JPH08186100A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JPH08186100A
JPH08186100A JP62295A JP62295A JPH08186100A JP H08186100 A JPH08186100 A JP H08186100A JP 62295 A JP62295 A JP 62295A JP 62295 A JP62295 A JP 62295A JP H08186100 A JPH08186100 A JP H08186100A
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JP
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substrate
electrode
processed
container
region
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Application number
JP62295A
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English (en)
Inventor
Hideki Kanai
秀樹 金井
Ikuo Yoneda
郁男 米田
Masamitsu Ito
正光 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理基体の中央部と周辺部で電界強度を略
等しくすることができ、均一なエッチングを行い得るプ
ラズマ処理装置を提供すること。 【構成】 被処理基板17が載置される電極15を収容
した容器11と、この容器11内に反応性ガスを導入す
るためのガス導入口12と、容器11内のガスを排気す
るためのガス排気口13と、電極15に高周波電力を印
加するための高周波電源14とを備え、容器11内にプ
ラズマを発生させて基板17をエッチングするプラズマ
処理装置において、電極15は平板体の中央部に基板設
置領域となる凸部を形成してなり、この凸部表面以外が
絶縁カバー16で覆われており、かつ電極15の凸部は
基板17よりも僅かに小さく、該凸部の全体が基板17
により覆われることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の製造
においてエッチングや膜形成に使用されるプラズマ処理
装置に係わり、特にフォトマスクや液晶表示装置の製造
に適したプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の製造において
は、回路を構成する素子や配線の高集積化、またパター
ンの微細化が進められている。フォトリソグラフィ技術
では、パターン微細化を進める上で一つの手法として、
位相シフトマスクが開発されている。
【0003】位相シフトマスクの一つであるレベンソン
型位相シフトマスクの製造方法として、例えば特開平2
−211450公報で述べられているように、透明基板
上に金属或いは金属酸化物よりなる遮光膜パターンを形
成し、次にレジスト膜を塗布し、位相変化領域を形成す
るための第2のパターンを例えば電子ビーム描画装置に
よりパターン転写し、次に透明基板本体をドライエッチ
ングすることにより位相シフタを形成する。
【0004】一方、パターンの微細化技術に対してデバ
イスの高集積化はそれ以上に速い速度で進められてお
り、チップ面積が増大してきている。さらに、工程スル
ープットの向上の必要から、デバイスのチップパターン
を露光用マスク基板内に複数個配置する技術も注目され
ている。
【0005】このため、露光用マスク基板のパターン面
積、さらにはマスク自体のサイズが大きくなり、マスク
基板上にパターンを形成する際のパターニング精度を確
保するために、サイズが小さいマスク基板と同等に十分
な機械的強度、剛性を保つ必要が出てきた。この課題に
対して、現状では基板(材質は例えば石英)の厚さを厚
くすることで機械的強度を補償している。
【0006】ところで、ドライエッチング工程では、例
えばRIE(反応性イオンエッチング)装置によりCF
4 +O2 ガスを用いて、平行平板電極間に例えば13.
