JP4154219B2 - 湿式ガス処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸性のガスをアルカリ処理液により処理する湿式ガス処理方法に関する。本発明の好適な実施の形態は、充填塔を複数直列接続した多塔構造の処理方法に関する。また、本発明は、ポリシランをガスクリーニングした後に発生する酸性ガスを処理した場合の析出物の処理方法に好適に適用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、大風量に対応可能な湿式スクラバー(ガス処理装置)の方式として、スプレー塔、充填塔または多孔板塔などが知られている。これらの方式では、塔下部から排ガスを導入し、塔外部のファンで排ガスの流れを形成する。一方処理液は塔上部から落下させて流れを形成し、その結果排ガスの流れと処理液の流れは向流となる。
【0003】
つまりこれらの方式は、例えば非特許文献1に記載されているように、塔上部からシャワー状に噴霧させた処理液と排ガスを気液反応させるか、または排ガスを多孔板上の処理液層をくぐらせ分散させて気液反応をさせている。
【0004】
充填塔の内部構造は、次の通りである。
塔下部にはガス導入口があり、その少し上部にグレーティング(金網)が設けられている。このグレーティングは、排ガスの滞留空間を作ると共に、その上にある充填材を支えている。そして充填材がグレーティング上に積層され、充填材の上端部より上に処理液を噴霧するスプレーノズルが設置されている。さらに塔上部出口は、配管を介して吸引ファンに接続されている(排ガス導入口に押込ファンを設置する場合もある。)。
【0005】
この充填塔の設計方法は、非特許文献2に記載されている。この非特許文献2には、ガス質量速度が大きいとき、充填塔の高さを低くし塔の内径を大きくして圧損を軽減する式が記されている。また吸収問題として、排ガスの回収率と充填材の種類を決めると、充填材で満たされた充填塔の高さと塔内径を計算する方法が開示されている。
【0006】
このような充填塔を多数直列接続した多塔式の事例を開示するものとして、特許文献1がある。ここでは、空気中の硫化水素を処理液に吸収させて所望の濃度にする。また、各塔下部にそれぞれ設けられた処理液槽は、空気の出口となる第n塔から空気の入口である第1塔に処理液がオーバーフローで流れる構造になっている。即ち、空気の流れと処理液の流れを向流としている。
【0007】
酸性ガスの湿式スクラバーの用途として、CVD装置の副生成物として堆積したポリシランをガスクリーニングした時に発生する排ガスの処理装置がある。この用途の析出対策は前記文献では通常のスプレーノズルの代用として回転ノズルを用いている。また、下記各特許文献には、機械的に析出物を掻き出したり、洗浄液を螺旋状に流して析出物を溶解したり、排ガス処理装置と生産装置間の排気ダクトの閉塞防止のため該ダクト内部に溶媒を噴霧するノズルを設ける、といった技術が開示されている。
【0008】
まず、特許文献2においては、塩化物排ガスと水との反応生成堆積物による閉塞防止のため、配管内部の析出物掻きだし手段と薬液の自動交換手段とを設けている(事例1)。
【0009】
また、特許文献3においては、天井部からアルカリ洗浄液を高速ジェット噴霧するジェットスクラバー装置の側面部に、ハロゲンを含むシリコン化合物ガスやフッ化水素や塩素などの酸性ガス等の未処理の排ガス導入口を設け、この排ガス導入口に洗浄液を螺旋流で流下させ、粉塵や粘稠度の高い析出物による閉塞を防止している(事例2)。
【0010】
さらに、前記排気ダクトの閉塞防止の手段が特許文献4に提案されている。本文献に記載の例では、複数の生産装置から出る排ガスが集合する排気ダクトにおいては、酸・アルカリ反応が起こり、反応生成物(塩)が生ずる。本文献では、溶媒を多数のノズルから噴霧する溶媒でこの反応生成物を溶かすことで閉塞を防止している(事例3)。
【0011】
【特許文献1】
米国特許RE35234号(米国特許4948402号の再発行)
