JPH1154077A - パターン描画方法及びパターン描画装置 - Google Patents

パターン描画方法及びパターン描画装置

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JPH1154077A
JPH1154077A JP20636197A JP20636197A JPH1154077A JP H1154077 A JPH1154077 A JP H1154077A JP 20636197 A JP20636197 A JP 20636197A JP 20636197 A JP20636197 A JP 20636197A JP H1154077 A JPH1154077 A JP H1154077A
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聡 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レジストの塗布された基板上に荷電粒子ビーム
を用いてパターンを描画する際に、電場の影響でビーム
シフトが起こるのを防止できるパターン描画方法及びパ
ターン描画装置を提供する。 【解決手段】レジストの塗布された基板1上に荷電粒子
ビームを照射して基板1上に所望のパターンを描画する
パターン描画装置において、基板1の周辺部に該基板1
とは絶縁状態に配置された導電性部材12と、基板1の
表面電位の電位勾配方向を荷電粒子ビームの進行方向と
平行にさせ得るレベルに導電性部材12の電位を設定す
る電圧印加装置16とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームを
用いてパターンを描画するパターン描画方法及びパター
ン描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高集積化・大容量化に伴
い、半導体素子に要求される回路線幅は益々狭くなって
きている。このような半導体素子は、通常、所望の回路
パターンが形成された数10種類の原画パターン(レチ
クルあるいはマスク)を順次、ウエハ上の露光領域に高
精度に位置合せしながら転写することによって製造され
る。この転写には通常、高精度な光学系を有する縮小投
影露光装置が用いられる。この縮小投影露光装置では、
転写される側のウエハ全面に露光できるようにするため
に、ウエハを固定する高精度なXYステージを備えてい
る。そして、XYステージを制御し、光学系に対してウ
エハをステップ&リピートしながら転写を行う。このた
め、この装置はステッパとも呼ばれている。
【0003】原画パターンとしては、高精度に仕上げら
れたガラス基板上にCrでパターンを描いたものが用い
られる。すなわち、通常、片面にCrを蒸着したガラス
基板上にレジストを均一に塗布したものを用意し、これ
の所望位置に電子ビーム等の収束された荷電粒子ビーム
を設計パターンデータにしたがって照射する。この照射
によって変質したレジストの特性を利用し、場所によっ
てCrエッチングを抑止させて所望のCrパターンを得
るようにしている。このように、絞られたビームスポッ
トを繋いで一つのパターンを形成しているため、ビーム
をコントロールすることによってパターンを高精度に形
成することが可能となっている。
【0004】このようなステッパでは、これまで光の波
長限界から1μm以下のパターンは解像できないといわ
れたきた。しかし、最近では、光学系・照明系の改良や
レチクル上で光の位相を調整する位相シフトマスク等の
出現により、サブミクロンのパターンを解像できるに至
っている。
【0005】一方、パターンの微細化が進むにつれ、荷
電粒子ビームの高解像性を利用し、原画パターンを用い
ずに荷電粒子ビームで直接ウエハ上に回路パターンを描
画する、いわゆる直接描画法も用いられてきている。
【0006】ところで、最近では、半導体素子の一層の
大容量化が望まれている。そのためには、たとえば製造
工程でステッパを用いる場合には、原画パターンを含め
たステッパの解像度をさらに向上させる必要がある。し
かし、ステッパの解像度を向上させるには限界があるた
め、一層の大容量化を図るためには、素子面積を拡大す
ることが必要となる。そのためは、原画パターンを作成
