JP4141322B2 - 半導体集積回路の自動配線方法及び半導体集積回路の設計のプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路の自動配線方法、そのプログラム及び半導体集積回路に係り、特に、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)の一種であり、ライブラリに登録されているマクロセルを用いてICチップ上にレイアウトすることにより作製する半導体集積回路であるセルベースICの設計に用いて好適な半導体集積回路の自動配線方法、そのプログラム及び、そのような半導体集積回路の自動配線方法により設計された半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
大規模集積回路(LSI)、超大規模集積回路(VLSI)、あるいは超々大規模集積回路(ULSI)等の半導体集積回路は、近年、高集積化、高密度化が進められるのに伴って、百万個以上のトランジスタから構成されるものが実現可能となっている。中央処理装置(CPU)、記憶装置(ROM、RAM)、バッファ、各種の信号処理を行う複数個の周辺装置等をバスや信号線等を介して接続して構成したシステムを、1個の半導体チップ内に組み込んだシステムLSIがその一例である。
【0003】
このようなシステムLSIは、その回路規模が大きいため、トランジスタ・レベルの回路設計を直接行うことは不可能であり、システム設計、機能設計、詳細論理設計及び回路設計を順次段階的に行う必要がある。
システム設計では、CPU、ROM、RAM、バッファ、複数個の周辺装置をそれぞれ1個の機能ブロックとし、所望の機能が得られるように、システム全体の動作や構成を決定する。機能設計では、システム設計で決定された仕様に基づいて、各機能ブロック間の関係及び各機能ブロック内部の動作を決定する。詳細論理設計では、上記機能設計によって内部の動作が決定された各機能ブロックを構成するためのマクロセルをICチップ上にレイアウトし、それらを相互に配線する(配置配線)ことにより、半導体集積回路のシミュレーション・モデルを作成する。
【0004】
上記マクロセルは、NANDゲートやNORゲート等の基本論理素子と、これらが複数個組み合わされて構成されたラッチやカウンタ、あるいはメモリ等の基本論理回路とからなる。上記マクロセルは、各々の機能がハードウェア記述言語(HDL; Hardware Description Language)やC言語(商標名)等のプログラミング言語を用いて記述されてライブラリとして登録されている。
そして、このようにして作成された半導体集積回路のシミュレーション・モデルは、マクロセルのライブラリとともにコンパイルされた後、その動作のシミュレーションが行われ、所望の機能が得られるか否かを確認する検証(ベリフィケーション)が行われる。
回路設計では、機能設計と詳細論理設計とからなる論理設計に基づく回路仕様を満たすように、トランジスタ・レベルの電子回路と素子の特性を決定する。
なお、論理設計以外の各設計段階においても、コンピュータにより回路の動作シミュレーションと、検証とが行われる。
【0005】
図18は、従来の半導体集積回路の設計方法(論理設計)により設計されたセルベースICを構成するマクロセル及びその周辺部の概略上面図、また、図19及び図20は、同設計方法を説明するための工程図である。
この例のマクロセルは、図18及び図19に示すように、コア部1の内部の3層目に形成され、4層目に配置される縦電源配線及び縦接地配線と接続するための長方形状の電源端子2a,2b及び接地端子3a,3bと、コア部1の周縁部に形成された複数個の入出力端子4,4,…とを有している。
また、コア部1の周縁又はその延長線と、コア部1の下辺周縁部に形成された複数個の入出力端子4,4,…の各先端を結んで得られる直線とで囲まれて形成される略長方形状の枠は、マクロ外枠5と呼ばれ、このマクロ外枠5の近傍には、マクロ外枠5を囲むように、周回電源リング6が形成されている。
【0006】
この半導体集積回路の設計方法は、設計支援装置の記憶部に記憶された設計支援プログラムが、CPUを有してなる制御部によって処理されることによって実行される。
まず、上記制御部は、記憶部から読み出されたチップのデータ及びマクロセルのデータに基づいて、チップ上の所望の位置に、マクロセルを配置する。
ここで、コア部1の内部の3層目には、図19に示すように、配線パターンを構成する長方形状の電源端子2a,2b及び接地端子3a,3bが配置される。
【0007】
次に、上記制御部は、記憶部に記憶されている、5層目に配線する一対の横接地バス7及び横電源バス8からなるチップ内部電源配線の情報を読み出し、マクロ外枠5近傍のマクロ外枠5の上辺から上方及び下辺から下方の所定の幅の配置設定領域内に、横接地バス7及び横電源バス8がある場合は、同図に示すように、疑似的な周回電源リング6を構成する横電源配線及び横接地配線として設定する。
【0008】
また、上記制御部は、周回電源リング6を構成する横接地バス7及び横電源バス8の上方又は下方の上記配置設定領域内に、さらに横電源配線又は横接地配線の配置が可能であるときは、同図に示すように、独立した横電源配線9(12)又は横接地配線11(13)を追加して配置する。
次に、上記制御部は、同図に示すように、マクロ外枠5の左辺及び右辺を含む所定の幅の配置設定領域内の4層目に、それぞれ一対の縦電源配線14(16)及び縦接地配線15(17)を配線する。
次に、上記制御部は、縦接地配線15,17と、横接地配線9,12及び横接地バス7とをビアホールを介して結線すると共に、縦電源配線14,16と、横電源配線11,13及び横電源バス8とをビアホールを介して結線する。
【0009】
次に、上記制御部は、チップ内部電源配線の終端処理を行う。すなわち、上記制御部は、終端縦接地バス18aと横接地配線9とをビアホールを介して接続して終端する。また、終端縦接地バス18bと横接地配線12とをビアホールを介して接続して終端する。また、上記制御部は、終端縦電源バス18cと横電源配線11とをビアホールを介して接続して終端するとともに、終端縦電源バス18dと横電源配線13とをビアホールを介して接続して終端する。
また、上記制御部は、接地フォローピン18eと縦接地配線15とをビアホールを介して接続して終端するとともに、接地フォローピン18fと縦接地配線17とをビアホールを介して接続して終端する。また、上記制御部は、電源フォローピン18gと縦電源配線14とをビアホールを介して接続して終端するとともに、電源フォローピン18hと縦電源配線16とをビアホールを介して接続して終端する。
【0010】
次に、上記制御部は、周回電源リング6とマクロセルの3層目に配置される各電源端2a,2b及び各接地端子3a,3bとを接続する。すなわち、上記制御部は、図20に示すように、周回電源リング6を構成する上方側の横電源配線11及び横接地配線9から、それぞれ各電源端子2a,2b及び各接地端子3a,3bの直上を通過させて縦方向に下方側のそれぞれ横電源配線13及び横接地配線12まで、直線状にそれぞれ縦電源配線19a及び縦接地配線19bを4層目に配置する。
ここで、縦電源配線19a及び縦接地配線19bと、それぞれ各電源端子2a,2b及び各接地端子2a,3bとが重なった部位には、ビアホールが形成され、ビアホールを介して、縦電源配線19aと各電源端子2a,2b、及び縦接地配線19bと各接地端子3a,3bとがそれぞれ接続される。
