JP4166001B2 - 蒸発燃料処理装置およびその故障診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の蒸発燃料処理装置およびその故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリン等の高揮発性油を利用した内燃機関では、燃料タンク内で揮発した蒸発燃料が大気中に放出するのを防止すべく、蒸発燃料処理装置を備えている。蒸発燃料処理装置は、キャニスタを備えたものが広く知られている。キャニスタは容器内に燃料の吸着作用を有する吸着材が封入されたもので、蒸発燃料導入ポートから導入された燃料タンクからの蒸発燃料が吸着材に一時、吸着される。内燃機関が作動し吸気管内に負圧が生じると、その負圧により大気ポートから大気がキャニスタ内に供給され、吸着材から燃料が脱離してパージポートから吸気管へとパージされる。パージされた燃料は吸入空気とともに気筒内に吸入されて混合気の一部を形成する。
【0003】
ところで、成層燃焼を行う直噴式の内燃機関や、動力として内燃機関とモータとを用いるハイブリッド車に搭載される内燃機関では、スロットルバルブの開度が相対的に全開側に設定されることから、吸気管負圧が小さくなるが、このため、蒸発燃料のパージ能力が低下することになる。そこで、パージポンプを大気ポート側やパージポート側に設けて、キャニスタの大気ポート側の圧力やパージポート側の負圧を大きくすることにより、キャニスタ内への空気の供給を促進し、吸気管負圧の不足を補うものが提案されている(特開平5−340315号公報)。
【0004】
また、パージ量をパージポンプの回転の強弱の切り換えで調整するものも提案されている(特開平11−30185号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平5−340315号公報や特開平11−30185号公報の技術は、単純にパージポンプの作動でパージ能力を高めているに過ぎず、補機損失やパージポンプ、特にその動力部の寿命を考慮すると必ずしも実用的ではない。
【0006】
本発明は前記実情に鑑みなされたもので、パージポンプを有する実用的な蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、燃料タンクと連通する蒸発燃料導入ポートと、内燃機関の吸気管と連通するパージポートと、大気圧に開放された大気ポートとが形成された容器内に、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着材を封入してなるキャニスタを備え、前記大気ポートからキャニスタ内にパージポンプにより空気を供給して吸着材から脱離した燃料をパージポートから吸気管へとパージするようになした蒸発燃料処理装置において、
前記パージポンプを制御する制御部を具備せしめ、
該制御部を、パージが必要な期間中に前記パージポンプを予め定めたサイクルで間欠作動し、前記パージポンプが回転してキャニスタ内に空気が流通し燃料を脱離させる実作動期間と、燃料脱離時の気化潜熱で低下したキャニスタ内の温度を回復させる非作動期間とを、交互に繰り返すように設定する。
【0008】
間欠作動することで、実作動期間中に燃料脱離時の気化潜熱で低下したキャニスタ内の温度が、キャニスタの設置雰囲気等からの伝熱で、実作動期間ではさまれた非作動期間中に回復し、燃料の脱離が容易となる。したがって、燃料パージを効率よく行うことができる。しかも、非作動期間の分、実作動時間が短縮してパージポンプを長寿命化できる。これにより、実用性が向上する。
【0009】
請求項2記載の発明では、請求項1の発明の構成において、キャニスタ内を加熱するヒータを具備せしめる。
【0010】
作動期間中のキャニスタ内の温度低下が非作動期間中に、より十分に回復し、パージをより効率よく行うことができる。キャニスタ内の温度低下が十分に回復される分、パージポンプの負担が減じられるから、パージポンプは低出力のもので足りるとともに、パージポンプをさらに長寿命化できる。
【0011】
請求項3記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、前記制御部を、パージポンプとともに、キャニスタと吸気管との間の連通と遮断とを切り換えるパージバルブを制御する制御部とするとともに、前記パージポンプおよびパージバルブが間欠作動するように、かつ、パージバルブが開くタイミングがパージポンプがオンするタイミングに対して所定の時間遅れるように設定する。
【0012】
パージバルブが開くタイミングをパージポンプがオンするタイミングに対して遅らせた分、パージポンプの起動遅れに基因して空気流量が不安定になる期間は実パージ期間から除外される。したがって、パージバルブの開期間の長さに対するパージ流量のリニアリティが向上する。これによりパージ量を正確に制御することができる。
【0013】
請求項4記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、
前記制御部を、パージポンプとともに、キャニスタと吸気管との間の連通と遮断とを切り換えるパージバルブを制御する制御部とするとともに、前記パージポンプおよびパージバルブが間欠作動するように、かつ、パージバルブが閉じるタイミングとパージポンプがオフするタイミングとが略同時期となるように設定する。
【0014】
パージポンプがオフすると略同時にパージバルブが閉じるので、吐出空気流量が漸減し一定しないパージポンプのオフ後の期間が実パージ期間から除外される。したがって、パージバルブの開期間の長さに対するパージ流量のリニアリティが向上する。これによりパージ量を正確に制御することができる。
【0015】
請求項5記載の発明では、請求項3の発明の構成において、
前記制御部を、パージバルブが閉じるタイミングとパージポンプがオフするタイミングとが略同時期となるように設定する。
【0016】
パージポンプの起動遅れに基因して空気流量が不安定になる期間を実パージ期間から除外する作用に加えて、パージポンプがオフすると略同時にパージバルブが閉じるので、吐出空気流量が漸減し一定しないパージポンプのオフ後の期間も実パージ期間から除外される。したがって、パージバルブの開期間の長さに対するパージ流量のリニアリティがさらに向上する。これによりパージ量をさらに正確に制御することができる。
【0017】
請求項6記載の発明では、請求項1ないし5の発明の構成において、
前記制御部を、指令パージ量が多いほど間欠作動中の実作動時間の累計が多くなるようにパージポンプのオンオフの繰り返し回数を決定するように設定する。
【0018】
指令パージ量に応じて実作動時間の累計を規定して、パージポンプを限定的に用いることで、パージポンプを長寿命化することができる。請求項2のヒータを具備する構成とした場合には、ヒータの脱離促進作用により、実作動時間の累計をさらに短縮して、パージポンプの実質的な寿命を伸ばすことができ、パージポンプの動力源として簡単なブラシモータ等を採用することができる。
【0019】
請求項7記載の発明では、請求項1ないし5の発明の構成において、
