JP4128915B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、平面形状が略長方形に形成された底部の相対する長辺部に、ヒンジ部材を介して連結された長側壁と、同じく、底部の相対する短辺部に、ヒンジ部材を介して連結された短側壁とからなり、底部に対して略垂直に長側壁と短辺部を立てることにより、箱型に組み立てられ、また、折り畳む際には、底部の上に重なるように、長側壁及び短側壁を折り畳むようにした折り畳みコンテナーが知られており、箱型に組み立てられた状態においては、一例として、特許文献1に開示されているように、長側壁或いは短側壁が、底部方向に倒れないように、互いに、ロック機構により、ロックされるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−40263号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の折り畳みコンテナーにおいては、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、例えば、特許文献1に開示されているように、短側壁に配設されているロック機構による長側壁と短側壁とのロック状態を解除することになるが、ロック状態を解除しただけでは、最初に折り畳まれる長側壁が、底部方向に倒れないので、作業者は、一方の手で、ロック機構による長側壁と短側壁とのロック状態を解除するとともに、もう一方の手で、長側壁を底部方向に倒さなければならず、従って、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が悪いとともに、折り畳み作業に時間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、底部と底部にヒンジ部材を介して連結された4つの側壁を有するとともに、底部に側壁を重ねるようにして折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、箱型に組み立てられた状態から先に倒される側壁には、ロック部材が取り付けられているとともに、後から倒される側壁には、操作部材及び移動ピースが取り付けられており、前記移動ピースを、後から倒される側壁に形成された張出部材の貫通孔に挿入するとともに、前記操作部材に突設されたピンを、前記移動ピースに形成された傾斜溝及び張出部材に形成された縦長細溝に挿入することにより、前記操作部材及び前記移動ピースが、後から倒される側壁に取り付けられるように構成されており、また、箱型に組み立てられた状態においては、先に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材の基部が、後から倒される側壁に形成された前記張出部材の貫通孔に挿入されるように構成されており、箱型に組み立てられた状態から、前記操作部材を操作することにより、前記移動ピースを、前記張出部材の先端方向に移動させて、前記張出部材の貫通孔に挿入されている前記ロック部材の基部を、前記張出部材の貫通孔から押し出すとともに、前記移動ピースを、前記ロック部材の基部に形成されている傾斜面に当接させて、先に倒される側壁を、底部方向に倒れるように押すようにしたものである。
【0007】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものでない。
【0008】
本発明の全体構成は、図1に示されているように、底部1と、底部1の長辺側土手部1aにヒンジ連結された相対する長側壁2と、同じく、底部1の短辺側土手部1bにヒンジ連結された相対する短側壁3とから構成されており、長辺側土手部1aは、短辺側土手部1bより高く構成されている。図1に示されている箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、短側壁3を、図2に示されているように、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトに折り畳むことができるように構成されている。また、図3に示されている状態から、長側壁2を、略垂直に立て、次いで、短側壁3を略垂直に立てることにより、図1に示されているように、折り畳まれていた折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てることができるように構成されている。
【0009】
