JP3261284B2 - 開口枠取付構造 - Google Patents

開口枠取付構造

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JP3261284B2
JP3261284B2 JP19042395A JP19042395A JP3261284B2 JP 3261284 B2 JP3261284 B2 JP 3261284B2 JP 19042395 A JP19042395 A JP 19042395A JP 19042395 A JP19042395 A JP 19042395A JP 3261284 B2 JP3261284 B2 JP 3261284B2
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健二 大畠
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部にサッシ枠
のような開口枠を設置するための開口枠取付構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工業化住宅等においては規準モジ
ュールに従って外装材4の巾が決められており、規準モ
ジュールに合わない巾の開口を設ける場合には、図4に
示されるように開口部1の内周に沿って寸法調整枠材1
4を設置し、この寸法調整枠材14に対してサッシ枠2
の取付けを行うようにしている。ここで、寸法調整枠材
14を開口部1内に設置するようにするとサッシ枠2の
外縁と外装材4の内縁とが一致しなくなるために寸法調
整枠材14としては、開口枠材3の屋内側に内装材15
が添設され、開口枠材3の屋外側に外装材短冊と称され
る外壁13の外装材4の外観と似た外観を有する補助外
装材30が添設されている。
【0003】そして、サッシ枠2の取付けは、開口部1
内にサッシ枠2を配設し、サッシ枠2の一端を開口部1
の内周面に沿って配置すると共に、サッシ枠2の他端を
補助外装材30の外面に当接配置するようにしており、
開口部1の巾が変わる場合には長さ寸法の異なる補助外
装材30を用いることで対応するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、開口枠材3の外面側に補助外装材3
0が必要なものとなっており、この開口枠材3の外面に
添設される補助外装材30は外壁13の外装材4と似た
外観を有するものとするために生産性が悪いと共に製造
するにあたってのコストが高いものであった。
【0005】また、開口部1の周縁部に補助外装材30
が露出して配置されるものであり、この補助外装材30
は外観が外壁13の外装材4の外観と似た状態とされ、
外壁13の外装材4と隣合うように配置されているもの
であるが、不連続の状態で設置されているために開口部
1の周縁部の外観が低下するという問題があった。ま
た、凹凸状となった補助外装材30の外面に対してサッ
シ枠2の他端を当接配置するようにしているために防水
性能も低いものとなってしまうものであった。
【0006】また、補助外装材30の厚み寸法が大きく
変わるような場合にはサッシ枠2の他端部を外装材4の
外面に対して当接配置するようにしているために補助外
装材30の寸法変化に対応することができず、長さ寸法
が大きくなったサッシ枠2を別途に用意しなければなら
ないものであった。つまり、開口部1の巾寸法の変化に
対応する場合には補助外装材30の長さ寸法を変更しな
ければならず、このように長さ寸法の異なる補助外装材
30を用いるようにした場合には開口部1に開口枠を設
置するにあたっての生産性、外観感性が低下してしまう
という問題が生じるものであった。
【0007】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、外装材パーツの品種削減及び生産性、外観感
性の向上を図ることができる開口枠取付構造を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、開口部1内にサッシ枠2を配
設し、サッシ枠2の一端部を開口枠材3の内周面に沿っ
て配置すると共に他端部を開口枠材3の屋外側外面に当
接配置し、開口枠材3の屋外側外面に添設される外装材
4と隣合うサッシ枠2の他端部に化粧カバー7の端部の
連結部7aが係脱自在となった係合部8を設け、端部に
上記化粧カバー7の連結部7aが係脱自在となった係合
部9を備えたアダプター10をサッシ枠2の他端部に取
着し、アダプター10の係合部9に化粧カバー7の連結
部7aを係脱自在に係合すると共に化粧カバー7の当接
片7bを外装材4の外面に当接したことを特徴とするも