前記パージポートから吸気管に到る管路の途中に設けられて、蒸発燃料の濃度を検出する蒸発燃料濃度センサを具備せしめ、
前記制御部を、蒸発燃料濃度が予め設定したパージ完了濃度になるとパージポンプの作動を停止するように設定する。
【0020】
逐次、蒸発燃料の濃度を監視し、蒸発燃料濃度が低下してパージ効率がよくない状態でパージポンプが作動するのを回避することができる。これにより、パージポンプの長寿命化を図ることができる。また、雰囲気温度等の環境要因や燃料性状によらず適正にパージ期間を設定することができる。
【0021】
請求項8記載の発明では、請求項1ないし5の発明の構成において、
吸気管へのパージの流量を調整するパージ流量調整手段と、
前記パージポートから吸気管に到る管路の途中に設けられて、蒸発燃料の濃度を検出する蒸発燃料濃度センサとを具備せしめ、
前記制御部を、前記パージポンプによるパージ流量と蒸発燃料濃度センサの検出結果とに基づいてパージ燃料量を算出し、該パージ燃料量が予め設定した管理範囲内となるようにパージ流量を決定するように設定する。パージ流量調整手段には、パージポンプの駆動電圧、パージバルブのデューティもしくはパージポンプの吐出側や吸入側に設ける調量バルブの開度を調整する手段により構成し得る。
【0022】
常時、一定量のパージ燃料量を吸気管に流入せしめることができる。
【0023】
請求項9記載の発明では、請求項8の発明の構成において、
キャニスタ内を加熱するヒータを具備せしめ、
前記制御部を、パージポンプおよびヒータを制御する制御部とするとともに、ヒータを非作動状態でパージポンプのみの作動により管理範囲内にならない場合に、ヒータの作動を開始するように設定する。
【0024】
パージ燃料量が少なければパージポンプは最大能力まで高められることになる。それでも管理範囲の下限に達しなければヒータの作動が開始する。ヒータを限定的に作動せしめることで、電力消費を抑制することができる。
【0025】
請求項10記載の発明では、請求項8または9の発明の構成において、
燃料タンク内に貯留する燃料の残量を検出する燃料残量センサを具備せしめ、前記制御部を、燃料残量が予め設定した下限残量を下回ると前記ヒータの作動を停止するように設定する。
【0026】
下限残量を例えば給油が必要になる残量よりもやや多めに設定しておけば、蒸発燃料が発生しやすい給油時にはキャニスタ内すなわち吸着材の温度が低下して吸着性能を十分に発揮し得る状態にしておくことができる。なお、燃料が比較的残っている状態で給油を行うこともあり得るが、この場合には給油量が少なく蒸発燃料の量自体が少ないので、ヒータが作動状態すなわち吸着材温度が十分に低下していない状態で給油が行われても、蒸発燃料の全量を吸着材が吸着可能である。
【0027】
請求項11記載の発明では、請求項8ないし10の発明の構成において、
前記パージポートから吸気管に到る管路の途中に蒸発燃料の濃度を検出する蒸発燃料濃度センサを具備せしめ、
前記制御部を、蒸発燃料濃度が予め設定した下限濃度を下回ると、前記ヒータの作動を停止するように設定する。
【0028】
蒸発燃料濃度が下限濃度よりも低ければ、キャニスタ内の吸着材に吸着されている燃料量が少ないと判断し、ヒータの作動が停止する。これにより、電力消費を抑え、補機損失を低減することができる。
【0029】
請求項12記載の発明では、請求項8ないし11の発明の構成において、
前記燃料タンクの内圧を検出するタンク内圧センサを具備せしめ、
前記制御部を、燃料タンク内圧が予め設定した下限圧力を下回ると、前記ヒータの作動を停止するように設定する。
【0030】
燃料タンク内圧が下限圧力よりも低ければ、燃料タンクからキャニスタ内への蒸発燃料の流入が僅少と判断し、ヒータの作動が停止する。これにより、電力消費を抑え、補機損失を低減することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面にしたがい、本発明の蒸発燃料処理装置について説明する。図1に内燃機関に付設された本発明の蒸発燃料処理装置を示す。蒸発燃料処理装置1のキャニスタ101は、活性炭等の吸着材302を充填した容器体301に蒸発燃料導入ポート301a、パージポート301bおよび大気ポート301cが形成されてなり、キャニスタ101内を加熱するヒータ109やキャニスタ101内の温度を検出する熱電対113が設けてある。ヒータ109および熱電対113は、充填された吸着材302中に埋設される。
【0051】
蒸発燃料導入ポート301aを通路端とする蒸発燃料導入通路102が設けられ、キャニスタ101と燃料タンク105とが接続されている。蒸発燃料導入通路102の途中には内圧弁106が設けてある。内圧弁106はリリーフ弁であり、燃料タンク105内の蒸発燃料の増大で、内圧弁106を挟む蒸発燃料導入通路102の前後の差圧が一定値以上になると開弁してキャニスタ101と燃料タンク105とが連通し、燃料タンク105内の蒸発燃料がキャニスタ101内に導入されるようになっている。
【0052】
キャニスタ101のパージポート301bを通路端とするパージ通路103が設けられ、キャニスタ101と吸気管201とが接続されている。パージ通路103の途中にはパージバルブ107が設けてある。パージバルブ107は電磁弁で、通電により「開」側に切り換えられるとキャニスタ101と吸気管201とが連通する。パージ通路103にはまた、通路内のHC濃度を検出する蒸発燃料濃度センサであるHC濃度センサ114が設けてある。
【0053】
キャニスタ101の大気ポート301cを通路端とする大気通路104が設けてあり、反対側の通路端にて大気に開放されている。大気通路104の途中には詳しくは後述するパージポンプ108が設けてある。パージポンプ108はポンプ本体1081と、その動力源としてのモータ7とを備え、大気からの空気をキャニスタ101内に供給するようになっている。モータ7は例えば廉価な直流ブラシモータが用いられ得る。
【0054】
蒸発燃料処理装置1の各部を制御する制御部であるECU112が設けてある。ECU112は例えばマイクロコンピュータ等を中心に構成される。ECU112には、前記熱電対113、HC濃度センサ114の他、燃料タンク105内に設けられて燃料Fの液面FSのレベルすなわち燃料量を検出するレベルゲージ115から検出信号が入力しており、これらの検出信号に基づいて、パージバルブ107、パージポンプ108、ヒータ109を制御する。なお、パージポンプ108、ヒータ109の制御はモータ用の電源110、ヒータ用の電源111に駆動信号を出力することでなされる。モータ用電源110は、定電圧印加によるモータ402への通電がECU112からの駆動信号に基づいてオンオフ制御される。ヒータ用電源111は、ヒータ109への通電がECU112からの駆動信号に基づいてオンオフ制御される。
【0055】
また、ECU112は蒸発燃料処理装置1だけではなく内燃機関の他の各部、例えば、吸気管201内に設けられたスロットルバルブ202を制御し、内燃機関の全体の作動を司るようになっている。
【0056】
