JP2003318260A - 半導体集積回路の配線方法 - Google Patents

半導体集積回路の配線方法

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JP2003318260A
JP2003318260A JP2002121134A JP2002121134A JP2003318260A JP 2003318260 A JP2003318260 A JP 2003318260A JP 2002121134 A JP2002121134 A JP 2002121134A JP 2002121134 A JP2002121134 A JP 2002121134A JP 2003318260 A JP2003318260 A JP 2003318260A
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reservoir
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Hideaki Futakata
英昭 二方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビアが発生した箇所でEM対策用のリザーバを
設けても配線性の低下を生じることなく、また、自動配
線処理の実行時間の増大を抑制する。 【解決手段】グリッドのオフセット量設定処理ステップ
S21で、配線グリッド設定ファイルF3からX方向オ
フセット量QXとY方向オフセット量QYを読み込み、
配線グリッド発生処理ステップS22で読み込んだオフ
セット量に従って後述のグリッド40,41を発生す
る。配線層間接続用の方形状のビア3を発生した箇所で
EM対策用のリザーバ7が必要な第4層配線1のグリッ
ド40をビア3で接続されるこの第4層配線1の上位配
線層である第3層配線2のグリッド41に対して予め定
めたオフセットQ1だけオセットして設定する。オング
リッド配線処理ステップS4で、設定したグリッド40
に沿って第4層配線1の配線を配設し、グリッド41に
沿って第3層配線2の配線を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路の配
線方法に関し、特にエレクトロマイグレーション(E
M)を考慮した自動配線処理による半導体集積回路の配
線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において、金属配線(以下、
配線)に高密度な電流が流れると、配線を形成する金属
原子が電子風力によって移動する。この現象をエレクト
ロマイグレーション(以下、EM)と呼ばれている。
【0003】配線に高密度な電流が長時間に渡って流れ
ると、EMによる金属原子の移動に伴い配線に空乏が発
生し、局所的に配線抵抗が増大する。配線抵抗が増大す
ると信号の伝播に支障が生じ、半導体装置の性能低下を
引き起こす。最悪の場合、配線が断線し、半導体装置の
故障を引き起こすことになる。特に、配線の末端となる
上位配線と下位配線を接続するビアの箇所では、EMに
よる配線の断線が起こり易いことが知られている。
【0004】エレクトロマイグレーションの発生と対策
の原理を模式的に説明図で示す図24を参照して説明す
る。まず、正常な配線を模式的に断面図で示す図24
(A)を参照すると、この図では、第4層配線1と第3
層配線2が方形状のビア3によって接続されている。こ
こに電流が流れると、電流の向きと反対方向(矢印で示
した方向)elに電子が流れ、電子風力により配線の金
属原子が移動する。その結果、図24(B)に示すよう
に、ビア3と接触していた部分(接続部)の第4層配線
1の金属原子が移動して空乏が発生してしまうと、この
第4層配線1とビア3の接続部が断線し、半導体装置の
故障を引き起こす。
【0005】配線が断線するまでの時間を長くするに
は、図24(C)に示すように、第4層配線1のビア3
との接続部にリザーバと呼ぶ配線の延長部分を設ける方
法が有効である。この例ではリザーバ7を設けている。
金属原子の移動に伴い配線に空乏が発生してもリザーバ
7から金属原子が供給されるため、配線が断線するまで
の時間を延長することができる。最も効果が発揮される
リザーバの向きは、配線の配設方向に対して180°と
なる場合である。この技術は、特許第2798049号
公報(文献1)記載の半導体装置においても利用されて
おり、この文献1にその有効性が説明されている。
【0006】近年では製造技術の微細化が進み、配線の
幅がリザーバ無しでは十分な品質を満たせないところま
で細くなりつつあり、近い将来には、電流密度が高い箇
所だけに限らず、チップの全てのビアでリザーバが必要
になる。しかし、リザーバを設けると、以下の2つの問
題が生じる。
【0007】第1の問題として、リザーバはリザーバに
隣接して配設される他の配線を妨害するため、配線性の
低下を引き起こす。配線性の低下は半導体チップの面積
を増大させる要因になり、半導体チップの製造コストを
増加させるため問題となる。
【0008】セルベース設計に一般的に用いられる自動
配置配線ツールでは、配線経路の探索処理に迷路法が用
いられており、配線パターンは予め等しいピッチで設け
た配線グリッド(以下、グリッド)上に配設される。
【0009】図25(A)は、従来技術で使用するグリ
ッドの構成を示すレイアウト図である。グリッドは、等
しいピッチP1で設置されており、縦方向のグリッド4
の位置では第4層配線の主軸グリッドと第3層配線の副
軸グリッドとが重なって設置され、横方向のグリッド5
の位置では第4層配線の副軸グリッドと第3層配線の主
軸グリッドが重なって設置されている。ここで、主軸グ
リッドは、優先的に使用されるグリッドである。副軸グ
リッドは、主軸グリッドが使用できないときに配線を迂
回する場合で使用される。
【0010】図25(A)の第4層配線1及び第3層配
線2の各々に、リザーバ7を設けた状態を図25(B)
に示す。リザーバ7を発生する方向は、各配線の配設方
向に対して180°の向きになる。リザーバ7が発生す
ると、リザーバ7の隣のグリッドが利用できなるため、
配線性が低下する。この図の例では、グリッド5aにお
いてリザーバ7に隣接する部分を第4層配線が利用でき
なくなる。同様に、グリッド4aにおいて、リザーバ7
に隣接する部分を第3層配線が利用できなくなる。
【0011】従来の半導体集積回路の配線方法による配
線パターンの例をレイアウト図で示す図26を参照する
と、この図は配線性低下の状況を具体的に示した例であ
る。グリッド4上の2本の第4層配線1の2つのリザー
バ7a,7b間には、第4層配線を2本通すために十分
な間隔D1があるが、リザーバ7a,7b間に存在する
グリッド5a,5b,5cのうち、グリッド5aと5c
はリザーバ7a,7bが障害物となるため使用できな
い。従って、使用できるのは、中央のグリッド5b1本
だけとなり、配線性低下の問題が生じる。
【0012】第2の問題として、第1の問題を解決する
ために、グリッドから離し2つのグリッドの中間で配線
するオフグリッド配線を使用すると、自動配線処理の実
行時間が増加する。
【0013】自動配線ツールにおいてオフグリッドでの
配線処理を別途実行した例を示す図27を参照すると、
図示のように2本の配線を通すことが可能となる。しか
し、オフグリッド配線処理では、グリッド4,5よりピ
ッチの細かいサブグリッド6を発生して配線経路を探索
することになるため、配線処理の実行時間が増大する問
題がある。
【0014】自動配置配線ツールを用いた従来の配線方
法(以下、従来技術)の処理フローをフローチャートで
示す図28を参照すると、まず、データ入力処理ステッ
プS1において、ライブラリF1とネットリスト11を
入力する。フロアプラン処理ステップPS2では、チッ
プのサイズ設定、マクロの配置、電源配線の処理を行
う。また、フロアプラン処理ステップPS2は、グリッ
ド発生処理ステップS22を含む。このグリッド発生処
