JP3904381B2 - ランプユニットの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルームランプ等のランプユニットを、車体パネルを覆うルーフトリム等の内装用壁材のランプ装着窓に取り付けるためのランプユニットの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車体パネルを覆うルーフトリム又はドアトリム等の内装用壁材に、ルームランプ又はカーテシランプ等のランプユニットを取り付ける場合には、該内装用壁材に開口したランプ装着窓に各ランプユニットを装着していた。
図23及び図24は、実開平4−57454号及び特開平5−131882号公報等に開示された従来例の自動車用天井の組付方法及びランプユニットの取付構造を説明する為の斜視図及び断面図である。図23に示すように、車両ボディー1の車体パネルであるボディー天井2の下側には、先ず、ルーフハーネス37が取付けられ、次いで、前記ボディー天井2を覆う内装用壁材であるルーフトリム30が取付けられる。
【0003】
そして、前記ルーフトリム30に開口したランプ装着窓であるルームランプ取付口31a及びマップランプ取付口31bから、前記ルーフハーネス37のコネクタ40,41を配線37a,37bとともに一旦下方に引き出して、ルームランプ35及びマップランプ36等のランプユニットにそれぞれ接続する。次に、再び配線37a,37bをルームランプ取付口31a及びマップランプ取付口31bを介してそれぞれルーフトリム30上に位置させてから、ルームランプ35及びマップランプ36をルームランプ取付口31a及びマップランプ取付口31bにそれぞれネジ締め等により取り付ける。そして最後に、バックミラー38及びサンバイザー39等の非電装品がルーフトリム30に取付けられ、自動車用天井が組付けられる。
【0004】
例えば、ランプユニットである前記ルームランプ35は、図24に示すように、主としてハウジング34と、バルブ(電球)44と、カバーレンズ33とから成っている。バルブ44は、ハウジング34に固着されたバルブ接点としてのバスバー43,43の間に挿着され、バスバー43の一方がルームランプ側コネクタ45に接続されている。ハウジング34には、ルームランプ35をルーフトリム30に固定する為のタッピングスクリュー42が取付けられている。ルーフトリム30には、タッピングスクリュー42が差し込まれる取付孔32が設けられている。
【0005】
更に、前記ルームランプ35には、図示していないが、前記バスバー43に接続されたスイッチ回路を収容してバルブ44のON・OFF切替え可能なスイッチユニットが取付けられる。又、車両の仕様によっては、上記構成に加えてバルブ44の配光性を考慮したリフレクタ(反射器)が、ハウジング34の車体パネル側に装着される。
【0006】
又、図25及び図26は、特開平1−307108号等に開示された従来例のランプユニットの取付構造を説明する為の概略図及び要部断面図である。図25及び図26に示すように、ルームランプ57及びスポットライト58は、車体パネルであるボディー天井52を覆う内装用壁材としてのルーフトリム53に開口したランプ装着窓55,56にそれぞれ装着されるランプユニットである。
これらルームランプ57及びスポットライト58は、図25に示したように、回路体を絶縁シートに固定したフラットワイヤハーネス51により配線され、ルーフハーネス50として一体化されている。
【0007】
そこで、上記ルームランプ57及びスポットライト58や、図示しないバックミラー及びサンバイザー等の天井装着品をルーフトリム53に予め取り付けてルーフモジュールを形成しておき、そのルーフモジュールをボディー天井52に取り付けるようにすれば、作業性の良くないルーフトリム取付け時における装着品の取付作業が省略でき、組付け作業が簡単になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図23及び図24に示した従来の自動車用天井の組付方法では、例えば、上述の如き従来のルームランプ35をルーフトリム30に取り付ける際、ルーフハーネス37の配線37aに接続されたコネクタ40をルームランプ取付口31aから一旦下方に引き出して、ルームランプ35のルームランプ側コネクタ45に嵌合接続する必要がある。そして、嵌合作業後、再びルーフハーネス37の配線37aと共にコネクタ45,40をランプ装着窓31aを介してそれぞれルーフトリム30上に位置させてから、タッピングスクリュー42により、ルームランプ35をランプ装着窓31aに固定しなければならず、車室内の狭い作業スペース内での上向き作業となる組付け作業が煩雑化して良好な作業性を得ることが困難であった。
【0009】
そこで、ルームランプ35、マップランプ36、バックミラー38及びサンバイザー39等の天井装着品をルーフトリム30に予め取り付けてモジュールを形成しておき、そのモジュールをボディー天井2に取り付けるようにすれば、ルーフトリム取付け時に装着品の取付作業が省略でき、組付け作業が簡単になる。
【0010】
しかしながら、モジュールを取り付けるとボディー天井2の下側がルーフトリム30により覆われて密閉されてしまうので、その密閉室内に配置されるルーフハーネス37のコネクタ40,41と、ルームランプ35及びマップランプ36とを接続することができなくなる。そこで、ボディー天井2側のコネクタ40,41を、モジュール側のルームランプ35及びマップランプ36の各コネクタ部に対応する位置に固定した待ち受けコネクタとし、モジュールの取付けと同時にそれらを相互に接続する方法が考えられるが、モジュール(ルーフトリム30)の取付精度は、コネクタ40,41の接続精度に比べてかなり低く、実際には両者を精度良く接続することは困難である。特に、コネクタ40,41の接続状態を作業者が目視で確認できない為、接続信頼性に劣るという問題が生じた。
【0011】
又、上記ルームランプ35は、上述したようにハウジング34、タッピングスクリュー42、バスバー43、バルブ44、コネクタ40,45、及びスイッチユニット等のランプ機能部分の部品点数が多く、リフレクタを装着した際には更に部品点数が増加する。
そこで、部品製造加工費が嵩むと共に組立てが煩雑となり、製造コストの削減が困難であった。
【0012】
一方、図25及び図26に示した従来例のランプユニットの取付構造では、上記ルームランプ57及びスポットライト58をルーフトリム53のランプ装着窓55,56に予め挿入したルーフモジュールをボディー天井52に取り付ける際には、図26に示したように、ルーフトリム53をボディー天井52に組付け固定すると同時に、例えばタッピングスクリュー54でルームランプ57をボディー天井52にネジ止め固定したり、該ルームランプ57を前記ボディ天井52の開口に嵌装したりして取り付けられる。
【0013】
そこで、車体組立てラインにおいてルーフトリム53(ルーフモジュール)をボディー天井52に組付ける際、前記ボディー天井52に対して、あまり取付精度が良くないルーフトリム3が位置ズレを起こすと、該ルーフトリム53のランプ装着窓55に挿入されたルームランプ57が、ボディー天井52に設けたネジ孔や開口に対して位置ズレを起こし、取付けられなくなる可能性がある。
【0014】
又、前記ルームランプ57を取付けることができたとしても、図26に示したように、例えば前記ボディー天井52に対するルームランプ57の取付中心軸O1 と、前記ランプ装着窓55の開口中心軸O2 とが位置ズレを生じた分だけ、ルームランプ57のカバーレンズの周縁とランプ装着窓55の周囲との間に隙間Sが生じ、外観を損ねるのでランプユニットの品質が低下するという問題がある。
即ち、図25に示した従来のランプユニットの取付構造は、ルーフトリム53をボディー天井52に組付ける際の組付け作業性が良くなく、組付け不良を生じ易いという問題があった。
【0015】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、組付け作業が簡単で、配線の接続を確実に行なえると共に、高品質のランプユニットを構成することができるランプユニットの取付構造を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の各構成により達成することができる。
(構成1)
車体パネルを覆う内装用壁材に設けられたランプ装着窓に、ランプユニットを取り付ける為のランプユニットの取付構造であって、前記ランプユニットが、意匠部分とランプ機能部分とから成り、前記内装用壁材の開口部縁又は開口部に取付けられた前記意匠部分に前記ランプ機能部分が取付けられ、前記ランプ機能部分が、導電材料で一体形成されると共に一方のバルブ接点が設けられたリフレクタと、スイッチ回路が収容されると共に他方のバルブ接点が設けられたスイッチユニットとで構成されており、前記リフレクタ及び前記スイッチユニットの各電線接続部には、前記内装用壁材の車体パネル側に配索される各電線の接続部が固着されることを特徴とするランプユニットの取付構造。
【0019】
(構成2)
車体パネルを覆う内装用壁材に設けられたランプ装着窓に、ランプユニットを取り付ける為のランプユニットの取付構造であって、前記ランプユニットは、スイッチユニットを有するランプ機能部分と、予めスイッチノブをスライド自在に係止する意匠部分とから成り、前記ランプ機能部分が、前記車体パネルに対しては前記スイッチノブのスライド方向に沿ってのみ相対変位可能に取付けられ、前記内装用壁材のランプ装着窓に対しては少なくとも前記スイッチノブのスライド方向と直交する方向に沿って相対変位可能に取付けられると共に、前記意匠部分が、前記内装用壁材のランプ装着窓に室内側から固定され、前記スイッチユニットのスイッチレバーが、前記スイッチノブの係合部に対して該スイッチノブのスライド方向に直交する方向にのみ相対変位可能に係合し、該スイッチノブによって操作されることを特徴とするランプユニットの取付構造。
【0020】
(構成3)
車体パネルを覆う内装用壁材に設けられたランプ装着窓に、ランプユニットを取り付ける為のランプユニットの取付構造であって、前記ランプユニットは、スイッチユニットを有するランプ機能部分と、予めスイッチノブをスライド自在に係止する意匠部分とから成り、前記ランプ機能部分が、前記内装用壁材のランプ装着窓に対して少なくとも前記スイッチノブのスライド方向に沿って相対変位可能に弾性的に支持されると共に、前記ランプ機能部分に対する前記スイッチノブのスライド方向に沿った相対変位を規制する位置規制手段を備えた前記意匠部分が、前記内装用壁材のランプ装着窓に室内側から固定され、前記スイッチユニットのスイッチレバーが、前記スイッチノブの係合部に係合し、該スイッチノブによって操作されることを特徴とするランプユニットの取付構造。
【0021】
上記構成1によれば、予め内装用壁材に配索される電線の接続部が、ランプユニット(ランプ機能部分)の電線接続部に固着されており、該電線を内装用壁材に配索すると同時に、前記ランプユニット(ランプ機能部分)がランプ装着窓に取り付けられる。そこで、これらランプユニット(ランプ機能部分)と電線とは、それぞれコネクタ等を用いることなく電気的に接続された状態で、車体パネルへの組み付け前の内装用壁材に一体化されてモジュール化される。そして、ランプユニット(ランプ機能部分)及び電線が内装用壁材に一体化されたモジュールを車体パネルに組み付けるだけで、組付け作業が完了する。