明細書
【特許文献2】
特開平9−186093号公報
【特許文献3】
特公平6−77669号公報
【特許文献4】
特開2000−334409号公報
【非特許文献1】
「半導体工場環境清浄化」編者小野員正、発行所(株)サイエン
スフォーラム、発行日1980年12月10日
【非特許文献2】
「化学機械の理論と計算」亀井三郎編、産業図書、第6章 ガス
吸収、第7章 吸収問題、p177〜p202
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フッ化水素ガスや塩素ガス等の酸性ガスの除害機能をもつ湿式スクラバーにおいてSiO2などのシリコン化合物などの析出物による配管閉塞を防止することを目的とする。つまり、本発明はフッ化水素ガスや塩素ガス等の「除害」と「析出」とを同時に制御する。以下本発明において処理液による「除害」と「気液接触」は同じ意味で使用する。また、「処理塔」と「処理室」は同じ意味で使用する。
【0013】
従来の湿式スクラバーでの閉塞対策としては、前述の通り、掻き出し手段や薬液交換、押し流し、乾燥防止あるいはスプレーノズルを回転させるなどがあるが、本質的に析出を抑制する技術は認められない。
【0014】
特に、処理すべき酸性ガスの排出量が多い場合には、スプレーノズル付近やスプレーノズル背面、多孔板端或いは酸性ガスの流れに対してノズル・多孔板の下流(以下「下流側」と略記する)の配管内部に大量にゲル状の析出物が発生する。この下流側の配管内部が閉塞しやすく、この配管が閉塞すると装置を停止して配管内部を分解清掃しなければならない。このとき未処理の酸性ガスが拡散して大気を汚染し環境問題となる。また、酸性ガスは人体に危険なガスであるので、局所排気をしながら分解清掃員は化学防護服と送気マスクなどを着用して作業することになる。即ち、安全への十分な配慮が必要となる。
【0015】
なお、スプレーノズルを回転させることにより析出物の発生を抑制する場合、ノズルの非噴霧部には析出物が発生し、前記下流側の接続配管内部の閉塞を回避することはできない。
【0016】
極めて大容量の処理塔を用いれば、上記問題は低減できるものの、装置コストも増大するし、装置設置場所の面積も大きくなってしまう。
【0017】
本発明は、低コストで、上述した析出物による配管閉塞やスプレーノズル背面の析出物の発生を制御して、連続長時間運転が可能で安全な湿式ガス処理方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、2個以上の直列に接続された処理塔によって酸性ガスを処理する方法であって、前記酸性ガスが最初に導入される第1処理塔の入口における酸性ガスの濃度Ci1に対する出口における酸性ガスの濃度Ce1の比R1=Ce1/Ci1が、第n処理塔(n≧2)のうち少なくとも一つの、入口での酸性ガス濃度Cinに対する出口での酸性ガス濃度Cenの比Rn=Cen/Cinよりも大きいことを特徴とする湿式ガス処理方法である。
【0019】
上記湿式ガス処理方法において、前記R1が第n処理塔(n≧2)の全てのRnよりも大きいこと(即ち、全ての処理塔のRnの中でR1が最も大きいこと)が好ましい。また、R1は0.4以上であることが好ましい。
【0020】
また、第k処理塔(kは自然数)内部に設置されたスプレーノズルから噴霧されたアルカリ処理液から発生し第k+1処理塔に流れていくミスト流が、処理塔間を接続する配管中のどの空間においてもアルカリ性を維持することが好ましい
【0021】
さらに、第1処理塔内に噴霧されたアルカリ処理液の該第1処理塔下部の処理液槽で測定したpH値が9以上となるようにアルカリ処理液の噴霧の流量または濃度を制御することが好ましい
【0022】
これらの処理方法において、各処理塔で行う処理が同一であることが好ましい。
【0026】
上記した本発明は、互いに矛盾しない限度において、適宜組み合わせることができる。
【0027】
