JP4155757B2 - プラズマエッチングチャンバ及びこれを利用したフォトマスクの製造方法 - Google Patents

プラズマエッチングチャンバ及びこれを利用したフォトマスクの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマエッチングチャンバ及びこれを利用したフォトマスクの製造方法に係り、特にフォトマスク製造のためのエッチング工程に使われるプラズマエッチング装置のプラズマエッチングチャンバと、これを利用したフォトマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の製造工程でフォトリソグラフィー工程を行なうために通常的にフォトマスクが使われる。所望の露光パターンを有するフォトマスクを形成するためには、フォトマスク基板上に遮光膜を形成した後、前記遮光膜上に前記遮光膜を一部露出させるレジスト膜パターンを形成する。一般に、フォトマスク基板は正方形である。したがって、フォトマスク基板上にレジスト膜を形成すれば、フォトマスク基板の角部において中心部分よりさらに厚いレジスト膜が得られる。例えば、300nmの厚さを有する電子ビームレジスト膜(E−ビームレジスト膜)を形成する場合、フォトマスク基板の角部における前記電子ビームレジスト膜の厚さはフォトマスク基板の中心部分における前記電子ビームレジスト膜の厚さより約20nm厚くなる。また、一般に電子ビーム露光後の現像工程を経た後にはフォトマスク基板の中心部分から遠ざかるほどCD(critical dimension)が小さくなる現象が現れる。すなわち、フォトマスク基板上の遮光膜を一部露出させるレジスト膜パターンを形成した後に行なわれる検査(ADI:after development inspection)の結果によれば、通常ではフォトマスク基板の中心部分から遠くなるほど小さなCDを有するレジスト膜パターンが得られる。
【0003】
さらに、前記レジスト膜パターンをエッチングマスクとして前記遮光膜を乾式エッチングした後には前記レジスト膜パターンでのフォトマスク基板位置によるCD差がさらに増幅される。すなわち、前記遮光膜をエッチングして遮光膜パターンを形成し、続いてストリップ及び洗浄工程を経てから行なわれる検査(ACI:after cleaning inspection)の結果によれば、前記遮光膜パターンにおいてフォトマスク基板上の位置によってさらに大きなCD差を示す。これは乾式エッチング工程時にフォトマスク基板の中心部分ではエッチング速度が比較的速く、フォトマスク基板の周縁部ではエッチング速度が比較的遅いことに起因する。
【0004】
このように、フォトマスク基板上でその位置によって不均一なCD分布を有する露光パターンが形成されたフォトマスクを半導体素子の製造工程に使用すれば多様な問題を起こす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、フォトマスク基板上に遮光膜パターンを形成する時、前記フォトマスク基板上の全領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンを形成可能なエッチング工程を行なうことができるプラズマエッチングチャンバを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、フォトマスク基板上の全領域で全体的に均一なCD分布を有する遮光膜パターンを有するフォトマスクの製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の一形態によるプラズマエッチングチャンバは、フォトマスク基板を支持するための支持面と、前記支持面の水平面と段差を有するように垂直方向に離れるとともに前記支持面の周囲で当該支持面を包囲する端面と、前記支持面と前記端面との間に延びている側壁とを備えた電極を備えている。また、前記支持面と前記側壁とがなす周縁の近傍において、前記支持面の一部から前記端面の一部まで包含しつつ前記周縁に沿って設けられた伝熱部材と、前記伝熱部材に熱を供給するためのヒーターとを備えている。
【0008】
望ましくは、前記伝熱部材は前記電極内に内蔵されている。
【0009】
前記伝熱部材は前記電極上で、前記周縁の近傍における前記支持面の一部、前記側壁及び前記端面の一部で露出しつつ、前記周縁に沿って設けられている。この場合、前記伝熱部材は前記電極上で前記支持面の周縁部、前記側壁及び前記端面で露出されるように前記電極内に内蔵されている。
【0010】
または、前記伝熱部材は前記支持面の周縁部でのみ露出されるように前記電極内に内蔵されていてもよい。
【0011】
