JP2020030262A - 画像表示装置とその制御方法 - Google Patents

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Takashi Asaga
崇 淺賀
浩平 稲村
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浩平 稲村
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Abstract

【課題】複数の映像表示のレイアウトを変更する際に、急激な輝度変動を抑制しつつも、想定外の画像表示を防止すること。【解決手段】画像表示装置であって、第1入力判定手段と第2入力判定手段は、第1の映像と第2の映像の種類を示す第1の映像識別子と第2の映像識別子を制御手段に通知し、制御手段は、操作手段からの指示により画像配置調整手段を操作する際に、前記第1の映像識別子と前記第2の映像識別子に基づいて、第1及び第2の映像調整手段において切替前表示調整を実施し、前記切替前表示調整が行われたのちに前記画像配置調整手段を用いて表示画像の配置を調整し、その後、第1及び第2の映像調整手段において切替後表示調整を実施することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に表示レイアウトを変更する際の制御方法に関する。
画像表示装置では、外部からの映像入力(画像入力)に用いる入力端子が、複数種類あることが一般的である。例えば入力端子の種類として、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、SDI(Serial Digital Interface)、DP(DisplayPort)などが挙げられる。
表示する映像の種類として、従来からある標準的な輝度レンジで表示を行うSDR(Standard Dynamic Range)映像の他に、より幅広い輝度レンジを表現できる映像が登場している。このような、幅広い輝度レンジに対応した映像は、HDR(High Dynamic Range)映像と呼ばれる。
SDR映像では、通常100nit程度までの輝度情報が映像データに記録されていた。しかしHDRに対応した映像では、400〜10,000nitといった、より高い輝度情報までも記録されており、これに応じて画面の表示輝度を上げることで、よりダイナミックレンジの広い画像表示が行える。
ここで、400nitよりも低い輝度でSDR映像を表示することをSDR表示と表わし、400nit以上の輝度でHDR映像を表示することをHDR表示と表わす。たとえば液晶ディスプレイの場合、HDR映像を表示するときは、従来よりもバックライトを高輝度点灯することで、高輝度なHDR表示を行うことができる。また投射型の表示装置(プロジェクター)では、光源の発光強度を上げるほか、投射面積を縮小して投射面(スクリーン)における照度を上げることで、高輝度なHDR表示を行うことができる。
現在では、画像表示装置に入力される映像の種類が、従来の輝度情報にとどまるSDR映像と、より高輝度の情報をもっているHDR映像が混在している状況にある。画像の表示方法としては、1つの入力端子から入力された画像を全画面に表示するほかに、2つの入力端子から入力された画像を並列表示するPbyP(Picture by Picture)がある。また、1つの入力端子から入力された画像を全画面に表示しつつ、その画像の中に他の入力端子から入力された画像を重ねて表示するPinP(Picture In Picture)という表示方法もある。このように、複数の入力端子から入力された画像をレイアウトして、1つの画面内に収めて表示することがある。そして、例えばユーザーの指示に基づいて、表示中の画像レイアウトを変更することがある。
前述のように、現在ではSDR映像とHDR映像が混在している状態にある。このため、1つの画面内にSDR映像とHDR映像が同時にレイアウトされることが考えられる。そして、ユーザーの指示に基づきレイアウト変更を行う際に、SDR表示をしている領域と、高輝度なHDR表示をしている領域を入れ替えることが考えられる。
図6は、SDR映像と、高輝度点灯しているHDR映像とを、PinPで表示しているときに、レイアウト変更を行う例である。レイアウト変更時に画面の大部分で急激な輝度変動が発生してしまうことが考えられる。