次に、上記制御部は、図18に示すように、5層目に形成され、コア部1上方を通過する横接地バス20a及び横電源バス20bを、それぞれ、縦電源配線14,16,19a及び縦接地配線15,17,19bと各交点においてビアホールを介して接続して、所定の電源供給能力を確保するためのメッシュ状電源配線構造を形成して、一連の処理を終了する。
【0011】
このような構成によれば、半導体チップが有する基盤情報、特に電源配線の情報に依存することなく、マクロセルの構造や電源配線の接続方法を決定することができる。マクロセルの上下又は左右に他のマクロセルが形成されている場合であっても、電流が分散し、部分的に電圧降下が発生することがなく、安定的に電源を供給することができる。
なお、電源配線のレイアウト等に依らずに、安定的に電源を供給するための技術として、電源端子を介して、マクロセルの電源配線と、半導体チップの電源配線とを接続する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この技術においても、例えば、マクロセルの電源配線と電源端子とは、スルーホールを介して接続されるように構成されている。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−338982号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、電源端子及び接地端子と、これらと別の配線層に配置された縦電源配線及び縦接地配線とを接続するために、多数のスルーホールを形成する必要があり、接続部位が多いほどスルーホールの位置情報等を生成するために長時間を費やし、かつ、計算量も増大し、したがって、全体の配線処理時間が増大するという問題があった。
また、電源端子及び接地端子を、それぞれ縦電源配線及び縦接地配線とを接続するために、全ての電源端子及び接地端子の位置情報等を定義して記憶部に記憶させておく必要があるので、記憶すべきデータのサイズが増大するという問題があった。
したがって、配線処理工程でのデータの読出時間が増大し、かつ、工程数も増大するという問題があった。特に多数の電源端子が散在配置されているような場合に、処理時間がかかりすぎるという問題があった。
【0014】
また、マクロセルの外側に周回電源リングを形成する場合、この周回電源リングによって占められるスペースが大きくなり、半導体チップ上でのマクロセルの搭載密度が低下してしまい、半導体チップの面積の縮小化の妨げとなるという問題があった。
また、コア部1に形成された回路パターンは、電源端子及び接地端子が形成された例えば3層目以下の配線層にのみ形成され、電源端子及び接地端子とビアホール介して接続される縦電源配線及び縦接地配線が配置された4層目の縦電源配線及び縦接地配線が配置されない領域は活用されない無駄なスペースとなってしまうという問題があった。このため、マクロセルの面積が増大してしまい、かつ、設計上の自由度を低下させるという問題があった。
【0015】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、配線処理に必要なデータ量を縮小し、かつ、配線処理時間を短縮し、半導体集積回路を短期間で容易に設計することができる半導体集積回路の自動配線方法、そのプログラム及び半導体集積回路を提供することを第1の目的としている。
また、マクロセル及び半導体チップの面積の縮小化を達成し、かつ、設計上の自由度を向上させることができる半導体集積回路の自動配線方法、そのプログラム及び半導体集積回路を提供することを第2の目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、各々所定の機能を実現する複数個のマクロセルを半導体チップ上にレイアウトし、上記複数個のマクロセルを相互に配線して所望の動作を行う半導体集積回路を形成するために用いる半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記半導体チップ上に、その内部にそれぞれ複数の電源端子及び接地端子が形成された上記マクロセルを配置する第1のステップと、上記マクロセルに電源を供給するための第1の電源配線及び第1の接地配線を含む環状配線群を、上記マクロセルの外枠に沿って、上記環状配線群の少なくとも一部が、上記マクロセルの外枠から上記マクロセルの中心部へ向けて設定された所定の領域に配置されるように形成する第2のステップと、第2の電源配線を介して、対応する上記各電源端子と、上記環状配線群を構成する上記第1の電源配線とを接続し、かつ、第2の接地配線を介して、対応する上記各接地端子と、上記環状配線群を構成する上記第1の接地配線とを接続する第3のステップとを含み、上記所定の領域は、上記環状配線群の少なくとも一部を配置可能とする一方、上記第1の電源配線及び上記第1の接地配線と同層の、上記マクロセルの内部配線層の配置を禁止する配線制限領域として定義されていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記マクロセルの内部には、それぞれ、対応する上記第2の電源配線及び上記第2の接地配線と同層の配線層を用いて、上記各電源端子及び上記各接地端子が配置されていることを特徴としている。
【0019】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記配線制限領域が、上記所定の領域のうち、上記環状配線群が配置される層に対して定義されていることを特徴としている。
【0020】
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、記第1のステップで上記半導体チップ上に配置される上記マクロセルの内部には、上記電源端子及び上記接地端子が、それぞれ、上記第3のステップで配線する上記第2の電源配線及び上記第2の接地配線の延在方向に沿って、上記第2の電源配線及び上記第2の接地配線と少なくとも一部が重なる態様で複数列配置され、各列の上記電源端子又は上記接地端子は、同種の端子のみが上記延在方向に沿って直線状に配置されていることを特徴としている。
【0021】
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記第3のステップでは、上記第2の電源配線及び上記第2の接地配線を、対応する列の上記電源端子又は上記接地端子のうち、1つ又は複数の上記電源端子又は上記接地端子の定義された情報に基づいて配置することを特徴としている。
【0022】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記マクロセルの内部配線層の一部を上記電源端子及び上記接地端子と同層に、かつ、上記電源端子及び上記接地端子が配置されている列上以外の領域に形成することを特徴としている。
【0023】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記電源端子及び上記接地端子の配置パターンが互いに対称の関係にあるマクロセル同士では、上記電源端子及び上記接地端子のうち、列毎及び行毎に少なくとも1つの端子の情報が定義され、上記第3のステップでは、上記端子の情報に基づいて、上記第2の電源配線を介して、対応する上記各電源端子と、上記環状配線群を構成する上記第1の電源配線とを接続し、かつ、上記第2の接地配線を介して、対応する上記各接地端子と、上記環状配線群を構成する上記第1の接地配線とを接続することを特徴としている。
【0024】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記環状配線群は、所定間隔で配線されるチップ内部電源配線のうち、上記マクロセルの外枠の直近に存在する上記チップ内部電源配線を含むことを特徴としている。
