JP4136476B2 - プリント配線板およびプリント回路板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板のプリントパターン形状に関する発明で、特に各電子部品間の信号伝搬時間の調整を必要とする高速回路用のプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年プリント配線板は、使用するICの高速化が進んでいる。そのため、同期信号で動作するデジタル回路を正常に動作させるには、クロックジェネレータICから各メモリ用IC等へ、クロック信号等の同期信号を伝搬する配線パターンの信号伝達時間を調整しなければならない。また2つのIC間における複数の配線パターンからなるバス配線パターンにおいては、各配線パターンの信号伝達時間を一致させなければならない。また信号伝達時間の差により発生するスキューをできるだけ小さくすることが要求される。
【0003】
図19は、従来の技術を示した図である。図中100はプリント回路板である。101はプリント配線板であり、クロックジェネレータIC102、同じ電気特性を有するSDRAM(Synchronous DRAM)IC103、104、105が実装されている。この回路はクロックジェネレータIC102からSDRAM IC103へ配線パターン110によりクロック信号Aを伝送し、SDRAM IC104へ配線パターン120によりクロック信号Bを伝送し、SDRAM IC105へ配線パターン130によりクロック信号Cを伝送している。クロック信号A、B、Cは同期している。またSDRAM IC103、104、105は、実装上の制約により、クロックジェネレータIC102からの距離が異なっている。106、107、108、109は各ICのリードである。
【0004】
高速回路の場合、SDRAM IC103、104、105は同時に動作することが要求されるため、クロックジェネレータIC2からSDRAM IC103、104、105へのクロック信号A、B、Cの信号伝達時間を揃えることが必要である。そのため信号Bを伝送する配線パターン120にはミアンダ配線121を、信号Cを伝送する配線パターン130にはミアンダ配線121より長いミアンダ配線131を形成する事により、配線パターン110、120、130の配線長を同じにし、クロック信号A、B、Cの信号伝達時間を揃えている。
【0005】
図20は、2つのIC間のバス配線パターンに関する従来の技術である。図中200はプリント回路板である。201はプリント配線板であり。メモリコントローラIC202とSDRAM IC203が実装されている。メモリコントローラIC202とSDRAM IC203はバス配線パターンにより接続され、バス信号がメモリコントローラIC202からSDRAM IC203に伝送される。図20では説明を容易にするために、バス配線パターンのうちの3本の配線パターン210、220、230のみを示しており、他の配線パターンは省略している。メモリコントローラIC202からSDRAM IC203へのバス信号の信号伝達時間は揃える必要がある。そのため配線パターン210、220、230の配線長を等長にするために、配線パターン220にはミアンダ配線221が、配線パターン230にはミアンダ配線221より長いミアンダ配線231が形成されている。206、207は各ICのリードである。
【0006】
図21は、他の従来の技術を示した図である。図中300はプリント回路板である。301はプリント配線板であり、クロックジェネレータIC302、メモリコントローラIC303、SDRAM IC304が実装されている。クロックジェネレータIC302は、実装上の制約でSDRAM IC304よりもメモリコントローラIC303の近傍に配置されている。この回路はクロックジェネレータIC302からメモリコントローラIC303へ配線パターン310によりクロック信号Dを伝送し、SDRAMIC304へ配線パターン320によりクロック信号Eを送っている。メモリコントローラIC303とSDRAM IC304はバス配線パターン330によりつながれている。SDRAM IC304へのデータ書き込み時には、クロック信号DによりメモリコントローラIC303は、バス配線パターン330を介してSDRAM IC304へバス信号Fを送信する。また、SDRAM IC304からのデータ読み込み時には、クロック信号EによりSDRAM IC304は、バス配線パターン330を介してメモリコントローラIC303へバス信号F´を送信する。306、307、308は各ICのリードである。
【0007】
高速回路の場合、クロックジェネレータIC302からSDRAM IC304へ送られるクロック信号Eと、メモリコントローラIC303からSDRAMIC304へ送られるバス信号Fは同時にSDRAM IC304に到達する事が要求される。また同様に、クロックジェネレータIC302からメモリコントローラIC303へ送られるクロック信号Dと、SDRAM IC304からSDRAM IC304メモリコントローラIC303へ送られるバス信号F´は同時にメモリコントローラIC303に到達する事が要求される。
【0008】
したがって、このような双方向伝送の場合、クロックジェネレータIC302とSDRAM IC304の入出力のDC特性とAC特性が等しければ、クロック信号DのメモリコントローラIC303への信号伝達時間は、クロック信号EのメモリコントローラIC303への信号伝達時間と揃える事が要求される。また、クロックジェネレータIC302とSDRAM IC304の入出力のDC特性とAC特性が異なる場合には、それにあわせて信号伝達時間を調整しなければならない。そのためクロック信号Dを伝送する配線パターン310にはミアンダ配線311を形成する事によりクロック信号Dの信号伝達時間を調整している。
【0009】
また他の従来の技術として、特開平08−078940では、二本のストリップ導体を通して伝搬される信号の伝搬時間に差がある時に、ストリップ導体の直下に配設される誘電体の比誘電率を変えて単位長当たりの伝搬速度を調整する方法が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近になって前記従来の技術で示したミアンダ配線では、配線長から期待されるクロック信号の伝搬時間よりも早く信号が伝搬することが明らかになっており(エレクトロニクス実装学会誌 Vol.4 No.7(2001)p549、p565)、ミアンダ配線による配線長を調整するだけでは、クロック信号の伝搬時間を揃える事ができない。
【0011】
また、ミアンダ配線を形成するためには、プリント配線板を設計する際にミアンダ配線用の領域を確保する必要があるため、設計の自由度が制限されてしまう。特に図20に示したバス配線パターンの場合は特に配線が密集しており、ミアンダ配線を行うことがスペース的に不可能は場合も多い。
【0012】
また、特開平08−078940に示した方法は、信号の伝搬時間を調整する事は可能であるが、誘電率の異なる物質を同一基板内に形成することは、製造上複雑な工程を取ることになり大幅なコストアップとなるため現実的ではない。また高速なメモリとCPUが備わるデジタル回路などでは、信号パターンの本数が多く、狭ピッチで信号パターンが存在するために、パターン毎に誘電率を変えることは非常に困難であり現実的ではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本発明では、同期信号で動作する複数のIC間を接続する配線パターンが設けられたプリント配線板において、該配線パターンの少なくとも一部は、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であるプリント配線板を提供している。
【0014】
また本発明では、前記インダクタンスパターンの形状は折り返し形状またはスパイラル形状であるプリント配線板を提供している。
【0015】
また本発明では、前記容量性パターンは、その一部が前記インダクタンスパターンと接続する形状であり、インダクタンスパターンとの接続部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であるあるプリント配線板を提供している。
【0016】
また本発明では、第1のICから第2のICへ第1の信号を伝搬する第1の配線パターンと、該第1のICから該第2のICと同じ機能を有する第3のICへ、該第1の信号と同期した第2の信号を伝搬する第2の配線パターンとを有するプリント配線板において、該第1の配線パターンと該第2の配線パターンの少なくとも配線長の短い一方の配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であるプリント配線板を提供している。
【0017】
また本発明では、前記第1の配線パターンと第2の配線パターンにより伝搬される各信号の伝達時間はほぼ一致しているあるプリント配線板を提供している。
【0018】
