JP2005284332A - 非接触型icラベル - Google Patents

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康輔 中原
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Abstract

【課題】インレット単体としての信頼性を低下させることなく、物品等に貼付されて使用された後に不正に剥がされて再利用されることを防止する。
【解決手段】 ICチップ111に対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うためのアンテナ112が形成されたベース基材114の引張破断強度が、非接触型ICラベル100を物品等に貼付するための粘着剤層120bの剥離接着力よりも弱い。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICラベルに関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるラベルに情報を記録し、このラベルを用いての商品等の管理も行われている。
このようなカードやラベルを用いた情報管理においては、カードやラベルに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速に普及しつつある。
図5は、従来の非接触型ICラベルの一構成例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本従来例は図5に示すように、樹脂シート等からなるベース基材514の一方の面上に、コイル状の導電性材料からなるアンテナ512及び導電性材料からなる接点513が形成されるとともに、アンテナ512を介して外部からの情報の書き込み及び読み出しが非接触状態にて可能なICチップ511が搭載され、また、ベース基材514の他方の面に、導電性材料からなるブリッジ517が形成されたインレット510が、2つの粘着剤層520a,520bに挟まれ、さらに、一方の粘着剤層520aに、インレット510を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート530が積層され、他方の粘着剤層520bに剥離紙540が積層されて構成されている。なお、アンテナ512の両端は、ベース基材514を表裏から機械的にかしめることにより形成される表裏導通部516を介してブリッジ517の両端とそれぞれ接続されており、また、接点513がアンテナ512上に形成されており、この接点513にICチップ511が接続されるように導電性接着剤(不図示)によってICチップ511がベース基材514上に接着されることにより、アンテナ512、接点513、表裏導通部516、ブリッジ517及びICチップ511からなる回路が形成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル500においては、剥離紙540が剥離されて粘着剤層520bによって物品等に貼付され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ512に電流が流れ、この電流が接点513を介してICチップ511に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ511に情報が書き込まれたり、ICチップ511に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
ここで、上述したような非接触型ICラベル500においては、物品等に貼付して使用された後、不正に再利用されてしまうことを防止する必要がある。
そこで、ICチップをベース基材上に接着するための導電性接着剤として、非接触型ICラベルを物品等に貼付するための粘着剤層よりも接着力が弱いものを使用した非接触型ICラベルが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この非接触型ICラベルにおいては、ICチップをベース基材上に接着するための導電性接着剤として、非接触型ICラベルを物品等に貼付するための粘着剤層よりも接着力が弱いものを使用しているため、物品に貼付された後に物品から剥がそうとした場合に、ICチップのみが物品側に残るように非接触型ICラベルが物品から剥がれ、それにより、アンテナとICチップとが断線して非接触型ICラベルとして機能しなくなり、不正に再利用されることを防止することができる。
特開2003−150924号公報
しかしながら、上述したような非接触型ICラベルにおいては、ICチップをベース基材上に接着するための導電性接着剤として、非接触型ICラベルを物品等に貼付するための粘着剤層よりも接着力が弱いものを使用する必要があるため、非接触型ICラベルを物品等に貼付するための粘着剤層の接着力によっては、ICチップをベース基材上に接着するための導電性接着剤として接着力がかなり弱いものを用いなければならず、その場合、インレット単体としての信頼性が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、インレット単体としての信頼性を低下させることなく、物品等に貼付されて使用された後に不正に剥がされて再利用されることを防止することができる非接触型ICラベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
