JP4131741B2 - 複素環式mek阻害剤、及びその使用方法 - Google Patents

複素環式mek阻害剤、及びその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、哺乳動物における癌及び炎症などの過剰増殖性疾患の治療において有用である、一連の新規な複素環式化合物に関する。本発明はまた、哺乳動物、特にヒトにおける過剰増殖性疾患の治療においてこのような化合物を使用する方法、及びこのような化合物を含有する医薬組成物に関する。
増殖因子受容体及びプロテインキナーゼによる細胞シグナル伝達は、細胞の成長、増殖、及び分化の重要な調節機能である。正常な細胞増殖では、受容体活性化による増殖因子(即ちPDGF又はEGFなど)により、MAPキナーゼ経路が活性化される。正常な非制御の細胞増殖に係わる最も重要で最もよく理解されているMAPキナーゼ経路の1つは、Ras/Rafキナーゼ経路である。活性なGTP結合Rasは、Rafキナーゼの活性化及び間接的リン酸化をもたらす。次いでRafは、MEK1及び2の、2つのセリン残基(MEK1についてS218及びS222、またMEK2についてS222及びS226)をリン酸化する(Ahn et al.、Methods in Enzymology、2001、332、417〜431)。次いで活性化したMEKは、その唯一の公知の基質、MAPキナーゼ、ERK1及び2をリン酸化する。MEKによるERKリン酸化は、ERK1についてY204及びT202、またERK2についてY185及びT183上で起こる(Ahn et al.、Methods in Enzymology、2001、332、417〜431)。リン酸化したERKは二量体化し、次いで核に移行(translocate)し、そこで蓄積される(Khokhlatchev et al.、Cell、1998、93、605〜615)。核においてERKは、核輸送、シグナル伝達、DNA修復、ヌクレオソーム集合及び移行、並びにmRNAプロセシング及び翻訳を含むがそれらに限定されない、いくつかの重要な細胞機能に関係する(Ahn et al.、Molecular Cell、2000、6、1343〜1354)。全体的にみて、増殖因子による細胞の処置がERK1及び2の活性化を導き、それにより増殖が、またいくつかの場合に分化がもたらされる(Lewis et al.、Adv.Cancer Res.、1998、74、49〜139)。
増殖性疾患において、ERKキナーゼ経路に係わる遺伝子変異、並びに/或いは増殖因子受容体、下流シグナル伝達タンパク質、又はプロテインキナーゼの過剰発現が、制御されない細胞増殖、及びそれに起因する腫瘍形成を招いている。例えば、いくつかの癌は変異を含み、これが増殖因子の連続的な生成によってこの経路の連続的な活性化をもたらす。他の変異が、活性化したGTP結合Ras複合体の非活性化という欠陥を導き、重ねてMAPキナーゼ経路の活性化をもたらす可能性がある。大腸癌の50%に、また膵癌の>90%に、並びに多くの他の型の癌において変異した、催腫瘍性形態のRasが見出されている(Kohl et al.、Science、1993、260、1834〜1837)。最近、bRaf変異が、60%を超える悪性黒色腫において同定されている(Davies,H.et al.、Nature、2002、417、949〜954)。これらのbRafにおける変異は、恒常的に活性なMAPキナーゼカスケードをもたらす。一次腫瘍試料及び細胞系の研究も、膵臓、結腸、肺、卵巣、及び腎臓の癌における、MAPキナーゼ経路の恒常的若しくは過剰活性化を示している(Hoshino,R.et al.、Oncogene、1999、18、813〜822)。したがって、癌と、遺伝子変異がもたらす過剰活性なMAPキナーゼ経路との間に、強い相関関係が存在する。
細胞増殖及び分化においてMAPキナーゼカスケードの恒常的又は過剰活性化が、中心的役割を果すので、過剰増殖性疾患においてこの経路の阻害が有益であると考えられる。この経路においてMEKが、Ras及びRafの下流に存在するので、重要な役割を果すものである。さらに、MEKリン酸化のための唯一公知の基質がMAPキナーゼ、ERK1及び2であるので、MEKは魅力的な治療標的である。いくつかの研究において、MEKの阻害が治療的利益の可能性を有することが示されている。例えば、低分子MEK阻害剤が、ヌードマウス異種移植片におけるヒトの腫瘍の成長を阻害し(Sebolt−Leopold et al.、Nature−Medicine、1999、5(7)、810〜816;Trachet et al.、AACR、April 6〜10、2002、Poster#5426;Tecle,H.、IBC 2nd International Conference of Protein Kinases、September 9〜10、2002)、動物における静的異痛を遮断し(2001年1月25日公開の国際公開第01/05390号)、急性骨髄性白血病細胞の成長を阻害する(Milella et al.、J.Clin. Invest、2001、108(6)、851〜859)ことが示されている。
低分子のMEK阻害剤が開示されている。過去数年において少なくとも13件の特許出願が出ている:1995年1月24日出願の米国特許第5,525,625号;1998年10月8日公開の国際公開第98/43960号;1999年1月14日公開の国際公開第99/01421号;1999年1月14日公開の国際公開第99/01426号;2000年7月20日公開の国際公開第00/41505号;2000年7月20日公開の国際公開第00/42002号;2000年7月20日公開の国際公開第00/42003号;2000年7月20日公開の国際公開第00/41994号;2000年7月20日公開の国際公開第00/42022号;2000年7月20日公開の国際公開第00/42029号;2000年11月16日公開の国際公開第00/68201号;2001年9月20日公開の国際公開第01/68619号;及び、2002年1月24日公開の国際公開第02/06213号。
本発明は、過剰増殖性疾患の治療において有用である、新規な複素環式化合物、並びに薬学的に許容できるその塩及びプロドラッグを提供する。具体的には、本発明の一態様は、MEK阻害剤として作用する式Iの化合物に関する。癌治療のための方法も提供される。式Iの化合物を含有する製剤、及びそれを必要とする患者を治療するためにその化合物を使用する方法も提供される。さらに、式Iの阻害性化合物を調製する方法も記載されている。
したがって、本発明は式Iの化合物、並びに薬学的に許容できるそれらの塩、プロドラッグ、及び溶媒和物を提供する。
Figure 0004131741

(式中、
、R、R、R、R、及びR10は独立に、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、NRC(O)OR、−OC(O)R、−NRSO、−SONR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−NR、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、−S(O)(C〜Cアルキル)、−S(O)(CR−アリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−O(CR−アリール、−NR(CR−アリール、−O(CR−ヘテロアリール、−NR(CR−ヘテロアリール、−O(CR−ヘテロシクリル、又は−NR(CR−ヘテロシクリルであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
は、水素、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、リン酸又はアミノ酸残基であり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R’、C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SR’、−S(O)R””、−SOR””、−NR’R”、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
或いはR及びRが、それらが結合している原子と共に4〜10員の炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環を形成し、前記炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環はいずれも、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R’、−C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SOR””、−NR’R”、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
R’、R”、及びR”’は、独立に水素、低級アルキル、低級アルケニル、アリール、及びアリールアルキルであり、R””は低級アルキル、低級アルケニル、アリール、又はアリールアルキルであり、或いはR’、R”、R”’、又はR””のうち任意の2つが、それらが結合している原子と共に4〜10員の炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環を形成し、前記アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環はいずれも、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
及びRは、独立に水素、又はC〜Cアルキルであり、或いは
及びRが、それらが結合している原子と共に4〜10員の炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環を形成し、前記アルキル又は前記炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環のいずれかは、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R””、−C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SOR””、−NR’R”、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
は、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリルアルキルであり、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R’、−C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SOR””、−NR’R’、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
Wが、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(O)NROR、−C(O)ROR、−C(O)(C〜C10シクロアルキル)、−C(O)(C〜C10アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−CONH(SO)CH、又はCRORであり、前記ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(O)NROR、−C(O)ROR、−C(O)(C〜C10シクロアルキル)、−C(O)(C〜C10アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−CONH(SO)CH、及びCRORはいずれも、−NR、−OR、−R、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、及びC〜C10アルキニルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、前記C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、及びC〜C10アルキニルはいずれも、−NR及び−ORから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
mが0、1、2、3、4、又は5であり、
jが0、1、又は2であり、
Yがリンカーである)
他の実施形態において、本発明は一般式IIの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjが、上記定義の通りであり、また
11が、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、NRC(O)OR、−OC(O)R、−NRSO、−SONR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−NR、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、−S(O)(C〜Cアルキル)、−S(O)(CR−アリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−O(CR−アリール、−NR(CR−アリール、−O(CR−ヘテロアリール、−NR(CR−ヘテロアリール、−O(CR−ヘテロシクリル、又は−NR(CR−ヘテロシクリルであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよい)
他の実施形態において、本発明は一般式IIIの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りである)
他の実施形態において、本発明は一般式IVの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りである)
他の実施形態において、本発明は一般式Vの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りである)
さらなる態様において、本発明は、式I〜Vの化合物を含む、MEKを阻害する組成物を提供する。
本発明はまた、式I〜Vの化合物の薬学的に許容できるプロドラッグ、薬学的に活性な代謝生成物、及び薬学的に許容できる塩も対象とする。式I〜Vの化合物を製造する方法も記載されている。
さらなる態様において、本発明は、MEKにより媒介される疾患又は医学的状態を治療するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。例えば本発明は、哺乳動物における過剰増殖性障害を治療する方法であって、前記過剰増殖性障害を治療するのに有効な量で、1種又は複数の式I〜Vの化合物、又はその薬学的に許容できる塩若しくはプロドラッグを、前記哺乳動物に投与するステップを含む方法を提供する。
さらなる態様において、本発明は、MEK媒介による状態の治療又は予防であって、それを必要とするヒト又は哺乳動物に、前記MEK媒介による状態を治療し又は予防するのに有効な量で、式I〜Vの化合物、又は薬学的に許容できるその塩若しくはin vivoで開裂可能なそのプロドラッグを含む医薬組成物を投与することを含む治療又は予防を提供する。
本発明の化合物は、他の公知の治療剤と組み合わせてさらに有利に使用できる。
本発明はまた、医薬組成物であって、有効な量の、式I〜Vの化合物から選択した薬剤、又はそれらの化合物の薬学的に許容できるプロドラッグ、薬学的に活性な代謝産物、若しくは薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物に関する。
本発明の追加的な利点及び新規な特徴は、一部は以下の記載において示すものとし、また一部は下記の明細書の検討により当業者には明らかであろうし、或いは本発明の実施により学習できる。本発明の利点は、添付する特許請求の範囲において特に指摘している手段、組合せ、組成物、及び方法によって実現及び達成できる。
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成している添付図面は、本発明の非限定的な実施形態を例示し、その記載と共に、本発明の原理を説明する役割を果す。
本発明の式I〜Vの化合物並びに本発明の、それらの化合物の薬学的に許容できる塩及びプロドラッグは、過剰増殖性疾患の治療において有用である。具体的には、本発明の一態様はMEK阻害剤として作用する式I〜Vの化合物に関する。一般に、本発明の一態様は、一般式Iを有する化合物並びに薬学的に許容できるそれらの塩、プロドラッグ、及び溶媒和物に関する。
Figure 0004131741

(式中、
、R、R、R、R、及びR10は独立に、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、NRC(O)OR、−OC(O)R、−NRSO、−SONR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−NR、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、−S(O)(C〜Cアルキル)、−S(O)(CR−アリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−O(CR−アリール、−NR(CR−アリール、−O(CR−ヘテロアリール、−NR(CR−ヘテロアリール、−O(CR−ヘテロシクリル、又は−NR(CR−ヘテロシクリルであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
が、水素、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、リン酸又はアミノ酸残基であり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R’、C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SR’、−S(O)R””、−SOR””、−NR’R”、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
或いはR及びRが、それらが結合している原子と共に4〜10員の炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環を形成し、前記炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環はいずれも、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R’、−C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SOR””、−NR’R”、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
R’、R”、及びR”’は、独立に水素、低級アルキル、低級アルケニル、アリール、又はアリールアルキルであり、またR””が低級アルキル、低級アルケニル、アリール、又はアリールアルキルであり、或いはR’、R”、R”’、又はR””のうち任意の2つが、それらが結合している原子と共に4〜10員の炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環を形成し、前記アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環はいずれも、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
及びRは、独立に水素又はC〜Cアルキルであり、或いは
及びRが、それらが結合している原子と共に4〜10員の炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環を形成し、前記アルキル又は前記炭素環、ヘテロアリール環、若しくは複素環のいずれかは、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R””、−C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SOR””、−NR’R”、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
は、トリフルオロメチル、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリルアルキルであり、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR’SOR””、−SONR’R”、−C(O)R’、−C(O)OR’、−OC(O)R’、−NR’C(O)OR””、−NR’C(O)R”、−C(O)NR’R”、−SOR””、−NR’R’、−NR’C(O)NR”R”’、−NR’C(NCN)NR”R”’、−OR’、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
Wは、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(O)NROR、−C(O)ROR、−C(O)(C〜C10シクロアルキル)、−C(O)(C〜C10アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−CONH(SO)CH、又はCRORであり、前記ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−C(O)OR、−C(O)NR、−C(O)NROR、−C(O)ROR、−C(O)(C〜C10シクロアルキル)、−C(O)(C〜C10アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−CONH(SO)CH、及びCRORはいずれも、−NR、−OR、−R、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、及びC〜C10アルキニルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、前記C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、及びC〜C10アルキニルはいずれも、−NR及び−ORから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよく、
mが0、1、2、3、4、又は5であり、
jが0、1、又は2であり、
Yがリンカーである)
式Iの好ましい実施形態は、(a)Rが2−Clである、(b)RがMe、NH、又はHである、(c)RがBr又はClである、(d)RがFである、(e)Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、−C(O)NHO(CHOH、又は−CONH(SO)CHである、又は(f)上記の組合せの構造を有する。
「リンカー(linker)」は、共有結合的又は非共有結合的相互作用により、2つ以上の分子実体を結合する分子実体である。リンカーの例には、NR、O、S、S(O)、S(O)、C(O)、及びCHが含まれる(Rは、上記において定義しているものである)が、それらに限定されない。
図1〜6は、一般式Iを有する本発明の化合物を合成する非限定的な例を示す。
一般式Iの化合物のほかに、本発明には一般式IIの化合物がさらに含まれる。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りであり、
11は、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、NRC(O)OR、−OC(O)R、−NRSO、−SONR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−NR、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、−S(O)(C〜Cアルキル)、−S(O)(CR−アリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−O(CR−アリール、−NR(CR−アリール、−O(CR−ヘテロアリール、−NR(CR−ヘテロアリール、−O(CR−ヘテロシクリル、又は−NR(CR−ヘテロシクリルであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル部分はいずれも、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキルから独立に選択される1つ又は複数の基により置換されていてもよい)
式IIの好ましい実施形態は、(a)RがClである、(b)RがH、1−(4−メチルピペラジニル)、モルホリニル、−NMe、又は−CH(ピペリジニル)である、(c)RがCl又はBrである、(d)RがCl又はHである、(e)Wが−COOH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、又は−C(O)NHO(CHOHである、或いは(f)上記の組合せの構造を有する。
図7〜13は、一般式IIを有する本発明の化合物を合成する非限定的な例を示す。図18は、一般式IIを有する化合物のリン酸エステルプロドラッグの合成を示す。
他の実施形態において、本発明は一般式IIIの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りである)
式IIIの好ましい実施形態は、(a)RがClである、(b)Rがメチル、又はベンジルである、(c)RがBrである、(d)RがClである、(e)Wが、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、又は−C(O)NHO(CHOHである、或いは(f)上記の組合せの構造を有する。
図14は、一般式IIIを有する本発明の化合物を合成する非限定的な例を示す。
他の実施形態において、本発明は一般式IVの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りである)
式IVの好ましい実施形態は、(a)Rが2−Clである、(b)Rがメチルである、(c)RがFである、(d)Wが−COOH、又は−C(O)NHO(CHOHである、或いは(e)上記の組合せの構造を有する。
図15は、一般式IVを有する本発明の化合物を合成する非限定的な例を示す。
他の実施形態において、本発明は一般式Vの化合物に関する。
Figure 0004131741

