JP4121756B2 - コンクリート打設用型枠の設置構造 - Google Patents

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    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製のコンクリート打設用型枠に関し、詳しくは、従来のベニヤ合板等からなる木製型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができ、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリート打設用型枠(以下、「コンクリート型枠」または単に「型枠」と記す)としては、安価で、釘打ち等の加工がしやすく、軽量であるなどの理由から、ベニヤ合板等からなる堰板の裏面に桟木をくぎ打ちした木製型枠が用いられている。
しかしながら、このような木製型枠には、(i)桟木の固定や型枠の連結に釘打ち作業が必要であり、施工性が悪い、(ii)釘打ちや、堰板の表面に塗布されるコンクリート剥離剤によって型枠が痛みやすく、耐用回数が少ない(例えば、5回程度である)、(iii)耐用回数を超えたものは、木材としてリサイクルできず、解体して焼却処分するしかない、などの欠点があった。
【0003】
これらの問題を解決するものとしては、軽量で施工性がよく、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠が提案されている。
図10は、このようなプラスチック製のコンクリート打設用型枠の一例を示す図であり、この型枠10は、片面がコンクリート打設面11となる中空の堰板部12と、堰板部12の両側縁から堰板部12のコンクリート打設面11の反対側に直角に屈曲した中空の側板部13と、堰板部12の裏面14に設けられた、側板部13に平行な2枚の中空の補強板部15とを有して概略構成されるものであり、堰板部12、側板部13および補強板部15が、2枚の板16,16と、これら板の間を連結する複数の長尺の補強リブ17とが一体に成形された中空状のパネルからなるものである。
【0004】
この型枠10の設置(建てつけ)については、図11を参照しながら以下に説明する。
まず、複数の型枠10を側板部13の外側表面18同士が接するように一列に並べ、同様に、コンクリート打設面11が対向するように複数の型枠10をもう一列並べる。型枠10の堰板部12に穿設された挿通孔20に、対向する型枠10を所定の間隔に保つ止め金であるPコン21が両端近傍に設けられた丸棒状のセパレータ22を挿通する。
ついで、このセパレータ22の両端に、型枠10の裏面14側からフォームタイ(登録商標)と呼ばれる締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で堰板部12を挟み込むようにして、型枠10を保持する。
【0005】
さらに、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を側板部13および補強板部15の側面に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠10が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らまないようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この型枠10の堰板部12は、薄い2枚の板16(厚さ2mm程度)と、これら板の間を連結する補強リブ17とが一体に成形された中空状のパネルであるため、この堰板部12の両側に配置されたPコン21および締付金具23の皿板24による締め付けに対する強度が不十分であった。そのため、従来のベニヤ合板等からなる木製型枠に用いられていたPコン21、締付金具23などの一点に圧力の集中しやすい型枠用金具の流用した場合、型枠10の破損が生じやすく、これら従来の型枠用金具の流用が困難であり、特殊な形状の専用金具を使用する必要があった。よって、図10に示すような形態でのプラスチック型枠の設置は事実上困難であった。また、従来の型枠用金具の流用ができないことが、プラスチック製の型枠の普及の妨げともなっていた。
【0007】
また、プラスチック製の型枠10においては、隣の型枠10との接触面となる側板部13の外側表面18には、側板部13同士の接触部分に隙間が生じて打設されたコンクリートが型枠10の外側に漏れ出さないようにするために、平滑性が要求される。しかしながら、型枠10は、押出成形によって一体成形された大型の成形品であるため、側板部13の外側表面18を完全に平滑にすることは難しく、また、型枠10を繰り返し使用していくうちに、側板部13に多少の変形が生じることもあった。
【0008】
なお、堰板部にセパレータの挿通孔を穿設する必要のない型枠としては、例えば、側板部の外側表面に水平方向の挿通溝を設け、側板部の外側表面同士を重ね合わせた時に挿通溝が向き合って形成される挿通孔に、セパレータを挿通させるようにした型枠が、特開2000−8607号公報に開示されている。
しかしながら、この型枠についても、上述の型枠10と同様の理由から、側板部同士の接触部分に隙間が生じて打設されたコンクリートが型枠の外側に漏れ出すおそれがあった。また、挿通溝を刻設する必要があるので、型枠を中空状に成形することができず、軽量化が困難であるという欠点があった。