【0022】
又、ランプユニット(ランプ機能部分)と電線との電気的接続は、予め作業者が接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することで行なわれるので、車体パネルに対する内装用壁材の取付精度に関わらず、確実な接続信頼性を得ることができる。
【0023】
尚、好ましくは上記構成1において、前記電線を前記ランプユニット(ランプ機能部分)に固定することによって、前記接続部に引張り力が作用するのを防止する電線固定手段が、前記接続部近傍に設けられている。この場合、電線の接続部近傍が、電線固定手段によりランプユニット(ランプ機能部分)に固定されるので、電線を内装用壁材に配索する際や、車両走行時の振動などによって、電線の接続部に引張り力が作用し、前記固着部が外れてしまうのを確実に防止することができる。
【0026】
更に、上記構成1によれば、導電材料で一体形成されたことにより回路導体として機能することができるリフレクタの一方のバルブ接点と、前記スイッチユニットの他方のバルブ接点との間にバルブ(電球)を装着すると共に、ランプ機能部分である前記リフレクタ及び前記スイッチユニットの各電線接続部に各電線の接続部を直接固着したことにより、該ランプ機能部分にバスバー等の導体やコネクタ部を別個に設ける必要がなくなり、従来のランプユニットのランプ機能部分に比べて部品点数の削減が可能となる。
【0027】
尚、好ましくは上記構成1において、前記リフレクタの電線接続部が、前記スイッチユニットの電線接続部近傍に併設されることにより、各電線の接続部を固着する為の各電線接続部が一カ所に集約される。そこで、電線の固着作業を一括して行なうことができ、作業性が向上すると共に、電線の配索経路の設計自由度が向上する。
【0028】
又、好ましくは上記構成1において、前記リフレクタが、前記ランプ装着窓に係止可能な係止手段を備えることにより、ランプ機能部分を内装用壁材に予め取り付けてモジュールを形成する際の組付け作業が更に容易となる。
更に、好ましくは上記構成1において、前記リフレクタが、該リフレクタの外側面に沿って配索された前記電線を案内保持する電線保持部を備えることにより、ランプ機能部分を内装用壁材のランプ装着窓に取り付ける際の電線の噛み込みを防止できる。
【0029】
上記構成2によれば、予め内装用壁材に配索される各電線と接続されるランプ機能部分が、該内装用壁材のランプ装着窓に対して少なくともスイッチノブのスライド方向と直交する方向に沿って相対変位可能に取付けられると共に、意匠部分が該ランプ装着窓を覆うように室内側から固定される。この際、前記ランプ機能部分におけるスイッチユニットのスイッチレバーは、前記意匠部分にスライド自在に係止されたスイッチノブの係合部に係合され、該スイッチノブによって操作可能とされる。
【0030】
そして、これらランプ機能部分と意匠部分とからなるランプユニットは、車体パネルへの組み付け前の内装用壁材に一体化されて、モジュール化される。
次に、ランプユニットが一体化された内装用壁材を車体パネルに組み付けると同時に、前記ランプ機能部分も前記車体パネルに取付けられるが、前記スイッチノブのスライド方向に沿っては相対変位可能である。
【0031】
そこで、前記車体パネルに組み付けられた内装用壁材が、該車体パネルに対して前記スイッチノブのスライド方向に沿って位置ズレを生じた場合、前記ランプ機能部分は、該内装用壁材とともに前記車体パネルに対しては前記スライド方向に沿って相対変位することができるので、このスライド方向に沿った位置ズレを吸収しながら車体パネルに取付けられる。
【0032】
一方、前記内装用壁材が、前記車体パネルに対してスイッチノブのスライド方向と直交する方向に沿って位置ズレを生じた場合、前記ランプ機能部分は、該内装用壁材に対して相対変位することができるので、このスライド方向と直交する方向に沿った位置ズレも吸収しながら車体パネルに取付けられる。
従って、前記内装用壁材を車体パネルに組み付ける際に生じる位置ズレによって、ランプユニットが取付けられなくなる組付け不良はなくなり、前記ランプ機能部分は調芯しながら車体パネルに容易に組み付くことができる。
【0033】
また、前記意匠部分は、前記ランプ機能部分とは独立して前記内装用壁材のランプ装着窓に室内側から固定されており、前記車体パネルに対する該内装用壁材の位置ズレに関わらず、所定位置に取り付けられるので、車体パネルに対する内装用壁材の取付け状態によって外観が損なわれることがなく、品質が向上する。
【0034】
更に、前記ランプ機能部分は、上述したように前記スイッチノブのスライド方向と直交する方向に沿った位置ズレを吸収する場合、前記内装用壁材に対して相対変位するが、前記スイッチレバーが前記スイッチノブの係合部に対して前記スイッチノブのスライド方向と直交する方向には相対変位可能に係合しているので、スイッチレバーとスイッチノブとの係合に支障をきたすことはない。
【0035】
一方、前記ランプ機能部分は、前記スイッチノブのスライド方向に沿った位置ズレを吸収する場合、内装用壁材に固定されたスイッチノブとともに相対変位するので、前記スイッチレバーが該スイッチノブの係合部に対して相対変位可能に係合する必要はない。そこで、スイッチレバーは、スイッチノブの係合部とのスライド方向の隙間を最小限とすることができ、スイッチレバー及びスイッチノブの操作範囲が車体パネルに対する内装用壁材の取付け状態によって変わってしまうことがない。
【0036】
上記構成3によれば、予め内装用壁材に配索される各電線と接続されるランプ機能部分は、該内装用壁材のランプ装着窓に対して少なくともスイッチノブのスライド方向に沿って相対変位可能に弾性的に支持されるので、該ランプ装着窓に対して調芯しながらガタツキなく取付けることができ、前記ランプ機能部分の組付けが容易となる。
【0037】
そして、意匠部分が前記ランプ装着窓を覆うように室内側から固定されると、該意匠部分の位置規制手段が、前記ランプ機能部分に係合して前記スイッチノブのスライド方向に沿った相対変位を規制する。前記ランプ機能部分におけるスイッチユニットのスイッチレバーが、前記意匠部分にスライド自在に係止されたスイッチノブの係合部に係合されると、該スイッチノブによって操作可能とされる。
【0038】
そこで、前記ランプ機能部分は、前記スイッチノブの操作に伴うランプ機能部分の動きが規制されるので、ランプ装着窓に対して弾性的に支持されて組付けが容易でありながら、スイッチノブ及びスイッチレバーの操作性が良くなり、品質が向上する。
【0039】
尚、好ましくは上記構成2,3において、前記意匠部分が、前記スイッチノブを所定位置にスライド不能に仮止めする仮係止手段を備える。この場合、予めスイッチノブが所定位置にスライド不能に仮止めされた状態で、意匠部分がランプ装着窓を覆うように室内側から固定されることにより、前記ランプ機能部分のスイッチレバーが前記意匠部分にスライド自在に係止されたスイッチノブの係合部に確実に係合されるので、取付け作業者が位置合わせをしながら該意匠部分を内装用壁材に固定する必要がない。そこで、組付けが容易となると共に、前記スイッチレバーを前記スイッチノブの係合部に確実に係合させることが容易となり、組付け時の不良が防止でき、品質向上が図れる。
【0040】
又、好ましくは上記構成2,3において、前記スイッチノブの係合部が、前記スイッチレバーをスライド方向に沿って挿入可能とする係止手段を備える。この場合、ランプ装着窓を覆うように意匠部分を内装用壁材に固定した後、前記意匠部分に係止されたスイッチノブをスライド操作するだけで、前記スイッチノブの係合部が備える係止手段は、前記スイッチレバーをスライド方向に沿って挿入可能とするので、スイッチレバーがスイッチノブの係合部に確実に係合される。そこで、取付け作業者は位置合わせをしながら前記意匠部分を内装用壁材に固定する必要がなく、組付けが容易となると共に、前記スイッチレバーを前記スイッチノブの係合部に確実に係合させることが容易となり、組付け時の不良が防止でき、品質向上が図れる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るランプユニットの組付方法及び取付構造を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るランプユニットの組付方法を適用したルームランプの斜視図、図2は図1に示したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する縦断面図である。
【0042】
図1に示した本第1実施形態のルームランプ20は、車体パネルであるボディ天井(図示せず)を覆う内装用壁材としてのルーフトリム10に開口したランプ装着窓11に装着されるランプユニットであり、ユニット本体21に装着されたバルブ24には、バスバー25とバネ端子26を介してルーフハーネスを構成する電線であるFFC(フレキシブルフラットケーブル)12が接続されている(図2、参照)。
前記ユニット本体21は、底壁部の略中央に位置する前記バルブ24に対応してレンズ部15を備えており、対峙する一対の側縁に沿って一対の可撓係止片21a,21aが突設されている。
【0043】
導電材料製の板材をL字形に折曲形成して構成された前記バスバー25は、前記ユニット本体21の底壁面に突設された係止爪14に係止固定される電線接続部25aと、前記バルブ24の一端を保持固定すると共に電気的に接続される支持部25bとを備えている。
又、導電材料製の板材を折曲形成して構成された前記バネ端子26は、前記ユニット本体21の底壁面に突設された係止爪14に係止固定される電線接続部26aと、前記支持部25bと対向して前記バルブ24の他端を弾性的に挟持すると共に電気的に接続される断面U字状のバネ部26bとを備えている。
【0044】
そして、これらバスバー25及びバネ端子26の電線接続部25a,26aには、皮むきされたFFC12の接続部13が、それぞれ溶接によって固着され、電気的に接続される。又、前記FFC12の接続部近傍は、前記ユニット本体21の底壁面に設けられた電線固定手段であるストレインリリーフ27によって、該ユニット本体21に挟持固定されており、該FFC12の他端側に引張り力が作用しても、前記電線接続部25a,26aに固着された接続部13,13には引張り力が作用することはない。
【0045】
即ち、予めルーフトリム10に配索されるルーフハーネスであるFFC12の接続部13,13は、ルームランプ20におけるバスバー25及びバネ端子26の電線接続部25a,26aにそれぞれ溶接によって固着されることで電気的に接続されるが、この際、作業者は接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することができる。尚、本実施形態においては、接続部13,13を電線接続部25a,26aにそれぞれ溶接によって固着したが、被覆ごと圧接端子に圧接する圧接接続やハンダ付け等の他の固着手段を用いることもできる。
【0046】
そして、前記FFC12の端部に接続されたルームランプ20は、図2(a)に示したように、ユニット本体21を前記ランプ装着窓11に対して車体パネル側の図中斜め上方から傾斜姿勢で挿入貫通させた後、図中略水平な姿勢に戻し、図2(b)に示したように、該ユニット本体21の可撓係止片21a,21aをランプ装着窓11の開口縁に係止させることで、該ランプ装着窓11に取り付けられる。