また、上記本発明において、処理塔の直列数を3個以上にすることが、処理能力向上の点から好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する前に、参考例を用いて本発明の課題を原理的に詳述する。
【0029】
[参考例]
図3は、処理塔として充填塔が5つ直列に配置された従来の排ガス処理装置である。図3において、301〜305は順に第1充填塔〜第5充填塔、306は酸性ガス導入口、307は接続配管、308は処理液槽、309はスプレーノズル、310は充填材、311はグレーティングである。
【0030】
接続配管307は、第1塔301の天井部から第2塔302の底部に接続される。第2塔以降も同様である。第5塔305の天井部は不図示の排気ブロアーに接続される。
【0031】
排ガスの流れは該排気ブロアーの吸引によって形成され、第1塔301から第5塔305の方向に流れる。また処理液は、処理液槽308から不図示の耐食性ポンプで吸上げられ、各塔天井近くにそれぞれ配置されたスプレーノズル309で噴霧され、各塔内部の充填材310の間を流れてグレーティング311を通過して処理液槽308に戻る。
【0032】
各塔の内部及び塔外部のファンは、従来技術で説明したものと同じであり、第1塔から第5塔まで同じ形状の充填材310が同量ずつ入っている。
【0033】
本参考例において、処理液は25%NaOH水溶液とし、酸性ガスはCVD装置の副生成物であるポリシランを三フッ化塩素(以下ClF3と略記)ガスでエッチングしたときに発生するガスとする。ポリシランは、ClF3と反応して気化(ガス化)する。そしてこのガスは、加水分解反応を起こし、NaOH水溶液に吸収される。以下に加水分解反応式を示す。
Figure 0004154219
【0034】
例えば、窒素で1%に希釈したClF3を1分間に1000リットル、つまり10リットル/分のClF3と990リットル/分の窒素を10時間(600分間)流す場合、即ちClF3を6000リットル流すことにより所定量のポリシランが清掃できる場合に関して説明する。このとき塔の断面積を1.5m2とするとClF3の流量(体積速度)は、400リットル/時間・m2となる。このガス流量で運転を続けると、この参考例では3時間で第1処理塔と第2処理塔間の接続配管(内径φ150mm)がSiO2の析出物で完全に閉塞することが判明した。
【0035】
本発明者らが析出物の発生状況を確認した結果、以下の事実が判明した。
第1処理塔内部のスプレーノズルのすぐ下の充填物には析出物はほとんど認められないが、スプレーノズルの裏側やガスの流れの下流側である前記接続配管では大量の析出物が認められた。また、充填材の最底部やグレーティングでは、断面積の半分以上が閉塞していた。さらに、第2処理塔以降には、閉塞が認められなかった。
【0036】
本発明者は、上記の事実から次のような知見を得た。
【0037】
[知見1]
処理液であるNaOH水溶液は強アルカリであり、スプレーノズルから噴出された直後の処理液のミスト(霧)は処理液槽中の処理液と同じpHを維持している。しかし、ClF3を多量に含む酸性ガスと気液接触し、その気液接触時間が長くなるほどpHは低下する。具体的に言えば、スプレーノズルからNaOH処理液が噴霧されると、円錐状のシャワー(NaOH処理液からなるシャワー)とは別に前記排気ファンで形成されるミスト(霧)の流れが発生する。酸性ガス流に対して、シャワーは向流であるが、ミスト流は並流となる。そのため、ミストは比較的長時間酸性ガスと気液接触する。また、ミストは粒径が小さく表面積/体積の比が大きくなるので接触効率が高い。つまり、第1処理塔のスプレーノズルから第1処理塔と第2処理塔間の接続配管の内部において下流側にいくにつれて、ミストのpHは徐々に低下する。そして強酸性になると、配管内部にSiO2の析出物が多く発生して配管を閉塞させる。
【0038】
[知見2]
