JP4149275B2 - 給油所の水検知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるマルチ計量ユニットを複数台備えた給油所の水検知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給油所の油液を貯留する地下タンクに水検知用のセンサを取り付け、該タンク内に水が溜まると報知する装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。また、前記検知内容を表示する装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭52−87059号公報 (第1−2頁、第1図)
【特許文献2】
特開昭56−113580公報 (第1−4頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記従来の装置では、地下タンクにセンサを設けているので、該地下タンクから給油装置までの地下配管から油液に水が混入した場合、水の混入を検知することができない。
【0006】
かかる不具合を解消するために、給油装置内の油液の流路に水検出センサを設け、地下タンクおよび地下配管からの水の混入を検出することが考えられる。
ここで、一般に、前記地下タンクは、図1に示すように、油種ごとに設けられており、かかる各地下タンクには、それぞれ、共用の地下配管を介して複数の計量ユニットが接続されている。そのため、前記センサにより水混入を検出した場合には、当該センサに対応する流路に連通するタンクに接続された他の計量ユニットにも水混入のおそれが生じている。
しかし、前述の従来の装置では、水混入のおそれのある計量ユニットを特定することができない。
【0007】
したがって、本発明の目的は、前述の諸問題を解決し得る給油所の水検知システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の給油所の水検知システムは、油種ごとのノズルおよび流量計を有し複数の油種の供給が可能なマルチの計量ユニットを複数台備え、1つの油種の燃料油を貯留する1つの地下タンクを前記各計量ユニットに接続する1つの共用の地下配管と、別の油種の燃料油を貯留する別の地下タンクを前記各計量ユニットに接続する別の共用の地下配管とを更に備えた給油所において、前記各計量ユニットにおける各油種ごとの油液の流路に設けられ、当該流路内の油液に混入した水分を検知して水検知信号を出力する水検知センサと、前記水検知信号が出力された際に水が混入している事態を、当該事態が発生した計量ユニットが分かるように、かつ、油種が分かるように報知させるための報知手段と、前記水検知センサからの水検知信号を受けて、当該信号を出力した計量ユニットの油種に対応して、水混入の事態を前記報知手段により報知させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、計量ユニットの油種の流路内に水検知センサを設けたので、地下タンクのみならず、地下タンクから計量ユニットまでの地下配管を含む油液の流路においても水検出を行うことができる。したがって、水の混入した油液を供給するおそれがない。
また、水混入の事態が発生した場合には、当該事態の発生した計量ユニットが分かるように、かつ、油種が分かるように報知される。したがって、当該油種の地下タンクに接続された水混入のおそれのある計量ユニットを特定して停止させることができる。
【0010】
なお、前記報知手段は、計量ユニットのNo. または給油面のNo. に対応して水混入の生じた事態を表示する第1表示部と、水混入の生じた油種を表示する第2表示部と、水混入が生じた油液の流れを停止させたか否かを表示する第3表示部とを、各計量ユニットについて1つの表示手段に表示できるようにすれば、視認性が高まり、水混入のおそれのある計量ユニットを迅速に停止させることができる。
【0011】
さらに、前記表示手段には、水混入を生じた場合に当該水混入を生じた流路の燃料油の流れを停止させるための複数の操作部が一体に設けられ、前記第1表示部、第3表示部および操作部が互いに対応して設けられ、前記第1表示部に水混入の生じた事態が表示された際に前記第1表示部に対応する前記操作部を操作することで、当該事態を生じた流路の燃料油の流れが停止すると共に、当該流路が停止したことを前記第3表示部が表示するのが好ましい。
前記操作部を操作することにより、水混入のおそれのある計量ユニットを容易かつ迅速に停止させることができる。
【0012】
また、前記表示手段は、前記水混入を生じた水検知センサに対応する流路に連通するタンクのNo. を表示する第4表示部を更に備えれば、停止すべき計量ユニットを直観的に把握することができるので、配管図等を取り出して地下タンクと計量ユニットとの接続関係を調べる必要がないから、水混入のおそれのある計量ユニットを、より一層、容易かつ迅速に停止させることができる。
