JP4522962B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エジェクタを利用する冷凍サイクル装置に関するものであり、特にエジェクタと通常の絞り装置を運転範囲に応じて切換える冷媒回路構成や制御に関するものである。
以下、従来のエジェクタを利用した冷凍サイクル装置の制御法を示す。従来のエジェクタを用いた冷凍サイクル装置は、気液分離器に液面を検出する手段を備えることで、適切に冷媒量を制御するとともに、蒸発器出口側の冷媒過熱度に基づき適正な冷媒流量を制御するものである。以下、従来例の詳細について説明する。
従来のエジェクタを用いる冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、第一流量調節弁、エジェクタ、第一蒸発器、気液分離器が順次環状に配管で接続され、気液分離器の液冷媒出口側とエジェクタ吸引側の間に第二流量調節弁、第二蒸発器が接続されている。また、気液分離器には、液面の高さを検出する液面検出手段として、液面センサを備えている。
次に、従来のエジェクタを利用した冷凍サイクル装置の運転方法について説明する。たとえば、第一流量調節弁、第二流量調節弁には,それぞれ電子膨張弁を採用している。気液分離器には液面センサを備え、液面センサが気液分離器での液面高さが所定量にないことを検出したとき、第1の第一流量調節制御手段が第一流量調節弁を流れる冷媒流量を調節することにより、冷媒量の制御を行う。具体的には、気液分離器で液面が低下すると、第一流量調節弁の開度を大きくし、液面が高くなるように冷媒量を制御する。逆に、液面が高いときは第一流量調節弁の開度を小さくして、液面高さが低下するように冷媒量を制御する。その結果、冷媒量を適正に制御することができる。
また、第二蒸発器の冷媒流量制御は、圧力を検出する圧力検出手段として、たとえば、圧力センサと、前記第二蒸発器の温度を検出する温度検出手段として、たとえば、温度センサを用いて、第二蒸発器出口側の圧力P、温度Tを検出して、蒸発器出口側の過熱度が一定になるように、第1の第二流量調節弁制御手段が第二流量調節弁の開度を調節することで冷媒流量を制御する。
なお、起動時等、気液分離器に液冷媒が存在しない時や不足時は、液面センサの検出により第2の第二流量調節弁制御手段が第二流量調節弁を全閉にして、第一蒸発器のみの運転とする。
以上のように、従来の発明においては、気液分離器に液面を検出する手段を備えることで、適切に冷媒量を制御するとともに、蒸発器出口側の冷媒過熱度に基づき適正に冷媒流量を制御するものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−318169号公報(第5頁〜10頁,図1)
従来のエジェクタを用いる冷凍サイクル装置は、エジェクタの上流側に流量調節弁が設けられているため、気液分離器の液面は調節できるが、弁部での圧力損失がエジェクタの駆動力となる断熱熱落差を低下させるという課題があった。また、エジェクタの性能が低下した場合に冷凍サイクルが運転不能になるという課題があった。
本発明は上記のような従来の課題を解決するためになされたもので、気液分離器を用いることなくエジェクタを利用する冷凍サイクル装置において、エジェクタの性能が低下した場合にも運転可能であり、かつ2つの蒸発器を有効に利用する冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機と、放熱器と、エジェクタと、このエジェクタから出た冷媒を気液二相冷媒と液冷媒に分ける分配器と、この分配器から出た気液二相冷媒を蒸発させる第1蒸発器とが順次配管で環状に接続されて構成された第1の回路と、さらに前記分配器の液冷媒出口部と前記エジェクタの吸引部とが、前記分配器から出た液冷媒を減圧する第1絞り装置と、この第1絞り装置から出た冷媒を蒸発させる第2蒸発器とを介して配管で接続されて構成された第2の回路とを備え、
前記冷媒が前記第1の回路と前記第2の回路を循環し、
前記放熱器の出口部と前記第1絞り装置の出口部とを接続する配管に設けられた第2絞り装置と、前記第1蒸発器の出入口温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段が測定した前記第1蒸発器の出入口温度から過熱度を算出し、前記算出された過熱度を予め設定した値と比較して前記過熱度が前記設定された値よりも大きいときに前記第1絞り装置を閉塞し、前記第2絞り装置を開放する制御手段とを備えたものである。
この発明では、エジェクタが閉塞して性能が低下した場合にも2つの蒸発器を有効に利用して所定の冷却能力を得る冷凍サイクル装置を提供することができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、本発明の冷凍サイクル装置は、回転数が変更可能な圧縮機1、凝縮器2、開度固定のエジェクタ3、第1絞り装置である電子膨張弁4、蒸発器5、第2絞り装置である電子膨張弁6、気液二相流から液を分離する分配器7およびそれらを接続するための配管で構成され、内部には冷媒として、例えばHFC系の混合冷媒であるR404Aが封入されている。冷媒はR404Aに限るものではなく、例えば二酸化炭素(CO2)や炭化水素系(HC)でも同様の効果を発揮する。二酸化炭素を用いる場合は、高圧側で冷媒が凝縮しないため、凝縮器は放熱器と言い換えられる。凝縮器または放熱器を統一して放熱器とすることもある。本冷凍サイクル装置は、例えば冷凍機内蔵型ショーケース等に適用されるものである。