また本発明では、前記第1、第2の信号はクロック信号であるプリント配線板を提供している。
【0019】
また本発明では、第1のICから第2のICへバス信号を伝搬する複数の配線パターンからなるバス配線パターンを有するプリント配線板において、該複数の配線パターンの少なくとも一つの配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であるプリント配線板を提供している。
【0020】
また本発明では、第1のICから第2のICへ第1の信号を伝搬する第1の配線パターンと、該第1のICから該第2のICと異なる第4のICへ、該第1の信号と同期した第3の信号を伝搬する第3の配線パターンとを有するプリント配線板において、該第1の配線パターンと該第3の配線パターンの少なくとも一方の配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した接続された容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンに接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であり、該第1の配線パターンと第3の配線パターンにより伝搬される各信号の伝達時間を調整しているプリント配線板を提供している。
【0021】
また本発明では、第1のICから第2のICへ第1の信号を伝搬する第1の配線パターンと、第5のICから該第2のICへ該第1の信号と同期した第4の信号を伝搬する第4の配線パターンとを有するプリント配線板において、該第1の配線パターンと該第4の配線パターンの少なくとも一方の配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であり、該第1の配線パターンと第2の配線パターンにより伝搬される各信号の伝達時間を調整しているプリント配線板を提供している。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
まず、同期信号により動作する複数のIC間を接続するプリント配線板の配線パターンにおいて、インダクタンスパターンと容量性パターンを一対として、その一対となるパターンが複数個連続して形成された配線パターン形状とする事により、クロック信号の信号伝搬速度を調整する原理を説明する。
【0035】
一般に伝送線路の単位当たりの伝搬遅延時間tpdは、伝送線路を取り囲む物質の比誘電率ε、光速をCoとすると、式(1)で表現できる。
【0036】
pd=√(ε/Co)・・・(1)
ただし、ストリップ伝送線路ではこの式をそのまま適用できるが、マイクロストリップ伝送線路のような片側が空気で、もう片側が樹脂のような誘電体からなる場合、比誘電率をεの代わりに、実効的な誘電率を使用する。
【0037】
この伝搬遅延時間tpdは線路定数を用いる事により式(2)に置き換えて表現することができる。
【0038】
pd=√(LC)・・・(2)
ここで、Lは伝送線路の単位長さあたりのインダクタンスの値、Cは伝送線路の単位あたりの容量の値である。
【0039】
その時の、信号の伝搬速度vは伝搬遅延時間tpdの逆数であり、式(3)で表現できる。
【0040】
v=1/tpd=√(1/(LC))・・・(3)
式(3)から分かるように、一対となるインダクタンスパターンのインダクタンスの値Lと容量性パターンの容量の値Cは、それぞれが大きければ大きいほど信号の信号伝搬速度は遅くなる。したがって、インダクタンスの値Lと容量の値Cを調整して一対にして伝送線路に負荷してやれば、配線パターンの信号伝搬速度を遅延する方向に調整することができる。
【0041】
しかしながら、インダクタンスの値Lと容量の値Cを大きくする場合、配線の一部分に極端に大きなインダクタンスパターンのインダクタンスや容量性パターンの容量を負荷する方法ではインピーダンスの不整合が発生するため、波形の乱れが生じてしまう。また、波形がその立ち上りや立ち下り部分で大きく鈍ってしまう事もある。また、式(3)はインダクタンスの値Lと容量の値Cインダクタンスや容量が存在すると、配線は集中定数回路の振るまいが強くなり、式(3)のように簡単に伝搬遅延時間を見積もるのは困難となり、インダクタンスの値Lと容量の値Cを調整する事が困難となる。
【0042】
したがって、配線パターンの信号伝搬速度を調整するために必要なインダクタンスの値と容量の値を確保するためには、特性インピーダンスの不整合が信号に影響を与えないように、特定の値より小さな値のインダクタンスと容量の対を、複数個連続して配線パターン上に等間隔に配置しなければならない。
【0043】
ここで前述の特定の値について説明する。信号を出力するICは、一般に台形形状の波形特性を持つ信号を出力している場合が多い。この時、最大振幅の10%から90%までの立ち上り時間をtとすると、f=1/(πt)を超える周波数の周波数成分は−40dB/decadeで急激に小さい値となる。(「CONTROLLING RADIATED EMISSIONS BY DESIGN Second Edition」Michel Mardiguian著 2001年 Kluwer Academic Publishers発行 P51)したがって、立ち上り時間tの波形では、概ね1/(πt)までの周波数を考慮すれば良く、それ以上の周波数では周波数成分が急激に小さい値となるため波形が乱れても、全体の波形にはそれほど影響がない。
【0044】
また同様に、90%から10%までの立下り時間をtとすると、概ね1/(πt)までの周波数を考慮すれば良く、それ以上の周波数では周波数成分が急激に小さい値となるため波形が乱れても、全体の波形にはそれほど影響がない。
【0045】
したがって、立ち上り時間tと立下り時間をtのどちらか小さい方の値をtとし、概ね1/(πt)までの周波数を考慮すれば良い事になる。
【0046】
周波数f=1/(πt)より低い周波数の周波数成分は大きな値となることから、その周波数の波長の長さに対して無視できない長さで特性インピーダンスの不整合部分があると、波形が鈍る等の乱れも無視できなくなるが、波長に対して十分に短い距離で存在する不整合部分は、波形に対してほとんど影響を与える事はない。ここで、波長に対して十分に短い距離とは周波数f=1/(πt)に対応する波長の少なくとも1/8以下の長さのことを言う。
【0047】
したがって、前述の特定の値は、周波数f=1/(πt)の波長の1/8の長さに対応する配線パターンのインダクタンスの値及び容量の値であり、その値よりも一対となるインダクタンスパターンのインダクタンスの値Lと容量性パターンの容量の値Cを小さくすれば、信号波形が鈍る等の乱れは問題にならない大きさにすることができる。
【0048】
ただし、前述のようにマイクロストリップ伝送線路のような片側が空気で、もう片側が樹脂のような誘電体からなる場合は、配線パターンの近傍の実行比誘電率や透磁率を考慮した上で周波数f=1/(πt)に対応する波長計算する必要がある事は言うまでもない。
【0049】
また、インダクタンスパターンのインダクタンスの値をLと容量パターンの容量の値Cを調整する事により信号伝搬速度を調整する場合、各配線パターンの特性インピーダンスを整合することが必要である。配線パターン間で特性インピーダンスが整合されていないと、信号伝搬速度が揃っていても波形にリンギング等の大きな歪みが生ずることとなり、各ICを正常に動作させることができない。
【0050】
インダクタンスパターンのインダクタンスの値をL、容量パターンの容量の値をCとすると、この時の伝送線路の特性インピーダンスZoは式(4)で表現できる。
【0051】
Zo=√(L/C)・・・(4)
したがって、この特性インピーダンスZoと信号伝搬速度を揃えたい他の配線パターンの特性インピーダンスは、ほぼ同じ値にしなければならない。
【0052】
次に前述の信号伝搬時速度の調整と特性インピーダンスの整合を、図面を参照して具体的に説明する。
【0053】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態を示したプリント回路板を示しており、図19に示した従来の技術と同じ部材には同じ符号が付していある。図2は図1に示したプリント回路板にICが実装されていない状態のプリント配線板を示している。
【0054】
図中100はプリント回路板である。101はプリント配線板であり、クロックジェネレータIC102、同じ電気特性を有するSDRAM(Synchronous DRAM)IC103、104、105が実装されている。クロックジェネレータIC102とSDRAM IC104はSOP型であり、それぞれのICのリード部106、107、108、109はプリント回路板1のランド116、117、118、119(図2)にハンダで接合されている。
【0055】
