JP4136276B2 - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに所定の処理を施すシート処理装置に係り、良好な整合処理や綴じ処理を狭い空間で行えるようにしたシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート処理装置は、例えば特開平11−199123号公報に記載されているように、画像形成されたシートを整合して集束し、且つ必要に応じて該シート束の一部を針綴じする第1の処理手段(以下「処理トレイ」)と、整合されたシート束或いは針綴じされたシート束を束毎に受け取って収容する第2の処理手段(以下「スタックトレイ」)で構成され、特に処理トレイは多数枚のシートを搬送方向に整合するためのローレットベルトを備えた構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の構成で、少数枚のシートを整合できるようにローレットベルト190を大径化すると、図2に示すように、狭い空間に大径のローレットベルト190′を配置しようとした場合、該大径ローレットベルト190′がステイプラ101と干渉してしまうおそれがあった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、狭い空間に大径のローレットベルト、ひいてはこの種の無端ベルトを配置できるよう該無端ベルトの牽引手段を制御したシート処理装置及びこれを備える画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の代表的なシート処理装置の構成は、排出ローラと、前記排出ローラの外周に接し変形可能な無端ベルトと、前記無端ベルトの外周に圧接しニップを形成するコロ部とを有し、シートを排出するシート排出手段と、前記無端ベルトの内周面に接する遊動コロを牽引動作させて前記無端ベルトを変形させる牽引手段と、前記シート排出手段を駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記シート排出手段により排出されたシートを集積する処理トレイと、シート搬送方向と直交するシート幅方向に移動可能であり、前記処理トレイ上に集積されたシート束を綴じる綴じ手段と、を有し、前記制御手段は、前記牽引手段が遊動コロを牽引前の初期位置に移動させて、前記駆動手段により回転駆動されている無端ベルトを前記処理トレイに接触させて前記綴じ手段と干渉しない位置に移動させ、その後、前記駆動手段を停止させることを特徴とする。
【0006】
また、上記構成のシート処理装置において、前記綴じ手段をシート搬送方向と直交するシート幅方向に移動させる移動手段を有し、前記移動手段は、前記牽引手段が遊動コロを牽引前の初期位置に移動させ、前記駆動手段が前記無端ベルトを前記綴じ手段と干渉しない位置に移動させる時間動作後に、前記綴じ手段を移動させることを特徴とする。
【0007】
更に、前記制御手段は、前記綴じ手段の移動完了後に前記駆動手段を停止することを特徴とする。
【0008】
また、シートに画像を形成する画像形成手段と、画像が形成されたシートを排出する排出手段と、排出されたシートに所定の処理を施すシート処理手段とを有する画像形成装置において、前記シート処理手段として、上記構成のシート処理装置を備えていることを特徴とする。
【0009】
従って、上記のように制御することで、牽引手段が牽引前の初期位置にある場合、無端ベルトが整合トレイ面に接し、このとき駆動手段が駆動しているため、前記無端ベルトを整合トレイ面上方向に退避するように変形させることができ、無端ベルトと綴じ手段の干渉を防止し、これによって狭い空間で大径の無端ベルトの配置が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシート処理装置及びこれを備える画像形成装置の好ましい実施形態例につき、図1〜図30を参照して詳細に説明する。
【0011】
〈画像形成装置の全体の概略説明〉
先ず最初に、本発明に係る画像形成装置、ここでは、シート処理装置を備える画像形成装置について説明する。
【0012】
図26は、本実施の形態によるシート処理装置を備える画像形成装置(複写装置)システムの一例による概略構成を模式的に示す全体断面図である。
【0013】
この図に示す装置構成において、本画像形成装置(複写装置)300には、自動給送される複写元原稿Dの読み取りのためのプラテンガラス等の原稿載置台401、光源402及びレンズ系403等からなる原稿読取部400と、画像形成用シートPの給紙部500と、画像形成部600と、画像形成されて排出ローラ対302から排出される画像形成済みのシートPを処理して積載するシート処理装置1等が備えられている。
【0014】
給紙部500には、シートPを収載して装置本体に着脱自在に装着されるカセット501,502、及びペデスタル503に配置されるデッキ504が設けられる。画像形成部600には、円筒状の感光体ドラム601と、その回りの一次帯電器602、露光部603、現像器604、転写用帯電器605、分離用帯電器606、クリーナ607等が設けられると共に、画像形成部600の下流側に搬送装置301を介して定着器608が配されている。
【0015】
続いて、上記構成の画像形成装置300の動作について述べる。
【0016】
装置本体内の制御装置310から給紙信号が出力されると、給紙部500のカセット501,502又はデッキ504からシートPの給紙が開始される。一方、原稿載置台401上に載置されている原稿Dの画像が光源402からの光で読み取られ、レンズ系403を経て感光体ドラム601面に照射される。感光体ドラム601は、予め一次帯電器602によって帯電されており、読取光の照射でドラム面に静電潜像が形成され、且つ該静電潜像は、現像器604のトナーによって現像されることで、対応するトナー像が形成される。
【0017】
給紙部500から給紙されるシートPは、レジストローラ505によって斜行が補正され、且つタイミングが合わされて画像形成部600に給送される。次いで、画像形成部600では、感光体ドラム601面のトナー像が、転写用帯電器605によってシートP上に転写された後に、該トナー像が転写されたシートPは、分離用帯電器606で逆極性に帯電されて、感光体ドラム601面から分離される。
