JP4158761B2 - プロジェクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話などの携帯端末に搭載され、画像を投射面に投射してその投射像を生成するプロジェクタ装置に関する。
携帯電話にプロジェクタ装置を搭載したプロジェクタ付き携帯電話機が特許文献1によって知られている。
特開2000−236375号公報
しかしながら、従来のプロジェクタ付き携帯電話機においては、明るい投射像を得るために大きな電流を光源に供給する必要あり、供給電流の増加とともに発熱量が増加するにも関わらず、熱対策がなされていないという問題が生じていた。
請求項1に記載の発明は、画像形成手段で形成された画像を照射手段から照射される光で投射面に投射するプロジェクタ装置であって、照射手段近傍の温度情報を判定する温度情報判定手段と、照射手段から照射する光の明るさを変更する変更手段と、画像形成手段で形成する画像の明るさを補正する補正手段とを備え、画像形成手段で形成された画像の種類が第1の画像の種類である場合には、温度情報判定手段によって判定される温度情報に基づき、変更手段が照射手段から照射する光の明るさを変更するとともに補正手段が画像形成手段で形成する画像の明るさを補正し、画像形成手段で形成された画像の種類が第2の画像の種類である場合には、温度情報判定手段によって判定される温度情報に無関係に、変更手段が照射手段から照射する光の明るさを変更するとともに補正手段が画像形成手段で形成する画像の明るさを補正することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプロジェクタ装置において、変更手段は、温度情報判定手段によって判定された温度情報に基づいて、照射手段近傍の温度が所定値以下の温度を保つように照射手段から照射する光の明るさを変更することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のプロジェクタ装置において、温度情報判定手段は、照射手段からの光照射の履歴を記憶する履歴記憶手段と、履歴記憶手段に記憶された履歴に基づいて、照射手段近傍の温度を予測する予測手段と、予測手段で予測した温度と所定値とを比較して温度情報を判定する比較手段とを含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置において、画像を表示するモニタをさらに備え、変更手段によって照射手段から照射する光の明るさを変更したときに、画像を前記モニタに表示することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置において、変更手段によって照射手段から照射する光の明るさを変更したときに、使用者に対して警告を出力する警告手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置において、画像の種類は、静止画、動画、TV放送受信画、文字画像のいずれかであることを特徴とする。
本発明によれば、照射手段近傍の温度情報を判定して、判定した温度情報に基づいて、照射手段から照射する光の明るさを変更することとした。これによって、照射手段近傍の温度を加味して照射手段から照射する光の明るさを決定することができ、熱対策を行うことができる。
―第1の実施の形態―
図1は第1の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話機の外観図であり、図1(a)は側面図、図1(b)は正面図である。図1(a)に示すように、携帯電話機100は、折りたたみヒンジ部101によって表示部102と操作部103とが折りたたみ可能となっている。また、図1(b)に示すように、表示部102の外側面には、画像を撮像するためのカメラ部102aと、画像を投射面に投射してその投射像を生成するプロジェクタ部102bとを備えている。
図2は、第1の実施の形態における携帯電話の一実施の形態を示すブロック図である。プロジェクタ付き携帯電話100は、上述したように、折りたたみヒンジ部101、表示部102、および操作部103によって構成されている。折りたたみヒンジ部101は、使用者によって操作され、表示部102と操作部103との開閉角度を調節するための開閉角度SW101aを備えている。
表示部102は、カメラ102aと、プロジェクタ装置102bと、カメラ102aで撮像した画像や待ち受け画面などを表示する液晶モニタ102cと、使用者によってカメラ102aによる画像撮像時に操作されるレリーズボタン102dと、通話相手の発話音声を出力するスピーカー102eとを備えている。カメラ102aは、撮影レンズ11と、CCD12と、レンズ駆動部13と、カメラ制御装置14とを備えている。
カメラ102aにおいては、撮影レンズ11はレンズ駆動部13によって前後に駆動し、被写体に対してズームイン、ズームアウトを行うことができる。そして、撮影レンズ11が被写体に向けられると、被写体の輝度に応じて設定された露出条件で撮影が行われ、撮像素子であるCCD12には被写体像に対応した電荷が蓄積される。CCD12に蓄積された電荷は、CPUやその他周辺回路を含むカメラ制御装置14によってA/D変換してデジタル信号に変換される。その後、ホワイトバランスの調整や、予め設定された画像形式、例えばJPEG形式等への圧縮処理など種々の画像処理が施される。画像処理された画像データはメモリ103gに記憶され、同時に液晶モニタ102cに表示される。
上述した処理を例えば1秒間に30フレームの画像を処理するように実行することで、液晶モニタ102cには被写体を撮像した画像が次々と更新されてスルー画が表示される。第1の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話100では、カメラ102aによる画像の撮像モードとして、動画撮影モードと静止画撮影モードとを選択可能に有している。使用者は操作部103に搭載された入力装置103fを使用して、いずれかの撮像モードを選択することができる。
