JP4208370B2 - シート処理装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート処理装置及びこれを備える画像形成装置に係り、詳しくは、シート束の所定位置を綴じ処理する作業の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種、シート処理装置等として、シートに対して2か所以上にステイプル処理を行うものは、既に多数公知であるので詳細な説明は省略するが、ここでは、図27に基づき、2か所綴じモードの動作について簡単に説明する。
【0003】
図示しない画像形成装置から排出されたシートは、1枚づつ処理トレイ1に排出され、整合手段2の整合動作で整合されたシート束Pn を形成する。所定枚数の排出及び整合処理がなされると、待機していたステイプラ3は、まず1か所目(X1)をステイプル後、シートの後端部を略々平行に矢印方向に移動して2か所目(X2)をステイプルし、その後、必要に応じてシート束を別のトレイに移動するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来例によると、所望の綴じピッチLをステイプラが移動しなければ、2か所目をステイプルすることができず、高速処理するためには、ステイプラの移動速度を高める必要があり、装置の複雑化及び高コスト化となるおそれがある。また、生産性の低下を防止するためには、綴じピッチもステイプラの移動速度で決定されるため、それ以上の広い綴じピッチを得ることができなかった。更には、広い綴じピッチを得るためには、そのピッチ分をステイプラが移動する必要があり、装置の大型化を招くという課題も有する。
【0005】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、装置のコンパクト化及び生産コストの低減を図りつつシート処理作業の効率化を図り得るシート処理装置及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シート束の端部に沿って移動して綴じ処理する綴じ手段と、前記綴じ手段が待機位置から1か所目の綴じ位置、あるいは綴じ処理を行った綴じ位置から次の綴じ位置に移動して綴じ処理する際、前記綴じ手段の1か所目の綴じ位置、あるいは次の綴じ位置への移動方向と反対方向に前記シート束を移動させる移動手段とを有する、ことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、搬送されるシートを一時的に集積する中間処理トレイと、前記中間処理トレイに収容されたシートのシート搬送方向後端側を整合する後端整合手段と、中間処理トレイに収容されたシートのシート搬送方向と直交する幅方向の左右端側を整合する左右端整合手段と、前記後端整合手段及び左右端整合手段により整合されたシート束を綴じ処理する前記綴じ手段と、を備え、
前記左右端整合手段は、前記中間処理トレイに集積されたシート束のシート搬送方向後端側と幅方向の左右端側とが整合されたシート束を、前記中間処理トレイに対しシートの幅方向に移動させ得る前記移動手段を有する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記左右端整合手段は、前記中間処理トレイに集積されたシートの幅方向の左右端側を規制すべく対向配置された第1及び第2の整合部材を有し、
前記移動手段は、前記第1及び第2の整合部材を前記中間処理トレイに対しシートの幅方向に略々同時に移動させて、整合されたシート束を前記綴じ手段の1か所目の綴じ位置、あるいは次の綴じ位置への移動方向と反対方向に移動させる、ことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記移動手段は、整合されたシート束の移動を、前記綴じ手段の1か所目の綴じ位置、あるいは次の綴じ位置への移動と同時に行う、ことを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、前記中間処理トレイに集積されたシート束を挟持して排出可能な排出手段を有し、
記綴じ手段の移動中は前記排出手段にてシート束を挟持状態に保持する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、前記移動手段は、前記第1の整合部材に連繋された第1のラックギヤ及びピニオンギヤと、前記第2の整合部材に連繋された第2のラックギヤ及びピニオンギヤと、これら第1と第2のラックギヤ及びピニオンギヤを夫々独立して駆動可能な第1及び第2の駆動手段とを有し、
前記第1と第2のラックギヤ及びピニオンギヤの夫々の噛み合いにより、前記第1及び第2の整合部材を前記中間処理トレイに対しシートの幅方向に沿い独立して移動可能とした、ことを特徴とする。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート処理装置と、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成されたシートを前記シート処理装置に排出する本体排出手段とを備える、ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明に係るシート処理装置及びこれを備える画像形成装置の好ましい実施の形態を説明する。
【0015】
図1は、シート処理装置を備える画像形成装置(複写装置)の概略構成を模式的に示す全体断面図である。
【0016】
同図において、画像形成装置(複写装置)300には、自動給送される複写元原稿Dの読み取りのためのプラテンガラス等の原稿載置台401、光源402及びレンズ系403等からなる原稿読取り部400と、画像形成用のシートPの給紙部500と、画像形成部600と、画像形成されて排出ローラ対302から排出される画像形成済のシートPを処理して積載するシート処理装置1等が備えられている。
【0017】
前記給紙部500には、シートPを収載して装置本体に着脱自在に装着されるカセット501,502、及びペデスタル503に配置されるデッキ504が設けられている。前記画像形成部600には、円筒状の感光体ドラム601と、そのまわりの一次帯電器602、露光部603、現像器604、転写用帯電器605、分離用帯電器606、クリーナ607等が設けられていると共に、画像形成部600の下流側に搬送装置301を介して定着器608が配されている。