【0025】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記環状配線群は、所定間隔で配線されるチップ内部電源配線のうち、上記所定の領域を通過する上記チップ内部電源配線を含むことを特徴としている。
【0026】
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法に係り、上記マクロセルの外枠は、上記マクロセルをそれぞれ構成する内部論理回路の配置領域であるコア部と、上記コア部の周縁に配置される入出力端子部とを囲んで形成される枠であることを特徴としている。
【0027】
また、請求項11記載の発明は、請求項2記載の半導体集積回路に係り、上記第1のステップでは、上記複数の電源端子及び接地端子が形成された上記マクロセルを、上記半導体チップ上に配置し、上記第3のステップでは、上記複数の電源端子が配置された配線層と同層の上記第2の電源配線を介して、対応する上記各電源端子と、上記環状配線群を構成する上記第1の電源配線とを接続し、かつ、上記複数の接地端子が配置された配線層と同層の上記第2の接地配線を介して、対応する上記各接地端子と、上記環状配線群を構成する上記第1の接地配線とを接続することにより、上記マクロセルの上記複数の電源端子及び接地端子と、上記第2の電源配線及び上記第2の接地配線とを接続する際に、スルーホールの生成を不要とすることを特徴としている。
【0028】
また、請求項12記載の発明に係る半導体集積回路の設計プログラムは、コンピュータに請求項1、4、5、7又は11に記載の各ステップを実行させることを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、この発明の第1実施例である半導体集積回路の設計方法を表すフローチャート、図2は、同半導体集積回路の設計装置の構成を示すブロック図、図3乃至図6は、同設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図、図7乃至図9は、同設計方法を説明するための工程図、図10乃至図12は、同設計方法を説明するための説明図、また、図13は、同設計方法を説明するための工程図である。
【0034】
この半導体集積回路の設計方法は、半導体集積回路の設計支援プログラムが、例えば、図2に示すような、半導体集積回路の設計支援装置21に組み込まれて実行される。これにより、複数のマクロセルが搭載された半導体集積回路の設計が行われる。ここで、マクロセルとしては、例えば、SRAM等のメモリのマクロセルの他、CPUのマクロセル、グラフィック・ディスプレイ・コントローラのマクロセルなどが搭載される。
設計支援装置21は、同図に示すように、CPUを有してなる制御部22と、記憶部23と、表示部24と、操作部25とを備えたコンピュータ等の情報処理装置によって構成されている。
【0035】
記憶部23は、内部記憶装置と、外部記憶装置とからなる。内部記憶装置は、ROMやRAM等の半導体メモリからなる。外部記憶装置は、FD(フレキシブル・ディスク)が装着されるFDドライバ、HD(ハード・ディスク)が装着されるHDドライバ、MO(光磁気)ディスクが装着されるMOディスクドライバ、あるいはCD(コンパクト・ディスク)−ROM、CD−R(Recordable)、CD−RW(ReWritable)やDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)−ROM、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライバ等からなる。
表示部24は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイなどからなる。操作部25は、キーボードやマウス等からなる。
【0036】
上記半導体集積回路の設計方法は、半導体集積回路の設計支援プログラムとして、FD、HD、MOディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RWやDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の記憶媒体に記憶されており、各々が対応する外部記憶装置に装着され、実行時に読み出されてRAMにロードされる。この記憶媒体は、ROM等の半導体メモリでも良い。
記憶部23には、配線ツール等の設計支援プログラムの他、電源端子及び接地端子に関する端子情報等が記述されたライブラリが記憶されている。
【0037】
まず、この例の半導体集積回路の設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略について、図3〜図6を参照して説明する。
(1)マクロ外枠(外枠)26は、図3に示すように、コア部27の周縁又はその延長線と、コア部27の下辺周縁部に形成された複数個の入出力端子28,28,…の各先端を結んで得られる直線とで囲まれて形成される略長方形状の枠とする。各入出力端子28は、コア部27の例えば下辺周縁部に形成する。
(2)マクロ外枠26から所定の距離内側に設定された境界枠29との間に形成された略角環状の領域は、周回電源リング(環状配線群)51の少なくとも一部が配置可能となるように、コア部27の内部の周回電源リング51と同層の配線層の使用が禁止される配線制限領域Aとする。この例では、配線制限領域A内で、4層目及び5層目の配線層の使用が禁止され、必要に応じて引回し処理がなされる。なお、1層目から3層目の配線層は、配線制限領域A内であっても使用が許可される。
(3)コア部27の内部には、縦電源配線(第2の電源配線)74及び縦接地配線(第2の接地配線)75と接続するための電源端子41及び接地端子42をともに縦電源配線74及び縦接地配線75と同層の4層目の配線層に形成する。
すなわち、図4に示すように、端子31は、3層目の配線層に形成された配線パターン33の所定の部位の直上の4層目の配線層に形成され、ビアホール35を介して配線パターン33と接続される。なお、図中符号36は、層間絶縁膜を示している。
【0038】
(4)電源端子41及び接地端子42は、それぞれ、縦電源配線74、縦接地配線75の配線方向に沿って、縦電源配線74及び縦接地配線75と少なくとも一部が重なる態様で、同種の端子のみが列状に配置される。
例えば、図3に示すように、正方形状の電源端子41及び接地端子42を、同種の端子について、中心が格子点に略一致するように、チェッカー状に配置(この例では、それぞれ、1列当り4つの端子を6列に配置)する。
(5)電源端子41及び接地端子42は、図5に示すように、縦方向又は横方向に隣接する同一種類の端子451及び452は、互いの軸線が極力ずれないように配置する必要がある。この場合、端子451及び452の短辺は、極力同一サイズとする。
(6)縦方向又は横方向に隣接する同一種類又は異なる種類の端子461及び462の最小間隔Dmin(図6参照)は、4層の配線のスペーシング・ルールに従うものとする。
【0039】
(7)5層目に形成される横接地バス52及び横電源バス53が利用可能な場合は、これらを流用して、各マクロセルの周回電源リング51を構成する。また、5層目に形成され、コア部27上方を通過する横接地バス76及び横電源バス77は、必要に応じて、それぞれ、縦電源配線58,61,74及び縦接地配線59,62,75と接続して、メッシュ状電源配線構造を形成する。