使用者によって動画撮影モードが選択された場合には、上述したスルー画表示時に使用者によって任意のタイミングでレリーズボタン102dが押下されると、次にレリーズボタンが押下されるまでの間に撮像されたスルー画を動画として一旦メモリ104に保存する。その後、各種画像処理が施された後に操作部103に搭載されたメモリカード103hに保存する。一方、静止画撮影モードが選択された場合には、使用者によって任意のタイミングでレリーズボタン102dが押下された時点で液晶モニタ102cに表示されている画像が静止画として撮像される。撮像された画像は、一旦メモリ104に保存し、その後各種画像処理が施された後に操作部103に搭載されたメモリカード103hに保存する。
プロジェクタ装置102bは、LED光源21と、画像を表示する液晶パネル22と、LED光源21からから照射され液晶パネル22を透過した透過光をスクリーンに拡大投影(投射)可能な投影レンズ23と、LED光源21を発光させるために電流を供給するLED駆動部24と、液晶パネル22を駆動する液晶駆動部25と、投影した画像をフォーカシングするために投影レンズ23を駆動するレンズ駆動部26と、LED光源21の設置位置近傍の温度を計測する温度センサ27とを備えている。なお、LED駆動部24、液晶駆動部25、およびレンズ駆動部26は、後述する操作部103に搭載されたCPU103aによって制御される。
LED光源21には大電流駆動可能な高輝度タイプ白色LEDを用いる。すなわち、通常のLEDでは発光部が0.3mm×0.3mm程度のサイズで20mA程度の電流を流して発光させていたが、第1の実施の形態におけるプロジェクタ装置102bで使用する大電流タイプのものは発光部が1mm×1mm程度の大面積で、200mA〜350mAといった大電流を流して発光させる。これにより、通常のLEDと比べて10倍近い光量が得られる。
LED駆動部24は、PWM駆動によってLED光源21を駆動し、デューティ比を変更することでLED光源21の発光輝度を変更することができる。なお、第1の実施の形態では、LED光源21の発光輝度(明るさ)をHighモードとLowモードの2段階に切り替えることができ、Highモードとは図3(a)に示すようにデューティ比を50%とした状態であり、Lowモードとは図3(b)に示すようにデューティ比を20%とした状態である。例えば、デューティ比50%では大光量が得られるが、発熱も大きくLED光源21近傍の温度上昇のスピードが速い。一方20%では光量は落ちるが、発熱と放熱性がほぼつりあうため、LED光源21近傍の温度を上昇させずに発光可能である。なお、デューティ比は連続的に変更することができる。
液晶駆動部25は、CPU103aから送信されてくる投影対象の画像データに応じて液晶パネル駆動信号を生成し、生成した駆動信号で液晶パネル22を駆動することにより、液晶パネル22上に投影対象画像を表示する。具体的には、液晶層に対して画像信号に応じた電圧を画素ごとに印加する。電圧が印加された液晶層は液晶分子の状態が変わり、当該液晶パネル22の光の透過率が変化する。この透過率の変化によって液晶パネル22に画像が表示される。
操作部103は、機器全体を制御するCPU103aと、時間を計時する時計103bと、プロジェクタ付き携帯電話100を駆動させるための電源103cと、周辺の基地局と通信するためのアンテナ103eを備えた通信制御部103dと、使用者が電話番号や文字を入力するための各種ボタンを備えた入力装置103fと、電話帳データなどの各種データを記憶するためのメモリ103gと、カメラ102aで撮像した画像データを格納するためのメモリカード103hと、TV放送を受信するためのTVチューナー103iと、使用者の発話音声を入力するためのマイク103jと、外部機器と接続するためのインターフェースである外部I/F103kとを備えている。
上述したプロジェクタ装置102bを制御して画像をスクリーンに投影する際には、CPU103aは、使用者によって液晶モニタ102cに表示された画像を液晶駆動部26に送って液晶パネル22に表示するとともに、LED光源21から光を照射するようにLED駆動部24を制御する。これによって、一般的なプロジェクタと同様にスクリーンに画像を投射することができる。また、CPU103aは、表示する画像データに対してデジタル処理、例えば後述するLUT(Look Up Table)処理を実行して、画像を明るくしたり暗くしたりすることができ、さらにコントラスト調整や色調整を行うことができる。
ここでLUT補正について説明する。本実施の形態では、上述したように、LED駆動部24によってデューティ比を変更することでLED光源21の発光輝度を変更する。デューティ比をHighモード時の50%からLowモード時の20%へ低下させて、LED光源21から照射する光の明るさを変更した場合には、スクリーンに投影される画像の明るさが暗くなる。このとき、スクリーンに投影される画像の明るさの変化を補うために、CPU103aは、液晶駆動部25に送信する投影対象の画像データに対してあらかじめLUT補正を行い、LED光源21から照射する光の明るさの変化に応じて、画像データが明るくなるように補正する。具体的にはデューティ比を50%から20%へ30%暗くしたことを補うために以下に説明するように処理する。
