JP4139103B2 - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄型化可能なセラミックパッケージ、該パッケージを用いた固体撮像装置及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5(A)はセラミックパッケージを用いた固体撮像装置の先の提案を示す一部破断側面図、図5(B)は上面図である。固体撮像素子56、固体撮像素子56上の接続用パッド56a、透明封止板57、金属線61を除く部分がセラミックパッケージである。
【0003】
パッケージは底部の第1層51から上部の第5層55までの5層51〜55の積層構造を有し、すべての層がセラミックでできている。第1層51から第3層53までが底板部、第4層54、第5層55が側壁部を形成する。側壁の内側に画定される空間は固体撮像素子56を収容するためのものである。第1層51は上面に電解メッキ配線を有し、アウタリード端子58はこの配線の延長である。第2層52、第3層53、第4層54は連続する貫通導電部を備えており、第1層の電解メッキ配線と第4層54上面のインナリード層60とを結んでいる。第5層55の内側側壁は第4層54上面のインナリード層60の内側部分を露出する形状を有する。厚さは第1層51から第5層55まで順にたとえば250μm、250μm、500μm、650μm、700μmで、合計するとパッケージの厚さは2.35mmになる。
【0004】
固体撮像素子56、厚さはたとえば645μm、が第3層53上に接着されている。固体撮像素子56上面には接続用パッド56aが存し、金属線61によってインナリード層60と接続されている。第5層55上面に透明封止板57が固着される。透明封止板57を透過した光が固体撮像素子56に到達する。
【0005】
パッケージは第3層53以下の層を外側に突出させた、いわゆるつばのある構造になっている。このつば部に設けられた半円形切り欠き62はパッケージ取り扱いの便宜のためのものであり必須ではない。
【0006】
つばは固体撮像装置と他の部品(鏡筒、レンズ)とを高い焦点精度をもつ撮像装置に組み立てるためのものである。つばには強度を保持するための厚み、たとえば0.7mm以上が必要であるため、セラミックパッケージ全体を薄くすることが難しかった。したがってセラミックパッケージを用いた固体撮像装置の薄型化も困難であった。
【0007】
また図5(C)は図5(A)の固体撮像装置製造工程における一場面を示す図である。スナップ60が第3層53から第2層52の途中まで入れられており、このスナップ60を利用してスナップ60下方のセラミックを割ることで、個々のパッケージを分離する。うまく割るためにはつばの厚さの半分を超える深さが必要である。ただし第1層51上面の電解メッキ用配線が隣のパッケージと繋がっているので、スナップ60はこれを切断してはならない。またアウタリード端子58に施される金メッキは500μmの高さを必要とする。これより低い場合には、半田不良を生じやすいからである。
【0008】
図5(A)、(B)、(C)に示す先の提案の固体撮像装置に用いられたセラミックパッケージは以上の製造上の要請を満たしている。金メッキは第1層51、第2層52に渡って施されており、高さは二つの層の厚さを加えた500μmである。また第3層53が500μmの厚みを有するので、スナップ60を第3層53から第2層52の途中まで入れればつばの厚さの半分を超えることになる。更に第1層51上面にある電解メッキ用配線を分断することもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機に内蔵されるデジタルカメラ等、撮像装置の小型化、薄型化に対応して固体撮像装置にも薄型化の必要が生じている。本発明の目的はつばが十分な強度を有し、また撮像装置に高い焦点精度を保証する薄型つば付セラミックパッケージ、及び該つば付セラミックパッケージを用いた薄型固体撮像装置を提供することである。
【0010】
更に本発明の目的はつばが十分な強度を有し、また撮像装置に高い焦点精度を保証する薄型つば付セラミックパッケージ、及び該つば付セラミックパッケージを用いた薄型固体撮像装置の製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、表面に電解メッキ配線を有する第1層と、該メッキ配線から外延部にのびるアウタリード層と、前記第1層に重ねられ、前記アウタリード層を前記第1層から繋ぐ第1の貫通導電部を有する第2層と、前記第2層に重ねられ、前記第2層上面から立ち上がる内側側壁を形成することによって該内側側壁の内部に固体撮像素子を収容するのに適した空間を画定し、更に前記第1の貫通導電部を前記第2層から繋ぐ第2の貫通導電部と、該第2の貫通