凝縮器2は、プレートフィンとパイプで構成されるプレートフィンチューブ型の熱交換器であり、熱交換器の外表面へ空気を送風する送風機(図示せず)を備えている。蒸発器5も同様に、プレートフィンチューブ型の熱交換器であり、熱交換器の外表面へ空気を送風する送風機(図示せず)を備えている。蒸発器5は、内部で第1蒸発器51と第2蒸発器52に分割されている。また、凝縮器2の出口部と電子膨張弁4の出口部は電子膨張弁6を介して接続されている。
第1蒸発器51と第2蒸発器52の出口部にそれぞれ第1温度検出手段11および第2温度検出手段12が設置され、第1蒸発器51と第2蒸発器52の入口部にそれぞれ第3温度検出手段13および第4温度検出手段14が設置されている。また、これらの温度検出手段の検出値に基づいて蒸発器出口の過熱度を演算によって求め、電子膨張弁4および6に指示を送る制御手段10を備えている。この制御手段10は、例えばマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)で実現することが可能である。制御手段10をマイコンで実現した場合の構成を図11に示す。図11に示すように、制御手段10は、プログラムを格納するROM(リードオンリメモリ)と、このプログラムを実行して所定の処理を行い所定の指令をするCPUと、初期値や演算処理の中間データなどを格納するメモリと、第1〜第4の温度検出手段からの温度計測値を受け取る入出力制御部などから構成される。
エジェクタ3は、放熱器2から出た高温高圧の冷媒を減圧膨張し、蒸発器5で蒸発した冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して、圧縮機1の吸入圧力を上昇させるものである。つぎに、エジェクタ3の構造図を図2(a)に、圧力分布を図2(b)に示す。エジェクタ3は、ノズル部43、混合部44、ディフューザ部45から構成され、ノズル部43はさらに減圧部43aと末広部43bから構成されている。エジェクタ3は駆動流である圧力P1の液冷媒E1を減圧部43aで減圧膨張させてノズル喉部43cで圧力P2の音速とし、更に末広部43bで超音速として圧力P3まで減圧させる。このとき、周囲からガス冷媒E4を吸引し、混合された気液二相冷媒E2は、混合部44で圧力回復して圧力P4の状態となり、更にディフューザ部45で圧力P5まで圧力上昇してエジェクタを流出する。
上記のように構成された冷凍サイクル装置について、つぎに運転動作を図1および図3に基づいて説明する。本実施の形態における冷凍サイクル装置の通常運転では、電子膨張弁6は全閉され、電子膨張弁4は第2蒸発器52の出口状態を制御する。
このとき、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒(状態R1)は、凝縮器2で空気へ放熱して自身は凝縮・液化し、中温・高圧の液冷媒E1(状態R2)となってエジェクタ3に流入する。エジェクタ3へ流入した液冷媒E1は、ノズル部43出口X2で状態R3の気液二相冷媒E2になり、混合部44へ流入する。そして、混合部44で第2蒸発器52から吸引部3aに流入する状態R4の冷媒ガスE4と混合する。その後、混合によりR5の状態となった気液二相冷媒はディフューザ部45によりPe2(=P4)からPe1(=P5)に圧力が回復し、状態R6の気液二相冷媒E3となる。エジェクタ3で減圧された状態R6の気液二相冷媒E3は、分配器7に流入する。分配器7は、状態R6の気液二相冷媒E3を、状態R9の液冷媒と乾き度が高められた状態R7の気液二相冷媒へ分離する。状態R9の液冷媒は電子膨張弁4で減圧された後、第2蒸発器52で被冷却媒体から熱を奪って蒸発し状態R4となり、エジェクタ3の吸引部3aに吸引される。一方、状態R7の気液二相冷媒は、第1蒸発器51で被冷却媒体から熱を奪って蒸発し状態R8のガス冷媒となり、圧縮機1へ吸引される。以上から、エジェクタ3を用いることで、圧縮機の吸入圧力をPe2からPe1へ高めることができ、圧縮機の消費電力が小さくなって高効率な運転が可能となる。
環境温度が変化して(例えば、周囲温度が上昇し)エジェクタ3の開度が過度に不足する場合や、ノズル喉部43cのゴミ詰りでエジェクタ3が閉塞した場合、電子膨張弁6が開放され、電子膨張弁4が閉止されてバイパス回路が利用される。図4(a)は周囲温度Toに対する冷媒流量Grの変化(A)を示す図であり、図4(b)は周囲温度Toに対する過熱度SH1の変化(A)を示す図である。領域Bでは第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)が許容範囲にあるが、領域CではSH1が過大となり電子膨張弁6を利用する運転が行われる。同様に、エジェクタ3の動作不良は、第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)が予め設定された目標値(不揮発性メモリに記憶させておく)よりも過度に大きくなることで判断される。ここで、「過度に大きい」とは、目標値に環境条件に応じて予め決定された許容値(不揮発性メモリに記憶させておく)を加算した値よりも大きいという意味である。この場合、電子膨張弁6は第1蒸発器51の出口状態を制御する。
このとき、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、凝縮器5で空気へ放熱して自身は凝縮・液化し、高圧の液冷媒となって電子膨張弁6に流入する。電子膨張弁6で減圧された冷媒は、第2蒸発器52の入口部に流入し、第2蒸発器52で蒸発して乾き度が高くなる。第2蒸発器52を流出した高乾き度の冷媒はエジェクタ3の吸引部3aからエジェクタ内に流入し、エジェクタ3のディフューザ部45を通って分配器7に流入する。分配器7に流入した冷媒は、電子膨張弁4が閉止されているため第1蒸発器51に流入する。第1蒸発器51で蒸発した冷媒は圧縮機1に吸入され、第1蒸発器51と第2蒸発器52を利用した通常の冷凍サイクルが成立する。
