JP4143389B2 - 映像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像記録装置に関し、特に、スポーツフォームの練習のために練習者を撮影した映像のように、時間的に同一パターンの類似の映像が多数繰り返し存在する映像を撮影し、効率的に再生することを可能ならしめる映像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像を取り込むカメラ部分と、映像データを記録するVTR(Video Tape Recorder)とが一体となったビデオカメラが広く普及している。また、映像を記録するためのVTR部は、デジタル化が進んだために、テープだけでなく、半導体メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、光ディスク(MO;Magneto Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などを利用したものが商品化されつつある。
【0003】
ところで、一般的なビデオカメラの利用方法として、子供の成長記録、行楽や旅行での記録、スポーツフォームの練習などに使用されることが考えられる。特に、スポーツフォームの練習では、一緒に同行している第三者によって撮影してもらったり、例えばゴルフ練習場など、撮影場所を移動しないでのフォームチェックでは、ビデオカメラをどこかに置いて、または三脚などに固定して、撮影開始ボタンを押したきりで、流し撮りしたりすることが多かった。
【0004】
このようにゴルフスイングを撮影、記録する従来技術が、例えば特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−39070号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ゴルフ練習場でのスイングチェックにビデオカメラを利用した場合においては、従来、単にビデオカメラで練習フォームの映像を流し撮りするだけであり、このため、実際にボールを打つ際のスイングに関係する映像以外に、素振りやクラブ交換などの余分で冗長な映像も含まれてしまう。更に、記録された映像を再生してスイングのフォームチェックを行う際にも、余分で冗長な映像も含まれる映像では、スイング部分の映像の頭出しなどの作業が煩雑にならざるを得なかった。
【0007】
また、スキー競技のポール回転練習、競技などにビデオカメラを利用した場合においても、いつ滑り出すか分からなかったり、斜面変化により、上方での競技者が見えなかったりする場合などがあり、単にビデオカメラで映像を流し撮りしただけでは、実際に撮りたい範囲での練習者、選手のスキーの滑り以外に、余分で冗長な映像も含まれてしまい、更に、記録された各練習者、選手の滑りのフォームチェックなどを行う際にも、頭出しなどの作業は煩雑にならざるを得なかった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、スポーツフォームの練習のために練習者を撮影した映像のように、時間的に同一パターンの類似の映像が多数繰り返し存在する場合に、その中から所定の類似部分だけを自動的に抽出して動画像ファイルとして記録することを可能にした映像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、被写体を撮像し、連続する一連の動画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された一連の動画像信号による動画像を表示する表示部と、前記撮像手段により生成された一連の動画像信号を記録媒体に記録する記録手段と、前記表示部による前記動画像の表示中に、一つの動画像ファイルに格納すべき前記動画像信号の始まり位置と、一つの動画像ファイルに格納すべき前記動画像信号の基準タイミングと、一つの動画像ファイルに格納すべき前記動画像信号の終わり位置とをそれぞれユーザが指示するための操作部と、前記表示部による前記動画像の表示中に前記操作部により指示された前記始まり位置、前記基準タイミング、及び前記終わり位置に基づいて、前記始まり位置から前記基準タイミングまでの第1の期間と、前記基準タイミングから前記終わり位置までの第2の期間とを算出する算出手段と、前記動画像ファイルの作成を指示するトリガ信号に応じて、前記記録媒体に記録された動画像信号のうち、前記トリガ信号に対応するフレームより前記第1の期間だけ遡った位置から、前記トリガ信号に対応するフレームより前記第2の期間後の位置までの動画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された動画像信号を格納した一つの動画像ファイルを作成するファイル作成手段とを備えることを特徴とする映像記録装置が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る映像記録装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。この映像記録装置は、映像記録媒体にハードディスクドライブ(以下「HDD」という)を用いたデジタルHDDカメラ(以下「HDC」(Hard Disk Camera)という)である。
【0012】
図1において、101はHDCのレンズ部であり、被写体を撮像するためのズーム機能付きレンズから構成される。
【0013】
102は撮像素子であり、CCD(Charge Coupled Device)で構成され、レンズ部101を介して入力された光像を電気信号に変換する。撮像素子102は例えば、総画素数68万画素、有効画素数36万画素のCCDからなり、有効画素エリアの外のエリアは、電気的画像処理によって実現される手ブレ補正機能のために使用される。
【0014】
103は撮像素子駆動部であり、後述のカメラ信号処理部106から送られるタイミング信号に従って撮像素子102を駆動する。