具体的には、Highモード時には画像の明るさを補正する必要がないことから、LUT補正を行わないか、あるいは図4(a)に示すように入力値をそのまま出力値とするリニアなLUTを適用してLUT補正を行う。これに対して、Lowモード時には、LED光源21から照射する光の明るさの減少を補うためにリニアなLUTを画像の輝度ヒストグラムに基づいて変更する。例えば、画像の輝度ヒストグラムを作成し、ヒストグラムに基づいて輝度の高い側(明るい側)から3割に相当する範囲におけるデータ分布数が所定値以上であるか否かを判断する。
例えば、図4(b)に示すように、ヒストグラム41において明るい側から3割に相当する範囲のデータ分布数が所定値未満であれば、3割の光量減少を補うように符号42に示すようにリニアなLUTの傾きを変更する。その後、投影対象の画像データに対してLUTを適用して補正する。これによって、一般的に画像データに基づいて作成した輝度ヒストグラムにおいては、明るい側から3割に相当する範囲に存在するデータ量は多くないことを加味して、特に輝点が少しだけ入っているような画像を的確に補正することができる。
これに対して、例えば、図4(c)に示すように、ヒストグラム43において明るい側から3割に相当する範囲のデータ分布数が所定値以上であれば、全体的な明るさをアップするために符号44に示すようにリニアなLUTにγをかけて中間調のみを持ち上げる。その後、投影対象の画像データに対してLUTを適用して補正する。これにより明るい側が白とびで破綻することを避けつつ、全体の明るさをアップして、LED光源21から照射する光の明るさの減少を補うことができる。
以上より、LED光源21の明るさとLUTでの補足量の関係は図5のようになる。すなわち、LED光源21の明るさを変化させた時に、画像の破綻を考慮せず、単純に全てLUTで補足する場合には、LED光源21の明るさとLUTでの補足量の関係は符号51に示す一点鎖線のようになる。この場合、Highモード時の明るさを100%とすると、LUTはリニアのままで補足量はゼロとなり、光源をn%落としたら補足量はn%という関係になる。
しかし、上述したように、単純にこの関係でLUTを変化させると画像が破綻することがある。したがって、光源の明るさが100%に近い領域では上記の直線に近い関係でLUTを変化させ、光源が暗くなるほど補足量を抑えるようにする。例えば、符号52に示す関係のように、補足量40%を限度として飽和するようにする。これによって、LED光源21から照射する光を少しだけ暗くした場合はLUT補正により明るさが維持され、大きく暗くした場合は、LUT補正はするが元の明るさのレベルまでは補正しないことで画像の破綻を防ぐことができる。
CPU103aはさらに、LED光源21が発光を開始した時刻、および終了した時刻を時計103bから取得し、その履歴をメモリ103gに記憶する。これによって、ED光源21が発光した時間、および発光していない時間、すなわち消灯している時間の履歴を把握することが可能となる。
プロジェクタ装置102bによる画像の投影を行うに当たっては、使用者はまず投影対象とする画像を選択して液晶モニタ102cに表示する。投影対象画像としては、メモリカード103hに記憶されている静止画または動画、受信メールなどの文字を含む画像、およびTVチューナー103iで受信したTV放送のいずれかを選択して投影対象の画像として液晶モニタ102cに表示することができる。CPU103aは、使用者によって液晶モニタ102cに投影対象の画像が表示され、投影開始が指示されると、液晶モニタ102cへの表示を終了すると同時に、プロジェクタ装置102bを制御して画像の投影を開始する。
第1の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話100においては、上述したように、プロジェクタ装置102bのLED光源21として大電流駆動可能な高輝度タイプ白色LEDを用いる。このように高輝度LEDに大電流を流して発光する場合には、通常のLEDを使用したよりも発熱量が大きくなり、この熱がLEDの輝度低下や破壊を引き起こす要因となり得る。したがって、LED光源21から発生する熱を抑制する、もしくは適切に放熱する必要がある。このためにCPU103aは、後述する各種温度情報に基づいて、投影対象画像の種類ごとに画像の投影方法を以下の(1)〜(4)のように変化させる。
(1)投影対象画像の種類が「静止画」である場合
投影対象画像の種類が「静止画」である場合には、温度センサ27から出力されるLED光源21近傍の温度を温度情報として用い、次のように熱対策処理を実行する。CPU103aは、液晶駆動部26に投影対象の静止画データを送って液晶パネル22に表示するとともに、上述したHighモードでLED光源21から光を照射するようにLED駆動部24を制御する。
その後、温度センサ27からの出力に基づいてLED光源21の設置位置近傍の温度を監視する。そして、LED光源21の設置位置近傍の温度があらかじめ設定した上限温度になったときに、LED駆動部24を制御してLED光源21のデューティ比を上述したLowモードまで徐々に下げていく。これによって、LED光源21から発生する熱を抑制することができる。なお、上限温度は、LED光源21近傍の温度がそれ以上上昇するとLED光源21やその周辺機器に不具合が生じる温度に一定の安全率をかけて算出された温度、例えば80℃が設定される。
例えば、図6(a)に示すように、デューティ比を50%、すなわちHighモードでLED光源21から光を照射しているときに、LED光源21の設置位置近傍の温度が時刻Tにおいてあらかじめ設定した上限温度になった場合に、LED光源21のデューティ比を20%、すなわちLowモードまで徐々に下げて、LED光源21の設置位置近傍の温度上昇を防止する。また、図6(b)に示すようにLED光源21のデューティ比をHighモードとLowモードの間で周期的に変化させたり、図6(c)に示すようにHighモードからLowモードまで段階的に下げたりして、LED光源21から発生する熱を抑制することもできる。
