JP4134171B2 - セキュリティラベル - Google Patents

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Description

この発明は、セキュリティラベルに関し、特に、たとえば展示品に貼着して不法持ち出しを検出するために用いられるセキュリティラベルに関する。
近年、展示会場などにおいて、展示品などの物品の盗難や不法持ち出しなどが大きな問題となっている。これを防止する方法として、自鳴タグによる物品監視システムが有望視されている。
このような物品の盗難などを防止するための警報装置として、たとえば特開平9−245273号公報に示されているように、盗難防止タグが用いられている。この盗難防止タグTは、第21図に示すように、導通ワイヤWによって、物品Bに取り付けられる。そして、展示会場の出入口には、所定の信号を発振する発振装置が設けられ、盗難防止タグTが取り付けられた物品Bを持ち出そうとすると、盗難防止タグT内の共振回路が発振装置からの信号に共振し、ブザーにより警報が発せられる。
導通ワイヤWは、盗難防止タグTにループ状に取り付けられる。この導通ワイヤWが、物品Bの把手部分などに通される。ここで、発振装置の信号によって警報が発せられないように、導通ワイヤWを切断して盗難防止タグTを取り外した場合、導通ワイヤWの断線が検出され、ブザーにより警報が発せられる。このように、この盗難防止タグTを取り付けた物品を展示会場外に持ち出そうとしても、盗難防止タグTを不法に取り外そうとしても、ブザーにより警報が発せられる。
しかしながら、このような盗難防止タグにおいては、導通ワイヤが物品の把手部分などに絡められることにより盗難防止タグが取り付けられていたため、他の導線を用いたり、直接バイパスをすることにより、盗難防止タグの近くで導通ワイヤを短絡すると、短絡部分の先で導通ワイヤが切断されても警報が発せられないという問題がある。また、把手部分などのない平坦な表面を有する物品の場合、導通ワイヤを用いた盗難防止タグを取り付けられないという問題もある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、物品から取り外されると確実に検出することができ、把手部分のない物品にも取り付け可能なセキュリティラベルを提供することである。
この発明は、シート状の基材と、基材の一方面上に形成される導電性の2つのパッドと、2つのパッドを連結するように基材の一方面上に形成される導体層と、基材を破れやすくかつ導体層を破断しやすくするために導体層の近傍に形成される易破断部と、基材の他方面上に形成される接着層と、導体層および易破断部に対応する部分において導体層が形成された基材の一方面上に形成される接着力弱化層とを含み、導体層が破断したときに警報を発する警報装置に接続するためにパッドが用いられる、セキュリティラベルである。
このようなセキュリティラベルにおいて、易破断部は、導体層を挟むようにして導体層の両側に形成することができる。
また、易破断部は、導体層に向かって導体層を破断するような形状の切れ目によって形成されることが好ましい。
さらに、接着力弱化層上に、別の接着層が形成されてもよい。
この場合、別の接着層の一部が、接着力弱化層を介さずに導体層が形成された基材の一方面上に形成されてもよい。
また、別の接着層は、導体層が形成された基材の一方面上から基材の外側に延長されるように形成されることが好ましい。
基材上に形成されたセキュリティラベルのパッドが、警報装置に接続するための接続コネクタに接続されるとともに、接続コネクタの下側面に両面接着テープが貼着される。そして、セキュリティラベルは、その接着力弱化層側が接続コネクタの両面接着テープ貼着面側に向けて折り返されて、該接着力弱化層側面が両面接着テープを介して接続コネクタに貼付される。セキュリティラベルの接着力弱化層側面とは反対側の接着層が形成された面は、物品に貼着される。このように、セキュリティラベルは、接続コネクタによって警報装置に接続される。そして、導体層が形成された基材の一方面上に接着力弱化層が形成されているため、セキュリティラベルは接着力弱化層形成部分では接続コネクタに強い力で貼付されない。セキュリティラベルを取り付けた物品を持ち出そうとしてセキュリティラベルを物品から剥がそうとすると、セキュリティラベルは接着力弱化層形成部分では接続コネクタに強力に貼付されていないため、接着力弱化層部分で剥がれるようにして、易破断部で基材が破れる。それにともなって、基材上に形成された導体層も破断し、導体層のこの破断を検出することにより、セキュリティラベルが取り外されつつあることあるいは取り外されたことが検知される。
