JPH0130716B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等のガソリン給油所に設置さ
れる給油装置に関する。

〔従来の技術〕

このような給油装置としては、ハウジング内に
地下タンクに連通する給油管を立上げ、この給油
管の途中に給油ポンプ及び流量計を配設し、給油
ポンプにモーターを連結しまた流量計に流量パル
ス発信器を取付け、前記給油管には先端に自動閉
鎖ノズルバルブを有する給油ホースを接続し、ま
た外装の正面に給油量の表示計を設け、さらに側
部にはノズル掛けを設け、ここにノズルバルブの
掛け外しで作動するノズルスイツチを設けた地上
設置型のものが知られている。

給油を行うためにノズルバルブをノズル掛けか
ら外せば、ノズルスイツチのノズル外し信号が計
数回路に入つて表示計に表示されている前回の給
油量が帰零され、また同時にノズル外し信号はモ
ーターに入りこのモーターが回動してポンプが駆
動を開始し、給油可能状態となる。

そこで、ノズルバルブを開いて給油を行えば、
地下タンクから吸上げられたガソリンは、流量計
で流量が計測されて流量パルス発信器から流量信
号となつて計数回路に入り、ここで給油量が計数
され表示計に表示される。

この表示計を見て注文された量でノズルバルブ
を手でのレバー操作で閉じるか、または自動車の
タンクが満タンになることで液面検知手段を有す
るノズルバルブが自動的に閉じたならば、ノズル
バルブをノズル掛けにかける。これによりノズル
スイツチからのノズル外し信号が消えモーターは
停止して給油終了となる。

〔発明が解決しようとする課題〕

かかる給油所では、ガソリン販売の他に、より
多くの顧客を獲得し売上げ向上を図るため、洗
車、オイル交換、自動車の軽整備や自動車用品の
販売等多くのサービスを行つているが、それでも
充分な売上げ向上効果が得られない場合が多い。

前記のごとき給油装置は、油の販売のみを目的
に作られたもので、サービスのための工夫を本来
の機能に取り入れたものは存在しなかつた。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、
商品販売にゲーム性を加味することにより客に給
油所へ立寄る楽しみを持たせ、かつ客は自己の車
のガソリンを必然的に管理することになるので、
より多くの顧客を獲得し、売上げ向上を図ること
ができ、しかもそのための機構としては従来装置
の機構を利用できるので安価ですむ給油装置を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達成するため、ハウジング
内に地下タンクに連通する給油管を立上げ、この
給油管の途中にモーターで駆動する給油ポンプ及
び流量パルス発信器を有する流量計を配設し、液
面検知手段を有する自動閉鎖ノズルを先端に設け
た給油ホースを前記給油管の先端に接続し、流量
パルス発信器の出力で給油量を計数する計数回路
で計数した給油量を表示する表示計とにより構成
した、自動車の燃料タンクの満タンを液面検知手
段により検出し、自動閉鎖ノズルが作動して、給
油が自動的に停止する給油装置において、予想満
タン給油量入力手段と、入力手段により入力され
た予想満タン給油量をプリセツトする設定回路
と、設定回路のプリセツト予想満タン給油量と計
数回路で計数された給油量とを比較する比較回路
と、予想満タン給油量と計数された給油量とが同
一の時に比較回路から出力される信号により作動
する報知器とを設けたことを要盲とするものであ
る。

〔作用〕

本発明によれば、満タン給油を注文された場合
に、客が予想した給油量と実際の給油量とが一致
したことを給油装置が判断しこれを報知するの
で、そのことを条件に給油所は客に対して各種の
サービスを与えることにより商品販売にゲーム性
を加味でき、客に給油所へ立寄る楽しみを持たせ
ることができる。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明の給油装置の実施例を示す縦断
正面図で、図中１は給油所に設置される給油装置
を示し、該給油装置１はハウジング２内に地下タ
ンクに連通する給油管３を立上げ、この給油管３
の途中に給油ポンプ４及び流量計５を配設し、給
油ポンプ４にモーター６を連結しまた流量計５に
流量パルス発信器７を取付けたものである。

前記給油管３は、ハウジング２外で先端にノズ
ルバルブ８を有する給油ホース９と接続し、また
ハウジング２の前面上方に給油量の表示計１０を
設け、また、操作しやすい場所に予想給油量設定
手段としてテンキー１１を設け、さらに設定され
た予想給油量を表示する表示計１２と報知手段と
して報知器１３とを設け、側部にはノズル掛掛け
１８を設け、かつノズル掛け１８にノズルバルブ
８の掛け外しで作動するノズルスイツチ１９を設
ける。

なお、ノズルバルブ８は、自動車のガソリンタ
ンクの液面を液面検知手段である液面検知器２０
により検知して自動的にバルブを閉じて給油が停
止する構成のものとする。

図中１４は、外装２内に配設された制御装置を
示し、該制御装置１４は第２図のブロツク図に示
すように、予想給油量をプリセツトする設定回路
１５と、予想給油量と実際の給油量とを比較する
手段として比較回路１６、及び実際の給油量を計
数する計数回路１７とで構成される。