【0018】
その後、シートPは、搬送装置301によって定着器608に搬送され、該定着器608で転写画像が永久定着される。そして、このように画像形成されたシートPは、排出ローラ対302によってシート処理装置1側に排出されるのである。
【0019】
続いて、本発明に係るシート処理装置について説明する。
【0020】
〈シート処理装置の全体の概要説明〉
まず、本シート処理装置の主要な各部構成について述べる。
【0021】
図27は、本実施の形態によるシート処理装置の概略構成を模式的に示す全体断面図である。
【0022】
この図に示すシート処理装置(以下「フィニッシャ」という)1の構成において、符号2は、前記画像形成装置300の排出ローラ対302から排出されてくるシートPを受け入れる入口ローラ対、3は、受け入れたシートPを搬送する第1搬送ローラ対であって、31は、該シートPの通過を検知する入口側でのシート検知センサである。また、50は、搬送されてくるシートの後端部付近に穴あけをするパンチユニットである。5は、搬送途上に配置される比較的大径のローラ(以下「バッファローラ」という)であり、外部周囲に配した各押付コロ12,13,14でロール面にシートを押し付けて搬送する。
【0023】
11は、第1切替フラッパであって、ノンソートパス21とソートパス22とを選択的に切り替える。10は、第2切替フラッパであって、ソートパス22とシートPを一時的に蓄えるためのバッファパス23との切り替えを行う。33は、ノンソートパス21内のシートPを検知するセンサ、32は、バッファパス23内のシートPを検知するセンサである。
【0024】
6は、ソートパス22の第2搬送ローラ対であり、129は、シートPを一時的に集積し、該集積されるシートPを整合すると共に、ステイプルユニット100(綴じ手段)のステイプラ101によってステイプル処理を行うために設けられる処理トレイ130を含む処理トレイユニットである。処理トレイ(第1の積載トレイ)130の排出端側には、束排出ローラ対(束移送手段)を構成する一方の排出ローラ、ここでは、固定側としての下部排出ローラ180aが配されている。7は、ソートパス22に配されてシートPを処理トレイ(第1の積載トレイ)130上に排出させるための第1排出ローラ対であり、また、9は、ノンソートパス21に配されてシートPをサンプルトレイ201上に排出させるための第2排出ローラ対である。
【0025】
180bは、揺動ガイド150に支持されていて、該揺動ガイド150が閉じ位置にきたときに、前記下部排出ローラ180aに加圧的に当接されて処理トレイ130上のシートPをスタックトレイ(第2の積載トレイ)200上に束排出するための上部排出ローラである。40は、スタックトレイ200及びサンプルトレイ201上に積載されるシート束の後端(束排出方向に対して後端)縁を支持する束積載ガイドで、ここでは、シート処理装置1の外装を兼ねている。
【0026】
〈ステイプルユニットの詳細説明〉
次に、前記ステイプルユニット(綴じ手段)100につき、特に、図28(主断面該当の側面図)、図3(図28のa矢視方向平面図)及び図4(図28のb矢視方向背面図)を参照して詳細に説明する。
【0027】
ステイプラ(綴じ手段)101は、ホルダ102を介して移動台103上に固定されている。
【0028】
移動台103は、処理トレイ130上に積載されるシートの後端縁に対して平行に固定された1組のスタッド軸104,105を有し、各スタッド軸104,105には、それぞれに転動コロ106,107が回動自在に組み付けられており、該各転動コロ106,107は、固定台108に対して同様に平行状態で穿設形成された一連の穴状ガイドレール108a,108b,108c内に移動可能に係合してある。
【0029】
各転動コロ106,107は、共に一連の穴状ガイドレール108a,108b,108cの穴幅よりも大径のフランジ106a,107aを有し、一方、ステイプラ101を保持する移動台103の下面側には、3ヶ所に支持コロ109が設けられており、該移動台103は、一連の穴状ガイドレール108a,108b,108cに沿って固定台108上を移動する。
【0030】
ここで、前記一連の穴状ガイドレール108a,108b,108cは、図3から明らかなように、主ガイドレール穴部分(108a)と、該部分の左端部側から分岐して平行する左端ガイドレール穴部分(108b)及び右端部側から分岐して平行する右端ガイドレール穴部分(108c)とからなる形状に形成されている。従って、該各部のレール形状のために、ステイプラ101が左方端部側に位置するときには、転動コロ106がレール穴部分108bの左端部内に、転動コロ107がレール穴部分108aの左端部内にそれぞれ移動されて、右方側に所定角度だけ傾斜された状態の右傾姿勢に維持され、また、中間部に位置するときには、各転動コロ106,107が共にレール穴部分108a内にあって非傾斜状態の平行姿勢に維持され、更に、右方端部側に位置するときには、転動コロ107がレール穴部分108cの右端部内に、転動コロ106がレール穴部分108aの右端部内にそれぞれ移動されて、左方側に所定角度だけ傾斜された状態の左傾姿勢に維持されることになり、これらの姿勢変更の作用は不図示の作動カムによって行われる。
【0031】
尚、ステイプルユニット100には、ステイプラ101のホームポジションを検知する不図示の位置センサが設けられており、通常の場合、ステイプラ101は、左方端側のホームポジションで待機している。
【0032】
〈ステイプラ移動機構の詳細説明〉
次に、前記ステイプラ101の移動機構について詳細に説明する。
【0033】
前記移動台103の一方の転動コロ106には、フランジ106aの下方でピニオンギア106bが一体に形成され、且つ上方にベルトプーリ106cが一体化して設けられている。ピニオンギア106bは、台面上の駆動モータM100の出力プーリとベルトプーリ106cとの間に張架した駆動ベルトを介して連繋されると共に、前記レール穴に添わせて固定台108に固定したラックギア110に噛合させてあり、移動台103は、駆動モータM100の正逆回転に対応してステイプラ101と共々にシート幅方向へ移動可能にされる。
