JP4124002B2 - 架橋性ニトリル共重合ゴム組成物及び架橋成形体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ニトリル共重合ゴム及び架橋剤から成るゴム組成物及びそれを架橋成形して成る架橋成形体に関し、さらに詳しくは、圧縮永久歪みの改良されたゴム組成物及び架橋成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)は、耐油性、機械的特性、耐薬品性等を活かして、ホースやチューブなどの自動車用ゴム部品の材料として使用されており、NBRのポリマー主鎖中の炭素−炭素二重結合を水素化した水素化アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(HNBR)はさらに耐熱性に優れるため、ベルト、ホース、ダイアフラム等のゴム部品に使用されている。
【0003】
これらのゴム部品の中には、ガラス繊維やナイロン繊維等の繊維部材、金属板や配管などの金属部材などと、積層や被覆等の複合化をして使用されるものも多くある。したがって、これらの部材とHNBRの接着性を改良することは重要な課題である。
繊維部材等とHNBRとを積層する際には、従来はレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂(RFL)の前駆体から成る接着剤(RF液)を用いていたが、近年は、カルボキシル基を含有するHNBRのラテックスをこの接着剤にブレンドして、繊維部材とHNBR部材との接着性を改良する試みが検討されている。具体的には、カルボキシル基を導入したHNBRのラテックスとRF液とを約5:3の重量比でブレンドしてナイロン66の基布に浸漬させ、この浸漬処理した基布とHNBRシートを積層接着することにより、耐摩耗性に優れた繊維−ゴム複合体が得られる旨報告されている(特許文献1)。
【0004】
上記のカルボキシル基を導入したHNBRは架橋物としてもそれ自体が繊維や金属との接着性に優れ、さらに耐摩耗性にも優れていることから、上記のごとく接着剤として使用するのみでなく、架橋物として繊維部材や金属部材などと複合化して使用することが提案されている。そのためには架橋物の特性として重要な低圧縮永久歪み性を改良する必要があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−286015号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、低圧縮永久歪み性及び耐摩耗性に優れる架橋成形体及びその材料として好適な架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、カルボキシル基の含有量が特定量以上であるヨウ素価100以下のニトリル共重合ゴム及び架橋剤を含有して成る架橋性ゴム組成物の架橋成形体の圧縮永久歪みは、該ニトリル共重合ゴム中に残留する、重合に用いた乳化剤の量に影響されることを見出した。そして、この乳化剤の量を特定範囲に低減することにより架橋成形体の圧縮永久歪みが改良されることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
かくして、本発明によれば、以下の1〜4の発明がそれぞれ提供される。
1.重合に用いた乳化剤の残留量が1重量%以下であり且つ100グラム当たりのカルボキシル基含有量が2×10 −3 当量以上1×10 −1 当量以下である、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を10〜60重量%含有するヨウ素価100以下のカルボキシル基含有ニトリル共重合ゴム(A)及び、架橋剤(B)を含有して成る架橋性ニトリル共重合ゴム組成物。
2.重合に用いた乳化剤が、スルホン化アリールの塩、ナフタレンスルホン酸塩とホルマリンとの重縮合物、ポリグリコールエーテル類、高級アルキルスルフェート類、脂肪酸のアルカリ金属塩及びスルホン化パラフィン炭化水素から成る群から選ばれる少なくとも1種である上記1記載の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物。
3.上記1または2記載の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を架橋成形して成る架橋成形体。
4.繊維部材や金属部材と複合して用いるゴム部品である上記3に記載の架橋成形体。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物は、重合に用いた乳化剤の残留量が1重量%以下であり且つ100グラム当たりのカルボキシル基含有量が2×10 −3 当量以上1×10 −1 当量以下である、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を10〜60重量%含有するヨウ素価100以下のカルボキシル基含有ニトリル共重合ゴム(A)及び、架橋剤(B)を含有して成る。
【0010】
本発明に用いるニトリル共重合ゴム(A)は、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体及びこれと共重合可能な他の単量体とを公知の方法で共重合し、必要に応じて主鎖の炭素−炭素二重結合を水素化して得られる。