また、前記目的を達成するために、本発明の他の様態によるプラズマエッチングチャンバは、矩形状のフォトマスク基板を支持するための支持面と、前記支持面の水平面と段差を有するように垂直方向に離れるとともに前記支持面の周囲で当該支持面を包囲する端面と、前記支持面と前記端面との間に延びている側壁とを備えた電極と、前記端面に一端が取り付けられるとともに、前記支持面により支持されたフォトマスク基板を固定するために他端がフォトマスク基板の方に延びて当該フォトマスク基板の角部に接触される接触面を有するチャッキングパッドとを備えている。また、前記フォトマスク基板の角部を加熱させるために前記チャッキングパッド内に設けられている伝熱部材と、前記伝熱部材に熱を供給するためのヒーターとを備えている。
【0012】
望ましくは、前記伝熱部材は前記チャッキングパッド内に内蔵されている。
【0013】
前記他の目的を達成するために、本発明によるフォトマスクの製造方法では、透明基板上に遮光膜を形成する。前記遮光膜上に前記遮光膜を一部露出させるレジスト膜パターンを形成する。前記透明基板の周縁部のうち少なくとも一部の温度を前記透明基板の中心部分の温度より高く維持する状態で、前記レジスト膜パターンをエッチングマスクとし、プラズマを利用するエッチング方法によって前記遮光膜をエッチングして遮光膜パターンを形成する。
【0014】
前記遮光膜をエッチングする段階では前記透明基板の周縁部の温度が前記透明基板の中心部分の温度より高く維持されるように前記透明基板の周縁部を加熱できる。この時、前記透明基板の周縁部を加熱するために前記透明基板の底面の周縁部のみに熱を加える。または、前記透明基板の底面の周縁部及び前記透明基板の側壁に熱を加えてもよい。
【0015】
また、前記遮光膜をエッチングする間、前記透明基板の周縁部のうち角部の温度が前記透明基板の中心部分の温度より高く維持されるように前記透明基板の周縁部のうち角部を加熱する。このために、前記角部の近傍に設置された伝熱部材と、前記伝熱部材に熱を供給するためのヒーターとを利用できる。
【0016】
本発明によるプラズマエッチングチャンバは、フォトマスク基板の周縁部または周縁部の一部分である角部を加熱させてその部分での温度をフォトマスク基板の中心部分の温度より高くするための伝熱部材を具備している。したがって、フォトマスク基板上の全領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンを形成できる。また、本発明によるフォトマスクの製造方法では遮光膜をエッチングする時、透明基板の周縁部のうち少なくとも一部を加熱してその部分の温度を前記透明基板の中心部分より高く調節する。したがって、遮光膜パターニングのためのエッチング工程時、透明基板の周縁部でエッチング速度を上げることによって透明基板上の全体領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンを得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
一般に、通常のレジスト膜及びクロム膜は温度が高いほどそのエッチング速度が増加する。本発明ではこのような原理を利用して、フォトマスク基板の位置によりCD分布が不均一になる問題を改善しようとする。すなわち、本実施例ではレジスト膜パターンをエッチングマスクとして利用して遮光膜をエッチングする時、フォトマスク基板上でCDが比較的小さくなりやすい部分においては前記フォトマスク基板の温度を高めることによってエッチング速度を増加させて、前記フォトマスク基板上で全体的に均一なCD分布を得られるようにするプラズマエッチングチャンバ及びフォトマスクの製造方法について開示する。
【0018】
図1は、本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバの構成を概略的に示した図面である。
【0019】
本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバは、例えばTCP(transformer coupled plasma)方式のエッチング装置に搭載される。
【0020】
図1を参照すれば、プラズマエッチングチャンバ10は、チャンバ壁12と、前記チャンバ壁12上に設置されたTCPコイル14と、前記TCPコイル14にRF電圧(高周波電圧)を印加するための第1電源16とを含む。また、前記エッチングチャンバ10のチャンバ壁12で囲まれた空間の内部(以下、「チャンバ10の内部」という)の底部にフォトマスク基板20を支持するための電極30が設置されている。前記電極30は前記フォトマスク基板20を支持するための支持面32と、前記支持面32の周囲で前記支持面32を包囲する端面34とを含む。前記支持面32の水平面は前記端面34の水平面から段差を有するように垂直方向に離れて形成されている。前記電極30のうち前記端面34と支持面32との間には側壁36が延びている。前記電極30において、前記支持面32は前記端面34より前記側壁36の幅だけ垂直方向に離れて形成されている。前記チャンバ10の下部には前記電極30にRF電圧(高周波電圧)を印加するために第2電源18が連結されている。前記電極30は前記チャンバ10の内部で前記支持面32および端面34が上方に向かうように設置されている。