(8)コア部27の形状は、長方形状又はL字形状とし、凹凸のある形状は不可とする。
(9)マクロセルの入出力端子28を含めた外形、マクロ外枠26、マクロセル内部のレイアウトデータ、長方形状の配線の四隅(パスの端点)の座標は、予め設計ユニットとして記憶部に予め記憶しておく。
(10)アルミニウムや銅等の金属膜からなる配線は、配線制限領域Aを除き、1層目から3層目まで使用可能とする。
【0040】
次に、この例の半導体集積回路の設計方法について、図1に示すフローチャート及び図7〜図13を参照して説明する。
まず、制御部22は、図1に示すステップSA11の処理を実行し、記憶部23から読み出された半導体チップのデータ及びマクロセルのデータに基づいて、半導体チップ上の所望の位置に、マクロセルを配置する。
すなわち、操作者(論理設計者)の操作に応じてマクロセルのマクロ外枠26及びコア部27を半導体チップ上の操作者が所望する位置に配置する。
ここで、各電源端子及び各接地端子としては、例えば、正方形状の電源端子41及び接地端子42が、同種の端子について、中心が格子点に略一致するように、チェッカー状に、かつ、同一の列に沿って異種の端子が混じらないように配置される。
また、電源端子41及び接地端子42は、3層目の配線層に形成された配線パターンの所定の部位の直上の4層目の配線層に形成され、ビアホールを介して配線パターンと接続される(図4参照)。
【0041】
次に、制御部22は、ステップSA12で、周回電源リング51を形成する。すなわち、制御部22は、記憶部23に記憶されている、5層目に配線する一対の横接地バス(チップ内部電源配線)52及び横電源バス(チップ内部電源配線)53からなるチップ内部電源配線の情報を読み出し、マクロ外枠26の近傍のマクロ外枠26の上辺及び下辺を含む所定の幅の配置設定領域内に、横接地バス52及び横電源バス53がある場合は、図7に示すように、疑似的な周回電源リング51を構成する横電源配線及び横接地配線として設定する。
この例では、これらの横接地バス52及び横電源バス53としては、マクロ外枠26内であっても配線制限領域A内を通るものを採用している。
【0042】
横接地バス52及び横電源バス53は、アルミニウムや銅等の金属膜からなり、所定幅(例えば、0.98μm)を有し、一対となって所定間隔で図中横方向に複数組形成される。
また、制御部22は、周回電源リング51を構成する横接地バス52及び横電源バス53の上方又は下方の上記配置設定領域内に、さらに横電源配線又は横接地配線の配置が可能であるときは、同図に示すように、独立した横電源配線又は横接地配線を追加して配置する。
例えば、制御部22は、まず、検出した横接地バス52及び横電源バス53と上記マクロセルのマクロ外枠26との間に、5層目に、予め設定した長さ(例えば、0.55μm)の短辺を有する横電源配線又は横接地配線を予め設定したピッチ(例えば、1.15μm)で3本又は2本配線できるか否か判断する。
【0043】
横接地バス52及び横電源バス53と上記マクロセルのマクロ外枠26との間に横電源配線又は横接地配線を3本又は2本配線できる場合には、制御部22は、横電源配線又は横接地配線を3本又は2本配線する。
横電源配線又は横接地配線は、2本の場合には、一対の横電源配線及び横接地配線からなり、3本の場合には、横電源配線又は横接地配線の一方が1本で他方が2本となる。
これに対し、横接地バス52及び横電源バス53と上記マクロセルのマクロ外枠26との間に横電源配線又は横接地配線を配線できない場合には、同図に示すように、制御部22は、例えば、横接地バス52及び横電源バス53のマクロ外枠26の反対側に各々一対の横電源配線(第1の電源配線)54(57)及び横接地配線(第1の接地配線)55(56)を配線する。いずれの場合にも、接地配線と電源配線とを交互に配線する。
なお、上記配置設定領域内に流用可能な上記横接地バス及び横電源バスが存在しない場合は、上記配置設定領域内に、独立に横電源配線及び横接地配線を配置する。
【0044】
次に、制御部22は、縦電源配線及び縦接地配線の配線、並びに横電源配線及び横接地配線と縦電源配線及び縦接地配線との結線を行う。
すなわち、制御部22は、まず、同図に示すように、マクロ外枠26の左辺及び右辺を含む所定の幅の配置設定領域内の4層目に、予め設定した長さ(例えば、0.55μm)の短辺を有する各々一対の縦電源配線58(61)及び縦接地配線59(62)を予め設定したピッチ(例えば、1.15μm)で配線する。
次に、制御部22は、縦接地配線59,62と、横接地配線55,56及び横接地バス52とをビアホールを介して結線すると共に、縦電源配線58,61と、横電源配線54,57及び横電源バス53とをビアホールを介して結線する。
次に、制御部22は、周回電源リング51が生成されている領域に他のマクロセルが配置されないように、この領域が既に予約されていることを示す配置禁止予約領域として定義する。さらに、制御部22は、マクロ外枠26の所定の周囲領域(例えば、マクロ外枠21の各辺から1.51μmまでの略ロ字状の領域)を他のマクロセルが存在しない領域とする。
【0045】
次に、ステップSA13で、制御部22は、チップ内部電源配線の終端処理を行う。すなわち、制御部22は、図8に示すように、4層目の終端縦接地バス63を直交する5層目の横接地配線55の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端するとともに、4層目の終端縦接地バス64を直交する5層目の横接地配線56の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端する。
同様に、制御部22は、4層目の終端縦電源バス65を直交する5層目の横電源配線54の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端するとともに、4層目の終端縦電源バス66を直交する5層目の横電源配線57の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端する。
【0046】
また、制御部22は、1層目の接地フォローピン67を直交する4層目の縦接地配線59の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端するとともに、1層目の接地フォローピン68を直交する4層目の縦接地配線62の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端する。
同様に、制御部22は、1層目の電源フォローピン69を直交する4層目の縦電源配線58の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端するとともに、1層目の電源フォローピン71を直交する4層目の縦電源配線61の下部に到達させ、ビアホールを介して接続して終端する。
【0047】
次に、制御部22は、ステップSA14で、マクロセルの電源端子及び接地端子を認識する。すなわち、制御部22は、マクロセル内部の4層目に形成される電源端子41及び接地端子42のうち、図11に示すように、各列の1つの端子(この例では、図中最も上方に配置される端子)の定義された位置を、記憶部23に記憶された端子情報ライブラリから検索し、後述するステップSA15で、周回電源リング51を構成する横電源バス53及び横電源配線54,57、又は横接地バス52及び横接地配線55,56と、縦電源配線74又は縦接地配線75を介して接続すべき電源端子41及び接地端子42として認識する。
