JP2011122346A - コンクリート打設用型枠 - Google Patents

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Kimimasa Oshima
仁昌 大島
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俊幸 小林
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Abstract

【課題】プラスチック製のコンクリート打設用型枠において、補修を要することなく転用回数を確保した上でノロ漏れを確実に防止する。
【解決手段】プラスチック製の型枠本体10aを、複数並列に並べて互いに一体に連結し、型枠本体10aのコンクリート打設面を面一に連続させて用いるものであって、前記型枠本体10aにおける他の型枠10に突き当たる側面10bに、弾発性を有する中空閉断面のパッキン31を設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、プラスチック製のコンクリート打設用型枠に関する。
従来より、コンクリート打設用型枠(以下、単に「型枠」とも記す)としては、安価で、釘打ち等の加工がしやすく、軽量であるなどの理由から、ベニヤ合板等からなる堰板の裏面に桟木をくぎ打ちした合板型枠が用いられている。
しかしながら、このような合板型枠には、(i)桟木の固定や型枠の連結に釘打ち作業が必要であり、施工性が悪い、(ii)釘打ちや、堰板の表面に塗布されるコンクリート剥離剤によって型枠が痛みやすく、転用回数が少ない(例えば5回程度である)、(iii)転用回数を超えたものは、木材としてリサイクルできず、解体して焼却または埋立処分するしかない、などの欠点があった。
これらの問題を解決するものとしては、軽量で施工性がよく、リサイクル可能なプラスチック製の型枠が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この型枠は、パネル部(堰板部)と桟木部とが一体で押出成形された型枠であり、堰板部及び桟木部が、それぞれ互いに平行でかつ長手方向に延びてパネル部を形成する2枚の板と、該2枚の板間を連結しつつ前記長手方向に延びる補強リブとを備えるものである。
特開平7−207930号公報
上記型枠を用いたコンクリート打設時には、複数の型枠を並列に並べてこれらを縦横太材等を用いて固定し、各型枠によって形成された空間にコンクリートを打設する。
しかしながら、上記並列に並べた各型枠間には、型枠の線膨張等による隙間が生じることがある。この隙間はノロ漏れの原因となり、見た目や強度を低下させる等、コンクリート打設品質を低下させてしまう。そこで、隣接する型枠間の隙間を埋めるべく型枠の側面に発泡部材等の軟質材料を設定することも考えられるが、これは、型枠の転用時にコンクリートを剥離する際、前記軟質材料を破損し易く、その補修等を要するものであった。
よって、本発明の目的は、施工性、耐久性に優れ、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠において、補修を要することなく転用回数を確保した上でノロ漏れを確実に防止することにある。
本発明のコンクリート打設用型枠は、間隔をあけて平行に設けられた複数の桟木部と、桟木部間を連結し、片面がコンクリート打設面となる堰板部とを有するプラスチック製の型枠本体を、複数並列に並べて互いに一体に連結し、前記コンクリート打設面を面一に連続させて用いるコンクリート打設用型枠であって、前記型枠本体における他の型枠に突き当たる側面に、弾発性を有する中空閉断面のパッキンを設けたことを特徴とする。
前記パッキンは、無発泡のエラストマーからなることが望ましい。
また、前記パッキンは、前記型枠本体の片側にのみ設けられてもよい。
さらに、前記パッキンは、前記型枠本体の側面における前記コンクリート打設面側に偏倚して設けられるとよい。
さらにまた、前記パッキンは、前記型枠本体の側面と共に閉断面を形成するようにしてもよい。
また、前記パッキンは、その一部を前記型枠本体の側面に埋め込んで接合されるとよい。
本発明のコンクリート打設用型枠は、型枠本体を並べて一体に連結する際に、型枠本体の成形公差や建て込み不良等による隣接する型枠間の隙間の発生を防止でき、かつ型枠本体を並べて一体に連結した後に、型枠本体の線膨張等の影響で隣接する型枠間に隙間が生じることも防止でき、ノロ漏れを確実に防止してコンクリート打設品質を良好に確保できる。また、型枠の転用時にもパッキンが破損し難く、型枠の補修を要することなくその転用回数を確保できる。