また、上述したようにLED光源21の明るさを変化させると同時に、液晶駆動部26に送る画像データをLUT補正を実行して、画像の明るさを変化させる。すなわち、LED光源21から照射される光を暗くした場合には、その暗くした量に応じて画像をLUT処理して明るくし、LED光源21から照射される光を明るくした場合には、その明るくした量に応じて画像をLUT処理して暗くする。LED光源21から照射される光の明るさを変化させた場合には、スクリーンに投影される画像の明るさが変化するため、使用者は違和感を覚える可能性があるが、上述したようにLED光源21から照射される光の明るさの変化量に応じて画像の明るさを変化させることによって、見た目の明るさの変化を緩和させることができる。
(2)投影対象画像の種類が「受信メールなどの文字を含む画像」である場合
投影対象画像の種類が「受信メールなどの文字を含む画像」である場合には、(1)で上述した投影対象画像の種類が「静止画」である場合と同様に温度センサ27から出力されるLED光源21近傍の温度を温度情報として用いて熱対策処理を実行する。すなわち、CPU103aは、使用者によって受信したメールが液晶モニタ102cに表示された画面の画像データを液晶駆動部26に送って液晶パネル22に表示するとともに、(1)と同様の処理を実行する。
(3)投影対象画像の種類が「動画」である場合
投影対象画像の種類が「動画」である場合には、動画を連続して再生することによってLED光源21近傍の温度が上昇することを加味して、投影対象画像の種類が「動画」であることを温度情報として熱対策処理を実行する。すなわち、CPU103aは、LED光源21から照射する光の明るさを上述したLowモードにするようにLED駆動部24を制御する。そして、投影対象の動画データをLUT補正して画像が明るくなるように補正した後、液晶駆動部26に動画データを送って液晶パネル22に表示して動画を投影する。なお、動画の投影中はLED光源21から照射する光の明るさを変更しないものとする。これによって、LED光源21から発生する熱を抑制してLED光源21近傍の温度上昇を防ぐと同時に、動画表示中に明るさを一定に保って、使用者に違和感を覚えさせないようにすることができる。
(4)投影対象画像の種類が「TV放送画」である場合
投影対象画像の種類が「TV放送画」である場合には、(3)と同様にTV放送画を連続して再生することによってLED光源21近傍の温度が上昇することを加味する必要がある。TV放送においては、番組中にCMが挿入されるため、このCM中の時間を利用して熱放射が可能である。したがってこの場合は、CPU103aは、TVチューナー103iで受信したTV放送のCM部を検出して、これを温度情報として熱対策処理を実行する。すなわち、CM中のみLED光源21から照射する光の明るさをLowモードにするようにLED駆動部24を制御する。
受信したTV放送のCM部を検出する方法としては、一般的なCMカット機能を有するビデオレコーダーのように、TV放送に含まれるステレオ信号を検出して、ステレオ信号を検出している間はCM中であると判断する。このように、CM中のみLED光源21から照射する光の明るさをLowモードにすることにより、投影する画像が暗くなっても使用者の視聴に影響の少ない時間帯を利用してLED光源21から発生する熱を抑制することができる。
図7は、第1の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話100の処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、プロジェクタ付き携帯電話100の電源がオンされると起動するプログラムとして、CPU103aによって実行される。ステップS10において、使用者によって画像の投影開始が指示されたか否かを判断する。使用者によって画像の投影開始が指示されたと判断した場合には、ステップS20へ進み、使用者によって投影対象の画像が選択されたか否かを判断する。使用者によって投影対象画像が選択されたと判断した場合には、ステップS21へ進み、液晶モニタ102cのバックライトをオフするなどして、液晶モニタ102cへの画像の表示をオフする。その後、ステップS30へ進む。
ステップS30では、選択された投影対処画像の種類を判断する。投影対象画像の種類が静止画、または文字画像であると判断した場合には、ステップS40へ進む。ステップS40では、上述したようにLED駆動部24を制御してLED光源21の発光輝度をHighモードに設定して、ステップS50へ進む。ステップS50では、液晶駆動部25に投影対象の画像データを送信して画像をスクリーンに投影する。このとき送信する画像データに対してはLUT補正を行わない。その後、ステップS60へ進み、温度センサ27からの出力に基づいてLED光源21の設置位置近傍の温度があらかじめ設定した上限温度に到達したか否かを判断する。LED光源21の設置位置近傍の温度が上限温度に到達したと判断した場合には、ステップS70へ進む。
ステップS70では、LED駆動部24を制御してLED光源21のデューティ比を上述したLowモードまで徐々に下げていき、画像データに対してデューティ比の低下に伴ってその低下の度合いに応じたLUT補正を実行する。その後、ステップS80へ進み、温度センサ27からの出力に基づいてLED光源21の設置位置近傍の温度があらかじめ設定した下限温度まで低下したか否かを判断する。LED光源21の設置位置近傍の温度が下限温度まで低下したと判断した場合には、ステップS90へ進む。
ステップS90では、LED駆動部24を制御してLED光源21のデューティ比をHighモードまで徐々に上げていき、画像データに対するLUT補正をデューティ比の上昇とともに変化させる。そして、Highモードに戻った時点でLUT補正を停止する。その後、ステップS100へ進む。ステップS100では、使用者によって画像投影の終了が指示されたか否かを判断し、終了が指示されないと判断した場合にはステップS60へ戻る。これに対して、終了が指示されたと判断した場合には、後述するステップS220へ進む。
