JP3263872B2 - ハーフトーン方式位相シフトマスク及びその修正方法並びに半導体装置の製造方法 - Google Patents

ハーフトーン方式位相シフトマスク及びその修正方法並びに半導体装置の製造方法

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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハーフトーン方式位相
シフトマスク及びその修正方法、並びにかかるハーフト
ーン方式位相シフトマスクを用いた半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造におけるパターン転写
工程、所謂リソグラフィ工程で使用されるフォトマスク
は、フォトマスク上のパターン形状をウエハ上に形成さ
れたレジスト材料に転写するために用いられる。フォト
マスク上に欠陥が存在する場合、かかる欠陥がレジスト
材料に転写されるために、作製された半導体装置には欠
陥が発生し、半導体装置の性能が著しく損なわれ、ま
た、半導体装置の製造歩留まりを著しく低下させる。そ
れ故、フォトマスクには、レジスト材料に転写されるよ
うな欠陥が含まれないことが強く要求される。従って、
フォトマスクの作製工程中にフォトマスクを検査し、検
出された欠陥を修正することによって、レジスト材料に
転写されるような欠陥を全て除去しなければならない。
【0003】一方、半導体装置等におけるパターン加工
の寸法は年々微細化している。そして、遮光領域と光透
過領域のみによって構成された従来型のフォトマスクで
は、リソグラフィ工程で使用する露光装置の露光光の波
長程度の解像度を得ることができず、半導体装置等の製
造において要求される解像度を得ることが困難になりつ
つある。そこで、近年、このような従来型のフォトマス
クに替わって、光の位相を異ならせる位相シフト領域を
具備した、所謂位相シフトマスクが用いられるようにな
ってきている。位相シフトマスクを用いることによっ
て、従来型のフォトマスクでは形成不可能な微細パター
ンの形成が可能である。このような位相シフトマスクに
おいても、従来型のフォトマスクと同様に、欠陥の検査
及び修正によって欠陥を除去することがその実用化には
不可欠である。
【0004】従来の位相シフトマスクは、光透過領域、
光を遮光する遮光領域、及び光透過領域を通過する光の
位相と異なる位相の光を透過させる光透過物質から成る
位相シフト領域を備えている。典型的な従来のエッジ強
調型位相シフトマスクの模式的一部切断図を図30の
(A)、(B)及び(C)に示す。図中、20は基板、
10は光透過領域、18は遮光領域、24は位相シフト
領域、26は光透過物質層である。従来の位相シフトマ
スクは、位相シフト領域の形状あるいは位置を精確に制
御しないと微細なパターンの形成ができない。また、パ
ターン形状によっては、位相シフト領域が、本来光の干
渉を受けてはならない他の光透過領域にまで光の干渉を
生じさせる場合がある。このような場合には、位相シフ
ト領域を形成することができない。
【0005】このような従来の位相シフトマスクの問題
点を解決するための位相シフトマスクの一種に、半遮光
領域及び光透過領域を備え、半遮光領域を通過した光の
位相と光透過領域を通過した光の位相とが異なるハーフ
トーン方式位相シフトマスクがある。ハーフトーン方式
位相シフトマスクにおいては、光透過領域を除く全面に
半遮光領域が形成されている。ハーフトーン方式位相シ
フトマスクは、従来の位相シフトマスクの問題点を解決
できるだけでなく、その作製が容易であり、しかも、マ
スク作製時に欠陥が生成される度合も低いという利点を
有する。従来のハーフトーン方式位相シフトマスクの模
式的な一部切断図を図31に示す。図中、20は基板、
10は光透過領域、12は半遮光領域である。半遮光領
域12は、半遮光層22及び光透過物質層26から構成
されている。光透過物質層26は、光透過領域10を通
過した光の位相と半遮光領域12を通過した光の位相を
異ならせるための光透過物質から成る。
【0006】ハーフトーン方式位相シフトマスクにおい
ては、半遮光領域12の振幅透過率は、0より大きく且
つレジスト材料を解像させない程度、例えば20〜45
%程度である。尚、光強度透過率で表現すると、4〜2
0%程度である。そして、マスクに形成されたパターン
形状をウエハ上に形成されたレジスト材料に転写するた
めに、所定の振幅透過率及び位相を有する半遮光領域1
2を通過した光と、半遮光領域とは例えば位相が180
°異なる光透過領域10を通過した光の干渉を利用す
る。従って、所定の位相とは異なる領域、又は所定の振
幅透過率とは異なる領域、あるいはこれら両方が異なる
領域は全て欠陥領域となり、ウエハ上のレジスト材料に
転写される転写パターン形状が所望のパターン形状と異
なってしまう。
【0007】本発明の対象であるハーフトーン方式位相
シフトマスクの欠陥修正方法に関しては、これまで幾つ
かの方法が提案されている。
【0008】それらの方法の1つに、欠陥を有するマス
クのパターンを設計通りに復元する方法が挙げられる。
この方法によって修正可能な欠陥の例は、以下のとおり
である。 (A)図32の(A)に模式的な一部断面図を示すよう
に、半遮光領域12に設けられた位相を制御するための
光透過物質層26が欠落し、半遮光領域12を通過した
光の位相が所定の値とは異なる欠陥領域14。 (B)図32の(B)に模式的な一部断面図を示すよう
に、半遮光領域12に設けられた光透過物質層26の厚
さが所定の厚さと異なるために、半遮光領域12を通過
した光の位相が所定の値とは異なる欠陥領域14。 (C)図32の(C)に模式的な一部断面図を示すよう
に、半遮光層22が欠落し、あるいは厚さが所定の厚さ
と異なるために、半遮光領域12を通過する光の振幅透
過率が所定の値とは異なる欠陥領域14。
【0009】(A)の欠陥は、例えば光透過物質層26
と同一の屈折率を有する光透過物質を光透過物質層が欠
落した部分に形成することによって修正可能とされてい
る。具体的には、例えばシリコン含有ガス雰囲気中で集
束イオンビームを欠陥領域に走査させることによって、
シリコン酸化物を選択的に欠陥領域に析出させ、これに
よって欠陥領域に光透過物質を形成する(このような修
正方法を、以下、FIBによるシリコン酸化物形成によ
る修正法とも呼ぶ)。あるいは、所謂リフトオフ法によ
って欠陥領域を修正する。即ち、レジストをマスク全面
に塗布した後、欠陥領域に選択的に光露光を行うかある
いは電子ビーム、集束イオンビーム、レーザービーム等
によりレジストを露光し、次いで、レジストを現像する
ことによって欠陥領域を選択的に露出させる。その後、
シリコン酸化物等の光透過物質を塗布して、露出してい
る欠陥領域のみに選択的に光透過物質を形成する修正方
法である。
【0010】(B)の欠陥は、光透過物質層の厚さが厚
い部分を除去することで修正可能である。例えば集束イ
オンビーム等による物理的エッチングにより光透過物質
層の厚さが厚い部分を除去する方法が、通常用いられて
いる。
【0011】また、(A)及び(B)の両方の欠陥、あ
るいは(C)の欠陥は、欠陥領域を遮光体で被覆するこ
とによって修正可能とされている。この方法において
は、従来マスクの修正において既に用いられている炭素
含有ガス雰囲気中で集束イオンビームを欠陥領域に走査
させて、炭素層を選択的に欠陥領域に析出させ、炭素層
による遮光体を形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のハー
フトーン方式位相シフトマスクの欠陥修正は、以下に述
べる問題点を有する。
【0013】(A)の欠陥をFIBによるシリコン酸化
物形成による修正法によって修正する場合、欠陥領域近
傍におけるシリコン含有ガスの濃度を一定且つ均一に維
持することが甚だ困難である。更には、集束イオンビー
ム装置内に残留するガスの影響を完全に除去することは
不可能である。その結果、所望の厚さ、形状、透過率及
び屈折率を有する光透過物質を欠陥領域に形成すること
は極めて困難である。
【0014】また、(A)の欠陥をリフトオフ法によっ
て修正する場合、レジストをハーフトーン方式位相シフ
トマスク全面に再度塗布する必要があるために、かかる
レジスト中に発生する欠陥によって、修正されたハーフ
トーン方式位相シフトマスクに新たに欠陥が生じる。ま
た、光透過物質を形成した後、レジスト及び塗布した光
透過物質を除去するために超音波剥離等を行う必要があ
る。然るに、超音波剥離時、レジスト及び光透過物質だ
けでなく、半遮光層の一部まで剥離してしまい、新たな
欠陥が生じてしまう。また、これらの新たに生じた欠陥
を修正するために、同様の修正方法で修正を繰り返さな
ければならず、リフトオフ法を欠陥修正方法として用い
ることは現実的ではない。
【0015】(B)の欠陥を集束イオンビームによって
物理的にエッチング除去する修正方法では、欠陥領域の
エッチング速度と正常な光透過物質層のエッチング速度
の間に大きな違いがない。そのために、集束イオンビー
ムの走査位置や走査回数を極めて厳密に制御しなけれ
ば、欠陥領域周辺や欠陥領域の下方の光透過物質層が損
傷される。ところが、実際に発生する欠陥領域は位置、
形状、厚さ等が一定ではなく、精密に欠陥領域のみを集
束イオンビームによって除去し修正することは極めて困
難である。更には、イオンビーム走査時に走査された部
分にイオンが残留し、振幅透過率が低下する。微細なパ
ターンにおいて残留したイオンを除去することは不可能
であり、この修正方法も現実的ではない。
【0016】欠陥領域を遮光体で選択的に被覆する方法
は、簡便且つ容易な方法である。このような修正方法
は、例えば文献「ハーフトーン位相シフトマスクの欠陥
修正法の検討」,1993年春季第40回応用物理学関
係連合講演会講演予稿集No.2,31p−L−15,
第611頁に記載されている。この文献には、欠陥領域
と同じサイズを有し透過率がほぼ0に等しい遮光膜で欠
陥領域を被覆することが記載されている。
【0017】ところが、欠陥領域と同じ大きさを有する
遮光体で欠陥領域を被覆したハーフトーン方式位相シフ
トマスクを用いてウエハ上に形成されたレジスト材料に
パターン形状を転写した場合、設計通りのパターン形状
が精確にレジスト材料に転写されないという問題があ
る。特に、遮光体の面積が大きくなると、修正されたハ
ーフトーン方式位相シフトマスクによって得られるレジ
スト材料への転写パターン形状が、欠陥が無い場合のハ
ーフトーン方式位相シフトマスクによって得られるレジ
スト材料への転写パターン形状と大幅に異なる。尚、以
