JP2002024310A - マクロ作成方法、レイアウト方法、半導体装置及び記録媒体 - Google Patents

マクロ作成方法、レイアウト方法、半導体装置及び記録媒体

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JP2002024310A
JP2002024310A JP2000207892A JP2000207892A JP2002024310A JP 2002024310 A JP2002024310 A JP 2002024310A JP 2000207892 A JP2000207892 A JP 2000207892A JP 2000207892 A JP2000207892 A JP 2000207892A JP 2002024310 A JP2002024310 A JP 2002024310A
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JP2000207892A
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English (en)
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Takushi Yabuta
卓士 藪田
Fumihiko Ito
文彦 伊藤
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】配置配線情報を持ち、クロストークノイズによ
る信号遅延等の特性変動を抑えることのできるマクロの
作成方法を提供すること。 【解決手段】IPマクロの形状、外部端子の位置に基づ
いてIPマクロ内にチップレベルの配線が通過可能な領
域を算出し(ステップ42)、シールド配線挿入処理
(ステップ44)後、その領域の配線条件を設定する
(ステップ45)。その配線条件に基づいてIPマクロ
内の自動配置配線を行い(ステップ46)、シールド配
線のコンタクト処理を行い(ステップ47)、通過配線
可能領域の情報と自動配置配線結果を含むIPマクロの
ライブラリを作成する(ステップ48)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
の設計に用いられる物理配線を有する機能ブロック(I
Pマクロ)の作成方法と、それを用いるレイアウト方
法、及びそれらの方法を実行するプログラムを記録した
記録媒体に関するものである。
【0002】近年、半導体集積回路装置(LSI)は、
大規模化・高集積化が進められるとともに、その開発期
間の短縮が要求されている。その半導体集積回路装置の
レイアウト設計を効率化(時間短縮)するために、所定
の機能を提供する既存のブロック(機能ブロック:以
下、IPマクロという)の有効利用が望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来、LSIの設計では、そのレイアウ
ト設計を効率化して設計時間を短縮するためにIPマク
ロが用いられている。IPマクロは、MPUやメモリ等
のように所望の機能に応じて予め作成され、ライブラリ
ファイルに格納されている。また、IPマクロは他社や
供給業者などから導入される。設計者は、LSIの仕様
に基づいて、その仕様を満足する複数種類のIPマクロ
を指定し、それ以外の論理回路を機能ブロックとして設
計する。これらを用いて配置・配線処理のプログラムを
実行することでLSIのレイアウトデータを設計する。
これにより、LSIの開発期間を短くする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、IPマクロ
には、ハードウェア記述言語で記述されたマクロ(以
下、ソフトマクロという)、配置配線情報等を持つマク
ロ(以下、ハードマクロという)がある。
【0005】ソフトマクロを利用した設計は、ハードマ
クロのように配置配線情報等を持たないため、レイアウ
トの自由度が高い利点がある。しかし、マクロを構成す
る複数のセルの配置やセル間の配線経路がハードマクロ
のそれと異なる(又はLSIを設計する度に異なる)た
め、マクロ内の信号に対して遅延時間等の検証を実施し
なければならず、マクロの規模によって検証に時間がか
かることがある。更に、信号の遅延時間が大きくなる等
して仕様が満足できない場合、信号の遅延時間等をレイ
アウトにフィードバック、即ち遅延時間が大きい信号配
線の経路変更やセルの再配置を行わなければならない。
これらは、LSIの設計時間を長くする。
【0006】一方、ハードマクロを利用した設計は、配
置配線情報を持つためマクロ外の配置配線を行えばよ
く、その設計時間がソフトマクロを利用する場合に比べ
て短い。更に、マクロ単体での信号遅延等が変化しない
ため、マクロ以外の部分に対して検証を行えばよく、検
証時間がソフトマクロの場合と比べて短い。
【0007】しかし、IPマクロの領域にチップレベル
の配線(IPマクロとそれ以外、及びIPマクロ以外の
機能ブロック間を接続する配線)を通過させると、その
配線と平行するIPマクロ内の既存配線との間で発生す
るクロストークノイズによりIPマクロの信号遅延等の
特性変動や誤動作を生じる場合がある。そのため、チッ
プレベルのレイアウト後にIPマクロ内の配線を含めて
RC(Resistance Capacitance)抽出と特性検証を行わな
ければならず、設計時間が長くなる。