図7は、SDR映像と、高輝度点灯しているHDR映像とを、PbyPで表示しているときに、レイアウト変更を行う例である。レイアウト変更時に表示領域の明暗が急に反転するという急激な輝度変動が発生してしまうことが考えられる。このような急激な輝度変動が発生すると、視聴者が「チラつき」を覚え、視聴の妨害となりうる。
図8は、SDR映像と、高輝度点灯しているHDR映像とを、PbyPで表示しているときに、レイアウト変更時の急激な輝度変動を抑制するべく、両映像の表示輝度を平均化して調整した例である。SDR映像とHDR映像の表示輝度を平均化するとSDR映像側の輝度が大きく上がることがある。ここでSDR映像は、そもそも高輝度点灯されることを前提としていない映像信号であるため、不自然に黒が浮いた表示となってしまう事や、想定外のアーティファクト(映像ノイズ)が視認されるようになってしまう事が考えられる。
図9は、SDR映像とHDR映像の、撮影時のカメラγ、表示時のモニタγ、トータルの特性を示す図である。カメラγは、撮影時の被写体輝度を映像コードに変換する際の特性を示すカーブである。モニタγは、映像コードを表示装置の出力に変換する際に使用するカーブである。モニタγによりカメラγのカーブを打ち消すことで、撮影時の被写体輝度に対して表示装置の出力をリニアに得られる。
しかし、SDR映像は想定されている輝度100nit以内に収まるように映像をコード化しているため、高輝度点灯させようとすると想定外の表示となってしまうことが考えられる。例えばリニアな階調性を維持したまま最大輝度を100nitから1000nitにブーストすると、暗部で不自然な黒浮きが発生し、視認されることを想定していないアーティファクトが目立ちうる。また、リニアな特性を維持せずに、高輝度階調側をブーストする場合は、中間階調付近で階調性の極端な変化が生じてしまう。このため、図8に示したように、想定外の画像表示となってしまうことが考えられる。
複数の画像データを一画面に表示するときに輝度を調整する例として、特許文献1には、ユーザーの指定した表示画像の特徴量に応じて、画像データごとの輝度配分を調整する内容が開示されている。
特開2009−276702号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、SDR映像とHDR映像を同時に表示することは考慮されていない。また、レイアウト変更時の急激な輝度変化を抑制する処理を自動化することはできない。
そこで、本発明の目的は、複数の映像表示のレイアウトを変更する際に、急激な輝度変動を抑制することにある。また、別の目的は、想定外の画像表示を防止することができる画像表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像表示装置は、
第1の映像を受け付ける第1入力判定手段と、
第2の映像を受け付ける第2入力判定手段と、
前記第1の映像に表示調整を施した第1の調整画像を出力する第1表示調整手段と、
前記第2の映像に表示調整を施した第2の調整画像を出力する第2表示調整手段と、
前記第1の調整画像と前記第2の調整画像を配置した表示画像を出力する画像配置調整手段と、
前記表示画像を出力する表示手段と、
制御手段と、
操作入力手段を有する画像表示装置であって、
前記第1入力判定手段と前記第2入力判定手段は、前記第1の映像と前記第2の映像の種類を示す第1の映像識別子と第2の映像識別子を前記制御手段に通知し、前記制御手段は、前記操作手段からの指示により前記画像配置調整手段を操作する際に、前記第1の映像識別子と前記第2の映像識別子に基づいて、前記第1表示調整手段と前記第2表示調整手段で行う切替前表示調整を実施し、前記切替前表示調整が行われたのちに前記画像配置調整手段を用いて前記表示画像の配置を調整し、その後、前記第1表示調整手段と前記第2表示調整手段で行う切替後表示調整を実施することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置によれば、複数の映像表示のレイアウトを変更する際に、急激な輝度変動を抑制することができる。
