JP2003118649A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
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Abstract
製造することができる自動車の車体構造の提供。 【解決手段】 シートスライドレール30を、フロント
フロアフレーム13とリヤフロアフレーム25との間
に、前後方向に沿いかつこれらフロントフロアフレーム
13およびリヤフロアフレーム25を結ぶように配置し
た状態で車体フレーム11に連結させることにより、衝
突時における車室空間への変形を防止するためのフレー
ムとして機能させる。
Description
に関する。
して、例えば、特許第3137881号公報に開示され
たものがある。この公報に開示された車体構造では、略
Y字形状とされたサイドアウトリガーにフロアフレーム
およびサイドシルを連結させた構造をなしており、衝突
時における車室空間の変形を防止するため、左右のフロ
アフレームの間にフロアトンネルフレームが設けられて
いる。
の自動車においては、このようなフロアトンネルフレー
ムを設けることはできないので、複数のフレームを前後
左右にかけわたして衝突時における車室空間の変形を防
止するようになっている。
ように、複数のフレームを前後左右にかけわたすことに
より衝突時における車室空間への変形を防止するので
は、材料費等のコストが上がるとともに、重量も増大
し、さらに製造しにくいという問題があった。
を低減でき、さらに容易に製造することができる自動車
の車体構造の提供を目的とする。
に、本発明の請求項1記載の自動車の車体構造は、シー
トスライドレール(例えば実施の形態におけるシートス
ライドレール30)を、フロントフロアフレーム(例え
ば実施の形態におけるフロントフロアフレーム13)と
リヤフロアフレーム(例えば実施の形態におけるリヤフ
ロアフレーム25)との間に前後方向に沿いかつこれら
フロントフロアフレームおよびリヤフロアフレームを結
ぶように配置した状態で車体フレーム(例えば実施の形
態における車体フレーム11)に連結させてなることを
特徴としている。
ロントフロアフレームとリヤフロアフレームとの間に、
前後方向に沿いかつこれらフロントフロアフレームおよ
びリヤフロアフレームを結ぶように配置した状態で車体
フレームに連結させるため、シートスライドレールが、
衝突時における車室空間への変形を防止するためのフレ
ームとして機能する。よって、このシートスライドレー
ルの分、衝突時における車室空間への変形を防止するた
めのフレームの数を減らすことができる。しかも、フロ
ントフロアフレームとシートスライドレールとリヤフロ
アフレームとが略直線状をなすため、前後方向の衝突剛
性を向上させることができる。
は、請求項1に記載のものに関し、前記シートスライド
レールの両端部を、前記車体フレームの前後に並ぶフロ
アクロスメンバ(例えば実施の形態における第1フロン
トフロアクロスメンバ17およびミドルフロアクロスメ
ンバ19)に連結させてなることを特徴としている。
部を、車体フレームの前後に並ぶフロアクロスメンバに
連結させるため、前後のフロントフロアフレームとリヤ
フロアフレームとが直線状でなくてもシートスライドレ
ールをフロントフロアフレームおよびリヤフロアフレー
ムの近傍に配置することができ、シートスライドレール
が、衝突時における車室空間への変形を防止するための
フレームとして確実に機能することになる。よって、こ
のシートスライドレールの分、衝突時における車室空間
への変形を防止するためのフレームの数を確実に減らす
ことができる。
は、請求項1または2に記載のものに関し、前記リヤフ
ロアフレームは、Y字形状に分岐してフロアクロスメン
バ(例えば実施の形態におけるミドルフロアクロスメン
バ19)に連結されていることを特徴としている。
形状に分岐してフロアクロスメンバに連結されているた
め、後方からの衝突荷重が分散するので、フロアクロス
メンバの変形を防止することができる。
体構造を図面を参照して以下に説明する。
図であって、符号11は、車体フレームを示している。
に延びる左右一対のフロントサイドフレーム12,12
と、各フロントサイドフレーム12,12の後部からそ
れぞれに連続して後方に略直線状に延びる左右一対のフ
ロントフロアフレーム13,13と、これらフロントフ
ロアフレーム13,13の前部位置において左右方向に
略直線状に延在し左右のフロントフロアフレーム13,
13の下部に連結されるとともに左右のフロントフロア
フレーム13,13よりも外側まで延出するダッシュボ
ードロアクロスメンバ14と、このダッシュボードロア
