JP4150011B2 - ポリイミド接着剤用組成物およびこれを用いたポリイミド接着テープ - Google Patents

ポリイミド接着剤用組成物およびこれを用いたポリイミド接着テープ Download PDF

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Description

本発明は、ポリイミド接着剤用組成物およびこれを用いたポリイミド接着テープに係り、より詳しくは、絶縁性および熱抵抗性に優れるうえ、高温接着特性が向上し、基材層上に形成された相異なる材質のコーティング層との接着特性に優れたポリイミド接着剤用組成物およびこれを用いたポリイミド接着テープに関するものである。
一般に、電子部品用接着テープは、半導体装置を構成するリードフレーム周辺の部品間、たとえばリードピン、半導体搭載用基板、放熱板、半導体チップ自体の接着に使用するためのもので、FPC(Flexible Printed Circuit)原板用途およびTAB(Tape Automated bonding)用原板テープに適した、銅箔との接着力が増大した接着テープも含まれる。
このような電子部品用テープには、リードフレーム固定用接着テープ、リードフレーム−半導体チップの接着テープ、リードフレームダイパッド用接着テープなどがある。
特に、LOC(Lead on Chip)パッケージ用接着テープは、高温工程でテープの一面にリードフレームが接着され、テープの他面にチップが接着されるもので、2回の高温接着工程(200℃以上の温度条件)を経て接着される。LOCパッケージが導入された初期には、400℃付近の高温工程でリードフレーム及びチップにテープを付着させたが、半導体パッケージの熱的ストレスによる収率上の損失を減らすために接着工程の温度を漸次低めるために努力しており、近年では300℃付近で接着させている。このような接着工程の温度は引き続き低くなる展望である。
この過程で通常のエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂を用いる場合には、高温でテープの一面の接着層をリードフレームに接着させる工程中に他面の接着層が同時に硬化し、以後のチップとの接着工程が不可能になる。したがって、高温溶融特性を有する熱可塑性の接着素材が要求される。
このため、ポリイミド樹脂は、イミド環構造自体の安定性だけでなく、主鎖の線形的な構造により鎖間の充填密度が大きいため耐熱性に優れる。この他にも、ポリイミド樹脂は耐化学性、電気絶縁性および機械的特性に優れた性質により、電子材料、接着剤、コーティング、複合材料、繊維およびフィルム材料などの様々な用途に用いられている。ところが、主にフィルム用途に応用されたポリイミドは、ガラス転移温度が300℃以上であり、高温で流動性が殆ど現れないので、接着剤用途への活用には限界がある。
したがって、ポリイミドを接着剤用途に活用するためにはポリイミドの物性を改善しなければならず、このような努力が引き続き行われている。公知の方法によれば、ポリイミド樹脂はテトラカルボン酸二無水物およびジアミンを有機溶媒で反応させてポリイミド前駆体のポリアミド酸を製造した後、熱的または化学的に縮合させてイミド化させる。
ここに、従来のアミン成分であるジアミンにトリアミンまたはテトラアミンを導入し、ポリイミドの線形的構造をゲル化による3次元的な構造で合成することにより、耐熱性と機械的特性を同時に改善しようとする方法が提案された(特許文献1参照)。ところが、前記製造されたポリイミド樹脂を用いた接着剤は、フィルムの柔軟性が足りなく、ゲル化によるポリアミド酸およびポリイミドの溶解度の低下による加工特性が低くなるという欠点が指摘されている。これにより、前記ジアミンにトリアミンまたはテトラアミンのポリアミノ化合物成分を添加する方法は、接着剤の高温流動性または接着力に対する問題を依然として抱えている。
別の方法として、ポリイミドの製造工程中、ジアンヒドリドまたはジアミンに2つ以上のフェニル環を有し、フェニル環の間にエーテル作用基(−O−)を導入して耐熱性を低めて高温における分子動きを持つようにすることにより、高温における流動性を与えて高温接着特性を向上させようとする方法が提案された。しかしながら、接着剤の耐熱性が低下することにより、高温安定性が確保されず、高温工程の際に半導体組立過程で要求される信頼性を確保することができない。しかも、最近は300℃以下の接着工程温度が要求されるところ、このような条件では接着工程性が確保できないという欠点がある。
したがって、ポリイミドを、より低い温度で接着工程が可能な電子部品用接着テープに適用するためには、従来のポリイミド組成物の一般的な物性を克服することが可能な新規の接着剤を開発しなければならない。
特に、LOCパッケージ用接着テープの場合、一面はニッケル鉄合金または銅素材の金属リードフレームに接着され、他面は半導体チップの高分子絶縁コーティング膜に接着されることにより、相異なる素材の基材層に対する接着特性を同時に満足させなければならない技術的困難さがある。