本実施例においては、ロック施行・解除機構は、長側壁2に配設される操作部材Hと移動ピースPと、短側壁3に配設されるロック部材Lとから構成されている。操作部材H、移動ピースP及びロック部材Lは、それぞれ、射出成形等により、合成樹脂で一体に成形されている。
【0010】
先ず最初に、主として、図4〜図7を用いて、長側壁2に配設される操作部材Hと移動ピースPについて説明する。
【0011】
操作部材Hは、長側壁2の横幅と略同じ長さを有する横長の略箱状に形成されており、操作部材Hは、横長の帯状板部10と、帯状板部10の上下縁から、帯状板部10に対して垂直に延在する上部フランジ11及び下部フランジ12と、上部フランジ11と下部フランジ12の両端を連結する端部連結部13とを有している。また、上部フランジ11と下部フランジ12の端部連結部13から略三分の一程度の位置には、上部フランジ11と下部フランジ12とを連結するように、フック係止リブ14が形成されており、フック係止リブ14と帯状板部10との間には、所定の間隙15が形成されている。なお、16は、射出成形の際に金型が挿入されていた透孔である。
【0012】
下部フランジ12の端部連結部13付近に、帯状板部10に垂直なスリット16を形成するとともに、下部フランジ12の帯状板部10側に、帯状板部10に沿って、上記スリット16に連結するスリット17を形成することにより、下部フランジ12の端部連結部13側には、所定の長さの板バネ12aが形成されている。
【0013】
端部連結部13の外面には、端部連結部13に垂直なピン18が突設されており、また、帯状板部10の中央領域を、上部フランジ11や下部フランジ12の端縁方向に膨出させることにより、帯状板部10の外面(箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに、操作部材Hが取り付けられた際に、外側に位置する面)には、手の指が挿入可能な把手用凹部19が形成されている。更に、上部フランジ11と下部フランジ12には、後述する長側壁2の外面に形成された垂直リブに対応して、該垂直リブが挿入可能な切欠き凹部20が、適宜、形成されている。勿論、長側壁2の外面に垂直リブが形成されていない場合には、このような切欠き凹部20は省略されることになる。
【0014】
移動ピースPは、略方形状のブロック材として形成されており、移動ピースPには、対角方向に、操作部材Hを構成する端部連結部13に突設されたピン18が挿入可能な細長の傾斜溝30が形成されている。また、移動ピースPの相対する垂直端面の一方の垂直端面31には、傾斜面31aが形成されている。
【0015】
次に、図8を用いて、短側壁3に配設されているロック部材Lについて説明する。
【0016】
ロック部材Lは、略方形のブロック材として形成された基部40を有しており、基部40の上面40aの先端部には、斜め上方に立設された上部傾斜板バネ41が形成されており、また、裏面40bの先端部には、斜め下方に垂下された下部傾斜板バネ42が形成されている。また、上部傾斜板バネ41及び下部傾斜板バネ42から遠い方に位置する基部40の端面には、端面の一方の垂直縁40cから、端面のもう一方の垂直縁40dに向かって、上部傾斜板バネ41及び下部傾斜板バネ42に近づくように傾斜した傾斜面40eが形成されている。
【0017】
長側壁2は、図1や図4等に示されているように、横長の略長方形状の板状部2aを有しており、板状部2aの上下端には、板状部2aに垂直に、上端水平リブ2b及び下端水平リブ2cが延設されており、また、板状部2aの垂直端には、上端水平リブ2bと下端水平リブ2cの両端を連結するように、板状部2aに垂直な端部垂直リブ2dが形成されている。また、上端水平リブ2bの下方には、所定の間隔を置いて、板状部2aに垂直な上部水平ガイドリブ2eと下部水平ガイドリブ2fが形成されている。上記の上端水平リブ2b、下端水平リブ2c、端部垂直リブ2d、上部水平ガイドリブ2e及び下部水平ガイドリブ2fは、長側壁2の板状部2aの外面(折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する面)2a1に形成されている。
【0018】
