JP3393970B2 - 露光用マスクの製造方法 - Google Patents
露光用マスクの製造方法Info
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造分野に
おけるリソグラフィ技術に係わり、特に大面積のウェハ
を均一にエッチングするための半導体装置の製造方法、
絶縁体基板を直接掘り込んで位相シフトパターンを形成
する露光法マスクの製造方法、又は液晶基板の製造方
法、更にはこれらの製造に用いるドライエッチング装置
に関する。
おけるリソグラフィ技術に係わり、特に大面積のウェハ
を均一にエッチングするための半導体装置の製造方法、
絶縁体基板を直接掘り込んで位相シフトパターンを形成
する露光法マスクの製造方法、又は液晶基板の製造方
法、更にはこれらの製造に用いるドライエッチング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウェハ等の試料上にLSI
の微細パターンを形成するために、図12に示すような
光学ステッパが用いられている。図中の51は光源、5
2は蠅の目レンズ、53はコリメータレンズ、54は露
光用マスク、55は投影レンズ、56はウェハであり、
マスク54に形成されたパターンがウェハ56上に縮小
転写される。
の微細パターンを形成するために、図12に示すような
光学ステッパが用いられている。図中の51は光源、5
2は蠅の目レンズ、53はコリメータレンズ、54は露
光用マスク、55は投影レンズ、56はウェハであり、
マスク54に形成されたパターンがウェハ56上に縮小
転写される。
【0003】最近の素子高集積化による微細加工技術力
向上の要求によって、図12の光学系及び露光用マスク
について、そのパターン解像力向上、露光焦点深度増大
のための改良が盛んに行われている。その中で露光用マ
スクについては、マスクパターン面上の一部に設けられ
た位相シフタによって、光学像の一部の位相を反転させ
非位相反転部と重ね合わせて解像度を向上させ、また焦
点深度を増加させる位相シフトマスクが開発されてい
る。
向上の要求によって、図12の光学系及び露光用マスク
について、そのパターン解像力向上、露光焦点深度増大
のための改良が盛んに行われている。その中で露光用マ
スクについては、マスクパターン面上の一部に設けられ
た位相シフタによって、光学像の一部の位相を反転させ
非位相反転部と重ね合わせて解像度を向上させ、また焦
点深度を増加させる位相シフトマスクが開発されてい
る。
【0004】位相シフトマスクの1つにレベンソンマス
クがある。レベンソンマスクの一例を図13に示す。図
中の61は透明基板、62は遮光膜、63は位相シフタ
である。遮光膜62の開口部の1つ毎に配設された位相
シフタ63を透過した光は、位相シフタ63を配置しな
い開口部を透過した光に対して位相反転される。ここで
位相シフタ63は、例えばCr等の遮光膜パターンが形
成されたマスクにSOG等のシフタ材を露光波長に応じ
た厚さd(=λ/2(n−1)、但しn:シフタ材の屈
折率、λ:露光波長)程度塗布した後、パターニングす
ることにより形成される。
クがある。レベンソンマスクの一例を図13に示す。図
中の61は透明基板、62は遮光膜、63は位相シフタ
である。遮光膜62の開口部の1つ毎に配設された位相
シフタ63を透過した光は、位相シフタ63を配置しな
い開口部を透過した光に対して位相反転される。ここで
位相シフタ63は、例えばCr等の遮光膜パターンが形
成されたマスクにSOG等のシフタ材を露光波長に応じ
た厚さd(=λ/2(n−1)、但しn:シフタ材の屈
折率、λ:露光波長)程度塗布した後、パターニングす
ることにより形成される。
【0005】しかし、この構造の位相シフトマスクで
は、その製造工程にシフタ材の成膜が加わり、工程数が
増加する。また、シフタ材の材質によっては、マスク洗
浄時に位相シフタの剥がれが生じやすい。さらに、位相
シフタとマスク基板の屈折率が異なると、その境界面で
露光光が反射を起こし光学像を悪化させ、解像度,焦点
深度を低下させるという問題もあった。
は、その製造工程にシフタ材の成膜が加わり、工程数が
増加する。また、シフタ材の材質によっては、マスク洗
浄時に位相シフタの剥がれが生じやすい。さらに、位相
シフタとマスク基板の屈折率が異なると、その境界面で
露光光が反射を起こし光学像を悪化させ、解像度,焦点
深度を低下させるという問題もあった。
【0006】レベンソンマスクの別の構造として、図1
4に示すようなシフタ掘り込み型レベンソンマスクが開
発された(例えば特開昭62−189468号公報)。
これは、石英のマスク基板を深さdだけ掘り込んで位相
シフタとするものである。
4に示すようなシフタ掘り込み型レベンソンマスクが開
発された(例えば特開昭62−189468号公報)。
これは、石英のマスク基板を深さdだけ掘り込んで位相
シフタとするものである。
【0007】製造方法としては、まず図14(a)に示
すように、石英等の透明基板61にCr等の遮光膜62
のパターンが形成されたマスクを用意する。次いで、図
14(b)に示すように、遮光膜62の開口部である光
透過部の1つおきにレジストパターン64を形成する。
そして、レジストパターン64をマスクに基板61をR
IE(反応性イオンエッチング)等でエッチング加工す
ることにより、位相シフタが形成される。この後、図1
4(c)に示すように、レジストを除去してレベンソン
マスクを得る。ここで、65は位相シフタのない開口部
(0度)、66は位相シフタのある開口部(π)であ
る。
すように、石英等の透明基板61にCr等の遮光膜62
のパターンが形成されたマスクを用意する。次いで、図
14(b)に示すように、遮光膜62の開口部である光
透過部の1つおきにレジストパターン64を形成する。
そして、レジストパターン64をマスクに基板61をR
IE(反応性イオンエッチング)等でエッチング加工す
ることにより、位相シフタが形成される。この後、図1
4(c)に示すように、レジストを除去してレベンソン
マスクを得る。ここで、65は位相シフタのない開口部
(0度)、66は位相シフタのある開口部(π)であ
る。
【0008】また、同様の位相シフタ構造・製造方法に
より図15(a)〜(c)に示されるようなシフタエッ
ジ型マスクが作成される。さらに、掘り込み型レベンソ
ンマスクの別の例として、図14(c)の掘り込み型レ
ベンソンマスクの光透過部(石英基板部)全面を一様に
エッチングした、図14(d)に示すような“両掘り込
み型レベンソンマスク”も開発されている。
より図15(a)〜(c)に示されるようなシフタエッ
ジ型マスクが作成される。さらに、掘り込み型レベンソ
ンマスクの別の例として、図14(c)の掘り込み型レ
ベンソンマスクの光透過部(石英基板部)全面を一様に
エッチングした、図14(d)に示すような“両掘り込
み型レベンソンマスク”も開発されている。
【0009】このように、従来のシフタ掘り込み型マス
クでは、位相シフタを形成するためには、シフタ部のレ
ジストパターンを1回の描画・現像により形成し、その
後にエッチング装置により掘り込みシフタ部を一様にエ
ッチングする、或いはその後、レジストを剥離しマスク
全面のエッチングを行うという工程によって作成してい
た。
クでは、位相シフタを形成するためには、シフタ部のレ
ジストパターンを1回の描画・現像により形成し、その
後にエッチング装置により掘り込みシフタ部を一様にエ
ッチングする、或いはその後、レジストを剥離しマスク
全面のエッチングを行うという工程によって作成してい
た。
【0010】しかし、エッチング装置にエッチング速度
分布が存在したり、被エッチングパターンの開口寸法に