この回路はクロックジェネレータIC102からSDRAM IC103へ配線パターン110によりクロック信号Aを伝送し、SDRAM IC104へ配線パターン140によりクロック信号Bを伝送し、SDRAM IC105へ配線パターン150によりクロック信号Cを伝送している。クロック信号A、B、Cは同期信号であり、SDRAM IC103、104、105へのクロック信号A、B、Cの到達時間は揃っていなければならない。SDRAM IC103、104、105は実装上の制約で、この順にクロックジェネレータIC2から離れた位置に配置されているため、各配線パターンは、配線パターン110、140、150の順に配線パターンは長くなっている。
【0056】
図3は、配線パターン150の形状を説明する詳細図である。配線パターン150には、配線パターン110より細い直線状のインダクタンスパターン151と円形の容量性パターン152が形成されている。インダクタンスパターン151と容量性パターン152を一対とした場合、図1に示すように10対のインダクタンスパターン151と容量性パターン152が、均等間隔に連続して設けられている。インダクタンスの値Lはインダクタンスパターン151の長さと幅を変えることにより調整することができる。また、容量の値Cは円形の容量性パターン152の半径を変えることによる調整することができる。
【0057】
また、インダクタンスパターン151のインダクタンスの値L十分小さくするため、容量性パターン152がインダクタンスパターン151と接続する部分の幅aは、インダクタンスパターン151の幅bと同程度、もしくはそれ以下になっている。
【0058】
尚、図1、2は本発明をわかり易くするため模式的に示した図であり、実際のプリント回路板100には、図1、2に示したIC以外に、他のICや抵抗、コンデンサー、コネクタなどの電子部品が実装されている。またプリント配線板101上には他の信号線パターン、電源パターン、グラウンドパターン、スルーホールなども形成されている。
【0059】
具体的に説明する。まずクロックジェネレータIC102から伝送されるクロック信号A、B、C(台形波とする)の無負荷時の立ち上り時間はt=0.500nsec立ち下り時間はt=0.510nsecである。そのためt=t=0.500nsecとなり、1/(πt)を計算すると約640MHzとなる。周波数が640MHzの波長は約23.9cmであり、その1/8波長は約3.00cmとなる。この3.00cmに対応する配線パターンのインダクタンスは10.5nH、容量は3.60pFとなる。
【0060】
配線パターン110はマイクロストリップライン構造で幅が0.50mmで9.00cmの長さを持っている。インダクタンスの値はL=3.50nH/cm、容量の値はC=1.20pF/cmであり、伝搬速度vは約1.54×10m/secである。したがってクロック信号Aが、クロックジェネレータIC102からSDRAM IC104まで、9.00cmの配線パターン110によって伝わるには、約0.584nsかかることになる。この時の特性インピーダンスは式(4)より約54.0Ωである。
【0061】
配線パターン140はマイクロストリップライン構造で7.00cmの長さを持っており、メモリコントローラIC102から4.00cmの区間は、配線パターン110と同じパターンで、幅が0.50mmでインダクタンスの値はL=3.50nH/cm、容量の値はC=1.20pF/cmとなっている。それに続くSDRAM IC104までの3.00cmの区間では、幅が0.20mm、長さ0.50cmの直線状の細いインダクタンスパターン141と半径0.25mmの円形の容量性パターン142を一対として、均等間隔で6対のインダクタンスパターン141と容量性パターン142が設けられている。各インダクタンスパターン141のインダクタンスの値および容量142の値はL=5.30nH、C=2.20pFに設定してある。
【0062】
この時、配線パターン140の信号伝搬速度は、クロックジェネレータIC102から4cmの区間は約1.54×10m/secである。それに続く、SDRAM IC104までの3.00cmの区間は約0.906×10m/secである。したがってクロック信号Bが、クロックジェネレータIC102からメモリコントローラIC1104まで、7.00cmの配線パターン140によって伝わるには、約0.591nsかかることになる。また、この時の特性インピーダンスは式(4)より、クロックジェネレータIC102から4.00cmまでの区間は約54.0Ω、それに続くSDRAM IC104までの3.00cmの区間は約49.1Ωとなり、その差は配線パターン140上においてはほぼ一定の値とみなすことができる。
【0063】
配線パターン150はマイクロストリップライン構造で5.00cmの長さを持っており、配線パターン150全体に、幅が0.15mm、長さ0.50cmの直線状のインダクタンスパターン151と直径0.5mmの円形の容量性パターン152を一対として、均等間隔で10対のインダクタンスパターン151と容量性パターン152が設けられている。各インダクタンスパターン151のインダクタンスの値はL=5.80nH、各容量性パターン152の容量の値はC=2.30pFに設定してある。この時、配線パターン150のクロック信号Cの信号伝搬速度は、(3)式から直線状のインダクタンスパターンの長さを基準にした時、約0.867×10m/secとなる。したがってクロック信号Cが、クロックジェネレータIC102からSDRAM IC105まで、5.00cmの配線パターン150によって伝わるには、約0.577nsかかることになる。また、この時の特性インピーダンスは式(4)より約50.0Ωである。
【0064】
クロックジェネレータIC102からSDRAM IC103まで、配線パターン110を介してクロック信号Aが伝搬する信号伝達時間は約0.584ns、クロックジェネレータIC102からSDRAM IC104まで、配線パターン140を介してクロック信号Bが伝搬する信号伝達時間は約0.591ns、クロックジェネレータIC102からSDRAM IC105まで、配線パターン150を介してクロック信号Cが伝搬する信号伝達時間は約0.577nsである。したがって、これらのクロック信号A、B、Cの信号伝達時間の差は同等として扱う事ができ、同期信号としては全く問題にならないものである。また、この時の配線パターン110の特性インピーダンスは54.0Ω、配線パターン140の特性インピーダンスは49.1Ωと54.0Ω、配線パターン150の特性インピーダンスは50.0Ωである。したがって、各配線パターンの特性インピーダンスはほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0065】
また、配線パターン140のインダクタンスの値は5.30nH≦10.5nH、容量の値は2.20pF≦3.60pFであるため、周波数が640MHzの波長の1/8波長に対応する値より大幅に小さな値となっている。また同様に配線パターン150のインダクタンスの値は5.80nH≦10.5nH、容量の値は2.30pF≦3.60pFであるため、周波数が640MHzの波長の1/8波長に対応する値より大幅に小さな値となっている。したがって、直線状の細いインダクタンスパターン141と容量性パターン142、インダクタンスパターン151と容量性パターン152の対が配線パターン140、150の不整合部分であったとしても、波形歪みの大きな問題とはならない。
【0066】
尚、本実施の形態において102はクロックジェネレータであり、配線パターン110、140、150を伝搬する信号はクロック信号であるが、102をメモリコントローラとし、配線パターン110、140、150を伝搬する信号はデータ信号としてもかまわない。
【0067】
このように本実施の形態によれば、配線パターンにインダクタンスパターンと容量性パターンの対を設けることにより、配線パターン110、140、150を介してクロック信号をクロックジェネレータIC102からSDRAM IC103、104、105へ同時に出力する場合、配線パターンの配線長が異なっていても、波形の鈍り等の少ない状態で、ほぼ同時にクロック信号を到達させることができる。
【0068】
また、配線パターン110、140、150の特性インピーダンスは非常に近い値であるため、信号パターンの特性インピーダンスも整合されており、リンギング等の波形の歪みを極力小さくすることができる。
【0069】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態を示したプリント回路板を示しており、図20に示した従来の技術と同じ部材には同じ符号が付していある。図5は図4に示したプリント回路板にICが実装されていない状態のプリント配線板を示している。
【0070】
図中200はプリント回路板である。201はプリント配線板であり、メモリコントローラIC202とSDRAM IC203が実装されている。メモリコントローラIC202はQFP型のパッケージ、SDRAM IC203はSOP型であり、それぞれのICのリード部206、207はプリント配線板201のランド216、217(図5)にハンダで接合されている。
【0071】
