JP4133097B2 - グロメットの取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両などのドアに取り付けられ、配線されているハーネスを保護するドアハーネス用グロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、自動車等の車両における電子制御化が顕著に進み、様々な電子部品を搭載した車両が増加している。そのため、前記車両における電子部品の搭載範囲は、様々なニーズに応え多様化し、運転席のみに留まらず、後部座席やドアなどにまで及んでいる。それに伴って、車両内部の電子部品のための配線も多様化し、ハーネス等の配線材が細部に亘って張り巡らされている。
【0003】
前記の配線においては、電子部品の配置によっては、車両の内部からフレームを貫通させ別のフレームに配線せざるを得ない場合がある。このような場合、フレームとフレームとの間でハーネス等の配線材が剥き出しとなってしまい、前記フレームの貫通穴におけるバリ等で断線してしまうおそれがあった。また水や埃などの劣悪な環境の影響を直接受けてしまう不都合があった。
【0004】
上記の問題点を解決するため、一般的にグロメットというゴムやプラスチック等で形成されている部品が使用されている。グロメットは円形で中空のドーナツ形状のものがほとんどであるが、車両等においては、矩形状および、断面形状がL字状のものや、蛇腹をもつ形状のグロメット等も多数使用されている。このグロメットが前記フレームの貫通穴に嵌合され、フレーム間のハーネス等の配線材が保護されている。
【0005】
上述のグロメットの内、自動車のドアおよび、車両フレームに取り付けられ、前記ドアおよび、車両フレーム間の配線を保護するグロメットがある。これらのうち、ドアフレームに取り付けられるグロメットが断面形状がL字状とされており、ドアフレーム側のグロメットと、車両フレーム側のグロメットとの間が蛇腹で接続されて一体となっている構造のものがある。この一例が、特開平11−20573号公報および、特開2000−168466号公報に記載されている。
【0006】
特開平11−20573号公報によれば、車両フレームにおいて、前記ドアフレーム側のグロメットを固定するための穴が各2個ずつ、ドアフレームとグロメットとに設けられている。その穴にボルトを2本貫通させて、前記グロメットが前記ドアフレームに固定される構造となっている。
【0007】
また、特開2000−168466号公報によれば、ドアフレームにおいて、ドアフレーム側のグロメットを固定するための穴が1個、ドアフレームに設けられている。その穴にグロメットに設けられている突起を挿入して、前記グロメットが前記ドアフレームに固定される構造となっており、簡単に取り付けられるようになっている。
【0008】
しかしながら、前者の公報に記載されたようなグロメットでは、ボルト径がボルト固定穴より小さいので、車両の運転時などにおける振動や衝撃等でガタが生じ、その結果、ドアフレームとの取り付け部分に隙間が生じて防水性および、防塵性が低下するおそれがあった。
【0009】
また後者の公報に記載されたようなグロメットでは、L字状の一面のみにおいて一個の突起で固定しているので、前記グロメットに斜めから外力が加わった場合、モーメントが発生し、前記グロメットが浮き上がって、その結果、ドアフレームとの取り付け部分に隙間が生じて防水性および防塵性が低下するおそれがあった。
【0010】
上述の各公報に記載されたようなグロメットによる不都合を改良したグロメットが、特願2001−311902号の願書に添付された明細書に記載されている。ここに記載されたようなグロメットでは、1つの面に断面形状がほぼ直角に屈曲しているフックが設けられ、さらに前記面の直角方向に形成されている他の面に突起が設けられている。このような構造のグロメットが、前記フックおよび前記突起をドアフレームの取り付け部分の所定の穴や切り欠きに挿入して固定される。したがって、固定される面が複数とされるため、グロメットに斜めから外力が加わり、ドアフレームの取り付け部分と前記グロメットとの1つの面の固定部分にモーメントが発生した場合でも、他の面の固定部分に反モーメントが働くので、前記取り付け部分と前記グロメットとの間に隙間が生じる可能性を低減できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の明細書に記載されたような構造のグロメットをドアフレームの取り付け部分に取り付ける場合、前記フックを前記取り付け部分の所定の穴に挿入する第1の作業と、前記フックをスライドさせると同時に、前記突起を前記所定の穴に挿入する第2の作業との2つの作業を取り付け作業として行う必要がある。そのため、前記グロメットとドアフレームとの取り付け作業が効率の悪いものとなってしまうという不都合があった。