よるエッチング速度差(マイクロローディング効果)等
が存在したりして、全てのシフタパターンでエッチング
深さを均一にすることは非常に困難であった。
分布が存在したり、被エッチングパターンの開口寸法に
よるエッチング速度差(マイクロローディング効果)等
が存在したりして、全てのシフタパターンでエッチング
深さを均一にすることは非常に困難であった。
【0011】具体的には、電極間のプラズマを用いてエ
ッチングを行うRIE等のエッチング装置では、装置固
有の問題として、電極構造,プラズマ形成方法及びプロ
セス条件などにより、試料載置の電極の中央部の方が周
辺部よりもエッチング速度が速くなること、逆に周辺部
よりも中央部の方がエッチング速度が速くなることがあ
る。また、被加工パターンのパターンサイズとエッチン
グ速度の相対値の関係は図16に示すようになる。この
ように、パターンサイズが小さくなるほどエッチング速
度が遅くなる。
ッチングを行うRIE等のエッチング装置では、装置固
有の問題として、電極構造,プラズマ形成方法及びプロ
セス条件などにより、試料載置の電極の中央部の方が周
辺部よりもエッチング速度が速くなること、逆に周辺部
よりも中央部の方がエッチング速度が速くなることがあ
る。また、被加工パターンのパターンサイズとエッチン
グ速度の相対値の関係は図16に示すようになる。この
ように、パターンサイズが小さくなるほどエッチング速
度が遅くなる。
【0012】ところで、位相シフタによって光学像を位
相反転させ重ね合わせて解像度を向上させ焦点深度を増
加させるためには、この位相シフタの位相変化量は18
0度近傍に作成されている必要がある。位相が所望値
(180度)よりずれた場合、図17に示すようにデフ
ォーカス時に、隣り合う開口部を透過した光強度に差異
を生じる。即ち、露光装置のフォーカスずれ若しくは段
差のある基板上では、パターン寸法制御性が悪くなりデ
バイス特性を劣化させる。位相変化量は主に基板掘り込
み深さに比例する。従って、露光用マスク作成工程では
基板掘り込み深さが所望値に近付くよう、高精度な掘り
込み量制御を行わなくてはならない。
相反転させ重ね合わせて解像度を向上させ焦点深度を増
加させるためには、この位相シフタの位相変化量は18
0度近傍に作成されている必要がある。位相が所望値
(180度)よりずれた場合、図17に示すようにデフ
ォーカス時に、隣り合う開口部を透過した光強度に差異
を生じる。即ち、露光装置のフォーカスずれ若しくは段
差のある基板上では、パターン寸法制御性が悪くなりデ
バイス特性を劣化させる。位相変化量は主に基板掘り込
み深さに比例する。従って、露光用マスク作成工程では
基板掘り込み深さが所望値に近付くよう、高精度な掘り
込み量制御を行わなくてはならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、位相
シフタを利用した露光用マスクにおいては、高精度な掘
り込み量制御を行うためには、エッチング速度分布やマ
イクロローディング効果による基板堀込み量のずれを補
正するよう、エッチング速度分布を補正する必要があっ
た。
シフタを利用した露光用マスクにおいては、高精度な掘
り込み量制御を行うためには、エッチング速度分布やマ
イクロローディング効果による基板堀込み量のずれを補
正するよう、エッチング速度分布を補正する必要があっ
た。
【0014】また、エッチング装置において基板載置の
電極の電極中央部と周辺部でエッチング速度差が生じる
問題は、ウェハの中央部と周辺部でエッチング深さの違
いを生じることになり、素子信頼性の低下を招く。
電極の電極中央部と周辺部でエッチング速度差が生じる
問題は、ウェハの中央部と周辺部でエッチング深さの違
いを生じることになり、素子信頼性の低下を招く。
【0015】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、半導体ウェハ等の被
処理基板をエッチングする際に、中央部と周辺部でエッ
チング深さの違いが生じるのを防止することができ、素
子信頼性の向上をはかり得る半導体装置の製造方法を提
供することにある。
もので、その目的とするところは、半導体ウェハ等の被
処理基板をエッチングする際に、中央部と周辺部でエッ
チング深さの違いが生じるのを防止することができ、素
子信頼性の向上をはかり得る半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、基板掘り込み型位相
シフトマスクのシフタパターンなど絶縁体基板をエッチ
ング加工する際に、主にエッチング深さによって決まる
位相変化量を面内で均一にし、露光光学像の解像性及び
焦点深度を向上させる露光用マスクの製造方法を提供す
ることにある。本発明の更に他の目的は、上記の製造方
法に用いるドライエッチング装置を提供することにあ
る。
シフトマスクのシフタパターンなど絶縁体基板をエッチ
ング加工する際に、主にエッチング深さによって決まる
位相変化量を面内で均一にし、露光光学像の解像性及び
焦点深度を向上させる露光用マスクの製造方法を提供す
ることにある。本発明の更に他の目的は、上記の製造方
法に用いるドライエッチング装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。 (1)プラズマを用いた異方性エッチングにより被処理
基板を選択的にエッチングする工程を含む半導体装置の
製造方法において、前記被処理基板の面方向に対する高
周波電力印加分布を制御し、エッチング速度分布を均一
化することを特徴とする。 (1-1) エッチング速度分布を均一化するために、被処理
基板が載置される電極上で、周辺部或いは中央部の高周
波電力印加を小さくすること。 (2)プラズマを用いた異方性エッチングにより絶縁体
基板を選択的にエッチングし、基板堀込型の露光用マス
クを製造する方法において、前記絶縁体基板の面方向に
対する高周波電力印加分布を制御し、エッチング速度分
布を均一化することを特徴とする。 (2-1) エッチング速度分布を均一化するために、絶縁体
基板に形成すべき複数の領域における各パターンサイズ
に対し、パターンサイズが小さい領域よりもパターンサ
イズが大きい領域の方で高周波電力印加を小さくするこ
と。 (2-2) 絶縁体基板が、石英,ガラス,アルミナなどのセ
ラミック或いはプラスチック等の有機物の単体、又はこ
れらの物質の組み合わせで構成されている。 (2-3) 絶縁体基板が露光用基板であり、絶縁体基板上或
いは側壁の少なくとも一部に他の絶縁体或いは導電体膜
が形成されていること。 (3)プラズマを用いた異方性エッチングにより被処理
基板を選択的にエッチングするドライエッチング装置に
おいて、前記被処理基板の面方向に対する高周波電力印
加分布を制御する手段を設け、被処理基板の面方向にお
けるエッチング速度分布を均一化したことを特徴とす
る。 (3-1) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極表面の中央部或いは周辺部に高
周波減衰板を設置したこと。 (3-2) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極表面で、被処理基板に形成すべ
き複数の領域においてパターンサイズが大きい領域に対
応する部分に、高周波減衰板を設置したこと。 (3-3) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極とこれに対向する対向電極との
距離を、被処理基板の周辺部或いは中央部の方で長くし
たこと。 (3-4) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極とこれに対向する対向電極との