56MHzの高周波電力を印加する手法が採用されてい
る。
【0007】ここで、試料載置の電極としては、図8
(a)〜(c)に示す構造がある。1は容器の一部、4
は高周波電源、5は電極、6は絶縁カバー、7は基板、
8はフックを示している。
【0008】図8(a)の例では、電極5の側面及び裏
面が絶縁カバー6で覆われている。図8(b)の例で
は、電極5の基板設置領域の外側領域も絶縁カバー6で
覆われている。図8(c)の例では、エッチング中に基
板7の温度を調整するために、基板7をフック8により
固定した状態で基板下に冷却用のガスを導入し、電極5
と基板7との熱伝達を良くしている。
【0009】しかしながら、この種の電極構造にあって
は次のような問題があった。即ち、剛性を保つために基
板7の厚みが増すと、基板7が絶縁体であるため高周波
電流が透過しにくくなってくる。そして、エッチング中
に高周波電流が抜け易い部分があるとその部分に電界が
集中する現象が生じる。
【0010】図8(a)の電極構造においては、基板7
が設置されずに電極5が露出している部分に電界が集中
する。この影響で反応ガスプラズマ中の活性イオンが入
射するエネルギーが基板7の外縁部分では基板7の中央
部分に対して大きく、ひいてはエッチングの速度が大き
くなる。
【0011】図8(b)の電極構造においても、基板5
と基板横の絶縁カバー6との間に隙間を生じ、その隙間
部分を高周波電流が抜けて電界が集中する現象を生じ
る。従って、程度の違いはあるものの図8(a)の構造
における現象と同様に基板外縁部分のエッチング速度が
基板中央部分と比較して大きくなる。
【0012】図8(c)の電極構造においては、通常フ
ック8を絶縁材料で構成する。この場合には、フック8
の高さが基板7の表面に対して高いために、基板外縁部
分の上空で電界に歪みを生じ、基板外縁部分のエッチン
グ速度が基板中央部分と比較して小さくなる。フック8
を絶縁材料で構成しない場合には、図8(a)の場合と
同様に基板7の外縁部分のエッチング速度が中央部分に
比べて大きくなる。
【0013】位相シフトマスクをエッチングにより形成
する場合には、エッチング速度が直接位相差に関係しパ
ターン解像性能と密接に係わるために、その均一性を確
保することは極めて重要である。さらに、液晶表示装置
を製造する場合にもその性能を確保するためには、電極
配線の加工におけるエッチングの均一性を確保する必要
がある。ところが、従来の電極構造では電極中央部と周
辺部に電界強度の差が生じ、エッチングの均一性を十分
に確保することは困難であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、位相
シフトマスクや液晶表示装置を製造する場合、エッチン
グの均一性を十分に確保することが極めて重要である
が、従来の電極構成では電極中央部と周辺部に電界強度
の差が生じ、これがエッチングの均一性を妨げる要因と
なっていた。また、上記の問題はエッチングに限らず、
プラズマCVD等の膜形成に関しても同様に言えること
である。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、被処理基体の中央部と
周辺部で電界強度を略等しくすることができ、均一なエ
ッチング又は均一な膜形成を行い得るプラズマ処理装置
及びプラズマ処理方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、被処理基体が載置される電極を収
容した容器と、この容器内に所定のガスを導入する手段
と、前記容器内のガスを排気する手段と、前記電極に高
周波電力を印加する手段とを備え、容器内にプラズマを
発生させて被処理基体をエッチング若しくは被処理基体
上に膜を形成するプラズマ処理装置において、前記電極
の被処理基体設置領域外を覆うように絶縁カバーが設け
られ、かつ前記電極の被処理基体設置領域は被処理基体
よりも僅かに小さく、該領域の全体が被処理基体により
覆われることを特徴とする。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 絶縁カバーは、被処理基体よりも高周波の透過率が
小さいものであること。 (2) 電極は、被処理基体設置領域と同じ大きさであり、
被処理基体を設置したときに該基体で全体が覆われるこ
と。 (3) 電極は、平板体の中央部に被処理基体設置領域とな