α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリルなどが挙げられ、中でも、アクリロニトリルが好ましい。ニトリル共重合ゴム(A)中のα,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位の含有量は、好ましくは12〜55重量%、より好ましくは15〜50重量%である。ニトリル共重合ゴム(A)中のα,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位の含有量が少なすぎるとゴム組成物の耐油性が劣る場合があり、逆に多すぎると耐寒性に劣る場合がある。
【0011】
前記α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体と共重合させることができる単量体としては、共役ジエン単量体、非共役ジエン単量体、α−オレフィンなどが例示される。
共役ジエン単量体としては、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどが挙げられ、1,3−ブタジエンが好ましい。非共役ジエン単量体は、好ましくは炭素数が5〜12のものであり、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエンなどが例示される。α−オレフィンとしては、炭素数が2〜12のものが好ましく、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどが例示される。
【0012】
さらに、ニトリル共重合ゴム(A)は、上記の単量体以外に、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体、芳香族ビニル単量体、フルオロオレフィン単量体などを本発明の目的を損なわない範囲で共重合して得られるものであってもよい。また、共重合性の老化防止剤を用いることもできる。ニトリル共重合ゴム(A)中のこれらの単量体単位の含有量は、好ましくは0〜30重量%、より好ましくは0〜25重量%である。
【0013】
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体としては、例えば、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メトキシエチルアクリレートなどのα,β−エチレン性不飽和モノカルボン酸エステル、ジブチルイタコン酸、ジブチルフマル酸、ジブチルマレイン酸などのα,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸エステルなどが挙げられる。
芳香族ビニル単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられる。
フルオロオレフィン単量体としては、例えば、フルオロエチルビニルエーテル、フルオロプロピルビニルエーテル、o−トリフルオロメチルスチレン、ペンタフルオロ安息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンなどが挙げられる。
共重合性の老化防止剤としては、例えば、N−(4−アニリノフェニル)アクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)メタクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)シンナムアミド、N−(4−アニリノフェニル)クロトンアミド、N−フェニル−4−(3−ビニルベンジルオキシ)アニリン、N−フェニル−4−(4−ビニルベンジルオキシ)アニリンなどが挙げられる。
【0014】
ニトリル共重合ゴム(A)は、ヨウ素価が好ましくは50以下である。ヨウ素価が大きすぎると耐熱性に劣る。
【0015】
α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体と共役ジエン単量体とを共重合した場合には、ニトリル共重合ゴム(A)のヨウ素価が100を超える場合がある。その場合にはポリマー鎖中の炭素−炭素不飽和結合を公知の方法で水素添加することによりヨウ素価が100以下になるようにする。水素添加の方法は、特に限定されず、公知の方法で行えばよい。
【0016】
ニトリル共重合ゴム(A)は、カルボキシル基を有し、その含有量が、ゴム(A)100グラム当たり、1×10−4当量以上、好ましくは1×10−3当量以上、より好ましくは2×10−3当量以上であり、好ましくは2×10−1当量以下、より好ましくは1×10−1当量以下である。本発明では、カルボキシル基含有量は、2×10 −3 当量以上1×10 −1 当量以下である。ニトリル共重合ゴム(A)のカルボキシル基含有量が少なすぎると、本発明の架橋性ゴム組成物と、繊維部材や金属部材との接着性や、該架橋性ゴム組成物の架橋成形体の耐摩耗性に劣る。
【0017】