するとき、ガラス基板上の可能な限り広い面積にパター
ンを描画する必要がある。つまり、ガラス基板の面積利
用率を向上させる必要がある。一方、直接描画法で製造
する場合おいても、一層の大容量化を図るためには、ウ
エハの周辺まで、なるべく広い面積にパターンを描画す
るように、ウエハの面積利用率を向上させる必要があ
る。
【0007】しかしながら、荷電粒子ビームを用いてパ
ターンを描画する場合には、ビーム照射位置近傍の電場
が不均一で、ビームを偏向させるような勾配を有する
と、ビームの軌道が変化し、パターン位置精度が劣化す
るという問題がある。このため、たとえばガラス基板を
用いて原画パターンを製作する場合を例にとると、通
常、ガラス基板の端面にまでCr膜の蒸着がなされてい
ないので、ガラス基板の端面近傍で描画が行われると、
2次電子によるチャージアップが端面で生じ、パターン
位置精度が劣化するという問題があった。
【0008】なお、この問題を回避するために、導電性
カバーで基板端部を覆う方法が提案されている(特開平
5−347242号公報)。しかし、このように構成し
ても、Cr膜上のレジストが非導電体であるため、荷電
粒子ビームの照射によってレジスト表面に電位が生じ、
この電位とカバーとの間の電位差が形成する電場が、結
果的に基板端面近傍のビームシフトを生じさせ、パター
ン位置精度を劣化させてしまうという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、荷電粒子
ビームを用いてパターンを描画する従来のパターン描画
手法にあっては、特に、基板の周縁部まで描画しようと
すると、電場の影響でビームシフトが起こり、パターン
位置精度が劣化するという問題があった。
【0010】そこで本発明は、上述した電場の影響を受
けずにパターン描画を行うことができ、半導体素子のな
お一層の大容量化の実現に寄与できるパターン描画方法
及びパターン描画装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、基板上に荷電粒子ビーム
を照射して前記基板上に所望のパターンを描画するに当
たり、前記基板の周辺部に該基板とは絶縁状態に導電性
部材を配置し、前記基板の表面電位の電位勾配方向を前
記荷電粒子ビームの進行方向と平行にさせ得るレベルに
前記導電性部材の電位を設定するようにしたことを特徴
としている。
【0012】また、上記目的を達成するために、請求項
3に係る発明では、基板上に荷電粒子ビームを照射して
前記基板上に所望のパターンを描画するパターン描画装
置において、前記基板の周辺部に該基板とは絶縁状態に
配置された導電性部材と、前記基板の表面電位の電位勾
配方向を前記荷電粒子ビームの進行方向と平行にさせ得
るレベルに前記導電性部材の電位を設定する電位設定手
段とを備えていることを特徴としている。
【0013】なお、請求項3に係る発明において、前記
導電性部材は、前記基板を支持する支持機構の一部を兼
用していてもよいし、複数に分割され、かつ少なくとも
一部が種々のサイズの基板に対応すべく移動自在に設け
られていてもよい。
【0014】また、請求項3に係る発明において、 前
記導電性部材が複数に分割され、かつ少なくとも一部が
種々のサイズの基板に対応すべく移動自在に設けられて
おり、前記電位設定手段が前記導電性部材の各分割部に
対応した数だけ設けられていてもよい。
【0015】また、請求項3に係る発明において、前記
導電性部材は、一部が前記基板の周縁部に重なるように
配置されていてもよい。本発明に係るパターン描画方法
及びパターン描画装置では、電位設定手段で上述した条
件を満たすように導電性部材の電位を設定している。し
たがって、非導電性レジストの塗布された基板上に荷電
粒子ビームを照射してパターンを描画する際に、種々の
原因により基板表面に生じた、ビームの進行方向と平行
でない勾配を持つ不均一な電場に起因するビームシフト
の発生を防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施形態を説明する。図1には本発明の第1の実施形態
に係るパターン描画装置における要部の局部的な断面図
が示されている。すなわち、この図では、パターン描画
