JP4138931B2 - 自動二輪車のヘルメット収納構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ形式等の自動二輪車に適するヘルメットの収納構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクータ形式の自動二輪車におけるヘルメットの収納は、従来では▲1▼実開昭63−168178号公報に開示されたように、シートの後方にヘルメット収納ボックスを設け、これにヘルメットを収納する構造のものや、或いは乗員座乗用のシート下方にヘルメット収納ボックスを設けシートを開閉してヘルメットを出し入れする構造のものが多い。
この▲1▼に開示された構造のものでは、シート後方にヘルメット収納ボックスを設けるので、必然的に自動二輪車の前後長さが大きくなる傾向がある。
シートの下方にヘルメット収納ボックスを設けた構造では、車体の外観を構成するシート下方のセンターカバー等の幅が大きくなり、車幅が大きくなる傾向にあり、又シート下方にヘルメット収納ボックスを配置することから、フレームの中間部〜後部の下方に配置する機器類、ユニットスイング式等のパワーユニット等の配置に制約を受ける。
【0003】
一方、従来▲2▼実開平1−91689号公報、或いは▲3▼実開昭63−94883号公報に開示されたように、1個のヘルメットを、フロントカウル後面で、ハンドル軸線(ヘッドパイプ)の後方で、車幅の中心部に後方に膨出するように縦向きに設けられたハンドルポストカバーの後面に支持する構造のものが提案されている。
この▲1▼,▲2▼に開示された構造のものは、ハンドル軸線の後方で、車幅の中心部で、後方に膨出するハンドルポストカバーの後面に、後方に突出するようにヘルメットを支持するので、ドライバーの膝と前方のヘルメットが干渉したり、或いは極めて近接するので、自動二輪車の運転、操作性、取り回し性に影響を及ぼさないような配慮が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した▲2▼,▲3▼の構造では、ヘルメットをフロントカウルの後面部分に収納、支持するので、シート下方やシート後方にヘルメット収納ボックスを設ける必要が無いことから、自動二輪車の前後長さを抑えることが可能となり、自動二輪車の小型化が図れること、車幅を小さく抑えることが可能であることから、自動二輪車の車幅の小型化の点からも好ましい。
しかしながら、上記したように、ヘルメットが、ハンドル軸線の後方で、車幅の中心部の後方に膨出するように配置したハンドルポストカバーの後面から後方に、大きく突出するという課題がある。
【0005】
本発明は、以上の課題を解決すべくなされたもので、その目的とする処は、自動二輪車のフロントカウル後面にヘルメットを収納、支持させつつ、ドライバーの膝と、フロントカウル後面の後方に突出するヘルメットとの干渉を全面的に無くし、運転性、操作性の良好な自動二輪車のヘルメット収納構造を提供し、又ヘルメットをフロントカウル後面に収納、支持させつつ、ヘルメットの車幅方向への突出、後方への突出を可及的に小さく抑えることを可能とした自動二輪車のヘルメット収納構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、ヘッドパイプで操向可能に支持したフロントフォークで前輪を支持し、該ヘッドパイプを含む前部をフロントカウルで覆い、フロントカウル後方と乗員座乗用のシートとの間に低床式のフロアを備えてなる自動二輪車において、前記フロントカウルの後面で、前記ヘッドパイプの軸線の左右に偏位した位置の少なくとも一方に、ヘルメット支持台を設け、前記ヘルメット支持台のヘルメット支持面と垂直な直線が、車体後方を且つ上方を指向するとともに車体外側方に傾斜することで、前記ヘルメット支持台に支持したヘルメットを、後部が下位になるように傾かせるとともに、外側方に外側が下位となるように傾かせた。
【0007】
請求項1では、フロントカウル後面のヘッドパイプの左右の部分は、ハンドルポストカバー部分の側方の部分であり、この部分は後方へ突出することが無く、ヘッドパイプ支持部の側方の前方に潜った部分にヘルメットは収納、支持されるので、ヘルメットをフロントカウル後面に収納、支持させつつ、ヘルメットの後方への突出量を小さく抑えることができる。又フロントカウル後面のヘッドパイプの側方の空いた空間(デッドスペース)を有効に利用することができる。
【0008】
また、請求項1では、ヘルメット支持台の支持面と垂直な直線が、車体の後上方(車体後方を且つ上方)を指向するとともに車体外側方に傾斜しているので、フロントカウルのヘッドパイプ側方部位に収納したヘルメットの車幅方向、後方への突出量を可及的に小さくすることができ、上記請求項1と併せ、ドライバーの膝と、前方に収納したヘルメットとの間の干渉を無くすことができる。