距離を、被処理基板に形成すべき複数の領域においてパ
ターンサイズが大きい領域に対応する部分をパターンサ
イズが小さい領域に対応する部分よりも長くしたこと。 (3-5) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極を複数に分割し、各々の分割電
極に対する高周波電力印加を、周辺部或いは中央部の方
で小さくしたこと。 (3-6) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極を複数に分割し、各々の分割電
極に対する高周波電力印加を、被処理基板に形成すべき
複数の領域においてパターンサイズが大きい領域に対応
する部分をパターンサイズが小さい領域に対応する部分
よりも小さくしたこと。 (3-7) 被処理基板は、半導体ウェハ又は絶縁体基板であ
ること。さらに、絶縁体基板は、石英,ガラス,アルミ
ナなどのセラミック、或いはプラスチック等の有機物の
単体、或いはこれらの物質の組み合わせで構成されてい
ること。 (3-8) 絶縁体基板が露光用基板であり、絶縁体基板上或
いは側壁の少なくとも一部に他の絶縁体或いは導電体膜
が形成されていること。 (3-9) 高周波電力を印加する電極は平行平板電極であ
り、高周波電力印加分布を制御する手段として、被処理
基板が載置される電極と対向する対向電極の表面の中央
部或いは周辺部に高周波減衰板を設置したこと。 (3-10)高周波電力を印加する電極は平行平板電極であ
り、高周波電力印加分布を制御する手段として、被処理
基板が載置される電極と対向する対向電極の表面で、被
処理基板に形成すべき複数の領域においてパターンサイ
ズが大きい領域に対応する部分に、高周波減衰板を設置
したこと。 (作用)本発明によれば、電極部分の改良、例えば高周
波減衰板の設置、電極間距離の設定、分割電極構造等に
より、該電極の中央部と周辺部におけるエッチング速度
差を小さくすることができる。このため、大面積のウェ
ハであってもウェハ周辺部と中央部とにおけるエッチン
グ深さの差を小さくすることができ、これにより素子信
頼性の向上に寄与することが可能となる。
な構成を採用している。 (1)プラズマを用いた異方性エッチングにより被処理
基板を選択的にエッチングする工程を含む半導体装置の
製造方法において、前記被処理基板の面方向に対する高
周波電力印加分布を制御し、エッチング速度分布を均一
化することを特徴とする。 (1-1) エッチング速度分布を均一化するために、被処理
基板が載置される電極上で、周辺部或いは中央部の高周
波電力印加を小さくすること。 (2)プラズマを用いた異方性エッチングにより絶縁体
基板を選択的にエッチングし、基板堀込型の露光用マス
クを製造する方法において、前記絶縁体基板の面方向に
対する高周波電力印加分布を制御し、エッチング速度分
布を均一化することを特徴とする。 (2-1) エッチング速度分布を均一化するために、絶縁体
基板に形成すべき複数の領域における各パターンサイズ
に対し、パターンサイズが小さい領域よりもパターンサ
イズが大きい領域の方で高周波電力印加を小さくするこ
と。 (2-2) 絶縁体基板が、石英,ガラス,アルミナなどのセ
ラミック或いはプラスチック等の有機物の単体、又はこ
れらの物質の組み合わせで構成されている。 (2-3) 絶縁体基板が露光用基板であり、絶縁体基板上或
いは側壁の少なくとも一部に他の絶縁体或いは導電体膜
が形成されていること。 (3)プラズマを用いた異方性エッチングにより被処理
基板を選択的にエッチングするドライエッチング装置に
おいて、前記被処理基板の面方向に対する高周波電力印
加分布を制御する手段を設け、被処理基板の面方向にお
けるエッチング速度分布を均一化したことを特徴とす
る。 (3-1) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極表面の中央部或いは周辺部に高
周波減衰板を設置したこと。 (3-2) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極表面で、被処理基板に形成すべ
き複数の領域においてパターンサイズが大きい領域に対
応する部分に、高周波減衰板を設置したこと。 (3-3) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極とこれに対向する対向電極との
距離を、被処理基板の周辺部或いは中央部の方で長くし
たこと。 (3-4) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極とこれに対向する対向電極との
距離を、被処理基板に形成すべき複数の領域においてパ
ターンサイズが大きい領域に対応する部分をパターンサ
イズが小さい領域に対応する部分よりも長くしたこと。 (3-5) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極を複数に分割し、各々の分割電
極に対する高周波電力印加を、周辺部或いは中央部の方
で小さくしたこと。 (3-6) 高周波電力印加分布を制御する手段として、被処
理基板が載置される電極を複数に分割し、各々の分割電
極に対する高周波電力印加を、被処理基板に形成すべき
複数の領域においてパターンサイズが大きい領域に対応
する部分をパターンサイズが小さい領域に対応する部分
よりも小さくしたこと。 (3-7) 被処理基板は、半導体ウェハ又は絶縁体基板であ
ること。さらに、絶縁体基板は、石英,ガラス,アルミ
ナなどのセラミック、或いはプラスチック等の有機物の
単体、或いはこれらの物質の組み合わせで構成されてい
ること。 (3-8) 絶縁体基板が露光用基板であり、絶縁体基板上或
いは側壁の少なくとも一部に他の絶縁体或いは導電体膜
が形成されていること。 (3-9) 高周波電力を印加する電極は平行平板電極であ
り、高周波電力印加分布を制御する手段として、被処理
基板が載置される電極と対向する対向電極の表面の中央
部或いは周辺部に高周波減衰板を設置したこと。 (3-10)高周波電力を印加する電極は平行平板電極であ
り、高周波電力印加分布を制御する手段として、被処理
基板が載置される電極と対向する対向電極の表面で、被
処理基板に形成すべき複数の領域においてパターンサイ
ズが大きい領域に対応する部分に、高周波減衰板を設置
したこと。 (作用)本発明によれば、電極部分の改良、例えば高周
波減衰板の設置、電極間距離の設定、分割電極構造等に
より、該電極の中央部と周辺部におけるエッチング速度
差を小さくすることができる。このため、大面積のウェ
ハであってもウェハ周辺部と中央部とにおけるエッチン
グ深さの差を小さくすることができ、これにより素子信
頼性の向上に寄与することが可能となる。
【0018】また、露光用マスクに適用した場合、電極
部分の改良により、パターンサイズが大きくエッチング
速度が速い部分の高周波電力を少なく印加する等して、
高周波電力印加分布を制御することにより、位相シフタ
形成のためのエッチング深さの均一性を向上させること
ができる。これにより、マスク全面で位相精度の高いマ
スクを作成することができて、その結果、露光パターン
の焦点深度,寸法精度を向上させることができる。
部分の改良により、パターンサイズが大きくエッチング
速度が速い部分の高周波電力を少なく印加する等して、
高周波電力印加分布を制御することにより、位相シフタ
形成のためのエッチング深さの均一性を向上させること
ができる。これにより、マスク全面で位相精度の高いマ
スクを作成することができて、その結果、露光パターン
