JP4140217B2 - 排紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排紙装置、排紙方法、シフト処理装置を有する用紙後処理装置及びシフト処理装置を有する画像形成装置に関に関する。
【0002】
【従来の技術】
シフト処理装置は複数部の文書を作製する場合に用いられており、部毎に排紙皿上の排紙位置を変えるものである。シフト処理装置は、搬送路中に設けられ、搬送路を走行している用紙を一時停止させて搬送方向と直角な方向に変位させるシフト処理を行い、シフト処理後に搬送を再開して排紙する構成のものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシフト処理装置では、前記のように搬送を一時停止する処理が行われるために搬送効率が低下するという問題がある。特に、高速で画像を形成する画像形成装置にシフト処理装置を設けた場合に、画像形成速度にシフト処理速度が追従出来なくなって、画像処理装置の高速性能を落とす必要が生ずる場合がある。また、画像形成装置の高速性能にシフト処理装置が設けられている用紙後処理装置の処理速度を整合させるために後処理装置内の搬送線速度を上げることが行われているが、搬送線速度を上げることにより、搬送の安定性が低下して、ジャム等の搬送不良が起こりやすくなるという問題がある。
【0004】
本発明は従来のシフト処理を行う排紙装置における前記のような問題を解決し、シフト処理を行い、しかも、高速で安定した搬送を行う排紙装置、用紙後処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の本発明の目的は、下記の発明により達成される。
【0006】
1.搬入手段と、搬出手段とを有する搬入・搬出部及び、
収納部材と、搬送方向である第1方向に移動可能な停止部材と、該第1方向に直角な第2方向に移動可能な側端規制部材とを有する反転搬送部、を備え、
前記搬入手段により前記反転搬送部に搬入した用紙を前記停止部材で受け止め、前記停止部材上にある用紙に対して前記側端規制部材の前記第2方向への移動によるシフト処理を行い、次に、前記停止部材を移動させることにより用紙を前記搬出手段へ移動させ、前記搬出手段により用紙を前記反転搬送部から搬出し排紙する排紙装置であって、
前記搬入手段が設けられている搬入路から前記搬出手段が設けられている搬出路に用紙を案内する案内手段が設けられ、
搬入される用紙毎に、用紙の後端が前記搬入手段から離れた状態で前記停止部材で用紙を受け止め、次に、前記停止部材を移動させ、前記案内手段により用紙を前記搬入路から退避させ、次に前記シフト処理を行うことを特徴とする排紙装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
<画像形成装置>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示し、該画像形成装置は画像形成装置本体Aと自動原稿送り装置ADFと用紙後処理装置Bとからなる。
【0015】
図示の画像形成装置本体Aは、画像読み取り手段1、画像処理手段2、画像書き込み手段3、画像形成手段4、給紙手段5、搬送手段6、定着手段7、再搬送手段(自動両面コピー搬送部ADU)8、制御手段9等を備えている。
【0016】
給紙手段5は、カセット給紙部5Aと大容量給紙部(LCT)5B、手差し給紙部5C、中間給紙ローラ5D及びレジストローラ5Eから成る。
【0017】
搬送手段6は、搬送ベルト6A、搬送路切り替え板6B、排紙ローラ6C等を備えている。
【0018】
画像形成装置本体Aの上部には、自動原稿送り装置ADFが搭載されている。画像形成装置本体Aの図示の左側面の排紙ローラ6C側には、用紙後処理装置Bが連結されている。
【0019】
自動原稿送り装置ADFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り手段1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0020】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理手段2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み手段3に信号を送る。