図2にECU112において実行される蒸発燃料のパージ制御のフローを示す。先ず、イグニッションがオンされたか否かを判定し(ステップS101)、肯定判断されると、ステップS102に進み、ステップS102以降の強制パージの手順を実行する。イグニッションがオンされなければ本フローを終了する。
【0057】
ステップS102ではレベルゲージ115からの検出信号に基づいて給油がなされたか否かを判定する。この判定はレベルゲージ115の検出信号から知られる燃料タンク105内の燃料Fの液面FSのレベルが前回本フローが起動した時と比較して上昇しているか否かにより行う。なお、瞬間的なレベル上昇による誤判定を回避するため、一定時間以上、同一レベルのときのデータを判定に供する。前回の液面FSのレベルのデータはRAMの所定領域に格納されている。ECU112はバッテリバックアップ若しくはスリープモード等の省エネルギー作動で、内燃機関が停止状態の時にも、前回の液面FSのレベルのデータを保持するようになっている。なお、前回のレベルのデータは本フローが起動するごとに今回の液面レベルにより更新される。
【0058】
ステップS102が肯定判断されると、ステップS104以降の強制パージの手順を実行する。
【0059】
また、給油がなされておらずステップS102が否定判断されると、ステップS103に進み、HC濃度センサ114から知られるHC濃度がパージ開始濃度C1 以上か否かを判定する。パージ開始濃度C1 はパージの必要性ありと認められる濃度に設定される。これは予め実験的に求めるのがよい。ステップS103が肯定判断されると前記強制パージの手順(ステップS104〜)を実行する。ステップS103が否定判断された場合については後述する。
【0060】
ステップS104以降の強制パージの手順は、先ず、ヒータ109をオンし(ステップS104)、キャニスタ101内を加熱する。これにより、燃料の吸着材302からの脱離が容易となる。次いで、熱電対113からの検出信号に基づいてキャニスタ101内の温度が予め設定したパージ開始温度T1 以上か否かを判定する(ステップS105)。
【0061】
ヒータ109による加熱でキャニスタ101内の温度が上昇し、ステップS105が肯定判断されると、パージポンプ108のモータ7の制御信号の内容を規定するサイクル数を算出する(ステップS106)。モータ7の制御信号は等周期かつ等パルス幅にてパルス状に出力され、パルスの出力期間のみモータ7への通電がなされる。サイクル数はこのパルス数であり、モータ7への通電が間欠的にサイクル数だけ行われるようになっている。サイクル数の算出手順については後述する。続くステップS106では、この算出されたサイクル数に応じた制御信号がモータ用電源110に出力される。またこのとき、これと同期した制御信号がパージバルブ107に出力され、パージバルブ107およびパージポンプ108が同期して間欠作動を行う。
【0062】
図3は、パージバルブ107およびパージポンプ108の間欠作動時における蒸発燃料処理装置1の各部の作動状態を示すもので、モータ駆動信号がオンの期間、すなわちモータ7への電圧印加がなされている期間に対して、パージバルブ107の開期間(オン期間)は、立ち上がりのタイミングがモータ駆動信号の立ち上がりのタイミングよりもやや遅く、遅延時間が設定されている。立ち下がりのタイミングはモータ駆動信号がオンの期間、パージバルブ107の「開」期間も同じである。したがって、キャニスタ101から吸気管201に燃料が排出される期間はパージバルブ107の「開」期間で規定されることになる。
【0063】
ここで、前記遅延時間は次のように設定されている。図3より知られるようにモータ駆動信号の立ち上がりに対して実際のパージポンプ108の回転にはモータ7の起動遅れに基因して所定の回転数に立ち上がるまでに遅れが生じる。パージポンプ108の回転はキャニスタ101内を流通する空気流量を規定するから、キャニスタ101のパージポート301bにおける脱離燃料を含む空気の流量(以下、パージ流量という)も所定の流量に達するのに遅れが生じる。前記遅延時間は略この遅れに設定される。この大きさは予め実験的に求めるのがよい。なお、脱離した燃料がキャニスタ101からパージバルブ107に移動する時間が輸送遅れとなるから、パージ通路103の長さ等によっては前記遅延時間に前記輸送遅れの分を加算するのもよい。
【0064】
また、モータ駆動信号の立ち下がりで同時にパージバルブ107を閉じることで、パージポンプ108が慣性で作動しキャニスタ101のパージポート301bにおける燃料流量が漸減するモータ駆動信号のオフ後における吸気管201への燃料のパージが禁止される。
【0065】
したがって、パージバルブ107およびパージポンプ108の立ち上がりおよび立ち下がりをこのように設定することにより、パージ通路103を通って吸気管201にパージされる燃料の流量は、パージされる期間中、一定しており、1サイクル当たりのパージ量がパージバルブ107の「開」期間の長さに正確に比例したものとなる。したがって、前記ステップS107の実行による燃料の全パージ量は、パージバルブ107のオン期間の長さにサイクル数を乗じた時間(以下、必要オン時間という)に比例する。
【0066】
また、前記サイクル数の算出手順(ステップS106)は次のように行われる。ECU112はそのROMに、目標パージ量と必要オン時間との対応関係を記憶している。目標パージ量は内燃機関の運転状態から許容されるパージ量に基づいて設定される。目標パージ量に対する必要オン時間を、パージバルブ107のオン期間の長さで除してサイクル数を算出する。これにより、内燃機関の運転状態に適合したパージ量とすることができる。なお、要求される仕様により目標パージ量が一定でよければ、サイクル数も固定値となる。
【0067】
これにより、混合気の一部を形成するパージ燃料の調量精度が向上し、気筒への燃料供給量を高精度に制御することができる。
【0068】
また、図3のように、キャニスタ101内を空気が流通し燃料が吸着材302から脱離するパージ期間中は燃料の気化潜熱によりキャニスタ101内温度が低下するが、前期のごとく燃料のパージを間欠的に行うことで、非パージ期間にキャニスタ101設置雰囲気からの伝熱やヒータ109の加熱でキャニスタ101内の温度が上昇し、吸着材302からの燃料の脱離が容易な状態に復する。したがって、燃料のパージ効率が向上する。また、パージポンプ108に実作動期間で挟まれた非作動期間を設けることで、モータ7の長寿命化を図ることができるとともに、ヒータ109にも過剰な能力が要求されず、これらに電力消費の少ない小型のものを用いることができる。また、ヒータ109の脱離促進作用により、モータ7の実作動時間の累計は相当程度短縮することができる。これにより、後述するように、パージポンプ108の動力源として簡単なブラシモータ等を採用することができる。
【0069】
さて、このようにパージバルブ107およびパージポンプ108の間欠作動が所定のサイクル数行われると、HC濃度センサ114からの検出信号に基づいて、HC濃度がパージ完了濃度C0 以下か否かを判定する(ステップS108)。パージ完了濃度C0 は吸着材302からの燃料の脱離が略完了したとみなせる値に設定される。
【0070】
