JP4120610B2 - エジェクタ - Google Patents

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本発明は、高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタ(JIS Z 8126 番号2.1.2.3等参照)に関するもので、冷媒を循環させるポンプ手段としてエジェクタを採用した冷凍機(以下、エジェクタサイクルという。)に適用して有効である。
エジェクタサイクルは、エジェクタのポンプ作用により低圧側の冷媒、つまり蒸発器内の冷媒を循環させるとともに、エジェクタ内のノズルにて膨張エネルギを圧力エネルギに変換して圧縮機の吸入圧を上昇させて圧縮機の消費動力を低減するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−205898号公報
このため、エジェクタにおけるエネルギ変換効率、すなわちジェクタ効率が低下すると、エジェクタにて吸入圧を十分に上昇させることができなくなって圧縮機の消費動力を十分に低減することができなくなるとともに、蒸発器に十分な量の冷媒を循環させることができなくなる。
そして、特許文献1に記載のエジェクタでは、エジェクタの吸引口から流入した冷媒の一部が、エジェクタ内において、吸引口よりノズルの冷媒入口側、つまりノズルの冷媒出口側と反対側に流れてしまうので、エジェクタに吸引されて、一旦、吸引口よりノズルの冷媒入口側に流れた後、壁等に衝突してその流通方向を略180°転向させてノズルの冷媒出口側に流れる流れと、エジェクタに吸引されてそのままノズルの冷媒出口側に流れる流れとが発生する。
このため、特許文献1に記載のエジェクタでは、吸引された冷媒に大きな圧力損失が発生するため、エジェクタ効率を十分に高めることができない可能性が高い。
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規なエジェクタを提供し、第2には、吸引される流体に発生する圧力損失を低減してジェクタ効率を向上させることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍機用のエジェクタであって、流体流れを絞って圧力エネルギを速度エネルギに変換することにより流体を加速するノズル(41)と、ノズル(41)から噴出する高速の作動流体の巻き込み作用によって流体を吸引しながら、流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換して流体圧を上昇させる昇圧部(42、43)と、ノズル(41)を収納してノズル(41)周りに吸引された流体の通路(45)を構成するとともに、吸引される流体の吸引口(46)が設けられたハウジング(44)とを有し、吸引口(46)の通路断面積(A)に対する通路(45)の通路断面積(B)の比(B/A)は、1.0以上、4.0以下であることを特徴とする。
これにより、吸引された冷媒に大きな圧力損失が発生することを防止して、エジェクタ効率を十分に高めることができる。
請求項2に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍機用のエジェクタであって、流体流れを絞って圧力エネルギを速度エネルギに変換することにより流体を加速するノズル(41)と、ノズル(41)から噴出する高速の作動流体の巻き込み作用によって流体を吸引しながら、流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換して流体圧を上昇させる昇圧部(42、43)と、ノズル(41)を収納してノズル(41)周りに吸引された流体の通路(45)を構成するとともに、吸引される流体の吸引口(46)が設けられたハウジング(44)とを有し、吸引口(46)の通路断面積(A)に対する通路(45)の通路断面積(B)の比(B/A)は、1.0以上、4.0以下であり、さらに、吸引口(46)は、ノズル(41)の中心軸と平行な方向から見て、中心軸に対して略直交する方向と略平行な方向に開口し、かつ、吸引口(46)の中心軸が、ノズル(41)の中心軸に対してずれていることを特徴とする。
