JP2003216675A - 半導体集積回路のレイアウト設計方法 - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト設計方法

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JP2003216675A
JP2003216675A JP2002014111A JP2002014111A JP2003216675A JP 2003216675 A JP2003216675 A JP 2003216675A JP 2002014111 A JP2002014111 A JP 2002014111A JP 2002014111 A JP2002014111 A JP 2002014111A JP 2003216675 A JP2003216675 A JP 2003216675A
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Masami Komine
正己 小峰
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能マクロの電源接続構造に関わらず、機能
マクロを回転配置してもマクロ内電源接続端とチップレ
ベル電源配線との接続を可能としたLSIのレイアウト
設計方法を提供する。 【解決手段】 回路接続情報に基づいて、機能マクロを
含む所定の素子パターンをチップ領域上の所定位置に配
置する第1工程P1と、第1電源配線レイアウト情報を
生成する第2工程P2と、同電位電源接続端及び同電位
電源配線の有無を調べる第3工程P3と、同電位電源接
続端及び同電位電源配線のレイアウト情報を抽出する第
4工程P4と、第1接続孔レイアウト情報を生成する第
5工程P5と、電源開放端の有無を調べる第6工程P6
と、全ての電源開放端のレイアウト情報を抽出する第7
工程P7と、電源開放端を所望のチップレベル電源配線
に接続するための修正レイアウト情報を生成する第8工
程P8とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路
(以下、LSIとする)のレイアウト設計方法に関し、
特に機能マクロを搭載し、多層配線構造を有するLSI
の電源配線パターンを設計するレイアウト設計方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】LSIに用いる機能マクロの電源接続構
造は、図20(a),(b)に示す様に最下層の配線層
に形成されたマクロ内VDD配線211〜215,411
〜415とマクロ内GND配線201〜205,401
〜405、及び上層(例えば第4層)の配線層に形成さ
れるVDD接続端21,23,42,44とGND接続端
22,24,41,43で構成されている。従って、チ
ップ上に機能マクロ20を配置する際、VDD接続端2
1,23とGND接続端22,24が、チップレベルV
DD配線或いはGND配線と直交するようにしておけば、
チップレイアウト時に機能マクロ20の上方を通過する
例えば第5層の配線層で形成されたチップレベルVDD配
線とVDD接続端21,23、或いはチップレベルGND
配線とGND接続端22,24とが必ず交差するので、
交差した箇所に接続孔を発生させて電源供給を行うこと
ができる様に作られている。ところが、図21の様に機
能マクロ20を90度回転させてチップ300上に配置
したときに、機能マクロ20の電源接続端の中にVDD接
続端23やGND接続端22,24のような未接続電源
接続端が発生し、十分な電源供給ができなくなるという
問題を抱えている。
【0003】機能マクロを回転配置した際、機能マクロ
の電源接続端に未接続電源接続端を発生させない技術と
して特開2001−338982号公報(以下、公知例
とする)が知られている。この公知例を図22を用いて
説明する。機能マクロ460は、第1配線層のVDD配線
(1V)とGND配線(1G)、及び第4配線層のVDD
接続端(4V)とGND接続端(4G)とで構成された
電源接続構造を有している。又、第4配線層のVDD接続
端(4V)とGND接続端(4G)を夫々複数有し、こ
れらを当該機能マクロ460の領域上に敷き詰めた構造
となっている。更に、第4配線層のVDD接続端(4V)
とGND接続端(4G)を交互に配置することで、この
機能マクロ460を図23の様にチップ上に正立して配
置させたときも、図24の様に90度回転して配置させ
たときにも、チップ側からの電源供給を十分取ることが
できるようにしている。
【0004】次に、この電源接続構造を有する機能マク
ロ460が搭載されたLSIで、チップレベル電源配線
と機能マクロの電源接続端が接続されるまでの処理フロ
ーを図25を用いて説明する。まず、ステップA1で回
路接続情報に基づいて機能マクロを含む所定の素子の配
置を行い、次にステップA2でチップレベル電源配線幅
及びピッチを記述したルールに基づいて機能マクロの電
源接続端を形成する配線層よりも上層の配線層でチップ
レベル電源配線を施す。次に、ステップA3で互いに同
電位のチップレベル電源配線と機能マクロの電源接続端
とが交差する同電位交差部を抽出し、ステップA4でこ
の同電位交差部に接続孔を生成することにより、互いに
同電位のチップレベル電源配線と機能マクロの電源接続
端の接続が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知例の
ような機能マクロの電源接続構造では、チップからの電
源供給を十分に確保するため、図22の様に機能マクロ
全体に第4配線層のVDD接続端(4V)とGND接続端
(4G)を敷き詰めている。その為、第4配線層におけ
る信号配線に対する配線リソースが減少して配線効率の
低下を招き、結果として機能マクロのサイズが増大して
しまう。
【0006】又、図22のような電源接続構造を有する
機能マクロのVDD接続端(4V)とGND接続端(4
G)のサイズと間隔を決定する際に、異なるチップレベ
ル電源配線構造を持つ全てのチップには対応させること
ができないという問題も有る。
【0007】具体的には、例えば機能マクロ460の電
源接続端(4V、4G)の形状を正方形とし、図23,
24のようにチップレベル電源配線(5V、5G)が機
能マクロ460の電源接続端(4V、4G)上を接続孔
を形成できる重なり量を持って少なくとも1本通過する
ためには、両者の間に図26で示すような条件を満たす
必要が有る。すなわち、機能マクロ内部の電源接続端の
一辺の長さと電源接続端間間隔をそれぞれW,dとし、
チップレベル電源配線の幅と配線間間隔をそれぞれb,
aとした場合、W=2a+2b、d=b/2となる条件
である。その為、異なるチップレベル電源配線構造を持
つ全てのチップに対して、上記条件を満たすような機能
マクロの電源接続端(4V、4G)のサイズと間隔を決
定することは不可能である。
【0008】このため、通常はチップレベル電源配線の
配線幅と間隔を標準化しておき、機能マクロの電源接続
構造(接続端のサイズと接続端間間隔)をこの標準化さ
れたチップレベル電源配線の配線幅と間隔に基づいて決
定している。こうすることにより、全ての機能マクロの
電源端子をチップレベル電源配線と接続することができ
るようになる。しかし、標準化されたチップレベル電源
配線が任意のチップの消費電力に対応できるためには配
線幅を広くする必要が有るため、消費電力が大きくない
チップでは過剰なチップレベル電源配線となってしま
い、チップの信号配線に対する配線リソースを減少さ
せ、配線効率の低下を招き、チップサイズを増大させる
という問題が生じる。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、機能マクロの電源接続構造に関わらず、機能マクロ
を回転配置してもマクロ内電源接続端とチップレベル電
源配線との接続を可能としたLSIのレイアウト設計方
法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】その為、本発明によるL
SIのレイアウト設計方法は、回路接続情報に基づい
て、所望の電源配線に接続するためのマクロ内電源接続