この例では、図12に示すように、上記端子情報ライブラリには、1列に並んだ端子群を構成する複数の端子721,712,…のうち、1つの端子721の情報のみが定義され、同一列の他の端子712,723,…の情報の定義は、省略されている。
【0048】
次に、制御部22は、ステップSA15で、周回電源リング51とマクロセルの各電源端子41及び各接地端子42とを接続する。すなわち、制御部22は、まず、ステップSA14の処理で認識した各電源端子41の定義された位置に対応して、図9及び図10に示すように、4層目の図9中縦方向に(例えば、縦電源配線58,61の延在方向に沿って)、ステップSA12の処理で生成した周回電源リング51を構成して5層目に形成される横電源配線54の下面から横電源バス52の下面を経て横電源配線57の下面に至るまで各電源端子41の一辺と同一の線幅の縦電源配線74を同層の列をなす各電源端子41に引き重ねるようにして形成する。
このとき、制御部22は、各縦電源配線74を、縦電源配線58、横電源バス53及び縦電源配線57との各交点においてビアホールを介して接続する。また、制御部22は、複数本の縦電源配線74のうち、その延長線上に終端縦電源バス65,66が存在する縦電源配線74を、その終端縦電源バス65,66と直接接続する。
【0049】
同様に、制御部22は、ステップSA14の処理で認識した各接地端子42の定義された位置に対応して、図9及び図10に示すように、4層目の図9中縦方向に(例えば、縦接地配線59,62延在方向に沿って)、ステップSA12の処理で生成した周回電源リング51を構成して5層目に形成される横接地配線55の下面から横電源配線54及び横接地バス52の下面を経て横接地配線56の下面に至るまで各接地端子42の一辺と同一の線幅の縦接地配線75を、同層の列をなす各接地端子42に引き重ねるようにして形成する。
【0050】
このとき、制御部22は、各縦接地配線75を、横接地配線55、横接地バス52及び横接地配線56との各交点においてビアホールを介して接続する。また、制御部22は、複数本の縦接地配線75のうち、その延長線上に終端縦接地バス63,64が存在する縦接地配線75を、その終端縦接地バス63,64と直接接続する。
次に、制御部22は、ステップSA16で、図13に示すように、5層目に形成され、コア部27上方を通過する横接地バス76及び横電源バス77を、それぞれ、縦電源配線58,61,74及び縦接地配線59,62,74と各交点においてビアホールを介して接続して、メッシュ状電源配線構造を形成して、一連の処理を終了する。
【0051】
このように、この例の構成によれば、各電源端子41及び各接地端子42を、縦電源配線75及び縦接地配線74と同層に形成するので、縦電源配線75及び縦接地配線74を単に引き重ねるのみで、それぞれ電源端子41及び各接地端子42と接続され、縦電源配線75及び縦接地配線74の配線工程でのスルーホールの形成を不要とすることができるので、スルーホールの位置情報等を生成するために費やす時間を省くことができ、迅速に設計を行うことができる。
また、スルーホールの形成を不要とすることができるので、レイアウトの設計ルールエラーが発生する可能性も低減させることができる。
また、この配線工程において用いるスルーホールの位置情報を記憶する必要がないので、記憶部23の記憶容量を低減することができる。
【0052】
また、各電源端子41及び各接地端子42は、縦電源配線75及び縦接地配線74と同層に形成されるとともに、正方形状の電源端子41及び接地端子42が、同種の端子について、中心が格子点に略一致するように、チェッカー状に配置されるので、電源端子41及び接地端子42のうち、各列の1つの端子の定義された位置がわかれば、配線が可能となる。
したがって、端子情報ライブラリに定義する情報を大幅に削減することができ(例えば、粒状端子が100行100列に配置された場合には、最大約96%の端子の定義の省略が可能となる。)、記憶部23の記憶容量を低減することができる。さらに、端子情報ライブラリの検索時間等も短縮されるので、迅速に設計を行うことができる。
【0053】
また、マクロ外枠26から所定の距離内側に設定された境界枠29との間に形成された略角環状の領域を、周回電源リングの少なくとも一部が配置可能となるように、配線層の使用を禁止することによって、周回電源リング51のマクロセル内部への入り込み配置を可能としたので、周回電源リング51の大きさを縮小し、隣接するマクロセルとの間の間隔を減少させることができるため、半導体チップ上のマクロセルの搭載密度を向上させることができ、半導体チップの面積の縮小化を達成することができる。
また、コア部27上方を通過する横接地バス76及び横電源バス77を、それぞれ、縦電源配線58,61,74及び縦接地配線59,62,75と各交点においてビアホールを介して接続して、メッシュ状電源配線構造を形成したので、配線抵抗を低下させることができ、マクロセルの形状に関わらず、高い電流供給能力を維持することができる。また、配線の電圧降下を抑制することができる。
【0054】
◇第2実施例
図14は、この発明の第2実施例である半導体集積回路の設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための図である。
この例が上述した第1実施例と大きく異なるところは、電源端子及び接地端子の形状を短冊状として配列した点である。
これ以外の構成は、上述した第1実施例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
【0055】
この例では、図14に示すように、短冊状の電源端子43a,43b及び接地端子44a,44bを配列する。ここで、電源端子43a,43b及び接地端子44a,44bは、同一の列に沿って(縦電源配線(第2の電源配線)及び縦接地配線(第2の接地配線)の延在方向に沿って)、異種の端子が混じらないように配置される。
【0056】
この例の構成によれば、上述した第1実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、電源端子43a,43b及び接地端子44a,44bが配列されている列上以外の領域では、電源端子43a,43b及び接地端子44a,44bと同層の4層目の配線層を用いて、マクロセル内部の配線が可能となるので、従来、電源端子及び接地端子が形成された層以下の下層の配線層を用いてなされていたマクロセル内部の配線の一部を、4層目の配線層を用いて行うことができるので、1層当りの配線領域を縮小することができ、マクロセルの面積を縮小することができ、半導体チップの面積の縮小化を達成することができる。また、使用可能な配線領域が増加することにより、設計上の自由度を向上させることができる。
【0057】
◇第3実施例
図15は、この発明の第3実施例である半導体集積回路の設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図、また、図16及び図17は、同設計方法を説明するための説明図である。
この例が上述した第1実施例と大きく異なるところは、電源端子及び接地端子の配置パターンが互いに回転対称の関係にあるマクロセル同士で、同一のデータ(例えばレイアウトデータ及び端子情報データ)を適用するように構成した点である。
すなわち、この例では、マクロセルを半導体チップ上に回転させずにそのまま配置する場合(第1実施例で述べた通常配置の場合)はもちろん、マクロセルを例えば所定角度回転させて半導体チップ上に配置する場合(図15参照)にも、第1実施例の場合と同様の方法が適用されて、半導体集積回路の設計が行われる。