の焦点深度,寸法精度を向上させることができる。
【0019】例えば、従来の電極構造におけるマスクの
エッチング速度分布に対応してエッチング装置の高周波
電力分布を変化させたことにより、従来6インチ角、厚
さ0.25インチのマスクで100mm角でレンジ9度
のシフタ誤差が生じていたのを、レンジ4度のシフタ誤
差に抑えることができた。このようにシフタエッチング
の位相精度を向上させた結果、露光光学像の焦点深度,
寸法精度を大きく向上させることができた。
エッチング速度分布に対応してエッチング装置の高周波
電力分布を変化させたことにより、従来6インチ角、厚
さ0.25インチのマスクで100mm角でレンジ9度
のシフタ誤差が生じていたのを、レンジ4度のシフタ誤
差に抑えることができた。このようにシフタエッチング
の位相精度を向上させた結果、露光光学像の焦点深度,
寸法精度を大きく向上させることができた。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わるドライエッチング装置を示す概略構成図である。
エッチングチャンバ10内に平行平板電極11,12が
対向配置され、上側の電極11は接地されている。被処
理基板としての半導体ウェハ13が載置される下側の電
極12は、マッチング回路14を介して高周波電源15
に接続されている。
形態によって説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わるドライエッチング装置を示す概略構成図である。
エッチングチャンバ10内に平行平板電極11,12が
対向配置され、上側の電極11は接地されている。被処
理基板としての半導体ウェハ13が載置される下側の電
極12は、マッチング回路14を介して高周波電源15
に接続されている。
【0021】また、チャンバ10内にはガス導入口から
反応性ガスが導入され、チャンバ10内のガスはガス排
気口から排気される。そして、電極11,12間に高周
波電力を印加し、放電によるプラズマを生成して、ウェ
ハ13を異方性エッチングするものとなっている。
反応性ガスが導入され、チャンバ10内のガスはガス排
気口から排気される。そして、電極11,12間に高周
波電力を印加し、放電によるプラズマを生成して、ウェ
ハ13を異方性エッチングするものとなっている。
【0022】ここまでの基本構成は従来装置と同様であ
るが、本実施形態では図2(a)に平面図を、図2
(b)に(a)の矢視A−A′断面図を示すように、下
部電極部分の構成が従来とは異なっている。即ち、電極
12の上面中央部に高周波減衰体として機能する円板状
の石英板21が設置され、ウェハ13は石英板21上に
載置される。また、電極12の周辺部には、ウェハ13
の表面とほぼ同じ高さとなるようにリング状の石英板2
2が設置されている。この石英板22は、ウェハ13の
エッジ部に電界が集中するのを防止するものである。
るが、本実施形態では図2(a)に平面図を、図2
(b)に(a)の矢視A−A′断面図を示すように、下
部電極部分の構成が従来とは異なっている。即ち、電極
12の上面中央部に高周波減衰体として機能する円板状
の石英板21が設置され、ウェハ13は石英板21上に
載置される。また、電極12の周辺部には、ウェハ13
の表面とほぼ同じ高さとなるようにリング状の石英板2
2が設置されている。この石英板22は、ウェハ13の
エッジ部に電界が集中するのを防止するものである。
【0023】このような構成であれば、石英板21の設
置により電極12の表面中央部における高周波電力印加
が弱められ、中央部のエッチング速度が石英板21が無
いときよりも遅くなる。しかし、もともと中央部のエッ
チング速度は周辺部のそれよりも速いものであり、結果
としてウェハ面内におけるエッチング速度分布は小さく
なる。
置により電極12の表面中央部における高周波電力印加
が弱められ、中央部のエッチング速度が石英板21が無
いときよりも遅くなる。しかし、もともと中央部のエッ
チング速度は周辺部のそれよりも速いものであり、結果
としてウェハ面内におけるエッチング速度分布は小さく
なる。
【0024】図3に、本実施形態におけるウェハ面内の
エッチング速度分布を従来装置と比較して示す。従来装
置では図中の破線に示すように、最大値を有する中央部
と最小値を有する周辺部との差であるE1という大きな
エッチング速度差があった。これに対し本実施形態で
は、図中の実線に示すように、中央部のエッチング速度
が遅くなることにより、エッチング速度差をE2(E2
<E1)と小さくすることができた。これにより、大面
積のウェハをエッチングした場合、ウェハの位置により
エッチング深さが大きく異なることを未然に防止するこ
とができ、素子信頼性の向上をはかることが可能とな
る。 (第2の実施形態)図4は、本発明の第2の実施形態に
係わるドライエッチング装置の電極部構成を示す断面図
である。
エッチング速度分布を従来装置と比較して示す。従来装
置では図中の破線に示すように、最大値を有する中央部
と最小値を有する周辺部との差であるE1という大きな
エッチング速度差があった。これに対し本実施形態で
は、図中の実線に示すように、中央部のエッチング速度
が遅くなることにより、エッチング速度差をE2(E2
<E1)と小さくすることができた。これにより、大面
積のウェハをエッチングした場合、ウェハの位置により
エッチング深さが大きく異なることを未然に防止するこ
とができ、素子信頼性の向上をはかることが可能とな
る。 (第2の実施形態)図4は、本発明の第2の実施形態に
係わるドライエッチング装置の電極部構成を示す断面図
である。
【0025】図4(a)は、下部電極12の表面中央部
に凹部23を形成したものである。この場合、電極12
において電極11,12間の距離が、周辺部に対して中
央部の方で長くなる。このため、電極12の中央部にお
ける高周波電力印加が弱められることになり、従って先
の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
に凹部23を形成したものである。この場合、電極12
において電極11,12間の距離が、周辺部に対して中
央部の方で長くなる。このため、電極12の中央部にお
ける高周波電力印加が弱められることになり、従って先
の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0026】図4(b)は、図4(a)の構成に加え、
凹部23内に高周波減衰体としての石英板21を配置し
たものである。このような構成であれば、電極間距離の
増大と高周波減衰との相乗作用により、電極12の中央
部における高周波電力印加を十分に弱めることができ
る。この場合も、従って先の第1の実施形態と同様の効
果が得られる。
凹部23内に高周波減衰体としての石英板21を配置し
たものである。このような構成であれば、電極間距離の
増大と高周波減衰との相乗作用により、電極12の中央
部における高周波電力印加を十分に弱めることができ
る。この場合も、従って先の第1の実施形態と同様の効
果が得られる。
【0027】図4(c)は、下部電極12を中央部の円
板体12aと周辺部の円環体12bとに分割し、円板体
12aに対してマッチング回路14aを介して高周波電
源15aを接続し、円環体12bに対してマッチング回
路14bを介して高周波電源15bを接続したものであ
る。
板体12aと周辺部の円環体12bとに分割し、円板体
12aに対してマッチング回路14aを介して高周波電
源15aを接続し、円環体12bに対してマッチング回
路14bを介して高周波電源15bを接続したものであ
る。
【0028】ここで、マッチング回路14a,14bに
より、円環体12bに対して円板体12aの方で高周波