【0021】
画像書き込み手段3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段4の感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成手段4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙手段5から送り出された用紙Pは、転写部において画像が転写される。
【0022】
画像を担持した用紙Pは、搬送ベルト6Aにより搬送され、定着手段7により定着処理され、排紙ローラ6Cから用紙後処理装置Bの用紙導入部10Aに送り込まれる。或いは搬送路切り替え板6Bにより再搬送手段8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Pは再び画像形成手段4において、両面画像処理後、排紙ローラ6Cから排出される。排紙ローラ6Cから排出された用紙Pは、用紙後処理装置Bに送り込まれる。
【0023】
用紙後処理装置Bは、画像記録を終了して用紙Pを受入れる用紙導入部10A、付加用紙Fを給紙する給紙装置11、搬入・搬出部12、反転搬送部13、折り畳み部14、15、中間皿16、綴じ部17、中折り部25、固定排紙皿18、上下動可能の昇降排紙皿19及び固定排紙部27を有し、搬送路10、20、21、22、23、24等により連結されている。
【0024】
用紙後処理装置Bは次のような処理モードで後処理を行う。
(1)単純排紙モード
用紙導入部10Aから導入した用紙Pを導入順に単純排紙する。このモードにおいては、用紙Pは搬送路10、20を経て固定排紙皿18に排紙される。
【0025】
(2)シフトモード
複数枚単位の部毎に、排紙位置を変えて排紙する。このモードにおいては、用紙Pは用紙導入部10Aから反転搬送部としての反転搬送部13に搬送され、後に説明するように、反転搬送部13においてシフト処理された後に主搬送路としての搬送路10に戻され、搬送路10、22を経て昇降排紙皿19に排紙される。
【0026】
(3)折り畳みモード
用紙Pを1カ所又は2カ所で折り畳む、二つ折り処理又は三つ折り処理をして排紙する。
【0027】
用紙導入部10Aから導入された用紙Pは、折り畳み部14、15に搬送されて、第1、第2折り畳み部により折り畳み処理された後に、搬送路10、搬送路22を経て昇降排紙皿19に排紙される。第1、第2折り畳み部により三つ折り処理を行う場合と、折り畳み部14のみを用いて二つ折り処理を行う場合がある。また、折り畳み処理に先立って、前記反転搬送部13において整合処理を行うことが望ましい。
【0028】
(4)綴じモード
複数枚の用紙P毎に綴じ処理して排紙する。
【0029】
搬送路10から搬送路23に搬送された用紙Pは中間皿16上に設定枚数積載された後に、綴じ部17で綴じ処理され、綴じ処理後に、昇降排紙皿19に排紙される。また、折り畳み処理に先立って、前記反転搬送部13において整合処理を行うことが望ましい。
【0030】
(5)前記(3)折り畳みモードと(4)綴じモードを組み合わせて処理するモード
(6)中折りモード
綴じ部17で用紙Pの中央部を綴じ処理し、ナイフ状の突き出し部材251を用いて中折り処理を行い排紙路26を経て固定排紙部27に排紙する。
【0031】
前記各モードにおいて、給紙皿11から付加用紙Fを給紙して、画像形成装置本体Aから供給された用紙Pに付加することにより、用紙Pの束毎に、表紙、裏表紙、仕切等を付加することができる。
【0032】
次に、図2、3及び6により搬入・搬出部12及び反転搬送部13の構造を説明する。図2は搬入・搬出部12及び反転搬送部13の断面図、図3は反転搬送部13の側面図、図6は規制部材の駆動機構の図である。
【0033】
搬入・搬出部12は、用紙を搬入路10Bから反転搬送部13に搬入し、反転搬送部13から搬出路に搬出する。
【0034】
反転搬送部としての反転搬送部13は反転搬送処理、整合処理及びシフト処理を行う。