ベース基材の少なくとも一方の面に導電性パターンが形成されるとともに、前記ベース基材に前記導電性パターンと接続されるようにICチップが搭載、接着されたインレットと、前記インレットの少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを少なくとも有し、前記導電性パターンと前記ICチップとから回路が形成されることにより、前記ICチップに対して前記導電性パターンを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能となる非接触型ICラベルにおいて、
前記ベース基材の引張破断強度が、前記粘着剤層の剥離接着力よりも弱いことを特徴とする。
また、前記導電性パターンは、
前記ベース基材上に形成されたコイル形状の第1のパターン部と、
該第1のパターン部の一部を覆うように前記ベース基材上に積層された絶縁層上に、前記第1のパターン部のコイル形状の両端とのみ接続されて形成された第2のパターン部とからなり、
前記粘着剤層が、前記ベース基材の前記導電性パターンが形成された面に積層され、
前記絶縁層の引張破断強度が、前記粘着剤層の剥離接着力よりも弱いことを特徴とする。
また、前記ベース基材は、紙からなり、
前記導電性パターンは、前記紙上に印刷によって形成されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、物品等に貼付された後に物品等から剥がそうとすると、非接触型ICラベルを構成するインレットと粘着剤層との界面あるいは粘着剤層と物品等との界面にて非接触型ICラベルが剥がれ始めたとしても、インレットを構成するベース基材の引張破断強度が粘着剤層の剥離接着力よりも弱いため、その後、さらに物品等から剥がすために非接触型ICラベルを物品等から離れる方向に引っ張ると、非接触型ICラベル全体が物品等から剥がれずにインレットを構成するベース基材が破断することになる。それにより、ベース基材上に形成された導電性パターンが断線し、ICチップに対して導電性パターンを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となる。
このように、物品等に貼付された後に物品等から剥がそうとした場合に、インレットを構成するベース基材が破断することにより、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となるので、ベース基材上にICチップを接着するための接着剤の接着力を弱めること等によってインレット単体としての信頼性を低下させることなく、物品等に貼付されて使用された後に不正に剥がされて再利用されることを防止することができる。
また、導電性パターンが、ベース基材上に形成された第1のパターン部と、第1のパターン部の一部を覆うようにベース基材上に積層された絶縁層上に、第1のパターン部のコイル形状の両端とのみ接続されて形成された第2のパターン部とから構成され、粘着剤層がベース基材の導電性パターンが形成された面に積層されている場合は、絶縁層の引張破断強度を粘着剤層の剥離接着力よりも弱くすれば、物品等に貼付された後に物品等から剥がそうとした場合、絶縁層が破断し、それにより、導電性パターンを構成する第1のパターン部と第2のパターン部とが断線し、ICチップに対して導電性パターンを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となる。
以上説明したように本発明においては、ベース基材の引張破断強度が粘着剤層の剥離接着力よりも弱くなるように構成し、それにより、物品等に貼付された後に物品等から剥がそうとした場合に、インレットを構成するベース基材が破断してICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となるため、ベース基材上にICチップを接着するための接着剤の接着力を弱めること等によってインレット単体としての信頼性を低下させることなく、物品等に貼付されて使用された後に不正に剥がされて再利用されることを防止することができる。
また、導電性パターンが、ベース基材上に形成された第1のパターン部と、第1のパターン部の一部を覆うようにベース基材上に積層された絶縁層上に、第1のパターン部のコイル形状の両端とのみ接続されて形成された第2のパターン部とから構成され、粘着剤層がベース基材の導電性パターンが形成された面に積層されており、絶縁層の引張破断強度が粘着剤層の剥離接着力よりも弱くなるように構成されているものにおいては、物品等に貼付された後に物品等から剥がそうとした場合、絶縁層が破断し、それにより、導電性パターンを構成する第1のパターン部と第2のパターン部とが断線してICチップに対して導電性パターンを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となるため、ベース基材上にICチップを接着するための接着剤の接着力を弱めること等によってインレット単体としての信頼性を低下させることなく、物品等に貼付されて使用された後に不正に剥がされて再利用されることを防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の非接触型ICラベルの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図1に示すように、ベース基材114上に、アンテナ112、接点113、表裏導通部116及びブリッジ117からなる導電性パターンが形成されるとともにICチップ111が搭載されてなるインレット110が、粘着剤層120a,120bを介して表面シート130と剥離紙140とによって挟まれて構成されている。