これに伴い、マクロセルの端子情報ファイルの仕様が、第1実施例で述べたものとは相違している。例えば、回転配置可能なように、端子情報ライブラリでは、チェッカー状に配置された電源端子及び接地端子のうち、行毎及び列毎に少なくとも1つの端子の情報の定義がなされている(図17参照)。
これ以外の構成は、上述した第1実施例の構成と略同一であるので、その説明を簡略にする。
【0058】
この半導体集積回路の設計方法では、設計基盤データに含まれたマクロセルデータ(例えばレイアウトデータ及び端子情報データ)を用いて、マクロセルを、回転操作なしで半導体チップ上に配置する通常配置、及び所定角度(90°、180°、270°)回転させて半導体チップ上に配置する回転配置について適用可能であるが、以下、例として、90°回転させて、半導体チップ上に配置する場合について述べる。
この例でも、マクロ外枠26Bは、図15に示すように、コア部27Bの周縁又はその延長線と、コア部27Bの右辺周縁部に形成された複数個の入出力端子28B,28B,…の各先端を結んで得られる直線とで囲まれて形成される略長方形状の枠とする。各入出力端子28Bは、コア部27Bの右辺周縁部にのみ形成する。
【0059】
また、マクロ外枠26Bから所定の距離内側に設定された境界枠29Bとの間に形成された略角環状の領域は、周回電源リング(環状配線群)の少なくとも一部が配置可能となるように、配線層の使用が禁止される配線制限領域Bとする。
また、同図に示すように、正方形状の電源端子41B及び接地端子42Bを、同種の端子について、中心が格子点に略一致するように、チェッカー状に配置(この例では、それぞれ、1列当り6つの端子を4列に配置)する。
【0060】
次に、この例の半導体集積回路の設計方法について、図16及び図17を参照して説明する。
まず、制御部22は、第1実施例の場合と同様に、記憶部23から読み出された半導体チップのデータ及びマクロセルのデータに基づいて、半導体チップ上の所望の位置に、マクロセルを配置する。
ここで、各電源端子及び各接地端子としては、例えば、正方形状の電源端子41B及び接地端子42Bが、同種の端子について、中心が格子点に略一致するように、チェッカー状に、かつ、同一の列に沿って異種の端子が混じらないように配置される。
また、電源端子41B及び接地端子42Bは、3層目の配線層に形成された配線パターンの所定の部位の直上の4層目の配線層に形成され、ビアホールを介して配線パターンと接続される。
【0061】
次に、制御部22は、図16に示すように、周回電源リング51Bを形成する。すなわち、制御部22は、記憶部23に記憶されている、5層目に配線する一対の横接地バス52B及び横電源バス53Bからなるチップ内部電源配線の情報を読み出し、マクロ外枠26Bの近傍のマクロ外枠26Bの上辺及び下辺を含む所定の幅の配置設定領域内に、横接地バス52B及び横電源バス53Bがある場合は、同図に示すように、疑似的な周回電源リング51Bを構成する横電源配線及び横接地配線として設定する。
この例でも、これらの横接地バス52B及び横電源バス53Bとしては、マクロ外枠26B内であっても配線制限領域B内を通るものを採用している。
【0062】
また、この例では、制御部22は、周回電源リング51Bを構成する横接地バス52Bの上方及び横電源バス53Bの下方の上記配置設定領域内に、同図に示すように、独立したそれぞれ一対の横電源配線54B(57B)及び横接地配線55B(56B)を追加して配置する。
次に、制御部22は、同図に示すように、マクロ外枠26Bの左辺及び右辺を含む所定の幅の配置設定領域内の4層目に、各々一対の縦電源配線58B(61B)及び縦接地配線59B(62B)を配線する。
次に、制御部22は、縦接地配線59B,62Bと、横接地配線55B,56B及び横接地バス52Bとをビアホールを介して結線すると共に、縦電源配線58B,61Bと、横電源配線54B,57B及び横電源バス53Bとをビアホールを介して結線する。
次に、制御部22は、周回電源リング51Bが生成されている領域に他のマクロセルが配置されないように、この領域が既に予約されていることを示す配置禁止予約領域として定義する。さらに、制御部22は、マクロ外枠26Bの所定の周囲領域を他のマクロセルが存在しない領域とする。
【0063】
次に、制御部22は、同図に示すように、4層目の終端縦接地バス63Bを横接地配線55Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端するとともに、終端縦接地バス64Bを横接地配線56Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端する。
同様に、制御部22は、終端縦電源バス65Bを横電源配線54Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端するとともに、終端縦電源バス66Bを横電源配線57Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端する。
また、制御部22は、接地フォローピン81,82を縦接地配線59Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端するとともに、接地フォローピン83,84を縦接地配線62Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端する。
同様に、制御部22は、電源フォローピン85,86を縦電源配線58Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端するとともに、電源フォローピン87,88を縦電源配線61Bの下部で、ビアホールを介して接続して終端する。
【0064】
次に、制御部22は、マクロセルの電源端子及び接地端子を認識する。すなわち、制御部22は、図17に示すように、マクロセル内部の4層目に形成される電源端子41Bのうち、最左列及び最下行の電源端子41B、及び接地端子42Bのうち最左列及び最下行の接地端子42Bの定義された位置を、記憶部23に記憶された端子情報ライブラリから検索し、横電源バス53B及び横電源配線54B,57B、又は横接地バス52B及び横接地配線55B,56Bと、縦電源配線74B又は縦接地配線75Bを介して接続すべき電源端子41B及び接地端子42Bとして認識する。
なお、この例では、同図に示すように、上記端子情報ライブラリには、最左列及び最下行の電源端子41B及び接地端子42B以外の端子の情報の定義は、省略されている。
また、この例では、流用元の端子情報は、電源端子のうち最上行の電源端子、及び接地端子のうち最上行の接地端子のみならず、電源端子のうち最左列の電源端子、及び接地端子のうち最左列の接地端子の情報も含んでいるものとする。
【0065】
次に、制御部22は、認識した各電源端子41Bの定義された位置に対応して、図16に示すように、4層目の図16中縦方向に(例えば、縦電源配線58B,61Bの延在方向に沿って)、周回電源リング51Bを構成して5層目に形成される横電源配線54Bの下面から横電源配線57Bの下面に至るまで各電源端子41Bの辺と同一の線幅の縦電源配線74Bを同層の列をなす各電源端子41Bに引き重ねるようにして形成する。
このとき、制御部22は、各縦電源配線74Bを、横電源配線54B、横電源バス53B及び横電源配線57Bとの各交点においてビアホールを介して接続する。また、制御部22は、複数本の縦電源配線74Bのうち、その延長線上に終端縦電源バス65B,66Bが存在する縦電源配線74Bを、その終端縦電源バス65B,66Bと直接接続する。
【0066】