る凸部が形成され、この凸部表面以外が絶縁カバーで覆
われていること。 (4) 電極の被処理基体設置領域は、被処理基体の端部よ
りも2〜10mm内側であること。
【0018】また、本発明(請求項4)は、被処理基体
が載置される電極を収容した容器と、この容器内に所定
のガスを導入する手段と、前記容器内のガスを排気する
手段と、前記電極に高周波電力を印加する手段とを備
え、容器内にプラズマを発生させて被処理基体をエッチ
ング若しくは被処理基体上に膜を形成するプラズマ処理
装置において、前記電極上の被処理基体設置領域の外側
に絶縁カバーが設けられ、かつ被処理基体と絶縁カバー
との隙間に露出する電極部分に絶縁材が埋め込まれてい
ることを特徴とする。
【0019】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 絶縁カバーは、被処理基体よりも高周波の透過率が
小さいものであること。 (2) 絶縁材の幅は、被処理基体と絶縁カバーとの隙間に
対して+2mm以上の幅を有すること。 (3) 絶縁材は、被処理基体上に形成すべきデバイスパタ
ーン部分より外側に位置すること。
【0020】また、本発明(請求項6)は、被処理基体
が載置される電極を収容した容器と、この容器内に所定
のガスを導入する手段と、前記容器内のガスを排気する
手段と、前記電極に高周波電力を印加する手段とを備
え、容器内にプラズマを発生させて被処理基体をエッチ
ング若しくは被処理基体上に膜を形成するプラズマ処理
装置において、前記電極は被処理基体設置領域に比して
該領域の外側領域が高く形成され、被処理基体設置領域
の外側及び被処理基体の周辺部上を覆うように絶縁カバ
ーが設けられていることを特徴とする。
【0021】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 絶縁カバーは、被処理基体よりも高周波の透過率が
小さいものであること。 (2) 被処理基体の表面と被処理基体周辺部における電極
表面との相対的高さhを、4〜6mmに設定したこと。
【0022】また、本発明(請求項8)は、容器内に配
置された電極上に被処理基体を載置し、容器内に所定の
ガスを導入すると共に該容器内のガスを排気し、電極に
高周波電力を印加して容器内にプラズマを発生させ、被
処理基体をエッチング若しくは被処理基体上に膜を形成
するプラズマ処理方法において、前記電極の被処理基体
設置領域の周辺部を絶縁カバーで覆い、前記電極の被処
理基体設置領域と周辺領域との構造的な違いを利用し
て、前記被処理基体上の中央部と周辺部の高周波電界強
度が略等しくなる条件でエッチング若しくは膜形成を行
うことを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明(請求項1)によれば、高周波が導入さ
れる電極の絶縁カバーに覆われていない領域の面積が、
被処理基体に対して小さく構成される。従って、被処理
基体を加工する際には該基体を電極上に設置するが、こ
のとき電極は被処理基体と絶縁カバーで完全に覆われ
る。
【0024】前述したように図8に示す従来構造では、
被処理基体の周辺部に電界が集中する現象、又は周辺部
の電界が弱くなる現象を生じていた。例えば、図8
(b)では、被処理基体と絶縁カバーの間の隙間を高周
波電流が通ることにより、その近傍に電界が集中する現
象を生じていた。
【0025】電界は、被処理基体の上空では該基体を透
過してくる高周波電流により印加される。しかし、被処
理基体が絶縁物であるため、電極が露出している部分が
あると高周波が透過しやすく、その部分に高周波電流が
集中する。つまり、被処理基体と絶縁カバーの間の隙間
部分に高周波電流が集中し、ひいては電界が集中する現
象が生じる。そこで、被処理基体の外縁部分ではプラズ
マ中のイオンが被処理基体に入射するエネルギーが基体
中央部分と比較して増加しており、エッチング速度が中
央部分より大きくなる。
【0026】これに対して本発明では、隙間部分を高周
波電流が通過しにくいように隙間部分の下に電極が露出
しない構造とすることにより、図8(b)に見られる電
界集中を消すことが可能である。これにより、エッチン
グ速度や膜形成速度が基体外縁部分と中央で均一にな
る。
【0027】ここで、電極は望ましくは基体の面積に対
して2〜10mm程度内側に位置するように構成する。
2mm以下の場合には、絶縁カバーがあるにも拘らず高