メモリコントローラIC202とSDRAM IC203はバス配線パターンにより接続され、バス信号がメモリコントローラIC202からSDRAM IC203に伝送される。図4、図5では説明を容易にするために、バス配線パターンのうち、3本の配線パターン210、240、250のみを示しており、他の配線パターンは省略している。
【0072】
配線パターン210、240、250の配線長は配線パターン210、240、250の順に長くなっているため、配線パターン240の一部には、インダクタンスパターン241と容量パターン242の対が等間隔に形成されている。また、配線パターン250においてはその全体にインダクタンスパターン251と容量パターン252の対が等間隔に形成されている。配線パターン210はインダクタンスパターンと容量パターンの形成されていない通常の配線パターンである。
【0073】
尚、図4、5は本発明をわかり易くするため模式的に示した図であり、実際のプリント回路板200には、図4、5に示したIC以外に、他のICや抵抗、コンデンサー、コネクタなどの電子部品が実装されている。またプリント配線板1上には他の信号線パターン、電源パターン、グラウンドパターン、スルーホールなども形成されている。
【0074】
具体的に説明する。まずメモリコントローラIC202から伝送されるバス信号(台形波とする)の無負荷時の立ち上り時間はt=0.400nsec立ち下り時間はt=0.420nsecである。そのためt=t=0.400nsecとなり、1/(πt)を計算すると約800MHzとなる。周波数が800MHzの波長は約19.1cmであり、その1/8波長は約2.40cmとなる。この2.40cmに対応する配線パターンのインダクタンスは8.40nH、容量は2.90pFとなる。
【0075】
配線パターン210はマイクロストリップライン構造で幅が0.50mmで12.00cmの長さを持っている。インダクタンスの値はL=3.00nH/cm、容量の値はC=1.00pF/cmであり、伝搬速度はv=1.83×10m/secである。したがってデジタル信号が、メモリコントローラIC202からSDRAM IC203まで、12cmの配線パターン210によって伝わるには、約0.658nsかかることになる。この時の特性インピーダンスは式(4)より54.8Ωである。
【0076】
配線パターン240はマイクロストリップライン構造で8.00cmの長さを持っており、メモリコントローラIC202から4.00cmの区間では、配線パターン210と同じ、幅が0.50mmでインダクタンスがL=3.00nH/cm、容量がC=1.00pF/cmとなっている。それに続くSDRAM IC203までの4.00cmの区間は、幅が0.20mm、長さ0.50cmの直線状の細いインダクタンスパターン241と半径0.25mmの円形の容量性パターン242を一対として、均等間隔で5対のインダクタンスパターン241と容量性パターン242が設けられている。各インダクタンスパターン241のインダクタンスの値および容量242の値はL=5.30nH、C=2.20pFに設定してある。
【0077】
この時、配線パターン240の信号伝搬速度は、インダクタンスパターン241と容量性パターン242が設けられているメモリコントローラIC202から4.00cmまでの区間は、約1.83×10m/secである。それに続くSDRAMメモリ203までの4.00cmの区間は、は約0.906×10m/secである。したがってバス信号が、メモリコントローラIC202からSDRAM IC203まで、8.00cmの配線パターン240によって伝わるには、約0.660nsかかることになる。また、この時の特性インピーダンスは式(4)より、メモリコントローラIC202から4.00cmまでの区間は54.8Ω、それに続くSDRAM IC203までの4.00cmの区間は49.1Ωとなり、その差は配線パターン240上においてはほぼ一定の値とみなすことができる。
【0078】
配線パターン250はマイクロストリップライン構造で6.00cmの長さを持っており、配線パターン250全体に、幅が0.20mm、長さ0.86mmの直線状のインダクタンスパターン214と直径0.20mmの円形の容量性パターン215を一対として、均等間隔で7対のインダクタンスパターン251と容量性パターン252が設けられている。各インダクタンスパターン251のインダクタンスの値はL=5.70nH、各容量性パターン252の容量の値はC=2.10pFに設定してある。この時、配線パターン250のバス信号の信号伝搬速度は、(3)式から直線状のインダクタンスパターンの長さを基準にした時、約0.914×10m/secとなる。したがってバス信号が、メモリコントローラIC202からSDRAM IC203まで、6.00cmの配線パターン250によって伝わるには、約0.656nsかかることになる。また、この時の特性インピーダンスは式(4)より52.1Ωである。
【0079】
メモリコントローラIC202からSDRAM IC203まで、配線パターン210の信号の伝搬時間は約0.658ns、配線パターン240の信号の伝搬時間は約0.660ns、配線パターン250の信号の伝搬時間は約0.656nsでありほぼ同等の伝搬時間となっている。この信号伝搬時間の差は同期信号として全く問題にならないものである。また、この時の配線パターン210の特性インピーダンスは54.8Ω、配線パターン240の特性インピーダンスは54.8Ωと54.0Ω、配線パターン250の特性インピーダンスは52.1Ωである。したがって、各配線パターンの特性インピーダンスはほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0080】
また、配線パターン240のインダクタンスの値は5.30nH≦8.40nH、容量の値は2.20pF≦2.90pFであるため、周波数が640MHzの波長の1/8波長に対応する値より大幅に小さな値となっている。また同様に配線パターン250のインダクタンスの値は5.70nH≦8.40nH、容量の値は2.10pF≦2.90pFであるため、周波数が640MHzの波長の1/8波長に対応する値より大幅に小さな値となっている。したがって、直線状の細いインダクタンスパターン241と容量性パターン242、インダクタンスパターン251と容量性パターン252の対が配線パターン240、250の不整合部分であったとしても、波形歪みの大きな問題とはならない。
【0081】
このように本実施の形態によれば、バス配線パターンにインダクタンスパターンと容量性パターンの対を設けることにより、同期信号をメモリコントローラIC202からSDRAM IC203まで、バス配線パターンの各配線パターン210、240、250を介して伝搬する場合、配線パターンの配線長が異なっていても、波形の鈍り等の少ない状態で、ほぼ同時に同期信号が到達することができ、スキューを極力減らすことができている。
【0082】
また、各配線パターン210、240、250の特性インピーダンスは非常に近い値であるため、信号パターンの特性インピーダンスも整合されており、リンギング等の波形の歪みを極力小さくすることができている。
【0083】
(第3の実施の形態)
図6は本発明の第3の実施の形態を示したプリント回路板を示しており、図21に示した従来の技術と同じ部材には同じ符号が付していある。図7は図6に示したプリント回路板にICが実装されていない状態のプリント配線板を示している。
【0084】
図中300はプリント回路板である。301はプリント配線板であり、クロックジェネレータIC302、はメモリコントローラIC303、はSDRAM(Synchronous DRAM)IC304が実装されている。クロックジェネレータIC302とSDRAM IC304はSOP型、メモリコントローラIC303はQFP型のパッケージであり、それぞれのICのリード部306、307、308はプリント配線板301のランド316、317,318(図7)にハンダで接合されている。
【0085】
この回路はクロックジェネレータIC302からメモリコントローラIC303へ配線パターン340によりクロック信号Dを伝送し、SDRAMIC304へ配線パターン320によりクロック信号Eを送っている。メモリコントローラIC303とSDRAM IC304はバス配線パターン330によりつながれている。SDRAM IC304へのデータ書き込み時には、クロック信号DによりメモリコントローラIC303は、バス配線パターン330を介してSDRAM IC304へバス信号Fを送信する。また、SDRAM IC304からのデータ読み込み時には、クロック信号EによりSDRAM IC304は、バス配線パターン330を介してメモリコントローラIC303へバス信号F´を送信する。クロックジェネレータIC302は実装上の制約でSDRAM IC304よりもメモリコントローラIC303の近傍に配置されていため、配線パターン340は配線パターン320よりもかなり短くなっている。
【0086】