導電部から上面に延長するインナリード層とを有する第3層と、該第3層に重ねられ、該第3層の画定する空間を上方に延長すると共に前記インナリード層の少なくとも内側部分を露出するような内側側壁を形成し、その上面から入射した光を前記固体撮像素子に到達させるのに適した第4層と、前記第1層と前記第2層の合計厚さが0.5mm以上であり、前記第1、第2、第3層が前記第4層に比し外側に突出する厚さ0.7mm以上のつば部分を有し、前記第3層の厚さが前記つば部分の厚さの1/2より大きく、前記第3層が前記外側に突出するつば部分で前記第2層上面を露出させる切り欠き部を有する固体撮像素子用セラミックパッケージが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1(A)及び(B)を参照して本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xについて説明する。(A)は一部破断側面図、(B)は上面図である。固体撮像素子5、固体撮像素子5上の接続用パッド5a、透明封止板6、金属線10を除く部分がセラミックパッケージである。
【0013】
パッケージは底部の第1層1から上部の第4層4までの4層1〜4の積層構造を有し、すべての層がセラミックでできている。第1層1と第2層2がパッケージの底板部、第3層3と第4層4が側壁部を形成する。側壁の内側に画定される空間は固体撮像素子5を収容するためのものである。第3層3は内側に開口を有するとともに、外側においてつば部分を画定している。第4層4は枠状であり、第4層4の内側側壁は第3層上面に設けられているインナリード層9の内側部分を露出するとともに、外側側壁外に第3層3のつば部分上面を露出する形状を有する。第4層4上面に透明封止板6が固着される。透明封止板6を透過した光が固体撮像素子5に到達する。
【0014】
固体撮像素子5が接着されているのは第2層2上面である。固体撮像素子5上面に存する接続用パッド5aは金属線10によってインナリード層9と接続される。インナリード層9は第3層3と第2層2が有する貫通導電部を介して、第1層1上面の電解メッキ配線と機械的、電気的に連続している。アウタリード端子7はこの電解メッキ配線から外延部にのびるアウタリード層のリード端子である。回路基盤上の外部端子との半田付けが行われる場所で、第1層1下面から第2層2の上面までの高さを有する。
【0015】
図2を参照して、この電気的接続を詳述する。
【0016】
図2(A)は第1層1の上面図である。電解メッキ配線K、スルーホール端h、アウタリード層Lが機械的、電気的に連続している。
【0017】
図2(B)は第2層2の上面図である。第2層2のスルーホールh2が上面から下面に貫通し、下面におけるスルーホールh2の位置は第1層1のスルーホール端hと一致する。
【0018】
図2(C)は第3層3の上面図である。第3層3のスルーホールh3が上面から下面に貫通し、下面におけるスルーホールh3は第2層2上面のスルーホールh2と連続する。また第3層3上面においてスルーホールh3とインナリード層9とは位置合わせがなされている。第2層のスルーホールh2と第3層のスルーホールh3には埋め込み導電部としてタングステンTが充填されており、これによってインナリード層9は第1層1上面の電解メッキ配線と機械的、電気的に接続される。
【0019】
第1層1、第2層2に渡ってパッケージの外側に現れるのがアウタリード端子7である。アウタリード端子7は第1層1のスルーホール端hに機械的、電気的に連続しているアウタリード層Lのリード端子である。
【0020】
図2(A')は第1層1の下面(裏面)である。アウタリード端子7が裏面に延長されている。
【0021】
固体撮像素子5の厚さは、たとえば645μmである。各層の厚みはたとえば第1層1が250μm、第2層2が250μm、第3層3が650μm、第4層4が700μmである。したがってパッケージの厚みは1.85mmとなる。なお第3層3の厚みは固体撮像素子5の厚さに揃えている。
【0022】
図1に戻る。(A)及び(B)に見るように第4層4の矩形外周の一方の対向辺(両図においては左右を結ぶ辺)は第1層1、第2層2、第3層3の対応するそれに比べて短くなっており、これによって第1層1から第3層3までの外側に突出した部分、すなわちつばが形成される。つばの突き出た部分の長さはたとえば1.2mmである。このつばは固体撮像装置と他の部品(鏡筒、レンズ)とを高い焦点精度をもつ撮像装置に組み立てるためのものであり、強度保持のための厚みが必要である。
【0023】
つばは3箇所の切り欠き部3aを備えている。これらは第3層3を上面から下面まで切り欠いたもので、したがって切り欠き部の底には第2層2の上面が露出している。すなわち3箇所の切り欠き部3aの底は固体撮像素子5の下面と同じ高さである。