周波電流がそれを透過し隙間部分を抜けて電界に影響を
及ぼす。また、10mm以上では、基体の外縁部分では
下に電極が存在しなくなるために、基体を透過して基体
表面に電界を印加する高周波電流が小さくなりエッチン
グ速度が逆に低下するからである。
【0028】また、本発明(請求項4)によれば、被処
理基体と絶縁カバーとの隙間にあたる部分の電極に絶縁
材を埋め込んだ構造とすることにより、隙間から高周波
電流が通ることを防止し、請求項1と同様に電界集中の
ない均一な電界分布を得ることができ、エッチング速度
や膜形成速度の均一性を向上させる。
【0029】また、本発明(請求項6)によれば、プロ
セス中に被処理基体の温度を調整するために該基体下よ
りヘリウム等の冷却ガスを導入する。冷却ガスがプロセ
ス中に容器内に漏れ出さないように基板と電極間をOリ
ング等により気密すると共に電極上に被処理基体を固定
するようにフックを設ける。
【0030】ここで、フックは高周波電流が透過しにく
いように絶縁材料で構成する。フックの表面が被処理基
体表面の高さに比べて高い位置にあるために、図8
(c)のような電界の分布となる。この場合には、フッ
クによって電極が完全に隠されていると被処理基体の外
縁部分のエッチング速度は中央に比べて小さくなる。
【0031】これに対し本発明では、被処理基体とフッ
クの高周波透過率の差により電界の分布を調節してい
る。即ち、電極の被処理基体設置領域に比して該領域の
外側領域を高く形成することにより被処理基体の横に電
極表面を設定し、これによりフック及び被処理基体を透
過する高周波電流を調節する。電極表面が高く、また絶
縁材料の高周波透過率が大きくなるほど、外縁部分の電
界強度が中央部のそれに比べて大きくなる。従って、電
極表面の高さを最適化することにより、電界強度の差を
低減し、エッチング速度や膜形成速度の均一性を向上さ
せることが可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係わるプ
ラズマエッチング装置の概略構成を示す断面図である。
図中11は例えばアルミニウムやステンレスからなる気
密容器であり、この容器11内にはガス導入口12から
反応性ガスが導入され、また容器11内のガスはガス排
気口13から排気されるものとなっている。
【0033】容器11内には、基板(被処理基体)を載
置する電極15が配置されている。電極15には高周波
電源14より高周波電力が印加されており、容器11は
接地されている。ここで、電極15に対する容器11の
上壁部分11aが対向電極として機能しており、平行平
板電極構成となっている。
【0034】電極15の構成を具体的に説明する。電極
15は平板体の中央部を除く部分を表面から数ミリ除去
され、中央部に凸部を形成したものとなっている。そし
て、この凸部上に基板17を載置するが、凸部領域は基
板17の端に対して3mm内側とした。電極15の凸部
表面を除く部分は絶縁カバー16で覆われている。絶縁
カバー16にはアルミナを用い、その厚さ5mmとし
た。なお、電極15の下面には電極15の一部を容器外
まで導くための導出部が設けられている。
【0035】このような構成であれば、電極15がプラ
ズマ側に露出しない構造となっているので、基板17と
絶縁カバー16との隙間における電界集中を防止するこ
とができ、図2に示すように基板表面上に均一な電界分
布を形成することができる。なお、図2では基板17の
外側領域において電界が僅かに小さくなっているが、少
なくとも基板設置領域においては均一な電界分布となっ
ている。従って、本装置を用いて基板17をエッチング
すると、均一なエッチングを行うことが可能となる。
【0036】ここで、本実施例では、電極15の一部に
基板よりも僅かに小さい凸部を設けてその上に基板17
を設置する構成としているが、電極全体を基板17より
も僅かに小さく形成してもよい。しかし、本実施例のよ
うに構成すれば、基板設置領域の外側にも電極が存在す
ることになり、これで周辺の電界を持ち上げる効果を持
たせることができ、電界分布の均一化により有効であ
る。
【0037】本実施例装置を用いて、レベンソン型位相
シフトマスクの加工を行った。基板は一辺6インチの正
方形で厚さは6.35mmである。レベンソンマスクは
図3に示す方法で作成した。
【0038】まず、図3(a)に示すように、石英基板
31上にCrの遮光膜パターン32を形成する。次い
で、図3(b)に示すように、レジスト33を全面に被
