JPH11274441A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH11274441A JPH11274441A JP10079156A JP7915698A JPH11274441A JP H11274441 A JPH11274441 A JP H11274441A JP 10079156 A JP10079156 A JP 10079156A JP 7915698 A JP7915698 A JP 7915698A JP H11274441 A JPH11274441 A JP H11274441A
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- capacitor
- region
- semiconductor device
- polysilicon layer
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- Logic Circuits (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造プロセスやチップレイアウトを複雑化す
ることなく確実に電磁放射ノイズを低減できる半導体装
置を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置には、NMOSトランジ
スタとPMOSトランジスタを複数個ずつ含む基本セル1が
規則的に複数形成され、隣接する基本セル1の間には、
配線用のサブコンタクト領域2が設けられ、この領域2
内の空き領域にキャパシタの一部を構成するポリシリコ
ン層6が形成される。ポリシリコン層6は、NMOSトラン
ジスタ列3の上層に形成された電源層か、PMOSトランジ
スタ列4の上層に形成された接地層に、コンタクトホー
ルを介して接続される。これにより、NMOSトランジスタ
列3またはPMOSトランジスタ列4内の任意の場所にキャ
パシタCを形成できる。このキャパシタCは、電源端子
−接地端子間に接続されるため、キャパシタCの充放電
により、電源線を流れる電流量の変化が小さくなり、電
磁放射ノイズの発生が抑制される。
ることなく確実に電磁放射ノイズを低減できる半導体装
置を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置には、NMOSトランジ
スタとPMOSトランジスタを複数個ずつ含む基本セル1が
規則的に複数形成され、隣接する基本セル1の間には、
配線用のサブコンタクト領域2が設けられ、この領域2
内の空き領域にキャパシタの一部を構成するポリシリコ
ン層6が形成される。ポリシリコン層6は、NMOSトラン
ジスタ列3の上層に形成された電源層か、PMOSトランジ
スタ列4の上層に形成された接地層に、コンタクトホー
ルを介して接続される。これにより、NMOSトランジスタ
列3またはPMOSトランジスタ列4内の任意の場所にキャ
パシタCを形成できる。このキャパシタCは、電源端子
−接地端子間に接続されるため、キャパシタCの充放電
により、電源線を流れる電流量の変化が小さくなり、電
磁放射ノイズの発生が抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートアレイやセ
ルベースLSIにおける電磁放射ノイズを低減する技術
に関する。
ルベースLSIにおける電磁放射ノイズを低減する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】製品やシステムの開発期間の短縮化の要
求に応えるべく、LSIの設計手法として、ゲートアレ
イやスタンダードセルを用いたセミカスタム設計手法が
主流になりつつある。
求に応えるべく、LSIの設計手法として、ゲートアレ
イやスタンダードセルを用いたセミカスタム設計手法が
主流になりつつある。
【0003】ゲートアレイは、図16に示すように、複
数のトランジスタからなる基本セル1を格子状に並べた
マスターチップを予め作製しておき、顧客の要求に応じ
て、マスターチップ上に任意の配線領域を形成するもの
である。ゲートアレイは、配線を変えるだけで各種の論
理回路を形成できるため、チップの開発期間を短縮でき
るという特徴を有する。
数のトランジスタからなる基本セル1を格子状に並べた
マスターチップを予め作製しておき、顧客の要求に応じ
て、マスターチップ上に任意の配線領域を形成するもの
である。ゲートアレイは、配線を変えるだけで各種の論
理回路を形成できるため、チップの開発期間を短縮でき
るという特徴を有する。
【0004】図16に示す従来の基本セル1は、NMOSト
ランジスタとPMOSトランジスタを2つずつ有し、隣接す
る基本セル1の間には、サブコンタクト領域2が形成さ
れる。このサブコンタクト領域2には、上層または下層
と導通を取るためのコンタクトホールが形成される。な
お、図16には示されていないが、信号線、接地線およ
び電源線はアルミ層等の導電層で配線されている。
ランジスタとPMOSトランジスタを2つずつ有し、隣接す
る基本セル1の間には、サブコンタクト領域2が形成さ
れる。このサブコンタクト領域2には、上層または下層
と導通を取るためのコンタクトホールが形成される。な
お、図16には示されていないが、信号線、接地線およ
び電源線はアルミ層等の導電層で配線されている。
【0005】一方、セルベースLSIは、所望の論理機
能を有するスタンダードセルをウエハ上に予め形成して
おき、顧客の要求に応じて、これらスタンダードセルを
組み合わせてチップを作製するものである。
能を有するスタンダードセルをウエハ上に予め形成して
おき、顧客の要求に応じて、これらスタンダードセルを
組み合わせてチップを作製するものである。
【0006】図17は、NAND構成のスタンダードセル6
1を有するスタンダードセルのレイアウト図である。NA
NDゲートは、直列接続された2つのNMOSトランジスタ
と、並列接続された2つのPMOSトランジスタとで構成さ
れる。したがって、NAND構成のスタンダードセルは、図
17に示すように、直列接続された2つのNMOSトランジ
スタを有するNMOSトランジスタ領域62と、並列接続さ
れた2つのPMOSトランジスタを有するPMOSトランジスタ
領域63とを有する。隣接するスタンダードセルの間に
は、図16と同様に、サブコンタクト領域2が形成され
る。
1を有するスタンダードセルのレイアウト図である。NA
NDゲートは、直列接続された2つのNMOSトランジスタ
と、並列接続された2つのPMOSトランジスタとで構成さ
れる。したがって、NAND構成のスタンダードセルは、図
17に示すように、直列接続された2つのNMOSトランジ
スタを有するNMOSトランジスタ領域62と、並列接続さ
れた2つのPMOSトランジスタを有するPMOSトランジスタ
領域63とを有する。隣接するスタンダードセルの間に
は、図16と同様に、サブコンタクト領域2が形成され