【0015】
104はCDS(Correlated Double Sampling)・AGC(Auto Gain Controller)部であり、撮像素子102からのアナログ信号をサンプリングすると共に、後述のシステム制御部113からの制御信号により、信号レベルのゲインコントロールを行う。
【0016】
105はA/D(Analog to Digital)変換器であり、CDS・AGC部104から送られたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0017】
106はカメラ信号処理部であり、タイミング生成や、AE(Auto Exposure)制御、AF(Auto Focus)制御など、後述のシステム制御部113と連携して、カメラ撮像系の制御を担う。
【0018】
107はマイクであり、撮像系を経て入力された映像と合わせて周囲の音を記録したり、音による制御を行うための集音を行う。
【0019】
108はメモリ制御部であり、後述の汎用記憶部109を制御すると共に、カメラ信号処理部106からの映像信号を後述のビデオ制御部110とシステム制御部113と協調して、MPEG2へのエンコードまたはデコードを行い、後述のHDD112への記録またはHDD112からの読み出しを行う。
【0020】
109は汎用記憶部であり、本発明に係る各種制御手段を実現するためのプログラムおよびデータ等を納めるROM、及び映像処理やプログラム実行の作業領域を提供するRAMからなる。
【0021】
110はビデオ制御部であり、MPEG2の符号器および復号器を含み、MPEG2へのエンコード/デコードを行い、HDD112への書き込み又はHDD112からの読み出し制御を行う。通常、符号器では、入力画像を動き予測して、その残差信号を離散コサイン変換(DCT;Discrete Cosine Transform)し、量子化、ジグザグスキャンまたはオルタネートスキャン、可変長符号化(VLD;Variable Length Decoding)処理を行いエンコードする。復号器では、符号器の逆の順序で処理を行い、デコードを行って復号画像を得る。また、撮像系から入力されるデジタル映像信号と、後述のキャラクタジェネレータ部111で生成されるテキストタイトルや、後述の外部映像情報記録用の外部記録媒体115に記録されている画像情報とを、システム制御部113と連携して合成するなどの制御も行う。
【0022】
111はキャラクタジェネレータ部であり、表示するための文字や記号の画素(ビット)パターンが記録された内蔵の読み出し専用メモリ(ROM)から、文字や記号のキャラクタを読み出す。この読み出しは、システム制御部113を介して後述の計時部117から読み出した日時を基に行う。そしてビデオ制御部110において、合成したい映像(画面)の水平および垂直同期信号に応じて、この読み出した文字や記号のキャラクタがビデオ信号に合成され、HDD112により記録される。
【0023】
112はHDD(Hard Disk Drive)であり、ビデオ制御部110によりMPEG2フォーマットにエンコードされた映像信号が保存される。一方、再生動作時には記録されている映像データが読み出される。ここでは、映像信号の記録媒体としてHDDをあげているが、これに代わって、大容量メモリカードや追記型のDVDメディアなどを使用するようにしてもよい。無論、記録フォーマットもMPEG2に限定されるものではなく、他の形式の記録フォーマットを応用することも可能である。
【0024】
113は、本発明に係る各制御処理を実行するためのシステム制御部である。この各制御処理については、図2および図3を参照して後述する。
【0025】
114は外部記録媒体接続インタフェースであり、ここでは、メモリカードのスロットから成る。
【0026】
115は外部記録媒体であり、ここではメモリカードからなる。
【0027】
116は入力操作部であり、特に図示はしないが、選択ボタンや決定ボタン、各種モードボタンなどを備えている。
【0028】
117は計時部であり、リアルタイムクロック(RTC)とバックアップ電池とを備え、日時をカウントしており、システム制御部113からの要求に応じて、日時情報を返信する。
【0029】
118はD/A(Digital to Analog)変換器であり、HDD112に記録された映像情報がビデオ制御部110によってデコードされることによって得られたデジタル信号をアナログ信号に変換して、表示部119に送る。
【0030】
119は表示部であり、EVF(Electrical View Finder)やLCD表示パネルで構成され、HDD112で記録が行われる際には撮像系からの入力映像を表示し、再生が行われる際には、HDD112に記録されている映像を表示する。また、操作部116からのユーザによる入力操作情報や、外部記録媒体115内の任意の画像情報などを表示する。
【0031】
120はジャイロセンサであり、ビデオカメラ本体のブレ、振動を検出し、その情報をシステム制御部113に伝える。ジャイロセンサ120からブレの角変位、角速度、角加速度などの検出情報を受けたシステム制御部113は、ブレを打ち消す演算を行い、その結果を用いて撮像素子102から読み出すべき有効画素エリアを制御する。
【0032】
こうした構成のHDCにおいて例えば、ゴルフ練習場での打ちっぱなし練習を撮影する場合、撮影映像におけるそれぞれのゴルフスイング間の冗長な部分を排除した記録を実現する。ここでは、ボールに対してインパクトしたタイミングを基準として、その前後の所定の映像区間だけを1つの動画像ファイルとして記録する制御手法を実現している。
【0033】