端を第1配線層に備えた機能マクロを含む所定の素子パ
ターンをチップ領域上の所定位置に配置する第1工程
と、前記第1配線層よりも上層に所定の層間絶縁膜を介
して形成される第2配線層を用いて各電位の電源をチッ
プ全体に供給するチップレベル電源配線のパターンを設
計し、第1電源配線レイアウト情報を生成する第2工程
と、互いに同電位の前記マクロ内電源接続端と前記チッ
プレベル電源配線とが重なり、且つその重なり量が所定
量より大きい同電位電源接続端及び同電位電源配線の有
無を調べる第3工程と、前記同電位電源接続端及び前記
同電位電源配線が有る場合に、各々のレイアウト情報を
抽出する第4工程と、互いに重なっている前記同電位電
源接続端と前記同電位電源配線とを接続する接続孔を前
記層間絶縁膜の所定位置に形成するための第1接続孔レ
イアウト情報を生成する第5工程と、前記マクロ内電源
接続端の中で、いずれの前記チップレベル電源配線とも
接続されていない電源開放端の有無を調べる第6工程
と、前記電源開放端が有る場合に、全ての前記電源開放
端のレイアウト情報を抽出する第7工程と、前記電源開
放端のレイアウト情報及び前記第1電源配線レイアウト
情報に基づいて、前記電源開放端を所望の電位の前記チ
ップレベル電源配線に接続するための修正レイアウト情
報を生成する第8工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】このとき、前記第8工程は、全ての前記電
源開放端を、前記層間絶縁膜を介して当該電源開放端を
接続すべき電位と異なる電位の前記チップレベル電源配
線である妨害配線により当該前記電源開放端が所定面積
以上覆われている第1電源開放端とその他の第2電源開
放端に区分する第1ステップと、前記第1電源開放端に
対する前記妨害配線の重なり解消処理を施す第2ステッ
プと、前記第1電源開放端を所望の電位の前記チップレ
ベル電源配線に接続するための第1修正レイアウト情報
を生成する第3ステップと、前記第2電源開放端を所望
の電位の前記チップレベル電源配線に接続するための第
2修正レイアウト情報を生成する第4ステップと、を含
む構成とすることができる。
【0012】又、前記第2ステップは、前記第1電源開
放端を覆う前記妨害配線のレイアウト情報を抽出するサ
ブステップと、前記妨害配線パターンを削除するサブス
テップとを含み、前記第3ステップは、前記第1電源開
放端を接続すべき電位を第1電位、前記妨害配線の電位
を第2電位として、前記妨害配線パターンを削除した跡
に、当該前記第1電源開放端との重なり量が前記所定量
以上の重なり部を有し且つ電位が前記第1電位である第
1修正電源配線を前記第2配線層に設けるための第1電
源修正レイアウト情報を生成するサブステップと、前記
第2電位の第2修正電源配線及び第3修正電源配線を前
記第2配線層に追加する第2電源修正レイアウト情報を
生成するサブステップと、前記第1電源開放端と前記第
1修正電源配線とを接続する接続孔を前記層間絶縁膜の
所定位置に形成するための第2接続孔レイアウト情報を
生成するサブステップとを含み、前記第1修正レイアウ
ト情報が、前記第1電源修正レイアウト情報、前記第2
電源修正レイアウト情報、及び前記第2接続孔レイアウ
ト情報を含む構成としてもよい。このとき、前記第2修
正電源配線と前記第3修正電源配線は、前記第1修正電
源配線を挟む位置に設けるのが好ましい。
【0013】又、前記第2ステップは、前記第1電源開
放端を覆う前記妨害配線のレイアウト情報を抽出するサ
ブステップと、前記妨害配線パターンが配置されている
第1配線グリッドを抽出するサブステップと、前記妨害
配線パターンを削除するサブステップとを含み、前記第
3ステップは、前記第1電源開放端を接続すべき電位を
第1電位、前記妨害配線の電位を第2電位として、電位
が前記第1電位で且つ前記第1電源開放端との重なり量
が前記所定量以上である重なり部を有する第1修正電源
配線のパターンを前記第1配線グリッド上に配置して第
1電源修正レイアウト情報を生成するサブステップと、
前記第2電位の第2修正電源配線のパターンを、前記第
1配線グリッドの両側に隣接する第2及び第3配線グリ
ッド上に配置して第2電源修正レイアウト情報を生成す
るサブステップと、前記第1電源開放端と前記第1修正
電源配線とを接続する接続孔を前記層間絶縁膜の所定位
置に形成するための第2接続孔レイアウト情報を生成す
るサブステップとを含み、前記第1修正レイアウト情報
が、前記第1電源修正レイアウト情報、前記第2電源修
正レイアウト情報及び前記第2接続孔レイアウト情報を
含む構成としてもよい。
【0014】又、前記第2ステップは、前記第1電源開
放端の上を配線禁止領域とする配線禁止領域情報を生成
するサブステップと、前記配線禁止領域情報を追加して
前記第2配線層の再レイアウトを実施し、第2電源配線
レイアウト情報を生成するサブステップと、前記配線禁
止領域情報を削除するサブステップとを含み、前記第3
ステップは、前記第1電源開放端を接続すべき電位を第
1電位、前記妨害配線の電位を第2電位として、前記第
1電位のチップレベル電源配線であって、且つ前記第1
電源開放端と最短距離の位置にある修正直近電源配線を
抽出するサブステップと、前記第1電源開放端との重な
り量が前記所定量以上になる重なり部を有する第2引出
配線を前記修正直近電源配線に追加する第2引出配線追
加レイアウト情報を生成するサブステップと、前記第1
電源開放端と前記第2引出配線とを接続する接続孔を前
記層間絶縁膜の所定位置に形成するための第4接続孔レ
イアウト情報を生成するサブステップとを含み、前記第
1修正レイアウト情報が、前記第2引出配線追加レイア
ウト情報及び前記第4接続孔レイアウト情報を含む構成
とすることができる。
【0015】又、前記第4ステップは、前記第2電源開
放端の各々について、前記第2電源開放端と同電位の前
記チップレベル電源配線であって、且つ当該第2電源開
放端と最短距離の位置にある直近電源配線を探索し、該
直近電源配線のレイアウト情報を抽出する第41サブス
テップと、前記第2電源開放端との重なり量が前記所定
量以上になる重なり部を有する第1引出配線を当該第2
電源開放端に対応する前記直近電源配線に追加する第1
引出配線追加レイアウト情報を生成する第42サブステ
ップと、前記第2電源開放端と対応する前記第1引出配
線とを接続する接続孔を形成する第3接続孔レイアウト
情報を生成する第43サブステップとを含み、前記第2
修正レイアウト情報が、前記第1引出配線追加レイアウ
ト情報及び前記第3接続孔レイアウト情報を含む構成と
することができる。
【0016】更に、前記第42サブステップは、前記第
2電源開放端のレイアウト情報、並びに予め定められた
単位引出配線幅及び単位引出配線間間隔に関する情報を
用いて各第2電源開放端毎の単位引出配線本数を決定す
る第1処理と、各前記第2電源開放端について、当該第
2電源開放端との重なり量が前記所定量以上になる重な
り部を有する単位引出配線を前記第1処理で決定された
本数だけ前記当該第2電源開放端に対応する前記直近電
源配線に追加する単位引出配線追加レイアウト情報を生
成する第2処理とを含み、前記第43サブステップは、
各前記第2電源開放端と対応する前記単位引出配線とを
接続する接続孔を形成する第5接続孔レイアウト情報を
生成し、前記第2修正レイアウト情報が、前記第単位引
出配線追加レイアウト情報及び前記第5接続孔レイアウ
ト情報を含む構成とすることができる。
【0017】又、本発明による他のLSIのレイアウト
設計方法は、回路接続情報に基づいて所望の電源配線に
接続するためのマクロ内電源接続端を第1配線層に備え
た機能マクロを含む所定の素子パターンをチップ領域上
の所定位置に配置する第1工程と、前記第1配線層より
も上層に所定の層間絶縁膜を介して形成される第2配線
層を用いて各電位の電源をチップ全体に供給するチップ
レベル電源配線のパターンを設計し、第1電源配線レイ
アウト情報を生成する第2工程と、前記マクロ内電源接
続端の中で、前記層間絶縁膜を介して当該電源開放端を
接続すべき電位と異なる電位の前記チップレベル電源配
線である妨害配線により当該前記電源開放端が所定面積