【0035】
搬入・搬出部12は、用紙を搬入路10Bから反転搬送部13に搬入し、反転搬送部13から搬出路10Cに搬出する。搬入・搬出部12は、上側案内部材124、下側案内部材125B、126B、ステッピングモータM1により回転駆動される駆動ローラ122及び従動ローラ121、123からなり、搬入・搬出部12は、上側案内部材124と下側案内部材125Bにより形成された搬入路10B及び上側案内部材124と下側案内部材126Bとにより形成された搬出路10Cを有する。
【0036】
第1駆動ローラとしての駆動ローラ122及び第1従動ローラとしての従動ローラ121は搬入手段を構成し、第2駆動ローラとしての駆動ローラ122及び第2従動ローラとしての従動ローラ123は搬出手段を構成する。上側案内部材124の突起124Aは搬入路10Bと搬出路10Cとを分けており、後に説明するように用紙を搬入路10Bから搬出路10Cに移動・退避させる案内手段を構成する。案内板125、126の互いに平行に対向する鉛直部は通路129を持つ収納部材を構成し、また、案内板125、126の上方に開いた上部は下側案内部材125B、126Bを構成し、前記のように用紙の搬入路10Bと搬出路10Cを形成する。案内板125と126により、図示のように縦長の反転搬送部13が形成される。
【0037】
突起124Aの案内端Qは案内端Qに引いた鉛直線Lで示すように、案内板125の鉛直平行部(用紙収納部)よりも搬入路10B側の位置を占めるように設定される。突起124Aのこのような形状によって、搬入路10Bから搬入された用紙は、その上端部が駆動ローラ122と従動ローラ121のニップを離れて落下し、停止部材131により支持されたときに、確実に搬入路から移動して搬出路10Cに案内される。
【0038】
案内板125、126は図3に示すように、搬送路幅方向の中央部に切欠部125A、126Aが形成される。図3に示すように、切欠部125A、126Aの部分には、図2に示すように上方に開いた導入部を有する停止部材131が設けられる。停止部材131は図6に示すように結合部材130により歯付きベルト135に結合されており、ステッピングモータM2により駆動されて上下に移動する。停止部材131は後に説明するように第1〜第3位置V1〜V3を取るとともに、第1〜第3位置V1〜V3は用紙サイズに応じて変更される。なお、停止部材131の第2、第3位置V2、V3は図4と図7に示される。
【0039】
案内板125と126の搬送路幅方向の両側には、側端規制部材としての規制部材13A、13Bが設けられる。停止部材131は上下方向、即ち、用紙の搬送方向である第1方向に移動し、規制部材13A、13Bは後に説明する駆動機構により、前記第1方向に直角な第2方向である水平方向に、図3の2位置間を移動する。
<整合処理>
次に、反転搬送部13における整合動作を図2〜7により説明する。図4は先行用紙退避工程及び整合工程にある搬入・搬出部12及び反転搬送部13の断面図、図5は用紙整合方法を示す工程図、図7は後続用紙搬入工程及び先行用紙搬出工程にある搬入・搬出部12及び反転搬送部13の断面図である。
【0040】
整合処理は、図3(a)と図3(b)の2位置間を往復移動する規制部材13A、13Bにより用紙側縁に対して互いに反対の水平方向の変位作用を付与することにより、用紙を中央部の正規位置に整合する処理である。
【0041】
整合処理は図5に示す工程を踏んで実行される。
(1)先行用紙搬入工程
駆動ローラ122を時計方向に回転駆動して、先行用紙P1を搬入路10Bから搬入する。先行用紙搬入工程においては停止部材131は、図2に示すように支持している先行用紙P1の上端が従動ローラ121と駆動ローラ122から離れるように最も低い第1位置V1に設定されており、搬入された先行用紙P1は落下して停止部材131で支持され停止する。
(2)先行用紙退避工程、整合工程
停止部材131を図4の第2位置V2、即ち、先行用紙P1の上端が突起124Aの案内端Qよりも上になる位置まで上昇させる。この停止部材131の上昇工程において、先行用紙P1の上端は、前記のように突起124Aの案内端Qが鉛直線Lよりも搬入路10Bの側に位置しているので、確実に搬入路10Bから退避して搬出路10Cに案内される。