【0024】
図1(C)は固体撮像装置Xを(B)の矢印20方向から眺めた側面図であり、切り欠き部3aの底が第2層2上面であることを示している。
【0025】
なお、つば部を第1層1から第3層3まで欠いた半円形切り欠き11が2箇所に設けられているが、これはパッケージ取り扱いの便宜のためのものであり必須ではない。
【0026】
固体撮像装置Xに用いられる4層構造セラミックパッケージは、図5に示した先の提案による5層構造セラミックパッケージと比較すると、固体撮像素子を収容する内側空間の体積やつば強度を保持するつばの厚みはほぼ同じでありながら、一層を減少させ、0.5mm薄くなっていることがわかる。
【0027】
図3は固体撮像装置Xと鏡筒30とレンズ31で構成される撮像装置Yの概略構造を示す断面図である。これを参照して切り欠き部3aの効果について説明する。
【0028】
鏡筒30が固体撮像装置Xに当接されて接着される。鏡筒30にはレンズ31が取り付けられている。レンズ31を透過した光32が固体撮像素子5の上面に結像するよう正確に、固体撮像装置Xと鏡筒30とは組み立てられなければならない。
【0029】
切り欠き部3aが存在しない場合には、鏡筒30下端の当接する位置は第3層3の上面になる。このとき、撮像装置Yの焦点誤差は第3層3の厚み公差と固体撮像素子5の厚み公差とを共に含むことになる。それに対し、切り欠き部3aが存在し、それらの底部である第2層2上面(固体撮像素子5下面と同じ高さである。)に鏡筒30下端を当接すると、固体撮像素子5の厚み公差のみの範囲で焦点を合わせることができる。たとえば固体撮像素子5の厚み公差が25μmであるときには±12.5μmの範囲での焦点合わせが可能となる。
【0030】
このように、つばが十分な強度を有し、また撮像装置に高い焦点精度を保証する薄型つば付セラミックパッケージ、及び該つば付セラミックパッケージを用いた薄型固体撮像装置が提供される。
【0031】
なお、高い焦点精度が要求されない用途、たとえば固定焦点のカメラでは、切り欠き部を設けず第3層上面を取り付け基準位置に採用することもできる。
【0032】
更に、第3層に切り欠き部を設けずに撮像装置の焦点精度を向上させることもできる。以下第2の実施例にそのことを示す。
【0033】
図4を参照して、第2の実施例について説明する。第1の実施例と異なるところは固体撮像素子45をたとえば厚さ300μmまでバックグラインドしていること、それに合わせ第3層43の厚みもたとえば300μmとしていること、それから第3層43に切り欠き部が存在しないことの3点である。他の構成は全て第1の実施例と同じである。
【0034】
第1層41は厚みがたとえば250μmである。第2層42の厚みもたとえば250μmである。第2層42上面に接着された固体撮像素子45の厚みを645μmから500μm以下に、たとえば300μmにバックグラインドすることによって、厚みの公差は25μmから10μmにまで縮小される。このバックグラインドに合わせて、第3層43の厚みもたとえば300μmとなる。第3層43には切り欠き部は存在しない。第4層44は厚みがたとえば700μmである。以上を合計するとパッケージの厚みは1.5mmとなる。図5に示した先の提案による5層構造セラミックパッケージと比較すると、0.85mm薄くなっていることがわかる。
【0035】
第2の実施例の場合、切り欠き部は特に必要ではない。固体撮像素子45の厚み公差を15μm小さくしたことによって、第3層43上面に鏡筒下端を当接しても、撮像装置に高い焦点精度を確保することが可能になるからである。
【0036】
第2の実施例も、つばが十分な強度を有し、また撮像装置に高い焦点精度を保証する薄型つば付セラミックパッケージ、及び該つば付セラミックパッケージを用いた薄型固体撮像装置を提供する。
【0037】
本発明の第1の実施例である固体撮像装置Xに用いられる、4層構造セラミックパッケージの製造方法を説明する。
【0038】
図2(A)に示すように、パッケージ第1層1となる第1のグリーンシートにはアウタリード端子7と半円形切り欠き11の成形加工、及び電解メッキ配線K、アウタリード層L、スルーホール端h、アウタリード端子7の導体パタン印刷が施される。パタン印刷はたとえばタングステン系スクリーン印刷である。
【0039】
図2(B)に示すように、パッケージ第2層2となる第2のグリーンシートにはアウタリード端子7、半円形切り欠き11、第2層2のスルーホールh2の成形加工、及びアウタリード端子7の導体パタン印刷が施される。またスルーホールh2に導体、たとえばタングステンが充填される。
【0040】