導体層を挟むようにして易破断部を形成することにより、どのような向きにセキュリティラベルが剥がれても、導体層が破断するように基材が破れる。
このような易破断部として、基材に形成される切れ目を用いることができる。このとき、導体層に向かって基材が破れる形状に切れ目を形成することにより、容易に導体層を破断することができる。
なお、接着力弱化層上に別の接着層を形成することにより、両面接着テープなどを用いることなく、接続コネクタにセキュリティラベルを貼着することができる。したがって、別の接着層を形成することにより、セキュリティラベルだけで接続コネクタを物品に取り付けることができる。
このとき、別の接着層の一部が接着力弱化層を介さずに基材の一方面上に形成されることにより、セキュリティラベルが部分的に接続コネクタに強力に貼着される。そのため、物品に取り付けた接続コネクタを取り外そうとすると、接着力弱化層が形成された部分においては接続コネクタとセキュリティラベルとが剥がれやすく、接続コネクタに強力に貼着された部分においてはセキュリティラベルが接続コネクタに貼着されたままとなり、基材が破れやすくなる。
さらに、別の接着層が基材の一方面上から外側に向かって延長されることにより、この延長部分において、接続コネクタが接着力弱化層などを介することなく物品に貼着され、接続コネクタの物品への固着を安定したものとすることができる。
また、別の接着層を設けずに、前述のように、別途両面接着テープ等を準備して接着する場合も、基材の一方面上から外側に向かって延長されるような両面接着テープ等を用いると、この延長部分において、接続コネクタが接着力弱化層などを介することなく物品に貼着され、接続コネクタの物品への固着を安定させることができる。
この発明によれば、展示品などの物品に貼付したセキュリティラベルが剥がれるときに、確実に基材が破れ、その上に形成された導体層が破断し、展示品の不法持ち出しを検知することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
第1図は、この発明のセキュリティラベルの一例を示す平面図である。
第2図は、第1図に示すセキュリティラベルの裏面を示す平面図である。
第3図は、第1図の線A−Aにおける断面図である。
第4図は、第1図に示すセキュリティラベルを用いて警報装置に連結された接続コネクタを物品に貼着した例を示す図解図である。
第5図は、第4図に示す接続コネクタの一例を示す図解図である。
第6図は、第5図に示す接続コネクタにセキュリティラベルを挿入した状態を示す図解図である。
第7図は、第6図に示す接続コネクタに両面接着テープを貼着した状態を示す図解図である。
第8図は、第7図に示す両面接着テープの剥離紙を剥離した状態を示す図解図である。
第9図は、第8図に示すセキュリティラベルを両面接着テープに貼着した状態を示す図解図である。
第10図は、第9図に示すセキュリティラベルの剥離紙を剥離した状態を示す図解図である。
第11図は、第10図に示すセキュリティラベルを物品に貼着した状態を示す図解図である。
第12図は、この発明のセキュリティラベルの他の例を示す断面図である。
第13図は、この発明のセキュリティラベルのさらに他の例を示す断面図である。
第14図は、この発明のセキュリティラベルを製造するために、フィルム上にパッドおよび導体層を形成した状態を示す平面図である。
第15図は、第14図に示す導体層形成部の上に接着力弱化層を形成した状態を示す平面図である。
第16図は、第15図に示す積層体にラベル形状の切れ目と易破断部となる切れ目を形成した状態を示す平面図である。
第17図は、第16図に示すラベル形状の切れ目の周囲の部分を除去した状態を示す平面図である。
第18図は、第17図に示す第1の幅広部および剥離紙上に両面接着テープを貼付した状態を示す平面図である。
第19図は、第18図に示す積層体を打ち抜いて形成されたセキュリティラベルを示す平面図である。
第20図は、第19図に示すセキュリティラベルのB−B断面図である。
第21図は、従来の警報装置としての盗難防止タグを物品に取り付けた状態を示す図解図である。
第1図はこの発明のセキュリティラベルの一例を示す平面図であり、第2図はその裏面を示す平面図であり、第3図は第1図のA−Aにおける断面図である。セキュリティラベル10は、シート状の基材12を含む。基材12の材料としては、たとえばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネートなどのフィルムなどが用いられるが、破れやすいフィルム、たとえばポリスチレンフィルムが好ましい。
