JP3000278B1 - 自動車ヘッドランプ用シ―ル材 - Google Patents

自動車ヘッドランプ用シ―ル材

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JP3000278B1
JP3000278B1 JP11024483A JP2448399A JP3000278B1 JP 3000278 B1 JP3000278 B1 JP 3000278B1 JP 11024483 A JP11024483 A JP 11024483A JP 2448399 A JP2448399 A JP 2448399A JP 3000278 B1 JP3000278 B1 JP 3000278B1
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博行 浜中
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Nishikawa Rubber Co Ltd
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  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 従来の自動車ヘッドランプレンズ用のシール
材にあって、ホットメルトゲル製は取付け作業性が悪い
と共にリサイクルすることができず、スポンジゴム製は
シール性が不十分である。 【解決手段】 ヘッドランプレンズ後端部21と、その
レンズ後端部21が嵌入組付けされる断面略コ字状のハ
ウジング30内面との間に設けられ、レンズ後端部とハ
ウジングとの間のシール性を確保するシール材であっ
て、前端開口部14からレンズ後端部21を嵌入させる
断面略コ字状で、後端上部と下部にハウジング内面に弾
接する突出部12を有するEPDM製等のシール本体1
1と、シール本体後壁13内面とレンズ後端部21とに
弾接状態で設けられるスポンジゴム製の第一スポンジ体
15と、シール本体後壁13外面とハウジング後壁31
内面とに弾接状態で設けられる第二スポンジ体16とで
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車のヘッド
ランプレンズの後端部と、そのレンズ後端部が取付けら
れるハウジングとの間に、両者間のシール性を確保する
ために設けられるシール材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 図1および図2を参照して説明する。
自動車のヘッドランプレンズ20と、そのレンズ20の
後端部21が組付くハウジング30との間には、両者間
のシール性を確保するためにシール材50が設けられて
いる。従来、このシール材50は、ホットメルトゲルま
たはスポンジゴムで構成されていた。
【0003】しかし、ホットメルトゲルで構成された従
来のシール材50は、取付け作業性が悪いと共に、リサ
イクルできないといった問題がある。
【0004】すなわち、このホットメルトゲルは熱可塑
性樹脂を主成分とし、加熱して溶融状態にしてハウジン
グ30内に塗布し、レンズ20の後端部21を当該ハウ
ジング30内に挿入した後、冷却固化させて両者を接着
させるものである。従って、多くの工程を必要とし、取
付け作業性が悪い。その結果、生産性の低下につながっ
てしまう。また、このホットメルトゲルはハウジング3
0およびレンズ20後端部21に接着してしまうので、
リサイクルして再度使用することができない。従って、
限られた資源を無駄にしてしまうことになる。
【0005】また、スポンジゴムは、加熱溶融等の工程
を必要としないので、ホットメルトゲルと比較して取付
け作業性は良いものの、ハウジング30等に接着しない
のでシール性が十分ではない。シール材50のシール性
が悪いと、レンズ20内へ水等が侵入し、ヘッドランプ
等の故障の原因となるので、大きな問題を誘発してしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする課
題は、従来の自動車ヘッドランプレンズ20の後端部2
1が嵌入組付けされるハウジング30との間に設けられ
るシール材にあって、ホットメルトゲルのものにあって
は取付け作業性が悪いと共にリサイクルすることができ
ず、また、スポンジゴムのものにあってはシール性が不
十分であることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 図1、図3および図4
を参照して説明する。本発明は、自動車のヘッドランプ
レンズ20の後端部21と、そのレンズ20後端部21
が嵌入組付けされる断面略コ字状のハウジング30の内
面との間に設けられ、レンズ20後端部21とハウジン
グ30内面との間のシール性を確保するシール材であっ