る。
【0007】ゲートアレイやスタンダードセルを用いた
セミカスタム設計手法では、信号線、接地線、および電
源線等の配線接続を、CADツール等を用いて選択的に
行うことができる。
セミカスタム設計手法では、信号線、接地線、および電
源線等の配線接続を、CADツール等を用いて選択的に
行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電磁
環境問題が大きく取り上げられている。電磁放射(EM
I)ノイズが発生すると、他の電子機器が誤動作等を起
こすおそれがあるためである。電磁放射ノイズの一つ
に、電源ラインからの伝導ノイズがある。伝導ノイズ
は、電源電流波形に依存して発生し、電源ラインをアン
テナとして伝導/輻射する。すなわち、伝導ノイズは、
回路に入力される信号の変化により電源電流が変化する
ことで発生するノイズである。
環境問題が大きく取り上げられている。電磁放射(EM
I)ノイズが発生すると、他の電子機器が誤動作等を起
こすおそれがあるためである。電磁放射ノイズの一つ
に、電源ラインからの伝導ノイズがある。伝導ノイズ
は、電源電流波形に依存して発生し、電源ラインをアン
テナとして伝導/輻射する。すなわち、伝導ノイズは、
回路に入力される信号の変化により電源電流が変化する
ことで発生するノイズである。
【0009】ゲートアレイやスタンダードセル等のセミ
カスタム設計手法を用いたLSIでも、電磁放射ノイズ
が発生することがあり、発生した電磁放射ノイズにより
他の電子機器が誤動作するおそれがある。このため、従
来は、チップ内またはLSIパッケージの外側にRCフ
ィルタを形成して電磁放射ノイズの低減を図っていた。
カスタム設計手法を用いたLSIでも、電磁放射ノイズ
が発生することがあり、発生した電磁放射ノイズにより
他の電子機器が誤動作するおそれがある。このため、従
来は、チップ内またはLSIパッケージの外側にRCフ
ィルタを形成して電磁放射ノイズの低減を図っていた。
【0010】図18はRCフィルタ回路の一例を示す図
である。図18のRCフィルタ回路は、バイパスキャパ
シタC1とリミッタ抵抗R1とで構成され、バイパスキ
ャパシタC1の両端にはチップの電源端子Vddと接地端
子Vssが接続される。バイパスキャパシタC1は、トラ
ンジスタのゲート酸化膜を利用して形成され、リミッタ
抵抗R1は、ポリシリコン抵抗やアルミ抵抗により形成
される。
である。図18のRCフィルタ回路は、バイパスキャパ
シタC1とリミッタ抵抗R1とで構成され、バイパスキ
ャパシタC1の両端にはチップの電源端子Vddと接地端
子Vssが接続される。バイパスキャパシタC1は、トラ
ンジスタのゲート酸化膜を利用して形成され、リミッタ
抵抗R1は、ポリシリコン抵抗やアルミ抵抗により形成
される。
【0011】トランジスタのゲート酸化膜を利用してキ
ャパシタを形成することは容易であるが、素子形成面の
単位面積当たりのキャパシタの容量はあまり大きくでき
ない。また、所望のキャパシタを形成するためには多く
のトランジスタが必要となる。このため、ノイズフィル
タとして必要な容量が得られず、スイッチングノイズを
あまり低減できない。これは、すなわち、電磁放射ノイ
ズ低減のために十分な効果が得られないことを意味して
いる。
ャパシタを形成することは容易であるが、素子形成面の
単位面積当たりのキャパシタの容量はあまり大きくでき
ない。また、所望のキャパシタを形成するためには多く
のトランジスタが必要となる。このため、ノイズフィル
タとして必要な容量が得られず、スイッチングノイズを
あまり低減できない。これは、すなわち、電磁放射ノイ
ズ低減のために十分な効果が得られないことを意味して
いる。
【0012】一方、LSIチップの設計を行う場合、タ
イミング的な障害を回避するため、外部から入力された
システムクロックに同期させる同期回路構成にするのが
一般的である。このため、LSIチップ内には、クロッ
クにより動作するフリップフロップやクロックバッファ
セルが多数設けられる。これらフリップフロップやクロ
ックバッファセルは、クロックの論理に応じてフリップ
フロップ内でスイッチングが起こる。このようなダイナ
ミックに消費される電流量が多いと、その変化がチップ
の寄生インダクタンスを通じて、外部に電磁放射ノイズ
となって観測される。
イミング的な障害を回避するため、外部から入力された
システムクロックに同期させる同期回路構成にするのが
一般的である。このため、LSIチップ内には、クロッ
クにより動作するフリップフロップやクロックバッファ
セルが多数設けられる。これらフリップフロップやクロ
ックバッファセルは、クロックの論理に応じてフリップ
フロップ内でスイッチングが起こる。このようなダイナ
ミックに消費される電流量が多いと、その変化がチップ
の寄生インダクタンスを通じて、外部に電磁放射ノイズ
となって観測される。
【0013】電磁放射ノイズを低減するには、以下の2
つの方策が有効である。1つ目は、チップの消費電力を
低減し、ノイズの発生原因となる電流の変動量を小さく
する方法である。2つ目は、電源電圧の変動が少なくな
るようにチップ上に数多くのキャパシタを敷設する方法
である。後者に関しては、チップ内部にキャパシタを形
成し、このキャパシタにより一時的な電力変動を吸収す
る手法がセルベースLSIで提案されている。
つの方策が有効である。1つ目は、チップの消費電力を
低減し、ノイズの発生原因となる電流の変動量を小さく
する方法である。2つ目は、電源電圧の変動が少なくな
るようにチップ上に数多くのキャパシタを敷設する方法
である。後者に関しては、チップ内部にキャパシタを形
成し、このキャパシタにより一時的な電力変動を吸収す
る手法がセルベースLSIで提案されている。
【0014】しかしながら、ゲートアレイなどのマスタ
ースライス方式のLSIにおいては、予め決められた構
造の基本セル1が一面に敷設されており、これら基本セ
ル1を用いて論理回路を形成するため、チップ上に任意
にキャパシタセルを形成するのは技術的に困難であり、
電磁放射ノイズを有効に抑制する手法が見つかっていな
い。
ースライス方式のLSIにおいては、予め決められた構
造の基本セル1が一面に敷設されており、これら基本セ
ル1を用いて論理回路を形成するため、チップ上に任意
にキャパシタセルを形成するのは技術的に困難であり、
電磁放射ノイズを有効に抑制する手法が見つかっていな
い。
【0015】ところで、半導体プロセス技術の進歩によ
り、ゲートアレイやスタンダードセルにDRAM等のメモリ
を混載することが可能になった。例えば、図19はゲー
トアレイ101とDRAM102を混載したチップの一例を
示す概略レイアウト図、図20はスタンダードセルのセ
ル列103、配線領域104およびDRAM102を混載し
たチップの一例を示す概略レイアウト図である。DRAM1
02は、メモリセルごとにキャパシタを備えており、こ
れらキャパシタは、容量を大きくするためにトレンチプ
ロセス等で形成されるのが一般的である。