本発明のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。 図1のコンクリート打設用型枠の上面図である。 本発明のコンクリート打設用型枠の設置形態の一例を示す斜視図である。 セパレータの型枠への取り付け状態の一例を示す要部断面図である。 (a)は隣接する型枠の側面を互いに突き当てる前の上面図、(b)は(a)のA部拡大図である。 (a)は隣接する型枠の側面を互いに突き当てた状態の上面図、(b)は(a)のB部拡大図である。 型枠の側面にパッキンを設ける際の変形例を示す図5(b)に相当する上面図である。 (a)〜(c)は型枠側面のパッキンの変形例を示す図5(b)に相当する上面図である。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1〜図4は、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠の一例およびその設置形態を示す図である。この型枠10は、等間隔に平行に設けられた6枚の中空平板状の桟木部11と、桟木部11の側縁から直角方向に延びて桟木部11間を連結し、それぞれの片面が同一平面となってコンクリート打設面12を形成している5枚の中空平板状の堰板部13とを有して型枠本体10aを概略構成し、該型枠本体10aの一側面10bに弾発性を有する中空閉断面のパッキン31を設けてなる。
ここで、5枚の堰板部13のうち、中央の堰板部13には、セパレータ22を挿通するための挿通孔20があらかじめ穿設されている。
桟木部11は、コンクリート打設面12から立ち上がる平行な2枚の板14と、これら各板14間を連結する複数の長尺の補強リブ(直角リブ)15とが一体に成形された中空状のパネルからなるものである。
また、堰板部13は、平行な2枚の板16と、これら各板16間を連結し、鉛直方向に延びる複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルである。
堰板部13の補強リブは、桟木部11間の中央部17、すなわち、挿通孔20があらかじめ穿設されている部分、またはコンクリート打設現場等で挿通孔20を穿設する部分では、コンクリート打設面12に対して直角に形成された直角リブ18、およびコンクリート打設面12に対して傾斜して、かつジグザグに連続して形成された傾斜リブ19からなり、それ以外の部分、すなわち桟木部11に近い部分であって、セパレータ22のための挿通孔20を穿設しない部分では、傾斜リブ19のみからなる。
この型枠10は、例えばプラスチック材料の押出成形等によって、桟木部11および堰板部13を一体成形して製造されるものである。
前記プラスチック材料としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ABS樹脂、ナイロンなどが挙げられる。中でも、機械的強度、コンクリートの離型性、耐アルカリ(耐コンクリート)性に優れていることから、ポリプロピレンが好適に用いられる。
桟木部11および堰板部13の厚さ、幅、高さ等の寸法は特に限定はされず、例えば従来の合板型枠の寸法と同程度に設定される。
また、桟木部11および堰板部13を構成する板14、補強リブ15、ならびに板16、直角リブ18、傾斜リブ19の厚さも、特に限定はされないが、機械的強度および軽量化を考慮した場合、例えば1〜3mm程度が適当である。
また、桟木部11の補強リブ15、堰板部13の補強リブ(直角リブ18および傾斜リブ19)の厚さは、板14、板16よりも薄い方が好ましい。中空パネル状の型枠10においては、押出成形時における板14,16と対応する補強リブ15,18,19との冷却速度の差によって、「ひけ」と呼ばれる、補強リブ15,18,19と接する位置に対応した板14,16の表面に垂直方向に延びる凹みが形成されることがあるが、板14,16よりも対応する補強リブ15,18,19を薄くすることで、このひけを防止できる。また、板14,16よりも対応する補強リブ15,18,19を薄くすることで、型枠10の強度を損なわずして質量アップ(コストアップ)を抑えることができる。
直角リブ18の間隔は、Pコン21および締付金具23のフランジ24の当接面の幅(直径)よりも狭くされていればよいが、市販のPコン21、フォームタイ(登録商標)などが堰板部13に当接する当接面は、その幅(直径)が20mm以上であるので、直角リブ18の間隔は、具体的には20mm未満とするとよい。直角リブ18の間隔が20mm以上となると、Pコン21および締付金具23の締め付けによる圧力を直角リブ18で十分に支えることができなくなり、板16が変形して堰板部13が凹みやすくなる。
図5を併せて参照し、前記パッキン31は、型枠10における建て込み時に他の型枠10に隣接する一側面10bにおいて、その長手方向に沿って例えば蒲鉾形の中空閉断面を有して延びるものである。