【0018】
次いで、上記構成の画像形成装置300の動作について述べる。
【0019】
装置本体内の制御装置310から給紙信号が出力されると、給紙部500のカセット501,502またはデッキ504からシートPの給紙が開始される。一方、原稿載置台401上に載置されている原稿Dの画像が光源402からの光で読み取られ、レンズ系403を経て感光体ドラム601面に照射される。感光体ドラム601は、あらかじめ一次帯電器602によって帯電されており、読取り光の照射でドラム面に静電潜像が形成され、かつ該静電潜像は、現像器604のトナーによって現像されることで、対応するトナー像が形成される。
【0020】
前記給紙部500から給紙されるシートPは、レジストローラ505によって斜行が補正され、かつタイミングが合わされて画像形成部600に給送される。ついで、画像形成部600では、感光体ドラム601面のトナー像が、転写用帯電器605によってシートP上に転写された後に、該トナー像が転写されたシートPは、分離用帯電器606で逆極牲に帯電されて、感光体ドラム601面から分離される。その後、シートPは、搬送装置301によって定着器608に搬送され、該定着器608で転写画像が永久定着される。そして、このように画像形成されたシートPは、排出ローラ対302によってシート処理装置1側に排出される。
【0021】
(シート処理装置の全体の概要説明)
続いて、本発明に係るシート処理装置について説明する。
【0022】
図2は、本実施の形態によるシート処理装置の概略構成を模式的に示す全体断面図である。
【0023】
同図において、シート処理装置(フイニッシャ)1の入口側には、入口ローラ対2が設けられていて、該入口ローラ対2により前記画像形成装置300の排出口一ラ対302から排出されてくるシートPを受け入れる。受け入れられたシートPは、第1搬送口一ラ対3によって搬送されるが、その入口側に設けられたシート検知センサ31によって通過が検知されると共に、搬送途中に設けられたパンチユニット50によりシートPの後端部付近に穴あけがなされる。更に、搬送途中には比較的大径のバッファローラ5が配置されていて、シートPは、該バッファローラ5の外部周囲に配された各押付けコロ12,13,14によりロール面に押し付けられて搬送される。
【0024】
また、前記バッファローラ5の外周部には、ノンソートパス21とソートパス22とを選択的に切り替える第1切替えフラッパ11が設けられていると共に、ソートパス22と、シートPを一時的に蓄えるためのバッファパス23との切り替えを行う第2切替えフラッパ10が設けられている。そして、前記ノンソートパス21内のシートPはセンサ33によって検知され、バッファパス23内のシートPはセンサ32によって検知される。また、前記ソートパス22には、シートPを搬送する第2搬送ローラ対6が設けられている。
【0025】
中間処理トレイユニット129は、中間処理トレイ130を含み、シートPを一時的に集積し該集積されたシートPを整合すると共に、ステイプルユニット100(綴じ手段)のステイプラ101によってステイプル処理を行うために設けられている。中間処理トレイ130の排出端側には、束排出ローラ対を構成する一方の排出ローラ、すなわち固定側の下部排出ローラ180aが配されている。また、第1排出ローラ対7は、ソートパス22に配されてシートPを中間処理トレイ130上に排出するためのものであり、第2排出ローラ対9は、ノンソートパス21に配されてシートPをサンプルトレイ201上に排出する。
【0026】
上部排出ローラ180bは、揺動ガイド150に支持されていて、該揺動ガイド150が閉じ位置にきたときに、前記下部排出ローラ180aに加圧的に当接されて中間処理トレイ130上のシートPをスタックトレイ200上に束排出する。束積載ガイド40は、スタックトレイ200及びサンプルトレイ201上に積載されるシート束の後端縁(束排出方向に対して後端)を支持するもので、シート処理装置1の外装を兼ねている。
【0027】
(ステイプルユニットの詳細説明)
次に、本発明の主要部の一方を構成する前記ステイプルユニット(綴じ手段)100につき、特に、図3(主断面該当の側面図)、図4(図3のa矢視方向平面図)及び図5(図3のb矢視方向背面図)を参照して説明する。
【0028】
ステイプラ(綴じ手段)101は、ホルダ102を介して移動台103上に固定されている。
【0029】
移動台103は、中間処理トレイ130上に積載されるシートの後端縁に対して平行に固定された1組のスタッド軸104,105を有し、各スタッド軸104,105には、それぞれに転動コロ106,107が回動自在に組み付けられており、該各転動コロ106,107は、固定台108に対して平行状態で穿設された一連の穴状ガイドレール108a,108b,108c内に移動可能に係合されている。
【0030】
各転動コロ106,107は、共に一連の穴状ガイドレール108a,108b,108cの穴幅よりも大径のフランジ106a,107aを有し、一方、ステイプラ101を保持する移動台103の下面側には、3ヵ所に支持コロ109が設けらており、前記移動台103は、一連の穴状ガイドレール108a,108b,108cに沿って固定台108上を移動する。
【0031】
ここで、前記一連の穴状ガイドレール108a,108b,108cは、図4に示されるように、主ガイドレール穴部分108aと、該穴部分の左端部側から分岐して平行する左端ガイドレール穴部分108b、及び右端部側から分岐して平行する右端ガイドレール穴部分108cとからなっている。従って、このようなレール形状のために、ステイプラ101が左方端部側に位置するときには、転動コロ106がレール穴部分108bの左端部内に、転動コロ107がレール穴部分108aの左端部内にそれぞれ移動されて、右方側に所定角度だけ傾斜された状態の右傾姿勢に維持され、また、中間部に位置するときには、各転動コロ106,107が共にレール穴部分108a内にあって非傾斜状態の平行姿勢に維持され、さらに、右方端部側に位置するときには、転動コロ107がレール穴部分108cの右端部内に、転動コロ106がレール穴部分108aの右端部内にそれぞれ移動されて、左方側に所定角度だけ傾斜された状態の左傾姿勢に維持されることになる。なお、これらの姿勢変更の作用は、不図示の作動カムによって行われる。また、前記ステイプルユニット100には、ステイプラ101のホームポジションを検知する不図示の位置センサが設けられており、通常の場合、ステイプラ101は、左方端側のホームポジションで待機している。