【0009】
請求項2は、請求項1において、支持台に支持したヘルメットの上部が、ハンドルグリップよりも下方になるようにヘルメット支持台の高さを設定した。
請求項2では、ヘルメットを収納した状態であっても、ハンドル操作を円滑に行うことができる。
請求項3は、請求項1において、前記ヘルメット支持台を前記ヘッドパイプの軸線の左右に編位した左右両方に設けた。
請求項4は、請求項1において、前記ヘルメット支持台の後傾した後端部に、前記ヘルメット支持台に支持したヘルメットの滑りを止めるストッパを起立させた。
請求項5は、請求項1において、前記ヘルメット支持台に、長さを調整可能なヘルメット支持バンドを備えた。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は自動二輪車の外観を示す側面図、図2は同平面図、図3はフロントカウルを後方から見た背面図、図4はフロントカウル後面の斜視図、図5はヘルメットの収納状態の図4と同様の図、図6は図5の6−6線断面図である。
【0011】
図1は自動二輪車の外観を示す側面図、図2は同平面図で、自動二輪車の概略を図1、図2に基づいて説明する。
自動二輪車1のフレーム2の前端部には、ヘッドパイプ2aを介して前輪4を支持するフロントフォーク3を操向可能に支持し、フロントフォーク3の上方に突出する図示しないステアリングシャフト上端部には、前輪操舵用のハンドル5を設ける。
ハンドル5は、ステアリングシャフト上端部に取付、支持される中央部5aが低位で、これから左右にアーム部5b,5bが各斜め外方を向くように逆ハの字形に起立し、アーム部5b,5bの各端部に、外側方を向くようにハンドルグリップ5c,5cを備える。
【0012】
フレーム2は、ヘッドパイプ2aの下部後方、且つ下方に後傾するダウンチューブ2b、ダウンチューブ2bの下端部から後方に屈曲され、低位の状態で後方に延出されるメインフレーム2cを備え、これ等ダウンチューブ2b、メインフレーム2cは左右2本配置され、パイプ材等で形成されている。
又ヘッドパイプ2aの上部後方には、ダウンチューブ2bの上方に臨みむように後下傾し、且つメインフレーム2cと平行するようにこれの上方に配置されたサブフレーム2dを備え、サブフレーム2dは1本のパイプ材等で構成され、メインフレーム2cと、これの上方のサブフレーム2d間に燃料タンク6を配置した。
【0013】
フレーム2の後部の下位には、エンジン7a、伝動ケース等を一体化したユニットスイング式のパワーユニット7を揺動動自在に支持し、パワーユニット7の後部で駆動輪を構成する後輪8を支持し、パワーユニット7の後部とフレーム後部との間には、リヤクッションユニット9を介設する。
実施例では、パワーユニット7のエンジン7aの直後に排気の1次チャンバー10を配設し、これから後部の一側後方にマフラ11を延出するように配置する。
実施例では、マフラ11の反対側の同一部位には、形状、寸法の点で類似、或いは同一に形成したエアクリーナ12を図2に示したように配設し、マフラ11とエアクリーナ12とを、車体の後部の同一位置、或いは略々同一位置に、左右に振り分けて配置した。
【0014】
以上のフレーム2の前部をフロントカウル21で覆い、前部の外観を構成し、メインフレーム2c、サブフレーム2dのこれと平行する部分を、センタートンネル状のセンターフロアカバー13で覆い、これの左右にドライバー用の低床式のステップ14,14を配設する。
ステップ14,14は図1に示すように前上傾し、後部に山形のサブステップ部14a,14aを連続して備え、これの後方に連続してパッセンジャ用のステップ15,15を連続して設けた。
【0015】
センターフロアカバー13の後部から後方にかけてシートポストカバー16、これに連続してリヤカバー17を設け、フレーム後部を覆い、シートポストカバー16上にはシート18を設け、シート18は実施例では2人座乗用のタンデム式とした。
シート18の前席18aは、後席18bに対し後部がラップし、前席18aは前後方向に所定量、例えば50mm程度前後方向に可動で、前席18aの位置を調節可能とした。
【0016】
尚、シート18後方のリヤカバー17には、物入れを設け、物入れは、例えば一側方をヒンジとするリッド19で開閉するように構成した。
又シート18の後席18bの後部の両側方から前下方にかけてパッセンジャ用のガード20,20を設け、ガード20,20の後部で上部には、パッセンジャ用のグリップ20aを夫々設けた。
【0017】
フロントカウル21は、車体前部の外観を構成し、ヘッドパイプ2aの前方、左右に張り出して形成されており、又ハンドルグリップ5c,5cの下方に左右の部分の上端部が臨むように配置されている。