【0012】
また前記第2の作業を行う際に、ゴムやプラスチックなどの弾性体で形成されている前記グロメットの外周縁も移動する。前記外周縁は、前記取り付け部分に接触しているので、前記移動に伴って摩擦による抵抗が生じてしまう。その結果、前記グロメットとドアフレームとの取り付け作業が困難になってしまう不都合があった。また、前記外周縁にめくれ、破断、変形などが生じるおそれがあった。
【0013】
この発明は、上記の事情を背景にしたなされたものであり、取り付けが容易でしかも外れにくく、したがって防水性および防塵性の高いグロメットを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、表面の向く方向が互いに異なる二面を有する屈曲した取付部分に取り付られるグロメットが、その取付部分に対向するように二面が互いに屈曲する密着面を備えたグロメットの取り付け構造において、前記取付部分における二面に設けられた複数の嵌合部と、前記嵌合部に挿入可能な複数の嵌合凸部とが各々の前記密着面に設けられ、前記取付部分と前記密着面との一方が弾性を備え、それぞれの前記嵌合凸部が対応する前記嵌合部に相対的、且つ同時に接近する方向に傾斜されて、前記嵌合凸部の先端の一部で前記嵌合部に挿入されるガイド面が形成されていることを特徴とするグロメットの取り付け構造である。
【0015】
したがって、請求項1の発明では、グロメットの取り付け構造に、表面の方向が互いに異なる二面が設けられている屈曲した取付部分と、前記取付部分に対向するように二面が互いに屈曲して連続するグロメットの密着面とが設けられている。さらに、前記異なる二面が設けられている前記取付部分と、前記異なる二面に対向した二面が設けられている前記密着面とのいずれか一方の前記二面に、嵌合部が設けられ、他方に前記嵌合部に挿入される嵌合凸部が設けられている。この前記二面に設けられた各嵌合凸部の先端部分の形状が、前記二面の各面の前記嵌合凸部が他の前記二面の各面の嵌合部で相対的,且つ同時に接近する方向に傾斜している。したがって、各嵌合凸部の先端部分が、前記取付部分とグロメットの密着面とが取り付けられる一定の方向に傾斜されており、ガイド面が形成されている。また、前記取付部分と前記密着面とのいずれか一方が弾性を備えている。
【0016】
前記取付部分にグロメットが取り付けられる際、前記嵌合凸部と、前記嵌合凸部に対応した嵌合部とが互いに嵌合する。このとき、前記取付部分に前記一定の方向から前記グロメットの密着面が近づくと、前記二面に設けられた各嵌合凸部の先端部分が各嵌合部に同時に接近して前記嵌合部の周縁部分に接触する。各嵌合凸部の先端部分は、前記一定の方向に傾斜したガイド面とされている。そのため、前記取付部分に前記グロメットの密着面がさらに接近すると、前記ガイド面に沿って前記各嵌合凸部が徐々に前記各嵌合部に挿入される。同時に、前記取付部分と前記密着面とのいずれか一方が弾性を備えているので、前記嵌合凸部または前記嵌合部が前記挿入に伴って弾性変形する。その後、前記取付部分に前記密着面が接触して、前記グロメットが取り付けられる。
【0017】
また請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記嵌合凸部の基端部が前記取付部分の二面または前記密着面の二面のいずれか一方の一面に対して直角になっていることを特徴とするグロメットの取り付け構造である。
【0018】
したがって、請求項2の発明では、前記各嵌合凸部が前記嵌合凸部に対応した嵌合部に挿入される際、直角になっている前記各嵌合凸部の基端部が前記嵌合部の周縁に接触するので、前記取付部分と前記密着面とがより強固に固定される。
【0019】
さらに請求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記嵌合凸部に、前記嵌合部を貫通して裏面に係止する爪が設けられていることを特徴とするグロメットの取り付け構造である。
【0020】
したがって、請求項3の発明では、前記嵌合凸部に設けられた爪が前記嵌合部を貫通した裏面の周縁に係止されて固定される。その際、爪と前記嵌合部の裏面の周縁とが衝突してロック音が生じる。
【0021】
また請求項4の発明は、請求項1における前記グロメットが、線条材を挿入する部分の外周側に半径方向で外側に突出しかつ前記二面の少なくも一方の面に面接触させられる薄肉の鍔部を備え、その鍔部と前記少なくとも一方の面との間にシール用介在物が設けられていることを特徴とするものである。