【0034】
また、移動台103の下面から下方へ伸びるスタッド軸111には、ストッパ倒しコロ112が設けられており、該ストッパ倒しコロ112は、その詳細については後述するが、前記処理トレイ130の後端ストッパ131とステイプラ101との衝接を避けるために、該後端ストッパ131を回動させる役割を担っている。
【0035】
〈後端ストッパの詳細説明〉
次に、前記処理トレイ130上でのシートPの後端縁を突き当て支持する後端ストッパ131について詳細に説明する。
【0036】
後端ストッパ131は、処理トレイ130の積載面に対して垂直に立ち上げて形成され、シートPの後端縁を突き当て支持する突き当て支持面131aを有しており、該突き当て支持面131aは、処理トレイ130の下面側で枢支ピン131bを中心に矢印で示す下方側へ揺回動可能にされている。また、前記ストッパ倒しコロ112が当接して押圧作動されるカム面132aを備えた主リンク132は、突き当て板136に突き当てて位置されると共に、不図示のフレーム等に固定した軸134を中心に引っ張りバネ135に抗して揺回動が可能にされると共に、上端部のピン132bに対しては、一端部を後端ストッパ131にピン131cで枢支した連結リンク133の他端部での長孔に摺動可能に連繋させてある。
【0037】
従って、この場合、移動台103の移動に伴い、ステイプラ101と干渉関係におかれる後端ストッパ131については、該移動台103のストッパ倒しコロ112が主リンク132のカム面132aを押圧することで、図に2点鎖線で示す不干渉位置へ揺回動され、これによってステイプラ101との衝接が回避される。そして、後述するステイプル処理の終了後、移動台103がホームポジション位置に復帰することで、後端ストッパ131もまた元の状態に復帰する。ここで、ストッパ倒しコロ112については、ステイプラ101の作動中、後端ストッパ131を回避位置に保持させておくために、移動台103の移動方向に複数個(ここでは3個)が配設されている。
【0038】
また、ステイプラ101を保持するホルダ102の両側面には、後端ストッパ131の突き当て支持面131aと同様な形状の支持面を持つステイプルストッパ(図28に2点鎖線で表示)113が付設されており、後端ストッパ131が回避位置にあってもシート後端縁の支持が可能にされている。
【0039】
〈処理トレイユニットの概要説明〉
次に、前記処理トレイ130を含む処理トレイユニット129につき、図5及び図6に基づいて詳細に説明する。
【0040】
処理トレイユニット129は、処理トレイ130、後端ストッパ131、整合手段140、揺動ガイド150、引き込みパドル160、束排出ローラ対180と、それに、上述の第1排出ローラ対7で回転駆動されるローレットベルト(無端帯状の送り部材)190とによって構成されている。
【0041】
この場合、前記処理トレイ130については、シート束の排出方向に対して下流側(図の左上方側)を上方に、上流側(図の右下方側)を下方に位置させることで傾斜した状態に設定しており、上流側である下方端部には、シート幅方向の所定間隔毎に配置される各シートガイド130cとローレットベルト190、及び上述の後端ストッパ131が配置され、且つ中間部には、シートPの左右両側に対応する外部位置を占めて後述する引き込みパドル160を含んだ整合手段140が配置される。また、下流側でもある上部、詳しくは実質的に処理トレイユニット構成の上方領域部分には、後述する引き込みパドル160と束排出ローラ対180とを含んだ揺動ガイド150が配置される。
【0042】
ここで、ローレットベルト190は、図6に示されているように、外周前面に滑り止めローレットを形成して所要径に賦形成形したもので、回転方向に変形可能な柔軟性を有しており、第1排出ローラ対7間で下部側、つまり、処理トレイ130側の排出ローラ7aに巻き掛けられて回転可能にされると共に、該ローレットベルト190の下方内周面に接して遊動回転する遊動コロ191を設け、次に述べるパドル及び整合操作時、特に、パドル操作に引き続いて行われる整合操作の開始時にあって、処理トレイ130上のシート枚数によって適量だけ該遊動コロ191を牽引用アクチュエータ(牽引手段)192で図の後方側、ひいては後端ストッパ131の支持面131a側に牽引作動させることにより、上方のシートガイド130cの内側に引き寄せられて変形(図に2点鎖線で表示)させ、支持面131aへのシートPの突き当てを阻害しないようになっている。
【0043】
《ローレットベルトの駆動制御》
ここで、ステイプラ101との干渉を防止するためのローレットベルトの駆動制御について説明する。
【0044】
牽引用アクチュエータ192が牽引前の初期位置では、図2に示すように、大径ローレットベルト190′は姿勢によりステイプラ101に干渉する場合があるため、牽引用アクチュエータ192が初期位置に戻った後で大径ローレットベルト190′の駆動を所定時間経過後に停止させることで、大径ローレットベルト190′が処理トレイ130面に接し、処理トレイ130面上方に上るように図1に示すような位置に移動し、即ち、大径ローレットベルト190′はステイプラ101と干渉しない位置に移動させることができる。
【0045】
ステイプラ101がホームポジションに移動するときはこの制御が必須で、牽引用アクチュエータ192と第1排出ローラ対7並びに大径ローレットベルト190′を駆動させる排紙モータとステイプラ101を移動させるステイプラ移動モータのタイミング図を図29及び図30に示す。
【0046】
図29は牽引用アクチュエータ192を牽引前の初期位置に戻し後、ステイプラ移動モータを駆動する場合で、牽引用アクチュエータ192が初期位置に戻り後であれば排紙モータの駆動停止タイミングはステイプラ移動モータの駆動開始前(点線で表示)でもその後でも良い場合を示している。
【0047】
図30は牽引用アクチュエータ192が初期位置に戻った後、ステイプラ移動モータを駆動しステイプラ101がホームポジションに戻った後で、大径ローレットベルト190′の駆動を停止する場合を示している。
【0048】