HC濃度がパージ完了濃度C0 に達しない間、すなわちキャニスタ101内に、パージすべき燃料がまだ残っている間はステップS108が否定判断されてステップS106〜S108が繰り返される。
【0071】
そして、HC濃度がパージ完了濃度C0 に達し、ステップS108が肯定判断されると、ステップS109に進み、ヒータ109をオフする。
【0072】
このように、給油の有無やHC濃度に基づいて強制パージの必要性が判定されて、必要なときにのみ所定期間、強制パージが実行されるから、燃料パージを効率よく行うことができる。
【0073】
しかも、HC濃度が十分に低下すると強制パージが終了するから、キャニスタ101の設置雰囲気の温度や燃料性状によらず、強制パージは必要な期間だけ行われることになる。したがってさらにパージ効率がよい。
【0074】
続くステップS110では、パージポンプ108がオフしてからの経過時間が待機時間t0 に達したか否かを判定する。また、ステップS110では他の経過時間についいても判定するがこれについては後述する。パージポンプ108がオフしてからの時間は、パージバルブ107およびパージポンプ108のオンオフ(ステップS107)において最後にオフした時からスタートするタイマに基づいてカウントされる。なお、HC濃度がパージ完了濃度C0 に達するまで(ステップS108)はパージバルブ107およびパージポンプ108がオンオフ(ステップS107)が繰り返されるので、その都度、タイマはリセットされる。
【0075】
パージポンプ108がオフしてからの経過時間が待機時間t0 に達し、ステップS110が肯定判断されるとステップS101に戻り、ステップS101以降の手順が繰り返される。このとき、ステップS102は、既に給油がなされたとの判断が前回になされている場合は否定判断してステップS103に進む。そして前記のごとくHC濃度がパージ開始濃度C1 を越えていれば強制パージを実行する(ステップS104〜)。
【0076】
これにより、待機時間t0 の間に燃料タンク105内で揮発しキャニスタ101の吸着材302に吸着した燃料がパージされる。待機時間t0 は、その間に進行する燃料の揮発により、吸着材302にHCがある程度、吸着し、HC濃度がパージ開始濃度C1 を越えたか否かの目安になる時間に設定される。これは予め実験的に求めるのがよい。
【0077】
ステップS103が否定判断された場合について説明する。ステップS103が否定判断されるのは、イグニッションがオンされた当初からHC濃度がパージ開始濃度C1 に達していない場合や強制パージ(ステップS104〜)がなされた場合があるが、いずれの場合も、判断時からある程度の時間が経過すれば、その間に進行する燃料タンク105内の燃料の揮発により、キャニスタ101の吸着材302に燃料がある程度、吸着し、HC濃度が上昇し得る。そこで、ステップS103が否定判断されるとステップS110に進み、ステップS103が否定判断されてからの経過時間が前記待機時間t0 を越えたか否かを判定し、肯定判断されると、パージポンプ108がオフしてからの経過時間が待機時間t0 に達した場合と同様に、ステップS101に戻る。
【0078】
次に図4、図5、図6、図7によりパージポンプ108の構造を説明する。ポンプ本体1081は円周流方式のものである。ポンプ本体1081のハウジング4はこれを構成する2つの略円形のハウジング部材401,402を接合してなり、その対向部にインペラ5の円板状の本体51を収容する円形の空間4aが形成される。ハウジング4には、穴4b,4c,4dが、空間4aの周縁部を通る位置と、空間4aの中心を通る位置とにそれぞれハウジング部材401,402の接合方向に形成されている。
【0079】
空間4aの周縁部を通る穴4bと穴4cとは互いに周方向にややずれた位置に形成されており、一方の穴4bは一方のハウジング部材401にこれを貫通して形成され、他方の穴4cは一方のハウジング部材402にこれを貫通して形成される。一方の穴4bには配管が嵌入し、大気を導入するインレット403としてある。また、他方の穴4cには別の配管が嵌入し、空気を吐出するアウトレット404としてある。アウトレット404は前記キャニスタ101の大気ポート301cに通じている。
【0080】
空間4aの中心を通る穴4dは、両ハウジング部材401,402を貫通して形成され、穴4dには、インペラ本体51を貫通するインペラ5の軸部52が挿通しており、インペラ軸部52の外周にはこれと同軸に軸受けであるベアリング601,602が設けられている。ベアリング601,602はインペラ本体51を挟む2つの位置にそれぞれ設けてあり、インペラ5のスラスト方向の変位を抑制し、インペラ5とハウジング4との干渉を防止している。ベアリング601,602は穴4dを実質的に閉鎖する蓋部材406,407,408により固定される。
【0081】
インペラ5の軸端にはモータ7が設けられ、ハウジング部材401と一体的に設けられた取り付けステー405に固定されている。インペラ5の軸部52には、軸線に沿って有底の縦穴5aがモータ7側の端面から形成され、縦穴5aにモータ7の回転軸71が嵌入してインペラ5とモータ回転軸71とが接続する。
【0082】
インペラ本体51の両端面には、図6に示すように周方向に多数の羽根51が等間隔で配置されており(図にはハウジング部材402側の端面のみ示す)、インペラ5が回転するとインペラ本体51の両端面に沿って、インペラ軸部52の外周に旋回流が発生し、インレット403からの空気が、アウトレット404から吐出される。
【0083】
インペラ5とモータ軸71との接続構造を示す図7において、インペラ5の軸部52の縦穴5aおよびこれに嵌入するモータ7の回転軸71の軸端部(以下、モータ軸軸端部という)711の断面形状は略円形で、円の一部が直線状にカットされたD字状となっており、両者の摺接面にカット面を設けてすべり止め部5b,71aとすることで、モータ回転軸71の回転に対するインペラ5のすべりを禁止可能としてある。これにより、締結手段を設けることなくモータ7の回転動力がインペラ5に伝達される。
【0084】
一方、インペラ軸部52とモータ軸軸端部711とはスラスト方向に摺動自在である。また、対向面である、インペラ5の縦穴5aの底面5cとモータ軸71の端面71bとの間には比較的大きな間隙Gが形成してあり、インペラ5がモータ軸71に対してスラスト方向に自由である。これにより、モータ7にスラスト方向の位置ずれが生じても間隙Gによるスラスト方向の遊びで、インペラ5とハウジング4とが干渉せず、モータ7に過負荷がかかったり、回転が停止したりすることを防止することができる。
【0085】
これにより、インペラ5とハウジング4との間のクリアランスを小さくしてパージポンプ108の損失を低減し、効率のよいパージを実現することができる。
【0086】
なお、インペラ軸部の縦穴およびモータ軸軸端部の断面形状は、図例のものに限られず、インペラ軸部とモータ軸軸端部との当接面に、インペラおよびモータの回転中心に対して円周方向に対して傾斜する部位が形成されておればよく、この部位がモータ回転軸の回転に対するインペラのすべりを禁止するすべり止めとなる。例えば断面形状が楕円や多角形でもよい。また、接続構造は、インペラ軸部とモータ軸軸端部とのうちいずれかが他方に形成した穴に嵌入する構造である必要もなく、任意である。