また、側板部全面にわたって挿通溝を刻設する必要があるので、挿通溝の形成に手間がかかっていた。
【0009】
よって、本発明の目的は、従来のベニヤ合板等からなる木製型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができ、軽量で施工性がよく、耐久性が高く、打設時にコンクリートが漏れ出すことがなく、打設されたコンクリート表面を平面に保つことができ、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のコンクリート打設用型枠の設置構造は、片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有するプラスチック製のコンクリート打設用型枠であり、堰板部および側板部が、2枚の板とこれら板の間を連結する複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルであり、側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる中空の凸条部が突設され、凸条部には、コンクリート打設面側コーナー部の内側に接する、コンクリート打設面に対して斜めの傾斜リブが形成され、前記凸条部とは異なる別の凸条部が、側板部の外側表面に突設され、前記凸条部には、凸条部の長手方向に直交するように切欠溝が形成されている、複数の型枠を、側板部の外側表面に突設された凸条部同士が接するように一列に並べ、
型枠の凸条部の切欠溝と他の型枠の凸条部の切欠溝とが向き合って形成される挿通孔にセパレータを挿通し、
断面コの字形に屈曲したクリップ金具を、セパレータの端部がクリップ金具中央の孔から突出するようにして、隣接する2つの側板部の側縁に嵌め込み、
セパレータの端部に締付金具を取り付け、
締付金具の上下に一対の横ばた材を配置した、コンクリート打設用型枠の設置構造であって、
前記クリップ金具が、上下に配設される横ばた材が当接するひさし部を有することを特徴とする。
【0011】
また、堰板部のコンクリート打設面の裏面に、側板部に平行な補強板部が設けられていることが望ましい。
また、堰板部は、透明または半透明であることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠の一例を示す図である。この型枠30は、片面がコンクリート打設面31となる中空の堰板部32と、堰板部32の両側縁から堰板部32のコンクリート打設面31の反対側に直角に屈曲した中空の側板部33と、側板部33の外側表面38の両側縁に突設された鉛直方向に延びる2条の中空の凸条部40と、堰板部32の裏面34に設けられた、側板部33に平行な2枚の中空の補強板部35とを有して概略構成されるものである。
ここで、堰板部32、側板部33および補強板部35は、2枚の板36,36と、これら板の間を連結する複数の長尺の補強リブ37とが一体に成形された中空状のパネルからなるものである。
【0013】
また、コンクリート打設面31側の凸条部40の片側側面は、堰板部32のコンクリート打設面31と同一平面とされ、2条の凸条部40には、凸条部40の長手方向に直交するように、それぞれ凸条部40の上部および下部の同じ位置に切欠溝41が形成されている。
また、図2に示すように、コンクリート打設面31側の凸条部40には、コンクリート打設面31側コーナー部42の内側に接する、コンクリート打設面31に対して斜めの長尺の傾斜リブ43が形成されている。同様にもう一方の凸条部40にも、コーナー部44の内側に接する、長尺の傾斜リブ45が形成されている。
【0014】
傾斜リブ43は、コンクリート打設面31側の凸条部40のコーナー部42を稜角(とがった角)に維持するものである。すなわち、凸条部40のコーナー部42は、型枠10を例えば押出成形によって金型から押し出し、冷却するときに、図3に示すように、コーナー部42の内側に接する傾斜リブ43がないと、角が丸くなりやすい。コーナー部42の角が丸くなると、図3に示すように、型枠30を設置した際に、型枠30のつなぎ目でコンクリート打設面31が平面とはならず、打設されたコンクリート表面が型枠30のつなぎ目で凸となってしまう。
また、傾斜リブ43,45は、凸条部40の変形を防止するものである。すなわち、型枠30を設置した際に、隣接する型枠30の凸条部40同士のみが当接するため、凸条部40に設置時の力が集中しやすく、また、凸条部40は側方からPコン21および締付金具23の皿板24によって締め付けられるため、凸条部40を補強するリブを設けることが好ましい。
【0015】
この型枠30は、例えば、プラスチック材料の押出成形等によって、堰板部32、側板部33、凸条部40および補強板部35を一体成形して製造されるものである。
プラスチック材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ABS樹脂、ナイロンなどが挙げられる。中でも、機械的強度、コンクリートの離型性、耐アルカリ(耐コンクリート)性に優れていることから、ポリプロピレンが好適に用いられる。
【0016】
堰板部32、側板部33および補強板部35の厚さ、幅、高さ等の寸法は、特に限定はされず、例えば、従来の木製型枠の寸法と同程度に設定される。