基準となるインパクトのタイミングを検出するにあたっては、インパクトの音の検出、撮影映像中でのボールが打たれたことの検出、これら音と映像とを組み合わせた検出などが考えられるが、ゴルフ練習場という状況に鑑みて、他の練習者のインパクト音が影響してしまう音のみによる検出や、照明や練習ボールの表面状態の影響を受ける映像のみによる検出を避け、音と映像とを組み合わせた検出を行うことにする。無論、ゴルフ練習場以外での状況下などで、音のみによる検出や映像のみによる検出を適宜、選択できるようにしてもよい。
【0034】
また、上記の制御手法により複数記録された動画像ファイルを再生する際の利便性を考慮して、撮影中に、再生時に再生すべき動画像ファイルやその再生順序等を指定するプレイリスト(再生リスト)を同時に作成するようにする。このプレイリストに従って再生を行うことによって、異なる日時や場所で作成され、HDD112に記録された複数の動画像ファイルを所望の順序で連続して再生することができる。
【0035】
従来、撮影開始や終了を別途センサ等により検出するだけのものや、映像をリングバッファに記録して、必要な映像の部分だけ上書きを禁止するような記録再生システムは存在したが、本発明は、それらとは異なる、動画像ファイルを生成するためのファイル生成手段を提供するものである。
【0036】
図2および図3は、システム制御部113において実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0037】
ステップS201のスタートで、カメラの電源を投入し、レンズ101を介して入力された映像が表示部119に表示されるようにする。そして、撮影開始前の準備として、まず撮影者(この場合は、ゴルフ練習する本人)が、自分がゴルフショットの練習をする際の姿と打つボールとが映るように、カメラを置く位置やズーム量などを調整してアングルを決める。
【0038】
ステップS202では、ステップS201で決めたアングルにおいて、図4の撮影シーン「3−1」に示す画面「あ」に示すように、ゴルフボール201を囲むように矩形領域202を指定する。矩形領域202は、映像変化を検出すべき領域を指定するものであり、矩形領域202の位置指定にあたっては、操作部116に含まれる十字キーを用いるものとする。なお図4については後に詳述する。
【0039】
ユーザは、矩形領域202の指定が完了したとき、操作部116に含まれる決定ボタンを押すことになっているが、ステップS203では、この決定ボタンが押されたか否かを検出する。決定ボタンが押されたことが検出されると、撮影開始の準備が整ったこととなり、ステップS204に進む。
【0040】
ステップS204では、操作部116に含まれる撮影開始ボタンが押されたか否かを検出し、撮影開始ボタンが押されるとステップS205に進み、記録媒体であるHDD112に動画像信号の記録が開始される。ここでは、動画像信号の記録先として、ランダムアクセス可能なHDD112を対象としている。無論、半導体メモリやDVDメディアなどを動画像信号の記録先として使用してもよい。
【0041】
ステップS205の処理内容を更に詳述すれば、レンズ101を介して入力された映像信号に一連の画像処理が行われ、その後、ビデオ制御部110でMPEG2にエンコードされて得られたデータを、HDD112内の任意に決められた動画像バッファ記録領域に書き込む。同時に、撮影映像はD/A118を介して表示部119に表示される。
【0042】
ここで、図4〜図6について説明する。図4〜図6は、撮影シーン「3−1」、撮影の流れ「3−2」、撮影データ「3−3」、フォーマット形態「3−4」、ファイル構成「3−5」を表したイメージ図である。
【0043】
撮影シーン「3−1」の画面「あ」、「A」、「B」、「C」、「D」は、ゴルフボール及びゴルフのスイングのイメージを表している。画面「あ」は、前述のようにステップS202でゴルフボール201に対して矩形領域202を指定する画面であり、画面「A」は、練習者がスイング開始前にゴルフボール201にアドレスした様子を示す画面であり、画面「B」は練習者がテイクバックした様子を示す画面であり、画面「C」は練習者がボールをインパクトする瞬間を示す画面であり、画面「D」は練習者がフォロースルーしてフィニッシュした様子をそれぞれ示す画面である。
【0044】
撮影の流れ「3−2」は、ステップS204で撮影開始してからの練習者の各ゴルフショットの動作の流れを表している。撮影の流れ「3−2」の中の斜線で表された「a」、「b」、「c」の部分が、撮影したい動作部分「スイング1」、「スイング2」、「スイング3」とは異なる冗長な部分を示している。
【0045】
撮影データ「3−3」は、HDD112上の動画像バッファ記録領域に記録される一連の動画像データを示しており、所定の記憶容量に達すると、領域の最初の部分から上書きされるリングバッファ形態となっている。
【0046】
フォーマット形態「3−4」は、一連の動画像データのフォーマット形態を表しており、MPEG2のSH(Sequence Header)とGOP(Group of Pictures)の連続した様子を示している。映像データ(MPEGのストリーミングデータ)の始めには、画面の水平/垂直サイズやアスペクト比、フィールド/フレームレートなどの各種画面フォーマットなどを指定するシーケンスヘッダ(sequence header code)が付加され、タイプの異なる複数のピクチャが並んだグループ構成のGOPと合わせて記録される。GOPは少なくとも1枚のIピクチャ(Intra-coded picture)を含み、それ以外に、Pピクチャ(Predictive-coded picture)、Bピクチャ(Bidirectionally predictive-coded picture)が含まれることがあり、通常、15〜30ピクチャ程度の比較的短いGOP構造をとる。
【0047】
Iピクチャは、他のピクチャ情報を使用せず、それ自身のピクチャ情報のみで符号化されているフレーム内符号化画像であり、Pピクチャは、過去のIピクチャまたは後述するPピクチャを参照ピクチャとして、時間軸上で前向き動き予測符号化されているフレーム間順方向予測符号化画像であり、Bピクチャは、過去と将来のIピクチャまたはPピクチャを参照ピクチャとして、時間軸上で前向きおよび後ろ向きの動き予測符号化されている双方向予測符号化画像である。