図2(C)に示すように、パッケージ第3層3となる第3のグリーンシートが開口部を有するように加工される。半円形切り欠き11、切り欠き部3a、第3層3のスルーホールh3が成形加工され、インナリード層9の導体パタン印刷が、たとえばタングステン系スクリーン印刷で施される。更にスルーホールh3に導体、たとえばタングステンが充填される。
【0041】
パッケージ第4層4となる第4のグリーンシートが枠状に加工される。この枠状の第4のグリーンシートは第1、第2、第3のグリーンシートに比し外周が小さい。
【0042】
図6に示すように、第1、第2、第3、第4のグリーンシートをこの順に下から積層する。
【0043】
複数個連続したパッケージのローを、一つ一つのパッケージに分離するためのスナップが第3層を切り込んで形成される。
【0044】
この積層グリーンシートをたとえば1600℃で48時間焼成する。この焼成で積層グリーンシートはおよそ80%に縮む。
【0045】
下地の電解メッキを、たとえばNiで行い、表面仕上げの電解メッキを、たとえばAuで施す。
【0046】
第3のグリーンシートに入れられたスナップを利用してスナップ下方のセラミックを割ることで個々のパッケージに分離し、端面を研磨する。
【0047】
上記の工程を経て、固体撮像装置Xに用いられる4層構造セラミックパッケージが製造される。
【0048】
次に第1の実施例である固体撮像装置Xの製造方法について説明する。
【0049】
第1の実施例の中で詳述した4層構造セラミックパッケージ、すなわち、表面に電解メッキ配線を有する第1層と、該メッキ配線から外延部にのびるアウタリード層と、前記第1層に重ねられ、前記アウタリード層を前記第1層から繋ぐ第1の貫通導電部を有する第2層と、該第2層に重ねられ、該第2層上面から立ち上がる内側側壁を形成することによって該内側側壁の内部に固体撮像素子を収容するのに適した空間を画定し、更に前記第1の貫通導電部を前記第2層から繋ぐ第2の貫通導電部と、該第2の貫通導電部から上面に延長するインナリード層とを有する第3層と、該第3層に重ねられ、該第3層の画定する空間を上方に延長すると共に前記インナリード層の少なくとも内側部分を露出するような内側側壁を形成し、その上面から入射した光を前記固体撮像素子に到達させるのに適した第4層とを含み、前記第1、第2、第3層が前記第4層に比し外側に突出するつば部分を有し、更に該つば部分に切り欠き部が存し、かつ前記第3層が側壁にパッケージ分離用スナップを有する固体撮像素子用セラミックパッケージを準備する。
【0050】
パッケージ第2層2上面に、接続用パッド5aを有する固体撮像素子5を接着する。
【0051】
固体撮像素子5の接続用パッド5aとパッケージ第3層3上面のインナリード層9とに金属線10をボンディングして接続する。
【0052】
第4層4上面に透明封止板6を接着する。
【0053】
上記の工程を経て、第1の実施例の固体撮像装置Xが製造される。
【0054】
次に本発明の第2の実施例に示す固体撮像装置に用いる4層構造セラミックパッケージの製造方法であるが、これは本発明の第1の実施例である固体撮像装置Xに用いられる、4層構造セラミックパッケージの製造方法とほぼ同じである。異なるところは、以下の3点である。
【0055】
パッケージ第3層には、第1の実施例で鏡筒を第2層上面に当接するために設けた切り欠き部が存在しない。したがってパッケージ第3層となる第3のグリーンシートには該切り欠き部の成形加工は行われない。
【0056】
第3のグリーンシートだけでなく、パッケージ第2層となる第2のグリーンシートにも、複数個連続したパッケージのローを、一つ一つのパッケージに分離するためのスナップが形成される。
【0057】
個々のパッケージに分離する際には、第2及び第3のグリーンシートに入れられたスナップを利用してスナップ下方のセラミックを割る。
【0058】
更に本発明の第2の実施例に示す4層構造のセラミックパッケージを用いた固体撮像装置の製造方法を説明する。
【0059】
第2の実施例の中で説明した4層構造セラミックパッケージ、すなわち第1の実施例で示したセラミックパッケージの第3層を薄くし、切り欠き部を設けない4層構造セラミックパッケージを準備する。
【0060】
接続用パッドを有する固体撮像素子45を500μm以下の均一な厚さに、たとえば300μmにバックグラインドする。
【0061】
パッケージ第2層42上面に、固体撮像素子45を接着する。
【0062】
固体撮像素子45の接続用パッドとパッケージ第3層43上面のインナリード層とに金属線をボンディングして接続する。
【0063】
第4層44上面に透明封止板を接着する。
【0064】
上記の工程を経て、第2の実施例の固体撮像装置が製造される。
【0065】
実施例1及び2の固体撮像装置に用いられる薄型化された4層構造のつば付セラミックパッケージを製造するにあたって、製造上の問題が生じないことを確認する。製造工程の要請として以下の点がある。