尚、上述のどちらの場合でも大径ローレットベルト190′とステイプラ101の干渉を防止できるが、図30の制御はステイプラ移動中も大径ローレットベルト190′が処理トレイ130面上方に位置しているため、図30に示すタイミングの制御の方が望ましい。
【0049】
そして、前記第1排出ローラ対7から排出されるシートPは、自身の自重及び後述する引き込みパドル160の作用と、それに、ローレットベルト190の下面側での送り作用とで、該シートPの後端縁が各シートガイド130cによって下方側へガイドされながら、後端ストッパ131の突き当て支持面131aに突き当てられるまで、処理トレイ130上を滑走する。
【0050】
更に、処理トレイ130の上方端部には、先にも述べたように、束排出ローラ対180を構成する一方の下部排出ローラ180aが配置され、且つ前記揺動ガイド150の下面前端部には、該下部排出ローラ180aに離接自在に当接される他方の上部排出ローラ180bが配置されており、これらの各排出ローラ対180a,180bは、駆動モータM180で正逆回転可能にされている。
【0051】
〈整合手段の詳細説明〉
次に、本発明の主要部の他方を構成する前記整合手段140につき、図5及び図6と、図5のc矢視図である図7に基づいて詳細に説明する。
【0052】
整合手段140を構成する1組の整合部材141,142は、前記処理トレイ130面上で図の下方部と上方部(シートPの両側端に対応)とに独立して対向配置されると共に、一方の下方側での第1の整合部材141、及び他方の上方側での第2の整合部材142は、それぞれにシート側端面を押圧して支持するための、処理トレイ130面に対して垂直な各整合面141a,142aと、シート裏面を支持するためのラックギア部141b,142bとを有しており、該各ラックギア部141b,142bは、処理トレイ130面に開穿した上下方向(シートPの幅方向に対応)に平行な1組のガイド溝130a,130bを通して下面側に配置される。
【0053】
即ち、これを要約すると、処理トレイ130に対して、その上面側に各整合面141a,142aが対向して配置され、且つその下面側に各ラックギア部141b,142bが整合方向に移動可能なように組み付けられている。
【0054】
そして、各ラックギア部141b,142bに対しては、それぞれの各駆動モータM141,M142によって正逆回転可能に駆動される個々のピニオンギア143,144が噛合されており、これによって第1,第2の整合部材141,142がそれぞれに整合方向へ移動可能にされることになる。ここで、第1,第2の整合部材141,142に対しては、それぞれのホームポジションを検知する不図示の位置センサが配置されており、通常の場合、第1の整合部材141が下方端部、第2の整合部材142が上方端部に設定された各ホームポジション位置に待機している。
【0055】
〈揺動ガイドの詳細説明〉
次に、前記揺動ガイド150について詳細に説明する。
【0056】
揺動ガイド150は、先に述べたように下流側(図の左側)に対応する下面前端部にあって、前記束排出ローラ対180の下部排出ローラ180aに当接する上部排出ローラ180bを枢着すると共に、上流側(図の右側)に対応する下面後端部の支持軸151で枢支して揺動自在に支持されており、駆動モータM150による回転カム152の制御駆動で揺動可能にされると共に、ここでは、下部排出ローラ180aに上部排出ローラ180bを当接させた閉口状態がホームポジションとされ、これを検知する不図示の位置センサが設けられる。
【0057】
そして、通常の場合、個々の各シートPが処理トレイ130上に排出される際には、開口状態(下部排出ローラ180aに対して上部排出ローラ180bが離間、揺動ガイド150の上方への揺動)に移行されて、該シートPの排出と整合との各動作、並びに次に述べる引き込みパドル動作を支障無く行い得るようにし、また、処理トレイ130上での処理を終了したシート束を前記スタックトレイ200上へ排出する際には、閉口状態(下部排出ローラ180aに対して上部排出ローラ180bを当接、揺動ガイド150の下方への揺動)に移行する。
【0058】
〈引き込みパドルの詳細説明〉
次に、前記引き込みパドル160について詳細に説明する。
【0059】
引き込みパドル160は、前記処理トレイ130の上方にあって駆動軸161に固定され、駆動モータM160によって適切なタイミングで図5における反時計回り方向に回転駆動されるようになっており、各パドルの長さが処理トレイ130面までの間隔よりも若干長めに設定されると共に、そのホームポジションは、前記第1排出ローラ対7から処理トレイ130上へのシートPの排出の障害にならない位置(図5の実線表示位置)に設定されている。
【0060】
そして、この状態で処理トレイ130上へのシートPの排出がなされると、引き込みパドル160が反時計回り方向に回転駆動されることで、該処理トレイ130上に排出されるシートP、ひいては該シートPの後端縁が後端ストッパ131の突き当て支持面131aに突き当てられるまで引き込むのであり、その後、所定時間を待って不図示の位置センサで検知される前記ホームポジション位置にタイミングよく停止する。
【0061】
〈スタックトレイ及びサンプルトレイの詳細説明〉
次に、前記スタックトレイ200及びサンプルトレイ201につき、図8及び図9に基づいて詳細に説明する。
【0062】
スタックトレイ200及びサンプルトレイ201は、状況に応じてそれぞれに使い分けられるもので、下方に配されるスタックトレイ200が、コピー出力、プリンタ出力等におけるシート束を受け取るときに選択され、上方に配されるサンプルトレイ201が、サンプル出力、割り込み出力、スタックトレイ200のオーバーフロー時の出力、ファンクション出力、ジョブ混載時の出力等でのシートを受け取るときに選択される。
【0063】
そして、これらのスタックトレイ200及びサンプルトレイ201は、それぞれにトレイベースプレート202,203に保持されると共に、該各ベースプレート202,203に取り付け枠板204,205を介して固定したステッピングモータM200,M201を用いることで、個々に独立して上下の昇降方向へ自走可能にされており、この場合、双方共に、ほぼ同一の態様に構成されることから、ここでは、主にスタックトレイ200側についてのみ述べる。