米国特許第5231162号明細書
そこで、本発明者は、高温接着工程に優れた新規のポリイミド接着剤または接着テープを提供するために努力した結果、ジアンヒドリドおよびジアミンを有機溶媒で反応させて製造される工程中に、前記ジアミン成分に脂肪族構造のシロキサン基を有するジアミン、トリアミンおよびテトラアミンを含むポリアミノ化合物および3,4−ジアミノ安息香酸を添加するが、前記酸成分およびアミン成分の含量を調節してポリイミド接着剤用組成物を製造することにより、ポリイミド主鎖間の線形構造が破れた3次元構造のポリイミドの主鎖間の充填密度が低くなり、分子単位の自由体積(Free Volume)が増大し、高温で鎖の動きが増大して流動性が改善され、ポリイミド接着テープが300℃および350℃で 基材層上に形成された相異なる材質のコーティング層に対する接着力に優れることを前記組成物から確認することにより、本発明の完成に至った。
本発明の目的は、高温接着工程に向いているポリイミド接着剤用組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記ポリイミド接着剤用組成物を用いたポリイミドの製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、前記製造されたポリイミドを含有する接着液を用いたポリイミド接着テープを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、テトラカルボン酸二無水物、ジアミン、シロキサン構造を含むジアミン、トリアミンおよびテトラアミンからなる群より選択されたいずれか1種または2種以上の混合形態のポリアミノ化合物、および3,4−ジアミノ安息香酸から構成される、ポリイミド接着剤用組成物を提供する。
本発明のポリイミド接着剤用組成物は、(A)テトラカルボン酸二無水物100モルに対し、(B)ジアミン60〜98モル、(C)シロキサン構造を含むジアミン0.05〜40モル、(D)ポリアミノ化合物0.01〜5モル、及び(E)3,4−ジアミノ安息香酸0.03〜10モルから構成される。
また、前記ポリイミド接着剤用組成物は、(A)テトラカルボン酸二無水物の酸成分100モルに対し、(B)ジアミン、(C)シロキサン構造を含むジアミン、(D)ポリアミノ化合物、および(E)3,4−ジアミノ安息香酸を含む全体アミン成分が101〜106モルであることがより好ましい。
また、本発明は、前記ポリイミド接着剤用組成物を有機溶媒に仕込んで窒素雰囲気の下で攪拌し、100℃以下で1〜10時間反応させ、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を製造し、前記ポリアミド酸を基材に塗布またはコーティングした後、250〜500℃の温度条件で熱的イミド化反応させてなるポリイミドの製造方法を提供する。
前記製造方法によって製造されたポリイミドは、機械的強度、耐熱性、接着特性を同時に満足させるために、重量平均分子量が10000〜200000であることが好ましい。
本発明は、耐熱性の基材フィルムと、前記製造されたポリイミドを有機溶媒に溶解させて固形分の含量が15〜25重量%となるように製造されたポリイミド接着液を前記基材フィルムの片面または両面に塗布および乾燥させて形成されたポリイミド接着剤層とから構成される、ポリイミド接着テープを提供する。
この際、前記耐熱性の基材フィルムとしてはポリイミドフィルムが最も好ましい。
本発明のポリイミド接着剤用組成物およびこれを用いたポリイミド接着剤は、高温接着工程における接着特性が改善され、300℃および350℃でニッケル鉄合金、銅素材の金属リードフレームと半導体チップの高分子絶縁コーティング膜に対して優れた接着特性を持つことにより、電子部品用接着テープ、特にLOCパッケージ用両面テープとして有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリイミド接着剤用組成物は、(A)下記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物の少なくとも1種以上と、(B)下記化学式2で表わされるジアミンの少なくとも1種以上と、(C)下記化学式3で表わされるシロキサン構造を含むジアミンの少なくとも1種以上と、(D)下記化学式4で表わされるトリアミンおよび化学式5で表わされるテトラアミンよりなる群から選択されたいずれか1種または2種以上の混合形態のポリアミノ化合物の少なくとも1種以上と、(E)下記化学式6で表わされる3,4−ジアミノ安息香酸とから構成される。
Figure 0004150011
式中、Xは2価の作用基を示す。
より具体的に、化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物のうち、前記Xは下記化学式1aで表わされる化合物から選択されたいずれか一つの化合物(X1)および下記化学式1bで表わされる化合物から選択されたいずれか一つの化合物(X2)からなり、X1及びX2のモル分率は、1:0〜0.5:0.5の範囲である。