同様の解釈で、グレーティング付近の閉塞も説明できる。つまり、第1処理塔のスプレーノズルから噴霧されたアルカリ処理液は、最も濃度の高い未処理の酸性ガスと充填材を介して気液反応する。充填材の上部の第1処理塔の天井に近い部分ではスプレーノズルに近い。そのため、アルカリ処理液が噴霧されてから酸性ガスと気液反応して充填材の上部に到達するまでの時間が短く、アルカリ処理液はアルカリ性のままである。一方、充填材の下部のグレーティングに接する部分ではスプレーノズルから遠い。そのため噴霧されてから酸性ガスと気液反応しながら充填材下部に達する時間が長いのでアルカリ処理液は酸性になる。そして強酸性になると、急激にSiO2が析出するようになる。
【0039】
[知見3]
多量の酸性ガスを処理する際に、第1処理塔での処理量を必要以上に大きくすると、処理時間の経過と共に充填材の目詰まりや、配管の閉塞が助長されることとなる。
【0040】
充填材の量を多くすると、酸性ガスとアルカリ処理液との接触面積が増大(反応量増加)する一方で、アルカリ処理液の流れに対しては抵抗となる。このため、大量の酸性ガスが存在する雰囲気下では、アルカリ処理液が充填材の下方に到達する前にpHが小さくなり、処理能力が低下して析出物が析出し始める。この結果充填材が目詰まりを起こし、さらにアルカリ処理液の流れを阻害し、ついには配管の閉塞につながる。
【0041】
この対策として単にアルカリ処理液の流量を増加しても、単位時間に充填材の隙間を流れることができるアルカリ処理液の量は一定である為、処理液が充填材間に流れ込むことができずに処理塔から溢れ出すことになる。
【0042】
即ち、第1処理塔における酸性ガスの処理量を最適な範囲に抑制する必要がある。
【0043】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第一の好適な実施の形態について説明する。
【0044】
前述の通り、SiO2の析出を抑制するには処理液がアルカリ性(pH>7)となるようにする。第1処理塔において酸性ガスによる処理液の酸性化を防ぐには、気液反応を抑制して、導入される酸性ガスの流量に対して処理液のシャワーの流量と濃度が十分であることが必要である。流量に関しては実施例1で説明する。以下気液反応の抑制を酸性ガスの濃度を使って説明する。
【0045】
表1は、参考例の場合と本発明(本実施の形態)の場合の各処理塔の入口での酸性ガス濃度と出口での酸性ガス濃度を示す。簡単のため、第1処理塔を第1塔などと略記する。また、表1において、第3塔入口=第2塔出口、第4塔入口=第3塔出口、第5塔入口=第4塔出口であるため省略した。
【0046】
表2は第k処理塔(kは自然数)の出口での酸性ガス濃度Cekと入口での酸性ガス濃度Cikの比Rk(=Cek/Cik)を表示したものである。Rkの数字が小さいほど処理塔内部での反応が急激である。
【0047】
【表1】
Figure 0004154219
【0048】
【表2】
Figure 0004154219
【0049】
表1に示すように、参考例のガス処理装置の場合、酸性ガスの濃度が等比級数的に低下し、本発明では参考例に比べて濃度の低下が緩慢になり、第5塔で挽回している。
【0050】
また、表1の本発明の欄で第1塔出口の酸性ガスの濃度が第2塔入口の酸性ガスの濃度と異なる理由は、第1処理塔と第2処理塔の接続配管内部にアルカリシャワーを供給するスプレーノズルを設置したためである。
【0051】
表2から、本発明では前記濃度比R1は0.4であり閉塞は発生しなかったが、参考例では濃度比R1は0.11であり閉塞が発生した。従って、この濃度比R1が0.4以上であれば閉塞は発生しない。
【0052】
また参考例では酸性ガスの濃度が1200ppmとなる第2処理塔入口以降では、閉塞は発生しない事実がある。この事実から本発明の第3処理塔入口では700ppmであるので、第3塔以降の接続配管内部にはスプレーノズルは設置不要と判断した。
【0053】
また、全処理塔において析出反応を抑制するようにpH値を7以上に管理することが好ましい。以下処理液槽の数に関して▲1▼▲2▼に分類し、pH値管理の方法を説明する。
▲1▼処理液槽が各処理塔毎に独立して設置される場合 (図1参照)
▲2▼全処理塔共通の処理液槽を1つだけ備える場合 (図3参照)