理ステップS22では、後述のオングリッド配線処理ス
テップS4で使用するグリッドを発生する。
【0015】従来技術では、各層のグリッドが図25
(A)のように同じ位置に等しいピッチで発生すること
になる。配置処理ステップS3では、プリミティブセル
の配置を行う。オングリッド配線処理ステップS4で
は、グリッド発生処理ステップS22で発生したグリッ
ドに沿って配線の経路探索を行い、セルやマクロを接続
する配線を配設する。オフグリッド配線処理ステップP
S5では、オングリッド配線処理ステップS4では配線
が困難な箇所について、オフグリッドで配線を配設す
る。配線処理の完了後、チップレイアウトF4を出力す
る。
【0016】オングリッド配線処理ステップS4の実行
フローをフローチャートで示す図8を参照すると、ま
ず、最初のネット選択処理ステップS41において最初
のネットを選択する。未配線ネット判断処理ステップS
42に進み、未配線のネットが残っていなければ終了す
る。残っていれば、配線経路の探索処理ステップS43
に進む。探索された結果に従って、配線パターン発生処
理ステップS43で配線パターンを発生する。図29に
ステップS43で発生した配線パターンの一例をレイア
ウト図で示す。
【0017】ビア発生処理ステップS45では、図25
(A)に示すように、ステップS44で発生した配線パ
ターンを接続するビアを発生する。リザーバ発生処理ス
テップS46では、図25(B)に示すように、ビアの
箇所の配線を延長させリザーバを発生する。
【0018】次に、次ネット選択ステップS47で次の
ネットを選択して未配線ネット判断処理ステップS42
に戻り、全てのネットの配線が完了するまでステップS
41〜S47を繰り返す。
【0019】オフグリッド配線処理ステップPS5の実
行フローをフローチャートで示す図30を参照すると、
まず、ステップPS51で、チップ全体を対象に配線エ
ラーのチェックを行う。ステップPS52で、エラーが
無ければ終了する。エラーが検出された場合はステップ
PS53に進み、エラー発生箇所にサブグリッドを3本
発生する。
【0020】図31(A)は、配線ショートのエラーE
R1を検出したので、3本のサブグリッド6a,6b,
6cを発生した例を示す。
【0021】次に、ステップPS54で、エラーが発生
した配線を隣のサブグリッド6aに移動する。次に、ス
テップPS55に進み、エラーを除去できた場合はステ
ップPS52に戻り、次のエラー箇所に対して処理を行
う。
【0022】図31(B)は、サブグリッド6aに配線
を移動した例を示す。この例では、配線ショートは除去
できたが、配線の間隔不足のエラーER2が検出されて
いる。
【0023】このようにエラーが残る場合は、ステップ
PS56の処理で、さらに隣のサブグリッド6bに配線
を移動する。
【0024】図31(C)は、サブグリッド6bに配線
を移動した例を示す。この例では、サブグリッド6bま
で配線を移動すると、エラーが除去できることになる。
【0025】次に、ステップPS57に進み、エラーを
除去できた場合はステップPS52に戻り、次のエラー
箇所に対して処理を行う。ステップPS57においてエ
ラーが残っている場合は、ステップPS58の処理でさ
らに隣のサブグリッド6cに配線を移動する。そして、
ステップPS52の処理に戻り次のエラー箇所に対して
処理を行う。
【0026】オフグリッド配線処理を適用した場合、以
上のような複雑な処理が必要となるため、配線処理の実
行時間が増大することになる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
集積回路の配線方法は、複数の配線層間接続用のビアが
発生した箇所でエレクトロマイグレーション(EM)対
策のためリザーバを設けることにより、リザーバに隣接
して配設される他の配線を妨害するため、配線性のリザ
ーバに隣接して配設される他の配線を妨害するため、配
線性の低下を生じ、配線性の低下は半導体チップの面積
増大及び製造コスト増加の要因となるという第1の欠点
があった。
【0028】また、第1の欠点の解決のため、グリッド
から離し2つのグリッドの中間で配線するオフグリッド
配線を使用すると、自動配線処理の実行時間が増加する
という第2の欠点があった。
【0029】本発明の目的は、上記第1及び第2の欠点
を解決し、配線層間接続用のビアが発生した箇所でEM
対策のためのリザーバを設けても配線性の低下を生じる
ことなく、また、自動配線処理の実行時間の増大を抑制
した半導体集積回路の配線方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の半
導体集積回路の配線方法は、所定の配線ピッチで設定さ
れたグリッド上に配置配線する自動配線処理を行う半導
体集積回路の配線方法において、配線層間接続用の方形
状のビアを発生した箇所でエレクトロマイグレーション
(EM)対策用のリザーバが必要な第1の配線層の第1
のグリッドを前記ビアで接続される前記第1の配線層の
上位配線層又は下位配線層である第2の配線層の第2の
グリッドに対して予め定めたオフセット量だけオセット
して設定し、設定した前記第1のグリッドに沿って前記
第1の配線層の配線を配設し、前記第2のグリッドに沿
って前記第2の配線層の配線を配設することを特徴する
ものである。
【0031】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体集積回路の配線方法において、前記第1のグ
リッドが、前記第1の配線層の配線用に優先的に使用さ
れる主軸グリッドであり、前記第2のグリッドが、前記
第2の配線層の前記主軸グリッドが使用できないときに
該当配線を迂回させる場合に使用される副軸グリッドで
あることを特徴するものである。
【0032】請求項3記載の発明の半導体集積回路の配
線方法は、所定の配線ピッチで設定されたグリッド上に
配置配線する自動配線処理を行う半導体集積回路の配線
方法において、配線層間接続用の方形状のビアを発生し
た箇所でエレクトロマイグレーション(EM)対策用の
リザーバが必要な第1の配線層の配線用に優先的に使用
される主軸グリッドである第1のグリッドを前記ビアで
接続される前記第1の配線層の上位配線層又は下位配線
層である第2の配線層の前記主軸グリッドが使用できな
いときに該当配線を迂回させる場合に使用される副軸グ
リッドである第2のグリッドに対して予め定めたオフセ
ット量だけオセットして設定し、前記第1の配線層の前
記副軸グリッドである第3のグリッドを前記第2の配線
層の主軸グリッドである第4のグリッドに対して前記オ
フセット量だけオセットして設定し、設定した前記第1
及び第3のグリッドに沿って前記第1の配線層の配線を
配設し、前記第2及び第4のグリッドに沿って前記第2
の配線層の配線を配設することを特徴するものである。
【0033】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は3記載の半導体集積回路の配線方法において、前記オ
フセット量が、前記配線ピッチの1/2であることを特
徴するものである。
【0034】また、請求項5記載の発明は、請求項1又
は3記載の半導体集積回路の配線方法において、前記リ
ザーバが、前記ビアに接続する前記第1及び第2の配線
層の各々の配線を前記ビアとの接続部分から前記第1及
び第2の配線層の各々の前記主軸グリッドの方向にさら
に延長して形成することを特徴するものである。
【0035】また、請求項6記載の発明は、請求項1又
は3記載の半導体集積回路の配線方法において、前記ビ
アに前記リザーバが予め付加されたリザーバ付ビアセル
を形成することを特徴するものである。
【0036】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の半導体集積回路の配線方法において、前記リザーバ
付ビアセルが、前記ビアと、前記ビアの一方の端に形成
した前記第1の配線層の配線と、前記ビアの他方の端に
形成した前記第2の配線層の配線とを有することを特徴