本発明に用いるニトリル共重合ゴム(A)にカルボキシル基を導入する方法としては、(1)前述した、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体及び、該単量体と共重合可能な単量体を共重合する際に、さらにα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体を共重合する方法、(2)前記α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体及び該単量体と共重合可能な単量体を共重合し、次いでα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体をグラフト反応により導入する方法、が挙げられるが、本発明においては、反応工程の簡略化等の観点から、(1)の方法によるのが好ましい。
【0018】
共重合させるα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸などのα,β−エチレン性不飽和モノカルボン酸;イタコン酸、フマル酸、マレイン酸などのα,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸;無水イタコン酸、無水マレイン酸などのα,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸無水物;モノブチルイタコン酸などのα,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸エステル;などが挙げられる。
本発明においては、共重合体のカルボキシル基含有量が前述する値の範囲になるように、これらのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量体を、上記のα,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体及び該単量体と共重合可能な前述の単量体と混合して重合反応に供すればよい。
【0019】
上記単量体を共重合する方法は、ニトリル共重合ゴムの一般的な重合法である公知の乳化重合によればよい。また、ニトリル共重合ゴムを水素化する場合も、一般的な水素化方法によればよい。具体的には、前述の乳化重合後に回収したニトリル共重合ゴムをアセトンなどの有機溶媒に再溶解して溶液中で水素化してもよいし、乳化重合で得られたニトリル共重合ゴムのラテックスをそのまま水素化することもできる。
【0020】
本発明に用いるニトリル共重合ゴム(A)は、乳化重合に用いた乳化剤の残留量が1重量%以下、好ましくは0.8重量%以下、最も好ましくは0.5重量%以下である。乳化剤の残留量が多すぎると、本発明の架橋性ゴム組成物の架橋成形体の圧縮永久歪みが増大する。
【0021】
本発明に用いるニトリル共重合ゴム(A)の乳化剤の残留量を低減させる方法としては、
(1)乳化重合により得られたニトリル共重合ゴム(A)のエマルジョン(ラテックス)を凝固液と接触させてニトリル共重合ゴム(A)を凝固することにより乳化剤を該凝固液に移行させる方法、
(2)ニトリル共重合ゴム(A)の有機溶媒溶液を凝固液と接触させてニトリル共重合ゴム(A)を凝固することにより乳化剤を該凝固液に移行させる方法、
(3)ニトリル共重合ゴム(A)をメタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール;水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ性水溶液;などの抽出溶液と接触させることによりこれらに乳化剤を抽出させる方法、などが挙げられる。
【0022】
上記(1)の方法による場合は、凝固工程を乳化重合工程に次いで行ってもよいし、必要に応じて実施する水素化反応工程に次いで行ってもよい。凝固工程を水素化反応工程に次いで行う場合には、ニトリル共重合ゴム(A)をエマルジョンの状態で水素化するのが生産効率の観点等から好ましい。凝固に用いる凝固液としては、一般的にゴムの凝固に用いられる所謂凝固剤を含んだ溶液を用いることができる。
【0023】
乳化剤をより効率的に除去するためには、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどの凝固剤を含有する水溶液をニトリル共重合ゴム(A)のエマルジョンと接触させる。この場合に、エマルジョン中のニトリル共重合ゴム(A)100重量部に対して前記凝固剤の量が好ましくは2〜200重量部となるように、また、前記エマルジョンと凝固液との混合液全量中のニトリル共重合ゴム(A)の固形分濃度が、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは1〜10重量%となるように、前記凝固液の濃度及びニトリル共重合ゴム(A)のエマルジョンとの混合比を決定する。この場合のニトリル共重合ゴム(A)のエマルジョンの濃度はニトリル共重合ゴム(A)の重量割合で、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%である。さらに凝固時の温度は好ましくは4〜80℃、より好ましくは4〜60℃である。
【0024】
上記(2)の方法による場合は、通常は乳化重合により得られたニトリル共重合ゴム(A)のエマルジョンを一度凝固、乾燥させた後、アセトンなどの有機溶媒に再溶解させて水素化反応を行い、得られたニトリル共重合ゴム(A)の溶液を用いて行う。
凝固に用いる凝固液の種類、濃度、エマルジョンとの混合割合及び凝固温度は上記(1)の方法による場合と同様である。
【0025】