て、前端開口部14からレンズ20の後端部21を嵌入
させる断面略コ字状で、少なくとも後端上部と後端下部
にハウジング30の内面に弾接する突出部12を有する
EPDM(エチレン−プロピレン三量体)製または樹脂
製のシール本体11と、そのシール本体11の後壁13
内面とレンズ20の後端部21とに弾接する状態で設け
られるスポンジゴム製の第一スポンジ体15と、シール
本体11の後壁13外面とハウジング30の後壁31内
面とに弾接する状態で設けられるスポンジゴム製の第二
スポンジ体16と、からなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】 本実施形態に係る自動車ヘッド
ランプ用シール材10は、自動車のヘッドランプレンズ
20の後端部21と、そのレンズ後端部21が嵌入組付
けされる断面略コ字状のハウジング30の内面との間に
設けられ、レンズ後端部21とハウジング30内面との
間のシール性を確保するシール材10であって、シール
本体11、第一スポンジ体15および第二スポンジ体1
6とで構成される。
【0009】シール本体11は、その前端開口部14か
らレンズ20の後端部21を嵌入させる断面略コ字状
で、少なくとも後端上部と後端下部にハウジング30の
内面に弾接する突出部12を有するEPDMまたは樹脂
で成形した硬質材製である。第一スポンジ体15は、シ
ール本体11の後壁13内面とレンズ20の後端部21
とに弾接する状態で設けられる軟質材であるスポンジゴ
ム製で、非弾接状態では断面略円形状である。そして、
第二スポンジ体16は、シール本体11の後壁13外面
とハウジング30の後壁31内面とに弾接する状態で設
けられる同じくスポンジゴム製で、非弾接状態では略楕
円形状である。なお、第一スポンジ体15と第二スポン
ジ体16は、それぞれシール性を良好に発揮するもので
あれば良く、その形状は限定されない。
【0010】また、第一スポンジ体15と第二スポンジ
体16はシール本体と一体であっても別体であってもよ
いが、製造コストと組付作業性を考慮すれば、一体であ
る方が好ましい。
【0011】本実施形態に係る自動車ヘッドランプ用シ
ール材10にあっては、例えば、レンズ20の後端部2
1を、第一スポンジ体15を介してシール本体11に取
付けた後、その一体物をハウジング30内へ嵌入するの
みで第二スポンジがハウジング30に弾接し、取付け作
業を完了することができる。従って、取付け作業性に極
めて優れる。
【0012】すなわち、このシール材10の取付けは、
従来のホットメルトゲルのように加熱溶融させたり、ハ
ウジング30内に塗布したりといった面倒な作業を必要
とせず、また、レンズ20の後端部21を取り付けた
後、乾燥するのを待つ必要もない。従って、レンズ20
の取付け作業が簡単で、それに要するコストと時間も大
幅に削減することができる。
【0013】なお、当該シール材10とレンズ20およ
びハウジング30との取付け方法は上記に限定されるも
のではなく、シール材10をハウジング30内に嵌入組
付けした後、レンズ10の後端部をシール本体11にそ
の前端開口部14から嵌入することも可能である。この
場合においても、従来のホットメルトゲルの場合のよう
な面倒な作業を必要としないので、取付け作業が簡単と
なる。
【0014】また、シール本体11をレンズ20後端部
21とハウジング30内面との間に介在させており、か
つシール本体11の両突出部12をハウジング30内面
に弾接させることとしているので、レンズ20とハウジ
ング30との組付き位置合わせを、このシール本体11
によって行うことができる。すなわち、シール本体11
を取り付けたレンズ20の後端部21をハウジング30
内へ嵌入することのみによって、レンズ20とハウジン
グ30の位置合わせが達成される。従って、これによっ
てもレンズ20の取付け作業性が向上する。
【0015】また、シール本体11と第一スポンジ体1
5および第二スポンジ体16は一体であっても別体であ
ってもよいが、それぞれはレンズ20後端部21あるい
はハウジング30に接着されていないので容易に取り外
すことができる。従って、材料別に分別してリサイクル
し、再使用することができる。
【0016】さらに、このシール材10は、レンズ20
の後端部21とハウジング30内面とのシールを密着性
に優れる二つのスポンジ体15,16で達成しているの
で、高いシール性を発揮することができる。すなわち、
第一スポンジ体15によって、レンズ20の後端部21
とシール本体11の後壁13内面との間のシール性が良
好に維持され、シール本体11の前端開口部14から侵
入し得た水等が自由に移動するのを防止している。ま
た、第二スポンジ体16によって、シール本体11の後
壁13外面とハウジング30の後壁31内面との間のシ
ール性が確実に維持され、その部分から水等がレンズ2