上部水平ガイドリブ2eと下部水平ガイドリブ2f付近に位置する長側壁2の板状部2aの内面(折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナーの内側に位置する面)2a2の両端部には、板状部2aに垂直に張出部材2gが突設されており、張出部材2gには、上述したブロック材として形成された移動ピースPが挿通可能な水平な貫通孔2hが形成されている。張出部材2gの外側面2g1は、端部垂直リブ2dの外側面と面一に形成されており、張出部材2gの外側面2g1或いは端部垂直リブ2dには、操作部材Hの端部連結部13に突設されたピン18が挿入可能な縦長細溝2g2が穿設されているとともに、張出部材2gには、適当数の嵌合孔2g3が穿設されている。本実施例には、上下方向に、2個の嵌合孔2g3が穿設されている例が示されている。なお、2iは、端部垂直リブ2d付近に形成された上部水平ガイドリブ2eと下部水平ガイドリブ2fとを連結する垂直リブであり、該垂直リブ2iと端部垂直リブ2dとの間には、移動ピースPが挿通可能な間隙が形成されている。また、2d1は、端部垂直リブ2dの内面の中程に突設された移動ピース用規制突起であり、移動ピースPの上方への移動を規制する機能を有するものである。
【0019】
2jは、下部水平ガイドリブ2fと所定の間隙をおいて、板状部2aの外面2a1で、且つ、端部垂直リブ2d付近に突設された一対の係合突起であり、下部水平ガイドリブ2fと係合突起2jとの間隙には、上述した操作部材Hに形成されている板バネ12aの先端部が挿入されるように構成されている。
【0020】
2kは、上部水平ガイドリブ2eと下部水平ガイドリブ2fとの間に位置する板状部2aの外面2a1に、所定の間隔を置いて突設された、一対の係止突起であり、係止突起2kの先端に形成されたフック2k1は、操作部材Hを、長側壁2に取り付けた際に、係止突起2kのフック2k1が、操作部材Hに形成されたフック係止リブ14に引っ掛かり、操作部材Hが、長側壁2に取り付けられるように構成されている。2mは、必要に応じて、長側壁2の外面2a1に形成された、上部水平ガイドリブ2eと下部水平ガイドリブ2fとを連結する補強垂直リブである。
【0021】
操作部材Hを、長側壁2に取り付けるには、先ず最初に、移動ピースPを、長側壁2の板状部2aの内面2a2に突設された張出部材2gに形成された水平な貫通孔2hに挿通するとともに、操作部材Hの端部連結部13に突設されたピン18を、移動ピースPに形成された傾斜溝30及び張出部材2g或いは端部垂直リブ2dに形成された縦長細溝2g2に挿入する。次いで、操作部材Hに形成された板バネ12aの先端部を、下部水平ガイドリブ2fと係合突起2jとの間に配置するとともに、長側壁2の板状部2aの外面2a1に突設された係止突起2kのフック2k1を、操作部材Hに形成されたフック係止リブ14に引っ掛けることにより、操作部材Hを、長側壁2に取り付ける。このようにして、操作部材Hを長側壁2に取り付けた際には、上部水平ガイドリブ2eと下部水平ガイドリブ2fとを連結する垂直リブ2iや補強垂直リブ2mが、操作部材Hの上部フランジ11と下部フランジ12に形成された切欠き凹部20に挿入されるように構成されている。
【0022】
上述したようにして、長側壁2に取り付けられた操作部材Hは、操作部材Hに形成された板バネ12aの先端部が、下部水平ガイドリブ2fと係合突起2jとの間に配置されているので、通常は、図1や図7に示されているように、操作部材Hは、操作部材Hの下部フランジ12が、長側壁2の下部水平ガイドリブ2fに当接或いは接近して位置する非操作位置に位置している。この非操作位置においては、操作部材Hの端部連結部13に突設されたピン18は、移動ピースPに形成された傾斜溝30の下端30aに当接或いは接近しているとともに、移動ピースPは、図7に示されているように、傾斜面31aが形成されている垂直端面31の先端31bが、長側壁2の張出部材2gに形成された貫通孔2hから引っ込んだ状態で、貫通孔2h内に位置している。この非操作位置から、把手用凹部19に手を入れて、操作部材Hを上方に移動させると、操作部材Hの端部連結部13に突設されたピン18は、移動ピースPに形成された傾斜溝30内を、傾斜溝30の上端30b方向に移動し、従って、移動ピースPの傾斜溝30の下端30a側の先端31bが、長側壁2の張出部材2gに形成された貫通孔2hから突出或いは張出部材2gの先端まで移動することになる。操作部材Hが上方に移動したことにより、先端部が、下部水平ガイドリブ2fと係合突起2jとの間に配置されている操作部材Hの板バネ12aが、板バネ12aの先端部が下方に位置するように、板バネ12aの弾性力に抗して湾曲することになる。この状態から、操作部材Hの把手用凹部19から手を離すと、操作部材Hは、湾曲された板バネ12aの弾性力により、下方に移動し、元の非操作位置に戻ることになる。
【0023】
