JP4146135B2 - 車両用シートバックのフレーム構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車における荷室前に配置されるリアシートにおけるシートバックのフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述したリアシートは、車室床部に下部が固定されたシートクッションと、その後部に下部が支持されたシートバックとを有する構成のものが一般的であり、シートバックとしては、前倒し可能なものと、起立状態で車体に固定されたものとが存在する。
【0003】
かかるシートバックとしては、図6に示すように、概略矩形状をしたバックパネル101(左下がりのハッチング部分)の周縁に沿ってバックフレーム102が配設され、これらバックパネル101およびバックフレーム102を覆うようにパッドおよび外皮用トリムなどが設けられた構成のものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年においては自動車の安全向上を図るべく、種々の対策が検討されており、その一つに、リアシートが後部荷室の荷物移動により受ける際の耐荷重を規定値以上にすることが必須項目として挙げられている。その基準として、縦300ミリ×横300ミリの衝突面を有する重さ18kgである2個の規格荷物を互いに所定距離だけ離した横並び状態で荷室から慣性力によりシートバックの背面に当てる自動車規則 ECENo.17が知られる。
【0005】
しかしながら、従来のリアシートにあっては、バックパネルの周縁に沿ってバックフレームが配設された構成である故に、例えば上述した自動車規則に基づくテストのようにシートバックに大荷重が作用すると、バックパネルに前側へ山形状に突出したライン状窪み(ラインを横切る断面が山形状)が生じて大荷重に対する強度が不足する虞があった。なお、上記ライン状窪みは、図7(a)に示す2分割リアシートバックのように下部の左右両端の車体取付部103、104と上部右端の車体取付部105との3点で固定される場合には、上部右端の車体取付部105と下部左端の車体取付部103とを結ぶ対角線A上およびその上側の横線B上に2本形成され、図7(b)に示す2分割リアシートバックのように下部の左右両端の車体取付部106、107と上部中央の車体取付部108との3点で固定される場合には、上部中央の車体取付部108と下部右端の車体取付部107との間から下部左端の車体取付部106に向かう線C上および上部中央の車体取付部108と下部左端の車体取付部106との間から下部右端の車体取付部107に向かう線D上に概略V字状に形成される。
【0006】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するようになされたもので、荷室に置いた荷物の移動により受ける外力に対する強度を向上させ得る車両用シートバックのフレーム構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用シートバックのフレーム構造は、荷室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバックのフレーム構造であって、概略矩形状をしたバックパネルの周縁に沿ってバックフレームが配設されたシートバックを有し、該シートバックの下部の左右両端と上部中央に設けた車体取付部が車体に取付けられ、上記荷室に置かれる荷物の移動に伴う外力を受けることにより前記バックパネルにおいて、上部中央と下部の右端の車体取付部の間から下部の左端の車体取付部に向かう線上および上部中央と下部の左端の車体取付部の間から下部の右端の車体取付部に向かう線上に概略V字状に形成されるライン状窪みの発生を未然に防止すべく、前記バックパネルには、凸状または凹状の連続した打ち出し突起が、前記ライン状窪み発生予定部を横切るように形成されるとともにその横切る部分のうちの一部が上下方向から前記ライン状窪みの発生予定部とは反対側に傾いた斜め方向に延びていることを特徴とする。
【0008】
