JP4341936B2 - 撮像方法および撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等の撮像装置でのセルフタイマーやリモートコントロールに代る撮像技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ撮影等で撮影者自身も被写体として撮像したい場合(例えば、集合写真や風景等を背景として自分自身を撮る場合等)や手動シャッター操作では手振れの心配があるような場合に、従来、カメラを固定してから、タイマーと連動させてシャッター動作を行なうセルフタイマー機能を備えたカメラや、リモコン(遠隔操縦装置)によりシャッター動作を行なうリモコン機能を備えたカメラがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のセルフタイマー機能を用いて撮影者自身が参加した撮像を行なう場合には、撮像アングルを決めてから時間を設定し、撮影者が被写体として参加するが、タイマーの設定時間の如何によってはシャッターチャンスを失うという問題点、すなわち、設定時間が短過ぎると撮影者が被写体としてポーズをとりきれないうちにシャッターが動作してしまい、設定時間が長過ぎると時間が余ってしまいシャッターチャンスを逃してしまうという不都合(例えば、集合写真の場合カメラに注意を向けさせてから、タイマーをセットするがセットした時間が長過ぎると被写体である人の注意力が低下し、視線があらぬほうを向いた統一のない写真となる)があった。
【0004】
また、リモコン機能を備えたカメラではリモコン装置を携帯するか、カメラに取り付けておき使用時に取り外して用いるようにする必要があるが、リモコン装置を携帯する方式では忘れることがあり、カメラに取り付けておく方式ではかさばるといった点から特殊な用途の場合を除いてあまり普及していない。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、被写体の特定の部分の変化をトリガとして撮像(または撮像停止)を行なう撮像方法および撮像装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明の撮像方法は、表示されている被写体画像のうちの所望の部分を指定した後、指定した所望の部分がその部分を指定した時の状態と比べて変化したときから所定時間後を撮像開始のトリガとすることを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明の撮像方法は、撮像画像を循環記憶しておき、該撮像画像の指定部分と予め登録された画像パターンとを比較するとともに、その比較結果が不一致となったときを撮像開始のトリガとして、そのトリガ時点の前後所定時間の撮像画像を記録手段に記録することを特徴とする。
【0009】
また、第3の発明の撮像方法は、所定の画角で撮像した画像のうちの指定部分と前記所定の画角で動画表示されている被写体画像のうち前記指定部分と対応する画像部分とが異なったときから所定時間後を撮像のトリガとすることを特徴とする。
【0010】
また、第4の発明の撮像装置は表示されている被写体画像のうちの所望の画像部分を指定する部分指定手段と、この部分指定手段によって指定された画像部分の状態を検出する画像状態検出手段と、前記部分指定手段によって指定されたときに前記画像状態検出手段によって検出された画像部分の画像状態と、その後に前記画像状態検出手段によって検出された画像部分の画像状態とを比較する画像状態比較手段と、この画像状態比較手段による比較の結果、前記部分指定手段によって指定されたときの部分画像の画像状態に比べてその後の画像状態が変化した時点から所定時間をカウントダウンするカウントダウン手段と、前記カウントダウン手段のカウントダウン終了を撮像開始のトリガとする撮像制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、第5の発明は上記第4の発明の撮像装置において、前記画像状態検出手段は、輝度、色相或いは指定した画像部分の動きから画像部分の状態を検出することを特徴とする。
【0015】
また、第6の発明の撮像装置は、撮像した画像のうちの所望の画像部分を抽出する比較画像抽出手段と、連続して撮像した画像を循環記憶する循環記憶手段と、前記連続して撮像した画像から前記比較画像抽出手段によって抽出された比較画像と比較するための画像部分を抽出する画像抽出手段と、この画像抽出手段によって抽出された画像部分と前記比較画像とを比較する画像比較手段と、この画像比較手段による比較の結果、前記比較画像と前記画像部分が異なった時を撮像のトリガとするとともにそのトリガ時点の前後所定時間の撮像画像を前記循環記憶手段から読み出して記録手段に記録する撮像制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1> 指定部分の変化検出による撮像
本発明の撮像方法では、ユーザがキー操作等により被写体のある部分(例えば、目印が含まれている部分)を変化検出エリアとして指定し、その部分での変化検出をトリガとして撮像を行なう。
また、変化検出の例として指定部分(=検出エリア)の輝度変化(実施例1)、指定部分の色(色相)変化(実施例2)、指定部分の動きの検出(実施例3)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0017】
[回路構成例]
図1は、本発明を適用した撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図であり、図1でデジタルカメラ100は、バス1、画像入力系10、制御部20、操作部30、表示部40、フラッシュメモリ50を備えている。なお、音響出力装置60を設けて撮像報知(後述)を行なうようにしてもよい。
【0018】
画像入力系10は、光学系11,信号変換部12,信号処理部13,データ圧縮/伸張部14,およびDRAM15を有している。
【0019】
光学系11は、撮像レンズおよび絞り機構、シャッター機構等の光学系機構を含み、被写体からの光を後段の信号変換部12のCCD121上に結像させる。
【0020】
信号変換部12は、CCD121,CCD駆動用タイミング信号生成回路(TG)122,CCD駆動用垂直ドライバ123,サンプリホールド回路124およびA/D変換器125を含み、前段の光学系11を介してCCD121に結像した画像を電気信号に変換し、デジタルデータ(以下、画像データ)に変換して一定の周期で出力する。
【0021】
信号処理部13は、カラープロセス回路131およびDMAコントローラ132を有している。
カラープロセス回路131は信号変換部12からの出力をカラープロセス処理して、デジタルの輝度信号および色差マルチプレクス信号(YUVデータ)としてDMAコントローラ132のバッファに書込む。DMAコントローラ132はバッファに書込まれたYUVデータをDRAM14の指定領域にDMA(ダイレクトメモリーアクセス)転送し、展開する。また、DMAコントローラ132は、記録保存の際にDRAM15に書込まれているYUVデータを読み出してデータ圧縮/伸張部14に書込む。また、スルー画像(動画)表示するために、取込んだ画像データを間引いて表示部40に送る。また、シャッター操作がされるとその時点の画像データを表示部40に送って静止画表示させる。
【0022】