するものである。
【0037】請求項8記載の発明の半導体集積回路の配
線方法は、所定の配線ピッチで設定されたグリッド上に
配置配線する自動配線処理を行う半導体集積回路の配線
方法において、基本回路を構成するプリミティブセル及
び/又は大規模回路を構成するマクロの情報を有するラ
イブラリと前記プリミティブセル及び/又は前記マクロ
の接続情報を記述したネットリストを入力するデータ入
力処理ステップと、配線層間接続用の方形状のビアを発
生した箇所でエレクトロマイグレーション(EM)対策
用のリザーバが必要な第1の配線層の第1のグリッドを
前記ビアで接続される前記第1の配線層の上位配線層又
は下位配線層である第2の配線層の第2のグリッドに対
して予め定めたオフセット量だけオセットして設定する
配線グリッド発生処理ステップを含みチップサイズの設
定と前記マクロの配置と電源配線の処理を行うフロアプ
ラン処理ステップと、配線の混雑具合と回路の動作遅延
を考慮して適切な位置にセルを配置するセルの自動配置
処理である配置処理ステップと、前記配線グリッド発生
処理ステップで発生した前記第1及び第2のグリッドに
沿って配線経路の探索を行い、前記第1及び第2のグリ
ッド上に前記セル及び/又は前記マクロを接続する配線
を配設するオングリッド配線処理ステップとを有するこ
とを特徴するものである。
【0038】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の半導体集積回路の配線方法において、前記フロアプ
ラン処理ステップが、前記第1,第2のグリッドの各々
のピッチが定義されている配線グリッド設定ファイルか
らX方向の前記オフセット量とY方向の前記オフセット
量を読み込むグリッドのオフセット量設定処理ステップ
と、前記グリッドのオフセット量設定処理ステップで読
み込んだオフセット量に従って前記第1及び第2のグリ
ッドを発生するグリッド発生処理ステップとを有するこ
とを特徴するものである。
【0039】また、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の半導体集積回路の配線方法において、前記オング
リッド配線処理ステップが、前記ネットリストから最初
のネットを選択する最初のネット選択処理ステップと、
未配線のネットの有無を判断し、未配線のネットが有れ
ば配線経路の探索処理ステップに進み、未配線のネット
が無ければ終了する未配線ネット判断処理ステップと、
配線経路を探索する前記配線経路の探索処理ステップ
と、前記配線経路の探索処理ステップの探索結果に従っ
て配線パターンを発生する配線パターン発生処理ステッ
プと、配線パターン発生処理ステップで発生した配線パ
ターンを接続するビアを発生するビア発生処理ステップ
と、前記ビアの箇所の前記第1,第2の配線層の各々の
配線を延長させリザーバを発生するリザーバ発生処理ス
テップと、次のネットを選択して前記未配線ネット判断
処理ステップに戻る次ネット選択ステップとを有するこ
とを特徴するものである。
【0040】また、請求項11記載の発明は、請求項8
記載の半導体集積回路の配線方法において、前記オング
リッド配線処理ステップが、前記ネットリストから最初
のネットを選択する最初のネット選択処理ステップと、
未配線のネットの有無を判断し、未配線のネットが有れ
ば配線経路の探索処理ステップに進み、未配線のネット
が無ければ終了する未配線ネット判断処理ステップと、
配線経路を探索する前記配線経路の探索処理ステップ
と、前記配線経路の探索処理ステップの探索結果に従っ
て配線パターンを発生する配線パターン発生処理ステッ
プと、配線パターン発生処理ステップで発生した配線パ
ターンを接続するリザーバ付ビアセルを発生するリザー
バ付ビアセル発生処理ステップと、次のネットを選択し
て前記未配線ネット判断処理ステップに戻る次ネット選
択ステップとを有することを特徴するものである。
【0041】また、請求項12記載の発明は、請求項1
0記載の半導体集積回路の配線方法において、前記リザ
ーバ付ビアセルが、前記第1及び第2の配線層の配線
と、前記第1及び第2の配線層の各々の配線を接続する
ビアと、前記第1及び第2の配線層の各々の配線の主軸
方向に延長して形成したリザーバとを有することを特徴
するものである。
【0042】また、請求項13記載の発明は、請求項1
0記載の半導体集積回路の配線方法において、前記リザ
ーバ付ビアセルが、前記第1及び第2の配線層の配線
と、前記第1及び第2の配線層の各々の配線を接続する
ビアと、前記第1又は第2の配線層のいずれか一方の配
線の主軸方向に延長して形成したリザーバとを有するこ
とを特徴するものである。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0044】本実施の形態の半導体集積回路の配線方法
は、複数の配線層を有する半導体チップの自動配線処理
を行う半導体集積回路の配線方法において、配線層間接
続用のビアを発生した箇所でエレクトロマイグレーショ
ン(EM)対策用のリザーバが必要な第1の配線層の第
1のグリッドを上記ビアで接続される上記第1の配線層
の上位配線層又は下位配線層である第2の配線層の第2
のグリッドに対して予め定めたオフセット量だけオセッ
トして設定し、設定した上記第1のグリッドに沿って上
記第1の配線層の配線を配設し、前記第2のグリッドに
沿って前記第2の配線層の配線を配設することを特徴す
るものである。
【0045】次に、本発明の第1の実施の形態をフロー
チャートで示す図1を参照すると、この図に示す本実施
の形態の半導体集積回路の配線方法は、基本回路を構成
するプリミティブセルや大規模回路を構成するマクロの
情報を持ったライブラリF1と、回路を構成するプリミ
ティブセルやマクロの接続情報を記述したネットリスト
F2と、後述の配線グリッドのオフセット量設定処理ス
テップS21で参照する各層の配線グリッド(以下、グ
リッド)のオフセット量と、配線グリッド発生処理ステ
ップS22で参照する各層のグリッドのピッチが定義さ
れている配線グリッド設定ファイルF3と、セルやマク
ロの配置位置、配線の図形情報を含むチップのレイアウ
トであるチップレイアウトF4との各ファイルを有し、
ライブラリF1とネットリストF2を入力するデータ入
力処理ステップS1と、チップサイズの設定、マクロの
配置、電源配線の処理を行うフロアプラン処理ステップ
S2と、配線の混雑具合と回路が動作する遅延を考慮し
て適切な位置にセルを配置するセルの自動配置処理であ
る配置処理ステップS3と、配線グリッド発生処理ステ
ップS22で発生したグリッドに沿って配線経路の探索
を行い、セルやマクロを接続する配線を配設するオング
リッド配線処理ステップS4とを有する。
【0046】フロアプラン処理ステップS2は、配線グ
リッド設定ファイルF3からX方向オフセット量QXと
Y方向オフセット量QYを読み込むグリッドのオフセッ
ト量設定処理ステップS21と、配線グリッドのオフセ
ット量設定処理ステップS21で読み込んだオフセット
量に従ってグリッドを発生する配線グリッド発生処理ス
テップS22とを有する。
【0047】配線グリッド設定ファイルF3の一例を表
形式で示す図3を参照すると、この配線グリッド設定フ
ァイルF3は、配線層名WLと、グリッドピッチPG
と、各配線層のX方向オフセット量QXと、各配線層の
Y方向オフセット量QYとの各欄を有する。配線層名W
Lの欄では、METAL1が第1層配線、METAL2
が第2層配線、METAL3が第3層配線、METAL
4が第4層配線にそれぞれ対応する。
【0048】本実施の形態の半導体集積回路の配線方法
により配線された配線パターンの一例をレイアウト図で
示す図2を参照すると、この図に示す本実施の形態の半
導体集積回路の配線方法による配線パターンは、説明の
便宜上、従来の半導体集積回路の配線方法(以下、従来
技術)と同様に多層で構成される配線層のうち第4層配
線1と第3層配線2に着目して説明するものとする。
【0049】従来技術では、第4層配線1及び第3層配