り、ゲートアレイやスタンダードセルにDRAM等のメモリ
を混載することが可能になった。例えば、図19はゲー
トアレイ101とDRAM102を混載したチップの一例を
示す概略レイアウト図、図20はスタンダードセルのセ
ル列103、配線領域104およびDRAM102を混載し
たチップの一例を示す概略レイアウト図である。DRAM1
02は、メモリセルごとにキャパシタを備えており、こ
れらキャパシタは、容量を大きくするためにトレンチプ
ロセス等で形成されるのが一般的である。
【0016】図21はトレンチプロセスにより形成した
キャパシタCの断面図である。トレンチ(溝)の内壁に
拡散層105が形成され、その上面に絶縁層106が形
成され、その上面にポリシリコン層107が形成され
る。これら拡散層105、絶縁層106およびポリシリ
コン層107によりキャパシタCが形成され、絶縁層1
06の部分に電荷が蓄積される。溝を深くして側壁の面
積を大きくすることにより、データを記憶するのに十分
な容量が得られる。
キャパシタCの断面図である。トレンチ(溝)の内壁に
拡散層105が形成され、その上面に絶縁層106が形
成され、その上面にポリシリコン層107が形成され
る。これら拡散層105、絶縁層106およびポリシリ
コン層107によりキャパシタCが形成され、絶縁層1
06の部分に電荷が蓄積される。溝を深くして側壁の面
積を大きくすることにより、データを記憶するのに十分
な容量が得られる。
【0017】このように、トレンチ構造のキャパシタ
は、小面積で大容量を得ることができるが、この種のキ
ャパシタをノイズ低減用として利用した例はない。
は、小面積で大容量を得ることができるが、この種のキ
ャパシタをノイズ低減用として利用した例はない。
【0018】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、製造プロセスやチップレイア
ウトを複雑化することなく、確実に電磁放射ノイズを低
減できる半導体装置を提供することにある。
ものであり、その目的は、製造プロセスやチップレイア
ウトを複雑化することなく、確実に電磁放射ノイズを低
減できる半導体装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、NMOSトランジスタとPMOSト
ランジスタとを複数個ずつ含む基本セルが複数形成され
た半導体装置において、隣接する前記基本セル間には、
上層あるいは下層と導通を取るためのコンタクト領域
と、キャパシタの電極となるポリシリコン層と、が形成
され、前記ポリシリコン層の下面には絶縁層が形成さ
れ、前記絶縁層の下面には拡散層が形成され、前記ポリ
シリコン層、前記絶縁層および前記拡散層がキャパシタ
として作用するように、前記拡散層および前記ポリシリ
コン層の一方を電源端子と導通させ、他方を接地端子と
導通させたものである。
ために、請求項1の発明は、NMOSトランジスタとPMOSト
ランジスタとを複数個ずつ含む基本セルが複数形成され
た半導体装置において、隣接する前記基本セル間には、
上層あるいは下層と導通を取るためのコンタクト領域
と、キャパシタの電極となるポリシリコン層と、が形成
され、前記ポリシリコン層の下面には絶縁層が形成さ
れ、前記絶縁層の下面には拡散層が形成され、前記ポリ
シリコン層、前記絶縁層および前記拡散層がキャパシタ
として作用するように、前記拡散層および前記ポリシリ
コン層の一方を電源端子と導通させ、他方を接地端子と
導通させたものである。
【0020】請求項5の発明は、NMOSトランジスタとPM
OSトランジスタとを複数個ずつ含む基本セルが複数形成
された半導体装置において、前記基本セルは、2個の前
記NMOSトランジスタを一列に形成したNMOSトランジスタ
領域と、2個の前記PMOSトランジスタを一列に形成した
PMOSトランジスタ領域と、を有し、前記NMOSトランジス
タ領域および前記PMOSトランジスタ領域のそれぞれにつ
いて、各領域内の外縁に沿ってトレンチ構造のキャパシ
タを形成したものである。
OSトランジスタとを複数個ずつ含む基本セルが複数形成
された半導体装置において、前記基本セルは、2個の前
記NMOSトランジスタを一列に形成したNMOSトランジスタ
領域と、2個の前記PMOSトランジスタを一列に形成した
PMOSトランジスタ領域と、を有し、前記NMOSトランジス
タ領域および前記PMOSトランジスタ領域のそれぞれにつ
いて、各領域内の外縁に沿ってトレンチ構造のキャパシ
タを形成したものである。
【0021】請求項6の発明は、NMOSトランジスタとPM
OSトランジスタとを複数個ずつ含む基本セルが複数形成
された半導体装置において、隣接する前記基本セルの間
に形成され前記基本セルの配線を行う配線層の下層に、
トレンチ構造のキャパシタを形成したものである。
OSトランジスタとを複数個ずつ含む基本セルが複数形成
された半導体装置において、隣接する前記基本セルの間
に形成され前記基本セルの配線を行う配線層の下層に、
トレンチ構造のキャパシタを形成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置に
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0023】〔第1の実施形態〕第1の実施形態は、隣
接する基本セル1間のサブコンタクト領域2に、プレー
ナ構造(あるいはスタック構造)のキャパシタを形成す
るものである。
接する基本セル1間のサブコンタクト領域2に、プレー
ナ構造(あるいはスタック構造)のキャパシタを形成す
るものである。
【0024】図1は半導体ウエハ上に形成される第1の
実施形態の半導体装置のレイアウト図である。図1に示
すように、半導体ウエハ上には、Nチャネルトランジス
タ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)とPチャネルトラ
ンジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)を2個ずつ
含む基本セル1が規則的に複数形成されている。また、
隣接する基本セル1の間には、上層または下層と導通を
取るためのコンタクトホールを形成可能なサブコンタク
ト領域2が設けられている。
実施形態の半導体装置のレイアウト図である。図1に示
すように、半導体ウエハ上には、Nチャネルトランジス
タ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)とPチャネルトラ
ンジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)を2個ずつ
含む基本セル1が規則的に複数形成されている。また、
隣接する基本セル1の間には、上層または下層と導通を
取るためのコンタクトホールを形成可能なサブコンタク
ト領域2が設けられている。
【0025】半導体ウエハ上には、基本セル1を構成す
るNMOSトランジスタが一列に配置されたNMOSトランジス