フロントカウル21の前面中央部には、前照灯ユニット22を、又中間部の上部はフロントスクリーン23を備え、これの左右にはバックミラー24,24を外側方上方に起立するように備える。
【0018】
フロントカウル21の後面を図3、図4で示し、前部の上部には計器ユニット盤部25を備え、図4に示すように、計器類の複数の窓25a…(…は複数を表す。以下同じ)が車幅方向に設けられている。
又フロントカウル21の後面の下部の車幅方向の中心部には、図4に示すようにヘッドパイプ2の軸線(車幅方向の中心線)C1が通るステアリングシャフト挿通孔26aを設けたヘッドパイプ包囲部26(ステアリングシャフトの周囲を包囲する部分)を備える。該包囲部26の上面26bは略々平坦で、若干後下傾する。包囲部26の挿通孔26aの部分上には、図3に示すように、ステアリングシャフトの上端部に連結するハンドル5の中央部5aが臨む。
【0019】
フロントカウル21の後面で、前記したヘッドパイプ包囲部26の左右には、ヘルメット支持台27,27を設ける。従って、ヘルメット支持台27,27は、ヘッドパイプ2aの左右両側部位に設けられることとなり、ヘッドパイプ2aに干渉しないことから、図4に示したようにヘッドパイプ包囲部26の前方に、その前部が潜って位置するように設けることができる。
【0020】
ヘルメット支持台27,27の上面には平面視で前後方向に長い楕円形のヘルメット支持面28を夫々備える。
図2に示すように平面視において、ヘッドパイプ2aの軸線(車体の車幅方向の中心線)C1と平行な線をC2とし、楕円形であるヘルメット支持面28の長軸をC3とする。線C2に対して長軸C3は所定角度θだけ傾斜しており、その傾斜の向きは、左右のヘルメット支持面28,28の後部28b,28b間が前部28a,28a間よりも開いた、平面視ハの字形となる向きである。これにより、各ヘルメット支持面28,28は、斜め外向き後方に傾斜して左右対称的に配置する。
【0021】
又図3に示すように、ヘルメット支持面28が後上方を向く傾斜面であり、ヘッドパイプ2aの軸線C1に対して、背面視で支持台面28,28の長軸C3,C3の夫々が、ハの字形に開いて形成されていることが理解できるであろう。即ち、各ヘルメット支持面28,28の短軸C4,C4は、水平線に対して所定角度θ1,θ1の傾斜をもって傾斜し、その傾斜の向きは、左右のヘルメット支持面28,28が背面視ハの字形となる向きである。P,Pはヘルメット支持面28,28の中心である。
【0022】
このことは、図6によって一層明らかになる。即ち、図6に示すように、ヘルメット支持面28は水平線C5に対して所定角度θ2だけ傾斜しており、その傾斜の向きは、ヘルメット支持面28の前部28aが上傾し、後部28bが下傾する向きである。このため、ヘルメット支持面28は後上方を向く傾斜面である。
【0023】
以上の説明から明らかなように、ヘルメット支持台27,27は、図3及び図4に示す如く、ヘッドパイプ2aの左右両側にあって、これらの各ヘルメット支持面28,28は、後部28bが前部28aよりも外側に向くように傾斜し、且つ前部28aが上傾し、後部28bが下傾する。従って、各ヘルメット支持面28,28は、外側方、且つ後方を向く。
換言すれば、ヘルメット支持面28と垂直な直線L(図4、図6参照)は、車体の後上方(車体後方を且つ上方)を指向するとともに車体外側方に傾斜している。
【0024】
以上のヘルメット支持台27,27の各ヘルメット支持面28,28の下傾した後端部には、リブ状のストッパ29を夫々起立、設置し、ヘルメットの端部の滑り止めを構成した。
又各ヘルメット支持面28の上傾した前部28aを含む前半部周には、ヘルメット支持面28の前半部周を囲み、ヘルメット支持面28と直角の方向に起立し、前方に潜った凹状の半円形の起壁部27aを夫々設け、各起壁部27aは、各ヘルメット支持台27の前部を構成する。左右の起壁部27a,27aは、前記したヘッドパイプ包囲部26の縦壁部26cの左右が前方に潜るように形成される。又、図6で明示したように、ヘルメット支持面28が全体的に前部が上傾するように設けられているので、起壁部27aは上部が後上傾するように傾斜している。起壁部27aの上端部は、ヘッドパイプ包囲部26の上面26bに図6で示したように連続する。
【0025】
以上のようなヘルメット支持面28を夫々に備えるヘルメット支持台27,27を、フロントカウル21の後面で、ヘッドパイプ包囲部26の左右の各外側方に臨む部分に設ける。
尚、前記したフロントカウル21の後面に設けたヘッドパイプ包囲部26の下方は、前記したセンターフロアカバー13の上傾した前部と一体的に接続させ、又底面はアンダーカバー33で覆った。
【0026】
以上のヘルメット支持台27,27の後部(下部)には、開閉自在なヘルメット保持部材を設ける。