高速回路の場合、クロックジェネレータIC302からSDRAM IC304へ送られるクロック信号Eと、メモリコントローラIC303からSDRAMIC304へ送られるデータ信号Fは同時にSDRAM IC304に到達する事が要求される。また同様に、クロックジェネレータIC302からメモリコントローラIC303へ送られるクロック信号Dと、SDRAM IC304からSDRAM IC304メモリコントローラIC303へ送られるデータ信号F´は同時にメモリコントローラIC303に到達する事が要求される。
【0087】
したがって、このような双方向伝送の場合、クロックジェネレータIC302とSDRAM IC304の入出力のDC特性とAC特性が等しければ、クロック信号DのメモリコントローラIC303への信号伝達時間は、クロック信号EのメモリコントローラIC303への信号伝達時間と揃える事が要求される。また、クロックジェネレータIC302とSDRAM IC304の入出力のDC特性とAC特性が異なる場合には、それにあわせて信号伝達時間を調整しなければならない。
【0088】
配線パターン340には、配線パターン320より細い直線状のインダクタンスパターン341と円形の容量性パターン342が形成されている。インダクタンスパターン341と容量性パターン342を一対とした場合、図6に示すように6対のインダクタンスパターン341と容量性パターン342が、均等間隔に連続して設けられている。インダクタンスの値はインダクタンスパターン341の長さと幅を変えることにより調整することができる。また、容量の値は円形の容量性パターン342の半径を変えることによる調整することができる。
【0089】
尚、図6、7は本発明をわかり易くするため模式的に示した図であり、実際のプリント回路板300には、図6、7に示したIC以外に、他のICや抵抗、コンデンサー、コネクタなどの電子部品が実装されている。またプリント配線板1上には他の信号線パターン、電源パターン、グラウンドパターン、スルーホールなども形成されている。
【0090】
まず、メモリコントローラIC303とSDRAM IC304の入出力のDC特性とAC特性が等しく、クロック信号DのメモリコントローラIC303への信号伝達時間を、クロック信号EのメモリコントローラIC303への信号伝達時間とを揃える場合を具体的に説明する。
【0091】
クロックジェネレータIC302から伝送されるクロック信号D、E(台形波とする)の無負荷時の立ち上り時間はt=0.500nsec立ち下り時間はt=0.510nsecである。そのためt=t=0.500nsecとなり、1/(πt)を計算すると約640MHzとなる。周波数が640MHzの波長は約23.9cmであり、その1/8波長は約3.0cmとなる。この3.0cmに対応する配線パターンのインダクタンスは10.5nH、容量は3.60pFとなる。1/16波長であればインダクタンスは5.25nH、容量は1.80pFとなる。
【0092】
プリント配線板301において、配線パターン320クロストリップライン構造で幅が0.5mmで10.00cmの長さを持っている。配線パターン320のインダクタンスはL=3.50H/cm、容量はC=1.20F/cmである。この伝送線路でのクロック信号の伝搬速度vは(3)式から約1.54×10m/secとなる。ちなみにこの値は真空中の51.3%であり、真空中のほぼ1/2の速度である。したがって、クロック信号がクロックジェネレータIC302からSDRAM IC304まで、10.00cmの配線パターン340を介して伝わるには、約0.648nsかかることになる。この時の特性インピーダンスは式(4)より54.0Ωとなる。
【0093】
配線パターン350はマイクロストリップライン構造で6.00cmの長さを持っており、配線パターン320より細い、幅が0.25mm、長さ1.00cmの直線状のインダクタンスパターン341と直径0.25mmの円形の容量性パターン342を一対として、均等間隔で6対のインダクタンスパターン341と容量性パターン342が設けられている。各インダクタンスパターン341のインダクタンスの値はL=5.30nH、各容量性パターン342の容量の値はC=2.20pFに設定してある。
【0094】
5.30nH≦10.5nH、2.20pF≦3.60pFであり、各インダクタンスパターン11のインダクタンスの値および容量性パターン12の容量の値は、周波数が640MHzの波長の1/8波長に対応する値より大幅に小さな値となっている。したがって、直線状の細いインダクタンスパターン11と容量性パターン12の対が、配線パターン10の不整合部分であったとしても、波形歪みの大きな問題とはならない。
【0095】
この時、配線パターン340のクロック信号の信号伝搬速度は、(3)式から直線状のインダクタンスパターンの長さを基準にした時、約0.906×10m/secとなる。したがってクロック信号が、クロックジェネレータIC302からメモリコントローラIC303まで、6cmの配線パターン340によって伝わるには、約0.662nsかかることになる。これはクロックジェネレータIC2からSDRAM IC4まで、配線パターン340によって伝わる速度0.648nsとほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。また、この時の配線パターン340の特性インピーダンスは式(4)より49.1Ωとなる。これは、配線パターン320の特性インピーダンス54.0Ωとほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0096】
次に、クロックジェネレータIC302とSDRAM IC304の入出力のDC特性とAC特性が異なり、クロック信号DがメモリコントローラIC303に到達してから、メモリコントローラIC303からSDRAM IC304へデータ信号Fを送信するまでの遅延時間と、クロック信号EがSDRAM IC304に到達してから、SDRAM IC304からメモリコントローラIC303へバス信号F´を送信するまでの遅延時間の差が0.060nsある場合を説明する。
【0097】
この場合クロック信号DのメモリコントローラIC303への信号伝達時間を、クロック信号EのメモリコントローラIC303への信号伝達時間よりも0.060ns早くすることより、クロックジェネレータIC302からSDRAMIC304へ送られるクロック信号Eと、メモリコントローラIC303からSDRAM IC304へ送られるデータ信号F、及びSDRAM IC304からクロックジェネレータIC302へ送られるクロック信号Dと、SDRAMIC304からメモリコントローラIC303へ送られるバス信号F´が共に同期して作動することができる。
【0098】
配線パターン340において、インダクタンスパターン341の幅を0.25mmから0.30mmに太くすることにより、インダクタンスの値を5.30nHから4.90nHに変更する。また、円形の容量性パターン342の半径を0.25mmから0.20mmに小さくする事により、容量の値を2.20pF から2.00pFに変更する。これにより配線パターン340の信号伝搬速度は約1.01×10m/secとなる。したがってクロック信号Dが、クロックジェネレータIC302からメモリコントローラIC303まで、6.00cmの配線パターン340によって伝搬するには約0.594nsかかっている。この値は前述したクロック信号Eが、クロックジェネレータIC302からSDRAM IC304まで、配線パターン320によって伝搬される時間である0.662nsよりも0.068ns早くなる。したがって、クロック信号Eとバス信号F、及びクロック信号Dとバス信号F´がSDRAM IC304に到達する時間の差は0.008nsとなり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0099】
また、この時の配線パターン340の特性インピーダンスは式(4)より49.5Ωとなり、これは、配線パターン320の特性インピーダンス54.0Ωとほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0100】
このように、本実施の形態によれば、配線パターンにインダクタンスパターンと容量性パターンの対を設けることにより、クロックジェネレータIC302からクロック信号Eを配線パターン340を介してメモリコントローラIC303に出力し、クロック信号Dを配線パターン320を介してSDRAM IC304に出力し、メモリコントローラIC303からSDRAM IC304へバス信号Fを、SDRAM IC304からメモリコントローラIC303へバス信号F´を配線パターン330を介して出力する場合、配線パターン320、340の配線長が異なっていても、波形の鈍り等の少ない状態で、ほぼ同時にクロック信号D、Eを到達させることができる。これにより、クロック信号Eとバス信号Fを同期してSDRAM IC304に、クロック信号Dとバス信号F´同期してメモリコントローラIC303に伝搬することができる。また、インダクタンスの値及び容量の値を変えることにより信号伝搬速度を調整することで信号伝達時間を調整する事ができ、メモリコントローラIC303とSDRAM IC304のAC特性及びDC特性等の電気特性の差により信号が遅延する場合でも、同様にクロック信号Eとバス信号Fを同期してSDRAM IC304に、クロック信号Dとバス信号F´同期してメモリコントローラIC303に伝搬することができる。