この際、X1の構造はポリイミド接着剤の接着特性および高温流動性と主に連関しており、X2の構造はポリイミド接着剤の耐熱性および高温信頼性と主に連関している。
X1とX2のモル分率が1:0〜0.5:0.50の範囲であれば、高温接着工程の際に接着剤が流動特性を持ち、基材との基本的な接着力を持つことになるが、X1とX2のモル分率が0.5:0.5〜0:1の範囲であれば、接着剤の接着特性が低下する。
Figure 0004150011
式中、mは1〜10の整数を示す。
Figure 0004150011
Figure 0004150011
式中、Yは2価の作用基を示す。
前記化学式2で表わされるジアミンは、ポリイミド接着剤の耐熱性および流動性を調節する機能を行い、要求される物性に応じて適切な構造のジアミンを2つ以上組み合わせて使用することができる。この際、ジアミンは前記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物100モルに対し、60〜98モルを使用することが好ましい。ジアミンの使用量が60モル未満であれば、ポリイミドの分子量が低下して製造コストが上昇し、ジアミンの使用量が98モル超過であれば、高温接着工程の際に流動特性および基材との接着特性が低下する。
より具体的には、前記Yは化学式2aで表わされる化合物の群から選択される1種以上である。
Figure 0004150011
Figure 0004150011
式中、R4は炭素数1〜20のアルキル基、n’は1〜20の整数を示す。
前記化学式3で表わされるシロキサン構造を含むジアミンは、高温工程の際、ポリイミド接着剤の流動特性および基材との接着力と連関し、かつポリイミドの柔軟性と溶解度を調節する機能があり、特にポリアミノ化合物が添加されて3次元ネットワーク構造が形成されるとき、ゲル化による重合物の沈殿または溶解度の低下を防ぐ役割をする。この際、シロキサン構造を含むジアミンは、前記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物100モルに対し、0.05〜40モルを使用することが好ましい。シロキサン構造を含むジアミンの使用量が0.05モル未満であれば、重合の際にゲル化によるポリイミド重合体の粘度及び溶解度の側面の安定度が低下し、基材との接着特性が低下し、シロキサン構造を含むジアミンの使用量が40モル超過であれば、ポリイミド接着剤の分子量および耐熱性が低下し、製造コストが上昇するという欠点がある。
本発明で使用されるシロキサン構造を含むジアミンの好適な一例としては、ビス(γ−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(GAPD、n=1)、ビス(γ−アミノプロピル)ポリジメチルジシロキサン(PSX−4、n=4)、ビス(γ−アミノプロピル)ポリジメチルジシロキサン(PSX−8、n=8)などであり、シロキサン構造を含むジアミンは1種または2種以上の混合形態で使用することができる。
Figure 0004150011
Figure 0004150011
式中、A1は3価の作用基、A2は4価の作用基、n1は0または1〜3の整数、n2は0または1〜4の整数、Xは酸、qは酸の塩基数をそれぞれ示す。
より具体的に、A1の一例としては下記化学式4aの化合物から選択して使用することが好ましい。
Figure 0004150011
A2の一例としては、下記化学式5aの化合物から選択して使用することが好ましい。
Figure 0004150011
式中、Rは−O−、−CH2−、−CO−、または−SO2−を示し、n3は0または1を示す。
前記化学式4で表わされるトリアミンおよび化学式5で表わされるテトラアミンよりなる群から選択されたいずれか1種または2種以上の混合形態のポリアミノ化合物は、ポリイミドの3次元ネットワーク構造を形成して線形構造のポリイミドの構造に比べて主鎖間の分子単位の自由体積を増大させ、高温工程時の流動性を増大させる役割をすると同時に、耐熱特性を改善させて高温工程性および信頼性を向上させる役割をする。この際、ポリアミノ化合物の好適な使用量は、前記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物100モルに対し、0.01〜5モルであり、0.01モル未満の場合には3次元ネットワーク特性を期待することが難しく、5モル超過の場合には重合の際にゲル化による問題が発生し易く、却ってゲル化によって接着剤の高温流動特性および接着力が低下する。