以上覆われている第1電源開放端の有無を調べる第11
工程と、前記第1電源開放端が有る場合に、全ての前記
第1電源開放端のレイアウト情報を抽出する第12工程
と、前記第1電源開放端の上を配線禁止領域とする配線
禁止領域情報を生成する第13工程と、前記配線禁止領
域情報を追加して前記第2配線層の再レイアウトを実施
し、第2電源配線レイアウト情報を生成する第14工程
と、前記配線禁止領域情報を削除する第15工程と、前
記第1電源開放端が無いことが確認された後で、互いに
同電位の前記マクロ内電源接続端と前記チップレベル電
源配線とが重なり、且つその重なり量が所定量より大き
い同電位電源接続端及び同電位電源配線の有無を調べる
第3工程と、前記同電位電源接続端及び前記同電位電源
配線が有る場合に、各々のレイアウト情報を抽出する第
4工程と、互いに重なっている前記同電位電源接続端と
前記同電位電源配線とを接続する接続孔を前記層間絶縁
膜の所定位置に形成するための第1接続孔レイアウト情
報を生成する第5工程と、いずれの前記チップレベル電
源配線とも接続されていない第2電源開放端の有無を調
べる第16工程と、前記第2電源開放端が有る場合に、
全ての前記第2電源開放端のレイアウト情報を抽出する
第17工程と、前記第2電源開放端のレイアウト情報及
び前記第2電源配線レイアウト情報に基づいて、前記第
2電源開放端を所望の電位の前記チップレベル電源配線
に接続するための修正レイアウト情報を生成する第18
工程と、を含むことを特徴とする。
【0018】このとき、前記第18工程は、前記チップ
レベル電源配線の中で、各前記第2電源開放端と同電位
で且つ当該第2電源開放端と最短距離の位置にある直近
電源配線を探索し、該直近電源配線のレイアウト情報を
抽出する第181ステップと、各前記第2電源開放端に
ついて、当該第2電源開放端との重なり量が前記所定量
以上になる重なり部を有する引出配線を当該第2電源開
放端に対応する前記直近電源配線に追加する引出配線追
加レイアウト情報を生成する第182ステップと、各前
記引出配線と対応する前記第2電源開放端とを接続する
接続孔を形成する第4接続孔レイアウト情報を生成する
第183ステップと、を含む構成とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0020】尚、以下の説明は本発明の特徴部分である
マクロ内電源接続端とチップレベル電源配線との接続方
法のみについて行う。他の素子への電源供給配線や信号
配線のレイアウト設計については、現在一般的に使用さ
れている公知の技術を用いればよいので、それらについ
ての説明は全て省略する。
【0021】図1は、本発明のLSIのレイアウト設計
方法の一実施形態を示す概略フローチャートであり、図
2は図1の第8工程P8の詳細フローチャートである。
又、図3は図2の第2ステップS2と第3ステップS3
の一例の詳細フローチャートであり、図4は図2の第4
ステップS4の一例の詳細フローチャートである。以
下、図1〜4を適宜参照して説明する。
【0022】本実施形態のLSIのレイアウト設計方法
は、回路接続情報に基づいて、所望の電源配線に接続す
るためのマクロ内電源接続端を第1配線層に備えた機能
マクロを含む所定の素子パターンをチップ領域上の所定
位置に配置する第1工程P1と、第1配線層よりも上層
に所定の層間絶縁膜を介して形成される第2配線層を用
いて各電位の電源をチップ全体に供給するチップレベル
電源配線のパターンを設計し、第1電源配線レイアウト
情報を生成する第2工程P2と、互いに同電位のマクロ
内電源接続端とチップレベル電源配線とが重なり、且つ
その重なり量が所定量より大きい同電位電源接続端及び
同電位電源配線の有無を調べる第3工程P3と、同電位
電源接続端及び同電位電源配線が有る場合に、各々のレ
イアウト情報を抽出する第4工程P4と、互いに重なっ
ている同電位電源接続端と同電位電源配線とを接続する
接続孔を層間絶縁膜の所定位置に形成するための第1接
続孔レイアウト情報を生成する第5工程P5と、マクロ
内電源接続端の中で、いずれのチップレベル電源配線と
も接続されていない電源開放端の有無を調べる第6工程
P6と、電源開放端が有る場合に、全ての電源開放端の
レイアウト情報を抽出する第7工程P7と、電源開放端
のレイアウト情報及び第1電源配線レイアウト情報に基
づいて、電源開放端を所望の電位のチップレベル電源配
線に接続するための修正レイアウト情報を生成する第8
工程P8と、を含み構成される。
【0023】又、第8工程P8は、全ての電源開放端
を、層間絶縁膜を介して当該電源開放端を接続すべき電
位と異なる電位のチップレベル電源配線である妨害配線
により当該電源開放端が所定面積以上覆われている第1
電源開放端とその他の第2電源開放端に区分する第1ス
テップS1と、第1電源開放端に対する妨害配線の重な
り解消処理を施す第2ステップS2と、第1電源開放端
を所望の電位のチップレベル電源配線に接続するための
第1修正レイアウト情報を生成する第3ステップS3
と、第2電源開放端を所望の電位のチップレベル電源配
線に接続するための第2修正レイアウト情報を生成する
第4ステップS4と、を含み構成される。
【0024】更に、第2ステップS2は、第1電源開放
端を覆う妨害配線のレイアウト情報を抽出するサブステ
ップS201と、妨害配線パターンを削除するサブステ
ップS202とを含み、第3ステップS3は、第1電源
開放端を接続すべき電位を第1電位、妨害配線の電位を
第2電位として、妨害配線パターンを削除した跡に、当
該第1電源開放端との重なり量が所定量以上の重なり部
を有し且つ電位が第1電位である第1修正電源配線を第
2配線層に設けるための第1電源修正レイアウト情報を
生成するサブステップS301と、第2電位の第2修正
電源配線を第2配線層に追加する第2電源修正レイアウ
ト情報を生成するサブステップS302と、第1電源開
放端と第1修正電源配線とを接続する接続孔を層間絶縁
膜の所定位置に形成するための第2接続孔レイアウト情
報を生成するサブステップS303とを含み、第4ステ
ップS4は、チップレベル電源配線の中で、各第2電源
開放端と同電位で且つ当該第2電源開放端と最短距離の
位置にある直近電源配線を探索し、該直近電源配線のレ
イアウト情報を抽出する第41サブステップS41と、
各第2電源開放端について、当該第2電源開放端との重
なり量が所定量以上になる重なり部を有する第1引出配
線を当該第2電源開放端に対応する直近電源配線に追加
する第1引出配線追加レイアウト情報を生成する第42
サブステップS42と、各引出配線と対応する第2電源
開放端とを接続する接続孔を形成する第4接続孔レイア
ウト情報を生成する第43サブステップS43とを含み
構成されている。
【0025】尚、第8工程P8で生成される修正レイア
ウト情報には、妨害配線パターンの削除情報、第1修正
レイアウト情報及び第2修正レイアウト情報が含まれ
る。又、第1修正レイアウト情報には、第1電源修正レ
イアウト情報,第2電源修正レイアウト情報及び第2接
続孔レイアウト情報が含まれ、第2修正レイアウト情報
には、第1引出配線追加レイアウト情報及び第4接続孔
レイアウト情報が含まれている。
【0026】次に、本実施形態の動作を、図20(a)
に示すような機能マクロ20をチップ1上に搭載するL
SIを例として説明する。尚、以下ではマクロ内電源接
続端が形成される第1配線層を例えば第4層のアルミニ
ウム配線層(以下、単に第4Alとする)とし、チップ
レベル電源配線が形成される第2配線層を第5層のアル
ミニウム配線層(以下、単に第5Alとする)として説
明する。又、チップレベル電源配線は高電位側電源配線
(以下、VDD配線とする)及び低電位側電源配線(以
下、GND配線とする)からなり、マクロ内電源接続端
は高電位側電源接続端(以下、VDD接続端とする)及び
低電位側電源接続端(以下、GND接続端とする)から
なるものとする。又、チップ1の形状は矩形で互いに直
交する第1及び第2の辺の方向を、それぞれX方向及び
Y方向としたとき、チップレベル電源配線は、環状配線
の中にX方向に平行に配置されるものとする。又、図5
〜9は、本実施形態を説明するための主な設計ステップ