タ列3と、PMOSトランジスタが一列に配置されたPMOSト
ランジスタ列4とが、交互に形成されている。
るNMOSトランジスタが一列に配置されたNMOSトランジス
タ列3と、PMOSトランジスタが一列に配置されたPMOSト
ランジスタ列4とが、交互に形成されている。
【0026】NMOSトランジスタ列3には、接地端子と導
通を取るためのコンタクトホールが規則的に形成され、
PMOSトランジスタ列4には、電源端子と導通を取るため
のコンタクトホールが規則的に形成される。これらコン
タクトホールは、上述のサブコンタクト領域2内のコン
タクト形成領域5を用いて形成される。
通を取るためのコンタクトホールが規則的に形成され、
PMOSトランジスタ列4には、電源端子と導通を取るため
のコンタクトホールが規則的に形成される。これらコン
タクトホールは、上述のサブコンタクト領域2内のコン
タクト形成領域5を用いて形成される。
【0027】NMOSトランジスタ列3とPMOSトランジスタ
列4の上層には、列方向に沿って延びる配線層がそれぞ
れ形成され、これら配線層と各トランジスタ列3,4と
は、必要に応じて、コンタクト形成領域5内のコンタク
トホールを介して接続される。
列4の上層には、列方向に沿って延びる配線層がそれぞ
れ形成され、これら配線層と各トランジスタ列3,4と
は、必要に応じて、コンタクト形成領域5内のコンタク
トホールを介して接続される。
【0028】例えば、セルライブラリとして予め登録さ
れるANDゲートやORゲートなどの論理セルは、基本セル
1内の各トランジスタをサブコンタクト領域2を介して
上層と配線接続することにより形成される。
れるANDゲートやORゲートなどの論理セルは、基本セル
1内の各トランジスタをサブコンタクト領域2を介して
上層と配線接続することにより形成される。
【0029】本実施形態は、図1に示すように、サブコ
ンタクト領域2内の空き領域にキャパシタCを形成する
ことを特徴とする。キャパシタCの一方の電極は、トラ
ンジスタのゲート電極と同様に、ポリシリコンを材料と
して形成される。キャパシタC用のポリシリコン層6
は、基本セル1を形成する工程と同じ工程で、予めウエ
ハ上に形成される。
ンタクト領域2内の空き領域にキャパシタCを形成する
ことを特徴とする。キャパシタCの一方の電極は、トラ
ンジスタのゲート電極と同様に、ポリシリコンを材料と
して形成される。キャパシタC用のポリシリコン層6
は、基本セル1を形成する工程と同じ工程で、予めウエ
ハ上に形成される。
【0030】図1はサブコンタクト領域2内のNMOSトラ
ンジスタ列3とPMOSトランジスタ列4との境界付近にポ
リシリコン層6を形成した例を示している。ポリシリコ
ン層6は、NMOSトランジスタ列3の上層に形成された接
地層か、PMOSトランジスタ列4の上層に形成された電源
層に、コンタクトホールを介して接続される。
ンジスタ列3とPMOSトランジスタ列4との境界付近にポ
リシリコン層6を形成した例を示している。ポリシリコ
ン層6は、NMOSトランジスタ列3の上層に形成された接
地層か、PMOSトランジスタ列4の上層に形成された電源
層に、コンタクトホールを介して接続される。
【0031】例えば、図2はポリシリコン層6をコンタ
クトホールを介してPMOSトランジスタ列4上の電源層に
接続した例、図3はポリシリコン層6をコンタクトホー
ルを介してNMOSトランジスタ列3上の接地層に接続した
例、図4はポリシリコン層6を交互に電源層と接地層に
接続した例を示す。
クトホールを介してPMOSトランジスタ列4上の電源層に
接続した例、図3はポリシリコン層6をコンタクトホー
ルを介してNMOSトランジスタ列3上の接地層に接続した
例、図4はポリシリコン層6を交互に電源層と接地層に
接続した例を示す。
【0032】図5は図2の一部の拡大図であり、図6は
図5のX−X線断面図である。図6に示すように、ポリ
シリコン層6はコンタクトホール7を介してPMOSトラン
ジスタ列4上の電源層8に接続される。また、ポリシリ
コン層6の下面には絶縁層9が形成され、その下面の半
導体基板内には拡散層10,11が形成される。PMOSト
ランジスタ列4側の拡散層10はN+領域とN-領域から
なり、コンタクトホール12を介して電源層8に接続さ
れている。一方、NMOSトランジスタ列3側の拡散層11
はP+領域とP-領域からなり、接地端子と同電位であ
る。このため、ポリシリコン層6と拡散層11との間に
電源電圧が印加され、NMOSトランジスタ列3側にキャパ
シタCが形成される。
図5のX−X線断面図である。図6に示すように、ポリ
シリコン層6はコンタクトホール7を介してPMOSトラン
ジスタ列4上の電源層8に接続される。また、ポリシリ
コン層6の下面には絶縁層9が形成され、その下面の半
導体基板内には拡散層10,11が形成される。PMOSト
ランジスタ列4側の拡散層10はN+領域とN-領域から
なり、コンタクトホール12を介して電源層8に接続さ
れている。一方、NMOSトランジスタ列3側の拡散層11
はP+領域とP-領域からなり、接地端子と同電位であ
る。このため、ポリシリコン層6と拡散層11との間に
電源電圧が印加され、NMOSトランジスタ列3側にキャパ
シタCが形成される。
【0033】一方、図7は図3の一部の拡大図であり、
図8は図7のX−X線断面図である。図3,図7のよう
に、ポリシリコン層6をNMOSトランジスタ列3上の接地
層13に接続すると、図8に示すように、ポリシリコン
層6と拡散層10との間に電源電圧が印加され、PMOSト
ランジスタ列4側にキャパシタCが形成される。
図8は図7のX−X線断面図である。図3,図7のよう
に、ポリシリコン層6をNMOSトランジスタ列3上の接地
層13に接続すると、図8に示すように、ポリシリコン
層6と拡散層10との間に電源電圧が印加され、PMOSト
ランジスタ列4側にキャパシタCが形成される。
【0034】図6,8のキャパシタCはいわゆるスタッ
ク構造であり、その容量は、図6の場合にはNMOSトラン
ジスタ列3側のポリシリコン層6の面積に比例し、図8
の場合にはPMOSトランジスタ列4側のポリシリコン層6
の面積に比例する。したがって、サブコンタクト領域2
の空き領域にできるだけ大きなポリシリコン層6を形成
することにより、トランジスタのゲートの入力容量の1
0倍程度の容量をもつキャパシタCを容易に形成でき、
セルのスイッチングノイズ、ひいては、電磁放射ノイズ
を低減するのに十分な容量が得られる。
ク構造であり、その容量は、図6の場合にはNMOSトラン
ジスタ列3側のポリシリコン層6の面積に比例し、図8
の場合にはPMOSトランジスタ列4側のポリシリコン層6
の面積に比例する。したがって、サブコンタクト領域2
の空き領域にできるだけ大きなポリシリコン層6を形成
することにより、トランジスタのゲートの入力容量の1
0倍程度の容量をもつキャパシタCを容易に形成でき、
セルのスイッチングノイズ、ひいては、電磁放射ノイズ
を低減するのに十分な容量が得られる。