線2の各々のグリッドは同一位置に設けられていたが、
本実施の形態では、第4層配線の主軸グリッド40が、
第3層配線の副軸グリッド41に対してグリッドのピッ
チP1の1/2に相当するオフセット量Q1の距離だけ
オフセットした位置に設けられている。従来の技術で説
明したように、主軸グリッドは、配線用に優先的に使用
されるグリッドであり、副軸グリッドは、主軸グリッド
が使用できないときに該当配線を迂回させる場合に使用
されるグリッドである。ここでは、第4層配線1の主軸
グリッド40及び第3層配線2の副軸グリッド41が縦
方向のグリッドであり、第4層配線1の副軸グリッド5
0及び第3層配線2の主軸グリッド51が横方向のグリ
ッドである例を示す。
【0050】また、第4層配線1の副軸グリッド50
は、第3層配線2の主軸グリッド51に対してグリッド
のピッチP1の1/2に相当するオフセット量Q1の距
離だけオフセットしている。一般的にリザーバ7の延長
分の長さL1は配線の幅より小さく、その場合はオフセ
ット量Q1を配線ピッチの1/2にすると良い。第4層
配線1は、主軸グリッド40と副軸グリッド50に沿っ
て配設される。また、第3層配線は、主軸グリッド51
と副軸グリッド41に沿って配設される。
【0051】また、この配線パターンは、従来と同様に
第4層配線1と第3層配線2とを接続する方形状のビア
3と、ビア3に接続する配線をビア3との接続部分から
さらに各配線の主軸グリッド方向に延長して形成したリ
ザーバ7とを有する。
【0052】次に、図1、図2及び図3を参照して本実
施の形態の動作について説明すると、 まず、データ入
力処理ステップS1で、ライブラリF1とネットリスト
F2を入力する。
【0053】フロアプラン処理ステップS2では、ま
ず、配線グリッドのオフセット量設定処理ステップS2
1で、グリッドを発生するときのオフセット量を設定す
る。設定するオフセット量は、配線グリッド設定ファイ
ルF3より入力する。
【0054】配線グリッドのオフセット量設定処理ステ
ップS21の実行フローをフローチャートで示す図4を
参照すると、このステップS21では、配線グリッド設
定ファイルF3に定義されているオフセット量を各配線
層に設定する。
【0055】ステップS211では第1層配線のX方向
グリッドオフセット量を0.00μmに設定し、ステッ
プS212では第1層配線のY方向グリッドオフセット
量を0.00μmに設定し、ステップS213では第2
層配線のX方向グリッドオフセット量を0.25μmに
設定し、ステップS214では第2層配線のY方向グリ
ッドオフセット量を0.25μmに設定し、ステップS
215では第3層配線のX方向グリッドオフセット量を
0.00μmに設定し、ステップS216では第3層配
線のY方向グリッドオフセット量を0.00μmに設定
し、ステップS217では第4層配線のX方向グリッド
オフセット量を0.25μmに設定し、ステップS21
8では第4層配線のY方向グリッドオフセット量を0.
25μmに設定する。
【0056】続いて、配線グリッド発生処理ステップS
22で、ステップS21で設定されたオフセット量に従
って各配線層のグリッドを発生する。
【0057】配線グリッド発生処理ステップS22の実
行フローをフローチャートで示す図5を参照すると、こ
のステップS22では、まず、ステップS221〜S2
24で、各配線層のグリッドを配線グリッド設定ファイ
ルF3に定義されているグリッドピッチPGで等間隔で
発生する。
【0058】ステップS221で、第1層配線のグリッ
ドピッチを0.50μmに設定し、ステップS222
で、第2層配線のグリッドピッチを0.50μmに設定
し、ステップS223で、第3層配線のグリッドピッチ
を0.50μmに設定し、ステップS224で、第4層
配線のグリッドピッチを0.50μmに設定する。
【0059】次に、ステップS225〜S228で、配
線グリッドのオフセット量設定処理ステップS21に設
定したオフセット量に従って、各配線層のグリッドを発
生する。
【0060】ステップS225では第1層のグリッドを
発生し、ステップS226で、第2層のグリッドを発生
し、ステップS227で、第3層のグリッドを発生し、
ステップS228で、第4層のグリッドを発生する。
【0061】ステップS227で発生した第3層配線の
グリッドの例をレイアウト図で示す図6を参照すると、
第3層配線のオフセット量はX方向、Y方向ともに0で
あるので、チップ原点O1を通る位置から等しいピッチ
P1でグリッドを発生する。発生したグリッドは、第3
層配線の主軸グリッド51と第3層配線の副軸グリッド
41であり、ピッチP1は0.50μmである。
【0062】ステップS228で発生した第4層配線の
グリッドの例をレイアウト図で示す図7を参照すると、
第4層配線の主軸グリッド40は、チップ原点O1から
X方向に0.25μmだけオフセットした位置から等ピ
ッチP1=0.50μmで発生する。第4層配線の副軸
グリッド50は、チップ原点O1からY方向に0.25
μmだけオフセットした位置から等ピッチP1=0.5
0μmで発生する。すなわち、ピッチP1=0.50μ
mであり、オフセット量Q1は0.25μmである。
【0063】このように第3層配線と第4層配線のグリ
ッドを発生させることにより、第4層配線のグリッドを
第3層配線のグリッドに対してオフセットした構造を持
たせることができる。
【0064】次に、配置処理ステップS3でセルの配置
を行う。
【0065】次に、従来技術と共通のオングリッド配線
処理ステップS4を行う。
【0066】オングリッド配線処理ステップS4の実行
フローをフローチャートで示す図8を参照すると、最初
のネット選択処理ステップS41において、ステップS
1で入力したネットリストF3から最初のネットを選択
する。未配線ネット判断処理ステップS42に進み、未
配線のネットが残っていなければ終了する。残っていれ
ば、配線経路の探索処理ステップS43に進む。探索さ
れた結果に従って、配線パターン発生処理ステップS4
3で配線パターンを発生する。
【0067】図9にステップS43で発生した配線パタ
ーンの一例をレイアウト図で示す。第4層配線1のパタ
ンは第4層配線1のグリッド40,50に沿って発生
し、第3層配線のパタンは第3層配線2のグリッド5
1,41に沿って発生する。
【0068】次に、ビア発生処理ステップS45では、
ステップS44で発生した配線パターンを接続するビア
3を発生する。
【0069】ステップS45で発生したビア3を含む配
線パターンを示す図10を参照すると、ビア3は、第4
層配線1と第3層配線2とを接続する。
【0070】次に、リザーバ発生処理ステップS46で
は、ビア3の箇所の第4層配線1と第3層配線2を延長
させリザーバ7を発生し、図2の配線パターンを得る。
第4層配線1のグリッドと第3層配線2のグリッドがオ
フセットしているため、発生したリザーバ7は他の配線
の障害とならない。
【0071】次に、次ネット選択ステップS47で次の
ネットを選択して未配線ネット判断処理ステップS42
に戻り、全てのネットの配線が完了するまでステップS
41〜S47を繰り返す。
【0072】最後に、オングリッド配線処理ステップS
4の完了後、チップレイアウトF4を出力して、自動配
置配線ツールの処理が終了する。
【0073】本実施の形態の半導体集積回路の配線方法
の第1の効果は、配線性を向上しチップ面積を削減する
ことができるため、従来の配線性の低下という第1の欠
点を解決することである。
【0074】本実施の形態による配線パターンと従来技
術によるオングリッド配線パターンとを対比してそれぞ
れレイアウト図で示す図11(A),(B)を参照する
と、図11(B)に示す従来技術によるオングリッド配
線パターンの領域A1,A2が無駄な領域となってお
り、配線性低下の原因となっている。
【0075】具体例として、グリッドのピッチP1を
0.50μm、リザーバの長さL1を0.25μm、配
線の最小間隔M1を0.25μm、配線の幅B1を0.