【0101】
また、配線パターン320と配線パターン340の特性インピーダンスは非常に近い値であるため、信号パターンの特性インピーダンスも整合されており、リンギング等の波形の歪みを極力小さくすることができている。
【0102】
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態を示したプリント回路板400を示している。図9は図8に示したプリント回路板にICが実装されていない状態のプリント配線板を示している。
【0103】
図中400はプリント回路板である。401はプリント配線板であり、クロックジェネレータIC402、はメモリコントローラIC403、はSDRAM(Synchronous DRAM)IC404が実装されている。クロックジェネレータIC402とSDRAM IC404はSOP型、メモリコントローラIC403はQFP型のパッケージであり、それぞれのICのリード部406、407、408はプリント配線板401のランド416、417、418(図9)にハンダで接合されている。
【0104】
この回路はクロックジェネレータIC402からメモリコントローラIC403へ配線パターン440によりクロック信号Gを伝送し、SDRAMIC404へ配線パターン420によりクロック信号Hを送っている。メモリコントローラIC403とSDRAM IC404はバス配線パターン430によりつながれている。SDRAM IC404へのデータ書き込み時には、クロック信号GによりメモリコントローラIC403は、バス配線パターン430を介してSDRAM IC404へバス信号Iを送信する。また、SDRAM IC404からのデータ読み込み時には、クロック信号EによりSDRAM IC404は、バス配線パターン430を介してメモリコントローラIC403へバス信号I´を送信する。クロックジェネレータIC402は実装上の制約でSDRAM IC404よりもメモリコントローラIC403の近傍に配置されていため、配線パターン440は配線パターン420よりもかなり短くなっている。
【0105】
クロックジェネレータIC402は、実装上の制約でメモリコントローラIC403の近傍に配置されるが、第3の実施の形態ほどはメモリコントローラIC403に近づいていない。したがって、配線パターン440と配線パターン420の配線長の差が、第3の実施の形態よりも少ないため、配線パターン440の一部にだけ直線状の細いインダクタンスパターン441と容量パターン442の対が均等間隔で5個を設ける事により、信号伝搬速度を調整する事ができる。
【0106】
まず、メモリコントローラIC403とSDRAM IC404の入出力のDC特性とAC特性が等しく、クロック信号GのメモリコントローラIC403への信号伝達時間を、クロック信号HのメモリコントローラIC403への信号伝達時間とを揃える場合を具体的に説明する。
【0107】
クロックジェネレータIC402から伝送されるクロック信号Hの無負荷時の立ち上り時間はt=0.500nsec立ち下り時間はt=0.510nsecである。そのためt=t=0.500nsecとなり、1/(πt)を計算すると約640MHzとなる。周波数が640MHzの波長は約23.9cmであり、その1/8波長は約3.00cmとなる。この3.00cmに対応する配線パターンのインダクタンスは10.5nH、容量は3.60pFとなる。
【0108】
プリント配線板401において、配線パターン420はマイクロストリップライン構造で幅が0.5mmで9.00cmの長さを持っている。第3の実施の形態と同様にインダクタンスはL=3.50nH/cm、容量はC=1.20pF/cmであり、伝搬速度vは約1.54×10m/secである。したがってデジタル信号が、クロックジェネレータ402からSDRAM IC404まで、9.00mの配線パターン420によって伝わるには、約0.584nsかかることになる。この時の特性インピーダンスは式(4)より54.0Ωである。
【0109】
配線パターン440はマイクロストリップライン構造で7cmの長さを持っており、クロックジェネレータ402から4.00cmの区間は、配線パターン420と同じ、幅が0.5mmでインダクタンスがL=3.50nH/cm、容量がC=1.20pF/cmとなっている。それに続くメモリコントローラIC403までの3.00cmの区間では、幅が0.21mm、長さ0.60cmの直線状の細いインダクタンスパターン441と半径0.25mmの円形の容量性パターン442を一対として、均等間隔で4対のインダクタンスパターン441と容量性パターン442が設けられている。各インダクタンスパターン441のインダクタンスの値および容量442の値は第3の実施の形態と同様にL=5.30nH、C=2.20pFに設定してある。
【0110】
この時、配線パターン440の信号伝搬速度は、クロックジェネレータ402から4cmの区間は、約1.54×10m/secである。それに続くメモリコントローラIC403から3cmまでの区間は、約0.906×10m/secである。したがってクロック信号が、クロックジェネレータIC402からメモリコントローラIC403まで、7.00cmの配線パターン440によって伝わるには、約0.572nsかかることになる。これはクロックジェネレータIC402からSDRAM IC404まで、配線パターン420によって伝わる速度0.584nsとほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0111】
また、5.30nH≦10.5nH、2.20pF≦3.60pFであり、各インダクタンスパターン441のインダクタンスの値および容量性パターン442の容量の値は、周波数が640MHzの波長の1/8波長に対応する値より大幅に小さな値となっている。したがって、直線状の細いインダクタンスパターン441と容量性パターン442の対が、配線パターン440の不整合部分であったとしても、波形歪みの大きな問題とはならない。
【0112】
また、この時の特性インピーダンスは式(4)より、クロックジェネレータ402から4cmの区間は54.0Ω、それに続くメモリコントローラIC403から3cmまでの区間は約49.1Ωとなり、その差は配線パターン350上においてはほぼ一定の値とみなすことができる。配線パターン420の特性インピーダンス54.0Ωともほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0113】
次に、メモリコントローラIC403の電気的特性により、クロック信号GがメモリコントローラIC403に到達してから、メモリコントローラIC403からSDRAM IC404へデータ信号Iを送信するまでの遅延時間が0.060nsある場合を説明する。この場合クロック信号GのメモリコントローラIC403への信号伝達時間を、クロック信号HのメモリコントローラIC403への信号伝達時間よりも0.060ns早くすることより、クロックジェネレータIC402からSDRAM IC404へ送られるクロック信号Hと、メモリコントローラIC403からSDRAM IC304へ送られるデータ信Iが同期してSDRAM IC404に到達するように調整する。
【0114】
配線パターン440において、インダクタンスパターン441の幅を0.21mmから0.25mmに狭くすることにより、インダクタンスの値を5.30nHから4.60nHに変更する。また、円形の容量性パターン442の半径を0.25mmから0.15mmに小さくする事により、容量の値を2.20pF から1.80pFに変更する。これにより配線パターン440の信号伝搬速度は、メモリコントローラIC403から4.00cmの区間は約1.54×10m/secであり、それに続くインダクタンスパターン441と容量性パターン442が設けられているメモリコントローラIC403までの3.00cmまでの区間は、約1.098×10m/secである。したがってデジタル信号が、クロックジェネレータIC402からメモリコントローラIC403まで、7.00cmの配線パターン440によって伝わるには、約0.533nsかかることになる。
【0115】
この値は前述したクロック信号Hが、クロックジェネレータIC402からSDRAM IC404まで、配線パターン420によって伝搬される時間である0.584nsよりも0.051ns早くなる。したがって、クロック信号Hとデータ信号IがSDRAM IC404に到達する時間の差は0.009nsとなり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0116】