【0032】
(ステイプラ移動機構の詳細説明)
次に、前記ステイプラ101の移動桟構について説明する。
【0033】
前記移動台103の一方の転動コロ106には、フランジ106aの下方でピニオンギア106bが一体に形成され、かつ上方にベルトプーリ106cが一体化して設けられている。前記ピニオンギア106bは、台面上の駆動モータMl00の出力プーリとベルトプーリ106cとの間に張架された駆動ベルトを介して連繋されていると共に、前記レール穴に添わせて固定台108に固定したラックギア110に噛合されていて、前記移動台103は、駆動モータMl00の正逆回転に対応してステイプラ101と共々にシート幅方向へ移動可能にされている。
【0034】
また、移動台103の下面から下方へ伸びるスタッド軸111には、ストッパ倒しコロ112が設けられており、該ストッパ倒しコロ112は、その詳細については後述するが、前記中間処理トレイ130の後端ストッパ(後端整合手段)131とステイプラ101との衝接を避けるために、該後端ストッパ131を回動させる役割りを担っている。
【0035】
(後端ストッパ部の詳細説明)
次に、前記中間処理トレイ130上でのシートPの後端縁を突き当て支持する後端ストッパ部131について説明する。
【0036】
後端ストッパ部131は、中間処理トレイ130の積載面に対して垂直に立ち上げて形成され、シートPの後端縁を突き当て支持する突当て支持面131aを有しており、該突当て支持面131aは、中間処理トレイ130の下面側で枢支ピン131bを中心に矢印下方側へ揺動可能にされている。また、前記ストッパ倒しコロ112が当接して押圧作動される主リンク132は、カム面132aを備えていて、突当て板136に突き当てて位置されると共に、不図示のフレーム等に固定された軸134を中心に引っ張りばね135に抗して揺回動が可能にされている。そして、上端部のピン132bに対しては、一端部を後端ストッパ部131にピン131cで枢支した連結リンク133の他端部の長孔に摺動可能に連繋されている。
【0037】
従って、この場合、移動台103の移動に伴い、ステイプラ101と干渉関係に位置する後端ストッパ部131については、該移動台103のストッパ倒しコロ112が主リンク132のカム面132aを押圧することで、図に2点鎖線で示す不干渉位置へ揺回動され、これによりステイプラ101との衝接が回避される。そして、後述するステイプル処理の終了後、移動台103がホームポジション位置に復帰することで、後端ストッパ部131もまた元の状態に復帰する。ここで、ストッパ倒しコロ112は、ステイプラ101の作動中、後端ストッパ部131を回避位置に保持しておくために、移動台103の移動方向に複数個(ここでは3個)が配設されている。
【0038】
また、ステイプラ101を保持するホルダ102の両側面には、後端ストッパ131の突き当て支持面131aと同様な形状の支持面をもつステイプルストッパ(図3に二点鎖線で表示)113が付設されており、これにより、後端ストッパ131が回避位置にあってもシート後端縁の支持が可能にされている。
【0039】
(中間処理トレイユニットの概要説明)
次に、図6に基づき、前記中間処理トレイ130を含む中間処理トレイユニット129について説明する。
【0040】
中間処理トレイユニット129は、中間処理トレイ130、後端ストッパ部131、左右端整合手段140、揺動ガイド150、引込みパドル160、及び束排出ローラ対180によって構成されている。
【0041】
前記中間処理トレイ130は、シート束の排出方向に対して下流側(図の左上方側)を上方に、上流側(図の右下方側)を下方に位置させることで傾斜した状態に設定されており、上流側である下方端部には、上述した後端ストッパ部131が配置され、中間部には、その左右位置を占めて後述する引込みパドル160と左右端整合手段140が配置され、また、下流側である上方端部、詳しくは実質的にユニット構成の上方領域部分には、後述する引込みバドル160と束排出ローラ対180、及び揺動ガイド150が配置されている。
【0042】
そして、前記第1排出ローラ対7から排出されるシートPは、自身の自重及び後述する引込みパドル160の作用によって、該シートPの後端縁が後端ストッパ部131の突当て支持面131aに突き当てられるまで、中間処理トレイ130上を滑走する。
【0043】
さらに、中間処理トレイ130の上方端部には、前述した束排出ローラ対180を構成する一方の下部排出ローラ180aが配置され、かつ前記揺動ガイド150の下面前端部には、該下部排出ローラ180aに離接自在に当接される他方の上部排出口一ラ180bが配置されていて、これら各排出ローラ対180a,180bは、駆動モータM180にて正逆回転可能にされている。
【0044】
(左右端整合手段の詳細説明)
次に、本発明の主要部の他方を構成する前記左右端整合手段140につき、図6と図7に基づいて説明する。
【0045】
左右端整合手段140は、処理トレイ130に収容されたシートの幅方向の左右端側を整合する1組の第1と第2のサイドストッパ(整合部材)141,142を有すると共に、後端側及び左右端側が整合されたシート束を処理トレイ130に対しシートの幅方向に移動させ得る移動手段145を有している。
【0046】
前記第1と第2のサイドストッパ141,142は、前記処理トレイ130面上で図の下方部と上方部(シートPの両側端に対応)とに独立して対向配置されると共に、一方の下方側での第1のサイドストッパ141、及び他方の上方側での第2の第2のサイドストッパ142は、それぞれにシート側端面を押圧して支持するための、処理トレイ130面に対して垂直な各整合面141a,142aと、シート裏面を支持するためのラックギア部141b,142bとを有しており、該各ラックギア部141b,142bは、処理トレイ130面に閑穿した上下方向(シートPの幅方向に対応)に平行な1組のガイド溝130a,130bを通して下面側に配置される。
【0047】