におけるチップ1の関連する概略パターンを模式的に示
す平面図である。但し、図6〜9については煩瑣を避け
て分かり易くするため図5の機能マクロ20の領域部の
みを図示している。又、図8では(a)のA部を拡大し
て(b)に示し、図9では(a)のB1,B2部をそれ
ぞれ拡大して(b),(c)に示している。
【0027】まず、第1工程P1で、図示されていない
回路接続情報に基づき機能マクロ20を他の素子パター
ン(図示せず)と共に図5のようにチップ1上の所定の
位置に配置する。
【0028】次に、第2工程P2で、図5のように第5
Alを用いて環状GND配線6、この環状GND配線6
の中にX方向に平行に設けられるGND配線11,1
3,15,17、並びに他の配線層(通常は第2配線層
である第5Alよりも更に上層の配線層)で形成される
環状VDD配線7の中にX方向に平行に設けられるVDD配
線12,14,16,18をチップ1上に配線し、第1
電源配線レイアウト情報を生成する。尚、環状GND配
線6及び環状VDD配線7については、これらに限定され
るものでなく、双方を第5Al或いは他の配線層で形成
してもよい。
【0029】次に、第3工程P3で、第2工程P2で配
線されたチップレベル電源配線において、互いに同電位
なチップレベル電源配線とマクロ内電源接続端とが重な
り部を有し、且つその重なり量が所定量より大きい同電
位電源配線と同電位電源接続端の有無を調べ、該当する
同電位電源配線と同電位電源接続端が有る場合は、第4
工程P4で全ての同電位電源配線と同電位電源接続端の
レイアウト情報を抽出する。尚、重なり部の所定量は、
例えば重なり部に同電位電源配線と同電位電源接続端を
接続する接続孔を形成する領域を確保できるように定め
ておけばよい。例えば図5の例では、第5AlのVDD配
線12と機能マクロのVDD接続端21とを、それぞれ同
電位電源配線と同電位電源接続端として抽出する(図
5)。
【0030】次に、第5工程P5で、第5AlのVDD配
線12と機能マクロのVDD接続端21との重なり部の層
間絶縁膜(図示せず)に、これらを接続する接続孔51
を形成するための第1接続孔レイアウト情報を生成する
(図6)。
【0031】次に、第6工程P6で、いずれのチップレ
ベル電源配線とも接続されていないマクロ内電源接続端
である電源開放端の有無を調べる。そして、電源開放端
が有る場合は、第7工程P7で全ての電源開放端のレイ
アウト情報を抽出する。チップ1の場合は、GND接続
端22,24,及びVDD接続端23が電源開放端となっ
ており、これらのレイアウト情報が抽出される(図
6)。
【0032】次に、第8工程P8で、これらの電源開放
端のレイアウト情報及び第1電源配線レイアウト情報を
用いて、各電源開放端を所望の電位のチップレベル電源
配線に接続する修正レイアウト情報を生成する。具体的
には、第1ステップS1で全ての電源開放端を、層間絶
縁膜を介して当該電源開放端を接続すべき電位と異なる
電位のチップレベル電源配線である妨害配線により当該
電源開放端が所定面積以上覆われている第1電源開放端
とその他の第2電源開放端に区分する。チップ1では、
GND接続端22がVDD配線14に覆われた第1電源開
放端であり、VDD接続端23及びGND接続端24が第
2電源開放端である(図6)。
【0033】次に、第2ステップでGND接続端22の
重なり解消処理を施す。具体的には、サブステップS2
01で、GND接続端22を覆う妨害配線であるVDD配
線14のレイアウト情報を抽出し、サブステップS20
2で、VDD配線14のパターンを削除する(図7)。
【0034】次に、第3ステップS3で、GND接続端
22をGND電位のチップレベル電源配線に接続するた
めの第1修正レイアウト情報を生成する。具体的には、
サブステップS301で、VDD配線14のパターンを削
除した跡に、GND接続端22との重なり量が所定量以
上の重なり部を有し且つ電位がGND電位であるGND
配線61を第1修正電源配線として第5Alに設けるた
めの第1電源修正レイアウト情報を生成する。次に、サ
ブステップS302でVDD電位のVDD配線63,64を
第2修正電源配線として第5Alに設けるための第2電
源修正レイアウト情報を生成し、サブステップS303
で、GND接続端22とGND配線61とを接続する接
続孔52を層間絶縁膜の所定位置に形成するための第2
接続孔レイアウト情報を生成する(図8)。尚、VDD配
線63,64は、GND配線61をY方向から挟む位置
に配置する。第1修正レイアウト情報には、前述した、
第1電源修正レイアウト情報、第2電源修正レイアウト
情報、及び第2接続孔レイアウト情報が含まれる。
【0035】次に、第4ステップS4で、第2電源開放
端を所望の電位のチップレベル電源配線に接続するため
の第2修正レイアウト情報を生成する。詳細には、まず
第41サブステップS41において、チップ1の第2電
源開放端であるVDD接続端23及びGND接続端24に
ついて、VDD配線16及びGND配線17をそれぞれの
直近電源配線として探索し、これらのレイアウト情報を
抽出する。次に第42サブステップS42で、VDD接続
端23との重なり量が所定量以上になる重なり部を有し
且つこのVDD接続端23に対応する直近電源配線である
VDD配線16と接続する第1引出配線81、及びGND
接続端24との重なり量が所定量以上になる重なり部を
有し且つこのGND接続端24に対応する直近電源配線
であるGND配線17と接続する第1引出配線82の第
1引出配線追加レイアウト情報を生成する。次に、第4
3サブステップS43で、第1引出配線81とVDD接続
端23とを接続する接続孔53、及び第1引出配線82
とGND接続端24とを接続する接続孔54を含む接続
孔を形成する第3接続孔レイアウト情報を生成する(図
9)。第2修正レイアウト情報には、前述した第1引出
配線追加レイアウト情報及び第3接続孔レイアウト情報
が含まれる。
【0036】又、第8工程P8における修正レイアウト
情報には、妨害配線であるVDD配線14のレイアウト情
報の削除情報、第1修正レイアウト情報及び第2修正レ
イアウト情報を含まれる。
【0037】尚、上記実施形態では、重なり解消処理
を、GND接続端22の上をVDD配線14が覆い妨害配
線となった例について説明したが、VDD接続端の上をG
ND配線が覆った場合についても、同様にして重なり解
消処理を施すことができることは明らかであり、詳細な
説明は省略する。
【0038】以上説明した通り、本実施形態のレイアウ
ト設計方法により、機能マクロの電源接続構造にとらわ
れること無く、チップ上に機能マクロを90度回転させ
て配置しても、機能マクロの電源接続端を全て所望のチ
ップレベル電源配線に接続することができるので、十分
な電源供給が可能となる。
【0039】従って、機能マクロの電源接続構造に例え
ば図22のような特別な構造を用いる必要がないので機
能マクロ内の配線性を低下させることがなく、機能マク
ロのサイズの増大を抑制できる。
【0040】更に、本実施形態のレイアウト設計方法に
よれば、機能マクロの電源接続構造とチップの電源配線
構造とを独立に決定しても、各マクロ内電源接続端を全
て所望のチップレベル電源配線に接続できるので、機能
マクロの電源接続構造に対する設計自由度が高まり、機
能マクロの消費電力に応じた最適な電源接続構造を採用
することができる。すなわち、機能マクロの消費電力が
小さければ、マクロ内電源接続端のサイズを小さくした
り、数を減らしたりすることができるので、機能マクロ
内の配線性が向上する。
【0041】次に、図2に示す第8工程P8の第2ステ
ップS2と第3ステップS3の第1変形例について説明
する。図10は、第2ステップS2と第3ステップS3
の第1変形例の詳細フローチャートである。CAD(Co
mputer Aided Design )装置による自動レイアウト設計
では、通常各パターンがチップ領域上に仮想的に所定の
ピッチで設定されるグリッド(格子)上に配置される。
この第1変形例は、少なくともチップレベル電源配線が
配線グリッド上に配置されている場合を想定している。
図10を参照すると、この第1変形例の第2ステップS
2は、第1電源開放端を覆う前記妨害配線のレイアウト