データ圧縮/伸張部14はDMAコントローラ132により取り込まれたDRAM15からのYUVデータにJPEG圧縮処理を施す。また、再生モード下で、フラッシュメモリ50に保存記録されていた画像データに伸張処理を施してYUVデータを再生する。
【0023】
DRAM15は作業用メモリとして用いられ、撮像画像を一時的に記憶する画像バッファ領域やJPEG圧縮/伸張時の作業用領域および設定値等を記憶する領域等が確保される。
【0024】
制御部20はCPU、RAM、プログラム格納用ROMおよびタイマ等を有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバス1を介して接続し、プログラム格納用ROMに格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してプログラム格納用ROMに格納されている各モードに対応の処理プログラムを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行等を行なう他、自動撮像モード下では自動撮像プログラムによる画像の特定部分の変化の検出および撮像トリガの出力等の実行制御等を行なう。
【0025】
操作部30は処理モード切替えスイッチ、機能選択用ボタン、メインスイッチ、自動撮像モード設定ボタン35、シャッターボタン36および検出部分指定キー(枠カーソル移動指示キー)37等のスイッチやボタンを構成部分としており、これらのスイッチ或いはボタンが操作されると状態信号が制御部20に送出される。
【0026】
また、自動撮像モード設定ボタン35が操作されるとプログラム用ROMから自動撮像プログラムが読み出され、自動撮像モードが起動される。また、ユーザは検出部分指定キー37を操作して表示部40の液晶画面に表示されるスルー画像(被写体画像)のなかで変化検出対象としたい特定の部分を指定する。
【0027】
表示部40はビデオエンコーダ、VRAMおよび液晶画面(LCD)等から構成されており、制御部20の表示制御により、撮像時のスルー画像および再生時の再生画像、処理選択時の選択用メニューやガイド(或いはアイコン)の表示等を行なう。
【0028】
フラッシュメモリ50は画像圧縮/伸張部14でJPEG圧縮された画像データを保存記録する。また、フラッシュメモリ50には画像データを記録する領域の他、画像データの記録時に当該画像の撮像モードや撮像条件および撮像時間間隔等を登録する画像情報登録リストを記録することもできる。また、プログラムROMに代えて各プログラムを記録するようにしてもよい。なお、フラッシュメモリに代えて着脱可能なICカードを用いるようにしてもよい。
【0029】
音響出力装置60は撮像されたことを被写体となった人物に報知するようにした場合に設けられ、撮像がなされると音或いは音声等を出力して撮像されたことを知らせる。なお、音響出力装置に代えて表示ランプを設けてもよい。
【0030】
[カラープロセス回路]
信号処理部13のカラープロセス回路131では、画像データから輝度信号、色成分信号等を分離し、生成する。
図2はカラープロセス回路131の構成例を示すブロック図である。
図2で、カラープロセス回路131は、R成分積分器1311,G成分積分器1312,B成分積分器1313,AE(オートアイリス)用積分器1314,AF(オートフォーカス)用フィルタ1315,各種カウンタ1316,AWB回路1317,および信号合成回路1318を有している。
【0031】
CCDで光電変換された画像信号は、信号変換部12のA/D変換器でA/D変換されカラープロセス回路131に入力される。
カラープロセス回路131では、入力信号に対しオートアイリス(AE)用信号,オートホワイトバランス(AWB)用信号,オートフォーカス(AF)用信号,およびY,Cb,Cr信号の生成処理等を行なう。
【0032】
AE用積分器1314では入力信号を積分してその積分値を出力し、AF用フィルタ1315では入力信号からコントラストオートフォーカス用高周波を検出するため、入力信号に対しハイパスフィルタ(HPF)をかけた後にその出力の積分値を出力し、AWB回路1317ではR成分積分器1311,G成分積分器1312およびB成分積分器1313によって積分された各成分の積分値を出力する。これら積分出力は制御部20に入力され、制御部20はこれらの信号を基に信号処理部12のAGCに与えるゲインや、シャッタースピードや、レンズ11を制御する制御信号を出力する。したがって、上記カラープロセス回路131を変化検知手段の一つとして、スルー画像上で指定された部分(検出エリア)の状態を検知することができる。
【0033】
図3,図4は本発明の自動撮像方法の一実施例の説明図であり、図3は集合写真撮像時の撮影者の動作説明図、図4はメッシュ分割による検出エリア指定方法の説明図である。
また、図5は本実施の形態での自動撮像方法によるデジタルカメラの動作例を示すフローチャートであり、図5で、(a)は指定部分の輝度の変化により撮像を行なう例、(b)は指定部分の色(色相)の変化により撮像を行なう例、(c)は指定部分の動きの検出により撮像を行なう例である。
【0034】
[実施例1] 指定部分の輝度変化による撮像
図6は指定部分の輝度分布の一例を示す図である。
以下、図5(a)のフローチャートに基づくデジタルカメラ100の撮像動作について説明する。
【0035】
前提として、ユーザは撮像を行なうために撮像モードを選択する。被写体側では図3に示すように被写体人物41,42のうち一人が背景とは輝度の異なる物(例えば、黒い上着の人物が胸の前に白いハンカチをかざしたり、白シャツの人物が黒い財布を腹の辺りで握り締めたりするようにする)を目印として持つようにする(図3(a)の例では、説明上、人物42が白いハンカチを目印45として左手に持っているものとする)。
【0036】
(動作例)
ステップS1:(被写体画像の取込、スルー画像表示)
撮像モード下で被写体像が取込まれ、液晶ファインダ(=表示部40の液晶画面)に人物41,42がスルー画像表示される(図3(a))。
【0037】
ステップS2:(自動撮像モード設定)
撮影者(兼被写体)43がデジタルカメラ100の撮像アングルを決めてからデジタルカメラ100をそのアングルに固定し、自動撮像モード設定ボタン35を押すと自動撮像モードが起動され、制御部20は時間カウンタに所定値(実施例では2秒)を設定する。また、DRAM15の画像記憶領域151(図4(a):実施例ではスルー画像や撮像画像或いは再生画像が一時記憶される)および液晶ファインダ40を矩形領域(図4の例では5×5=20)に分割するようにし、液晶ファインダ上に分割線分51,52を重畳表示する(図4(b))。これによりスルー画像は液晶ファインダ40上で分割される(図4(c))。なお、分割線分を表示しないようにしてもよい)。また、液晶ファインダ40にカーソル47を表示する(図3(a),図4(c))。
【0038】
ステップS3:(目印の指定操作)
図3で、撮影者43は検出部分指定キー37を操作して、カーソル47を移動させて人物42が持っている目印(白のハンカチ)45をポイント(指定)する。この時、図4(d)に示すようにカーソル47の位置を含む分割領域(線分で囲まれた矩形部分45)を差別表示して(すなわち、強調表示、反転表示、点滅表示等、周囲の画像部分とは別に認識可能に表示する)カーソルがどの部分を指定しているかをユーザが見やすいようにする。この後、撮影者(兼被写体)43はカメラから離れ、自らが被写体として参加するためにカメラの視野内に入る(図3(b))。