つぎに、圧縮機1、電子膨張弁4の制御方法について説明する。まず、第1温度検出手段11、第2温度検出手段12、第3温度検出手段13、第4温度検出手段14、によって検出される温度検出値が制御手段10に取り込まれる。制御手段10は、第1温度検出手段11の温度検出値T1と第3温度検出手段13の温度検出値(ET1)との偏差として求められる過熱度1(SH1=T1−ET1)が、予め与えられた目標値(SH1m)に対して所定範囲内にあるかどうかを確認する(エジェクタ3の正常動作確認)。次に、制御手段10は、第2温度検出手段12の温度検出値T2と第4温度検出手段14の温度検出値(ET2)との偏差として求められる過熱度2(SH2=T2−ET2)が予め与えられた目標値(SH2m)と一致するように電子膨張弁4の絞り開度を制御し、前記第4温度検出手段14の温度検出値(ET2)が予め与えられた目標値(ET2m)と一致するように圧縮機1の回転数を制御する。
なお、上記過熱度1(SH1)は、第1温度検出手段11の温度検出値T1と第3温度検出手段13の温度検出値(ET1)との偏差として求めたが、第3温度検出手段13の代わりに圧力検出手段を設け、第3温度検出手段13の温度検出値(ET1)の代わりに圧力検出手段による圧力検出値からの飽和温度を用いるようにしても良い。すなわち、第1蒸発器51の入口部に圧力検出手段(例えば、圧力センサー)を設け、制御手段10は、圧力検出手段の圧力検出値から飽和温度を求め、これを温度検出値(ET1)とした上で、過熱度1(SH1=T1−ET1)を求めるようにしても良い。
つぎに、制御手段10による制御の具体的なフローの一例を図5に示す。圧縮機1の回転数は、冷凍サイクル装置を循環する冷媒流量、すなわち冷凍能力を決定するものであるから全体に及ぼす影響が大きく優先的に制御される。電子膨張弁4の絞り開度は、第2蒸発器52の冷媒出口状態を決定するものであるからつぎに優先される。
STEP4あるいはSTEP10で電子膨張弁4または6の絞り開度が、STEP5あるいはSTEP11で圧縮機1の回転数がそれぞれ制御手段10によって初期設定される。STEP2では、制御手段10は、図示しない周囲温度検知手段により検知された周囲温度を予め設定された設定温度(ε4)と比較するとともに、第1蒸発器51の出口過熱度SH1を予め設定された許容幅(ε5)と比較し、周囲温度が設定温度(ε4)より高い場合、あるいは第1蒸発器51の出口過熱度SH1が設定温度(ε4)より大きくて過大であると判断した場合は、電子膨張弁4の開度を全閉しバイパスとなる電子膨張弁6の開度を調節する。また、上記を満たさない場合は、制御手段10は、電子膨張弁6を全閉しエジェクタ3を利用した運転を行う。
まず、エジェクタ3を利用する場合の冷媒制御について説明する。この場合、制御手段10は、STEP3でエジェクタ3のバイパスとなる電子膨張弁6の開度を全閉し、STEP4で電子膨張弁4の絞り開度を設定する。STEP5、STEP6で、制御手段10は圧縮機1の回転数を第2蒸発器52の蒸発温度(ET2)が予め設定された目標蒸発温度(ET2m)となるように制御する。具体的には、制御手段10は、ET2−ET2m>ε3(ε3は正の数)の場合には、圧縮機1の回転数を増加させ、ET2m−ET2>ε3の場合には、圧縮機1の回転数を減少させる。その結果、ET2−ET2mの絶対値が|ET2−ET2m|<ε3を満足し、圧縮機1の回転数が決定される。同様に、STEP7で、制御手段10は、STEP4へのフィードバック制御を用いて第2蒸発器52の出口過熱度(SH2)が予め設定された目標出口過熱度(SH2m)となるように電子膨張弁4の絞り開度を制御する。具体的には、制御手段10は、SH2−SH2m>ε2(ε2は正の数)の場合には、電子膨張弁4の開度を大きくし、SH2m−SH2>ε2の場合には、電子膨張弁4の開度を小さくする。その結果、SH2−SH2mの絶対値が|SH2−SH2m|<ε2を満足するように電子膨張弁4の絞り開度が決定される。さらに、STEP8で、制御手段10は第1蒸発器51の過熱度(SH1)が予め設定された目標過熱度(SH1m)に対し許容範囲かを確認する。具体的には、SH1−SH1mの絶対値が|SH1−SH1m|<ε1を満足していることを確認し、|SH1−SH1m|>ε5となる場合はSTEP10へ進み電子膨張弁6を開く。
つぎに、エジェクタ3をバイパスする場合の制御を説明する。この場合、制御手段10は、STEP9で電子膨張弁4を全閉し、STEP10でエジェクタ3のバイパスとなる電子膨張弁6の開度を設定する。STEP11、STEP12では、制御手段10は、前述のSTEP5、6と同様に、圧縮機1の回転数を第2蒸発器52の蒸発温度(ET2)が予め設定された目標蒸発温度(ET2m)となるように制御する。具体的には、制御手段10は、ET2−ET2m>ε3(ε3は正の数)の場合には、圧縮機1の回転数を増加させ、ET2m−ET2>ε3の場合には、圧縮機1の回転数を減少させる。その結果、ET2−ET2mの絶対値が|ET2−ET2m|<ε3を満足するように、圧縮機1の回転数が決定される。ここで、電子膨張弁6は、第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)を制御する。電子膨張弁4が閉止状態であるため、第2蒸発器52の冷媒出口状態を制御できないが、第2蒸発器52、第1蒸発器51と直列に冷媒が流れるため、第1蒸発器51の出口状態を制御すれば十分である。従って、STEP13では、制御手段10は、STEP10へのフィードバック制御を用いて電子膨張弁6の絞り開度を第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)が予め設定された目標出口過熱度(SH1m)となるように制御する。具体的には、制御手段10は、SH1−SH1m>ε2(ε2は正の数)の場合には、電子膨張弁6の開度を大きくし、SH1m−SH1>ε2の場合には、電子膨張弁6の開度を小さくする。その結果、SH1−SH1mの絶対値が|SH1−SH1m|<ε2を満足し、電子膨張弁6の絞り開度が決定される。