上記(3)の方法による場合には、通常には上記(1)又は(2)の方法で得られたニトリル共重合ゴム(A)のクラム(ゴムの粒状物)を、上記の抽出用液に浸漬して撹拌等によりニトリル共重合ゴム(A)と抽出用液とを接触させる。抽出の際のニトリル共重合ゴムクラムの大きさは、平均粒子径にて、好ましくは100μm〜30mm、より好ましくは200μm〜10mmの範囲であり、抽出時の温度は好ましくは0〜100℃、より好ましくは0〜50℃である。
【0026】
本発明においては、上記(1)〜(3)の方法のいずれかを単独で行っても、これら(1)〜(3)の方法の2以上を組み合わせて行ってもよい。本発明においては、(1)又は(2)の方法による凝固を1回以上実施するのが好ましく、さらにこれらの凝固と(3)の抽出とを組み合わせることもできる。
【0027】
上記方法により、ニトリル共重合ゴムの乳化重合に通常使用される乳化剤を、ニトリル共重合ゴム(A)から低減させることができるが、本発明においては、ニトリル共重合ゴム重合用乳化剤の中でも、特に、アルキルベンゼンスルホン酸塩やアルキルベンゼンナフタレンスルホン酸塩などのスルホン化アリールの塩、ナフタレンスルホン酸塩とホルマリンとの重縮合物、ポリグリコールエーテル類、高級アルキルスルフェート類、脂肪酸のアルカリ金属塩及びスルホン化パラフィン炭化水素などの乳化剤を低減させることにより、本発明の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物の架橋成形体の圧縮永久歪みをより小さくすることができ、該架橋成形体の低圧縮永久歪み性を向上させることができる。
【0028】
以上の方法により得られたニトリル共重合ゴム(A)のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、好ましくは10〜300、より好ましくは20〜250、特に好ましくは30〜200である。ムーニー粘度が小さすぎると架橋成形体の機械的特性が劣る場合があり、逆に大きすぎると加工性に劣る場合がある。
【0029】
本発明に用いる架橋剤(B)は、ニトリル共重合ゴム(A)を架橋できるものであれば特に限定されず、硫黄系架橋剤、有機過酸化物、ポリアミン系架橋剤などが挙げられる。
【0030】
硫黄系架橋剤としては、粉末硫黄、沈降硫黄などの硫黄;4,4’−ジチオモルホリンやテトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、高分子多硫化物など有機硫黄化合物;などが挙げられる。
有機過酸化物としては、ジアルキルパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシエステル類などが挙げられる。
ジアルキルパーオキサイドとしては、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。ジアシルパーオキサイドとして、ベンゾイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイドなどが挙げられる。パーオキシエステルとして、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートなど)などが挙げられる。
ポリアミン系架橋剤は、2つ以上のアミノ基を有する化合物であって、脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素の複数の水素がアミノ基またはヒドラジド構造、すなわち−CONHNH2で表される構造に置換されたものである。このようなポリアミン系架橋剤としては、脂肪族多価アミン類、芳香族多価アミン類、ヒドラジド構造を2つ以上有する化合物などが挙げられ、具体的には、脂肪族多価アミン類として、ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンカルバメート、テトラメチレンペンタミン、ヘキサメチレンジアミン−シンナムアルデヒド付加物、ヘキサメチレンジアミン−ジベンゾエート塩などが、芳香族多価アミン類として、4,4’−メチレンジアニリン、4,4’−オキシジフェニルアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−メチレンビス(o−クロロアニリン)などが、ヒドラジド構造を2つ以上有する化合物としては、イソフタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジドなどが挙げられる。
【0031】
架橋剤(B)の配合量は、ニトリル共重合ゴム組成物に含有されるニトリル共重合ゴム(A)の種類および割合、架橋剤(B)の種類により異なるが、ニトリル共重合ゴム(A)100重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.3〜7重量部、特に好ましくは0.5〜5重量部である。架橋剤(B)の使用量が少なすぎると架橋密度が低下し、得られる架橋成形体の耐摩耗性に劣り、圧縮永久歪みが大きくなる場合があり、逆に多すぎると貯蔵安定性に劣り、繊維部材や金属部材と複合した場合の柔軟性、耐屈曲疲労性等が劣る場合がある。
【0032】