【0047】
次に、同様にして前記FFC12の他の端部に接続されたマップランプ(図示せず)を前記ルーフトリム10のランプ装着窓に装着し、該FFC12をルーフトリム10の車体パネル側に配索すると共に、バックミラー及びサンバイザー等の天井装着品をルーフトリム10に予め取り付けることにより、これら天井装着品をルーフトリム10と一体化させたルーフモジュール28が構成される。
そこで、前記ルーフモジュール28をボディー天井2(図23参照)に組み付けだけで、組付け作業が完了し、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略できるので、組付け作業が簡単になる。
【0048】
即ち、本第1実施形態のランプユニットの組付方法によれば、予めルーフトリム10に配索されるFFC12の接続部13が、ルームランプ20におけるバスバー25及びバネ端子26の電線接続部25a,26aに固着されており、該FFC12をルーフトリム10に配索すると同時に、前記ルームランプ20がランプ装着窓11に取り付けられる。
そこで、これらルームランプ20とFFC12とは、それぞれコネクタ等を用いることなく電気的に接続された状態で、ボディー天井2への組み付け前のルーフトリム10に一体化されてモジュール化されている。そして、ルームランプ20とFFC12とがルーフトリム10に一体化されたルーフモジュール28をボディー天井2に組み付けるだけで、組付け作業が完了する。
従って、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略でき、車室内の狭い作業スペース内での上向き作業となる組付け作業が簡素化されて良好な作業性を得ることができる。
【0049】
又、前記電線接続部25a,26aと前記接続部13,13との電気的接続は、予め作業者が接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら溶接等により固着することで行なわれるので、ボディー天井2に対するルーフトリム10の取付精度に関わらず、確実な接続信頼性を得ることができる。
更に、本実施形態では、前記FFC12の接続部近傍が、前記ユニット本体21に設けたストレインリリーフ27によって挟持固定されているので、FFC12をルーフトリム10に配索する際や、車両走行時の振動などによって、該FFC12の他端側に引張り力が作用しても、前記電線接続部25a,26aに固着された接続部13,13には引張り力が作用することはなく、前記固着部が外れてしまうのを確実に防止することができる。
【0050】
図3は本発明の第2実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図、図4は図3に示したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する斜視図である。
【0051】
図3に示した本第2実施形態のルームランプ120は、車体パネルであるボディ天井(図示せず)を覆う内装用壁材としてのルーフトリム10に開口したランプ装着窓111に装着されるランプユニットである(図4、参照)。
前記ルームランプ120は、ハウジング121に設けられた開口121bに対応して装着されるバルブ24、バルブ接点としてのタブ端子122及びバネ端子123、スイッチ接続部126、スイッチレバー127等を備えてルーフトリム10の車体パネル側に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ128及びホルダ129を備えてルーフトリム10の室内側に取付けられる意匠部分Bとから成る。
【0052】
前記ランプ機能部分Aを構成するハウジング121内に装着されたバルブ24には、スイッチ接続部126のタブ端子122とバネ端子123とを介して、ルーフハーネスを構成する電線であるFFC12が接続されている。
導電材料製の板材を折曲形成して構成された前記スイッチ接続部126は、前記ハウジング121内に配設されて前記FFC12の接続部を圧接接続によって固着し、電気的に接続する電線接続部125と、前記バルブ24の一端を保持固定すると共に電気的に接続されるタブ端子122とを備えており、スイッチレバー127により断続操作される。
【0053】
又、導電材料製の板材を折曲形成して構成された前記バネ端子123は、前記ハウジング121内に配設されて前記FFC12の接続部を圧接接続によって固着し、電気的に接続する電線接続部125と、前記タブ端子122と対向して前記バルブ24の他端を弾性的に挟持すると共に電気的に接続される断面U字状のバネ部とを備えている。
【0054】
又、前記FFC12の接続部近傍は、前記ハウジング121の上面に設けられた電線固定手段であるストレインリリーフ115によって、該ハウジング121に挟持固定されており、該FFC12の他端側に引張り力が作用しても、前記電線接続部125,125に固着された接続部には引張り力が作用することはない。
【0055】
即ち、予めルーフトリム10に配索されるルーフハーネスであるFFC12の接続部は、前記ランプ機能部分Aにおけるスイッチ接続部126及びバネ端子123の電線接続部125,125にそれぞれ圧接接続によって固着されることで電気的に接続されるが、この際、作業者は接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することができる。尚、本実施形態においては、FFC12の各接続部を電線接続部125,125にそれぞれ圧接接続によって固着したが、溶接等の他の固着手段を用いることもできる。
【0056】
前記意匠部分Bを構成するカバーレンズ128は、係止突起128aをホルダ129の図示しない係合部に係合させることにより、該ホルダ129に一体的に装着される。前記ホルダ129には、ルーフトリム10に開口したランプ装着窓111の開口縁を挟持固定するフランジ部129aと、前記ハウジング121が嵌挿されるハウジング嵌挿口129cと、ハウジング121の係止片121aを係止ロックする係合孔129bとが設けられている。
【0057】
そして、本第2実施形態のルームランプ120をルーフトリム10に取り付ける際には、図4に示したように、先ず、該ルーフトリム10に開口されたランプ装着窓111に前記ホルダ129を装着し、該ホルダ129には、ルーフトリム10の車内側(図4中、下側)からカバーレンズ128を装着することで、予め意匠部分Bがルーフトリム10に取り付けられる。
【0058】
次に、前記FFC12の接続部に接続されたルームランプ120のランプ機能部分Aは、前記ホルダ129のハウジング嵌挿口129cにスイッチレバー127の先端を潜らせるようにして前記ハウジング121を傾斜させた姿勢で挿入貫通させた後、略水平な姿勢に戻して係止片121aを係合孔129bに係止ロックさせることで、該ルーフトリム10に取り付けられる。
尚、前記カバーレンズ128は、前記ホルダ129のハウジング嵌挿口129cに前記ハウジング121を嵌挿させた後に、該ホルダ129に装着してもよい。
【0059】
そして次に、前記FFC12をルーフトリム10の車体パネル側(図4中、上側)に配索すると共に、図示しないバックミラー及びサンバイザー等の天井装着品をルーフトリム10に予め取り付けることにより、これら天井装着品をルーフトリム10と一体化させたルーフモジュールが構成される。
そこで、前記ルーフモジュールをボディー天井に取り付けるだけで、組付け作業が完了し、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略できるので、組付け作業が簡単になる。
【0060】
即ち、本第2実施形態のランプユニットの取付構造によれば、予めルーフトリム10に配索されるFFC12の接続部が、ランプ機能部分Aにおけるスイッチ接続部126及びバネ端子126の電線接続部125,125に固着されており、該FFC12をルーフトリム10に配索すると同時に、前記ルームランプ120のランプ機能部分Aがランプ装着窓111に取り付けられる。
【0061】
そこで、これらルームランプ120とFFC12とは、それぞれコネクタ等を用いることなく電気的に接続された状態で、ボディー天井への組み付け前のルーフトリム10に一体化されてモジュール化される。そして、ルームランプ120とFFC12とがルーフトリム10に一体化されたルーフモジュールをボディー天井に組み付けるだけで、組付け作業が完了する。
従って、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略でき、車室内の狭い作業スペース内での上向き作業となる組付け作業が簡素化されて良好な作業性を得ることができる。
【0062】
又、前記FFC12の接続部と前記電線接続部125,125との電気的接続は、予め作業者が接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら圧接接続等により固着することで行なわれるので、ボディー天井に対するルーフトリム10の取付精度に関わらず、確実な接続信頼性を得ることができる。
【0063】
更に、前記ランプユニット120は、ランプ機能部分Aを構成するハウジング121と意匠部分Bを構成するカバーレンズ128及びホルダ129とが分離されているので、FFC12の接続部に固着されたハウジング121が、該FFC12と伴に輸送される際や、ルーフトリム10に装着される際にも、前記カバーレンズ128及びホルダ129は他の部材と接触して傷付き等を発生することはない。
【0064】
即ち、予め前記FFC12の接続部に固着され、該FFC12と伴に取り回されて他の部材と接触し易くなるのは、ランプユニット120のハウジング121のみであり、傷付きにより外観不良を招く虞があるカバーレンズ128及びホルダ129は、前記FFC12と伴に取り回す必要がない。
又、前記ランプユニット120のカバーレンズ128及びホルダ129が車種毎に異なる場合であっても、前記ハウジング121は共用が可能となり、カバーレンズ128及びホルダ129のみを変更すれば良いので、ランプユニット120のコスト削減を図ることができる。
【0065】
更に、本実施形態では、前記FFC12の接続部近傍が、前記ハウジング121に設けたストレインリリーフ115によって挟持固定されているので、FFC12をルーフトリム10に配索する際や、車両走行時の振動などによって、該FFC12の他端側に引張り力が作用しても、前記電線接続部125,125に固着されたFFC12の接続部には引張り力が作用することはなく、前記固着部が外れてしまうのを確実に防止することができる。
【0066】
図5は本発明の第3実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの取り付け過程を示す縦断面図である。
図5に示した本発明の第3実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプ140は、ハウジング141の開口内に装着されたバルブ24、バルブ接点としてのタブ端子122及びバネ端子123等を備えてルーフトリム10のランプ装着窓111に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ142であって前記ルーフトリム10の室内側から前記ハウジング141に取付けられる意匠部分Bとから成る。尚、上記第2実施形態のルームランプ120と略同様の構成部材については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0067】