【0064】
即ち、前記シート処理装置1の両端部には、1対のフレーム250,250が上下方向に設けられると共に、該フレーム250,250に対してそれぞれに上下方向のガイドレール部を兼ねるラックギア部材251,251が取り付けられており、前記トレイベースプレート202の一方(シート幅方向を基準にして左端側に対応)から延長された後端部と、これに対向(同様に右端側に対応)する取り付け枠板204から延長された後端部とにそれぞれ回転自在に設けられている1対のガイドコロ206,207を用い、該各ガイドコロ206,207と対応する各ガイドレール部内に嵌挿させることで、前記スタックトレイ200を上下に昇降可能に保持させ、且つ一方のフレーム250の折り返された端縁に規制部材208を係合させることで、シート幅方向のガタつきを拘束して規制するようにしている。
【0065】
一方、ステッピングモータM200の回転出力は、タイミングベルト211を介して駆動軸213のプーリ212に伝達される。そして、駆動軸213には、バネ216で付勢されて軸方向に摺動のみ可能にしたラチェットホイール215が設けられており、該ラチェットホイール215は、軸上の駆動ギア214に一方向係合させてある。また、駆動ギア214に対しては、従動軸217上の両端部に配したアイドラギア218,218の一方が噛合され、且つ該各アイドラギア218,218は、それぞれに昇降ギア219,219を介して前記ラックギア部材251,251に噛合させる。つまり、前記スタックトレイ200は、これらのギアトレーンからなる駆動系を介して上下方向に昇降自在にされる。
【0066】
また、前記駆動軸213上の駆動ギア214に一方向付勢係合されるラチェットホイール215は、前記スタックトレイ200の下降時にあって、例えば、異物等を挟んで駆動系が破損したりすることのないように設けられるもので、ここでは、バネ216に所要程度の付勢力を付与しておき、該スタックトレイ200の上昇時においてのみ、予め設定されている条件対応にバネ216の付勢力に抗し空回りすることで防護するようになっており、この空回り状況、つまり異常が発生した場合には、直ちにステッピングモータM200の駆動を停止させるべく、ラチェットホイール215のフランジ部に形成したクロックスリット等をセンサS201によって検出させるようになっている。尚、センサS201に関しては、通常動作時における脱調検知のためにも用いられる。
【0067】
続いて、前記スタックトレイ200及びサンプルトレイ201の昇降位置制御のための各センサ配置について述べる。
【0068】
センサS202は、サンプルトレイ201の積載エリア検知のためのセンサであり、該サンプルトレイ201の上昇限位置検知センサS203aから処理トレイシート面検知センサS205までのエリアに属する範囲に位置していることを検知する。
【0069】
センサS203bは、第2排出ローラ対9からサンプルトレイ201上に排出されるシートPが所定枚数に達したことを検知するためのセンサであり、ここでは、ノンソートシート面検知センサS204からシート積載枚数1000枚相当の位置に配置される。
【0070】
センサS203cは、処理トレイ130からサンプルトレイ201上に排出されるシートPが所定枚数に達したことを検知するためのセンサであり、同様に、シート面検知センサS205からシート積載枚数2000枚相当の位置に配置される。
【0071】
センサS203dは、スタックトレイ200が処理トレイ130からシートPを受け取るときの積載量の高さを制限するためのセンサであり、シート面検知センサS205からシート積載枚数2000枚相当の位置に配置される。
【0072】
センサS203eは、スタックトレイ200の下降限位置を設定するセンサである。
【0073】
また、スタックトレイ200及びサンプルトレイ201には、それぞれにシート有無検知センサ206a,206bが配置されている。
【0074】
そして、これらの各センサの内で、シート面検知センサS204,S205のみが、シートPの一方の側縁から他方の側縁への光透過によってその有無を検知する光透過型に設定されており、ここでは、そのシート面検知方法として、各シート面検知センサS204,S205の下方から、これを覆う位置まで各トレイ200,201を上昇させた状態がイニシャルであり、シート積載後にセンサ光軸が現れるまで下降させ、その後、再びセンサ光軸を覆うまで上昇させることを繰り返すのである。
【0075】
〈各モード時のシートPの流れ〉
次に、本シート処理装置におけるシートPの流れについて説明する。
【0076】
《ノンソートモード時のシートPの流れ》
ユーザが、画像形成装置の排紙モードの設定をノンソートに指定したときは、図10に示されているように、シート処理装置1の第1切替フラッパ11がノンソートパス21側にシートPを受け入れるべく切り替えられており、この状態で、入口ローラ対2、第1搬送ローラ対3、及びバッファローラ5がそれぞれに回転駆動され、画像形成装置300から排出されてくるシートPを装置内に取り込んでノンソートパス21に向けて搬送する。そして、ノンソートパスセンサ33によってシートPの後端が検知されると、第2排出ローラ対9は、積載に適した速度で回転駆動され、サンプルトレイ201上にシートPを排出して積載させる。
【0077】
《ステイプルソートモード時のシートPの流れ》
ユーザが、画像形成装置の排紙モードの設定をステイプルソートに指定したときは、図11に示されているように、シート処理装置1の第1切替フラッパ11、及び第2切替フラッパ10がソートパス22側にシートPを受け入れるべく切り替えられており、この状態で、入口ローラ対2、第1搬送ローラ対3、及びバッファローラ5がそれぞれに回転駆動され、画像形成装置300から排出されてくるシートPを装置内に取り込んでソートパス22に向けて搬送する。そして、シートPの後端が最終段のコロ14を抜けたところで、第1排出ローラ対7を構成する排出ローラ7aのローレットベルト8及びコロ7bによって処理トレイ130上に排出される。この場合、揺動ガイド150が上方に開くことで束排出ローラ対180の下部排出ローラ180aに対して上部排出ローラ180bが離間されており、且つ出没トレイ170が突出位置に突き出されているので、このように第1排出ローラ対7によってシートPを処理トレイ130上に排出させても、シートPの先端部の垂れ下がり、及び次に述べる戻り不良等を生じたりせず、該処理トレイ130上でのシートPの整列性が良好に高められる。