下、このような相違を、「マスク修正後の転写パターン
形状の所望形状との相違」と呼ぶこともある。
【0018】例えばハーフトーン方式位相シフトマスク
に形成されたコンタクトホールパターンにおいて、コン
タクトホールパターンに隣接する半遮光領域の一辺の全
てを遮光体で被覆する。尚、光透過領域は遮光体で被覆
しない。このような場合、欠陥が無い場合のハーフトー
ン方式位相シフトマスクによって得られるレジスト材料
への転写パターン形状と比較して、修正されたハーフト
ーン方式位相シフトマスクによって得られるレジスト材
料への転写パターン形状は15%以上も大きくなる。こ
のような転写パターン形状から形成されたコンタクトホ
ールは半導体装置の性能を著しく劣化せしめ、半導体装
置作製そのものを著しく困難にする。
【0019】また、欠陥領域を遮光体で選択的に被覆す
る従来の方法においては、欠陥領域が小さいときには、
遮光体の面積を小さくすることができ、その結果、マス
ク修正後の転写パターン形状の所望形状との相違を許容
し得る場合がある。しかしながら、遮光体の面積を小さ
くすると、集束イオンビームによる遮光体の形成時に十
分な修正精度を確保することが困難である。
【0020】修正精度を損なう要因としては、集束イオ
ンビームのドリフトによる所望の遮光体形成予定領域か
らのビームずれ、集束イオンビームが照射される領域近
傍における炭素含有ガスの濃度むら、集束イオンビーム
のドリフトや電流変動による所望の遮光体形成予定領域
とは異なる領域における遮光体の形成、更には遮光体形
成予定領域の設定における人為的誤差の発生等を挙げる
ことができる。遮光体の面積を小さくした場合、これら
の修正精度を損なう要因を回避することは甚だ困難であ
る。そのため、しばしば未修正の欠陥が生じ、確実に欠
陥を修正できないという問題がある。また、欠陥領域と
同じ大きさの遮光体を形成することは、現実には極めて
困難である。
【0021】露光光に対して透明な皮膜で構成されたシ
フタの欠陥を修正する方法が、例えば特開平4−165
353号公報から公知である。この公報には、欠け欠陥
領域上に光遮光部をこれがシフタ外部側に所定面積延在
するように設けることによって、単独で解像され得る大
きさのシフタ欠け欠陥を修正する方法が開示されてい
る。
【0022】この公報に記載された位相シフトマスクは
ハーフトーン方式位相シフトマスクではなく、所謂シフ
タ遮光方式の位相シフトマスクである。また、光遮光部
は光CVD法を用いたクロム膜から成るが、光遮光部の
形成の際、再び欠陥が生成されるという問題がある。更
には、この公報に添付された第6図、第7図及び第8図
からも明らかなように、シフタ内部においては、シフタ
の欠け欠陥領域と同じ大きさの遮光体で欠け欠陥領域が
被覆されている。即ち、シフタ内部において、欠け欠陥
領域より大きな領域を遮光体で被覆することは記載も示
唆もなされていない。このようなシフタの欠け欠陥領域
と同じ大きさの遮光体を形成することは、現実には極め
て困難である。
【0023】従って、本発明の第1の目的は、欠陥領域
が遮光体で選択的にしかも確実に被覆され、しかもマス
ク修正後の転写パターン形状の所望形状との相違が実用
上問題とならない、欠陥領域が修正されたハーフトーン
方式位相シフトマスクを提供することにある。
【0024】また、本発明の第2の目的は、選択的に、
確実に、十分な修正裕度にてしかも容易な方法にて欠陥
領域を遮光体で被覆することによって欠陥領域を修正し
得るハーフトーン方式位相シフトマスクの修正方法を提
供することにある。
【0025】更に、本発明の第3の目的は、かかるハー
フトーン方式位相シフトマスクを用いた半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的は、半
遮光領域及び光透過領域を備え、半遮光領域を通過した
光の位相と光透過領域を通過した光の位相とが異なるハ
ーフトーン方式位相シフトマスクであって、位相、振幅
透過率、あるいはそれらの両方が所定の値とは異なり、
光透過領域に隣接若しくは近接した半遮光領域に存在す
る欠陥領域を含み、且つ欠陥領域より大きい欠陥領域内
の修正領域、並びに修正領域に隣接若しくは近接する光
透過領域の一部が、レジスト材料を感光させない振幅透
過率を有する遮光体で被覆されていることを特徴とする
本発明のハーフトーン方式位相シフトマスクによって達
成することができる。
【0027】本発明のハーフトーン方式位相シフトマス
クにおいては、修正されたハーフトーン方式位相シフト
マスクによって得られるレジスト材料への転写パターン
形状が、欠陥領域が無い場合のハーフトーン方式位相シ
フトマスクによって得られるレジスト材料への転写パタ
ーン形状と略一致するように、修正領域に隣接若しくは
近接する光透過領域の一部の位置及び形状、更に必要に
応じて遮光体の振幅透過率が選択されることが望まし
い。この場合、遮光体は炭素から成ることが好ましい。
【0028】あるいは又、本発明のハーフトーン方式位
相シフトマスクにおいては、修正領域は、レジスト材料
を感光させない振幅透過率を有する第1の遮光体で被覆
され、修正領域に隣接若しくは近接する光透過領域の一
部は、第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅
透過率を有する第2の遮光体で被覆されていることが望
ましい。この場合、修正されたハーフトーン方式位相シ
フトマスクによって得られるレジスト材料への転写パタ
ーン形状が、欠陥領域が無い場合のハーフトーン方式位
相シフトマスクによって得られるレジスト材料への転写
パターン形状と略一致するように、修正領域に隣接若し
くは近接する光透過領域の一部の位置及び形状、更に必
要に応じて第2の遮光体の振幅透過率が選択されること
が好ましい。更に、第1あるいは第2の遮光体は炭素か
ら成ることが好ましい。
【0029】本発明のハーフトーン方式位相シフトマス
クにおいては、半遮光領域は少なくとも半遮光層から成
り、この場合、欠陥領域は、少なくとも半遮光層の欠落
から構成され、あるいは少なくとも半遮光層の厚さが所
定の値と異なる場合がある。尚、半遮光領域は、0より
大きく且つレジスト材料を解像させない振幅透過率、よ
り具体的には0より大きく且つ0.55より小さい振幅
透過率を有することが望ましい。
【0030】本発明の第2の目的は、半遮光領域及び光
透過領域を備え、半遮光領域を通過した光の位相と光透
過領域を通過した光の位相とが異なるハーフトーン方式
位相シフトマスクにおいて、位相、振幅透過率、あるい
はそれらの両方が所定の値とは異なる欠陥領域が、光透
過領域に隣接若しくは近接した半遮光領域に存在する場
合、半遮光領域内において、欠陥領域を含み且つ欠陥領
域より大きい修正領域を選択し、修正領域、及び修正領
域に隣接若しくは近接する光透過領域の一部を、レジス
ト材料を感光させない振幅透過率を有する遮光体で被覆
することを特徴とする本発明の第1の態様に係るハーフ
トーン方式位相シフトマスクの修正方法によって達成す
ることができる。
【0031】本発明の第1の態様に係るハーフトーン方
式位相シフトマスクの修正方法においては、修正された
ハーフトーン方式位相シフトマスクによって得られるレ
ジスト材料への転写パターン形状が、欠陥領域が無い場
合のハーフトーン方式位相シフトマスクによって得られ
るレジスト材料への転写パターン形状と略一致するよう
に、修正領域に隣接若しくは近接する光透過領域の一部
の位置及び形状、更に必要に応じて遮光体の振幅透過率
を選択することが望ましい。この場合、遮光体は炭素か
ら成ることが好ましい。
【0032】あるいは又、本発明の第1の態様に係るハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの修正方法において
は、修正領域をレジスト材料を感光させない振幅透過率
を有する第1の遮光体で被覆し、修正領域に隣接若しく
は近接する光透過領域の一部を、第1の遮光体の有する
振幅透過率とは異なる振幅透過率を有する第2の遮光体
で被覆することが好ましい。また、修正されたハーフト
ーン方式位相シフトマスクによって得られるレジスト材
料への転写パターン形状が、欠陥領域が無い場合のハー
フトーン方式位相シフトマスクによって得られるレジス
ト材料への転写パターン形状と略一致するように、修正
領域に隣接若しくは近接する光透過領域の一部の位置及
び形状、更に必要に応じて第2の遮光体の振幅透過率を
選択することが好ましい。更には、第1あるいは第2の
遮光体は炭素から成ることが好ましい。
【0033】本発明の第1の態様に係るハーフトーン方
式位相シフトマスクの修正方法においては、半遮光領域
は、少なくとも半遮光層から成り、この場合、欠陥領域
は、少なくとも半遮光層の欠落から構成され、あるいは
少なくとも半遮光層の厚さが所定の値と異なる場合があ
る。尚、半遮光領域は、0より大きく且つレジスト材料
を解像させない振幅透過率、より具体的には0より大き
く且つ0.55より小さい振幅透過率を有することが望
ましい。
【0034】更に、本発明の第2の目的は、半遮光領域
及び光透過領域を備え、半遮光領域を通過した光の位相
と光透過領域を通過した光の位相とが異なるハーフトー
ン方式位相シフトマスクにおいて、位相、振幅透過率、
あるいはそれらの両方が所定の値とは異なる欠陥領域
が、光透過領域に隣接若しくは近接した半遮光領域に存
在する場合、半遮光領域内において、欠陥領域を含み且
つ欠陥領域より大きい修正領域を選択し、修正領域、及
び修正領域に隣接若しくは近接する光透過領域の一部
を、レジスト材料を感光させない振幅透過率を有する遮
光体で被覆するハーフトーン方式位相シフトマスクの修
正方法であって、選択された修正領域に基づいて、修正
されたハーフトーン方式位相シフトマスクによって得ら
れるレジスト材料への転写パターン形状が、欠陥領域が
無い場合のハーフトーン方式位相シフトマスクによって
得られるレジスト材料への転写パターン形状と略一致す
るように、修正領域に隣接若しくは近接する前記光透過
領域の一部の位置及び形状、更に必要に応じて遮光体の
振幅透過率をシミュレーションあるいは計算から求める
ことを特徴とする本発明の第2の態様に係るハーフトー
ン方式位相シフトマスクの修正方法によって達成するこ
とができる。
【0035】この第2の態様に係るハーフトーン方式位
相シフトマスクの修正方法においては、遮光体は炭素か
ら成ることが望ましい。
【0036】また、修正領域をレジスト材料を感光させ
ない振幅透過率を有する第1の遮光体で被覆し、修正領
域に隣接若しくは近接する前記光透過領域の一部を、第
1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅透過率を