【0022】
したがって、請求項4の発明では、鍔部が薄肉であることにより製造後の取り扱い時に変形したとしても、取付部分の前記少なくとも一方の面との間の隙間が、シール用介在物で埋められて閉じられ、その結果、シール性が保持される。
【0023】
さらに請求項5の発明は、請求項4における前記シール用介在物が、前記鍔部における前記少なくとも一方の面に対向する内面と、前記少なくとも一方の面とのいずれか一方に塗布されていることを特徴とするものである。
【0024】
したがって、請求項5の発明では、そのシール用介在物が鍔部と前記少なくとも一方の面との間の隙間を埋めるので、請求項4の発明と同様の作用が生じる。
【0025】
また請求項6の発明は、請求項4の前記シール用介在物が、前記鍔部における前記少なくとも一方の面に対向する内面と、前記少なくとも一方の面との間に充填されていることを特徴とするものである。
【0026】
したがって、請求項6の発明では、そのシール用介在物が鍔部と前記少なくとも一方の面との間の隙間を埋めるので、請求項4の発明と同様の作用が生じる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体例を説明する。この発明のグロメットの一具体例を図1に示す。ここに示すグロメット1は、蛇腹を有しており、蛇腹の先端は車体側のグロメットと接続され、ドアと車体間の図示しない配線を保護している。車両の進行方向の断面形状がL字状のグロメット1がドアフレームに取り付けられている。
【0028】
グロメット1はドアフレームの車両進行方向側に取り付けられている。言い換えれば、図示しないドアの取手が設けられている開閉動作をする部分と反対の方向に取り付けられている。このグロメット1は、グロメットインナー2とグロメットアウター3とから形成されている。また、グロメット1はプラスチックやゴムなどの弾性体で形成されており、グロメットインナー2はグロメットアウター3よりも硬質の弾性体で形成されている。このグロメットインナー2は、インナー本体4とインナー蓋5とから形成されている。この状態を図2に示す。
【0029】
インナー本体4は図3に示すように、互いに屈曲した面が多数設けられた形状とされている。インナー本体4には、サイド面7と、密着面8と、密着面9と、サイド面10との4つの面が設けられており、4つの面は連続して互いに屈曲している。サイド面7と密着面9とは、密着面8に対して相対的に反対の方向に屈曲している。また、密着面8とサイド面10とは、密着面9に対して相対的に反対の方向に屈曲している。また、密着面8と密着面9とは、ほぼ直角をなしている。
【0030】
インナー本体4のサイド面7の密着面8が設けられている方と反対の方向には、部材11Aが設けられている。この部材11Aは、前記サイド面7と密着面8と密着面9とサイド面10との連続方向に対して直交する方向に直線状に延びている。この部材11Aのサイド面7と同じ方向の面が、密着面11とされている。密着面11はサイド面7を挟んで直線状に形成されており、密着面11の各両端部には一対のガイド部材12が設けられている。また、各ガイド部材12には、爪14が内側方向に対向して設けられている。ガイド部材12は、ドアフレーム6に設けられた一対の取り付け穴13に嵌合されている。このガイド部材12は、各密着面の連続方向に対して傾斜している形状に形成されている。その結果、ガイド部材12が取り付け穴13に挿入されるときの挿入方向に対して傾斜しているガイド部材12の先端部分の一部が、ガイド面12Aとされている。
【0031】
密着面9の真ん中付近には、ガイド部材15が設けられている。また、ガイド部材15には2つの爪16が、対向して設けられている。ガイド部材15は、ドアフレーム6に設けられた取り付け穴17に嵌合されている。また、ガイド部材15は、各密着面の連続方向に対して傾斜している形状に形成されている。その結果、ガイド部材15が取り付け穴17に挿入されるときの挿入方向に対して傾斜しているガイド部材15の先端部分の一部が、ガイド面15Aとされている。
【0032】