パッキン31は例えばゴム状弾性体からなり、型枠10の上下全長に渡って設けられ、かつ前記他の型枠10に隣接する側面10b(桟木部11の側面)から他の型枠10側に突出するように設けられる。
このようなパッキン31を設けることで、型枠10の建て込み時に複数の型枠10の側面10b同士を突き当てた際には、互いに隣接する型枠10間でパッキン31が適度な弾性をもって薄く潰れ(図6参照)、該パッキン31が各型枠10の側面10bに密着する。これにより、互いに隣接する型枠10間の間隔を過度に増加させることなく、かつ該型枠10間の隙間の発生を抑えることができる。すなわち、型枠本体10aの成形公差や建て込み不良等による型枠10間の隙間の発生を防止できる。
また、樹脂成形品である型枠10には線膨張が生じ易く、例えば複数の型枠10の側面10b同士をぴたりと突き合わせてこれらを建て込んだとしても、その翌日にコンクリートの打設を行うような場合には、建て込んだ複数の型枠10の何れかの間に隙間が集中して発生することがある。このような隙間の発生を、前記パッキン31により確実に防止でき、該隙間の発生によるノロ漏れを防止してコンクリート打設品質を良好に確保できる。
パッキン31は、単体では半円弧状の開断面を有するものであるが、その両縁部(両脚部)31aを型枠10の側面10bに接合することで、該側面10bと共に中空閉断面を形成する。
パッキン31は、例えばゴム材料の押出成形等によって、長尺かつ断面一定に成形される。パッキン31は、撥水性(防水性)及び撥油性(耐油性)に優れることから、無発泡のエラストマーからなることが望ましい。
これは、型枠10の再使用時にパッキン31に付着したコンクリートを剥離し易く、かつ剥離剤を利用する際にもパッキン31が痛み難く、さらにパッキン31がコンクリートの水分を吸うことによる不具合を防止でき、さらに型枠本体10aがポリプロピレンからなる場合には該型枠本体10aとの接合(溶着)の相性もよいからである。なお、パッキン31がエラストマーに代わる弾性を有する合成樹脂材料からなるものであってもよい。なお、パッキン31の肉厚は材質にもよるが、0.3mm〜0.8mm程度が好ましく、この範囲であれば、潰れ加減と弾発力による復元性が良好である。
パッキン31の両縁部31aは、型枠10の側面10bに所定深さ(例えばパッキン31の肉厚程度)で埋め込まれるように溶着される。これにより、パッキン31の型枠10への接合強度が大幅に増加し、型枠10の再使用時の破損や補修を不要にして転用回数を確保できる。
また、パッキン31は、型枠本体10aの側面10bにおけるコンクリート打設面12側の際に位置するように設けられる。具体的には、パッキン31は、そのコンクリート打設面12側の縁部31aが、型枠本体10aの側面10bにおけるコンクリート打設面12から少量(例えばパッキン31の肉厚程度)だけ離れた位置に接合される。なお、図7に示すように、パッキン31のコンクリート打設面12側の縁部31aが、型枠本体10aの側面10bにおけるコンクリート打設面12に面する位置に接合されるようにしてもよい。
型枠10は、例えば押出成形後にライン上を流れる際に、前記側面10bにおけるパッキン31の両縁部30bを溶着する部位に下駄歯形突起を有する加熱金型を押し当てることにより、深さ0.5mm程度で幅はパッキン31の肉厚に相当する0.5mm程度の溝状の溶融部を形成すると共に、直後に加熱金型から溶融押出されるパッキン31の両端部を前記溝状の溶融部内に充填しつつ一体に溶着させる。なお、型枠10とパッキン31とを同時成型により一体化してもよい。
なお、型枠本体10aの幅方向の両側面10bは、切削等により垂直なフラット面を形成するように仕上げられるが、該型枠本体10aの両側面10bにおける例えばコンクリート打設面12に面する側の堰板部13の厚さに相当する部位は、桟木部11の側壁をやや肉厚にした肉厚部10cとされ、前記切削等による側壁の薄肉化を抑えている。
次に、本発明のコンクリート打設用型枠の設置(建て込み)について、図3および図4を参照しながら説明する。
まず、複数の型枠10を、堰板部13のコンクリート打設面12が同一平面となるように一列に並べる。このとき、隣接する型枠10間のパッキン31を押し潰すようにして、各型枠本体10aの側面10bを互いに突き当てる(図6参照)。
なお、パッキン31が潰れた際のダブリ代は、隣接する型枠10間でコンクリート打設面12と面一になることが望ましいが、コンクリート打設面12よりも引っ込む又は出っ張ることも有り得る。パッキン31のダブリ代がコンクリート打設面12よりも引っ込むと、打設したコンクリートに凸部が形成され、これをサンダーで削り落とす等の手間が生じる。一方、パッキン31のダブリ代がコンクリート打設面12よりも出っ張ると、打設したコンクリートに凹部が形成され、これを通常補修用のモルタルで埋めるのみで済む。