前記ルームランプ140のランプ機能部分Aは、ハウジング141の嵌合溝141aに、前記ルーフトリム10のランプ装着窓111の開口縁を嵌合されることにより、上記第2実施形態の如きホルダ129を介することなく、ルーフトリム10に直接取り付けられる。
一方、前記ルームランプ140の意匠部分Bを構成するカバーレンズ142は、予めランプ装着窓111に取り付けられた前記ハウジング141に、ルーフトリム10の車内側(図5中、下側)から被冠するようにして取り付けられる。即ち、カバーレンズ142は、図5中上面に突設された係止爪142aを、ハウジング141の図5中下端縁に突設された係合部141bに係合させることにより、ハウジング141に固定される。
【0068】
従って、本第3実施形態のルームランプ140は、上記第2実施形態のルームランプ120と同様の作用効果を有しており、特に、ランプ機能部分Aを構成するハウジング141と意匠部分Bを構成するカバーレンズ142とが分離されているので、FFC12の接続部に固着されたハウジング141が、該FFC12と伴に輸送される際や、ルーフトリム10に装着される際にも、前記カバーレンズ142は他の部材と接触して傷付き等を発生することはない。
【0069】
即ち、予め前記FFC12の接続部に固着され、該FFC12と伴に取り回されて他の部材と接触し易くなるのは、ランプユニット140のハウジング141のみであり、傷付きにより外観不良を招く虞があるカバーレンズ142は、前記FFC12と伴に取り回す必要がない。
又、前記ランプユニット140のカバーレンズ142が車種毎に異なる場合であっても、前記ハウジング141は共用が可能となり、カバーレンズ142のみを変更すれば良いので、ランプユニット140のコスト削減を図ることができる。
【0070】
更に、図6に示した本発明の第4実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプ150は、ハウジング151に設けられた開口151bに対応して装着されるバルブ24、バルブ接点としてのタブ端子122及びバネ端子123、スイッチ接続部126、スイッチレバー155等を備えて図示しないルーフトリムのランプ装着窓に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ152であって前記ルーフトリムの室内側から前記ハウジング151に取付けられる意匠部分Bとから成る。尚、上記第2及び第3実施形態のルームランプ120,140と略同様の構成部材については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0071】
本第4実施形態のカバーレンズ152に設けた嵌合溝153には、所定の色や形状を有するスイッチノブ156がスライド自在に予め嵌装されており、該カバーレンズ152がハウジング151に組付けられた際には、前記スイッチレバー155の先端が該スイッチノブ156の嵌合部156aに嵌合する。そこで、前記スイッチレバー155は、スイッチノブ156によって室内側から操作される。
【0072】
前記ルームランプ150のランプ機能部分Aは、ハウジング151の嵌合部溝151cに、図示しないルーフトリムのランプ装着窓の開口縁を嵌合されることにより、上記第3実施形態のルームランプ140と同様に、ルーフトリムに直接取り付けられる。
一方、前記ルームランプ150の意匠部分Bを構成するカバーレンズ152は、予めランプ装着窓に取り付けられた前記ハウジング151に、ルーフトリムの車内側から被冠するようにして取り付けられる。即ち、カバーレンズ152は、内周壁に凹設された係合部152aを、ハウジング151の下端縁に突設された係止爪151aに係合させることにより、ハウジング151に固定される。
【0073】
即ち、本第4実施形態のルームランプ150は、上記第3実施形態のルームランプ140と同様の作用効果に加えて、前記ルームランプ150のスイッチノブ156が内装毎に異なる場合であっても、前記ハウジング151は共用が可能となり、所定の色や形状を合わせてスイッチノブ156のみを変更すれば良いので、ルームランプ150のコスト削減を図ることができる。そして、スイッチノブ156とスイッチレバー155との係合は、カバーレンズ152をハウジング151に組付ける作業と同時に行なえる為、組付け作業工数が増加することはない。
【0074】
図7は本発明の第5実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する斜視図、図8は図7に示したルームランプにおけるランプ機能部分の分解斜視図、図9は図8に示したランプ機能部分の組立手順を説明する斜視図、図10は図9に示したリフレクタの横断面図である。
【0075】
図7に示した本第5実施形態のルームランプ220は、車体パネルであるボディ天井202を覆う内装用壁材としてのルーフトリム203に開口したランプ装着窓215に装着されるランプユニットである。
前記ルームランプ220は、図7及び図8に示したように、一方のバルブ接点222が設けられたリフレクタ221と、他方のバルブ接点232が設けられたスイッチユニット231と、これら両バルブ接点222,232間に挿着されるバルブ(電球)241とで構成されてルーフトリム203の車体パネル側に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ251であって前記ルーフトリム203の室内側に取付けられる意匠部分Bとから成る。
【0076】
前記リフレクタ221は、導電材料であるステンレス等の金属板からプレス成形等により一体形成された反射器であり、前記バルブ241の最適な配光を行なう機能と共に、ランプ機能部分Aの構造支持体としての機能も有している。
図8に示すように、略断面コ字状に折曲形成された前記リフレクタ221の長手方向開放端の一方(図8中、左側)には、上壁221aの端縁に略直角に折曲形成された前記バルブ接点222と、前記ランプ装着窓215の開口縁に係止可能な係止手段として折曲形成された一対のトリム取付部224,224と、該リフレクタ221の電線接続部である圧接端子223とが設けられている。
【0077】
又、前記リフレクタ221の長手方向開放端の他方(図8中、右側)には、一対のガイド突起226,226が、両側壁221b,221bの端縁に折曲形成されている。
更に、両側壁221b,221bの下端縁には、前記ボディ天井202の開口202aに係止可能な一対のパネル取付部225,225と共に、FFC(フレキシブルフラットケーブル)240の分岐線240a,240cをリフレクタ221に案内保持する電線保持部227が折曲形成されている(図9及び図10、参照)。
【0078】
前記電線保持部227,227は、図10に示したように、前記両側壁221b,221bの下端縁を断面C字状に折曲形成することにより形成された電線保持溝であり、前記分岐線240a,240cの直径よりも狭い幅の上部開口から圧入された分岐線240a,240cを案内保持することができる。
【0079】
前記スイッチユニット231は、図8に示したように、前記バルブ接点232に接続されたスイッチ回路(図示せず)が、絶縁ハウジング内に収容されており、該スイッチ回路の電線接続部である圧接端子233,233が、前記バルブ接点232と同様に外部に露出するようにして突設される。
又、前記スイッチユニット231には、前記バルブ241のON・OFF切替えが可能なスイッチ回路を断続操作する為のスイッチレバー235が設けられている。
【0080】
そこで先ず、図9に示したように、前記リフレクタ221の長手方向開放端の一方に設けた圧接端子223には、ルーフハーネスを構成する電線であるFFC240の分岐線240bを圧接接続させる。そして、前記電線保持部227,227には、前記両側壁221b,221bの外側面に沿って前記リフレクタ221の長手方向開放端の他方に向かうように配索された前記FFC240の分岐線240a,240cを案内保持させる。
【0081】
次に、前記スイッチユニット231に設けた嵌合溝234,234内に、前記リフレクタ221のガイド突起226,226を嵌入することにより、これらスイッチユニット231とリフレクタ221とが一体に組付けられると同時に、前記圧接端子233,233には前記FFC240の分岐線240a,240cが圧接接続される。そして、対峙する両バルブ接点222,232間にバルブ41を挿着することで、ランプ機能部分Aの組立てが完了する。
【0082】
そこで、予めルーフトリム203に配索されるルーフハーネスであるFFC240の各分岐線240a,240b,240cにおける接続部は、ランプ機能部分Aを構成する前記リフレクタ221及び前記スイッチユニット231の各圧接端子223,233,233にそれぞれ圧接接続によって固着されることで電気的に接続されるが、この際、作業者は接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することができる。尚、本実施形態においては、FFC240の各接続部を圧接端子223,233,233にそれぞれ圧接接続によって固着したが、溶接等の他の固着手段を用いることもできる。
【0083】
前記カバーレンズ251は、図7に示したように、係止用突起251aをルーフトリム203の係合孔203aに係合させることにより、該ルーフトリム203のランプ装着窓215を覆うように装着される。
該カバーレンズ251に設けたスライド溝253には、所定の色や形状を有するスイッチノブ252がスライド自在に予め嵌装されており、該カバーレンズ251がルーフトリム203に組付けられた際には、前記スイッチレバー235の先端が該スイッチノブ252の嵌合部252aに嵌合する。そこで、前記スイッチレバー235は、スイッチノブ252によって室内側から操作される。
【0084】
即ち、本第5実施形態のルームランプ220は、導電材料で一体形成されたことにより回路導体として機能することができるリフレクタ221のバルブ接点222と、前記スイッチユニット231のバルブ接点232との間にバルブ241を装着すると共に、ランプ機能部分Aを構成するこれらリフレクタ221及びスイッチユニット231の各圧接端子223,233,233にFFC240の各接続部を直接固着したことにより、該ランプ機能部分Aにバスバー等の導体やコネクタ部を別個に設ける必要がなくなり、図24に示した従来のランプユニット35のランプ機能部分に比べても部品点数の削減が可能となる。
そこで、部品点数の削減により部品製造加工費を抑制できると共に組立てが簡単になり、製造コストの低減を図ることができる。
【0085】
そして、本第5実施形態のルームランプ220をルーフトリム203に予め取り付けてルーフモジュールを形成する際には、図7に示したように、先ず、前記FFC240の接続部に接続されたランプ機能部分Aが、前記ルーフトリム203に開口されたランプ装着窓215に装着される。
この際、リフレクタ221のトリム取付部224,224が、ランプ装着窓215の開口縁に係止されることで、ランプ機能部分Aはルーフトリム203に直接取り付けられるが、これらトリム取付部224,224は互いに反対方向に弾性変形する可撓係止片であり、ガタつくことなく係止される。