上記の温度検出値や演算値と、目標値との偏差から圧縮機1の回転数、電子膨張弁4および6の絞り開度を決定する際には、例えばPID制御法などが使用される。
なお、上記の制御フローでは、回転数が変更可能なインバーター圧縮機の例を示したが、これに限るものではなく、回転数が固定された一定速圧縮機で、例えば圧縮機1の吸入部と吐出部に開閉弁を介したバイパス手段が設けられ、開閉弁の開閉操作により機械的容量制御が可能な構成、あるいは複数台の圧縮機が設けられる構成としても良い。一定速圧縮機の場合には、制御手段10から開閉弁の開閉出力が、複数台圧縮機の場合には制御手段10から運転台数あるいは停止台数の出力が送信される。
さらに、上述した制御フローは一例であり、圧縮機1、電子膨張弁4および6の優先順位を入れ換えた場合や同時に制御する場合にも同様の効果を発揮する。
つぎに、目標値の設定方法について説明する。第2蒸発器52の目標蒸発温度(ET2m)は、第2蒸発器52での必要能力から図6の関係に基づいて決定される。図6は第2蒸発器52を流れる被冷却媒体(例えば、空気)の入口温度をパラメータとし、横軸に第2蒸発器52での蒸発能力(Q2)、縦軸に目標蒸発温度(ET2m)を示したものである。図6において、Tain1,Tain2,Tain3は、第2蒸発器52を流れる被冷却媒体の入口温度を示すパラメータであり、Tain1>Tain2>Tain3なる関係が成立する。冷却対象空間を一定温度に維持する場合を考える。同一の被冷却媒体入口温度(例えば、Tain1)で比較すると、必要な蒸発能力が大きいほど目標とする蒸発温度(ET2m)は低くなり、同一蒸発能力で比較すると、被冷却媒体の入口温度が高いほど目標とする蒸発温度(ET2m)は高くなる。なお、目標出口過熱度(SH1mおよびSH2m)は外部情報に無関係に定められ、例えば5〜15deg程度の値に固定される。
ここで、エジェクタ3の駆動力は、等エントロピー膨張時のエンタルピーI3と等エンタルピー膨張時のエンタルピーI2とのエンタルピー差、すなわち断熱熱落差ΔH(=I2−I3)である。この断熱熱落差ΔHが大きいほどエジェクタ3導入効果は大きく、一般にこの断熱熱落差ΔHは高圧圧力Pc1と低圧圧力Pe2との圧力差ΔPc(=Pc1−Pe2)が大きいほど大きくなる。従来例では、エジェクタの上流側に第一流量調節弁が設けられており、第一流量調節弁の弁部での圧力損失が圧力差ΔPcを低下させるため、エジェクタ3の駆動力である断熱熱落差ΔHが低下する。すなわち、第一流量調節弁の存在により、気液分離器内の液面は調節可能であるが、圧力差ΔPcが(Pc1−Pe2)から(Pc2−Pe2)まで低下し、断熱熱落差ΔHが(I2−I3)から(I4−I3)へと低下する。本実施の形態1では、第一流量調節弁を用いないため、従来例のようにエジェクタの駆動力を低下させることなく、効率の高い運転が可能となる。
以上より、本実施の形態1では、圧縮機1の回転数、電子膨張弁4の絞り開度を制御することで、第2蒸発器52の蒸発温度(ET2)および過熱度(SH2)、第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)を適切に制御することができ、2つの蒸発器を適正に利用することができる。また、電子膨張弁6の絞り開度を制御することで、エジェクタ3の開度が過度に不足した場合や動作不良となった場合にも、2つの蒸発器を有効に利用した冷却運転が可能となり、所定の冷却能力を発揮することができる。エジェクタ3の上流側に膨張弁を用いないため、必要な場合のみ高い効率でエジェクタを使用し、信頼性の高い冷凍サイクル装置を提供することができる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2による冷凍サイクル装置について図7に基づいて説明する。本実施の形態2は、実施の形態1と異なり、凝縮器出口部と第2蒸発器52の入口部とを電子膨張弁6を介して接続する代わりに、凝縮器出口部と分配器の液側出口部とを第1開閉弁31(例えば、電磁弁)を介して接続するとともに、分配器7の液側出口部と第1開閉弁31との間に第2開閉弁32(例えば、電磁弁)を設けている。このような構成とすることで、周囲温度の変化時やエジェクタ3の動作不良時にも2つの蒸発器51、52が有効に利用できるとともに、電子膨張弁6を新たに設けることなく電子膨張弁4を有効に利用することができる。
また、本実施の形態2では、凝縮器2の出口部と圧縮機1の吸入部とを熱交換する内部熱交換器63を設けるとともに、蒸発器51、52で発生するドレン水61を凝縮器2に散水し、凝縮器2を冷却している。また、凝縮器2で蒸発しきれないドレン水61を凝縮器への供給空気を利用して蒸発させる構成としている。さらに、未蒸発のドレン水61はドレンパン62で受ける。このように内部熱交換器を用いることにより、圧縮機へ吸入される冷媒は凝縮器2から出た高温の冷媒と熱交換されるので、蒸発器内のエンタルピー差を大きくできる。また、上記のようにドレン水を用いて凝縮器2を冷却しているので、冷却効率がよい。また、凝縮器2の排熱を利用してドレン水を蒸発するので、ドレン水の処理が不要となる。