【0087】
(第2実施形態)
図8に本発明の第2の実施形態になる蒸発燃料処理装置を示す。基本的な構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0088】
本蒸発燃料処理装置1Aは、大気通路104の、パージポンプ108の直下流部に、調量バルブであるポンプバルブ116が設けてある。ポンプバルブ116は開度自在に構成された電磁弁であり、ECU112Aからの制御信号により開度が調整される。
【0089】
図9はポンプバルブ116の開度を変えた時のパージポンプ108の吐出圧と吐出流量との関係を調べたもので、開度を絞るほど吐出圧が高くなるとともに吐出流量が小さくなる。本実施形態では、ECU112Aは、目標パージ量に対して開度を調整することで、目標パージ量に適合した吐出圧および吐出流量に調整する。
【0090】
モータ7への印加電圧等を可変とすることなく、パージ量を調整することができるから、モータ用電源が単純な定電圧出力型の構成で済む。これにより、実用性が向上する。
【0091】
ECU112Aで実行される他の制御は第1実施形態のものと同じである。
【0092】
なお、ポンプバルブはパージポンプの吐出側に設けているが、吸い込み側に設けてもよい。
【0093】
(第3実施形態)
図10に本発明の第3の実施形態になる蒸発燃料処理装置を示す。基本的な構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0094】
本蒸発燃料処理装置1BのECU112Bは第1実施形態のものとは異なる制御プログラムを実行するもので、図11にECU112Bにおいて実行される蒸発燃料のパージ制御のフローを示す。イグニッションがオンされると(ステップS201)、給油がなされているか否かが判定され(ステップS202)、給油がなされていなければステップS203に進み、パージバルブ開度により一義的に決定されるパージ流量が入力し、続くステップS204で、HC濃度センサ114から知られるHC濃度が入力する。そして、ステップS205で、これらのパージ流量およびHC濃度に基づいてパージ燃料量を算出し、ステップS206で、このパージ燃料量が所定値M2 以上であるか否かを判定する。ここで、所定値M2 はパージの必要性ありと認められる燃料量に設定される。これは予め実験的に求めるのがよい。ステップS206が肯定判断されると強制パージの手順(ステップS207〜)を実行する。ステップS206が否定判断された場合については後述する。
【0095】
ステップS207以降の強制パージの手順は、先ず、ヒータ109をオンし(ステップS207)、キャニスタ101内を加熱する。これにより、燃料の吸着材302からの脱離が容易となる。次いで、熱電対113からの検出信号に基づいてキャニスタ101内の温度が予め設定したパージ開始温度T1 以上か否かを判定する(ステップS208)。
【0096】
ヒータ109による加熱でキャニスタ101内の温度が上昇し、ステップS208が肯定判断されると、ステップS209に進み、パージポンプ108のモータ7の制御信号がモータ用電源110に等周期かつ等パルス幅にてパルス状に出力され、パルスの出力期間のみモータ7への通電がなされる。また、このとき、モータ7の制御信号と同期して、パージバルブ107に制御信号が出力され、第1実施形態と同様にパージバルブ107がパージポンプ108に同期した作動をする。モータ駆動信号がオンの期間、すなわちモータ7への電圧印加がなされている期間に対して、パージバルブ107の開期間(オン期間)は、立ち上がりのタイミングがモータ駆動信号の立ち上がりのタイミングよりもやや遅く、遅延時間が設定されている点は第1実施形態と同様であり、パージ通路103を通って吸気管201にパージされる燃料の流量は、一定しており、1サイクル当たりのパージ量がパージバルブ107の「開」期間の長さに正確に比例したものとなる。
【0097】
これにより、混合気の一部を形成するパージ燃料の調量精度が向上し、気筒への燃料供給量を高精度に制御することができる。
【0098】
また、第1実施形態と同様に、パージバルブ107およびパージポンプ108の間欠作動中の非パージ期間にキャニスタ101設置雰囲気からの伝熱やヒータ109の加熱でキャニスタ101内の温度が上昇し、燃料のパージ効率が向上する。また、パージポンプ108に実作動期間で挟まれた非作動期間を設けることで、モータ7の長寿命化を図ることができるとともに、ヒータ109にも過剰な能力が要求されず、電力消費の少ない小型のものを用いることができる。
【0099】
さて、このようにパージバルブ107およびパージポンプ108の間欠作動が開始されると、HC濃度センサ114からの検出信号に基づいて、HC濃度がパージ完了濃度C0 以下か否かを判定する(ステップS210)。パージ完了濃度C0 は吸着材302からの燃料の脱離が略完了したとみなせる値に設定される。
【0100】
HC濃度がパージ完了濃度C0 に達しない間、すなわちキャニスタ101内に、パージすべき燃料がまだ残っている間はステップS210が否定判断されてステップS209〜S210が繰り返される。前記のごとく前記ステップS209の実行によるパージ量は一定しているから、燃料の全パージ量は、パージバルブ107のオン期間の長さにサイクル数を乗じた時間に比例する。
【0101】
そして、HC濃度がパージ完了濃度C0 に達し、ステップS210が肯定判断されると、ステップS211に進み、パージポンプ108をオフするとともに、ヒータ109をオフする。なお、この時、パージバルブ107がオフするのは勿論である。
【0102】
このように、給油の有無やHC濃度に基づいて強制パージの必要性が判定されて、必要なときにのみ所定期間、強制パージが実行されるから、燃料パージを効率よく行うことができる。
【0103】
しかも、HC濃度が十分に低下すると強制パージが終了するから、キャニスタ101の設置雰囲気の温度や燃料性状によらず、強制パージは必要な期間だけ行われることになる。したがってさらにパージ効率がよい。
【0104】
続くステップS212では、パージポンプ108がオフしてからの経過時間が待機時間t0 に達したか否かを判定する。パージポンプ108がオフしてからの経過時間は、オフした時からスタートするタイマに基づいてカウントされる。
【0105】
パージポンプ108がオフしてからの経過時間が待機時間t0 に達し、ステップS212が肯定判断されるとステップS201に戻り、ステップS201以降の手順が繰り返される。このとき、ステップS202は、既に給油がなされたとの判断が前回になされている場合は否定判断してステップS203に進む。そして前記のごとくパージ燃料量がパージ開始燃料M2 を越えていれば強制パージを実行する(ステップS207〜)。
【0106】
これにより、待機時間t0 の間に燃料タンク105内で揮発しキャニスタ101の吸着材302に吸着した燃料がパージされる。待機時間t0 は、その間に進行する燃料の揮発により、吸着材302にHCがある程度、吸着し、HC濃度等より知られるHC量がパージ開始燃料量M2 を越えたか否かの目安になる時間に設定される。これは予め実験的に求めるのがよい。