【0039】
ステップS4:(検出エリアの特定)
制御部20は指定部分、すなわち、カーソル47の位置を含む矩形部分の液晶ファインダ40上の位置(座標)、すなわち、矩形枠の四隅の座標からDRAM15の画像記憶領域151上の検出エリア{(x1,y1)、(x2,y1)、(x1,y2)、(x2,y2)}を特定(算出)する。
【0040】
ステップS5:(輝度範囲の決定)
次に、制御部20はカラープロセス回路131の出力をもとに検出エリアの輝度範囲を決定する。
輝度範囲の決定は、例えば、AF用フィルタ1315の積分出力の出力のうち、主走査方向の区間の輝度の積分値の分布(=x2−x1の色輝度分布(図6(a))を調べその平均値を検出エリアの基準輝度値K0とし、図6(b)に示すように閾値Knを定めることにより行なうことができる。なお、閾値Knは平均値に対する所定の割合とすることができるがこれらに限定されず、例えば、基準値K0+定数とするようにしてもよく、また、経験値や、公知の方法によって決定するようにしてもよい。決定された値は制御部20のRAM(或いはDRAM15)に記憶される。
【0041】
ステップS6:(検出エリア(指定部分)の輝度変化の検出)
制御部20は検出エリア内の輝度分布の平均値K1(またはK2)がK1>K0+Kn(または、K2<K0−Kn)の場合に輝度変化ありとしてS7に遷移する。
すなわち、図3の例で撮影者43は被写体人物42の隣でポーズをとりながら被写体人物42の持っている目印(白いハンカチ)45を隠すと(図3(b))、検出エリア内の輝度の平均値がステップS6で得た基準値K0と異なる。すなわち、そのときの輝度検出値の平均値K1>K0+Knとなり検出エリアに輝度変化が生じたのでS7に遷移する。なお、目印45は撮影者43が隠したり、被写体人物42に隠させるようにする。
図6(b)は輝度変化の閾値の説明図であり、閾値Knは検出エリア内の輝度検出時に光線の加減や被写体人物42の手振れ等による検出エリア内の画像部分の輝度変化量として許容(無視)する値(変化許容値:遠隔撮影モード設定に自動設定される)である。
【0042】
ステップS7:(撮像余裕時間のカウントダウン)
制御部20は時間カウンタのカウントダウンを開始し、時間カウンタが0(ゼロ)になるとS8に遷移する。これにより、目印45を持っていた被写体人物42や撮影者43が目印45を隠しても、ポーズを整える余裕時間ができるので、目印45を隠した直後の手の動き等が撮像されるようなことを防止できる。なお、実施例では時間カウンタの設定時間を2秒(ステップS2)としたが、これに限定されない。
【0043】
ステップS8:(撮像トリガ信号の出力)
制御部20は上記ステップS7で時間カウンタが0になると撮像トリガ信号(撮像指示信号)を出力してシャッター機構(光学系11)を制御する。
なお、シャッター機構を制御する代りに撮像トリガ信号で撮像報知用の音響出力装置60(または、撮像報知用のランプ表示装置)を制御するようにしてもよく、また、シャッター機構或いは撮像報知用の装置を制御することなく(次のステップS9を省略してS10に遷移し)、画像の記録保存処理を行なうようにしてもよい。
【0044】
ステップS9:(シャッター動作(撮像および撮像報知))
シャッター機構は撮像指示信号によりシャッターボタン36を動作させ、「カシャリ」というような機械音を出して被写体人物に撮像の終了を報知する。この間、制御部20は撮像処理のためにS10に遷移する。
【0045】
なお、上述(ステップS9)したように、シャッター動作による撮像終了報知に代えて音響出力装置に音または「撮像終了」の旨の音声メッセージを出力するようにしてもよく、或いは表示ランプにより「撮像終了」を報知するようにしてもよい。
【0046】
ステップS10:(撮像画像の保存記録処理)
上記ステップS7で時間カウント値が0と判定された時点でDRAM15に取込まれている(=撮像された)画像データをJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に保存記録する。
【0047】
上記実施例1では、目印45と目印45を隠した場合に表われる背景色との輝度が似ていると検出される輝度変化量が閾値Knの範囲(つまり、K0−Kn<輝度変化量<K0+Kn)となって目印がなくなったことが検知されない可能性があるので、被写体人物42の持つ目印45は背景とは輝度が明らかに異なるものを用いるようにすることが望ましい。
【0048】
また、上記実施例1で輝度変化を撮像(開始)トリガとしたが、撮像終了トリガとするようにしてもよい(例えば、連続撮影や動画撮影の撮影中に目印の輝度変化により撮影を終了させる(変形例2参照))。
また、上記実施例1ではメッシュ分割された矩形部分を一つ指定し、検出エリア1つを設定したが、複数の矩形部分を指定(=複数検出エリアを設定)してもよく、更には、隣接していない複数の矩形部分を指定するようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施例1では画面をメッシュ分割して得た矩形部分を指定するようにとしていたが画面を任意の形に分割し、分割された領域を指定するようにしてもよい。
また、上記実施例1では閾値Kn(輝度検出時に無視する変化許容量)を基準値K0を中心として明方向、暗方向共に同じ値として設定したが、明方向と暗方向の閾値を別々の値(Kn1≠Kn2)としてもよい。
また、上記実施例1ではステップS6でそのときの輝度検出値の平均値K1(またはK2)がK1>K0+Kn(または、K2<K0−Kn)の場合は検出エリアに輝度変化ありとしたが、逆に、一定時間内の輝度変化がKn以下になった場合、すなわち、K0−Kn<K1<K0+Kn(または、K0−Kn<K2<K0+Kn)のときに輝度変化ありとするようにしてもよい。
【0050】
[実施例2] 指定部分の色(色相)の変化による撮像
上記実施例1(図5(a))では指定部分の輝度の変化を撮像のトリガとしたが(S6)、図7に示すように色(色相)の変化を撮像のトリガとするようにしてもよい。なお、図7は指定部分の色分布の一例を示す図である。
この例では、前提として、ユーザは撮像を行なうために撮像モードを選択する。被写体側では図3に示すように被写体人物41,42のうち一人が彩度の高い物(例えば、真紅のハンカチ、青い財布等、色ができるだけ鮮やかなもの)を持っているようにする(図3(a)の例では人物42が目印(この例では、真紅のハンカチ45)を左手に持っているものとする)。
【0051】
(動作例)
図5(b)で、ステップS1〜S3、ステップS7〜S10は図5(a)の動作と同様であり、以下、ステップS5’、S6’での動作について説明する。
【0052】
ステップS5’:(色範囲の決定)
ステップS4で検出エリアが特定された後、制御部20はカラープロセス回路131の出力をもとに指定部分(検出エリア)の色特徴(色範囲)を決定する。
色範囲は、例えば、AWB回路1317の出力、すなわち、R成分積分器1311,G成分積分器1312およびB成分積分器1313によって積分された各成分の積分値のうち、主走査方向のx2−x1の区間の積分値の分布(=x2−x1の色分布)を調べ(図7(a))、その最大値MAX(R,G,B)=f(xm)を含むxm±kの範囲の色成分比率で表わされる範囲を特徴色範囲として決定できる(この方法に限定されない)。決定値は制御部20のRAM(或いはDAM15)に記憶される。