【0021】
前記第1電源16から前記TCPコイル14にRF電圧が印加されれば前記TCPコイル14周囲に磁場が形成される。この時、磁力(磁力線)は、前記チャンバ10の内部に向かって下方へ伝達される。前記チャンバ10の内部に伝達された磁力によって前記チャンバ壁12内のエッチングガスがイオン化される。前記エッチングガスのイオン化によってプラズマが生じる。そして、前記電極30に連結されている前記第2電源18からRF電圧が印加されれば、前記のように生じたプラズマは、前記電極30上に支持されている前記フォトマスク基板20に向かって進む。その結果、前記フォトマスク基板20上に蒸着された膜がエッチングされる。
【0022】
エッチング工程がなされる時に、前記フォトマスク基板20上の全領域で均一なCD分布がなされるように、前記電極30の支持面32の周縁部に沿って伝熱部材40が設置されている。前記伝熱部材40は前記伝熱部材40に熱を供給するためのヒーター50に連結されている。
【0023】
図1に示したように、前記伝熱部材40は前記電極30内に内蔵されていることが望ましい。以上のとおり、図1には前記伝熱部材40が一部露出された状態で前記電極30内に内蔵されたものが示されているが、伝熱部材は前記フォトマスク基板20の周縁部の近傍に設置されていればよく、前記電極30表面で露出された部分がないように完全に電極30へ内蔵されている伝熱部材を使用することも可能である。
【0024】
前記フォトマスク基板20の周縁部を効果的に加熱するために、前記伝熱部材40は、前記電極30上の前記支持面32の周縁部分、側壁36及び端面34の一部で露出されている。前記支持面32の露出された部分は前記フォトマスク基板20の底面の周縁部及びフォトマスク基板20の側壁に近接するので、前記フォトマスク基板20の周縁部を効果的に加熱させることができる。
【0025】
図2は、前記電極30と、前記電極30に内蔵されている伝熱部材40とを示した上面図である。前記電極30の上面側から見る場合、前記伝熱部材40は前記支持面32の周縁部を完全に包含するように設置されており、前記支持面32から前記端面34の一部まで延びている。
【0026】
図3ないし図5は、前記伝熱部材40の具体的な構成を示した図面である。
【0027】
図3を参照すれば、前記伝熱部材40は熱伝導率が大きい金属ライン62で構成され得る。前記金属ライン62は前記ヒーター50から熱を供給されるために前記ヒーター50に連結された連結部62aを含む。
【0028】
図4を参照すれば、前記伝熱部材40はパイプライン72と、前記パイプライン72を通過することによって前記パイプライン72を加熱させるための伝熱流体とより構成され得る。前記伝熱流体としてオイルまたはガスを使用できる。前記伝熱流体は前記ヒーター50からの熱を前記パイプライン72に伝達する役割をする。
【0029】
図5を参照すれば、前記伝熱部材40は加熱コイル82より構成され得る。
【0030】
本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバ10は前記フォトマスク基板20の周縁部を加熱できる前記伝熱部材40を具備しているので、前記フォトマスク基板20の周縁部がその中心部分に比べて高温で加熱されて、前記フォトマスト基板20上に遮光膜パターンを形成するためのエッチング工程中に遮光膜のエッチング速度を前記フォトマスク基板20上の全領域で均一に調節できる。その結果、前記フォトマスク基板20上の全領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンを形成できる。
【0031】
図6は、本発明の第2実施例によるプラズマエッチングチャンバの要部構成を示した上面図である。本発明の第2実施例によるプラズマエッチングチャンバの構成は、例えば誘導結合プラズマ(ICP:inductively coupled plasma)方式のエッチング装置に搭載される。図6に示した電極130は、プラズマエッチングチャンバ内で前記電極130の端面134が下方に向かうように設置されているフェースダウン形のプラズマエッチングチャンバに用いることができる。
【0032】
図7は図6のVII-VII'線に沿った断面図であり、図8は図6のVII-VII'線に沿った拡大断面図である。