基材12は、第1の幅広部14と第2の幅広部16とを含み、これらの幅広部14,16を幅狭部18が連結する形状に形成される。つまり、基材12は、その長手方向に、第1の幅広部14、幅狭部18、第2の幅広部16の順に配置された形状に形成される。第1の幅広部14は、矩形状に形成される。また、第2の幅広部16は、端部側の2つの角部が直角となるように形成され、幅狭部18側においては、幅狭部18に向かって傾斜するように形成される。
第2の幅広部16の一方面上には、導電材料によって、2つのパッド20,22が形成される。これらのパッド20,22は、第2の幅広部16の両側に形成される。さらに、基材12の一方面上には、パッド20,22に連結されるようにして、ループ状の導体層24が形成される。導体層24は、幅狭部18における基材12の幅方向の一方端縁から第1の幅広部14における幅狭部18側の略半分を略一周し、幅狭部18における基材12の幅方向の他方端縁に連続するように形成される。つまり、第1の幅広部14においては、基材12の幅方向における両端縁の幅狭部18側の略半分に沿って、および略中央部を基材12の幅方向に横切るように連続して形成される。これらのパッド20,22および導体層24は、たとえばカーボンなどの導電性転写箔を基材12に熱転写することにより形成される。
また、第1の幅広部14には、易破断部として、2つの切れ目26,28が形成される。これらの切れ目26,28は、基材12の長手方向において、導体層24を挟むようにして形成される。切れ目26,28は、導体層24の外側および内側において、湾曲するように形成される。一方の切れ目26は、導体層24の外側において、その両端部が導体層24側に近付くように湾曲した形状に形成される。また、他方の切れ目28は、導体層24の内側において、その両端部が導体層24側に近付くように湾曲した形状に形成される。
基材12の第1の幅広部14および幅狭部18の導体層24が形成された一方面上には、接着力弱化層30が形成される。接着力弱化層30は、たとえば紫外線硬化タイプ等のシリコーンなどを塗布することによって形成される。この接着力弱化層30は、後述の接続コネクタへのセキュリティラベル10の接着力を弱めて、接着力弱化層30形成部分において接続コネクタに強力に接着しないようにするものである。なお、第2の幅広部16部分には、接着力弱化層は形成されない。さらに、基材12の他方面上の全面には、接着層32が形成される。接着層32は、たとえばアクリル系粘着剤やウレタン系接着剤などを塗布することにより形成される。
接着層32上には、剥離紙34が仮着される。剥離紙34には、幅狭部18と第2の幅広部16との境界部分に略対応する位置にスリット36が形成される。したがって、スリット36部分において、剥離紙34を分離して剥離することができる。スリット36は、幅狭部18の中間部に対応する位置に形成してもよい。
叙上のごとく、このセキュリティラベル10は、第4図に示すように、警報装置に連結された接続コネクタ50に接続されて、物品60に貼付される。接続コネクタ50は、第5図に示すように、ケース52を含む。ケース52内には、2つの接続電極54a,54bが形成される。これらの接続電極54a,54bは、間隔を隔てて、並んで形成される。これらの接続電極54a,54bには、導線56a,56bが接続され、これらの導線56a,56bが警報装置に接続される。さらに、ケース52には、セキュリティラベル10を挿入するためのスロット58が形成される。
セキュリティラベル10を使用する際には、第6図に示すように、パッド20,22が接続コネクタ50内の接続電極54a,54b側となるようにして、第2の幅広部16が接続コネクタ50のスロット58に挿入される。そして、パッド20,22が接続電極54a,54bに接触させられ、第2の幅広部16が固定される。ここで、第2の幅広部16部分には、剥離紙34が仮着されているため、接着層32はケース52の内部には貼着しない。したがって、第2の幅広部16は、たとえばスロット58内で挟み込まれることにより固定される。
次に、第7図に示すように、接続コネクタ50の下面に、両面接着テープ70の一方面側が貼着される。このとき、両面接着テープ70の他方面側には、剥離紙72が仮着されている。そして、第8図に示すように、両面接着テープ70の剥離紙72が剥離される。
次に、第9図に示すように、セキュリティラベル10は、幅狭部18部分で第1の幅広部14側が両面接着テープ70側に向けて折り返され、接着力弱化層30側面が両面接着テープ70に貼付される。この状態で、第10図に示すように、第1の幅広部14および幅狭部18部分の剥離紙34が剥離され、接着層32が露出させられる。そして、第11図に示すように、第1の幅広部14部分および幅狭部18の一部分に対応する位置の接着層32が物品60の表面に貼着される。