また、堰板部32、側板部33および補強板部35を構成する2枚の板36および補強リブ37、ならびに傾斜リブ43,45の厚さも、特に限定はされないが、機械的強度および軽量化を考慮した場合、例えば、1〜3mmが適当である。
【0017】
凸条部40の高さは、型枠30に隣接して設置される他の型枠30の凸条部40と重ね合わせた時に、切欠溝41が向き合って形成される挿通孔に挿通されるセパレータの外径に対応させて、適宜設定される。例えば、セパレータの外径が通常の8mmの場合、凸条部40の高さは5mm、切欠溝41の深さは4mmとされる。
また、凸条部40の幅は、側板部33の幅よりも狭くされていればよく、特に限定はされない。
【0018】
次に、本発明のコンクリート打設用型枠の設置(建てつけ)について、図4および図5を参照しながら説明する。
まず、複数の型枠30を側板部33の外側表面38に突設された凸条部40同士が接するように一列に並べ、同様に、コンクリート打設面31が対向するように複数の型枠30をもう一列並べる。型枠30の凸条部40の切欠溝41と、他の型枠30の凸条部40の切欠溝41とが向き合って形成される挿通孔に、Pコン21が設けられた丸棒状のセパレータ22を挿通する。
【0019】
ついで、断面コの字形に屈曲したクリップ金具46を、セパレータ22の両端がクリップ金具46中央の孔から突出するようにして、隣接する2つの側板部33の側縁に嵌め込み、側板部33を挟持するようにして型枠30を連結する。
ついで、セパレータ22の両端に、型枠30の裏面34側から締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で側板部33の幅方向を挟み込むようにして、型枠30を保持する。
【0020】
さらに、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を側板部33および補強板部35の側面に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠30が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らまないようにされている。
【0021】
また、別の建てつけ方法としては、一列に並べられた型枠30に、あらかじめセパレータ22、Pコン21、締付金具23等の型枠用金具を仮にセットしておき、ついで、別の複数の型枠30を、コンクリート打設面31が対向するように、かつセパレータ22の他端を挿通孔に挿通しながら建てつける方法などを挙げることができる。
【0022】
以上説明したような型枠30にあっては、プラスチック製のコンクリート打設用型枠であるので、耐久性がよく、耐用回数を超えた後にはプラスチック材料としてリサイクルが可能である。また、型枠30は、プラスチック製であるので、コンクリート離型性がよく、コンクリート剥離剤が不要である。
また、型枠30は、プラスチック製であり、片面がコンクリート打設面31となる堰板部32と、堰板部32の両側縁から堰板部32のコンクリート打設面31の反対側に直角に屈曲した側板部33とを有しているので、桟木を固定するための釘打ちが不要であり、施工性がよく、釘打ちによる耐久性の低下もない。このような型枠30は、従来の木製型枠に比べ、飛躍的に耐用回数が延びる。
【0023】
また、このような型枠30にあっては、側板部33の外側表面38に鉛直方向に延びる2条の凸条部40が突設され、かつ2条の凸条部40には凸条部40の長手方向に直交するように、それぞれ同じ位置に切欠溝41が形成されているので、型枠30を設置する際、型枠30の凸条部40の切欠溝41と、他の型枠30の凸条部40の切欠溝41とが向き合って形成される挿通孔にセパレータ22を挿通することができる。
また、このような型枠30は、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24とによる締め付け圧力を、側板部33の幅方向で受けるようになるので、圧力に対して十分な強度を発揮できる。したがって、従来のベニヤ合板等からなる木製型枠に用いられていたPコン21、締付金具23などの一点に圧力の集中しやすい型枠用金具の流用した場合でも、型枠30が破損することはない。
【0024】
また、この型枠10は、コンクリート打設面31側の凸条部40に傾斜リブ43が設けられているので、型枠10の成形の際に凸条部40のコーナー部42が丸くなることなく、コーナー部42を稜角に維持するので、型枠30を設置した際に、型枠30のつなぎ目に凹部(目地)ができず、打設されたコンクリート表面を平面に保つことができる。また、この型枠30は、凸条部40に傾斜リブ43,45が設けられているので、型枠30を設置した際に凸条部40に力が集中したり、凸条部40がPコン21および締付金具23の皿板24によって締め付けられても、凸条部40が変形することはない。
また、図6に示すように、セパレータ22にPコン21の位置を決めるストッパ28が形成されていることがある。このようなストッパ28が形成されたセパレータ22を、凸条部40の切欠溝41同士が向き合って形成される挿通孔に挿通すると、凸条部40の傾斜リブ43にストッパ28が当接するようになるので、セパレータ22の端部に締付金具23を螺合により取り付ける際、セパレータ22の空回りを防止できる。
【0025】