図7に示した冷媒回路構成は、実施の形態1とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略して異なる点のみ下記に説明する。
環境温度が変化して(例えば、周囲温度が上昇し)エジェクタ3の開度が過度に不足する場合や、ノズル喉部43cのゴミ詰りでエジェクタが閉塞した場合、第1開閉弁31が開放され、第2開閉弁32が閉止されてバイパス回路が利用される。この場合、電子膨張弁4は第1蒸発器51の出口状態を制御する。
このとき、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、凝縮器3で空気へ放熱して自身は凝縮・液化し、高圧の液冷媒となって第1開閉弁31を通過して電子膨張弁4の入口部に流入する。第1開閉弁31を通過した冷媒は、第2開閉弁32が閉止しているため、電子膨張弁4で減圧され、第2蒸発器52に流入し、空気から吸熱して自身は蒸発し乾き度が高くなる。第2蒸発器52を流出した高乾き度の冷媒はエジェクタ3の吸引部3aからエジェクタ3内に流入し、エジェクタ3のディフューザ部45を通って分配器7に流入する。分配器7に流入した冷媒は、第2開閉弁が閉止されているため第1蒸発器51に流入する。第1蒸発器51で蒸発した冷媒は、圧縮機1に吸入され、2つの蒸発器を利用した通常の冷凍サイクルが成立する。
制御手段10は、第1〜第4の温度検出手段11、12、13、14の温度検出値を取り込み、第2温度検出手段12の温度検出値と第4温度検出手段14の温度検出値から第2蒸発器52の出口過熱度(SH2)を演算によって求めるとともに、第1温度検出手段11の温度検出値と第3温度検出手段13の温度検出値から第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)を演算によって求め、目標値と比較して圧縮機1の回転数、電子膨張弁4の絞り開度の出力値を演算によって求め、圧縮機1、電子膨張弁4へ出力する。この動作により、第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)が目標値と一致することになる。
エジェクタ3を利用する運転では、第2蒸発器52の蒸発温度(ET2)、出口過熱度(SH2)、第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)が予め設定されてある目標値となるように、圧縮機1の回転数、電子膨張弁4の絞り開度が制御手段10によって制御される。一方、環境温度が変化して(例えば、周囲温度が上昇し)エジェクタ3の開度が過度に不足する場合や、ノズル喉部43cのゴミ詰りでエジェクタが閉塞した場合、第2蒸発器52の出口過熱度(SH2)を目標とせず、第2蒸発器52の蒸発温度(ET2)、第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)が目標値となるように、圧縮機1の回転数、電子膨張弁4の絞り開度を制御する。このようにする理由は、第2蒸発器52と第1蒸発器51は直列接続され、第2蒸発器52の出口側は気液二相状態となり制御できないからである。
以上より、本実施の形態2では、凝縮器出口部と分配器の液側出口部とを第1開閉弁31を介して接続するとともに、分配器7の液側出口部と第1開閉弁31との間に第2開閉弁32を設けたので、周囲温度が変化した場合にも新たな電子膨張弁を設けることなく所定の冷却能力を発揮する低コストな冷凍サイクル装置を提供することができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3による冷凍サイクル装置について図8に基づいて説明する。本実施の形態3は、実施の形態1と異なり、凝縮器2の出口部と第2蒸発器52の入口部とを電子膨張弁6を介して接続する代わりに、凝縮器2の出口部とエジェクタ3の吸引部とを絞り装置6(例えば、電子膨張弁)を介して接続するとともに、電子膨張弁6の出口側接続部とエジェクタ3の吸引部との間に第1開閉弁33(例えば、電磁弁)を設ける構成としている。このような構成とすることで、環境温度が変化して(例えば、周囲温度が上昇し)エジェクタ3の開度が過度に不足する場合にも2つの蒸発器を有効に利用できる冷凍サイクル装置を構成することができる。図8に示した冷媒回路構成は、実施の形態1とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略し、他の実施形態と異なる点のみ下記に説明する。
周囲温度が変化してエジェクタ3の開度が過度に不足する場合、電子膨張弁6が開放され、第1開閉弁33が閉止されてエジェクタ3のノズル部をバイパスする回路が構成される。この場合、電子膨張弁4は全開とし、電子膨張弁6は第1蒸発器51の出口状態を制御する。
このとき、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、凝縮器2で空気へ放熱して自身は凝縮・液化し、高圧の液冷媒となって電子膨張弁6に流入する。電子膨張弁6で減圧された冷媒は、第1開閉弁33が閉止しているため、第2蒸発器52を通常運転時とは逆方向に流れ、空気から吸熱して自身は蒸発し、乾き度が高くなる。第2蒸発器52を流出した高乾き度冷媒は、全開状態とされた電子膨張弁4に流入する。電子膨張弁4、分配器7を経由した冷媒は、第1蒸発器51に流入する。第1蒸発器51で蒸発した冷媒は、圧縮機1に吸入されて通常の冷凍サイクルが成立する。