装置にセットされた基板の周辺部だけが示されている。
【0017】同図において、1は図中上面にCrが蒸着
され、さらにその上に非導電体であるレジストの塗布さ
れたガラス基板を示している。このガラス基板1は、カ
セット2に保持されてパターン描画装置の荷電粒子ビー
ム照射室に配置されている。
【0018】カセット2は、基板1の周辺位置を基板1
の側面に沿って上方に向けて延びるように配置された導
電材製の第1の支持部材10と、この第1の支持部材1
0の上端部に固定された絶縁材製の第2の支持部材11
と、この第2の支持部材11から延びて一部が基板1の
上面周縁部と重なるように設けられた導電材製の第3の
支持部材12と、この第3の支持部材12の下面で基板
1の上面周縁部と重なる部分に取り付けられた絶縁材製
の第4の支持部材13と、この第4の支持部材13と基
板1上のCr蒸着層との間に介装されて常時接地される
導電材製の第5の支持部材14と、基板1の図中下方に
配置されて基板1を押し上げて第5の支持部材14とで
挟持する保持ピン15とを備えている。
【0019】そして、カセット2における第3の支持部
材12、つまり一部が基板1の上面周縁部と重なるよう
に設けられた導電材製の第3の支持部材12は、電位設
定手段としての電圧印加装置16の出力端に接続されて
いる。この電圧印加装置16は、パターン描画時に、基
板1の表面電位(レジスト表面電位)の電位勾配方向を
荷電粒子ビームの進行方向と平行にさせ得るレベルの電
圧を第3の支持部材12に印加するように構成されてい
る。
【0020】このような構成であると、パターン描画時
に、基板1の周辺部で起こり易いビームシフトの発生を
最小限に抑えることできる。すなわち、荷電粒子ビーム
が照射されると、レジスト表面に電位が生じる。
【0021】この電位Vは、たとえば、文献(M.A.Stur
ans et al.,SPIE Vol.1604,pp36-44,1991.)により、 V=ηitδ/2εε0 …(1) と表すことができる。ここで、η:チャージアップへの
寄与率,i:ビームの電流密度,t:ビーム照射時間,
δ:レジスト厚さ,ε0 :真空の誘電率,ε:レジスト
の比誘電率である。
【0022】電位Vを用いて、レジスト表面と第3の支
持部材12が形成する電場により生じる第3の支持部材
12の近傍を通過する電子の軌道変化は、シミュレーシ
ョンにより求めることができる。
【0023】図2には第3の支持部材13に与える電圧
をパラメータとしたビームずれ量の計算結果の一例が示
されている。零でない適当な電位V4 を第3の支持部材
12に与えることにより、ずれ量が最小になることが分
かる。
【0024】また、この例では、第3の支持部材12を
基板1の端面を覆うような位置に配置しているので、2
次電子が端面に到達することがなく、したがって端部ガ
ラス面でのチャージアップも防ぐことが可能となる。
【0025】図3には本発明の第2の実施形態に係るパ
ターン描画装置における要部の局部的な断面図が示され
ている。すなわち、この図においても、パターン描画装
置にセットされた基板の周辺部だけが示されている。し
たがって、図1と同一機能部分は同一符号で示してあ
る。
【0026】同図において、1は図中上面にCrが蒸着
され、さらにその上に非導電体であるレジストの塗布さ
れたガラス基板を示している。このガラス基板1は、カ
セット2に保持されてパターン描画装置の荷電粒子ビー
ム照射室に配置されている。
【0027】カセット2には、図中実線矢印17で示す
方向に移動自在な移動機構18が配置されている。この
移動機構18には、絶縁部材19を介して導電性部材2
0が取り付けられている。
【0028】導電性部材20は、基板1の側面に沿って
図中上方に延びた後に折曲して一部が基板1の図中上面
周縁部と重なる位置まで延びている。そして、導電性部
材20は、電位設定手段としての電圧印加装置16の出
力端に接続されている。ここで、電圧印加装置16は、
パターン描画時に、基板1の表面電位(レジスト表面電
位)の電位勾配方向を荷電粒子ビームの進行方向と平行
にさせ得るレベルの電圧を導電性部材20に印加するよ
うに構成されている。
【0029】このような構成であると、先の例と同様
に、パターン描画時に、基板1の周辺部で起こり易いビ