【0013】
また、前記計量ユニットは、それぞれ、前記各ノズルに対応するノズルスイッチと、各ノズルスイッチからの信号で給油要求信号を出力すると共に、前記給油要求に対応する給油許可信号を受信するローカル制御部とを更に備え、前記制御手段は、前記ローカル制御部からの給油要求信号を受信すると共に前記給油許可信号を出力するPOSシステムの端末機またはセルフサービス管理用のセルフコンソールに内蔵されているのが好ましい。
かかる場合には、POSシステムやセルフコンソールに接続された既存の信号線を利用可能なため、別途、信号線や制御手段などを設ける必要がないから、設置コストを著しく引き下げることができる。
また、計量ユニットまで出向いて油液の供給を停止する作業などを行うことなく、給油所の屋内に設けたPOS端末やセルフコンソールを用いて計量ユニットの停止などを行うことができるので、セルフサービス用の給油所のように、スタッフが少人数の場合であっても水混入への対処を迅速かつ容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
なお、以下の説明では、本システムをセルフサービス用の給油所システムに適用した場合を例示して説明する。
図2(b)を除く図1〜図6は第1実施形態を示す。
【0015】
全体構成:
図1に示すように、給油所の地上には、複数台のマルチ計量ユニット(給油装置)Ui が設置されている。一方、給油所の地下には、油種ごとに地下タンク(貯油手段)Tiが埋設されており、かかる地下タンクTiには、それぞれ、共用の地下配管5nを介して、複数台の計量ユニットUi が接続されている。
なお、各地下タンクTiおよび各計量ユニットUi には、それぞれ、油種別に複数本の供給管5iが接続されているが、説明の簡略化の為に、図1では、第1および第2地下タンクT1,T2に繋がる2本の供給管51,52のみを例示している。
たとえば、レギュラーガソリンが貯留された第1地下タンクT1には、第1配管51が接続されており、ハイオクガソリンが貯留された第2地下タンクT2には、第2配管52が接続されている。前記計量ユニットUi は、複数の油種の供給が可能なマルチの計量ユニットであり、前記各地下配管51,52は、第2、第3および第5計量ユニットU2,U3,U5にそれぞれ接続されている。
【0016】
図2は、システム全体を示す概略構成図である。本システムは、たとえば、図2(a)に示すように、各計量ユニットUi に接続されたセルフサービス用のセルフコンソール2を備えている。セルフコンソール2は、各計量ユニットUi の管理を行うためのものであり、該セルフコンソール2には、油種や給油量、給油金額などからなる給油情報のデータ処理を行うPOS端末3が接続されている。セルフコンソール2およびPOS端末3は、給油所の屋内に設置されている。
なお、前記各装置は、図示しないインターフェイスを介して互いに接続されている。
【0017】
計量ユニットUi :
前記計量ユニットUi は、互いに同一の構造、機能を有している。図3(a)に示すように、これらの各計量ユニットUi は、発信器13、流量計14、ポンプ18、ノズルスイッチ15およびノズル10を油種別にそれぞれ複数組づつ備えている。計量ユニットUi は、たとえば、マイコン(マイクロコンピュータ)で構成されたローカル制御部11を備えており、前記ローカル制御部11には、発信器13を介して供給された油種の油量をカウントする流量計14が接続されている。
ローカル制御部11には、前記各機器の他に、ポンプ18の駆動を行うモータ17、表示器12および第1警報器16等が接続されている。
【0018】
ノズルスイッチ15は、給油者が図1の前記ノズル10をノズル掛け10aから外すと、ノズル信号をローカル制御部11に送る。ローカル制御部11はノズル信号を受信すると、図2(a)の前記セルフコンソール2を介してPOS端末3に給油要求信号を出力する。POS端末3は、給油要求信号に応じて給油許可信号をローカル制御部11に送信する。ローカル制御部11は、POS端末3からの給油許可信号を受信すると、図3(a)のモータ17を作動させ、当該油種に対応するポンプ18を作動させる。図4に示すように、前記ポンプ18により、地下配管5iを介して地下タンクTiからくみ上げられた油液は、矢印で示すように、ポンプ18内の流路を通り流量計14に送られ、ノズル10から吐出される。
【0019】
前記ポンプ18内の油液の流路には、油液に混入した水分の検知を行う水検知センサS1,S2が設けられている。前記水検知センサS1,S2は、たとえば、図5に示すように、櫛目状に形成された一対の電極40aを有する端子40を備えている。
ここで、水の電気抵抗値は、油の電気抵抗値よりも小さいため、油よりも電流を通し易い。そのため、前記端子40の電極40aを流れる電流値を計測することにより、油液中に混入した水分の検知が可能である。図3(a)に示すように、水検知センサS1,S2はローカル制御部11に接続されており、流路内の油液に混入した水分を検知して水検知信号をローカル制御部11に出力する。