【0048】
Iピクチャは、他のピクチャとは独立して復号化が可能であるので、ランダムアクセス時のアクセス点として利用可能である。また、Pピクチャの復号化には過去のIピクチャの情報が必要であり、Bピクチャの復号化には過去と将来のIピクチャまたはPピクチャの情報が必要である。動きの速い映像では、動画像を鮮明にするために、ある程度圧縮率を犠牲にしてBピクチャを入れない制御を行う場合も多い。
【0049】
MPEG2でのこれら3つのピクチャタイプの構成は、符号器の仕様によって、すなわち圧縮率、ランダムアクセス機能、遅延時間の優先度に応じて構成される。
【0050】
またここでは、一連の動画像データの中から特定のデータだけをファイルとして取り出すことを前提としているので、符号化時に、前後のGOPと関係なく復号可能なクローズドGOPを用いることとする。
【0051】
音(オーディオ)に関しては、特に図示していないが、MPEG2のフォーマットに従い、複数の映像データの間に、適宜位置するものとする。
【0052】
ファイル構成「3−5」は、後述するステップS212で転送(コピー)開始されたときに、一連の動画像データの中から、HDD112上の別領域に記録される特定のデータを示している。
【0053】
図2に戻って、ステップS217で、ユーザにより操作部116の撮影終了ボタンが押されたか否かを検出し、押された場合にはステップS218に進み、押されていない場合にはステップS206に進む。
【0054】
ステップS206では、ゴルフ練習におけるボールのショット音(インパクト音)の検出を行う。検出方法は、どのようなものでもよいが、例えばマイク107からの入力信号を、カメラ信号処理部106に内蔵されたAD変換器によりデジタルに変換した後に、その音量の強さがある閾値を超え、かつ閾値を超えている時間的な長さが、ボールのショット音として適当な長さと同じであること、というような判断基準などで、上記の検出を行う。
【0055】
この間も、撮影映像(動画信号)はHDD112の動画像バッファ記録領域への記録を継続している。
【0056】
ステップS207では、ゴルフボールのショット音が検出されたことを受けて、ステップS202で指定した矩形領域202内での映像変化を検出する。ゴルフボール201が打たれたことを検出するための映像変化の認識方法は多種考えられるが、ここでは、指定した矩形領域202内の映像データの輝度および色差の変化を監視するものとする。カメラ信号処理部106に入力される撮影画像のデータは、撮像素子(CCD)102が原色系のフィルタを用いたものか、補色系のフィルタを用いたものかにより異なるが、いずれにしてもカメラ信号処理部106においては、RGBではなく、Y、Cr、Cbの輝度、色差成分が処理対象として取り扱われるのが一般的である。ここでは、ゴルフボールが白いことを利用して、ステップS202で指定した矩形領域202における例えば平均輝度(Y)がある閾値よりも小さくなったことや、平均色差(Cr、Cb)成分がある閾値よりもそれぞれ大きくなったり小さくなったりしたこと(理想的な白100%をデジタル256階調で考えたとき、Cr、Cbはそれぞれ128とする)を検出して、ゴルフボールが打たれたと認識するものとする。
【0057】
厳密な検出方法は多種考えられるが、その検出方法が本発明の本質に影響するものではない。
【0058】
ステップS208では、ゴルフボール201が打たれたことの検出を受けて、動画像ファイルを作成するため、ステップS205で記録開始され連続してHDD112に記録されている一連の動画像信号の内、現在記録しようとしているフレーム(画像)のタイムコードを取得し保持する。タイムコード取得は、GOPの先頭のGOPヘッダ(group of pictures header)を検出して、GOPヘッダ内に含まれるビデオデータのタイムコード(time code)を参照する。
【0059】
ステップS209では、連続して記録している一連の動画信号の内、現在記録しようとしているフレーム(画像)に対応して、再生時に検索フラグとして利用するためのトリガフラグをヘッダ情報等とともにHDD112に記録する。
【0060】
ステップS210では、ステップS205で記録開始され連続してHDD112に記録されている一連の動画像信号の内、ステップS208で保持したタイムコード(トリガ位置を示す時刻情報)を基に、第1の所定時間だけ遡ったフレーム(画像)を検索(ランダムアクセス)する。この例では、ゴルフのスイング練習を対象としているので、第1の所定時間は、スイングの開始タイミングからゴルフボールが打たれたタイミングまでの期間に少なくとも相当し、例えば5秒に設定するものとする。なお、トリガ位置(ゴルフボールが打たれたタイミング)からスイングの終了タイミングまでの期間に少なくとも相当する第2の所定時間(例えば3秒)とする。これら第1および第2の所定時間は、ユーザにより任意に設定できるように構成するようにしてもよい。なお第1および第2の所定時間を合算した時間を第3の所定時間とする。
【0061】
ステップS211では、ステップS210で検索した、トリガ位置のフレーム(画像)から第1の所定時間遡ったフレーム(画像)を先頭とする第3の所定時間分の動画像データの上に、HDD112に書き込み中の一連の動画像データを上書きしないように、HDD112のファイル管理をしているFAT(File Allocation Table)情報を管理する。
【0062】
ステップS212では、第3の所定時間分の動画像データを1つのファイルとして、ステップS205で記録開始された一連の動画像信号を記録しているHDD112の動画像バッファ記録領域とは別の領域に、転送(コピー)開始する。これによって動画像ファイルが作成される。