有する第2の遮光体で被覆し、選択された修正領域に基
づいて、修正されたハーフトーン方式位相シフトマスク
によって得られるレジスト材料への転写パターン形状
が、欠陥領域が無い場合のハーフトーン方式位相シフト
マスクによって得られるレジスト材料への転写パターン
形状と略一致するように、修正領域に隣接若しくは近接
する光透過領域の一部の位置及び形状、更に必要に応じ
て第2の遮光体の振幅透過率をシミュレーションあるい
は計算から求めることが望ましい。この場合、第1ある
いは第2の遮光体は炭素から成ることが好ましい。
【0037】更に、この第2の態様に係るハーフトーン
方式位相シフトマスクの修正方法においては、半遮光領
域は、少なくとも半遮光層から成り、この場合、欠陥領
域は、少なくとも半遮光層の欠落から構成され、あるい
は少なくとも半遮光層の厚さが所定の値と異なる場合が
ある。尚、半遮光領域は、0より大きく且つレジスト材
料を解像させない振幅透過率、より具体的には0より大
きく且つ0.55より小さい振幅透過率を有することが
望ましい。
【0038】更に、本発明の第3の目的は、上記の本発
明のハーフトーン方式位相シフトマスクを用いて、ウエ
ハ上に形成されたレジスト材料を露光して、ハーフトー
ン方式位相シフトマスクに形成されたパターン形状をレ
ジスト材料に転写することを特徴とする半導体装置の製
造方法によって達成することができる。
【0039】
【作用】本発明においては、欠陥領域より大きい修正領
域を遮光体で被覆するので、高い修正裕度にて、即ち極
めて高い修正精度でなくとも、欠陥領域を修正すること
ができ、しかも、光露光による欠陥領域のレジスト材料
へ転写及び焦点深度の低下を防ぐことができる。
【0040】また、修正領域に隣接若しくは近接する光
透過領域の一部を遮光体で被覆するので、単に修正領域
のみを遮光体で被覆した場合に生じる転写パターン形状
の所望のパターン形状からの変化やずれを補正すること
ができる。しかも、遮光体の幅や位置あるいは透過率、
更にはこれらすべてを精確に制御することで、精確に所
望の転写パターン形状及び十分な焦点深度が得ることが
できる。
【0041】更には、修正領域に対して適切な遮光体の
形成すべき位置及び大きさを予めシミュレーションある
いは計算や実験等により求め、且つ遮光体の形成位置及
び大きさを精確に制御することで、所望の転写パターン
形状を効率良く精確に得ることができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を図面を参照
して説明する。尚、各実施例と欠陥の形態の関係を纏め
ると、以下のとおりとなる。 実施例−1及び実施例−2:半遮光領域の振幅透過率及
び位相が所定の値と異なる欠陥領域の修正。 実施例−4及び実施例−5:半遮光領域の振幅透過率が
所定の値と異なる欠陥領域の修正。 実施例−6:半遮光領域の位相が所定の値と異なる欠陥
領域の修正。 これらの実施例においては、欠陥領域の修正方法は、本
発明の第1の態様に係るハーフトーン方式位相シフトマ
スクの修正方法による。
【0043】また、実施例−3は、本発明の第2の態様
に係るハーフトーン方式位相シフトマスクの修正方法に
関し、修正領域の選択方法及び修正領域に隣接する光透
過領域の一部の決定方法の一例を説明する。
【0044】尚、ウエハ上に形成されたレジスト材料に
対して露光光により転写パターン形状等を形成すると
き、縮小投影に使用されるものをレティクル、一対一投
影に使用されるものをマスクと称したり、あるいは原盤
に相当するものをレティクル、それを複製したものをマ
スクと称したりすることがあるが、本明細書において
は、このような種々の意味におけるレティクルやマスク
を総称してマスクと呼ぶ。
【0045】(実施例−1)実施例−1においては、欠
陥領域が光透過領域に隣接した半遮光領域に存在する。
この欠陥領域は、欠陥の無い半遮光領域と比較して、位
相及び振幅透過率が異なる。修正領域、及び修正領域に
隣接する光透過領域の一部を、レジスト材料を感光させ
ない振幅透過率を有する遮光体で被覆する。修正領域は
半遮光領域内に位置させる。遮光体は炭素から成り、振
幅透過率はほぼ0%である。以下、図1〜図4を参照し
て、実施例−1を説明する。
【0046】図1の(A)に模式的な一部平面図を示す
ように、ハーフトーン方式位相シフトマスク1には、コ
ンタクトホールパターンである正方形の光透過領域1
0、及び半遮光領域12が形成されている。尚、半遮光
領域12には斜線を付した。また、正方形の光透過領域
10の一辺XYに隣接して欠陥領域14が存在する。図
1の線B−B及びC−Cに沿ってハーフトーン方式位相
シフトマスクを切断した模式的な一部切断図を図1の
(B)及び(C)に示す。図中、20は例えば石英から
成る基板、22は半遮光領域12を構成するクロム(C
r)から成る半遮光層である。光透過領域10は、半遮
光領域12及び基板20をエッチングすることによって
基板に形成された凹部である。かかる凹部の深さdは、
露光光の波長をλ、基板の屈折率をnとした場合、d=
λ/(2(n−1))を満足する値である。即ち、表面
から深さdまでの基板の一部分10Bによって、半遮光
領域12を通過した光の位相と光透過領域10を通過し
た光の位相とを異ならせる。
【0047】正方形の光透過領域10の大きさを、5倍
レティクル上で1.85μm×1.85μmとした。ま
た、半遮光領域12の振幅透過率を約40%とし、光透
過領域10を通過した光と、半遮光領域12を通過した
光との位相差を180゜とした。
【0048】欠陥領域14の大きさは、5倍レティクル
上で1.0μm×1.0μmとした。また、欠陥領域1
4の振幅透過率を100%、欠陥領域14を通過した光
と光透過領域10を通過した光との位相差を0゜とし
た。尚、振幅透過率を100%とは、光透過領域10と
同じ振幅透過率を有することを意味する。実施例−1に
おいては、図1の(C)に破線で示した欠陥領域14
は、半遮光層22及び基板の一部分10Bが欠落した形
態の欠陥であり、欠陥の無い半遮光領域と比較して、位
相及び振幅透過率が異なる。このような欠陥領域14
は、半遮光領域12及び基板20をエッチングして光透
過領域10を形成する際に発生し易い。
【0049】このような欠陥領域14を有するハーフト
ーン方式位相シフトマスク1を用いて、波長248n
m、NAが0.45、パーシャルコヒーレンシーが0.
3の露光装置で、1/5に縮小露光すると、ハーフトー
ン方式位相シフトマスク1を透過した光の光強度分布
は、ウエハに形成されたレジスト材料上において、図3
の(A)に実線(A)で示す光強度分布となった。ま
た、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフトマ
スクを透過した光の光強度分布は、ウエハに形成された
レジスト材料上において、図3の(A)に点線(B)で
示す光強度分布となった。尚、以下の各実施例において
も、同様の露光装置及び露光条件にて、ウエハに形成さ
れたレジスト材料上での光強度分布を得た。
【0050】光強度が0.3のときの光強度分布曲線の
幅をコンタクトホールパターン幅と規定すると、欠陥領
域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマスクか
ら得られたコンタクトホールパターン幅は0.4μmで
あり、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフト
マスクから得られたコンタクトホールパターン幅0.3
μmと比較して、0.1μm増加していた。また、欠陥
領域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマスク
から得られた光強度分布曲線のピークの中心は、欠陥領
域14の無いハーフトーン方式位相シフトマスクから得
られた光強度分布曲線のピークの中心から0.06μm
ずれていた。
【0051】修正後のハーフトーン方式位相シフトマス
ク1Aを図2に示す。図2の(A)の模式的な一部平面
図、及び図2の(B)及び(C)の模式的な一部切断図
に示すように、欠陥領域14を含み且つ欠陥領域より大
きい修正領域16(図2では斜線を付した)は、レジス
ト材料を感光させない振幅透過率を有する遮光体30で
被覆されている。尚、修正領域16は半遮光領域12内
に位置させる。更に、修正領域16に隣接する光透過領
域の一部10Aが、同じ遮光体30で被覆されている。
遮光体30は炭素から成り、振幅透過率はほぼ0%であ
る。尚、図2の(B)及び(C)は、図2の(A)の線
B−B及びC−Cに沿った切断図である。
【0052】このような遮光体30を形成することによ
って、図3の(B)に示す光強度分布が得られ、この場
合、コンタクトホールパターン幅は0.301μmとな
り、所望のコンタクトホールパターン幅(0.3μm)
に良く一致した。また、この光強度分布曲線のピークの
中心と、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフ
トマスクから得られる光強度分布曲線のピークの中心と
の差も0.01μm未満となった。
【0053】以下、図1に示した欠陥領域14を修正す
る具体的な方法を、図4を参照して説明する。欠陥領域
14を有するハーフトーン方式位相シフトマスク1にお
いて、欠陥領域14を含み且つこの欠陥領域14より大
きい修正領域16(図4では、破線で示す)を半遮光領
域12内にて選択する。修正領域16の大きさを2.0
μm×1.8μmの大きさとした。欠陥領域14の大き
さは1.0μm×1.0μmであり、修正領域16は欠
陥領域14を含み且つ欠陥領域14より大きい。
【0054】このように選択された修正領域16、及び
修正領域16に隣接する光透過領域の一部10A(図4
では点線で示す)に対して、圧力1.3×10-4Pa以
下に制御されたピレンガス雰囲気中で加速電圧20K
V、イオン電流120pAのGa+集束イオンビームを
2分間走査することにより、厚さ300nmの炭素から
成る遮光体30を形成した。尚、修正領域16に隣接す
る光透過領域の一部10Aは、光透過領域10の一辺X
Yから0.2μmだけ光透過領域の中央部に向かって延
在している。即ち、遮光体30全体の大きさは2.0μ
m×2.0μmである。こうして、欠陥領域14が修正
されたハーフトーン方式位相シフトマスク1Aを得るこ
とができた。尚、修正領域16の選択方法及び修正領域
16に隣接する光透過領域の一部10Aの大きさ等の決
定方法は、具体的には実施例−3にて説明する。
【0055】欠陥領域14(例えば、1.0μm×1.