電力印加を小さくすれば、電極12の中央部における高
周波電力印加が弱められるので、第1の実施形態と同様
の効果が得られる。なお、マッチング回路14a,14
bにより円板体12a及び円環体12bに対する高周波
電力印加を調整できるので、高周波電源15a,15b
を独立に設ける必要はなくに共通にしてもよい。 (第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態につ
いて説明する。この実施形態は、位相シフタを有する露
光用マスクの製造に関する。
より、円環体12bに対して円板体12aの方で高周波
電力印加を小さくすれば、電極12の中央部における高
周波電力印加が弱められるので、第1の実施形態と同様
の効果が得られる。なお、マッチング回路14a,14
bにより円板体12a及び円環体12bに対する高周波
電力印加を調整できるので、高周波電源15a,15b
を独立に設ける必要はなくに共通にしてもよい。 (第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態につ
いて説明する。この実施形態は、位相シフタを有する露
光用マスクの製造に関する。
【0029】図5に、本実施形態で作成した位相シフト
マスクのパターン概略図を示す。本実施形態では、作成
する位相シフト露光マスクを1GビットDRAMのビッ
ト線配線層マスクとした。このマスク30は、前記図1
4に示すように、石英等の透明基板(絶縁基板)の表面
にCr等の遮光膜を被着し、遮光膜に開口パターンを形
成して構成される。
マスクのパターン概略図を示す。本実施形態では、作成
する位相シフト露光マスクを1GビットDRAMのビッ
ト線配線層マスクとした。このマスク30は、前記図1
4に示すように、石英等の透明基板(絶縁基板)の表面
にCr等の遮光膜を被着し、遮光膜に開口パターンを形
成して構成される。
【0030】マスク30のパターン形成領域は、極微細
パターンで構成された領域31,33(メモリセル部ビ
ット線配線)とそれより大きなデザインルールで構成さ
れた領域32(コア回路)の2つの領域で構成され、マ
スク上のパターンサイズは領域31,33でほぼ0.7
2um、領域32で0.88umであった。これで、前
記図14と同様にして両掘り込み型レベンソンマスクを
作成した。
パターンで構成された領域31,33(メモリセル部ビ
ット線配線)とそれより大きなデザインルールで構成さ
れた領域32(コア回路)の2つの領域で構成され、マ
スク上のパターンサイズは領域31,33でほぼ0.7
2um、領域32で0.88umであった。これで、前
記図14と同様にして両掘り込み型レベンソンマスクを
作成した。
【0031】図5のマスクを従来のドライエッチング装
置でエッチングして形成すると、図7(a)に示すよう
に、被加工部のパターンサイズの違い等によるエッチン
グ速度差が生じる。
置でエッチングして形成すると、図7(a)に示すよう
に、被加工部のパターンサイズの違い等によるエッチン
グ速度差が生じる。
【0032】そこで本実施形態では、前記図1に示すよ
うなドライエッチング装置を用い、さらに図6(a)に
平面図を、図6(b)に(a)の矢視A−A′断面図を
示すように、平行平板電極の下部電極部分の構造を改良
した。即ち、マスク30上のエッチング速度の速い領域
32に対応して、マスク30の下部と電極12との間に
厚さStの石英板(高周波減衰板)25を挟んだ。さら
に、マスク30の周辺部を囲むように、電極12上にマ
スク30の表面とほぼ同じ高さとなるリング状の石英板
22を設置した。
うなドライエッチング装置を用い、さらに図6(a)に
平面図を、図6(b)に(a)の矢視A−A′断面図を
示すように、平行平板電極の下部電極部分の構造を改良
した。即ち、マスク30上のエッチング速度の速い領域
32に対応して、マスク30の下部と電極12との間に
厚さStの石英板(高周波減衰板)25を挟んだ。さら
に、マスク30の周辺部を囲むように、電極12上にマ
スク30の表面とほぼ同じ高さとなるリング状の石英板
22を設置した。
【0033】このように、マスク30と電極12との間
に部分的に石英板25を挿入し、エッチング速度が速い
領域32に印加される高周波電力を減衰させて該領域3
2のエッチング速度を低下させ、エッチング速度の遅い
領域31,33とのエッチング深さずれを減少させるこ
とができた。
に部分的に石英板25を挿入し、エッチング速度が速い
領域32に印加される高周波電力を減衰させて該領域3
2のエッチング速度を低下させ、エッチング速度の遅い
領域31,33とのエッチング深さずれを減少させるこ
とができた。
【0034】石英板25の厚さStは、領域31,33
のエッチング速度をEs、領域32のエッチング速度を
El、マスク30の厚さをTrとしたとき、 St=Tr・ln(El/Es) で表される。本実施形態では、Es=25nm/mi
n,El=30nm/min,Tr=6.4mmであっ
たので、St=1.16mmとなった。これにより、マ
スク30の表面に印加される高周波電力は断面A−A′
で、図7(b)に示すようになった。
のエッチング速度をEs、領域32のエッチング速度を
El、マスク30の厚さをTrとしたとき、 St=Tr・ln(El/Es) で表される。本実施形態では、Es=25nm/mi
n,El=30nm/min,Tr=6.4mmであっ
たので、St=1.16mmとなった。これにより、マ
スク30の表面に印加される高周波電力は断面A−A′
で、図7(b)に示すようになった。
【0035】このようにしてマスク30をエッチングし
た結果、断面A−A′でのエッチング速度分布は、図7
(c)に示すように均一になった。具体的には、図6に
示す状態でマスク30の位相シフタ部分を選択エッチン
グした。エッチング装置の基本構成は、前記図1に示し
た装置と同様である。全体のエッチング時間は10分で
あった。最後に全体のレジストをSH処理により剥離し
た。
た結果、断面A−A′でのエッチング速度分布は、図7
(c)に示すように均一になった。具体的には、図6に
示す状態でマスク30の位相シフタ部分を選択エッチン
グした。エッチング装置の基本構成は、前記図1に示し
た装置と同様である。全体のエッチング時間は10分で
あった。最後に全体のレジストをSH処理により剥離し
た。
【0036】その後、エッチング深さをAFM等を用い
て測定した。その結果、6インチマスクの10cm角パ
ターンエリアでの位相精度が所望値180度に対して±
2度以内であった。
て測定した。その結果、6インチマスクの10cm角パ
ターンエリアでの位相精度が所望値180度に対して±
2度以内であった。
【0037】このように本実施形態によれば、位相シフ
タの面内位相誤差が非常に小さい、高精度な露光用マス
クを得ることができる。従来の位相シフタパターンエッ
チングでは、エッチング装置の持つエッチング速度分布
や、被加工パターンの電位差によるエッチング速度分
布、更に被加工パターンのパターンサイズに依存するエ
ッチング速度分布等により位相精度が低く、焦点深度の
大きな露光用マスクを作成するのが困難であった。
タの面内位相誤差が非常に小さい、高精度な露光用マス
クを得ることができる。従来の位相シフタパターンエッ
チングでは、エッチング装置の持つエッチング速度分布
や、被加工パターンの電位差によるエッチング速度分
布、更に被加工パターンのパターンサイズに依存するエ
ッチング速度分布等により位相精度が低く、焦点深度の
大きな露光用マスクを作成するのが困難であった。
【0038】本実施形態で得られた位相誤差10cm角
±2度の露光用マスクでは、NA=0.5,σ=0.
