JP4153094B2 - 農作業機の昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農作業機の昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農作業機の昇降装置の一形態として、本機の後部に、各種作業装置を連結するためのヒッチを上下回動自在に取付け、同ヒッチと本機との間に昇降用シリンダを介設して、同昇降用シリンダにより各種作業装置をヒッチを介して昇降可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した昇降装置では、各種作業装置を駆動させながら下降させた際に、同各種作業装置が急激に圃場の土中に進入するために、各種作業装置が圃場より受ける反力が大きく、その結果、各種作業装置の駆動部への負荷変動が大きくなって、本機との間に介設した伝動駆動系の破損や、エンストを生起することがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、本機の後部に、各種作業装置を連結するためのヒッチを上下回動自在に取付け、そのヒッチと本機との間に昇降用シリンダを介設して、昇降用シリンダにより各種作業装置をヒッチを介して昇降可能とし、昇降用シリンダはその先端部を下降減速機構を介してヒッチに連結すると共に、下降減速機構は、各種作業装置が圃場面の近傍位置より接地するまでの間の下降動作を減速すべく構成した農作業機の昇降装置において、前記下降減速機構は、ヒッチに中途部を枢支すると共に、一端に昇降用シリンダの先端部を連結した減速作用レバーと、同減速作用レバーの他端を係合させて、下方へ伸長する昇降用シリンダの先端部を減速作用レバーを介して後方へ変位させるべく本機より突設した係合片と、同係合片との係合が解除された減速作用レバーを初期設定姿勢に復元させる姿勢復元用弾性手段とを具備することを特徴とする農作業機の昇降装置を提供せんとするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0006】
すなわち、本発明に係る農作業機の昇降装置は、基本的構造として、本機の後部に、各種作業装置を連結するためのヒッチを上下回動自在に取付け、同ヒッチと本機との間に昇降用シリンダを介設して、同昇降用シリンダにより各種作業装置をヒッチを介して昇降可能としている。
【0007】
そして、かかる昇降装置は、特徴的構造として、ヒッチに昇降用シリンダの先端部を下降減速機構を介して連結すると共に、同下降減速機構は、各種作業装置が圃場面の近傍位置より接地するまでの間の下降動作を減速すべく構成している。
【0008】
このようにして、各種作業装置は圃場の土中にゆっくり進入して、各種作業装置が圃場より受ける反力を小さくすることができる。
【0009】
その結果、各種作業装置の駆動部への負荷変動を可及的に小さくすることができて、伝動駆動系やエンジン等を保護することができると共に、エンストの防止が図れる。
【0010】
さらに、下降減速機構は、ヒッチに中途部を枢支すると共に、一端に昇降用シリンダの先端部を連結した減速作用レバーと、同減速作用レバーの他端を係合させて、下方へ伸長する昇降用シリンダの先端部を減速作用レバーを介して後方へ変位させるべく本機より突設した係合片と、同係合片との係合が解除された減速作用レバーを初期設定姿勢に復元させる姿勢復元用弾性手段とを具備している。
【0011】
このようにして、各種作業装置の圃場面の近傍における下降動作を減速することができると共に、同各種作業装置を上昇させる際には、減速作用レバーが姿勢復元用弾性手段により初期設定姿勢に復元された状態から係合片に沿って回動移動することから、速やかに各種作業装置を上昇移動させることができて、本機の旋回作業等をスムーズに行なうことができる。
【0012】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1に示すAは、農作業機であり、同農作業機Aは本機としての走行装置1の後方に各種作業装置としての耕耘装置2を本発明に係る昇降装置Mにより昇降自在に連結している。3は、走行装置1の車体フレーム、4は後車輪、5はボンネット、6は、耕耘装置2の耕耘伝動ケース、7は耕耘爪軌跡である。
【0014】
昇降装置Mは、車体フレーム3の後部にヒッチステー10を後方へ突設し、同ヒッチステー10にヒッチ11の前部を、左右方向に軸線を向けた枢軸12により枢支して、同ヒッチ11を上下回動自在とし、同ヒッチ11の中途部に、車体フレーム3の後端上部に基端部13a を連結した昇降用シリンダ13の先端部13b を、下降減速機構14を介して連結している。2aは上側係合ピン、2bは下側係合ピン、11a は上側係合凹部、11b は下側係合凹部である。
【0015】
そして、下降減速機構14は、ヒッチ11に中途部を枢支ピン18により枢支すると共に、一端15a に昇降用シリンダ13の先端部13b を連結した略L字状の減速作用レバー15と、同減速作用レバー15の他端15b を係合させて、下方へ伸長する昇降用シリンダ13の先端部13b を減速作用レバー15を介して後方へ変位させるべく車体フレーム3より後方へ突設した係合片16と、同係合片16との係合が解除された減速作用レバー15を上昇位置初期設定姿勢(イ)に復元させる姿勢復元用弾性手段としての姿勢復元用スプリング17とを具備している。
【0016】
このようにして、図1に示すように、耕耘装置2を最上昇させた位置から、昇降用シリンダ13を伸長作動させることにより、耕耘装置2をヒッチ11を介して下降させることができる。
【0017】
この際、ヒッチ11と昇降用シリンダ13の基端部13b との間に介設した減速作用レバー15は、上昇位置初期設定姿勢(イ)から、他端15b が係合片16に上方より当接した上方当接姿勢(ロ)に姿勢変更され、同上方当接姿勢(ロ)から、他端15b が係合片16に係合したまま、減速作用レバー15が枢支ピン18を中心に時計廻りに略90度回動した後方回動姿勢(ハ)に姿勢変更されて、同減速作用レバー15の一端15a に先端部13b を連結した昇降用シリンダ13の伸長方向が後下方へ変位される。