特徴色の分布は被写体人物が持つ目印(物)45の色の彩度が低いと図7(b)に示すような分布となり、色感度を一定限度の範囲(斜線の部分)で維持するためにはkの値を小さくする必要があるので被写体人物の手振れ等によりカーソル枠320から目印がずれた場合に次のステップS6で「色変化あり」と判定される可能性があるが、目印45として一色で彩度の高いものを用いるようにすると図7(c)に示すような台形状の分布となるのでkの値が大きくなり、被写体人物の手振れがあっても「色変化あり」と判定されることを防止できる。
【0053】
ステップS6’:(指定部分の色変化の検出)
制御部20は検出エリア内の色分布の最大値がρ未満のとき、色変化ありとしてステップS7に遷移する。
すなわち、撮影者43または被写体人物42が目印45を隠すと(図3(b))、色検出エリア内の色の最大値MAX(R,G,B)がρ未満となり色範囲から外れるので、色変化ありとしてステップS7に遷移する。
【0054】
上記実施例2では、目印45と目印45を隠した場合に表われる背景色との色相が似ていると検出される色相変化度が許容範囲ρを越えてしまい撮像トリガが出力されないので、被写体人物42の持つ目印45は背景とは色相が異なり、彩度の高いものを用いるようにすることが望ましい。
【0055】
[実施例3] 指定部分の動き検出による撮像
上記実施例1(図5(a)),実施例2(図5(b))では指定部分の輝度や色の変化を撮像のトリガとしたが、指定部分の動きの検出(すなわち、指定部分の変化)を撮像のトリガとするようにしてもよい。
本実施例では、デジタルカメラ100の撮像データ(カラープロセス回路131の積分出力)を用いて指定部分の動きを検出しているが動き検出方法はこれに限定されず、公知の方法でよい。
【0056】
図8は指定部分の動き検出に用いるAF用高周波の積分出力分布の一例を示す図であり、(a)は前回のサンプリング時点での積分出力の分布図、(b)は動きのない場合の撮像時点での積分出力の分布図、(c)は動きがあった場合の撮像時点での積分出力の分布図、(d),(e)は動きの有無による差分の変化を示す図である。
この例では、前提として、ユーザは撮像を行なうために撮像モードを選択する。被写体側では図3に示すように被写体人物41,42のうち一人が目印(例えば、ハンカチ)を持っているようにする。
【0057】
(動作例)
図5(c)で、ステップS1〜S3、ステップS7〜S10は図5(a)の動作と同様であり、以下、ステップS4”〜S6”の動作について説明する。
【0058】
ステップS4”:(動き検出エリアの特定)
ステップS3の目印の指定動作の終了後、制御部20は指定部分、すなわち、カーソル320の位置を含む矩形部分の液晶ファインダ上の位置(座標)、すなわち、矩形枠の四隅の座標からDRAM15の画像記憶領域151上の検出エリア{(x1,y1)、(x2,y1)、(x1,y2)、(x2,y2)}を動き検出エリアとして特定(算出)する。
【0059】
ステップS5”:(検出エリアの積分出力のサンプリング)
制御部20は特定された動き検出エリア{(x1,y1)、(x2,y1)、(x1,y2)、(x2,y2)}のAF用高周波の積分出力を一定時間間隔tでサンプリングする。すなわち、撮像モードでは入力された画像信号を基にカラープロセス回路131でAF用高周波信号が出力されAE用積分器1314で積分されるので、検出エリア区間(x2−x1(図8))分の積分値を制御部20のRAM(またはDRAM15)に記憶して時間t毎にサンプリングし、前回および今回のサンプリング値を保持することができる。
【0060】
なお、前回のサンプリング時点t0のAF用フィルタ1315の積分出力をY0-tとし(図8(a))、現時点で検出エリアの被写体(例えば、目印)に動きがない場合の積分出力をY0とすると(図8(b))、動きが全くなければ時間tの間の積分出力の差ΔY=Y0−Y0-tは一定値Cとなって(図8(d))に示すように区間(x2−x1)全体にわたって一定となる。しかし、現時点で被写体に動きがあった場合には時間tだけ前の積分出力Y0-tと撮像時点での積分出力Y’0の差ΔY’=Y0−Y’0-tは(図8(e))に示すように区間上で変動する。そこで、AF用高周波の積分値の1回前の積分値と今回の積分値の差が区間(x2−x2)で閾値ρ以内か否かを調べ、閾値ρ以上の場合に被写体の動き等により画像がぶれたものとする。
【0061】
ステップS6”:(動き検出)
制御部20は上記ステップS5”での1回前のサンプリング値(積分値)と今回のサンプリング値(積分値)の差が区間(x2−x1)で閾値ρ以内か否かを調べ、閾値ρ以上の場合には動きがあったものとしてS7に遷移する。
すなわち、図3の例で、撮影者(兼被写体)43または被写体人物42が目印45を大きく動かすと、動き検出エリア内のAF用高周波の積分値のサンプリング値が前回のサンプリング値と異なり、閾値ρを越えるた場合に動きありとしてステップS7に遷移する。
なお、上記ステップS5”で、理想的には積分出力の差ΔY=Y0−Y0-t=Cの場合が動きなしの場合であるが、実施上は三脚等の器具でカメラを固定しても地面の振動が伝達されること、およびカメラの構造や解像度上、多少の振動は無視できる等の実施上の要素を考慮してカメラの性能上振動を吸収できる範囲で閾値ρを定めることが望ましい。
【0062】
[変形例1] 枠カーソルによる検出エリアの指定
上記実施例1〜3では、液晶ファインダ40をn分割して得た矩形部分(目印の全部又は大部分が入っている矩形部分)をユーザが指定し、検出エリアを特定したが(S1〜S4)、液晶ファインダ40をn分割して矩形部分を指定する代りに、枠カーソルを表示して目印部分をカーソルの枠内に入れるようにして指定するようにしてもよい。
【0063】
図9(a)は実施例1〜3の変形例の動作を示すフローチャートであり、枠カーソルで目印を指定する例である。また、図10は枠カーソルによる検出エリア指定方法の説明図である。
【0064】
(動作例)
図9(a)で、ステップS1、ステップS5〜S10は図5(a),(b),または(c)のステップS1、ステップS5〜S10の動作と同様である。以下、ステップT2〜T4での動作について説明する。
【0065】
ステップT2:(遠隔撮影モード設定)
ステップS1(図5(a))で、被写体画像が取込まれ、液晶ファインダ40にスルー画像表示された後、撮影者43がデジタルカメラ100の撮像アングルを決めてからデジタルカメラ100をそのアングルで固定し、自動撮像モード設定ボタン35を押すと、自動撮像モードが起動され制御部20は自動撮像プログラムの実行制御を開始し、時間カウンタに所定値(実施例では2秒)を設定する。また、図10(a)に示すように枠カーソル49を液晶ファインダに表示する。
【0066】
ステップT3:(目印の指定操作)
撮影者43は検出部分指定キー37を操作して、枠カーソル49を移動させて人物42が持っている目印(白のハンカチ)45”の全部または大部分を枠内に入れるようにして指定する(図10(b))。この時、枠カーソル49の枠内を差別表示して(すなわち、強調表示、反転表示、点滅表示等、周囲の画像部分とは別に認識可能に表示する)カーソルがどの部分を指定しているかをユーザが見やすいようにする。この後、撮影者(兼被写体)43はカメラから離れ、自らが被写体に参加するためにカメラの視野内に入る(図10(c))。
【0067】
ステップT4:(検出エリアの特定)