【0078】
処理トレイ130上に排出されたシートPは、自重によって後端ストッパ131側へ戻り始め、且つこれに加えて、ホームポジションで停止していたパドル160の反時計回り方向への回転に伴って該戻り作用が助長される。シートPの後端が後端ストッパ131に突き当てられて停止すると、パドル160の回転も停止され、次いで、整合部材141,142によるシートPの整合がなされ、その後、ステイプル動作によるシート束の綴じ、揺動ガイド150を閉じた状態での束排出ローラ対180による排出動作によって、該シート束がスタックトレイ200上に積載される。
【0079】
一方、その間に、画像形成装置300から排出されてくるシートPは、図12に示すように、第2切替フラッパ10の切り替え動作でバッファローラ5に巻き付けられ、バッファパスセンサ32から所定距離だけ進んだところで、該バッファローラ5の停止で待機しており、次のシートPの先端が入口センサ31から所定距離だけ進んだ地点で、図13に示すように、バッファローラ5の回転に伴い、1枚目のシートP1よりも2枚目のシートP2の方が所定長さだけ先行して重ね合わされた状態で、図14に示すように、再びバッファローラ5に巻き付けるもので、更に、図15に示すように、3枚目のシートP3についても同様にバッファローラ5に巻き付けるのであり、その後、第2切替フラッパ10を再切り替えして、このように先端を所定長さずつずらせて重ね合わせた3枚のシートP1,P2,P3をソートパス22に搬送させる。
【0080】
この時点で、前記シート束の束排出動作は終了しており、ここでは、図16に示すように、揺動ガイド150が閉じられたまま、排出方向に正転している束排出ローラ対180a,180bが前記搬送されてくる3枚のシートP1,P2,P3を一旦、受け取る。そして、図17に示すように、3枚のシートPの終端が第1排出ローラ対7a,7bを抜けて処理トレイ130面上に接した時点において、束排出ローラ対180a,180bが逆転して迎え入れた3枚のシートPに戻すようにすると共に、該3枚のシートPの終端が後端ストッパ131面に突き当てられる以前、例えば、図18(b)に示すように、相互にずれ間隔b,bを持つ3枚のシートPの終端と後端ストッパ131面との間に間隔aを残して接近した時点で、図18(a)に示すように、揺動ガイド150を開いて束排出ローラ対180a,180b間を離間させる。そして、4枚目以降のシートPは、1部目の動作と同様にソートパス22を通って処理トレイ130上に排出される。3部目以降は、2部目と同じ動作を繰り返し、設定部数分相当にスタックトレイ200上に積載して処理を終了する。
【0081】
先に述べたように、前記複数枚の重ね搬送において、各シートPは、搬送方向にオフセットされている。つまり、シートP1に対してシートP2が下流側にオフセットされ、シートP2に対してシートP3が下流側にオフセットされる。ここで、シートPの相互間のオフセット量と揺動ガイド150のローラ対離間(上昇)開始タイミングは、束排出ローラ対180a,180b間の戻し速度によるシートPの整定時間にかかわっている。即ち、画像形成装置300の処理能力によって決まるもので、本実施の形態では、シートPの搬送速度750mm/s、オフセット量b=20mm、束排出ローラ戻し速度500mm/sにおいて、束排出ローラの離間開始位置は、シートP1の終端が後端ストッパ131面に突き当てられる40mm程度(間隔aの値)手前に達した時点にタイミングを設定している。
【0082】
〈ソートモードの説明〉
ユーザが、画像形成装置300の原稿読取部400に原稿をセットした後、不図示の操作部上でソートモードを指定し、且つ不図示のスタートキーをオンする。これによって、入口ローラ対2及び第1搬送ローラ対3は、図19に示すように、ステイプルソートモードの場合と同様にシートPを搬送して処理トレイ130上に積載する。整合手段140は、該処理トレイ130上のシート束を整合しながら、処理トレイ130上で少数枚を積載した後、図20に示すように、揺動ガイド150が閉じ方向に降りてきて、該少数枚のシート束を束搬送する。
【0083】
次に、搬送されてくるシートPは、ここでも、ステイプルソートモードの場合と同様にバッファローラ5に巻き付けられ、束排出終了後の処理トレイ130上に排出される。ここで、該束排出される少数枚束の枚数としては、実験結果によって20枚以下であることが望ましい。この枚数については、原稿枚数≧束排出する枚数≦20枚、を満足する枚数になるように設定する。
【0084】
よって、プログラムを組むときに束排出する枚数を5枚に設定したならば、原稿枚数が4枚のときは4枚ずつ束排出する。また、原稿枚数が5枚以上の場合、例えば、14枚であったならば、5枚+5枚+4枚に分けて、それぞれに整合し且つ束排出する。
【0085】
1部目の束排出が全て終了したならば、左方側の整合部材141は、右方側の整合部材142と共に移動し、2部目の整合位置を1部目の整合位置に対してオフセットさせる(この動作の詳細については後述する)。2部目は、オフセットした位置で整合され、且つ1部目と同様に少数枚ずつ束排出される。2部目が終了したならば、各整合部材141,142は、先の1部目を整合した位置に戻って3部目を整合する。このようにして、図21に示すように、シート束の相互をずらせながら全ての設定部数を終了させる。
【0086】
〈整合及びステイプル動作の説明〉
先ず、処理トレイ130上にシートPが1枚も無い場合、つまり、そのジョブの最初のシートP(3枚)が排出される際には、図22に示すように、ホームポジションで待機していた左方、右方の各整合部材141,142は、事前にそれぞれ排出されるシートPの幅に対して若干外側に逃げた位置PS11,PS21に移動させておく。
【0087】