(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R’、R”、R”’、R””、W、Y、m及びjは上記定義の通りである)図16〜17は、一般式Vを有する本発明の化合物を合成する非限定的な例を示す。
式Vの好ましい実施形態は、(a)Rが2−Cl、2−H、又は2−Fである、(b)RがCl又はBrである、(c)RがH、F、又はClである、(d)Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、−C(O)NHO(CHOH、又は−CONH(SO)CHである、或いは(e)上記の組合せの構造を有する。
本明細書において使用している用語「C〜C10アルキル」「アルキル」及び「低級アルキル」は、炭素原子1〜10個を有する飽和直鎖又は分岐鎖一価炭化水素基を指し、この場合アルキル基は、下記において記載している1種又は複数の置換基により独立に置換されていてもよい。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、3−メチルペンチル、ヘプチル、オクチルなどが含まれるがこれらに限定されない。
用語「C〜C10アルケニル」「低級アルケニル」及び「アルケニル」は、炭素原子2〜10個、及び少なくとも1つの二重結合を有する直鎖若しくは分岐鎖一価炭化水素基を指し、またエテニル、プロペニル、1−ブト−3−エニル、1−ペント−3−エニル、1−ヘキス−5−エニルなどが含まれるがこれらに限定されず(ただしアルケニル基は、本明細書に記載の1種又は複数の置換基により独立に置換されていてもよい)、また「シス」及び「トランス」配向、又は代替的に「E」及び「Z」配向を有する基が含まれる。
用語「C〜C10アルキニル」「低級アルキニル」及び「アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合を含む、炭素原子2〜12個の直鎖若しくは分岐鎖一価炭化水素基を指す。例には、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチン−2−イルなどが含まれるがこれらに限定されない(ただしアルキニル基は、本明細書に記載の1種又は複数の置換基により独立に置換されていてもよい)。
用語「アリル」は、式RC=CHCHR(式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、ヘテロアリール、又は本明細書において定義している任意の置換基である)を有する基を指す(ただしアリルは、本明細書に記載の1種又は複数の置換基により独立に置換できる)。
用語「炭素環」、「炭素環の(carbocyclyl)」、「シクロアルキル」、又は「C〜C10シクロアルキル」は、炭素原子3〜10個を有する飽和又は部分不飽和環状炭化水素基を指す。用語「シクロアルキル」には、単環状及び多環状(例えば二環状及び三環状)シクロアルキル構造(ただし多環状構造には、飽和若しくは部分不飽和シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、又はアリール若しくはヘテロアリール環に縮合した飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルが含まれてもよい)が含まれる。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが含まれるが、それらに限定されない。シクロアルキルは、1つ又は複数の置換可能な位置で、種々の基により独立に置換されていてもよい。例えば、このようなシクロアルキル基は、例えばC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、アミノ(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル、又はジ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキルで置換されていてもよい。
用語「ヘテロアルキル」は、炭素原子1〜12個の飽和直鎖若しくは分岐鎖一価炭化水素基であって、少なくとも1つの炭素原子を、N、O、又はSから選択されたヘテロ原子で置き換え、炭素基又はヘテロ原子基とすることができる炭化水素基を指す(即ちヘテロ原子は、基の中心若しくは末端に出現できる)。ヘテロアルキル基は、本明細書に記載の1種又は複数の置換基により独立に置換されていてもよい。用語「ヘテロアルキル」は、アルコキシ、及びヘテロアルコキシ基を包含する。
用語「ヘテロシクロアルキル(heterocycloalkyl)」、「複素環(heterocycle)」、又は「ヘテロシクリル(heterocyclyl)」は、少なくとも1つの環原子が窒素、酸素、及び硫黄から選択したヘテロ原子であり、残りの環原子がCである、環原子3〜8個の飽和若しくは部分不飽和炭素環状基を指し、この場合、1つ又は複数の環原子は、以下に記載の1種又は複数の置換基により独立に置換されていてもよい。この基は、炭素基又はヘテロ原子基とすることができる。この用語には、芳香族基に縮合した複素環が含まれる縮合環系がさらに含まれる。「ヘテロシクロアルキル」には、複素環基が芳香族基若しくはヘテロ芳香族基と縮合している基も含まれる。ヘテロシクリルアルキル環の例には、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、3H−インドリル、及びキノリジニルが含まれるがそれらに限定されない。スピロ部分も、本定義の範囲内に含まれる。上掲の基に由来する前述の基は、そのようなことが可能な場合C−結合型又はN−結合型とすることができる。例えば、ピロールに由来する基は、ピロール−1−イル(N−結合型)、又はピロール−3−イル(C−結合型)とすることができる。さらに、イミダゾールに由来する基は、イミダゾール−1−イル(N−結合型)、又はイミダゾール−3−イル(C−結合型)とすることができる。環炭素原子2個をオキソ(=O)部分で置換している複素環基の一例は、1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。本明細書における複素環基は、非置換のものとし、又は、規定したように、1つ又は複数の置換可能な位置で種々の基により置換される。例えば、このような複素環基は、例えばC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、アミノ(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル、又はジ(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキルで置換されていてもよい。
用語「アリール」は、単環を有する(例えばフェニル)、多環を有する(例えばビフェニル)、又は少なくとも1つが芳香族である多重縮合環を有する(例えば1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ナフチル)一価芳香族炭素環状基を指し、例えばハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフルオロメチル、アリール、ヘテロアリール、及びヒドロキシにより一置換、二置換、若しくは三置換されてもよい。
用語「ヘテロアリール」は、5員、6員、若しくは7員環の一価芳香族基を指し、窒素、酸素、及び硫黄から選択した少なくとも1個、最高4個までのヘテロ原子を含む5〜10原子の縮合環系(その少なくとも1つが芳香族)が含まれる。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフルオロピリジニルである。スピロ部分も、本定義の範囲内に含まれる。ヘテロアリール基は、例えばハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヒドロキシにより一置換、二置換、若しくは三置換されてもよい。
用語「ハロ」には、フルオロ、ブロモ、クロロ、及びヨード置換基が含まれる。
用語「アリールアルキル」は、1つ又は複数の(上記定義の)アリール部分により置換されている(やはり上記定義の)アルキル部分を意味する。より好ましいアリールアルキル基は、アリール−C1〜3−アルキルである。例にはベンジル、フェニルエチルなどが含まれる。
用語「ヘテロアリールアルキル」は、(上記定義の)ヘテロアリール部分により置換されている(やはり上記定義の)アルキル部分を意味する。より好ましいヘテロアリールアルキル基は、5員若しくは6員ヘテロアリール−C1〜3アルキルである。例にはオキサゾリルメチル、ピリジルエチルなどが含まれる。
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、(上記定義の)ヘテロシクリル部分により置換されている(やはり上記定義の)アルキル部分を意味する。より好ましいヘテロシクリルアルキル基は、5員若しくは6員ヘテロシクリル−C1〜3−アルキルである。例にはテトラヒドロピラニルメチルが含まれる。
用語「シクロアルキルアルキル」は、(上記定義の)シクロアルキル部分により置換されている(やはり上記定義の)アルキル部分を意味する。より好ましいヘテロシクリル基は、5員若しくは6員シクロアルキル−C1〜3−アルキルである。例にはシクロプロピルメチルが含まれる。
用語「Me」はメチルを意味し、「Et」はエチルを意味し、「Bu」はブチルを意味し、また「Ac」はアセチルを意味する。
一般に、式I〜Vの化合物の種々の部分又は官能基は、1種又は複数の置換基により置換されていてもよい。本発明の目的に適した置換基の例には、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NRSO、−SONR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−NRC(O)NR、−NRC(NCN)NR、−OR、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリルアルキル(ただし、R、R、R、及びRは、本明細書で定義の通りである)が含まれるがそれらに限定されない。
ある構造に結合する置換基を定義するため2つ以上の基を連続して使用する例では、最初に名指した基が末端になるものとみなし、最後に名指した基が当該の構造に結合するものとみなすと理解すべきである。したがって、例えばアリールアルキル基では、アルキル基によって当該の構造に結合する。
本発明の化合物において、(CR、又は(CRなどの項を使用している場合、R及びRは、1を超える各反復数m又はtにより変動できる。例えば、m又はtが2である場合、(CR又は(CRの項は、−CHCH−又は−CH(CH)C(CHCH)(CHCHCH)−、或いはR及びRの定義の範囲内に当る、任意の数の同様な部分に等しいとしてよい。
本発明の化合物は、1つ又は複数の不斉中心を所有できる。したがって、このような化合物は、個々の(R)−若しくは(S)−立体異性体、又はそれらの混合物として生成させることができる。特記なき限り、本明細書及び特許請求の範囲における特定の化合物の記載又は名称には、個々の鏡像異性体の両方、ジアステレオマー混合物、それらのラセミ体などが含まれることを意図している。したがって、本発明には、式I〜Vの、ジアステレオマー混合物及び純粋な鏡像異性体を含む、すべてのこのような異性体も含まれる。ジアステレオマー混合物は、当業者に公知の方法、例えばクロマトグラフィー又は分別晶出、によって、個々のジアステレオマーの物理化学的差異に基づき、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、適当な光学的活性化合物(例えばアルコール)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオマー混合物に変換するステップ、ジアステレオマーを分離するステップ、及び個々のジアステレオマーを、対応する純粋な鏡像異性体に変換する(例えば加水分解する)ステップによって、分離することができる。立体化学の測定方法、及び立体異性体の分離方法は、当技術分野においてよく知られている(「Advanced Organic Chemistry」、4th edition、J.March、John Wiley and Sons、New York、1992の第4章における考察を参照されたい)。
本発明はまた、式I〜Vの化合物を含有する医薬組成物、及び本発明の化合物を投与することにより増殖性障害、又は異状な細胞増殖を治療する方法を包含する。遊離アミノ、アミド、ヒドロキシ、又はカルボキシル基を有する本発明の化合物は、薬学的に許容できるプロドラッグに変換することができる。
用語「プロドラッグ」は、血液中において式I〜V化合物の官能基を例えば加水分解することにより、in vivoで速やかに変換されて式I〜Vの親化合物を生じる化合物を意味する。「薬学的に許容できるプロドラッグ」は、生理学的条件下で、又は加溶媒分解によって、指定された化合物に、或いはこのような化合物の薬学的に許容できる塩に変換できる化合物である。プロドラッグには、アミノ酸残基、又は2つ以上(例えば2つ、3つ、又は4つ)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が、アミド又はエステル結合により、本発明の化合物の遊離アミノ、ヒドロキシ、若しくはカルボン酸基に共有結合されている化合物が含まれる。このアミノ酸残基には、通常3つの文字記号で表示される20種の、しかしそれらに限定されない、天然アミノ酸が含まれ、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、デモシン、イソデモシン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、シルツリン(cirtulline)、ホモシステイン、ホモセリン、オルニチン、及びメチオニンスルホンも含まれる。本発明の1つの好ましいプロドラッグは、リン酸残基に共有結合した式I〜Vの化合物である。本発明の他の好ましいプロドラッグは、バリン残基に共有結合した式I〜Vの化合物である。
追加的な型のプロドラッグも包含される。例えば、遊離カルボキシル基を有する式I〜Vの化合物を、アミド又はアルキルエステルとして誘導体化することができる。Advanced Drug Delivery Reviews、1996、19、115において概説されているように、遊離ヒドロキシ基を有する式I〜Vの化合物を、リン酸エステル、ヘミスクシネート、ジメチルアミノアセテート、及びホスホリルオキシメチルオキシカルボニルを含むがそれらに限定されない基を使用して誘導体化することができる。ヒドロキシ基を有する式I〜Vの化合物のカーボネートプロドラッグ、スルホン酸エステル及び硫酸エステルプロドラッグが含まれるように、ヒドロキシ及びアミノ基を有する式I〜Vの化合物のカルバメートプロドラッグも含まれる。式I〜Vの化合物の(アシロキシ)メチル及び(アシロキシ)エチルエーテルプロドラッグであって、アシル基が、エーテル、アミン、及びカルボン酸官能基を含むがそれらに限定されない基で場合によって置換されアルキルエステルとなることができ、又はアシル基が上述のアミノ酸エステルであるプロドラッグをもたらす、ヒドロキシ基の誘導体化も包含される。この型のプロドラッグは、J.Med.Chem.、1996、39、10において記載されている。遊離アミンを有する式I〜Vの化合物は、アミド、スルホンアミド、又はホスホンアミドプロドラッグとして誘導体化することもできる。すべてのこれらのプロドラッグ部分には、エーテル、アミン、及びカルボン酸官能基を含むがそれらに限定されない基を組み込むことができる。
さらに、本発明には、式I〜Vの化合物の溶媒和物、薬学的に活性な代謝産物、及び薬学的に許容できる塩も含まれる。
用語「溶媒和物」は、1種又は複数の溶媒分子との、分子の凝集体を指す。
用語「薬学的に活性な代謝生成物」は、規定した化合物又はその塩の、体内における代謝により生成された薬理学的に活性な生成物である。化合物の代謝生成物は、当技術分野で公知の常用技術を使用して特定でき、またそれらの活性は本明細書において記載されているような試験を使用して測定できる。
化合物のプロドラッグ及び活性な代謝生成物は、当技術分野で公知の常用技術を使用して特定できる。当技術分野において種々の形態のプロドラッグが知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例については、それぞれのものが特に、参照により本明細書に組み込まれている、例えば、(a)Design of Prodrugs、edited by H.Bundgaard、(Elsevier、1985)、及びMethods in Enzymology、Vol.42、p.309〜396、edited by K.Widder、et al.(Academic Press、1985);(b)A Textbook of Drug Design and Development、edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard、Chapter 5「プロドラッグの設計及び用途(Design and Application of Prodrugs)」、by H.Bundgaard p.113〜191(1991);(c)H.Bundgaard、Advanced Drug Delivery Reviews、8、1〜38(1992);(d)H.Bundgaard、et al.、Journal of Pharmaceutical Sciences、77:285(1988);並びに(e)N.Kakeya、et al.Chem.Pharm.Bull.、32:692(1984)を参照されたい。
本明細書において使用している「薬学的に許容できる塩」には、特に指示していない限り、規定した化合物の遊離酸及び塩基の生物学的有効性を保有し、生物学的になど有害なものではない塩が含まれる。本発明の化合物は、十分に酸性の、十分に塩基性の、又はその両方である官能基を所有でき、したがっていくつかの無機若しくは有機塩基、並びに無機及び有機酸のいずれとも反応して、薬学的に許容できる塩を形成できる。薬学的に許容できる塩の例には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−ジオン酸塩、ヘキシン−1,6−ジオン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、及びマンデル酸塩を含む塩などの、無機若しくは有機酸又は無機塩基との本発明の化合物の反応により調製した塩が含まれる。本発明の単一化合物には2つ以上の酸性若しくは塩基性部分が含まれてよいので、本発明の化合物には単一化合物において単塩、二塩、若しくは三塩が含まれてよい。
本発明の化合物が塩基である場合、所望の薬学的に許容できる塩は、当技術分野において利用可能な任意の適切な方法、例えば酸性化合物、特に、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸による、或いは、酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸などの有機酸、グルクロン酸又はガラクツロン酸などのピラノシド酸、クエン酸又は酒石酸などのアルファヒドロキシ酸、アスパラギン酸又はグルタミン酸などのアミノ酸、安息香酸又はケイ皮酸などの芳香族酸、p−トルエンスルホン酸又はエタンスルホン酸などのスルホン酸などによる遊離塩基の処理によって調製できる。
本発明の化合物が酸である場合、所望の薬学的に許容できる塩は、任意の適切な方法、例えば無機若しくは有機塩基による遊離酸の処理によって調製できる。好ましい無機塩は、リチウム、ナトリウム、カリウム、バリウム及びカルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属により形成されるものである。好ましい有機塩基塩には、例えばアンモニウム、ジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2−ヒドロキシエチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、フェニルエチルベンジルアミン、ジベンジル−エチレンジアミンなどが含まれる。他の酸性部分の塩には、例えば、プロカイン、キニン、及びN−メチルグルソアミンに、グリシン、オルニチン、ヒスチジン、フェニルグリシン、リシン、及びアルギニンなどの塩基性アミノ酸により形成される塩を加えたものにより形成される塩が含まれてよい。
本発明の化合物は、下記において記載している反応経路及び合成スキームを使用して調製でき、当技術分野において容易に入手可能であり、又は公知の方法を使用して合成することができる出発材料を使用した当技術分野において利用可能な技術を用いている。
本発明の化合物を調製する説明図を、スキーム1〜9に示す。
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スキーム1は、式Iの化合物を調製する一方法を例示する。THF又はジエチルエーテルなどの適当なエーテル溶媒中における低温(−100〜−60℃)での脱プロトン化に続いて、固体ドライアイスにより実施することができる二酸化炭素急冷により、アレーン101からカルボン酸102を調製することができる。脱プロトン化は、−78℃におけるTHF中でのLDAにより達成することができる。一急冷方法は、−78℃におけるTHF中のドライ二酸化炭素飽和溶液にカニューレによりアリールリチウムTHF溶液を添加するステップと、次いで室温まで加温するステップとを含む。THF又はジエチルエーテルなどの適当なエーテル溶媒中における低温(−100〜−60℃)でのKHMDS、LiHMDS、NaHMDS、又はLDAによる適切な2−置換アニリンの脱プロトン化により、それに続いてカルボン酸102を添加し、室温まで加熱するステップにより、アニリン103を調製することができる。一実施形態において、脱プロトン化は、−78℃におけるTHF中でのLDAにより、それに続いてカルボン酸102を添加し、室温まで加温するステップにより、達成することができる。エステル104は、フィッシャーエステル化(MeOH、HSO)、MeOH中のTMSCHN又はTMSClとの反応を含むがそれらに限定されない標準方法により調製することができる。アセチレン誘導体105は、25℃と100℃の間の温度において、適正に置換したアセチレン、CuI、アミン塩基、パラジウム触媒、及びDME、THF若しくはDMFなどの有機溶媒を使用した、臭化物104のSonagashriaカップリングにより調製する。適切なパラジウム触媒には、PdCl(dppf)、Pd(PhP)、及びPddba/dppfが含まれるがそれらに限定されない。適切なアミン塩基には、EtN、Hunig塩基、及びジイソプロピルアミンが含まれるがそれらに限定されない。一実施形態において、アセチレン105を調製するPd(0)媒介カップリングは、室温においてTHF中のPd(PPhCl、CuI、ジイソプロピルアミン、及び適正に置換したアセチレンにより達成される。ケトン106を調製するアセチレン105の加水分解は、HSO、TFA、トリフルオロスルホンアミド、FeCl、又はHgSO/HSOを含むがそれらに限定されない標準方法により達成することができる。ベンズイソキサゾール107は、ケトン106から2ステップ手順で調製することができる。−78〜5℃の範囲にある温度での、THF又はEtOなどの適切な有機溶媒中におけるアセトンオキシムカリウム塩の添加に続いて、酸触媒作用により環化する。アセトンオキシムの添加は、0℃でこの塩にケトン106のTHF溶液を添加することにより非常に容易に実行される。環化は、ある温度範囲における様々な酸性水溶液条件で達成することができる。一実施形態において、還流におけるMeOH中での5%HCl水溶液によるイソプロピリデンアミノオキシ安息香酸メチルエステルの処理により環化が達成される。ベンズイソキサゾール108を生成させるハロゲン化は、DMF中のNCS又はNBSなどの標準手順により達成される。カルボン酸109を生成させるエステル108の加水分解は、標準条件下で実行することができる。この酸は、EDCI/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミン又はアミンを含むがそれらに限定されない標準カップリング手順により、ヒドロキサム酸エステル110又はアミド112に変換することができる。別法として、ヒドロキサム酸エステル110又はアミド112は、最初に標準方法により酸塩化物に変換し、引き続きヒドロキシルアミン又はアミンを添加する、2ステップで調製することができる。カルボン酸109の活性化エステルを調製するステップに続いて、THFなどの適切な有機溶媒中で適当なスルホンアミド及び第三級アミン塩基で処理するステップにより、アシルスルホンアミド111を合成することができる。一実施形態において、アシルスルホンアミド111は、THF中での高温(50℃)におけるCDIによるカルボン酸109の処理に続く、適当なスルホンアミド及びDBUによる処理によって調製する。
スキーム2は、式Iの化合物を合成する代替的方法を例示する。ニトリル113は、50〜120℃の範囲にある高温での、DMA、NMP、又はDMFなどの適切な有機溶媒中におけるシアン化亜鉛による臭化物104のパラジウム媒介カップリングにより調製することができる。dppe、dppp、dppf、又はBINAPなどの配位子と共にPd(PPh、PdCl(dppf)、又はPddbaを含むがそれらに限定されない、いくつかのパラジウム触媒が使用できる。一実施形態において、120℃でのNMP中のシアン化亜鉛、Pddba、及びdppfによる処理により、臭化物104からニトリル113を調製する。−78〜5℃の範囲にある温度での、THF又はEtOなどの適切な有機溶媒中におけるアセトンオキシムのカリウム塩の添加に続いて、酸触媒作用による環化により、ニトリル113から2ステップ手順でアミノベンズイソキサゾール114を調製することができる。一実施形態において、THF中の0℃におけるアセトンオキシム塩にニトリル113のTHF溶液を添加し、これに続いて室温まで加温するステップにより、アセトンオキシムの添加を行うことができる。環化は、ある温度範囲における様々な酸性水溶液条件で達成することができる。一実施形態において環化方法は、EtO中の2M HClにより、MeOH中においてオキシム添加生成物を処理するステップを含む。ベンズイソキサゾール115を生成させるハロゲン化は、DMF中のNCS又はNBSなどの標準手順を使用し達成される。2ステップ手順で、化合物116を調製する。その2ステップ手順は、対応するカルボン酸を生成させるために、標準条件下でエステル115を加水分解するステップに続いて、EDCI/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミンを含むがそれらに限定されない標準的カップリング手順により、このカルボン酸をヒドロキサム酸エステル116に変換するステップを含む。
スキーム3は、式IIの化合物を合成する一方法を例示する。4,6−ジヒドロキシニコチン酸エチルエステル117から、2ステップで4,6−ジクロロニコチン酸118を調製することができる。第1のステップでは、POCl、塩化オキサリル、又は塩化チオニルなどの適当な試薬を使用して4,6−ジヒドロキシニコチン酸エチルエステル117を塩素化する。一実施形態において、高温でPOCl、及びEtNにより塩素化が達成される。得られたジクロロエチルエステルを加水分解して、化合物118を得るステップは標準条件下で実施することができる。THF又はジエチルエーテルなどの適当なエーテル溶媒中における低温(−100〜−60℃)でのKHMDS、LiHMDS、NaHMDS、又はLDAによる適切に置換したアニリンの脱プロトン化ステップに続いて、カルボン酸118を添加し室温まで加熱するステップにより、アニリン119を調製することができる。一実施形態において、脱プロトン化は、−78℃におけるTHF中でのLiHMDSに引き続いてカルボン酸118を添加し室温まで加温するステップにより、達成することができる。アニリン119から3ステップでアミノピリジン120を調製する。第1のステップでは、25〜75℃の範囲にある温度でTHF中において2−tert−ブチル−1,3−ジイソプロピルイソ尿素で酸119を処理するステップによって、tert−ブチルエステルを調製する。第2のステップでは、80℃においてDMF中でtert−ブチルエステルにアジ化ナトリウムを添加する。Znダスト/AcOH、Hガスの存在する状態におけるPt/C若しくはPtO、PhP、又はSnCl/MeOHを含むがそれらに限定されない標準条件下におけるアジ化物の還元によりアミノピリジン120を調製する。一実施形態において、塩化メチレンと酢酸との混合物中におけるZnダストによる処理によって、アジ化物の還元を達成する。アミノピリジン120から2ステップで、Z=Fであるイミダゾピリジン121を調製する。第1のステップでは、MeOHと水との混合物、又はpH7リン酸塩緩衝液中でのSELECTFLUOR(商標)によるアミノピリジン120の処理によって、フッ素化を達成する。イミダゾピリジン121(Z=H又はF)を生成させる環化は、高温(50〜120℃)におけるDMF又はEtOHなどの適切な有機溶媒中でのクロロ若しくはブロモアセトアルデヒドによる処理によって達成することができる。一実施形態において、70℃でEtOH中におけるクロロアセトアルデヒドによる処理によって環化を実現する。別法として、2ステップでアニリン119をジクロロエステル122に変換することができる。第1のステップでは、DMF中のNCSなどの標準条件下で塩素化を実施する。第2のステップでは、フィッシャーエステル化(MeOH、HSO)、MeOH中のTMSCHN又はTMSClとの反応を含むがそれらに限定されない標準方法によりエステル化を達成することができる。アミノピリジン123は、アジ化ナトリウムの添加を室温で達成することができる点を除いて、アミノピリジン120について上述したように調製することができる。環化(イミダゾピリジン121については上述したように達成した)に続く標準的な塩基性ケン化により、イミダゾピリジン124が得られる。EDCI/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミンを含むがそれらに限定されない標準的カップリング手順を使用し、イミダゾピリジン121又は124のいずれからもヒドロキサム酸エステル125を調製することができる。別法として、標準的方法により酸塩化物に変換し、続いてヒドロキシルアミンを添加するステップにより2ステップでヒドロキサム酸エステル125を調製することができる。
スキーム4は、式IIの化合物を調製する代替的方法を例示する。ジクロロメタン又はジクロロエタンなどの適切な有機溶媒中で、適正に官能基化した2−アミノピリジン126は、Katritzkyら(J.Org.Chem.、2003、68、4935〜4937:J.Org.Chem.、1990、55、3209〜3213)が開示するように、臭化亜鉛又は縮合生成物(127)などのルイス酸と反応して、3−ジアルキルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン環系128をもたらす。ベンゾトリアゾール、グリオキサール、並びに、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、1−メチルピペラジン、N−メチルアリルアミン、ジアリルアミン、及びN−メチルベンジルアミンなどの任意の適当な第二級アミンを使用して、縮合生成物127(即ちグリオキサール、ベンゾトリアゾール、及び第二級アミンの縮合)を生成させることができる。エステル128を標準的ケン化方法によって加水分解し、得られた酸は、EDCI/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミンを含むがそれらに限定されない標準的カップリング手順によってヒドロキサム酸エステル129に変換することができる。別法として、最初に標準方法によりカルボン酸を酸塩化物又は活性化エステルに変換し、続いてヒドロキシルアミンを添加するステップにより2ステップでヒドロキサム酸エステル129を調製することができる。
スキーム5は、式IIの化合物を調製する代替的方法を例示する。Kercherら(作成中原稿)により開発された修正マンニッヒ反応手順を用いた3−アミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン131の調製を例示している。この反応は、ホルムアルデヒド37%水溶液と、6:1アセトニトリル/水中における適切なアミンとを組み合わせるステップにより一般に実施される。ピロリジン、ピペラジン、モルホリン、ジメチルアミン、N−BOC−ピペラジン、及び1−メチルピペラジンを含むがそれらに限定されないいくつかの第二級アミンを使用することができる。アミンとホルムアルデヒドとの溶液をおよそ半時間攪拌し、その時間後トリフルオロメタンスルホン酸スカンジウムと、適当なイミダゾ[1,2−a]ピリジン130とを順次添加する。マンニッヒ反応は、トリフルオロメタンスルホン酸第IIIA族ランタニド塩、好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸スカンジウムにより優先的に触媒作用を受けるが、別法として、過剰のプロトン酸(AcOH又はHCl)、又は高温を用い実施できる。
スキーム6は、式IIの化合物を調製する代替的方法を例示する。スキーム6では、還元的アルキル化による3−アミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン134の調製を例示している。ステップ1では、適当な3−ホルミル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン132と適切なアミンとから、塩化メチレン、アセトニトリル、又はテトラヒドロフランなどの適切な非反応性有機溶媒中で酢酸を添加し、若しくは添加せずにNa(CN)BH、Na(OAc)BH、NMeBH(OAc)などの標準還元方法を使用して3−アミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン133を調製する。還元アミノ化は、室温においてテトラヒドロフラン中でアミン及び酢酸でアルデヒド誘導体132を処理し、続いてNa(OAc)BHを添加するするステップによって一般に達成される。R”=Hである場合、対応する第二級アミン133は場合によって、例えばカルバミン酸tert−ブチル(BOC)などの酸反応活性保護基により保護して、その後のステップにおける取扱いを容易にすることができる。ステップ2では、標準的ケン化方法によりこのエステルを加水分解し、得られた酸を、EDCl/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミンを含むがそれらに限定されない標準的カップリング手順によってヒドロキサム酸エステル134に変換することができる。別法として、最初に標準方法によりカルボン酸を酸塩化物又は活性化エステルに変換し、続いてヒドロキシルアミンを添加するステップにより2ステップでヒドロキサム酸エステル134を調製することができる。保護基は、存在する場合、カップリング後除去する。
スキーム7は、式IIIの化合物を調製する一方法を例示する。スキーム7では、3−アルキル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン誘導体の調製を例示している。化合物135から、2ステップ方法で化合物136を調製する。適切に官能基化した2−クロロピリジン誘導体135を、ヒドラジンとの反応により2−ヒドラジノピリジンに変換する。この反応は、高温(50〜100℃)でのDMF又はDMAなどの非反応性有機溶媒中における2−クロロピリジン誘導体135とのヒドラジンの反応により一般に達成される。次いで、ジクロロメタンなどの適切な非反応性有機溶媒中において、またトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、若しくはピリジンなどの適切な塩基が存在する状態で、フッ化物、塩化物、又は臭化物などの適当なカルボン酸ハロゲン化物、或いは適当なカルボン酸無水物若しくは混合無水物により2−ヒドラジノピリジンをアシル化して、中間体136を得る。別法として、適当なカルボン酸、及びEDCl/HOBt、PyBOP、又はDICを含むがそれらに限定されない適当なカップリング剤による標準的ペプチドカップリング手順により2−ヒドラジノピリジンのアシル化を達成することができる。還流するジクロロメタン中において、過剰のオキシ塩化リンで処理するステップによって、中間体136を3−アルキル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン137に変換する。このエステル137は標準的ケン化方法により加水分解し、また得られた酸138を、EDCl/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミンを含むがそれらに限定されない標準的ペプチドカップリング手順によってヒドロキサム酸エステル139に変換することができる。別法として、最初に標準方法によりカルボン酸を酸塩化物又は活性化エステルに変換し、続いてヒドロキシルアミンを添加するステップにより2ステップでヒドロキサム酸エステル139を調製することができる。