制御部20は指定部分、すなわち、枠カーソル49の枠の液晶ファインダ上の位置(座標)、すなわち、矩形枠の四隅の座標からDRAM15の画像記憶領域151上の検出エリア{(x1,y1)、(x2,y1)、(x1,y2)、(x2,y2)}を特定(算出)してS5(S5’またはS5”)に遷移する。
【0068】
なお、上記変形例1のステップS3”で、目印45”を指定する際に所定のキー操作により枠カーソル49の枠の大きさを目印45”に合わせて縮小/拡大できるようにしてもよい。これにより、目印45”の全部を枠内に入れるようにできるので、検出エリアの特定精度が向上する。
また、上記変形例1では枠カーソル49の形状を矩形としたがこれに限定されず、円、楕円、長方形三角形でもよく、上記ステップS2”でカーソル枠の形状を複数個表示して目印に近似した枠を選択できるようにしてもよい。
また、上記変形例1では枠カーソル49を表示して目印45”を指定するようにしたが、点カーソルを表示してキー操作により目印45”を囲むように動かすか、タッチペン等のポインティングデバイスで目印45”を囲むようにポイントして目印45”を指定するようにしてもよい。
【0069】
[変形例2] 連写或いは動画撮像モード下の自動撮像
上記実施例1〜3では、トリガ1回で撮像を行なう例、すなわち、1トリガで1シャッター動作を行ない1フレームの画像を撮像する通常撮影の場合について説明したが、本発明の自動撮像方法は撮影開始と撮影終了のトリガを被写体の指定部分の変化検出で別々に得るようにして、連続撮影や動画撮影等の連続撮影の場合に適用することができる。
図9(b)は実施例1の変形例の動作を示すフローチャートであり、指定部分の輝度の変化を連写或いは動画撮影の撮影開始および撮影終了のトリガとする例である。また、図11は連写或いは動画撮影時の遠隔撮影方法の一実施例の説明図である。
【0070】
(動作例)
図9(b)で、ステップS1〜S5は図5(a),(b),または(c)のステップS1〜S5(或いは、図9(a)のステップS1〜T5)の動作と同様である。以下、ステップT6’〜T9’での動作について説明する(なお、図3(a)のステップS9はこの場合キャンセルする)。
説明の前提として、図11で、ユーザは右方向から左方向に向って進行する電車403を連写(或いは、動画撮影)しようとし、図11(a)に示すように線路402の向う側に立っている標識401を目印として指定したものとする(図3(a)のS3または図9(a)のT3)。
ユーザが標識401を目印として指定すると、検出エリアが特定され(S4)、輝度範囲が決定される(S5)。
【0071】
ステップT6’:(検出エリア(指定部分)の輝度変化の検出)
制御部20は図3(a)のステップS6と同様の動作で検出エリア内の輝度分布の変化を調べ輝度変化がある場合にT7’に遷移する。
すなわち、図11(a)の目印401を指定した後、電車403が来るまでは輝度変化が生じないので輝度の検出動作を繰り返すが、図11(b)に示すように電車403が来ると目印401が電車403で隠れ輝度変化が生じるのでT7’に遷移する(1度目のトリガ)。また、図11(c)に示すように電車403が目印401の前を通過中は輝度変化が生じないので輝度の検出動作を繰り返す。更に、図11(d)に示すように電車403が目印401の前を通過中し終わると、輝度変化が生じるのでT7’に遷移する(2度目のトリガ)。
【0072】
ステップT7’:(連続撮影中か否かの判定)
上記T6’で輝度変化があると、制御部20は、現在、撮影中(連続撮影中或いは動画撮影中)か否かを判定し、撮影中でない場合にはT8’に遷移して連続撮像(或いは動画撮像)を開始し、連続撮像中の場合にはT9’に遷移して連続撮影終了処理(或いは動画撮影終了処理)を行なう。なお、撮影中か否かは、例えば、ステップT8’で撮像状態判定フラグをセットしておき、その値(例えば、撮像状態判定フラグ=1なら撮像中、起動時は撮像状態判定フラグ=0)を調べるようにすることにより判定することができる。
【0073】
ステップT8’:(連続撮影或いは動画撮影の開始)
制御部20は、連続撮影(或いは動画撮影)を開始し、被写体像を取込んで一定時間間隔でDRAM15に順次記憶する。また、取込んだ被写体像を液晶ファインダ40にスルー表示する(また、実施例では撮像状態判定フラグを1にセットする)。
なお、撮像動作は撮影開始後、撮影終了処理に遷移するまでステップT6’、T7’の動作とは独立して画像データ入力系10で行なわれる。
【0074】
ステップT9’:(撮影終了処理)
2度めの輝度変化があると、制御部20は撮像を停止し、DRAM15に記憶された画像(複数)を順次JPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録し、全ての撮像画像の保存記録が終ると処理を終了する。
【0075】
なお、上記変形例2では撮影開始の場合も撮影終了の場合も輝度基準K0,閾値Knを同じ値としたが、別々の値としてもよい。
また、上記変形例2では、説明上、指定部分の輝度変化を撮影開始または撮影終了のトリガとする例としたが、ステップT6’で「色相の変化検出」或いは、「動き検出」を行なうようにすれば、図9(b)と同様の手順で指定部分の色相の変化や、動きの変化を撮影開始または撮影終了のトリガとすることができる。
【0076】
また、上記変形例2では、ステップT8’ではDRAM15に撮像画像を順次記憶し、2度目のトリガ(変化)が生じるとステップT9’でDRAM15に記憶された撮像画像をフラッシュメモリ50に保存記録するようにしたが、ステップT8’で撮像画像をその都度JPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録するようにしてもよい(この場合、ステップT9’では制御部20は撮影を終了させる)。
【0077】
<実施の形態2> 目印の認識結果の変化による自動撮像
本発明の撮像方法では、ユーザがキー操作等により被写体のある部分を目印として指定(または撮像)すると、その目印の形状を撮像装置が認識処理(または、撮像後認識処理)し、認識結果の変化(例えば、一致或いは不一致)をトリガとして自動撮像を行なう。
【0078】
[回路構成]
図12は、本発明を適用した撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図であり、図1でデジタルカメラ100’は、バス1、画像データ入力系10、制御部20、操作部30、表示部40、フラッシュメモリ50、画像認識部70および画像辞書部80を備えている。なお、音響出力装置60を設けて撮像報知を行なうようにしてもよい。また、図12で、バス1〜フラッシュメモリ50(および、撮像報知(後述)を行なう場合には音響出力装置60)までの構成および機能は図1のデジタルカメラ100の構成および機能と同様である。
【0079】
画像認識部70は指定された部分の形状を認識処理し、画像辞書部80に登録された画像の特徴により得た画像との一致或いは不一致を判定する。なお、一致或いは不一致の判定基準は公知の方法(認識処理による類似度(または、距離)が閾値以上の場合を一致、以下の場合を不一致)で得るようにしてもよい。
【0080】
また、画像辞書部80はフラッシュメモリ50に設けられ、画像認識に必要な画像の画像パターン(正規化されたパターン)とその特徴データ(辺(線分)の方向、隣接する辺との角度、隣接する辺や対抗する辺との比率、辺の数、頂点の数等々)が登録されている。また、撮像画像の特徴を抽出してその正規化パターンおよび特徴を画像辞書部80に登録することもできる。
