、図8
に示したように、ベースインシュレータ5、圧接部6a
を突出させた状態でベースインシュレータ5に組み込ま
れたコンタクト6、並びにベースインシュレータ5に対
して相対移動自在なカバーインシュレータ7とから構成
されるものがある。ここで、カバーインシュレータ7
は、ベースインシュレータ5に装着される際にケーブル
を保持し、また上記相対移動によりケーブルを圧接部6
aに圧接させるものである。
【0003】この従来のケーブルコネクタにおいて、デ
ィスクリート・ワイヤ等からなるケーブルを圧接する場
合には、図9のように、まず、ケーブル8を粘着テープ
9の粘着面に、例えば専用の治具を用いて、コンタクト
のピッチに合う所定のピッチで張り付ける。次に、ベー
スインシュレータ5とカバーインシュレータ7とを図1
0のように離間させた状態に保持し、これらの間の隙間
に位置するコンタクト6の圧接部6aにケーブルを合わ
せて置く。そして、この状態で、カバーインシュレータ
7を治具を用いてベースインシュレータ側に装置移動さ
せて押し込むことで、ケーブル8を構成する各ワイヤを
圧接部6aにそれぞれ圧接させ、両者を導通させるよう
に成っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ケーブルコネクタの場合には、ケーブルを構成する各ワ
イヤをコンタクトの圧接部に対応して正しく位置決めさ
せるために、ケーブル圧接作業の前に、予め粘着テープ
等を用いてケーブルを整列させる必要がある。このた
め、ケーブルの接続作業に工数がかかり、煩雑となって
しまうという問題がある。また、整列を精度高く行うた
めには、専用の治工具が必要になる結果、コストが増大
するという問題もある。
【0005】本発明の目的は、ケーブルの接続作業を容
易に行うことができて、コストの削減化を図ることが可
能である、ケーブルコネクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ベース
インシュレータと、圧接部を有し該圧接部を突出させた
状態で前記ベースインシュレータに組み込まれたコンタ
クトと、前記ベースインシュレータに装着されると共に
前記ベースインシュレータに装着される際にケーブルを
押圧して該ケーブルを前記圧接部に圧接させるカバーイ
ンシュレータとを含むケーブルコネクタにおいて、前記
圧接部を受け入れる圧接部受容孔、及び該圧接部受容孔
に対して交差するように延在し、前記ケーブルを前記圧
接部受容孔に挿通させ、更に前記ケーブルを保持するケ
ーブル挿通孔が前記カバーインシュレータに設けられ、
前記圧接部受容孔内に筒状部が形成され、該筒状部は、
前記圧接部受容孔と前記ケーブル挿通孔との交差部分
で、前記圧接部受容孔から前記ケーブル挿通孔を分離し
て該ケーブル挿通孔に連続性を持たせるものであること
を特徴とするケーブルコネクタが得られる。
【0007】また、本発明によれば、上記ケーブルコネ
クタにおいて、前記ケーブル挿通孔からはみ出した前記
ケーブルを保持する保持溝が前記カバーインシュレータ
に設けられていることを特徴とするケーブルコネクタが
得られる。
【0008】
【作用】本発明のケーブルコネクタでは、圧接部受容孔
に対して交差するように延在しているカバーインシュレ
ータのケーブル挿通孔にケーブルを挿通させるだけで、
ケーブルが整列される。このため、従来のようにケーブ
ルを予め整列させる必要がない。そして、この状態で、
カバーインシュレータをコンタクトを組み込んであるベ
ースインシュレータに押し込むことで、ケーブルとコン
タクトとの圧接作業が完了する。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1及び図2に、本発明の一実施例のケーブルコ
ネクタを示した。この実施例のケーブルコネクタは、合
成樹脂で作られた絶縁性のベースインシュレータ1、金
属板で作られた導電性のコンタクト2、並びに合成樹脂
で作られた絶縁性のカバーインシュレータ3等から構成
される。
【0010】ベースインシュレータ1の両側には、カバ
ーインシュレータ3との嵌合時においてカバーインシュ
レータ3の移動のガイドとなる突起1aがそれぞれ形成
されている。ベースインシュレータ1には、多数のコン
タクト2を収容するための収容孔(図示せず)が所定の
間隔で上下2列に形成されている。また、ベースインシ
ュレータ1の嵌合側面には、相手側コネクタのコンタク
ト(図示せず)をベースインシュレータ1内に挿通させ
るための開口部1bが形成されている。
【0011】コンタクト2は、収容孔内に収容され、こ
れにより所定の間隔で上下2列に並設されてベースイン
シュレータ1に固着されている。各コンタクト2は、そ
の一端(図2では図面上、上端)に形成された圧接部2
aを、ベースインシュレータ1のカバーインシュレータ
対向面から突出させた状態で、ベースインシュレータ1
に組み込まれている。この圧接部2aは、略矢羽状に成
っており、その中央部分に切込みが入れられている。
【0012】カバーインシュレータ3は、更に図3をも
参照して、コンタクト2の圧接部2aを受け入れる圧接
部受容孔3a、並びにケーブルを圧接部受容孔3bに挿
通させると共にケーブルを保持するためのケーブル挿通
孔3bを有している。ケーブル挿通孔3bは、圧接部受
容孔3aに対して交差して延在している。また、カバー
インシュレータ3には、ケーブルの余長を差し込んで、
ケーブルを保持するための溝3dが形成されている。
【0013】圧接部受容孔3a内には、筒状部3cが形
成されている。この筒状部3cは、圧接部受容孔3aと
ケーブル挿通孔3bとの交差部分において、圧接部受容
孔3aからケーブル挿通孔3bを分離して圧接部受容孔
3aの両側にそれぞれ延在しているケーブル挿通孔3b
同士を一体化し、ケーブル挿通孔3bに連続性を持たせ
てある。従って、このような筒状部3cを形成すること
で、ケーブル挿通孔3bが圧接部受容孔3aの部分にお
いて途切れることがなく、挿入されたケーブルが圧接部
受容孔3aを通過する際に、ケーブルが圧接部受容孔3
bに引っ掛かることが防止される。尚、この筒状部3c
は、後述するようにケーブルを圧接する際に、コンタク