制御手段10は、第1〜第4の温度検出手段11、12、13、14の温度検出値を取り込み、第2温度検出手段12の温度検出値と第4温度検出手段14の温度検出値から第2蒸発器52の出口過熱度(SH2)を演算によって求めるとともに、第1温度検出手段11の温度検出値と第3温度検出手段13の温度検出値から第1蒸発器51の出口過熱度(SH1)を演算によって求め、目標値と比較して圧縮機1の回転数、電子膨張弁4の絞り開度の出力値を演算によって求め、圧縮機1、電子膨張弁4へ出力する。
エジェクタ3を利用する運転では、電子膨張弁6が全閉されるとともに、第1開閉弁33が開放される。他の動作は実施の形態2と同様であり、説明を省略する。
本実施の形態では、電子膨張弁4を全開する例を示したが、電子膨張弁4での流動抵抗が多い場合は、電子膨張弁4をバイパスする開閉弁(例えば、逆止弁)を用いる構成としても良い。この場合、第2蒸発器52と第1蒸発器51の間の圧力損失を低減することができる。また、開閉弁の代わりにエジェクタ3の気液二相側出口部と分配器7入口部との間に開閉弁を設け、エジェクタ3からの流れを完全に閉止するようにしても良い。
以上のように、本実施の形態3では、凝縮器の出口部とエジェクタの吸引部とを絞り装置(例えば、電子膨張弁)を介して接続するとともに、電子膨張弁の出口側接続部とエジェクタの吸引部との間に開閉弁(例えば、電磁弁)を設けたので、エジェクタの開度が過度に不足する場合にも2つの蒸発器を有効に利用して所定の冷却能力を発揮する冷凍サイクル装置を提供することができる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4による冷凍サイクル装置について図9および図10に基づいて説明する。本実施の形態4は、実施の形態3と異なり、凝縮器2の出口部とエジェクタ3の吸引部とを電子膨張弁6を介して接続するとともに、電子膨張弁6の出口側接続部とエジェクタ3の吸引部との間に第1開閉弁33を設ける代わりに、凝縮器2の出口部とエジェクタ3の吸引部とを第1開閉弁34(例えば、電磁弁)を介して接続するとともに、第1開閉弁34の出口側接続部とエジェクタ3の吸引部との間に第2開閉弁33(例えば、電磁弁)を設けている。また、電子膨張弁4、第2蒸発器52の順に冷媒が整流されるように、4つの開閉弁35、36、37、38(例えば、逆止弁)から構成される整流回路(ブリッジ回路)を構成している。このような構成とすることにより、エジェクタ3の開度が過度に不足する時にも2つの蒸発器を有効に利用でき、電子膨張弁6を新たに設けることなく、電子膨張弁4を用いることができる。図9に示した冷媒回路構成は、実施の形態1とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略して異なる点のみ下記に説明する。
初めに、エジェクタ3を用いる場合の運転動作を説明する。この場合、第1開閉弁34は閉止され、第2開閉弁33は開放される。圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、凝縮器2で空気へ放熱して自身は凝縮・液化し、高圧の液冷媒となってエジェクタ3を通過する。エジェクタ3で減圧された冷媒は、分配器7に流入し、分配された液冷媒がブリッジ回路を経由して第2蒸発器52に流入し、分配された気液二相冷媒が第1蒸発器51に流入する。すなわち、分配器7で分配された液冷媒は、逆止弁35、電子膨張弁4を経由して、第2蒸発器52に流入する。第2蒸発器52で蒸発した冷媒は、逆止弁38、第2開閉弁33を経由して、エジェクタ3に吸引される。
一方、周囲温度が変化してエジェクタ3の開度が過度に不足する場合、第1開閉弁34が開放され、第2開閉弁33が閉止されてエジェクタ3のノズル部をバイパスする冷媒回路が構築される。この場合、電子膨張弁4は第1蒸発器51の出口状態を制御する。
このとき、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、凝縮器2で空気へ放熱して自身は凝縮・液化し、高圧の液冷媒となって第1開閉弁34を通過する。第1開閉弁34を通過した冷媒は、第2開閉弁33が閉止しているため、4つの逆止弁で構成されたブリッジ回路へ流入する。すなわち、逆止弁36を通過し、電子膨張弁4で減圧された冷媒は、第2蒸発器52に流入し、空気から吸熱するとともに、自身は蒸発して乾き度が高くなる。第2蒸発器52を流出した高乾き度の冷媒は、逆止弁37、分配器7を経由して第1蒸発器51に流入する。第1蒸発器51で蒸発した冷媒は、圧縮機1に吸入されて通常の冷凍サイクルが成立する。制御方法は、他の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図10は、本発明の冷凍サイクル装置を適用した冷凍機内蔵ショーケース70の断面図であり、71aおよび71bは商品を陳列する商品棚、72a、72bは仕切り底板、73a、73bは冷気吹き出し口である。本発明の冷凍サイクル装置の大部分は、冷凍機内蔵ショーケース70の下部に位置する機械室81に配置され、蒸発器5のみ商品棚の背面に設置される。機械室81へは空気入口孔76から導入された空気が放熱器用送風機75により放熱器2に供給され、圧縮機1を冷却しながら空気出口孔77から周囲空間へ放出される。蒸発器5へは商品棚71bの前面と機械室81の間から導入された空気が蒸発器用送風機74により蒸発器5に供給され、冷気吹出し口73a、73bから商品棚71a、71bへ放出される。また、蒸発器5の周囲には風路を形成する仕切り板80が設置され、蒸発器5で生成したドレン水61は、機械室81と仕切り板72bとの間を流下して放熱器2へ流下されている。このようにドレン水61を用いて放熱器2を冷却しているので、冷却効率がよい。また、放熱器の排熱を利用してドレン水を蒸発するので、ドレン水の処理が不要となる。