【0054】
▲1▼のpH値管理について説明する。
【0055】
図1の処理液槽111〜115には不図示のpH計とNaOH処理液供給ポンプをそれぞれ設け、各処理塔の酸性ガスの濃度に応じて各塔別に処理液がアルカリ性を維持できるようNaOHポンプを介して外部からNaOH処理液を供給してpH管理する。
【0056】
▲2▼のpH値管理について説明する。
【0057】
この場合、前述の処理液の塔別pH値管理はできないので充填材の量で調整する。充填材が各塔同量ずつ入った参考例では第1処理塔で酸性ガスの濃度が等比級数的に低下する。酸性ガス濃度が10000ppmの第1処理塔においてNaOH処理液が酸性化し、SiO2が析出しやすくなる。従って、酸性ガスの濃度変化を緩慢化してNaOH処理液の酸性化を回避すればSiO2は析出しなくなると本発明者は考えている。
【0058】
詳しく説明すると次のようになる。
酸性ガスの濃度が高い第1処理塔で析出を抑制するには、アルカリ処理液の流量を酸性ガスにより中和反応する量よりも充分多くする。第1処理塔においてアルカリ処理液の流量が多い場合、スプレー塔(充填材の量はゼロまたは他の処理塔のいずれか1塔の充填材よりも少ない。)が構造として望ましい。このスプレー塔でも中和反応は起こるが、その反応量は充填塔には及ばない。従って、処理塔の入口と出口の酸性ガスの濃度比は参考例の充填塔に比べてスプレー塔では大きな値、つまり反応が抑制される。第2処理塔では、アルカリ処理液の流量を参考例よりも多くし、同時に充填材の量は、参考例の1塔当りの充填材より少ない量を入れる(表4参照)。第3処理塔以降では、第1処理塔、第2処理塔で参考例の1塔当りの充填材より少ない分量を補償するように配置する。このとき、圧力損失が所定値より大きくならないよう処理塔の高さや内径を適宜設計する。
【0059】
以上の様に本発明は、第1処理塔においてある程度の量の酸性ガスが処理されているため、第2処理塔以降で第1処理塔よりも多い量の充填材を使用しても、充填材の目詰まりや、配管の閉塞を引き起こす事無く、効率的に処理を行うことができる。
【0060】
なお、前記接続配管内部の閉塞を回避するには、知見1からわかる通り、前記ミスト流が第1処理塔と第2処理塔との接続配管中のどの空間においてもアルカリ性を保持するようにする。具体的な装置構成は、後述する。
【0061】
また、本発明では、各処理塔における処理が同一である(少なくとも同一処理を含む)ことが好ましい。ここで、「処理が同一」とは、被処理ガスが受ける化学反応が同一ということである。この構成により全処理量を各処理塔で最適に配分し、効率的に処理を行うことができる。
【0062】
本発明の第一の好適な実施の形態では典型的な事例として第1処理塔が充填材の量がゼロであるスプレー塔を例示したが、第1塔の気液反応を抑制し、塔下部で処理液のpHが7以上であるならば充填材の量はゼロでなくても良い(第二の好適な実施の形態)。即ち、表2で示した通り、第1処理塔の入口と出口の酸性ガスの濃度比が他の少なくとも1つの処理塔の濃度比より大きければよい。これを充填材の量で説明すると、第1処理塔の充填材の量が、第2塔以降のいずれか1塔の充填材の量よりも少ないことに相当する。
【0063】
なお、知見2から明らかなように、第1処理塔内部の閉塞を回避するためこの塔内部では処理液が酸性にならないように管理することが好ましい。そして、第1処理塔上部から噴霧したアルカリ処理液が該塔下部の処理液槽においてpHが9以上となるようにアルカリ処理液の噴霧の流量またはpH濃度を制御することが望ましい。この流量とpH濃度に関しては、実施例で詳しく説明する。
【0064】
前述の接続配管の閉塞原因であるミストが酸性になることに関して、該接続配管内部にアルカリ処理液のシャワーを供給するスプレーノズルを増設し、ミストをアルカリ性に保持することが好ましい。スプレーノズルの個数は該接続配管の屈曲毎に設置し、スプレーノズルの配置は、一のノズルが隣接する他のノズルにアルカリ処理液を直接吹き付けることにより隣接するノズル背面に析出物ができないようにすることが好ましい。接続配管内部を噴霧する全てのノズルの背面にアルカリ処理液を吹き付けるために必要なノズルの個数は接続配管の屈曲数+1個である。スプレーノズルに関しては、実施例で詳しく説明する。