本発明の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物は、ゴム配合剤として一般的に使用される配合剤、例えば、カーボンブラックや短繊維などの補強剤、可塑剤、顔料、老化防止剤、粘着付与剤、加工助剤、スコーチ防止剤などを含有していてもよい。また、本発明の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物は、ニトリル共重合ゴム(A)以外のゴムや樹脂を本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で含有していてもよい。
【0033】
本発明の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物の調製方法は特に限定されず、架橋剤を含む組成物の一般的な調製方法に従えばよい。例えば、ロール混合、バンバリー混合、スクリュー混合、溶液混合などの混合方法が適宜採用できる。配合順序は特に限定されないが、熱で反応や分解しにくい成分を十分に混合した後、熱により反応あるいは分解し易い架橋剤などを、反応や分解が起こらない温度で短時間に混合すればよい。
【0034】
上記の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を架橋・成形することにより、本発明の架橋成形体を得ることができる。架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を架橋するには、該ゴム組成物を所定温度以上に加熱すればよい。具体的には、ゴム組成物を所望の形状に成形しておいてから加熱架橋するか、成形と同時に加熱架橋する。
【0035】
本発明の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物の成形方法は、特に限定されない。圧縮成形、射出成形、トランスファー成形あるいは押出成形など、いずれの方法を用いることも可能である。また、架橋方法は、成形体の形状などに応じて選択すればよく、成形と架橋を同時に行う方法、成形後に架橋を行う方法のいずれでもよい。
【0036】
架橋温度は、好ましくは100〜200℃、より好ましくは130〜195℃、特に好ましくは140〜190℃である。温度が低すぎると架橋時間が長時間必要となったり、架橋密度が低くなったりする場合がある。温度が高すぎる場合は、成形不良になる場合がある。また、架橋時間は、架橋方法、架橋温度、形状などにより異なるが、架橋密度と生産効率の面から1分間〜4時間が好ましい。
【0037】
架橋するための加熱方法としては、プレス加熱、蒸気加熱、オーブン加熱、熱風加熱などのゴムの架橋に用いられる方法から適宜選択すればよい。
【0038】
成形体の形状、大きさなどによっては、表面は架橋していても、内部が架橋しないことがある。そのような場合、上記のように架橋した後、高温状態に維持する二次架橋を行ってもよい。
【0039】
本発明の架橋成形体は、水素化NBR架橋ゴム部品の本来の耐熱性、耐油性に加え、耐摩耗性及び低圧縮永久歪み性、繊維部材や金属部材との接着性に優れるために、これらの繊維部材や金属部材と複合して使用するのに好適である。
【0040】
本発明の架橋成形体は、耐熱性、耐油性、耐摩耗性、低圧縮永久歪み性及び繊維や金属部材等との接着性に優れるため、特にベルト、ホース、チューブ、ダイアフラムなどに好適に使用できる。
ベルトとしては、平ベルト、Vベルト、Vリブドベルト、丸ベルト、角ベルト、歯付ベルトなどが挙げられる。ホースとしては、単管ゴムホース、多層ゴムホース、編上式補強ホース、布巻式補強ホースなどが挙げ挙げられる。ダイアフラムとしては、平形ダイアフラム、転動形ダイアフラムなどが挙げられる。
本発明の架橋成形体及び複合体は、上記の用途以外にも、シール、ゴムロールなどの工業用製品として用いることもできる。シールとしては、回転用、揺動用、往復動用などの運動用シールと固定用シールが挙げられる。運動用シールとしては、オイルシール、ピストンシール、メカニカルシール、ブーツ、ダストカバー、ダイアフラム、アキュムレータなどが挙げられる。固定用シールとしては、Oリング、各種ガスケットなどが挙げられる。ゴムロールとしては、印刷機器、コピー機器などのOA機器の部品であるロール;紡糸用延伸ロール、紡績用ドラフトロールなどの繊維加工用ロール;ブライドルロール、スナバロール、ステアリングロールなどの製鉄用ロール;などが挙げられる。
【0041】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。部および%は、特に記載のない限り、重量基準である。なお、評価方法は、下記の通りである。
【0042】
(1)ニトリル共重合ゴムのムーニー粘度
JIS K6300のムーニー粘度試験に準じて測定した。
(2)ニトリル共重合ゴムのカルボキシル基含有量
カルボキシル基含有ニトリル共重合ゴムM(g)をアセトンに溶解し、n−ヘキサンで再沈精製した後、該再沈精製ゴムをピリジン(JIS K−8777試薬特級)に再溶解する。前記ゴムのピリジン溶液を、0.02N水酸化カリウムのエタノール溶液を用い、チモールフタレインを指示薬として滴定し、滴定量A(ml)を得、一方で、同一操作をピリジンのみ(ゴム試料なし)で行い、滴定値B(ml)を得、〔(A−B)×0.02×100〕/〔1000×M〕の計算式により酸当量数を求めた。得られた酸当量数が、ゴム100グラムに対するカルボキシル基の当量数であり、単位はephrである。