【0008】ハードマクロを利用し、IPマクロの特性
変動を抑えるために、そのIPマクロを迂回する形でチ
ップレベルの配線を形成する方法がある。しかし、この
方法では、チップレベルの配線においてタイミング的に
間に合わないケースが発生し、フロアプランからやり直
さなければならなくなって設計時間が長くなる。また、
迂回する配線によりチップサイズの増大等を招いてい
た。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は配置配線情報を持ち、特
性変動を抑えることのできるマクロの作成方法、それを
用いた半導体装置のレイアウト方法、それらの方法を実
施するプログラムを記録した記録媒体を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、IPマクロ内にチップレベルの配線が通
過可能な領域を算出し、その領域の配線条件を設定す
る。その配線条件に基づいてIPマクロ内の自動配置配
線を行い、通過配線可能領域の情報と自動配置配線結果
を含むIPマクロのライブラリを作成するようにした。
このため、チップレベルの配線を配線通過可能領域に通
すことで、IPマクロ内の配線とチップレベルの配線と
のクロストークが抑えられる。
【0011】また、本発明の他の態様では、配線通過領
域にシールド配線を挿入し、シールド配線の電源及びグ
ランドへのコンタクトを形成する。このシールド配線の
情報をライブラリに含めるようにした。このシールド配
線によりIPマクロ内の配線とチップレベルの配線との
クロストークが抑えられ、シールド付き配線を配線通過
可能領域に通す場合には予め登録されたシールド配線を
利用することで、容易にシールド配線の形成が行える。
【0012】また、本発明では、ライブラリに登録され
た配置配線情報を持つIPマクロを含む複数のブロック
のフロアプランを作成し、IPマクロの配線通過可能領
域の情報を参照して該IPマクロ内を通過する配線の条
件を作成する。そしてその配線の条件に基づいてチップ
レベルの配置配線を行うようにした。このため、チップ
レベルの配線を配線条件に基づいて配線通過可能領域に
通すことで、IPマクロ内の配線とチップレベルの配線
とのクロストークが抑えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図10に従って説明する。図2は、本発
明のIPマクロレイアウト処理及びチップレベルレイア
ウト処理を実施するためのコンピュータシステム11の
概略構成図を示す。
【0014】このコンピュータ11は、一般的なCAD
(Computer Aided Design )装置からなり、中央処理装
置(以下、CPUという)12、メモリ13、記憶装置
14、表示装置15、入力装置16、及び、ドライブ装
置17により構成され、それらはバス18を介して相互
に接続されている。
【0015】CPU12は、メモリ13を利用してプロ
グラムを実行し、各種処理を実施する。メモリ13に
は、各種処理を提供するために必要なプログラムとデー
タが格納され、メモリ13としては、通常、キャッシュ
・メモリ、システム・メモリおよびディスプレイ・メモ
リを含む。
【0016】表示装置15は、レイアウト表示、パラメ
ータ入力画面等の表示に用いられ、これにはCRT,L
CD,PDP等が用いられる。入力装置16は、ユーザ
からの要求や指示,パラメータの入力に用いられ、これ
にはキーボードおよびマウス装置(図示せず)等が用い
られる。
【0017】記憶装置14は、通常、磁気ディスク装
置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置を含む。この
記憶装置14には、図1に示すステップ21のIPマク
ロレイアウト処理とステップ22のチップレベルレイア
ウト処理からなる半導体装置の設計処理のためのプログ
ラムデータとファイル31〜33が格納され、CPU1
2は、入力装置16による指示に応答してプログラム,
データをメモリ13へ転送し、それを実行する。
【0018】CPU12が実行するプログラムデータ
は、記録媒体19にて提供される。ドライブ装置17
は、記録媒体19を駆動し、その記憶内容にアクセスす
る。CPU12は、ドライブ装置17を介して記録媒体
19からプログラムデータを読み出し、それを記憶装置
14にインストールする。
【0019】記録媒体19としては、磁気テープ(M
T)、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディス
ク、光ディスク(CD-ROM,DVD-ROM,… )、光磁気ディス
ク(MO,MD,…)等、任意のコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を使用することができる。この記録媒体19
に、上述のプログラム,データを格納しておき、必要に
応じて、メモリ13にロードして使用することもでき
る。
【0020】尚、記録媒体19には、通信媒体を介して
アップロード又はダウンロードされたプログラムデータ
を記録した媒体、ディスク装置を含む。更に、コンピュ
ータによって直接実行可能なプログラムを記録した記録
媒体だけでなく、いったん他の記録媒体(ハードディス
ク等)にインストールすることによって実行可能となる
ようなプログラムを記録した記録媒体や、暗号化された
り、圧縮されたりしたプログラムを記録した記録媒体も
含む。
【0021】次に、IPマクロを用いた半導体装置のレ