ームシフトの発生を最小限に抑えることできるととも
に、異なるサイズの基板がカセット2に装着された場合
においても移動機構18により導電性部材20を常に基
板の端面近傍に配置することができるので、2次電子が
端面に到達するのを防止でき、端部ガラス面でのチャー
ジアップも防ぐことが可能となる。
【0030】図4には本発明の第3の実施形態に係るパ
ターン描画装置における要部の局部的な断面図が示され
ている。すなわち、この図においても、パターン描画装
置にセットされた基板の周辺部だけが示されている。し
たがって、図1と同一機能部分は同一符号で示してあ
る。
【0031】同図において、1は図中上面にCrが蒸着
され、さらにその上に非導電体であるレジストの塗布さ
れたガラス基板を示している。このガラス基板1は、カ
セット2に保持されてパターン描画装置の荷電粒子ビー
ム照射室に配置されている。
【0032】カセット2には、絶縁材21を介してアー
スナイフ22が取り付けられている。このアースナイフ
22はパターン描画に当たって、Cr膜に到達した電子
を逃がすためのもので、Cr膜に電気的に接続されてい
る。この例においては、アースナイフ22の上面に絶縁
材23を介してを導電性部材24が取り付けられてい
る。
【0033】導電性部材24は、一部が基板1の図中上
面周縁部及びアースナイフ22と重なる位置まで延びて
いる。そして、導電性部材24は、電位設定手段として
の電圧印加装置16の出力端に接続されている。ここ
で、電圧印加装置16は、パターン描画時に、基板1の
表面電位(レジスト表面電位)の電位勾配方向を荷電粒
子ビームの進行方向と平行にさせ得るレベルの電圧を導
電性部材24に印加するように構成されている。
【0034】なお、アースナイフ22は、このナイフの
電位をアース電位を含む任意の電位に設定可能な電圧印
加装置25に接続されている。このような構成である
と、先の例と同様に、パターン描画時に、基板1の周辺
部で起こり易いビームシフトの発生を最小限に抑えるこ
とできる。この例では、特にアースナイフ22を覆うよ
うに導電性部材24を設けているので、ごく狭い領域に
設けられるアースナイフ22の存在によって基板1の端
面近傍の電場がアースナイフ近傍で急激に変化するのを
防止することができる。また、アースナイフ22を介し
てCr膜の電位を任意に設定できるので、設定電位を0
にするとCr膜を接地したことと同等になり、また適当
な電位に設定することによりビームずれ量が最小になる
ような電場をより精密に形成することが可能となる。
【0035】図5(a)には本発明の第4の実施形態に
係るパターン描画装置における要部の平面図が示されて
おり、図5(b)には同要部の側面図が示されている。
すなわち、この図においても、パターン描画装置にセッ
トされた基板の周辺部だけが示されている。したがっ
て、図3と同一機能部分は同一符号で示してある。
【0036】同図において、1は上面にCrが蒸着さ
れ、さらにその上に非導電体であるレジストの塗布され
たガラス基板を示している。このガラス基板1は、カセ
ット2に保持されてパターン描画装置の荷電粒子ビーム
照射室に配置されている。
【0037】カセット2には、移動機構18及び絶縁部
材19を介して4つの導電性部材26が、図5(a)中
に実線矢印27で示す方向、すなわち基板1の上面周縁
部と任意の重なり量で重なることができるように移動自
在に配置されている。そして、これら導電性部材26
は、それぞれ独立に電位設定手段としての電圧印加装置
16の出力端に接続されている。ここで、各電圧印加装
置16は、パターン描画時に、基板1の表面電位(レジ
スト表面電位)の電位勾配方向を荷電粒子ビームの進行
方向と平行にさせ得るレベルの電圧を対応する各導電性
部材24に印加するように構成されている。
【0038】このような構成であると、先の例と同様
に、パターン描画時に、基板1の周辺部で起こり易いビ
ームシフトの発生を最小限に抑えることできるととも
に、異なるサイズの基板がカセット2に装着された場合
においても移動機構18により導電性部材26を常に基
板の端面近傍に配置することができるので、2次電子が
端面に到達するのを防止でき、端部ガラス面でのチャー
ジアップも防ぐことが可能となる。