これにより、吸入口(46)から通路(45)内に流入した流体が、ノズル(41)の外周面に衝突してしまうことを防止できるので、吸引された流体に大きな圧力損失が発生することを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍機用のエジェクタであって、流体流れを絞って圧力エネルギを速度エネルギに変換することにより流体を加速するノズル(41)と、ノズル(41)から噴出する高速の作動流体の巻き込み作用によって流体を吸引しながら、流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換して流体圧を上昇させる昇圧部(42、43)と、ノズル(41)を収納してノズル(41)周りに吸引された流体の通路(45)を構成するとともに、吸引される流体の吸引口(46)が設けられたハウジング(44)とを有し、吸引口(46)の通路断面積(A)に対する通路(45)の通路断面積(B)の比(B/A)は、1.0以上、4.0以下であり、ハウジング(44)内には、吸引口(46)から流入した流体が、通路(45)内において、吸引口(46)よりノズル(41)の流体入口側に流れることを禁止する壁部(44a)が設けられていることを特徴とする。
これにより、吸引口(46)から流入した流体の全ては、吸引口(46)よりノズル(41)の流体入口側に流れることなくノズル(41)の流体出口側に流れるので、吸引された流体に大きな圧力損失が発生することを防止でき、エジェクタ効率を十分に高めることができる。
請求項4に記載の発明では、吸引口(46)は、ノズル(41)の軸方向に対して交差する方向に向けて開口しており、さらに、壁部(44a)は、吸引口(46)から通路(45)内に流入した流体をノズル(41)の流体出口側に転向させるように、ノズル(41)の軸方向に対して傾斜していることを特徴とするものである。
これにより、吸引口(46)から通路(45)内に流入した流体をノズル(41)の流体出口側に滑らかに転向させることが可能となるので、吸引された流体に大きな圧力損失が発生することを確実に防止できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る蒸気圧縮式冷凍機を車両用空調装置に適用したものであって、図1は蒸気圧縮式冷凍機の模式図である。
図1中、圧縮機10は走行用エンジンから動力を得て冷媒を吸入圧縮するものであり、放熱器20は圧縮機10から吐出した高温・高圧の冷媒と室外空気とを熱交換して冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
なお、本実施形態では、冷媒をフロンとして高圧側の冷媒圧力、つまり圧縮機10の吐出圧を冷媒の臨界圧力未満としているが、例えば冷媒を二酸化炭素等の自然冷媒として高圧側の冷媒圧力を臨界圧力以上としてもよいことは言うまでもない。
蒸発器30は、室内に吹き出す空気と低圧冷媒とを熱交換させて液相冷媒を蒸発させることにより冷凍能力を発揮する低圧側熱交換器であり、エジェクタ40は放熱器20から流出する冷媒を減圧膨張させて蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギを圧力エネルギに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるエジェクタである。なお、エジェクタ40の詳細は、後述する。
気液分離器50はエジェクタ40から流出した冷媒が流入するとともに、その流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離手段であり、気液分離器50の気相冷媒流出口は圧縮機10の吸引側に接続され、液相冷媒流出口は蒸発器30側に接続されている。
絞り60は気液分離器50から流出した液相冷媒を減圧する減圧手段であり、オイル戻し通路70は気液分離器50にて分離された冷凍機油を圧縮機10の吸入側に戻すものであり、内部熱交換器80は圧縮機10に吸引される低圧側冷媒と放熱器20から流出した高圧冷媒とを熱交換する熱交換器である。
なお、本実施形態では、絞り60としてオリフィスやキャピラリーチューブ等の開度が固定された固定絞りを採用しているが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、例えば蒸発器30の冷媒出口側における冷媒過熱度が所定値となるように絞り開度を可変制御する温度式膨脹弁等を用いてもよいことは言うまでもない。
次に、図2に基づいて、エジェクタ40について述べる。エジェクタ40は、流入する高圧冷媒を絞って高圧冷媒の圧力エネルギを速度エネルギに変換して冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル41、ノズル41から噴射する高い速度の冷媒流の巻き込み作用により蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル41から噴射する冷媒流とを混合する混合部42、及びノズル41から噴射する冷媒と蒸発器30から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギを圧力エネルギに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ43等からなるものである。