0μm)より大きい修正領域16(例えば、2.0μm
×1.8μm)を選択し、この修正領域16上に遮光体
30を形成する。これによって、高い修正裕度を得るこ
とができる。
【0056】また、修正領域16に隣接する光透過領域
の一部10A(例えば、2.0μm×0.2μm)上に
も、遮光体30を形成する。これによって、光強度分布
が所望の分布に近づき、所望のコンタクトホールパター
ン幅が得られる。実際、このように修正された実施例−
1のハーフトーン方式位相シフトマスク1Aを用いて、
ハーフトーン方式位相シフトマスク1Aに形成されたパ
ターン形状をウエハに形成されたレジスト材料に転写
し、コンタクトホールパターン幅を電子ビーム寸法測長
装置を用いて測定したところ、所望のコンタクトホール
パターン幅が得られていることが確認された。また、コ
ンタクトホールパターン幅は光強度分布から得られるコ
ンタクトホールパターン幅と一致していることも確認さ
れた。
【0057】尚、修正領域16上に遮光体30を形成
し、修正領域16に隣接する光透過領域10には遮光体
を形成しない場合、かかるハーフトーン方式位相シフト
マスクを通過した光の光強度分布は、図3の(A)の一
点鎖線(C)で示す曲線となった。
【0058】(実施例−1の変形)図5には、図1に示
した構造とは異なる構造を有するハーフトーン方式位相
シフトマスクの模式的な一部切断図を示す。尚、これら
の切断図は、図1の(A)の線C−Cに沿った切断図で
ある。破線で示した欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光
領域と比較して、位相及び振幅透過率が異なる。
【0059】図5の(A)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクは、例えば石英から成る基板20、及び
その上に形成された半遮光領域12から成る。半遮光領
域12は、クロムから成る半遮光層22、及びその上に
形成された例えばSOG(スピン・オン・グラス)から
成る光透過物質層26(所謂シフター)から構成されて
いる。光透過領域10を通過した光と、半遮光領域12
を通過した光との位相差は、例えば180゜である。光
透過物質層26の厚さdは、露光光の波長をλ、光透過
物質層の屈折率をnとした場合、d=λ/(2(n−
1))を満足する値である。図5の(A)に破線で示し
た欠陥領域14は、光透過物質層26及び半遮光層22
の一部分が欠落した形態の欠陥である。このような欠陥
領域14は、基板20上に形成された半遮光層22及び
光透過物質層26をエッチングして光透過領域10を形
成する際発生し易い。
【0060】図5の(A)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正したハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断図
を、図5の(B)に示す。
【0061】図5の(C)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクは、例えば石英から成る基板20、及び
その上に形成された半遮光領域12から成る。半遮光領
域12は、クロムから成る半遮光層22、及び半遮光層
22と基板20の間に形成された例えばSOGから成る
光透過物質層26(所謂シフター)から構成されてい
る。光透過領域10を通過した光と半遮光領域12を通
過した光との位相差は、例えば180゜である。光透過
物質層26の厚さdは、露光光の波長をλ、光透過物質
層の屈折率をnとした場合、d=λ/(2(n−1))
を満足する値である。欠陥領域14は、半遮光層22及
び光透過物質層26の一部分が欠落した形態の欠陥であ
る。このような欠陥領域14は、基板20上に形成され
た半遮光層22及び光透過物質層26をエッチングして
光透過領域10を形成する際発生し易い。
【0062】図5の(C)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正したハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断図
を、図5の(D)に示す。
【0063】(実施例−2)実施例−2は、実施例−1
の変形である。実施例−2におけるハーフトーン方式位
相シフトマスクの構造及び欠陥領域の形態は実施例−1
と同様である。実施例−2が実施例−1と相違する点
は、欠陥領域の修正方法にある。即ち、修正領域をレジ
スト材料を感光させない振幅透過率を有する第1の遮光
体で被覆する。また、修正領域に隣接する光透過領域の
一部を、第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振
幅透過率を有する第2の遮光体で被覆する。
【0064】実施例−1に示した欠陥領域14と同様の
欠陥領域を有するコンタクトホールパターン(図1参
照)において、図6の模式的な一部平面図及び一部切断
図に示すように、修正領域16をレジスト材料を感光さ
せない振幅透過率を有する第1の遮光体32で被覆す
る。また、修正領域に隣接する光透過領域の一部10A
を、第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅透
過率を有する第2の遮光体34で被覆する。第1の遮光
体32は炭素から成り、振幅透過率をほぼ0%とした。
また、第2の遮光体34も炭素から成り、振幅透過率を
約20%とした。第1の遮光体32と第2の遮光体34
の厚さを異ならせることによって振幅透過率を変えてい
る。
【0065】第1及び第2の遮光体32,34の形成す
べき位置や幅、厚さ等を精確に制御することにより図7
に示す光強度分布が得られた。この場合、コンタクトホ
ールパターン幅は0.301μmとなり、所望のコンタ
クトホールパターン幅(0.3μm)に良く一致した。
また、この光強度分布曲線のピークの中心と、欠陥領域
14の無いハーフトーン方式位相シフトマスクから得ら
れる光強度分布曲線のピークの中心との差も0.01μ
m未満となった。
【0066】実施例−2における欠陥領域14の修正は
以下の方法で行うことができる。ハーフトーン方式位相
シフトマスクの構造及び欠陥領域、大きさの形態は図1
と同様である。修正領域16の大きさを1.85μm×
1.85μmの大きさとした。欠陥領域14の大きさは
1.0μm×1.0μmであり、修正領域16は欠陥領
域14を含み且つ欠陥領域14より大きい。修正領域1
6は半遮光領域12内に位置させる。
【0067】このように選択された修正領域16に対し
て、圧力1.3×10-4Pa以下に制御されたピレンガ
ス雰囲気中で加速電圧20KV、イオン電流120pA
のGa+集束イオンビームを2分間走査することによ
り、厚さ300nmの炭素から成る第1の遮光体32を
形成した。
【0068】更に、修正領域16に隣接する光透過領域
の一部10AにもGa+集束イオンビームを走査するこ
とにより、約20%の振幅透過率を有する厚さ150n
mの炭素から成る第2の遮光体34を形成した。光透過
領域の一部10Aは、光透過領域10の一辺XYから
0.7μmだけ光透過領域の中央部に向かって延在して
いる。こうして、欠陥領域14が修正されたハーフトー
ン方式位相シフトマスク1Bを得ることができる。尚、
修正領域16の選択方法及び修正領域16に隣接する光
透過領域の一部10Aの大きさ等の決定方法は、具体的
には実施例−3にて説明する。
【0069】修正裕度を得るために欠陥領域14以外の
欠陥の無い半遮光領域12の一部分の上にも第1の遮光
体32を形成しているが、光透過領域の一部10Aを被
覆する第2の遮光体34の振幅透過率及び幅等を制御す
ることによって、光強度分布が所望の転写パターン形状
に近づき、所望のコンタクトホールパターン幅が得られ
る。
【0070】(実施例−2の変形)図8には、図6に示
した構造とは異なる構造を有するハーフトーン方式位相
シフトマスクの模式的な一部切断図を示す。尚、これら
の切断図は、図6の(A)の線C−Cに沿った切断図で
ある。破線で示した欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光
領域と比較して、位相及び振幅透過率が異なる。
【0071】図8の(A)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクは、図5の(A)にて説明したハーフト
ーン方式位相シフトマスクと同様の構造及び欠陥領域1
4を有する。図8の(A)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクを実施例−2と同様の方法で修正したハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断図
を、図8の(B)に示す。
【0072】図8の(C)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクは、図5の(C)にて説明したハーフト
ーン方式位相シフトマスクと同様の構造及び欠陥領域1
4を有する。図8の(C)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクを実施例−2と同様の方法で修正したハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断図
を、図8の(D)に示す。
【0073】(実施例−3)実施例−3は、本発明の第
2の態様に係るハーフトーン方式位相シフトマスクの修
正方法に関する。実施例−3では、修正領域の選択方法
及び修正領域16に隣接する光透過領域の一部10Aの
選択方法の一例を説明する。実施例−3におけるハーフ
トーン方式位相シフトマスクの構造及び欠陥領域の形
態、形状、大きさは実施例−1と同様である。尚、光透
過領域10のパターンはラインパターンとして説明す
る。
【0074】20KVで加速された120pAのGa+
集束イオンビームで、図9に示した欠陥領域14を有す
るハーフトーン方式位相シフトマスク1を走査する。こ
れによって発生したCrの2次イオン若しくは2次イオ
ン強度の2次元分布を測定し、これを走査装置のメモリ
ー内に記憶すると共に、キャラクターディスプレイ(以
下CRTと略す)等の表示装置に2次元画像として表示
する。
【0075】次に、この表示を参照しつつ、図9の
(A)に示すように欠陥領域14を含む適当な領域AB
CDを指定する。この領域ABCDの一部が修正領域1
6に相当する。ここでは、AB=CD=2.0μm、B
C=DA=2.5μmとしたが、勿論この値に限定され
るものではない。
【0076】ABCDの各辺において例えば2次イオン
強度が著しく変化する点を画像処理により検出すること
で、光透過領域10と半遮光領域12の境界を検知し、
更に、この境界と領域ABCDの辺との交点EFを検知
する。図9の(A)においては、辺BC上に交点Eが、
辺AD上に交点Fが検知された例を示している。
【0077】次に、修正されたハーフトーン方式位相シ
フトマスクによって得られるレジスト材料への転写パタ
ーン形状が、欠陥領域が無い場合のハーフトーン方式位
相シフトマスクによって得られるレジスト材料への転写
パターン形状と略一致するように、光透過領域10の一
辺XYから光透過領域の中央部に向かって延在させるべ
き、修正領域16に隣接する光透過領域の一部10Aの
長さ(EG及びFH)、及び必要に応じて遮光体の振幅
透過率を求める。そのためには、AF、AB、BE、E
Fの長さに基づき、予めシミュレーションあるいは計算
や実験等によって求められた光強度分布に基づくデータ
からシミュレーションあるいは計算によってEG及びF
Hの長さ等、修正領域16に隣接する光透過領域の一部
10Aの位置及び形状、及び必要に応じて遮光体の振幅
透過率を求める。実施例−3においてはEG=FH=
0.2μmが得られた(図9の(B)参照)。
【0078】集束イオンビームによる修正領域16及び
光透過領域の一部10Aの形成においては、一般に集束
イオンビームの走査範囲よりも形成されるこれらの領域
の面積が大きくなる。それ故、領域ABGHを形成する
ための集束イオンビームの走査領域IJKL(図9の
(B)参照)を予めシミュレーションあるいは計算や実
験によって求められたデータによって算出しておく。
【0079】こうして、修正領域16に隣接する光透過
領域の一部10Aの位置及び形状、更に必要に応じて遮
光体の振幅透過率を選択する。そして、実施例−1と同
様の方法で、修正領域16、及び修正領域16に隣接す
る光透過領域の一部10Aを、レジスト材料を感光させ
ない振幅透過率を有する遮光体30で被覆する。
【0080】あるいは又、AF、AB、BE、EFの長
さに基づき、予めシミュレーションあるいは計算や実験
等によって求められた光強度分布に基づくデータからシ
ミュレーションあるいは計算によってEG及びFHの長
さ等、修正領域16に隣接する光透過領域の一部10A
の位置及び形状、及び必要に応じて第2の遮光体34の
振幅透過率を求める。そして、実施例−2と同様の方法
で、修正領域16を第1の遮光体32で被覆し、修正領
域16に隣接する光透過領域の一部10Aを第2の遮光
体34で被覆する。
【0081】その結果、修正後のハーフトーン方式位相
シフトマスクにおいては、レジスト材料への転写パター
ン線幅の変動を所望の線幅に対して5%以下に抑えた良
好な転写パターンを得ることができた。
【0082】尚、欠陥領域14の観察、修正のためにC
rの2次イオンを用いたが、画像データ取得手段はこれ
に限定されるものではなく、画像データが取得し得るな
らばCr以外の元素あるいは分子の2次イオン、あるい
は2次電子を用いてもよい。
【0083】また、実施例−3においては孤立ラインに
発生した欠陥領域14に対する修正を例にとり説明した
が、孤立ラインに限定されるものではなく、極めて容易
に各種のデバイスパターン全てに実施例−3を適用でき
る。また、欠陥領域14が必ずしもパターンに隣接して
いなくてもよく、パターンの近傍にあってもよい。更
に、欠陥領域14の大きさあるいは形状に依存して、領
域ABCDを設定すればよく、汎用性が極めて大きい。
また、ハーフトーン方式位相シフトマスクの2次元画像
形状を得る手段として光学顕微鏡や、走査型電子顕微鏡
を用いてもよい。
【0084】実施例−3にて説明した本発明の第2の態
様に係るハーフトーン方式位相シフトマスクの修正方法
は、実施例−1及び実施例−2のみならず、以下に説明
する実施例−4〜実施例−6にも適用することができ
る。
【0085】(実施例−4)実施例−4は、実施例−1
の変形である。実施例−4が実施例−1と異なる点は、
欠陥領域14の欠陥の形態が相違している点にある。即
ち、この欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光領域と比較
して、振幅透過率が異なる。欠陥領域14の修正方法は
実施例−1と同様である。以下、図10〜図13を参照
して、主に欠陥領域14について説明する。
【0086】図10の(A)に模式的な一部平面図を示
すように、ハーフトーン方式位相シフトマスク1には、
コンタクトホールパターンである正方形の光透過領域1
0、及び半遮光領域12が形成されている。尚、半遮光
領域12には斜線を付した。また、正方形の光透過領域
10の一辺XYに隣接して欠陥領域14が存在する。図
10の線B−Bに沿ったハーフトーン方式位相シフトマ
スクの模式的な一部切断図を図10の(B)に示す。図
中、20は例えば石英から成る基板、22は半遮光領域
12を構成するクロムから成る半遮光層である。光透過
領域10は、基板20をエッチングすることによって基
板に形成された深さdの凹部である。
【0087】正方形の光透過領域10の大きさを、5倍
レティクル上で1.85μm×1.85μmとした。ま
た、半遮光領域12の振幅透過率を約40%とし、光透
過領域10を通過した光と、半遮光領域12を通過した
光との位相差を180゜とした。
【0088】欠陥領域14の大きさは、5倍レティクル
上で1.85μm×1.85μmとした。また、欠陥領
域14の振幅透過率を100%、欠陥領域14を通過し
た光と光透過領域10を通過した光の位相差を180゜
とした。実施例−4においては、図10の(B)に破線
で示した欠陥領域14は、半遮光層22の一部分が欠落
した形態の欠陥であり、欠陥の無い半遮光領域と比較し
て、振幅透過率が異なる。このような欠陥領域14は、
半遮光領域12及び基板20をエッチングして光透過領
域10を形成する際に発生し易い。
【0089】このような欠陥領域14を有するハーフト
ーン方式位相シフトマスクを用いて、波長248nm、
NAが0.45、パーシャルコヒーレンシーが0.3の
露光装置で、1/5に縮小露光すると、ハーフトーン方
式位相シフトマスク1を透過した光の光強度分布は、ウ
エハに形成されたレジスト材料上において、図12に示
す光強度分布となった。光透過領域10を透過する光に
よるピークP1と、欠陥領域14を通過した光によるピ
ークP2の2つのピークが光強度分布には認められた。
【0090】光強度が0.3のときの光強度分布曲線の
幅をコンタクトホールパターン幅と規定すると、欠陥領
域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマスクか
ら得られるコンタクトホールパターン幅は0.27μm
であり、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフ
トマスクから得られるコンタクトホールパターン幅0.