また、この型枠30は、隣接する型枠の側板部同士が全面で接する従来の型枠に比べ、隣接する型枠30の接触部分である凸条部40同士の接触面積は少ないので、凸条部40同士の接触部分に隙間が形成されにくく、コンクリートが漏れだしにくい。
また、この型枠30は、側板部全面にわたって挿通溝を刻設する必要がある従来の型枠に比べ、刻設される切欠溝41の長さが短くて済むので、切欠溝41の形成が容易である。
【0026】
また、この型枠30においては、側板部33の外側表面38に、鉛直方向に延びる2条の凸条部40が突設されているので、型枠30を設置した際に、隣接する型枠30,30間に側板部33および凸条部40に囲まれた空間50が形成される。この空間50は、コンクリート打設面31側で隣接する凸条部40同士の接触部分から漏れ出すコンクリートを溜める役割を果たすことができ、コンクリートが型枠30から外側に漏れ出すことがない。
また、この型枠30は、2条の凸条部40のうち、1つの凸条部40の片側側面が、堰板部32のコンクリート打設面31と同一平面とされているので、型枠設置後に打設されたコンクリート表面が型枠30のつなぎ目で凹凸となることなく、コンクリート表面を平面に保つことができる。
【0027】
また、この型枠30は、堰板部32のコンクリート打設面31の裏面34に、側板部33に平行な補強板部35が設けられているので、耐久性、耐圧性がさらに向上している。
また、この型枠30は、堰板部32、側板部33および補強板部35が2枚の板36とこれらを連結する複数の長尺の補強リブ37とが一体に成形された中空状のものであるので、軽量であり、かつ十分な機械的強度を有する。
【0028】
なお、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠は、図1に示すものに限定はされず、例えば、堰板部32の幅が狭い場合には、図に示すように、補強板部を省略することも可能である。
また、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠は、上述のように、プラスチック材料の押出成形等によって、堰板部32、側板部33、凸条部40および補強板部35を一体成形したものに限定はされず、例えば、堰板部32、側板部33および補強板部35を一体成形した型枠本体を製造し、この側板部33の外側表面38の両側縁に傾斜リブ付きの長尺の管状部材を加熱によって融着または接着剤によって接着して、これを凸条部40としたものであっても構わない。
また、凸条部40には、必ずしも切欠溝41をあらかじめ設けておく必要はない。切欠溝41は、コンクリート打設の現場において、セパレータ22を挿入する位置を決定した後に、現場で刻設するようにしても構わない。
【0029】
また、凸条部は、少なくとも一方の側板部の外側表面に設けられていればよく、必ずしも両側の側板部の外側表面に設ける必要はない。
また、凸条部の位置は、図示例の位置に限定はされず、鉛直方向に延びる2条の凸条部のうち一方の凸条部が、その片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされていれば、他方の凸条部は、図示例のように側板部の側縁に設けられていなくてもよい。
また、凸条部の数は、図示例のように2条に限定はされず、図に示すように1条であってもよく、または3条以上であっても構わない。ただし、上述したように、凸条部が少なくとも2条あれば、側板部および凸条部に囲まれた空間で漏れ出すコンクリートを溜めることができるので、凸条部は複数条であることが好ましい。
また、凸条部の傾斜リブは、少なくとも、コンクリート打設面31側の凸条部40に、そのコンクリート打設面31側コーナー部42の内側に接して設けられていればよく、他の凸条部には必ずしも傾斜リブを設ける必要はない。
【0030】
また、堰板部を透明もしくは半透明とすれば、型枠を光が透過するので、型枠で周囲を囲まれたコンクリート打設の現場に外部の明かりを取り入れることができる。
また、型枠30の設置の際に用いられるセパレータとしては、図示例の丸棒状のものに限定はされず、例えば、平板状のものなど、公知のセパレータを用いることができる。
また、型枠30の設置の際に用いられるクリップ金具46の設置位置は、図示例のようなセパレータ22の両端の位置に限定はされず、隣接する2つの側板部33の側縁を挟持できる位置であればどこでも構わない。
また、クリップ金具の形状も、図示例のクリップ金具46の形状に限定はされない。例えば、図に示すような、金具本体47の中央部側縁から金具本体47の屈曲部48とは反対側に屈曲したひさし部49を有するクリップ金具51が挙げられる。
【0031】