【0086】
又、前記リフレクタ221の両側壁221b,221bの外側面に沿って配索された前記分岐線240a,240cは、前記電線保持部227,227に案内保持されているので、リフレクタ221とランプ装着窓215との間に噛み込まれることがなく、作業性が良い。
【0087】
更に、前記電線保持部227,227は、前記分岐線240a,240cが圧入されることで、FFC240を前記ランプ機能部分Aに保持固定することによって、分岐線240a,240cの各接続部に引張り力が作用するのを防止する電線固定手段を兼ねている。
そこで、FFC240をルーフトリム203に配索する際や、車両走行時の振動などによって、分岐線240a,240cの各接続部に引張り力が作用し、前記圧接端子233,233から固着部が外れてしまうのを確実に防止することができる。
【0088】
一方、前記ルームランプ220の意匠部分Bを構成するカバーレンズ251は、予めランプ装着窓215に取り付けられた前記ランプ機能部分Aをルーフトリム203の車内側から被冠するようにして取り付けられる。即ち、カバーレンズ251は、周壁に突設された係止用突起251aを、ルーフトリム203の係合孔203aに係合させることにより、該ルーフトリム203のランプ装着窓215を覆うように装着される。
【0089】
そして次に、前記FFC240をルーフトリム203の車体パネル側(図7中、上側)に配索すると共に、図示しないバックミラー及びサンバイザー等の天井装着品をルーフトリム203に予め取り付けることにより、これら天井装着品をルーフトリム203と一体化させたルーフモジュールが構成される。
そこで、前記ルーフモジュールをボディー天井202に取り付けるだけで、組付け作業が完了し、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略できるので、組付け作業が簡単になる。
【0090】
即ち、本第5実施形態のランプユニットの取付構造によれば、予めルーフトリム203に配索されるFFC240の各分岐線240a,240b,240cにおける接続部が、ランプ機能部分Aを構成する前記リフレクタ221及び前記スイッチユニット231の各圧接端子223,233,233に固着されており、該FFC240をルーフトリム203に配索すると同時に、前記ルームランプ220のランプ機能部分Aがランプ装着窓215に取り付けられる。
【0091】
そこで、これらルームランプ220とFFC240とは、それぞれコネクタ等を用いることなく電気的に接続された状態で、ボディー天井202への組み付け前のルーフトリム203に一体化されてモジュール化される。そして、ルームランプ220とFFC240とがルーフトリム203に一体化されたルーフモジュールをボディー天井202に組み付けるだけで、組付け作業が完了する。
【0092】
この際、リフレクタ221のパネル取付部225,225が、前記ボディ天井202の開口202aに係止されることで、ルームランプ220はボディー天井202に対しても位置決め固定されるが、これらパネル取付部225,225は互いに反対方向に弾性変形する可撓係止片であり、多少の位置ずれも吸収することができる。
従って、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略でき、車室内の狭い作業スペース内での上向き作業となる組付け作業が簡素化されて良好な作業性を得ることができる。
【0093】
又、前記FFC240の各分岐線240a,240b,240cと各圧接端子223,233,233との電気的接続は、予め作業者が接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら圧接接続等により固着することで行なわれるので、ボディー天井202に対するルーフトリム203の取付精度に関わらず、確実な接続信頼性を得ることができる。
【0094】
更に、前記ランプユニット220は、ランプ機能部分Aを構成するリフレクタ221及びスイッチユニット231と意匠部分Bを構成するカバーレンズ251とが分離されているので、FFC240の接続部に固着されたリフレクタ221及びスイッチユニット231が、該FFC240と伴に輸送される際や、ルーフトリム203に装着される際にも、前記カバーレンズ251は他の部材と接触して傷付き等を発生することはない。
【0095】
即ち、予め前記FFC240の接続部に固着され、該FFC240と伴に取り回されて他の部材と接触し易くなるのは、ランプユニット220のリフレクタ221及びスイッチユニット231のみであり、傷付きにより外観不良を招く虞があるカバーレンズ251は、前記FFC240と伴に取り回す必要がない。
又、前記ランプユニット220のカバーレンズ251及びスイッチノブ252が車種や内装毎に異なる場合であっても、前記リフレクタ221及びスイッチユニット231は共用が可能となり、カバーレンズ251及びスイッチノブ252のみを変更すれば良いので、ランプユニット220のコスト削減を図ることができる。
【0096】
尚、本発明のランプユニットの取付構造における車体パネル、内装用壁材、ランプユニット、リフレクタ、スイッチユニット、電線接続部及び電線等の構成は、上記第5実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
【0097】
例えば、前記分岐線240a,240cをリフレクタに案内保持する電線保持部の構成は、上述したリフレクタ221の電線保持部227の構成に限定されるものではなく、種々の形態を採ることができる。
図11に示したリフレクタ261では、両側壁261b,261bの下端縁を断面U字状に折曲形成することにより形成された電線保持溝の上方に弾性係止片263を切り起こして抜け止め手段とし、分岐線240a,240cをリフレクタ221に案内保持すると共に保持固定している。
又、図12に示したリフレクタ271の電線保持部272のように、両側壁の下端縁を断面U字状に折曲形成することにより形成した電線保持溝内に分岐線240cを挿入した後、加締め片273で圧着することにより、保持固定している。
【0098】
図13は本発明の第6実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する斜視図、図14は図13に示したルームランプにおけるランプ機能部分の分解斜視図である。
図13及び図14に示したルームランプ280は、一方のバルブ接点282が設けられたリフレクタ281と、他方のバルブ接点292が設けられたスイッチユニット291と、これら両バルブ接点282,292間に挿着されるバルブ241とで構成されてルーフトリム203の車体パネル側に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ251であって前記ルーフトリム203の室内側に取付けられる意匠部分Bとから成る。尚、上記第5実施形態のルームランプ220と略同様の構成部材については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0099】
前記リフレクタ281は、上記第5実施形態のリフレクタ221と同様に、導電材料であるステンレス等の金属板からプレス成形等により一体形成された反射器である。
図14に示すように、略断面コ字状に折曲形成された前記リフレクタ281の長手方向開放端の一方(図14中、右側)には、上壁の端縁に略直角に折曲形成された前記バルブ接点282が設けられており、他方(図14中、左側)には、一対のガイド突起286,286が、両側壁の端縁に折曲形成されている。
【0100】
また、前記リフレクタ281の両側壁の下端縁には、前記ルーフトリム203のランプ装着窓215に係止可能な一対のトリム取付部284,284が折曲形成されている。更に、前記リフレクタ281の上壁には、後述するリフレクタ281の電線接続部であるバスバー294をリベット止めする為の固定孔283が穿設されている。尚、本実施形態においては、リベット100を用いてリフレクタ281にバスバー294を固定したが、プレスフィット(圧入)等の他の固定手段を用いることもできる。
【0101】
前記スイッチユニット291は、図14に示したように、前記バルブ接点292に接続されたスイッチ回路(図示せず)が、絶縁ハウジング295内に収容されており、該スイッチ回路の電線接続部である圧接端子293,293が、前記バルブ接点292と同様に外部に露出するようにして突設されている。
又、前記スイッチユニット291には、前記バルブ241のON・OFF切替えが可能なスイッチ回路を断続操作する為のスイッチレバー298が設けられている。
【0102】
そして、前記リフレクタ281に接続されるバスバー294の圧接端子294aと、前記圧接端子293,293とは、図14に示すように、圧接刃が同一方向を向き、互いに平行となるように、前記絶縁ハウジング295の上面に配設されている。
即ち、前記リフレクタ281の電線接続部であるバスバー294の圧接端子294aが、前記スイッチユニット291の電線接続部である圧接端子293,293の近傍に併設されている。
更に、前記絶縁ハウジング295は、可撓ヒンジ296a,296aを介して一体成形された電線固定手段であるストレインリリーフカバー296と、リフレクタ保護カバー297とを備えている。
【0103】
そこで先ず、前記絶縁ハウジング295に設けた嵌合溝(図示せず)内に、前記リフレクタ281のガイド突起286,286を嵌入することにより、これらスイッチユニット291とリフレクタ281とが一体に組付けられ、リフレクタ281の上面の一部がリフレクタ保護カバー297により覆われる。
【0104】
次に、前記絶縁ハウジング295の上面に配設された前記圧接端子294a及び前記圧接端子293,293に、FFC240を圧接接続させると同時に、前記バスバー294の貫通孔294bとリフレクタ281の固定孔283とがリベット100により加締められ、バスバー294とリフレクタ281とが電気的に接続される。
【0105】
そして、前記ストレインリリーフカバー296を閉じて、各係止爪296bを前記絶縁ハウジング295の係止突起295aにロックさせることで、FFC240はランプ機能部分Aに保持固定される。
最後に、対向する両バルブ接点292,282間にバルブ241を挿着することで、ランプ機能部分Aの組立てが完了する。
【0106】
即ち、本第6実施形態のルームランプ280は、前記リフレクタ281の電線接続部であるバスバー294の圧接端子294aが、前記スイッチユニット291の電線接続部である圧接端子293,293の近傍に互いに所定間隔をもって併設されているので、該FFC240の各導体を分岐又は切断することなく、一括して各圧接端子293,293,294aに圧接接続することができる。
【0107】
そこで、前記FFC240をランプ機能部分Aに固着する際、作業者は接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することができる等の上記第5実施形態におけるルームランプ220の作用効果に加えて、本第6実施形態におけるFFC240は、各導体の圧接作業を一括して行なうことができるので、組立て作業性が向上し、生産性の効率化を図ることができる。