次に、ステップS30で投影対象画像の種類が動画であると判断した場合の処理について説明する。この場合は、ステップS110へ進む。ステップS110では、LED駆動部24を制御してLED光源21の発光輝度をLowモードに設定して、ステップS120へ進む。ステップS120では、LED光源21の発光輝度をLowモードにしたことによって投影される画像が暗くなることを緩和するために、投影対象の動画データに上述したLUT補正を実行して、ステップS130へ進む。
ステップS130では、液晶駆動部25に投影対象の動画データを送信して、動画をスクリーンに投影し、ステップS140へ進む。ステップS140では、使用者によって画像投影の終了が指示されたか否かを判断し、終了が指示されたと判断した場合には、後述するステップS220へ進む。
ステップS30で投影対象画像の種類がTV放送画であると判断した場合には、ステップS150へ進む。ステップS150では、LED駆動部24を制御してLED光源21の発光輝度をHighモードに設定して、ステップS160へ進む。ステップS160では、液晶駆動部25にTVチューナー103iで受信したTV放送画像データを送信して、TV放送画をスクリーンに投影する。その後、ステップS170へ進み、受信したTV放送画像データからステレオ信号を検出することによってCMを検出する。そして、CMを検出したと判断した場合には、ステップS180へ進む。
ステップS180では、LED駆動部24を制御してLED光源21の発光輝度をLowモードに設定して、ステップS190へ進む。ステップS190では、CMが終了したか否か、すなわちCMの検出が終了したか否かを判断する。CMが終了したと判断した場合には、ステップS200へ進む。ステップS200では、LED駆動部24を制御してLED光源21の発光輝度をHighモードに戻して、ステップS210へ進む。ステップS210では、使用者によって画像投影の終了が指示されたか否かを判断し、終了が指示されないと判断した場合にはステップS170へ戻る。これに対して、終了が指示されたと判断した場合には、ステップS220へ進む。
ステップS220では、LED駆動部24を制御してLED光源21からの光の照射を終了し、プロジェクタをオフする。その後、ステップS230へ進み、液晶モニタ102cのバックライトをオンするなどして、液晶モニタ102cへの画像の表示をオンし、ステップS240へ進む。ステップS240では、使用者によってプロジェクタ付き携帯電話100の電源がオフされたか否かを判断し、オフされないと判断した場合には、ステップS10へ戻って上述した処理を繰り返す。これに対して、使用者によってプロジェクタ付き携帯電話100の電源がオフされたと判断した場合には、処理を終了する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)LED光源21近傍の温度情報を判定して、判定した温度情報に基づいて、LED光源21から照射する光の明るさを変更することとした。これによって、LED光源21近傍の温度情報を加味してLED光源21から照射する光の明るさを決定することができ、熱対策を行うことができる。
(2)投影対象画像の種類が「静止画」、または「受信メールなどの文字を含む画像」である場合には、Highモードで投影を開始した後、LED光源21の温度が所定値になったときに、LED駆動部24を制御してLED光源21のデューティ比を上述したLowモードまで徐々に下げていくことにした。これによって、LED光源21から発生する熱を抑制することができる。
(3)投影対象画像の種類が「動画」である場合には、LED光源21から照射する光の明るさをLowモードに設定して投影する。そして、投影対象の動画データをLUT補正して画像が明るくなるように補正した後、液晶駆動部26に動画データを送って液晶パネル22に表示して動画を投影するようにした。これによって、LED光源21から発生する熱を抑制すると同時に、動画表示中に明るさ上げると同時に、明るさを一定に保つことができるため、使用者に違和感を覚えさせないようにすることができる。
(4)投影対象画像の種類が「TV放送画」である場合には、Highモードで投影を開始した後、TVチューナー103iで受信したTV放送のCMを検出した場合に、CM中のみLED光源21から照射する光の明るさをLowモードに変更するようにした。これによって、投影する画像が暗くなっても使用者への影響が少ないCM中を利用してLED光源21から発生する熱を抑制することができる。
―第2の実施の形態―
第2の実施の形態では、投影対象画像の種類が「静止画」、または「受信メールなどの文字を含む画像」のときに、温度センサ27によって検出されるLED光源21の温度ではなく、履歴をメモリ103gに記憶されたLED光源21の発光履歴に基づいて予測したLED光源21近傍の温度を用いて、LED光源21から照射する光の明るさを制御する。また、投影対象画像の種類が「TV放送画」のときには、CM中はLED光源21を消灯してプロジェクタをオフし、代わりに液晶モニタ102cへ画像を表示して、LED光源21近傍の温度を低下させる。
なお、プロジェクタ付き携帯電話機の外観図、およびブロック図については、第1の実施の形態で説明した図1、および図2にと同様のため、説明を省略する。また、投影対象画像の種類が「動画」である場合、および「TV放送画」である場合の処理については、第1の実施の形態における処理と同様のため、説明を省略する。