このようにして、第4図に示すように、接続コネクタ50に接続されたセキュリティラベル10が物品60に貼着され、物品60が展示される。ここで、物品60を不法に持ち出そうとして接続コネクタ50を引っ張ると、接続コネクタ50からセキュリティラベル10を引き剥がすような力がかかる。このような力がセキュリティラベル10にかかると、セキュリティラベル10に接着力弱化層30が形成されていることにより、ある程度の力でセキュリティラベル10が接続コネクタ50から剥離される。
さらに、接続コネクタ50を引っ張ると、接続コネクタ50側において、セキュリティラベル10が物品60から剥離される。そして、セキュリティラベル10が切れ目26,28部分まで剥離されると、湾曲した切れ目26,28の端部から基材12が破れ、導体層24が破断する。導体層24が破断すると、警報装置がそれを検出して警報を発する。それにより、物品60の不法持ち出しを検知して、盗難などを防止することができる。ここで、セキュリティラベル10に接着力弱化層30が形成されていないと、セキュリティラベル10が強力に接続コネクタ50に貼付されているので、物品60からラベルを引き剥がそうとする力が加えられても、セキュリティラベル10の切れ目26,28部分に基材12を破る力が伝わらなくて、導体層24を破断せしめることができず、その結果、物品60からラベルが引き剥がされて、物品60が持ち出されてしまうことが起こり得る。
また、第12図に示すように、接着力弱化層30上に、別の接着層38が形成されてもよい。接着層38は、アクリル系粘着剤またはウレタン系接着剤などを接着力弱化層30上に塗布してもよいし、両面接着テープを接着力弱化層30上に貼着することにより形成してもよい。この接着層38上には、剥離紙40が仮着される。なお、第12図に示すセキュリティラベル10では、接着力弱化層30が、第1の幅広部14から幅狭部18の中間部にかけて形成され、剥離紙34に形成されたスリット36に対応する位置まで形成されていない。
さらに、接着層38は、剥離紙34のスリット36に対応する位置と接着力弱化層30の端部との間の領域まで延びて形成される。したがって、接着力弱化層30の幅狭部18側において、接着層38が基材12上および導体層24上に直接形成されている。
このセキュリティラベル10では、剥離紙40を剥離して該ラベルを折り返すことにより、別の接着層38で接続コネクタ50に貼着することができ、別途両面接着テープなどを用いる必要がない。このとき、接着力弱化層30および別の接着層38が剥離紙34のスリット36に対応する位置まで形成されていないため、接続コネクタ50への接着には関係のない部分、つまり基材12の折り返し部分には接着力弱化層30や別の接着層38が存在していない。そのため、接続コネクタ50のスロット58が形成された端面には、セキュリティラベル10が貼着されない。
また、このセキュリティラベル10では、基材12の幅狭部18側における別の接着層38の端部が、接着力弱化層30を介さずに、導体層24を有する基材12の一方面側に形成されている。したがって、この部分においては、基材12の一方面側が、接続コネクタ50に強力に貼着される。このように、基材12が部分的に接続コネクタ50に強力に貼着されることにより、物品60から接続コネクタ50を取り外そうとしたとき、接続コネクタ50にセキュリティラベル10の一部が貼着された状態で、接着力弱化層30形成部分が接続コネクタ50から剥離される。この剥離によって、切れ目26,28部分から基材12の破れが進行し、それに伴い導体層24が破断する。
なお、第13図に示すように、基材12の長手方向における第1の幅広部14の端縁部において、別の接着層38が接着力弱化層30を介さずに基材12の一方面上に形成されてもよい。このような構成とすることにより、第1の幅広部14の端縁部において、セキュリティラベル10が接続コネクタ50に強力に貼着される。そのため、物品60から接続コネクタ50を取り外そうとしたときに、接続コネクタ50の下面の中央部でセキュリティラベル10が剥離する。したがって、セキュリティラベル10が物品60から引き剥がされるときに、切れ目26,28形成部のから基材12の破れが進み、導体層24を破断することができる。
第14図〜第19図は、基材12ひいては導体層24をさらに確実に破断させることができるセキュリティラベルの製造方法を示し、第19図はこの製造方法によって製造されるセキュリティラベル10を示す平面図、第20図は第19図のB−B断面図である。まず、第14図に示すように、基材12となるテープ状のフィルム80が準備される。フィルム80の裏面には、接着層32が形成され、接着層32上に剥離紙34が仮着されている。このフィルム80上に、セキュリティラベル10を作製する位置を示すアイマーク82が印刷される。アイマーク82が印刷された部分に対応して、フィルム80上に、熱転写などの方法により、パッド20,22と導体層24とが複数形成される。なお、第14図においては、パッド20,22および導体層24の1つについて示してある。ここで、バッド20,22および導体層24は、最終的に得られるセキュリティラベル10に比べて、若干大きめに形成されている。