ヘルメット保持部材としては、実施例では、図4、図5に示すように、長さを調節可能としたヘルメット支持バンド30,30を用い、該バンド30,30の下端部を軸支し、開閉自在な保持部材を構成した。各バンド30は、略々Y字形で、Y字の基端部30aをヘルメット支持台27,27の下部に軸止めし、図4の矢印で示したように基端部30aをヒンジとして回動可能である。
尚、各バンド30の先端部30bには、キーロック式の止め金具31を夫々設け、一方、フロントカウル21の後面のヘルメット支持台27,27の上方部にはキャッチ金具32,32を設け、止め金具31をキャッチ金具32に差し込むことで、バンド先端部30bの止め金具31をキャッチ金具32にロックするように取り付け、キーを差し込んでロックを解除し得るように構成した。
【0027】
以上において、ヘルメット34(図ではフルフェース型を示した)を、その底部34aをヘルメット支持面28表面に載せ、ヘルメット34は、底部後端部が前記したストッパ29に当接して位置決めと滑り止めを行わせ、バンド30のY字形部分がヘルメット34の表面下半部にかかり、1本の部分がヘルメット34の頂部にかかるようにかける。そして、先端部の止め金具31を、前記したキャッチ金具32に差し込み、結合してバンド30をヘルメット34の表面下半部から頂部にかけて掛け回し、ヘルメット34をヘルメット支持台27のヘルメット支持面28上に収納、支持する。
尚、ヘルメット34の半部周の一部は、前記した起壁部27aに図6に示すように当たり、位置決めされる。
【0028】
ところで、ヘルメット支持台27のヘルメット支持面28に収納、支持されたヘルメット34は、ヘルメット支持面28が、上記したように傾斜面で構成されている。従って、図5に示すように、収納、支持された状態で、後部が外側方に傾く。且つ全体として外側方に外側が下位となるように傾く。又図6でも示したように後部が下位となるように下に傾いて支持されることとなる。
この結果、ヘルメット支持台27,27の各ヘルメット支持面28,28に支持したヘルメット34,34の夫々は、中央部のヘッドパイプ包囲部26の左右に偏位し、前席18aに座るドライバーの膝に対して前方に配置しつつ、車幅方向への突出量を小さく、且つ後方への突出量を小さく抑えて収納、支持することができる。
【0029】
以上実施例を説明したが、実施例ではヘルメット支持台27をフロントカウル21の後面のヘッドパイプ周りの左右に2ヵ所設けたが、左右の何れか一方に設けても良いことは勿論である。
この場合、通常は、車体の左側から乗込むことが多いことから、右側に偏寄した箇所のみにヘルメット支持台27を設けても良い。
又ヘルメット支持台27が1ヵ所の場合で、自動二輪車1を2人乗りとした場合には、ヘルメット34を2個必要とする。この場合には、ヘルメットの1個を前記したリヤカバー17の物入れに収納し、又他の1個を、車幅方向の左右の一側に設けたヘルメット支持台27に収納、支持させても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ヘッドパイプで操向可能に支持したフロントフォークで前輪を支持し、該ヘッドパイプを含む前部をフロントカウルで覆い、フロントカウル後方と乗員座乗用のシートとの間に低床式のフロアを備えてなる自動二輪車において、フロントカウルの後面で、前記ヘッドパイプの軸線の左右に偏位した位置の少なくとも一方に、ヘルメット支持台を設けた。
【0031】
従って、フロントカウル後面のヘッドパイプの左右の部分は、ハンドルポストカバー部分の側方の部分であり、この部分はハンドルポストカバー部分の前方の潜った部分である。このため、後方へ突出しない部分であり、この部分にヘルメット支持台を設けることとなり、支持台で収納、支持したヘルメットを、ヘッドパイプ支持部の側方の、前方に潜った部分に収納、支持することができる。
従って、ヘルメットを、フロントカウル後面に収納、支持させつつ、ヘルメットの後方、ドライバー側への突出量を可及的に小さく抑えることができる。
【0032】
又フロントカウル後面の、ヘッドパイプの側方の空いた空間(デッドスペース)を有効に利用することができ、制約の多い自動二輪車のスペース利用上においても合理的なスペース利用を図ることができる。
更に、ヘルメットをフロントカウル後面で、ヘッドパイプ周りに側方に偏位した位置にヘルメットを収納することができる結果、2個のヘルメットを収納する等の大容量のヘルメット収納ボックスを、車体後部に設ける必要が無くなり、車体の前後長さを小さくすることができ、自動二輪車の小型化を図ることができる。又シート下方に大容量のヘルメット収納ボックスを設ける必要が無くなることから、自動二輪車の車幅を抑えることができ、この点においても自動二輪車の小型化を図ることができる。従って、物入れを付設する際にも、ヘルメットを基準としないので、ヘルメット1個分相当の容量程度の小型の物入れを設ければ良く、物入れを付設しつつ、自動二輪車の小型化を図ることができる。