以上より、本実施の形態4では、凝縮器の出口部とエジェクタの吸引部とを第1開閉弁(例えば、電磁弁)を介して接続するとともに、第1開閉弁の出口側接続部とエジェクタの吸引部との間に第2開閉弁(例えば、電磁弁)を設け、さらに電子膨張弁4、第2蒸発器52の順に冷媒が整流するように4つの開閉弁で構成されるブリッジ回路を用いたので、エジェクタ開度が過度に不足する場合にも新たな電子膨張弁6を用いることなく、2つの蒸発器を有効に利用でき、所定の冷却能力を発揮する冷凍サイクル装置を構成することができる。
本実施の形態4では、HFC系冷媒としてR404Aを用いる例を示したが、R407CやR410Aを用いても同様の効果を発揮する。また、炭化水素系冷媒であるプロパン(R290)やイソブタン(R600a)、二酸化炭素を用いた場合も有効であり、特に二酸化炭素(CO2)では断熱熱落差(等エントロピー膨張時のエンタルピーと等エンタルピー膨張時のエンタルピーとの差)が大きく、エジェクタ利用時の効果が大きくなる。
また、冷却運転のみの冷媒回路構成を示したが、これに限るものではなく、四方弁を用いて冷却運転、加熱運転の両方に対応可能な冷媒回路を構成することもできる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係るエジェクタの内部構造およびエジェクタ内部の圧力変化を示す図である。 実施の形態1に係る圧力−エンタルピー線図上での本冷凍サイクル装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係る周囲温度Toに対する冷媒流量Grの変化および周囲温度Toに対する出口過熱度SH1の変化を示す図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の制御フローを示す図である。 実施の形態1に係る第2蒸発器52の蒸発能力と蒸発温度の関係を示す図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 実施の形態4に係る冷凍サイクル装置が搭載される冷凍機内蔵ショーケースの断面図である。 制御手段10をマイクロコンピュータで実現した場合の構成を示す図である。
符号の説明
1 圧縮機、2 凝縮器、3 エジェクタ、4、6 電子膨張弁、5 蒸発器、7 分配器、10 制御手段、11、12、13、14 温度検出手段、31、32、33、34 電磁弁、35 逆止弁、36 逆止弁、37 逆止弁、38 逆止弁、41 電磁コイル部、42 ニードル部、43 ノズル部、43a 減圧部、43b 末広部、44 混合部、45 ディフューザ部、51 第1蒸発器、52 第2蒸発器、61 ドレン水、62 ドレンパン、63 内部熱交換器、70 冷凍機内蔵ショーケース、71a 商品棚、71b 商品棚、72a 仕切り底板、72b 仕切り底板、73a 冷気吹き出し口、73b 冷気吹き出し口、74 蒸発器用送風機、75 放熱器用送風機、76 空気入口孔、77 空気出口孔、80 仕切り底板、81 機械室、101 CPU、102 ROM、103 メモリ、104a 入出力制御部、104b 入出力制御部、104c 入出力制御部、104d 入出力制御部。

Claims (14)

  1. 圧縮機と、この圧縮機から吐出した冷媒を放熱して冷却する放熱器と、この放熱器から出た冷媒を減圧膨張し膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機の吸入圧力を高めるエジェクタと、このエジェクタから出た冷媒を気液二相冷媒と液冷媒に分ける分配器と、この分配器から出た気液二相冷媒を蒸発させる第1蒸発器とが順次配管で環状に接続されて構成された第1の回路と、
    さらに前記分配器の液冷媒出口部と前記エジェクタの吸引部とが、前記分配器から出た液冷媒を減圧する第1絞り装置と、この第1絞り装置から出た冷媒を蒸発させる第2蒸発器とを介して配管で接続されて構成された第2の回路とを備え、
    前記冷媒が前記第1の回路と前記第2の回路を循環する冷凍サイクル装置において、
    前記放熱器の出口部と前記第1絞り装置の出口部とを接続する配管に設けられた第2絞り装置と、
    前記第1蒸発器の出入口温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段が測定した前記第1蒸発器の出入口温度から過熱度を算出し、前記算出された過熱度を予め設定した値と比較して前記過熱度が前記設定された値よりも大きいときに前記第1絞り装置を閉塞し、前記第2絞り装置を開放する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記温度測定手段は、前記第1蒸発器の入口側温度を検出する第1の温度検出手段と出口側温度を検出する第2の温度検出手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記温度測定手段は、前記第2の温度検出手段の代わりに、前記第1蒸発器の出口側圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記圧力検出手段が検出した前記第1蒸発器の出口側圧力から飽和温度を算出し、この算出された飽和温度を前記第1蒸発器の出口側温度として出力することを特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記温度測定手段の代わりに、周囲温度を検出する周囲温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記周囲温度検出手段が検出した周囲温度を予め設定した値と比較して前記周囲温度が前記設定された値よりも大きいときに前記第1絞り装置を閉塞し、前記第2絞り装置を開放することを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  5. 