【0042】
停止部材131が第2位置V2まで上昇した状態を図4に示す。
図4の状態で先行用紙P1の搬送路幅方向の整合が実行される。整合動作を主として図4の線Y−Yに沿った断面図である図6により説明する。
【0043】
規制部材13A、13Bは、ピン230A、230Bによりそれぞれ駆動されて図3(a)の位置と、図3(b)の位置間を往復移動する。ピン230Aは、従動ローラ233Aと駆動ローラ233Bとに張架された歯付きベルト235に固定されるとともに、規制部材13Aに固定される。ピン230Bは歯付きベルト235のピン230Aの結合辺部に対向する辺部において歯付きベルト235に固定され、規制部材13Bは縦長孔230C、横長孔230Dを介してピン230Bと係合する。歯付きベルト235は整合工程においてはステッピングモータM3により駆動されて実線矢印と点線矢印で示すように往復移動する。
【0044】
規制部材13Bは図6(b)に示すように上下に移動可能であり、整合工程においては、図示しない駆動手段により図6(b)の実線で示す降下した位置に設定されて、ピン230Bが縦長孔230C内に位置する。
【0045】
整合工程においてステッピングモータM3により駆動されて歯付きベルト235が矢印で示すように往復動することにより、規制部材13Aと13Bとは図3の2位置間を互いに反対方向に往復動して、用紙の側端を規制して用紙を搬送路中央に整合する。
【0046】
なお、規制部材13A、13Bの整合時の移動範囲は、ステッピングモータM3の制御により、用紙サイズに対応した範囲に設定される。
【0047】
前記した停止部材131の第2位置への上昇動作と整合動作とは、いずれが先に実行されてもよいし、また、同時に実行されてもよい。
(3)後続用紙搬入工程
停止部材131の第2位置V2への上昇による先行用紙P1の搬入路10Bからの退避及び整合の後に、後続用紙P2の搬入が実行される。即ち、駆動ローラ122の時計方向の回転により、後続用紙P2が搬入される。搬入工程においては、先行用紙P1の上端は、前記のように搬入路から退避しているので、後続用紙P2の搬入が円滑に行われる。
(4)先行用紙搬出工程
停止部材131を上昇させて、先行用紙P1の上端が駆動ローラ122と従動ローラ123の間の出入手段に達する図7の第3位置V3まで上昇させるとともに、駆動ローラを時計方向に回転させて先行用紙P1を搬出する。停止部材131を第3位置V3まで上昇させた状態を図7に示す。第3位置V3は用紙の上端が駆動ローラ122と従動ローラ123に挟持される位置まで用紙を押し上げる停止部材131の位置である。
【0048】
前記(3)の後続用紙P2の搬入と前記(4)の先行用紙P1の搬出は時間的に重なって実行される。即ち、駆動ローラ122の時計方向の回転により、後続用紙P2の搬入と先行用紙P1の搬出とが同時に行われる。そして、先行用紙P1の上端が駆動ローラ122と従動ローラ123とに挟持された時点で停止部材131は降下して後続用紙P2の上端が駆動ローラ122及び従動ローラ123を離れる時点では、停止部材131は第1位置V1にあるので、後続用紙P2は前記搬入手段から離れた前記(1)先行用紙搬入工程を終了した状態となって、後続用紙P2の後に用紙を搬入することが可能になる。
【0049】
以上説明した整合処理は、反転搬送部13内で複数枚の用紙を同時に走行させながら整合処理を行うので、搬送効率を落とすことなく、整合処理を行うことが可能になり、高速の画像形成装置にも適合した整合処理が可能になる。また、綴じ処理や折り畳み処理が整合処理済みの用紙に対して行われるので、綴じ処理や折り畳み処理が円滑に行われるとともに、仕上がりのよい綴じ処理や折り畳み処理された文書が作製される。
<シフト処理>
次に、反転搬送部13におけるシフト動作を図2、4、6〜9により説明する。図8はシフト工程にある反転搬送部13の側面図、図9は用紙シフト方法の工程図である。
【0050】
用紙のシフト処理は、例えば、複数部の複写やプリントを行う場合に、部毎に搬送方向に直角な前記第2方向に用紙を変位させて、用紙を排紙皿上に部毎に仕分けして排紙する処理である。