又、前記FFC240は、各圧接端子293,293,294aとの圧接接続を端末で処理するだけでなく、スルー回路を構成することもできるので、ルーフトリム203に配索されるルーフハーネスの配索経路の設計自由度も向上する。
【0108】
そして、本第6実施形態のルームランプ280をルーフトリム203に予め取り付けてルーフモジュールを形成する際には、上記第5実施形態のルームランプ220と略同様の手順によって組付けを行なうことができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0109】
図15は本発明の第7実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図、図16は図15に示したスイッチノブの拡大斜視図、図17は図16に示したスイッチノブとスイッチレバーの係合状態を説明する為の要部拡大断面図及び平面図である。
【0110】
図15に示した本第7実施形態のルームランプ320は、車体パネルであるボディ天井302を覆う内装用壁材としてのルーフトリム333に開口したランプ装着窓335に装着されるランプユニットである。
前記ルームランプ320は、図15に示したように、ハウジング321に設けられた開口321aに対応して装着されるバルブ(電球)324と、スイッチユニット326と、バネ端子322及びタブ端子323をスイッチユニット326に接続するバスバー回路328とで構成されてルーフトリム333の車体パネル側に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ351であって前記ルーフトリム333の室内側に取付けられる意匠部分Bとから成る。
【0111】
前記ランプ機能部分Aを構成するハウジング321内に装着されたバルブ324及びスイッチユニット326には、前記バスバー回路328の各圧接端子325を介して、ルーフハーネスを構成する電線であるFFC(フレキシブルフラットケーブル)340が接続される。
前記スイッチユニット326は、前記バネ端子322に接続されたスイッチ回路(図示せず)が、絶縁ハウジング内に収容されており、該絶縁ハウジングから延出したスイッチレバー327によって、前記バルブ324のON・OFF切替えが可能なスイッチ回路を断続操作される(図17参照)。
【0112】
即ち、予めルーフトリム333の車体パネル側に配索されるルーフハーネスであるFFC340の接続部は、前記ハウジング321に設けた圧接端子325に圧接接続によって固着されることで電気的に接続されるが、この際、作業者は接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することができる。尚、本実施形態においては、FFC340の各接続部を圧接端子325にそれぞれ圧接接続によって固着したが、溶接等の他の固着手段を用いることもできる。
【0113】
また、前記ハウジング321の上面には、前記ボディ天井302の係止用開口302bに係止可能な一対のパネル取付部331,331が突設されており、該ハウジング321の各側面にはトリム取付部332が設けられている。
前記パネル取付部331は、一対の弾性係止片を備えた錨状のクリップであり、前記係止用開口302bに挿入された後は、抜き出し不能となる。但し、前記係止用開口302bが、後述するスイッチノブ352のスライド方向(図中、矢印X方向)に延びる矩形の長孔とされているので、ボディ天井302に取付けられた前記ハウジング321は、このスライド方向(図中、矢印X方向)に沿っては該ボディ天井302に対して相対変位することができる。
【0114】
前記トリム取付部332は、前記ハウジング321が矩形状のランプ装着窓335に装着された際、それぞれ対向する前記ランプ装着窓335の開口縁に弾性的に係合する可撓係合片であり、該ハウジング321はランプ装着窓335に対し、後述するスイッチノブ352のスライド方向(図中、矢印X方向)及び該スライド方向と直交する方向(図中、矢印Y方向)に沿って弾性付勢されながら相対変位することができる。
【0115】
前記意匠部分Bを構成するカバーレンズ351は、図15に示したように、係止用突起351aをルーフトリム333の係合孔333aに係合させることにより、該ルーフトリム333のランプ装着窓335を覆うように装着される。
該カバーレンズ351に設けたスライド溝353には、スイッチノブ352がスライド自在に予め嵌装されている。そこで、該カバーレンズ351がルーフトリム333に組付けられた際には、図16及び図17に示すように、前記スイッチレバー327の先端327aが該スイッチノブ352の係合部352aに係合するので、前記スイッチレバー327は、スイッチノブ352によって室内側から操作される。
【0116】
前記スイッチノブ352は、図16及び図17に示したように、スイッチレバー327の先端327aが係合する係合部352aと、前記スライド溝353内に圧入されて該スイッチノブ352をカバーレンズ351に予めスライド自在に装着する為の一対の弾性係止部352b,352bと、所定の色や形状を有して室内側に露呈する操作部352cとから成る。
【0117】
前記係合部352aは、図17(a),(b)に示したように、前記スイッチレバー327の先端327aが挿入される直方体状の凹部であり、板状の先端327aは該係合部352aに対してスイッチノブ352のスライド方向と直交する方向(図中、矢印Y方向)には相対変位可能であるが、スイッチノブ352のスライド方向(図中、矢印X方向)には殆ど相対変位不能である。
そこで、前記スイッチノブ352は、スイッチレバー327に対してスライド方向(図中、矢印X方向)には遊びなく係合することができる。
【0118】
そして、本第7実施形態のルームランプ320をルーフトリム333に予め取り付けてルーフモジュールを形成する際には、先ず、前記FFC340の接続部に接続されたハウジング321が、前記ルーフトリム333に開口されたランプ装着窓335に装着される。
【0119】
この際、前記ハウジング321の各トリム取付部332が、それぞれ対向するランプ装着窓335の開口縁(各辺)に弾性的に係合することで、ランプ機能部分Aはルーフトリム333に直接取り付けられ、ガタつくことなく係止される。即ち、前記ハウジング321は、各トリム取付部332の弾性付勢力に抗して、ランプ装着窓335内ではルーフトリム333に対して相対変位可能である。
【0120】
一方、前記ルームランプ320の意匠部分Bを構成するカバーレンズ351は、予めランプ装着窓335に取り付けられた前記ランプ機能部分Aをルーフトリム333の室内側から被冠するようにして取り付けられる。即ち、カバーレンズ351は、周壁に突設された係止用突起351aを、ルーフトリム333の係合孔333aに係合させることにより、該ルーフトリム333のランプ装着窓335を覆うように装着される。
この際、前記カバーレンズ351は、スイッチレバー327の先端327aが前記係合部352a内に確実に挿入されるように、スイッチノブ352の位置を調整しながら取付けられる。
【0121】
そして次に、前記FFC340をルーフトリム333の車体パネル側(図15中、上側)に配索すると共に、図示しないバックミラー及びサンバイザー等の天井装着品をルーフトリム333に予め取り付けることにより、これら天井装着品をルーフトリム333と一体化させたルーフモジュールが構成される。
そこで、前記ルーフモジュールをボディー天井302に取り付けるだけで、組付け作業が完了し、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略できるので、組付け作業が簡単になる。
【0122】
更に、本第7実施形態のランプユニットの取付構造によれば、ルームランプ320が一体化されたルーフトリム333をボディー天井302に組み付けると同時に、該ルームランプ320のハウジング321は、ボディー天井302の開口302aに取付けられる。
この際、前記パネル取付部331を介して前記係止用開口302bに係止されるハウジング321は、前記スイッチノブ352のスライド方向(図中、矢印X方向)に沿っては相対変位可能である。
【0123】
そこで、前記ボディー天井302に組み付けられたルーフトリム333が、該ボディー天井302に対して前記スイッチノブ352のスライド方向(図中、矢印X方向)に沿って位置ズレを生じた場合、前記ハウジング321は、該ルーフトリム333とともに前記ボディー天井302に対しては前記スライド方向(図中、矢印X方向)に沿って相対変位することができるので、このスライド方向に沿った位置ズレを吸収しながらボディー天井302に取付けられる。
【0124】
一方、前記ルーフトリム333が、前記ボディー天井302に対してスイッチノブ352のスライド方向と直交する方向(図中、矢印Y方向)に沿って位置ズレを生じた場合、前記ハウジング321は、該ルーフトリム333に対して相対変位することができるので、このスライド方向と直交する方向(図中、矢印Y方向)に沿った位置ズレも吸収しながらボディー天井302に取付けられる。
従って、前記ルーフトリム333をボディー天井302に組み付ける際に生じる位置ズレによって、ルームランプ320が取付けられなくなる組付け不良はなくなり、前記ハウジング321は調芯しながらボディー天井302に容易に組み付くことができる。
【0125】
また、前記カバーレンズ351は、前記ハウジング321とは独立して前記ルーフトリム333のランプ装着窓335に室内側から固定されており、前記ボディー天井302に対する該ルーフトリム333の位置ズレに関わらず、所定位置に取り付けられるので、ボディー天井302に対するルーフトリム333の取付け状態によって外観が損なわれることがなく、品質が向上する。
【0126】
更に、前記ハウジング321は、上述したように前記スイッチノブ352のスライド方向と直交する方向(図中、矢印Y方向)に沿った位置ズレを吸収する場合、前記ルーフトリム333に対して相対変位するが、前記スイッチレバー327の先端327aが前記スイッチノブ352の係合部352aに対して前記スイッチノブ352のスライド方向と直交する方向(図中、矢印Y方向)には相対変位可能に係合しているので、スイッチレバー327とスイッチノブ352との係合に支障をきたすことはない。
【0127】
一方、前記ハウジング321は、前記スイッチノブ352のスライド方向(図中、矢印X方向)に沿った位置ズレを吸収する場合、ルーフトリム333に固定されたカバーレンズ351のスイッチノブ352とともに相対変位するので、前記スイッチレバー327の先端327aが該スイッチノブ352の係合部352aに対して相対変位できるように遊嵌状態に係合する必要はない。
【0128】
そこで、スイッチレバー327の先端327aは、スイッチノブ352の係合部352aとのスライド方向(図中、矢印X方向)の隙間を最小限とすることができ、スイッチレバー327及びスイッチノブ352の操作範囲がボディー天井302に対するルーフトリム333の取付け状態によって変わってしまうことがない。
従って、前記ルーフモジュールをボディー天井302に取り付けるだけで、組付け作業が完了し、ルーフトリム取付け時に天井装着品の取付作業が省略できるので、組付け作業が簡単になる。
【0129】
又、前記FFC340の各接続部と各圧接端子325との電気的接続は、予め作業者が接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら圧接接続等により固着することで行なわれるので、ボディー天井302に対するルーフトリム333の取付精度に関わらず、確実な接続信頼性を得ることができる。