覆した後、開口部の一つ毎に光描画装置により描画を行
い、現像してレジスト開口を形成する。次いで、図3
(c)に示すように、レジスト33をマスクとして用
い、露出した石英基板本体をエッチングする。最後に、
図3(d)に示すように、レジスト33を剥離して、開
口部の一つ毎にシフタ部35を有するレベンソン型位相
シフトマスク作成する。
【0039】この石英基板(SiO2 )本体のエッチン
グに本実施例のエッチング装置を用いた。加工条件はC
4 ガスを用いて圧力40mTorr、高周波パワー150
Wでエッチングした。図4に従来と本実施例のエッチン
グ速度の面内均一性を示す。従来基板の外縁部分で中央
部分に対して20%程度エッチング速度が大きかった
(36度に相当)が、本発明では±3%以内に収まり均
一になっていることが分かる。これは、レベンソンマス
クの位相差にして5度に相当する。
【0040】従来のエッチング装置で作成したレベンソ
ンマスクではマスク中央部分で位相差を180度に調整
すると外縁部分では位相差216度になる。この位相差
のずれによりi線ステッパ(波長365nm,NA=
0.57,σ=0.4)で露光すると、0.25μmラ
イン&スペースパターンにおいて中央部分のパターンで
は焦点深度が1.2μm以上あるものの、外縁部分では
焦点深度0.2μmしか得られなかった。
【0041】これに対し本実施例により作成したマスク
では、i線ステッパ(波長365nm,NA=0.5
7,σ=0.4)を用いて露光を行い、マスク上120
mm角内の0.25μmライン&スペースパターン全て
に関して焦点深度1.0μm以上を得ることができた。 (実施例2)図5は、本発明の第2の実施例に係わるプ
ラズマエッチング装置の電極構成を示す断面図である。
なお、図1と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0042】この実施例では、電極表面は基板17より
も十分広い平坦なものとし、基板17と絶縁カバー16
との隙間に露出する電極部分に絶縁材51を埋込み形成
している。具体的には、基板17と絶縁カバー16の隙
間よりも僅かに広い幅で、電極15の表面にリング状の
凹部を形成し、その凹部内に絶縁材51を埋込み形成し
た。なお、絶縁材51は絶縁カバー16と同じ材料でも
よいし、他の材料でもよい。
【0043】このような構成であれば、基板17と絶縁
カバー16との隙間に電界強度の強い領域が形成される
ことはなく、基板17の中央部と周辺部で電界強度を均
一に保つことができる。従って、第1の引用例と同様の
効果が得られる。 (実施例3)図6は、本発明の第3の実施例に係わるプ
ラズマエッチング装置の電極構成を示す断面図である。
なお、図1と同一部分には同一符号を付して、その詳し
い説明は省略する。
【0044】プロセス中に基板17の温度を調節するた
めに、基板17の下面にヘリウム等の冷却ガスを導入す
る。この冷却ガスがプロセス中に気密容器11内に漏れ
出さないように基板17と電極15との間をOリング6
3により気密すると共に、電極15上に基板17を固定
するようにフック61を設ける。
【0045】なお、図には示さないが、電極15の内部
には冷媒通路が設けられており、この通路に流す冷媒に
より電極15は冷却される。さらに、電極15には基板
17の下面に冷却ガスを流すための貫通穴が設けられて
いる。また、図中の62はフック61による基板固定を
解除するための支持棒である。
【0046】ここで、フック61は高周波電流が透過し
にくいように絶縁材料で構成する。フック61の表面を
基板表面の高さに比べて高い位置にすると、前記図8
(c)のような電界の分布となる。フック61によって
電極15が完全に隠されていると基板17の外縁の部分
のエッチング速度は中央に比べて小さくなる。そこで、
基板17の横に電極表面を設定して、フック61及び基
板17を透過する高周波電流を調節することによりエッ
チング速度の均一性を向上せしめる。そのために本実施
例では、電極15の基板設置領域を凹状に形成してい
る。
【0047】基板表面と電極表面との相対的な高さ関係
によりエッチング速度の均一性(ここでは基板17の外
縁部分と中央部分におけるエッチング速度の比率)を図
7に示す。ここで、フック材質としてアルミナを選択
し、基板17と接触する部分は硬度の小さい有機材料を
使用している。エッチングにはマグネトロンRIE装置