【0051】
本実施の形態においては、規制部材13Aを部毎に図8(a)の位置から図8(b)の位置に変位させることによりシフト処理が行われる。
(1)先行用紙搬入工程
駆動ローラ122を時計方向に回転駆動して、先行用紙P1を搬入路10Bから搬入する。先行用紙搬入工程においては停止部材131は、図2に示すように支持している先行用紙P1の上端が従動ローラ121と駆動ローラ122から離れるように最も低い第1位置V1に設定されており、搬入された先行用紙P1は落下して停止部材131で支持され停止する。
(2)先行用紙退避工程、シフト工程
停止部材131を図4の第2位置V2、即ち、先行用紙P1の上端が突起124Aの案内端Qよりも上になる位置まで上昇させる。この停止部材131の上昇工程において、先行用紙P1の上端は、前記のように突起124Aの案内端Qが鉛直線Lよりも搬入路10Bの側に位置しているので、確実に搬入路10Bから退避して搬出路10Cに案内される。
【0052】
停止部材131が第2位置V2まで上昇した状態を図4に示す。
図4の状態で用紙Pを搬送路幅方向に変位させるシフト処理が行われる。シフト処理を主として図4の線Y−Yに沿った断面図である図6により説明する。
【0053】
規制部材13A、13Bは、ピン230A、230Bによりそれぞれ駆動されて図8(a)の位置と、図8(b)の位置に設定される。ピン230Aは、従動ローラ233Aと駆動ローラ233Bとに張架された歯付きベルト235に固定されるとともに、規制部材13Aに固定される。ピン230Bは歯付きベルト235のピン230Aの結合辺部に対向する辺部において歯付きベルト235に固定され、規制部材13Bは縦長孔230C、横長孔230Dを介してピン230Bと係合する。歯付きベルト235はシフト工程においてはステッピングモータM3により駆動されて図示の実線矢印のように移動する。
【0054】
規制部材13Bは図6(b)に示すように上下に移動可能であり、シフト工程においては、図示しない駆動手段により図6(b)の点線で示す上昇した位置に設定されて、ピン230Bが横長孔230D内に位置する。
【0055】
シフト工程においてステッピングモータM3により駆動されて歯付きベルト235が実線矢印で示すように移動することにより、規制部材13Aは図8(a)から図8(b)の位置に移動するが、規制部材13Bは移動しない。規制部材13Aのこのような移動によって、用紙はPaの位置からPbの位置へ前記第2方向である水平方向に変位する。
【0056】
例えば、5枚からなる文書を複数部作製する場合には、最初の5枚の用紙がPaの位置で搬送され、次の5枚の用紙がPbの位置で搬送されるというシフト搬送が交互に繰り返される。
【0057】
なお、規制部材13A、13Bのシフト処理時の移動範囲は、ステッピングモータM3の制御により、用紙サイズに対応した範囲に設定される。
【0058】
前記した停止部材131の第2位置への上昇させる退避工程とシフト工程とは、いずれが先に実行されてもよいし、また、同時に実行されてもよい。
(3)後続用紙搬入工程
停止部材131の第2位置V2への上昇による先行用紙P1の搬入路10Bからの退避及び整合の後に、後続用紙P2の搬入が実行される。即ち、駆動ローラ122の時計方向の回転により、後続用紙P2が搬入される。搬入工程においては、先行用紙P1の上端は、前記のように搬入路から退避しているので、後続用紙P2の搬入が円滑に行われる。
(4)先行用紙搬出工程
停止部材131を上昇させて、先行用紙P1の上端が駆動ローラ122と従動ローラ123の間の搬入手段に達する図7の第3位置V3まで上昇させるとともに、駆動ローラを時計方向に回転させて先行用紙を搬出する。停止部材131を第3位置V3まで上昇させた状態を図7に示す。第3位置V3は用紙の上端が駆動ローラ122と従動ローラ123に挟持されるまで用紙を押し上げる停止部材131の位置である。
【0059】