また、この時の特性インピーダンスは式(4)より、メモリコントローラIC403から4cmの区間は約54.0Ωであり、それに続くメモリコントローラIC403までの3cmまでの区間は、約50.6Ωである。この差は配線パターン440上においてはほぼ一定の値とみなすことができる。また、配線パターン420の特性インピーダンス54.0Ωともほぼ同等であり、その差は同期信号として全く問題にならないものである。
【0117】
このように、本実施の形態によれば、配線パターンにインダクタンスパターンと容量性パターンの対を設けることにより、クロックジェネレータIC402からクロック信号Hを配線パターン440を介してメモリコントローラIC403に出力し、クロック信号Gを配線パターン420を介してSDRAM IC404に出力し、メモリコントローラIC403からSDRAM IC404へバス信号Iを、SDRAM IC404からメモリコントローラIC403へバス信号I´を配線パターン430を介して出力する場合、配線パターン420、440の配線長が異なっていても、波形の鈍り等の少ない状態で、ほぼ同時にクロック信号G、Hを到達させることができる。これにより、クロック信号Hとバス信号Iを同期してSDRAM IC404に、クロック信号Gとバス信号I´同期してメモリコントローラIC403に伝搬することができる。また、インダクタンスの値及び容量の値を変えることにより信号伝搬速度を調整することで信号伝達時間を調整する事ができ、メモリコントローラIC403とSDRAM IC404のAC特性及びDC特性等の電気特性の差により信号が遅延する場合でも、同様にクロック信号Hとバス信号Iを同期してSDRAM IC404に、クロック信号Gとバス信号I´同期してメモリコントローラIC403に伝搬することができる。
【0118】
また、配線パターン440の特性インピーダンスはほぼ一定の値であり、また配線パターン420と配線パターン440の特性インピーダンスも非常に近い値であるため、信号パターンの特性インピーダンスも整合されており、リンギング等の信号波形の歪みを極力小さくすることができている。
【0119】
(第5の実施の形態)
図10は本発明の第5の実施の形態を示したプリント回路板500を示している。図11は図10に示したプリント回路板にICが実装されていない状態のプリント配線板を示している。
【0120】
図中500はプリント回路板である。501はプリント配線板であり、クロックジェネレータIC502、はメモリコントローラIC503、はSDRAM(Synchronous DRAM)IC504が実装されている。クロックジェネレータIC502とSDRAM IC504はSOP型、メモリコントローラIC503はQFP型のパッケージであり、それぞれのICのリード部506、507、508はプリント配線板501のランド516、517、518(図11)にハンダで接合されている。
【0121】
本実施の形態はクロックジェネレータ502からメモリコントローラ503へ伝搬されるのクロック信号Jの信号伝達時間を、SDRAM IC504からメモリコントローラ503へ伝搬されるのバス信号Kのメモリコントローラ503への信号到達時間に合わせて調整するものである。
【0122】
配線パターン540は、第3の実施の形態に示した配線パターン340と同じ配線パターンであり、6対の、直線状のインダクタンスパターン541と円形の容量性パターン542が均等間隔に連続して設けられている。バス信号Kのメモリコントローラ503への信号到達時間をあらかじめ測定しておき、メモリコントローラ503が正常に動作するように、インダクタンスパターン541のインダクタンスの値と容量パターン542の容量の値を替えることで、クロック信号Jのメモリコントローラ503への信号到達時間を調整する。インダクタンスの値はインダクタンスパターン541の長さと幅を変えることにより調整することができる。また、容量の値は円形の容量性パターン542の半径を変えることによる調整することができる。尚、クロック信号Jとバス信号Kのメモリコントローラ503への信号到達時間は必ずしも一致させる必要はなく、微妙にずらすことによりメモリコントローラ503が正常に動作する事もある。また、具体的な説明は前記第3の実施の形態とほぼ同様であるため、本実施の形態では省略する。
【0123】
このように、本実施の形態によれば、配線パターンの一部にインダクタンスパターンと容量性パターンの対を設けることにより、クロックジェネレータIC502から配線パターン540を介してクロック信号Jをメモリコントローラ503に出力し、SDRAM IC504からバス配線パターン530を介してバス信号Kをメモリコントローラ503に出力する場合、波形に鈍り等の少ない状態で、SDRAM IC504からのバス配線パターン530によるバス信号Kと同期したクロック信号J伝搬させることができる。また、インダクタンスの値は及び容量の値を変えることにより信号伝搬速度を調整することができ、信号伝達時間を調整する事ができる
また、配線パターン540の特性インピーダンスをほぼ一定の値とし、また配線パターン520と配線パターン540の特性インピーダンスもほぼ同じ値にすることにより、信号パターンの特性インピーダンスも整合されており、リンギング等の信号波形の歪みを極力小さくすることができている。
【0124】
(第6の実施の形態)
図12は本発明の第6の実施の形態であるインダクタンスパターンと容量性パターンの対を有する配線パターンを示している。本実施の形態では、その対となるインダクタンスパターンと容量性パターンが、複数個連続して形成された信号パターンの例である。図中13はインダクタンスパターンで、14は容量性パターンである。本実施の形態では容量性パターン14が三角形で、直線状の細いインダクタンスパターン13の片側に接続している。この様な配線パターンを、前述の第1乃至第5の実施の形態の配線パターンに使用する事により同様の効果を得ることができる。
【0125】
(第7の実施の形態)
図13は本発明の第7の実施の形態であるインダクタンスパターンと容量性パターンの対を有する配線パターンを示している。本実施の形態では、その対となるインダクタンスパターンと容量性パターンが、複数個連続して形成された信号パターンの例である。図中15はインダクタンスパターンで、16は三角形の容量性パターンである。本実施の形態では容量性パターン16が直線状の細いインダクタンスパターン15の両側の同一箇所に接続する事で容量の値を大きくする事ができる。この様な配線パターンを、前述の第1乃至第5の実施の形態の配線パターンに使用する事により同様の効果を得ることができる。
【0126】
(第8の実施の形態)
図14は本発明の第8の実施の形態であるインダクタンスパターンと容量性パターンの対を有する配線パターンを示している。本実施の形態では、その対となるインダクタンスパターンと容量性パターンが、複数個連続して形成された信号パターンの例である。図中17は直線状で細いインダクタンスパターンで、18は三角形の容量性パターンである。本実施の形態では容量性パターン18がインダクタンスパターン17の両側に交互に接続する事で、配線パターンをはり分布定数的に振る舞う事となる。この様な配線パターンを、前述の第1乃至第5の実施の形態の配線パターンに使用する事により同様の効果を得ることができる。
【0128】
(第10の実施の形態)
図16は本発明の第10の実施の形態であるインダクタンスパターンと容量性パターンの対を有する配線パターンを示している。本実施の形態では、その対となるインダクタンスパターンと容量性パターンが、複数個連続して形成された信号パターンの例である。図中21は細いインダクタンスパターンで、22は三角形の容量パターンである。インダクタンスパターン21を容量性パターン22の間で折り曲げて配線する事により、インダクタンスの値を大きくする場合にし有用である。この様な配線パターンを、前述の第1乃至第5の実施の形態の配線パターンに使用する事により同様の効果を得ることができる。
【0129】
(第11の実施の形態)
図17は本発明の第11の実施の形態であるインダクタンスパターンと容量性パターンの対を有する配線パターンを示している。本実施の形態では、その対となるインダクタンスパターンと容量性パターンが、複数個連続して形成された信号パターンの例である。図中23は細いインダクタンスパターンで、24は三角形の容量パターンである。インダクタンスパターン23を容量性パターン24の間で2回折り曲げて配線する事により、インダクタンスの値を第9の実施の形態よりも更に大きくする場合にし有用である。この様な配線パターンを、前述の第1乃至第5の実施の形態の配線パターンに使用する事により同様の効果を得ることができる。
【0130】
(第12の実施の形態)