を使用し、石英基板上のSiO2 膜をエッチングした。
エッチング条件はCF4ガスを用い、圧力40mTorrで
行った。
【0048】相対的高さhが約6〜8mmの場合には、
基板17よりもフック61の方が高周波の透過率が小さ
く、かつフック61の表面の高さが基板17に対して大
きくなる。この場合には、基板外縁部分のエッチング速
度が中央部分より小さくなる。逆に、hが2mmの場合
には、基板17よりもフック61で高周波の透過率が大
きく、この影響で基板の外縁部分表面の電位が中央部分
に比較して大きくなる。従って、基板17の外縁部分の
方が中央部分よりもエッチング速度が大きくなる。
【0049】hが4〜6mm、特に4mmの場合には、
基板表面よりもフック表面で高さが高いことにより電界
が曲げられる影響と、フック61で高周波透過率が大き
いことによる影響が相殺して、丁度エッチング速度が等
しくなっている。従って、フック61を設ける場合に
は、hを約4〜6mmに最適化して構成するのが望まし
い。但し、フック61の材質,厚さ,基板の厚さ等に左
右される。
【0050】また、ここで電極15は気密容器11の下
側に設置するものに限定されず、上側に電極15を設置
し、その下に加工面を下向きに基板17を固定してもよ
い。この構成では、気密容器内壁に付着したダスト若し
くは堆積物が剥離し加工面上に降下するのを防止するこ
とができる。フック61の材質としては絶縁材質でエッ
チング耐性があるものが望ましい。アルミナの他にSi
C,AlN等のセラミックや高温に耐性がある樹脂等で
もよい。
【0051】本装置を石英基板のエッチングに用いてレ
ベンソンマスクの作成を行い、i線ステッパ(波長36
5nm,NA=0.57,σ=0.4)を用いて露光を
行うことで、0.25μmライン&スペースパターンに
おいて焦点深度1.0μmを得ることができた。
【0052】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、プラズマエッチング装
置について説明したが、これに限らず、例えばマグネト
ロン式のRIE装置やヘリコンプラズマによるプロセス
装置等プラズマの発生方式に係わらず、基板下部より高
周波電圧を印加するプロセス装置全般に用いることがで
きる。
【0053】また実施例では、レベンソン型位相シフト
マスクの作成に関して述べたが、通常マスクの遮光膜エ
ッチング或いはハーフトーンマスクのハーフトーン膜の
エッチング或いは膜形成等フォトマスク全般に適用でき
る。さらに、フォトマスク以外で絶縁物、例えばガラス
基板,蛍石,アルミナ等を被加工物とする、例えば液晶
基板等に関しても同様に、金属配線のエッチング等にお
いて本発明を適用しエッチング速度均一性の向上を達成
することができる。
【0054】また、本発明は被処理基体のエッチングに
限るものではなく、プラズマCVD等の膜形成に適用す
ることもできる。この場合、前述した装置構成を変える
必要はなく、容器内に導入するガスを原料ガスとすれば
よい。さらに、スパッタや表面処理等に適用することも
可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
処理基体を載置するための電極構造の改良によって、被
処理基体の中央部と周辺部で電界強度を略等しくするこ
とができ、これにより均一なエッチング又は均一な膜形
成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるプラズマエッチング装置
の概略構成を示す断面図。
【図2】第1の実施例に用いた電極構造を示す断面図。
【図3】第1の実施例装置を用いたレベンソン型マスク
の製造工程を示す断面図。
【図4】第1の実施例における基板位置とエッチング速
度との関係を示す図。
【図5】第2の実施例に係わるプラズマエッチング装置
の電極構造を示す断面図。
【図6】第3の実施例に係わるプラズマエッチング装置
の電極構造を示す断面図。
【図7】第3の実施例における相対的高さhとエッチン
グ速度との関係を示す図。
【図8】従来の電極構造及び電界分布を示す図。
【符号の説明】
11…気密容器 12…ガス導入口 13…ガス排気口 14…高周波電源 15…電極 16…絶縁カバー 17…基板(被処理基体) 51…絶縁材 61…フック 62…支持棒 63…Oリング 31…石英基板 32…遮光膜パターン 33…レジスト 35…シフタ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理基体が載置される電極を収容した容