情報を抽出するサブステップS211と、妨害配線パタ
ーンが配置されている第1配線グリッドを抽出するサブ
ステップS212と、妨害配線パターンを削除するサブ
ステップS213とを含み、第3ステップS3は、第1
電源開放端を接続すべき電位を第1電位、妨害配線の電
位を第2電位として、電位が前記第1電位で且つ第1電
源開放端との重なり量が所定量以上である重なり部を有
する第1修正電源配線のパターンを第1配線グリッド上
に配置して第1電源修正レイアウト情報を生成するサブ
ステップ311と、第2電位の第2修正電源配線のパタ
ーンを、第1配線グリッドの両側に隣接する第2及び第
3配線グリッド上に配置して第2電源修正レイアウト情
報を生成するサブステップ312と、第1電源開放端と
第1修正電源配線とを接続する接続孔を前記層間絶縁膜
の所定位置に形成するための第2接続孔レイアウト情報
を生成するサブステップ313とを含み構成されてい
る。
【0042】この第1変形例の動作は、チップ1を例に
すると、まずサブステップS211で、サブステップ2
01と同様、GND接続端22を覆う妨害配線であるV
DD配線14のレイアウト情報を抽出する。次に、サブス
テップS212で、VDD配線14のパターンが配置され
ているX方向の第1グリッド71を抽出し、サブステッ
プS213で、VDD配線14のパターンを削除する(図
7)。
【0043】次に、サブステップ311で、GND電位
の第1修正電源配線であるGND配線61のパターンを
第1グリッド71上に配置して第1電源修正レイアウト
情報を生成する。次に、サブステップ312で、VDD電
位の第2修正電源配線であるVDD配線63,64のパタ
ーンを、第1グリッド71の両側に隣接する第2グリッ
ド72及び第3グリッド73上に配置して第2電源修正
レイアウト情報を生成する。次に、サブステップ313
で、GND接続端22とGND配線61とを接続する接
続孔52を層間絶縁膜の所定位置に形成するための第2
接続孔レイアウト情報を生成する(図8)。
【0044】次に、図2に示す第8工程P8の第2ステ
ップS2と第3ステップS3の第2変形例について説明
する。図11は、第2ステップS2と第3ステップS3
の第2変形例の詳細フローチャートである。図11を参
照すると、この第2変形例の第2ステップS2は、第1
電源開放端の上を配線禁止領域とする配線禁止領域情報
を生成するサブステップS221と、配線禁止領域情報
を追加して第2配線層の再レイアウトを実施し、第2電
源配線レイアウト情報を生成するサブステップS222
と、配線禁止領域情報を削除するサブステップS223
とを含み、第3ステップは、第1電源開放端を接続すべ
き電位を第1電位、妨害配線の電位を第2電位として、
第1電位のチップレベル電源配線であって、且つ第1電
源開放端と最短距離の位置にある修正直近電源配線を第
2電源配線レイアウト情報から抽出するサブステップS
321と、第1電源開放端との重なり量が所定量以上に
なる重なり部を有する第2引出配線を修正直近電源配線
に追加する第2引出配線追加レイアウト情報を生成する
サブステップS322と、第1電源開放端と第2引出配
線とを接続する接続孔を層間絶縁膜の所定位置に形成す
るための第4接続孔レイアウト情報を生成するサブステ
ップS323とを含み構成されている。
【0045】次に、この第2変形例の動作を説明する。
第2変形例の動作の説明は、図20(b)に示すような
機能マクロ40をチップ5上に搭載するLSIを例とし
て説明する。尚、機能マクロ40についても、マクロ内
電源接続端が形成される第1配線層を第4Alとし、チ
ップレベル電源配線が形成される第2配線層を第5Al
として説明する。又、チップレベル電源配線はVDD配線
及びGND配線からなり、マクロ内電源接続端はVDD接
続端42,44及びGND接続端41,43からなるも
のとする。又、チップ5の形状は矩形で互いに直交する
第1及び第2の辺の方向を、それぞれX方向及びY方向
としたとき、チップレベル電源配線は、環状配線の中に
X方向に平行に配置されるものとする。図12〜14は
第2変形例の動作を説明するための主な設計ステップに
おけるチップ5の関連する概略パターンを模式的に示す
平面図である。但し、図13,14については煩瑣を避
けて分かり易くするため、図12の機能マクロ40の領
域部のみを図示している。又、図14では、(a)のC
1,C2,C3部をそれぞれ拡大して(b),(c),
(d)に示している。
【0046】チップ5の例においても、第1工程P1〜
第7工程P7、第8工程P8の第1ステップS1及び第
4ステップS4については、上記実施形態のチップ1と
同様に処理できるので、その部分の説明は省略し、第2
ステップS2及び第3ステップS3についてのみ説明す
る。尚、チップ5の例では、GND配線34,VDD接続
端42,並びにGND接続端43及びVDD接続端44
が、それぞれ妨害配線,妨害配線に覆われた第1電源開
放端,並びに第2電源開放端となっている。
【0047】図11〜図14を参照すると、まずサブス
テップS221で、妨害配線であるGND配線34に覆
われたVDD接続端42の上を配線禁止領域とする第1配
線禁止情報を生成する。次に、サブステップS222
で、第1配線禁止情報を追加して第5Alの再レイアウ
トを実施し、第2電源配線レイアウト情報を生成し、サ
ブステップS223で、第1配線禁止情報を削除する
(図12,13)。尚、サブステップS222における
再レイアウト時に、妨害配線であるGND配線34以外
のVDD配線31,33,35,37及びGND配線3
2,36,38のパターン及び位置に関する第1電源配
線レイアウト情報に含まれる内容を保持するようにして
おけば、第2電源配線レイアウト情報は、第1電源配線
レイアウト情報からGND配線34のレイアウト情報が
削除されると共にGND配線34を配線グリッドに合わ
せてVDD接続端42を覆わない位置まで移動させた例え
ばGND配線34aのレイアウト情報が追加されたもの
となる。
【0048】次に、サブステップ321で、VDD接続端
42に対応する修正直近電源配線として第2電源配線レ
イアウト情報の中からVDD配線33のレイアウト情報を
抽出し、サブステップ322で、VDD接続端42との重
なり量が所定量以上になる重なり部を有する第2引出配
線85をVDD接続端42に対応する修正直近電源配線で
あるVDD配線33に追加する第2引出配線追加レイアウ
ト情報を生成する(図14)。次に、サブステップ32
3で、VDD接続端42と第2引出配線85とを接続する
接続孔57を層間絶縁膜の所定位置に形成するための第
4接続孔レイアウト情報を生成する(図14)。
【0049】尚、チップ5の例でも、第4ステップS4
は上記実施形態の場合と全く同様にして次のように処理
される。まず、それぞれの直近電源配線であるGND配
線36とVDD配線37のレイアウト情報を抽出した後、
GND接続端43との重なり量が所定量以上になる重な
り部を有する第1引出配線83及びVDD接続端44との
重なり量が所定量以上になる重なり部を有する第1引出
配線84を、GND配線36及びVDD配線47にそれぞ
れ追加するための第1引出配線追加レイアウト情報を生
成し、次に、第1引出配線83とGND接続端43とを
接続する接続孔56、及び第1引出配線84とVDD接続
端44とを接続する接続孔55を形成する第3接続孔レ
イアウト情報を生成する(図14)。
【0050】上述の通り、図2に示す第8工程P8の第
2ステップS2と第3ステップS3の変形例において
も、上記実施形態と同様に全てのマクロ内電源接続端を
所望のチップレベル電源配線に接続することができる。
【0051】次に、図2に示す第8工程P8の第4ステ
ップS4の変形例について説明する。より具体的には、
図4の第42サブステップS42及び第43サブステッ
プS43を変形したもので、直近電源配線から所定の幅
の単位引出配線を櫛歯状に追加形成するものである。図
15は、第42サブステップS42及び第43サブステ
ップS43の変形例の詳細フローチャートである。図1
5を参照すると、変形例の第42サブステップS42
は、第2電源開放端のレイアウト情報、並びに当該機能
マクロの消費電力に応じて定められた単位引出配線幅及