【0043】
(3)ニトリル共重合ゴム中の残留乳化剤量
カルボキシル基含有ニトリル共重合ゴムM(g)を細断し、メタノールを溶媒としたソックスレー抽出装置で8時間以上抽出処理を行う。ロータリーエバポレーターを用いて抽出液の溶媒を除去し抽出物を得る。得られた抽出分を熱分解ガスクロマトグラフィーにより定量する。この方法において、既知量の乳化剤のシグナル強度より検量線を作成し、未知量の乳化剤のシグナル強度から検量線によってその含量を知ることができる。
熱分解ガスクロマトグラフィー測定条件は以下の通りである。
分離カラム:OV−1701(長さ30m、内径0.25mm、膜厚1.0μm)
カラムオーブンの昇温温度:50℃を2分間保持した後、10℃/minで昇温して280℃
インジェクション温度:280℃
検出器温度:280℃
熱分解温度:590℃
【0044】
(4)耐摩耗性
JIS K6264に規定されているピコ摩耗試験に従い、荷重44N、毎分60回転で試験をおこない、その摩耗容積を算出した。
摩耗容積が10mm3未満であれば○、10mm3以上であるものを×とした。
【0045】
(5)圧縮永久歪み
架橋ゴムの圧縮永久歪みは、JIS K6262に規定される圧縮永久歪み試験で評価した。評価は、直径29.0mm、厚さ12.50mmの試験片を使用し、圧縮率25%で72時間の熱処理を行った後の圧縮永久歪みを測定した。この圧縮永久歪みの値は小さいほど好ましい。
【0046】
実施例1
(カルボキシ基含有ニトリル共重合ゴムの製造)
オートクレーブに、イオン交換水180重量部、濃度10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液25重量部、アクリロニトリル37重量部、メタクリル酸4重量部、分子量調整剤(t−ドデシルメルカプタン)0.5重量部の順に仕込み、窒素で3回内部の気体を置換した後、ブタジエン59重量部を仕込んだ。
オートクレーブを5℃に保ち、重合触媒(クメンハイドロパーオキサイド)0.1重量部、硫酸第一鉄0.01重量部を仕込み、オートクレーブを回転させながら16時間重合反応した。
重合停止剤(濃度10重量%のハイドロキノン水溶液)0.1重量部を加えて重合反応を停止した後、水温60℃のロータリーエバポレーターを用いて残留単量体を除去し、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体ゴムラテックス(固形分濃度約30重量%)を得た。
酢酸パラジウム(その使用量は、Pd金属/前記NBRの比で800ppm)にパラジウムの5倍モル当量の硝酸を添加して得られたパラジウム酸性水溶液300mlに、重量平均分子量5000のポリビニルピロリドンをパラジウムに対して5重量倍添加した。さらに水酸化カリウム水溶液を添加してpH9.0の触媒水溶液Aを調製した。
前記アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体ゴムラテックス400ml(固形分120g)と上記触媒水溶液Aの全量を、攪拌機付オートクレーブに投入し、窒素ガスを10分間流してラテックス中の溶存酸素を除去した。系内を2回水素ガスで置換後、3MPaの水素を加圧した。内容物を50℃に加温して6時間反応させ、カルボキシル基含有ニトリル共重合ゴムラテックスを得た。
【0047】
硫酸マグネシウムの水溶液を凝固液として槽内に調製し、上記ラテックスをゆっくりと槽内に注ぎ、次いで激しく接触混合させニトリル共重合ゴムを凝固させてクラムを得た。尚、凝固液の濃度及び前記ラテックスとの混合比は、ニトリル共重合ゴム100部に対して硫酸マグネシウムが30部となるように調製した。また、凝固時の温度は45〜50℃に保持した。
接触混合させて生成した前記クラムを篩により凝固液と分離し、分離したクラムを槽内でイオン交換水に接触混合させ洗浄した。洗浄後、前記クラムとイオン交換水とを再び篩を用いて分離した。このイオン交換水による洗浄操作を3回実施した。次に、pHを調製した水酸化カリウム水溶液を40℃に昇温し、該水酸化カリウム水溶液とクラムとを接触混合させ乳化剤を抽出した。抽出後、前記クラムと水酸化カリウム水溶液とを篩を用いて分離した。分離したクラムを再び槽内でイオン交換水に接触混合させ洗浄した。
【0048】
上記方法により得られたカルボキシル基含有ニトリル共重合ゴムを60℃で12時間真空乾燥してカルボキシル基含有ニトリル共重合ゴムA1を調製した。ニトリル共重合ゴム(A)は、アクリロニトリル単量体単位量36.5%、カルボキシル基含有量0.04ephr、ヨウ素価30、ムーニー粘度ML1+4,(100℃)85であり、乳化剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの残留量は0.1%であった。
【0049】
(架橋性ニトリル共重合ゴム組成物の製造)
上記方法により得られたカルボキシル基含有ニトリル共重合ゴムA1100重量部に、SRFカーボンブラック(補強性充填剤、旭カーボン製、旭#50)50重量部、2,2’−ビス(ter−ブチルパーオキシジイソプロピル)ベンゼン(有機過酸化物架橋剤、商品名パーブチルP、日本油脂製)2.4重量部を配合し、ロールを用いて混合、混練し、架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を得た。
【0050】