ト2の圧接部2aによって突き破られ、その中を通る電
線と圧接部2aが圧接し、これによりコンタクト2がケ
ーブルに接続される。
【0014】次に、本実施例のケーブルコネクタにおけ
るケーブルの接続手順を説明する。先ず、ケーブル4を
その一端部において外側の絶縁被覆4aを剥いで内部の
導体4bを露出させる端末処理を施す。そして、このケ
ーブル4の露出させた導体4bを、図4に示したよう
に、カバーインシュレータ3のケーブル挿通孔3bに差
し込み、またケーブル4の導体4aの余長部分をカバー
インシュレータ3に設けられた溝3dに嵌め込んで固定
する。これにより、ケーブル4がコンタクト2との圧接
前に抜け出すことが防止される。尚、本発明のケーブル
コネクタにおいては、ケーブルとして、フラット・リボ
ンケーブル、あるいはバラ線のケーブルを使用できるこ
とは勿論である。
【0015】次いで、ケーブル4の全てのワイヤを上述
のよう端末処理をしてカバーインシュレータ3のケーブ
ル挿通孔3bに通し、その後、例えばカバーインシュレ
ータ3をベースインシュレータ1側に相対移動させ、ベ
ースインシュレータ1に押し込む。これにより、図5に
示したように、コンタクト2の圧接部2aがカバーイン
シュレータ3の筒状部3cを突き破り、その中を通るケ
ーブル4の導体4bと接続し、これによりケーブ4とコ
ンタクト2とが圧接した状態となる。
【0016】ここで、上記の筒状部3cの役目につい
て、より詳細に説明する。つまり、ケーブル挿通孔3b
にケーブル4の導体4bを挿入する場合において、筒状
部3cが形成されている場合には、図6に示したよう
に、ケーブル4の導体4bは圧接部受容孔3aの部分に
おいて引っ掛かることなく通過することができる。これ
に対して、このような筒状部3cがない場合には、図7
のように、挿入されたケーブル4の導体4bが圧接部受
容孔3aに引っ掛かってしまう。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、従来のようにケーブル
を予め整列させる必要がなく、カバーインシュレータに
設けられたケーブル挿通孔にケーブルを差し込み、カバ
ーインシュレータをベースインシュレータに押し込むこ
とで、ケーブルとコンタクトとの圧接作業が完了するた
め、ケーブル接続作業が容易で、コスト削減化が可能な
ケーブルコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のケーブルコネクタを示し、
(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、
(d)は平面図である。
【図2】図1に示すケーブルコネクタにおいてカバーイ
ンシュレータを押し込む前の状態を示す正面図である。
【図3】図1に示すケーブルコネクタを構成するカバー
インシュレータの一部断面斜視図である。
【図4】図1に示すケーブルコネクタにおいてカバーイ
ンシュレータにケーブルを差し込んだ状態を示す要部の
断面図である。
【図5】図4に示す状態からカバーインシュレータを移
動させてケーブルを圧接した状態を示す要部の断面図で
ある。
【図6】図1に示すケーブルコネクタにおいてカバーイ
ンシュレータの筒状部がケーブルをガイドしている状態
を示す要部の断面図である。
【図7】図1に示すケーブルコネクタのカバーインシュ
レータに筒状部がない場合の状態を示す要部の断面図で
ある。
【図8】従来のケーブルコネクタの一例を示し、(a)
は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。
【図9】図8に示すケーブルコネクタに接続されるケー
ブルの一例を示し、(a)は粘着テープ上にケーブルを
整列させた状態の平面図、(b)は正面図である。
【図10】図8に示すケーブルコネクタにおいてカバー
インシュレータを押し込む前の状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベースインシュレータ 2 コンタクト 2a 圧接部 3 カバーインシュレータ 3a 圧接部受容孔 3b ケーブル挿通孔 3c 筒状部 4 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−23092(JP,A) 特開 昭58−206083(JP,A) 実開 平4−72553(JP,U) 実開 平3−88265(JP,U) 実開 昭63−22070(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 9/03 H01R 9/07 H01R 4/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースインシュレータと、圧接部を有し
    該圧接部を突出させた状態で前記ベースインシュレータ
    に組み込まれたコンタクトと、前記ベースインシュレー
    タに装着されると共に前記ベースインシュレータに装着
    される際にケーブルを押圧して該ケーブルを前記圧接部
    に圧接させるカバーインシュレータとを含むケーブルコ
    ネクタにおいて、前記圧接部を受け入れる圧接部受容
    孔、及び該圧接部受容孔に対して交差するように延在
    し、前記ケーブルを前記圧接部受容孔に挿通させ、更に
    前記ケーブルを保持するケーブル挿通孔が前記カバーイ
    ンシュレータに設けられ、前記圧接部受容孔内に筒状部
    が形成され、該筒状部は、前記圧接部受容孔と前記ケー
    ブル挿通孔との交差部分で、前記圧接部受容孔から前記
    ケーブル挿通孔を分離して該ケーブル挿通孔に連続性を
    持たせるものであることを特徴とするケーブルコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル挿通孔からはみ出した前記
    ケーブルを保持する保持溝が前記カバーインシュレータ
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載のケー
    ブルコネクタ。
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