次に、第15図に示すように、導体層24を覆うようにして、シリコーンなどを塗布することにより、接着力弱化層30が形成される。接着力弱化層30は、セキュリティラベル10の幅狭部18に対応する位置、つまり導体層24の幅が狭まった部分に一端が配置されるように形成される。また、フィルム80の裏面の剥離紙34に、スリット36が形成される。スリット36は、パッド20,22を横切るようにして、接着力弱化層30に略平行に形成される。このスリット36は、接着力弱化層30に重ならないように、接着力弱化層30と間隔を隔てて形成される。
さらに、第16図に示すように、セキュリティラベル10の基材12に近い形状となるように、接着力弱化層30、パッド20,22、導体層24、接着層32とともに、フィルム80にラベル形状の切れ目84が形成される。さらに、ラベル状に形成するための切れ目84と同時に、易破断部となる切れ目27a,27bおよび切れ目29a,29b,29cが形成される。これらの切れ目27a,27b,29a,29b,29c,84は、接着力弱化層30側から剥離紙34に当たる深さまで形成され、剥離紙34には切れ目が貫通しない。切れ目84の形状としては、第2の幅広部16に対応する部分が、実際の第2の幅広部16より大きく形成される。そして、第1の幅広部14および幅狭部18に対応する部分は、それらの形状の通りに形成される。
また、易破断部となる切れ目27a,27bは、ループ状の導体層24の外側に形成され、切れ目29a,29b,29cは、ループ状の導体層24の内側に形成される。切れ目27a,27bは、導体層24に近付くにしたがって互いの距離が近付くように斜めに形成される。また、切れ目29a,29bは、第1の幅広部14に対応する位置において、基材12の幅方向の両側にX字状に形成される。さらに、切れ目29cは、幅狭部18に対応する位置において、両側の導体層24の間にX字状に形成される。これらの切れ目27a,27b,29a,29b,29cは、その一部が導体層24にかかるように形成される。このように、導体層24にかかるように切れ目を形成することにより、セキュリティラベル10を剥がすような力が加わったときに、基材12を破り、導体層24を破断することが容易となる。
易破断部となる切れ目27a,27b,29a,29b,29cは、ラベル状の切れ目84と同時に、たとえば両者の切れ目形成の刃型が一体となった刃型を用いて形成される。このような刃型を用いることにより、セキュリティラベル10の外形から一定の距離を保って切れ目(易破断部)が形成される。そのため、切れ目27a,27b,29a,29b,29cがセキュリティラベル10の外形に近付きすぎたり、離れすぎたりしない。したがって、セキュリティラベル10を剥がすような力が加わったとき、ほぼ同じ条件で基材12が破れるとともに導体層24が破断され、破断されやすさのばらつきを少なくすることができる。
フィルム80に切れ目84が形成されたのち、第17図に示すように、切れ目84の周囲のフィルム80が、接着力弱化層30、パッド20,22、導体層24、接着層32とともに剥離される。このとき、接着力弱化層30、パッド20,22、導体層24、接着層32とともに切れ目84の内側のフィルム80および剥離紙34と、接着力弱化層30、パッド20,22、導体層24、接着層32とともに切れ目84の周囲のフィルム80とを、それぞれ別々に巻き取り、切れ目84の周囲のフィルム80が剥離紙34から剥離される。
次に、第18図に示すように、接着力弱化層30が形成された部分を覆うようにして、両面接着テープ86が、接着力弱化層30上および導体層24を一部介してフィルム80上に貼着される。なお、両面接着テープ86の一方側(図面の上側)には剥離紙が仮着されている。両面接着テープ86は、第12図、第13図や後述の第20図に示すセキュリティラベル10において、接着層38および剥離紙40を構成するものである。
さらに、第18図に示す積層体は、パッド20,22形成部が第2の幅広部16の形状となるように、そして接着層38および剥離紙40(両面接着テープ86)が第1の幅広部16および幅狭部18より大きくなるように、剥離紙34ごと打ち抜かれ、第19図に示すセキュリティラベル10が得られる。