    器と、この容器内に所定のガスを導入する手段と、前記
    容器内のガスを排気する手段と、前記電極に高周波電力
    を印加する手段とを備え、容器内にプラズマを発生させ
    て被処理基体をエッチング若しくは被処理基体上に膜を
    形成するプラズマ処理装置において、 前記電極の被処理基体設置領域外を覆うように絶縁カバ
    ーが設けられ、かつ前記電極の被処理基体設置領域は被
    処理基体よりも僅かに小さく、該領域の全体が被処理基
    体により覆われることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】前記電極は、平板体の中央部に被処理基体
    設置領域となる凸部が形成され、この凸部表面以外が絶
    縁カバーで覆われていることを特徴とする請求項1記載
    のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】前記電極の被処理基体設置領域は、被処理
    基体の端部よりも2〜10mm内側であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】被処理基体が載置される電極を収容した容
    器と、この容器内に所定のガスを導入する手段と、前記
    容器内のガスを排気する手段と、前記電極に高周波電力
    を印加する手段とを備え、容器内にプラズマを発生させ
    て被処理基体をエッチング若しくは被処理基体上に膜を
    形成するプラズマ処理装置において、 前記電極上の被処理基体設置領域の外側に絶縁カバーが
    設けられ、かつ被処理基体と絶縁カバーとの隙間に露出
    する電極部分に絶縁材が埋め込まれていることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】前記絶縁材の幅は、被処理基体と絶縁カバ
    ーとの隙間に対して+2mm以上の幅を有することを特
    徴とする請求項4記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】被処理基体が載置される電極を収容した容
    器と、この容器内に所定のガスを導入する手段と、前記
    容器内のガスを排気する手段と、前記電極に高周波電力
    を印加する手段とを備え、容器内にプラズマを発生させ
    て被処理基体をエッチング若しくは被処理基体上に膜を
    形成するプラズマ処理装置において、 前記電極は被処理基体設置領域に比して該領域の外側領
    域が高く形成され、被処理基体設置領域の外側及び被処
    理基体の周辺部上を覆うように絶縁カバーが設けられて
    いることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】前記被処理基体の表面と被処理基体周辺部
    における電極表面との相対的高さhを、4〜6mmに設
    定したことを特徴とする請求項6記載のプラズマ処理装
    置。
  8. 【請求項8】容器内に配置された電極上に被処理基体を
    載置し、容器内に所定のガスを導入すると共に該容器内
    のガスを排気し、電極に高周波電力を印加して容器内に
    プラズマを発生させ、被処理基体をエッチング若しくは
    被処理基体上に膜を形成するプラズマ処理方法におい
    て、 前記電極の被処理基体設置領域の周辺部を絶縁カバーで
    覆い、前記電極の被処理基体設置領域と周辺領域との構
    造的な違いを利用して、前記被処理基体上の中央部と周
    辺部の高周波電界強度が略等しくなる条件でエッチング
    若しくは膜形成を行うことを特徴とするプラズマ処理方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100734770B1 (ko) * 2005-06-20 2007-07-04 주식회사 아이피에스 플라즈마 처리 장치
KR100949953B1 (ko) * 2002-07-18 2010-03-30 파나소닉 주식회사 플라즈마 처리 장치 및 플라즈마 처리 방법

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