この発明による場合には、ライン状窪み発生予定部を横切るように形成された打ち出し突起がライン状窪みの発生を未然に防止するので、バックパネルは上記外力を受けてもライン状窪みの発生がないように補強され、これにより外力に対する強度が向上する。このとき、外力を受ける位置が、バックパネルとバックフレームのいずれであってもライン状窪みの発生が未然に防止される。
【0009】
また、本発明の車両用シートバックのフレーム構造は、荷室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバックのフレーム構造であって、概略矩形状をしたバックパネルの 周縁に沿ってバックフレームが配設されたシートバックを有し、前側から見て該シートバックの下部の左右両端と上部右端に設けた車体取付部が車体に取付けられ、上記荷室に置かれる荷物の移動に伴う外力を受けることにより前記バックパネルにおいて、上部右端の車体取付部と下部左端の車体取付部を結ぶ対角線上と、その上側の横線上とに形成されるライン状窪みの発生を未然に防止すべく、前記バックパネルには、凸状または凹状の連続した打ち出し突起が、前記ライン状窪みの発生予定部を横切るように形成されるとともにその横切る部分のうちの一部が上下方向から前記ライン状窪みの発生予定部とは反対側に傾いた斜め方向に延びていることを特徴とする。
【0010】
この発明による場合にも、ライン状窪み発生予定部を横切るように形成された打ち出し突起がライン状窪みの発生を未然に防止するので、バックパネルは上記外力を受けてもライン状窪みの発生がないように補強され、これにより外力に対する強度が向上する。このとき、外力を受ける位置が、バックパネルとバックフレームのいずれであってもライン状窪みの発生が未然に防止される。
【0011】
更に、本発明の車両用シートバックのフレーム構造は、荷室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバックのフレーム構造であって、概略矩形状をしたバックパネルの周縁に沿ってバックフレームが配設されたシートバックを有し、前側から見て該シートバックの下部の左右両端と上部左端に設けた車体取付部が車体に取付けられ、上記荷室に置かれる荷物の移動に伴う外力を受けることにより前記バックパネルにおいて、上部左端の車体取付部と下部右端の車体取付部を結ぶ対角線上と、その上側の横線上とに形成されるライン状窪みの発生を未然に防止すべく、前記バックパネルには、凸状または凹状の連続した打ち出し突起が、前記ライン状窪みの発生予定部を横切るように形成されるとともにその横切る部分のうちの一部が上下方向から前記ライン状窪みの発生予定部とは反対側に傾いた斜め方向に延びていることを特徴とする。
【0012】
この発明による場合にも、ライン状窪み発生予定部を横切るように形成された打ち出し突起がライン状窪みの発生を未然に防止するので、バックパネルは上記外力を受けてもライン状窪みの発生がないように補強され、これにより外力に対する強度が向上する。このとき、外力を受ける位置が、バックパネルとバックフレームのいずれであってもライン状窪みの発生が未然に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を具体的に説明する。
【0014】
(第1実施形態)
図1は本発明をセダンの2分割タイプのリアシートに適用した車両用シートバックを示す正面図で、図2は図1のA−A線による端面図、図3は図1の車両用シートバックにおけるライン状窪み発生予定部と打ち出し突起との関係を示す正面図である。なお、図1のA´−A´線による断面部分の構造は、図2とほぼ同様であり、図2を代用して以下で説明する。
【0015】
第1実施形態の車両用シートバックとしては、横長の概略矩形状をしたバックパネル2の縁部に沿って配設されたバックフレーム3を有する図右側の左席用シートバック1と、縦長の概略矩形状をしたバックパネル22の縁部に沿って配設されたバックフレーム23を有する図左側の右席用シートバック21とを具備し、前者の横幅と後者の横幅とが約6:4の比率となっている。
【0016】
左席用シートバック1のバックパネル2は、鋼等の金属板からなり、下部の左右両端部には、軸部13、14を介して車体取付部15、16が所定角度範囲で回転可能に取付けられ、各車体取付部15、16はそれぞれ図示しない車体にボルト等により固定される。