前記(3)の後続用紙P2の搬入と前記(4)の先行用紙P1の搬出は時間的に重なって実行される。即ち、駆動ローラ122の時計方向の回転により、後続用紙P2の搬入と先行用紙P1の搬出とが同時に行われる。そして、先行用紙P1の上端が駆動ローラ122と従動ローラ123とに挟持された時点で停止部材131は降下して後続用紙P2の上端が駆動ローラ122及び従動ローラ123を離れる時点では、停止部材131は第1位置V1にあるので、後続用紙P2は前記搬入手段から離れた前記(1)先行用紙の搬入の工程を終了した状態となって、後続用紙P2の後に用紙Pを搬入することが可能になる。
【0060】
以上説明したシフト処理は用紙の搬送を停止することなく実行されるので、シフト処理により搬送速度が低下することがなく、高速の画像形成に適合したシフト処理が可能になる。
<折り畳み処理>
折り畳み処理を図10、11を参照して説明する。図10は折り畳み部14、15の構成を、図11は用紙Pの2カ所で折り畳む三つ折り処理(Z折り処理)工程をそれぞれ示す。
【0061】
図10(a)に示す折り畳み部14は駆動ローラとしての折り畳みローラ141、142、これらの折り畳みローラにそれぞれ接触して従動回転する従動ローラ143、144及び案内部材145で構成される。折り畳みローラ141は後に説明するように変位可能である。
【0062】
図10(b)に示す折り畳み部15は駆動ローラとしての折り畳みローラ151、152、これらの折り畳みローラにそれぞれ接触して従動回転する従動ローラ153、154及び案内部材155で構成される。折り畳みローラ151は後に説明するように変位可能である。
【0063】
折り畳みモードにおいては、用紙Pに対して折り畳み部14により、例えば、その先端から1/4の位置で第1の折り畳み処理が行われ、更に、折り畳まれた用紙Pの先端から1/4(用紙全長の1/4)の位置で折り畳み部15により折り畳み処理が行われて、用紙Pは、例えば、Z折り処理される。
【0064】
図11(a)において、折り畳みローラ141と折り畳みローラ142とが離間し、従動ローラ143、144がそれぞれ折り畳みローラ141、142に圧接した状態で用紙Pを搬送し折り畳み部14に導入する。用紙Pが基準位置Rから所定距離D搬送された段階でセンサSS2の用紙先端検知信号により、折り畳みローラ141、142の駆動を停止し、図11(b)の折り畳み工程に移行する。
【0065】
図11(b)において、折り畳みローラ141及び従動ローラ143を変位させて折り畳みローラ141と折り畳みローラ142とを圧接させた後に、折り畳みローラ141を前記の導入時と同方向に回転駆動するとともに、折り畳みローラ142を前記導入時と反対方向に回転駆動して折り畳みを開始する。折り畳みローラ141と142の用紙Pに対する反対方向の搬送作用により用紙Pは屈曲し、折り畳みローラ141と折り畳みローラ142との間に折り目が進入する。なお、折り畳みローラ141、142側への用紙Pの屈曲を確実に行わせる突起145Aを有する案内部材145が設けられる。更に図11(c)のように、折り畳みローラ141、142の回転を続行して折り畳みを行い、折り畳まれた用紙Pを搬送ローラ210で搬送して折り畳み部15に導入する。
【0066】
図11(d)に示すように折り畳み部15の折り畳みローラ151と、152とが離間し、従動ローラ153、従動ローラ154がそれぞれ折り畳みローラ151、152に圧接した状態で用紙Pを導入し、折り畳まれた用紙Pの先端が基準位置Rから所定距離D搬送された段階でセンサSS3の用紙先端検知信号に基づいて折り畳みローラ151を変位させて、折り畳みローラ152に圧接させる。圧接後、折り畳みローラ151を前記導入時と同一方向に回転駆動するとともに、折り畳みローラ152を前記導入時と反対方向に回転駆動する。折り畳みローラ151と152の用紙Pに対する反対方向の搬送作用により用紙Pは屈曲し、折り畳みローラ151と折り畳みローラ152との間にその折り目が進入する。なお、折り畳みローラ151、152側への用紙Pの屈曲を確実にに行わせる突起155Aを有する案内部材155が設けられる。図11(e)のように圧接後に折り畳みローラ152の回転方向を反転して用紙Pを折り畳む。図11(f)のように折り畳みローラ151、152の回転を続行して、用紙Pを折り畳みつつ、折り畳み部15から用紙Pを排出し、搬送路10へと搬送する。
【0067】