【0063】
ステップS213では、上記第3の所定時間分のフレーム(画像)が全部転送されたか否かを判断し、転送が完了していればステップS214に進む。なお、ステップS205で開始された一連の動画像データの記録を、ステップS212で開始された動画像ファイルの作成のための転送(コピー)が映像上、追い越さないものとする。
【0064】
ステップS214では、ステップS212で開始された動画像の転送(コピー)を終了し、1つの動画像ファイルの作成を終了する。ここでは、トリガ位置のフレームの前の第1の所定時間(5秒)、後の第2の所定時間(3秒)の合計8秒分の動画像を1つのファイルとして作成したことになる。
【0065】
ステップS215では、ステップS211で、作成する動画像ファイルのコピー元の上に、HDD112に書き込み中の一連の動画像データが上書きされないようにしたFAT情報を、上書き可能なように変更(開放)する。
【0066】
ステップS216では、動画像ファイルとして作成されたファイルのファイル名を再生時のプレイリストファイルとしてHDD112の別途領域に登録する。プレイリストのファイル名は、任意のものに設定されるが、それに撮影日時などを加えるようにしてもよい。
【0067】
前述したステップS217で、ユーザにより操作部116の撮影終了ボタンが押されたか否かを検出し、押された場合にはステップS218に進み、HDD112に一連の動画像データを記録することを終了する(S219)。撮影終了ボタンが押されるまでは、ステップS206〜S216による一連の制御が繰り返される。
【0068】
なお、ステップS218では、ユーザから撮影終了指示をされたことを受けて、ステップS205で開始されたHDD112への動画像データ(MPEG2ストリーミングデータ)の記録を終了する。ステップS219で、本処理を終了し、必要に応じてステップS201で再びスタートする。
【0069】
ところで、図3中の点線で示したステップS2*は、ステップS212〜S215の代わりに実行するステップとして想定したものである。すなわち、ステップS212〜S215のように、トリガ位置のフレームを中心にその前後のフレームの動画像データを1つの動画像ファイルとして作成する際に、一連の動画像データを記録している動画像バッファ記録領域から別の領域に転送(コピー)することによってファイル作成を行うのではなく、ステップS2*では、動画像バッファ記録領域内で、HDD112のFAT情報を変更することによってファイル作成を行う。ステップS2*による方法では、データを移動することなくファイル化するが可能である。
【0070】
以上により、従来は、ゴルフ練習場でのスイングチェックなどのために、単にビデオカメラで映像を流し撮りしただけでは、実際のスイングに関係する映像以外に余分な映像も含まれてしまい、無駄な記録をしてしまうことになる。更に、記録されたスイングのフォームチェックを行う際にも、頭出しなどの作業が煩雑にならざるを得なかった。これに対して本発明では、スイングのフォームチェックに必要となる部分だけを自動的に取り出してファイルが作成されるので、上記のような不都合を解消することができる。
【0071】
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態を説明する。
【0072】
第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じである。そのため、第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成を流用し、その説明を省略する。
【0073】
第2の実施の形態では、システム制御部113において実行される制御処理の手順が、第1の実施の形態における制御処理の手順と異なる。すなわち、動画像ファイルを作成する基準となるトリガ位置の決め方と、そのトリガ位置を基準する前後の映像範囲の決め方とが第1の実施の形態とは異なる。
【0074】
第1の実施の形態では、音(声)と映像とを基にしてトリガ位置を自動的に検出するようにしている。また、トリガ位置に対応したフレーム(画像)の前後の動画像信号を、予め設定された第1及び第2の所定時間に亘って抽出して動画像ファイルを作成するようにしている。
【0075】
これに対して、第2の実施の形態では、トリガ位置および第1及び第2の所定時間に相当する期間を、撮影対象に合わせて撮影者が適宜指定する。
【0076】
図7および図8は、第2の実施の形態におけるシステム制御部113において実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0077】
ステップS401のスタートで、HDCの電源を投入し、表示部119にレンズ101を介して入力された映像が表示される。第2の実施の形態では、スキー練習または競技中の人ではない別の人が撮影していることを前提とする。
【0078】
ステップS402では、操作部116に含まれる撮影開始ボタンが押されたことを検出し、この検出後にステップS403に進み、記録媒体であるHDD112に記録を開始する。ここでは、動画像記録先として、ランダムアクセス可能なHDDを対象としているが、無論、半導体メモリや、DVDメディアなどを動画像記録媒体として使用するようにしてもよい。
【0079】
ステップS403では、撮像素子102から入力された映像信号に一連の映像処理が施され、ビデオ制御部110でMPEG2にエンコードされて得られたデータが、HDD112の所定の動画像バッファ記録領域に書き込まれる。同時に、撮影映像は、D/A118を介してLCDなどの表示部119に表示される。
【0080】
ここで、図9〜図11について説明する。図9〜図11は、撮影シーン「5−1」、撮影の流れ「5−2」、撮影データ「5−3」、フォーマット形態「5−4」、ファイル構成「5−5」を表したイメージ図である。
【0081】