3μmと比較して、0.03μm減少していた。また、
欠陥領域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマ
スク1から得られる光強度分布曲線のピークP1の中心
は、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフトマ
スクから得られる光強度分布曲線のピークの中心から
0.03μmずれていた。更に、ピークP2に起因し
て、ウエハに形成されたレジスト材料には不要なパター
ンが形成された。
【0091】修正後のハーフトーン方式位相シフトマス
ク1Aを図11に示す。図11の(A)の模式的な一部
平面図、及び図11の(B)の模式的な一部切断図に示
すように、欠陥領域14を含み且つ欠陥領域より大きい
修正領域16(図11では斜線を付した)は、レジスト
材料を感光させない振幅透過率を有する遮光体30で被
覆されている。更に、修正領域16に隣接する光透過領
域の一部10Aが、同じ遮光体30で被覆されている。
遮光体30は炭素から成り、振幅透過率はほぼ0%であ
る。尚、図11の(B)は、図11の(A)の線B−B
に沿った切断図である。また、修正領域16及び光透過
領域の一部10Aの大きさは実施例−1と同様とした。
【0092】このような遮光体30を形成することによ
って、図3の(B)にて示したと同様の光強度分布が得
られた。この場合、コンタクトホールパターン幅は0.
301μmとなり、所望のコンタクトホールパターン幅
(0.3μm)に良く一致した。また、この光強度分布
曲線のピークの中心と、欠陥領域14の無いハーフトー
ン方式位相シフトマスクから得られる光強度分布曲線の
ピークの中心との差も0.01μm未満となった。ま
た、不要なピークの存在は認められなかった。
【0093】実施例−4における修正工程は実施例−1
の工程と同様であり詳細は省略する。
【0094】実際、このように修正された実施例−4の
ハーフトーン方式位相シフトマスクを用いて、ハーフト
ーン方式位相シフトマスクに形成されたパターン形状を
ウエハに形成されたレジスト材料に転写し、コンタクト
ホールパターン幅を電子ビーム寸法測長装置を用いて測
定したところ、所望のコンタクトホールパターン幅が得
られていることが確認された。また、コンタクトホール
パターン幅は光強度分布から得られるコンタクトホール
パターン幅と一致していることも確認された。
【0095】(実施例−4の変形[その1])実施例−
4にて説明した欠陥領域14を、実施例−2にて説明し
た修正方法で修正することもできる。
【0096】実施例−4に示した欠陥領域と同様の欠陥
領域を有するコンタクトホールパターン(図10参照)
に対して、図13の模式的な一部平面図及び一部切断図
に示すように、修正領域16をレジスト材料を感光させ
ない振幅透過率を有する第1の遮光体32で被覆する。
また、修正領域に隣接する光透過領域の一部10Aを、
第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅透過率
を有する第2の遮光体34で被覆する。実施例−2と同
様に、第1の遮光体32は炭素から成り、振幅透過率を
ほぼ0%とした。また、第2の遮光体34も炭素から成
り、振幅透過率を約20%とした。第1の遮光体32と
第2の遮光体34の厚さをそれぞれ300nm及び15
0nmとすることによって振幅透過率を変えている。
【0097】欠陥領域14の修正は実施例−2と同様に
行うことができ、詳細な説明は省略する。尚、修正領域
16の大きさを2.0μm×2.0μmの大きさとし
た。また、光透過領域の一部10Aは、光透過領域10
の一辺から0.7μmだけ光透過領域の中央部に向かっ
て延在している。こうして、欠陥領域14が修正された
ハーフトーン方式位相シフトマスク1Bを得ることがで
きる。
【0098】修正裕度を得るために欠陥領域14以外の
欠陥の無い半遮光領域12の一部分の上にも第1の遮光
体32を形成しているが、光透過領域10の一部10A
を被覆する第2の遮光体34の振幅透過率及び幅等を制
御することによって、光強度分布が所望の転写パターン
形状に近づき、所望のコンタクトホールパターン幅が得
られる。
【0099】(実施例−4の変形[その2])この実施
例−4の変形は、実施例−4のハーフトーン方式位相シ
フトマスクと異なる構造を有する。この実施例−4の変
形を、図14及び図15に模式的な一部切断図で示す。
尚、これらの切断図は、図11の(A)の線B−Bに沿
った切断図である。欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光
領域と比較して、振幅透過率が異なる。
【0100】図14に示したハーフトーン方式位相シフ
トマスクは、図5の(A)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクと同様に、例えば石英から成る基板2
0、及びその上に形成された半遮光領域12から成る。
半遮光領域12は、クロムから成る半遮光層22、及び
その上に形成された例えばSOGから成る光透過物質層
26(所謂シフター)から構成されている。光透過領域
10を通過した光と半遮光領域12を通過した光との位
相差は、例えば180゜である。図14の(A)に示し
た欠陥領域14は、半遮光層22の一部分が欠落した形
態の欠陥である。このような欠陥領域14は、基板20
上に形成された半遮光層22及び光透過物質層26をエ
ッチングして光透過領域10を形成する際発生し易い。
【0101】図14の(A)に示したハーフトーン方式
位相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正した
ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断
図を、図14の(B)に示す。また、実施例−2と同様
の方法で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を、図14の(C)に示す。
【0102】図15に示したハーフトーン方式位相シフ
トマスクは、例えば石英から成る基板20、及びその上
に形成された半遮光領域12から成る。半遮光領域12
は、クロムから成る半遮光層22、及び半遮光層22と
基板20の間に形成された例えばSOGから成る光透過
物質層26(所謂シフター)から構成されている。光透
過領域10を通過した光と半遮光領域12を通過した光
との位相差は、例えば180゜である。欠陥領域14
は、半遮光層22の一部分が欠落した形態の欠陥であ
る。このような欠陥領域14は、基板20上に形成され
た半遮光層22及び光透過物質層26をエッチングして
光透過領域10を形成する際発生し易い。
【0103】図15の(A)に示したハーフトーン方式
位相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正した
ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断
図を、図15の(B)に示す。また、実施例−2と同様
の方法で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を、図15の(C)に示す。
【0104】(実施例−5)実施例−5は、実施例−4
の変形である。実施例−5が実施例−4と異なる点は、
欠陥領域14の欠陥の形態が相違している点にある。具
体的には、欠陥領域14における半遮光層22の厚さが
他の部分と比べて厚い。欠陥領域14の修正方法は実施
例−1と同様である。以下、図16〜図18を参照し
て、主に欠陥領域14について説明する。
【0105】図16の(A)に模式的な一部平面図を示
すように、ハーフトーン方式位相シフトマスク1には、
コンタクトホールパターンである正方形の光透過領域1
0、及び半遮光領域12が形成されている。尚、半遮光
領域12には斜線を付した。また、正方形の光透過領域
10の一辺XYに隣接して欠陥領域14が存在する。図
16の線B−B及びC−Cに沿ったハーフトーン方式位
相シフトマスクの模式的な一部切断図を図16の(B)
及び(C)に示す。図中、20は例えば石英から成る基
板、22は半遮光領域12を構成するクロムから成る半
遮光層である。光透過領域10は、基板に形成された深
さdの凹部である。
【0106】正方形の光透過領域10の大きさを、5倍
レティクル上で1.85μm×1.85μmとした。ま
た、半遮光領域12の振幅透過率を約40%とし、光透
過領域10を通過した光と半遮光領域12を通過した光
との位相差を180゜とした。
【0107】欠陥領域14の大きさは、5倍レティクル
上で1.0μm×1.0μmとした。また、欠陥領域1
4の振幅透過率をほぼ0%、欠陥領域14を通過した光
と光透過領域10を通過した光の位相差を180゜とし
た。実施例−5においては、図16の(C)に破線で示
した欠陥領域14は、半遮光層22が他の部分と比べて
厚い形態の欠陥であり、欠陥の無い半遮光領域と比較し
て、振幅透過率が異なる。このような欠陥領域14は、
半遮光層22の成膜時の成膜条件等のばらつきによって
発生し易い。
【0108】このような欠陥領域14を有するハーフト
ーン方式位相シフトマスクを用いて、波長248nm、
NAが0.45、パーシャルコヒーレンシーが0.3の
露光装置で、1/5に縮小露光すると、ハーフトーン方
式位相シフトマスクを透過した光の光強度分布は、ウエ
ハに形成されたレジスト材料上において、図18に示す
光強度分布となった。
【0109】光強度が0.3のときの光強度分布曲線の
幅をコンタクトホールパターン幅と規定すると、欠陥領
域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマスク1
から得られるコンタクトホールパターン幅は0.34μ
mであり、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シ
フトマスクから得られるコンタクトホールパターン幅
0.3μmと比較して、0.04μm増加していた。ま
た、欠陥領域14が存在するハーフトーン方式位相シフ
トマスクから得られる光強度分布曲線のピークの中心
は、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフトマ
スクから得られる光強度分布曲線のピークの中心から
0.02μmずれていた。
【0110】修正後のハーフトーン方式位相シフトマス
ク1Aを図17に示す。図17の(A)の模式的な一部
平面図、及び図17の(B)及び(C)の模式的な一部
切断図に示すように、欠陥領域14を含み且つ欠陥領域
より大きい修正領域16(図17では斜線を付した)
は、レジスト材料を感光させない振幅透過率を有する遮
光体30で被覆されている。更に、修正領域16に隣接
する光透過領域の一部10Aが、同じ遮光体30で被覆
されている。遮光体30は炭素から成り、振幅透過率は
ほぼ0%である。尚、図17の(B)及び(C)は、図
17の(A)の線B−B及びC−Cに沿った切断図であ
る。尚、修正領域16及び光透過領域の一部10Aの大
きさは実施例−1と同様とした。
【0111】このような遮光体30を形成することによ
って、図3の(B)にて示したと同様の光強度分布が得
られた。この場合、コンタクトホールパターン幅は0.