▲1▼複数個製作されるパッケージを一つ一つのパッケージに分離するために利用するスナップは、つばの厚さの半分を超える深さが必要である。半分以下の場合、うまく割ることができない。
▲2▼パッケージ第1層上面の電解メッキ用配線は隣のパッケージと繋がっているので、スナップはこれを切断してはならない。
▲3▼アウタリード端子の金メッキは500μmの高さを必要とする。これより低い場合は半田不良を生じやすくなる。
【0066】
本発明の第1の実施例は、上記製造上の要請をすべて満たしている。第1層1が250μm、第2層2も250μm、第3層3が650μmであるから、第1層1と第2層2に金メッキを施すことで必要な高さ500μmが確保される。また第3層3につばの厚さの半分を超える深さのスナップを入れることができる。その場合、第1層1上面の電解メッキ用配線を切断することはない。
【0067】
本発明の第2の実施例も同様である。第1層41が250μm、第2層42も250μm、第3層43が300μmであるため、第1層41と第2層42に金メッキを施すことで必要な高さ500μmが確保される。また第3層43から第2層42の一部にかけてつばの厚さの半分を超える深さのスナップを入れることができ、その場合、第1層41上面の電解メッキ用配線を分断することはない。
【0068】
なお、上記の各実施例においてはインナリード層、アウタリード層を有するパッケージを用いたが、これがインナリード線、アウタリード線を有するパッケージであっても適用できることは明らかであろう。
【0069】
以上、本発明の実施例について例示したが、その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能であることは当業者には自明であろう。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればつば付セラミックパッケージの全厚さを減少させ、かつつばが十分な強度を有し、また撮像装置に高い焦点精度を保証する固体撮像装置を提供することができる。
【0071】
更に本発明によれば上述のような特性を有するセラミックパッケージ及び固体撮像装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xの一部破断側面図である。
(B)本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xの上面図である。
(C)本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xの側面図である。
【図2】(A)本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xのセラミックパッケージ第1層の上面図である。
(A')本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xのセラミックパッケージ第1層の裏面図である。
(B)本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xのセラミックパッケージ第2層の上面図である。
(C)本発明の第1の実施例による固体撮像装置Xのセラミックパッケージ第3層の上面図である。
【図3】撮像装置Yの概略構造を示す断面図である。
【図4】(A)本発明の第2の実施例による固体撮像装置の一部破断側面図である。
(B)本発明の第2の実施例による固体撮像装置の上面図である。
【図5】(A)5層構造セラミックパッケージを用いた固体撮像装置の先の提案を示す一部破断側面図である。
(B)5層構造セラミックパッケージを用いた固体撮像装置の先の提案を示す上面図である
(C)5層構造セラミックパッケージを用いた固体撮像装置の先の提案の製造工程における一場面を示す図である。
【図6】本発明の第1及び第2の実施例の製造工程における一場面を示す図である。
【符号の説明】
X 固体撮像装置
Y 撮像装置
K 電解メッキ配線
L アウタリード層
T タングステン
h スルーホール端
2 第2層のスルーホール
3 第3層のスルーホール
1 第1層
2 第2層
3 第3層
3a 切り欠き部
4 第4層
5 固体撮像素子
5a 接続用パッド
6 透明封止板
7 アウタリード端子
9 インナリード層
10 金属線
11 半円形切り欠き
20 矢印
30 鏡筒
31 レンズ
32 光
41 第1層
42 第2層
43 第3層
44 第4層
45 固体撮像素子
50 スナップ
51 第1層
52 第2層
53 第3層
54 第4層
55 第5層
56 固体撮像素子
56a 接続用パッド
57 透明封止板
58 アウタリード端子
60 インナリード層
61 金属線
62 半円形切り欠き