上述の如く、3枚のシートPは、後端が後端ストッパ131、下面が各整合部材141,142の支持面141c,142cでそれぞれに支持されると、図23に示すように、各整合部材141,142は、位置PS12,PS22に移動して、シートPを第1整合位置193に移動且つ整合させる。その後、一方の整合部材141は、続いて排出されるシートPに備えて位置PS11に戻って待機し、シート排出がなされると、再び位置PS12に移動して、該排出されたシートPを第1整合位置193に移動且つ整合させる。
【0088】
このとき、他方の整合部材142は、位置PS22で停止し続けることで、基準位置としての役割を果たす。以上の動作が、その束の最終シートPに至るまで続けられる。従って、このように整合動作がなされるために、例えば、図24に示すような移動中のシートPの端部が、支持面142cの端部等の衝接して座屈を生じたりすることはない。
【0089】
整合が完了した1部目のシート束は、必要に応じてステイプルされ、且つ束排出されてスタックトレイ200に移送且つ積載される。
【0090】
続いて、2部目のシートP(3枚)が処理トレイ130に排出されるが、このとき、各整合部材141,142は、1部目と同様に位置PS11,PS21で待機してはいても、その整合位置は第2整合位置194に移る。この第2整合位置194は、図25に示すように、第1整合位置193に対して所定量Lだけ右方に位置する。
【0091】
即ち、これ以降、シート束毎に整合位置を変えながらスタックトレイ200上に束積載が行われて、オフセット量Lによる仕分け積載が可能になるのである。
【0092】
ここで、前記オフセット量Lについては、ソートモードとステイプルモードとで変化させてもよい。例えば、ステイプルモード時には、束積載後に隣接する束の綴じ針同士の重なりを防げる量L1(約15mm)とし、ソートモードでは、束識別の視認性が向上される量L2(約20〜30mm)とすることにより、ステイプルモード時の整合移動距離が短縮されて処理速度の向上を図り得る。
【0093】
次に、ステイプルモード時にあって、ステイプラ101は、整合されるシート束に対する所望のクリンチ位置に予め待機しており、束の最終シートPの排出とその整合が完了した時点でステイプルするものである。尚、前記のようにシート束の整合位置は、束毎にオフセット量L対応に変化するが、これに応じてステイプラ101も移動する。
【0094】
また、ステイプラ101が、綴じモード(左方側端部の斜め綴じ、右方側端部の斜め綴じ、2ヶ所綴じ)に対応して向き替え移動する構成については、先に述べた通りである。しかし、該構成では、同一のステイプル姿勢(水平及び各傾斜状態)を維持できる範囲にも限りがあり、更には、ステイプルを行うシート幅は多数存在し、異なる綴じモードに対して、同一の整合位置ではステイプルできない場合があるため、各綴じモードに対応して前記第1,第2の各整合位置193,194を変えても良い。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無端ベルトの牽引手段を牽引前の初期位置に戻した後に、無端ベルトの駆動を停止するように制御したので、大径の無端ベルトを狭い空間に配置することができる。
【0096】
また、例えば、無端ベルトの牽引手段を牽引前の初期位置に戻し、駆動手段を所定時間動作させた後に、綴じ手段を移動させるように制御することで、綴じ手段の移動の際に、無端ベルトは綴じ手段と干渉しないように変形しているので、上記効果に加えて、無端ベルトと綴じ手段の干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大径ローレットベルトがステイプラの干渉を避けている図
【図2】大径ローレットベルトがステイプラに干渉している図
【図3】図27のa矢視方向から見たステイプルユニットの平面図
【図4】図27のb矢視方向から見たステイプルユニットの背面図
【図5】揺動ガイドと処理トレイの縦断側面図
【図6】ローレットベルトとベルト移動機構を示す側面説明図
【図7】処理トレイと整合部材移動機構の平面図
【図8】スタックトレイ移動機構の平面図
【図9】スタックトレイ回りのセンサ配置図
【図10】ノンソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図11】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図12】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図13】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図14】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図15】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図16】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図17】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図18】ステイプルソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図19】ソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図20】ソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図21】ソートモード時のシート処理装置部分の動作図
【図22】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図
【図23】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図
【図24】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図
【図25】シート束の整合動作を示す処理トレイの平面図
【図26】本発明の実施の形態を適用したシート処理装置を備える画像形成装置の概略構成を模式的に示す断面説明図