【0017】
バックパネル2の上部中央にも車体取付部12が設けられている。この車体取付部12は、バックパネル2に形成されたストライカ取付孔4を有し、そのストライカ取付孔4を挟んで前側の両縁部には、図2に示すように板状をしたストライカブラケット5の両端部5a、5bが溶接等で取付けられ、各端部5a、5bの中央寄り位置にはそれぞれ通し孔5c、5dが形成されており、両端部5a、5bのそれぞれの前側には、通し孔5c、5dを通して棒状のストライカ6の両端部が溶接等で固定された構成となっている。
【0018】
かかる車体取付部12のストライカ6は、車体側に設けられたキャッチ部材(図示せず)に着脱可能な状態で取付けられるものであり、ストライカ6の脱状態ではシートバックが軸部13、14を介して前倒し可能となり、ストライカ6の着状態ではシートバックが少し後側に傾いた起立姿勢に固定される。また、バックパネル2の縁部に沿って配設されたバックフレーム3は、鋼等の金属板を加工したものからなり、ストライカブラケット5の背面側を通された状態でバックパネル2に溶接されている。
【0019】
また、上記バックパネル2には、その周縁に沿って前側に突出した矩形状の補強部7が形成され、その補強部7の内側には、前側に凸状に突出した連続する打ち出し突起8が複数、この図示例では3つ形成されている。本例の打ち出し突起8は、逆三角形の打ち出し突起9と、三角形と概略逆V字形とが連結された打ち出し突起10と、丸形の打ち出し突起11とである。
【0020】
かかるバックパネル2に発生する虞のあるライン状窪み発生予定部は、図3に示すように、線C1および線D1によるV字状のもので、線C1には、打ち出し突起9の直角の頂部9a、その対辺9b、打ち出し突起10の三角形の長辺10aおよび縦辺10bが横切っており、線D1には、打ち出し突起10の概略逆V字形の右垂下辺10cおよび左傾斜辺10dが横切っている。上記丸形の打ち出し突起11は、補強部7と同様のバックパネル2を補強するためのものである。
【0021】
右席用シートバック21のバックパネル22も、同様であって、鋼等の金属板からなり、下部の左右両端部には、軸部33、34を介して車体取付部35、36が所定角度範囲で回転可能に取付けられ、各車体取付部35、36はそれぞれ図示しない車体にボルト等により固定される。
【0022】
バックパネル22の上部中央にも車体取付部32が設けられている。この車体取付部32は、バックパネル22に形成されたストライカ取付孔24を有し、そのストライカ取付孔24を挟んで前側の両縁部には、図2(図1のA´−A´線による断面部分で代用)に示すように板状をしたストライカブラケット25の両端部25a、25bが溶接等で取付けられ、各端部25a、25bの中央寄り位置にはそれぞれ通し孔25c、25dが形成されており、両端部25a、25bのそれぞれの前側には、通し孔25c、25dを通して棒状のストライカ26の両端部が溶接等で固定された構成となっている。
【0023】
かかる車体取付部32のストライカ26は、車体側に設けられたキャッチ部材(図示せず)に着脱可能な状態で取付けられるものであり、ストライカ26の脱状態ではシートバックが軸部33、34を介して前倒し可能となり、ストライカ26の着状態ではシートバックが少し後側に傾いた起立姿勢に固定される。また、バックパネル22の縁部に沿って配設されたバックフレーム23は、鋼等の金属板を加工したものからなり、ストライカブラケット25の背面側を通された状態でバックパネル22に溶接されている。
【0024】
また、上記バックパネル22には、その周縁に沿って前側に突出した矩形状の補強部27が形成され、その補強部27の内側には、前側に凸状に突出した連続する打ち出し突起28が複数、この図示例では2つ形成されている。本例の打ち出し突起28は、逆三角形の打ち出し突起29と、概略コの字形の打ち出し突起30とである。
【0025】
かかるバックパネル22に発生する虞のあるライン状窪み発生予定部は、図3に示すように、線C2および線D2によるV字状のもので、線C2には、打ち出し突起29の右傾斜辺29aおよび打ち出し突起30の右垂下辺30aが横切っており、線D2には、打ち出し突起29の左傾斜辺29bおよび打ち出し突起30の左垂下辺30bが横切っている。