25μmとすると、長さL2はグリッドのピッチの2
倍、すなわち1.00μmとなるので、無駄な領域A1
の高さH1は0.25μmとなる。無駄な領域A1の幅
B2は、グリッドの2倍、すなわち1.00μmとな
る。よって、無駄な領域A1の面積は、0.25μm2
となる。また、もう一方の無駄な領域A2の面積も無駄
な領域A1と同一なので、領域A1,A2の面積の和
は、0.50μm2となる。よって、ビア1個当たり
0.50μm2の面積が無駄になっていることが分か
る。
【0076】ここで、チップサイズ3.6mm×3.6
mm、総セル数100,000セル、総ビア数1,00
0,000個の半導体装置において、本実施の形態を適
用した場合に削減できる面積は、(ビア1個当たりの無
駄な面積)×(総ビア数)=0.50mm2となる。こ
の面積はチップサイズの4%に相当する。
【0077】本実施の形態の半導体集積回路の配線方法
の第2の効果は、オフグリッド配線処理を必要とせず配
線処理の実行時間を短縮することができるため、自動配
線処理の実行時間が増加するという従来技術の第2の欠
点を解決することである。
【0078】従来技術ではオフグリッドによる配線処理
を適用することにより配線性の悪化を回避できるが、こ
のためのオフグリッド配線処理が必要となり、配線処理
時間が増加する。本実施の形態では、配線処理時間の増
大要因となるオフグリッド配線処理は不要であり、オン
グリッド配線処理だけで配線性の悪化を回避できるた
め、配線処理時間の増大を回避できる。
【0079】具体例として、サイズ3.6mm×3.6
mm、5層配線のチップにおいて、グリッドピッチ0.
50μmで配線処理を実行する場合の効果を計算する。
1つの配線層の主軸グリッド本数は、3.6mm/0.
50μm=7,200本であり、副軸グリッド本数も同
様に7,200本である。5層配線なので、総グリッド
本数は、(7,200+7,200)×5=72,00
0本となる。
【0080】従来技術のオングリッド配線処理におい
て、総ビア数1,000,000の1/100、すなわ
ち、10,000個のビアで配線エラーが発生し、それ
ぞれのビアにオフグリッド配線用の3本のサブグリッド
を発生した場合、総サブグリッド本数は10,000×
3=30,000となる。
【0081】オフグリッド配線処理を必要とする従来技
術では、72,000本のグリッドに加えて、30,0
00本のサブグリッドに対しても処理する必要が生じ
る。オングリッド配線処理時間をTon、オフグリッド
配線処理時間をToffとすると、従来技術の配線処理
時間は、Ton+Toff、本実施の形態での配線処理
時間は、オフグリッド配線処理を必要としないため、T
onのみとなる。配線処理時間はグリッド本数に比例す
る傾向があるので、従来技術と本実施の形態での配線処
理時間の比は、Ton/(Ton+Toff)=72,
000/(72,000+30,000)=0.ステッ
プS214となる。よって、本発明での配線処理時間
は、従来技術の0.ステップS214倍となり、配線処
理時間が29%減少することになる。
【0082】次に、本発明の第2の実施の形態の半導体
集積回路の配線方法により配線し、本実施の形態を特徴
付ける配線パターンの一例を図2と共通の構成要素には
共通の参照文字/数字を付して同様にレイアウト図で示
す図12を参照すると、この図に示す本実施の形態の前
述の第1の実施の形態との相違点は、第4層配線にはリ
ザーバを設ける必要があるが、第3層配線は材質がEM
の耐性に優れるためリザーバを設ける必要が無い場合で
あり、第4層配線の副軸グリッドと第3層配線の主軸グ
リッドとをオフセットするが、第4層配線の主軸グリッ
ドと第3層配線の副軸グリッドは、従来技術と同様に、
オフセットせずに同一位置に設けたことである。すなわ
ち、第4層配線1にはリザーバ7が必要となるため、第
4層配線の副軸グリッド50は、第3層配線の主軸グリ
ッド51に対してオフセットする。一方、第3層配線2
にはリザーバが必要ないので、第4層配線の主軸グリッ
ドと第3層配線の副軸グリッドは、オフセットすること
なく、従来と同一のグリッド4の位置に設けることにな
る。このグリッド構造にすることにより、第4層配線1
はリザーバ7を必要とし、第3層配線2はリザーバ7を
必要としない場合でも、無駄な領域を発生させること無
く配線性を確保できる。
【0083】次に、図1、図12及び図8を参照して本
実施の形態の動作について第1の実施の形態との相違点
を重点的に説明すると、フロアプラン処理ステップS2
のグリッドのオフセット量設定処理ステップS21で、
グリッドを発生するときのオフセット量を設定する場
合、第4層配線の副軸グリッドと第3層配線の主軸グリ
ッドのオフセット量をグリッドピッチの1/2に設定
し、第4層配線の主軸グリッドと第3層配線の副軸グリ
ッドのオフセット量を0に設定する。
【0084】この場合、入力する配線グリッド設定ファ
イルF3の一例を表形式で示す図13(A)を参照する
と、第1の実施の形態でのMETAL4のOFFSET
_Xが0.25μmであったが、本実施の形態では、
0.00μmとなる。
【0085】続いて、配線グリッド発生処理ステップS
22で、ステップS21で設定されたオフセット量に従
ってグリッドを発生する。
【0086】本実施の形態の配線グリッド発生処理ステ
ップS22において発生したグリッド構造をレイアウト
図で示す図13(B)を参照すると、第4層配線1の副
軸配線グリッド50を第3層配線の主軸グリッド51に
対してオフセット量Q1だけオフセットさせている。こ
こで、グリッドのピッチP1を0.50μmとした場
合、オフセット量Q1は0.25μmとなる。第4層配
線1の主軸グリッドと第3層配線の副軸グリッドは、同
一位置のグリッド4に発生する。
【0087】本実施の形態のオングリッド配線処理ステ
ップS4も、基本的には第8の第1の実施の形態と同様
である。
【0088】本実施の形態の配線パターン発生処理ステ
ップS44で発生した配線パターンの一例をレイアウト
図で示す図14(A)を参照すると、第4層配線1のパ
ターンは第4層配線1の主軸グリッド4と第4層配線1
の副軸グリッド50に沿って発生し、第3層配線2のパ
ターンは第3層配線2の主軸グリッド51と第3層配線
の副軸グリッド4に沿って発生する。
【0089】次に、ビア発生処理ステップS45で発生
したビアの一例をレイアウト図で示す図14(B)を参
照すると、第4層配線1と第3層配線2とをビア3で接
続する。
【0090】最後に、リザーバ発生処理ステップS46
でリザーバを発生し、本実施の形態を特徴付ける図12
の配線パターンを得る。
【0091】第4層配線の副軸グリッド50が第3層配
線の主軸グリッド51に対してオフセットしているた
め、発生したリザーバ7は他の配線の障害とならない。
【0092】次に、本発明の第3の実施の形態の半導体
集積回路の配線方法により配線し、本実施の形態を特徴
付ける配線パターンの一例を図2と共通の構成要素には
共通の参照文字/数字を付して同様にレイアウト図で示
す図15を参照すると、この図に示す本実施の形態の前
述の第1の実施の形態との相違点は、第2の実施の形態
とは逆に、第3層配線にはリザーバを設ける必要がある
が、第4層配線は材質がEMの耐性に優れるためリザー
バを設ける必要が無い場合であり、第3層配線の副軸グ
リッドと第4層配線の主軸グリッドをオフセットする
が、第3層配線の主軸グリッドと第4層配線の副軸グリ
ッドは、従来技術と同様に、オフセットせずに同一位置