【0020】
ローカル制御部11は、前記水検知信号に基づき、油液中に水分が混入したか否かの判別を行う。ローカル制御部11は、水分の混入が発生したと判別した場合には、水混入信号をセルフコンソール2に送信すると共に、ローカル制御部11は、モータ17を停止させて当該油種の油液の供給を直ちに停止させる。一方、ローカル制御部11は、たとえばブザーからなる第1警報器16を鳴らすと共に、表示器12に、水の混入した油種と、当該油種を停止した旨の表示を行わせる。
【0021】
セルフコンソール2:
図3(b)に示すように、前記セルフコンソール2は、たとえば、マイコンからなる制御手段20を備えている。制御手段20はCPU20aおよび記憶部20bを備えている。前記制御手段20には、タッチスクリーン(報知手段)22および、たとえばブザーなどからなる第2警報器(報知手段)26が接続されている。
【0022】
制御手段20は、セルフサービスの管理機能の他に、以下に説明するように、水混入信号を受けて各装置の制御を行う制御手段を構成している。
図3(c)に示すように、前記制御手段20の記憶部20bには、地下タンクTiのNo. と該地下タンクTiに接続された計量ユニットUi のNo. とが互いに関連付けられて予め記憶されている。
【0023】
図6に示すように、タッチスクリーン22には、計量ユニットUi の装置No. が表示されると共に、該装置No. ごとに第1〜第3表示部31〜33がそれぞれ表示される。
第1表示部31には、給油状態に応じて「給油中」などの表示が行われる。一方、前記水混入信号を受信した水混入時には、後述するように、「水混入」や「注意」など水混入の生じた事態が表示される。
第2表示部32には、給油中の油種が表示される。水混入時には、当該水の混入した油種名が表示される。
第3表示部33には、水混入が生じた場合に、当該水の混入した油液の流れを停止させたか否かが表示される。
【0024】
タッチスクリーン22には、前記各表示部31〜33の他に、各計量ユニットUi を個別に停止させるための個別停止ボタン35や、油液の停止状態を解除するための解除ボタン36などが表示される。給油所スタッフが、停止する計量ユニットUi の装置No. にタッチした後、個別停止ボタン35にタッチすると当該No. の計量ユニットUi の当該油種の供給が停止される。一方、当該停止させた計量ユニットUi の装置No. に対応する第3表示部33に「停止」の表示が行われ、流路が停止されたことが表示される。
したがって、タッチスクリーン22は、各種の表示を行う表示手段を構成していると共に、燃料油の流れを停止させるための操作部を構成している。
【0025】
本システムの運用方法:
給油者が図1の計量ユニットUi のノズル10をノズル掛け10aから外すと、図3(a)のノズルスイッチ15が作動し、ノズル信号をローカル制御部11に送る。ローカル制御部11は、ノズル信号を受信すると、セルフコンソール2を介してPOS端末3に給油要求信号を出力する。POS端末3は、前記給油要求信号に応じて給油許可信号を送信する。
【0026】
ローカル制御部11は、前記給油許可信号を受信すると、モータ17を作動させ当該油種に対応するポンプ18を回し、地下タンクTiから油液をくみ上げてノズル10から油液を吐出し、車に給油を開始する。
セルフコンソール2のタッチスクリーン22には、当該計量ユニットUi の装置No. に対応する第1表示部31に「給油中」と表示されると共に、第2表示部32に当該給油中の油種が表示される。
【0027】
一方、ローカル制御部11は、計量ユニットUi 内に設けた水検知センサS1,S2からの水検知信号に基づき、油液中に水分が混入しいてるか否かの判別を行う。計量ユニットUi (たとえば、第2計量ユニットU2)に水が混入していると判別した場合には、当該計量ユニットU2の第1警報器16を鳴らすと共に、モータ17を停止させ、当該油種の油液の供給を停止させて、以後、該油種の給油を不能に設定する。一方、表示器12に水の混入した油種と、当該油種を停止した旨の表示を行わせると共に、セルフコンソール2に水混入信号を出力する。
【0028】
このように、水検出と共に、直ちに当該計量ユニットUi の油種の油液の供給を停止させるので、水の混入した油液を販売するなどの不具合が生じるおそれがない。
また、計量ユニットUi の各油種ごとの油液の流路に水検知センサS1,S2を設けたので、地下タンクTiのみならず地下配管5iからの水の混入についても検出することができる。
【0029】
図3(b)の前記制御手段20は、計量ユニットU2からの水混入信号を受け取ると、第2警報器26を鳴らし、水混入の事態が発生したことを報知する。制御手段20は、図6に示すように、当該水の混入した計量ユニットU2の装置No. 「U2」に対応する第1表示部31に「水混入」と表示させると共に、第3表示部33に「停止」と表示させる。なお、第2表示部32には、当該水の混入した油種「レギュラー」が表示されている。