【0026】
したがって、本実施形態による場合には、左席用シートバック1のバックパネル2に発生する虞があるライン状窪み発生予定部の線C1には、打ち出し突起9の直角の頂部9a、その対辺9b、打ち出し突起10の三角形の長辺10aおよび縦辺10bが横切り、同ライン状窪み発生予定部の線D1には、打ち出し突起10の概略逆V字形の右垂下辺10cおよび左傾斜辺10dが横切っているので、例えば前記自動車規則に基づくテストの規格荷物の移動などによる大荷重を、左席用シートバック1のバックパネル2とバックフレーム3のいずれに拘わらず受けても、バックパネル2にライン状窪み発生予定部の線C1およびD1が発生するのを未然に防止することができる。
【0027】
また、右席用シートバック21のバックパネル22に発生する虞があるライン状窪み発生予定部の線C2には、打ち出し突起29の右傾斜辺29aおよび打ち出し突起30の右垂下辺30aが横切っており、ライン状窪み発生予定部の線D2には、打ち出し突起29の左傾斜辺29bおよび打ち出し突起30の左垂下辺30bが横切っているので、例えば前記規格荷物などの移動による大荷重を、右席用シートバック21のバックパネル22とバックフレーム23のいずれに拘わらず受けても、バックパネル22にライン状窪み発生予定部の線C2およびD2が発生するのを未然に防止することができる。よって、バックパネル2および22は前記規格荷物による外力を受けてもライン状窪みの発生がないように補強され、これにより外力に対する強度が向上する。
【0028】
(第2実施形態)
図4は本発明をワゴンの2分割タイプのリアシートに適用した車両用シートバックを示す前側から見た正面図で、図5は図4の車両用シートバックにおけるライン状窪み発生予定部と打ち出し突起との関係を示す前側から見た正面図である。なお、図1〜図3と同一部分には、同一番号を付している。
【0029】
この車両用シートバックは、ワゴンのリアシートのものであり、第1実施形態と同様に6:4の比率の横幅を有する左席用シートバック1と右席用シートバック21を具備する。
【0030】
左席用シートバック1は、その下側の左右両端部に設けた車体取付部15、16が図示しない車体にボルト等により固定されることで取付けられ、軸部13、14を介して所定角度範囲で回転可能となっており、左席用シートバック1の前側から見て右側上部に設けた車体取付部4Aが車体に着脱可能に取付けられている。右席用シートバック21は、その下側の左右両端部に設けた車体取付部35、36が図示しない車体にボルト等により固定されることにより取付けられ、軸部33、34を介して所定角度範囲で回転可能となっており、右席用シートバック21の前側から見て左側上部に設けた車体取付部24Aが車体に着脱可能に取付けられている。
【0031】
上記左席用シートバック1の車体取付部4Aおよび右席用シートバック21の車体取付部24Aは、図示を省略するが、車体側に設けられたストライカと、シートバック1、21側に設けられたキャッチ部材とを有する構成である。なお、図4中の37は、シートベルトを通す開口37aが設けられたシートベルト通し部材であり、バックパネル2に溶接されている(溶接部の図示を省略)。
【0032】
左席用シートバック1のバックパネル2には、その周縁に沿って前側に突出した矩形状の補強部7が形成され、その補強部7の内側には、前側に凸状に突出した連続する打ち出し突起40が複数、この図示例では8つ形成されている。本例の打ち出し突起40は、図右側から縦線状の打ち出し突起41、「く」の字状の打ち出し突起42、同「く」の字状の打ち出し突起43、「ト」の字状の打ち出し突起44、丸形状の打ち出し突起45、縦線状の打ち出し突起46、同縦線状の打ち出し突起47および「T」の字状の打ち出し突起48である。
【0033】
かかるバックパネル2に発生する虞のあるライン状窪み発生予定部は、図5に示すように、上部右端の車体取付部4Aと下部左端の車体取付部15とを結ぶ対角線A1と、その上側の横線B1とであり、対角線A1には、打ち出し突起41、42、43、44、45および48が横切っており、横線B1には、打ち出し突起41、42、43、44、46および47が横切っている。