イアウト設計処理の流れを、図1に従って説明する。フ
ァイル31はIPマクロ論理ライブラリであり、ハード
ウェア記述言語で記述されたMPU(microprossor unit
)やメモリ等の機能ブロック(コアともいう)であるI
Pマクロの論理情報が予め格納されている。
【0022】ステップ21はIPマクロレイアウト処理
(手段)であり、図3のサブステップ41〜48から構
成される。図2のCPU12は、ファイル31のIPマ
クロの論理情報を読み出し、フロアプラン及び配線処理
を実施する。
【0023】この時、CPU12は、IPマクロ内をI
Pマクロ外の配線(チップレベルの配線であり、以下、
マクロ外配線という)が通過可能な領域を自動的に設定
し、この領域をシールドするシールド配線を付加し、そ
のシールド配線を電源又はグランドに接続する端子(コ
ンタクタ)を形成する。更に、CPU12は、配線通過
可能領域の情報から、IPマクロ内にクロストークノイ
ズ問題を発生させないセルの配置条件と配線条件を決定
し、IPマクロの自動配置配線を行う。
【0024】この様にして、CPU12は、配置配線情
報を付加したIPマクロデータを生成し、そのデータを
ファイル32のIPマクロレイアウトライブラリに格納
する。
【0025】ステップ22はチップレベルレイアウト処
理(手段)であり、図4のサブステップ51〜55から
構成される。図2のCPU12は、IPマクロレイアウ
トライブラリに登録したIPマクロを利用し、半導体装
置のチップのレイアウト(フロアプラン及び配線処理)
を実施する。そして、CPU12は、半導体装置のレイ
アウトデータをファイル33に格納する。
【0026】この時、CPU12は、マクロ外配線をI
Pマクロ内の配線通過可能領域を通過させてレイアウト
する。これにより、マクロ外配線の配線長を短くして配
線遅延を抑える。また、マクロ外配線の回り込みを減ら
すことにより集積度を向上させ、半導体チップの面積増
大を抑える。この場合、IPマクロ内の配線(以下、マ
クロ内配線という)は、上記のセル配置条件及び配線条
件を満たしているため、領域を通過するマクロ外配線と
の間でクロストークノイズの問題は発生しない。これに
より、IPマクロの修正を必要としないため設計工数が
少なくなり、設計時間が短くなる。
【0027】更に、CPU12は、システムクロック配
線等のシールドが必要な被シールド配線を配線通過可能
領域を通過させる場合に、IPマクロに付加したシール
ド配線を利用する。即ち、CPU12は、被シールド配
線を配線通過可能領域内においてシールド配線に沿うよ
うに配置し、IPマクロ外において形成したシールド配
線を領域内のシールド配線に接続する。このように、内
部に形成されたシールド配線が形成されたIPマクロを
用いることで、配線及び電源又はグランドへの接続の手
間を省き、複数の半導体装置の設計時間を短縮すること
ができる。
【0028】次に、IPマクロレイアウト処理の詳細を
図3に従って説明する。図3はIPマクロレイアウト処
理の詳細なフローチャートである。ステップ41は配置
処理(手段)であり、図1のCPU12は、フロアプラ
ンナを使用してIPマクロ内のフロアプランを実施し、
IPマクロを構成するセル及びIPマクロの外部端子を
配置する。
【0029】ステップ42は配線通過可能領域の算出処
理(手段)であり、サブステップ42a〜42cを含
む。図2のCPU12は、IPマクロの形状,外部端子
の位置等に基づいてサブステップ42a〜42cのうち
の何れか一つを実行し、IPマクロ内をマクロ外配線が
通過可能な領域の大きさを算出する。
【0030】マクロ外配線は、X軸又はY軸方向に沿っ
て形成される。従って、CPU12は、図5に示すよう
にIPマクロ61に対する配線通過可能領域として、Y
軸方向に沿って配線を通過させる第1配線領域62と、
X軸方向に沿って配線を通過させる第2配線領域63を
設定する。そして、CPU12は、第1配線領域62の
X軸方向の大きさ(幅)X1と、第2配線領域63のY軸
方向の大きさ(幅)Y1をサブステップ42a〜42cの
うちの何れか一つにより算出する。
【0031】ステップ42aは第1の算出処理(手段)
であり、CPU12は、IPマクロのアスペクト比とサ
イズを基に、配線通過可能領域を算出する。IPマクロ
のアスペクト比が大きいものほど、IPマクロの長辺を
通過する配線が必要となる。このため、CPU12は、
図5に示すように、IPマクロ61のサイズ(XL,YL)
に基づいて、アスペクト比に比例したX,Y軸の配線通
過可能領域のサイズ(X1,Y1)を以下の式から算出す
る。
【0032】 X1=XL*XL/(XL+YL)*Fx Y1=YL*YL/(XL+YL)*Fy 但し、Fx,FyはIPマクロに占める通過配線可能領域の
割合を設定するための係数であり、その値は例えばIP
マクロの論理規模(ゲート数)とサイズによって決定さ
れる。
【0033】また、IPマクロのサイズが、あまりに小
さいとIPマクロ上を通過する効果が薄れる。例えば、
図5に示すIPマクロ61において、Y軸方向のサイズ
YLが小さいと、それにより幅Y1が算出された第2配線領
域63では、マクロ外配線がほとんど通過しない(通過
する本数が僅かである)。このため、CPU12は、製
造プロセスにより、IPマクロの配線通過可能領域を設
定しないIPマクロの上限サイズを規定し、それに基づ
いて上記サイズ(X1,Y1)の少なくとも一方のみを算出
する。
【0034】ステップ42bは第2の算出処理(手段)