0内へ侵入するのを未然に防止している。
【0017】なお、本実施形態にあっては、シール本体
11の前端開口部14をレンズ20の上下両面を圧着す
る程度の大きさに設定しており、これによって水等の侵
入をある程度防止することができている。また、シール
本体11の後端上部と後端下部のそれぞれに突設した突
出部12を、ハウジング30の内面に弾接させており、
これによってもある程度のシール性を確保することがで
きている。
【0018】また、自動車のボンネット41とレンズ2
0との間には、ボンネットシール40を、その底面をレ
ンズ20上面に両面テープ42を介して取付け、その部
分のシール性を良好なものとしている。
【0019】
【発明の効果】 本発明は、レンズ20の後端部21に
第一スポンジ体15を介してシール本体11を取付けた
後、その一体物をハウジング30内へ嵌入するのみで第
二スポンジ体16がハウジング30に弾接し、取付け作
業を完了することができるので、取付け作業性に極めて
優れる。よって、生産性が大幅に向上する。
【0020】また、シール本体11を取り付けたレンズ
20の後端部21をハウジング30内へ嵌入することの
みによって、レンズ20とハウジング30の位置合わせ
が達成されるので、レンズ20の取付け作業性がさらに
向上し、生産性の向上に貢献する。
【0021】また、シール本体11と第一スポンジ体1
5および第二スポンジ体16は一体であっても別体であ
ってもよいが、それぞれはレンズ20あるいはハウジン
グ30に接着していないので、容易に取り外すことがで
きるので、リサイクルして再使用することができる。よ
って、資源の有効活用に大きく貢献することができる。
【0022】さらに、本発明に係るシール材10は、レ
ンズ20の後端部21とハウジング30内面とのシール
を密着性に優れる二つのスポンジ体15、16で達成し
ているので、高いシール性を発揮することができる。よ
って、レンズ20内のヘッドランプ等に及ぶ弊害を未然
に防止することができ、ヘッドランプ等の寿命を延ばす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車のヘッドランプレンズ部分を示す正面
図である。
【図2】 従来例を示すもので、図1のA−A線断面図
である。
【図3】 本発明の一実施形態を示すもので、同じく図
1のA−A線断面図である。
【図4】 図3の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 シール材 11 シール本体 12 突出部 13 シール本体後壁 14 前端開口部 15 第一スポンジ体 16 第二スポンジ体 20 ヘッドランプレンズ 21 ヘッドランプレンズ後端部 30 ハウジング 31 ハウジング後壁 40 ボンネットシール 41 ボンネット 42 両面テープ 50 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−260109(JP,A) 特開 平8−329701(JP,A) 特開 平10−3807(JP,A) 特開 平10−36569(JP,A) 実開 昭56−167402(JP,U) 実開 昭59−104405(JP,U) 実開 平1−159305(JP,U) 実開 平2−123010(JP,U) 実開 平7−41820(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21M 3/02 F21M 7/00 F21Q 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のヘッドランプレンズ(20)の
    後端部(21)と、そのレンズ(20)後端部(21)
    が嵌入組付けされる断面略コ字状のハウジング(30)
    の内面との間に設けられ、レンズ(20)後端部(2
    1)とハウジング(30)内面との間のシール性を確保
    するシール材(10)であって、前端開口部(14)か
    らレンズ(20)の後端部(21)を嵌入させる断面略
    コ字状で、少なくとも後端上部と後端下部にハウジング
    (30)の内面に弾接する突出部(12)を有するEP
    DM製または樹脂製のシール本体(11)と、そのシー
    ル本体(11)の後壁(13)内面とレンズ(20)の
    後端部(21)とに弾接する状態で設けられるスポンジ
    ゴム製の第一スポンジ体(15)と、シール本体(1
    1)の後壁(13)外面とハウジング(30)の後壁
    (31)内面とに弾接する状態で設けられるスポンジゴ
    ム製の第二スポンジ体(16)と、からなる自動車ヘッ
    ドランプ用シール材。
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