一方、制御手段20は、図3(c)の前記記憶部20bから、当該水の混入した油種の地下タンクT1に関連付けられた他の計量ユニット(以下、「注意すべき計量ユニット」という)U3,U5の装置No. を読み出し、当該装置No. に対応する第1表示部31に、それぞれ「注意」と表示させると共に、第2表示部32に水の混入した計量ユニットU2と同種の油種を表示させる。
【0030】
このように、水混入が検出された同一油種の地下タンクTiに接続された注意すべき計量ユニットUi についても、第2表示部32に「注意」と表示し、水混入のおそれがある旨の報知を行うので、給油所スタッフが停止すべき計量ユニットUi の油種を直観的に把握することができる。
【0031】
前記スタッフは、計量ユニットUi の使用状況などの安全を確認して注意すべき計量ユニットU3,U5の装置No. にタッチした後、個別停止ボタン35にタッチして、当該計量ユニットU3,U5の当該油種の油液を給油不能にさせる。制御手段20は、当該給油不能に設定された計量ユニットU3,U5の装置No. に対応する第3表示部33に「停止」と表示させる。
【0032】
なお、注意すべき計量ユニットUiを自動的に停止するようにしてもよい。すなわち、水検出後、一定時間、注意すべき計量ユニットUi に対して前述の停止操作がなければ、当該計量ユニットUi を停止させるようにすれば、何らかの事情でスタッフが水混入を認知できなかった場合であっても、水の混入した油液の供給を確実に防止することができる。
【0033】
その後、水抜きなど所定の作業を行った後、スタッフが解除ボタン36にタッチすると、計量ユニットUi の給油が再び可能になる。制御手段20は、給油が可能になった装置No. の第1表示部31の「水混入」と、第3表示部33の「停止」表示を消去させる。
【0034】
なお、前述の水検知による各装置の制御機能を、セルフコンソール2に設ける代わりにPOS端末3に設けてもよい。
また、前記流路内に設けた水検知センサS1,S2の他に、地下タンクTi内に別途、水検知センサを設ければ、水混入の箇所が特定できるので、水混入の原因の究明や対処が容易になる。
【0035】
第2実施形態:
図2(b)および図7は第2実施形態を示す。
図2(b)に示すように、各計量ユニットUi は、水混入時の処理を行うための警報装置4に接続されている。
図7に示すように、警報装置4はコントローラ(報知手段)23を備えている。コントローラ23には、計量ユニット(「給油装置」)Ui の装置No. ごとに第1表示部31、第3表示部33、個別停止ボタン(操作部)35および解除ボタン(操作部)36が互い対応して設けられている。
コントローラ23には、水混入の生じた油種を表示する第2表示部32、水混入を生じた水検知センサS1,S2に対応する流路に連通する地下タンクTiを表示する第4表示部34およびブザーからなる第2警報器26が設けられている。前記各表示部31〜34や各ボタン35,36は、コントローラ23に一体に設けられている。
【0036】
水混入時には、水混入が検出された計量ユニットU2に対応する第1表示部31が点灯し、水混入の事態を表示すると共に、当該計量ユニットU2における水の混入した油種の油液の供給が停止され、当該油液の供給が停止されたことを示す第3表示部33が点灯する。一方、注意すべき計量ユニットU3,U5の装置No. に対応する第3表示部33が点滅する。
同時に、水の混入した油種に対応する第2表示部(「レギュラー」)32が点灯すると共に、当該油種に対応するタンクNo. に対応する第4表示部34が点灯する。
その他の構成は、第1実施形態と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明および図示を省略する。
【0037】
なお、前述の両実施形態では、計量ユニットUi の装置No. に対して第1表示部31を設けたが、第1表示部31を地下タンクTiの給油面のNo. に対応して設けてもよい。かかる場合には、前記給油面のNo. に対応する油種の計量ユニットUi を停止させる。
【0038】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、本発明は、計量ユニットの台数に限定されず、複数台の計量ユニットを有する給油システムにおいて本発明を適用できる。
また、前述の実施形態において、セルフサービス用の給油所システムについて説明したが、本発明はセルフサービス用のシステム以外の給油所システムにも適用することができる。
さらに、内部にポンプを備えた計量ユニットについて説明したが、内部にポンプを備える代わりに、地下タンク内に油中ポンプを備えたシステムであってもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、計量ユニットの油種の流路内に水検知センサを設けたので、地下タンクのみならず、地下タンクから計量ユニットまでの地下配管を含む油液の流路においても水検出を行うことができる。したがって、水の混入した油液を供給するおそれがない。