CPU103aは、履歴をメモリ103gに記憶されたLED光源21の発光履歴に基づいてLED光源21近傍の温度を予測し、その結果に基づいてLED駆動部24を制御する。なお、LED駆動部24は、LED光源21の発光輝度を上述したHighモード、Lowモード、および消灯のいずれかの状態に制御する。
まず、CPU103aは、LED光源21が発光を開始した時点で、その直前5分間の発光履歴を読み込み、その間、LED光源21が発光していない場合、すなわちLED光源21が5分以上継続して消灯している場合には、LED光源21近傍の温度はあらかじめ設定した初期温度、例えば30℃であると予測する。これは、一般的にLED光源21が継続して5分以上消灯していれば、LED光源21近傍の温度は自然空冷により周囲の温度と等しい初期温度と同一になることを考慮したものである。一方、直前の5分間にLED光源21が発光していた場合には、後述する方法により現在の予測温度を算出する。
その後、LED光源21がHighモード、およびLowモードのいずれで発光しているかを判定して、その発光状態に基づいて、現在のLED光源21近傍の温度を予測する。すなわち、Highモードではより明るく点灯するが、その分発熱も大きい。これに対して、Lowモードは暗めだが、発熱は少なめであり放熱性とほぼ両立している。また、消灯時は自然空冷する。このようなそれぞれのモードにおける温度変化の特徴を考慮して現在のLED光源21近傍の温度を予測するために、各モードにおける温度変化量を例えば以下のように定義する。
(1)Highモード時の温度変化量
Highモード時には、LED光源21近傍の温度は2℃/秒の割合で上昇する。
(2)Lowモード時の温度変化量
Lowモード時には、LED光源21近傍の温度は変化しない。
(3)消灯時の温度変化量
消灯時には、LED光源21近傍の温度は1℃/秒の割合で低下する。
これらの各モードにおけるLED光源21近傍の温度変化量は、あらかじめ測定された実験値に基づいて決定され、メモリ103gを記憶されている。CPU103aは、各モードにおける時間あたりの温度変化量を使用して、次式(1)により現在の温度をLED光源21近傍の温度を予測する。
温度の予測温度=初期温度+Σ((各モードでの点灯時間)×(各モードでの時間あたりの温度変化量)) ・・・(1)
ただし、消灯状態が継続することによって、式(1)によって算出される予測温度が初期温度を下回る時場合には、予測温度を初期温度に修正する。これは、自然空冷が続いても無限に温度が下がるわけではなく、周囲の温度とつりあう初期温度で温度が安定するためである。
そして、CPU103aは、式(1)によって算出される現在の予測温度があらかじめ設定した上限温度に到達した時点で、温度上昇を抑制するようにLED駆動部24を制御して、モードの変更を行う。なお、上限温度は、第1の実施の形態と同様に、LED光源21近傍の温度がそれ以上上昇するとLED光源21やその周辺機器に不具合が生じる温度に一定の安全率をかけて算出された温度、例えば80℃が設定される。
例えば、メモリ103gに記憶されたLED光源21の発光履歴に基づいて判定した現在までの発光履歴が、図8(a)に示すように発光開始から20秒間Highモードで発光した後10秒間消灯している状況において、初期温度が30℃である場合には、現在の予測温度は、次式(2)によって算出される。
温度の予測温度=30(℃)+(2(℃/秒)×20(秒)+(―1)(℃/秒)×10(秒))=60(℃) ・・・(2)
すなわち、LED光源21近傍の予測温度は、発光開始から現在までの間に図8(b)に示すように変化し、現在の予測温度は60℃となっている。この状態で、図8(a)に示すように、現在から再度Highモードで発光を開始した場合には、あと10秒で上限温度である80℃に到達することが予測できる。そして、実際に現在から10秒経過後に、LED光源21近傍の予測温度が上限温度である80℃に到達したときに、それ以上温度が上昇するのを防ぐためにLED駆動部24を制御してLowモードに移行する。そして、Lowモードに移行すると同時に、第1の実施の形態と同様に投影される画像の明るさを維持するためにLUT補正を実行する。このとき、同時に使用者に対してLowモードに移行した旨を通知するために、液晶モニタ102cへの表示をオンして警告メッセージを表示するとともに、スピーカ102eを介して警告音を出力する。
これによって、上限値を超えずに80℃の温度を保って投影対象画像の投影を継続することができる。さらにLED光源21の明るさの低下をLUT補正で補うことによって、投影される画像の明るさの変化を低減して使用者に違和感を覚えさせないようにすることができる。その後、図8(a)に示すように、Lowモードを15秒間継続した後に使用者によってLED光源21の消灯指示、すなわち投影終了が指示された場合には、図8(b)に示すように、LED光源21近傍の温度は1℃/秒の割合で初期温度の30度まで低下していく。
図9は、第2の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話100の処理を示すフローチャートである。図9に示す処理は、プロジェクタ付き携帯電話100の電源がオンされると起動するプログラムとして、CPU103aによって実行される。なお、第1の実施の形態における図7に示す処理と処理内容が同一のステップについては同一のステップ番号を付与して説明を省略し、相違点について説明する。ステップS41において、メモリ103gに記憶されたLED光源21の発光履歴に基づいて現在のLED光源21近傍の温度を予測する。その後、ステップS42へ進む。