ドアフレーム6は、取り付け面6A,および取り付け面6B,および取り付け面6Cの各面から形成されている。ドアフレーム6は屈曲した形状に形成されているので、取り付け面6A,および取り付け面6B,および取り付け面6Cは互いに表面の方向が異なった状態に形成されている。グロメット1がドアフレーム6に取り付けられると、取り付け面6A,および取り付け面6Bが密着面8,および密着面9にそれぞれ接触する。また、取り付け面6Cが密着面11に接触する。密着面9,および密着面11には、ガイド部材12,およびガイド部材15が設けられているので、密着面9に対応した前記取り付け面6Bに取り付け穴13が設けられ、密着面11に対応した前記取り付け面6Cに取り付け穴17が設けられている。また、ガイド部材12の基端部12Bが前記取り付け面6Bに対して直角になっており、ガイド部材15の基端部15Bが、前記取り付け面6Cに対して直角になっている。基端部12B,および基端部15Bの長さは、ドアフレーム6断面の厚さtよりも長く形成されている。
【0033】
密着面9の側面には、インナー蓋5との固定のための凹部18が4点設けられている。また、インナー蓋5には、前記凹部18に対応した部分に爪19が5点設けられている。インナー本体4とインナー蓋5とは、この5点で固定されてグロメットインナー2を形成している。
【0034】
グロメットアウター3は、グロメットインナー2よりも柔らかい弾性体によって形成されている。グロメットアウター3は、いわゆる馬蹄形で中空形状とされており、インナー蓋5の形状に合わせてある環状溝部20が形成されている。グロメットアウター3のドアフレーム6と対向している接合面6Dの外周は図4に示される薄肉の鍔部21が設けされている。この鍔部21の接合面21Aに液状のフェノール系のシリコン樹脂22を塗布し、鍔部21とドアフレーム6との密着性が保持できるようになっている。また前記鍔部21の接合面21Aと反対の面には、蛇腹が設けられており、図示しないワイヤーハーネス等の線条材を保護している。
【0035】
図5はグロメット1をドアフレーム6に取り付ける過程を示したものである。この過程によると、まずインナー本体4のガイド部材12,およびガイド部材15を、ドアフレーム6に設けられた各取り付け穴13,および取り付け穴17に対向させる。つぎにインナー本体4をドアフレーム6に押し付ける。このとき、ガイド部材12,およびガイド部材15が、各取り付け穴13,および取り付け穴17に挿入される。ガイド部材12,およびガイド部材15の先端部分の形状は、各取り付け穴13,および取り付け穴17に対する挿入方向に対して傾斜しているので、インナー本体4がドアフレーム6に押し付けられると、各取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁部分にガイド部材12,およびガイド部材15のガイド面12A,および15Aが接触して、前記各ガイド面に沿ってガイド部材12,およびガイド部材15が各取り付け穴13,および取り付け穴17に嵌入される。その後、取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁部分によって変形されていた爪14,および爪16が、取り付け穴13,および取り付け穴17を貫通して元の形状にもどり、前記各穴の裏面に係止され、インナー本体4とドアフレーム6との固定が完了する。
【0036】
上記のグロメットの取り付け構造の例によると、表面の方向が互いに異なる取り付け面6B,および取り付け面6Cの二面が設けられている屈曲したドアフレーム6と、ドアフレーム6に対向するように、密着面9と密着面11との二面が互いに屈曲しているグロメット1とが設けられている。さらに、前記異なる二面が設けられているドアフレーム6に、取り付け穴13,および取り付け穴17が設けられ、他方のグロメット1の密着面9と密着面11とに前記取り付け穴13,および取り付け穴17に挿入されるガイド部材12,およびガイド部材15が設けられている。この前記二面に設けられたガイド部材12,およびガイド部材15の先端部分の形状が、前記二面の各面のガイド部材12,およびガイド部材15がドアフレーム6の各面の前記取り付け穴13,および取り付け穴17に同時に接近する方向に傾斜している。したがって、ガイド部材12,およびガイド部材15の先端部分が、前記ガイド部材12,およびガイド部材15とグロメット1の密着面とが取り付けられる一定の方向に傾斜してガイド面12A,および15Aが形成されている。また、前記グロメット1が弾性体で形成されている。さらに加えて、前記グロメットがグロメットアウター3のドアフレーム6と対向している接合面6Dには、鍔部21が設けられており、前記接合面6Dの外周は薄肉の鍔部21とされている。この鍔部21の接合面21Aに液状のフェノール系のシリコン樹脂22を塗布し、鍔部21とドアフレーム6との密着性が保持できるようになっている。
【0037】