Claims (3)

  1. 表面に電解メッキ配線を有する第1層と、
    該メッキ配線から外延部にのびるアウタリード層と、
    前記第1層に重ねられ、前記アウタリード層を前記第1層から繋ぐ第1の貫通導電部を有する第2層と、
    前記第2層に重ねられ、前記第2層上面から立ち上がる内側側壁を形成することによって該内側側壁の内部に固体撮像素子を収容するのに適した空間を画定し、更に前記第1の貫通導電部を前記第2層から繋ぐ第2の貫通導電部と、該第2の貫通導電部から上面に延長するインナリード層とを有する第3層と、
    該第3層に重ねられ、該第3層の画定する空間を上方に延長すると共に前記インナリード層の少なくとも内側部分を露出するような内側側壁を形成し、その上面から入射した光を前記固体撮像素子に到達させるのに適した第4層と、
    前記第1層と前記第2層の合計厚さが0.5mm以上であり、
    前記第1、第2、第3層が前記第4層に比し外側に突出する厚さ0.7mm以上のつば部分を有し、
    前記第3層の厚さが前記つば部分の厚さの1/2より大きく、
    前記第3層が前記外側に突出するつば部分で前記第2層上面を露出させる切り欠き部を有する固体撮像素子用セラミックパッケージ。
  2. 表面に電解メッキ配線を有するセラミックパッケージ第1層と、
    該メッキ配線から外延部にのびるアウタリード層と、
    前記第1層に重ねられ、前記アウタリード層を前記第1層から繋ぐ第1の貫通導電部を有するセラミックパッケージ第2層と、
    接続用パッドを有し、該第2層上面に接着された固体撮像素子と、
    前記第2層に重ねられ、前記第2層上面から立ち上がる内側側壁を形成することによって該内側側壁の内部に前記固体撮像素子を収容する空間を画定し、更に前記第1の貫通導電部を前記第2層から繋ぐ第2の貫通導電部と該第2の貫通導電部から上面に延長するインナリード層とを有するセラミックパッケージ第3層と、
    該第3層の前記インナリード層と前記固体撮像素子の前記接続用パッドとを接続する金属線と、
    該第3層に重ねられ、該第3層の画定する空間を上方に延長すると共に前記インナリード層の少なくとも内側部分を露出するような内側側壁を形成し、その上面から入射した光を前記固体撮像素子に到達させるセラミックパッケージ第4層と、
    該第4層の上面に接着された透明な封止板と、
    を含み、
    前記第1層と前記第2層の合計厚さが0.5mm以上であり、
    前記第1、第2、第3層が前記第4層に比し外側に突出する厚さ0.7mm以上のつば部分を有し、
    前記第3層の厚さが前記つば部分の厚さの1/2より大きく、
    前記第3層が側壁にパッケージ分離用溝を有し、
    前記第3層が前記外側に突出するつば部分で前記第2層上面を露出させる切り欠き部を有する固体撮像装置。
  3. 第1の型抜き加工と第1の導体パタンの印刷とを施された第1のセラミックグリーンシートを準備する工程と、
    第1のスルーホール形成を含む第2の型抜き加工を施され、該第1のスルーホールに導体を充填された第2のセラミックグリーンシートを準備する工程と、
    内部開口形成と第2のスルーホール形成を含む第3の型抜き加工と第2の導体パタンの印刷とを施され、該第2のスルーホールに導体を充填された第3のセラミックグリーンシートを準備する工程と、
    内部開口を囲む枠状体形成を含む第4の型抜き加工を施された第4のセラミックグリーンシートを準備する工程と、
    前記第1、第2、第3、第4の4つのセラミックグリーンシートを下からこの順に積層する工程と、
    前記第3のセラミックグリーンシートにパッケージ分離用溝を入れる工程と、
    該積層セラミックグリーンシートを焼成する工程と、
    該焼成された積層セラミックグリーンシートに下地メッキ及び表面仕上げメッキを施す工程と、
    該下地メッキ及び表面仕上げメッキを施された積層セラミックグリーンシートを前記溝を利用して分離する工程と、
    を有し、
    前記第1、第2、第3のセラミックグリーンシートが前記第4のセラミックグリーンシートに比し外側に突出するつば部分を備え、焼成後の前記つば部分の厚さは0.7mm以上であり、
    前記第3の型抜き加工が、前記つば部分で前記第2のセラミックグリーンシート上面を露出する切り欠き部形成を含み、
    焼成された前記第1と第2のセラミックグリーンシートの合計厚さが0.5mm以上であり、
    焼成された前記第3のセラミックグリーンシートの厚さが、焼成後の前記つば部分の厚さの1/2より大きい固体撮像素子用セラミックパッケージの製造方法。
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