本発明で使用される多官能ポリアミノの具体的な化合物の一例としては、3,3',4,4'−テトラアミノジフェニルエーテル、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニルメタン、3,3’,4,4’−テトラアミノベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニルスルホン、3,3’,4,4’−テトラアミノビフェニル、1,2,4,5−テトラアミノベンゼン、3,3’,4−トリアミノジフェニル、3,3’,4−トリアミノジフェニルメタン、3,3’,4−トリアミノベンゾフェノン、3,3’,4−トリアミノジフェニルスルホン、3,3’,4−トリアミノジビフェニルおよび1,2,4−トリアミノベンゼンからなる化合物、または前記化合物のモノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−酸塩である3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニルエーテルテトラヒドロクロライド、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニルメタンテトラヒドロクロライド、3,3’,4,4’−テトラアミノベンゾフェノンテトラヒドロクロライド、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニルスルホンテトラヒドロクロライド、3,3’,4,4’−テトラアミノビフェニルテトラヒドロクロライド、1,2,4,5−テトラアミノベンゼンテトラヒドロクロライド、3,3’,4−トリアミノジフェニルトリヒドロクロライド、3,3’,4−トリアミノジフェニルメタントリヒドロクロライド、3,3’,4−トリアミノベンゾフェノントリヒドロクロライド、3,3’,4−トリアミノジフェニルスルホントリヒドロクロライド、3,3’,4−トリアミノジビフェニルトリヒドロクロライドおよび1,2,4−トリアミノベンゼンジヒドロクロライドからなる群より選択されたいずれか1種または2種以上の混合物を使用することが好ましい。さらに好ましくは、前記多官能ポリアミノ化合物の中でも、塩添加物の形になっていない化合物を使用する。この場合、反応の際にゲル化を形成する速度が短縮されるので、3次元ネットワーク構造を形成させるとき、ゲル化の速度調節に応じて塩添加物タイプの化合物を併用して割合を調節することができる。
Figure 0004150011
前記化学式6で表わされる3、4−ジアミノ安息香酸は、金属との接着力および耐熱性を増大させる役割をする。この際、3、4−ジアミノ安息香酸の好適な使用量は、テトラカルボン酸二無水物100モルに対し、0.03〜10モルであり、0.03モル未満であれば、金属との接着力の増大効果を期待し難く、10モル超過であれば、却って高分子基材との接着特性を低下させる原因となり、高温における接着剤の流動特性が低下して接着剤の接着特性が低下する。
本発明のポリイミド接着剤用組成物は、(A)芳香族テトラカルボン酸二無水物の酸成分と、(B)ジアミン、(C)シロキサン構造を含むジアミン、(D)ポリアミノ化合物および(E)3、4−ジアミノ安息香酸を含むアミン成分とに分類される。
この際、アミン成分がテトラカルボン酸二無水物の酸成分に比べて過量使用されると、金属との接着力は低下し、高分子との接着力は改善されるという特性を示す。
したがって、本発明のポリイミド接着剤用組成物は、(A)芳香族テトラカルボン酸二無水物100モルに対し、(B)ジアミン60〜98モル、(C)シロキサン構造を含むジアミン0.05〜40モル、(D)ポリアミノ化合物0.01〜5モル、および(E)3、4−ジアミノ安息香酸0.03〜10モルが使用される。より好ましくは、前記(A)芳香族テトラカルボン酸二無水物100モルに対し、全体アミン成分の好適な含量が101〜106モルで使用する。
この際、(A)芳香族テトラカルボン酸二無水物および(B)ジアミンを重合してポリイミドを製造するとき、好ましい溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N、N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1、3−ジメチル−2−イミダゾリドンなどの非プロトン性極性溶媒と、フェノール、クレゾール、キシルフェノール、p−クロロフェノールなどのフェノール系溶媒などがある。また、必要に応じて、ジエチレングリコール、ジメチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クキシレンなどの芳香族溶媒が使用でき、その他にもメチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、メチルセロソルブ、セロソルブアセテート、メタノール、エタノール、イソプロパノール、塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエチレン、ニトロベンゼンなどの溶媒とピリジンのような3次アミンを併用することができる。前記提示された溶媒のいずれか1種または2種以上を混合して使用することもできる。