このとき、混合部42においては、ノズル41から噴射する駆動流の運動量と蒸発器30から吸引される吸引流の運動量との和が保存されるように駆動流と吸引流とが混合するので、混合部42においても冷媒の圧力が(静圧)が上昇する。
一方、ディフューザ43においては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の速度エネルギ(動圧)を圧力エネルギ(静圧)に変換するので、エジェクタ40においては、混合部42及びディフューザ43の両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、混合部42とディフューザ43とを総称して昇圧部と呼ぶ。
因みに、本実施形態では、ノズル41から噴出する冷媒の速度を音速以上まで加速するために、通路途中に通路面積が最も縮小した喉部を有するラバールノズル(流体工学(東京大学出版会)参照)を採用しているが、勿論、先細ノズルを採用してもよいことは言うまでもない。
また、ハウジング44は、ノズル41を収納してノズル41周りに吸引された冷媒の通路45を構成するとともに、吸引される冷媒の吸引口46が設けられたもので、通路45は、図3に示すように、ノズル41周りに同心状に形成されている。
因みに、本実施形態では、ノズル41はハウジング44に圧入固定され、かつ、吸入口46は、ノズル41の中心軸と平行な方向から見て、中心軸に対して略直交する方向に開口している。
そして、ハウジング44内には、図2に示すように、通路45内において、吸引口46から流入した冷媒が吸引口46よりノズル41の冷媒入口側(紙面左側)に流れることを禁止すべく、吸入口46の内壁と連続的に繋がる壁部44aが設けられている。
次に、本実施形態に係るエジェクタサイクル(蒸気圧縮式冷凍機)の概略作動を述べる。
圧縮機10が起動すると、気液分離器50から気相冷媒が圧縮機10に吸入され、圧縮された冷媒が放熱器20に吐出される。そして、放熱器20にて冷却された冷媒は、エジェクタ40のノズル41にて減圧膨張して蒸発器30内の冷媒を吸引する。
そして、蒸発器30から吸引された冷媒とノズル41から吹き出す冷媒とは、混合部42にて混合しながらディフューザ43にてその動圧が静圧に変換されて気液分離器50に戻る。
一方、エジェクタ40にて蒸発器30内の冷媒が吸引されるため、蒸発器30には絞り60にて減圧された液相冷媒が気液分離器50から供給され、その供給された冷媒は、室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発する。
次に、本実施形態に係るエジェクタ40の特徴を述べる。
図4は吸入口46から吸引された冷媒の理想的な圧力変化、及び大きな圧量損失が発生する場合の圧力変化を示すグラフであり、このグラフからも明らかなように、吸入口46から吸引された冷媒流れに大きな圧力損失が発生すると、全昇圧量が低下するので、エジェクタ効率が低下し(図5参照)、これに連動するように、エジェクタサイクルの冷凍能力が低下する(図6参照)。
なお、本実施形態では、エジェクタ効率をηeとして、放熱器20を流通する冷媒の質量流量Gnとノズル41の出入口のエンタルピ差Δieとの積を分母とし、分子には、圧縮機10の仕事としてエネルギがどの程度回収されたかを示す冷媒流量Gnと蒸発器30を流通する冷媒の質量流量Geとの和とエジェクタ40での圧力回復ΔPを置いて定義したものである。具体的には、エジェクタ40に吸引される前の吸引冷媒の速度エネルギを考慮して、以下の数式1で定義した。
Figure 0004120610
これに対して、本実施形態では、図7に示すように、吸引口46から流入した冷媒の全ては、壁部44aにより吸引口46よりノズル41の冷媒入口側に流れることなくノズル41の冷媒出口側に流れるので、吸引された冷媒に大きな圧力損失が発生することを防止できる。延いては、エジェクタ効率を十分に高めることができるので、エジェクタサイクルの冷凍能力及び成績係数を高めることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、壁部44aは、ノズル41の中心軸と直交するような平板状であったが、本実施形態は、図8に示すように、吸引口46から通路45内に流入した冷媒をノズル41の冷媒出口側に滑らかに転向させるように、壁部44aをノズル41の中心軸方向に対して傾斜させたものである。
これにより、吸引口46から通路45内に流入した冷媒をノズル41の冷媒出口側に滑らかに転向させることが可能となるので、吸引された冷媒に大きな圧力損失が発生することを確実に防止できる。
なお、図8では、壁部44aは平板状に記載されているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば凹状の曲面としてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、図9に示すように、ノズル41の中心軸と平行な方向から見て、吸引口46をノズル41の中心軸に対して略直交する方向と略平行な方向に開口させ、かつ、吸引口46の中心軸がノズル41の中心軸に対してずれるようにしたものである。