撮影シーン「5−1」の画面「E」、「F」、「G」は、スキーのポール競技で、選手(滑走者)が斜面上方から滑り降りて来るイメージを表しており、「E」→「F」→「G」と選手が上から滑って来ており、撮影者に近づいてきているイメージである。
【0082】
撮影の流れ「5−2」は、ステップS402で撮影開始してからの選手の各滑降動作の流れを表している。撮影の流れ「5−2」の中の斜線で表された「e」、「f」、「g」の部分が、撮影したい動作部分「選手1」、「選手2」、「選手3」とは異なる冗長な部分を示している。
【0083】
撮影データ「5−3」は、HDD112上の動画像バッファ記録領域に記録される一連の動画像データを示しており、所定の記憶容量に達すると、領域の最初の部分から上書きされるリングバッファ形態となっている。
【0084】
フォーマット形態「5−4」は、一連の動画像データのフォーマット形態を表しており、MPEG2のSH(Sequence Header)とGOP(Group of Pictures)の連続した様子を示している。フォーマット形態の詳細は、図4〜図6を参照して第1の実施の形態で説明したものと同じであるので、説明を省略する。
【0085】
ファイル構成「5−5」は、後述するステップS415で転送(コピー)開始されたときに、一連の動画像データの中から、HDD112上の別領域に記録される特定のデータを示している。
【0086】
図7に戻って、ステップS423では、ユーザにより操作部116の撮影終了ボタンが押されたか否かを検出し、押された場合にはステップS424に進み、押されていない場合にはステップS404に進む。
【0087】
ステップS404では、第1回目の動画像ファイル作成であるか否かの判定を行う。第1回目の動画像ファイル作成である場合には、ステップS405に進み、第2回目以降の動画像ファイル作成である場合には、ステップS420に進む。
【0088】
撮影者が、操作部116に含まれるトリガボタンを押すことにより、動画像ファイルに格納すべき一連の映像の最初の位置(図9の撮影シーン「5−1」の画面「E」に相当)を指定する。ステップS405では、トリガボタンを押すことで発生される最初位置指定信号が入力したか否かを判別する。この最初位置指定信号が入力していれば、ステップS406に進み、入力していなければ、ステップS423に戻る。
【0089】
ステップS406では、ステップS403で記録が開始された一連の動画像信号の内、最初位置指定信号が入力されたときに記録されようとしているフレーム(画像)のタイムコード(タイムコード保持値1)を取得し保持する。タイムコード取得は、GOPの先頭のGOPヘッダ(group of pictures header)を検出して、GOPヘッダ内に含まれるビデオデータのタイムコード(time code)を参照することによって行う。
【0090】
撮影者は、操作部116に含まれるトリガボタンにより、基準としたいタイミングで指示信号(トリガ)を入力する。ステップS407では、この指示信号が入力されたか否かを判別する。基準タイミングは、例えば図7の撮影シーン「5−1」の画面「F」に示す映像に相当するタイミング(トリガ位置)である。これは、スキーのポール競技などでは、ある任意に決めたポールの横を競技者が通過したタイミングなどであり、このタイミングでトリガボタンを押すことで、そのポール横を通過する映像が基準となり、この基準の前後の滑りを再生時に容易に視聴することが可能となる。
【0091】
ステップS408では、指示信号が入力されたことを受けて、ステップS403で記録開始された一連の動画像信号の内、指示信号が入力されたときに記録されようとしているフレーム(画像)のタイムコード(タイムコード保持値2)を取得し保持する。
【0092】
ステップS409では、指示信号が入力されたときに記録されようとしているフレーム(画像)に対して、再生時に検索フラグとして利用するためのトリガフラグをヘッダ情報等とともにHDD112に記録する。
【0093】
撮影者が、操作部116に含まれるトリガボタンを押すことにより、動画像ファイルに格納すべき一連の映像の最後の位置(図9の撮影シーン「5−1」の画面「G」に相当)を指定する。ステップS410では、トリガボタンを押すことで発生される最後位置指定信号が入力したか否かを判別する。この最後位置指定信号が入力すれば、ステップS411に進む。
【0094】
ステップS411では、ステップS403で記録が開始された一連の動画像信号の内、最後位置指定信号が入力されたときに記録されようとしているフレーム(画像)のタイムコード(タイムコード保持値3)を取得し保持する。
【0095】
ステップS412では、指示信号(トリガ)前後の期間(時間)である第1の期間および第2の期間の算出を、下記数式に基づいて行う。
【0096】
第1の期間=タイムコード保持値2−タイムコード保持値1
第2の期間=タイムコード保持値3−タイムコード保持値2
ステップS413では、ステップS403で記録開始した一連の動画信号の内から、ステップS408で保持したタイムコード保持値2または後述のステップS421で保持するタイムコード保持値を基準に、ステップS412で算出した第1の期間だけ遡ったフレーム(画像)位置を検索(ランダムアクセス)する。
【0097】
ステップS414では、ステップS413で検索したフレーム(画像)から、第1および第2の期間を合算した時間分の動画像データの上に、HDD112に書き込み中の一連の動画像データを上書きしないように、HDD112のファイル管理をしているFAT(File Allocation Table)情報を管理する。
【0098】
ステップS415では、ステップS413で検索したフレーム(画像)を先頭にして、第1および第2の期間を合算した時間分の動画像データを1つの動画像ファイルとして、一連の動画像信号を記録しているHDD112の動画像バッファ記録領域とは別の領域に転送して格納する。
【0099】