【0081】
[画像パターン]
画像パターンの例としては、
▲1▼ 単純な幾何学的な図形パターン(正方形、長方形、三角形、円、楕円、多角形、星型、Vサイン等)、
▲2▼ 上記▲1▼の図形パターンで色彩の異なるもの、
▲3▼ 光パルス(白色光線、赤外線等)の発射、
▲4▼ 人間の手などで形取った幾何学図形(例えば、指で作るVサインや丸印)、
▲5▼ 人間の手などで作った一連の動作(例えば、ブロックサイン)、
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0082】
[実施例4] 指定した目印(認識対象)の認識結果に基づく撮像
図13は、自動撮像モード下のデジタルカメラの動作例(目印の認識結果に基づく撮像)を示すフローチャートであり、(a)は登録されている画像パターンを選択してから、それに一致する画像が表われた時(または、消えた時)を撮像トリガとする例、(b)は変形例であり被写体画像中の特定の部分の画像が登録されている画像パターンと一致するとき(または、不一致になった時)を撮像トリガとする例である。
説明上、認識対象部分の指定を枠カーソル49(図10)で行ない、撮像準備が整って撮影者がカメラの視野内にはいってから特定の被写体人物がVサインを出して撮像のトリガとし、自動撮像を行なう例について説明する。
【0083】
(動作例)
ステップU1:(自動撮像モード設定)
図13(a)で、撮影者がデジタルカメラ100の撮像アングルを決めてからデジタルカメラ100をそのアングルで固定し、自動撮像モード設定ボタン35を押すと、自動撮像モードが起動される。
【0084】
ステップU2:(比較する画像パターンの表示)
制御部20は画像辞書部80に登録されている画像パターンを取り出して液晶ファインダ40に表示し、撮影者に選択を促す。登録されている画像パターンが多くて1画面に表示し切れない場合にはスクロールして所望の画像パターンを選択することができる。
【0085】
ステップU3:(画像パターンの選択)
撮影者はカーソル移動キー等の操作により所望の画像パターンを選択する。画像パターンが選択されると制御部20はその画像パターンの特徴データを制御部20のRAMまたはDRAM15に記憶(保持)する。
例えば、ユーザがVサインの画像パターンを選択すると、その特徴データ(2本の線分が45°以内の角度の1つの頂点を共有し、その頂点は下側にある)が制御部20のRAM(または、DRAM15)に記憶(保持)される。
【0086】
ステップU4:(被写体画像の取込、スルー画像表示)
被写体画像が取込まれ、液晶ファインダ40に被写体画像がスルー表示される。
【0087】
ステップU5:(認識対象部分の指定操作)
撮影者43は検出部分指定キー37を操作して、枠カーソル49を移動させてスルー表示されている被写体像のうち認識対象とする部分(例えば、目印)全部または大部分を枠内に入れるようにして指定する(図10(b))。この時、枠カーソル49の枠内を差別表示して枠カーソル49がどの部分を指定しているかをユーザが見やすいようにようにする(例えば、撮影者がある被写体人物の右胸の辺りを認識対象部分として指定し、この後、撮影者はカメラから離れ、被写体となるためにカメラの視野内に入るようにする)。
なお、認識対象部分を指定する際に所定のキー操作により枠カーソル49の枠の大きさを目印に合わせて縮小/拡大できるようにしてもよい。これにより、認識対象の全部を枠内に入れるようにできるので、次のステップU6での検出エリアの特定精度が向上する。
【0088】
ステップU6:(認識エリのア特定および切出し)
制御部20は指定部分、すなわち、枠カーソル49の枠の液晶ファインダ上の位置(座標)、すなわち、矩形枠の四隅の座標からDRAM15の画像記憶領域151上の検出エリア{(x1,y1)、(x2,y1)、(x1,y2)、(x2,y2)}を特定(算出)し、その部分を切出してDRAM15に記憶してU7に遷移する(例えば、上記ステップU5で指定した被写体人物が右胸の前に指でVサインを作ると、そのVサインを含む部分が切出される)。
【0089】
ステップU7:(特徴抽出処理)
制御部20は画像認識部70を制御して、画像認識処理を行なう。認識処理は、例えば、DRAM15に記憶された認識対象部分を背景処理してVサイン像を抽出すると共に、正規化する(例えば、最大辺で各辺を割算して、1に対する比率とする)と共にその特徴データを抽出し、抽出した各特徴データと上記ステップU3で選択した画像パターンの各特徴データとの差を得る(例えば、上記ステップU5で指定の被写体人物がVサインを指で作っていた場合には、背景処理により認識対象部分からVサイン像を抽出してから、その特徴データ(2本の線分が45°以内の角度の1つの頂点を共有し、その頂点は下側にある)を抽出して、各特徴との差を求める)。
【0090】
ステップU8:(一致判定)
制御部20は上記ステップで得た各特徴データから認識対象部分と選択された画像パターンの距離X(差の平均二乗)を算出して、その大きさと閾値Ρとを比較して距離X<Ρのとき一致と判定し、U6に遷移する。また、X≧Ρのときは撮像トリガとしての画像が出されていないものとして、U6に戻る(例えば、上記ステップU5で指定の被写体人物がVサインを指で作っていた場合には、そのVサインと画像パターンのVサインの特徴データの差の二乗平均がΡ以内であればU6に遷移する)。
【0091】
ステップU9:(撮像トリガ信号の出力)
制御部20は上記ステップU8で認識結果が「一致」の場合に撮像トリガ信号(撮像指示信号)を出力してシャッター機構(光学系11)を制御する。
なお、シャッター機構を制御する代りに撮像トリガ信号で撮像報知用の音響出力装置60(または、撮像報知用のランプ表示装置)を制御するようにしてもよく、また、シャッター機構或いは撮像報知用の装置を制御することなく(次のステップU10を省略してU11に遷移し)、画像の記録保存処理を行なうようにしてもよい。
【0092】
ステップU10:(シャッター動作(撮像および撮像報知))
シャッター機構は撮像指示信号によりシャッターボタン36を動作させ、「カシャリ」というような機械音を出して被写体人物に撮像の終了を報知する。この間、制御部20は撮像処理を行ない、U11に遷移する。
なお、上述(ステップU10)したように、シャッター動作による撮像終了報知に代えて音響出力装置に音または「撮像終了」の旨の音声メッセージを出力するようにしてもよく、或いは表示ランプにより「撮像終了」を報知するようにしてもよい。
【0093】
ステップU11:(撮像画像の保存記録処理)
上記ステップU8で一致と判定された時点でDRAM15に取込まれている(=撮像された)画像データをJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に保存記録する。
なお、上記実施例4ではステップU8で一致判定がなされた場合を撮像トリガとしたが、不一致(X≧Ρ)になった場合を撮像トリガとするようにしてもよい。
【0094】
また、上記実施例4では一致判定がなされた時点から撮像を開始したが、DRAM15に撮像画像を循環記憶する複数の画像バッファ領域を設定し、取込まれた画像を所定時間間隔で順次循環記憶し、一致判定がなされた時点から過去に数秒間遡った画像から順次取り出すようにして過去の画像の撮像を開始(PAST撮影)するようにしてもよい。