ベース基材114は、紙から構成されるものであって、一方の面にコイル状の導電性材料からなるアンテナ112及び導電性材料からなる接点113が形成され、他方の面に導電性材料からなるブリッジ117が形成されている。また、アンテナ112においては、そのコイル形状の両端が、ベース基材114を表裏からかしめることにより形成される表裏導通部116を介してブリッジ117の両端と接続されており、また、ICチップ111と接続されるための接点113が設けられており、この接点113にICチップ111が接続されるように導電性接着剤(不図示)によってICチップ111がベース基材114上に接着されることにより、アンテナ112、接点113、ブリッジ117及び表裏導通部116からなる導電性パターンとICチップ111とからなる回路が形成され、ICチップ111に対して非接触状態での情報の書き込み及び読み出しが可能な状態となる。また、表面シート130においては、インレット110を保護するとともにその表面に情報が印字されるものである。また、ベース基材114は紙から構成されているため、その引張破断強度が粘着剤層120bの剥離接着力よりも弱くなっている。
上記のように構成された非接触型ICラベル100においては、剥離紙140が剥離されて粘着剤層120bによって物品等に貼付され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ112に電流が流れ、この電流が接点113を介してICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICラベル100の製造方法について説明する。
まず、ベース基材114上に、スクリーン印刷、電子写真方式、あるいはグラビア印刷等の印刷方式によって、銀ペースト等の導電性ペーストを用いてアンテナ112、接点113及びブリッジ117を形成する。なお、ベース基材114においては、必要に応じて、マット処理等の表面処理が施されていてもよい。
次に、アンテナ112のコイル形状の両端部において、ベース基材114を表裏から機械的にかしめることにより表裏導通部116を介してアンテナ112とブリッジ117とを接続する。これにより、アンテナ112、接点113、表裏導通部116及びブリッジ117によるアンテナパターンが形成されることになる。
次に、ベース基材114の接点113が形成された領域に導電性接着剤である異方性導電ペースト(不図示)を塗布し、この異方性導電ペーストが塗布された領域上にICチップ111を搭載し、ICチップ111と接点113とを電気的に接続するとともに、異方性導電ペーストによってICチップ111をベース基材114上に接着する。なお、ICチップ111のベース基材114への接着は、ベース基材114上に異方性導電ペーストを塗布しておくことによって行うことに限らず、ベース基材114上に異方性導電フィルムを積層しておき、この異方性導電フィルムによってICチップ111をベース基材114上に接着することや、絶縁樹脂やクリーム半田ボール、あるいはワイヤーボンディングを用いて行うこと等が考えられる。また、その後、公知のアンダーフィル材あるいはグローブトップ材を用いて、ICチップ111と接点113との接続部分に対してICチップ111を含めて保護、補強を施してもよい。
その後、ベース基材114の両面に粘着剤層120a,120bをそれぞれ積層し、さらに、粘着剤層120aによってベース基材114に表面シート130を接着し、また、粘着剤層120bによってベース基材114に剥離紙140を剥離可能に接着する。
以下に、上述した非接触型ICラベル100が物品等に貼付された状態から剥がされる場合の作用について説明する。
図2は、図1に示した非接触型ICラベル100が物品等に貼付された状態から剥がされる場合の状態を示す図であり、(a)は非接触型ICラベル100が剥がされはじめた状態を示す図、(b)は非接触型ICラベル100が破断した状態を示す図、(c)は(b)に示した状態におけるインレット110を示す図である。
物品150に貼付された非接触型ICラベル100を物品150から剥がすために、非接触型ICラベル100と物品150との界面を剥離すると、まず、粘着剤層120bを介して非接触型ICラベル100が物品150から剥がれていく(図2(a))。
その後、非接触型ICラベル100を物品から剥がすために非接触型ICラベル100を物品150から離れる方向に引っ張っていくと、ベース基材114の引張破断強度が粘着剤層120bの剥離接着力よりも弱いため、ベース基材114が破断し、それとともに、ベース基材114上に形成されたアンテナ112及びブリッジ117が断線する(図2(b),(c))。この状態においては、ICチップ111に対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うためのアンテナ112及びブリッジ117が断線しているため、ICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となる。また、ベース基材114が破断したため、この非接触型ICラベル100を再度物品150に貼付することはできなくなる。
なお、本形態においては、ベース基材114上に形成されたコイル形状のアンテナ112に電磁誘導によって電流が流れることによりICチップ111に対して情報の書き込み及び読み出しが行われる電磁誘導式の非接触型ICラベル100を例に挙げて説明したが、本発明は、ベース基材上に所定の間隔を有して互いに対向して形成された2つのアンテナを有してなる静電結合型の非接触型ICラベル等、ベース基材が破断した場合にアンテナや接点が断線するものであれば適用することができる。