【0035】このように、第1の実施形態では、ポリシ
リコン層6をNMOSトランジスタ列3上の接地層13か、
PMOSトランジスタ列4上の電源層8と接続することによ
り、NMOSトランジスタ列3またはPMOSトランジスタ列4
内の任意の場所にキャパシタCを形成することができ
る。形成したキャパシタCは、NMOSトランジスタ列3ま
たはPMOSトランジスタ列4の電源端子−接地端子間に接
続されるため、基本セル1を流れるダイナミックな電流
をキャパシタCから供給できるようになる。したがっ
て、電源線の電圧変動が小さくなり、電源線から放射さ
れる電磁放射ノイズを抑制することができる。
リコン層6をNMOSトランジスタ列3上の接地層13か、
PMOSトランジスタ列4上の電源層8と接続することによ
り、NMOSトランジスタ列3またはPMOSトランジスタ列4
内の任意の場所にキャパシタCを形成することができ
る。形成したキャパシタCは、NMOSトランジスタ列3ま
たはPMOSトランジスタ列4の電源端子−接地端子間に接
続されるため、基本セル1を流れるダイナミックな電流
をキャパシタCから供給できるようになる。したがっ
て、電源線の電圧変動が小さくなり、電源線から放射さ
れる電磁放射ノイズを抑制することができる。
【0036】図9は図1に示す基本セル1を2個用いて
形成したフリップフロップの内部構成を示す回路図、図
10は図9のフリップフロップのレイアウト図である。
形成したフリップフロップの内部構成を示す回路図、図
10は図9のフリップフロップのレイアウト図である。
【0037】図9のフリップフロップは、クロックドイ
ンバータ21,22とインバータIV1,IV2とを有
し、インバータIV1,IV2の電源端子と接地端子G
ND間には、図1に示したキャパシタCが接続される。
このキャパシタCは、図10に示すように、サブコンタ
クト領域2内のポリシリコン層6をPMOSトランジスタ列
4上の電源層8に接続することにより形成される。
ンバータ21,22とインバータIV1,IV2とを有
し、インバータIV1,IV2の電源端子と接地端子G
ND間には、図1に示したキャパシタCが接続される。
このキャパシタCは、図10に示すように、サブコンタ
クト領域2内のポリシリコン層6をPMOSトランジスタ列
4上の電源層8に接続することにより形成される。
【0038】フリップフロップは、クロックに応じて出
力レベルが周期的に変化し、それに応じてフリップフロ
ップを構成するトランジスタ内にダイナミックな電流が
流れる。ところが、図9,10のようなキャパシタCを
形成すれば、フリップフロップ内を流れるダイナミック
な電流をキャパシタCにより供給でき、電源線に流れる
電流量の変化を抑制できるので電磁放射ノイズを抑制す
ることができる。
力レベルが周期的に変化し、それに応じてフリップフロ
ップを構成するトランジスタ内にダイナミックな電流が
流れる。ところが、図9,10のようなキャパシタCを
形成すれば、フリップフロップ内を流れるダイナミック
な電流をキャパシタCにより供給でき、電源線に流れる
電流量の変化を抑制できるので電磁放射ノイズを抑制す
ることができる。
【0039】なお、図10において、ポリシリコン層6
をNMOSトランジスタ列3上の接地層13に接続してもよ
い。
をNMOSトランジスタ列3上の接地層13に接続してもよ
い。
【0040】〔第2の実施形態〕第2の実施形態は、ト
レンチ構造のキャパシタCをサブコンタクト領域2に形
成するものである。
レンチ構造のキャパシタCをサブコンタクト領域2に形
成するものである。
【0041】図11は半導体ウエハ上に形成される第2
の実施形態の半導体装置のレイアウト図である。図11
に示すように、隣接する基本セル1の間に形成されるサ
ブコンタクト領域2内には、上層または下層と導通を取
るためのコンタクトホールを形成可能なコンタクト領域
5と、トレンチ構造のキャパシタCが形成されるキャパ
シタ形成領域31とが設けられる。キャパシタ形成領域
31は、NMOSトランジスタ列3とPMOSトランジスタ列4
の各サブコンタクト領域2に2個ずつ設けられる。
の実施形態の半導体装置のレイアウト図である。図11
に示すように、隣接する基本セル1の間に形成されるサ
ブコンタクト領域2内には、上層または下層と導通を取
るためのコンタクトホールを形成可能なコンタクト領域
5と、トレンチ構造のキャパシタCが形成されるキャパ
シタ形成領域31とが設けられる。キャパシタ形成領域
31は、NMOSトランジスタ列3とPMOSトランジスタ列4
の各サブコンタクト領域2に2個ずつ設けられる。
【0042】図12はキャパシタ形成領域31の断面構
造を示す図である。図示のように、基板に垂直な方向に
溝が形成され、この溝の内壁部分に拡散層32が形成さ
れ、この拡散層32の上面に絶縁層33が形成され、こ
の絶縁層33の上面にポリシリコン層34が形成され
る。拡散層32とポリシリコン層33のいずれか一方は
電源層と接続され、他方は接地層と接続される。溝の幅
が狭くても、溝の深さを深くすることにより、電磁放射
ノイズを抑制するのに十分な容量を確保することができ
る。
造を示す図である。図示のように、基板に垂直な方向に
溝が形成され、この溝の内壁部分に拡散層32が形成さ
れ、この拡散層32の上面に絶縁層33が形成され、こ
の絶縁層33の上面にポリシリコン層34が形成され
る。拡散層32とポリシリコン層33のいずれか一方は
電源層と接続され、他方は接地層と接続される。溝の幅
が狭くても、溝の深さを深くすることにより、電磁放射
ノイズを抑制するのに十分な容量を確保することができ
る。
【0043】このように、第2の実施形態では、NMOSト
ランジスタ列3とPMOSトランジスタ列4の各サブコンタ
クト領域2にそれぞれトレンチ構造のキャパシタを形成
し、形成したキャパシタをトランジスタ列内の電源−接
地端子間に接続するため、キャパシタの充放電により、
第1の実施形態と同様に、電磁放射ノイズを確実に抑制
することができる。また、第1の実施形態では、隣接す
るNMOSトランジスタ列3とPMOSトランジスタ列4のいず
れか一方にしかキャパシタを形成できなかったが、第2
の実施形態では、各トランジスタ列にキャパシタを形成
でき、ノイズ低減効果が大きい。
ランジスタ列3とPMOSトランジスタ列4の各サブコンタ
クト領域2にそれぞれトレンチ構造のキャパシタを形成
し、形成したキャパシタをトランジスタ列内の電源−接
地端子間に接続するため、キャパシタの充放電により、
第1の実施形態と同様に、電磁放射ノイズを確実に抑制
することができる。また、第1の実施形態では、隣接す
るNMOSトランジスタ列3とPMOSトランジスタ列4のいず
れか一方にしかキャパシタを形成できなかったが、第2
の実施形態では、各トランジスタ列にキャパシタを形成
でき、ノイズ低減効果が大きい。
【0044】なお、図11では、各トランジスタ列ごと
に2個ずつキャパシタCを形成する例を示したが、キャ
パシタの数や形状やサイズに特に制限はない。