【0065】
【実施例】
以下、実施例を用いて、本発明をさらに詳細に説明する。
本実施例で用いた湿式スクラバー(ガス処理装置)は、5塔式、充填材の総量、配管接続方法や配管内径、ファンの位置が参考例で用いた装置と同じとする。参考例と異なるポイントは、シャワーを供給するスプレーノズルの数と位置、および各塔の充填材の分配率、第5塔の高さおよび処理液槽を分割したことである。その概念図を図1に示した。図1は、後述する表4の充填材の分配率に則して描かれている。
【0066】
図1において、101〜105は順に第1処理塔〜第5処理塔、106は酸性ガス導入口、107は接続配管、108〜110はスプレーノズル、111〜115は処理液槽、116は充填材である。
【0067】
図2は、図1の第1処理塔と第2処理塔の部分拡大図である。図2において201〜212はスプレーノズルである。また、酸性ガスの流れは点線矢印、シャワー流は実線矢印で示す。以下、(1)シャワー、(2)各塔の充填材の量、に関して説明する。
【0068】
(1)シャワーに関する説明
シャワーは、各スプレーノズルから供給する。スプレーノズル204は、スプレーノズル203の上方でかつ接続配管の上端部に設け、スプレーノズル203の背面に処理液(からなるシャワー)を吹き付けるようにする。さらにスプレーノズル205は、スプレーノズル204の真横方向に設置し、スプレーノズル204の非噴霧部分に処理液を吹き付けるようにする。つまり、1つ前のスプレーノズルに処理液を次々吹き付けるようにする。例えば、図2のように第1塔から第2塔までの接続配管が3個の屈曲部と4個の直管部を有する場合、4個のスプレーノズルを増設すればよい。その結果、ノズル背面や接続配管の内部のミストをアルカリ性(pH>7)に維持し、SiO2の析出を抑制することができる。
【0069】
具体的には、前述したClF3の質量速度が400リットル/時間・m2の場合、前記処理液槽111〜115中の処理液の濃度をpH計で測定し、pH=10となるように処理液を供給した。その状況で、上記スプレーノズルから噴霧するNaOH処理液の流量は次の表3の通りである。尚、実際に処理液槽111,112内部のNaOH処理液のpHは9.4から11.6の範囲に制御した。また、析出による閉塞は3ヶ月の観察期間では認められなかった。またpH=9でもpH=10と同じ結果が得られた。従って、SiO2の析出を抑制するには、処理液槽においてpHが9以上(9もしくは9よりもアルカリ側)となるように設定すればよい。
【0070】
【表3】
Figure 0004154219
【0071】
一般には強酸性でSiO2粒子の凝集が起こりやすいとされるので、pH9以上では凝集は起こりにくい。また接続配管内部にスプレーノズルを増設したことで、この空間では気液反応が若干促進され、析出反応は抑制される。
【0072】
以上、SiO2粒子の凝集について説明したが、その他の無機酸化物粒子でも同様に、溶液のpHが変わると析出しやすい状態が変化する。従って酸性で析出しやすい粒子に上記の方法を適用することができる。
【0073】
(2)各塔の充填材の量(分配率)についての説明
参考例のように同量の充填材を全部の充填塔に入れると、第1塔付近において集中的にSiO2の析出反応が起こる。従って、析出反応を伴う湿式スクラバーにおいては、析出物質をアルカリ処理液中に分散させることが寿命を延ばすことになる。そして各処理塔毎のpH値が7以上で所定値になるようにする。そしてこの所定値を維持できるように処理液を管理する。また、各塔毎に中和に必要なNaOH処理液量が異なるので、図1に示す通り処理液槽を111〜115に分割する。特に第1塔で濃度の濃い酸性ガスが入ってくるので、他の処理室に比べて第1塔の処理液槽111内部のNaOH処理液の交換頻度または補充頻度をあげる。