この架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を用いて、プレス圧10MPa、170℃で25分間プレス架橋して、JIS K6264(ピコ摩耗測定法)及びJIS K6262(圧縮永久歪み測定法)に規定される形状の試験片(架橋成形物)を作製し、上記方法により耐摩耗性及び圧縮永久歪みを測定して評価した。評価結果を表1に示す。
【0051】
実施例2
イオン交換水により洗浄したクラムと水酸化カリウム水溶液との接触混合による乳化剤の抽出以降の操作を行わなかったこと以外は実施例1と同様に重合、水素化を行ない、ニトリル共重合ゴムA2を得た。ニトリル共重合ゴムA2のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム残留量は0.4%であり、他の物性はニトリル共重合ゴムA1と同じあった。
上記ニトリル共重合ゴムA2を用いたこと以外は実施例1と同様に架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を製造して評価した。結果を表1に記載する。
【0052】
比較例1
硫酸マグネシウム水溶液により凝固して得られたクラムのイオン交換水による洗浄以降の操作を行わなかったこと以外は実施例1と同様に重合、水素化を行ない、ニトリル共重合ゴムA3を得た。
得られたニトリル共重合ゴムA3はアクリロニトリル単量体単位量36.5%、ヨウ素価30、カルボキシル基含有量0.04ephr、ムーニー粘度ML1+4,(100℃)85であった。また、乳化剤の除去操作を行わなかったためドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム残留量は2%であった。
上記ニトリル共重合ゴムA3を用いたこと以外は実施例1と同様に架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を製造して評価した。結果を表1に記載する。
【0053】
比較例2
メタクリル酸の仕込み量を0.005重量部に変更しブタジエンの仕込み量を63重量部にしたこと以外は実施例1と同様に重合、水素化を行ない、ニトリル共重合ゴムA4を得た。
得られたニトリル共重合ゴムA4はアクリロニトリル単量体単位量36.5%、ヨウ素価30、カルボキシル基含有量5×10−5ephr、ムーニー粘度ML1+4,(100℃)85であった。以降実施例2同様の方法で乳化剤除去操作を行った結果、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの残留量は0.3%であった。
上記で得られたニトリル共重合ゴムA4を用いたこと以外は実施例1同様に、架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を製造して評価した。結果を表1に記載する。
【0054】
【表1】
【0055】
表1より明らかなように、乳化剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの除去操作を行わずに、該乳化剤の残留量が2%となった架橋性ニトリル共重合ゴムから成る架橋成形体は圧縮永久歪みが増大し(比較例1)、カルボキシル基含有量が本発明の規定範囲に満たないニトリル共重合ゴムから成る架橋成形体は耐摩耗性に劣っていることがわかる(比較例2)。
これに対し、ニトリル共重合ゴムのカルボキシル基含有量及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム残留量が本発明の規定範囲であるニトリル共重合ゴム組成物から成る架橋成形体は圧縮永久歪みが小さく、耐摩耗性に優れるものであった(実施例1、2)。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、繊維部材や金属部材との接着性に優れる架橋性ニトリル共重合ゴム組成物が提供される。そして、この架橋性ニトリル共重合ゴム組成物の架橋成形体は、圧縮永久歪みが小さく、耐摩耗性に優れるため、繊維部材や金属部材と複合して用いるゴム部品を始め、多くのゴム部品に好適に使用することができる。
Claims (4)
- 重合に用いた乳化剤の残留量が1重量%以下であり且つ100グラム当たりのカルボキシル基含有量が2×10 −3 当量以上1×10 −1 当量以下である、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を10〜60重量%含有するヨウ素価100以下のカルボキシル基含有ニトリル共重合ゴム(A)及び、架橋剤(B)を含有して成る架橋性ニトリル共重合ゴム組成物。
- 重合に用いた乳化剤が、スルホン化アリールの塩、ナフタレンスルホン酸塩とホルマリンとの重縮合物、ポリグリコールエーテル類、高級アルキルスルフェート類、脂肪酸のアルカリ金属塩及びスルホン化パラフィン炭化水素から成る群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物。
- 請求項1または2記載の架橋性ニトリル共重合ゴム組成物を架橋成形して成る架橋成形体。
- 繊維部材や金属部材と複合して用いるゴム部品である請求項3に記載の架橋成形体。
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