【0033】
また、請求項1では、ヘルメット支持台のヘルメット支持面と垂直な直線が、車体の後上方(車体後方を且つ上方)を指向するとともに車体外側方に傾斜しているので、ヘルメット支持面は、後部が斜め外方を向く傾斜面、従って前部が斜め内方を向き、且つ前部が上傾し、後部が下傾するような傾斜面となる。このために、フロントカウルのヘッドパイプの側方部位に偏位して収納したヘルメットは、これの車幅方向への突出量、及び後方への突出量を可及的に小さく抑えることができる。
又ドライバーの膝と、前方に収納したヘルメットとの間に充分の空間を保持することができ、フロントカウルの後面の左右の一方に偏位した部分にヘルメットを収納、支持しつつ、ドライバーの膝とヘルメットとの間の干渉を無くすことができる。
【0034】
請求項2では、請求項1において、支持台に支持したヘルメットの上部が、ハンドルグリップよりも下方になるようにヘルメット支持台の高さを設定したので、フロントカウルの後面の左右の一方に偏位した部分にヘルメットを収納した状態であっても、ハンドルとヘルメットが近接することが無く、ハンドル操作を円滑に行うことができる。
請求項3では、請求項1において、前記ヘルメット支持台を前記ヘッドパイプの軸線の左右に編位した左右両方に設けた。
請求項4では、請求項1において、前記ヘルメット支持台の後傾した後端部に、前記ヘルメット支持台に支持したヘルメットの滑りを止めるストッパを起立させた。
請求項5では、請求項1において、前記ヘルメット支持台に、長さを調整可能なヘルメット支持バンドを備えた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の外観を示す側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の外観を示す平面図
【図3】本発明に係るフロントカウルを後方から見た背面図
【図4】本発明に係るフロントカウル後面の斜視図
【図5】本発明に係るヘルメットの収納状態の図4と同様の図
【図6】図5の6−6線断面図
【符号の説明】
1…自動二輪車、 2a…ヘッドパイプ、 3…フロントフォーク、 4…前輪、 5…ハンドル、 5c…ハンドルグリップ、 18…シート、 14…低床式シート、 21…フロントカウル、 27…ヘルメット支持台、 28…ヘルメット支持面、 29…ストッパ、 30…ヘルメット支持バンド、 34…ヘルメット。
Claims (5)
- ヘッドパイプで操向可能に支持したフロントフォークで前輪を支持し、該ヘッドパイプを含む前部をフロントカウルで覆い、フロントカウル後方と乗員座乗用のシートとの間に低床式のフロアを備えてなる自動二輪車において、
前記フロントカウルの後面で、前記ヘッドパイプの軸線の左右に偏位した位置の少なくとも一方に、ヘルメット支持台を設け、
前記ヘルメット支持台のヘルメット支持面と垂直な直線が、車体後方を且つ上方を指向するとともに車体外側方に傾斜することで、
前記ヘルメット支持台に支持したヘルメットを、後部が下位になるように傾かせるとともに、外側方に外側が下位となるように傾かせることを特徴とする自動二輪車のヘルメット収納構造。 - 前記ヘルメット支持台に支持したヘルメットの上部が、ハンドルグリップよりも下方になるように前記ヘルメット支持台の高さを設定したことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のヘルメット収納構造。
- 前記ヘルメット支持台を前記ヘッドパイプの軸線の左右に編位した左右両方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のヘルメット収納構造。
- 前記ヘルメット支持台の後傾した後端部に、前記ヘルメット支持台に支持したヘルメットの滑りを止めるストッパを起立させたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のヘルメット収納構造。
- 前記ヘルメット支持台に、長さを調整可能なヘルメット支持バンドを備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のヘルメット収納構造。
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1998
- 1998-03-19 JP JP07072298A patent/JP4138931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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