スキーム8は、式IVの化合物を調製する一方法を例示する。スキーム8では、3−メチル−ベンゾ[c]イソキサゾール誘導体の合成を例示している。化合物140から、2ステップ方法で化合物141を調製する。求核置換を行うため、高温(還流)において3:1アセトン/水においてアジ化ナトリウムによりメチルエステル140を処理する。次いで4−アジド誘導体を単離し、還流して水中加熱して、ベンゾ[c]イソキサゾール環系141への環化を行う。標準的ケン化方法によりエステル141を加水分解し、得られたカルボン酸を、EDCl/HOBt、PyBOP、又はDIC、及び適当なヒドロキシルアミンを含むがそれらに限定されない標準的ペプチドカップリング手順によってヒドロキサム酸エステル142に変換することができる。別法として、最初に標準方法によりカルボン酸を酸塩化物又は活性化エステルに変換し、続いてヒドロキシルアミンを添加するステップにより2ステップでヒドロキサム酸エステル142を調製することができる。
スキーム9は、式Vの化合物を調製する一方法を例示する。2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン143を、3ステップシーケンスでアミノピリジン144に変換する。第1のステップでは、25℃と100℃の間の温度において、TMS−アセチレン、CuI、アミン塩基、パラジウム触媒、及びDME、THF若しくはDMFなどの有機溶媒を使用した、Sonagashriaカップリングにより、ニトロアセチレンピリジンが得られる。適切なパラジウム触媒には、PdCl(dppf)、Pd(PhP)、Pd(PPhCl、及びPddba/dppfが含まれるがそれらに限定されない。適切なアミン塩基には、EtN、Hunig塩基、及びジイソプロピルアミンが含まれるがそれらに限定されない。次いで、MeOH中のKCOなどの標準条件下でTMS基を除去し、続いてZnダスト/AcOH、Fe、又はSnCl/MeOHのいずれかを使用してニトロ基を還元するステップにより、アミノピリジン144を調製する。Z=Hについては、環化反応においてアミノピリジン144を直接使用する。Z=Clである場合、DMF中のNCSにより標準条件下でアミノピリジン144をハロゲン化し、次いで環化に進む。Z=Fである場合、2−クロロ−3−アミノピリジン中間体を、DMSO中のKF、Kryptofixで処理して、アミノピリジン145を調製する。ピラゾロ[1,5−a]ピリジン146を生じる環化は、KCOなどの塩基が存在する状態において室温で、DMFなどの適切な有機溶媒中においてO−(4−ニトロフェニル)−ヒドロキシルアミンによりアミノピリジン145を処理するステップによって達成される。例えば、次の経路の1つを使用してカルボン酸149を調製することができる。1つの経路は、適正に置換したブロモベンゼンと、アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン146とによるパラジウム媒介のクロスカップリングを包含する。この場合、クロスカップリングは、温度60〜120℃においてパラジウム触媒と、DME、THF、ジオキサン、及びトルエンなどの有機溶媒とにより達成することができる。適切なパラジウム触媒には、Pd(OAc)、PdCl(dppf)、Pd(bda)、及びPd(dba)が含まれるがそれらに限定されない。適切な配位子にはBINAP、DPPF、及び(o−トリル)Pが含まれるがそれらに限定されない。適切なアミン塩基には、NaOt−Bu、KOt−Bu、及びCsCOが含まれるがそれらに限定されない。第2の経路は、アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン146と、適正に置換した2−フルオロニトロベンゼンとのSAr反応を包含する。この場合、カップリングは、高温(80〜150℃)で、キシレン、トルエン、DMSO、又はDMFなどの適切な有機溶媒中において2つの成分を混合するステップにより達成することができる。SArカップリングにおいてKCO又はCsCOなどの塩基を使用してもよい。次いで、芳香環の官能基化、それに続く酸化により、カルボン酸149を調製する。第1の場合では、官能基化は、DMF中でのNCS又はNBSのいずれかによる、標準条件下におけるハロゲン化を包含する。第2の場合では、官能基化は、ニトロアレーンを所望のアレーン又はアリールハロゲン化物に変換するサンドマイヤー化学(ニトロ基還元;ジアゾ化;ハロゲン化又はプロトン化)を包含する。両方法において、カルボン酸149を調製する最後のステップは、トルイル部分の酸化である。この酸化は、KMnO、NaOCl/RuCl、又はNaCr/HClを含むが、それらに限定されない標準方法により達成することができる。得られたカルボン酸149は、EDCl/HOBt、PyBOP、又はDICと、適当なヒドロキシルアミンとを含むが、それらに限定されない、標準的ペプチドカップリング手順によってヒドロキサム酸エステル150に変換することができる。別法として、最初に標準方法によりカルボン酸を酸塩化物又は活性化エステルに変換し、続いてヒドロキシルアミンを添加するステップにより2ステップでヒドロキサム酸エステル150を調製することができる。
本発明はまた、哺乳動物における過剰増殖性障害の治療用の医薬組成物であって、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物にも関する。一実施形態において、前記医薬組成物は、脳、肺、扁平上皮細胞、膀胱、胃、膵臓、乳、頭、頚、腎性、腎臓、卵巣、前立腺、結腸直腸(大腸)、食道、精巣、婦人科又は甲状腺癌の治療のためのものである。他の実施形態において、前記医薬組成物は、皮膚の良性の過形成(例えば乾癬)、再狭窄、又は前立腺(例えば良性前立腺肥大症(BPH))などの非癌性過剰増殖性疾患の治療のためのものである。
本発明はまた、膵炎又は腎臓疾患(増殖性糸球体腎炎及び糖尿病誘発腎疾患を含む)の治療、或いは哺乳動物における疼痛の治療用の医薬組成物であって、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物に関する。
本発明はまた、哺乳動物における胚細胞着床の予防用の医薬組成物であって、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物に関する。
本発明はまた、哺乳動物における血管形成又は脈管形成関連疾患を治療する医薬組成物であって、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物にも関する。一実施形態において、前記医薬組成物は腫瘍脈管形成、リウマチ様関節炎、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患などの慢性炎症性疾患、乾癬、湿疹及び強皮症などの皮膚疾患、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児の網膜症、年齢関連性黄斑変性症、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫、並びに卵巣、乳、肺、膵臓、前立腺、結腸及び類表皮癌からなる群から選択された疾患を治療するためのものである。
本発明はまた、哺乳動物における過剰増殖性障害を治療する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物を投与することを含む方法にも関する。一実施形態において、前記方法は、脳癌、肺癌、扁平上皮細胞癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、頭部癌、頚部癌、腎臓癌(renal)、腎臓癌(kidney)、卵巣癌、前立腺癌、結腸直腸癌、食道癌、精巣癌、婦人科癌、又は甲状腺癌の治療に関する。他の実施形態において、前記方法は、皮膚の良性過形成(例えば乾癬)、再狭窄、又は前立腺(例えば良性前立腺肥大症(BPH))などの非癌性過剰増殖性疾患の治療に関する。
本発明はまた、哺乳動物における過剰増殖性障害を治療する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物を、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、インターカレート抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞分裂周期阻害剤、酵素阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答調整物質、抗ホルモン剤、血管形成阻害剤、及び抗アンドロゲン物質からなる群から選択される抗腫瘍剤と組み合わせて、投与するステップを含む方法に関する。
本発明はまた、哺乳動物における膵炎若しくは腎臓疾患を治療する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ若しくは水和物を投与するステップを含む方法に関する。
本発明はまた、哺乳動物における胚細胞着床を予防する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の本発明の化合物、又は薬学的に許容できるその化合物の塩、プロドラッグ、若しくは水和物を投与するステップを含む方法に関する。
本発明はまた、哺乳動物における血管形成又は脈管形成関連疾患を治療する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の本発明の化合物、又は薬学的に許容できるその化合物の塩、プロドラッグ、若しくは水和物を投与するステップを含む方法にも関する。一実施形態において、前記方法は腫瘍脈管形成、リウマチ様関節炎、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患などの慢性炎症性疾患、乾癬、湿疹及び強皮症などの皮膚疾患、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児の網膜症、年齢関連性黄斑変性症、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫、並びに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、結腸癌、及び類表皮癌からなる群から選択された疾患を治療するためのものである。
本発明の化合物又は薬学的に許容できる前記化合物の塩、プロドラッグ及び水和物により、本発明の方法によって治療することができる患者には、例えば、乾癬、再狭窄アテローム性動脈硬化症、BPH、肺癌、骨癌、CMML、膵癌、皮膚癌、頭頚部癌、皮膚若しくは眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、精巣、婦人科腫瘍(例えば子宮肉腫、ファロピオ管(卵管)癌、子宮内膜癌、頚部癌、膣癌、又は陰門癌)、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌(例えば甲状腺癌、副甲状腺癌、若しくは副腎癌)、軟部組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、慢性若しくは急性白血病、小児期の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓若しくは尿管癌(例えば腎細胞癌腫、腎盂の癌腫)、或いは中枢神経系新生物(例えば一次性CNSリンパ腫、脊柱軸腫瘍、脳幹膠腫、又は下垂体腺腫)を有すると診断されている患者が含まれる。
本発明はまた、哺乳動物における異常細胞増殖を阻害する医薬組成物であって、ある量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物若しくはプロドラッグを、ある量の化学療法剤と組み合わせて含み、その化合物、塩、溶媒和物、又はプロドラッグの量と、その化学療法剤の量とを合わせて異常細胞増殖を阻害するのに有効である組成物にも関する。当技術分野において、多くの化学療法剤が現在知られている。一実施形態において、この化学療法剤は、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、インターカレート抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞分裂周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答調整物質、抗ホルモン剤、血管形成阻害剤、及び抗アンドロゲン物質からなる群から選択される。
本発明はさらに、哺乳動物における異常細胞増殖を阻害する、又は過剰増殖性障害を治療する方法であって、放射線療法と併用して、ある量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物若しくはプロドラッグを投与することを含み、その化合物、塩、溶媒和物、又はプロドラッグの量が、その放射線療法と併用して、その哺乳動物における異常細胞増殖を阻害するのに、又は過剰増殖性障害を治療するのに有効である方法に関する。放射線療法を施す技術は当技術分野において知られ、これらの技術は、本明細書に記載の併用療法において使用することができる。この併用療法における本発明の化合物の投与は、本明細書に記載のように決定することができる。
本発明の化合物は、異常細胞を死滅させ、及び/又は異常細胞の成長を阻害する目的のための放射線治療に、これらの異常細胞をより敏感にすることができると考えられる。したがって、本発明はさらに、放射線による治療に対して哺乳動物における異常細胞を増感させる(sensitizing)方法であって、ある量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその化合物の塩若しくは溶媒和物若しくはプロドラッグを哺乳動物に投与することを含み、その量が、放射線で治療するために異常細胞を増感させるのに有効である方法に関する。この方法における本化合物、塩、若しくは溶媒和物の量は、本明細書に記載の、このような化合物の有効量を確認する手段によって決定することができる。
本発明はまた、哺乳動物における異常細胞増殖を阻害する方法、また哺乳動物における異常細胞増殖を阻害する医薬組成物であって、ある量の本発明の化合物又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物、そのプロドラッグ、或いはその同位体標識化誘導体、並びに、抗血管形成剤、シグナル伝達阻害剤及び抗増殖剤から選択されるある量の1種又は複数の物質を含む方法にも、また医薬組成物にも関する。
MMP−2(マトリックス−メタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリックス−メタロプロテイナーゼ9)阻害剤、及びCOX−II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤などの抗血管形成剤を、本明細書に記載の本発明の化合物及び医薬組成物と組み合わせて使用することができる。有用なCOX−II阻害剤の例には、CELEBREX(商標)(アレコキシブ)、バルデコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、及びロフェコキシブが含まれる。有用なマトリックス−メタロプロテイナーゼ阻害剤の例は、参照によりそれらの全文が本明細書に組み込まれている国際公開第96/33172号(1996年10月24日公開)、国際公開第96/27583号(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2(1999年10月29日出願)、国際公開第98/07697号(1998年2月26日公開)、国際公開第98/03516号(1998年1月29日公開)、国際公開第98/34918号(1998年8月13日公開)、国際公開第98/34915号(1998年8月13日公開)、国際公開第98/33768号(1998年8月6日公開)、国際公開第98/30566号(1998年7月16日公開)、欧州特許公告第606,046号(1994年7月13日公告)、欧州特許公告第931,788号(1999年7月28日公告)、国際公開第90/05719号(1990年5月31日公開)、国際公開第99/52910号(1999年10月21日公開)、国際公開第99/52889号(1999年10月21日公開)、国際公開第99/29667号(1999年6月17日公開)、PCT国際出願第PCT/IB98/01113号(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863,949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)、及び、欧州特許公告第780,386号(1997年6月25日公告)中に記載されている。好ましいMMP−2及びMMP−9阻害剤は、MMP−1を阻害する活性をほとんど又はまったく有しないものである。より好ましいものは、他のマトリックス−メタロプロテイナーゼ(即ちMMP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12、及びMMP−13)に対してMMP−2及び/又はMMP−9を選択的に阻害するものである。
用語「異常な細胞増殖(abnormal cell growth)」及び「過剰増殖性障害(hyperproliferative disorder)」は、本出願において区別なく使用している。
本明細書において使用している「異常な細胞増殖」は、特に指示していない限り、正常な規則的機序に依存していない(例えば接触阻害が失われている)細胞増殖を指す。これには、例えば、(1)変異チロシンキナーゼの発現又は受容体チロシンキナーゼの過発現により増殖する腫瘍細胞(腫瘍)、(2)異常(aberrant)チロシンキナーゼ活性化が起こる他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞、(3)受容体チロシンキナーゼにより増殖する何らかの腫瘍、(4)異常セリン/トレオニンキナーゼ活性化により増殖する何らかの腫瘍、並びに(5)異常セリン/テロインキナーゼ活性化が起こる他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞の異常な成長が含まれる。
本明細書において使用している用語「治療する(treating)」は、特に指示していない限り、このような用語が当てはまる障害又は状態、或いはこのような障害又は状態の1つ又は複数の症状の進行を逆行させること、軽減すること、抑制すること、或いはそれらを予防することを意味する。本明細書において使用している用語「治療(treatment)」は、別に指示していない限り、直前に定義している「治療する」のように、治療する行為を指す。
このような量に対応するであろう所与の薬剤の量は、特定の化合物、疾患状態及びその重篤度、治療を必要とする哺乳動物の個性(例えば重量)などの因子に応じて変動するであろうが、それでもやはり当分野の熟練者により常用的に決定することができる。「治療する」は、MEKの活性により少なくとも一部影響を受ける、ヒトなどの哺乳動物における疾患状態の少なくとも緩和を意味することを意図しており、特にある哺乳動物がその疾患状態に罹り易いことが判明しているが、その哺乳動物がその疾患状態を有していると未だ診断されていない場合に、その疾患の発生を予防すること;その疾患状態を調節し且つ/又は抑制すること;並びに/或いはその疾患状態を軽減することが含まれるが、それらのことに限定されない。
ヒトを含む哺乳動物の治療的処置(予防処置を含む)向けに式I〜Vの化合物又は薬学的に許容できるその化合物の塩若しくはプロドラッグを使用するためには、その化合物又は塩若しくはプロドラッグを通常は、医薬組成物としての標準的な製薬方法に従って製剤する。本発明のこの態様により、本明細書において上記に定義した式I〜Vの化合物又は薬学的に許容できるその化合物の塩若しくはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤又は担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
本発明の組成物は、経口用(例えば錠剤、ロゼンジ、ハード若しくはソフトカプセル剤、水性若しくは油性懸濁液、エマルション、分散可能な粉末若しくは顆粒、シロップ又はエリキシルとして)、局所用(例えばクリーム、軟膏、ゲル、又は水性若しくは油性溶液又は懸濁液として)、吸入投与向け(例えば微粉砕粉末、又は液体エアロゾルとして)、吹入投与向け(例えば微粉砕粉末として)、或いは非経口投与向け(例えば静脈内、皮下若しくは筋肉内投与向け滅菌水性若しくは油性溶液として、又は直腸投与向け座薬として)に適した形態におけるものとすることができる。例えば、経口用に意図した組成物は、例えば1種又は複数の着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は防腐剤を含有できる。
錠剤製剤として適切な薬学的に許容できる賦形剤には、例えばラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムなどの不活性希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸などの造粒及び崩壊剤、デンプンなどの結合剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどの滑剤、p−ヒドロキシ安息香酸エチル若しくはプロピルなどの防腐剤、及びアスコルビン酸などの酸化防止剤が含まれる。錠剤製剤は、無被覆物又は被覆物のいずれかとして、それらの崩壊性、及びその後の胃腸管内での有効成分吸収性を調節し、或いはそれらの安定性及び/又は外観を改良でき、いずれかの場合、当技術分野で公知の従来の被覆剤及び被覆手順を用いる。
経口用組成物は、有効成分が、不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合されている硬質ゼラチンカプセル剤の形態とすることができ、或いは、有効成分が水と、又はラッカセイ油、流動パラフィン若しくはオリーブ油などの油と混合されている軟質ゼラチンカプセル剤として存在させることができる。
水性懸濁液は、一般に、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントガム及びアラビアゴムなどの懸濁化剤;レシチン、又は脂肪酸とのアルキレンオキシドの縮合生成物(例えばポリオキシエチレンステアレート)、又は長鎖脂肪族アルコールとのエチレンオキシドの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、或いは脂肪酸及びヘキシトールから誘導される部分エステル、例えばポリエチレンソルビトールモノオレエートとエチレンオキシドの縮合生成物、脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導される部分エステル、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートとエチレンオキシドの縮合生成物などの1種又は複数の分散若しくは湿潤剤と一緒に、微粉砕された形態における有効成分を含有する。水性懸濁液は、1種又は複数の防腐剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチル若しくはプロピルなど)、酸化防止剤(アスコルビン酸など)、着色剤、芳香剤、及び/又は甘味剤(スクロース、サッカリン又はアスパルテームなど)をも含有できる。
植物油(ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油など)又は鉱物油(流動パラフィンなど)中に有効成分を懸濁させることにより油性懸濁液をも製剤できる。油性懸濁液は、みつろう、硬質パラフィン又はセチルアルコールなどの増粘剤をも含有できる。上記に示したものなどの甘味剤、及び芳香剤をも添加して、口に合った経口製剤を提供できる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加により保存できる。
水の添加により水性懸濁液を調製するのに適した分散可能な粉末及び顆粒は一般に、分散若しくは湿潤剤、懸濁化剤、及び1種又は複数の防腐剤と一緒に有効成分を含有する。適切な分散若しくは湿潤剤、及び懸濁化剤は、既に上記において言及したものにより例示される。甘味剤、芳香剤、及び着色剤などの追加の賦形剤も存在できる。
本発明の医薬組成物は、水中油型エマルションの形態においても存在できる。油性相は、オリーブ油若しくはラッカセイ油などの植物油、又は、例えば流動パラフィンなどの鉱物油、或いはこれらのいずれかの混合物とすることができる。適切な乳化剤は、例えば、アラビアゴム若しくはトラガカントガムなどの天然産ガム、ダイズ、レシチンなどの天然産ホスファチド、脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導されたエステル若しくは部分エステル(例えばソルビタンモノオレエート)、並びにポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどのエチレンオキシドとの前記部分エステルの縮合生成物とすることができる。このエマルションは、甘味剤、芳香剤、及び防腐剤を含有できる。
シロップ及びエリキシルは、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はスクロースなどの甘味剤と共に製剤でき、粘滑剤、防腐剤、芳香剤、及び/又は着色剤をも含有できる。
本医薬組成物は、滅菌注射用水性若しくは油性懸濁液の形態とすることもでき、上記において言及している1種又は複数の適当な分散若しくは湿潤剤及び懸濁化剤を使用して、公知の手順により製剤できる。滅菌注射用製剤は、無毒性の非経口的許容可能希釈剤若しくは溶媒中における滅菌の注射可能な溶液若しくは懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液としてもよい。
常温で固体であるが直腸温度では液体であり、したがって直腸内で融解して医薬を放出するであろう適切な無刺激性賦形剤と共に、有効成分を混合することにより座薬製剤を調製できる。適切な賦形剤には、例えばカカオ脂、及びポリエチレングリコールが含まれる。
クリーム、軟膏、ゲル、及び水性若しくは油性溶液又は懸濁液などの局所用製剤は一般に、当技術分野で公知の従来の手順を使用して、従来の局所用として許容できる媒体又は希釈剤と共に有効成分を製剤することにより得ることができる。
吹入による投与用の組成物は、平均粒径、例えば30μm若しくははるかにそれ未満の粒子を含有する微粉砕粉末であって、粉末それ自体が有効成分を単独で含むか又は1種若しくは複数の生理学的に許容できるラクトースなどの担体で希釈して含むかいずれかの粉末の形態とすることができる。次いで吹入用粉末は、公知の薬剤であるクロモグリク酸ナトリウムの吹入用に使用しているものなどのターボ吸入器装置で使用するために、例えば1〜50mgの有効成分を含むカプセル内に保有するのが便利である。
吸入による投与用の組成物は、微粉砕した固体又は液体の小滴のいずれかを含有するエアロゾルとして有効成分を小出しするようにした従来の加圧エアロゾルの形態とすることができる。揮発性のフッ素化炭化水素又は炭化水素などの従来のエアロゾル噴霧剤が使用でき、またエアロゾル装置は、計量した量の有効成分を小出しする配置とするのが便利である。
製剤に関するさらなる情報については、特に参照により本明細書に組み込まれているComprehensive Medicinal Chemistry(編集委員長;Corwin Hansch)、Pergamon Press 1990の第5巻中の25.2章を参照されたい。
1種又は複数の賦形剤と組み合わせて1回投薬量形態を生成させる本発明の化合物の量は、治療される被験者、障害又は状態の重篤度、投与用量、化合物の性質、及び処方する医師の裁量に応じて必然的に変動するであろう。しかし、有効な投薬量は、1回の又は分割した用量として、体重1kg当り1日当り約0.001〜約100mg、好ましくは約0.5〜約35mg/kg/日の範囲にある。70kgのヒトについては、この投薬量は約0.05〜7g/日、好ましくは約0.05〜約2.5g/日の量になるであろう。いくつかの例では、前述の範囲の下限未満の投薬量レベルで十分以上となる恐れがあるが、他の場合には、もっと多い用量が、何ら副作用を招くことなしに使用でき、その場合は、このように多い用量を最初に、その日全体にわたっていくつかの少ない投与用量に分けている。投与経路及び投与計画に関するさらなる情報については、特に参照により本明細書に組み込まれているComprehensive Medicinal Chemistry(編集委員長;Corwin Hansch)、Pergamon Press 1990の第5巻中の25.3章を参照されたい。
式I〜Vの化合物の治療若しくは予防目的のための投与量の大きさは、公知の医薬品の原則により、動物又は患者の状態の特性及び重篤度、年齢、及び性別、並びに投薬経路によって、当然変動するであろう。
本発明の化合物は単独で、MEKの阻害によって利益を受けるであろう疾患状態の治療に使用される他の医薬品及び治療法と組み合わせて使用できる。例えば、ビンブラスチンなどの有糸分裂阻害剤;シスプラチン、カルボプラチン、及びシクロホスファミドなどのアルキル化剤;5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド及びヒドロキシル尿素などの代謝拮抗剤;或いは例えば、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸などの欧州特許出願第239362号中で開示されている好ましい代謝拮抗剤の1つ;増殖因子阻害剤;化合物ZD−1839(AstraZeneca社)及びBIBX−1382(Boehringer Ingelheim社)などの、EGRF抗体、EGF抗体、及びEGFR阻害剤である分子などのEGFR(表皮細胞増殖因子受容体)応答を阻害することができる薬剤などのシグナル伝達阻害剤;SU−6668(米国、カリフォルニア州、南サンフランシスコのSugen Inc.)又は米国、カリフォルニア州、南サンフランシスコのGenentech.Inc.の抗VEGFモノクローナル抗体などのVEGF阻害剤;細胞周期阻害剤;アドリアマイシン及びブレオマイシンなどのインターカレート抗生物質;酵素、例えばインターフェロン;並びにNolvadex(商標)(タモキシフェン(tamoxifen))などの抗エストロゲン物質、又は例えばCasodex(商標)(4’シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)などの抗アンドロゲン物質などの抗ホルモン剤を含むが、それらに限定されない1種又は複数の他の抗腫瘍物質と組み合わせて、本発明の一化合物を適用できる。このような併用(conjoint)治療は個々の治療成分を、同時に、順次に、又は別個に投与することによって達成できる。
式I〜Vの化合物は、温血動物(ヒトを含む)に使用する治療剤として第1に価値があるが、MEKの影響を阻害する必要がある場合にはいつでも、それらはまた有用である。したがって、それらの化合物は、新たな生物学的試験の開発において、また新たな薬理学的薬剤のための研究において使用する薬理学的標準として有用である。
本発明の化合物の活性は、次の手順によって測定できる。N−末端に6個のHis(ヒスチジン)タグの付いた恒常的活性MEK−1(2−393)を大腸菌(E.coli)中に発現させ、タンパク質を従来の方法により精製する(Ahn et al.、Science1994、265、966〜970)。MEK1の活性は、MEK−1が存在する状態で、大腸菌中に発現させて従来の方法により精製したN−末端Hisタグ付きERK2上への、γ−33P−ATPからのγ−33P−リン酸エステルの組込みを測定することにより評価する。検定は、96ウェルのポリプロピレンプレートで実施する。インキュベーション混合物(100μL)は、pH7.4のHepes25ミリモル、MgCl10ミリモル、β−グリセロールホスフェート5ミリモル、オルトバナジン酸Na100マイクロモル、DTT5ミリモル、MEK1 5ナノモル、及びERK2 1マイクロモルを含む。阻害剤はDMSO中に懸濁させ、対照を含むすべての反応は、最終濃度1%DMSOで実施する。ATP 10マイクロモルの添加(0.5μCiγ−33P−ATP/ウェルによる)によって反応を開始し、周囲温度で45分間インキュベートする。等体積の25%TCAを添加して反応を停止させ、タンパク質を沈殿させる。Tomtec MACH IIIハーベスタを使用して、沈殿したタンパク質をガラス繊維Bフィルタプレート上に捕集し、過剰の標識付きATPを洗浄除去する。プレートを空気乾燥してから、30μL/ウェルのPackard Microscint 20を添加し、Packard TopCountを使用してプレートを計数する。この検定において、本発明の化合物は、50マイクロモル未満のIC50を示した。
本発明に包含する本発明の代表的な化合物には、実施例の化合物、及びそれらの薬学的に許容できる酸若しくは塩基付加塩、又はそれらのプロドラッグが含まれるが、それらに限定されない。下記に示す実施例は、本発明の特定の実施形態を例示することを意図しており、本明細書又は本特許請求の範囲を限定しようとするものでは決してない。
すべての論文、及び特許を含む参考文献の本出願における開示が、参照により本明細書に組み込まれている。
本発明を例示するために、下記の実施例が含まれている。しかし、これらの実施例が本発明を限定するものではなく、本発明を実施する方法を示唆しようとしているだけであることを理解するべきである。記載されている化学反応が、いくつかの他の本発明のMEK阻害剤を調製するのに容易に適応させることができるものであり、本発明の化合物を調製する代替的方法が本発明の範囲内に存在すると考えられることが、当業者には認識されよう。例えば、本発明により例示されていない化合物の合成を、当業者には明らかである改変により、例えば干渉基の適切な保護、記載されている試薬以外の当技術分野で公知の他の適切な試薬の使用、及び/又は反応条件の常用的な修正により首尾よく行うことができる。別法として、本明細書において開示されているか、当技術分野で公知の他の反応が、本発明の他の化合物を調製するのに適用可能性を有すると認識されよう。
下記に記載している実施例において、特記なき限り、すべての温度は摂氏で示している。試薬は、Aldrich Chemical Company、Lancaster、TCI、又はMaybridgeなどの商業的供給業者から購入し、特記なき限り、さらに精製せずに使用した。テトラヒドロフラン(THF)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジクロロメタン、トルエン、ジオキサン、及び1,2−ジフルオロエタンは、シュアシールボトルでAldrich社から購入し受け入れたまま使用した。
下記に示す反応は、窒素若しくはアルゴンの正圧下で、又は乾燥管(特記なき限り)により無水溶媒中で一般に実施し、反応フラスコに通常、注射器により基質及び試薬を導入するためゴムセプタムを取り付けた。ガラス器具は、オーブン乾燥及び/又は熱乾燥した。
シリカゲルカラムを有するBiotage系(製造業者:Dyax Corporation)で、又はシリカSepPakカートリッジ(Waters)で、カラムクロマトグラフィーを行った。
300MHzで作動するBruker社機器で、又は400MHzで作動するVarian社機器で、H−NMRスペクトルを記録した。H−NMRスペクトルは、対照としてクロロホルムを使用し(7.25ppm)、CDCl溶液として得られた(ppmとして報告した)。必要に応じて他のNMR溶媒を使用した。多重ピークを報告する場合、次の略語を用いた:s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、m(多重線)、br(ブロード)、dd(二重線の二重線)、dt(三重線の二重線)。結合定数は、これを示す場合、ヘルツ(Hz)で報告している。
(実施例1)
Figure 0004131741