同様に、制御部22は、認識した各接地端子42Bの定義された位置に対応して、同図に示すように、4層目の同図中縦方向に(例えば、縦接地配線59B,62Bの延在方向に沿って)、周回電源リング51Bを構成して5層目に形成される横接地配線55Bの下面から横接地配線56Bの下面に至るまで各接地端子42Bの辺と同一の線幅の縦接地配線75Bを、同層の列をなす各接地端子42Bに引き重ねるようにして形成する。
このとき、制御部22は、各縦接地配線75Bを、横接地配線55B、横接地バス52B及び横接地配線56Bとの各交点においてビアホールを介して接続する。また、制御部22は、複数本の縦接地配線75Bのうち、その延長線上に終端縦接地バス63B,64Bが存在する縦接地配線75Bを、その終端縦接地バス63B,64Bと直接接続する。
次に、制御部22は、同図に示すように、5層目に形成され、コア部27B上方を通過する横接地バス89,91及び横電源バス92,93を、それぞれ、縦接地配線59B,62B,75B及び縦電源配線58B,61B,74Bと各交点においてビアホールを介して接続して、メッシュ状電源配線構造を形成して、一連の処理を終了する。
【0067】
この例の構成によれば、上述した第1実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、この例のマクロセルは、電源端子及び接地端子の配置パターンが、マクロセルを回転させずに半導体チップ上に配置する場合と、マクロセルを例えば90°回転させて半導体チップ上に配置する場合とで、対称の関係にあり、かつ、電源端子及び接地端子が、同種の端子について、中心が格子点に略一致するようにチェッカー状に配置されており、また、端子情報ファイルが、マクロセルの回転配置に対応した仕様(図17参照)となっているので、半導体チップ上へのマクロセルの配置属性(例えば90°回転)に関わらず、全く同一のマクロセルデータ(例えばレイアウトデータ及び端子情報データ)を用いて半導体チップ上にマクロセルの配置が可能であり、全く同一の方法(ステップSA11〜ステップSA16)で、マクロセルへの電源配線を実行することができる。
これによって、比較的少ない設計資産で、半導体チップ上のマクロセル配置レイアウトの自由度を向上させることができる。また、上記設計方法によって、同一形状のマクロセルを複数個、半導体チップ上に配置する際に、記憶部23の記憶容量を低減することができる。
【0068】
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述の実施例においては、レイアウトすべきマクロセルとしてメモリのマクロセルを例に示したが、これに限定されず、マクロセルはCPUのマクロセルやグラフィック・ディスプレイ・コントローラのマクロセルなどどのようなものでも良い。
また、第1実施例では、電源端子41及び接地端子42のうち、各列について、最も上方に配置される端子を選択して、端子情報ライブラリに定義する場合について述べたが、最も上方の端子とは限らず、また、各列について複数の端子を選択しても良い。
また、第3実施例では、元のマクロセルを反時計周りに90°回転させて得たられたマクロセルを含む半導体集積回路の設計方法について述べたが、90°回転に限らず180°回転、又は270°回転させたものでも良いし、X軸又はY軸に対してミラー反転させたものでも良い。
また、第3実施例において、設計基盤データに含まれたマクロセルデータを用いて、マクロセルを、このまま(回転操作なしで)、半導体チップ上に配置する通常配置のみが実施されても良いし、所定角度(90°、180°、270°)回転させて、半導体チップ上に配置する回転配置のみが実施されても良いし、通常配置と回転配置とが混在されていても良い。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、電源端子及び接地端子を、それぞれ第2の電源配線及び第2の接地配線と同層に形成するので、第2の電源配線及び第2の接地配線を単に引き重ねるのみで、それぞれ電源端子及び接地端子と接続され、第2の電源配線及び第2の接地配線の配線工程でのスルーホールの形成を不要とすることができるので、スルーホールの位置情報等を生成するために費やす時間を省くことができ、迅速に設計を行うことができる。
また、スルーホールの形成を不要とすることができるので、レイアウトの設計ルールエラーが発生する可能性も低減させることができる。
また、この配線工程において用いるスルーホールの位置情報を記憶する必要がないので、記憶容量を低減することができる。
【0070】
また、電源端子及び接地端子を、それぞれ、第2の電源配線及び第2の接地配線の配線方向に沿って、第2の電源配線及び第2の接地配線と少なくとも一部が重なる態様で、同種の端子のみが列状に配置することによって、電源端子及び接地端子のうち、各列の少なくとも1つの端子の定義された位置がわかれば、配線が可能となる。
したがって、記憶すべき情報を大幅に削減することができ、記憶容量を低減することができる。さらに、情報の検索時間等も短縮されるので、迅速に設計を行うことができる。
【0071】
また、マクロセルの外枠からマクロセルの中心部へ向けて所定の領域を、環状配線群の少なくとも一部が配置可能とされる配線制限領域として定義することによって、環状配線群のマクロセル内部への入り込み配置が可能となるので、環状配線群の大きさを縮小し、隣接するマクロセルとの間の間隔を減少させることができるため、半導体集積回路上のマクロセルの搭載密度を向上させることができ、半導体チップの縮小化を達成することができる。
また、電源端子及び接地端子が配列されている列上以外の領域では、電源端子及び接地端子と同層の配線層を用いて、マクロセル内部の配線が可能となるので、従来、電源端子及び接地端子が形成された層以下の下層の配線層を用いてなされていたマクロセル内部の配線の一部を、電源端子及び接地端子と同層の配線層を用いて行うことができるので、1層当りの配線領域を縮小することができ、マクロセルの面積を縮小することができ、半導体チップの面積の縮小化を達成することができる。
また、使用可能な配線領域が増加することにより、設計上の自由度を向上させることができる。
【0072】
また、電源端子及び接地端子の配置パターンが互いに対称の関係にあり、電源端子及び接地端子が、同種の端子について、中心が格子点に略一致するようにチェッカー状に配置されるマクロセルを含む半導体集積回路の設計を行う場合には、マクロセルに対称操作を施して(例えば、このマクロセルを、0°、90°、180°、270°回転させて、又は、X軸、Y軸に対してミラー反転させて)、半導体チップ上に配置させても、全く同一のマクロセルデータ(例えばレイアウトデータ及び端子情報データ)を用いて、全く同一の方法(第2のステップ及び第3のステップ)で、マクロセルへの電源配線を実行することができる。
これによって、比較的少ない設計資産で、半導体チップ上のマクロセル配置レイアウトの自由度を向上させることができる。また、上記配置方法によって、同一形状のマクロセルを複数個、半導体チップ上に配置する際に、記憶容量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である半導体集積回路の設計方法を表すフローチャートである。
【図2】同半導体集積回路の設計装置の構成を示すブロック図である。
【図3】同設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図である。
【図4】同設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図である。