画像表示装置100の構成を示すブロック図 本件を適用した表示切替時の表示例(PinP) 本件を適用した表示切替時の表示例(PbyP) 本件を適用した表示切替時の表示例 表示切替の処理を示すフローチャート 従来の表示切替時の課題を説明する図(PinP) 従来の表示切替時の課題を説明する図(PbyP) 従来の表示切替時の課題を説明する図(輝度平均化) 映像フォーマットの特徴を説明する図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかわる画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図1から図5を参照して、本発明の第1の実施例による画像表示装置について説明する。実施例1では、映像の表示レイアウトを変更する際に、急激な輝度変動を抑制する内容を説明する。なお、特に注釈がない場合、HDR映像(HDR画像)とはHDR表示可能な映像(画像)を意味し、これをSDRにマッピングして表示することもできる。また、SDR映像(画像)とは、SDRで表示されることを想定した映像(画像)を意味する。ブロック図、説明図、フローチャートを用いて本実施例の詳細を説明した後に、得られる効果を説明する。
図1は、本件にかかる画像表示装置100の構成図である。第1入力判定部101は、外部からの映像入力を受け付けて、その映像のフォーマットを判定する。たとえば、入力された映像がHDR表示に対応したフォーマットである場合は、その旨を判定して後述する制御部108に通知する。また、入力された映像がSDR表示のみに対応している場合は、その旨を判定して制御部108に通知する。
映像フォーマットは、入力する映像に付随したフォーマット識別情報を、第1入力判定部101が読み取ることで判定可能である。また、入力される映像の画素値から統計的に算出した、映像の平均輝度レベルやピーク輝度レベルといった特徴量に基づいて、映像フォーマットを推定することも可能である。例えば、表示輝度を直接指定する画像形式において、平均輝度レベルが所定値よりも低い暗いシーンであるにも関わらずピーク輝度レベルが極めて高い場合などはHDR映像と推定することもできる。また、平均輝度レベルとピーク輝度レベルの差が所定値よりも小さい場合は、SDR映像であると推定する事もできる。
第1入力判定部101は、更に入力映像についてフレーム内の画素値の平均である平均輝度レベルや最大値であるピーク輝度レベルといった特徴量を制御部108に通知する。これらの特徴量は、映像に付随するメタデータから読み取っても良いし、映像の画素値から算出しても良い。第2入力判定部102は、第1入力判定部101と同等な機能を持ったブロックである。
第1表示調整部103は、入力される映像(画像)に画像処理を施して、画像表示装置100よって表示される画像の、輝度などを調整する。例えば、第1表示調整部103が画素値に乗算するゲインの値を、後述する制御部108によって調整することで、画像の表示輝度を調整することができる。
第2表示調整部104は、第1表示調整部103と同等な機能を持ったブロックである。
画像配置調整部105は、複数の画像入力を受け付けて、これらをレイアウトして出力する。この例では、画像配置調整部105には、第1表示調整部103を通った映像1と、第2表示調整部104を通った映像2が入力されている。画像配置調整部105は、これらの映像1と映像2を、PinP(Picture In Picture)やPbyP(Picture by Picture)などのレイアウトに配置して出力する。
表示部106は、画像配置調整部105がレイアウトした画像出力を用いて、画像表示を行う。なお、画像表示装置100がプロジェクターなどの投射装置の場合では、図1における表示部106はLCOS(Liquid Crystal On Silicon)などの表示パネルのことである。プロジェクターなどの投射装置では、画像が実際に表示されるのは投射スクリーン上である。
操作入力部107は、ユーザーの操作入力を受け付けて、制御部108に通知する。操作入力によって制御部108は、画像表示装置100に表示する映像を、PinPまたはPbyPにレイアウトしたり、表示位置を入れ替えたりすることが可能である。