に2個ずつキャパシタCを形成する例を示したが、キャ
パシタの数や形状やサイズに特に制限はない。
【0045】また、サブコンタクト領域2に形成された
図11のキャパシタCすべての電極を、電源端子および
接地端子に接続する必要はなく、ノイズが多く発生する
部分のみ、電極の接続を行えばよい。
図11のキャパシタCすべての電極を、電源端子および
接地端子に接続する必要はなく、ノイズが多く発生する
部分のみ、電極の接続を行えばよい。
【0046】〔第3の実施形態〕第3の実施形態は、基
本セル1の外縁にトレンチ構造のキャパシタCを形成し
て電磁放射ノイズの抑制を図るものである。
本セル1の外縁にトレンチ構造のキャパシタCを形成し
て電磁放射ノイズの抑制を図るものである。
【0047】図13は半導体ウエハ上に形成される第3
の実施形態の半導体装置のレイアウト図である。図13
の半導体装置は、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタ
を2個ずつ含む基本セル1を半導体ウエハ上に規則的に
配置したゲートアレイの基本構成を示している。
の実施形態の半導体装置のレイアウト図である。図13
の半導体装置は、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタ
を2個ずつ含む基本セル1を半導体ウエハ上に規則的に
配置したゲートアレイの基本構成を示している。
【0048】基本セル1はそれぞれ、2個のNMOSトラン
ジスタが形成されたNMOSトランジスタ領域41と、2個
のPMOSトランジスタが形成されたPMOSトランジスタ領域
42とを有する。これら領域内の外縁部分にはそれぞ
れ、トレンチ構造のキャパシタCが形成されている。
ジスタが形成されたNMOSトランジスタ領域41と、2個
のPMOSトランジスタが形成されたPMOSトランジスタ領域
42とを有する。これら領域内の外縁部分にはそれぞ
れ、トレンチ構造のキャパシタCが形成されている。
【0049】図13のキャパシタCは、図12と同様
に、基板に垂直な方向に溝を形成し、この溝の内壁部分
に拡散層を形成し、この拡散層の上面に絶縁層を形成
し、この絶縁層の上面にポリシリコン層を形成すること
により得られる。
に、基板に垂直な方向に溝を形成し、この溝の内壁部分
に拡散層を形成し、この拡散層の上面に絶縁層を形成
し、この絶縁層の上面にポリシリコン層を形成すること
により得られる。
【0050】NMOSトランジスタ領域41に形成されるキ
ャパシタCのポリシリコン層は例えば接地端子と接続さ
れ、拡散層は例えば電源端子と接続される。また、PMOS
トランジスタ領域42に形成されるキャパシタCのポリ
シリコン層は例えば電源端子と接続され、拡散層は例え
ば接地端子と接続される。これにより、キャパシタCの
一端には電源電圧が印加され、他端は接地される。
ャパシタCのポリシリコン層は例えば接地端子と接続さ
れ、拡散層は例えば電源端子と接続される。また、PMOS
トランジスタ領域42に形成されるキャパシタCのポリ
シリコン層は例えば電源端子と接続され、拡散層は例え
ば接地端子と接続される。これにより、キャパシタCの
一端には電源電圧が印加され、他端は接地される。
【0051】このように、第3の実施形態では、基本セ
ル1内のNMOSトランジスタ領域41やPMOSトランジスタ
領域42の外縁部にトレンチ構造のキャパシタCを形成
するため、場所を取らずに十分な容量のキャパシタCを
形成でき、電磁放射ノイズの発生を確実に抑制すること
ができる。また、基本セル1の構造にはほとんど影響を
与えないため、設計変更が比較的容易であり、製造コス
トの上昇を抑えることができる。
ル1内のNMOSトランジスタ領域41やPMOSトランジスタ
領域42の外縁部にトレンチ構造のキャパシタCを形成
するため、場所を取らずに十分な容量のキャパシタCを
形成でき、電磁放射ノイズの発生を確実に抑制すること
ができる。また、基本セル1の構造にはほとんど影響を
与えないため、設計変更が比較的容易であり、製造コス
トの上昇を抑えることができる。
【0052】なお、図13では、NMOSトランジスタとPM
OSトランジスタを取り囲むようにキャパシタCを形成す
る例を示したが、キャパシタCの形状に特に制限はな
く、例えば、NMOSトランジスタ領域41やPMOSトランジ
スタ領域42の一辺や二辺のみにキャパシタCを形成し
てもよい。
OSトランジスタを取り囲むようにキャパシタCを形成す
る例を示したが、キャパシタCの形状に特に制限はな
く、例えば、NMOSトランジスタ領域41やPMOSトランジ
スタ領域42の一辺や二辺のみにキャパシタCを形成し
てもよい。
【0053】〔第4の実施形態〕第4の実施形態は、ス
タンダードセルにトレンチ構造のキャパシタCを形成す
るものである。
タンダードセルにトレンチ構造のキャパシタCを形成す
るものである。
【0054】図14は半導体ウエハ上に形成される第4
の実施形態の半導体装置のレイアウト図であり、複数の
NANDゲートを有するスタンダードセルのレイアウトを示
している。図14のスタンダードセルは、直列接続され
た2つのNMOSトランジスタからなるNMOSトランジスタ領
域41と、並列接続された2つのPMOSトランジスタから
なるPMOSトランジスタ領域42とを有し、各トランジス
タ領域の外縁部分には、図13と同様にトレンチ構造の
キャパシタCが形成されている。図14の各キャパシタ
Cは、図13に示した第3の実施形態と同様に接続され
る。
の実施形態の半導体装置のレイアウト図であり、複数の
NANDゲートを有するスタンダードセルのレイアウトを示
している。図14のスタンダードセルは、直列接続され
た2つのNMOSトランジスタからなるNMOSトランジスタ領
域41と、並列接続された2つのPMOSトランジスタから
なるPMOSトランジスタ領域42とを有し、各トランジス
タ領域の外縁部分には、図13と同様にトレンチ構造の
キャパシタCが形成されている。図14の各キャパシタ
Cは、図13に示した第3の実施形態と同様に接続され
る。
【0055】図14のようなキャパシタCを形成するこ
とにより、第3の実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。特に、トレンチ構造のキャパシタCは、従来のゲ
ート酸化膜を利用したキャパシタCに比べて、単位面積
当たりの容量が大きいため、ノイズフィルタとして十分
な容量が得られる。また、従来のスタンダードセルの空
き領域を利用してキャパシタCを形成できるため、セル
構造の変更が容易であり、設計変更に要するコストを抑
えることができる。
とにより、第3の実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。特に、トレンチ構造のキャパシタCは、従来のゲ
ート酸化膜を利用したキャパシタCに比べて、単位面積
当たりの容量が大きいため、ノイズフィルタとして十分
な容量が得られる。また、従来のスタンダードセルの空