クロスメンバ14の左右の両端部に連結されるとともに
後方に略直線状に延出する左右一対のサイドシル15,
15とを有している。
アフレーム13,13の後端部位置において左右方向に
略直線状に延在し左右のフロントフロアフレーム13,
13の後端部に連結されるとともに左右の両端部がサイ
ドシル15,15に連結される第1フロントフロアクロ
スメンバ(フロアクロスメンバ)17と、第1フロント
フロアクロスメンバ17の後方において左右方向に略直
線状に延在するとともに左右の両端部がサイドシル1
5,15に連結される第2フロントフロアクロスメンバ
18と、第2フロントフロアクロスメンバ18の後方に
おいて左右方向に略直線状に延在するとともに左右の両
端部が左右のサイドシル15,15の後端部に連結され
るミドルフロアクロスメンバ(フロアクロスメンバ)1
9とを有している。
アクロスメンバ19に前部において連結されるととも
に、この前部が前側ほど横方向外側に位置するように傾
斜形状をなす傾斜部21とされ後部が前後方向に沿って
略直線状に延出する直線部22とされるとともに、これ
ら傾斜部21および直線部22の間の屈曲部23の内側
とミドルフロアクロスメンバ19とに前側ほど横方向内
側に位置するように傾斜形状をなして連結されるガセッ
ト24を有する左右一対のリヤフロアフレーム25,2
5を有している。その結果、リヤフロアフレーム25,
25は、平面視が前側ほど拡開する略Y字状に分岐した
形状をなし拡開側の前端部でミドルフロアクロスメンバ
19に連結されている。
フレーム25,25の間において、ミドルフロアクロス
メンバ19から後方に延びるブレース27と、左右のリ
ヤフロアフレーム25,25およびブレース27の後端
部位置において左右方向に略直線状に延在し左右のリヤ
フロアフレーム25,25およびブレース27の後端部
に連結されるリヤパネルクロスメンバ28とを有してい
る。
左側のフロントフロアフレーム13および左側のリヤフ
ロアフレーム25は、左右方向および上下方向の位置を
略合わせており、略同一直線上に配置されている。ま
た、ともに前後方向に沿って延在する右側のフロントフ
ロアフレーム13および右側のリヤフロアフレーム25
も、左右方向および上下方向の位置を略合わせており、
略同一直線上に配置されている。
ぶ第1フロントフロアクロスメンバ17とミドルフロア
クロスメンバ19とに、左右一対のシートスライドレー
ル30,30が前後方向に沿う姿勢でその長さ方向にお
ける両端位置において連結されている。
は、左側のフロントフロアフレーム13と左側のリヤフ
ロアフレーム25との間に、前後方向に沿いかつこれら
フロントフロアフレーム13およびリヤフロアフレーム
25を結ぶように配置された状態で、第1フロントフロ
アクロスメンバ17、第2フロントフロアクロスメンバ
18およびミドルフロアクロスメンバ19(すなわち車
体フレーム11)に連結されている。そして、その結
果、左側のフロントフロアフレーム13と左側のシート
スライドレール30と左側のリヤフロアフレーム25と
が、左右方向および上下方向の位置を略合わせて、全体
として略直線状をなすことになる。
は、右側のフロントフロアフレーム13と右側のリヤフ
ロアフレーム25との間に、前後方向に沿いかつこれら
フロントフロアフレーム13およびリヤフロアフレーム
25を結ぶように配置された状態で、第1フロントフロ
アクロスメンバ17、第2フロントフロアクロスメンバ
18およびミドルフロアクロスメンバ19(すなわち車
体フレーム11)に連結されている。そして、その結
果、右側のフロントフロアフレーム13と右側のシート
スライドレール30と右側のリヤフロアフレーム25と
が、左右方向および上下方向の位置を略合わせて、全体
として略直線状をなすことになる。
ぞれ、図2および図3に示すように、直線状をなすとと
もに、長手方向に沿ってスライド開口部32が形成され
ることにより長手方向に直交する断面が略C字状をなす
Cチャンネル本体33と、スライド部34と支持部35
とを有し断面が略T字状をなすとともにCチャンネル本
体33にスライド可能に支持されるインナレール部36
とを有している。インナレール部36は、支持部35を
Cチャンネル本体33のスライド開口部32から外側に
突出させた状態でスライド部34がCチャンネル本体3
3内に配置される。
は、図2に示すように、直線状をなすとともに一対の側
板部39,39と底板部40とを有することにより長手
方向に直交する断面が略凹状をなす補強材41を有して
おり、この補強材41の内側には、Cチャンネル本体3
3が配置されている。ここで、Cチャンネル本体33
は、そのスライド開口部32に対し反対側の底板部42
において補強材41の底板部40に固定されている。こ