本発明は、前記ポリイミド接着剤用組成物を有機溶媒に仕込んで窒素雰囲気の下で激しく攪拌することによって100℃以下で1〜10時間反応させ、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を製造し、前記ポリアミド酸を塗布またはコーティングした後、250〜500℃で熱的イミド化反応させてなるポリイミドの製造方法を提供する。
1.ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を重合する段階
ポリアミド酸の適正分子量および相対粘度に応じて、温度−10℃〜100℃の範囲で、前記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物の少なくとも1種以上、前記化学式2で表わされるジアミンの少なくとも1種以上、前記化学式3で表わされるシロキサン構造を含むジアミンの少なくとも1種以上、前記化学式4または前記化学式5で表わされるトリまたはテトラアミンのポリアミノ化合物の少なくとも1種以上、および前記化学式6で表わされる3、4−ジアミノ安息香酸を適正量投入し、溶媒で窒素雰囲気の下に激しく攪拌することによって100℃以下で反応させてポリアミド酸を製造する。この際、好ましい反応時間は1〜10時間であり、より好ましくは2〜5時間である。反応時間が1時間未満であれば、ポリイミドの分子量分布があまり広くて接着剤の特性が不均一であり、反応時間が10時間超過であれば、生産性が低下する。
2.熱的イミド化段階を用いたポリイミドの製造段階
ポリイミドの前駆体である前記ポリアミド酸を基材に塗布またはコーティングした後、最大250〜500℃まで熱を加えてイミド化させることができ、乾燥工程中にイミド化を促進させるために、溶媒に溶解された状態のポリアミド酸にピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、イソキノリンなどの3次アミン、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸などの酸無水物、脱水閉環剤、閉環触媒などを添加する。
ポリイミドが溶媒に対して可溶性の場合、使用できる好適な化学的イミド化法としては、まず、テトラカルボン酸二無水物およびジアミンを必要に応じてトリブチルアミン、トリエチルアミン、亜リン酸トリフェニル、イソキノリン、ピリジンなどの有機溶媒に入れて全体反応物の25重量部以下の触媒の存在下または全体反応物の25重量部以下のp−トルエンスルホン酸などの脱水触媒存在の下で100℃以上、好ましくは180℃以上に加熱して直接ポリイミドを収得することができる。また、テトラカルボン酸二無水物およびジアミンを有機溶媒中、100℃以下で反応させることにより、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を収得した後、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸などの酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミド化合物といった脱水閉環剤と、必要に応じてピリジン、イソキノリン、イミダゾール、トリエチルアミンなどの閉環触媒を添加し、比較的低温(室温〜100℃)で閉環させる方法などがある。この際、脱水閉環剤および閉環触媒はテトラカルボン酸二無水物に対して2〜10モル比で使用される。
前記製造方法で重合されたポリイミドは、機械的強度、耐熱性、接着特性を同時に満足させるために、10000〜200000の重量平均分子量を持つことが好ましく、より好ましくは30000〜100000の重量平均分子量を持つ。この際、ポリアミド酸の重量平均分子量が10000未満であれば、分子量があまり小さくて高温接着工程の際に接着剤があまり多く流れて接着部位に汚染などの問題が発生するおそれがあり、LOC用途の接着テープに適用される場合、パンチング接着工程で粉状のバー(burr)(切断断面のギザギザ)が発生する。また、ポリアミド酸の重量平均分子量が200000を超過すれば、相対的に分子量の分布が広くなって接着特性が不均一であり、特に接着剤を基材フィルムなどにコーティングする場合、基材フィルムと接着層間の界面密着性が不均一であり、界面密着性が低下する。
本発明によって得られたポリイミドは、電気絶縁性および熱抵抗性に優れ、高温のテーピング条件で熱溶融結合が可能な電子部品用テープの用途への適用の際に優れた特性を有する。
また、本発明は、耐熱性の基材フィルムと、前記で製造されたポリイミドを有機溶媒に溶解させて固形分の含量が15〜25重量%となるように製造されたポリイミド接着液を前記基材フィルムの片面または両面に塗布および乾燥させて形成されたポリイミド接着剤層とからなる、ポリイミド接着テープを提供する。