【0039】なお、導電性部材16を支持する何れかの
支持系で導電性部材の下方位置に図4に示したアースナ
イフを取り付けてもよい。図6には本発明の第5の実施
形態に係るパターン描画装置における要部の平面図が示
されている。すなわち、この図においても、パターン描
画装置にセットされた基板の周辺部だけが示されてい
る。したがって、図5(a)と同一機能部分は同一符号
で示してある。
【0040】同図において、1は上面にCrが蒸着さ
れ、さらにその上に非導電体であるレジストの塗布され
たガラス基板を示している。このガラス基板1は、図示
しないカセットに保持されてパターン描画装置の荷電粒
子ビーム照射室に配置されている。
【0041】カセットには、図示しない絶縁支持機構を
介して直線状に配列固定された5つの導電性部材28
と、図示しない移動機構及び絶縁部材を介して図中実線
矢印27で示す方向に移動自在に設けられて基板1の上
面周縁部と任意の重なり量で重なることができる5つの
導電性部材26とが配置されている。そして、これら導
電性部材26、28は、それぞれ独立に電位設定手段と
しての電圧印加装置16の出力端に接続されている。こ
こで、各電圧印加装置16は、パターン描画時に、基板
1の表面電位(レジスト表面電位)の電位勾配方向を荷
電粒子ビームの進行方向と平行にさせ得るレベルの電圧
を対応する導電性部材に印加するように構成されてい
る。
【0042】なお、この例では、10個の導電性部材の
うちの3個が基板1を支持する支持部材を兼用してお
り、支持部29a,29b、29cを備えている。ま
た、10個の導電性部材のうちの1個には、下面に図4
と同様に構成されてCr膜に到達した電子を逃がすため
のアースナイフ22が取り付けてあり、このアースナイ
フ22は該ナイフの電位をアース電位を含む任意の電位
に設定可能な電圧印加装置25に接続されている。
【0043】このような構成であると、先の例と同様
に、パターン描画時に、基板1の周辺部で起こり易いビ
ームシフトの発生を最小限に抑えることできるととも
に、異なるサイズの基板がカセットに装着された場合に
おいても移動可能な5個の導電性部材26を移動させる
ことによって、各導電性部材26,28を常に基板1の
端面近傍に配置することができるので、2次電子が端面
に到達するのを防止でき、端部ガラス面でのチャージア
ップも防ぐことが可能となる。
【0044】また、この例では、アースナイフ22を覆
うように導電性部材28を設けているので、ごく狭い領
域に設けられるアースナイフ22の存在によって基板1
の端面近傍の電場がアースナイフ近傍で急激に変化する
のを防止することができる。また、アースナイフ22を
介してCr膜の電位を任意に設定できるので、設定電位
を0にするとCr膜を接地したことと同等になり、また
適当な電位に設定することによりビームずれ量が最小に
なるような電場をより精密に形成することが可能とな
る。
【0045】図7には本発明の第6の実施形態に係るパ
ターン描画装置における要部の平面図が示されている。
すなわち、この図においても、パターン描画装置にセッ
トされた基板の周辺部だけが示されている。したがっ
て、図6と同一機能部分は同一符号で示してある。
【0046】この例では、支持部29aの設けられてい
る導電性部材26の両隣に位置している導電性部材を絶
縁材30を介して連結し、移動機構を共用させたものと
なっている。
【0047】このように構成しても、図6の例と同様の
効果を得ることができる。図8には本発明の第7の実施
形態に係るパターン描画装置における要部の平面図が示
されている。すなわち、この図においても、パターン描
画装置にセットされた基板の周辺部だけが示されてい
る。したがって、図7と同一機能部分は同一符号で示し
てある。
【0048】先の例では一部に移動機構を組み込み、こ
の移動機構を動作させることによって基板1のサイズ変
化に対応できるようにしているが、この例では基板1の
サイズが変わる毎に、その基板サイズに適合した大きさ
の導電性部材29に交換するようにしている。
【0049】このように構成しても、先の各例と同様の
効果を得ることができる。なお、上述した各例は、上面
にCrが蒸着され、さらにその上に非導電体であるレジ