図11の例では用紙Pの先端から1/4の位置で折り畳みを行っている。センサSS2、SS3はそれぞれ基準位置R、即ち、141と142の外周の接線及び折り畳みローラ151と152の外周の接線で示す位置からD=1/4×LT(LTは用紙Pの搬送方向の長さ)において用紙Pの先端を検知する。実際には、折り畳みローラ141、142、151、152の反転時間の遅れ等が考慮されて1/4×LTより若干短く設定される。
【0068】
センサSS2、SS3は、用紙Pにおける折り畳みモードにより、或いは用紙サイズにより種々の位置に設定される。
【0069】
図示のように、用紙Pの2カ所で折り畳み処理を行う工程において、用紙Pは折り畳み部14に方向Z1から導入され、折り畳み部14から折り畳み部15に方向Z1にほぼ直角な方向Z2に搬送されて送り込まれる。折り畳み部で折り畳み処理された用紙Pは方向Z2にほぼ直角な方向Z3に、即ち、方向Z1とほぼ同一の方向Z3に搬送される。
【0070】
【発明の効果】
請求項1又は2の発明により、搬送を停止することなくシフト処理が行われるので、シフト処理による搬送速度の低下がなくなって高速搬送を行いつつシフト処理により用紙を仕分けして排紙することが可能になる。
【0071】
請求項3の発明により、排紙部を小型にすることが可能になる。特に、後処理装置を小型化することが可能になる。
【0072】
請求項4、5又は6の発明により、複数枚の用紙をシフト処理を行う反転搬送装置内で同時走行させるので、遅い搬送線速度でも高速のシフト処理を伴った排紙を行うことが可能になる。
【0073】
請求項7の発明によりシフト排紙機能を有する小型の用紙後処理装置が実現される。
【0074】
請求項8の発明により、シフト排紙機能を有する小型の画像形成装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す図である。
【図2】搬入・搬出部及び反転搬送部の断面図である。
【図3】反転搬送部の側面図である。
【図4】先行用紙退避工程及び整合工程にある搬入・搬出部及び反転搬送部の断面図である。
【図5】用紙整合方法の工程図である。
【図6】図4の線Y−Yに沿った断面図で示す規制部材の駆動機構の図である。
【図7】後続用紙搬入工程及び先行用紙搬出工程にある搬入・搬出部及び反転搬送部の断面図である。
【図8】シフト工程にある反転搬送部の側面図である。
【図9】用紙シフト方法の工程図である。
【図10】折り畳み部の構成を示す図である。
【図11】三つ折り処理工程を示す図である。
【符号の説明】
10 搬送路
10B 搬入路
10C 搬出路
12 搬入・搬出部
13 反転搬送部
13A、13B 規制部材
14、15 折り畳み部
16 中間皿
17 綴じ部
18 固定排紙皿
19 昇降排紙皿
121、123 従動ローラ
122 駆動ローラ
124 上側案内部材
125、126 案内板
129 通路
131 停止部材
A 画像形成装置本体
B 用紙後処理装置
M1、M2、M3 ステッピングモータ
P 用紙
P1 先行用紙
P2 後続用紙
Claims (1)
- 搬入手段と、搬出手段とを有する搬入・搬出部及び、
収納部材と、搬送方向である第1方向に移動可能な停止部材と、該第1方向に直角な第2方向に移動可能な側端規制部材とを有する反転搬送部、を備え、
前記搬入手段により前記反転搬送部に搬入した用紙を前記停止部材で受け止め、前記停止部材上にある用紙に対して前記側端規制部材の前記第2方向への移動によるシフト処理を行い、次に、前記停止部材を移動させることにより用紙を前記搬出手段へ移動させ、前記搬出手段により用紙を前記反転搬送部から搬出し排紙する排紙装置であって、
前記搬入手段が設けられている搬入路から前記搬出手段が設けられている搬出路に用紙を案内する案内手段が設けられ、
搬入される用紙毎に、用紙の後端が前記搬入手段から離れた状態で前記停止部材で用紙を受け止め、次に、前記停止部材を移動させ、前記案内手段により用紙を前記搬入路から退避させ、次に前記シフト処理を行うことを特徴とする排紙装置。
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