前記移動手段145は、第1のサイドストッパ141に連繋された前記第1のラックギア部141b及びピニオンギア143と、第2の整合部材142に連繋された前記第2のラックギヤ部142b及びピニオンギア144と、これら第1と第2のラックギア部141b,142b及びピニオンギア143,144を夫々独立して駆動可能な第1及び第2の駆動モータM141,M142とを有している。そして、これら第1と第2のラックギア部141b,142b、及びピニオンギア143,144の夫々の噛み合いにより、第1及び第2の整合部材141,142を前記処理トレイ130に対してシートの幅方向に沿って独立して移動可能としている。
【0048】
すなわち、これを要約すると、処理トレイ130に対して、その上面側に各整合面141a,142aが対向して配置され、かつその下面側に各ラックギア部141b,142bが整合方向に移動可能なように組み付けられている。
【0049】
そして、各ラックギア部141b,142bに対しては、夫々の各駆動モータM141,M142によって正逆回転可能に駆動される個々のピニオンギア143,144が噛合されており、これによって第1と第2のサイドストッパ141,142がそれぞれに整合方向へ移動可能にされることになる。ここで、第1と第2のサイドストッパ141,142に対しては、それぞれのホームポジションを検知する不図示の位置センサが配置されており、通常の場合、第1のサイドストッパ141が下方端部、第2のサイドストッパ142が上方端部に設定された各ホームポジション位置に待機している。
【0050】
(揺動ガイドの詳細説明)
次に、前記揺動ガイド150について説明する。
【0051】
揺動ガイド150は、先に述べたようにシート搬送方向の下流側に対応する下面前端部にあって、前記束排出ローラ対180の下部排出ローラ180aに当接する上部排出口一ラ180bを枢着すると共に、シート搬送方向の上流側に対応する下面後端部の支持紬151で枢支して揺動自在に支持されており、駆動モータM150による回転カム152の制御駆動で揺動可能にされると共に、ここでは、下部排出ローラ180aに上部排出ローラ180bを当接させた閉口状態がホームポジションとされ、これを検知する不図示の位置センサが設けられる。
【0052】
そして、通常の場合、個々の各シートPが処理トレイ130上に排出される際には、開口状態(下部排出ローラ180aに対して上部排出ローラ180bが離間し、揺動ガイド150の上方への揺動)に移行されて、該シートPの排出と整合との各動作、ならびに次に述べる引き込みパドル動作を支障なく行い得るようにし、また、処理トレイ130上での処理を終了したシート束を前記スタックトレイ200上へ排出する際には、閉口状態(下部排出ローラ180aに対して上部排出ローラ180bが当接し、揺動ガイド150の下方への揺動)に移行する。
【0053】
(引き込みパドルの詳細説明)
次に、前記引き込みパドル160について説明する。
【0054】
引き込みパドル160は、前記処理トレイ130の上方にあって駆動軸161に固定され、駆動モータM160によって適切なタイミングで図6における反時計方向に回転駆動されるようになっており、各パドルの長さが処理トレイ130面までの間隔よりも若干長めに設定されると共に、そのホームポジションは、前記第1排出ローラ対7から処理トレイ130上へのシートPの排出の障害にならない位置(図6の実線表示位置)に設定されている。
【0055】
そして、この状態で処理トレイ130上へのシートPの排出がなされると、引き込みパドル160が反時計方向に回転駆動されることで、該処理トレイ130上に排出されるシートP、ひいては該シートPの後端縁が後端ストッパ131の突当て支持面131aに突き当てられるまで引き込むのであり、その後、所定時間を待って不図示の位置センサで検知される前記ホームポジション位置にタイミングよく停止する。
【0056】
(スタックトレイ及びサンプルトレイの詳細説明)
次に、前記スタックトレイ200及びサンプルトレイ201につき、図8及び図9に基づいて説明する。
【0057】
スタックトレイ200及びサンプルトレイ201は、状況に応じてそれぞれに使い分けられるもので、下方に配されるスタックトレイ200が、コピー出力、プリンタ出力等におけるシート束を受け取るときに選択され、上方に配されるサンプルトレイ201が、サンプル出力、割り込み出力、スタックトレイのオーバーフロー時の出力、ファンクション出力、ジョブ混載時の出力等でのシートを受け取るときに選択される。
【0058】
そして、これらのスタックトレイ200及びサンプルトレイ201は、それぞれにトレイベースプレート202,203に保持されると共に、該各ベースプレート202,203に取付け枠板204,205を介して固定されたステッピングモータM200,M201を用いることで、個々に独立して上下の昇降方向へ自走可能にされており、この場合、双方共に、ほぼ同一の態様に構成されることから、ここでは、主にスタックトレイ200側についてのみ述べる。
【0059】
すなわち、前記シート処理装置1の両端部には、1対のフレーム250,250が上下方向に設けられていると共に、該フレーム250,250に対してそれぞれに上下方向のガイドレール部を兼ねるラックギア部材251,251が取り付けられている。そして、前記トレイベースプレート202の一方(シート幅方向を基準にして左端側に対応)から延長された後端部と、これに対向(同様に右端側に対応)する取付け枠板204から延長された後端部とに夫々回転自在に設けられた1対のガイドコロ206,207により、該各ガイドコロ206,207を対応する各ガイドレール部内に嵌挿することで、前記スタックトレイ200を昇降可能に保持し、かつ一方のフレーム250の折り返された端縁に規制部材208を係合して、シート幅方向のガタつきを拘束して規制するようにしている。
【0060】
一方、ステッピングモータM200の回転出力は、タイミングベルト211を介して駆動軸213のプーリ212に伝達される。そして、前記駆動軸213には、ばね216で付勢されて軸方向に摺動のみ可能にしたラチエットホイール215が設けられており、該ラチエットホイール215は、軸上の駆動ギア214に一方向係合させている。また、該駆動ギア214に対しては、従動軸217上の両端部に配したアイドラギア218.218の一方が噛合され、かつ該各アイドラギア218,218は、夫々に昇降ギア219,219を介して前記ラックギア部材251,251に噛合させている。つまり、前記スタックトレイ200は、これらのギアトレーンからなる駆動系を介して昇降自在とされている。