301μmとなり、所望のコンタクトホールパターン幅
(0.3μm)に良く一致した。また、この光強度分布
曲線のピークの中心と、欠陥領域14の無いハーフトー
ン方式位相シフトマスクから得られる光強度分布曲線の
ピークの中心との差も0.01μm未満となった。
【0112】実施例−5における修正工程は実施例−1
の工程と同様であり詳細は省略する。
【0113】(実施例−5の変形[その1])実施例−
5にて説明した欠陥領域14を、実施例−2にて説明し
た修正方法で修正することもできる。
【0114】実施例−5に示した欠陥領域と同様の欠陥
領域を有するコンタクトホールパターン(図16参照)
に対して、図19の模式的な一部平面図及び一部切断図
に示すように、修正領域16をレジスト材料を感光させ
ない振幅透過率を有する第1の遮光体32で被覆する。
また、修正領域に隣接する光透過領域の一部10Aを、
第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅透過率
を有する第2の遮光体34で被覆する。実施例−2と同
様に、第1の遮光体32は炭素から成り、振幅透過率を
ほぼ0%とした。また、第2の遮光体34も炭素から成
り、振幅透過率を約20%とした。第1の遮光体32と
第2の遮光体34の厚さをそれぞれ300nm及び15
0nmとすることによって振幅透過率を変えている。
【0115】欠陥領域14の修正は実施例−2と同様に
行うことができ、詳細な説明は省略する。尚、修正領域
16の大きさを2.0μm×2.0μmの大きさとし
た。また、光透過領域の一部10Aは、光透過領域10
の一辺から0.7μmだけ光透過領域の中央部に向かっ
て延在している。こうして、欠陥領域14が修正された
ハーフトーン方式位相シフトマスク1Bを得ることがで
きる。
【0116】修正裕度を得るために欠陥領域14以外の
欠陥の無い半遮光領域12の一部分の上にも第1の遮光
体32を形成しているが、光透過領域の一部10Aを被
覆する第2の遮光体34の振幅透過率及び幅等を制御す
ることによって、光強度分布が所望の転写パターン形状
に近づき、所望のコンタクトホールパターン幅が得られ
る。
【0117】欠陥領域14における半遮光層22の厚さ
が他の部分と比べて厚い例を挙げて、実施例−5あるい
はその変形を説明したが、欠陥領域14における半遮光
層22の厚さが他の部分と比べて薄い場合にも、実施例
−5あるいはその変形と全く同様の方法で修正すること
ができる。
【0118】(実施例−5の変形[その2])この実施
例−5の変形は、実施例−5のハーフトーン方式位相シ
フトマスクと異なる構造を有する。この実施例−5の変
形を、図20及び図21に模式的な一部切断図で示す。
尚、これらの切断図は、図16の(A)の線C−Cに沿
った切断図である。破線で示した欠陥領域14は、欠陥
の無い半遮光領域と比較して、振幅透過率が異なる。
【0119】図20に示したハーフトーン方式位相シフ
トマスクは、例えば石英から成る基板20、及びその上
に形成された半遮光領域12から成る。半遮光領域12
は、クロムから成る半遮光層22、及びその上に形成さ
れた例えばSOGから成る光透過物質層26(所謂シフ
ター)から構成されている。光透過領域10を通過した
光と半遮光領域12を通過した光との位相差は、例えば
180゜である。図20の(A)に破線で示した欠陥領
域14は、半遮光層22の一部が厚く振幅透過率が異な
る形態の欠陥である。このような欠陥領域14は、基板
20上に半遮光層22を形成する際発生し易い。
【0120】図20の(A)に示したハーフトーン方式
位相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正した
ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断
図を、図20の(B)に示す。また、実施例−2と同様
の方法で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を、図20の(C)に示す。
【0121】図21に示したハーフトーン方式位相シフ
トマスクは、例えば石英から成る基板20、及びその上
に形成された半遮光領域12から成る。半遮光領域12
は、クロムから成る半遮光層22、及び半遮光層22と
基板20の間に形成された例えばSOGから成る光透過
物質層26(所謂シフター)から構成されている。光透
過領域10を通過した光と半遮光領域12を通過した光
との位相差は、例えば180゜である。図21の(A)
に破線で示した欠陥領域14も、半遮光層22の一部が
厚く振幅透過率が異なる形態の欠陥である。このような
欠陥領域14は、基板20上に半遮光層22を形成する
際発生し易い。
【0122】図21の(A)に示したハーフトーン方式
位相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正した
ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断
図を、図21の(B)に示す。また、実施例−2と同様
の方法で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を、図21の(C)に示す。
【0123】(実施例−6)実施例−6におけるハーフ
トーン方式位相シフトマスクにおける欠陥は、実施例−
1、実施例−2、実施例−4及び実施例−5にて説明し
たハーフトーン方式位相シフトマスクにおける欠陥(少
なくとも半遮光領域12を構成する半遮光層22の欠
陥)と形態が異なる。
【0124】実施例−6のハーフトーン方式位相シフト
マスクにおける半遮光領域12は、基板20上に形成さ
れた半遮光層22及びその上に形成された光透過物質層
26から成り、あるいは、基板20上に形成された光透
過物質層26及びその上に形成された半遮光層22から
成る。そして、欠陥の形態は、光透過物質層26の一部
分欠落、あるいは光透過物質層26の厚さの相違であ
る。即ち、欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光領域と比
較して、光の位相が異なる。
【0125】図22に、実施例−6のハーフトーン方式
位相シフトマスクの模式的な一部切断図を示す。尚、図
22の(B)及び(C)の切断図は、図22の(A)の
線B−B及びC−Cに沿った切断図である。破線で示し
た欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光領域と比較して、
位相が異なる。
【0126】図22に示したハーフトーン方式位相シフ
トマスクは、例えば石英から成る基板20、及びその上
に形成された半遮光領域12から成る。半遮光領域12
は、クロムから成る半遮光層22、及びその上に形成さ
れた例えばSOGから成る光透過物質層26(所謂シフ
ター)から構成されている。光透過領域10を通過した
光と半遮光領域12を通過した光との位相差は、例えば
180゜である。光透過物質層26の厚さdは、露光光
の波長をλ、光透過物質層の屈折率をnとした場合、d
=λ/(2(n−1))を満足する値である。
【0127】図22の(C)に破線で示した欠陥領域1
4は、光透過物質層26の一部分が欠落した形態の欠陥
である。このような欠陥領域14は、基板20上に形成
された半遮光層22及び光透過物質層26をエッチング
して光透過領域10を形成する際発生し易い。
【0128】正方形の光透過領域10の大きさを、5倍
レティクル上で1.85μm×1.85μmとした。ま
た、半遮光領域12の振幅透過率を約40%とし、光透
過領域10を通過した光と半遮光領域12を通過した光
との位相差を180゜とした。
【0129】欠陥領域14の大きさは、5倍レティクル
上で1.0μm×1.0μmとした。また、欠陥領域1
4の振幅透過率を約40%、欠陥領域14を通過した光
と光透過領域10を通過した光との位相差を0゜とし
た。
【0130】このような欠陥領域14を有するハーフト
ーン方式位相シフトマスク1を用いて、波長248n
m、NAが0.45、パーシャルコヒーレンシーが0.
3の露光装置で、1/5に縮小露光すると、ハーフトー
ン方式位相シフトマスク1を透過した光の光強度分布
は、ウエハに形成されたレジスト材料上において、図2
7の(A)に示す光強度分布となった。
【0131】光強度が0.3のときの光強度分布曲線の
幅をコンタクトホールパターン幅と規定すると、欠陥領
域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマスクか
ら得られたコンタクトホールパターン幅は0.36μm
であり、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフ
トマスクから得られたコンタクトホールパターン幅0.