短側壁3は、図1や図8等に示されているように、横長の略長方形状の板状部3aを有しており、板状部3aの上下端には、板状部3aに垂直に、上端水平リブ3b及び下端水平リブ3cが延設されており、また、板状部3aの垂直端には、上端水平リブ3bと下端水平リブ3cの両端を連結するように、板状部3aに垂直な端部垂直リブ3dが形成されている。また、上端水平リブ3bの下方には、所定の間隔を置いて、板状部3aに垂直な上部水平ガイドリブ3eと下部水平ガイドリブ3fが形成されているとともに、端部垂直リブ3d付近には、端部垂直リブ3dと所定の間隔を置いて、且つ、端部垂直リブ3dに平行な端部隣接垂直リブ3gが形成されている。
【0024】
上部水平ガイドリブ3eと下部水平ガイドリブ3fとの間に位置する端部隣接垂直リブ3gには、切欠き部3g1が形成されている。切欠き部3g1の相対する先端からは、それぞれ、短側壁3の中央部方向に延在する上部水平枠3h1及び下部水平枠3h2が、所定の間隔を置いて水平に延在しており、上部水平部3h1の先端と下部水平枠3h2の先端とは、端部垂直リブ3dに平行な垂直枠3h3により連結されており、垂直枠3h3には、ロック部材Lの基部40が挿入可能な透孔3h4が穿設されている。上部水平枠3h1の上方に位置する端部隣接垂直リブ3gと所定の間隔をおいて、且つ、端部隣接垂直リブ3gと平行に、上部水平ガイドリブ3eから上部規制垂直リブ3i1が垂設されており、同様に、下部水平枠3h2の下方に位置する端部隣接垂直リブ3gと所定の間隔をおいて、且つ、端部隣接垂直リブ3gと平行に、下部水平ガイドリブ3fから下部規制垂直リブ3i2が、平面的に見て、上部規制垂直リブ3i1と一致するように立設されている。そして、上部水平枠3h1と上部規制垂直リブ3i1との間及び下部水平枠3h2と下部規制垂直リブ3i2との間には、所定の間隙が形成されている。
【0025】
短側壁3に形成された上部水平ガイドリブ3eと下部水平ガイドリブ3fとの間に位置する端部垂直リブ3dには、垂直枠3h3に穿設された透孔3h4に対向するように、ロック部材Lの基部40が挿入可能な切欠き凹部3d1が形成されており、更に、切欠き凹部3d1の上方及び下方に位置する端部垂直リブ3dに、切欠き凹部3d2を形成することにより、長側壁2に形成された張出部材2gに穿設された嵌合孔2g3に嵌合可能な嵌合突部3d3が形成されている。本実施例には、長側壁2の張出部材2gに穿設された2個の嵌合孔2g3に対応して、2個の嵌合孔2g3が形成されている例が示されている。
【0026】
ロック部材Lの基部40を、短側壁3に形成された垂直枠3h3の透孔3h4に挿入するとともに、ロック部材Lの基部40の上面40aに立設された上部傾斜板バネ41を、上部水平枠3h1と上部規制垂直リブ3i1との間に形成された間隙を経て、上部水平ガイドリブ3eと端部隣接垂直リブ3gと上部水平枠3h1と上部規制垂直リブ3i1とにより囲まれた上部スペースS1内に配置するとともに、ロック部材Lの基部40の裏面40bに垂設された下部傾斜板バネ42を、下部水平枠3h2と下部規制垂直リブ3i2との間に形成された間隙を経て、下部水平ガイドリブ3fと端部隣接垂直リブ3gと下部水平枠3h2と下部規制垂直リブ3i2とにより囲まれた下部スペースS2内に配置することにより、ロック部材Lを、短側壁3に取り付ける。なお、ロック部材Lが、短側壁3に取り付けられた状態においては、基部40の一方の端面に形成された傾斜面40eは、短側壁3の板状部3aとは面しておらず、外側に位置している。
【0027】
上述したようにして、短側壁3に配設されたロック部材Lは、ロック部材Lに外力が加わっていない通常の状態においては、端部垂直リブ3dと端部隣接垂直リブ3gとの間に、少なくとも、基部40の一方の端面に形成された傾斜面40eが位置するように構成されている。
【0028】
次に、図3に示されている.折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態から、図1に示されているように、箱型に組み立てる組み立て作業について、図10〜図12等を用いて、説明する。
【0029】