【0107】
ステップS206が否定判断された場合について説明する。ステップS206が否定判断されるのは、イグニッションがオンされた当初からHC量がパージ開始燃料量M2 に達していない場合や強制パージ(ステップS207〜)がなされた場合があるが、いずれの場合も、判断時からある程度の時間が経過すれば、その間に進行する燃料タンク105内の燃料の揮発により、キャニスタ101の吸着材302に燃料がある程度、吸着し、HC濃度が上昇し得る。そこで、ステップS206が否定判断されるとステップS212に進み、ステップS206が否定判断されてからの経過時間が前記待機時間t0 を越えたか否かを判定し、肯定判断されると、パージポンプ108がオフしてからの経過時間が待機時間t0 に達した場合と同様に、ステップS201に戻る。
【0108】
(第4実施形態)
図12に本発明の第4の実施形態になる蒸発燃料処理装置を示す。基本的な構成は第2実施形態と同じであり、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
【0109】
本蒸発燃料処理装置1Cは、燃料タンク105にその内圧を検出する圧力センサ(以下、タンク内圧センサという)117が設けてあり、その検出信号はECU112Cに入力している。ECU112Cは第2実施形態のものとは異なる制御プログラムを実行するもので、図13にECU112Cにおいて実行される蒸発燃料のパージ制御のフローを示す。イグニッションがオンされると(ステップS301)、レベルゲージ115の検出信号に基づいて燃料タンク105内の燃料の残量が所定量V0 以上であるか否かを判定する(ステップS302)。燃料残量が所定量V0 よりも少なければ制御ルーチンを終了する。ステップS302は給油時にキャニスタ101が加熱された状態で燃料が吸着材302に吸着するのを防止するためのものであり、吸着材302の温度が高い場合、脱離には有利であるが、吸着には不利であるため、燃料タンク105の燃料残量が少ないと判断したらヒータ109による吸着材302の加熱制御を中止する。これについては後述する。
【0110】
ステップS302で燃料残量が所定量V0 以上であればステップS303に進む。ステップS303では、パージバルブ107の開度により一義的に決定されるパージ流量を入力し、ステップS304でHC濃度センサ114により得られるHC濃度を入力する。そして、ステップS305で、これらパージ流量とHC濃度とからパージ燃料量を算出し、ステップS306で、このパージ燃料量が所定の管理範囲内(M0 ≦パージ燃料量≦M1 )にあるか否かを判定する。ここで、管理範囲とは、吸気管201にパージガスを導入したときに燃焼不良および排気エミッションを悪化させない範囲の量である。
【0111】
ステップS306で、パージ燃料量が管理範囲内(M0 ≦パージ燃料量≦M1 )になければステップS307に進む。ステップS307では管理範囲を外れたパージ燃料量が管理範囲の上限値M1 よりも大きいか否かを判定する。上限値M1 よりも大きい場合はステップS308に進み、パージ流量を小さくしてパージ燃料量を減量した後、ステップS301に戻る。
【0112】
ステップS307で上限値M1 以下である場合には、下限値M0 未満と判断してステップS309に進み、パージ流量が最大であるか否か、すなわち調量バルブ116の開度がその調整可能範囲の上限値であるか否かを判定する。パージ流量が最大でなければステップS310に進み、パージ流量を増大してパージ燃料量を増大する。前記ステップS308〜S310は、ECU112Cの、パージ流量調整手段としての手順である。
【0113】
パージ流量が最大であった場合、これ以上、現状態ではパージ燃料量が確保できないと判断して、ステップS311に進み、ヒータ109をオンする。
【0114】
吸気管201を経てエンジン本体に導入されるパージ燃料量は、HC濃度だけではなく、吸気管201に流入するパージ流量によっても変化する。そこで、ステップS303〜S305でこれらの値に基づいてパージ燃料量を算出し、これが管理範囲内となるように、パージポンプ108およびヒータ109の作動を制御する(ステップS306〜S311)。このとき、先ず、パージ流量を調整し、これによって所定のパージ量が得られない場合に、ヒータ109による加熱を開始する。これにより、パージ燃料量を管理範囲内に制御し、空燃比の変動を防止して燃焼不良や排気エミッションの悪化を防止することができる。
【0115】
次いで、ステップS312で温度センサ113の検出結果を読み込み、キャニスタ101内の吸着材302の温度が所定温度T0 以上であるか否かを判定する。この場合、所定温度T0 は、キャニスタ101内の蒸発燃料が完全に脱離できる温度とし、通常100°Cとすることが望ましい。ステップS312で吸着材温度が所定温度T0 に達していない場合は、ステップS301に戻り、所定温度T0 以上であればステップS313に進む。ステップS313ではタンク内圧をモニタするタンク内圧センサ117の検出結果を読み込み、タンク内圧が所定値P0 、ここでは内圧弁106の開弁圧よりも低いか否かを判定する。タンク内圧が所定値P0 以上である場合、内圧弁106は開弁しており、キャニスタ101への蒸発燃料の流入があると判断されるため、ステップS301に戻る。
【0116】
一方、タンク内圧が所定値P0 より低い場合は、キャニスタ101への蒸発燃料の流入がないと判断してステップS314に進み、HC濃度センサ114でモニタされるHC濃度が所定濃度C0 以下であるか否かを判定する。HC濃度が所定濃度C0 以上であれば、キャニスタ101に未だに燃料が残存していると判断して、ステップS301に戻り、HC濃度が所定濃度C0 に満たなければ、キャニスタ101に燃料は残存していないと判断してステップS315に進み、ヒータ109をオフして制御ルーチンを終了する。
【0117】
ステップS313,S314は消費電力の低減を目的としたものである。燃料タンク105の内圧が開弁圧よりも低く、HC濃度が所定濃度C0 に満たない場合、ヒータ109による加熱の必要がないと判断してヒータ109をオフすることで、消費電力を抑制する。
【0118】
一方、エンジン停止時にはヒータ109はオンしておらず、また、吸気管201の負圧もないため、キャニスタ101には外気温の上昇とともに、発生する燃料蒸気が吸着されるのみとなる。すなわち、燃料タンク105内で燃料が蒸発し、燃料タンク105の内圧が所定値以上に上昇すると、内圧弁106が開いて蒸発燃料導入通路102、タンクポート301aを経てキャニスタ101内に排出される。この時、前記したエンジン停止時においてキャニスタ101内の燃料は略完全に脱離されているため、キャニスタ101は燃料タンク105からの蒸発燃料を十分に吸着可能な状態にあり、流入する蒸発燃料を効率よく吸着することができる。また、キャニスタ101内に蒸発燃料が残存していないため、従来のように、残存する蒸発燃料がエンジン停止時にキャニスタ101内を拡散して大気口から大気中へ放出されるのを防止することができる。