6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9a)の合成
化合物9aの合成のための反応スキームを図1に示す。
ステップA:5−ブロモ−2,3,4−トリフルオロ安息香酸(2)の調製:−78℃においてTHF(120mL)中の1−ブロモ−2,3,4−トリフルオロベンゼン(1)(5.0mL、41.7ミリモル)の溶液に、LiHMDS(2.0M溶液、21mL、42ミリモル)を添加した。−78℃で1時間攪拌の後、混合物を、THF(1L)中のCOの溶液に添加した。ドライアイス浴を取り除き、室温で反応混合物を1晩にわたり攪拌した。反応混合物を10%HCl水溶液(835mL)でクエンチし、濃縮し、エーテル(250mL)で洗浄した。集合した有機物を5%NaOH水溶液(300mL)及び水(100mL)で洗浄した。水性層を、濃HClで酸性にした(pH0)。得られた懸濁液をエーテルで抽出し(2×300mL)、MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、7.70g(収率72%)の所望の生成物(2)を得た。
ステップB:5−ブロモ−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸(3)の調製:−78℃においてTHF(40mL)中のLiHMDS(49.0mL、THF/ヘプタン中における2M)の溶液に、2−クロロフェニルアミン(6.50mL、60.6ミリモル)を添加した。10分間激しく攪拌した後、THF(60mL)中の5−ブロモ−2,3,4−トリフルオロ安息香酸(2)(7.70g、30.2ミリモル)の溶液を添加した。ドライアイス浴を取り除き、室温で反応混合物を4時間攪拌した。混合物を濃縮し、10%HCl水溶液(75mL)で処理し、濃縮し、EtOAcで抽出した。集合した有機抽出物をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。沸騰CHClと共に粉砕することにより精製し、黄色固体として7.24g(66%)の所望の酸(3)を得た。
ステップC:5−ブロモ−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(4)の調製:室温においてTHF:MeOHの3:1混合物(32mL)中の5−ブロモ−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸(3)(4.50g、12.4ミリモル)の溶液に、(トリメチルシリル)−ジアゾメタン(ヘキサン中における2M溶液の8.10ml)を添加した。2時間攪拌した後、反応混合物は酢酸でクエンチし、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、減圧濃縮して、4.35g(93%)の所望のメチルエステル(4)を得た。
ステップD:2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ−5−トリメチルシラニルエチニル安息香酸メチルエステル(5)の調製:THF(1.5mL)中の、5−ブロモ−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(4)(101mg、0.268ミリモル)、TMS−アセチレン(0.045mL、0.31ミリモル)、Pd(PPhCl(18.7mg、0.0261ミリモル)、CuI(5.1mg、0.027ミリモル)、及びi−PrNH(0.075mL、0.53ミリモル)の混合物を、室温で16時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NHCl水溶液、及び食塩水(ブライン)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。Biotage系(100%へキサン〜ヘキサン中の1%EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、81.3mg(収率77%)の所望の生成物(5)を得た。
ステップE:5−アセチル−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(6)の調製:80%アセトン水溶液(2.5mL)中の、2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ−5−トリメチルシラニルエチニル安息香酸メチルエステル(5)(79.4mg、0.20ミリモル)、HgSO(59.8mg、2.0ミリモル)、及び濃HSO(0.02mL、0.40ミリモル)の混合物を、48時間還流させた。反応液(reaction)を減圧濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮して、50.1mg(73%)の所望の生成物(6)を得た。
ステップF:6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロメチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(7)の調製:プロパン−2−オンオキシム(35mg、0.47ミリモル)に、t−BuOK(0.47mL、THF中の1.0M)を添加した。30分間攪拌した後、THF(0.5mL)を添加し、反応混合物を−78℃まで冷却した。THF(1mL)中の5−アセチル−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(6)(50.0mg、0.147ミリモル)の溶液を添加した。反応混合物を0℃までゆっくり加温し、2時間攪拌した。反応混合物は、飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc及び水で希釈した。水性層を分離し、EtOAcで抽出した。集合した有機抽出物をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、5−アセチル−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3−フルオロ−4−イソプロピリデンアミノオキシ安息香酸メチルエステルを得た。回収したオキシムを、5%HCl水溶液とMeOHとの1:1混合物(30ml)中に懸濁させ、加熱還流した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。Biotage系(ヘキサン中の40%塩化メチレン)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、17mg(2ステップについて35%)の所望の生成物(7)を得た。
ステップG:6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(8a)の調製:6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(7)(18.6mg、0.0556ミリモル)及びN−ブロモスクシンアミド(12.0mg、0.0667ミリモル)を、DMF(1mL)中において16時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(2×)。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。Biotage系(ヘキサン中の10%EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、12.6mg(55%)の所望の生成物(8a)を得た。
ステップH:6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9a)の調製:室温において、THF−水(3mL/1.5mL)中の6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(8a)(200mg、0.48ミリモル)の溶液に、LiOH水溶液(1M、1.00mL)を添加した。15時間後、反応混合物をHCl水溶液(1M)によりpH1まで酸性にし、水で希釈し、EtOAc/THFで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、191.5mg(99%)の粗製酸(9a)を得て、この酸をさらに精製せずに使用した。MS APCI(−)m/z397、399(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例2)
Figure 0004131741