に設けたことである。すなわち、第3層配線2にはリザ
ーバ7が必要となるため、第3層配線の副軸グリッド4
1は、第4層配線の主軸グリッド40に対してオフセッ
トする。一方、第4層配線1にはリザーバが必要ないの
で、第3層配線の主軸グリッドと第4層配線の副軸グリ
ッドは、従来と同一のグリッド5の位置に設けることに
なる。このグリッド構造にすることにより、第3層配線
2はリザーバ7を必要とし、第4層配線1はリザーバ7
を必要としない場合でも、無駄な領域を発生させること
無く配線性を確保できる。
【0093】次に、図1、図15及び図8を参照して本
実施の形態の動作について第1の実施の形態との相違点
を重点的に説明すると、フロアプラン処理ステップS2
の、グリッドのオフセット量設定処理ステップS21
で、グリッドを発生するときのオフセット量を設定する
場合、第3層配線の副軸グリッドと第4層配線の主軸グ
リッドのオフセット量をグリッドピッチの1/2に設定
し、第3層配線の主軸グリッドと第4層配線の副軸グリ
ッドのオフセット量を0に設定する。
【0094】この場合、入力する配線グリッド設定ファ
イルF3の一例を表形式で示す図16(A)を参照する
と、第1の実施の形態でのMETAL4のOFFSET
_Yが0.25μmであったが、本実施の形態では、
0.00μmとなる。
【0095】続いて、配線グリッド発生処理ステップS
22で、ステップS21で設定されたオフセット量に従
ってグリッドを発生する。
【0096】本実施の形態の配線グリッド発生処理ステ
ップS22において発生したグリッド構造をレイアウト
図で示す図16(B)を参照すると、第3層配線2の副
軸配線グリッド41を第4層配線の主軸グリッド40に
対してオフセット量Q1だけオフセットさせている。こ
こで、グリッドのピッチP1を0.50μmとした場
合、オフセット量Q1は0.25μmとなる。第3層配
線2の主軸グリッドと第3層配線の副軸グリッド1は、
同一位置のグリッド5に発生する。
【0097】本実施の形態のオングリッド配線処理ステ
ップS4も、基本的には第8の第1の実施の形態と同様
である。
【0098】本実施の形態の配線パターン発生処理ステ
ップS44で発生した配線パターンの一例をレイアウト
図で示す図17(A)を参照すると、第4層配線1のパ
ターンは第4層配線1の主軸グリッド40と第4層配線
1の副軸グリッド5に沿って発生し、第3層配線2のパ
ターンは第3層配線2の主軸グリッド5と第3層配線の
副軸グリッド41に沿って発生する。
【0099】次に、ビア発生処理ステップS45で発生
したビアの一例をレイアウト図で示す図17(B)を参
照すると、第4層配線1と第3層配線2とをビア3で接
続する。
【0100】最後に、リザーバ発生処理ステップS46
でリザーバを発生し、本実施の形態を特徴付ける図15
の配線パターンを得る。
【0101】第3層配線の副軸グリッド41が第4層配
線の主軸グリッド40に対してオフセットしているた
め、発生したリザーバ7は他の配線の障害とならない。
【0102】次に、本発明の第4の実施の形態の半導体
集積回路の配線方法を図2と共通の構成要素には共通の
参照文字/数字を付して同様にフローチャートで示す図
18を参照すると、この図に示す本実施の形態の前述の
第1の実施の形態との相違点は、オングリッド配線処理
ステップS4の代わりにオングリッド配線処理ステップ
S4Aを有することである。
【0103】本実施の形態のオングリッド配線処理ステ
ップS4Aを図8と共通の構成要素には共通の参照文字
/数字を付して同様にフローチャートで示す図19を参
照すると、ビア発生処理ステップS45及びリザーバ発
生処理ステップS46の代わりにリザーバ付ビアセル発
生ステップS48を有することである。
【0104】本実施の形態を特徴付ける配線パターンの
一例を図2と共通の構成要素には共通の参照文字/数字
を付して同様にレイアウト図で示す図20を参照する
と、この図に示す本実施の形態の配線パターンの前述の
第1の実施の形態の配線パターンとの相違点は、ビア3
とリザーバ7との代わりにリザーバ付ビアセル8を用い
ていることである。
【0105】リザーバ付ビアセル8の構成を模式的に斜
視図で示す図21(A)を参照すると、このリザーバ付
ビアセル8は、第4層配線81と、第3層配線82と、
ビア83とを有する。第4層配線81は、配線の主軸方
向に延長しリザーバ87を形成し、また第3層配線82
も主軸方向に延長しリザーバ87を形成する。ここで
は、説明の便宜上、図における第4層配線81の手前側
延長部分及び第3層配線82の右側延長部分をそれぞれ
リザーバ87として示す。
【0106】この種のリザーバ付ビアセルを使用して自
動配線処理を実行する方法は既知の技術であるが、ビア
3及びリザーバ7を単純にリザーバ付ビアセル8に置換
して第1の実施の形態と同様な配線パターンを発生しよ
うとする場合は、図26及び図27に示す上述した従来
技術による配線パターンと同一の結果となり、従来技術
と同じ問題、すなわち、配線性の低下及びこれを解決す
るためのオフグリッド配線による実行時間の増加が生じ
る。
【0107】本実施の形態では、このリザーバ付ビアセ
ルを自動配線処理に使用した場合に対応し、第1の実施
例と同等の効果を得ることが可能である。
【0108】図18,図19,図20及び図21を参照
して本実施の形態の動作について第1の実施の形態との
相違点を重点的に説明すると、オングリッド配線処理ス
テップS4Aのリザーバ付ビアセル発生処理ステップS
48で、リザーバ付ビアセル8を発生し、本実施の形態
を特徴付ける図20の配線パターンを得る。
【0109】次に、本発明の第5の実施の形態の半導体
集積回路の配線方法により配線し、本実施の形態を特徴
付ける配線パターンの一例を図12と共通の構成要素に
は共通の参照文字/数字を付して同様にレイアウト図で
示す図22を参照すると、この図に示す本実施の形態の
配線パターンの前述の第2の実施の形態の配線パターン
との相違点は、ビア3及びリザーバ7の代わりにリザー
バ付ビアセル9を発生させて置換していることである。
【0110】すなわち、本実施の形態の配線パターン
は、第4層配線1はリザーバを必要とするが第3層配線
3はEM耐性に優れておりリザーバを必要としない第2
の実施の形態の配線パターンと同一の効果を有する。
【0111】リザーバ付ビアセル9の構成を模式的に斜
視図で示す図21(B)を参照すると、このリザーバ付
ビアセル9は、第4層配線91と、第3層配線92と、
ビア93とを有する。第4層配線91は、配線の主軸方
向に延長しリザーバ97を形成する。ここでは、説明の
便宜上、図における手前側延長部分をリザーバ97とし
て示す。また第3層配線92は、これに接続する第3層
配線2がEM耐性に優れておりリザーバを必要としない
ため延長していない。
【0112】図18,図19,図22及び図21を参照
して本実施の形態の動作について第2の実施の形態との
相違点を重点的に説明すると、オングリッド配線処理ス
テップS4Aのリザーバ付ビアセル発生処理ステップS
48で、リザーバ付ビアセル9を発生し、本実施の形態
を特徴付ける図22の配線パターンを得る。
【0113】次に、本発明の第6の実施の形態の半導体
集積回路の配線方法により配線し、本実施の形態を特徴
付ける配線パターンの一例を図15と共通の構成要素に
は共通の参照文字/数字を付して同様にレイアウト図で
示す図23を参照すると、この図に示す本実施の形態の
配線パターンの前述の第3の実施の形態の配線パターン
との相違点は、ビア3及びリザーバ7の代わりにリザー