制御部108は、画像表示装置100の全般的な処理を担う。例えば、制御部108は、第1入力判定部101、第2入力判定部102からの通知に基づき、どの映像入力がどの表示フォーマットに対応しているかを把握する。また制御部108は、操作入力部107からの操作入力を受け付けて、画像表示装置100が表示する映像のレイアウトを、画像配置調整部105を介して変更可能である。また制御部108は、第1表示調整部103、第2表示調整部104を介して、画像表示装置100が表示する画像の輝度などを調整する。
なお、画像表示装置100がLCD(Liquid Crystal Display)である場合、図1に記載の構成要素以外に、バックライトが存在する。また、画像表示装置100がプロジェクターである場合は、ランプまたはレーザーによる光源が存在する。しかし本件は、OLED(Organic Light−Emitting Diode)などの、パネルが自発光する表示装置においても適用できるため、図1では省略した。
画像表示装置100がLCDやプロジェクターである場合は、制御部108は、表示する画像の輝度などを調整するために、バックライトや光源を制御してもよい。
図2は、第1入力判定部101へ入力されたHDR映像と、第2入力判定部102へ入力されたSDR映像とをPinPで表示しているときに、本件を適用した表示切り替え処理を行う様子を説明する図である。
<図2:状態1>
HDR画像が全面表示されており、SDR画像が小さく重ねて表示されている。この表示を、状態4のように、SDR画像を全面表示させて、HDR画像を小さく重ねて表示するように切り替えていく。例えば、状態1の表示が、急に状態4のように変化すると、画面表示に急激な輝度変化が発生してしまう。
そこで、画像表示装置100は、急激な輝度変化を緩和するべく、次のように処理を進める。
第1入力判定部101と第2入力判定部102は、入力されている映像1と映像2の映像の種類を判定し、それぞれの映像識別子を制御部108へと通知する。ここでは、映像1はHDR映像、映像2はSDR映像であるとして説明を続ける。操作入力部107によってユーザーは、PinPの表示位置を入れ替えるよう制御部108へと操作入力を行う。
制御部108は、映像1と映像2の映像識別子に基づき、第1表示制御部103を操作して、映像1のHDR映像を、SDR相当な表示に変化させる。ここで、輝度変化を行う画像処理に時間フィルタという手法を適用して、輝度を徐々に変化させていく。ここでいう、SDR相当の表示としては、いくつかの方法がある。例えば、HDR映像のピーク輝度がSDR映像のピーク輝度になるように全体の輝度を一定の割合で低下させる。或いはHDR映像のうちSDR映像の輝度レンジを超える部分をSDRの最大輝度レベルに制限する。その他、映像の輝度レンジがSDR映像の輝度レンジに収まるように輝度調整されれば、どのように調整されても良い。
<図2:状態2>
そして画面表示は、映像1のHDR映像をSDR相当の輝度レンジで全面表示した中に、映像2のSDR映像が表示されている状態になる。
<図2:状態3>
続いて、制御部108は画像配置調整部105を操作して、映像1と映像2の表示位置を入れ替える、レイアウト変更を行う。これにより画面表示は、映像2のSDR映像が全面表示された中に、映像1のHDR映像をSDR相当の輝度レンジで全面表示した状態になる。続いて、制御部108は、第1表示調整部103を操作して、映像1のHDR映像を、SDR相当な表示から、元のHDR表示に変化させる。ここでも同様に、この変化に時間フィルタを適用することで、輝度を徐々に変化させることが可能となる。
<図2:状態4>
以上の一連の処理により、画面表示は、映像2のSDR映像が全面表示した中に、映像1のHDR映像が表示されている状態になる。
以上説明したように、状態1の画面表示から、状態2、状態3をへて状態4の画面表示に変化させることで、急激な輝度変化を抑制することが可能である。なお、状態4の画像表示から状態1の画像表示へと変化させる場合も、同等な処理で行うことができる。
図3は、第1入力判定部101へ入力されたHDR映像と、第2入力判定部102へ入力されたSDR映像とをPbyPで表示しているときに、本件を適用した表示切り替え処理を行う様子を説明する図である。
<図3:状態1>
HDR画像が左側に表示されており、SDR画像が右側に表示されている。この表示を、状態4のように、SDR画像を左側に表示させて、HDR画像を右側に表示するように切り替えていく。例えば、状態1の表示が、急に状態4のように変化すると、画面表示に急激な輝度変化が発生してしまう。