ステップS42では、現在のLED光源21近傍の予測温度があらかじめ設定された上限温度に到達したか否かを判定する。現在のLED光源21近傍の予測温度が上限温度に到達していないと判定した場合には、ステップS43へ進み、HighモードでLED光源21から光を照射するようにLED駆動部24を制御して、投影対象画像を投影して、ステップS41に戻る。一方、現在のLED光源21近傍の予測温度が上限温度に到達したと判断した場合には、ステップS44へ進み、液晶モニタ102cの表示をオンしてステップS45へ進む。
ステップS45では、使用者に対してLowモードに移行した旨を通知するために、液晶モニタ102cに警告メッセージを表示するとともに、スピーカー102eを介して警告音を出力する。その後、ステップS70へ進み、LED駆動部24を制御してLED光源21のデューティ比を上述したLowモードまで徐々に下げていき、画像データに対してデューティ比の低下に伴ってその低下の度合いに応じたLUT補正を実行する。
また、ステップS170でCMを検出したと判断した場合には、ステップS181へ進む。ステップS181では、LED駆動部24を制御してLED光源21を消灯してプロジェクタをオフし、代わりに液晶モニタ102cのバックライトをオンして、液晶モニタ102cへ画像を表示してステップS190へ進む。ステップS90でCMの検出を終了したと判断した場合には、ステップS191へ進み、LED駆動部24を制御してLED光源21をHighモードに戻してプロジェクタをオンし、液晶モニタ102cのバックライトをオフして液晶モニタ102cへの画像の表示を終了する。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態における作用効果に加えて、次のような効果を得ることができる。
(1)投影対象画像の種類が「静止画」、または「受信メールなどの文字を含む画像」のときには、メモリ103gに記憶されたLED光源21の発光履歴に基づいてLED光源21近傍の現在の温度を予測し、LED光源21近傍があらかじめ設定した上限値を超えないようにLED光源21から照射する光の明るさを制御するようにした。これによって、温度センサなどの計測機器を搭載しなくても、LED光源21近傍の温度を監視して、熱対策を行うことができる。
(2)投影対象画像の種類が「TV放送画」のときには、CMを検出した場合には、LED光源21を消灯してプロジェクタをオフし、代わりに液晶モニタ102cへ画像を表示するようにした。また、CMの検出を終了した場合には、LED光源21をHighモードに戻してプロジェクタをオンし、液晶モニタ102cへの画像の表示を終了するようにした。これによって、画像の表示先液晶モニタ102cに切り替えても使用者への影響が少ないCM中を利用してLED光源21近傍のへ熱を放熱することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態における携帯電話は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1、および第2の実施の形態では、図2に示す構造のプロジェクタ付き携帯電話100について説明したが、これに限定されず、さらにサブ液晶、GPSアンテナ、および赤外線通信部などを搭載したあらゆる携帯電話にも適用可能である。
(2)上述した第1、および第2の実施の形態では、プロジェクタ102bで投影する静止画や動画は、カメラ102aで撮像した静止画または動画とする例について説明した。しかしこれに限定されず、例えば外部I/F103kや不図示の赤外線通信部などを介して外部機器より取り込んだ静止画や動画であってもよい。
(3)上述した第1、および第2の実施の形態では、LED光源21から照射する光の明るさをLowモードに変更した場合には、同時に投影対象画像データに対してLUT補正を実行して投影される画像の明るさの低下を緩和する例について説明した。しかし、LUT補正を同時に行うか否かを使用者が選択できるようにし、使用者によってLUT補正を同時に行うように設定された場合のみ、LED光源21から照射する光の明るさをLowモードに変更すると同時に投影対象画像データに対してLUT補正を実行するようにしてもよい。
(4)上述した第1、および第2の実施の形態では、投影対象画像の輝度ヒストグラムを作成し、ヒストグラムに基づいて輝度の高い側から3割に相当する範囲におけるデータ分布数が所定値以上であるか否かを判断し、この判断結果に基づいて画像データをLUT補正する例について説明した。しかしこれに限定されず、その他のアルゴリズムでLUT補正してもよい。例えば、投影対象画像の輝度ヒストグラムが図10(a)に示すような場合、すなわち、投影対象画像が中間調が多い画像である場合には、図10(b)に示すようなLUTをかけてその中間調の範囲にγをかけるようにLUT補正する。また、図10(c)に示すように、投影対象画像のヒストグラムが黒側に寄っていれば、図10(d)に示すようなLUTをかけて、黒側のコントラストを立てるようなLUT補正を実行するようにしてもよい。これによって、投影対象画像におけるデータの分布に基づいて、LUTを変化させることができる。
(5)上述した第1、および第2の実施の形態では、投影対象画像の種類が「静止画」、または「受信メールなどの文字を含む画像」のときに、LED光源21近傍の温度が上限値に到達した場合には、LED光源21から照射する光の明るさを暗くして(Lowモードにして)、LED光源21近傍の温度上昇を防止するようにした。しかしこれに限定されず、LED光源21近傍の温度が上限値に到達した場合には、LED光源21を消灯して投影対象画像の投影を停止し、液晶モニタ102cに投影対象画像を表示するようにしてもよい。
(6)上述した第1、および第2の実施の形態では、LED駆動部24はHighモード、およびLowモードのいずれかに切り替えてLED光源21の発光輝度を変更できるようにした。しかしこれに限定されず、LED駆動部24は3段階以上の多段階のモードに切り替え可能としてもよい。