ステップS416では、第1および第2の期間を合算した時間分の動画像データがHDD112の動画像バッファ記録領域とは別の領域に格納されたか否かを判別する。格納されればステップS417に進む。なお、ステップS403で開始された一連の動画像データの記録を、ステップS415で開始された動画像ファイルの作成のための転送(コピー)が映像上、追い越さないものとする。
【0100】
ステップS417では、ステップS415で開始された動画像の転送(コピー)を終了し、1つ分の動画像ファイルの作成を終了する。これによって、指示信号が入力されるトリガ位置のフレームより前の「第1の期間」の時間と、後の「第2の期間」の時間との合計時間分の動画像データを1つのファイルとして作成したことになる。
【0101】
ステップS418では、ステップS414で、作成する動画像ファイルのコピー元の上に、HDD112に書き込み中の一連の動画像データが上書きされないようにしたFAT情報を、上書き可能なように変更(開放)する。
【0102】
ステップS419では、動画像ファイルとして作成されたファイルのファイル名を再生時のプレイリストファイルとしてHDD112の別途領域に登録する。プレイリストのファイル名は任意に設定されるが、分類整理の上で、撮影日時などが付加されるようにしてもよい。
【0103】
ところで、ステップS404で、第2回目以降の動画像ファイル作成であると判断された場合には、ステップS420に進み、ステップS407の処理と同様に、基準としたいタイミングで入力される指示信号(トリガ)が入力されたか否かを判別する。
【0104】
ステップS421では、指示信号が入力されたことを受けて、ステップS403で記録開始された一連の動画像信号の内、指示信号が入力されたときに記録されようとしているフレーム(画像)のタイムコード(タイムコード保持値)を取得し保持する。
【0105】
ステップS422では、指示信号が入力されたときに記録されようとしているフレーム(画像)に対して、再生時に検索フラグとして利用するためのトリガフラグをヘッダ情報等とともにHDD112に記録する。
【0106】
そして前述のステップS413以降に進む。
【0107】
ここで例としてあげるスキー競技の場合、スキー選手の滑走速度が一定ではないので、常時、第1および第2の期間に基づいて、ステップS413以降で第2回目以降の動画像ファイル作成を行うと、再生画面においては、必ずしも図9の撮影シーン「5−1」の画面「E」や画面「G」のような位置に選手がいるとは限らない。しかしながら、撮影者が、図9の撮影シーン「5−1」の画面「F」のような位置に選手が滑ってきた時にトリガボタンを押して指示信号を入力することで、基準位置を中心にした主なる部分の映像は確実に確保されることになる。
【0108】
ステップS423で、ユーザにより操作部116の撮影終了ボタンが押されたと判断された場合には、ステップS424に進み、ステップS403で開始されたHDD112への動画像データ(MPEG2ストリーミングデータ)の記録を終了する。
【0109】
ステップS425で本処理を終了し、必要に応じてステップS401から再びスタートする。
【0110】
ところで一方、図8中の点線で示したステップS4*は、ステップS415〜S418の代わりに実行するステップとして想定したものである。すなわち、ステップS415〜S418のように、トリガ位置のフレームを中心にその前後のフレームの動画像データを1つの動画像ファイルとして作成する際に、一連の動画像データを記録している動画像バッファ記録領域から別の領域に転送(コピー)することによってファイル作成を行うのではなく、ステップS4*では、動画像バッファ記録領域内で、HDD112のFAT情報を変更することによってファイル作成を行う。ステップS4*による方法では、データを移動することなくファイル化するが可能である。
【0111】
以上のように第2の実施の形態では、トリガ位置を示す指示信号を撮影者が任意に入力でき、また、その指示信号の前後の映像をどれぐらいの期間に亘って1つの動画像ファイルに格納するかを、撮影者が任意に決められる。
【0112】
これにより、ゴルフショットの練習などのように、ある程度、一定のリズムで動作が繰り返される場合の映像を動画像ファイルとして作成するときだけでなく、スキー競技の回転種目での撮影のように、ポールセットをする斜面やポールセットの仕方により、基準となるトリガ位置から前後の映像期間を予測することが困難な場合にも対応することができる。また、単純に数字の入力などによって前後の映像期間を指定するのではなく、例えば第1滑走者の滑降を基準とすることで、容易に次以降の滑走者の映像を動画像ファイルとして生成することができる。結果として、スキーのポール回転競技を複数回に亘って撮影した際に、映像の冗長な部分を排除して、撮影者の意図したタイミングを基準として、その前後の所定の区間だけを記録することが可能となる。
【0113】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0114】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0116】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0117】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0135】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、例えば、ゴルフ練習場での打ちっぱなし練習を撮影した際には、撮影映像におけるそれぞれのゴルフスイング間の冗長な部分を排除した記録を実現できる。ここでは、ゴルフスイングのボールに対するインパクトしたタイミングを基準として、その前後の映像区間だけを1つの動画像ファイルとして記録することを繰り返すための制御手法を実現している。