ストの塗布されたガラス基板に荷電粒子ビームを照射し
てCrパターンを形成する場合の例であるが、本発明は
ウエハ(基板)上に非導電体であるレジストを塗布し、
これに荷電粒子ビームを照射する直接照射法にも適用で
きる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、非導電
性レジストの塗布された基板上に荷電粒子ビームを照射
してパターンを描画する場合に、種々の原因により基板
表面に生じた電位分布に対し、基板周辺部に配置された
導電性部材の電位を設定することにより、ビームシフト
の生じない電場を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパターン描画装
置における要部の局部的な断面図
【図2】導電性部材に印加する電圧をパラメータとして
基板の外べりからの距離と偏向量との関係を求めた計算
結果を示す図
【図3】本発明の第2の実施形態に係るパターン描画装
置における要部の局部的な断面図
【図4】本発明の第3の実施形態に係るパターン描画装
置における要部の局部的な断面図
【図5】(a)は本発明の第4の実施形態に係るパター
ン描画装置における要部の平面図で、(b)は同要部の
側面図
【図6】本発明の第5の実施形態に係るパターン描画装
置における要部の平面図
【図7】本発明の第6の実施形態に係るパターン描画装
置における要部の平面図
【図8】本発明の第7の実施形態に係るパターン描画装
置における要部の平面図
【符号の説明】
1…基板 2…カセット 11,13,19,21,23,30…絶縁部材 12…導電性部材としての第3の支持部材 16…電位設定手段としての電圧印加装置 18…移動機構 25…電圧印加装置 26,28…導電性部材 29a、29b、29c…支持部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に荷電粒子ビームを照射して前記基
    板上に所望のパターンを描画するに当たり、前記基板の
    周辺部に該基板とは絶縁状態に導電性部材を配置し、前
    記基板の表面電位の電位勾配方向を前記荷電粒子ビーム
    の進行方向と平行にさせ得るレベルに前記導電性部材の
    電位を設定するようにしたことを特徴とするパターン描
    画方法。
  2. 【請求項2】前記荷電粒子ビームの照射を受ける面に非
    導電性レジストの塗布された基板を用いることを特徴と
    する請求項1に記載のパターン描画方法。
  3. 【請求項3】基板上に荷電粒子ビームを照射して前記基
    板上に所望のパターンを描画するパターン描画装置にお
    いて、前記基板の周辺部に該基板とは絶縁状態に配置さ
    れた導電性部材と、前記基板の表面電位の電位勾配方向
    を前記荷電粒子ビームの進行方向と平行にさせ得るレベ
    ルに前記導電性部材の電位を設定する電位設定手段とを
    具備してなることを特徴とするパターン描画装置。
  4. 【請求項4】前記基板には荷電粒子ビームの照射を受け
    る面に非導電性レジストが塗布されていることを特徴と
    する請求項3に記載のパターン描画装置。
  5. 【請求項5】前記導電性部材は、前記基板を支持する支
    持機構の一部を兼用していることを特徴とする請求項3
    に記載のパターン描画装置。
  6. 【請求項6】前記導電性部材は、複数に分割され、かつ
    少なくとも一部が種々のサイズの基板に対応すべく移動
    自在に設けられていることを特徴とする請求項3に記載
    のパターン描画装置。
  7. 【請求項7】前記導電性部材は複数に分割され、かつ少
    なくとも一部が種々のサイズの基板に対応すべく移動自
    在に設けられており、前記電位設定手段は前記導電性部
    材の各分割部に対応した数だけ設けられていることを特
    徴とする請求項3に記載のパターン描画装置。
  8. 【請求項8】前記導電性部材は、一部が前記基板の周縁
    部に重なるように配置されることを特徴とする請求項
    3,5,6,7項の何れか1項に記載のパターン描画装
    置。
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