【図27】本発明の実施の形態を適用したシート処理装置の概略構成を模式的に示す断面説明図
【図28】ステイプルユニットの側面図
【図29】牽引用アクチュエータ、排紙モータ、ステイプラ移動モータのタイミング図
【図30】牽引用アクチュエータ、排紙モータ、ステイプラ移動モータのタイミング図
【符号の説明】
D …原稿
M100 …駆動モータ
M141,M142 …駆動モータ
M150 …駆動モータ
M160 …駆動モータ
M180 …駆動モータ
M200,M201 …ステッピングモータ
P …シート
PS11,PS21 …位置
PS12,PS22 …位置
S201 …センサ
S202 …センサ
S203a …上昇限位置検知センサ
S203b …センサ
S203c …センサ
S203d …センサ
S203e …センサ
S204 …ノンソートシート面検知センサ
S205 …処理トレイシート面検知センサ
1 …シート処理装置
2 …入口ローラ対
3 …第1搬送ローラ対
5 …バッファローラ
6 …第2搬送ローラ対
7 …第1排出ローラ対
7a …排出ローラ
7b …コロ
8 …ローレットベルト
9 …第2排出ローラ対
10 …第2切替フラッパ
11 …第1切替フラッパ
12,13,14 …押付コロ
21 …ノンソートパス
22 …ソートパス
23 …バッファパス
31 …入口センサ
32 …バッファパスセンサ
33 …ノンソートパスセンサ
40 …束積載ガイド
50 …パンチユニット
100 …ステイプルユニット
101 …ステイプラ
102 …ホルダ
103 …移動台
104,105 …スタッド軸
106,107 …転動コロ
106a,107a …フランジ
106b …ピニオンギア
106c …ベルトプーリ
108 …固定台
108a,108b,108c …穴状ガイドレール
109 …支持コロ
110 …ラックギア
111 …スタッド軸
112 …ストッパ倒しコロ
113 …ステイプルストッパ
129 …処理トレイユニット
130 …処理トレイ
130a,130b …ガイド溝
130c …シートガイド
131 …後端ストッパ
131a …突き当て支持面
131b …枢支ピン
131c …ピン
132 …主リンク
132a …カム面
132b …ピン
133 …連結リンク
134 …軸
135 …引っ張りバネ
136 …突き当て板
140 …整合手段
141,142 …整合部材
141a,142a …整合面
141b,142b …ラックギア部
141c,142c …支持面
143,144 …ピニオンギア
150 …揺動ガイド
151 …支持軸
152 …回転カム
160 …引き込みパドル
161 …駆動軸
170 …出没トレイ
180 …束排出ローラ対
180a …下部排出ローラ
180b …上部排出ローラ
190 …ローレットベルト
190′ …大径ローレットベルト
191 …遊動コロ
192 …牽引用アクチュエータ
193,194 …整合位置
200 …スタックトレイ
201 …サンプルトレイ
202,203 …トレイベースプレート
204,205 …取り付け枠板
206,207 …ガイドコロ
206a,206b …シート有無検知センサ
208 …規制部材
211 …タイミングベルト
212 …プーリ
213 …駆動軸
214 …駆動ギア
215 …ラチェットホイール
216 …バネ
217 …従動軸
218,218 …アイドラギア
219,219 …昇降ギア
250,250 …フレーム
251,251 …ラックギア部材
300 …画像形成装置
301 …搬送装置
302 …排出ローラ対
310 …制御装置
400 …原稿読取部
401 …原稿載置台
402 …光源
403 …レンズ系
500 …給紙部
501,502 …カセット
503 …ペデスタル
504 …デッキ
505 …レジストローラ
600 …画像形成部
601 …感光体ドラム
602 …一次帯電器
603 …露光部
604 …現像器
605 …転写用帯電器
606 …分離用帯電器
607 …クリーナ
608 …定着器

Claims (4)

  1. 排出ローラと、前記排出ローラの外周に接し変形可能な無端ベルトと、前記無端ベルトの外周に圧接しニップを形成するコロ部とを有し、シートを排出するシート排出手段と、
    前記無端ベルトの内周面に接する遊動コロを牽引動作させて前記無端ベルトを変形させる牽引手段と、
    前記シート排出手段を駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記シート排出手段により排出されたシートを集積する処理トレイと、
    シート搬送方向と直交するシート幅方向に移動可能であり、前記処理トレイ上に集積されたシート束を綴じる綴じ手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記牽引手段が遊動コロを牽引前の初期位置に移動させて、前記駆動手段により回転駆動されている無端ベルトを前記処理トレイに接触させて前記綴じ手段と干渉しない位置に移動させ、その後、前記駆動手段を停止させることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記綴じ手段をシート搬送方向と直交するシート幅方向に移動させる移動手段を有し、前記移動手段は、前記牽引手段が遊動コロを牽引前の初期位置に移動させ、前記駆動手段が前記無端ベルトを前記綴じ手段と干渉しない位置に移動させる時間動作後に、前記綴じ手段を移動させることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記綴じ手段の移動完了後に前記駆動手段を停止することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. シートに画像を形成する画像形成手段と、画像が形成されたシートに処理を施すシート処理手段とを有する画像形成装置において、
    前記シート処理手段として、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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