【0061】
また、前記駆動軸213上の駆動ギア214に一方向付勢係合されるラチエットホイール215は、前記スタックトレイ200の下降時にあって、例えば、異物等を挟んで駆動系が破損したりすることのないように設けられるもので、ここでは、ばね216に所要程度の付勢力を付与しておき、該スタックトレイ200の上昇時においてのみ、あらかじめ設定されている条件対応にばね216の付勢力に抗し、空回りすることで防護するようになっており、この空回り状況、つまり異常が発生した場合には、直ちにステッピングモータM200の駆動を停止するべく、アイドラギア218のフランジ部に形成したクロックスリット等をセンサS201によって検出可能になっている。なお、センサS201に関しては、通常動作時における脱調検知のためにも用いられる。
【0062】
続いて、前記スタックトレイ200及びサンプルトレイ201の昇降位置制御のための各センサ配置について述べる。
【0063】
センサS202は、サンプルトレイ201の積載エリア検知のためのセンサであり、該サンプルトレイ201の上限位置検知センサS203aから処理トレイのシート面検知センサS205までのエリアに属する範囲に位置していることを検知する。センサS203bは、第2の排出ローラ対9からサンプルトレイ201上に排出されるシートPが所定枚数に達したことを検知するためのセンサであり、ここでは、ノンソートのシート面検知センサS204からシート積載枚数1000枚相当の位置に配置される。
【0064】
センサS203cは、処理トレイ130からサンプルトレイ201上に排出されるシートPが所定枚数に達したことを検知のためのセンサであり、同様に、シート面検知センサS205からシート積載枚数2000枚相当の位置に配置される。センサS203dは、スタックトレイ200が処理トレイ130からシートPを受け取るときの積載量の高さを制限するためのセンサであり、シート面検知センサS205からシート積載枚数2000枚相当の位置に配置される。センサS203eは、スタックトレイ200の下限位置を設定するセンサである。また、スタックトレイ200及びサンプルトレイ201には、それぞれにシート有無検知センサ206a,206bが配置されている。
【0065】
そして、これらの各センサの中で、シート面検知センサS204,S205のみが、シートPの一方の側縁から他方の側縁への光透過によってその有無を検知する光透過型に設定されており、ここでは、そのシート面検知手法として、各シート面検知センサS204,S205の下方から、これを覆う位置まで各トレイ200,201を上昇させたときがイニシャル状態であり、シート積載後にセンサ光軸が現れるまで下降させ、その後、再びセンサ光軸を覆うまで上昇させることを繰り返すのである。
【0066】
次に、本シート処理装置におけるシートPの流れを、シートサイズがA4の場合について説明する。
【0067】
(ノンソートモード時のシートPの流れ)
ユーザが、画像形成装置の排紙モードの設定をノンソートに指定したときは、図10に示されるように、シート処理装置1の第1切替えフラッパ11がノンソートパス21側にシートPを受け入れるべく切り替えられており、この状態で、入口ローラ対2、第1搬送ローラ対3、及びバッファローラ5がそれぞれに回転駆動され、画像形成装置300から排出されてくるシートPを装置内に取り込んでノンソートパス21に向けて搬送する。そして、ノンソートパスセンサ33によってシートPの後端が検知されると、第2排出ローラ対9は、積載に適した速度で回転駆動され、サンプルトレイ201上にシートPを排出して積載させる。
【0068】
(ステイプルソートモード時のシートPの流れ)
ユーザが、画像形成装置の排紙モードの設定をステイプルソートに指定したときは、図11に示されるように、シート処理装置1の第1切替えフラッパ11及び第2切替えフラッパ10がソートパス22側にシートPを受け入れるべく切り替えられており、この状態で、入口ローラ対2、第1搬送ローラ対3、及びバッファロ−ラ5がそれぞれに回転駆動され、画像形成装置300から排出されてくるシートPを装置内に取り込んでソートバス22に向けて搬送する。そして、シートPの後端が最終段のコロ14を抜けたところで、第1排出ローラ対7を構成する排出ローラ7aのローレットベルト8及びコロ7bによって処理トレイ130上に排出される。この場合、揺動ガイド150が上方に開くことで、束排出ローラ対180の下部排出ローラ180aに対して上部排出ローラ108bが離間されており、かつ出没トレイ170が突出位置に突き出されているので、このように第1排出ローラ対7によってシートPを処理トレイ130上に排出させても、シートPの先端部が垂れ下がったり、次に述べる戻り不良等を生じたりせず、該処理トレイ130上でのシートPの整列性が良好に高められる。
【0069】
処理トレイ130上に排出されたシートPは、自重によって後端ストッパ131側に戻り始め、かつこれに加えて、ホームポジションで停止していたパドル160の反時計方向への回転に伴って該戻り作用が助長される。シートPの後端が後端ストッパ131に突き当てられて停止すると、パドル160の回転も停止され、ついで、第1と第2のサイドストッパ141,142によるシートPの整合がなされ、その後、ステイプル動作によるシート束の綴じ、揺動ガイド150を閉じた状態での束排出ローラ対180による排出動作によって、該シート束がスタックトレイ200上に積載される。
【0070】
ー方、その間に、画像形成装置300から排出されてくるシートPは、図12に示すように、第2切替えフラッパ10の切り替え作動でバッファローラ5に巻き付けられ、バッファパスセンサ32から所定距離だけ進んだところで、該バッファローラ5の停止で待機しており、次のシートPの先端が入口センサ31から所定距離だけ進んだ地点で、図13に示すように、バッファローラ5の回転に伴い、1枚目のシートP1 よりも2枚日のシートP2 の方が所定長さだけ先行して重ね合わされた状態で、図14に示すように、再びバッファローラ5に巻き付けるもので、さらに、図15に示すように、3枚日のシートP3 についても同様にバッファローラ5に巻き付けるのであり、その後、第2切替えフラッパ10を再切り替えして、このように先端を所定長さづつずらせて重ねあわせた3枚のシートP1 ,P2 ,P3 をソートパス22に搬送する。
【0071】