本発明で使用される基材フィルムとしては、耐熱性フィルムであって、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテル、ポリパラバン酸、ポリエチレンテレフタレート、フッ素系樹脂などの耐熱性樹脂フィルムや、エポキシ樹脂−ガラス布、エポキシ樹脂−ポリイミド−ガラス布などの複合耐熱フィルムなどのような耐熱性エンジニアリングプラスチックフィルムであれば、特に制限されずに使用できるが、最も好ましくはポリイミドフィルムを使用する。
商用のポリイミドフィルムとしては、Regulus(Mitsui Toatsu Chemicals, Inc.)、Kapton(Du Pont Co.)、Upilex(Ube Industries, Ltd.)、Apical AH、NPI、HP(Kanegafuchi Chemical Industry Co., Ltd.)などがあり、好適な厚さは5〜150μmであり、より好ましくは前記ポリイミド接着材層の厚さが5〜50μmである。特に、LOC用途の接着テープの場合には、基材フィルムは25μmまたは50μmのポリイミドフィルムを使用する。
また、基材フィルムとポリイミド接着剤層間の接着力を向上させるために、基材フィルムを表面処理することも好ましい。前記表面処理方法は、特に限定されず、通常の方法を採用することができるが、好ましくはプラズマ、コロナーまたはシラン処理方法を使用する。また、ポリイミド接着剤層のみから構成された接着剤シートの製造目的で基材フィルムの表面にシリコン系離型剤で離型処理された剥離性フィルムが使用されてもよく、この際、好ましい厚さは1〜200μmである。
前記において、有機溶媒はN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルリン酸トリアミドおよび1,3−ジメチル−2−イミダゾリドンからなる非フロトン性極性溶媒、またはフェノール、クレゾール、キシルフェノールおよびp−クロロフェノールからなるフェノール系用溶媒から選択されたいずれか一つを使用する。
次に、本発明を実施例によってより詳細に説明する。
下記実施例は、本発明をより具体的に説明するためのもので、本発明の範囲を限定するものではない。
<実施例1>
攪拌器、還流冷却器、窒素導入口付きの反応容器で、まず(B)ジアミン、(C)シロキサン構造を含むジアミン、(D)ポリアミノ化合物および(E)3,4−ジアミノ安息香酸を、200gのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を添加して15℃で溶解した後、(A)テトラカルボン酸無水物を投入し、窒素雰囲気で5時間激しく攪拌させてポリアミド酸を合成した。この際、全体モノマーの総合量は溶媒を含んだ全体反応物の15重量%となるようにした。
得られたポリアミド酸に50mLのトルエンと3.0gのp−トルエンスルホン酸を加えて190℃で加熱し、反応の進行に応じてトルエンと共沸(azeotropy)の環境を作って水分が容易に分離されるようにしながら、6時間イミド化反応を行った。その後、ポリイミド重合液をメタノールに注入し、得られた沈殿物を分離、粉砕、洗浄および乾燥させる工程を経ることにより、粉末状態のポリイミドを収得した。製造されたポリイミドをFT−IR測定したところ、1776cm-1付近領域でアミド酸のイミド基への転換を示すピークを確認することができた。
前記粉末状態のポリイミドをさらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に溶解させる過程で固形分が20重量%となるようにポリイミド接着液を準備した。その後、前記ポリイミド接着液をナイフコーターでガラス板上にそれぞれ塗布した後、真空乾燥機によって80℃で30分間乾燥させて溶媒を除去し、その後フィルムをガラス板上から剥がした後、さらに150℃で5分、250℃で5分間それぞれ乾燥させて厚さ50μmのポリイミドフィルムを製造した。
また、前記ガラス板の代わりに厚さ50μmのポリイミドフィルム(商品名:Apical AH, Kanegafuchi Chemical Industry Co., Ltd.)上に、前記で製造されたポリイミド接着剤溶液を塗布した後、100℃で5分、130℃で5分、150℃で5分、200℃で5分をそれぞれ乾燥させて溶媒を除去し、その後最終的に250℃で5分間乾燥させ、厚さ20μmのポリイミド接着テープを製造した。
以下、実施例2〜18および比較例1〜10のポリイミドは表1および表2に従って合成された。
下記表1において、(A’)は、X1およびX2以外の構造であるX3の構造を有するテトラカルボン酸二無水物であり、(C)はシロキサン構造を有するジアミン、(F)はテトラカルボン酸二無水物100モルに対する全体アミン化合物のモル比を示す。この際、全体アミン化合物は(B)ジアミン、(C)シロキサン構造を含むジアミン、(D)ポリアミノ化合物および(E)3,4−ジアミノ安息香酸を含む。
Figure 0004150011
Figure 0004150011