3,波長248nmの露光装置で投影露光したところ、
2.5cm角のチップ全面で0.18μmのL&Sパタ
ーンの焦点深度1.4μmを得た。これにより、チップ
全面で配線パターンを寸法精度良く解像することがで
き、デバイスの電気的特性を向上することができた。
±2度の露光用マスクでは、NA=0.5,σ=0.
3,波長248nmの露光装置で投影露光したところ、
2.5cm角のチップ全面で0.18μmのL&Sパタ
ーンの焦点深度1.4μmを得た。これにより、チップ
全面で配線パターンを寸法精度良く解像することがで
き、デバイスの電気的特性を向上することができた。
【0039】なお、上記の説明では、マスクの各領域に
おけるパターンサイズに応じて石英板25を設置した
が、これに加えて第1,第2の実施形態で説明したエッ
チング装置固有のエッチング速度差を補正するために、
図8に示すように2種の石英板21,25を設置するよ
うにしてもよい。
おけるパターンサイズに応じて石英板25を設置した
が、これに加えて第1,第2の実施形態で説明したエッ
チング装置固有のエッチング速度差を補正するために、
図8に示すように2種の石英板21,25を設置するよ
うにしてもよい。
【0040】また、位相シフタの位相変化量測定方法に
ついても、本実施形態で示したAFMを用いて段差測定
を行う方法以外に、他の触針式段差測定法或いは光学的
位相差測定法などを用いても同様の効果がある。 (第4の実施形態)図9は、本発明の第4の実施形態に
おける電極構造を示す断面図である。本実施形態で作成
したマスクは、前記図5に示されたものと同一の1Gビ
ットDRAMビット線配線層マスクである。
ついても、本実施形態で示したAFMを用いて段差測定
を行う方法以外に、他の触針式段差測定法或いは光学的
位相差測定法などを用いても同様の効果がある。 (第4の実施形態)図9は、本発明の第4の実施形態に
おける電極構造を示す断面図である。本実施形態で作成
したマスクは、前記図5に示されたものと同一の1Gビ
ットDRAMビット線配線層マスクである。
【0041】本実施形態では、高周波電力を印加する下
部電極21の一部を図9に示すように、ブロック状に分
割構成し、マスク30上エッチング速度の速い領域32
の下部のブロック41を取り去った。このブロック41
を取り去ったことにより、エッチング速度が速い領域3
2に印加される高周波電力を減衰させエッチング速度を
低下させて、エッチング速度の遅い領域31,33との
エッチング深さずれを減少させることができた。
部電極21の一部を図9に示すように、ブロック状に分
割構成し、マスク30上エッチング速度の速い領域32
の下部のブロック41を取り去った。このブロック41
を取り去ったことにより、エッチング速度が速い領域3
2に印加される高周波電力を減衰させエッチング速度を
低下させて、エッチング速度の遅い領域31,33との
エッチング深さずれを減少させることができた。
【0042】除去するブロック41の厚さBtは、領域
31,33のエッチング速度をEs、領域32のエッチ
ング速度をElとしたとき、 Bt=C・ln(El/Es) C:定数 で表される。本実施形態ではEs=25nm/min,
El=30nm/minであったので、Btはほぼ20
mmとなった。これにより、マスク30の表面に印加さ
れる高周波電力は断面A−A′で、前記図7(b)のよ
うになった。
31,33のエッチング速度をEs、領域32のエッチ
ング速度をElとしたとき、 Bt=C・ln(El/Es) C:定数 で表される。本実施形態ではEs=25nm/min,
El=30nm/minであったので、Btはほぼ20
mmとなった。これにより、マスク30の表面に印加さ
れる高周波電力は断面A−A′で、前記図7(b)のよ
うになった。
【0043】このようにしてマスク30をエッチングし
た結果、断面A−A′でのエッチング速度分布は前記図
7(c)のように均一になった。具体的には、図9に示
す状態でマスク30の位相シフタ部分を選択エッチング
した。エッチング装置の基本構成は、図1に示した装置
と同様である。全体のエッチング時間は10分であっ
た。最後に、全体のレジストをSH処理により剥離し
た。
た結果、断面A−A′でのエッチング速度分布は前記図
7(c)のように均一になった。具体的には、図9に示
す状態でマスク30の位相シフタ部分を選択エッチング
した。エッチング装置の基本構成は、図1に示した装置
と同様である。全体のエッチング時間は10分であっ
た。最後に、全体のレジストをSH処理により剥離し
た。
【0044】その後、エッチング深さをAFM等を用い
て測定した。その結果、6インチマスクの10cm角パ
ターンエリアでの位相精度が所望値180度に対して±
2度以内であった。
て測定した。その結果、6インチマスクの10cm角パ
ターンエリアでの位相精度が所望値180度に対して±
2度以内であった。
【0045】このように本実施形態によれば、先の第3
の実施形態と同様に、位相シフタの面内位相誤差が非常
に小さい、高精度な露光用マスクを得ることができる。
そして、本実施形態で得られた位相誤差10cm角±2
度の露光用マスクでは、NA=0.5,σ=0.3,波
長248nmの露光装置で投影露光したところ、第3の
実施形態と同様に、2.5cm角のチップ全面で0.1
8μmL&Sパターンの焦点深度1.4μmを得た。こ
れにより、チップ全面で配線パターンを寸法精度良く解
像することができ、デバイスの電気的特性を向上するこ
とができた。 (第5の実施形態)図10は、本発明の第5の実施形態
における電極構造を示す断面図である。本実施形態で作
成したマスクは、前記図5に示されたものと同一の1G
ビットDRAMビット線配線層マスクである。
の実施形態と同様に、位相シフタの面内位相誤差が非常
に小さい、高精度な露光用マスクを得ることができる。
そして、本実施形態で得られた位相誤差10cm角±2
度の露光用マスクでは、NA=0.5,σ=0.3,波
長248nmの露光装置で投影露光したところ、第3の
実施形態と同様に、2.5cm角のチップ全面で0.1
8μmL&Sパターンの焦点深度1.4μmを得た。こ
れにより、チップ全面で配線パターンを寸法精度良く解
像することができ、デバイスの電気的特性を向上するこ
とができた。 (第5の実施形態)図10は、本発明の第5の実施形態
における電極構造を示す断面図である。本実施形態で作
成したマスクは、前記図5に示されたものと同一の1G
ビットDRAMビット線配線層マスクである。
【0046】前記図5のマスクを従来のドライエッチン
グ装置でエッチングすると、図11(a)に示すよう
に、被加工部のパターンサイズの違い等によるエッチン
グ速度差が生じる。
グ装置でエッチングすると、図11(a)に示すよう
に、被加工部のパターンサイズの違い等によるエッチン
グ速度差が生じる。
【0047】そこで本実施形態では、高周波電力を印加
する下部電極21を、図10に示すようにブロック状に
分割構成し、その各々のブロック51にRF電力給電線
を設けた。そして、全ての給電線に高周波電力を調整す
るマッチング回路14を取り付けた。このマッチング回
路14によりマスク30上のエッチング速度の速い領域
32の下部の電極ブロック51に印加する高周波電力を
減少させた。この結果、領域32のエッチング速度を低
下させて、エッチング速度の遅い領域31,33とのエ
ッチング深さずれを減少させることができた。
する下部電極21を、図10に示すようにブロック状に
分割構成し、その各々のブロック51にRF電力給電線
を設けた。そして、全ての給電線に高周波電力を調整す
るマッチング回路14を取り付けた。このマッチング回
路14によりマスク30上のエッチング速度の速い領域
32の下部の電極ブロック51に印加する高周波電力を
減少させた。この結果、領域32のエッチング速度を低
下させて、エッチング速度の遅い領域31,33とのエ
ッチング深さずれを減少させることができた。
【0048】領域32の下部の電極ブロック51に印加