そこで、画像表示装置100は、急激な輝度変化を緩和するべく、次のように処理を進める。
第1入力判定部101と第2入力判定部102は、入力されている映像1と映像2の映像の種類を判定し、それぞれの映像識別子を制御部108へと通知する。ここでは、映像1はHDR映像、映像2はSDR映像であるとして説明を続ける。操作入力部107によってユーザーは、PinPの表示位置を入れ替えるよう制御部108へと操作入力を行う。
制御部108は、映像1と映像2の映像識別子に基づき、第1表示制御部103を操作して、映像1のHDR映像を、SDR相当な表示に変化させる。ここで、輝度変化を行う画像処理に時間フィルタという手法を適用して、輝度を徐々に変化させていく。
<図3:状態2>
そして画面表示は、映像1のHDR映像をSDR相当の輝度レンジで画面左側に表示させて、映像2のSDR画像を画面右側に表示させた状態になる。
<図3:状態3>
続いて、制御部108は画像配置調整部105を操作して、映像1と映像2の表示位置を入れ替える、レイアウト変更を行う。これにより画面表示は、映像2のSDR映像が画面左側に表示されて、映像1のHDR映像をSDR相当の輝度レンジで画面右側に表示させた状態になる。
続いて、制御部108は、第1表示調整部103を操作して、映像1のHDR映像を、SDR相当な表示から、元のHDR表示に変化させる。ここでも同様に、この変化に時間フィルタを適用することで、輝度を徐々に変化させることが可能となる。
<図3:状態4>
以上の一連の処理により、画面表示は、映像2のSDR映像が画面左側に表示されて、映像1のHDR映像が画面右側に表示された状態になる。
以上説明したように、状態1の画面表示から、状態2、状態3をへて状態4の画面表示に変化させることで、急激な輝度変化を抑制することが可能である。なお、状態4の画像表示から状態1の画像表示へと変化させる場合も、同等な処理で行うことができる。
図4は、第1入力判定部101へ入力されたHDR映像と、第2入力判定部102へ入力されたHDR映像とをPinPで表示しているときに、本件を適用した表示切り替え処理を行う様子を説明する図である。
HDR映像は、高輝度から低輝度まで幅広いダイナミックレンジを有する。このため、SDR映像とHDR映像とを表示切り替えする場合よりも、大きな輝度変化が生じることが考えられる。なお、HDR映像のピーク輝度レベルは、映像毎に設定されることがある。
<図4:状態1>
平均輝度レベルの高いHDR画像が全面表示されており、平均輝度レベルの低いHDR画像が小さく重ねて表示されている。この表示を、状態4のように、平均輝度レベルの低いHDR画像を全面表示させて、平均輝度レベルの高いHDR画像を小さく重ねて表示するように切り替えていく。例えば、状態1の表示が、急に状態4のように変化すると、画面表示に急激な輝度変化が発生してしまう。
そこで、画像表示装置100は、急激な輝度変化を緩和するべく、次のように処理を進める。第1入力判定部101と第2入力判定部102は、入力されている映像1と映像2の映像の種類を判定し、それぞれの映像識別子を制御部108へと通知する。ここでは、映像1はHDR映像、映像2もHDR映像であるとして説明を続ける。なお、映像識別子に合わせてそれぞれの映像の平均輝度レベル、最大輝度レベルを制御部108へと通知してもよい。なお、PinPで隠れている領域が高輝度点灯/低輝度点灯する場合が考えられるため、各領域の輝度レベルは、画像を合成される前の状態で取得しておくことができる。
操作入力部107によってユーザーは、PinP表示を入れ替えるように制御部108へと操作入力を行う。
制御部108は、映像1と映像2の映像識別子に基づいて、どちらもHDR映像である際の表示調整処理を行う。例えば2つの映像の平均輝度レベルに差があれば、制御部108は第1表示調整部103或いは第2表示調整部104を調整して、差を低減する。この時、どのように差を低減するかはそれぞれの映像の特徴量および表示モードによる。例えば、それぞれの映像に対して輝度を忠実に表示しているモードである場合、輝度レベルが高くなるように調整してしまうとSDR映像をHDR映像の輝度レベルで表示してしまうのと同様の妨害が発生する恐れがある。このような場合は、平均輝度の高い方の画像の輝度レベルを低くするような調整を行うことにより差を低減する。