【0034】
右席用シートバック21のバックパネル22には、図4に示すようにその周縁に沿って前側に突出した矩形状の補強部27が形成され、その補強部27の内側には、前側に凸状に突出した連続する打ち出し突起50が複数、この図示例では4つ形成されている。本例の打ち出し突起50は、図左側から「く」の字状の打ち出し突起51、同「く」の字状の打ち出し突起52、同「く」の字状の打ち出し突起53および縦線状の打ち出し突起54である。
【0035】
かかるバックパネル22に発生する虞のあるライン状窪み発生予定部は、図5に示すように、上部左端の車体取付部24Aと下部右端の車体取付部36とを結ぶ対角線A2と、その上側の横線B2とであり、対角線A2および横線B1には、それぞれ打ち出し突起51、52、53および54が横切っている。
【0036】
したがって、第2実施形態による場合にも、例えば前記規格荷物などの移動による大荷重を、シートバック1、21のバックパネルとバックフレームのいずれに拘わらず受けても、バックパネル2、22にライン状窪み発生予定部の線A1とB1、A2とB2が発生するのを未然に防止することができる。よって、バックパネル2および22は前記規格荷物の移動による外力を受けてもライン状窪みの発生がないように補強され、これにより外力に対する強度が向上する。
【0037】
なお、上述した第1実施形態では、左席用シートバック1のバックパネル2に、ライン状窪みの線C1およびD1の少なくとも一方を横切るように、逆三角形の打ち出し突起9および三角形と概略逆V字形とが連結された打ち出し突起10を形成しているが、本発明はこれに限らない。例えば、ライン状窪み発生予定部の線C1およびD1の少なくとも一方を横切るように線状をした打ち出し突起のみを1又は複数形成してもよく、或いは、これら線の隣り合うもの同士が任意の箇所で連結された打ち出し突起であってもよく、或いは、三角形状、四角形状、多角形等であって線の閉じた形状のみを1又は複数形成してもよく、或いは、これらを組み合わせたものであってもよい。このことは、上述した第1実施形態の右席用シートバック又は第2実施形態の左席用シートバック又は第2実施形態の右席用シートバックの各バックパネルに対しても同様である。また、本発明において、打ち出し突起がライン状窪み発生予定部を横切る角度に関しては、斜めであるよりも極力直交するように形成するのが、ライン状窪みの防止を良好に図れる点で好ましい。
【0038】
また、上述した第1、第2実施形態では、打ち出し突起8、28、40、50を前側に突出するように形成しているが、本発明はこれとは逆に、打ち出し突起8、28、40、50を背面側に突出するように形成してもよい。
【0039】
また、上述した第1、第2実施形態では、荷室前のリアシートの横幅が約6:4の2分割タイプのリアシートを対象として本発明を適用しているが、本発明はこれに限らず、横幅が5:5の2分割タイプのリアシートにも適用することができ、特に補強パイプを配設することに関しては、前述の自動車規則に基づくテストで共にバックパネルの背面に外力が直接作用する左右両方のシートバックを対象として適用するのが好ましい。
【0040】
また、上述した第1、第2実施形態では、荷室前のリアシートが2分割タイプのリアシートを対象として本発明を適用しているが、本発明はこれに限らず、非分割タイプの一体型リアシートにも適用することができる。
【0041】
また、上述した第1、第2実施形態ではシートバックが前倒し可能なものを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限らず、シートバックが車体に固定されたリアシートに対しても適用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明による場合には、ライン状窪み発生予定部を横切るように形成された打ち出し突起がライン状窪みの発生を未然に防止するので、バックパネルは荷室に置かれた荷物の移動による外力を受けてもライン状窪みの発生がないように補強され、これにより外力に対する強度を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をセダンの2分割タイプのリアシートに適用した第1実施形態に係る車両用シートバックを示す正面図である。