【図5】同設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図である。
【図6】同設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図である。
【図7】同設計方法を説明するための工程図である。
【図8】同設計方法を説明するための工程図である。
【図9】同設計方法を説明するための工程図である。
【図10】同設計方法を説明するための説明図である。
【図11】同設計方法を説明するための説明図である。
【図12】同設計項方法を説明するための工程図である。
【図13】同設計方法を説明するための工程図である。
【図14】この発明の第2実施例である半導体集積回路の設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための図である。
【図15】この発明の第3実施例である半導体集積回路の設計方法におけるマクロセルのレイアウト仕様の概略を説明するための説明図である。
【図16】同設計方法を説明するための説明図である。
【図17】同設計方法を説明するための説明図である。
【図18】従来技術を説明するための説明図である。
【図19】従来技術を説明するための説明図である。
【図20】従来技術を説明するための説明図である。
【符号の説明】
21 設計支援装置
22 制御部
23 記憶部
26,26B マクロ外枠(外枠)
27,27B コア部
41,43a,43b 電源端子
42,44a,44b 接地端子
51,51B 周回電源リング(環状配線群)
52,52B 横接地バス(チップ内部電源配線)
53,53B 横電源バス(チップ内部電源配線)
54,57、54B,57B 横電源配線(第1の電源配線)
55,56,55B,56B 横接地配線(第1の接地配線)
74,74B 縦電源配線(第2の電源配線)
75,75B 縦接地配線(第2の接地配線)
A,B 配線制限領域
Claims (12)
- 各々所定の機能を実現する複数個のマクロセルを半導体チップ上にレイアウトし、前記複数個のマクロセルを相互に配線して所望の動作を行う半導体集積回路を形成するために用いる半導体集積回路の自動配線方法であって、
前記半導体チップ上に、その内部にそれぞれ複数の電源端子及び接地端子が形成された前記マクロセルを配置する第1のステップと、
前記マクロセルに電源を供給するための第1の電源配線及び第1の接地配線を含む環状配線群を、前記マクロセルの外枠に沿って、前記環状配線群の少なくとも一部が、前記マクロセルの外枠から前記マクロセルの中心部へ向けて設定された所定の領域に配置されるように形成する第2のステップと、
第2の電源配線を介して、対応する前記各電源端子と、前記環状配線群を構成する前記第1の電源配線とを接続し、かつ、第2の接地配線を介して、対応する前記各接地端子と、前記環状配線群を構成する前記第1の接地配線とを接続する第3のステップとを含み、
前記所定の領域は、前記環状配線群の少なくとも一部を配置可能とする一方、前記第1の電源配線及び前記第1の接地配線と同層の、前記マクロセルの内部配線層の配置を禁止する配線制限領域として定義されていることを特徴とする半導体集積回路の自動配線方法。 - 前記マクロセルの内部には、それぞれ、対応する前記第2の電源配線及び前記第2の接地配線と同層の配線層を用いて、前記各電源端子及び前記各接地端子が配置されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記配線制限領域は、前記所定の領域のうち、前記環状配線群が配置される層に対して定義されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記第1のステップで前記半導体チップ上に配置される前記マクロセルの内部には、前記電源端子及び前記接地端子が、それぞれ、前記第3のステップで配線する前記第2の電源配線及び前記第2の接地配線の延在方向に沿って、前記第2の電源配線及び前記第2の接地配線と少なくとも一部が重なる態様で複数列配置され、各列の前記電源端子又は前記接地端子は、同種の端子のみが前記延在方向に沿って直線状に配置されていることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記第3のステップでは、前記第2の電源配線及び前記第2の接地配線を、対応する列の前記電源端子又は前記接地端子のうち、1つ又は複数の前記電源端子又は前記接地端子の定義された情報に基づいて配置することを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記マクロセルの内部配線層の一部を前記電源端子及び前記接地端子と同層に、かつ、前記電源端子及び前記接地端子が配置されている列上以外の領域に形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記電源端子及び前記接地端子の配置パターンが互いに対称の関係にあるマクロセル同士では、前記電源端子及び前記接地端子のうち、列毎及び行毎に少なくとも1つの端子の情報が定義され、
前記第3のステップでは、前記端子の情報に基づいて、前記第2の電源配線を介して、対応する前記各電源端子と、前記環状配線群を構成する前記第1の電源配線とを接続し、かつ、前記第2の接地配線を介して、対応する前記各接地端子と、前記環状配線群を構成する前記第1の接地配線とを接続することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法。 - 前記環状配線群は、所定間隔で配線されるチップ内部電源配線のうち、前記マクロセルの外枠の直近に存在する前記チップ内部電源配線を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記環状配線群は、所定間隔で配線されるチップ内部電源配線のうち、前記所定の領域を通過する前記チップ内部電源配線を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記マクロセルの外枠は、前記マクロセルをそれぞれ構成する内部論理回路の配置領域であるコア部と、前記コア部の周縁に配置される入出力端子部とを囲んで形成される枠であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載の半導体集積回路の自動配線方法。
- 前記第1のステップでは、前記複数の電源端子及び接地端子が形成された前記マクロセルを、前記半導体チップ上に配置し、前記第3のステップでは、前記複数の電源端子が配置された配線層と同層の前記第2の電源配線を介して、対応する前記各電源端子と、前記環状配線群を構成する前記第1の電源配線とを接続し、かつ、前記複数の接地端子が配置された配線層と同層の前記第2の接地配線を介して、対応する前記各接地端子と、前記環状配線群を構成する前記第1の接地配線とを接続することにより、前記マクロセルの前記複数の電源端子及び接地端子と、前記第2の電源配線及び前記第2の接地配線とを接続する際に、スルーホールの生成を不要とする
ことを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路の自動配線方法。 - コンピュータに請求項1、4、5、7又は11に記載の各ステップを実行させることを特徴とする半導体集積回路の設計プログラム。
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