であり、図2のCPU12は、IPマクロの外部端子情
報を基に、配線通過可能領域を算出する。図6に示すよ
うに、IPマクロ64には、ステップ41において複数
の外部端子65が配置され、その外部端子65に対して
マクロ外配線が接続される。このマクロ外配線は、主に
その端子が配置された辺に近いマクロや機能ブロックに
接続されるが、配置された辺に対向する側にあるマクロ
や機能ブロックに接続されるものもある。従って、CP
U12は、IPマクロの外部端子が辺により端子数の比
が1:n(又はn:1、nは2以上の実数)の場合、端
子数の多い辺に対して反対側の辺に引き出し可能である
配線領域を、1辺の最大端子数の1/2以下の配線が通
過可能なだけ確保する。尚、図6において、破線はY軸
方向に沿って形成されるマクロ外配線、一点鎖線はX軸
方向に沿って形成されるマクロ外配線を示す。
【0035】ステップ42cは第3の算出処理(手段)
であり、図2のCPU12は、IPマクロが四角形以外
の場合、配線通過可能領域を形状から算出する。図7に
示すように、形状が多角形のIPマクロ66の場合、C
PU12は、IPマクロ66の重心G1を中心としてス
テップ42aの式により算出した幅X1,Y1を持つ第1及
び第2配線領域67,68を設定する。その後、CPU
12は、第1及び第2配線領域67,68が四角形にな
るように補正した幅X2,Y2を持つ第3及び第4配線領域
67a,68aを配線通過可能領域とする。
【0036】ステップ43は領域設定処理(手段)であ
り、図2のCPU12は、ステップ42においてそのサ
イズを算出した配線通過可能領域の配線層と配線禁止領
域を設定する。例えば、図5に示すIPマクロ61の場
合、CPU12は、テクノロジルールに設定された配線
層とその配線方向を参照し、上記の第1及び第2配線領
域62,63に対して通過配線方向から求まる配線層を
設定する。
【0037】更に、CPU12は、配線通過可能領域に
IPマクロ内のレイアウトのための配線(マクロ内配
線)を通さないように、その領域と同じ大きさを持つ配
線禁止領域を同一層に設定する。
【0038】例えば、テクノロジルールに配線層として
第1〜第4層が設定されている場合、CPU12は、図
8に示すように、第1配線領域62を第3層に設定し、
第2配線領域63を第4層に設定する。更に、CPU1
2は、第1配線領域62と同じ大きさを持つ第3層の配
線禁止領域69を設定し、第2配線領域63と同じ大き
さを持つ第4層の配線禁止領域70を設定する。尚、図
8では、第1及び第2禁止領域69,70を判りやすく
するために第1及び第2配線領域62,63とずらして
大きく表示してある。
【0039】尚、使用するテクノロジルールにより、配
線通過可能領域の層数を変更しても良い。例えば、第1
領域を第1及び第3層に設定し、第2配線領域63を第
2及び第4層に設定する。
【0040】ステップ44はシールド配線挿入処理(手
段)であり、図2のCPU12は、シールド配線を配線
通過可能領域の経路に沿う形で同層に配線する。詳述す
ると、図9に示すように、CPU12は、IPマクロ6
1の第1配線領域62に対して、IPマクロ61の枠か
ら枠まで到達する(IPマクロ61を横切る)シールド
配線71a,71bを境界線上に形成する。更に、CP
U12は、枠上、即ちIPマクロ61の枠とシールド配
線71a,71bの交点に、それらシールド配線71
a,71bをグランド(又は電源)に接続する端子(ヴ
ィアホール:viahole)72a,72b,72c,72
dを発生させる。
【0041】同様に、CPU12は、第2配線領域63
に対してシールド配線73a,73bをその配線領域6
3の境界線上に形成し、それら配線73a,73bをグ
ランド(又は電源)に接続するための端子74a,74
b,74c,74dを発生させる。
【0042】そして、CPU12は、これら端子72a
〜72d,74a〜74dをその他のIPマクロ外部の
電源またはグランド端子と区別するため、マクロライブ
ラリでは、通常の電源及びグランド端子とは別の属性を
設定する。後述するチップレベルレイアウト処理におい
て、CPU12は、この属性を判断し、チップレベルの
IPマクロ上通過配線を制御する。
【0043】尚、図9では、シールド配線71a,71
b,73a,73b及び端子72a〜72d,74a〜
74dを判りやすくするために大きく表示してあるが、
実際にはテクノロジルールに基づく配線幅、端子サイズ
を持つ。
【0044】ステップ45は配線条件算出処理(手段)
であり、図2のCPU12は、配線通過可能領域の上下
層は、配線方向を必ず配線通過方向と反対(直交)の方
向にのみ配線可能とする条件を配線プログラムの制御情
報に追加する。これは、IPマクロ上の通過する配線と
IPマクロ内の配線とのクロストークを回避するためで
ある。
【0045】ステップ46は配置配線処理(手段)であ
り、CPU12は、従来の手法で、IPマクロ内の配置
・配線処理を行う。即ち、CPU12は、IPマクロを
構成するセルを配置し、そのセル間及びセル−外部端子
間の配線を行う。
【0046】ステップ47はシールド配線のコンタクト
処理(手段)であり、図2のCPU12は、IPマクロ
内の電源配線を形成し、それとシールド配線を接続す
る。電源配線には、IPマクロの周囲に沿って形成する
リング状の配線(リング配線)、セル列に沿って形成す
る電源配線(レール配線)、電源配線をメッシュ状にす
るための配線(ストライプ配線)がある。CPU12