【図2】 図1のA−A線による端面図(図1のA´−A´線による断面部分で代用)である。
【図3】 図1の車両用シートバックにおけるライン状窪み発生予定部と打ち出し突起との関係を示す正面図である。
【図4】 本発明をワゴンの2分割タイプのリアシートに適用した第2実施形態に係る車両用シートバックを示す正面図である。
【図5】 図4の車両用シートバックにおけるライン状窪み発生予定部と打ち出し突起との関係を示す正面図である。
【図6】 従来の車両用シートバックを示す外観斜視図である。
【図7】 従来の車両用シートバックにおけるライン状窪みの発生状態を説明するための正面図である。
【符号の説明】
A1、B1、A2、B2、C1、C2、D1、D2 ライン状窪み発生予定部
1、21 シートバック
2、22 バックパネル
3、23 バックフレーム
5 ストライカブラケット
8、9、10、28、29、30、40、41、42、43、44、45、46、47、48、50、51、52、53、54 打ち出し突起

Claims (3)

  1. 荷室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバックのフレーム構造であって、
    概略矩形状をしたバックパネルの周縁に沿ってバックフレームが配設されたシートバックを有し、該シートバックの下部の左右両端と上部中央に設けた車体取付部が車体に取付けられ、上記荷室に置かれる荷物の移動に伴う外力を受けることにより前記バックパネルにおいて、上部中央と下部の右端の車体取付部の間から下部の左端の車体取付部に向かう線上および上部中央と下部の左端の車体取付部の間から下部の右端の車体取付部に向かう線上に概略V字状に形成されるライン状窪みの発生を未然に防止すべく、前記バックパネルには、凸状または凹状の連続した打ち出し突起が、前記ライン状窪み発生予定部を横切るように形成されるとともにその横切る部分のうちの一部が上下方向から前記ライン状窪みの発生予定部とは反対側に傾いた斜め方向に延びていることを特徴とする車両用シートバックのフレーム構造。
  2. 荷室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバックのフレーム構造であって、
    概略矩形状をしたバックパネルの周縁に沿ってバックフレームが配設されたシートバックを有し、前側から見て該シートバックの下部の左右両端と上部右端に設けた車体取付部が車体に取付けられ、上記荷室に置かれる荷物の移動に伴う外力を受けることにより前記バックパネルにおいて、上部右端の車体取付部と下部左端の車体取付部を結ぶ対角線上と、その上側の横線上とに形成されるライン状窪みの発生を未然に防止すべく、前記バックパネルには、凸状または凹状の連続した打ち出し突起が、前記ライン状窪みの発生予定部を横切るように形成されるとともにその横切る部分のうちの一部が上下方向から前記ライン状窪みの発生予定部とは反対側に傾いた斜め方向に延びていることを特徴とする車両用シートバックのフレーム構造。
  3. 荷室前に配置される車両用リアシートにおけるシートバックのフレーム構造であって、
    概略矩形状をしたバックパネルの周縁に沿ってバックフレームが配設されたシートバックを有し、前側から見て該シートバックの下部の左右両端と上部左端に設けた車体取付部が車体に取付けられ、上記荷室に置かれる荷物の移動に伴う外力を受けることにより前記バックパネルにおいて、上部左端の車体取付部と下部右端の車体取付部を結ぶ対角線上と、その上側の横線上とに形成されるライン状窪みの発生を未然に防止すべく、前記バックパネルには、凸状または凹状の連続した打ち出し突起が、前記ライン状窪みの発生予定部を横切るように形成されるとともにその横切る部分のうちの一部が上下方向から前記ライン状窪みの発生予定部とは反対側に傾いた斜め方向に延びていることを特徴とする車両用シートバックのフレーム構造。
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