【0119】
給油時には、燃料タンク105に滞留していた蒸発燃料が、給油燃料に押し出される形で給油弁を開き、給油ラインから蒸発燃料導入通路102を介してキャニスタ101に流入する。この際、吸着材302の温度が高いと吸着性能が低下するため、給油に先立ち、ヒータ109による加熱を停止する。すなわち、前記図13の制御ルーチンにおいて、燃料残量が所定量V0 よりも少なくなったら給油の必要があると判断して(ステップS302)、ヒータ109をオフする(ステップS315)。ステップS302における所定量V0 は、通常、給油が必要とされる燃料残量よりもやや多い量、例えば公称容量の1/4とする。これにより、燃料残量が1/4を切った時点でヒータ109をオフするので、給油時にはキャニスタ101内の温度が略常温に戻っており、キャニスタ101の温度つまり吸着材302の温度が高い状態での吸着を防止することができる。
【0120】
また、燃料残量が所定量V0 よりも多い状態ないし燃料残量が所定量V0 に達した直後に給油する場合、エンジン停止によって、または燃料残量が所定量V0 に達した時点でヒータ109がオフになり(ステップS301,S302)、給油直前までヒータ109に通電された状態となる。これらの場合、給油までの時間が短いために、吸着材302の温度が十分に下がっていないことがある。但し、この場合の給油量は比較的少なく、蒸発する燃料量も給油量に比例するから、キャニスタ101に流入する蒸発燃料の量はさほど多くなく、また、キャニスタ101の吸着材302は燃料の脱離が略完了しているため、蒸発燃料の全量を吸着可能である。ヒータ109をオフにする燃料残量V0 は、これらを踏まえ、キャニスタ101の吸着材302の容量と燃料タンク105の大きさおよびキャニスタ101への蒸発燃料の流入量から求められる最適値とし、給油時の流入蒸発燃料を全量吸着可能なようにする。
【0121】
なお、本実施形態では、ECU112Cがポンプバルブ116の開度を調整することにより、パージ流量を調整しているが、パージバルブ107のデューティやモータ7の駆動電圧を調整することにより、パージ流量を調整してもよい。
【0122】
(第5実施形態)
図14に本発明の第5の実施形態になる蒸発燃料処理装置の故障診断装置を示す。蒸発燃料処理装置の基本的な構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0123】
本蒸発燃料処理装置1DのECU112Dは、前記各実施形態のいずれかのECUと同様の強制パージの制御とともに、タンク内圧センサ117からの検出信号に基づいて、モータ7の故障等のパージポンプ108の作動異常を検出するようになっており、パージバルブ107およびタンク内圧センサ117とともに故障診断装置1aを構成する。
【0124】
図15は、この作動異常の検出フローを示すもので、パージポンプ108をオンした状態で、先ずパージバルブ107を閉弁し(ステップS401)、燃料タンク105からキャニスタ101を経てパージバルブ107に到る閉鎖空間を形成する。ステップS401は制御部としての手順である。
【0125】
パージバルブ107の閉弁時にはまた、タイマをスタートせしめる。これと、以下のステップS402,S403は判定部としての手順である。タイマをスタートさせた状態で、タンク内圧センサ117から知られるタンク内圧を予め設定した基準圧力と比較し、基準圧力よりも大きいか否かを判定する(ステップS402)。
【0126】
ステップS402が否定されると、前記タイマから知られる、閉鎖空間形成後の経過時間を予め設定した基準時間と比較し、基準時間を経過したか否かを判定する(ステップS403)。
【0127】
ステップS403が否定されるとステップS402に戻り、経過時間が基準時間になる前にタンク内圧が基準圧力を越えるか、タンク内圧が基準圧力を越えないまま経過時間が基準時間を越えるまでステップS402,S403が繰り返されることになる。
【0128】
ここで、基準圧力および基準時間は次のように設定する。すなわち、パージポンプ108が正常で、所定の吐出圧および吐出流量にて作動していれば、図16に示すように、所定の上昇速度で閉鎖空間の圧力すなわちタンク内圧は上昇する。そして、所定の時間の経過後には所定の圧力に達している。一方、パージポンプ108が作動異常を起こしていれば、このタンク内圧の上昇速度は遅く、あるいは上昇しないまま一定値をとることになる。そこで、基準時間は、予め、パージポンプ108が正常とみなせるときに、所定の圧力に到達するのに要する時間の上限値を求めて基準時間とする。また、基準圧力は前記所定圧力ということになるが、パージに必要な吐出圧を出力できるか否かを判断し得る圧力値に設定する。パージポンプ108の異常の有無について結果を出すまでの時間として許容されている時間や、正常なパージポンプ108の能力に応じて到達し得る圧力値を考慮して設定するのがよい。
【0129】
そして、経過時間が基準時間になる前にタンク内圧が基準圧力を越えれば正常と判断して本フローを終了する。また、タンク内圧が基準圧力を越えないまま経過時間が基準時間を越えると、パージポンプ108が異常であると判断して、ポンプ流量が異常であることを示すポンプ流量異常ランプを点灯せしめる(ステップS404)。
【0130】
なお、この場合のパージポンプ108の作動は間欠作動ではなく連続作動で行い得るのは勿論である。
【0131】
また、タンク内圧が基準圧力を越えないまま経過時間が基準時間を越えたときに異常と判定しているが、所定の時点におけるタンク内圧の上昇速度等に基づいて判定してもよい。
【0132】
また、前記各実施形態において、パージポンプを大気通路に設けているが、パージバルブよりもキャニスタ側でパージ通路に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の蒸発燃料処理装置の構成図である。
【図2】前記蒸発燃料処理装置のECUで実行される制御内容を示すフローチャートである。
【図3】前記蒸発燃料処理装置が強制パージを行うときの各部の作動を示すタイミングチャートである。
【図4】前記蒸発燃料処理装置のパージポンプの断面図である。
【図5】(A)は図4におけるA矢視図であり、(B)は図4におけるB矢視図である。
【図6】図4におけるB矢視になる前記パージポンプのインペラの図である。
【図7】図4におけるVII−VII線に沿う前記インペラおよびこれと接続するモータ軸の断面図である。
【図8】本発明の第2の蒸発燃料処理装置の構成図である。
【図9】前記蒸発燃料処理装置の作動を示すグラフである。
【図10】本発明の第3の蒸発燃料処理装置の構成図である。
【図11】前記蒸発燃料処理装置のECUで実行される制御内容を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4の蒸発燃料処理装置の構成図である。
【図13】前記蒸発燃料処理装置のECUで実行される制御内容を示すフローチャートである。
【図14】本発明の蒸発燃料処理装置の故障診断装置を付設した蒸発燃料処理装置の構成図である。