前記ドアフレーム6にグロメット1が取り付けられる際の前提として、前記ドアフレーム6と前記鍔部21との両接合面6D,21Aに脱グリース(四塩化炭素、ベンジン、トルオール等)、脱脂(アセトン、トルクロールエチレン、アルコール等)等の洗浄を行う。その後、前記鍔部21の接合面6D,21Aに液状のフェノール系のシリコン樹脂22を塗布する。前記ドアフレーム6にグロメット1が取り付けられる際、ガイド部材12,およびガイド部材15と、取り付け穴13,および取り付け穴17とが互いに嵌合する。
【0038】
このとき、前記ドアフレーム6に前記一定の方向から前記グロメット1の各密着面が近づくと、前記二面に設けられたガイド部材12,およびガイド部材15の先端部分が取り付け穴13,および取り付け穴17に同時に接近して前記取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁部分に接触する。ガイド部材12,およびガイド部材15の先端部分は、前記一定の方向に傾斜したガイド面12A,およびガイド面15Aとされている。そのため、前記ドアフレーム6に前記グロメット1の各接合面6D,21Aがさらに接近すると、前記ガイド面12A,および15Aに沿ってガイド部材12,およびガイド部材15が徐々に前記各嵌合部に挿入される。同時に、前記各接合面6D,21Aが弾性を備えているので、前記ガイド部材12,およびガイド部材15が前記挿入に伴って弾性変形する。また、前記挿入に伴って、前記各嵌合部の周縁部分によって爪14,16も押圧されて弾性変形する。その後、ドアフレーム6の所定の各取り付け面に前記グロメット1の各密着面が接触する。これと同時に、グロメット1の鍔部21の液状のフェノール系のシリコン樹脂22が塗布された接合面21Aとドアフレーム6の前記鍔部21に接合される接合面6Dとが接触され、且つシールされる。
【0039】
その後、ガイド部材12,およびガイド部材15の基端部が取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁に引っかかって、ドアフレーム6と前記グロメット1の各密着面とがより強固に固定され、さらに各取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁部分によって変形されていた爪14,および爪16が元の形状にもどって係合する。その際、爪14,および爪16と取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁とが衝突してロック音が生じる。その結果、グロメット1とドアフレーム6との固定が完了する。
【0040】
上述の具体例によると、グロメット1にガイド部材12,およびガイド部材15が設けられたことにより、ドアフレーム6にグロメット1を一方向から押し付けるだけでドアフレーム6にグロメット1を取り付けることができる。その結果、ドアフレーム6にグロメット1を取り付ける際に、前記ドアフレーム6に接触しているグロメット1の外周縁が移動することがないので摩擦による抵抗を削減することができる。したがって、グロメット1とドアフレーム6との取り付け作業を容易にすることができる。また、前記外周縁のめくれ、破断、変形が生じる可能性を低減できる。
【0041】
またガイド部材12,およびガイド部材15の基端部が取り付け穴13,および取り付け穴17に挿入される際に、直角になっている前記基端部が取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁に接触して固定される。その結果、前記ドアフレーム6とグロメット1とをより強固に固定することができる。
【0042】
さらに加えて図4に示されるグロメット1の鍔部21の接合面21Aと、ドアフレーム6の接合面6Dが接触される場合、鍔部21の接合面21Aに液状のフェノール系のシリコン樹脂22が塗布されることによって、グロメットのシール性が保持される。その結果、グロメットの防水性及び防塵性を向上させることができる。
【0043】
なおガイド部材12,およびガイド部材15に、取り付け穴13,および取り付け穴17の周縁部分に係合する爪14,および爪16が設けられたことにより、ドアフレーム6にグロメット1が取り付けられる際にロック音が生じる。その結果、グロメット1とドアフレーム6との取り付けの確認ができる。したがって、グロメット1とドアフレーム6との取り付けの確実性を向上することができる。
【0044】
またグロメット1とドアフレーム6とを三点で固定したことにより、グロメット1とドアフレーム6とに隙間が生じるおそれを低減できる。そのため、ドアの内部における防水性および、防塵性を向上することができる。