【0033】
図6ないし図8を参照すれば、本発明の第2実施例によるプラズマエッチングチャンバはフォトマスク基板120を支持するための支持面132と、前記支持面132の周囲で前記支持面132を包囲する端面134とを有する電極130を備えている。前記電極130のうち前記端面134と支持面132との間には側壁136が延びている。また、前記プラズマエッチングチャンバ内で前記電極130の下には複数のチャッキングパッド140が設置されている。前記チャッキングパッド140は前記支持面132に支持されたフォトマスク基板120を固定させる役割をする。前記チャッキングパッド140はフォトマスク基板120が前記支持面132に支持される時に前記フォトマスク基板120の角部に接触される接触面142を含む。
【0034】
前記チャッキングパッド140内には前記フォトマスク基板120の角部を加熱させるための伝熱部材160が内蔵されている。前記伝熱部材160にはヒーター150から熱が供給される。前記伝熱部材160は金属または加熱コイルより構成され得る。
【0035】
本発明の第2実施例によるプラズマエッチングチャンバは前記フォトマスク基板120の角部を加熱させるための前記伝熱部材140が設置されている前記チャッキングパッド140を具備している。したがって、前記フォトマスク基板120上でレジスト膜が比較的に厚く、またフォトマスク基板120の周縁部のうちでも比較的に小さなCDを示す部位である角部だけを効果的に加熱できる。そして、前記フォトマスク基板120の角部がその中心部分に比べて高温に加熱され、前記フォトマスト基板120上に遮光膜パターンを形成するためのエッチング工程中に遮光膜のエッチング速度を前記フォトマスク基板120上の全領域で均一に調節できる。その結果、前記フォトマスク基板120上の全領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンを形成できる。
【0036】
図9は、本発明の望ましい実施例によるフォトマスクの製造方法を説明するために工程順序によって示した断面図である。
【0037】
なお、以下に例示する実施例は多様な他の形態に変形でき、本発明の範囲が後述する実施例に限定されることではない。本発明の実施例は当業者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。添付図面で膜または領域の大きさまたは厚さは明細書の明確性のために誇張されている。また、ある膜が他の膜または基板の「上」にあると記載された場合、ある膜が前記他の膜の上に直接存在することもあり、その間に第3の他の膜が介在されることもある。
【0038】
図9(A)を参照すれば、透明基板200、例えば石英基板上に遮光膜210、例えばクロム膜を形成する。その後、前記遮光膜210上に前記遮光膜210を一部露出させるレジスト膜パターン220を形成する。前記レジスト膜パターン220は電子ビームレジスト(E−ビームレジスト)より構成され得る。
【0039】
図9(B)を参照すれば、前記透明基板200の周縁部のうち少なくとも一部の温度を前記透明基板200の中心部分の温度より高く維持する状態で、前記レジスト膜パターン220をエッチングマスクとして、プラズマを利用するエッチング方法によって前記遮光膜210をエッチングして遮光膜パターン210aを形成する。この時、TCP方式、ICP方式のような通常のプラズマエッチング装置を使用できる。
【0040】
図10及び図11は、各々図9(A)及び図9(B)に示された前記透明基板200の底面202を示した図面である。
【0041】
前記遮光膜210をエッチングする場合において、前記透明基板200の周縁部の温度を前記透明基板の中心部分の温度より高く維持させるために、図10に示したように、前記透明基板200の底面202において斜線で表示された底面の周縁部202aを全体的に加熱できる。この時、前記透明基板200の周縁部202aを加熱するために図1を参照して説明したようなプラズマエッチングチャンバを具備したエッチング装置を利用できる。
【0042】
前記周縁部を加熱するために前記透明基板200の底面202の周縁部202aと、前記透明基板202の側壁とを同時に加熱してもよい。
【0043】
また、前記遮光膜210をエッチングする場合において、前記透明基板200の周縁部のうち特にCDが小さくなる部分である角部202bの温度を前記透明基板200の中心部分の温度より高く維持させるために、図11に示したように、前記透明基板200の底面202において斜線で表示された角部202bを加熱することもある。この時、前記透明基板200の角部202bを加熱するために図8を参照して説明したようなチャッキングパッドを有するプラズマエッチングチャンバを具備したエッチング装置を利用できる。