また、上記実施例では一致判定がなされた時点から撮像を開始したが、連続撮影や動画撮影の場合に一致判定(或いは、不一致判定)がなされたときに撮像を終了するようにしてもよい。
また、上記実施例では、画像パターンがVサインの場合について述べたが、前述した画像パターン▲1▼〜▲5▼をそれぞれ画像辞書80に登録しておくことにより様々な認識対象に用いることができる。
また、上記実施例4では枠カーソル49の形状を矩形としたがこれに限定されず、円、楕円、長方形三角形でもよく、上記ステップU5でカーソル枠の形状を複数個表示して目印に近似した枠を選択できるようにしてもよい(実施例5参照)。 また、上記実施例4では枠カーソルを表示して目印を指定するようにしたが、点カーソルを表示してキー操作により目印を囲むように動かすか、タッチペン等のポインティングデバイスで目印を囲むようにポイントして目印を指定するようにしてもよい。
【0095】
[変形例3]
上記実施例4では、登録されている画像パターンを選択してから、それに一致する画像が現われた時(または、消えた時)を撮像トリガとしたが、被写体画像中の特定の部分の画像が登録されている画像パターンと一致するとき(または、不一致になった時)を撮像トリガとしてもよい。なお、図13(b)で、ステップU9以下は図13(a)のステップU9以下と同様である(図13(a)のステップU8は図13(b)の場合はキャンセルする)。
【0096】
(動作例)
ステップU1’:(被写体画像の取込、スルー画像表示)
図13(b)で、被写体画像が取込まれ液晶ファインダ40に被写体画像がスルー表示される。
【0097】
ステップU2’:(遠隔撮影モード設定)
撮影者43がデジタルカメラ100の撮像アングルを決めてからデジタルカメラ100をそのアングルに固定し、遠隔撮影モード設定ボタン35を押すと、撮像モードが起動される。
【0098】
ステップU3’:(認識対象部分の指定操作)
撮影者43は検出部分指定キー37を操作して、枠カーソル49を移動させてスルー表示されている被写体像の内認識対象とする部分の全部または一部を枠内に入れるようにして指定する。この時、枠カーソル49の枠内を差別表示してカーソルがどの部分を指定しているかをユーザが見やすいようにようにする。また、撮影者がある被写体人物の右胸の辺りを認識対象部分として指定し、この後、撮影者はカメラから離れ、被写体となるためにカメラの視野内に入るようにする。
【0099】
ステップU4’:(認識エリアの切出し)
制御部20は指定部分、すなわち、枠カーソル49の枠の液晶ファインダ上の位置(座標)、すなわち、矩形枠の四隅の座標からDRAM15の画像記憶領域151上の検出エリアを算出して認識対象部分を特定し、それを切出してDRAM15に記憶してU5’に遷移する。
【0100】
ステップU5’:(画像認識処理)
制御部20は画像認識部70を制御して、画像認識処理を行なう。認識処理は、例えば、DRAM15に記憶された認識対象部分を背景処理してVサイン像を抽出すると共に、正規化すると共にその特徴データを抽出する。
【0101】
ステップU6’:(画像辞書部のサーチ)
制御部20は画像辞書部80をサーチして登録されている画像パターンの各特徴データと、抽出した部分画像の各特徴データとの差を得る。
【0102】
ステップU7’:(一致判定)
制御部20は上記ステップで得た各特徴データの差から認識対象部分と選択された画像パターンの距離X(差の平均二乗)を算出して、その大きさと閾値Ρとを比較して距離X<Ρのとき一致と判定し、U9に遷移する。また、X≧Ρのときは撮像トリガとしての画像が出されていないものとして次の画像パターンをサーチするためにU6’に戻る。
【0103】
[実施例5] 撮像した画像の変化をトリガとして撮像を行なう例
本実施例は、デジタルカメラ100で撮像した撮像画像の変化(この例では、移動による消失)をトリガとして撮像を行なう例であり、ゴルフスイングを連続撮影する場合を例としている。
【0104】
図14は本実施例でのDRAM15のレイアウト例を示す図であり、図15はゴルフスイングを例としたトリガ画像および連続撮影の撮像タイミングの説明図である。また、図16は自動撮像モード下のデジタルカメラの動作例を示すフローチャートであり、撮像画像の変化によるPAST撮影の例を示す。
ゴルフのインパクトの瞬間の前後を撮影するにはインパクトの瞬間から所定時間過去の画像を記憶しておく必要がある。本実施例では図14に示すようにDRAM15に連続撮影される画像を順次循環的に記憶する複数の画像バッファ(この例では、G(1)〜G(n))181とトリガ画像記憶用のトリガ画像バッファ182を確保している。
【0105】
また、図15で、(a)はティー162にセットされたゴルフボール161を示し、(b)は撮像された比較用のトリガ画像160(ゴルフボール161およびティー162からなる部分画像)を示す。
また、(c)はインパクト前のゴルフクラブの動きを示す図でありPAST画像に相当する。また、(d)はインパクト後のゴルフクラブの動きを示す図でありFUTURE画像に相当する。
また、(e)は連続撮影中にトリガ画像に変化が生じた場合の撮像タイミングを示す図である。(c)に示すようにインパクト前はトリガ画像160と一致していたスルー画像の指定部分165内の画像が、インパクト後は(d)に示すように消失しているので撮像のトリガとなるが、この例では、インパクト時から過去に数秒(t)遡った時点からインパクトまでの画像(PAST画像)とインパクトから数秒(t’)経過する間の画像(FUTURE画像)のトリガとしてトリガ画像との不一致(ゴルフボールおよびティ−の消失)を用いる。以下、図16のフローチャートに基づいて説明する。
【0106】
ステップV1:(被写体画像の取込、スルー画像表示)
被写体画像が取込まれ液晶ファインダ40に被写体画像がスルー表示される。
【0107】
ステップV2:(遠隔撮影モード設定)
撮影者43がデジタルカメラ100の撮像アングルを決めてからデジタルカメラ100をそのアングルに固定し、自動撮像モード設定ボタン35を押すと、自動撮像モードが起動される。
【0108】
ステップV3:(トリガ画像(比較画像)の撮像)
スルー画像中、撮影者はトリガ画像(比較画像)としたい画像(図14のゴルフボールのようにスルー画像の一部でもよい)があるとそれを枠カーソル移動指定キー37を操作して枠カーソルで指定してからシャッターボタン36を操作してそれを撮像する。
【0109】
ステップV4:(背景処理およびトリガ画像の記憶)
制御部20はトリガ画像としたい画像部分の位置情報(実施例ではその部分を含む矩形の4隅の座標)を制御部20のRAM(または、DRAM15のワークエリア183)に記憶(保持)すると共に、その矩形内のトリガ画像をDRAM15のトリガ画像バッファ182に記憶する(図14(b)参照))。
【0110】
ステップV5:(連写モード判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、撮影者が連写モードを選択した場合にV6に遷移する。
【0111】
ステップV6:(画像循環記憶、スルー画像表示)
制御部20は取込まれた画像を画像バッファG(1)〜G(n)に順次記憶すると共に、スルー画像表示する。取込まれた画像は所定時間間隔で循環的に表示される(例えば、図14に示すように画像バッファの数を16とし、0.2秒間隔で取込むとすると3.2秒毎に循環記憶される(現在より3.2秒前に記憶された画像は現在の画像で置換される)。
【0112】
ステップV7:(比較対象部分の抽出)