<実験例1>
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミド接着テープに対する物性を下記のように測定した。
1.相対粘度
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミドの相対粘度ηinh(ポリイミドをN,N−ジメチルアセトアミドに0.05重量%で希釈)を表3に示した。
2.重量平均分子量
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミドの重量平均分子量をGPC(Gel Permeation Chromatography)を用いて測定して表3に示した。
測定条件は次のようにした。
装置:YOUNGLIN Autocho−GPC、検出器:UV730D、溶媒移送ポンプ:SP930D、カラムオーブン:CTS30、カラム温度:25℃、溶離液:N,N−ジメチルアセトアミド、溶離液の流量:1.0mL/分、試料濃度:0.2重量%、標準試料:ポリスチレン。
3.ガラス転移温度
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミド接着テープに対してDSC(Differential Scanning Calorimetry)を用いてガラス転移温度を測定した。この際、昇温速度は10℃/min、50〜300℃の温度範囲で測定してそれぞれ下記表3に示した。
4.5%熱分解温度
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミド接着テープに対してTGA(Thermogravimetry Analysis)を用いて5%熱分解温度を測定した。この際、昇温速度は10℃/min、50〜900℃の温度範囲で測定してそれぞれ下記表3に示した。5%熱分解温度はもともと質量を100%基準として重量が相対的に5%だけ減少する時点の温度を示す。
5.弾性モジュラス
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミド接着テープに対してDMTA(Dynamic Mechanical Thermal Analysis)を用いて弾性モジュラスを測定した。この際、1Hz、昇温速度5℃/minの条件で、50〜250℃の温度範囲で測定して25℃と190℃における弾性モジュラス値を表3に示した。
6.接着力
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミド接着テープをそれぞれ300℃と350℃で圧力5Kg/cm2の条件でニッケル鉄合板またはPIX−3000溶液(日立ケミカル)がコーティングされた板上に接着させた後、常温で50mm/minの速度でT−Peelテストを行って接着力を評価し、その結果を下記表3に示した。
7.熱サイクルテスト
前記実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミド接着液を厚さ50μmのポリイミドフィルムの両面にコーティングして接着剤層の厚さがそれぞれ25μmとなるように積層された構造の接着テープを製造した。
その後、接着テープの一面を厚さ200μm、大きさ2.5cm×2.5cmの銅板に300℃および350℃で圧力5Kg/cm2の条件で熱圧着した。次に、両面接着テープの他面を300℃で圧力5Kg/cm2の条件で2.5cm×2.5cmのPIX−3000溶液(日立ケミカル)がコーティングされたガラスチップに熱圧着して熱サイクルテスト用試料を準備した。
評価試料を用いて−65℃〜150℃の熱サイクルテストを行った。この際、熱サイクルテストは150℃及び−65℃でそれぞれ30分間温度履歴を経ることを1サイクルとし、1000サイクルの条件で実施した。熱サイクルテスト後、剥離および発泡の有無を観察してその結果を下記表3に記載した。
すなわち、各実施例および比較例で製造されたポリイミド接着テープは、評価試料を10個ずつ製作し、剥離および発泡のない評価試料の個数を表3に記載した。
Figure 0004150011
実施例1〜18および比較例1〜10で製造されたポリイミドの重量平均分子量は、45000〜153000の範囲内の値を示したが、比較例7および8の場合は、重量平均分子量がそれぞれ210000および220000であって、200000以上の値を示した。
前記実施例1〜18で製造されたポリイミド接着テープの場合、190℃における弾性モジュラス値が2.9×108〜9.7×108dyne/cm2の範囲内の値を示したが、比較例5および6で製造されたポリイミド接着テープの場合は、弾性モジュラス値がそれぞれ1.9×108、7.1×107dyne/cm2と相対的に低かった。したがって、高温における低い弾性モジュラス値によって、比較例5および6で製造されたポリイミド接着テープは、300℃および350℃で銅箔、ニッケル鉄合金およびPIX−3000との接着力が全て良好な値を示したが、熱サイクルテストで10個のうちそれぞれ6個および4個が剥離する結果を示した。