【0045】
さらにグロメット1が、インナー本体4,およびインナー蓋5およびグロメットアウター3の三部材から形成されているので、半製品の状態にすることができる。その結果、半製品の状態で検査などの工程を挟むことができる。そのため、ドアフレーム6にグロメット1が取り付けられる前にグロメット1の不具合を取り除くことができる。
【0046】
なおインナー本体4,およびインナー蓋5が爪と凹部とで固定されるので、固定する際にロック音が生じる。その結果、インナー本体4とインナー蓋5との固定の確認をすることができる。
【0047】
さらにグロメットアウター3の形状は、上述の具体例の形状に限定されず、取り付けられる部分の設計や仕様に応じた形状に形成することができる。
【0048】
また上述の具体例では屈曲した二面の密着面の一例として、密着面9と前記密着面9に屈曲された密着面11とに嵌合凸部であるガイド部材12,および15が設けられ、さらに前記二面に対応したドアフレーム6の取り付け面6Bと取り付け面6Cとに嵌合部である取り付け穴13,および17が設けられたが、この面の配置,および嵌合凸部と嵌合部との配置は上述の具体例に限定されない。例えば、密着面9と連続して屈曲している密着面8に嵌合凸部が設けられ、前記密着面8に対応したドアフレーム6の取り付け面6Aに嵌合部が設けられていてもよい。要は、嵌合凸部と嵌合部とが同時に接近できる状態で、取付部分の二面の取り付け面の各面同士の配置が相対的に屈曲し、グロメットの二面の密着面が取付部分の二面に対応した配置とされていればよい。したがって、グロメットまたは取付部分の前記二面が連続して設けられていなくてもよい。また、屈曲の角度は任意の角度とすることができる。
【0049】
また上述の具体例のグロメット1の鍔部21の密着面と、ドアフレーム6の密着面とが接合される一例として、グロメット1の鍔部21のフェノール系のシリコン樹脂22が塗布された接合面21Aと、ドアフレーム6の接合面6Dとが接合されているが、本発明は上記具体例に限定されないのであって、液状のフェノール系のシリコン樹脂22を前記鍔部21の接合面21Aが接合されるドアフレーム6側の接合面6Dに塗布してもよい。
【0050】
また上述の具体例のグロメット1の鍔部21の接合面21Aと、ドアフレーム6の接合面6Dとが接合される一例として、グロメット1の鍔部21のフェノール系のシリコン樹脂22が塗布された接合面21Aと、ドアフレーム6の接合面6Dとが接合されているが、本発明は上記具体例に限定されないのであって、液状のフェノール系のシリコン樹脂22を前記鍔部21の接合面21Aが接合されるグロメット1の鍔部21の接合面21Aにフェノール系のシリコン樹脂22が充填して行ってもよい。
【0051】
さらに上述の具体例の接合面に塗布されるシール用介在物の一例として、フェノール系のシリコン樹脂が用いられたが、本発明は上記具体例に限定されないのであって、液体上の天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ハイパロンゴム(CSM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチエンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレピレンゴム(CR)、水素添加ニトリルブタジエンゴム(HNBR)、ブタジエンゴム(BR)、ヒドリンゴム(CHC)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、グラファイトグリス、ファイバーグリス、二液硬化型の遮水樹脂(接着材として用いられる)、ビニル変性フェノール樹脂、ニトリルゴム変性フェノール樹脂、ポリイミド変性フェノール樹脂、上記フェノール系やエポキシ系樹脂を基材にして、アルミニウム、酸化アルミなどの粉末、アスベスト、シリコン樹脂などを混合させた耐熱性接着剤、ポリアミド変性耐熱性接着剤、シアノアクリレート単量体を主剤とするもので、空気中の水分を触媒として急速に重合し数秒から数分で強い接着性を示す瞬間接着剤、溶融状態において施工し常温でもち来せば冷却とともに接着が完了するホットメルト接着剤等を塗布することによって、グロメットのシール性が保持してもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、取付部分にグロメットを一定の取付方向から押し付けると、取付部分,およびグロメットの密着面に設けられた嵌合凸部と嵌合部とが同時に嵌合する。したがって、一方向からのワンタッチでグロメットを取付部分に固定することができる。その結果、前記取付部分にグロメットを取り付ける際に、前記取付部分に接触しているグロメットの外周縁が移動することがないので摩擦による抵抗を削減することができる。したがって、グロメットと取付部分との取り付け作業を容易にすることができる。また、前記外周縁のめくれ、切れ、変形が生じる可能性を低減できる。