は、これらとシールド配線又は端子との間に配線,端子
を形成する。
【0047】図10は、IPマクロのレイアウト情報の
構造を示す。このレイアウト情報81は、ヘッダ情報8
2とフィードスルー情報83、サイズ等を含む。ヘッダ
情報82には、マクロ作成のバージョン番号(version)
、作成日付(date)、テクノロジルール(technology)、
ユニット(units) 等の情報が格納される。フィードスル
ー情報83はIPマクロを通過するマクロ外配線に関連
する情報であり、配線禁止のエリア、配線禁止レイヤ
ー、シールド配線の座標、シールド配線の幅、上下層の
配線方向の情報が格納される。
【0048】ステップ48はライブラリ作成処理(手
段)であり、CPU12は、レイアウトが完了したIP
マクロを、次の2通りの方法によってライブラリ(ファ
イル32)に登録する。
【0049】(1)配線通過可能領域のみを配線通過可
能として定義し、併せて、配線方向の属性を設定する。
その他の部分は、配線禁止として定義する。 (2)配線通過可能領域の部分において、IPマクロ内
の信号配線に対して、上下・左右・斜めの隣接関係(プ
ロセス条件ルールによって、隣接条件の範囲を指定す
る)にある配線トラックを直交可能配線禁止領域として
設定し、その他の領域を配線通過可能とする機能も有す
る。直交配線禁止領域は、その領域内でマクロ内配線と
平行してマクロ外配線をレイアウトすることは禁止し、
マクロ内配線と直交方向にマクロ外配線をレイアウトす
ることを許容する領域である。
【0050】図11は、ライブラリに登録されたIPマ
クロの配置配線情報の構造を示す。このレイアウト情報
(データ)91は、ヘッダ情報92、マクロ名93、基
準点94、サイズ95、フィードスルー情報96、ピン
情報97、配線禁止のエリア98、直交配線禁止のエリ
ア99の領域を持つ。
【0051】ヘッダ情報92は、マクロ作成のバージョ
ン番号(version) 、作成日付(date)、テクノロジルール
(technology)、ユニット(units) 等の情報から構成さ
れ、マクロ名93はこのIPマクロを呼び出すため名前
である。基準点94はIPマクロを配置するときに基準
とする座標値であり、サイズ95はIPマクロの外形サ
イズである。
【0052】フィードスルー情報96はマクロ外配線を
通過させるための情報であり、配線レイヤー、配線方
向、エリアサイズ、シールド配線の座標値、シールド配
線の幅の情報を持つ。そして、このフィードスルー情報
96は、IPマクロに設定された配線通過可能領域毎に
設けられる。例えば、図5のIPマクロ61の場合、第
1及び第2配線領域62,63それぞれに対してフィー
ドスルー情報96が作成される。
【0053】ピン情報97はIPマクロの外部端子の情
報であり、ピン名、配線を接続する方向、レイヤー、サ
イズの情報を持つ。配線禁止のエリア98は上記(1)
にて定義された配線禁止の領域の情報であり、直交配線
禁止のエリア99は上記(2)にて定義された領域の情
報である。
【0054】そして、このようにライブラリに登録した
配線配置情報を持つIPマクロに対して、CPU12は
IPマクロ内のRC抽出とタイミングモデル作成を行
い、その結果を論理ライブラリに格納する。
【0055】次に、チップレベルレイアウト処理の詳細
を説明する。図4はチップレベルレイアウト処理のフロ
ーチャートであり、ステップ51〜55はステップ22
のサブステップである。
【0056】ステップ51はフロアプラン処理(手段)
及びマクロ配置条件決定処理(手段)であり、図2のC
PU12は、フロアプランナを使用し、チップレベルの
フロアプランを実施する。この時、CPU12は、IP
マクロの配線通過可能領域を効率よく使用するためのI
Pマクロの位置、回転条件を決定する。
【0057】図12はチップレベルのフロアプラン図で
ある。図2のCPU12は、チップ101上に、その周
囲に沿って複数のパッド102を配置し、それの内側に
複数の機能ブロック(マクロ)103〜110とIPマ
クロ61を配置する。
【0058】ステップ52は配線条件作成処理(手段)
であり、図2のCPU12は、IPマクロ内を通過する
配線に対する条件設定として、IPマクロのライブラリ
から通過可能領域とその領域での配線方向をチップレベ
ルの配線プログラムに制御情報として追加する。また、
詳細配線モードでは、通過配線領域に設定された直交配
線禁止情報を制御情報として追加する。直交配線禁止情
報は、IPマクロが回転して配置された場合等におい
て、IPマクロ内の配線とマクロ内を通過するチップレ
ベルの配線が上下層に平行して配線しないための禁止情
報として使用する。
【0059】ステップ53は配置配線処理(手段)であ
り、図2のCPU12は、上記ステップにて追加された
制御情報に基づいて配線プログラムを実行し、チップレ
ベルの配置・配線処理を行う。例えば、図12に示すブ
ロック104のセル104aとブロック109のセル1
09aとを接続する配線を形成する場合、IPマクロ6
1の第1配線領域62を使用して、第3配線層に配線L
101を形成する。また、ブロック106のセル106
aとパッド102aを接続する配線を形成する場合、C
PU12は、IPマクロ61の第2配線領域63を使用
して、第4配線層に配線L102を形成する。これら配
線L101,L102は、IPマクロ61を迂回しない
ため配線長が短くなり、配線遅延が迂回する場合に比べ
て小さい。