び単位引出配線間間隔情報に基づいて単位引出配線本数
を決定する第1処理S421と、各第2電源開放端につ
いて、当該第2電源開放端に対応する直近電源配線に、
第2電源開放端と所定の重なり量の重なり部を有する単
位引出配線を、第1処理S421で決定された本数だけ
追加するための単位引出配線追加レイアウト情報を生成
する第2処理S422とを含んで構成され、第43サブ
ステップS43では第2電源開放端と単位引出配線とを
接続する接続孔を形成するための第5接続孔レイアウト
情報を生成する。
【0052】次に第4ステップS4の変形例の動作につ
いて説明する。図16は、単位引出配線幅及び単位引出
配線間間隔を例えばそれぞれh及びgとして、チップ1
で第2電源開放端となっていたVDD接続端23及びGN
D接続端24を、それぞれに対応する直近電源配線に接
続する際にこの変形例を適用したときの機能マクロ20
部分の模式的な平面図で、(a)は機能マクロ20の領
域全体を示す全体平面図、(b),(c)はそれぞれ
(a)のD1部,D2部の拡大平面図である。尚、第1
工程P1〜第7工程P7、第8工程P8の第1ステップ
S1〜第3ステップS3については上記実施形態と同じ
であるので説明は省略する。
【0053】図4,図15,図16を参照すると、まず
第41サブステップS41で、VDD接続端23及びGN
D接続端24のレイアウト情報を抽出する。次に、第4
2サブステップS42の第1処理S421で、VDD接続
端23及びGND接続端24のレイアウト情報、並びに
機能マクロ20の消費電力に応じて定められた単位引出
配線幅h及び単位引出配線間間隔gに基づいて単位引出
配線本数をそれぞれ4本と定める。次に、第2処理S4
22で、VDD配線16に幅hの単位引出配線87を間隔
gで4本、又GND配線17に幅hの単位引出配線88
を間隔gで4本、それぞれ追加するための単位引出配線
追加レイアウト情報を生成する。次に、第43サブステ
ップS43で、VDD接続端23と単位引出配線87を接
続する接続孔58及びGND接続端24と単位引出配線
88を接続する接続孔59をそれぞれの重なり部の層間
絶縁膜に形成するための第5接続孔レイアウト情報を生
成する。このように、第2電源開放端と所望のチップレ
ベル電源配線との接続に、第4ステップS4の変形例を
適用することにより、機能マクロの消費電力に応じた必
要最小限の本数の単位引出配線で、各第2電源開放端を
所望のチップレベル電源配線に接続可能となるので、配
線効率が向上する。又、マクロ内電源接続端と対応する
電位のチップレベル電源配線とが交錯するような場合に
も、チップレベル電源配線を変更することなく容易に接
続することができる。具体的には、例えばチップ1の機
能マクロ20が、図17の機能マクロ20aのように互
いに近接したVDD接続端25とGND接続端26を更に
備えていた場合、VDD配線18とGND配線17がそれ
ぞれの直近電源配線となる。このため、これらの接続端
を対応する直近電源配線と接続するために第1引出配線
81,82のような引出配線を用いると、どちらか一方
が接続できなくなる。しかし、上述した第4ステップS
4の変形例を適用すれば、図17に示すとおりVDD接続
端25とVDD配線18の接続には複数の単位引出配線8
7を、又、GND接続端26とGND配線17の接続に
は複数の単位引出配線88をそれぞれ設けることがで
き、更にVDD配線18と単位引出配線87を接続孔58
により、又GND配線17と単位引出配線88を接続孔
59によりそれぞれ接続できる。
【0054】以上説明したように、本発明のLSIのレ
イアウト設計方法によれば、機能マクロをチップ上へ回
転配置しても、全てのマクロ内電源接続端を所望のチッ
プレベル電源配線に接続することができるので、機能マ
クロを含むレイアウト設計の自由度が増すという効果が
得られる。しかも、このときマクロ内電源接続端の構
造、サイズ、間隔等は、機能マクロの消費電力に応じて
定めることが可能であり、機能マクロのサイズの増大を
抑制することができるという効果も得られる。
【0055】尚、本発明は上記実施形態の説明に限定さ
れるものでなく、その要旨の範囲内で種々変更が可能で
ある。
【0056】例えば、上記実施形態の説明においては、
第2工程P2の後で同電位電源接続端と同電位チップレ
ベル電源配線の有無を確認し、ある場合にはそれらの接
続処理を施した後で、電源開放端の接続処理を行ってい
たが、第1電源開放端の有無の確認と、第1電源開放端
が有る場合にその重なり解消処理を先に行い、その後で
全てのマクロ内電源接続端とチップレベル電源配線との
接続処理を行うようにしてもよい。図18は、第1電源
開放端の重なり解消処理を先に行う場合の一例のフロー
チャートであり、図19は図18の第18工程P18の
詳細フローチャートである。尚、図18,19のフロー
チャートの個々の工程或いはステップの処理内容は、上
記実施形態の説明の中に含まれているので、詳細な説明
は省略する。このように第1電源開放端の重なり解消処
理を先に施すことで、チップレベル電源配線の再レイア
ウトを行う際の自由度が増すというメリットが得られ
る。
【0057】又、複数の単位引出配線をチップレベル電
源配線に追加してマクロ内電源接続端と接続する方法
は、第2電源開放端を例として説明したが、チップ5に
搭載した機能マクロ40のVDD接続端42のように、第
1電源開放端の重なり解消処理の結果が第2電源開放端
と同じ状態になっていれば(図13)、第1電源開放端
であったVDD接続端42に対しても適用できることは明
らかである。
【0058】又、上記実施形態では、マクロ内電源接続
端を形成する第1配線層及びチップレベル電源配線を形
成する第2配線層を、それぞれ第4層目及び第5層目の
配線層で形成した例で説明したが、これらもチップの規
模、構成、製造技術等に応じて適宜変更できることは明
らかである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のLSIの
レイアウト設計方法によれば、機能マクロのマクロ内電
源接続構造に関わらず、機能マクロを回転配置してもマ
クロ内電源接続端を所望のチップレベル電源配線に接続
でき、LSIのレイアウト設計の自由度を増すことがで
きるという効果が得られる。
【0060】又、マクロ内電源接続端の構造、サイズ、
間隔等は、機能マクロの消費電力に応じて定めることが
可能であり、機能マクロのサイズの増大を抑制すること
ができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLSIのレイアウト設計方法の一実施
形態を説明する概略フローチャートである。
【図2】図1の第8工程の詳細フローチャートである。
【図3】図2の第2ステップと第3ステップの一例の詳
細フローチャートである。
【図4】図2の第4ステップの一例の詳細フローチャー
トである。
【図5】本発明のLSIのレイアウト設計方法の一実施
形態を説明するための主な設計ステップにおけるチップ
の関連する概略パターンを模式的に示す平面図である。
【図6】本発明のLSIのレイアウト設計方法の一実施
形態を説明するための主な設計ステップにおけるチップ
の関連する概略パターンを模式的に示す平面図である。
【図7】本発明のLSIのレイアウト設計方法の一実施
形態を説明するための主な設計ステップにおけるチップ
の関連する概略パターンを模式的に示す平面図である。
【図8】本発明のLSIのレイアウト設計方法の一実施
形態を説明するための主な設計ステップにおけるチップ
の関連する概略パターンを模式的に示す平面図であり、
(b)は(a)のA部の拡大平面図である。
【図9】本発明のLSIのレイアウト設計方法の一実施
形態を説明するための主な設計ステップにおけるチップ
の関連する概略パターンを模式的に示す平面図であり、
(b),(c)はそれぞれ(a)のB1,B2部の拡大
平面図である。
【図10】図2における第8工程の第2ステップと第3
ステップの第1変形例の詳細フローチャートである。
【図11】図2における第8工程の第2ステップと第3
ステップの第2変形例の詳細フローチャートである。
【図12】図2における第8工程の第2ステップと第3