この時点で、前記シート束の束排出動作は終了しており、ここでは、図16に示すように、揺動ガイド150が閉じられたまま、排出方向に正転している束排出口一ラ対180a・180bが前記搬送されてくる3枚のシートP1 ,P2 ,P3 を一旦受け取る。そして、図17に示すように、3枚のシートPの終端が第1排出ローラ対7a,7bを抜けて処理トレイ130面上に接した時点において、束排出ローラ対180a,180bが逆転して迎え入れた3枚のシートPを戻すようにすると共に、該3枚のシートPの終端が後端ストッパ131面に突き当てられる以前、例えば、図18(b)に示すように、相互にずれ間隔b,bをもつ3枚のシートPの終端と後端ストッパ131面との間に間隔aを残して接近した時点で、図18(b)に示すように、揺動ガイド150を開いて束排出ローラ対180a,180b間を離間させる(図18(a))。そして、4枚目以降のシートPは、1部目の動作と同様にソートパス22を通って処理トレイ130上に排出される。3部目以降は、2部目と同じ動作を繰り返し、設定部数分相当にスタックトレイ200上に積載して処理を終了する。
【0072】
前述したように、前記複数枚の重ね搬送において、各シートPは、搬送方向にオフセットされている。つまり、シートP1 に対してシートP2 が下流側にオフセットされ、シートP2 に対してシートP3 が下流側にオフセットされる。ここで、シートPの相互間のオフセット量と揺動ガイド150のローラ対離間(上昇)開始タイミングは、束排出ローラ対180a,180b問の戻し速度によるシートPの整定時間にかかわっている。すなわち、画像形成装置300の処理能力によって決まるもので、本実施の形態では、シートPの搬送速度750mm/s、オフセット量b=20mm程度、束排出ローラ戻し速度500mm/sにおいて、束排出ローラの離間開始位置は、シートP1 の終端が後端ストッパ131面に突き当てられる40mm程度(間隔aの値)手前に達した時点にタイミングを設定している。
【0073】
(ソートモードの説明)
ユーザが、画像形成装置300の原稿読取り部400に原稿をセットした後、不図示の操作部上でソートモードを指定し、かつ不図示のスタートキーをオンする。これによって、入口ローラ対2及び第1搬送ローラ対3は、図19に示すように、ステイプルソートモードの場合と同様にシートPを搬送して処理トレイ130上に積載する。左右端整合手段140は、該処理トレイ130上のシート束を整合しながら、処理トレイ130上で少数枚を積載した後、図20に示すように、揺動ガイド150が閉じ方向に降りてきて、該少数枚のシート束を束搬送する。
【0074】
次に、搬送されてくるシートPは、ここでも、ステイプルソートモードの場合と同様にバッファローラ5に巻き付けられ、束排出終了後の処理トレイ130上に排出される。ここで、束排出される少数枚束の枚数としては、実験結果によって20枚以下であることが望ましい。この枚数については、
原稿枚数≧束排出する枚数≦20枚
を満足する枚数になるように設定する。
【0075】
よって、プログラムを組むときに束排出する枚数を5枚に設定したならば、原稿枚数が4枚のときは4枚づつ束排出する。また、原稿枚数が5枚以上の場合、例えば、14枚であったならば、5枚+5枚+4枚に分けて、それぞれに整合しかつ束排出する。
【0076】
1部目の束排出が全て終了したならば、左方側の整合部材141は、右方側の整合部材142と共に移動し、2部目の整合位置を一部目の整合位置に対してオフセットさせる(この動作の詳細については後述する)。2部目は、オフセットした位置で整合され、かつ1部目と同様に少数枚づっ束排出される。2部目が終了したならば、第1と第2のサイドストッパ141,142は、先の1部目を整合した位置に戻って3部目を整合する。このようにして、図21に示すように、シート束の相互をずらせながら全ての設定部数を終了させる。
【0077】
(整合及びステイプル動作の説明)
先ず、処理トレイ130上にシートPが1枚も無い場合、つまり、そのジョブの最初のシートP(3枚)が排出される際には、図22に示すように、ホームポジションで待機していた第1と第2のサイドストッパ141,142は、事前にそれぞれ排出されるシートPの幅に対して若干外側に逃げた位置PSll,PS21に移動させておく。
【0078】
上述の如く、3枚のシートPは、後端が後端ストッパ131、下面が各整合部材141,142の支持面141c,142cでそれぞれに支持されると、図23に示すように、第1と第2のサイドストッパ141,142は、位置PS12,PS22に移動して、シートPを第1整合位置190に移動かつ整合させる。その後、第1のサイドストッパ141は、続いて排出されるシートPに備えて位置PS11に戻って待機し、シート排出がなされると、再び位置PS12に移動して、該排出されたシートPを第1整合位置190に移動かつ整合させる。
【0079】
このとき、第2のサイドストッパ142は、位置PS22で停止し続けることで、基準位置としての役割りを果す。以上の動作が、その束の最終シートPに至るまで続けられる。従って、このように整合動作がなされるために、例えば、図24に示すような移動中のシートPの端部が、支持面142cの端部等に衝接して座屈を生じたりすることはない。
【0080】
整合が完了した1部目のシート束は、必要に応じて束シフト、ステイプル処理され、かつ束排出されてスタックトレイ200に移送かつ積載される。
【0081】
続いて、2部目のシートP(3枚)が処理トレイ130に排出されるが、このとき、第1と第2のサイドストッパ141,142は、1部目と同様に位置PSll,PS21で待機してはいても、その整合位置は第2整合位置191に移る。この第2整合位置191は、図25に示すように、第1整合位置190に対して所定量Lだけ右方に位置する。
【0082】
すなわち、これ以降、シート束毎に整合位置を変えながらスタックトレイ200上に束積載が行われて、オフセット量Lによる仕分け積載が可能になるのである。
【0083】
ここで、前記オフセット量Lについては、ソートモードとステイプルモードとで変化させてもよい。例えば、ステイプルモード時には、束積載後に隣接する束の綴じ針同士の重なりを防げる量L1 (約15mm)とし、ソートモードでは、束識別の視認性が向上される量L2 (約20〜30mm)とすることにより、ステイプルモード時の整合移動距離が短縮されて処理速度の向上を図り得る。