第20図は、第19図に示すセキュリティラベル10のB−B断面図である。このようなセキュリティラベル10を用いれば、基材12からはみだした接着層38によって、接続コネクタ50と物品60とが直接接着され、また、幅狭部18の一部において接着力弱化層30部分を介さずに、接着層38によって接続コネクタ50とセキュリティラベル10とが接着される。そのため、接続コネクタ50と物品60とが、安定して固着される。そして、このセキュリティラベル10は、接着力弱化層30が形成されていることにより、接続コネクタ50を物品60から取り外そうとしたときに、接着力弱化層30形成部分においては容易に剥がれる。
このように、この発明のセキュリティラベル10は、表面上に接着力弱化層30が形成されていることにより、接着力弱化層30形成部分においては、接続コネクタ50に強力に接着されない。そのため、セキュリティラベル10を剥がそうとすれば、セキュリティラベル10の接着力弱化層30形成部分が接続コネクタ50から容易に剥がれ、切れ目27,29形成部分付近が剥がされると、周縁がより強く固着していることと相俟って、切れ目27,29付近から確実に基材12の破れが進み、それに伴って導体層24が破断される。
なお、第20図に示すセキュリティラベル10において、基材12の端部からはみだす接着層38および剥離紙40の長さを調整することにより、接続コネクタ50と物品60との固着力を調整することができる。
このような接着力弱化層30は、易破断部となる切れ目26,27,28,29形成部を含む物品60への接着部分に形成されていればよい。さらに、接着力弱化層30は、物品60への接着部分の全面に形成する必要はなく、易破断部近傍、たとえば第1の幅広部14にのみ形成してもよい。また、たとえば縞状やドット状などに接着力弱化層30を形成してもよく、セキュリティラベル10がある程度の力で接続コネクタ50から剥離する過程で、確実に基材12を破り、導体層24を破断できるようにすればよい。
なお、基材12の形状としては、全体を矩形状にするなどのように、他の形状に形成してもよい。また、導体層24も基材12の端部に沿って形成される必要はなく、2つのパッド20,22を連結するようなループ状に形成されていればよい。さらに、易破断部の数や形状および位置などは限定されるものではなく、セキュリティラベル10が接続コネクタ50から剥がれるときに、確実に基材12を破り、導体層24を破断できるように形成されていればよい。また、セキュリティラベル10の接続コネクタ50内に挿入される部分には、接着層を形成する必要はなく、その場合、その部分には剥離紙を仮着する必要はない。さらに、別の接着層38は、第1の幅広部14および幅狭部18の全面に形成する必要はなく、たとえば第1の幅広部14のみに形成してもよい。この発明にかかるセキュリティラベルは、たとえば博物館や美術館などにおける展示品に貼着して、展示品の盗難などを防止するという用途に適用できる。以上の説明においては、セキュリティラベル10を展示品に貼付する例について記載したが、販売を目的とする商品等に用いてもよいことは言うまでもない。

Claims (6)

  1. シート状の基材、
    前記基材の一方面上に形成される導電性の2つのパッド、
    2つの前記パッドを連結するように前記基材の一方面上に形成される導体層、
    前記基材を破れやすくかつ前記導体層を破断しやすくするために前記導体層の近傍に形成される易破断部、
    前記基材の他方面上に形成される接着層、および
    前記導体層および前記易破断部に対応する部分において前記導体層が形成された前記基材の一方面上に形成される接着力弱化層を含み、
    前記導体層が破断したときに警報を発する警報装置に接続するために前記パッドが用いられる、セキュリティラベル。
  2. 前記易破断部は、前記導体層を挟むようにして前記導体層の両側に形成される、請求項1に記載のセキュリティラベル。
  3. 前記易破断部は、前記導体層に向かって導体層を破断するような形状の切れ目によって形成される、請求項1または請求項2に記載のセキュリティラベル。
  4. 前記接着力弱化層上に、別の接着層が形成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のセキュリティラベル。
  5. 前記別の接着層の一部が、前記接着力弱化層を介さずに前記導体層が形成された前記基材の一方面上に形成された、請求項4に記載のセキュリティラベル。
  6. 前記別の接着層は、前記導体層が形成された前記基材の一方面上から前記基材の外側に延長されるように形成された、請求項4または請求項5に記載のセキュリティラベル。
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