【図15】前記故障診断装置のECUで実行される制御内容を示すフローチャートである。
【図16】前記故障診断装置の作動を示すグラフである。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 蒸発燃料処理装置
1a 故障診断装置
101 キャニスタ
102 蒸発燃料導入通路
103 パージ通路
104 大気通路
105 燃料タンク
106 内圧弁
107 パージバルブ
108 パージポンプ
1081 ポンプ本体
109 ヒータ
110 モータ用電源
111 ヒータ用電源
112,112A,112B ECU(制御部)
112C ECU(制御部、パージ流量調整手段)
112D ECU(制御部、判定部)
113 熱電対(温度センサ)
114 HC濃度センサ(蒸発燃料センサ)
115 レベルゲージ(給油検出センサ)
116 ポンプバルブ(調量バルブ)
117 タンク内圧センサ
201 吸気管
301 容器
301a 蒸発燃料導入ポート
301b パージポート
301c 大気ポート
302 吸着材
4 ハウジング
5 インペラ
51 本体
52 軸部
5a 縦穴
5b すべり止め部
5c 底面(対向面)
6 ベアリング(軸受け)
7 モータ
71 軸
711 軸端部
71a すべり止め部
71b 端面(対向面)
G 間隙

Claims (12)

  1. 燃料タンクと連通する蒸発燃料導入ポートと、内燃機関の吸気管と連通するパージポートと、大気圧に開放された大気ポートとが形成された容器内に、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着材を封入してなるキャニスタを備え、前記大気ポートからキャニスタ内にパージポンプにより空気を供給して吸着材から脱離した燃料をパージポートから吸気管へとパージするようになした蒸発燃料処理装置において、
    前記パージポンプを制御する制御部を具備せしめ、
    該制御部を、パージが必要な期間中に前記パージポンプを予め定めたサイクルで間欠作動し、前記パージポンプが回転してキャニスタ内に空気が流通し燃料を脱離させる実作動期間と、燃料脱離時の気化潜熱で低下したキャニスタ内の温度を回復させる非作動期間とを、交互に繰り返すように設定したことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1記載の蒸発燃料処理装置において、
    キャニスタ内を加熱するヒータを具備せしめた蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1または2いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部を、パージポンプとともに、キャニスタと吸気管との間の連通と遮断とを切り換えるパージバルブを制御する制御部とするとともに、前記パージポンプおよびパージバルブが間欠作動するように、かつ、パージバルブが開くタイミングがパージポンプがオンするタイミングに対して所定の時間遅れるように設定した蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1または2いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部を、パージポンプとともに、キャニスタと吸気管との間の連通と遮断とを切り換えるパージバルブを制御する制御部とするとともに、前記パージポンプおよびパージバルブが間欠作動するように、かつ、パージバルブが閉じるタイミングとパージポンプがオフするタイミングとが略同時期となるように設定した蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項3記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部を、パージバルブが閉じるタイミングとパージポンプがオフするタイミングとが略同時期となるように設定した蒸発燃料処理装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部を、指令パージ量が多いほど間欠作動中の実作動時間の累計が多くなるようにパージポンプのオンオフの繰り返し回数を決定するように設定した蒸発燃料処理装置。
  7. 請求項1ないし5いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記パージポートから吸気管に到る管路の途中に設けられて、蒸発燃料の濃度を検出する蒸発燃料濃度センサを具備せしめ、
    前記制御部を、蒸発燃料濃度が予め設定したパージ完了濃度になるとパージポンプの作動を停止するように設定した蒸発燃料処理装置。
  8. 請求項1ないし5いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    吸気管へのパージの流量を調整するパージ流量調整手段と、
    前記パージポートから吸気管に到る管路の途中に設けられて、蒸発燃料の濃度を検出する蒸発燃料濃度センサとを具備せしめ、
    前記制御部を、パージ流量と蒸発燃料濃度センサの検出結果とに基づいてパージ燃料量を算出し、該パージ燃料量が予め設定した管理範囲内となるようにパージ流量を決定するように設定したことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  9. 請求項8記載の蒸発燃料処理装置において、
    キャニスタ内を加熱するヒータを具備せしめ、
    前記制御部を、パージポンプおよびヒータを制御する制御部とするとともに、ヒータを非作動状態でパージポンプのみの作動により管理範囲内にならない場合に、ヒータの作動を開始するように設定した蒸発燃料処理装置。
  10. 請求項8または9いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    燃料タンク内に貯留する燃料の残量を検出する燃料残量センサを具備せしめ、
    前記制御部を、燃料残量が予め設定した下限残量を下回ると前記ヒータの作動を停止するように設定した蒸発燃料処理装置。
  11. 請求項8ないし10いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記パージポートから吸気管に到る管路の途中に設けられて、蒸発燃料の濃度を検出する蒸発燃料濃度センサを具備せしめ、
    前記制御部を、蒸発燃料濃度が予め設定した下限濃度を下回ると、前記ヒータの作動を停止するように設定した蒸発燃料処理装置。
  12. 請求項8ないし11いずれか記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記燃料タンクの内圧を検出するタンク内圧センサを具備せしめ、
    前記制御部を、燃料タンク内圧が予め設定した下限圧力を下回ると、前記ヒータの作動を停止するように設定した蒸発燃料処理装置。
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