6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(10a)の合成
化合物10aの合成のための反応スキームを図1に示す。室温において、DMF(1mL)中の6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9a)(50.0mg、0.125ミリモル)の溶液に、HOBt(24.6mg、0.161ミリモル)、EtN(0.06mL、0.43ミリモル)、O−シクロプロピルメチル−ヒドロキシルアミン(15.5mg、0.178ミリモル)、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(EDCl)(32.2mg、0.168ミリモル)を添加した。6日後、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、食塩水、飽和NaHCO水溶液、及び食塩水で洗浄した。その有機層を、MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、Biotage系(CHCl中の0.5%MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、27.6mg(収率47%)の所望の生成物(10a)を得た。MS APCI(−)m/z466、468(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例3)
Figure 0004131741

6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(12a)の合成
化合物12aの合成のための反応スキームを図2に示す。
ステップA:6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ビニルオキシエトキシ)−アミド(11a)の調製:室温において、DMF(1.5mL)中の6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(10a)(75.2mg、0.188ミリモル)の溶液に、HOBt(38.2mg、0.249ミリモル)、EtN(0.080mL、0.571ミリモル)、O−(2−ビニルオキシエチル)ヒドロキシルアミン(28.5mg、0.276ミリモル)、及びEDCl(47.2mg、0.246ミリモル)を添加した。6日後、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、食塩水、飽和NaHCO水溶液、及び食塩水で洗浄した。有機層を、MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、Biotage系(CHCl中の3%MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、57.8mg(63%)の所望の生成物(11a)を得た。
ステップB:6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(12a)の調製:EtOH(3mL)中の6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ビニルオキシエトキシ)−アミド(11a)(55.4mg、0.114ミリモル)及びHCl水溶液(1M、0.23mL)の溶液を、室温で2時間攪拌した。反応混合物のpHを、NaOH水溶液(2M)により6〜7に調節した。反応液をEtOAcで希釈した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、50.2mg(収率96%)の所望の生成物(12a)を得た。MS APCI(−)m/z456、458(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例4)
Figure 0004131741

N−[6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボニル]−メタンスルホンアミド(13a)の合成
化合物13aの合成のための反応スキームを図3に示す。THF(1mL)中の、6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9a)(41mg、0.102ミリモル)、及びカルボニルジイミダゾール(23mg、0.140ミリモル)の混合物を、密閉管型反応器内において50℃で攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、メタンスルホンアミド(17mg、0.179ミリモル)を添加し、引き続きDBU(0.025mL、0.164ミリモル)を添加した。50℃で1時間攪拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水、1N HCl、及び食塩水で洗浄した。有機層を、乾燥(MgSO)し、濃縮した。Biotage系(CHCl中の7%MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、34mg(収率65%)の所望の生成物(13a)を得た。MS APCI(−)m/z474、476(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例5)
Figure 0004131741

6−(2,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9b)の合成
化合物9bの合成のための反応スキームを図1に示す。
ステップA:6−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(8b)の調製:6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(7)(129mg、0.384ミリモル)、及びN−クロロスクシンイミド(57mg、0.421ミリモル)を、DMF(5mL)中で16時間攪拌した。濃HCl(3μL)を添加し、反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(2×)。有機層を、MgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。Biotage系(ヘキサン中の5%EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、73mg(52%)の所望の生成物(8b)を得た。
ステップB:6−(2,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9b)の調製:6−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(8b)を使用して、実施例1のステップHにより、化合物9bを調製して、68mg(収率98%)の所望の生成物(9b)を得た。MS APCI(−)m/z353、355(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例6)
Figure 0004131741

6−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(12b)の合成
図4に示す、化合物12bの合成のための反応スキームを出発材料として6−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(9b)を使用し、実施例3のステップA及びBにより実施して、29mg(2ステップについて収率38%)の12bを得た。MS APCI(−)m/z412、414(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例7)
Figure 0004131741

3−アミノ−6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(19)の合成
化合物19の合成のための反応スキームを図5に示す。
ステップA:2−(2−クロロフェニルアミノ)−5−シアノ−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(15)の調製:1−メチル−2−ピロリジノン(NMP:4.5mL)中における5−ブロモ−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(14)(3.01g、7.99ミリモル)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)(93mg、0.162ミリモル)、Pddba(73mg、0.080ミリモル)、及びZn(CN)(573mg、4.78ミリモル)の混合物を、密閉管型反応器内で加熱した。20時間後、反応混合物を室温まで冷却し、飽和NHCl、濃NHOH、及び水の4:1:4(体積)混合物8mLの添加によりクエンチし、EtOAc/THFの混合物により抽出した。集合した有機抽出物を、飽和NHCl、濃NHOH、及び水の4:1:4(体積)混合物、並びに食塩水で洗浄した。有機層を、乾燥(MgSO)し、濃縮した。Biotage系(2回:ヘキサン中の100%ヘキサン〜35%CHCl、次いでヘキサン中の30%CHCl)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.33g(52%)の所望の生成物(15)を得た。
ステップB:3−アミノ−6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(17)の調製:室温において、THF(5mL)中のプロパン−2−オンオキシム(285mg、3.82ミリモル)の攪拌した溶液に、t−BuOK(THF中の1.0M溶液の3.80mL)を添加した。反応混合物をTHF(20mL)でさらに希釈し、30分後0℃まで冷却した。THF(5mL)中の2−(2−クロロフェニルアミノ)−5−シアノ−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(15)(600mg、1.86ミリモル)の溶液を添加した。反応混合物を室温までゆっくり加温した。90分後、飽和NHClで反応混合物のクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NHCl及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣(16)をMeOH(10mL)で希釈し、またジエチルエーテル中の2M HCl溶液(10mL)を添加した。16時間後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水、飽和NaHCO、及び水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、濃縮した。Biotage系(CHCl中の1.5%MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、399mg(64%)の所望の生成物(17)を得た。
ステップC:3−アミノ−6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(18)の調製:出発材料として化合物17を使用して、実施例1のステップGにより化合物18を調製した。
ステップD:3−アミノ−6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(19)の調製:化合物19は、出発材料として3−アミノ−6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(18)を使用して、実施例1のステップHにより調製して、188mg(収率98%)の化合物19を得た。MS APCI(−)m/z398、400(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例8)
Figure 0004131741

3−アミノ−6−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(21)の合成
図6に示す、化合物21の合成のための反応スキームを出発材料として3−アミノ−6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−5−カルボン酸(19)を使用し、実施例3のステップA及びBにより達成して、16mg(2ステップについて収率23%)の化合物21を得た。MS APCI(−)m/z457、459(M+、Br、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例9)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(30)の合成
化合物30の合成のための反応スキームを図7に示す。
ステップA:4,6−ジクロロニコチン酸エチルエステル(22)の調製:4,6−ジヒドロキシニコチン酸エチルエステル(J.Heterocyclic Chem.1983、20、1363)(20.0g、109ミリモル)に、POCl(100mL、1092ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を0℃まで冷却し、内部反応混合物温度を25℃未満に維持するような速度でトリエチルアミン(15.2mL、109ミリモル)を1滴ずつ添加した。添加が完了すると、反応混合物を室温まで、次いで80℃まで加温した。4時間後、反応混合物を室温まで冷却し、16時間攪拌した。反応混合物を、砕いた氷2L上に注意深く注いだ。この混合物をEtOAc及びジエチルエーテルで抽出した。集合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。シリカゲルプラグ(CHCl)を通過させることにより、この暗褐色液体を精製して、低融点黄色固体(18.7g、78%)として所望の生成物(22)を得た。
ステップB:4,6−ジクロロニコチン酸(23)の調製:4:1:1THF/MeOH/水(600mL)中の4,6−ジクロロニコチン酸エチルエステル(22)(25.95g、118ミリモル)の攪拌した溶液に、水酸化ナトリウム(40mL、6.25M溶液)を添加した。30分後、反応混合物を濃HClでpH2まで酸性化し、1:1EtOAc/EtOで希釈し、水及び食塩水で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮した。得られたオフホワイト色固体をトルエンから2回濃縮して、白色固体(21.73g、96%)として所望の生成物(23)を得た。
ステップC:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−6−クロロニコチン酸塩酸塩(24)の調製:−78℃においてTHF(80mL)中の4−ブロモ−2−クロロフェニルアミン(35.0g、172ミリモル)の溶液に、LiHMDS(ヘキサン中の1M溶液の261mL)を1滴ずつ30分にわたって添加した。1時間後、4,6−ジクロロニコチン酸(23)(15.7g、81.7ミリモル)を1滴ずつ30分にわたって添加した。反応混合物を室温までゆっくり加温し、16時間攪拌した。反応混合物は、水でクエンチし、EtOAcで希釈し、1M HClで酸性にした。得られた沈殿を濾過により単離し、EtOAcで洗浄した。固形分はトルエンから2回濃縮し、CHClと共に粉砕し、濾過により回収した。固形分をトルエンからさらに濃縮し(3×)、続いて減圧乾燥して、少量の水分を含有する所望の生成物(24)(36.0g)を得た。
ステップD:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸(25)の調製:DMF(500mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−6−クロロニコチン酸(24)(32.54g、89.9ミリモル)の懸濁液に、N−クロロスクシンイミド(13.0g、99.0ミリモル)を添加した。この懸濁液を室温で1晩にわたってそのまま攪拌した。反応混合物を飽和重亜硫酸ナトリウム(200mL)及び水(1L)で希釈して、濃厚な白色沈殿の生成をもたらし、この沈殿を濾過により単離し、水で洗浄した。固形分をTHFに溶解した。2倍量のジエチルエーテルを添加し、有機溶液を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、橙色固体が得られた。この固体をジエチルエーテルと共に粉砕してオフホワイト色固体(25)(13.34g、37%)として所望の生成物を得た。MS(APCI−)m/z393、395、397(M−;Cl、Brパターン)を検出した。
別法として、4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸(25)は、下記に記載している経路及び手順により合成することができる。
Figure 0004131741
DMF(705mL)中の4,6−ジヒドロキシニコチン酸エチルエステル(70.5g、385ミリモル)の懸濁液にN−クロロスクシンイミド(56.5g、423ミリモル)を少しずつ添加した。濃HCl(3.20mL、38.5ミリモル)を添加した。2.5時間攪拌した後、水及びNa(70mL)により、生成物を沈殿させた。2M HCl(30mL)により、スラリーをpH3まで酸性にした。濾過により、所望の生成物である5−クロロ−4,6−ジヒドロキシニコチン酸エチルエステルを淡黄色固体(75.7g、90%)として単離した。MS ESI(+)m/z218、220(M+、Clパターン)を検出した。
5−クロロ−4,6−ジヒドロキシニコチン酸エチルエステル(8.05g、37ミリモル)を、オキシ塩化リン(30mL、296ミリモル)中に懸濁させた。混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(5.16mL、37.0ミリモル)を添加した。反応液を60℃に3時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、氷上に注ぎ、15分間攪拌し、酢酸エチル(2×)、及びジエチルエーテル(1×)で抽出した。集合した有機抽出物を食塩水(3×)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して褐色液体とした。粗生成物は、シリカゲルプラグを通過させ、ジクロロメタンにより溶離した。所望の生成物である4,5,6−トリクロロニコチン酸エチルエステルが、黄色液体(7.76g、82%)として得られた。
4:1THF/MeOH(150mL)中の4,5,6−トリクロロ−ニコチン酸エチルエステル(7.76g、30.5ミリモル)の溶液に、水酸化ナトリウム(1.0M溶液、61.0mL、61.0ミリモル)を添加した。30分間攪拌した後、濃HClの添加により反応液をpH1まで酸性とし、酢酸エチルで希釈し、水(3×)及び食塩水(2×)により洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、所望の生成物、4,5,6−トリクロロニコチン酸を、オフホワイト色固体(6.77g、98%)として得た。
−78℃まで冷却したTHF(15mL)中の4−ブロモ−2−クロロフェニルアミン(7.10g、35.0ミリモル)の攪拌した溶液に、LiHMDS(ヘキサン中の1.0M溶液、53.0mL、53.0ミリモル)を1滴ずつ添加した。1時間後、4,5,6−トリクロロニコチン酸(3.73g、16.5ミリモル)を、THF(12mL)中の溶液として1滴ずつ添加した。反応液を、1晩にわたって攪拌しながら室温までそのままゆっくり加温した。懸濁液を、1M HCl及び酢酸エチルで希釈し、水相を酢酸エチルで抽出した(3×)。集合した有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して黄褐色固体とした。この固体をジエチルエーテルと共に1晩にわたって粉砕し、固形分を濾過により単離して、黄褐着色固体(4.85g、75%)として所望の生成物(25)を得た。MS APCI(−)m/z395、397(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップE:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸メチルエステル(26)の調製:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸(25)(14.67g、37ミリモル)の懸濁液に、トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中の2.0M溶液、37mL、74ミリモル)をゆっくり添加した。添加が完了した後、得られたスラリーをヘキサン(600mL)で希釈し、固形分を濾過により単離し、ヘキサンで洗浄した。所望の生成物を、オフホワイト色固体(10.06g)として単離した。ヘキサン洗浄液を濃縮し、固形分は、シリカゲルプラグを通過させ、ジクロロメタンにより溶離した。生成物含有部分の濃縮により、追加的な3.83gの所望の生成物(26)を得て、合計して13.89g(91%)となった。MS(APCI+)m/z409、411、413(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップF:6−アジド−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(27)の調製:DMF(200mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸メチルエステル(26)(13.89g、33.8ミリモル)の懸濁液に、アジ化ナトリウム(4.4g、68ミリモル)を添加し、混合物を室温で1晩にわたってそのまま攪拌した。溶液を水(600mL)で希釈し、得られた白色沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄した。固形分をTHFに溶解した。2倍量のジエチルエーテルを添加し、有機溶液を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、淡黄色固体(12.94g、92%)として所望の生成物(27)とした。
ステップG:6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(28)の調製:3:1ジクロロメタン/酢酸(300mL)中の6−アジド−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(27)(12.94g、31ミリモル)の懸濁液に、亜鉛粉末(10g、155ミリモル)を少しずつ添加した。15分後反応混合物を酢酸エチル700mL中に注ぎ、水、飽和重炭酸ナトリウム、及び食塩水で洗浄した。有機溶液をNaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、オフホワイト色固体(11.85g、98%)として所望の生成物(28)を得た。MS(APCI+)m/z390、392、394(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップH:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(29)の調製:密閉管に入れたDMF(7mL)中の6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(28)の懸濁液に、クロロアセトアルデヒド(50%水溶液、0.70mL、5.7ミリモル)を添加した。反応混合物を80℃で4時間加熱し、次いでそのまま室温まで冷却し、1晩にわたり攪拌した。暗褐色溶液を水(70mL)で希釈し、得られた淡褐色沈殿を濾過により回収し、水で洗浄した。この固形分をTHFに溶解した。2倍量の酢酸エチルを添加し、有機溶液を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、褐色固体を得た。水性濾液を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物をNaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。この材料を、以前に単離した褐色固体と集合し、集合した材料をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン、続いて20:1ジクロロメタン/メタノール)に掛けた。所望の生成物(29)を淡黄色固体(0.752g、64%)として単離した。MS(APCI+)m/z414、416、418(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップI:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(30)の調製:メタノール(30mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(29)の溶液に、水酸化ナトリウム(1.0M水溶液、14.6mL、14.6ミリモル)を添加し、この溶液を室温でそのまま1晩攪拌した。回転蒸発によりメタノールを除去し、溶液を水で希釈し、1.0M HClの添加によりpH2まで酸性とした。水性懸濁液を4:1酢酸エチル/THFで抽出した。有機抽出物を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、淡橙色固体(30)として所望の生成物を得た。MS(APCI+)m/z400、402、404(M+:Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
下記の化合物は、図7に示すものと同様な方法で合成した。
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z356、358(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z432、434(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z324、326(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−メチルフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z380、382(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例10)
Figure 0004131741