【0053】
また請求項2の発明によれば、前記各嵌合凸部が前記嵌合凸部に対応した嵌合部に挿入される際、直角になっている前記各嵌合凸部の基端部が前記嵌合部の周縁に接触して固定することができる。その結果、前記取付部分とグロメットとをより強固に固定することができる。そのため、前記グロメットと前記取付部分とに隙間が生じるおそれを低減できる。そのため、防水性,および防塵性を向上することができる。
【0054】
さらに請求項3の発明によれば、前記嵌合凸部に前記嵌合部に係合する爪が設けられているので、固定する際にロック音が生じる。その結果、取付部分とグロメットとの固定の確認をすることができる。そのため、取付部分とグロメットとの取り付けの確実性を向上することができる。
【0055】
また請求項4の発明によれば、鍔部が薄肉であることにより製造後の取り扱い時に変形したとしても、取付部分の前記少なくとも一方の面との間の隙間が、シール用介在物で埋められて閉じられ、その結果、シール性が保持される。その結果、グロメットの防水性及び防塵性を向上させることができる。
【0056】
なお請求項5ないし6の発明によれば、そのシール用介在物が鍔部と前記少なくとも一方の面との間の隙間を埋めるので、請求項4の発明と同様の作用が生じる。その結果、グロメットの防水性及び防塵性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のグロメットの一具体例を示す斜視図である。
【図2】 図1のグロメットの構成を示す斜視図である。
【図3】 図1のグロメットインナーを一部拡大した斜視図である。
【図4】 図1のグロメットの鍔部とドアフレームとのリップ状態を示す断面図である。
【図5】 図1のグロメットの取り付けの状態を示す図である。
【図6】 図1におけるこの発明の要部を拡大した図である。
【図7】 図1におけるこの発明の要部を拡大した図である。
【符号の説明】
1…グロメット、 6…ドアフレーム、 6A,6B,6C…取り付け面、6D…接合面、 8,9,11…密着面、 12,15…ガイド部材、 12A,15A…ガイド面、 12B,15B…基端部、 13,17…取り付け穴、 14,16,19…爪、 21…鍔部、 21A…接合面。
Claims (6)
- 表面の向く方向が互いに異なる二面を有する屈曲した取付部分に取り付られるグロメットが、その取付部分に対向するように二面が互いに屈曲する密着面を備えたグロメットの取り付け構造において、
前記取付部分における二面に設けられた複数の嵌合部と、前記嵌合部に挿入可能な複数の嵌合凸部とが各々の前記密着面に設けられ、前記取付部分と前記密着面との一方が弾性を備え、それぞれの前記嵌合凸部が対応する前記嵌合部に相対的、且つ同時に接近する方向に傾斜されて、前記嵌合凸部の先端の一部で前記嵌合部に挿入されるガイド面が形成されていることを特徴とするグロメットの取り付け構造。 - 前記嵌合凸部の基端部が前記取付部分の二面または前記密着面の二面のいずれか一方の一面に対して直角になっていることを特徴とする請求項1に記載のグロメットの取り付け構造。
- 前記嵌合凸部に、前記嵌合部を貫通して裏面に係止する爪が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のグロメットの取り付け構造。
- 前記グロメットは線条材を挿入する部分の外周側に半径方向で外側に突出しかつ前記二面の少なくとも一方の面に面接触させられる薄肉の鍔部を備え、その鍔部と前記少なくとも一方の面との間にシール用介在物が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグロメットの取り付け構造。
- 前記シール用介在物が、前記鍔部における前記少なくとも一方の面に対向する内面と、前記少なくとも一方の面とのいずれか一方に塗布されていることを特徴とする請求項4に記載のグロメットの取り付け構造。
- 前記シール用介在物が、前記鍔部における前記少なくとも一方の面に対向する内面と、前記少なくとも一方の面との間に充填されていることを特徴とする請求項4に記載のグロメットの取り付け構造。
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