JP4786989B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Description
半導体集積回路装置が多層配線、例えば8つの配線層にて構成されており、図15に示すように、最下層の第1層に存在する配線1と、最上層の第8層に存在する配線8とが、平面上、領域10にて交差する構成の場合、交差領域15では、図16に示すように、配線1と配線8とは、第2層から第7層における各配線2〜7をビア9にて電気的に接続することで、電気的接続が図られる。尚、符号10は、絶縁材部分を示す。
又、トランジスタは、上記第1層の配線1の下に形成されていることから、上記トランジスタへの電力供給及び接地、さらには信号用配線は、トランジスタと接続されている第1層の配線1と、第8層や第7層の配線とを接続することでなされる。
又、マクロセルの配置制約は、タイミング、配線混雑度によらず、電源配線の観点からも制約を受ける場合もある(例えば特許文献2参照)。
図14に示すPG1及びPG2は、マクロセル20における任意の電源メタル端子及びグランドメタル端子である。従来、図17に示すように、これらの電源メタル端子PG1及びグランドメタル端子PG2は、マクロセル20内に存在し、これらが配置される層より一階層、上の階層に配置される電源配線3及びグランド配線4のメタル配線を使用して接続される。
又、レイアウト生成後の電力解析において、電力系の不具合が検出された場合、フロアプランからの再作成か、レイアウトエディタ上での修正を余儀なくされる。よって生成されたレイアウトを大幅に変更することなく不具合を修正することは困難であり、多大な労力と時間の消費が発生する。
即ち、本発明の第1態様における半導体集積回路装置は、マクロセルを用いて自動配置配線を利用して多層配線プロセスにより形成された半導体集積回路装置において、
上記マクロセルは、当該マクロセルの機能部と電気的に接続される複数の電源端子及び複数のグランド端子を備え、個々の電源端子及びグランド端子は、上記自動配置配線にて一つの接点として形成される導通面積を有し、
当該半導体集積回路装置の上層に配置される電源配線及びグランド配線と同層で、上記電源端子及びグランド端子より上層に配置される連結配線部であって、上記電源端子に対応して形成され全ての上記電源端子と接続される共通電源線であってそれぞれの上記電源端子とは上記導通面積にてなる接点にて接続される共通電源線、及び上記グランド端子に対応して形成され全ての上記グランド端子と接続される共通グランド線であってそれぞれの上記グランド端子とは上記導通面積にてなる接点にて接続される共通グランド線を有し、上記電源端子と上記電源配線とを上記共通電源線を介して電気的に接続し、かつ上記グランド端子と上記グランド配線とを上記共通グランド線を介して電気的に接続する連結配線部を備え、
上記マクロセル以外の領域用として形成された配線に対して上記連結配線部の内、平行に延在する第1共通電源線及び第1共通グランド線には、上記電源配線及びグランド配線との電気的接続を行い、平坦化プロセスにおけるメタル占有率に適して配置された複数の端子部を設けた、
ことを特徴とする。
上記マクロセルの機能部と電気的に接続される複数の電源端子及び複数のグランド端子であって、個々の電源端子及びグランド端子は、上記自動配置配線にて一つの接点として形成される導通面積を有する電源端子及び複数のグランド端子の配置を、電源グランド端子配置部にて行い、
上記電源端子及び上記グランド端子と電気的に接続するように、当該半導体集積回路装置の上層にて電源配線及びグランド配線の配置を、電源グランド配線配置部にて行う、
ことを特徴とする。
又、本明細書においてマクロセルとは、例えばNANDゲートやインバータ等の構成単位を指すのではなく、メモリやPLA等のように所定機能を実行可能な単位ブロックを意味する。
図8に示す制御部102を、CPU(中央演算処理装置)を用いて実現した場合の構成を図9に示す。図9において、CPU102−1には、処理部102−2、入力部104に対応する入力装置104−1、及び表示部105に対応するディスプレイ105−1が接続されると伴に、記憶部103に対応する、上記スタンダードセル/マクロセル・ライブラリ41、上記ネットリスト42、並びに、上記配置制約及び配線制約ファイル43、さらに、以下に説明するマクロセルライブラリ151も接続されている。
上記処理部102−2は、図10に示すように、機能上、自動配置配線部1021及び連結配線配置部1024を有し、該自動配置配線部1021は、電源端子グランド端子配置部1022、及び電源配線グランド配線配置部1023に区分される。これらの詳細については後述する。
図13を参照して説明した従来の配置配線設計のステップS1〜S5を行う前に、図11に示すように、ステップS111〜S113が実行され、ステップS113の後、上記ステップS1へ移行する。即ち、上記ステップS111〜S113、及び上記ステップS1〜S5が、上記自動配置配線ツール101にて実行される。
次に、ステップS112では、上記電源端子グランド端子配置部1022により、マクロセルが配置される階層での電源配線設計及びフロアプランが検討される。例えば、マクロセルが第1〜第4層までのメタル層を有して形成されるとき、マクロセルの機能部と電気的に接続され第4層に形成される複数の電源端子及び複数のグランド端子の配線設計及びフロアプランが検討される。尚、上記電源端子及びグランド端子については、図1から図3を参照して以下に説明する。又、上記機能部とは、例えばマクロセルがメモリを構成している場合では、トランジスタ等が形成されたメモリセルアレイ部が相当する。
図1は、本実施形態の半導体集積回路装置120に備わるマクロセル130の一つの部分の平面図であり、符号132にて示す接点領域が上記電源端子であり、符号133にて示す接点領域が上記グランド端子である。又、符号132a及び符号133aは、一つのビア9によって形成される導通面積部分を示している。尚、ここではマクロセル130は、メモリセル(SRAM)と仮定して説明する。