1−[7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−エタノン
この化合物は、実施例9、ステップHの生成物である、化合物29から調製している。0℃に冷却したTHF(1mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(29)(25mg、0.061ミリモル)の溶液に、Tebbe試薬(μ−クロロ−μ−メチレン[ビス(シクロペンタジエニル)チタン]ジメチル−アルミニウム、トルエン中の1M溶液、0.12mL、0.12ミリモル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、1.5時間攪拌した。HCl(10%水溶液、1mL)を添加し、この混合物を16時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。粗製材料を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜100:1ジクロロメタン/メタノール)により精製して、所望の生成物(6.8mg、28%)を得た。MS APCI(−)m/z396、398、400(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例11)
Figure 0004131741

3−ブロモ−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド
この化合物の合成のための反応スキームを下記に示す。
Figure 0004131741
ステップA:3−ブロモ−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。クロロホルム(1.0mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(30mg、0.072ミリモル)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(14mg、0.080ミリモル)を添加した。5時間攪拌した後、反応液を酢酸エチルで希釈し、NaHSO、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、黄色固体(33mg、92%)とした。MS APCI(+)m/z494、496、498(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
ステップB:3−ブロモ−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミドの調製。標記化合物の合成は、出発材料として3−ブロモ−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルを使用し、実施例1のステップH、並びに実施例3のステップA及びBにより実施して、淡黄色固体として20mgの所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z539、541、543(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
(実施例12)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミド
この化合物の合成のための反応スキームを下記に示す。
Figure 0004131741
ステップA:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸tert−ブチルエステルの調製。THF(200mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸(4.21g、10.6ミリモル)の溶液に、2−tert−ブチル−1,3−ジイソプロピル−イソ尿素(10.6g、53ミリモル)を添加した。反応液を加熱還流した。30分後反応液を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を、KCO(2×)、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。黄色固体をジクロロメタンと共に粉砕し、白色固形分を濾過により除去した。濾液を減圧濃縮して、黄色固体(5.53g、97%)として所望の生成物を得た。MS APCI(−)m/z451、453(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップB:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6−(2−ヒドロキシプロピルアミノ)−ニコチン酸tert−ブチルエステルの調製。アセトニトリル(30mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロ−ニコチン酸tert−ブチルエステル(1.37g、3.03ミリモル)の溶液に、1−アミノ−プロパン−2−オール(2.44g、30.3ミリモル)及びトリエチルアミン(0.42mL、3.03ミリモル)を添加した。反応液を加熱還流した。23時間後反応液を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO、水、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、白色固体とした。フラッシュカラムクロマトグラフィー(20:1ジクロロメタン/メタノール)により精製して、白色固体(1.11g、75%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z492、494(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップC:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6−(2−オキソプロピルアミノ)−ニコチン酸tert−ブチルエステルの調製。アセトニトリル(1.1mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6(2−ヒドロキシプロピルアミノ)−ニコチン酸tert−ブチルエステル(0.28g、0.57ミリモル)に、4Åモレキュラーシーブ及びN−メチルモルホリン(0.10g、0.85ミリモル)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(0.030g、0.085ミリモル)を添加した。1時間攪拌した後、反応液はシリカゲルプラグを通過させて濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(20:1ヘキサン/酢酸エチル)により精製して、白色固体(86mg、31%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z490、492(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップD:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸の調製。4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6−(2−オキソプロピルアミノ)−ニコチン酸tert−ブチルエステル(0.075g、0.15ミリモル)を、濃HSO(0.50mL)中に溶解した。10分後、氷及び水を、また混合物を10分間攪拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、1M NaOHで中和し、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、オフホワイト色固体として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z416、418(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップE:7−(4bブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミドの調製。標記化合物の合成は、出発材料として7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸を使用し、実施例2により実施して、8mg(18%)の所望の生成物を黄色固体として得た。MS APCI(+)m/z485、487(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例13)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(31)の合成
図8は化合物31の合成のための反応スキームを示しており、出発材料として7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(30)を使用して、実施例2の方法により調製して、4.1g(収率53%)の化合物31を得た。MS(APCI−)m/z467、469、471(M−:Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
実施例9のステップCにおける適当なアニリンを使用して図7、8、及び9に示すのと同様の方法で下記の化合物を合成した。
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド
MS ESI(+)m/z453、455、457(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミド
MS ESI(+)m/z375、377(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド
MS ESI(+)m/z443、445、447(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド
MS ESI(+)m/z365、367(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド
MS APCI(−)m/z413、415、417(M−、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS ESI(+)m/z384、386、388(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS ESI(+)m/z306、308(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS ESI(+)m/z340、342(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−クロロ−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド
MS ESI(+)m/z409、411(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例14)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(33a)の合成
化合物33aの合成のための反応スキームを図9に示す。7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(30)を使用し、実施例3のステップA及びBにより調製して、44mg(2ステップについて収率40%)の所望の生成物を得た。MS(APCI+)m/z459、461、463(M+:Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例15)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(36)の合成
化合物36の合成のための反応スキームを図10に示す。
ステップA:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(34):Katritzky et al.(J.Org.Chem.、2003、68、4935〜4937:J.Org.Chem.、1990、55、3209〜3213)の手順を修正したものにより調製を達成した。ジクロロエチレン(1mL)中の6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(28)(30mg、0.076ミリモル)の懸濁液に、ビス(ベンゾトリアザゾール)付加物(1−メチルピペラジンにより生成される)(106mg、0.230ミリモル)を添加し、続いてZnBr(52mg、0.230ミリモル)を添加した。反応混合物を還流して10時間、次いで室温で16時間攪拌した。反応混合物をCHClで希釈し、濾過した。濾液を水で洗浄した。水性層をCHClで抽出した。集合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(60:1CHCl/MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体(31mg、79%)として、所望の生成物(34)を得た。
ステップB:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(36):MeOH(1mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(34)の懸濁液に、水酸化ナトリウム(59μL、1M溶液)を添加した。18時間攪拌した後、反応混合物を乾固するまで濃縮した。残渣(35)をトルエンで希釈し、濃縮し(反復し)、31mgの回収した黄色残渣(35)を精製せずに先に進んだ。残渣(35)をCHCl(1mL)中に懸濁させ、0℃まで冷却し、塩化オキサリル(CHCl中における2M溶液の150μL)を添加した。1滴のDMFを添加し、反応混合物を室温まで加温した。10分後、混合物の濃縮に続いて、トルエンから2回濃縮し、次いで減圧乾燥した。得られた黄色固体を、CHCl(1mL)中に懸濁させ、0℃まで冷却し、シクロプロピルメチルヒドロキシルアミン(16mg、0.180ミリモル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、16時間攪拌した後、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(15:1CHCl/MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固体(12mg、37%)として所望の生成物(36)を得た。MS ESI(+)m/z567、569、571(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例16)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−モルホリン−4−イル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(37)の合成
化合物37の合成のための反応スキームを図10に示す。化合物37は、6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(28)、及びビス(ベンゾトリアザゾール)付加物(モルホリンにより生成)を使用し、実施例15のステップA及びBにより調製して、2mg(2ステップについて収率8%)の所望の生成物(37)を得た。MS ESI(+)m/z554、556、558(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例17)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−ジメチルアミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(38)の合成
化合物38の合成のための反応スキームを図10に示す。化合物38は、6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロニコチン酸メチルエステル(28)、及びビス(ベンゾトリアザゾール)付加物(ジメチルアミンにより生成)を使用し、実施例15のステップA及びBにより調製して、16mg(2ステップについて収率37%)の所望の生成物(38)を得た。MS ESI(+)m/z512、514、516(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例18)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−ピペリジン−1−イルメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(39)の合成
化合物39の合成のための反応スキームを図11に示す。化合物39は、T.Kercherら(作成中原稿)の手順を修正したものにより調製した。ピペリジン(4μL、0.043ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液(5μL、0.065ミリモル)を、6:1MeCN/水(0.5ml)中に溶解し、30分間攪拌した。7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(33a)(10mg、0.022ミリモル)を、続いてトリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム(1mg、0.002ミリモル)を添加した。16時間攪拌した後、追加のトリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム(1mg)、ピペリジン(3.8μL)及びホルムアルデヒド水溶液(3.8μL)を添加した。約60時間後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水、10%KCO、及び食塩水で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(40:1CHCl/MeOH→20:1CHCl/MeOH→9:1CHCl/MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体(6mg、50%)として所望の生成物(39)を得た。MS APCI(+)m/z556、558、560(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
図11に示すものと同様の方法で、下記の化合物を合成した。
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−モルホリン−4−イルメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミド
7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−モルホリン−4−イルメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミドを合成するための反応スキームは、図11に示すものと同様であり、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(33a)及びモルホリンを使用して、所望の生成物を得ている。MS APCI(+)m/z568、570、572(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド
7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミドを合成するための反応スキームは、図11に示すものと同様であり、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(33a)及びジメチルアミンを使用して、所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z528、530、532(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

4−[7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−6−シクロプロピルメトキシカルバモイルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルメチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−[7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−6−シクロプロピルメトキシカルバモイルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルメチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを合成するための反応スキームは、図11に示すものと同様であり、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(33a)及びピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを使用して、所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z669、671、673(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド
7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミドを合成するための反応スキームは、図11に示すものと同様であり、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(33a)及び1−メチルピペラジンを使用して、所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z581、583、585(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロ−3−モルホリン−4−イルメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸エトキシアミド
7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロ−3−モルホリン−4−イルメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸エトキシアミドを合成するための反応スキームは、図11に示すものと同様であり、7−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−8−フルオロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸エトキシアミド及びモルホリンを使用して、所望の生成物を得た。MS ESI(+)m/z510、512(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例19)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(44a)の合成
化合物44aの合成のための反応スキームを図12に示す。
ステップA:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−6−クロロニコチン酸tert−ブチルエステル(40)の調製:THF(165mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−6−クロロニコチン酸塩酸塩(24)(2.91g、7.31ミリモル)の懸濁液に、2−tert−ブチル−1,3−ジイソプロピルイソ尿素(8.04g、40.1ミリモル)を添加した。室温で2時間及び還流して30分間攪拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を10%KCO及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。得られた残渣を、CHCl中に溶解し、濾過した。濾液を濃縮し、Biotage系(CHCl)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(40)(3.28g、78%)を得た。
ステップB:6−アジド−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニル−アミノ)ニコチン酸tert−ブチルエステル(41)の調製:DMF(60mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−6−クロロニコチン酸tert−ブチルエステル(40)(3.23g、7.73ミリモル)の混合物に、アジ化ナトリウム(1.51g、23.2ミリモル)を添加した。反応混合物を80℃まで加熱し、16時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液をEtOAcで希釈し、水、飽和NaHCO及び食塩水で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(CHCl)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィー(反復した)によって精製して、所望の生成物(41)(1.41g、43%)を得た。
ステップC:6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−ニコチン酸tert−ブチルエステル(42)の調製:6−アジド−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)ニコチン酸tert−ブチルエステル(41)を使用して、実施例9のステップGに記載しているように化合物42を調製した。
ステップD:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(43)の調製:EtOH(630μL)中の6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−ニコチン酸tert−ブチルエステル(42)(50mg、0.125ミリモル)の混合物に、クロロアセトアルデヒド(12μL、0.188ミリモル)を添加した。反応混合物を80℃で5時間攪拌した後、追加の12μLのクロロアセトアルデヒドを添加し、10時間加熱を継続した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈して、濁った半溶液が得られた。有機層を水、飽和NaHCO及び食塩水で洗浄した。有機層は沈殿を含有し、濾過によりそれを回収して、所望の生成物(43)(15mg、33%)を得た。MS APCI(−)m/z364、366(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
ステップE:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(44a)の調製:0℃においてCHCl(1mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(43)(15mg、0.041ミリモル)の攪拌した懸濁液に、塩化オキサリル(CHCl中における2.0M溶液、102μL)を添加した。1滴のDMFを添加した。反応混合物を室温まで加温し、25分間攪拌し、次いで濃縮した。残渣をトルエンから2回濃縮し、減圧乾燥した。この残渣をCHCl(1mL)中に懸濁させ、0℃まで冷却し、シクロプロピルメチルヒドロキシルアミン(36mg、0.409ミリモル)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、2時間攪拌し、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(40:1CHCl/MeOH〜20:1CHCl/MeOH)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄褐色固体(6mg、31%)として所望の生成物(44a)を得た。MS APCI(−)m/z433、435(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
実施例9のステップCにおける適当なアニリンを使用して図12に示すのと同様の方法で下記の化合物を合成した。
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS ESI(+)m/z350、352(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド
MS ESI(+)m/z419、421(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド
MS ESI(+)m/z409、411(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例20)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(47a)の合成
化合物47aの合成のための反応スキームを図13に示す。
ステップA:6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−フルオロニコチン酸tert−ブチルエステル(45)の調製:1:1MeOH/水(25mL)中の6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)ニコチン酸tert−ブチルエステル(42)(1.00g、2.51ミリモル)の混合物に、1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)(889mg、2.508ミリモル)を添加した。約2時間後、反応混合物をEtOAc及び水で希釈した。層を分離し、有機層を0.5N HCl及び食塩水で洗浄した。水性洗浄液をEtOAcで逆抽出した。集合した有機抽出物を乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(20:1ヘキサン/EtOAc〜15:1ヘキサン/EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体(75mg、7%)として所望の生成物(45)を得た。
ステップB:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(46)の調製:EtOH(1mL)中の6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−フルオロニコチン酸tert−ブチルエステル(45)(75mg、0.180ミリモル)の混合物に、クロロアセトアルデヒド(23μL、0.360ミリモル)を添加した。反応混合物を70℃で10時間攪拌した後、追加のクロロアセトアルデヒド10μLを添加し、33時間加熱を継続した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過により所望の生成物(46)を回収した。濾液をEtOAcで希釈し、水、飽和NaHCO及び食塩水で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮して、追加の生成物(46)を得た(51mg、集合回収率74%)。MS APCI(−)m/z382、384、386(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
別法として下記に示す経路により、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(46)を合成した。
Figure 0004131741
この代替的手順の第1のステップにおいて、4,6−ジクロロ−5−フルオロニコチン酸(J.Heterocyclic Chemistry 1993、30、855〜859)を使用して、実施例9、ステップB中に記載している代替的手順により4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−ブロモ−6−クロロニコチン酸を合成した。
ステップC:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(47a)の調製:化合物47は、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(46)を使用し、実施例19のステップEに記載しているように調製して、白色固体として15mg(24%)の所望の生成物(47a)を得た。MS APCI(+)m/z453、455、457(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
図13に示す方法と同様の方法で、下記の化合物を合成した。
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エトキシ)アミド
MS APCI(+)m/z443、445、447(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS ESI(+)m/z368、370(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド
MS ESI(+)m/z437、439(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−メチルフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z364、366(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z440、442(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z304(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

7−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS APCI(+)m/z324、326(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例21)
Figure 0004131741

3−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド
この化合物の合成のための反応スキームを下記に示す。
Figure 0004131741
ステップA:3−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。実施例20、ステップBにおいて記載した代替的手順と同様な方法で合成した7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(57.0mg、0.16ミリモル)をDMF(3mL)中に溶解した。N−クロロスクシンイミド(17.0mg、0.13ミリモル)及びHCl(1.0M水溶液、16μL、0.016ミリモル)を添加した。16時間攪拌した後、懸濁液を酢酸エチルで希釈し、NaHSO及、水(2×)、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、黄色固体まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(4:1ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、淡黄色固体(40mg、64%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z388、390(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
ステップB:3−クロロ−7−(2,4−ジクロル−フェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ビニルオキシエトキシ)−アミドの調製。0℃まで冷却したTHF(1.0mL)中の3−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(38mg、0.098ミリモル)及びO−(2−ビニルオキシ−エチル)−ヒドロキシルアミン(25mg、0.24ミリモル)溶液に、LiHMDS(ヘキサン中の1.0M、0.34mL、0.34ミリモル)を添加した。この溶液はそのまま室温まで加温し、16時間攪拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO、水(3×)、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、黄色液体まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(20:1〜10:1ジクロロメタン/MeOH)によって精製して、黄色固体(42mg、93%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z459、461(M+、Clパターン)を検出した。
ステップC:3−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エトキシ)−アミドの調製。実施例3、ステップBにより3−クロロ−7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ビニルオキシ−エトキシ)−アミドを、所望の生成物に変換して、淡黄色固体として31mg(78%)の所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z433、435(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例22)
Figure 0004131741

7−(4−エチル−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸エトキシアミド
この化合物の合成のための反応スキームを下記に示す。
Figure 0004131741
ステップA:8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−ビニルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。実施例20、ステップBに示した代替的合成と同様な方法で合成した8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(250mg、0.58ミリモル)をイソプロピルアルコール(6mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)中に懸濁させた。ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(90mg、0.67ミリモル)及びトリエチルアミン(0.165mL、1.2ミリモル)を添加し、この時点で反応混合物は溶液となった。反応混合物にNを吹付けた(sparged)。次いでPdCl(dppf)−CHCl(2モル%、9mg)を添加し、反応液を90℃まで加熱し、N下で16時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、続いて酢酸エチル(2×)で抽出した。集合した有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(30:1ジクロロメタン/メタノール)により精製して、暗黄色固体として所望の生成物(143mg、81%)を得た。MS ESI(+)m/z330(M+1)を検出した。
ステップB:7−(4−エチル−2−フルオロ−フェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−ビニル−フェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(165mg、0.50ミリモル)をエタノール(5mL)中に懸濁させ、10%Pd/C(267mg、0.25ミリモル)を添加し、Hの雰囲気下に置いた。反応混合物を、室温で16時間激しく攪拌した。反応混合物はセライトを通して濾過し、エタノール及びテトラヒドロフランで洗浄し、濾液を黄色油まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜20:1ジクロロメタン/メタノールの勾配)により粗生成物を精製して、暗黄色固体として所望の生成物(110mg、66%)を得た。MS ESI(+)m/z332(M+1)を検出した。
ステップC:7−(4−エチル−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸エトキシ−アミドの調製。O−エチル−ヒドロキシルアミン−HCl塩を使用して、実施例21のステップBの手順により7−(4−エチル−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(40mg、0.12ミリモル)を所望の生成物に変換して、黄色着色固体(31mg、71%)として所望の生成物を得た。MS ESI(+)m/z361(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例23)
Figure 0004131741