3μmと比較して、0.06μm増加していた。また、
欠陥領域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマ
スクから得られた光強度分布曲線のピークの中心は、欠
陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフトマスクか
ら得られた光強度分布曲線のピークの中心から0.03
μmずれていた。
【0132】実施例−1と同様の修正方法による修正後
のハーフトーン方式位相シフトマスク1Aを図23に示
す。図23の(A)の模式的な一部平面図、及び図2の
(B)及び(C)の模式的な一部切断図に示すように、
欠陥領域14を含み且つ欠陥領域より大きい修正領域1
6(図23では斜線を付した)は、レジスト材料を感光
させない振幅透過率を有する遮光体30で被覆されてい
る。更に、修正領域16に隣接する光透過領域の一部1
0Aが、同じ遮光体30で被覆されている。遮光体30
は炭素から成り、振幅透過率はほぼ0%である。尚、図
23の(B)及び(C)は、図23の(A)の線B−B
及びC−Cに沿った切断図である。尚、修正領域16及
び光透過領域の一部10Aの大きさは実施例−1と同様
とした。
【0133】このような遮光体30を形成することによ
って、図3の(B)に示したと同様の光強度分布が得ら
れ、この場合、コンタクトホールパターン幅は0.30
1μmとなり、所望のコンタクトホールパターン幅
(0.3μm)に良く一致した。また、この光強度分布
曲線のピークの中心と、欠陥領域14の無いハーフトー
ン方式位相シフトマスクから得られる光強度分布曲線の
ピークの中心との差も0.01μm未満となった。
【0134】この実施例−6における欠陥領域14の修
正は実施例−1と同様とすることができ、詳細な説明は
省略する。
【0135】(実施例−6の変形[その1])図22に
示した欠陥領域14を、実施例−2と同様の方法で修正
することができる。このような実施例−2と同様の方法
で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的
な一部切断図を、図24の(A)に示す。
【0136】(実施例−6の変形[その2])図24の
(B)及び(C)に、実施例−6の別の変形により修正
されたハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一
部切断図を示す。図24の(B)及び(C)の切断図
は、図22の(A)の線C−Cに沿った切断図である。
欠陥領域14は、欠陥の無い半遮光領域と比較して、位
相が異なる。具体的には、光透過物質層26の厚さが他
の部分とは異なる。このような欠陥領域14は、光透過
物質層26を形成する際発生し易い。
【0137】図24の(B)の切断図は、実施例−1の
修正方法に基づいて欠陥領域14を修正した例であり、
図24の(C)の切断図は、実施例−2の修正方法に基
づいて欠陥領域14を修正した例である。
【0138】正方形の光透過領域10の大きさを、5倍
レティクル上で1.85μm×1.85μmとした。ま
た、半遮光領域12の振幅透過率を約40%とし、光透
過領域10を通過した光と半遮光領域12を通過した光
との位相差を180゜とした。
【0139】欠陥領域14の大きさは、5倍レティクル
上で1.0μm×1.0μmとした。また、欠陥領域1
4の振幅透過率を約40%、欠陥領域14を通過した光
と光透過領域10を通過した光との位相差を90゜とし
た。
【0140】このような欠陥領域14を有するハーフト
ーン方式位相シフトマスク1を用いて、波長248n
m、NAが0.45、パーシャルコヒーレンシーが0.
3の露光装置で、1/5に縮小露光すると、ハーフトー
ン方式位相シフトマスク1を透過した光の光強度分布
は、ウエハに形成されたレジスト材料上において、図2
7の(B)に示す光強度分布となった。
【0141】光強度が0.3のときの光強度分布曲線の
幅をコンタクトホールパターン幅と規定すると、欠陥領
域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマスクか
ら得られたコンタクトホールパターン幅は0.34μm
であり、欠陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフ
トマスクから得られたコンタクトホールパターン幅0.
3μmと比較して、0.04μm増加していた。また、
欠陥領域14が存在するハーフトーン方式位相シフトマ
スクから得られた光強度分布曲線のピークの中心は、欠
陥領域14の無いハーフトーン方式位相シフトマスクか
ら得られた光強度分布曲線のピークの中心から0.02
μmずれていた。
【0142】実施例−1の修正方法に基づいて欠陥領域
14を修正した場合(図24の(B)参照)、あるい
は、実施例−2の修正方法に基づいて欠陥領域14を修
正した場合(図24の(C)参照)、図3の(B)に示
したと同様の光強度分布が得られ、この場合、コンタク
トホールパターン幅は0.301μmとなり、所望のコ
ンタクトホールパターン幅(0.3μm)に良く一致し
た。また、この光強度分布曲線のピークの中心と、欠陥
領域14の無いハーフトーン方式位相シフトマスクから
得られる光強度分布曲線のピークの中心との差も0.0
1μm未満となった。
【0143】この実施例−6における欠陥領域14の修
正は実施例−1又は実施例−2と同様とすることがで
き、詳細な説明は省略する。
【0144】(実施例−6の変形[その3])この実施
例−6の変形は、実施例−6の変形[その1]とハーフ
トーン方式位相シフトマスクの構造が異なることを除
き、実施例−6の変形[その1]と実質的には同一であ
る。このハーフトーン方式位相シフトマスクは、例えば
石英から成る基板20、及びその上に形成された半遮光
領域12から成る。半遮光領域12は、クロムから成る
半遮光層22、及び半遮光層22と基板20の間に形成
された例えばSOGから成る光透過物質層26(所謂シ
フター)から構成されている。光透過領域10を通過し
た光と半遮光領域12を通過した光との位相差は、例え
ば180゜である。欠陥領域14は、光透過物質層26
の一部分が欠落した形態の欠陥である。このような欠陥
領域14は、基板20上に形成された半遮光層22及び
光透過物質層26をエッチングして光透過領域10を形
成する際発生し易い。
【0145】図25の(A)に示したハーフトーン方式
位相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正した
ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断
図を、図25の(B)に示す。また、実施例−2と同様
の方法で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を、図25の(C)に示す。
【0146】(実施例−6の変形[その4])この実施
例−6の変形のハーフトーン方式位相シフトマスクは、
実施例−6の変形[その3]と同様の構造を有する。こ
のハーフトーン方式位相シフトマスクにおける欠陥の形
態は、実施例−6の変形[その2]と実質的には同一で
ある。
【0147】図26の(A)に示したハーフトーン方式
位相シフトマスクを実施例−1と同様の方法で修正した
ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な一部切断
図を、図26の(B)に示す。また、実施例−2と同様
の方法で修正したハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部切断図を、図26の(C)に示す。
【0148】尚、実施例−6の一部においては、光透過
物質層26が厚い場合を例にとり説明したが、光透過物
質層26が薄い場合にも同様にして修正することができ
る。
【0149】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した条件や数値は例示であり、
適宜変更することができる。光透過領域10及び欠陥領
域14の形状や大きさは例示である。
【0150】修正領域16、あるいは修正領域16に隣
接する光透過領域の一部10Aの大きさ、遮光部の振幅
透過率等を、欠陥領域の大きさ、形状や位置、露光波
長、露光条件等によって適宜変更することができる。転
写パターン形状に影響がなければ、場合によっては、欠
陥領域14の一部分が修正領域16からはみ出していて
もよい。
【0151】各実施例においては、コンタクトホールパ
ターンに隣接した欠陥領域14に関して説明したが、本
発明はコンタクトホールパターンに限定されるものでは
ない。極めて容易に各種のデバイスパターン全てに本発
明を適用できる。また、欠陥領域14は、必ずしも光透
過領域10に隣接していなくてもよく、図28あるいは
図29に例示するように、光透過領域10の近傍に存在
してもよい。
【0152】図28は、図11に示したと同様の欠陥形
態であり、欠陥領域14を含むハーフトーン方式位相シ
フトマスク1の模式的な一部平面図を図28の(A)
に、また、一部切断図を図28の(B)に示す。実施例
−1と同様の方法で修正したハーフトーン方式位相シフ
トマスク1Aの一部接断図を図28の(C)に示す。
【0153】図29は、図17に示したと同様の欠陥形
態であり、欠陥領域14を含むハーフトーン方式位相シ
フトマスク1の模式的な一部平面図を図29の(A)
に、また、一部切断図を図29の(B)に示す。実施例
−1と同様の方法で修正したハーフトーン方式位相シフ
トマスク1Aの一部接断図を図29の(C)に、実施例
−2と同様の方法で修正したハーフトーン方式位相シフ
トマスク1Bの一部接断図を図29の(D)に示す。
【0154】欠陥領域の位置あるいは形状等に依存し
て、遮光体30あるいは第1及び第2の遮光体32,3
4の形成領域を適宜設定すればよい。この場合、修正領
域16、及び修正領域16に近接した光透過領域の一部
10Aの上に形成される遮光体30あるいは第1及び第
2の遮光体32,34は、図28の(C)に示すように
一体化されていても、図29の(C)あるいは(D)に
示すように別々であってもよい。
【0155】遮光体の形成手段として、レーザービーム
あるいは電子ビーム等を使用しても良いが、望ましくは
集束イオンビームを用いることで制御良く遮光体を形成
できる。遮光体の形成においては収束イオンビームとし
てGa+イオンビームを用いたが、イオンビームはこれ
に限定されるものではなく、遮光体を形成できるイオン
ビームであれば如何なるイオンビームをも用いることが
できる。また、遮光体を形成するために、炭素含有ガス
としてピレンガスを用いたが、ピレンガスに限定される
ものでなく、炭素を含有するガスならば如何なるガスを
も用いることができる。
【0156】半遮光層はクロム以外にも光を適当量遮光
することができる材料から構成することができる。ま
た、遮光体として炭素以外にも、例えばクロム、酸化ク
ロム、クロム上に積層された酸化クロム、高融点金属
(W、Mo、Be等)等の遮光機能を有する任意の材料
から構成することができ、形成方法は使用する材料に依
存して適宜選択することができる。例えば、遮光体を、
レーザCVD法にて形成したCr、Mo、Wあるいはこ
れらの酸化物から構成することができる。光透過物質層
26もSOGに限定されず、ポリメチルメタクリレー
ト、フッ化マグネシウム、二酸化チタン、ポリイミド樹
脂、二酸化珪素、酸化インジウム、SiO2、SiN、
各種レジスト等、透明な材料であればよい。
【0157】半遮光領域12の振幅透過率は40%に限
定されるものではなく、0%よりも大きく且つ55%よ
り小さい値であればよい。修正領域16に隣接する光透
過領域の一部10A上に形成する第2の遮光体34の振
幅透過率は20%に限定されるものではなく、0%より
も大きく且つ100%より小さい値であればよく、0%
よりも大きく50%よりも小さい振幅透過率を選択する
ことが望ましい。尚、振幅透過率の測定は、株式会社日
立製作所製スペクトルフォトメーターU−3200を用
いて測定した。尚、露光波長において光透過領域を透過
した光の強度を1としたときの透過光強度を測定し、こ
れを光強度透過率とする。振幅透過率は、光強度透過率
の平方根になる。
【0158】実施例−1等においては、修正領域16
上、及び修正領域16に隣接する光透過領域の一部10
A上に形成する遮光体30の振幅透過率を同じとした。
また、実施例−2等においては、修正領域16に隣接す
る光透過領域の一部10A上に形成する第2の遮光体3
4と、修正領域16上に形成する第1の遮光体32の振
幅透過率を変化させた。しかしながら、これらの遮光体
の振幅透過率を適宜連続的に変化させても同様の効果が
得られる。
【0159】
【発明の効果】本発明においては、欠陥領域の大きさや
形状に厳密に依存すること無く欠陥領域を修正すること
ができる。即ち、通常の修正精度において高い修正裕度
にて欠陥領域を修正することができる。また、欠陥の形
態に関係無く欠陥領域を修正することができる。しか
も、光露光による欠陥領域のレジスト材料へ転写及び焦
点深度の劣化を防ぐことができる。
【0160】また、修正領域に隣接若しくは近接する光
透過領域の一部を遮光体で被覆するので、単に修正領域
のみを遮光体で被覆した場合に生じる転写パターン形状
の所望のパターン形状からの変化を補正することができ
る。しかも、遮光体の幅や位置あるいは透過率、更には
これらすべてを精確に制御することで、精確に所望の転
写パターン形状及び十分な焦点深度が得ることができ
る。