のである。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】外壁13に設けられた開口部1内
にはサッシ枠2が着脱自在に取付けられるものであり、
このサッシ枠2に窓板や扉板が開閉自在に取付けられる
ようになっている。工業化住宅等においては規準モジュ
ールに従って外装材4の巾が決められており、規準モジ
ュールに合わない巾の開口を設ける場合には開口部1内
に寸法調整枠材14が設置される。この寸法調整枠材1
4は図1に示されるように開口枠材3の屋内側に内装材
15が配置されており、屋外側には水密シート16が添
設されている。
【0012】この開口部1に設置されるサッシ枠2はサ
ッシ枠2の一端部を開口枠材3の内周面に沿って配置す
ると共に他端部を開口枠材3の屋外側外面に当接配置
し、開口枠材3の屋外側外面に添設される外装材4と隣
合うサッシ枠2の他端部を固着具5にて開口枠材3に固
着することによって開口部1に取付けられる。外壁13
の外装材4とサッシ枠2の他端部との間には水密材17
が設置されており、水密材17の外面には目地カバー1
8が設置されている。
【0013】上記固着具5の上方を覆うようにサッシ枠
2の他端部にはカバー材6が着脱自在に設置される。し
かして、工業化住宅等においては規準モジュールに従っ
て外装材4の巾が決められており、規準モジュールに合
わない巾の開口を設ける場合には開口部1内に寸法調整
枠材14が設置されるものであるが、開口部1の巾によ
り外壁13の外装材4の縁部とサッシ枠2の他端部の縁
部とが一致する図1(a)に示されるような場合(目地
部分のセンターから開口枠材3の内端までの寸法が50
mm)にはサッシ枠2の他端部を水密材17の側面に当
接するようにしてサッシ枠2の他端部の上面のみを覆う
形状となったカバー材6を設置することによって開口枠
材3の屋外側に補助外装材を設置するようなことなくサ
ッシ枠2を納まり良く開口部1内に設置することができ
るものである。
【0014】また、外壁13の外装材4の縁部とサッシ
枠2の他端部の縁部とが一致しない図1(b)に示され
るような場合(目地部分のセンターから開口枠材3の内
端までの寸法が70mm)には補助カバー片6aを備え
たカバー材6を用いるようにし、この補助カバー片6a
を水密材17の側面に当接するようにしてサッシ枠2の
他端部の上面及び水密シート16の上面を覆う形状とな
ったカバー材6を設置することによって開口枠材3の屋
外側に補助外装材を設置するようなことなくサッシ枠2
を納まり良く開口部1内に設置することができるもので
ある。
【0015】つまり、開口部1の巾が変更される場合に
おいては生産性、外観感性が良好となった形状の異なる
カバー材6を用いることで生産性の悪い補助外装材を用
いることなく対応することができるものである。また、
開口枠材3の屋外面に添設された表面がフラットな水密
シート16に対してサッシ枠2の他端部を当接し、固着
具5にて固定するようにしているためにサッシ枠2と水
密シート16との密着性が高く、この部分の水密性も高
いものとなるものである。
【0016】図2は本発明の実施の形態を示すものであ
る。図2には開口部1の上下部において外壁13の外装
材4の厚み寸法が異なる場合のサッシ枠2の設置状態を
示しており、サッシ枠2の一端部は開口枠材3の内周面
に沿って配置され、サッシ枠2の他端部は開口枠材3の
屋外側外面に当接配置されている。開口枠材3の屋外側
外面に添設される外装材4と隣合うサッシ枠2の他端部
には化粧カバー7の端部の連結部7aが係脱自在となっ
た係合部8が設けられており、端部に上記化粧カバー7
の連結部7aが係脱自在となった係合部9を備えたアダ
プター10がサッシ枠2の他端部に着脱自在に取着され
ている。
【0017】アダプター10の係合部9には化粧カバー
7の連結部7aが係脱自在に係合されている。しかし
て、外装材4の厚み寸法が大きい場合には図2(a)に
示されるようにサッシ枠2の他端部にアダプター10を
設置し、このアダプター10の係合部9に連結部7aを
係合させるようにしてアダプター10に化粧カバー7を
設置し、化粧カバー7の当接片7bが外装材4の外面に
当接される。
【0018】ここで、サッシ枠2の他端部は、サッシ枠
2の他端部より突設された当接片19を開口枠材3の屋
外側に添設された水密シート16の外面に当接された状
態で固着具5によって開口枠材3に固着されており、こ
の固着具5による固定部分の屋外側には水密材17がサ
ッシ枠2の他端部と外装材4の端面との間に設置されて
おり、この部分での防水を二重防水として高い水密性が
得られるようになっている。
【0019】また、外装材4の厚み寸法が上記したもの
に比べて小さい場合には、図2(b)に示されるように
アダプター10を用いることなくサッシ枠2の他端部に