これにより、吸入口46から通路45内に流入した冷媒が、ノズル41の外周面に衝突してしまうことを防止できるので、吸引された冷媒に大きな圧力損失が発生することを確実に防止できる。
因みに、本実施形態では、通路45がノズル41周りにパイプ状に形成されているので、吸入口46から通路45内に流入した冷媒は、ノズル41周りを旋回するようにしてその流通方向をノズル41の出口側に転向する。
なお、本実施形態では、壁部44aを第1実施形態又は第2実施形態と同様な形状としているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば特許文献1と同様な形状としてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態は、吸引口46の通路断面積A(図10参照)に対する通路45の通路断面積B(図10参照)の比(=B/A)を最適にすることにより、吸引された冷媒に大きな圧力損失が発生することを防止するものである。なお、エジェクタ40の構造は、第1実施形態又は第2実施形態に係るエジェクタ40と同一構造であるが、第3実施形態に係るエジェクタ40と同一構造としてもよい。
図11は、吸引口46の通路断面積Aに対する通路45の断面積Bの比(断面積比)の変化による吸引口46での圧損および圧縮機10へのオイル戻り量の変化を示している。まず、吸引口46での圧損について説明すると、断面積比(B/A)が1より小さい場合には、冷媒が通路45に流入する時に縮流(絞り)となることから圧損が急激に増大する。また、断面積比が4より大きい場合に冷媒が通路45に流入すると、冷媒が急拡大するため、渦が発生して圧力損失が増大するが、その増加傾向は縮流時(断面積比1以下の場合)に比べると緩やかである(図11中吸引圧損曲線)。
また、断面積比が1より小さい場合には、通路45においてオイルの流れもせき止められる方向となるため吸引口46側に滞留する。このオイルとは、圧縮機10内部の摺動部の抵抗を下げるために冷媒中に混入されるオイルである。断面積比が4.0以上となるとオイルが通路45において流速を失うために吸引口46近傍に滞留する(オイル戻り量が減少する)傾向がある(図11中オイル戻り量曲線)。
図12は、R404Aを冷媒に使用した場合の断面積比B/Aに対する冷凍機のシステム性能(代表的には冷凍能力)の変化を示したものである。断面積比が1.0以下の場合には、冷媒の圧損が大きくなる。この時、エジェクタ40を通過する冷媒量が減少、つまりエジェクタ40の冷媒流れ下流側部位の蒸発器30に流入する冷媒量も減少する。これにより、蒸発器30が発揮できる冷凍能力が低下する。断面積比が4以上の時に冷媒の圧損が大きくなる場合も同様である。
次に、これらの特性を踏まえた上で最適な断面積比B/Aの決定について説明する。まず、エジェクタサイクルを安定して運転させるのに不可欠な要素である、圧縮機10へのオイル戻り量に着目すると、圧縮機10が圧縮能力の低下や焼き付きを起こさないようなオイル量は、評価等により事前に決定できる(図11中サイクル破綻域の直線)。また、オイル戻り量が減少する時には、オイルが吸引口46近傍で滞留しているため、吸引流(気相冷媒)の圧損の要因にもなる。これにより、最低限必要な断面積比(1.0〜4.0)が決定する。
さらに、吸引口46の通路断面積Aに対する通路45の通路断面積Bの比(以下、断面積比B/Aと表記する。)に対して、図11に示す圧力損失が最も大きくなる断面積比B/A、および図12に示すエジェクタサイクルの性能(例えば、冷凍能力等)が最大となる断面積比B/Aが存在する。
最適な断面積比B/Aは、使用する冷媒、冷凍機油、冷媒通路等の条件により変動するが、一例として、冷媒としてR404Aを用いたエジェクタサイクルの場合、上述のような特性を考慮して、断面積比B/Aを1.0以上、4.0以下としている。当初1.0〜2.0の範囲が有効と思われていたが、さらに発明者が知見を重ねた結果、R404A冷媒の冷凍サイクルシステムにおいてはさらにその範囲が広がることがわかった。さらに、断面積比B/Aは、望ましくは1.0以上、1.8以下、更に望ましくは1.2以上、1.5以下とすべきである。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、車両用空調装置に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷蔵庫、冷凍庫及び給湯器等のその他のエジェクタサイクルにも適用することができる。