先ず最初に、略水平状態の長側壁2を、垂直方向に回動させて、長側壁2を、図2に示されているように、略垂直に立てる。次いで、略水平状態の短側壁3を、垂直方向に回動させることになるが、短側壁3が、略垂直に立てられる直前において、短側壁3の端部垂直リブ3dに形成された嵌合突部3d3が、長側壁2の張出部材2gに穿設された嵌合孔2g3に嵌合或いは嵌合直前に位置するとともに、短側壁3に取り付けられたロック部材Lの基部40の傾斜面40eが、図11に示されているように、長側壁2の張出部材2gの内側角部2g4に当接することになる。この状態から、更に、短側壁3を垂直方向に回動させると、ロック部材Lは、上部スペースS1内に配置された上部傾斜板バネ41及び下部スペースS2内に配置された下部傾斜板バネ42の弾性力に抗して、短側壁3の中央部方向に移動し、ロック部材Lの基部40の傾斜面40eが形成されている先端部が、長側壁2の張出部材2gの内側角部2g4を越えた後、長側壁2の張出部材2gに形成された貫通孔2hに位置した時点で、ロック部材Lの基部40の傾斜面40eが形成されている先端部が、図12に示されているように、長側壁2の張出部材2gに形成された貫通孔2hに挿入されると同時に、短側壁3の端部垂直リブ3dに形成された嵌合突部3d3が、長側壁2の張出部材2gに穿設された嵌合孔2g3に、完全に嵌合されることになる。このようにして、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられることになる。
【0030】
図1に示されている折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態から、図3に示されているように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むには、先ず最初に、把手用凹部19に手を入れて、操作部材Hを上方に移動させると、操作部材Hの端部連結部13に突設されたピン18が、長側壁2の張出部材2gに形成された貫通孔2hに挿入されている移動ピースPに形成された傾斜溝30内を、傾斜溝30の上端30b方向に移動し、移動ピースPを、張出部材2gの先端方向に押す。この移動ピースPの張出部材2gの先端方向への移動により、貫通孔2hに挿入されている移動ピースPの垂直端面31に形成された傾斜面31aが、同じく貫通孔2hに挿入されている、短側壁3に取り付けられたロック部材Lの基部40の傾斜面40eに、面接触状態に当接するとともに、移動ピースPが、ロック部材Lの基部40を、上部傾斜板バネ41及び下部傾斜板バネ42の弾性力に抗して、長側壁2の張出部材2gに形成された貫通孔2hから押し出す。この移動ピースPによるロック部材Lの基部40の貫通孔2hからの排出と同時に、移動ピースPの垂直端面31に形成された傾斜面31aが、短側壁3に取り付けられたロック部材Lの基部40の傾斜面40eを、短側壁3が、底部1方向に倒れるように押すので、短側壁3は、作業者が、手で、短側壁3を底部1方向に倒すような作業を行うことなく、移動ピースPの移動により、底部1方向に、強制的に倒れることになる。その後、略垂直状態の長側壁2を、底部1方向に倒すことにより、図1に示されているように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーが、図3に示されているように、折り畳まれることになる。
【0031】
従来のように、長側壁2と短側壁3とのロック状態を解除した後、作業者が、手で、短側壁3を、底部1方向に倒す作業を行う必要がなく、上述したように、単に、長側壁2に取り付けられた操作部材Hを操作するだけで、長側壁2と短側壁3とのロック状態が解除されるとともに、短側壁3が、強制的に、底部1方向に倒れるように構成されているので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【0032】
なお、上述した実施例には、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、折り畳む際には、短側壁3が、強制的に、先に倒され、次いで、長側壁2が倒されるように構成された折り畳みコンテナーが示されているが、短側壁3に、上述した操作部材H及び移動ピースPを取り付け、また、長側壁2に、上述したロック部材Lを取り付け、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、折り畳む際に、長側壁2を、強制的に、先に倒し、次いで、短側壁3を倒すように構成することもできる。
【0033】
上述したように、箱型に組み立てられた状態から先に倒される短側壁3に、ロック部材Lを取り付けるとともに、後から倒される長側壁2には、操作部材H及び移動ピースPを取り付け、操作部材Hの操作により、移動ピースPを介して、ロック部材Lと操作部材Hとのロック状態を解除するとともに、先に倒される短側壁3を、強制的に、底部1方向に倒すように構成したので、従来のように、後から倒される長側壁2と先に後される短側壁3とのロック状態を解除した後、作業者が、手で、短側壁3を、底部1方向に倒す作業を行う必要がなく、単に、長側壁2に取り付けられた操作部材Hを操作するだけで、長側壁2と短側壁3とのロック状態が解除されるとともに、短側壁3が、強制的に、底部1方向に倒れるように構成されているので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0035】