3−エチル−8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド
この化合物の合成のための反応スキームを下記に示す。
Figure 0004131741
ステップA:8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチル−フェニルアミノ)−3−ヨード−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。アセトニトリル(10mL)中の8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(172mg、0.54ミリモル)の溶液にN−ヨードスクシンイミド(134mg、0.60ミリモル)を一度に添加し、攪拌10分後に、濃い析出物が得られた。懸濁液を酢酸エチルで希釈し、NaHSO、飽和NaHCO、水、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。濃縮により、黄色固体(241mg、100%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z444(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
ステップB:8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−3−トリメチルシラニルエチニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチル−フェニルアミノ)−3−ヨード−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.23ミリモル)、CuI(4.0mg、0.023ミリモル)、及びPdCl(PPh(16mg、0.023ミリモル)の混合物に、THF(1.0mL)、ジイソプロピルアミン(95μL、0.68ミリモル)、及びトリメチルシリルアセチレン(38μL、0.27ミリモル)を添加した。この溶液を室温で16時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO(3×)、食塩水(2×)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、暗褐色固体まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(40:1ジクロロメタン/MeOH)により、黄色液体として所望の生成物(30mg、32%)を得た。MS APCI(+)m/z414(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
ステップC:3−エチニル−8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。MeOH(5mL)中の8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチル−フェニルアミノ)−3−トリメチルシラニルエチニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの溶液に、炭酸カリウム(70mg、0.51ミリモル)を添加し、室温で2時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水(2×)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、褐色残渣まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜80:1ジクロロメタン/MeOH)により、黄色液体として所望の生成物(16mg、65%)を得た。MS APCI(+)m/z342(M+1)を検出した。
ステップD:3−エチル−8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルの調製。水素の雰囲気下(風船)で3−エチニル−8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(16mg、0.047ミリモル)、及び10%Pd/C(5mg)の混合物を1時間激しく攪拌した。ジクロロメタンですすぐプラグを通して混合物を濾過し、濃縮して黄色発泡体として所望の生成物(14mg、86%)を得た。MS APCI(+)m/z346(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
ステップE:3−エチル−8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチル−フェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミドの調製。実施例21のステップA、及び実施例3のステップB、ステップBにより、3−エチル−8−フルオロ−7−(2−フルオロ−4−メチルフェニルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(14mg、0.041ミリモル)を所望の生成物(塩酸塩)に変換して、黄褐着色固体(2ステップにわたり9mg、51%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z391(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例24)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]−トリアゾロ−[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(53a)の合成
化合物53aの合成のための反応スキームを図14に示す。
ステップA:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6−ヒドラジノニコチン酸エチルエステル(49)の調製:4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸から標準方法により4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸エチルエステル(48)を調製した。N,N−ジメチルアセトアミド(20mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジクロロニコチン酸エチルエステル(48)(1.72g、4.05ミリモル)の溶液に、ヒドラジン一水和物(0.59mL、12.16ミリモル)を添加した。90℃で1時間攪拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(20:1 CHCl/EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(49)(307mg、18%)を得た。
ステップB:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル(51a)の調製:0℃においてCHCl(2.5mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6−ヒドラジノニコチン酸エチルエステル(49)(0.100g、0.238ミリモル)及びトリエチルアミン(66μL、0.476ミリモル)の溶液に、無水酢酸(22μL、0.238ミリモル)を添加し、次いで室温まで溶液を加温して化合物(50a)を得た(単離せず)。10分後、POCl(87μL、0.952ミリモル)を1滴ずつ添加し、反応混合物を室温まで加温した。16時間後、反応混合物を加熱還流し、3日間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。この残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOを添加し、またこの混合物を20分間攪拌した。層を分離し、有機層を食塩水で洗浄した。水性洗浄液を、EtOAcで逆抽出した。集合した有機抽出物を、乾燥(NaSO)し、濃縮した。Biotage系(9:1 CHCl/EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物51a(80mg、75%)を得た。
ステップC:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸(52a)の調製:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル(51a)(79mg、179ミリモル)の3:1THF:水(4.5mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1M溶液の715μL)を添加した。16時間後、反応混合物を分別漏斗中に注ぎ、食塩水で希釈し、1M HClで約pH2まで酸性にした。水層について、1:1EtOAc/THFで抽出した。集合した有機抽出物を乾燥(NaSO)し、濃縮し、残渣(52a)を、さらに精製することなく先に進めた。
ステップD:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(53a)の調製:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸(52a)を使用して、実施例2に記載しているように化合物53aを調製して、2mg(5%)の所望の生成物を得た。MS APCI(−)m/z482、484、486(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
(実施例25)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(54a)の合成
化合物54aの合成のための反応スキームを図14に示す。化合物54aは、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸(52a)から出発して、本明細書に記載しているように調製して、1mg(2ステップについて2%)の所望の生成物(54a)を得た。MS APCI(−)m/z472、474、476(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
(実施例26)
Figure 0004131741

3−ベンジル−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(53b)の合成
化合物53bの合成のための反応スキームを図14に示す。
ステップA:3−ベンジル−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(51b)の調製:0℃において、CHCl(5.7mL)中の4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−6−ヒドラジノニコチン酸メチルエステル(49)(0.233g、0.574ミリモル)及びトリエチルアミン(160μL、1.148ミリモル)の溶液に、フェニルアセチルクロリド(152μL、1.148ミリモル)を添加した。室温まで加温した後、追加の75μLのフェニルアセチルクロリドを添加した。6時間後、反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。残渣(50b)をジクロロエチレン(2mL)で希釈し、またPOCl(465μL、5.082ミリモル)を添加した。還流して12時間攪拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOを添加し、またこの混合物を20分間攪拌した。得られた固体を濾過により回収して、所望の生成物(51b)(97mg、30%)を得た。
ステップB:3−ベンジル−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(53b)の調製:化合物53bは、出発材料として3−ベンジル−7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(51b)を使用して、実施例24のステップC及び実施例2において記載しているように調製して、5mg(2ステップについて4%)の所望の生成物(53b)を得た。MS APCI(−)m/z558、560、562(M−、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例27)
Figure 0004131741

6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸(56)の合成
化合物56の合成のための反応スキームを図15に示す。
ステップA:6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチル−ベンゾ[c]−イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(55)の調製:3:1アセトン:水(16mL)中の5−アセチル−2−(2−クロロフェニルアミノ)−3,4−ジフルオロ安息香酸メチルエステル(6)(601mg、1.59ミリモル)の混合物にアジ化ナトリウム(128mg、1.95ミリモル)を添加し、加熱還流した。16時間後、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc及び水で希釈した。有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。得られた残渣を水(8mL)で希釈し、加熱還流した。5時間後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。Biotage系(ヘキサン中の20%EtOAc)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(55)(410mg、77%)を得た。
ステップB:6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸(56)の調製:6:1THF:水(3.5mL)中の6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(55)(100mg、0.299ミリモル)の溶液にLiOH(1M水溶液の0.60ml)を添加した。1時間後、反応液を1N HClによりpH1まで酸性とし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。集合した有機抽出物を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮して、所望の生成物(56)(87mg、91%)を得た。MS APCI(−)m/z319、321(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例28)
Figure 0004131741

6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(57a)の合成
化合物57aは、6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸(56)を使用して、図15に示すように調製して、35mg(44%)の所望の生成物を得た。MS APCI(−)m/z388、390(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例29)
Figure 0004131741

6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミド(57b)の合成
化合物57bは、6−(2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロ−3−メチルベンゾ[c]イソキサゾール−5−カルボン酸(56)を使用して、図15に示すように、また実施例2に記載しているように調製して、35mg(44%)の所望の生成物を得た。MS APCI(−)m/z388、390(M+、Clパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例30)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチルアミノメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシ−アミド(63)の合成
化合物63の合成を図16に示す。
ステップA:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−ホルミルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(58)の調製:6−アミノ−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−クロロ−ニコチン酸メチルエステル(28)(1.06g、2.72ミリモル)及び2−クロロ−マロンアルデヒド(587mg、5.43ミリモル)の懸濁液を、80℃に45分間加熱した。溶液をそのまま室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20:1塩化メチレン/メタノール)により精製して、暗黄色固体として所望の生成物を得た。この固体を酢酸エチルと共に粉砕し、濾過により単離して、黄色固体(0.436g、36%)として所望の生成物を提供した。MS(APCI+)m/z442、444、446(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップB:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチルアミノメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(59)の調製:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−ホルミルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(58)(25mg、0.056ミリモル)、酢酸(7μL、0.11ミリモル)及びメチルアミン(THF中の2.0M溶液、56μL、0.11ミリモル)の懸濁液を、0.5時間攪拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(36mg、0.17ミリモル)を添加し、溶液を1晩攪拌するままとした。反応混合物を乾固するまで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン、続いて10:1ジクロロメタン/メタノール)により精製して、黄色固体(12mg、46%)として所望の生成物を得た。MS(APCI+)m/z455、457、459(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップC:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(60)の調製:ジクロロメタン中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(59)(12mg、0.026ミリモル)の溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(6mg、0.029ミリモル)及びトリエチルアミン(4μL、0.029ミリモル)を添加した。この溶液を室温で0.5時間攪拌し、その時点の後HPLC分析により、反応が完結したことが示された。溶液を乾固するまで回転蒸発させて、黄色発泡体(15mg、定量)として所望の生成物を得た。MS(APCI+)m/z557、559、561(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップD:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチルアミノ)−メチル]−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(61)の調製:4:1MeOH/水(5mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチルアミノ)−メチル]−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(60)(15mg、0.026ミリモル)の溶液に、水酸化ナトリウム(1.0M水溶液、0.16mL、0.16ミリモル)を添加した。反応が完結すると、溶液を水で希釈し、1.0M HCl水溶液の添加によりpH3まで酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をNaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、白色結晶性固体(12mg、84%)として所望の生成物を得た。MS(APCI−)m/z541、543、545(M−;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップE:[7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−6−シクロプロピルメトキシカルバモイルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルメチル]−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(62)の調製:ジメチルアセトアミド(0.4mL)中の7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−8−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(61)の溶液に、EDCl(6mg、0.033ミリモル)及びHOBt(5mg、0.033ミリモル)を添加した。黄色溶液を室温で0.5時間そのまま攪拌し、その時点の後、O−シクロプロピルメチル−ヒドロキシルアミン(6mg、0.066ミリモル)及びトリエチルアミン(6μL、0.044ミリモル)を添加し、この溶液をそのまま1晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸カリウム水溶液、及び食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、黄色残渣(11.5mg、85%)として所望の生成物を得た。MS(APCI+)m/z612、614、616(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップF:7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−3−メチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸シクロプロピルメトキシアミド(63)の調製:1:1ジクロロメタン/トリフルオロ酢酸中の[7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロ−6−シクロプロピルメトキシ−カルバモイル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルメチル]−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(62)の溶液を2時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣を酢酸エチル中に再溶解した。有機溶液を飽和炭酸カリウム水溶液、及び食塩水で洗浄した。水性洗浄液を酢酸エチルで逆抽出した。集合した有機抽出物を、NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、黄色固体(8mg、83%)として所望の生成物を得た。MS(APCI+)m/z512、514、516(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例31)
Figure 0004131741

6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)アミド(73a)の合成
W=Br、Y=Cl、X=Hである化合物73aは、図17に示すように調製することができる。
(実施例32)
Figure 0004131741

6−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−7−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(73b)の合成
W=Br、Y=Cl、X=Fである化合物73bは、図17に示すように調製することができる。
(実施例33)
Figure 0004131741

リン酸モノ−(2−{[7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボニル]−アミノオキシ}−エチル)エステル(74)の合成
化合物74の合成を図18に示す。7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(2−ヒドロキシエトキシ)−アミド(33a)(100mg、0.234ミリモル)、テトラゾール(23mg、0.327ミリモル)、及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.096mL、0.304ミリモル)を、乾燥N雰囲気下で30mLの無水DMF中に溶解/懸濁させた。反応混合物を約3時間攪拌し、その時点の後で反応液を−78℃まで冷却し、tert−ブチル過酸化水素(70%水溶液の0.100mL)を添加した。次いで冷却浴を取り外し、反応液をゆっくり室温まで加温し、1晩にわたって反応させた。次いで反応混合物を、エチルエーテル/酢酸エチル(5:1)溶液と、飽和NaHCO水溶液との間で分配した。有機相を取っておき、連続して10%亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水で3回洗浄し、最後に食塩水で洗浄した。得られた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。この残渣を、乾燥N雰囲気下で3mLのTFA/DCM(2:1)溶液中に溶解させた。反応液を室温で約2時間攪拌し、その時点の後、真空下で濃縮し、得られた残渣をメタノール中で約1時間攪拌した。オフホワイト色固体を、吸引濾過により回収し、メタノールに続いてエチルエーテルで洗浄し、次いで空気で乾燥して所望の化合物(74)を得た。
(実施例34)
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741

実施例9、ステップDの代替的合成ステップにおいて記載しているステップにより、4,6−ジクロロ−5−メチルニコチン酸(J.Heterocyclic Chemistry 1999、36、953〜957)を、7−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸に変換した。4−(4−ブロモ−2−クロロ−フェニルアミノ)−6−クロロ−5−メチル−ニコチン酸メチルエステル中間体へのアジ化ナトリウムの添加には50℃までの加熱を要し、それにより、所望のメチルエステルである6−アジド−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−5−メチル−ニコチン酸メチルエステルと、対応するカルボン酸との分離可能な混合物が得られる点を見極めた。MS ESI(+)m/z380、382(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
第1のステップに4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミンを使用して、上記の実施例において記載しているように下記の化合物を調製した。
Figure 0004131741

7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸
MS ESI(+)m/z364、366(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例35)
Figure 0004131741

[6−(5−アミノ−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル]−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−アミン
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741
ステップA:7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸ヒドラジドの調製。実施例3のステップAにおいて記載しているカップリング条件により、7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸を、そのヒドラジドに変換した。別法として、7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステルから、エタノール中でヒドラジンと共に還流させることにより直接ヒドラジドを調製することができる。MS ESI(+)m/z398、400(M+;Cl、Brパターン)を検出した。
ステップB:[6−(5−アミノ−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル]−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−アミンの調製。7−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸ヒドラジド(100mg、0.25ミリモル)をジオキサン(2mL)中に懸濁させた。ブロモシアン(27mg、0.253ミリモル)を添加し、続いて重炭酸ナトリウムのHO(1.2mL)中溶液(21mg、0.25ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、白色固体として所望の生成物(97mg、91%)を得た。MS ESI(+)m/z423、425(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例36)
Figure 0004131741

5−[7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−[1,3,4]オキサジアゾール−2−チオール
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741
7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸ヒドラジド(50mg、0.13ミリモル)をエタノール(2.5mL)中に懸濁させ、0℃まで冷却した。二硫化炭素(22mg、0.29ミリモル)を添加し、続いて粉末水酸化カリウム(7mg、0.13ミリモル)を添加した。N下で反応混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで室温で30分間攪拌した。次いで反応混合物を還流させ、N下で5日間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、1M HCl水溶液によりpH1〜2まで酸性とした。次いでこの混合物を酢酸エチルで抽出した(2×)。集合した有機層を飽和NaHCO水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物の精製は、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜15:1ジクロロメタン/メタノールの勾配)により達成し、次いでジエチルエーテル及びジクロロメタンと共に粉砕して、黄色固体として所望の生成物(17mg、31%)を得た。MS ESI(+)m/z440、442(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例37)
Figure 0004131741

5−[7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741
実施例35、ステップAにより調製した、7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸ヒドラジド(373mg、0.98ミリモル)を、ジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解した。カルボニルジイミダゾール(166mg、1.02ミリモル)を固体として添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。次いでそれを酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水性層を酢酸エチルで逆抽出した(3×)。集合した有機層を、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物の精製は、酢酸エチル及びジエチルエーテル共に粉砕することにより達成した。得られた固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、回収し、減圧乾燥した。濾液を濃縮し、粉砕手順を繰り返した。固形分を集合して、黄色固体として所望の生成物(334mg、84%)を得た。MS ESI(+)m/z408、410(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例38)
Figure 0004131741

[6−(5−アミノメチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル]−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−アミン
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741
ステップA:7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸N’−(2−クロロ−アセチル)−ヒドラジドの調製。実施例35のステップAの、7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸ヒドラジド(100mg、0.25ミリモル)をジクロロメタン(2mL)中に懸濁させ、4−Me−モルホリン(0.040mL、0.36ミリモル)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、次いで塩化クロロアセチル(0.029mL、0.36ミリモル)を1滴ずつ添加した。反応混合物を室温まで加温し、N下で1時間攪拌した。少量のテトラヒドロフラン及びメタノールにより反応混合物を分別漏斗中にすすぎ入れ、次いで酢酸エチルにより希釈した。有機層を、水及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(20:1ジクロロメタン/メタノール)により粗生成物の精製を達成して、黄色固体として所望の生成物(64mg、54%)を得た。MS ESI(+)m/z474、476(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップB:(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−[8−クロロ−6−(5−クロロメチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル]−アミンの調製。7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸N’−(2−クロロ−アセチル)−ヒドラジド(63mg、0.13ミリモル)を、POCl(1mL)中に懸濁させた。反応混合物を8時間100℃に加熱し、その間に反応混合物は輝赤色溶液となった。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和NaHCO水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物(38mg、62%)をさらに精製せずに次のステップに使用した。MS ESI(+)m/z456、458(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
ステップC:[6−(5−アミノメチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル]−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−アミンの調製。(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−[8−クロロ−6−(5−クロロメチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル]−アミン(38mg、0.083ミリモル)をテトラヒドロフラン(1mL)中に溶解した。ヨウ化カリウム(14mg、0.083ミリモル)を添加し、次いでアンモニア(メタノール中の7M溶液、0.30mL、2.08ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20:1ジクロロメタン/メタノール〜5:1の勾配)により精製して、黄色固体として所望の生成物(26mg、71%)を得た。MS ESI(+)m/z437、439(M+、Cl、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例39)
Figure 0004131741

2−{5−[7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルアミノ}−エタノール
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741

国際公開第04/056789号中で記載されている手順に従って、実施例37の5−[7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オンを、2ステップで所望の生成物に変換した。MS ESI(+)m/z451、453(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例40)
Figure 0004131741

N−{5−[7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル}−N’−メチル−エタン−1,2−ジアミン
下記に示す経路によりこの化合物を合成した。
Figure 0004131741