図18は本発明の第12の実施の形態であるインダクタンスパターンと容量性パターンの対を有する配線パターンを示している。本実施の形態では、その対となるインダクタンスパターンと容量性パターンが、複数個連続して形成された信号パターンの例である。図中25は細いインダクタンスパターンで、26は三角形の容量パターンである。本実施の形態ではプリント配線板は多層板であり、インダクタンスパターン25は図に点線で示したプリント配線板の別の層に形成されたスパイラル状のインダクタンスパターン27と、ビアホール27a、27bにより接続されている。そのため、インダクタンスの値を大きくする場合に有用である。また、この様な配線パターンを、前述の第1乃至第5の実施の形態の配線パターンに使用する事により同様の効果を得ることができる。
【0131】
尚、図3と図10乃至図16に示した配線パターンの形状は、クロックジェネレータIC、メモリコントローラIC、SDRAMメモリIC等の各ICの配置や、それぞれをつなぐ配線パターンの配線長、クロック周波数、クロック信号の立ち上り時間、立ち下り時間、プリント配線板の誘電率等により適宜選択して使用することができる。
【0132】
【発明の効果】
本発明によれば、同期信号で動作する複数のIC間を接続する配線パターンが設けられたプリント配線板及びプリント回路板において、配線パターンの少なくとも一部は、インダクタンスパターンと容量性パターンを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状とする事により、配線パターンを伝搬する信号の伝搬速度を調整することができる。そのため、プリント配線板の限られたスペースを利用して、異なるIC間でのバス配線におけるバス信号、各IC間でのクロック信号とクロック信号、各IC間でのクロック信号とそれと同期する同期信号の信号伝達時間をほぼ一致させることができる。また、各ICの電気特性に対応して信号伝達時間をわずかにずらす事も容易に可能である。
【0133】
また、配線パターンに形成された、インダクタンスパターンと容量性パターンの形状を替えることによって、信号伝搬時間を容易に調整する事ができる。
【0134】
またプリント配線板の誘電体を部分的に変える等の必要もないため、製造上の煩雑さもなく、通常のプリント配線板を用いる事ができるため、安価なプリント配線板もしくはプリント回路板を提供することができる。
【0135】
また、前記第1のICから送信される同期信号の最大振幅の10%から90%までの立ち上り時間tと90%から10%までの立下り時間tの、どちらか小さい方の値をtとし、f=1/πtで決定される周波数fの波長の1/8の長さに相当する前記第2の配線パターンのインダクタンスをLs、容量をCsとし、前記第1の配線パターンの1つのインダクタンスパターンと容量性パターンとの対によるインダクタンスをLp、容量をCpとすると、Lp≦Ls、Cp≦Csの関係を満たす事により、信号伝搬速度を遅延させる方向で調整する際に、信号が鈍る等の波形の歪みを抑さえる事ができる。
【0136】
また、配線パターンの特性インピーダンスを同じ値にする事により、信号パターンの特性インピーダンスが整合され、リンギング等の波形歪みを抑制することができている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるプリント配線板の模式図
【図2】 第1の実施の形態におけるプリント回路板の模式図
【図3】 第1の実施の形態における配線パターンの形状を説明する詳細図
【図4】 第2の実施の形態におけるプリント配線板の模式図
【図5】 第2の実施の形態におけるプリント回路板の模式図
【図6】 第3の実施の形態におけるプリント配線板の模式図
【図7】 第3の実施の形態におけるプリント回路板の模式図
【図8】 第4の実施の形態におけるプリント配線板の模式図
【図9】 第4の実施の形態におけるプリント回路板の模式図
【図10】 第5の実施の形態におけるプリント配線板の模式図
【図11】 第5の実施の形態におけるプリント回路板の模式図
【図12】 第6の実施の形態におけるインダクタンスパターンと容量性パターンの形状を示す図
【図13】 第7の実施の形態におけるインダクタンスパターンと容量性パターンの形状を示す図
【図14】 第8の実施の形態におけるインダクタンスパターンと容量性パターンの形状を示す図
【図15】 第10の実施の形態におけるインダクタンスパターンと容量性パターンの形状を示す図
【図16】 第11の実施の形態におけるインダクタンスパターンと容量性パターンの形状を示す図
【図17】 第12の実施の形態におけるインダクタンスパターンと容量性パターンの形状を示す図
【図18】 従来のプリント配線板を示す模式図
【図19】 従来のプリント配線板を示す模式図
【図20】 従来のプリント配線板を示す模式図
【符号の説明】
100、200、300、400、500 プリント回路板
101、201、301、401、501 プリント配線板
102、302,402,502 クロックジェネレータIC
202、303、403、503 メモリコントローラIC
103、104、105、203、304、404、504 SDRAM IC
110、120、130,140、150、210、220、230、240、250、310、320、330、340、420、430、440、520、530、540 配線パターン
106、107、108、109、206、207、302、303、304、406,407、408、506、507、508 リード
116、117、118、119、216、217、312、313、314、416,417、418、516、517、518 ランド
13,15,17,19,21,23,25,27、141、151、241、251、341、441、541 インダクタンスパターン
14、16、18、20、22、24、26、142、152、242、352、342、442、542 容量性パターン
27a、27b ビアホール

Claims (9)

  1. 同期信号で動作する複数のIC間を接続する配線パターンが設けられたプリント配線板において、該配線パターンの少なくとも一部は、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下である事を特徴とするプリント配線板。
  2. 前記インダクタンスパターンの形状は折り返し形状である事を特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記インダクタンスパターンの形状はスパイラル形状である事を特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  4. 第1のICから第2のICへ第1の信号を伝搬する第1の配線パターンと、該第1のICから該第2のICと同じ機能を有する第3のICへ、該第1の信号と同期した第2の信号を伝搬する第2の配線パターンとを有するプリント配線板において、該第1の配線パターンと該第2の配線パターンの少なくとも配線長の短い一方の配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下である事を特徴とするプリント配線板。
  5. 前記第1の配線パターンの特性インピーダンスと、前記第2の配線パターンの特性インピーダンスがほぼ同じ値である事を特徴とする請求項4に記載のプリント配線板。
  6. 前記第1、第2の信号はクロック信号である事を特徴とする請求項5に記載のプリント配線板。
  7. 第1のICから第2のICへバス信号を伝搬する複数の配線パターンからなるバス配線パターンを有するプリント配線板において、該複数の配線パターンの少なくとも一つの配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下である事を特徴とするプリント配線板。
  8. 第1のICから第2のICへ第1の信号を伝搬する第1の配線パターンと、該第1のICから該第2のICと異なる第4のICへ、該第1の信号と同期した第3の信号を伝搬する第3の配線パターンとを有するプリント配線板において、該第1の配線パターンと該第3の配線パターンの少なくとも一方の配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であり、該第1の配線パターンと第3の配線パターンにより伝搬される各信号の伝達時間を調整している事を特徴とするプリント配線板。
  9. 第1のICから第2のICへ第1の信号を伝搬する第1の配線パターンと、第5のICから該第2のICへ該第1の信号と同期した第4の信号を伝搬する第4の配線パターンとを有するプリント配線板において、該第1の配線パターンと該第4の配線パターンの少なくとも一方の配線パターンは、配線状のインダクタンスパターンと前記インダクタンスパターンに接した容量性パターンとを対として、その対となるパターンが複数個連続して形成されたパターン形状をなしており、前記インダクタンスパターンと前記容量性パターンが接した部分の幅は、インダクタンスパターンの幅以下であり、該第1の配線パターンと第2の配線パターンにより伝搬される各信号の伝達時間を調整している事を特徴とするプリント配線板。
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