【0136】
また、ゴルフショットの練習など、ある程度、一定のリズムでの映像を動画像ファイルとするときだけでなく、スキー競技のポール練習や大会での撮影のように、ポールセットをする斜面やポールセットの仕方により、基準となるトリガ位置の前後の映像期間を予め予測することが困難な場合や、音や映像から基準となる指示信号のタイミングが作れない状況下での撮影にも柔軟に対応することが可能となる。
【0137】
更に、本発明により複数生成される動画像ファイルを再生する際の利便性のために、撮影中に再生時の再生動画像ファイルを決めるためのプレイリスト(再生リスト)を同時に作成し、記録媒体内の異なる日時や場所で作成された複数の動画像ファイルの再生を容易にすることをも実現している。
【0138】
更に、本発明によれば、ユーザは、撮影された動画像を確認しながら、一つの動画ファイルに格納すべき動画像の基準タイミングに対する始まり位置、及び終わりの位置を容易に、且つ、自在に指定することができる。
【0144】
更に、本発明によれば、再生時に複数の動画像ファイルの中から、所望の一連の映像を再生することを容易にする再生リストの生成が可能となる。
【0147】
更に、本発明によれば、1つの動画像ファイルを生成する際に、記録媒体上の一連の動画像信号を記録している記録領域以外の他の領域に動画像ファイルを生成する。これにより、動画像ファイルを別のデータによる上書きなどから保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像記録装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】システム制御部において実行される制御処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図3】システム制御部において実行される制御処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図4】撮影シーン、撮影の流れ、撮影データ、フォーマット形態、ファイル構成を表したイメージ図である。
【図5】撮影シーン、撮影の流れ、撮影データ、フォーマット形態、ファイル構成を表したイメージ図である。
【図6】撮影シーン、撮影の流れ、撮影データ、フォーマット形態、ファイル構成を表したイメージ図である。
【図7】第2の実施の形態におけるシステム制御部において実行される制御処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図8】第2の実施の形態におけるシステム制御部において実行される制御処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図9】第2の実施の形態における撮影シーン、撮影の流れ、撮影データ、フォーマット形態、ファイル構成を表したイメージ図である。
【図10】第2の実施の形態における撮影シーン、撮影の流れ、撮影データ、フォーマット形態、ファイル構成を表したイメージ図である。
【図11】第2の実施の形態における撮影シーン、撮影の流れ、撮影データ、フォーマット形態、ファイル構成を表したイメージ図である。
【符号の説明】
101 レンズ部
102 撮像素子(CCD)
103 撮像素子駆動部
104 CDS・AGC部
105 A/D変換器
106 カメラ信号処理部
107 マイク
108 メモリ制御部
109 汎用記憶部
110 ビデオ制御部
111 キャラクタジェネレータ部
112 HDD
113 システム制御部
114 外部記録媒体接続インタフェース
115 外部記憶媒体(メモリカード)
116 操作部
117 計時部
118 D/A変換器
119 表示部
120 ジャイロセンサ
Claims (4)
- 被写体を撮像し、連続する一連の動画像信号を生成する撮像手段と、
前記撮像手段により生成された一連の動画像信号による動画像を表示する表示部と、
前記撮像手段により生成された一連の動画像信号を記録媒体に記録する記録手段と、
前記表示部による前記動画像の表示中に、一つの動画像ファイルに格納すべき前記動画像信号の始まり位置と、一つの動画像ファイルに格納すべき前記動画像信号の基準タイミングと、一つの動画像ファイルに格納すべき前記動画像信号の終わり位置とをそれぞれユーザが指示するための操作部と、
前記表示部による前記動画像の表示中に前記操作部により指示された前記始まり位置、前記基準タイミング、及び前記終わり位置に基づいて、前記始まり位置から前記基準タイミングまでの第1の期間と、前記基準タイミングから前記終わり位置までの第2の期間とを算出する算出手段と、
前記動画像ファイルの作成を指示するトリガ信号に応じて、前記記録媒体に記録された動画像信号のうち、前記トリガ信号に対応するフレームより前記第1の期間だけ遡った位置から、前記トリガ信号に対応するフレームより前記第2の期間後の位置までの動画像信号を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された動画像信号を格納した一つの動画像ファイルを作成するファイル作成手段とを備えることを特徴とする映像記録装置。 - 前記記録媒体に記録された複数の前記動画像ファイルの再生順序を指定する再生リストを生成する再生リスト生成手段を備えることを特徴とする請求項1記載の映像記録装置。
- 前記トリガ信号は任意のタイミングで与えられることを特徴とする請求項1または2記載の映像記録装置。
- 前記ファイル作成手段は、前記抽出手段により抽出された動画像信号を、前記一連の動画像信号が記録された記録領域とは異なる領域に転送することで前記一つのファイルを作成することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の映像記録装置。
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