箱型に組み立てられた状態から先に倒される側壁に、ロック部材を取り付けるとともに、後から倒される側壁には、操作部材及び移動ピースを取り付け、前記操作部材の操作により、前記移動ピースを介して、前記先に倒される側壁と後から倒される側壁とのロック状態を解除するとともに、先に倒される側壁を、強制的に、底部方向に倒すように構成したので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の折り畳みコンテナーの組み立て途中或いは折り畳み途中の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁、操作部材及び移動ピースの分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の折り畳みコンテナーの操作部材及び移動ピースの分解斜視図である。
【図6】図6は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁、操作部材及び移動ピースの拡大部分分解斜視図である。
【図7】図7は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の部分拡大斜視図である。
【図8】図8は、本発明の折り畳みコンテナーの短側壁及びロック部材の分解斜視図である。
【図9】図9は、本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分拡大斜視図である。
【図10】図10は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁と短側壁とのロック状態を説明するための長側壁に形成された張出部材付近の水平断面図である。
【図11】図11は、図10と同様の水平断面図である。
【図12】図12は、図10と同様の水平断面図である。
【符号の説明】
H・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・操作部材
L・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロック部材
P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・移動ピース
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長側壁
2g・・・・・・・・・・・・・・・・・・・張出部材
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・短側壁
Claims (1)
- 底部と底部にヒンジ部材を介して連結された4つの側壁を有するとともに、底部に側壁を重ねるようにして折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、箱型に組み立てられた状態から先に倒される側壁には、ロック部材が取り付けられているとともに、後から倒される側壁には、操作部材及び移動ピースが取り付けられており、前記移動ピースを、後から倒される側壁に形成された張出部材の貫通孔に挿入するとともに、前記操作部材に突設されたピンを、前記移動ピースに形成された傾斜溝及び張出部材に形成された縦長細溝に挿入することにより、前記操作部材及び前記移動ピースが、後から倒される側壁に取り付けられるように構成されており、また、箱型に組み立てられた状態においては、先に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材の基部が、後から倒される側壁に形成された前記張出部材の貫通孔に挿入されるように構成されており、箱型に組み立てられた状態から、前記操作部材を操作することにより、前記移動ピースを、前記張出部材の先端方向に移動させて、前記張出部材の貫通孔に挿入されている前記ロック部材の基部を、前記張出部材の貫通孔から押し出すとともに、前記移動ピースを、前記ロック部材の基部に形成されている傾斜面に当接させて、先に倒される側壁を、底部方向に倒れるように押すようにしたことを特徴とする折り畳みコンテナー。
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