国際公開第04/056789号中で記載されている手順に従って、実施例37の5−[7−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オンを、3ステップで所望の生成物に変換し、HCl塩として単離した。MS ESI(+)m/z464、466(M+、Brパターン)を検出した。
Figure 0004131741
(実施例41)
ヒドロキシルアミンの調製
本発明の化合物を合成するのに有用なヒドロキシルアミンを、下記のように調製できる:
Figure 0004131741

(i).(S)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシ)−プロピル]−ヒドロキシルアミン及び(R)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロピル]−ヒドロキシルアミン
(S)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロピル]−ヒドロキシルアミン及び(R)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロピル]−ヒドロキシルアミンを、それぞれ(S)−(−)−プロピレンオキシド及び(R)−(+)−プロピレンオキシドから下記の手順により調製した。
ステップA:(S)−1−ヨードプロパン−2−オール及び(R)−1−ヨード−プロパン−2−オールの調製。0℃まで冷却したTHF(200mL)中のヨウ化リチウム(15.0g、112ミリモル)の溶液に、酢酸(12.8mL、224ミリモル)及び(S)−(−)−プロピレンオキシド又は(R)−(+)−プロピレンオキシド(16.0mL、224ミリモル)を順次添加した。得られた濃い懸濁液を室温までそのまま加温し、16時間攪拌した。この懸濁液をエーテルで希釈し、水(3×)、飽和NaHCO(3×)、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、黄色液体(19.5g、94%)として所望の生成物を得た。
ステップB:(S)−tert−ブチル−(2−ヨード−1−メチル−エトキシ)−ジメチル−シラン及び(R)−tert−ブチル−(2−ヨード−1−メチル−エトキシ)−ジメチル−シランの調製。0℃まで冷却したDMF(100mL)中の(S)−ヨード−プロパン−2−オール又は(R)−1−ヨード−プロパン−2−オール(19.9g、107ミリモル)及びTBSCl(17.0g、113ミリモル)の溶液に、ピリジン(9.50mL、118ミリモル)を添加した。2日間攪拌した後、溶液をヘキサンで希釈し、水(3×)、及び食塩水で洗浄した。水性洗浄液を1:1ヘキサン/酢酸エチルで逆抽出した。集合した有機相をNaSO上で乾燥した。濃縮により、黄色液体(26.7g、83%)として所望の生成物を得た。
ステップC:(S)−2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロポキシ]−イソインドール−1,3−ジオン及び(R)−2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロポキシ]−イソインドール−1,3−ジオンの調製。(S)−tert−ブチル−(2−ヨード−1−メチル−エトキシ)−ジメチル−シラン又は(R)−tert−ブチル−(2−ヨード−1−メチル−エトキシ)−ジメチル−シラン(22.7g、75.4ミリモル)、N−ヒドロキシフタルイミド(14.8g、90.5ミリモル)、及びジイソプロピルエチルアミン(15.8mL、90.5ミリモル)を、75℃で48時間加熱した。この溶液を室温まで冷却し、水で希釈し、1:1ヘキサン/酢酸エチル(2×)及びジエチルエーテル(2×)で抽出した。集合した有機抽出物を水(3×)、食塩水(2×)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、赤色液体まで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製して、黄色液体(12.8g、50%)として所望の生成物を得た。
ステップD:(S)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロピル]−ヒドロキシルアミン又は(R)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロピル]−ヒドロキシルアミンの調製。ジクロロメタン(100mL)中の(S)−2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロポキシ]−イソインドール−1,3−ジオン又は(R)−2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロポキシ]−イソインドール−1,3−ジオン(12.8g、38.0ミリモル)の溶液に、メチルヒドラジン(2.12mL、39.9ミリモル)を添加し、得られた懸濁液を16時間攪拌した。この懸濁液を濾過して、固形分を除去し、濾液を黄色液体まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(2:1ヘキサン/酢酸エチル)により、淡黄色液体(6.37g、82%)として所望の生成物を得た。MS APCI(+)m/z206(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
(ii).適当な末端エポキシドから出発して同様に下記のヒドロキシルアミンを調製した。イソインドール−1,3−ジオン中間体、及び最終ヒドロキシルアミンをフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。
Figure 0004131741

(S)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ヒドロキシルアミン及び(R)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ヒドロキシルアミン
J.Am.Chem.Soc.、2002、124:1307中に記載されているように、1,2−エポキシブタンの動的分割により得られたそれぞれホモキラル末端エポキシドである(S)−1,2−エポキシブタン及び(R)−1,2−エポキシブタンからヒドロキシルアミンである(S)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ヒドロキシルアミン及び(R)−O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ヒドロキシルアミンを調製した。MS APCI(+)m/z220(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

O−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−3−メチル−ブチル]−ヒドロキシルアミン
MS APCI(+)m/z234(M+1)を検出した。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

(iii).1−アミノオキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オール
ステップA:2−(2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブトキシ)−イソインドール−1,3−ジオンの調製。DMF(100mL)中の3,3−ジメチル−1,2−エポキシブタン(5.0mL、41.0ミリモル)の溶液にN−ヒドロキシフタルイミド(8.03g、49.2ミリモル)及びトリエチルアミン(6.90mL、49.2ミリモル)を添加した。この溶液を75℃で2日間加熱した。溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水(2×)、飽和炭酸カリウム(3×)、食塩水(2×)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、橙色固体まで濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を使用した精製により、白色固体(1.50g、14%)として所望の生成物を得た。
ステップB:1−アミノオキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オールの調製。0℃まで冷却したジクロロメタン(20mL)中の2−(2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブトキシ)−イソインドール−1,3−ジオン(1.47g、5.60ミリモル)の溶液に、メチルヒドラジン(0.31mL、5.90ミリモル)を添加した。白色懸濁液を室温で16時間そのまま攪拌した。ジエチルエーテル(50mL)を添加し、濾過により固形分を除去した。濾液を濃縮し、ジエチルエーテルで希釈し、濾過により固形分を除去した。この手順を2回以上繰り返し、最終の濾液を濃縮して、黄色液体(0.643g、86%)として所望の生成物を得た。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

(iv).(2−アミノオキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
ステップA:メタンスルホン酸2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチルエステルの調製。0℃まで冷却したジクロロメタン(35mL)中の(2−ヒドロキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.04g、6.46ミリモル)及びトリエタノールアミン(1.35mL、9.70ミリモル)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.60mL、7.76ミリモル)を添加した。この溶液を1時間攪拌し、その時点の後、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO(2×)、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃厚な無色液体(1.37g、89%)まで濃縮した。
ステップB:[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製。DMF(20mL)中のメタンスルホン酸2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチルエステル(1.37g、5.73ミリモル)の溶液に、N−ヒドロキシフタルイミド(1.12g、6.87ミリモル)及びトリエタノールアミン(0.96mL、6.87ミリモル)を添加した。この溶液を50℃に16時間加熱し、その時点の後、室温まで冷却した。溶液を酢酸エチルで希釈し、水(2×)、飽和KCOで洗浄し、NaSO上で乾燥し、橙色固体(747mg、43%)まで濃縮し、精製せずに回収した。
ステップC:(2−アミノオキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製。標記化合物の合成は、出発材料として[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルオキシ)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用し、実施例41(i)のステップDにより実施して、黄色液体として255mg(71%)の所望の化合物を得た。
Figure 0004131741
出発材料として(3−ヒドロキシプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用して、同様に下記のヒドロキシルアミンを調製した。
Figure 0004131741

(3−アミノオキシ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 0004131741
Figure 0004131741

(v).(3−アミノオキシ−2,2−ジメチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
ステップA:(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製。1:1THF/水(50mL)中の3−アミノ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(5.15g、49.9ミリモル)及びNaOH(2.40g、59.9ミリモル)の溶液に、THF(10mL)中のBoc−無水物(13.07g、59.9ミリモル)を1滴ずつ添加した。この溶液を室温で72時間攪拌した。溶液を、反応体積の約2分の1まで減圧濃縮した。残溶液をpH6まで酸性にし、次いで酢酸エチルで抽出した(2×)。有機抽出物を、水、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、白色固体として所望の生成物(10.2g、定量的)を得た。
ステップB:[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルオキシ)−2,2−ジメチル−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製。THF(200mL)中の(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(10.2g、49.9ミリモル)、N−ヒドロキシフタルイミド(8.15g、49.9ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(13.1g、49.9ミリモル)の溶液に、ジエチルアゾジカルボキシレート(8.26mL、52.4ミリモル)を添加した。この溶液を室温で16時間攪拌し、その時点の後、ジクロロメタンで希釈し、シリカゲルプラグを通過させ、ジクロロメタンで溶離した。生成物含有部分を濃縮して黄色液体とし、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜4:1ジクロロメタン/酢酸エチル)によりさらに精製して、ワックス状白色固体として純粋な所望の生成物(1.98g、11%)を得た。
ステップC:(3−アミノオキシ−2,2−ジメチル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製。標記化合物の合成は、出発材料として[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルオキシ)−2,2−ジメチル−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用して、実施例41のステップDにより実施して、淡黄色液体として所望の生成物998mg(80%)を得た。
Figure 0004131741
Figure 0004131741

(vi).(3−アミノオキシ−1−メチルプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
ステップA:3−アミノ−ブタン−1−オールの調製。0℃まで冷却したTHF(100mL)中の3−アミノ酪酸(2.26g、21.9ミリモル)の懸濁液に、水素化リチウムアルミニウム(THF中1M、43.8mL、43.8ミリモル)を1時間にわたって1滴ずつ添加した。次いでこの溶液を16時間還流させ、その時点の後0℃まで冷却し、水(2mL)、15%NaOH水溶液(2mL)、及び水(2mL)を注意深く順次添加することによりクエンチした。混合物を15分間攪拌し、Celite(登録商標)を通して濾過し、フィルタパッドをTHFで洗浄した。濾液の濃縮により、透明な油として所望の生成物(1.43g、73%)を得た。
ステップB:(3−アミノオキシ−1−メチル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製。標記化合物の合成は、出発材料として3−アミノ−ブタン−1−オールを使用して、上記の実施例41(iii)のステップA、B、及びCにより実施して、淡黄色液体として所望の生成物998mg(80%)を得た。
Figure 0004131741
(vii).下記のヒドロキシルアミンは、国際公開第02/06213号中において記載されているように調製した:O−(2−ビニルオキシ−エチル)−ヒドロキシルアミン、O−(2−メトキシ−エチル)−ヒドロキシルアミン、2−アミノオキシ−プロパン−1−オール、3−アミノオキシ−プロパン−1−オール、1−アミノオキシ−2−メチル−プロパン−2−オール、1−アミノオキシ−3−メトキシ−プロパン−2−オール、3−アミノオキシ−1,1,1−トリフルオロ−プロパン−2−オール、2−アミノオキシ−2−メチル−プロパン−1−オール、(2−アミノオキシ−エチル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル、(R)−O−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−ヒドロキシルアミン、(S)−O−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−ヒドロキシルアミン。
(viii).下記のヒドロキシルアミンのイソインドール−1,3−ジオン中間体は、J.Heterocyclic Chemistry 2000、37、827〜830中に記載されている手順により、適当なハロゲン化アルキル及びN−ヒドロキシフタルイミドから調製している:O−プロピル−ヒドロキシルアミン、O−イソプロピル−ヒドロキシルアミン、O−シクロプロピルメチル−ヒドロキシルアミン。イソインドール−1,3−ジオンは、上記に記載される手順により脱保護している。
(ix).下記のヒドロキシルアミンは、商業的供給源から得られた:メトキシルアミン塩酸塩、O−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩、O−(tert−ブチル)アミン塩酸塩、O−アリルアミン塩酸塩。
本発明の追加的化合物を図19A〜19Gに示す。
以上の記載は、本発明の原理を例示するだけであると考えられる。さらに、当業者には数多くの改変及び変更は容易に明らかであると思われるので、上述の正確な構成及び方法に本発明を限定することが望ましいわけではない。したがって、すべての適切な改変及び等価物は、後続の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に含まれるとしてよい。
「含む(comprise)」、[含んでいる(comprising)]、「含まれる(include)」、「含んでいる(including)」及び「含む(includes)」という語は、本明細書又は後続の特許請求の範囲において使用している場合、述べられた特徴、整数、構成要素、又はステップの存在を明示することを意図しているが、それらの語は1つ又は複数の他の特徴、整数、構成要素、ステップ、或いはそれらの群の存在又は付加を排除するものではない。
化合物10aの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物12aの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物13aの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物12bの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物19の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物21の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物30の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物31の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物33aの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物36〜38の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物39の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物44a、及び44bの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物47a、及び47bの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物53a、53b、及び54aの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物57a、及び57bの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物63の合成のための反応スキームを示す図である。 化合物73a、及び73bの合成のための反応スキームを示す図である。 化合物74の合成のための反応スキームを示す図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。 本発明の特定の化合物を例示する図である。

Claims (51)

  1. 式(I)の化合物、又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物。
    Figure 0004131741
    (式中、
    、R 、R 、R、及びR10は独立に、水素、又はハロであり;
    は、水素、−NR C(O)OR 、−NR SO 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR 又はC 〜C 10 アルキルであり;
    は、水素、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、C 〜C 10 シクロアルキルアルキル、又はアリールアルキルであり;
    及びRは、独立に水素、又はC〜Cアルキルであり;
    は、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、アリール、又はアリールアルキルであり;
    Wは、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(O)(C 〜C 10 シクロアルキル)、−C(O)(C 〜C 10 アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−CONH(SO )低級アルキル、又は−C(O)NHO(CH OHである)
  2. 式(II)の化合物、又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物。
    Figure 0004131741
    (式中、
    、R 、R 、R、R10及びR11は、それぞれ独立に水素、ハロ、及びメチルから選択され;
    は、水素、ハロ、C 〜C 10 アルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル又は−NR であって、該ヘテロシクリルアルキル部分は、場合により、−C(O)R 、−C(O)OR 、又はアリールアルキル基により置換されていてもよく;
    が、水素、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、C 〜C 10 シクロアルキルアルキル、及びアリールアルキルから選択され、
    或いはR 及びR が、それらが結合している原子と共に4−メチルピペラジニル、又はモルホリニル環を形成し;
    が、水素又はC 〜C アルキルであり;
    Wは、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(O)(C 〜C 10 シクロアルキル)、−C(O)(C 〜C 10 アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)NHO(CH OH、−C(O)NHO(CH OPO H、及び2位に−SH、ハロアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシエチルアミノ、又はメチルアミノエチルアミノ基を有していてもよい [ , , ] −オキサジアゾリル及び3H− [ , , ] −オ キサジアゾール−2−オンから選択されている)
  3. 式IIIの化合物、又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物。
    Figure 0004131741
    (式中、
    、R 、R 、R、及びR10は、水素、ハロから独立に選択され;
    は、C 〜C 10 アルキル、又はアリールアルキルであり;
    は、水素、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、C 〜C 10 シクロアルキルアルキル、又はアリールアルキルであり;
    は、水素、又はC 〜C アルキルであり;
    Wは、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(O)(C 〜C 10 シクロアルキル)、−C(O)(C 〜C 10 アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、又は−C(O)NHO(CH OHである
  4. 式IVの化合物、又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物。
    Figure 0004131741
    (式中、
    、R 、R 、R、及びR10は独立に、水素、ハロであり、
    は、水素、−NR CO(O)R 、−NR SO 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR 、又はC 〜C 10 アルキルであり
    は、水素、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、C 〜C 10 シクロアルキルアルキル、又はアリールアルキルであり
    及びRはそれぞれ独立に、水素又はC〜Cアルキルであり;
    は、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、アリール、又はアリールアルキルであり
    Wは、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(O)(C 〜C 10 シクロアルキル)、−C(O)(C 〜C 10 アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)NHO(CH OH、又は−C(O)NHSO (低級アルキル)である)
  5. 式Vの化合物、又は薬学的に許容できるその塩若しくは溶媒和物。
    Figure 0004131741
    (式中、
    、R 、R 、R、R10及びR11は、水素、及びハロから独立に選択され;
    が、水素であり
    は、水素、C 〜C 10 アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、C 〜C 10 シクロアルキルアルキル、及びアリールアルキルから選択され;
    は、水素、又はC 〜C アルキルであり;
    Wが、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(O)(C 〜C 10 シクロアルキル)、−C(O)(C 〜C 10 アルキル)、−C(O)(アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、及び−C(O)NHO(CH CH OHから選ばれる)
  6. が2−Clである、請求項1又は4に記載の化合物。
  7. がMe、NH又はHである、請求項1に記載の化合物。
  8. がBr又はClである、請求項1、2又は5のいずれか一項に記載の化合物。
  9. がFである、請求項1又は4に記載の化合物。
  10. Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、−C(O)NHO(CHOH、又は−CONH(SO)CHである、請求項1又は5に記載の化合物。
  11. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  12. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  13. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  14. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  15. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  16. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  17. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  18. 下記式を有する、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  19. がClである、請求項2又は3に記載の化合物。
  20. がH、1−(4−メチルピペラジニル)、モルホリニル、−NMe、又は−CH(ピペリジニル)である、請求項2に記載の化合物。
  21. がCl又はHである、請求項2に記載の化合物。
  22. Wが、−COOH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、又は−C(O)NHO(CHOHである、請求項2に記載の化合物。
  23. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  24. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  25. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  26. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  27. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  28. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  29. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  30. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  31. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  32. 下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  33. 前記化合物が下記式を有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  34. がメチル、又はベンジルである、請求項3に記載の化合物。
  35. がBrである、請求項3に記載の化合物。
  36. がClである、請求項3に記載の化合物。
  37. Wが−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、又は−C(O)NHO(CHOHである、請求項3に記載の化合物。
  38. 下記式を有する、請求項3に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  39. 下記式を有する、請求項3に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  40. 下記式を有する、請求項3に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  41. がメチルである、請求項4に記載の化合物。
  42. Wが−COOH、又は−C(O)NHO(CHOHである、請求項4に記載の化合物。
  43. 下記式を有する、請求項4に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  44. 下記式を有する、請求項4に記載の化合物。
    Figure 0004131741
  45. が2−Cl、2−H、又は2−Fである、請求項5に記載の化合物。
  46. がH、F、又はClである、請求項5に記載の化合物。
  47. が2−Cl;
    がMe、NH又はH;
    がBr又はCl;
    がF;及び
    Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、−C(O)NHO(CHOH、又は−CONH(SO)CH
    である、請求項1に記載の化合物。
  48. が2−Cl;
    がH、1−(4−メチルピペラジニル)、モルホリニル、−NMe、又は−CH(ピペリジニル);
    がCl又はBr;
    がCl又はH;及び
    Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、又は−C(O)NHO(CHOH、
    である、請求項2に記載の化合物。
  49. がCl;
    がメチル又はベンジル;
    がBr;
    がCl;及び
    Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、又は−C(O)NHO(CHOH、
    である、請求項3に記載の化合物。
  50. が2−Cl;
    がメチル;
    がF;及び
    Wが−C(O)OH又は−C(O)NHO(CHOH、
    である、請求項4に記載の化合物。
  51. が2−Cl、2−H又は2−F;
    がCl又はBr;
    がH、F又はCl;及び
    Wが−C(O)OH、−C(O)NHOCH−(シクロプロピル)、−C(O)NHO(CHOH、又は−CONH(SO)CH
    である、請求項5に記載の化合物。
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