する高周波電力Rlは、領域31,33のエッチング速
度をEs、領域32のエッチング速度をEl、領域3
1,33のRF電力をRsとしたとき、エッチング速度
がほぼRF電力に比例している領域で、 Rl=Rs・Es/El で表される。本実施形態ではEs=25nm/min,
El=30nm/min,Rs=50Wであったので、
Rlはほぼ40Wとなった。これにより、マスク30の
表面に印加される高周波電力は断面A−A′で、図11
(b)に示すようになった。
する高周波電力Rlは、領域31,33のエッチング速
度をEs、領域32のエッチング速度をEl、領域3
1,33のRF電力をRsとしたとき、エッチング速度
がほぼRF電力に比例している領域で、 Rl=Rs・Es/El で表される。本実施形態ではEs=25nm/min,
El=30nm/min,Rs=50Wであったので、
Rlはほぼ40Wとなった。これにより、マスク30の
表面に印加される高周波電力は断面A−A′で、図11
(b)に示すようになった。
【0049】このようにしてマスク30をエッチングし
た結果、断面A−A′でのエッチング速度分布は、図1
1(c)に示すように均一になった。具体的には、図1
0の状態でマスク30の位相シフタ部分を選択エッチン
グした。エッチング装置の基本構成は、前記図1に示し
た装置と同様である。全体のエッチング時間は10分で
あった。最後に全体のレジストをSH処理により剥離し
た。
た結果、断面A−A′でのエッチング速度分布は、図1
1(c)に示すように均一になった。具体的には、図1
0の状態でマスク30の位相シフタ部分を選択エッチン
グした。エッチング装置の基本構成は、前記図1に示し
た装置と同様である。全体のエッチング時間は10分で
あった。最後に全体のレジストをSH処理により剥離し
た。
【0050】その後、エッチング深さをAFM等を用い
て測定した。その結果、6インチマスクの10cm角パ
ターンエリアでの位相精度が所望値180度に対して±
1度以内であった。
て測定した。その結果、6インチマスクの10cm角パ
ターンエリアでの位相精度が所望値180度に対して±
1度以内であった。
【0051】このように本実施形態によれば、第3の実
施形態と同様に位相シフタの面内位相誤差が非常に小さ
い、高精度な露光用マスクを得ることができる。そし
て、本実施形態で得られた位相誤差10cm角±1度の
露光用マスクでは、NA=0.5,σ=0.3,波長2
48nmの露光装置で投影露光したところ、2.5cm
角のチップ全面で0.18μmL&Sのパターンの焦点
深度1.4μmを得た。これにより、チップ全面で配線
パターンを寸法精度良く解像することができ、デバイス
の電気的特性を向上することができた。
施形態と同様に位相シフタの面内位相誤差が非常に小さ
い、高精度な露光用マスクを得ることができる。そし
て、本実施形態で得られた位相誤差10cm角±1度の
露光用マスクでは、NA=0.5,σ=0.3,波長2
48nmの露光装置で投影露光したところ、2.5cm
角のチップ全面で0.18μmL&Sのパターンの焦点
深度1.4μmを得た。これにより、チップ全面で配線
パターンを寸法精度良く解像することができ、デバイス
の電気的特性を向上することができた。
【0052】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。エッチング装置は平行平板型のR
IE装置に限定されるものではなく、マグネトロンRI
E装置、ECR−RIE装置など他のエッチング装置に
適用することも可能である。また、高周波減衰のための
石英板の配置場所は、下部電極とウェハとの間に限るも
のではなく、平行平板電極の場合は上部電極の表面に取
り付けてもよい。
されるものではない。エッチング装置は平行平板型のR
IE装置に限定されるものではなく、マグネトロンRI
E装置、ECR−RIE装置など他のエッチング装置に
適用することも可能である。また、高周波減衰のための
石英板の配置場所は、下部電極とウェハとの間に限るも
のではなく、平行平板電極の場合は上部電極の表面に取
り付けてもよい。
【0053】また、第3〜第5の実施形態で述べた手法
は露光用マスクの加工に限るものではなく、深さ加工の
精度を要する例えば絶縁体で作られた回折格子等にも適
用可能である。さらに、作成するマスクはレベンソンマ
スクに限定されず、例えばシフタエッジマスク(図1
5)や両掘り込み型レベンソンマスク(図14(d))
など、基板そのものをエッチングして位相を変化させる
露光用マスク全てに対して適用可能である。
は露光用マスクの加工に限るものではなく、深さ加工の
精度を要する例えば絶縁体で作られた回折格子等にも適
用可能である。さらに、作成するマスクはレベンソンマ
スクに限定されず、例えばシフタエッジマスク(図1
5)や両掘り込み型レベンソンマスク(図14(d))
など、基板そのものをエッチングして位相を変化させる
露光用マスク全てに対して適用可能である。
【0054】作成するマスクのパターンについても、実
施形態の1GビットDRAMビット線配線層に限らな
い。他のパターンについても、エッチング速度分布に応
じて、微小な高周波減衰板を複数個配置し、エッチング
速度分布を補正することにより位相精度の高い露光用マ
スクを作成することができる。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
施形態の1GビットDRAMビット線配線層に限らな
い。他のパターンについても、エッチング速度分布に応
じて、微小な高周波減衰板を複数個配置し、エッチング
速度分布を補正することにより位相精度の高い露光用マ
スクを作成することができる。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
処理基板が載置される電極上で、周辺部に対し中央部の
高周波電力印加を小さくすることにより、半導体ウェハ
等の被処理基板をエッチングする際に、中央部と周辺部
でエッチング深さの違いが生じるのを防止することがで
き、素子信頼性の向上をはかることができる。
処理基板が載置される電極上で、周辺部に対し中央部の
高周波電力印加を小さくすることにより、半導体ウェハ
等の被処理基板をエッチングする際に、中央部と周辺部
でエッチング深さの違いが生じるのを防止することがで
き、素子信頼性の向上をはかることができる。
【0056】また本発明によれば、絶縁体基板に形成す
べき複数の領域における各パターンサイズに対し、パタ
ーンサイズが小さい領域よりもパターンサイズが大きい
領域の方で高周波電力印加を小さくすることにより、基
板掘り込み型位相シフトマスクのシフタパターンなど絶
縁体基板をエッチング加工する際に、主にエッチング深
さによって決まる位相変化量を面内で均一にし、露光光
学像の解像性及び焦点深度を向上させることができる。
べき複数の領域における各パターンサイズに対し、パタ
ーンサイズが小さい領域よりもパターンサイズが大きい
領域の方で高周波電力印加を小さくすることにより、基
板掘り込み型位相シフトマスクのシフタパターンなど絶
縁体基板をエッチング加工する際に、主にエッチング深
さによって決まる位相変化量を面内で均一にし、露光光
学像の解像性及び焦点深度を向上させることができる。
【図1】第1の実施形態に係わるドライエッチング装置
を示す概略構成図。
を示す概略構成図。
【図2】第1の実施形態における下部電極構造を示す平
面図と断面図。
面図と断面図。
【図3】第1の実施形態におけるウェハ面内のエッチン
グ速度分布を従来装置と比較して示す図。
グ速度分布を従来装置と比較して示す図。
【図4】第2の実施形態に係わるドライエッチング装置
の電極部構成を示す断面図。
の電極部構成を示す断面図。
【図5】第3の実施形態で作成した位相シフトマスクの
パターンを示す概略図。
パターンを示す概略図。
【図6】第3の実施形態における下部電極構造を示す平
面図と断面図。
面図と断面図。
【図7】第3の実施形態における作用を説明するための
図。
図。