また、上述の実施形態では、ノズル41の絞り開度が固定されたものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、エジェクタサイクルに内部熱交換器80が設けられていたが、内部熱交換器80を廃止してもよい。
本発明の実施形態に係るエジェクタサイクルの模式図である。 本発明の第1実施形態に係るエジェクタの模式図である。 図2のA−A断面図である。 エジェクタの特性を説明するための説明図である。 エジェクタの特性を説明するためのグラフである。 エジェクタの特性を説明するためのグラフである。 本発明の第1実施形態に係るエジェクタの効果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るエジェクタの特徴を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るエジェクタの特徴を示す図である。 断面積比を説明するための図である。 断面積比と吸引圧損及びオイル戻り量との関係を示すグラフである。 断面積比とシステム性能との関係を示すグラフである。
符号の説明
40…エジェクタ、41…ノズル、42…混合部、43…ディフューザ、
44…ハウジング、44a…壁部、45…通路、46…吸引口。

Claims (4)

  1. 蒸気圧縮式冷凍機用のエジェクタであって、
    流体流れを絞って圧力エネルギを速度エネルギに変換することにより流体を加速するノズル(41)と、
    前記ノズル(41)から噴出する高速の作動流体の巻き込み作用によって流体を吸引しながら、流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換して流体圧を上昇させる昇圧部(42、43)と、
    前記ノズル(41)を収納して前記ノズル(41)周りに吸引された流体の通路(45)を構成するとともに、吸引される流体の吸引口(46)が設けられたハウジング(44)とを有し、
    前記吸引口(46)の通路断面積(A)に対する前記通路(45)の通路断面積(B)の比(B/A)は、1.0以上、4.0以下であることを特徴とするエジェクタ。
  2. 蒸気圧縮式冷凍機用のエジェクタであって、
    流体流れを絞って圧力エネルギを速度エネルギに変換することにより流体を加速するノズル(41)と、
    前記ノズル(41)から噴出する高速の作動流体の巻き込み作用によって流体を吸引しながら、流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換して流体圧を上昇させる昇圧部(42、43)と、
    前記ノズル(41)を収納して前記ノズル(41)周りに吸引された流体の通路(45)を構成するとともに、吸引される流体の吸引口(46)が設けられたハウジング(44)とを有し、
    前記吸引口(46)の通路断面積(A)に対する前記通路(45)の通路断面積(B)の比(B/A)は、1.0以上、4.0以下であり、
    さらに、前記吸引口(46)は、前記ノズル(41)の中心軸と平行な方向から見て、前記中心軸に対して略直交する方向と略平行な方向に開口し、かつ、前記吸引口(46)の中心軸が、前記ノズル(41)の中心軸に対してずれていることを特徴とするエジェクタ。
  3. 蒸気圧縮式冷凍機用のエジェクタであって、
    流体流れを絞って圧力エネルギを速度エネルギに変換することにより流体を加速するノズル(41)と、
    前記ノズル(41)から噴出する高速の作動流体の巻き込み作用によって流体を吸引しながら、流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換して流体圧を上昇させる昇圧部(42、43)と、
    前記ノズル(41)を収納して前記ノズル(41)周りに吸引された流体の通路(45)を構成するとともに、吸引される流体の吸引口(46)が設けられたハウジング(44)とを有し、
    前記吸引口(46)の通路断面積(A)に対する前記通路(45)の通路断面積(B)の比(B/A)は、1.0以上、4.0以下であり、
    前記ハウジング(44)内には、前記吸引口(46)から流入した流体が、前記通路(45)内において、前記吸引口(46)より前記ノズル(41)の流体入口側に流れることを禁止する壁部(44a)が設けられていることを特徴とするエジェクタ。
  4. 前記吸引口(46)は、前記ノズル(41)の軸方向に対して交差する方向に向けて開口しており、
    さらに、前記壁部(44a)は、前記吸引口(46)から前記通路(45)内に流入した流体を前記ノズル(41)の流体出口側に転向させるように、前記ノズル(41)の軸方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項に記載のエジェクタ。
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