き領域を利用してキャパシタCを形成できるため、セル
構造の変更が容易であり、設計変更に要するコストを抑
えることができる。
【0056】〔第5の実施形態〕第5の実施形態は、セ
ルベースLSIやゲートアレイの配線領域の下層にトレ
ンチ構造のキャパシタCを形成するものである。
ルベースLSIやゲートアレイの配線領域の下層にトレ
ンチ構造のキャパシタCを形成するものである。
【0057】図15は半導体ウエハ上に形成される第5
の実施形態の半導体装置のレイアウト図であり、スタン
ダードセルの配線領域のレイアウト図を示している。図
15に示すように、半導体ウエハ上には、複数のスタン
ダードセルからなるセル列51が距離を隔てて配置さ
れ、これらセル列間には配線領域52が設けられてい
る。配線領域52は、各スタンダードセルの配線を行う
ために用いられる。
の実施形態の半導体装置のレイアウト図であり、スタン
ダードセルの配線領域のレイアウト図を示している。図
15に示すように、半導体ウエハ上には、複数のスタン
ダードセルからなるセル列51が距離を隔てて配置さ
れ、これらセル列間には配線領域52が設けられてい
る。配線領域52は、各スタンダードセルの配線を行う
ために用いられる。
【0058】配線領域52の直下には、トレンチ構造の
キャパシタCが形成されている。キャパシタCの形成面
積に特に制限はないが、電磁放射ノイズを抑制するには
ある程度の容量が必要なため、配線パターンに沿って比
較的長くキャパシタCを形成するか、トレンチ(溝)の
深さを深くするのが望ましい。
キャパシタCが形成されている。キャパシタCの形成面
積に特に制限はないが、電磁放射ノイズを抑制するには
ある程度の容量が必要なため、配線パターンに沿って比
較的長くキャパシタCを形成するか、トレンチ(溝)の
深さを深くするのが望ましい。
【0059】キャパシタCの一方の電極は拡散層を介し
て電源層8や接地層13に接続され、他方の電極はアル
ミ線等を介して電源層8または接地層13に接続され
る。例えば、配線領域52がpウエル領域内に形成され
る場合には、キャパシタCの一方の電極は拡散層13を
介して接地され、他方の電極は電源層8に接続される。
逆に、配線領域52がnウエル領域内に形成される場合
には、キャパシタCの一方の電極は拡散層13を介して
電源層8に接続され、他方の電極は接地される。なお、
電磁放射ノイズの大きさはチップ内の場所によって大き
く異なるため、上述した第1〜第5の実施形態で説明し
たキャパシタCを形成する際には、CADツール等を用
いて、電磁放射ノイズを最も効果的に抑制できる場所を
特定するのが望ましい。
て電源層8や接地層13に接続され、他方の電極はアル
ミ線等を介して電源層8または接地層13に接続され
る。例えば、配線領域52がpウエル領域内に形成され
る場合には、キャパシタCの一方の電極は拡散層13を
介して接地され、他方の電極は電源層8に接続される。
逆に、配線領域52がnウエル領域内に形成される場合
には、キャパシタCの一方の電極は拡散層13を介して
電源層8に接続され、他方の電極は接地される。なお、
電磁放射ノイズの大きさはチップ内の場所によって大き
く異なるため、上述した第1〜第5の実施形態で説明し
たキャパシタCを形成する際には、CADツール等を用
いて、電磁放射ノイズを最も効果的に抑制できる場所を
特定するのが望ましい。
【0060】ここで、トレンチの構造に特に制限はな
く、例えば、配線領域52の一部の配線のみに対応して
トレンチを形成してもよく、あるいは、配線領域52内
の全配線に対応してトレンチを形成してもよい。
く、例えば、配線領域52の一部の配線のみに対応して
トレンチを形成してもよく、あるいは、配線領域52内
の全配線に対応してトレンチを形成してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、隣接する基本セル間の空き領域にポリシリコン層
を用いてキャパシタを形成するため、基本セルを流れる
ダイナミックな電流をキャパシタから供給できるように
なる。したがって、電源線の電圧変動が小さくなり、電
源線から放射される電磁放射ノイズを確実に抑制するこ
とができる。
れば、隣接する基本セル間の空き領域にポリシリコン層
を用いてキャパシタを形成するため、基本セルを流れる
ダイナミックな電流をキャパシタから供給できるように
なる。したがって、電源線の電圧変動が小さくなり、電
源線から放射される電磁放射ノイズを確実に抑制するこ
とができる。
【0062】また、基本セルの外縁部にトレンチ構造の
キャパシタを形成すれば、狭い面積で大容量のキャパシ
タが得られるため、セルサイズを変更することなく、電
磁放射ノイズ対策を行うことができる。
キャパシタを形成すれば、狭い面積で大容量のキャパシ
タが得られるため、セルサイズを変更することなく、電
磁放射ノイズ対策を行うことができる。
【図1】半導体ウエハ上に形成される第1の実施形態の
半導体装置のレイアウト図。
半導体装置のレイアウト図。
【図2】ポリシリコン層をPMOSトランジスタ列上の電源
層に接続した例を示す図。
層に接続した例を示す図。
【図3】ポリシリコン層をNMOSトランジスタ列上の接地
層に接続した例を示す図。
層に接続した例を示す図。
【図4】ポリシリコン層を交互に電源層と接地層に接続
した例を示す図。
した例を示す図。
【図5】図2の一部の拡大図。
【図6】図5のX−X線断面図。
【図7】図3の一部の拡大図。
【図8】図7のX−X線断面図。
【図9】図1の基本セル2個で形成したフリップフロッ
プの内部構成を示す回路図。
プの内部構成を示す回路図。
【図10】図9のフリップフロップのレイアウト図。
【図11】半導体ウエハ上に形成される第2の実施形態
の半導体装置のレイアウト図。
の半導体装置のレイアウト図。
【図12】キャパシタ形成領域の断面構造を示す図。
【図13】半導体ウエハ上に形成される第3の実施形態
の半導体装置のレイアウト図。
の半導体装置のレイアウト図。
【図14】半導体ウエハ上に形成される第4の実施形態
の半導体装置のレイアウト図。
の半導体装置のレイアウト図。
【図15】半導体ウエハ上に形成される第5の実施形態
の半導体装置のレイアウト図。
の半導体装置のレイアウト図。
【図16】ゲートアレイの基本セル構造を示すレイアウ
ト図。
ト図。
【図17】NAND構成のスタンダードセルを有するスタン
ダードセルのレイアウト図。
ダードセルのレイアウト図。
【図18】RCフィルタ回路の一例を示す図。
【図19】ゲートアレイとDRAMを混載したチップの一例
を示す概略レイアウト図。
を示す概略レイアウト図。
【図20】セル列、配線領域、DRAMを混載したチップの
一例を示す概略レイアウト図。
一例を示す概略レイアウト図。
【図21】トレンチプロセスにより形成したキャパシタ
の断面図。
の断面図。