また、アンテナのみが形成されたベース基材上に、ICチップが搭載されてなるインターポーザが搭載、接着された非接触型情報記録媒体においても、インターポーザの基材の引張破断強度を、インターポーザをベース基材上に接着する導電性接着剤の剥離接着力よりも弱くすることにより、インターポーザの不正使用を防止することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の非接触型ICラベルの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図3に示すように、ベース基材214上に、アンテナ212及び接点213からなる第1のパターンが形成されるとともにICチップ211が搭載され、さらに、アンテナ212の一部を覆うように絶縁層215が積層され、この絶縁層215上に第2のパターンであるブリッジ215が形成されてなるインレット210が、粘着剤層220a,220bを介して表面シート230と剥離紙240とによって挟まれて構成されている。ベース基材214は、紙から構成されるものであって、一方の面にコイル状の導電性材料からなるアンテナ212及び導電性材料からなる接点213が形成され、また、アンテナ212の一部を覆うように絶縁層215が積層されている。この絶縁層215上には、導電性材料からなるブリッジ217が形成されており、その両端が、ベース基材214上に形成されたアンテナ212の両端のみと接続されている。また、アンテナ212には、ICチップ211と接続されるための接点213が設けられており、この接点213にICチップ211が接続されるように導電性接着剤(不図示)によってICチップ211がベース基材214上に接着されることにより、アンテナ212、接点213及びブリッジ217からなる導電性パターンとICチップ211とからなる回路が形成され、ICチップ211に対して非接触状態での情報の書き込み及び読み出しが可能な状態となる。また、表面シート230においては、インレット210を保護するとともにその表面に情報が印字されるものである。また、ベース基材214は紙から構成されているため、その引張破断強度が粘着剤層220bの剥離接着力よりも弱くなっている。また、ベース基材214上に積層された絶縁層215においても、その引張破断強度が粘着剤層220bの剥離接着力よりも弱くなっている。
上記のように構成された非接触型ICラベル200においては、剥離紙240が剥離されて粘着剤層220bによって物品等に貼付され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ212に電流が流れ、この電流が接点213を介してICチップ211に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICラベル200の製造方法について説明する。
まず、ベース基材214上に、スクリーン印刷、電子写真方式、あるいはグラビア印刷等の印刷方式によって、銀ペースト等の導電性ペーストを用いてアンテナ212及び接点213を形成する。なお、ベース基材214においては、必要に応じて、マット処理等の表面処理が施されていてもよい。
次に、ベース基材214上に、アンテナ212のコイル形状の両端に挟まれた部分を覆うように、絶縁性ペーストを用いて印刷を施すことにより絶縁層215を形成する。なお、絶縁層215の形成は、絶縁性ペーストを用いた印刷に限らず、絶縁性フィルムを接着剤によってベース基材214上に貼付することや、絶縁性テープをベース基材214上に貼付すること等によって行うことも考えられる。
次に、ベース基材214上に積層された絶縁層215上に、その両端が、アンテナ212のコイル形状の両端のみと接続されるようにブリッジ217を形成する。これにより、ブリッジ217は、アンテナ212のコイル形状の両端のみと接続され、アンテナ212の他の部分とは絶縁されることになり、アンテナ212、接点213及びブリッジ217によるアンテナパターンが形成されることになる。
次に、ベース基材214の接点213が形成された領域に導電性接着剤である異方性導電ペースト(不図示)を塗布し、この異方性導電ペーストが塗布された領域上にICチップ211を搭載し、ICチップ211と接点213とを電気的に接続するとともに、異方性導電ペーストによってICチップ211をベース基材214上に接着する。なお、ICチップ211のベース基材214への接着は、ベース基材214上に異方性導電ペーストを塗布しておくことによって行うことに限らず、ベース基材214上に異方性導電フィルムを積層しておき、この異方性導電フィルムによってICチップ211をベース基材214上に接着することや、絶縁樹脂やクリーム半田ボール、あるいはワイヤーボンディングを用いて行うこと等が考えられる。また、その後、公知のアンダーフィル材あるいはグローブトップ材を用いて、ICチップ211と接点213との接続部分に対してICチップ211を含めて保護、補強を施してもよい。
その後、ベース基材214の両面に粘着剤層220a,220bをそれぞれ積層し、さらに、粘着剤層220aによってベース基材214に表面シート230を接着し、また、粘着剤層220bによってベース基材214に剥離紙240を剥離可能に接着する。
以下に、上述した非接触型ICラベル200が物品等に貼付された状態から剥がされる場合の作用について説明する。
図4は、図3に示した非接触型ICラベル200が物品等に貼付された状態から剥がされる場合の状態を示す図であり、(a)は非接触型ICラベル200が剥がされはじめた状態を示す図、(b)は絶縁層215が破断した状態を示す図、(c)は非接触型ICラベル200が破断した状態を示す図、(d)は(c)に示した状態におけるインレット210を示す図である。