【0044】
上述のように、前記遮光膜210をエッチングする時、前記透明基板200の周縁部のうち少なくとも一部を加熱してその部分の温度を前記透明基板200の中心部分より高く調節することによって、前記透明基板200の周縁部の全体、または周辺部の一部である角部で遮光膜のエッチング速度を上げられる。その結果、前記透明基板200上の全体領域で均一なCD分布を有する前記遮光膜パターン210aを得られる。
【0045】
【発明の効果】
上述したように、本発明によるプラズマエッチングチャンバはフォトマスク基板の周縁部または周縁部の一部である角部を加熱させてその部分での温度をフォトマスク基板の中心部分の温度より高めるための伝熱部材を具備している。したがって、フォトマスク製造のためのエッチング工程時に、フォトマスク基板の周縁部または角部がその中心部分に比べて高温で加熱されて、遮光膜のエッチング速度を前記フォトマスク基板上の全領域で均一に調節できる。その結果、フォトマスク基板上の全領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンを形成できる。
【0046】
また、本発明によるフォトマスクの製造方法では遮光膜をエッチングする時、透明基板の周縁部のうち少なくとも一部を加熱してその部分の温度を前記透明基板の中心部分より高く調節する。したがって、遮光膜パターニングのためのエッチング工程時に透明基板の周縁部または角部でエッチング速度を上げられる。その結果、透明基板上の全体領域で均一なCD分布を有する遮光膜パターンが得られる。
【0047】
以上、本発明を望ましい実施例をあげて詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で当業者によって多様な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバの構成を概略的に示した図面である。
【図2】 本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバに含まれた電極と伝熱部材を示した上面図である。
【図3】 本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバに含まれた伝熱部材の第1の構成例を示した図面である。
【図4】 本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバに含まれた伝熱部材の第2の構成例を示した図面である。
【図5】 本発明の第1実施例によるプラズマエッチングチャンバに含まれた伝熱部材の第3の構成例を示した図面である。
【図6】 本発明の第2実施例によるプラズマエッチングチャンバの要部構成を示した上面図である。
【図7】 図6のVII-VII'線線に沿った断面図である。
【図8】 図6のVII-VII'線に沿った拡大断面図である。
【図9】 本発明の望ましい実施例によるフォトマスクの製造方法を説明するための断面図である。
【図10】 図9(A)の透明基板の底面を示した図面である。
【図11】 図9(B)の透明基板の底面を示した図面である。
【符号の説明】
10…プラズマエッチングチャンバ、
12…チャンバ壁、
14…TCPコイル、
16…第1電源、
18…第2電源、
20…フォトマスク基板、
30…電極、
32…支持面、
34…端面、
36…側壁、
50…ヒーター。

Claims (22)

  1. フォトマスク基板を支持するための支持面と、前記支持面の水平面と段差を有するように垂直方向に離れるとともに前記支持面の周囲で当該支持面を包囲する端面と、前記支持面と前記端面との間に延びている側壁とを備えた電極と、
    前記支持面と前記側壁とがなす周縁の近傍において、前記支持面の一部から前記端面の一部まで包含しつつ前記周縁に沿って設けられた伝熱部材と、
    前記伝熱部材に熱を供給するためのヒーターとを備えたことを特徴とするプラズマエッチングチャンバ。
  2. 前記伝熱部材は前記電極内に内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  3. 前記伝熱部材は前記電極上で、前記周縁の近傍における前記支持面の一部、前記側壁及び前記端面の一部で露出しつつ、前記周縁に沿って設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  4. 前記伝導部材は前記支持部の一部でのみ露出されていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  5. 前記伝熱部材は金属よりなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  6. 前記伝熱部材は、