【0084】
次に、スティプルモード時にあって、ステイプラ101は、整合されるシート束に対する所望のクリンチ位置にあらかじめ待機しており、束の最終シートPの排出とその整合が完了した時点でステイプルするものである。なお、前記のようにシート束の整合位置は、束毎にオフセット量Lに対応して変化するが、これに応じてステイプラ101も移動する。
【0085】
次いで、図26に基づき、本実施の形態の作用を説明する。
【0086】
1か所綴じモードの際は、ステイプル処理後、揺動ガイド150の閉口動作がなされ、束排出ローラ対180の正転でスタックトレイ200へと束排出される。2か所綴じモードにおいて、整合動作中、ステイプラ101は、針綴じする1か所目の位置101aで待機している(図23参照)。整合終了後、ステイプラ101は、針綴じする1か所目の位置101aでシート束に対して針綴じを行い、2か所目の針綴じ位置101bへの移動(図23の矢印k方向)を開始する。
【0087】
このとき、シート束を挟みながら各々PS12,PS22で停止していた第1と第2のサイドストッパ141,142は、その状態から略々同時(同速度)に前記ステイプラ101の移動方向kとは逆方向に、束ごと所定量L3 だけ移動する。なお、下部束排出ローラ180aを逆転させ、シート束を後端ストッパ側へ付勢すると、ステイプラ101の移動時に発生する振動での束ズレを防止することができる。この場合、予め綴じピッチ量がLに設定されていたとき、ステイプラ101の必要移動量L4 は、
4 =L−L3
となり、設定ピッチに対してL3 分短縮されることになる。従って、ステイプラ101の高速移動に伴うコストアップ、更には、装置の大型化を防止しつつ2か所綴じモードの高速処理が可能となる。
【0088】
2か所目の綴じ位置101bに移動したステイプラ101は、2か所目を針綴じすると同時に、1か所綴じモード同様、揺動ガイドを閉口させ、束排出ローラ対180の正転でスタックトレイ200へと束排出される。
【0089】
なお、以上説明した本実施の形態では、ステイプラ101の移動と相反方向にシート束を移動させる手段として、左右端整合手段140を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成としても良い。
【0090】
また、綴じ箇所数として2か所綴じの例について説明したが、3か所綴じ以上においても、同様の動作を行うことができる。
【0091】
更に、本実施の形態では、高速処理を目的として、ステイプラ101の移動と束移動を同時処理した場合について説明したが、ステイプラ101の移動と束移動を同時に行わずに、ステイプラ101の移動中は揺動ガイド150を閉じ、束排出ローラ対180で束を挟持すれば、ステイプラ移動での束ズレを防止することができる。
【0092】
また、ステイプラ101が綴じモード(左方側端部の斜め綴じ、右方側端部の斜め綴じ、2か所綴じ)に対応して向き替え移動する構成については、先に述べた通りである。しかし、この構成では、同一のステイプル姿勢(水平及び各傾斜状態)を維持できる範囲にも限りがあり、更には、ステイプル処理を行うシート幅は多数存在し、異なる綴じモードに対して、同一の整合位置ではステイプル処理できない場合があるため、各綴じモードに対応して前記第1及び第2の各整合位置190,191を変えても良い。
【0093】
また、上述したステイプルソートモードでは、ステイプラ101は、整合されるシート束に対する所望クリンチ位置に予め待機しているものであるが、待機位置は、ステイプル位置とは異なる位置としても良い。この場合においては、整合動作中、ステイプラ101は、シート束(ステイプル位置)から離れた待機位置で待機しており、整合処理終了した後、ステイプラ101をステイプル位置へ移動するのと平行して、該ステイプラ101の移動方向と逆方向にシート束を移動させるものである。束移動の動作及びステイプラ101の必要移動量が短縮される効果等は、上記と同様である。なお、この動きは、1か所綴じモードのみならず、複数綴じモードの1か所目でも適用可能である。
【0094】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、綴じ手段の移動量をシート束の移動量だけ短縮され、シート処理の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシート処理装置を備える画像形成装置の概略構成を模式的に示す断面図である。
【図2】同上のシート処理装置の概略構成を模式的に示す断面図である。
【図3】同上のステイプルユニットの側面図である。
【図4】図3のa方向矢視図である。
【図5】図3のb方向矢視図である。
【図6】揺動ガイドと処理トレイの縦断側面図である。
【図7】処理トレイと整合部材移動機構の平面図である。
【図8】スタックトレイ移動機構の平面図である。
【図9】スタックトレイまわりのセンサ配置図である。
【図10】ノンソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図11】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図12】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図13】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図14】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図15】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図16】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図17】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図18】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図19】ソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図20】ソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図21】ソートモード時のシート処理装置部分の動作図である。