【図8】2種の高周波減衰板を設置した例を示す図。
【図9】第4の実施形態における電極構造を示す断面
図。
図。
【図10】第5の実施形態における電極構造を示す断面
図。
図。
【図11】第5の実施形態における作用を説明するため
の図。
の図。
【図12】従来の光学ステッパを示す概略構成図。
【図13】レベンソンマスクの一例を示す断面図。
【図14】シフタ掘り込み型レベンソンマスクの例を示
す断面図。
す断面図。
【図15】シフタエッジ型マスクの例を示す断面図。
【図16】被加工パターンのパターンサイズとエッチン
グ速度の相対関係を示す図。
グ速度の相対関係を示す図。
【図17】レベンソンマスクの位相誤差と光強度差との
関係を示す図。
関係を示す図。
10…エッチングチャンバ
11…上部電極
12…下部電極
13…半導体ウェハ(被処理基板)
14…マッチング回路
15…高周波電源
21,22,25…石英板(高周波減衰板)
23…凹部
30…露光用マスク(絶縁体基板)
31,33…極微細パターン領域(メモリセル部ビット
線配線) 32…大きなデザインルールで構成された領域(コア回
路)
線配線) 32…大きなデザインルールで構成された領域(コア回
路)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
H01L 21/302 B
(56)参考文献 特開 平6−45285(JP,A)
特開 平5−267251(JP,A)
特開 平6−168911(JP,A)
特開 昭58−157975(JP,A)
特開 平6−111996(JP,A)
特開 平8−22977(JP,A)
特開 平8−234410(JP,A)
特開 昭61−119686(JP,A)
特開 平5−65655(JP,A)
特開 平6−61185(JP,A)
特開 平7−169745(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03F 1/00 - 1/16
H01L 21/3065
C23F 1/00 - 4/04
Claims (5)
- 【請求項1】プラズマを用いた異方性エッチングにより
被処理基板を選択的にエッチングする工程を含む半導体
装置の製造方法において、 前記被処理基板の面方向に対する高周波電力印加分布を
制御し、前記被処理基板に形成すべき複数の領域におけ
る各パターンサイズに対し、パターンサイズが小さい領
域よりもパターンサイズが大きい領域の方で高周波電力
印加を小さくすることで、エッチング速度分布を均一化
することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】プラズマを用いた異方性エッチングにより
絶縁体基板を選択的にエッチングし、基板堀込型の露光
用マスクを製造する方法において、 前記絶縁体基板の面方向に対する高周波電力印加分布を
制御し、前記絶縁体基板に形成すべき複数の領域におけ
る各パターンサイズに対し、パターンサイズが小さい領
域よりもパターンサイズが大きい領域の方で高周波電力
印加を小さくすることで、エッチング速度分布を均一化
することを特徴とする露光用マスクの製造方法。 - 【請求項3】プラズマを用いた異方性エッチングにより
被処理基板を選択的にエッチングするドライエッチング
装置において、 前記被処理基板の面方向に対する高周波電力印加分布を
制御する手段として、前記被処理基板が載置される電極
表面の中央部、又は前記被処理基板に形成すべき複数の
領域においてパターンサイズが大きい領域に対応する部
分に、高周波減衰板を設置し、被処理基板の面方向にお
けるエッチング速度分布を均一化したことを特徴とする
ドライエッチング装置。 - 【請求項4】プラズマを用いた異方性エッチングにより
被処理基板を選択的にエッチングするドライエッチング
装置において、 前記被処理基板の面方向に対する高周波電力印加分布を
制御する手段として、 前記被処理基板が載置される電極
とこれに対向する対向電極との距離を、前記被処理基板
に形成すべき複数の領域においてパターンサイズが大き
い領域に対応する部分をパターンサイズが小さい領域に
対応する部分よりも長くし、被処理基板の面方向におけ
るエッチング速度分布を均一化したことを特徴とするド
ライエッチング装置。 - 【請求項5】プラズマを用いた異方性エッチングにより
被処理基板を選択的にエッチングするドライエッチング
装置において、 前記被処理基板の面方向に対する高周波電力印加分布を
制御する手段として、前記被処理基板が載置される電極
を複数に分割し、各々の分割電極に対する高周波電力印
加を、前記被処理基板に形成すべき複数の領域において
パターンサイズが大きい領域に対応する部分をパターン
サイズが小さい領域に対応する部分よりも小さくし、被
処理基板の面方向におけるエッチング速度分布を均一化
したことを特徴とするドライエッチング装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17644196A JP3393970B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 露光用マスクの製造方法 |
US08/850,700 US6165907A (en) | 1996-05-20 | 1997-05-02 | Plasma etching method and plasma etching apparatus |
KR1019970019541A KR100269931B1 (ko) | 1996-05-20 | 1997-05-20 | 플라즈마 에칭 방법 및 플라즈마 에칭 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17644196A JP3393970B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 露光用マスクの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1020473A JPH1020473A (ja) | 1998-01-23 |
JP3393970B2 true JP3393970B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16013767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17644196A Expired - Fee Related JP3393970B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-07-05 | 露光用マスクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393970B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20080099450A1 (en) * | 2006-10-30 | 2008-05-01 | Applied Materials, Inc. | Mask etch plasma reactor with backside optical sensors and multiple frequency control of etch distribution |
JP6348321B2 (ja) | 2013-05-17 | 2018-06-27 | キヤノンアネルバ株式会社 | エッチング装置 |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP17644196A patent/JP3393970B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1020473A (ja) | 1998-01-23 |
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