【0018】
その結果、耕耘装置2の耕耘爪軌跡7は、圃場面Gの近傍位置より圃場の土中に進入するまでの圃場面接近範囲W1内で緩やかに下降移動する。
【0019】
従って、耕耘装置2が圃場より受ける反力を可及的に小さくするとができて、同耕耘装置2の駆動部への負荷変動を可及的に小さくすることができる。
【0020】
その結果、走行装置1に搭載したエンジン(図示せず)や、同エンジンと耕耘装置2とを連動連結する伝動駆動系を保護することができて、エンストの防止が図れる。
【0021】
また、図2に示すように、耕耘装置2を最下降させた位置では、減速作用レバー15の他端15b は係合片16より係合解除されると共に、姿勢復元用スプリング17により下降位置初期設定姿勢(ニ)を採る。
【0022】
そして、耕耘装置2を最下降させた位置から、昇降用シリンダ13を短縮作動させることにより、耕耘装置2をヒッチ11を介して上昇させると、減速作用レバー15は、下降位置初期設定姿勢(ニ)から、他端15b が係合片16に下方より当接した下方当接姿勢(ホ)に姿勢変更され、同下方当接姿勢(ホ)から、他端15b が係合片16に係合したまま、減速作用レバー15が同係合片16に沿って反時計廻りに略90度回動した前方回動姿勢(ヘ)に姿勢変更されて、同減速作用レバー15を介してヒッチ11をすばやく上方へ回動させる。
【0023】
その結果、耕耘装置2の耕耘爪軌跡7は、圃場面Gの近傍位置より上方へ少し離隔するまでの圃場面離隔範囲W2内ですばやく上昇移動する従って、耕耘装置2を上昇移動させて行なう走行装置1の旋回作業をスムーズに行なうことができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明では、ヒッチに昇降用シリンダの先端部を下降減速機構を介して連結すると共に、同下降減速機構は、各種作業装置が圃場面の近傍位置より接地するまでの間の下降動作を減速すべく構成しているために、各種作業装置は圃場の土中にゆっくり進入して、各種作業装置が圃場より受ける反力を小さくすることができ、その結果、各種作業装置の駆動部への負荷変動を可及的に小さくすることができて、伝動駆動系やエンジン等を保護することができると共に、エンストの防止が図れる。
【0026】
また、下降減速機構は、ヒッチに中途部を枢支すると共に、一端に昇降用シリンダの先端部を連結した減速作用レバーと、同減速作用レバーの他端を係合させて、下方へ伸長する昇降用シリンダの先端部を減速作用レバーを介して後方へ変位させるべく本機より突設した係合片と、同係合片との係合が解除された減速作用レバーを初期設定姿勢に復元させる姿勢復元用弾性手段とを具備しているために、各種作業装置の圃場面の近傍における下降動作を減速することができると共に、同各種作業装置を上昇させる際には、減速作用レバーが姿勢復元用弾性手段により初期設定姿勢に復元された状態から係合片に沿って回動移動することから、速やかに各種作業装置を上昇移動させることができて、本機の旋回作業等をスムーズに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降装置の側面説明図。
【図2】同昇降装置の側面説明図。
【符号の説明】
A 農作業機
M 昇降装置
1 走行装置
2 耕耘装置
11 ヒッチ
13 昇降用シリンダ
Claims (1)
- 本機の後部に、各種作業装置を連結するためのヒッチ(11)を上下回動自在に取付け、そのヒッチ(11)と本機との間に昇降用シリンダ(13)を介設して、昇降用シリンダ(13)により各種作業装置をヒッチ(11)を介して昇降可能とし、昇降用シリンダ(13)はその先端部を下降減速機構(14)を介してヒッチ(11)に連結すると共に、下降減速機構(14)は、各種作業装置が圃場面(G) の近傍位置より接地するまでの間の下降動作を減速すべく構成した農作業機の昇降装置において、前記下降減速機構(14)は、ヒッチ(11)に中途部を枢支すると共に、一端(15a) に昇降用シリンダ(13)の先端部を連結した減速作用レバー(15)と、同減速作用レバー(15)の他端(15b) を係合させて、下方へ伸長する昇降用シリンダ(13)の先端部を減速作用レバー(15)を介して後方へ変位させるべく本機より突設した係合片(16)と、同係合片(16)との係合が解除された減速作用レバー(15)を初期設定姿勢に復元させる姿勢復元用弾性手段とを具備することを特徴とする農作業機の昇降装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2000032805A JP2000032805A (ja) | 2000-02-02 |
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Family Applications (1)
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JP21972898A Expired - Fee Related JP4153094B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 農作業機の昇降装置 |
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JP (1) | JP4153094B2 (ja) |
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1998
- 1998-07-17 JP JP21972898A patent/JP4153094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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