【図22】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図である。
【図23】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図である。
【図24】シート束の整合動作を示す処理トレイの正面図である。
【図25】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図である。
【図26】2か所綴じモードの動作を示す処理トレイの平面図である。
【図27】従来装置を示す平面図である。
【符号の説明】
P シート
1 シート処理装置
2 入口ローラ対
3 第1搬送ローラ対
5 バッファローラ
6 第2搬送ローラ対
7 第1排出ローラ対
9 第2排出ローラ対
10 第2切替えフラッパ
11 第1切替えフラッパ
12,13,14
押付けコロ
21 ノンソートパス
22 ソートパス
23 バッファパス
33 ノンソートパス内のシート検知センサ
32 バッファパス内のシート検知センサ
40 束積載ガイド
50 パンチユニット
100 ステイプルユニット(綴じ手段)
101 ステイプラ(綴じ手段)
102 ホルダ
103 移動台
104,105 スタッド軸
106,107 転動コロ
106a,107aフランジ
108 固定台
108a,108b,108c
穴状ガイドレール
109 支持コロ
110 ラックギア
111 スタッド軸
112 ストッパ倒しコロ
113 スティプルストッパ
129 処理トレイユニット
130 中間処理トレイ
130a,130b
ガイド溝
131 後端ストッパ部(後端整合手段)
131a 突当て支持面
131b 枢支ピン
131c 枢支ピン
132 主リンク
132a カム面
132b 枢支ピン
133 連結リンク
134 軸
135 引っ張りばね
136 突当て板
137 主リンク
140 左右端整合手段
141,142
整合部材(サイドストッパ)
141a,142b
整合面
141b,142b
ラックギヤ部
143,144 ピニオンギア
145 移動手段
150 揺動ガイド
160 引込みパドル
180 束排出ローラ対
180a 下部排出ローラ
180b 上部排出ローラ
200 スタックトレイ
201 サンプルトレイ
A 整合処理位置
B 綴じ処理位置
C シート束移送手段
300 画像形成装置
301 搬送装置
302 排出ローラ対
400 原稿読取り部
401 原稿載置台
402 光源
403 レンズ系
500 給紙部
501,502 カセット
503 ペデスタル
504 デッキ
505 レジストローラ
600 画像形成部
601 感光体ドラム
602 一次帯電器
603 露光部
604 現像器
605 転写用帯電器
606 分離用帯電器
607 クリーナ
608 定着器

Claims (7)

  1. シート束の端部に沿って移動して綴じ処理する綴じ手段と、前記綴じ手段が待機位置から1か所目の綴じ位置、あるいは綴じ処理を行った綴じ位置から次の綴じ位置に移動して綴じ処理する際、前記綴じ手段の1か所目の綴じ位置、あるいは次の綴じ位置への移動方向と反対方向に前記シート束を移動させる移動手段とを有する、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 搬送されるシートを一時的に集積する中間処理トレイと、前記中間処理トレイに収容されたシートのシート搬送方向後端側を整合する後端整合手段と、中間処理トレイに収容されたシートのシート搬送方向と直交する幅方向の左右端側を整合する左右端整合手段と、前記後端整合手段及び左右端整合手段により整合されたシート束を綴じ処理する前記綴じ手段と、を備え、
    前記左右端整合手段は、前記中間処理トレイに集積されたシート束のシート搬送方向後端側と幅方向の左右端側とが整合されたシート束を、前記中間処理トレイに対しシートの幅方向に移動させ得る前記移動手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記左右端整合手段は、前記中間処理トレイに集積されたシートの幅方向の左右端側を規制すべく対向配置された第1及び第2の整合部材を有し、
    前記移動手段は、前記第1及び第2の整合部材を前記中間処理トレイに対しシートの幅方向に略々同時に移動させて、整合されたシート束を前記綴じ手段の1か所目の綴じ位置、あるいは次の綴じ位置への移動方向と反対方向に移動させる、
    ことを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
  4. 前記移動手段は、整合されたシート束の移動を、前記綴じ手段の1か所目の綴じ位置、あるいは次の綴じ位置への移動と同時に行う、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート処理装置。
  5. 前記中間処理トレイに集積されたシート束を挟持して排出可能な排出手段を有し、
    記綴じ手段の移動中は前記排出手段にてシート束を挟持状態に保持する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 前記移動手段は、前記第1の整合部材に連繋された第1のラックギア及びピニオンギアと、前記第2の整合部材に連繋された第2のラックギア及びピニオンギアと、これら第1と第2のラックギア及びピニオンギアを夫々独立して駆動可能な第1及び第2の駆動手段とを有し、
    前記第1と第2のラックギア及びピニオンギアの夫々の噛み合いにより、前記第1及び第2の整合部材を前記中間処理トレイに対しシートの幅方向に沿い独立して移動可能とした、
    ことを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート処理装置と、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成されたシートを前記シート処理装置に排出する本体排出手段とを備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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