(7)上述した第1、および第2の実施の形態では、画像を投影するプロジェクタ装置102bを携帯電話に搭載したプロジェクタ付き携帯電話機において各種処理を実行する例について説明した。しかし、これに限定されず、プロジェクタ装置を搭載したPDAなどのプロジェクタ付き携帯情報端末や、一般的な据え置き型のプロジェクタ装置にも適用可能である。
(8)上述した第1、および第2の実施の形態では、プロジェクタ装置102bの光源として白色LEDを用いる例について説明したが、これに限定されず、例えばハロゲンランプや有機ELなど、その他の光源を使用してもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。LED光源21は照射手段に、液晶パネル22、および液晶駆動部25は画像形成手段に、LED駆動部24、およびCPU103aは変更手段に相当する。CPU103aは温度情報判定手段、予測手段、比較手段、補正手段、制御手段に相当する。液晶モニタ102c、およびスピーカー102eは警告手段に、メモリ103gは履歴記憶手段に相当する。なお、この対応は一例であり、実施の形態の構成によって対応関係は異なるものである。
第1の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話機の外観図である。 第1の実施の形態における携帯電話の一実施の形態を示すブロック図である。 HighモードとLowモードにおけるデューティ比の具体例を示す図である。 LUT補正で適用するLUTの具体例を示す図である。 LED光源21の明るさとLUTでの補足量の関係の具体例を示す図である。 LED光源21から照射される光の明るさの時間変化を具体的に示す図である。 第1の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話100の処理を示すフローチャート図である。 LED光源21の発光履歴とLED光源21近傍の予測温度の変化を示す図である。 第2の実施の形態におけるプロジェクタ付き携帯電話100の処理を示すフローチャート図である。 変形例におけるLUTの具体例を示す図である。
符号の説明
100 プロジェクタ付き携帯電話
101 折りたたみヒンジ部
101a 開閉角度SW
102 表示部
102a カメラ
102b プロジェクタ装置
102c 液晶モニタ
102d レリーズボタン
102e スピーカー
103 操作部
103a CPU
103b 時計
103c 電源
103d 通信制御部
103e アンテナ
103f 入力装置
103g メモリ
103h メモリカード
103i TVチューナー
103j マイク
103k 外部I/F
11 撮影レンズ
12 CCD
13 レンズ駆動部
14 カメラ制御装置
21 LED光源
22 液晶パネル
23 投影レンズ
24 LED駆動部
25 液晶駆動部
26 レンズ駆動部
27 温度センサ

Claims (6)

  1. 画像形成手段で形成された画像を照射手段から照射される光で投射面に投射するプロジェクタ装置であって、
    前記照射手段近傍の温度情報を判定する温度情報判定手段と、
    前記照射手段から照射する光の明るさを変更する変更手段と、
    前記画像形成手段で形成する画像の明るさを補正する補正手段とを備え、
    前記画像形成手段で形成された画像の種類が第1の画像の種類である場合には、前記温度情報判定手段によって判定される温度情報に基づき、前記変更手段が前記照射手段から照射する光の明るさを変更するとともに補正手段が前記画像形成手段で形成する画像の明るさを補正し、
    前記画像形成手段で形成された画像の種類が第2の画像の種類である場合には、前記温度情報判定手段によって判定される温度情報に無関係に、前記変更手段が前記照射手段から照射する光の明るさを変更するとともに前記補正手段が前記画像形成手段で形成する画像の明るさを補正することを特徴とするプロジェクタ装置。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタ装置において、
    前記変更手段は、前記温度情報判定手段によって判定された温度情報に基づいて、前記照射手段近傍の温度が所定値以下の温度を保つように前記照射手段から照射する光の明るさを変更することを特徴とするプロジェクタ装置。
  3. 請求項に記載のプロジェクタ装置において、
    前記温度情報判定手段は、
    前記照射手段からの光照射の履歴を記憶する履歴記憶手段と、
    前記履歴記憶手段に記憶された履歴に基づいて、前記照射手段近傍の温度を予測する予測手段と、
    前記予測手段で予測した温度と前記所定値とを比較して前記温度情報を判定する比較手段とを含むことを特徴とするプロジェクタ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置において、
    前記画像を表示するモニタをさらに備え、
    前記変更手段によって前記照射手段から照射する光の明るさを変更したときに、前記画像を前記モニタに表示することを特徴とするプロジェクタ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置において、
    前記変更手段によって前記照射手段から照射する光の明るさを変更したときに、使用者に対して警告を出力する警告手段をさらに備えることを特徴とするプロジェクタ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置において、
    前記画像の種類は、静止画、動画、TV放送受信画、文字画像のいずれかであることを特徴とするプロジェクタ装置。
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