【0161】更には、修正領域に対して適切な遮光体の
位置及び大きさを予め実験や計算等により求め、且つ遮
光体の得られた位置及び大きさを精確に制御すること
で、所望の転写パターン形状を効率良く精確に得ること
ができる。
【0162】本発明により、容易且つ簡便にハーフトー
ン方式位相シフトマスクを修正することができ、ハーフ
トーン方式位相シフトマスク作製のスループットが向上
し、コストも削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例−1における欠陥領域を含むハーフトー
ン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図2】実施例−1における欠陥領域が修正されたハー
フトーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図3】修正前のハーフトーン方式位相シフトマスク、
及び実施例−1における修正後のハーフトーン方式位相
シフトマスクを通過した光の光強度分布を示す図であ
る。
【図4】実施例−1における修正領域を示す図である。
【図5】図1に示した構造とは別の構造を有する実施例
−1の修正前及び修正後のハーフトーン方式位相シフト
マスクの模式的な一部切断図である。
【図6】実施例−2における欠陥領域が修正されたハー
フトーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図7】実施例−2における修正後のハーフトーン方式
位相シフトマスクを通過した光の光強度分布を示す図で
ある。
【図8】図6に示した構造とは別の構造を有する実施例
−2の修正前及び修正後のハーフトーン方式位相シフト
マスクの模式的な一部切断図である。
【図9】実施例−3における欠陥領域を含むハーフトー
ン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図10】実施例−4における欠陥領域を含むハーフト
ーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図11】実施例−1にて説明した修正方法に基づき修
正された、実施例−4における欠陥領域が修正されたハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図12】実施例−4における修正前のハーフトーン方
式位相シフトマスクを通過した光の光強度分布を示す図
である。
【図13】実施例−2にて説明した修正方法に基づき修
正された、実施例−4の修正後のハーフトーン方式位相
シフトマスクの模式図である。
【図14】図10に示した構造とは別の構造を有する実
施例−4の修正前及び修正後のハーフトーン方式位相シ
フトマスクの模式的な一部切断図である。
【図15】図14に示した構造とは別の構造を有する実
施例−4の修正前及び修正後のハーフトーン方式位相シ
フトマスクの模式的な一部切断図である。
【図16】実施例−5における欠陥領域を含むハーフト
ーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図17】実施例−1にて説明した修正方法に基づき修
正された、実施例−5における欠陥領域が修正されたハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図18】実施例−5における修正前のハーフトーン方
式位相シフトマスクを通過した光の光強度分布を示す図
である。
【図19】実施例−2にて説明した修正方法に基づき修
正された、実施例−5の修正後のハーフトーン方式位相
シフトマスクの模式図である。
【図20】図16に示した構造とは別の構造を有する実
施例−5の修正前及び修正後のハーフトーン方式位相シ
フトマスクの模式的な一部切断図である。
【図21】図20に示した構造とは別の構造を有する実
施例−5の修正前及び修正後のハーフトーン方式位相シ
フトマスクの模式的な一部切断図である。
【図22】実施例−6における欠陥領域を含むハーフト
ーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図23】実施例−1にて説明した修正方法に基づき修
正された、実施例−6における欠陥領域が修正されたハ
ーフトーン方式位相シフトマスクの模式図である。
【図24】実施例−1及び実施例−2にて説明した修正
方法に基づき修正された、実施例−6における欠陥領域
が修正されたハーフトーン方式位相シフトマスクの模式
図である。
【図25】実施例−1及び実施例−2にて説明した修正
方法に基づき修正された、実施例−6における欠陥領域
が修正されたハーフトーン方式位相シフトマスクの模式
図である。
【図26】実施例−1及び実施例−2にて説明した修正
方法に基づき修正された、実施例−6における欠陥領域
が修正されたハーフトーン方式位相シフトマスクの模式
図である。
【図27】実施例−6における修正前のハーフトーン方
式位相シフトマスクを通過した光の光強度分布を示す図
である。
【図28】欠陥領域14が光透過領域10の近傍に存在
している場合の欠陥及びその修正を示す模式図である。
【図29】欠陥領域14が光透過領域10の近傍に存在
している場合の欠陥及びその修正を示す模式図である。
【図30】従来の位相シフトマスクの構造を示す図であ
る。
【図31】従来のハーフトーン方式位相シフトマスクの
構造を示す図である。
【図32】従来のハーフトーン方式位相シフトマスクに
おける欠陥を示す図である。
【符号の説明】
1 ハーフトーン方式位相シフトマスク 10 光透過領域 10A 修正領域16に隣接あるいは近接した光透過領
域の一部 10B 基板の一部分 12 半遮光領域 14 欠陥領域 16 修正領域 18 遮光領域 20 基板 22 半遮光層 24 位相シフト領域 26 光透過物質層 30 遮光体 32 第1の遮光体 34 第2の遮光体

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半遮光領域及び光透過領域を備え、該半遮
    光領域を通過した光の位相と光透過領域を通過した光の
    位相とが異なるハーフトーン方式位相シフトマスクであ
    って、 位相、振幅透過率、あるいはそれらの両方が所定の値と
    は異なり、光透過領域に隣接若しくは近接した半遮光領
    域に存在する欠陥領域を含み、且つ該欠陥領域より大き
    い修正領域、並びに該修正領域に隣接若しくは近接する
    光透過領域の一部が、レジスト材料を感光させない振幅
    透過率を有する遮光体で被覆されており、 該修正領域は、レジスト材料を感光させない振幅透過率
    を有する第1の遮光体で被覆され、 修正領域に隣接若しくは近接する該光透過領域の一部
    は、第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅透
    過率を有する第2の遮光体で被覆されており、 修正されたハーフトーン方式位相シフトマスクによって
    得られるレジスト材料への転写パターン形状が、欠陥領
    域が無い場合のハーフトーン方式位相シフトマスクによ
    って得られるレジスト材料への転写パターン形状と略一
    致するように、該修正領域に隣接若しくは近接する該光
    透過領域の一部の位置及び形状が選択され、且つ、該第
    2の遮光体の振幅透過率が選択される ことを特徴とする
    ハーフトーン方式位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】 前記第1あるいは第2の遮光体は炭素から
    成ることを特徴とする請求項1に記載のハーフトーン方
    式位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】 半遮光領域は少なくとも半遮光層から成
    り、欠陥領域は、少なくとも半遮光層の欠落、あるいは
    少なくとも半遮光層の厚さが所定の値とは異なることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハーフトーン
    方式位相シフトマスク。
  4. 【請求項4】 前記半遮光領域は、0より大きく且つ0.
    55より小さい振幅透過率を有することを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハーフトー
    ン方式位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】 半遮光領域及び光透過領域を備え、該半遮
    光領域を通過した光の位相と光透過領域を通過した光の
    位相とが異なるハーフトーン方式位相シフトマスクにお
    いて、 位相、振幅透過率、あるいはそれらの両方が所定の値と
    は異なる欠陥領域が、光透過領域に隣接若しくは近接し
    た半遮光領域に存在する場合、該半遮光領域内におい
    て、該欠陥領域を含み且つ該欠陥領域より大きい修正領
    域を選択し、該修正領域をレジスト材料を感光させない振幅透過率を
    有する第1の遮光体で被覆し、 修正されたハーフトーン方式位相シフトマスクによって
    得られるレジスト材料への転写パターン形状が、欠陥領
    域が無い場合のハーフトーン方式位相シフトマスクによ
    って得られるレジスト材料への転写パターン形状と略一
    致するように、該修正領域に隣接若しくは近接する該光
    透過領域の一部の位置及び形状を選択し、且つ、第2の
    遮光体の振幅透過率を選択し、該修正領域に隣接若しく
    は近接する該光透過領域の一部を、第1の遮光体の有す
    る振幅透過率とは異なる振幅透過率を有する該第2の遮
    光体で被覆する ことを特徴とするハーフトーン方式位相
    シフトマスクの修正方法。
  6. 【請求項6】 前記第1あるいは第2の遮光体は炭素から
    成ることを特徴とする請求項5に記載のハーフトーン方
    式位相シフトマスクの修正方法。
  7. 【請求項7】 半遮光領域は少なくとも半遮光層から成
    り、欠陥領域は、少なくとも半遮光層の欠落、あるいは
    少なくとも半遮光層の厚さが所定の値とは異なることを
    特徴とする請求項5又は請求項6に記載のハーフトーン
    方式位相シフトマスクの修正方法。
  8. 【請求項8】 前記半遮光領域は、0より大きく且つ0.
    55より小さい振幅透過率を有することを特徴とする
    求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のハーフトー
    ン方式位相シフトマスクの修正方法。
  9. 【請求項9】 半遮光領域及び光透過領域を備え、該半遮
    光領域を通過した光の位相と光透過領域を通過した光の
    位相とが異なるハーフトーン方式位相シフトマスクにお
    いて、 位相、振幅透過率、あるいはそれらの両方が所定の値と
    は異なる欠陥領域が、光透過領域に隣接若しくは近接し
    た半遮光領域に存在する場合、該半遮光領域内におい
    て、該欠陥領域を含み且つ該欠陥領域より大きい修正領
    域を選択し、該修正領域をレジスト材料を感光させない振幅透過率を
    有する第1の遮光体で被覆し、 該修正領域に隣接若しくは近接する該光透過領域の一部
    を、第1の遮光体の有する振幅透過率とは異なる振幅透
    過率を有する第2の遮光体で被覆する ハーフトーン方式
    位相シフトマスクの修正方法であって、 前記選択された修正領域に基づいて、修正されたハーフ
    トーン方式位相シフトマスクによって得られるレジスト
    材料への転写パターン形状が、欠陥領域が無い場合のハ
    ーフトーン方式位相シフトマスクによって得られるレジ
    スト材料への転写パターン形状と略一致するように、
    修正領域に隣接若しくは近接する光透過領域の一部の
    位置及び形状、更に、該第2の遮光体の振幅透過率をシ
    ミュレーションあるいは計算から求めることを特徴とす
    るハーフトーン方式位相シフトマスクの修正方法。
  10. 【請求項10】 前記第1あるいは第2の遮光体は炭素か
    ら成ることを特徴とする請求項9に記載のハーフトーン
    方式位相シフトマスクの修正方法。
  11. 【請求項11】 半遮光領域は少なくとも半遮光層から成
    り、欠陥領域は、少なくとも半遮光層の欠落、あるいは
    少なくとも半遮光層の厚さが所定の値とは異なることを
    特徴とする請求項9又は請求項10に記載のハーフトー
    ン方式位相シフトマスクの修正方法。
  12. 【請求項12】 前記半遮光領域は、0より大きく且つ
    0.55より小さい振幅透過率を有することを特徴とす
    請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のハー
    フトーン方式位相シフトマスクの修正方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のハーフトーン方式位相シフトマスクを用いて、ウ
    エハ上に形成されたレジスト材料を露光して、ハーフト
    ーン方式位相シフトマスクに形成されたパターン形状を
    レジスト材料に転写することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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