のとき、Cチャンネル本体33は、補強材41の長さ方
向における一側から一部を小さく突出させ、補強材41
の長さ方向における逆側から他の一部を大きく突出させ
る状態で補強材41に固定されている。なお、補強材4
1の底板部40のCチャンネル本体33が大きく突出す
る側の端部には切欠部43が形成されている。
は、Cチャンネル本体33の補強材41から小さく突出
する側の端部における底板部42のスライド開口部32
に対し反対の面に固定されるブラケット44と、Cチャ
ンネル本体33の補強材41の切欠部43から露出する
部分のスライド開口部32に対し反対の面に固定される
ブラケット45と、Cチャンネル本体33の補強材41
から大きく突出する側の端部に固定された取付補強ボッ
クス46とを有している。
示すように、Cチャンネル本体33の底板部42のスラ
イド開口部32とは反対の面とCチャンネル本体33の
補強材41に対し反対側の端面とに突き当てられた状態
で固定される屈曲形状の第1部材47と、Cチャンネル
本体33の両側面とスライド開口部32側の面とに固定
されるとともに第1部材47に固定される第2部材48
と、第2部材48とCチャンネル本体33とを固定する
ための第3部材49とを有している。
4はCチャンネル本体33から一の側方に突出してお
り、この突出部分に、図示せぬ取付ボルトによる第1フ
ロントフロアクロスメンバ17へのネジ止め固定用の取
付穴51が形成されている。また、ブラケット45はC
チャンネル本体33から両側方に突出しており、これら
突出部分に、図示せぬ取付ボルトによる第2フロントフ
ロアクロスメンバ18へのネジ止め固定用の取付穴52
が形成されている。さらに、図4に示すように、取付補
強ボックス46の第1部材47にも、図示せぬ取付ボル
トによるミドルフロアクロスメンバ19へのネジ止め固
定用の取付穴53が形成されており、取付補強ボックス
46の第2部材48には、取付穴53にボルトを挿入さ
せるためのボルト挿入穴54が形成されている。
は、図2および図5に示すように、それぞれ、長手方向
を前後方向に沿わせた状態で、Cチャンネル本体33の
一端部外側に固定されたブラケット44において前側の
第1フロントフロアクロスメンバ17の上面に固定され
るとともに、Cチャンネル本体33の中間部外側に固定
されたブラケット45において中間の第2フロントフロ
アクロスメンバ18の上面に固定され、さらにCチャン
ネル本体33の他端部外側に固定された取付補強ボック
ス46の第1部材47において後側のミドルフロアクロ
スメンバ19の略鉛直に沿う前面に固定される。
状態のシートスライドレール30は、Cチャンネル本体
33がスライド開口部32を上側に向け、図5に示すよ
うに、インナレール部36がその支持部35を上側に突
出させ、この突出する支持部35にシート56の下部が
支持される。よって、前後方向に沿うシートスライドレ
ール30のCチャンネル本体33に沿ってインナレール
部36がスライドすることになり、その結果、シート5
6が前後方向にスライドする。
17と第2フロントフロアクロスメンバ18との間のシ
ートスライドレール30,30は、それぞれ、Cチャン
ネル本体33と補強材41との二重構造とされており、
第2フロントフロアクロスメンバ18とミドルフロアク
ロスメンバ19との間のシートスライドレール30,3
0は、それぞれ、前側がCチャンネル本体33とシート
56が通常使用位置にあるときのインナレール部36と
の二重構造とされ、後端部がCチャンネル本体33と取
付補強ボックス46との二重構造とされることにより、
略全長にわたって二重構造とされている。すなわち、C
チャンネル本体33は、前部が補強材41で補強され、
後端部が取付補強ボックス46で補強され、これらの間
が、シート56が通常使用位置にあるときにはインナレ
ール部36で補強されることになる。なお、シート56
が収納位置すなわち前側位置にあるときにCチャンネル
本体33のインナレール部36による補強が部分的にな
くなることになるが、Cチャンネル本体33のみでも十
分な強度が得られるように設定されている。
造によれば、図1に示すように、シートスライドレール
30,30を、それぞれ、フロントフロアフレーム13
とリヤフロアフレーム25との間に、前後方向に沿いか
つこれらフロントフロアフレーム13およびリヤフロア
フレーム25を結ぶように配置した状態で車体フレーム
11に連結させることにより、これらシートスライドレ
ール30,30が、衝突時における車室空間への変形を
防止するためのフレームとして機能する。よって、この
シートスライドレール30,30の分、衝突時における
車室空間への変形を防止するためのフレームの数を減ら
すことができる。