バ付ビアセル9Aを発生させて置換していることであ
る。
【0114】すなわち、本実施の形態の配線パターン
は、第3層配線1はリザーバを必要とするが第4層配線
3はEM耐性に優れておりリザーバを必要としない第3
の実施の形態の配線パターンと同一の効果を有する。
【0115】リザーバ付ビアセル9Aの構成を模式的に
斜視図で示す図21(C)を参照すると、このリザーバ
付ビアセル9Aは、第4層配線91Aと、第3層配線9
2Aと、ビア93とを有する。リザーバ付ビアセル9と
逆に、第3層配線92Aは、配線の主軸方向に延長しリ
ザーバ97を形成する(図の右側)。また第4層配線9
1Aは、これに接続する第4層配線1がEM耐性に優れ
ておりリザーバを必要としないため延長していない。
【0116】図18,図19,図23及び図21を参照
して本実施の形態の動作について第2の実施の形態との
相違点を重点的に説明すると、オングリッド配線処理ス
テップS4Aのリザーバ付ビアセル発生処理ステップS
48で、リザーバ付ビアセル9Aを発生し、本実施の形
態を特徴付ける図22の配線パターンを得る。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路の配線方法は、自動配線処理において、配線層間
接続用の方形状のビアを発生した箇所でエレクトロマイ
グレーション(EM)対策用のリザーバが必要な第1の
配線層の第1のグリッドを上記ビアで接続される第1の
配線層の上位配線層又は下位配線層である第2の配線層
の第2のグリッドに対して予め定めたオフセット量だけ
オセットして設定し、設定した上記第1のグリッドに沿
って前記第1の配線層の配線を配設し、上記第2のグリ
ッドに沿って前記第2の配線層の配線を配設することに
より、配線性を向上しチップ面積を削減できるという効
果がある。
【0118】また、実行時間増大要因となるオフグリッ
ド配線処理を必要としないので配線処理の実行時間を短
縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の配線方法の第1の実
施の形態を示すフローチャートである。
【図2】本実施の形態の半導体集積回路の配線方法によ
る配線パターンの一例を示すレイアウト図である。
【図3】本実施の形態の配線グリッド設定ファイルの一
例を示す説明図である。
【図4】図2の配線グリッドのオフセット量設定処理の
実行フローを示すフローチャートである。
【図5】図2の配線グリッド発生処理の実行フローを示
すフローチャートである。
【図6】図5の配線グリッド発生処理において発生した
第3層配線の配線グリッドの一例を示すレイアウト図で
ある。
【図7】図5の配線グリッド発生処理において発生した
第4層配線の配線グリッドの一例を示すレイアウト図で
ある。
【図8】図2のオングリッド配線処理の実行フローを示
すフローチャートである。
【図9】配線パターン発生処理で発生した配線パターン
の一例を示すレイアウト図である。
【図10】ビア発生処理で発生したビアの一例を示すレ
イアウト図である。
【図11】本実施の形態によるオングリッド配線結果と
従来技術によるオングリッド配線結果とを対比して示す
レイアウト図である。
【図12】本発明の半導体集積回路の配線方法の第2の
実施の形態を示すレイアウト図である。
【図13】本実施の形態の配線グリッド設定ファイルの
一例を示す説明図及び配線グリッド発生処理において発
生した配線グリッド構造の一例を示すレイアウト図であ
る。
【図14】本実施の形態の配線パターン発生処理で発生
した配線パターン及びビア発生処理で発生したビアの一
例をそれぞれ示すレイアウト図である。
【図15】本発明の半導体集積回路の配線方法の第3の
実施の形態を示すレイアウト図である。
【図16】本実施の形態の配線グリッド設定ファイルの
一例を示す説明図及び配線グリッド発生処理において発
生した配線グリッド構造の一例を示すレイアウト図であ
る。
【図17】本実施の形態の配線パターン発生処理で発生
した配線パターン及びビア発生処理で発生したビアの一
例をそれぞれ示すレイアウト図である。
【図18】本発明の半導体集積回路の配線方法の第4の
実施の形態を示すフローチャートである。
【図19】本実施の形態のオングリッド配線処理の実行
フローを示すフローチャートである。
【図20】本実施の形態の半導体集積回路の配線方法に
よる配線パターンの一例を示すレイアウト図である。
【図21】リザーバ付ビアセルの例を模式的に示す斜視
図である。
【図22】本発明の半導体集積回路の配線方法の第5の
実施の形態を示すレイアウト図である。
【図23】本発明の半導体集積回路の配線方法の第6の
実施の形態を示すレイアウト図である。
【図24】エレクトロマイグレーションの発生と対策の
原理を模式的に説明する説明図である。
【図25】従来技術で生成した配線グリッドの構成を示
すレイアウト図である。
【図26】従来の半導体集積回路の配線方法の一例を示
すレイアウト図である。
【図27】図26においてオフグリッドでの配線処理を
別途実行した場合の配線例を示すレイアウト図である。
【図28】従来の配線方法の処理フローを示すフローチ
ャートである。
【図29】図28の配線パターン発生処理で発生した配
線パターンを示すレイアウト図である。
【図30】図28のオフグリッド配線処理の実行フロー
を示すフローチャートである。
【図31】従来の配線方法により発生したエラーの例及
びその処理結果の例を示すレイアウト図である。
【符号の説明】
1,81,91 第4層配線 2,82,92 第3層配線 3,83,93 ビア 4,5,40,41,50,51 グリッド 6 サブグリッド 7 リザーバ 8,9,9A リザーバ付ビアセル A1,A2 領域 B1,B2 幅 D1 間隔 ER1,ER2 エラー F1 ライブラリ F2 ネットリスト F3 配線グリッド設定ファイル F4 チップレイアウト H1 高さ L1,L2 長さ P1 ピッチ Q1 オフセット量 PG グリッドピッチ QX X方向オフセット量 QY Y方向オフセット量 WL 配線層名
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 H01L 27/04 D 27/04 21/88 Z Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 5F033 UU05 VV00 XX03 XX05 5F038 CD05 EZ09 EZ20 5F064 EE02 EE03 EE13 EE14 EE23 EE26 EE27 HH06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配線ピッチで設定されたグリッド
    上に配置配線する自動配線処理を行う半導体集積回路の
    配線方法において、 配線層間接続用の方形状のビアを発生した箇所でエレク
    トロマイグレーション(EM)対策用のリザーバが必要
    な第1の配線層の第1のグリッドを前記ビアで接続され
    る前記第1の配線層の上位配線層又は下位配線層である
    第2の配線層の第2のグリッドに対して予め定めたオフ
    セット量だけオセットして設定し、 設定した前記第1のグリッドに沿って前記第1の配線層
    の配線を配設し、 前記第2のグリッドに沿って前記第2の配線層の配線を
    配設することを特徴する半導体集積回路の配線方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のグリッドが、前記第1の配線