ついで、型枠10の堰板部13に穿設された挿通孔20に、Pコン21が両端近傍に設けられた丸棒状のセパレータ22の端部をコンクリート打設面12側から挿通する。
ついで、挿通孔20から突き出たセパレータ22の端部に、型枠10の外側から締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部のフランジ24との間で堰板部13を挟み込む。
ついで、別の複数の型枠10を、すでに建て込まれた型枠10に対してコンクリート打設面12が対向するように、かつセパレータ22の他端を挿通孔20に挿通しながら建て込む。
ついで、挿通孔20から突き出たセパレータ22の端部に、型枠10の外側から締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部のフランジ24との間で堰板部13を挟み込む。
さらに、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を桟木部11の側縁に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠10がコンクリート打設時の圧力によって外側に膨らまないようにされる。
なお、型枠10は通常、セパレータ22等の設置の関係で上下の向きが決定されることから、パッキン31が型枠10の片側のみにあっても誤組の心配はないといえる。なお、パッキン31を型枠10の両側に設けてこれらが互いに押し合って潰れる構成としてもよい。
以上説明したような型枠10にあっては、堰板部13の補強リブが、桟木部11間の中央部17、すなわちセパレータ22が挿通される部分において、直角リブ18および傾斜リブ19の両方で構成されているので、Pコン21と締付金具23のフランジ24とによる締め付け圧力を、直角リブ18の幅方向で受けるようになり、圧力に対して十分なつぶし強度を発揮できる。これにより、それらの締め付けによる圧力を直角リブ18で支えることができ、板16が変形して堰板部13が凹むことがない。これにより、打設されたコンクリートがこの凹み部分において盛り上がってしまうという不具合を生じることがない。
また、このような型枠10にあっては、堰板部13全体にわたって傾斜リブ19が形成されているので、堰板部13全体の曲げ強度が高くなる。よって、堰板部13のたわみが少なくなり、堰板部13がコンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らむように変形しにくくなる。
また、堰板部13の傾斜リブ19が、隣接する傾斜リブ19に連続してジグザグに形成されているので、堰板部13の曲げ強度がさらに高くなる。
また、型枠10はプラスチック製であるので、合板型枠のように吸水によって膨潤することがなく、耐久性がよく、かつ転用回数を超えた後にはプラスチック材料としてリサイクルが可能である。また、プラスチック製の型枠10は、コンクリート離型性がよく、コンクリート剥離剤が不要である。
また、型枠10は、桟木部11と堰板部13とが一体に成形されているので、桟木を固定するための釘打ちが不要であり、施工性がよく、かつ釘打ちによる耐久性の低下もない。
このように、型枠10の転用回数は、従来の合板型枠に比べて飛躍的に延び、コストダウンにつながる。
また、この型枠10は、桟木部11および堰板部13が、2枚の板16とこれらを連結する複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空状のものであるので、軽量であり、建て込みの際の作業性がよい。
そして、上記型枠10は、前記プラスチック製の型枠本体10aを、複数並列に並べて互いに一体に連結し、型枠本体10aのコンクリート打設面12を面一に連続させて用いるものであって、前記型枠本体10aにおける他の型枠10に突き当たる側面10bに、弾発性を有する中空閉断面のパッキン31を設けたものである。
この構成によれば、型枠本体10aを並べて一体に連結する際に、型枠本体10aの成形公差や建て込み不良等による隣接する型枠10間の隙間の発生を防止でき、かつ型枠本体10aを並べて一体に連結した後に、型枠本体10aの線膨張等の影響で隣接する型枠10間に隙間が生じることも防止でき、ノロ漏れを確実に防止してコンクリート打設品質を良好に確保できる。また、型枠10の転用時にもパッキン31が破損し難く、型枠10の補修を要することなくその転用回数を確保できる。
なお、本発明のコンクリート打設用型枠は、図示例のものに限定はされず、例えば型枠10の幅が狭い場合には、桟木部11の枚数を減らしたものであっても構わない。