1 基本セル 2 サブコンタクト領域 3 NMOSトランジスタ列 4 PMOSトランジスタ列 5 コンタクト形成領域 6 ポリシリコン層 7,12 コンタクトホール 8 電源層 9 絶縁層 10,11 拡散層 13 接地層 21,22 クロックドバッファ 41 NMOSトランジスタ領域 42 PMOSトランジスタ領域 51 セル列 52 配線領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 田 正 昭 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内
Claims (6)
- 【請求項1】NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを
複数個ずつ含む基本セルが複数形成された半導体装置に
おいて、 隣接する前記基本セル間には、 上層あるいは下層と導通を取るためのコンタクト領域
と、 キャパシタの電極となるポリシリコン層と、が形成さ
れ、 前記ポリシリコン層の下面には絶縁層が形成され、 前記絶縁層の下面には拡散層が形成され、 前記ポリシリコン層、前記絶縁層および前記拡散層がキ
ャパシタとして作用するように、前記拡散層および前記
ポリシリコン層の一方を電源端子と導通させ、他方を接
地端子と導通させたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記基本セルは、2個の前記NMOSトランジ
スタを一列に形成したNMOSトランジスタ領域と、2個の
前記PMOSトランジスタを一列に形成したPMOSトランジス
タ領域と、を有し、 前記NMOSトランジスタ領域に前記キャパシタを形成する
場合には、前記ポリシリコン層を前記PMOSトランジスタ
領域内の電源層と導通させ、 前記PMOSトランジスタ領域に前記キャパシタを形成する
場合には、前記ポリシリコン層を前記NMOSトランジスタ
領域内の接地層と導通させることを特徴とする請求項1
に記載の半導体装置。 - 【請求項3】前記ポリシリコン層、前記絶縁層および前
記拡散層により形成されるキャパシタは、スタック型の
構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の
半導体装置。 - 【請求項4】前記ポリシリコン層、前記絶縁層および前
記拡散層により形成されるキャパシタは、トレンチ型の
構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の
半導体装置。 - 【請求項5】NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを
複数個ずつ含む基本セルが複数形成された半導体装置に
おいて、 前記基本セルは、2個の前記NMOSトランジスタを一列に
形成したNMOSトランジスタ領域と、2個の前記PMOSトラ
ンジスタを一列に形成したPMOSトランジスタ領域と、を
有し、 前記NMOSトランジスタ領域および前記PMOSトランジスタ
領域のそれぞれについて、各領域内の外縁に沿ってトレ
ンチ構造のキャパシタを形成したことを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項6】NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを
複数個ずつ含む基本セルが複数形成された半導体装置に
おいて、 隣接する前記基本セルの間に形成され前記基本セルの配
線を行う配線層の下層に、トレンチ構造のキャパシタを
形成したことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10079156A JPH11274441A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 半導体装置 |
US09/146,035 US6459331B1 (en) | 1997-09-02 | 1998-09-02 | Noise suppression circuit, ASIC, navigation apparatus communication circuit, and communication apparatus having the same |
US10/213,065 US7064691B2 (en) | 1997-09-02 | 2002-08-07 | Noise suppression circuit, ASIC, navigation apparatus, communication circuit, and communication apparatus having the same |
US11/411,143 US7230554B2 (en) | 1997-09-02 | 2006-04-26 | Noise suppression circuit, ASIC, navigation apparatus, communication circuit, and communication apparatus having the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10079156A JPH11274441A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11274441A true JPH11274441A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13682110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10079156A Pending JPH11274441A (ja) | 1997-09-02 | 1998-03-26 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11274441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7473624B2 (en) | 2004-03-16 | 2009-01-06 | Nec Electronics Corporation | Method for manufacturing semiconductor device |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP10079156A patent/JPH11274441A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7473624B2 (en) | 2004-03-16 | 2009-01-06 | Nec Electronics Corporation | Method for manufacturing semiconductor device |
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