【0130】
更に、前記ランプユニット320は、ランプ機能部分Aを構成するハウジング321と意匠部分Bを構成するカバーレンズ351とが分離されているので、FFC340の接続部に固着されたハウジング321が、該FFC340と伴に輸送される際や、ルーフトリム333に装着される際にも、前記カバーレンズ351は他の部材と接触して傷付き等を発生することはない。
【0131】
即ち、予め前記FFC340の接続部に固着され、該FFC340と伴に取り回されて他の部材と接触し易くなるのは、ランプユニット320のハウジング321のみであり、傷付きにより外観不良を招く虞があるカバーレンズ351は、前記FFC340と伴に取り回す必要がない。
又、前記ランプユニット320のカバーレンズ351及びスイッチノブ352が車種や内装毎に異なる場合であっても、前記ハウジング321は共用が可能となり、カバーレンズ351及びスイッチノブ352のみを変更すれば良いので、ランプユニット320のコスト削減を図ることができる。
【0132】
尚、本発明のランプユニットの取付構造における車体パネル、内装用壁材、ランプ機能部分、スイッチレバー、スイッチノブ及び意匠部分等の構成は、上記第7実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
【0133】
例えば、図18に示したように、カバーレンズ351のスライド溝353の近傍に、スイッチノブ362の係合凹部363に係合して該スイッチノブ362を所定位置にスライド不能に仮止めする仮係止手段としての係合突起354を設けることもできる。
この場合、予めスライド溝353にスライド自在に嵌装されたスイッチノブ362は、各弾性係止部362bに形成した係合凹部363が、スライド溝353の近傍に突設した各係合突起354に係合することにより、所定位置にスライド不能に仮止めされる。
【0134】
そこで、この状態でカバーレンズ351がランプ装着窓335を覆うように室内側から固定されることで、前記スイッチレバー327の先端327aが、前記カバーレンズ351にスライド自在に係止されたスイッチノブ362の係合部362aに確実に係合されるので、取付け作業者が位置合わせをしながら該カバーレンズ351をルーフトリム333に固定する必要がない。
従って、カバーレンズ351の組付けが容易となると共に、前記スイッチレバー327の先端327aを前記スイッチノブ362の係合部362aに確実に係合させることが容易となり、組付け時の不良が防止でき、品質向上が図れる。
【0135】
図19は本発明の第8実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図、図20は図19に示したスイッチノブの拡大斜視図、図21は図19に示したスイッチノブとスイッチレバーの係合状態を説明する為の要部拡大平面図、図22は図19に示したルームランプの取付け手順を説明する横断面図である。
【0136】
本第8実施形態のルームランプ370は、図19に示したように、一方のバルブ接点が設けられたリフレクタ371と、他方のバルブ接点が設けられたスイッチユニット375と、これら両バルブ接点間に挿着されるバルブ324とで構成されてルーフトリム383の車体パネル側に取付けられるランプ機能部分Aと、カバーレンズ391であって前記ルーフトリム383の室内側に取付けられる意匠部分Bとから成る。
【0137】
前記リフレクタ371は、導電材料であるステンレス等の金属板からプレス成形等により一体形成された反射器であり、前記バルブ324の最適な配光を行なう機能と共に、ランプ機能部分Aの構造支持体としての機能も有している。
前記リフレクタ371の両側壁の下端縁には、前記ルーフトリム383のランプ装着窓385に係止可能な一対のトリム取付部374,374が折曲形成されている。
【0138】
前記スイッチユニット375は、前記他方のバルブ接点に接続されたスイッチ回路(図示せず)が、絶縁ハウジングに収容されており、該スイッチ回路の電線接続部にはFFC340が圧接接続される。
又、前記スイッチユニット375には、前記バルブ324のON・OFF切替えが可能なスイッチ回路を断続操作する為のスイッチレバー378が設けられている。
そして、これらスイッチユニット375とリフレクタ371とが一体に組付けられると同時に、前記FFC340が圧接接続され、対峙する両バルブ接点間にバルブ324を挿着することで、ランプ機能部分Aが組立てられる。
【0139】
前記カバーレンズ391は、図19に示したように、係止用突起391aをルーフトリム383の係合孔383aに係合させることにより、該ルーフトリム383のランプ装着窓385を覆うように装着される。
該カバーレンズ391に設けたスライド溝393には、スイッチノブ392がスライド自在に予め嵌装されている。
【0140】
又、前記スライド溝393近傍のカバーレンズ内面には、前記スイッチユニット375を挟持することにより、前記ランプ機能部分Aに対するスイッチノブ392のスライド方向(図中、矢印X方向)に沿ったカバーレンズ391の相対変位を規制する位置規制手段である一対の規制用突起394,394が突設されている。
【0141】
前記スイッチノブ392は、図20及び図21に示したように、スイッチレバー378の先端378aが係合する係合部392aと、前記スライド溝393内に圧入されて該スイッチノブ392をカバーレンズ391に予めスライド自在に装着する為の一対の弾性係止壁392b,392bと、所定の色や形状を有して室内側に露呈する操作部352cとから成る。
【0142】
前記係合部392aは、前記各弾性係止壁392bの両側縁上部からそれぞれ内方に向かって斜めに延設された一対の可撓アーム395,395によって画成され、前記スイッチレバー378の先端378aをスライド方向(図中、矢印X方向)に沿って挿入可能とする係止手段を構成している。
そこで、前記スイッチレバー378の先端378aは、対向する可撓アーム395,395をそれぞれ内方へ弾性変形させながらスライド方向(図中、矢印X方向)に沿って前記係合部392a内に進入することができる。
尚、前記係合部392a内に進入した前記スイッチレバー378の先端378aは、図21(b)に示したように、対向する可撓アーム395,395に係止されてスライド方向(図中、矢印X方向)に沿って抜け出すことができない。
【0143】
そして、本第8実施形態のルームランプ370をルーフトリム383に予め取り付けてルーフモジュールを形成する際には、先ず、前記FFC340の接続部に接続されたスイッチユニット375及びリフレクタ371から成るランプ機能部分Aが、前記ルーフトリム383に開口されたランプ装着窓385に装着される。
【0144】
この際、前記リフレクタ371の各トリム取付部374が、それぞれ対向するランプ装着窓385の開口縁(長辺)に弾性的に係合することで、ランプ機能部分Aはルーフトリム383にガタつくことなく直接取り付けられるので、前記ランプ機能部分Aの組付けが容易となる。ここで、前記ランプ機能部分Aは、各トリム取付部374の弾性付勢力に抗して、ランプ装着窓385内ではルーフトリム383に対して相対変位可能である。
【0145】
一方、前記ルームランプ370の意匠部分Bを構成するカバーレンズ391は、図22に示すように、予めランプ装着窓385に取り付けられた前記ランプ機能部分Aをルーフトリム383の室内側から被冠するようにして取り付けられる。即ち、カバーレンズ391は、周壁に突設された係止用突起391aを、ルーフトリム333の係合孔333aに係合させることにより、該ルーフトリム333のランプ装着窓335を覆うように装着される。
【0146】
この時、スイッチレバー378の先端378aは、図21(a)に示したように、カバーレンズ391をランプ装着窓335に装着しただけでは、スイッチノブ392の係合部392aに係合していないが、装着後に該スイッチノブ392をスライド操作するだけで、図21(b)に示したように、前記先端378aを係合部392a内に進入させることができる。
【0147】
そこで、前記カバーレンズ391は、スイッチレバー378の先端378aが前記係合部392a内に確実に挿入されるように、スイッチノブ392の位置を調整しながらランプ装着窓335に取付ける必要がなく、ランプ装着窓385を覆うようにカバーレンズ391をルーフトリム383に固定した後、前記カバーレンズ391に係止されたスイッチノブ392をスライド操作するだけで、前記スイッチノブ392の係合部392aが備える係止手段は、前記スイッチレバー378をスライド方向に沿って挿入可能とするので、スイッチレバー378がスイッチノブ392の係合部392aに確実に係合される。
【0148】
そこで、取付け作業者は位置合わせをしながら前記カバーレンズ391をルーフトリム383に固定する必要がなく、組付けが容易となると共に、前記スイッチレバー378を前記スイッチノブ392の係合部392aに確実に係合させることが容易となり、組付け時の不良が防止でき、品質向上が図れる。
【0149】
更に、本第8実施形態のルームランプ370によれば、予めルーフトリム383の車体パネル側に配索されるFFC340と接続されるランプ機能部分Aは、図22(a)に示したように、前記トリム取付部374,374によって、該ルーフトリム383のランプ装着窓385に対して少なくともスイッチノブ392のスライド方向(図中、矢印X方向)に沿って相対変位可能に弾性的に支持されるので、該ランプ装着窓385に対して調芯しながらガタツキなく取付けることができ、前記ランプ機能部分Aの組付けが容易となる。
【0150】
そして、図22(b)に示したように、前記カバーレンズ391が前記ランプ装着窓385を覆うように室内側から固定されると、該カバーレンズ391の一対の規制用突起394,394が、前記ハウジング375の両側面に係合して前記スイッチノブ392のスライド方向(図中、矢印X方向)に沿った相対変位を規制する。
そこで、前記ランプ機能部分Aは、前記スイッチノブ392の操作に伴うランプ機能部分Aの動きが規制されるので、ランプ装着窓385に対して弾性的に支持されて組付けが容易でありながら、スイッチノブ392及びスイッチレバー378の操作性が良くなり、品質が向上する。
【0151】
そして、本第8実施形態のルームランプ370をルーフトリム383に予め取り付けてルーフモジュールを形成する際には、上記第7実施形態のルームランプ320と略同様の手順によって組付けを行なうことができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0152】
尚、本発明のランプユニットの組付方法及び取付構造における車体パネル、内装用壁材、ランプユニット、電線接続部及び電線等の構成は、上記各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、上記各実施形態においては、内装用壁材であるルーフトリムに電装品であるルームランプを取り付ける場合について説明したが、ルーフトリムに取り付けるマップランプや、ドアパネル等の車体パネルを覆う内装用壁材としてのドアトリム等に、カーテシランプ等のランプユニットを取り付ける場合にも応用できる。
【0153】