また、水混入の事態が発生した場合には、当該事態の発生した計量ユニットが分かるように、かつ、油種が分かるように報知される。したがって、当該油種の地下タンクに接続された水混入のおそれのある計量ユニットを特定して停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す計量ユニットおよび地下タンクを示す概略構成図である。
【図2】給油所のレイアウトを示す全体構成図である。
【図3】(a)は計量ユニットを示す概略構成図、(b)はセルフコンソールを示す概略構成図、(c)は記憶部の記憶内容を示す図表である。
【図4】ポンプを示す概略断面図である。
【図5】水検知センサを示す概略斜視図である。
【図6】表示部の表示内容を示す正面図である。
【図7】第2実施形態にかかる警報装置のコントローラを示す正面図である。
【符号の説明】
2:セルフコンソール
3:POS端末
5i:地下配管
10:ノズル
11:ローカル制御部
14:流量計
20:制御手段
22:タッチスクリーン(報知手段)
23:コントローラ(報知手段)
26:第2警報器(ブザー,報知手段)
31:第1表示部
32:第2表示部
33:第3表示部
34:第4表示部
35:個別停止ボタン、停止ボタン(操作部)
S1,S2:水検知センサ
Ti:地下タンク
Ui:計量ユニット
Claims (6)
- 油種ごとのノズルおよび流量計を有し複数の油種の供給が可能なマルチの計量ユニットを複数台備え、1つの油種の燃料油を貯留する1つの地下タンクを前記各計量ユニットに接続する1つの共用の地下配管と、別の油種の燃料油を貯留する別の地下タンクを前記各計量ユニットに接続する別の共用の地下配管とを更に備えた給油所において、
前記各計量ユニットにおける各油種ごとの油液の流路に設けられ、当該流路内の油液に混入した水分を検知して水検知信号を出力する水検知センサと、
前記水検知信号が出力された際に水が混入している事態を、当該事態が発生した計量ユニットが分かるように、かつ、油種が分かるように報知させるための報知手段と、
前記水検知センサからの水検知信号を受けて、当該信号を出力した計量ユニットの油種に対応して、水混入の事態を前記報知手段により報知させる制御手段とを備えた給油所の水検知システム。 - 油種ごとのノズルおよび流量計を備えた複数台の計量ユニットを、共用の地下配管を介して地下タンクに接続した給油所において、
前記各計量ユニットの各油種ごとの油液の流路に設けられ、流路内の油液に混入した水分を検知して水検知信号を出力する水検知センサと、
前記水検知信号が出力された際に水が混入している事態を、当該事態が発生した計量ユニットが分かるように、かつ、油種が分かるように報知させるための報知手段と、
前記水検知センサからの水検知信号を受けて、当該信号を出力した計量ユニットの油種に対応して、水混入の事態を前記報知手段により報知させる制御手段とを備え、
前記報知手段は、計量ユニットのNo. または給油面のNo. に対応して水混入の生じた事態を表示する第1表示部と、水混入の生じた油種を表示する第2表示部と、水混入が生じた油液の流れを停止させたか否かを表示する第3表示部とを、各計量ユニットについて1つの表示手段に表示できるようにした給油所の水検知システム。 - 請求項2において、
前記表示手段には、水混入を生じた場合に当該水混入を生じた流路の燃料油の流れを停止させるための複数の操作部が一体に設けられ、
前記各第1表示部、第3表示部および操作部が互いに対応して設けられ、
前記第1表示部に水混入の生じた事態が表示された際に前記第1表示部に対応する前記操作部を操作することで、当該事態を生じた流路の燃料油の流れが停止すると共に、当該流路が停止したことを前記第3表示部が表示する給油所の水検知システム。 - 請求項2もしくは3において、
前記表示手段は、前記水混入を生じた水検知センサに対応する流路に連通するタンクのNo. を表示する第4表示部を更に備えた給油所の水検知システム。 - 請求項2、3もしくは4において、
前記各計量ユニットは、それぞれ、前記各ノズルに対応するノズルスイッチと、各ノズルスイッチからの信号で給油要求信号を出力すると共に、前記給油要求に対応する給油許可信号を受信するローカル制御部とを更に備え、
前記制御手段は、前記ローカル制御部からの給油要求信号を受信すると共に前記給油許可信号を出力するPOSシステムの端末機またはセルフサービス管理用のセルフコンソールに内蔵されている給油所の水検知システム。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記水検知センサを設けた流路は、各計量ユニットに設けたポンプ内の流路である給油所の水検知システム。
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