ディスプレイの表示性能の制限等によって、HDR映像を信号で指定されている輝度よりも低い輝度で表示するモードもあり得る。このモードの場合は輝度レベルを上げるような調整を行っても、本来の輝度を上回ってしまうことが無ければ妨害は発生しない。このような場合には、輝度レベルの高い方の映像の輝度レベルを低く調整し、輝度レベルの低い方の映像の輝度レベルを本来の輝度レベルを超えない範囲で高く調整することにより双方の映像の平均輝度レベルの差を低減する。
また、輝度変化を行う画像処理に時間フィルタという手法を適用して、輝度を徐々に変化させていく。この例の場合は、輝度を忠実に表示しているモードであって、平均輝度レベルの高い方の映像の輝度レベルを低下させて差を低減する。
<図4:状態2>
そして画面表示は、映像1と映像2の平均輝度レベルの差を低減してHDR表示されている状態になる。ここで画面表示は、映像1の平均輝度レベルを低減して全画面表示した中に、映像2は変化させずに表示している状態になる。
<図4:状態3>
続いて、制御部108は画像配置調整部105を操作して、映像1と映像2の表示位置を入れ替える、レイアウト変更を行う。これにより画面表示は、映像2は輝度レベルを変化させずに全画面表示した中に、映像1の平均輝度レベルを低減して表示している状態になる。
続いて、制御部108は、第1表示調整部103を操作し、映像1の平均輝度レベルを増加させて元に戻す。ここでも同様に、この変化に時間フィルタを適用することで、輝度を徐々に変化させることが可能となる。
<図4:状態4>
以上の一連の処理により、画面表示は、平均輝度レベルの低いHDR画像を全面表示した中に、平均輝度レベルの高いHDR画像が表示されている状態になる。なお、状態4の画像表示から状態1の画像表示へと変化させる場合も、同等な処理で行うことができる。
上記図4の説明では、第1表示調整部103および第2表示調整部104は、平均輝度レベルの差を減らすように画像切り替え時に表示調整を行う例を述べた。しかし、平均輝度レベルの差の他に、画像のピーク輝度レベルの差が切り替え時に目立つ場合は、これを低減するように表示調整してもよい。
図5は、本件の表示切替の処理を示すフローチャートである。各ステップには、Sから始まる番号が振られている。
S101で、第1入力判定部101および第2入力判定部102は、それぞれに入力されている映像の種別を示す映像識別子を、制御部108へと通知する。
S102で、制御部108は、第1入力判定部101および第2入力判定部102からレイアウトを調整する各領域の平均輝度レベルやピーク輝度レベルといった表示状態を取得する。
S103で、制御部108は、第1入力判定部101および第2入力判定部102から取得した映像識別子に基づいて、表示切替する映像がSDRとHDRの組み合わせであるかを判定する。S103が真のときは、HDR映像とSDR映像の表示切り替えである。このときはS104に進み、制御部108は、第1表示調整部103または第2表示調整部104を用いて、HDR表示領域をSDR相当の表示に調整する。調整後、S105に進み、制御部108は、画像配置調整部105を操作して、表示画像のレイアウトを変更する。
S106で、制御部108は第1表示調整部103または第2表示調整部104を用いて、S104においてSDR相当の表示に調整した領域を、元のHDR表示に戻す。S103が偽のとき、S107に進む。ここで制御部108は、第1入力判定部101および第2入力判定部102から取得した映像識別子に基づいて、表示切替する映像がHDRとHDRの組み合わせであるかを判定する。
S107が真の時はHDR映像とHDR映像の表示切り替えである。このときはS108に進み、制御部108は、第1表示調整部103および第2表示調整部104を用いて、二領域の輝度差を低減する調整をする。一例として2つのHDR映像の平均輝度レベルを近づけるように調整する。調整後、S109に進み、制御部108は、画像配置調整部105を操作して、表示画像のレイアウトを変更する。
S110で、制御部108は、第1表示調整部103および第2表示調整部104を用いて、S104において調整した表示輝度レベルを、元の表示輝度レベルに戻す。S107が偽の場合は、SDRとSDRの表示切替である。この場合は、S111へ進み、従来からある表示切替を行う。