料費等のコストを低減することができるとともに重量も
低減できさらに製造が容易となる。
ートスライドレール30とリヤフロアフレーム25とか
らなる組が、それぞれ、略直線状をなすため、前後方向
の衝突剛性を向上させることができる。
のそれぞれの両端部を、車体フレーム11の左右方向に
沿った状態で前後に並ぶ第1フロントフロアクロスメン
バ17とミドルフロアクロスメンバ19とに連結させる
ため、前後のフロントフロアフレーム13とリヤフロア
フレーム25とが直線状でなくてもシートスライドレー
ル30をフロントフロアフレーム13およびリヤフロア
フレーム25の近傍に配置することができ、シートスラ
イドレール30,30が、衝突時における車室空間への
変形を防止するためのフレームとして確実に機能するこ
とになる。よって、シートスライドレール30,30の
分、衝突時における車室空間への変形を防止するための
フレームの数を確実に減らすことができる。
の分だけ、材料費等のコストを低減することができると
ともに重量も低減できさらに製造が容易となる。
は、Y字形状に分岐してミドルフロアクロスメンバ19
に連結されているため、後方からの衝突荷重が分散する
ので、ミドルフロアクロスメンバ19の変形を防止する
ことができる。
記載の自動車の車体構造によれば、シートスライドレー
ルを、フロントフロアフレームとリヤフロアフレームと
の間に、前後方向に沿いかつこれらフロントフロアフレ
ームおよびリヤフロアフレームを結ぶように配置した状
態で車体フレームに連結させるため、シートスライドレ
ールが、衝突時における車室空間への変形を防止するた
めのフレームとして機能する。よって、このシートスラ
イドレールの分、衝突時における車室空間への変形を防
止するためのフレームの数を減らすことができる。
料費等のコストを低減することができるとともに重量も
低減できさらに製造が容易となる。
スライドレールとリヤフロアフレームとが略直線状をな
すため、前後方向の衝突剛性を向上させることができ
る。
によれば、シートスライドレールの両端部を、車体フレ
ームの前後に並ぶフロアクロスメンバに連結させるた
め、前後のフロントフロアフレームとリヤフロアフレー
ムとが直線状でなくてもシートスライドレールをフロン
トフロアフレームおよびリヤフロアフレームの近傍に配
置することができ、シートスライドレールが、衝突時に
おける車室空間への変形を防止するためのフレームとし
て確実に機能することになる。よって、このシートスラ
イドレールの分、衝突時における車室空間への変形を防
止するためのフレームの数を確実に減らすことができ
る。
の分だけ、材料費等のコストを低減することができると
ともに重量も低減できさらに製造が容易となる。
によれば、リヤフロアフレームは、Y字形状に分岐して
フロアクロスメンバに連結されているため、後方からの
衝突荷重が分散するので、フロアクロスメンバの変形を
防止することができる。
す平面図である。
す部分斜視図である。
ートスライドレールを示す断面図である。
す部分拡大斜視図である。
す部分側断面図である。
メンバ) 19 ミドルフロアクロスメンバ(フロアクロスメン
バ) 25 リヤフロアフレーム 30 シートスライドレール
Claims (3)
- 【請求項1】 シートスライドレールを、フロントフロ
アフレームとリヤフロアフレームとの間に前後方向に沿
いかつこれらフロントフロアフレームおよびリヤフロア
フレームを結ぶように配置した状態で車体フレームに連
結させてなることを特徴とする自動車の車体構造。 - 【請求項2】 前記シートスライドレールの両端部を、
前記車体フレームの前後に並ぶフロアクロスメンバに連
結させてなることを特徴とする請求項1記載の自動車の
車体構造。 - 【請求項3】 前記リヤフロアフレームは、Y字形状に
分岐してフロアクロスメンバに連結されていることを特
徴とする請求項1または2記載の自動車の車体構造。
Priority Applications (1)
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JP2001318111A JP3691423B2 (ja) | 2001-10-16 | 2001-10-16 | 自動車の車体構造 |
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-
2001
- 2001-10-16 JP JP2001318111A patent/JP3691423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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