又、図2及び図3からも明らかなように、導通面積132a,133aを有する電源端子132及びグランド端子133を形成したことから、第1層から第4層において、従来のように上記信号配線不可能領域が形成されるのを防止又は低減することができる。
即ち、マクロセル135も上記マクロセル130と同様に、その機能部は、ビットセルアレイ部21、デコーダ部22、センスアンプ部23から構成されている。ビットセルアレイ部21は、アクセスされるメモリビットセルのみが電力を消費するので、その消費電力は少ない。これに対しセンスアンプ部23は、電力を消費することから、比較的電力消費量が多い。よって、ビットセルアレイ部21に比してセンスアンプ部23には、より多くの電源端子132及びグランド端子133を配置するのが好ましい。図7は、そのような配置を行ったマクロセル135を示している。
マクロセル135における電源端子132及びグランド端子133も上層に配置されている電源配線125及びグランド配線126に電気的に接続される。
当該半導体集積回路装置120における、本例では第8層目に配置される電源配線125、及び本例では第7層目に配置されるグランド配線126と同じ層で、電源端子132及びグランド端子133よりも上層において、図4に示す連結配線部140が配置される。即ち、本実施形態の半導体集積回路装置120を平面的に見たとき、第4層までにおいて配置された機能部131及び電源端子132及びグランド端子133を有するマクロセル130の領域の上層には、第7層及び第8層において、連結配線部140が配置される。このような連結配線部140は、共通電源線141と、共通グランド線142とを有する。
尚、本実施形態では、連結配線部140は、電源配線125及びグランド配線126と同じ層に配置したが、電源配線125及びグランド配線126よりも下層に配置することもできる。
このように連結配線部140が配置されることから、本実施形態では、半導体集積回路装置120における電源配線125をマクロセル130における電源端子132に、半導体集積回路装置120におけるグランド配線126をマクロセル130におけるグランド端子133に接続する方法に関して、何ら制約なく行うことが可能となる。
又、連結配線部140が、以下に説明する構成をさらに備えることで、電源配線125及びグランド配線126と、電源端子132及びグランド端子133との電気的接続をより容易に行うことが可能となる。
又、上述した効果は、端子部1422についても同様である。
尚、図5及び図6において、斜線を施した部分がマクロセル130の配置階層、つまり本実施形態では第7層及び第8層に施されるメタル配線を示している。又、本実施形態では、マクロセル130を配置する階層の共通電源線141及び共通グランド線142において、コンタクトホールを形成することなく共通電源線141及び共通グランド線142を形成することが可能である。
又、本実施形態では、共通電源線141及び共通グランド線142を用いることで、マクロセル130の配置場所が特定され、限定されてしまうことはない。
したがって本実施形態では、上述したように、マクロセルのレイアウト設計において、半導体集積回路装置の電源配線及びグランド配線を考慮せずに、マクロセルのレイアウト設計を行うことができる。又、マクロセル単位での電源端子及びグランド端子の接続保証ができ、想定した電源配線設計を容易に実現することが可能となる。
120…半導体集積回路装置、125…電源配線、126…グランド配線、
130…マクロセル、131…機能部、132…電源端子、133…グランド端子、
140…連結配線部、141…共通電源線、142…共通グランド線、
1411…第1共通電源線、1421…第1共通グランド線、
1412、1422…端子部、1413…第2共通電源線、
1423…第2共通グランド線。
Claims (4)
- マクロセルを用いて自動配置配線を利用して多層配線プロセスにより形成された半導体集積回路装置において、
上記マクロセルは、当該マクロセルの機能部と電気的に接続される複数の電源端子及び複数のグランド端子を備え、個々の電源端子及びグランド端子は、上記自動配置配線にて一つの接点として形成される導通面積を有し、
当該半導体集積回路装置の上層に配置される電源配線及びグランド配線と同層で、上記電源端子及びグランド端子より上層に配置される連結配線部であって、上記電源端子に対応して形成され全ての上記電源端子と接続される共通電源線であってそれぞれの上記電源端子とは上記導通面積にてなる接点にて接続される共通電源線、及び上記グランド端子に対応して形成され全ての上記グランド端子と接続される共通グランド線であってそれぞれの上記グランド端子とは上記導通面積にてなる接点にて接続される共通グランド線を有し、上記電源端子と上記電源配線とを上記共通電源線を介して電気的に接続し、かつ上記グランド端子と上記グランド配線とを上記共通グランド線を介して電気的に接続する連結配線部を備え、
上記マクロセル以外の領域用として形成された配線に対して上記連結配線部の内、平行に延在する第1共通電源線及び第1共通グランド線には、上記電源配線及びグランド配線との電気的接続を行い、平坦化プロセスにおけるメタル占有率に適して配置された複数の端子部を設けた、
ことを特徴とする半導体集積回路装置。 - 上記マクロセル以外の領域用として形成された上記配線に対して上記連結配線部の内、直交方向に延在する第2共通電源線及び第2共通グランド線には、上記配線が延在して電気的接続される、請求項1記載の半導体集積回路装置。
- 上記マクロセル以外の上記領域はスタンダードセルの領域である、請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置。
- 上記電源端子及び上記グランド端子は、上記マクロセルの上記機能部における電力消費量に応じた数にて配置される、請求項1から3のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
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