物品250に貼付された非接触型ICラベル200を物品250から剥がすために、非接触型ICラベル200と物品250との界面を剥離すると、まず、粘着剤層220bを介して非接触型ICラベル200が物品250から剥がれていく(図4(a))。
その後、非接触型ICラベル200を物品から剥がすために非接触型ICラベル200を物品250から離れる方向に引っ張っていくと、絶縁層215の引張破断強度が粘着剤層220bの剥離接着力よりも弱いため、絶縁層215が破断し、それとともに、ベース基材214上に形成されたアンテナ212と絶縁層215上に形成されたブリッジ217とが断線する(図4(b))。この状態においては、アンテナ212とブリッジ217とが断線しているため、コイル形状のアンテナ212が形成されないことになり、ICチップ211に対する情報の書き込み及び読み出しが不可能な状態となる。
その後、さらに、非接触型ICラベル200を物品250から離れる方向に引っ張っていくと、ベース基材214の引張破断強度が粘着剤層220bの剥離接着力よりも弱いため、ベース基材214が破断し、それとともに、ベース基材214上に形成されたアンテナ212が断線する(図4(c),(d))。この状態においては、ベース基材214が破断したため、この非接触型ICラベル200を再度物品250に貼付することはできなくなる。
なお、上述した2つの実施の形態においては、ベース基材114,214として、紙からなるものを例に挙げて説明したが、その他の繊維質の材料として、例えばフェルトや不織布等であってもよく、さらには、その他の材料であっても、その引張破断強度が粘着剤層120b,220bの剥離粘着力よりも弱いものであれば、本発明はこれに限らない。
また、上述した2つの実施の形態においては、ベース基材114,214が2つの粘着剤層120a,120bまたは220a,220bを介して表面シート130,230及び剥離紙140,240に挟まれて構成されるものを例に挙げて説明したが、ベース基材114,214自体が表面シートとなった1層構造のものにおいても、本発明を適用できることは言うまでもない。
本発明の非接触型ICラベルの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した非接触型ICラベルが物品等に貼付された状態から剥がされる場合の状態を示す図であり、(a)は非接触型ICラベルが剥がされはじめた状態を示す図、(b)は非接触型ICラベルが破断した状態を示す図、(c)は(b)に示した状態におけるインレットを示す図である。 本発明の非接触型ICラベルの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図3に示した非接触型ICラベルが物品等に貼付された状態から剥がされる場合の状態を示す図であり、(a)は非接触型ICラベルが剥がされはじめた状態を示す図、(b)は絶縁層が破断した状態を示す図、(c)は非接触型ICラベルが破断した状態を示す図、(d)は(c)に示した状態におけるインレットを示す図である。 従来の非接触型ICラベルの一構成例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
符号の説明
100,200 非接触型ICラベル
110,210 インレット
111,211 ICチップ
112,212 アンテナ
113,213 接点
114,214 ベース基材
116 表裏導通部
117,217 ブリッジ
120a,120b,220a,220b 粘着剤層
130,230 表面シート
140,240 剥離紙
215 絶縁層

Claims (3)

  1. ベース基材の少なくとも一方の面に導電性パターンが形成されるとともに、前記ベース基材に前記導電性パターンと接続されるようにICチップが搭載、接着されたインレットと、前記インレットの少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを少なくとも有し、前記導電性パターンと前記ICチップとから回路が形成されることにより、前記ICチップに対して前記導電性パターンを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能となる非接触型ICラベルにおいて、
    前記ベース基材の引張破断強度が、前記粘着剤層の剥離接着力よりも弱いことを特徴とする非接触型ICラベル。
  2. 請求項1に記載の非接触型ICラベルにおいて、
    前記導電性パターンは、
    前記ベース基材上に形成されたコイル形状の第1のパターン部と、
    該第1のパターン部の一部を覆うように前記ベース基材上に積層された絶縁層上に、前記第1のパターン部のコイル形状の両端とのみ接続されて形成された第2のパターン部とからなり、
    前記粘着剤層が、前記ベース基材の前記導電性パターンが形成された面に積層され、
    前記絶縁層の引張破断強度が、前記粘着剤層の剥離接着力よりも弱いことを特徴とする非接触型ICラベル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非接触型ICラベルにおいて、
    前記ベース基材は、紙からなり、
    前記導電性パターンは、前記紙上に印刷によって形成されていることを特徴とする非接触型ICラベル。
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