    パイプラインと、
    前記パイプラインを加熱させるために前記パイプラインを通じて流れる伝熱流体とよりなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  7. 前記伝熱流体はオイルまたはガスよりなることを特徴とする請求項に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  8. 前記伝熱部材は加熱コイルよりなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  9. 前記電極及び支持面は前記プラズマエッチングチャンバの上方に向かうように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  10. 矩形状のフォトマスク基板を支持するための支持面と、前記支持面の水平面と段差を有するように垂直方向に離れるとともに前記支持面の周囲で当該支持面を包囲する端面と、前記支持面と前記端面との間に延びている側壁とを備えた電極と、
    前記端面に一端が取り付けられるとともに、前記支持面により支持されたフォトマスク基板を固定するために他端がフォトマスク基板の方に延びて当該フォトマスク基板の角部に接触される接触面を有するチャッキングパッドと、
    前記フォトマスク基板の角部を加熱させるために前記チャッキングパッド内に設けられている伝熱部材と、
    前記伝熱部材に熱を供給するためのヒーターとを備えたことを特徴とするプラズマエッチングチャンバ。
  11. 前記伝熱部材は前記チャッキングパッド内に内蔵されていることを特徴とする請求項10に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  12. 前記伝熱部材は金属よりなることを特徴とする請求項11に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  13. 前記伝熱部材は加熱コイルよりなることを特徴とする請求項11に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  14. 前記電極及び支持面は前記プラズマエッチングチャンバの下方に向かうように設置されていることを特徴とする請求項10に記載のプラズマエッチングチャンバ。
  15. 透明基板上に遮光膜を形成する段階と、前記遮光膜上に当該遮光膜を一部露出させるレジスト膜パターンを形成する段階と、前記透明基板の周縁部のうち少なくとも一部の温度を前記透明基板の中心部分の温度より高く維持する状態で、前記レジスト膜パターンをエッチングマスクとし、プラズマを利用するエッチング方法によって前記遮光膜をエッチングして遮光膜パターンを形成する段階とを含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  16. 石英よりなる透明基板を供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
  17. クロムよりなる遮光膜を供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
  18. 電子ビームレジストよりなるレジスト膜パターンを供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
  19. 前記遮光膜をエッチングする段階では、前記透明基板の周縁部の温度が前記透明基板の中心部分の温度より高く維持されるように前記透明基板の周縁部を加熱することを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
  20. 前記遮光膜をエッチングする段階では、前記透明基板の周縁部を加熱するために前記透明基板の底面の周縁部のみに熱を加えることを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
  21. 前記遮光膜をエッチングする段階では、前記透明基板の周縁部を加熱するために前記透明基板の底面の周縁部及び前記透明基板の側壁に熱を加えることを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
  22. 前記遮光膜をエッチングする段階では、前記透明基板の周縁部のうち角部の温度が前記透明基板の中心部分の温度より高く維持されるように前記透明基板の周縁部のうち角部を加熱することを特徴とする請求項15に記載のフォトマスクの製造方法。
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