制御部20は、今取込まれた画像(=スルー表示された画像)からトリガ画像の位置に相当する比較対象の画像部分を抽出する。
【0113】
ステップV8:(トリガ画像との比較)
次に、制御部20は抽出された部分画像とトリガ画像とを比較し、一致している場合には変化なしとしてV6に戻り、一致しない場合にはV9に遷移する(例えば、図15でインパクト前はゴルフボール161とティー162があるので一致するのでV6に戻り、インパクトによりゴルフボール161とティー162が消失した場合には不一致となってV9に遷移する)。
【0114】
比較方法としては、例えば、抽出した部分画像の画素を反転して反転後の部分画像とトリガ画像の画素の論理積がすべて1になれば一致、そうでなけれな不一致とすることができる。なお、この場合、ゴルファーがスイング姿勢をとったことなどによる光線の加減や背景による影響を考慮して、反転後の部分画像とトリガ画像の論理積が全て1とならなくても1となった画素が所定の閾値(例えば、40%)以下になれば不一致とするようにしてもよい。
【0115】
ステップV9:(PAST撮影)
制御部20は、画像の変化があるとそれをトリガとしてその時点から所定時間(例えば、1.6秒)遡った時点からトリガ時点までの画像を画像バッファから取り出して、順次JPEG圧縮処理してからフラッシュメモリ50に保存記憶する(例えば、トリガ時点でG(16)に画像が記憶された場合にはG(8)〜G(16)までに記憶された画像がPAST画像として保存記憶される)。
【0116】
ステップV10:(FUTURE撮影)
制御部20はPAST撮影後、トリガ時点から所定時間後(例えば、1.4秒)までの画像を画像バッファから取り出して順次JPEG圧縮処理してからフラッシュメモリ50に保存記憶する(例えば、トリガ時点でG(16)に画像が記憶された場合にはG(1)〜G(7)までに記憶された画像がFUTURE画像として保存記憶される)。
【0117】
なお、上記実施例5ではトリガ画像が消えたときを撮影開始のトリガとしたが、撮影終了のトリガとしてもよく、トリガ画像が出現したときを撮影開始(または撮影終了)のトリガとするようにしてもよい。
【0118】
以上本発明の幾つかの実施例および変形例について説明したが、本発明は上記実施例及び変形例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の撮像方法および撮像装置によれば、指定した画像部分に変化に基づいて撮像することができるので、従来のセルフタイマーのように設定時間に束縛されるようなことがなく、所望のタイミングで撮像を行なうことができる。また、リモコンユニットを必要としないので余分な構造を設ける必要がなく、装置が嵩ばらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
【図2】カラープロセス回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の撮像方法の一実施例の説明図である。
【図4】画面分割による検出エリア指定方法の説明図である。
【図5】遠隔撮影モード下のデジタルカメラの動作例(目印の変化検出による撮像)を示すフローチャートである。
【図6】指定部分の輝度分布の一例を示す図である。
【図7】指定部分の色分布の一例を示す図である。
【図8】指定部分の動き検出に用いるAF用高周波の積分出力分布の一例を示す図である。
【図9】遠隔撮影モード下のデジタルカメラの動作例(変形例)を示すフローチャートである。
【図10】枠カーソルによる検出エリア指定方法の説明図である。
【図11】連写或いは動画撮影時の自動撮像方法の一実施例の説明図である。
【図12】本発明の撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
【図13】自動撮像モード下のデジタルカメラの動作例(目印の認識結果に基づく撮像)を示すフローチャートである。
【図14】DRAMのレイアウト例を示す図である。
【図15】ゴルフスイングを例とした連続撮影の撮像タイミングの説明図である。
【図16】自動撮像モード下のデジタルカメラの動作例(撮像画像の変化によるPAST撮像の例)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 制御部(画像状態比較手段、撮像制御手段、画像抽出手段、画像比較手段)
37 検出部分指定キー、枠カーソル移動指示キー(部分指定手段、比較画像抽出手段)
45 カーソル(部分指定手段、比較画像抽出手段)
49 枠カーソル(部分指定手段、比較画像抽出手段)
50 スルー画像(動画表示されている被写体画像)
70 認識処理部(画像認識手段)
80 画像辞書部(画像パターン登録手段)
131 カラープロセス回路(画像状態検出手段)
Claims (6)
- 表示されている被写体画像のうちの所望の部分を指定した後、指定した所望の部分がその部分を指定した時の状態と比べて変化したときから所定時間後を撮像開始のトリガとすることを特徴とする撮像方法。
- 撮像画像を循環記憶しておき、該撮像画像の指定部分と予め登録された画像パターンとを比較するとともに、その比較結果が不一致となったときを撮像開始のトリガとして、そのトリガ時点の前後所定時間の撮像画像を記録手段に記録することを特徴とする撮像方法。
- 所定の画角で撮像した画像のうちの指定部分と前記所定の画角で動画表示されている被写体画像のうち前記指定部分と対応する画像部分とが異なったときから所定時間後を撮像のトリガとすることを特徴とする撮像方法。
- 表示されている被写体画像のうちの所望の画像部分を指定する部分指定手段と、
この部分指定手段によって指定された画像部分の状態を検出する画像状態検出手段と、
前記部分指定手段によって指定されたときに前記画像状態検出手段によって検出された画像部分の画像状態と、その後に前記画像状態検出手段によって検出された画像部分の画像状態とを比較する画像状態比較手段と、
この画像状態比較手段による比較の結果、前記部分指定手段によって指定されたときの部分画像の画像状態に比べてその後の画像状態が変化した時点から所定時間をカウントダウンするカウントダウン手段と、
前記カウントダウン手段のカウントダウン終了を撮像開始のトリガとする撮像制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記画像状態検出手段は、輝度、色相或いは指定した画像部分の動きから画像部分の状態を検出することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 撮像した画像のうちの所望の画像部分を抽出する比較画像抽出手段と、
連続して撮像した画像を循環記憶する循環記憶手段と、
前記連続して撮像した画像から前記比較画像抽出手段によって抽出された比較画像と比較するための画像部分を抽出する画像抽出手段と、
この画像抽出手段によって抽出された画像部分と前記比較画像とを比較する画像比較手段と、
この画像比較手段による比較の結果、前記比較画像と前記画像部分が異なった時を撮像のトリガとするとともにそのトリガ時点の前後所定時間の撮像画像を前記循環記憶手段から読み出して記録手段に記録する撮像制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
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