圧縮機と、この圧縮機から吐出した冷媒を放熱して冷却する放熱器と、この放熱器から出た冷媒を減圧膨張し膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機の吸入圧力を高めるエジェクタと、このエジェクタから出た冷媒を気液二相冷媒と液冷媒に分ける分配器と、この分配器から出た気液二相冷媒を蒸発させる第1蒸発器とが順次配管で環状に接続されて構成された第1の回路と、
    さらに前記分配器の液冷媒出口部と前記エジェクタの吸引部とが、前記分配器から出た液冷媒の流れを遮断または開放する第1開閉弁と、この第1開閉弁から出た冷媒を蒸発させる第2蒸発器とを介して配管で接続されて構成された第2の回路とを備え、
    前記冷媒が前記第1の回路と前記第2の回路を循環する冷凍サイクル装置において、
    前記放熱器の出口部と前記第1開閉弁の出口部とを接続する配管に設けられ、冷媒の流れを遮断または開放する第2開閉弁と、
    前記第1蒸発器の出入口温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段が測定した前記第1蒸発器の出入口温度から過熱度を算出し、前記算出された過熱度を予め設定した値と比較して前記過熱度が前記設定された値よりも大きいときに前記前記第1開閉弁を閉止し、前記第2開閉弁を開放する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  6. 前記温度測定手段は、前記第1蒸発器の入口側温度を検出する第1の温度検出手段と出口側温度を検出する第2の温度検出手段とを備えたことを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記温度測定手段は、前記第2の温度検出手段の代わりに、
    前記第1蒸発器の出口側圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記圧力検出手段が検出した前記第1蒸発器の出口側圧力から飽和温度を算出し、この算出された飽和温度を前記第1蒸発器の出口側温度として出力することを特徴とする請求項6記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記温度測定手段の代わりに、周囲温度を検出する周囲温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記周囲温度検出手段が検出した周囲温度を予め設定した値と比較して前記周囲温度が前記設定された値よりも大きいときに前記第1開閉弁を閉止し、前記第2開閉弁を開放することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記放熱器の出口部と前記第1絞り装置の出口部とを接続する配管に第2絞り装置を設ける代わりに、
    前記放熱器の出口部と、前記エジェクタの吸引部とを接続する配管に設けられた第2絞り装置と、
    この第2絞り装置の出口部と前記エジェクタの吸引部との間の配管に設けられた第1開閉弁とを備え、
    前記制御手段は、前記過熱度が予め設定した値よりも大きいときに前記第1開閉弁を閉止し、前記第2絞り装置を開放することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記放熱器の出口部と前記第1絞り装置の出口部とを接続する配管に第2絞り装置を設ける代わりに、
    前記放熱器の出口部と、前記エジェクタの吸引部とを接続する配管に設けられた第1開閉弁と、
    この第1開閉弁の出口部と前記エジェクタ吸引部との間の配管に設けられた第2開閉弁と、
    前記第1絞り装置、前記第2蒸発器の順に冷媒を流す整流回路とを備え、
    前記制御手段は、前記過熱度が予め設定した値よりも大きいときに前記第1開閉弁を開放し、前記第2開閉弁を閉止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記整流回路は、4つの開閉弁から成る開閉弁ブロックであることを特徴とする請求項10記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記放熱器の出口側配管と前記圧縮機吸入側配管とを熱交換する内部熱交換器を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記第1蒸発器および第2蒸発器で発生するドレン水を用いて前記放熱器の出口部を冷却したことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  14. 前記ドレン水を前記放熱器の排熱を利用して蒸発させることを特徴とする請求項13記載の冷凍サイクル装置。
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