前記実施例1〜18で製造されたポリイミド接着テープの場合、300℃および350℃で銅箔、ニッケル鉄合金およびPIX−3000との接着力が全て1Kgf/cm以上の良好な値を示したが、比較例1および2で製造されたポリイミド接着テープは、PIX−3000との接着力が1Kgf/cmより小さい低い値を示し、比較例3および4で製造されたポリイミド接着テープは銅箔、ニッケル鉄合金との接着力が1Kgf/cmより小さい低い値を示した。また、比較例7〜10で製造されたポリイミド接着テープは、銅箔、ニッケル鉄合金およびPIX−3000との接着力が全て1Kgf/cmより小さい値であって、接着特性が低下した。
その他に、本発明の接着剤組成物を用いて製造されたポリイミド接着テープの場合、剥離および発泡を発生させていない反面、比較例の接着剤組成物を用いて製造されたポリイミド接着テープでは剥離および発泡が誘発された。
以上、本発明の具体例についてのみ詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範囲内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

Claims (7)

  1. (A)下記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物と、
    (B)下記化学式2で表わされるジアミンと、
    (C)下記化学式3で表わされるシロキサン構造を含むジアミンと、
    (D)下記化学式4で表わされるトリアミンおよび下記化学式5で表わされるテトラアミンよりなる群から選択されたいずれか1種または2種以上の混合形態のポリアミノ化合物と、
    (E)下記化学式6で表わされる3,4−ジアミノ安息香酸と、から構成されるポリイミド接着剤用組成物。
    Figure 0004150011
    (式中、Xは2価の作用基を示す。)
    Figure 0004150011
    (式中、Yは2価の作用基を示す。)
    Figure 0004150011
    (式中、R4は炭素数1〜20のアルキル基、n’は1〜20の整数を示す。)
    Figure 0004150011
    Figure 0004150011
    (式中、A1は3価の作用基、A2は4価の作用基、n1は0または1〜3の整数、n2は0または1〜4の整数、Xは酸、qは酸の塩基数をそれぞれ示す。)
    Figure 0004150011
  2. 前記化学式1で表わされるテトラカルボン酸二無水物において、Xが下記化学式1aで表わされる化合物から選択されたいずれか一つの化合物(X1)および下記化学式1bで表わされる化合物から選択されたいずれか一つの化合物(X2)からなり、前記X1およびX2のモル分率が1:0〜0.5:0.5であることを特徴とする、請求項1に記載のポリイミド接着剤用組成物。
    Figure 0004150011
    Figure 0004150011
  3. 前記ポリイミド接着剤用組成物は、(A)テトラカルボン酸二無水物100モルに対し、(B)ジアミン60〜98モル、(C)シロキサン構造を含むジアミン0.05〜40モル、(D)ポリアミノ化合物0.01〜5モル、及び(E)3,4−ジアミノ安息香酸0.03〜10モルから構成されることを特徴とする、請求項1に記載のポリイミド接着剤用組成物。
  4. 前記ポリイミド接着剤用組成物は、(A)テトラカルボン酸二無水物の酸成分100モルに対し、(B)ジアミン、(C)シロキサン構造を含むジアミン、(D)ポリアミノ化合物、および(E)3,4−ジアミノ安息香酸を含む全体アミン成分が101〜106モルであることを特徴とする、請求項1に記載のポリイミド接着剤用組成物。
  5. 請求項1記載のポリイミド接着剤用組成物を有機溶媒に仕込んで窒素雰囲気の下で攪拌し、100℃以下で1〜10時間反応させ、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を製造し、前記ポリアミド酸を基材に塗布またはコーティングした後、250〜500℃の温度条件で熱的イミド化反応させることを特徴とする、ポリイミドの製造方法。
  6. 製造されたポリイミドの重量平均分子量が10000〜200000であることを特徴とする、請求項5に記載のポリイミドの製造方法。
  7. 耐熱性の基材フィルムと、
    請求項5で製造されたポリイミドを有機溶媒に溶解させて固形分の含量が15〜25重量%となるように製造されたポリイミド接着液を前記基材フィルムの片面または両面に塗布および乾燥させて形成された厚さ5〜150μmのポリイミド接着剤層と、から構成されることを特徴とする、電子部品用ポリイミド接着テープ。
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