ステップの第2変形例の動作を説明するための主な設計
ステップにおけるチップ5の関連する概略パターンを模
式的に示す平面図である。
【図13】図2における第8工程の第2ステップと第3
ステップの第2変形例の動作を説明するための主な設計
ステップにおけるチップ5の関連する概略パターンを模
式的に示す平面図である。
【図14】図2における第8工程の第2ステップと第3
ステップの第2変形例の動作を説明するための主な設計
ステップにおけるチップの関連する概略パターンを模式
的に示す平面図であり、(b),(c),(d)はそれ
ぞれ(a)のC1,C2,C3部の拡大平面図である。
【図15】図4の第42サブステップ及び第43サブス
テップの変形例の詳細フローチャートである。
【図16】第4ステップの変形例の動作を説明するため
の機能マクロ部分の関連するパターンの模式的な平面図
で、(a)は機能マクロの領域全体を示す全体平面図、
(b),(c)はそれぞれ(a)のD1部,D2部の拡
大平面図である。
【図17】第4ステップの変形例の動作を説明するため
の他の機能マクロ部分の関連するパターンの模式的な平
面図である。
【図18】第1電源開放端の重なり解消処理を先に行う
場合の一例のフローチャートである。
【図19】図18の第18工程の詳細フローチャートで
ある。
【図20】一般的な機能マクロの電源接続構造の例を示
した図である。
【図21】図20の機能マクロをチップ上に90度回転
させて配置したときの図である。
【図22】特開2001−338982号公報に開示さ
れた機能マクロ内部の電源接続構造を示す図である。
【図23】図22の機能マクロをチップ上に正立して配
置したときの図である。
【図24】図22の機能マクロをチップ上に90度回転
させて配置したときの図である。
【図25】従来のLSIの電源配線方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図26】図22のマクロ内電源接続端とチップレベル
電源配線の関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1,5 チップ 6 環状GND配線 7 環状VDD配線 11,13,15,17,32,34,36,38,6
1 GND配線 12,14,16,18,31,33,35,37,6
3,64 VDD配線 20,20a,40 機能マクロ 21,23,25,42,44 VDD接続端 22,24,26,41,43 GND接続端 51,52,53,54,55,56,57,58,5
9 接続孔 71 第1グリッド 72 第2グリッド 73 第3グリッド 81,82,83,84 第1引出配線 85 第2引出配線 87,88 単位引出配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 5F038 CA03 CA17 CD02 CD15 EZ20 5F064 EE02 EE03 EE17 EE19 EE27 EE52 HH06 HH12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の電源配線に接続するためのマクロ
    内電源接続端を第1配線層に備えた機能マクロを搭載す
    る半導体集積回路のレイアウト設計方法であって、回路
    接続情報に基づいて、前記機能マクロを含む所定の素子
    パターンをチップ領域上の所定位置に配置する第1工程
    と、前記第1配線層よりも上層に所定の層間絶縁膜を介
    して形成される第2配線層を用いて各電位の電源をチッ
    プ全体に供給するチップレベル電源配線のパターンを設
    計し、第1電源配線レイアウト情報を生成する第2工程
    と、互いに同電位の前記マクロ内電源接続端と前記チッ
    プレベル電源配線とが重なり、且つその重なり量が所定
    量より大きい同電位電源接続端及び同電位電源配線の有
    無を調べる第3工程と、前記同電位電源接続端及び前記
    同電位電源配線が有る場合に、各々のレイアウト情報を
    抽出する第4工程と、互いに重なっている前記同電位電
    源接続端と前記同電位電源配線とを接続する接続孔を前
    記層間絶縁膜の所定位置に形成するための第1接続孔レ
    イアウト情報を生成する第5工程と、前記マクロ内電源
    接続端の中で、いずれの前記チップレベル電源配線とも
    接続されていない電源開放端の有無を調べる第6工程
    と、前記電源開放端が有る場合に、全ての前記電源開放
    端のレイアウト情報を抽出する第7工程と、前記電源開
    放端のレイアウト情報及び前記第1電源配線レイアウト
    情報に基づいて、前記電源開放端を所望の電位の前記チ
    ップレベル電源配線に接続するための修正レイアウト情
    報を生成する第8工程と、を含むことを特徴とする半導
    体集積回路のレイアウト設計方法。
  2. 【請求項2】 前記第8工程は、全ての前記電源開放端
    を、前記層間絶縁膜を介して当該電源開放端を接続すべ
    き電位と異なる電位の前記チップレベル電源配線である
    妨害配線により当該前記電源開放端が所定面積以上覆わ
    れている第1電源開放端とその他の第2電源開放端に区
    分する第1ステップと、前記第1電源開放端に対する前
    記妨害配線の重なり解消処理を施す第2ステップと、前
    記第1電源開放端を所望の電位の前記チップレベル電源
    配線に接続するための第1修正レイアウト情報を生成す
    る第3ステップと、前記第2電源開放端を所望の電位の
    前記チップレベル電源配線に接続するための第2修正レ
    イアウト情報を生成する第4ステップと、を含む請求項
    1記載の半導体集積回路のレイアウト設計方法。
  3. 【請求項3】 前記第2ステップは、前記第1電源開放
    端を覆う前記妨害配線のレイアウト情報を抽出するサブ
    ステップと、前記妨害配線パターンを削除するサブステ
    ップとを含み、前記第3ステップは、前記第1電源開放
    端を接続すべき電位を第1電位、前記妨害配線の電位を
    第2電位として、前記妨害配線パターンを削除した跡
    に、当該前記第1電源開放端との重なり量が前記所定量
    以上の重なり部を有し且つ電位が前記第1電位である第
    1修正電源配線を前記第2配線層に設けるための第1電
    源修正レイアウト情報を生成するサブステップと、前記
    第2電位の第2修正電源配線及び第3修正電源配線を前
    記第2配線層に追加する第2電源修正レイアウト情報を
    生成するサブステップと、前記第1電源開放端と前記第
    1修正電源配線とを接続する接続孔を前記層間絶縁膜の
    所定位置に形成するための第2接続孔レイアウト情報を
    生成するサブステップとを含み、前記第1修正レイアウ
    ト情報が、前記第1電源修正レイアウト情報、前記第2
    電源修正レイアウト情報、及び前記第2接続孔レイアウ
    ト情報を含む請求項2記載の半導体集積回路のレイアウ
    ト設計方法。
  4. 【請求項4】 前記第2修正電源配線と前記第3修正電
    源配線とが前記第1修正電源配線を挟む位置に設けられ
    た請求項3記載の半導体集積回路のレイアウト設計方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第2ステップは、前記第1電源開放
    端を覆う前記妨害配線のレイアウト情報を抽出するサブ
    ステップと、前記妨害配線パターンが配置されている第
    1配線グリッドを抽出するサブステップと、前記妨害配
    線パターンを削除するサブステップとを含み、前記第3
    ステップは、前記第1電源開放端を接続すべき電位を第
    1電位、前記妨害配線の電位を第2電位として、電位が
    前記第1電位で且つ前記第1電源開放端との重なり量が
    前記所定量以上である重なり部を有する第1修正電源配
    線のパターンを前記第1配線グリッド上に配置して第1
    電源修正レイアウト情報を生成するサブステップと、前