このクリップ金具51は、上下に配設される横ばた材25が当接するひさし部49を有するので、横ばた材25が締付金具23の皿板24に当たることない。これにより、横ばた材25と側板部33との間に、皿板24の厚さに相当する隙間が生じることがなくなるので、横ばた材25によって型枠30を精度よく固定することができ、型枠30が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らむことがない。また、ひさし部49の中央に切欠52が形成されているので、金具本体47の中央の孔から突出するセパレータ22の端部を目視にて確認しやすい。これにより、セパレータ22の端部に締付金具23を螺合する際に、ひさし部49が邪魔になって作業しづらいということはない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコンクリート打設用型枠は、片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有するプラスチック製のコンクリート打設用型枠であり、堰板部および側板部が、2枚の板とこれら板の間を連結する複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルであり、少なくとも一方の側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる中空の凸条部が突設され、凸条部には、コンクリート打設面側コーナー部の内側に接する、コンクリート打設面に対して斜めの傾斜リブが形成されているものであるので、従来のベニヤ合板等からなる木製型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができ、軽量で施工性がよく、耐久性が高く、打設時にコンクリートが漏れ出しにくく、打設されたコンクリート表面を平面に保つことができ、かつリサイクル可能である。
【0033】
また、前記凸条部とは異なる別の凸条部が、側板部の外側表面に突設されていれば、凸条部と側板部とで囲まれた空間に漏れ出すコンクリートを溜めることができ、コンクリートが型枠の外側に漏れ出すことはない。
また、前記凸条部には、凸条部の長手方向に直交するように、切欠溝が形成されていれば、型枠の設置の際に切欠溝同士が向き合って形成される挿通孔にセパレータを挿通することができる。
また、堰板部のコンクリート打設面の裏面に、側板部に平行な中空の補強板部が設けられていれば、耐久性、耐圧性をさらに向上させることができる。
また、堰板部が、透明または半透明であれば、型枠で囲まれたコンクリート打設の現場に、外部から明かりを取り入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。
【図2】 図1のコンクリート打設用型枠の側板部を示す上面図である。
【図3】 傾斜リブを凸条部に設けない場合の側板部を示す上面図である。
【図4】 本発明のコンクリート打設用型枠の設置形態の一例を示す斜視図である。
【図5】 型枠を連接させた状態の一例を示す要部斜視図である。
【図6】 セパレータの他の例を示す上面図である。
【図7】 本発明のコンクリート打設用型枠の他の例を示す斜視図である。
【図8】 本発明のコンクリート打設用型枠の他の例を示す斜視図である。
【図9】 型枠を連接させた状態の他の例を示す要部斜視図である。
【図10】 従来のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。
【図11】 従来のコンクリート打設用型枠の設置形態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
30 型枠(コンクリート打設用型枠)
31 コンクリート打設面
32 堰板部
33 側板部
34 裏面
35 補強板部
36 板
37 補強リブ
38 外側表面
40 凸条部
41 切欠溝
42 コーナー部
43 傾斜リブ

Claims (3)

  1. 片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有するプラスチック製のコンクリート打設用型枠であり、
    堰板部および側板部が、2枚の板とこれら板の間を連結する複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルであり、
    板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる中空の凸条部が突設され、
    凸条部には、コンクリート打設面側コーナー部の内側に接する、コンクリート打設面に対して斜めの傾斜リブが形成され
    前記凸条部とは異なる別の凸条部が、側板部の外側表面に突設され、
    前記凸条部には、凸条部の長手方向に直交するように、切欠溝が形成されている、複数の型枠を、側板部の外側表面に突設された凸条部同士が接するように一列に並べ、
    型枠の凸条部の切欠溝と他の型枠の凸条部の切欠溝とが向き合って形成される挿通孔にセパレータを挿通し、
    断面コの字形に屈曲したクリップ金具を、セパレータの端部がクリップ金具中央の孔から突出するようにして、隣接する2つの側板部の側縁に嵌め込み、
    セパレータの端部に締付金具を取り付け、
    締付金具の上下に一対の横ばた材を配置した、コンクリート打設用型枠の設置構造であって、
    前記クリップ金具が、上下に配設される横ばた材が当接するひさし部を有することを特徴とするコンクリート打設用型枠の設置構造
  2. 堰板部のコンクリート打設面の裏面に、側板部に平行な補強板部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のコンクリート打設用型枠の設置構造
  3. 堰板部が、透明または半透明であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート打設用型枠の設置構造
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