前記設定回路１５にテンキー１１からの設定信
号を、また計数回路１７に流量パルス発信器７か
らの流量信号とノズルスイツチ１９からの出力信
号とをそれぞれ導入する。前記ノズルスイツチ１
９からの出力信号は同時にまた駆動信号としてモ
ーター６の駆動回路にも導入される。

制御装置１４の設定回路１５からの出力信号を
予想給油量の表示計１２及び比較回路１６に、計
数回路１７からの計数信号を比較回路１６及び給
油量の表示計１０にそれぞれ導入し、また、比較
回路１６からの出力信号を報知器１３に導入し
た。

次に使用法及び動作について説明すると、自動
車のガソリンタンクに給油するには、まずこれに
先立つて客が自己の自動車のガソリンタンクに何
のガソリンを補給すれば満タンになるかの予想
給油量を考え、この給油量例えば「25.3」を給
油所員に告げ、給油所員又は客自らがテンキー１
１で該予想給油量を入力する。これにより、テン
キ−11から設定信号が出て制御装置１４の設定回
路１５に該給油量が設定され、表示計１２に該予
想給油量が表示され、また該予想給油量の設定信
号は比較回路１６に入る。

次に給油所員がノズルバルブ８をノズル掛け１
８から外せば、ノズルスイツチ１９からのノズル
外し信号が計数回路１７に入つて表示計１０に表
示されている前回の給油量が帰零され、また同時
にノズル外し信号はモーター６に入りモーター６
が回動してポンプ４が駆動を開始し、給油可能状
態となる。

そこで、ノズルバルブ８を開いて給油を行え
ば、地下タンクから吸上げられたガソリンは、流
量計５で流量が計測されて流量パルス発信器７か
ら流量信号となつて計数回路１７に入り、ここで
給油量が計数され表示計１０に表示される。

また、計数回路１７で計数される給油量の計数
信号は同時に比較回路１６に入り、ここで、設定
回路１５から既に入力されている予想給油量と比
較される。

給油量と設定された予想給油量との値が等しく
なると、比較回路１６からの出力信号により報知
器１３が作動し、光又は音（例えば１〜２秒のメ
ロデイーを流す）等で給油量が予想給油量の
「25.3」に達したことを知らせる。

この時、表示計１０に「25.3」と表示される
と同時に、または表示が「25.3」から「25.4」に
移るまでの間に、ノズルバルブ８の液面検知器２
０が液面を検知して弁が閉じて給油が停止すれば
客が予想した給油量と実際の給油量とが一致した
とのことで、給油所は客に対して「ピツタリ賞」
として例えばガソリン代を無料にする、オイル一
罐を贈呈する等の特典を与える。

満タンになる前に予想量に達したときは、この
時点で報知されるがその間給油は続行される。こ
のように、予想量が満タンよりも少なく、予想が
外れた場合は、報知器１３の報知の後でも表示計
１０が動き続けるので外れたことがわかる。

このようにして、予想給油量と実際の給油量と
が一致した場合には各種サービスを行うものであ
るが、満タン時に自動的に給油が停止する給油装
置であるので、満タン時を給油所員が作為的に操
作するおそれは全くなく、常に公正を期すること
ができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の給油装置は、客が予
想した給油量と実際の給油量とが一致した場合
に、給油所は客に対して各種のサービスを与える
ことにより商品販売にゲーム性を加味でき、客に
給油所へ立寄る楽しみを持たせることができ、か
つ客は自己の車のガソリンを必然的に管理するこ
とになるので、顧客を獲得し、売上げの向上を図
ることができる。しかも、そのための機構として
は従来装置を利用できるので安価でするものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の給油装置の実施例を示す縦断
正面図、第２図はブロツク回路図である。 １……給油装置、２……ハウジング、３……給
油管、４……給油ポンプ、５……流量計、６……
モーター、７……流量パルス発信器、８……ノズ
ルバルブ、９……給油ホース、１０……表示計、
１１……テンキー、１２……表示計、１３……報
知器、１４……制御装置、１５……設定回路、１
６……比較回路、１７……計数回路、１８……ノ
ズル掛け、１９……ノズルスイツチ、２０……液
面検知器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ハウジング内に地下タンクに連通する給油管
   を立上げ、この給油管の途中にモーターで駆動す
   る給油ポンプ及び流量パルス発信器を有する流量
   計を配設し、液面検知手段を有する自動閉鎖ノズ
   ルを先端に設けた給油ホースを前記給油管の先端
   に接続し、流量パルス発信器の出力で給油量を計
   数する計数回路で計数した給油量を表示する表示
   計とにより構成した、自動車の燃料タンクの満タ
   ンを液面検知手段により検出し、自動閉鎖ノズル
   が作動して、給油が自動的に停止する給油装置に
   おいて、予想満タン給油量入力手段と、入力手段
   により入力された予想満タン給油量をプリセツト
   する設定回路と、設定回路のプリセツト予想満タ
   ン給油量と計数回路で計数された給油量とを比較
   する比較回路と、予想満タン給油量と計数された
   給油量とが同一の時に比較回路から出力される信
   号により作動する報知器とを設けたことを特徴と
   する給油装置。