又、内装用壁材に配索される電線としても、上記各実施形態のFFCに限らず、FPC(フレキシブルプリント配線基板)及びリボン電線等のフラット回路体や、ワイヤーハーネス等を用いることができる。
更に、ランプユニットのランプ機能部分に設けられる電線接続部も、上記各実施形態の圧接接続や溶接等の構成に限らず、種々の形態を採りうることは云うまでもない。
【0154】
【発明の効果】
上述の如き本発明の請求項1に係るランプユニットの取付構造によれば、予め内装用壁材に配索される電線の接続部が、ランプユニット(ランプ機能部分)の電線接続部に固着されており、該電線を内装用壁材に配索すると同時に、前記ランプユニット(ランプ機能部分)がランプ装着窓に取り付けられる。そこで、これらランプユニット(ランプ機能部分)と電線とは、それぞれコネクタ等を用いることなく電気的に接続された状態で、車体パネルへの組み付け前の内装用壁材に一体化されてモジュール化される。そして、ランプユニット(ランプ機能部分)及び電線が内装用壁材に一体化されたモジュールを車体パネルに組み付けるだけで、組付け作業が完了する。
【0155】
又、ランプユニット(ランプ機能部分)と電線との電気的接続は、予め作業者が接続状態を目視でしかも下向き作業で確認しながら固着することで行なわれるので、車体パネルに対する内装用壁材の取付精度に関わらず、確実な接続信頼性を得ることができる。
【0156】
更に、前記ランプユニットがランプ機能部分と意匠部分とに分離される上記ランプユニットの取付構造によれば、電線の接続部に固着された該ランプ機能部分が電線と伴に輸送される際や、内装用壁材に装着される際にも、前記意匠部分は他の部材と接触して傷付き等を発生することはない。
又、ランプユニットの意匠部分が車種毎に異なる場合であっても、前記ランプ機能部分は共用が可能となり、意匠部分のみを変更すれば良いので、ランプユニットのコスト削減を図ることができる。
【0158】
更に、上述の如き本発明の請求項1によれば、導電材料で一体形成されたことにより回路導体として機能することができるリフレクタの一方のバルブ接点と、前記スイッチユニットの他方のバルブ接点との間にバルブ(電球)を装着すると共に、ランプ機能部分である前記リフレクタ及び前記スイッチユニットの各電線接続部に各電線の接続部を直接固着したことにより、該ランプ機能部分にバスバー等の導体やコネクタ部を別個に設ける必要がなくなり、従来のランプユニットのランプ機能部分に比べて部品点数の削減が可能となる。
【0159】
上述の如き本発明の請求項5によれば、車体パネルに組み付けられた内装用壁材が、該車体パネルに対して前記スイッチノブのスライド方向に沿って位置ズレを生じた場合、ランプ機能部分は、該内装用壁材とともに前記車体パネルに対しては前記スライド方向に沿って相対変位することができるので、このスライド方向に沿った位置ズレを吸収しながら車体パネルに取付けられる。
【0160】
一方、前記内装用壁材が、前記車体パネルに対してスイッチノブのスライド方向と直交する方向に沿って位置ズレを生じた場合、前記ランプ機能部分は、該内装用壁材に対して相対変位することができるので、このスライド方向と直交する方向に沿った位置ズレも吸収しながら車体パネルに取付けられる。
従って、前記内装用壁材を車体パネルに組み付ける際に生じる位置ズレによって、ランプユニットが取付けられなくなる組付け不良はなくなり、前記ランプ機能部分は調芯しながら車体パネルに容易に組み付くことができる。
【0161】
また、前記意匠部分は、前記ランプ機能部分とは独立して前記内装用壁材のランプ装着窓に室内側から固定されており、前記車体パネルに対する該内装用壁材の位置ズレに関わらず、所定位置に取り付けられるので、車体パネルに対する内装用壁材の取付け状態によって外観が損なわれることがなく、品質が向上する。
【0162】
上述の如き本発明の請求項6によれば、予め内装用壁材に配索される各電線と接続されるランプ機能部分は、該内装用壁材のランプ装着窓に対して少なくともスイッチノブのスライド方向に沿って相対変位可能に弾性的に支持されるので、該ランプ装着窓に対して調芯しながらガタツキなく取付けることができ、前記ランプ機能部分の組付けが容易となる。
【0163】
そして、意匠部分が前記ランプ装着窓を覆うように室内側から固定されると、該意匠部分の位置規制手段が、前記ランプ機能部分に係合して前記スイッチノブのスライド方向に沿った相対変位を規制する。前記ランプ機能部分におけるスイッチユニットのスイッチレバーが、前記意匠部分にスライド自在に係止されたスイッチノブの係合部に係合されると、該スイッチノブによって操作可能とされる。
【0164】
そこで、前記ランプ機能部分は、前記スイッチノブの操作に伴うランプ機能部分の動きが規制されるので、ランプ装着窓に対して弾性的に支持されて組付けが容易でありながら、スイッチノブ及びスイッチレバーの操作性が良くなり、品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るランプユニットの組付方法を適用したルームランプの斜視図である。
【図2】図1に示したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図である。
【図4】図3に示したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの取り付け過程を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する斜視図である。
【図8】図7に示したルームランプにおけるランプ機能部分の分解斜視図である。
【図9】図8に示したランプ機能部分の組立手順を説明する斜視図である。
【図10】図9に示したリフレクタの横断面図である。
【図11】図10に示したリフレクタの変形例を示す横断面図である。
【図12】図10に示したリフレクタの変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプのルーフトリムへの取り付け過程を説明する斜視図である。
【図14】図13に示したルームランプにおけるランプ機能部分の分解斜視図である。
【図15】本発明の第7実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図である。
【図16】図15に示したスイッチノブの拡大斜視図である。
【図17】図16に示したスイッチノブとスイッチレバーの係合状態を説明する為の要部拡大断面図及び平面図である。
【図18】図16に示したスイッチノブの変形例を示す拡大斜視図である。
【図19】本発明の第8実施形態に係るランプユニットの取付構造を適用したルームランプの分解斜視図である。
【図20】図19に示したスイッチノブの拡大斜視図である。
【図21】図19に示したスイッチノブとスイッチレバーの係合状態を説明する為の要部拡大平面図である。
【図22】図19に示したルームランプの取付け手順を説明する横断面図である。
【図23】従来の自動車用天井の組付方法を説明する為の斜視図である。
【図24】図23に示したルームランプの取付構造を説明する為の断面図である。
【図25】従来の他のランプユニットの取付構造を説明する為の概略図である。
【図26】図25に示したランプユニットの取付構造の要部断面図である。
【符号の説明】
10 ルーフトリム(内装用壁材)
11 ランプ装着窓
12 FFC(電線)
13 接続部
20 ルームランプ(ランプユニット)
21 ユニット本体
24 バルブ
25 バスバー
25a 電線接続部
26 バネ端子
26a 電線接続部
27 ストレインリリーフ(電線固定手段)
28 ルーフモジュール
Claims (8)
- 車体パネルを覆う内装用壁材に設けられたランプ装着窓に、ランプユニットを取り付ける為のランプユニットの取付構造であって、
前記ランプユニットが、意匠部分とランプ機能部分とから成り、前記内装用壁材の開口部縁又は開口部に取付けられた前記意匠部分に前記ランプ機能部分が取付けられ、
前記ランプ機能部分が、導電材料で一体形成されると共に一方のバルブ接点が設けられたリフレクタと、スイッチ回路が収容されると共に他方のバルブ接点が設けられたスイッチユニットとで構成されており、
前記リフレクタ及び前記スイッチユニットの各電線接続部には、前記内装用壁材の車体パネル側に配索される各電線の接続部が固着されることを特徴とするランプユニットの取付構造。 - 前記リフレクタの電線接続部が、前記スイッチユニットの電線接続部近傍に併設されていることを特徴とする請求項1に記載のランプユニットの取付構造。
- 前記リフレクタが、前記ランプ装着窓に係止可能な係止手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のランプユニットの取付構造。
- 前記リフレクタが、該リフレクタの外側面に沿って配索された前記電線を案内保持する電線保持部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のランプユニットの取付構造。
- 車体パネルを覆う内装用壁材に設けられたランプ装着窓に、ランプユニットを取り付ける為のランプユニットの取付構造であって、
前記ランプユニットは、スイッチユニットを有するランプ機能部分と、予めスイッチノブをスライド自在に係止する意匠部分とから成り、
前記ランプ機能部分が、前記車体パネルに対しては前記スイッチノブのスライド方向に沿ってのみ相対変位可能に取付けられ、前記内装用壁材のランプ装着窓に対しては少なくとも前記スイッチノブのスライド方向と直交する方向に沿って相対変位可能に取付けられると共に、
前記意匠部分が、前記内装用壁材のランプ装着窓に室内側から固定され、
前記スイッチユニットのスイッチレバーが、前記スイッチノブの係合部に対して該スイッチノブのスライド方向に直交する方向にのみ相対変位可能に係合し、該スイッチノブによって操作されることを特徴とするランプユニットの取付構造。 - 車体パネルを覆う内装用壁材に設けられたランプ装着窓に、ランプユニットを取り付ける為のランプユニットの取付構造であって、
前記ランプユニットは、スイッチユニットを有するランプ機能部分と、予めスイッチノブをスライド自在に係止する意匠部分とから成り、
前記ランプ機能部分が、前記内装用壁材のランプ装着窓に対して少なくとも前記スイッチノブのスライド方向に沿って相対変位可能に弾性的に支持されると共に、
前記ランプ機能部分に対する前記スイッチノブのスライド方向に沿った相対変位を規制する位置規制手段を備えた前記意匠部分が、前記内装用壁材のランプ装着窓に室内側から固定され、前記スイッチユニットのスイッチレバーが、前記スイッチノブの係合部に係合し、該スイッチノブによって操作されることを特徴とするランプユニットの取付構造。 - 前記意匠部分が、前記スイッチノブを所定位置にスライド不能に仮止めする仮係止手段を備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載のランプユニットの取付構造。
- 前記スイッチノブの係合部が、前記スイッチレバーをスライド方向に沿って挿入可能とする係止手段を備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載のランプユニットの取付構造。
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