【0060】尚、配線L101は第3配線層に形成する
3つの配線(破線で示す)から構成される。また、配線
L102は、第3配線層に形成する2つの配線と第4配
線層に形成する1つの配線(一点鎖線で示す)とそれら
を接続する端子(記号×で示す)から構成される。
【0061】このステップ53において、IPマクロに
通過可能領域が多数層設定されている場合であって、複
数の通過配線(マクロ外配線)を同一方向に沿って異な
る配線層に形成する場合、CPU12は、クロストーク
を回避するため上下で同じ配線トラック(同一座標値を
持つ配線トラック)を使用せず、別の配線トラック(X
座標又はY座標が互いに異なる複数の配線トラック)を
使用する。
【0062】同様に、太幅配線を引く場合、CPU12
は、クロストークを回避するため、その配線幅に基づい
て、上下各層の配線が重ならないように使用する配線ト
ラックをずらせる。
【0063】また、チップレベルのクリティカルネット
をIPマクロ内に同一方向、同一層で通過配線として引
く場合、CPU12は、クロストークを回避するため十
分な隣接スペースを確保するか、電源またはグランドを
使ったシールド配線を配線間に挿入する。
【0064】ステップ54はシールド配線の配線処理
(手段)であり、図2のCPU12は、IPマクロ内に
チップレベルのシールド付き配線を引く。この場合は、
CPU12は、IPマクロに挿入したシールド用の電源
又はグランド端子属性をライブラリで認識し、IPマク
ロ内では既に引かれているシールド配線を使用してシー
ルド配線を行う。
【0065】例えば、図12に示すように、機能ブロッ
ク103のセル103aと機能ブロック109のセル1
09bとを接続するシールド付き配線を引く場合、CP
U12は、両セル103a,109bを接続する配線L
103(破線及び一点鎖線で示す)をIPマクロ61の
シールド配線71aに沿って第1配線領域62内に形成
する。次に、CPU12は、配線L103を囲むように
2点鎖線で示すシールド配線L104を形成し、そのシ
ールド配線L104をシールド配線71a両端の端子7
2a,72bに接続する。
【0066】尚、図12では、シールドを行う配線L1
03を単純に囲うようにシールド配線L104を表示し
てあるが、実際には、配線L103が複数の層に形成さ
れた配線を端子で接続して形成されているため、配線L
103を構成する各層の配線のそれぞれを囲むようにシ
ールド配線L104が形成され、そのシールド配線L1
04を構成する全ての配線がグランド(又は電源)と接
続される。
【0067】ステップ55はRC抽出処理(手段)及び
レイアウト検証処理(手段)であり、図2のCPU12
は、レイアウトが完了したLSIのレイアウトデータか
ら、チップレベルのRC抽出とタイミングモデル作成を
行う。そして、CPU12は、作成したタイミングモデ
ルに基づいて、レイアウトしたLSIの各信号のタイミ
ングが仕様を満足しているか否かの検証を行う。
【0068】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)IPマクロ内にチップレベルの配線が通過可能な
領域を算出し、その領域の配線条件を設定する。その配
線条件に基づいてIPマクロ内の自動配置配線を行い、
通過配線可能領域の情報と自動配置配線結果を含むIP
マクロのライブラリを作成する。そのライブラリに登録
された配置配線情報を持つIPマクロを含む複数のブロ
ックのフロアプランを作成し、IPマクロの配線通過可
能領域の情報を参照して該IPマクロ内を通過する配線
の条件を作成する。そしてその配線の条件に基づいてチ
ップレベルの配置配線を行うようにした。その結果、チ
ップレベルの配線を配線通過可能領域に通すことで、I
Pマクロ内の配線とチップレベルの配線とのクロストー
クを抑えることができる。
【0069】(2)配線通過領域にシールド配線を挿入
し、シールド配線の電源及びグランドへのコンタクトを
形成する。このシールド配線の情報をライブラリに含め
るようにした。この結果、シールド配線によりIPマク
ロ内の配線とチップレベルの配線とのクロストークが抑
えることができる。そして、シールド付き配線を配線通
過可能領域に通す場合には予め登録されたシールド配線
を利用することで、シールド配線の形成を容易に行うこ
とができる。
【0070】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。上記実施形態のステップ21,22(図1参
照)は、それぞれ別のコンピュータシステムにて実施さ
れてもよい。即ち、直接的に、又はネットワーク等を介
して間接的に接続された複数のコンピュータシステムに
おいて、ステップ21のプログラムを実行する1つのコ
ンピュータシステムにて作成したファイル32を転送す
る又は共有領域に作成するなどして、ステップ22のプ
ログラムを実行する他の複数のコンピュータにて参照す
る。
【0071】上記実施形態において、マクロレイアウト
のステップ41,46、チップレベルレイアウトのステ
ップ51,55は従来の方法で行うことが可能であるた
め、既存のプログラムモジュールを利用することができ
る。従って、これらのステップでは、既存のプログラム
モジュールを呼び出す命令(プログラムコード)が記述
されたプログラムデータを記録媒体19等により提供す
ればよい。
【0072】上記実施形態ではCAD装置からなるコン
ピュータシステムにより上記各ステップを実施するよう
にしたが、各ステップをそれぞれ手段とする機能を持つ