また、堰板部13には、必ずしも挿通孔20をあらかじめ設けておく必要はない。この挿通孔20は、コンクリート打設の現場において、セパレータ22を挿入する位置を決定した後に、現場で穿設するようにしても構わない。
また、堰板部13の挿通孔20を現場で穿設する場合は、穿設用のドリルの先端を補強リブ間に位置させ、横逸れなく挿通孔20を開け易くするために、堰板部13の表面(桟木部11側)にドリルガイド用の凹溝を長手方向に設けてもよい。
また、堰板部13を透明もしくは半透明とすれば、型枠10が光を透過するようになるので、型枠10で周囲を囲まれたコンクリート打設の現場に外部の光を導入することができる。
また、型枠10の設置形態などに応じて、桟木部11の一部を切断することも可能である。
また、本発明のコンクリート打設用型枠を建て込む際には、断面コの字形に屈曲したクリップを隣接した桟木部11同士の側方から嵌め込み、隣接した桟木部11同士を挟持するようにして型枠10を連結(仮固定)してもよい。
前記クリップの材質としては、金属、プラスチックなどを用いることができる。中でも、錆などの点でプラスチック製が好ましい。
また、クリップによる連結手段(仮固定手段)以外にも、隣接した桟木部11同士を、これらに釘、ピンなどを打ち込むことによって固定する連結手段を用いても構わない。
また、型枠10の建て込みの際に用いられるセパレータ22としては、図示例の丸棒状のものに限定はされず、例えば平板状のものなど、公知のセパレータを用いることができる。
また、Pコン21、締付金具23も、図示例のものに限定はされず、例えばハット型のPコンなど、公知のものを用いることができる。
そして、パッキン31も図示例のものに限定はされず、例えば図8(a)に示すパッキン32のように、型枠本体10aの側面10bに沿って断面外側へ延びる外フランジ32aを設け、該外フランジ32aを側面10bに接合するようにしたり、図8(b)に示すパッキン33のように、型枠本体10aの側面10bに沿って断面内側へ延びる内フランジ33aを設け、該内フランジ33aを側面10bに接合するようにしたり、図8(c)に示すパッキン34のように、パッキン単体で閉断面を形成すると共に型枠本体10aの側面10bに沿う底面34aを設け、該底面34aを側面10bに接合するようにしてもよい。これらの構成によれば、パッキンの型枠本体10aへの接合面積が大きくなってその接合強度を確保できる。
本発明のコンクリート打設用型枠は、従来の合板型枠の欠点を克服しつつ、従来の合板型枠と同じように取り扱うことができ、かつ転用回数を確保した上でノロ漏れを確実に防止でき、合板型枠に代わる新しい型枠としてたいへん有望である。
10 型枠(コンクリート打設用型枠)
11 桟木部
12 コンクリート打設面
13 堰板部
10a 型枠本体
10b 側面
31,32,33,34 パッキン

Claims (6)

  1. 間隔をあけて平行に設けられた複数の桟木部と、桟木部間を連結し、片面がコンクリート打設面となる堰板部とを有するプラスチック製の型枠本体を、複数並列に並べて互いに一体に連結し、前記コンクリート打設面を面一に連続させて用いるコンクリート打設用型枠であって、
    前記型枠本体における他の型枠に突き当たる側面に、弾発性を有する中空閉断面のパッキンを設けたことを特徴とするコンクリート打設用型枠。
  2. 前記パッキンが、無発泡のエラストマーからなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート打設用型枠。
  3. 前記パッキンが、前記型枠本体の片側にのみ設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート打設用型枠。
  4. 前記パッキンが、前記型枠本体の側面における前記コンクリート打設面側に偏倚して設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のコンクリート打設用型枠。
  5. 前記パッキンが、前記型枠本体の側面と共に閉断面を形成することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のコンクリート打設用型枠。
  6. 前記パッキンが、その一部を前記型枠本体の側面に埋め込んで接合されることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のコンクリート打設用型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017130256A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 封止構造

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