【0074】
ClF3の質量速度が400リットル/時間・m2の場合、充填材の分配率は次の表4の通りである。表4では参考例と並べて表記した。
【0075】
【表4】
Figure 0004154219
【0076】
このような充填材の分配率とスプレーノズルの増設により、本実施例の方法を適用したスクラバーを断続的に200時間運転した後停止して、スクラバーの内部を観察した。その結果、接続配管の屈曲部にごく僅かな析出物は認められたが、配管が閉塞することは全く無かった。また、第1塔のグレーティングの一部に析出物が認められたが、その量は極めて少なく容易に除去できるものであった。
【0077】
上記実施例ではスプレーノズルを多用して処理室内部のミストをアルカリ性に維持し、配管などへの析出反応を抑制して閉塞を防ぐことができる。特に、目標pHが10の場合、実際のpH測定値は9.4〜11.6となり、3ヶ月間運転しても第1処理塔内部、第1処理塔から第2処理塔間の接続配管中にはごく僅かな析出が認められるだけで、閉塞は全く認められない。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、フッ化水素ガスや塩素ガス等の酸性ガスの除害機能をもつ湿式スクラバーにおいてSiO2などのシリコン化合物などの析出物による配管閉塞を防止することができ、連続長時間運転が可能で安全な湿式ガス処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例で用いた湿式ガス処理装置の模式図である。
【図2】 図1の第1処理塔と第2処理塔の部分拡大図である。
【図3】 参考例で用いた湿式ガス処理装置の模式図である。
【符号の説明】
101、301 第1処理塔
102、302 第2処理塔
103、303 第3処理塔
104、304 第4処理塔
105、305 第5処理塔
106、306 酸性ガス導入口
107、307 接続配管
108、109、110、201〜212、309 スプレーノズル
111〜115、308 処理液槽
116、310 充填材
311 グレーティング

Claims (6)

  1. 2個以上の直列に接続された処理塔によって酸性ガスを処理する方法であって、前記酸性ガスが最初に導入される第1処理塔の入口における酸性ガスの濃度Ci1に対する出口における酸性ガスの濃度Ce1の比R1=Ce1/Ci1が、第n処理塔(n≧2)のうち少なくとも一つの、入口での酸性ガス濃度Cinに対する出口での酸性ガス濃度Cenの比Rn=Cen/Cinよりも大きいことを特徴とする湿式ガス処理方法。
  2. 前記R1が第n処理塔(n≧2)の全てのRnよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の湿式ガス処理方法。
  3. 前記R1が0.4以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の湿式ガス処理方法。
  4. 第k処理塔(kは自然数)内部に設置されたスプレーノズルから噴霧されたアルカリ処理液から発生し第k+1処理塔に流れていくミスト流が、処理塔間を接続する配管中のどの空間においてもアルカリ性を維持することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の湿式ガス処理方法。
  5. 前記第1処理塔内に噴霧されたアルカリ処理液の該第1処理塔下部の処理液槽で測定したpH値が9以上となるようにアルカリ処理液の噴霧の流量または濃度を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の湿式ガス処理方法。
  6. 各処理塔で行う処理が同一であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の湿式ガス処理方法。
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