ハードウェア(回路ブロック)により実施するようにし
てもよい。
【0073】以上の様々な実施の形態をまとめると、以
下のようになる。 (付記1) 配置配線情報を持つIPマクロを作成する
マクロ作成方法であって、IPマクロ内にチップレベル
の配線が通過可能な領域を算出するステップと、前記配
線通過可能領域の配線条件を設定するステップと、前記
配線条件に基づいて前記IPマクロ内の自動配置配線を
行うステップと、前記通過配線可能領域の情報と前記自
動配置配線結果を含むIPマクロのライブラリを作成す
るステップと、を備えたことを特徴とするマクロ作成方
法。 (付記2) 前記配線通過領域にシールド配線を挿入す
るステップと、前記シールド配線の電源及びグランドへ
のコンタクトを形成するステップと、を備え、前記ライ
ブラリを作成するステップでは、該ライブラリに前記シ
ールド配線の情報を含めるようにしたことを特徴とする
付記1記載のマクロ作成方法。 (付記3) 前記領域を算出するステップにおいて、通
過可能な領域をIPマクロのサイズ/形状から求めるこ
とを特徴とする付記1又は2記載のマクロ作成方法。 (付記4) 前記領域を算出するステップにおいて、前
記IPマクロのアスペクト比とサイズを基に前記配線通
過可能領域を算出するステップと、前記IPマクロの外
部端子情報を基に前記配線通過可能領域を算出するステ
ップと、前記IPマクロの外形が四角形以外の場合に該
IPマクロの重心を中心として配線通過可能領域を設定
し、該配線通過可能領域を四角形に補正するステップ
と、のうちの何れか一つにより前記サイズを算出するこ
とを特徴とする付記1又は2記載のマクロ作成方法。 (付記5) 前記配線条件を設定するステップにおい
て、配線通過領域の位置、レイヤー、配線方向を基に配
線通過領域の上下層に対する配線条件を決定することを
特徴とする付記1又は2記載のマクロ作成方法。 (付記6) 前記ライブラリを作成するステップにおい
て、前記配線通過可能領域のみを配線通過可能として定
義するとともに、配線方向の属性を設定し、その他の部
分は配線禁止として定義するステップと、前記配線通過
可能領域の上下層に存在する配線情報をチップレベルの
配線プログラムで参照するための直交方向に配線可能な
配線禁止情報として定義するステップと、の何れか一方
を実施することを特徴とする付記1又は2記載のマクロ
作成方法。 (付記7) 付記1〜6のうちの何れか一項に記載の方
法により作成された配置配線情報を持つIPマクロが登
録されたライブラリを利用する半導体装置のレイアウト
方法であって、前記IPマクロを含む複数のブロックの
フロアプランを作成するステップと、前記IPマクロの
配線通過可能領域の情報を参照して該IPマクロ内を通
過する配線の条件を作成するステップと、前記配線条件
に基づいてチップレベルの配置配線を行うステップと、
を備えたことを特徴とするレイアウト方法。 (付記8) 付記2〜6のうちの何れか一項に記載の方
法により作成された配置配線情報を持つIPマクロが登
録されたライブラリを利用する半導体装置のレイアウト
方法であって、前記IPマクロを含む複数のブロックの
フロアプランを作成するステップと、前記IPマクロ内
を通過する配線の条件を作成するステップと、前記配線
条件に基づいてチップレベルの配置配線を行い、前記I
Pマクロ内をシールド付き配線を通過させる場合には、
前記IPマクロに形成したシールド配線を利用してシー
ルド配線を通過させるステップと、を備えたことを特徴
とするレイアウト方法。 (付記9) 付記2〜6のうちの何れか一項に記載の方
法により作成されたIPマクロを備えた半導体装置。 (付記10) 配置配線情報を持つIPマクロを作成す
るマクロ作成方法を実行するプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能か記録媒体であって、前記プログ
ラムは、IPマクロ内にチップレベルの配線が通過可能
な領域を算出するステップと、前記配線通過可能領域の
配線条件を設定するステップと、前記配線条件に基づい
て前記IPマクロ内の自動配置配線を行うステップと、
前記通過配線可能領域の情報と前記自動配置配線結果を
含むIPマクロのライブラリを作成するステップと、を
備えたことを特徴とする記録媒体。 (付記11) 前記配線通過領域にシールド配線を挿入
するステップと、前記シールド配線の電源及びグランド
へのコンタクトを形成するステップと、を備え、前記ラ
イブラリを作成するステップでは、該ライブラリに前記
シールド配線の情報を含めるようにしたことを特徴とす
る付記10記載の記録媒体。 (付記12) 付記1〜6のうちの何れか一項に記載の
方法により作成された配置配線情報を持つIPマクロが
登録されたライブラリを利用する半導体装置のレイアウ
ト方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能か記録媒体であって、前記プログラムは、前
記IPマクロを含む複数のブロックのフロアプランを作
成するステップと、前記IPマクロの配線通過可能領域
の情報を参照して該IPマクロ内を通過する配線の条件
を作成するステップと、前記配線条件に基づいてチップ
レベルの配置配線を行うステップと、を備えたことを特
徴とする記録媒体。 (付記13) 付記2〜6のうちの何れか一項に記載の
方法により作成された配置配線情報を持つIPマクロが
登録されたライブラリを利用する半導体装置のレイアウ