以上述べたように、本実施形態によれば、複数の映像表示のレイアウトを変更する際に、急激な輝度変動を抑制することができる。更に、SDR画像とHDR画像の輝度を平均化した輝度レベルでの表示を行うようなことが無いため、SDR画像に対して想定外の画像表示を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 画像表示装置、101 第1入力判定部、102 第2入力判定部、
103 第1表示調整部、104 第2表示調整部、105 画像配置調整部、
106 表示部、107 操作入力部、108 制御部

Claims (5)

  1. 第1の映像を受け付ける第1入力判定手段と、
    第2の映像を受け付ける第2入力判定手段と、
    前記第1の映像に表示調整を施した第1の調整画像を出力する第1表示調整手段と、
    前記第2の映像に表示調整を施した第2の調整画像を出力する第2表示調整手段と、
    前記第1の調整画像と前記第2の調整画像を配置した表示画像を出力する画像配置調整手段と、
    前記表示画像を出力する表示手段と、
    制御手段と、
    操作入力手段を有する画像表示装置であって、
    前記第1入力判定手段と前記第2入力判定手段は、前記第1の映像と前記第2の映像の種類を示す第1の映像識別子と第2の映像識別子を前記制御手段に通知し、
    前記制御手段は、前記操作手段からの指示により前記画像配置調整手段を操作する際に、前記第1の映像識別子と前記第2の映像識別子に基づいて、前記第1表示調整手段と前記第2表示調整手段で行う切替前表示調整を実施し、前記切替前表示調整が行われたのちに前記画像配置調整手段を用いて前記表示画像の配置を調整し、その後、前記第1表示調整手段と前記第2表示調整手段で行う切替後表示調整を実施することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1映像識別子または前記第2映像識別子のうち、いずれか一方がHDR表示に対応していて、他方がSDR表示に対応している場合、前記切替前調整においては、前記HDR表示に対応している側の映像を、前記第1または第2の表示調整手段でSDR相当の表示に調整し、前記切替後調整においては、前記SDR相当の表示に調整した映像を、前記第1または第2の表示調整手段で元のHDR表示に戻すことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記画像表示装置は、更に前記第1入力判定部および前記第2入力判定部は、それぞれ入力された映像の特徴量を取得する機能を有し、前記第1の映像識別子および前記第2の映像識別子が、いずれもHDR表示に対応している場合、前記映像1の特徴量と前記映像2の特徴量に応じて前記切替前調整と前記切替後調整を実施することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記映像1の特徴量と前記映像2の特徴量は、平均輝度レベルを示し、前記切替前調整においては、前記第1の映像と前記第2の映像の平均輝度レベルの差が所定値以下となるように前記第1および第2の表示調整手段で表示の調整を行い、前記切替後調整においては、前記第1の映像と前記第2の映像の平均輝度を、前記切替前調整の前の状態に戻すことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記映像1の特徴量と前記映像2の特徴量は、ピーク輝度レベルを示し、前記切替前調整においては、前記第1の映像と前記第2の映像のピーク輝度レベルの差が所定値以下となるように前記第1および第2の表示調整手段で表示の調整を行い、前記切替後調整においては、前記第1の映像と前記第2の映像のピーク輝度レベルを、前記切替前調整の前の状態に戻すことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115209062A (zh) * 2021-04-13 2022-10-18 华为技术有限公司 一种图像处理方法及装置

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