    記第2電位の第2修正電源配線のパターンを、前記第1
    配線グリッドの両側に隣接する第2及び第3配線グリッ
    ド上に配置して第2電源修正レイアウト情報を生成する
    サブステップと、前記第1電源開放端と前記第1修正電
    源配線とを接続する接続孔を前記層間絶縁膜の所定位置
    に形成するための第2接続孔レイアウト情報を生成する
    サブステップとを含み、前記第1修正レイアウト情報
    が、前記第1電源修正レイアウト情報、前記第2電源修
    正レイアウト情報及び前記第2接続孔レイアウト情報を
    含む請求項2記載の半導体集積回路のレイアウト設計方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第2ステップは、前記第1電源開放
    端の上を配線禁止領域とする配線禁止領域情報を生成す
    るサブステップと、前記配線禁止領域情報を追加して前
    記第2配線層の再レイアウトを実施し、第2電源配線レ
    イアウト情報を生成するサブステップと、前記配線禁止
    領域情報を削除するサブステップとを含み、前記第3ス
    テップは、前記第1電源開放端を接続すべき電位を第1
    電位、前記妨害配線の電位を第2電位として、前記第1
    電位のチップレベル電源配線であって、且つ前記第1電
    源開放端と最短距離の位置にある修正直近電源配線を抽
    出するサブステップと、前記第1電源開放端との重なり
    量が前記所定量以上になる重なり部を有する第2引出配
    線を前記修正直近電源配線に追加する第2引出配線追加
    レイアウト情報を生成するサブステップと、前記第1電
    源開放端と前記第2引出配線とを接続する接続孔を前記
    層間絶縁膜の所定位置に形成するための第4接続孔レイ
    アウト情報を生成するサブステップとを含み、前記第1
    修正レイアウト情報が、前記第2引出配線追加レイアウ
    ト情報及び前記第4接続孔レイアウト情報を含む請求項
    2記載の半導体集積回路のレイアウト設計方法。
  7. 【請求項7】 前記第4ステップは、前記第2電源開放
    端の各々について、前記第2電源開放端と同電位の前記
    チップレベル電源配線であって、且つ当該第2電源開放
    端と最短距離の位置にある直近電源配線を探索し、該直
    近電源配線のレイアウト情報を抽出する第41サブステ
    ップと、前記第2電源開放端との重なり量が前記所定量
    以上になる重なり部を有する第1引出配線を当該第2電
    源開放端に対応する前記直近電源配線に追加する第1引
    出配線追加レイアウト情報を生成する第42サブステッ
    プと、各前記第2電源開放端と対応する前記第1引出配
    線とを接続する接続孔を形成する第3接続孔レイアウト
    情報を生成する第43サブステップとを含み、前記第2
    修正レイアウト情報が、前記第1引出配線追加レイアウ
    ト情報及び前記第3接続孔レイアウト情報を含む請求項
    2乃至6いずれか1項に記載の半導体集積回路のレイア
    ウト設計方法。
  8. 【請求項8】 前記第42サブステップは、前記第2電
    源開放端のレイアウト情報、並びに予め定められた単位
    引出配線幅及び単位引出配線間間隔に関する情報を用い
    て各第2電源開放端毎の単位引出配線本数を決定する第
    1処理と、各前記第2電源開放端について、前記第2電
    源開放端との重なり量が前記所定量以上になる重なり部
    を有する単位引出配線を前記第1処理で決定された本数
    だけ当該第2電源開放端に対応する前記直近電源配線に
    追加する単位引出配線追加レイアウト情報を生成する第
    2処理とを含み、前記第43サブステップは、各前記第
    2電源開放端と対応する前記単位引出配線とを接続する
    接続孔を形成する第5接続孔レイアウト情報を生成し、
    前記第2修正レイアウト情報が、前記第単位引出配線追
    加レイアウト情報及び前記第5接続孔レイアウト情報を
    含む請求項7記載の半導体集積回路のレイアウト設計方
    法。
  9. 【請求項9】 所望の電源配線に接続するためのマクロ
    内電源接続端を第1配線層に備えた機能マクロを搭載す
    る半導体集積回路のレイアウト設計方法であって、回路
    接続情報に基づいて、前記機能マクロを含む所定の素子
    パターンをチップ領域上の所定位置に配置する第1工程
    と、前記第1配線層よりも上層に所定の層間絶縁膜を介
    して形成される第2配線層を用いて各電位の電源をチッ
    プ全体に供給するチップレベル電源配線のパターンを設
    計し、第1電源配線レイアウト情報を生成する第2工程
    と、前記マクロ内電源接続端の中で、前記層間絶縁膜を
    介して当該電源開放端を接続すべき電位と異なる電位の
    前記チップレベル電源配線である妨害配線により当該前
    記電源開放端が所定面積以上覆われている第1電源開放
    端の有無を調べる第11工程と、前記第1電源開放端が
    有る場合に、全ての前記第1電源開放端のレイアウト情
    報を抽出する第12工程と、前記第1電源開放端の上を
    配線禁止領域とする配線禁止領域情報を生成する第13
    工程と、前記配線禁止領域情報を追加して前記第2配線
    層の再レイアウトを実施し、第2電源配線レイアウト情
    報を生成する第14工程と、前記配線禁止領域情報を削
    除する第15工程と、前記第1電源開放端が無いことが
    確認された後で、互いに同電位の前記マクロ内電源接続
    端と前記チップレベル電源配線とが重なり、且つその重
    なり量が所定量より大きい同電位電源接続端及び同電位
    電源配線の有無を調べる第3工程と、前記同電位電源接
    続端及び前記同電位電源配線が有る場合に、各々のレイ
    アウト情報を抽出する第4工程と、互いに重なっている
    前記同電位電源接続端と前記同電位電源配線とを接続す
    る接続孔を前記層間絶縁膜の所定位置に形成するための
    第1接続孔レイアウト情報を生成する第5工程と、いず
    れの前記チップレベル電源配線とも接続されていない第
    2電源開放端の有無を調べる第16工程と、前記第2電
    源開放端が有る場合に、全ての前記第2電源開放端のレ
    イアウト情報を抽出する第17工程と、前記第2電源開
    放端のレイアウト情報及び前記第2電源配線レイアウト
    情報に基づいて、前記第2電源開放端を所望の電位の前
    記チップレベル電源配線に接続するための修正レイアウ
    ト情報を生成する第18工程と、を含むことを特徴とす
    る半導体集積回路のレイアウト設計方法。
  10. 【請求項10】 前記第18工程は、前記チップレベル
    電源配線の中で、各前記第2電源開放端と同電位で且つ
    当該第2電源開放端と最短距離の位置にある直近電源配
    線を探索し、該直近電源配線のレイアウト情報を抽出す
    る第181ステップと、各前記第2電源開放端につい
    て、当該第2電源開放端との重なり量が前記所定量以上
    になる重なり部を有する引出配線を当該第2電源開放端
    に対応する前記直近電源配線に追加する引出配線追加レ
    イアウト情報を生成する第182ステップと、各前記引
    出配線と対応する前記第2電源開放端とを接続する接続
    孔を形成する第4接続孔レイアウト情報を生成する第1
    83ステップと、を含む請求項9に記載の半導体集積回
    路のレイアウト設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007103579A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Ricoh Co Ltd 半導体集積回路装置、並びに半導体集積回路装置における電源及びグランド配線レイアウト方法

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