    層の配線用に優先的に使用される主軸グリッドであり、 前記第2のグリッドが、前記第2の配線層の前記主軸グ
    リッドが使用できないときに該当配線を迂回させる場合
    に使用される副軸グリッドであることを特徴とする請求
    項1記載の半導体集積回路の配線方法。
  3. 【請求項3】 所定の配線ピッチで設定されたグリッド
    上に配置配線する自動配線処理を行う半導体集積回路の
    配線方法において、 配線層間接続用の方形状のビアを発生した箇所でエレク
    トロマイグレーション(EM)対策用のリザーバが必要
    な第1の配線層の配線用に優先的に使用される主軸グリ
    ッドである第1のグリッドを前記ビアで接続される前記
    第1の配線層の上位配線層又は下位配線層である第2の
    配線層の前記主軸グリッドが使用できないときに該当配
    線を迂回させる場合に使用される副軸グリッドである第
    2のグリッドに対して予め定めたオフセット量だけオセ
    ットして設定し、 前記第1の配線層の前記副軸グリッドである第3のグリ
    ッドを前記第2の配線層の主軸グリッドである第4のグ
    リッドに対して前記オフセット量だけオセットして設定
    し、 設定した前記第1及び第3のグリッドに沿って前記第1
    の配線層の配線を配設し、 前記第2及び第4のグリッドに沿って前記第2の配線層
    の配線を配設することを特徴とする半導体集積回路の配
    線方法。
  4. 【請求項4】 前記オフセット量が、前記配線ピッチの
    1/2であることを特徴とする請求項1又は3記載の半
    導体集積回路の配線方法。
  5. 【請求項5】 前記リザーバが、前記ビアに接続する前
    記第1及び第2の配線層の各々の配線を前記ビアとの接
    続部分から前記第1及び第2の配線層の各々の前記主軸
    グリッドの方向にさらに延長して形成することを特徴と
    する請求項1又は3記載の半導体集積回路の配線方法。
  6. 【請求項6】 前記ビアに前記リザーバが予め付加され
    たリザーバ付ビアセルを形成することを特徴とする請求
    項1又は3記載の半導体集積回路の配線方法。
  7. 【請求項7】 前記リザーバ付ビアセルが、前記ビア
    と、 前記ビアの一方の端に形成した前記第1の配線層の配線
    と、 前記ビアの他方の端に形成した前記第2の配線層の配線
    とを有することを特徴とする請求項6記載の半導体集積
    回路の配線方法。
  8. 【請求項8】 所定の配線ピッチで設定されたグリッド
    上に配置配線する自動配線処理を行う半導体集積回路の
    配線方法において、 基本回路を構成するプリミティブセル及び/又は大規模
    回路を構成するマクロの情報を有するライブラリと前記
    プリミティブセル及び/又は前記マクロの接続情報を記
    述したネットリストを入力するデータ入力処理ステップ
    と、 配線層間接続用の方形状のビアを発生した箇所でエレク
    トロマイグレーション(EM)対策用のリザーバが必要
    な第1の配線層の第1のグリッドを前記ビアで接続され
    る前記第1の配線層の上位配線層又は下位配線層である
    第2の配線層の第2のグリッドに対して予め定めたオフ
    セット量だけオセットして設定する配線グリッド発生処
    理ステップを含みチップサイズの設定と前記マクロの配
    置と電源配線の処理を行うフロアプラン処理ステップ
    と、 配線の混雑具合と回路の動作遅延を考慮して適切な位置
    にセルを配置するセルの自動配置処理である配置処理ス
    テップと、 前記配線グリッド発生処理ステップで発生した前記第1
    及び第2のグリッドに沿って配線経路の探索を行い、前
    記第1及び第2のグリッド上に前記セル及び/又は前記
    マクロを接続する配線を配設するオングリッド配線処理
    ステップとを有することを特徴とする半導体集積回路の
    配線方法。
  9. 【請求項9】 前記フロアプラン処理ステップが、前記
    第1,第2のグリッドの各々のピッチが定義されている
    配線グリッド設定ファイルからX方向の前記オフセット
    量とY方向の前記オフセット量を読み込むグリッドのオ
    フセット量設定処理ステップと、 前記グリッドのオフセット量設定処理ステップで読み込
    んだオフセット量に従って前記第1及び第2のグリッド
    を発生するグリッド発生処理ステップとを有することを
    特徴とする請求項8記載の半導体集積回路の配線方法。
  10. 【請求項10】 前記オングリッド配線処理ステップ
    が、前記ネットリストから最初のネットを選択する最初
    のネット選択処理ステップと、 未配線のネットの有無を判断し、未配線のネットが有れ
    ば配線経路の探索処理ステップに進み、未配線のネット
    が無ければ終了する未配線ネット判断処理ステップと、 配線経路を探索する前記配線経路の探索処理ステップ
    と、 前記配線経路の探索処理ステップの探索結果に従って配
    線パターンを発生する配線パターン発生処理ステップ
    と、 配線パターン発生処理ステップで発生した配線パターン
    を接続するビアを発生するビア発生処理ステップと、 前記ビアの箇所の前記第1,第2の配線層の各々の配線
    を延長させリザーバを発生するリザーバ発生処理ステッ
    プと、 次のネットを選択して前記未配線ネット判断処理ステッ
    プに戻る次ネット選択ステップとを有することを特徴と
    する請求項8記載の半導体集積回路の配線方法。
  11. 【請求項11】 前記オングリッド配線処理ステップ
    が、前記ネットリストから最初のネットを選択する最初
    のネット選択処理ステップと、 未配線のネットの有無を判断し、未配線のネットが有れ
    ば配線経路の探索処理ステップに進み、未配線のネット
    が無ければ終了する未配線ネット判断処理ステップと、 配線経路を探索する前記配線経路の探索処理ステップ
    と、 前記配線経路の探索処理ステップの探索結果に従って配
    線パターンを発生する配線パターン発生処理ステップ
    と、 配線パターン発生処理ステップで発生した配線パターン
    を接続するリザーバ付ビアセルを発生するリザーバ付ビ
    アセル発生処理ステップと、 次のネットを選択して前記未配線ネット判断処理ステッ
    プに戻る次ネット選択ステップとを有することを特徴と
    する請求項8記載の半導体集積回路の配線方法。
  12. 【請求項12】 前記リザーバ付ビアセルが、前記第1
    及び第2の配線層の配線と、 前記第1及び第2の配線層の各々の配線を接続するビア
    と、 前記第1及び第2の配線層の各々の配線の主軸方向に延
    長して形成したリザーバとを有することを特徴とする請
    求項10記載の半導体集積回路の配線方法。
  13. 【請求項13】 前記リザーバ付ビアセルが、前記第1
    及び第2の配線層の配線と、 前記第1及び第2の配線層の各々の配線を接続するビア
    と、 前記第1又は第2の配線層のいずれか一方の配線の主軸
    方向に延長して形成したリザーバとを有することを特徴
    とする請求項10記載の半導体集積回路の配線方法。
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