設けられた係合部8に対して化粧カバー7の連結部7a
を直接係合するようにして化粧カバー7がサッシ枠2の
他端部に取付けられるものであり、外装材4の厚み寸法
の変化に簡単に対応することができるようになってい
る。
【0020】ここで、係合とは図2のもののように引っ
掛かる構造のものにのみ限定されず、これ以外に例え
ば、凹部に嵌め込んで接着するもの、あるいは凹部に嵌
め込んでビス止めするものも本実施態様における係合の
概念に含まれるものである。さらに、外装材4の厚み寸
法が大きくなるような場合には厚み寸法の異なる種々の
アダプター10を用いることによって簡単に対応するこ
とができるものである。
【0021】図3は外壁13そのものの厚み寸法が変化
する場合に飾り縁12によって対応するようにしたもの
が示されている。サッシ枠2の一端部には飾り縁12の
一端部が嵌合される嵌合溝11が設けられており、この
嵌合溝11の溝深さは飾り縁12の一端の嵌合深さを自
在に調整することができるように約20mmとされてお
り、嵌合溝11に対する飾り縁12の一端部の挿入深さ
を調整することによって外壁13の厚み寸法の変化が2
0mm以内であれば、飾り縁12やサッシ枠2を取り替
えたりするようなことなく嵌合溝11に対する挿入深さ
を調整するだけで同一部材を利用して寸法変化に対応す
ることができるようになっている。
【0022】サッシ枠2の他端部は、他端部に突設され
た当接片19を水密シート16の外面に当接した状態で
固着具5にて固定され、この当接片19の外面側には水
密材17と目地カバー18とが取付けられている。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、開口部内にサッシ枠
を配設し、サッシ枠の一端部を開口枠材の内周面に沿っ
て配置すると共に他端部を開口枠材の屋外側外面に当接
配置し、開口枠材の屋外側外面に添設される外装材と隣
合うサッシ枠の他端部に化粧カバーの端部の連結部が係
脱自在となった係合部を設け、端部に上記化粧カバーの
連結部が係脱自在となった係合部を備えたアダプターを
サッシ枠の他端部に取着し、アダプターの係合部に化粧
カバーの連結部を係脱自在に係合すると共に化粧カバー
の当接片を外装材の外面に当接してあるので、異なる厚
み寸法の外装材に対してアダプターを設置したり、ア
ダプターを用いなかったり、あるいは厚み寸法の異なる
アダプターを用いたりすることで、サッシ枠やカバー材
の共通のものとしながら、外装材の厚み寸法の変化に対
応することができるものである。
【0024】
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は開口部の一部を示す部分断面図
である。
【図2】(a)(b)は本発明の実施の形態の一例を示
す部分断面図である。
【図3】(a)(b)は開口部の一部を示す部分断面図
である。
【図4】従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 サッシ枠 3 開口枠材 4 外装材 5 固着具 6 カバー材 7 化粧カバー 7a 連結部7b 当接片 8 係合部 9 係合部 10 アダプター 11 嵌合溝 12 飾り縁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部内にサッシ枠を配設し、サッシ枠
    の一端部を開口枠材の内周面に沿って配置すると共に他
    端部を開口枠材の屋外側外面に当接配置し、開口枠材の
    屋外側外面に添設される外装材と隣合うサッシ枠の他端
    部に化粧カバーの端部の連結部が係脱自在となった係合
    部を設け、端部に上記化粧カバーの連結部が係脱自在と
    なった係合部を備えたアダプターをサッシ枠の他端部
    着し、アダプターの係合部に化粧カバーの連結部を係
    脱自在に係合すると共に化粧カバーの当接片を外装材の
    外面に当接して成ることを特徴とする開口枠取付構造。
JP19042395A 1995-07-26 1995-07-26 開口枠取付構造 Expired - Fee Related JP3261284B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101006392B (zh) * 2004-11-26 2010-05-05 株式会社尼康 投影仪装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101006392B (zh) * 2004-11-26 2010-05-05 株式会社尼康 投影仪装置

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