ト方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能か記録媒体であって、前記プログラムは、前
記IPマクロを含む複数のブロックのフロアプランを作
成するステップと、前記IPマクロ内を通過する配線の
条件を作成するステップと、前記配線条件に基づいてチ
ップレベルの配置配線を行い、前記IPマクロ内をシー
ルド付き配線を通過させる場合には、前記IPマクロに
形成したシールド配線を利用してシールド配線を通過さ
せるステップと、を備えたことを特徴とする記録媒体。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
配置配線情報を持ち、特性変動を抑えることのできるマ
クロの作成方法、それを用いた半導体装置のレイアウト
方法、それらの方法を実施するプログラムを記録した記
録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 LSIのレイアウト設計処理のフローチャー
トである。
【図2】 レイアウト装置の概略構成図である。
【図3】 IPマクロレイアウト処理のフローチャート
である。
【図4】 チップレベルレイアウト処理のフローチャー
トである。
【図5】 第1の算出処理による配線通過可能領域算出
の説明図である。
【図6】 第2の算出処理による配線通過可能領域算出
の説明図である。
【図7】 第3の算出処理による配線通過可能領域算出
の説明図である。
【図8】 領域設定処理の説明図である。
【図9】 シールド配線挿入処理の説明図である。
【図10】 IPマクロのレイアウト情報の構造を示す
説明図である。
【図11】 IPマクロのライブラリ情報の構造を示す
説明図である。
【図12】 チップレベルのフロアプラン図である。
【符号の説明】
11 コンピュータシステム 21 IPマクロレイアウト処理 22 チップレベルレイアウト処理 42 配線通過可能領域算出処理 43 領域設定処理 44 シールド配線挿入処理 45 配線条件算出処理 46 配置配線処理 47 シールド配線のコンタクト処理 48 ライブラリ作成処理 51 フロアプラン処理 52 配線条件作成処理 53 配置配線処理 54 シールド配線の配線処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 21/82 C 21/822 27/04 D (72)発明者 伊藤 文彦 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 BA06 KA06 5F038 CA03 CA17 CD05 EZ09 EZ20 5F064 EE03 EE14 EE46 HH06 HH08 HH12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配置配線情報を持つIPマクロを作成す
    るマクロ作成方法であって、 IPマクロ内にチップレベルの配線が通過可能な領域を
    算出するステップと、 前記配線通過可能領域の配線条件を設定するステップ
    と、 前記配線条件に基づいて前記IPマクロ内の自動配置配
    線を行うステップと、 前記通過配線可能領域の情報と前記自動配置配線結果を
    含むIPマクロのライブラリを作成するステップと、を
    備えたことを特徴とするマクロ作成方法。
  2. 【請求項2】 前記配線通過領域にシールド配線を挿入
    するステップと、 前記シールド配線の電源及びグランドへのコンタクトを
    形成するステップと、を備え、 前記ライブラリを作成するステップでは、該ライブラリ
    に前記シールド配線の情報を含めるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のマクロ作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の方法により作成された
    配置配線情報を持つIPマクロが登録されたライブラリ
    を利用する半導体装置のレイアウト方法であって、 前記IPマクロを含む複数のブロックのフロアプランを
    作成するステップと、 前記IPマクロの配線通過可能領域の情報を参照して該
    IPマクロ内を通過する配線の条件を作成するステップ
    と、 前記配線条件に基づいてチップレベルの配置配線を行う
    ステップと、を備えたことを特徴とするレイアウト方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の方法により作成された
    IPマクロを備えた半導体装置。
  5. 【請求項5】 配置配線情報を持つIPマクロを作成す
    るマクロ作成方法を実行するプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能か記録媒体であって、 前記プログラムは、 IPマクロ内にチップレベルの配線が通過可能な領域を
    算出するステップと、 前記配線通過可能領域の配線条件を設定するステップ
    と、 前記配線条件に基づいて前記IPマクロ内の自動配置配
    線を行うステップと、 前記通過配線可能領域の情報と前記自動配置配線結果を
    含むIPマクロのライブラリを作成するステップと、を
    備えたことを特徴とする記録媒体。
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